JPH09175058A - 剥離可能な複合シートおよび該複合シートを応用した 物品 - Google Patents

剥離可能な複合シートおよび該複合シートを応用した 物品

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JPH09175058A
JPH09175058A JP35125595A JP35125595A JPH09175058A JP H09175058 A JPH09175058 A JP H09175058A JP 35125595 A JP35125595 A JP 35125595A JP 35125595 A JP35125595 A JP 35125595A JP H09175058 A JPH09175058 A JP H09175058A
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Mitsuko Seki
晃子 関
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カード基材その他の物品の表面を剥離可能に
被覆し、製造及び使用が容易で、かつ、低コストで製造
できる複合シート。 【解決手段】 グラシン紙等の細密な紙質を有する緊度
および平滑度の大きな薄葉紙1の一方の面に、ポリエチ
レン樹脂2を通常のラミネーション温度に近い約290
〜320℃の溶融状態で熱押出しにより形成し、剥離可
能に結合させる。薄葉紙又はポリエチレンフィルムの裏
面に、透明な感圧性接着剤3を塗工する。この複合シー
トは用途に応じてラベルやカード基材と組合せ、表示隠
蔽用カードや二重表示ラベル等の物品とするほか、フィ
ルムラミネーション用の複合シートあるいは商品管理用
複合ラベル等として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は剥離可能な複合シー
トおよび該複合シートを応用した物品に関する。
【0002】
【従来の技術】互いに剥離可能に接着された構成層から
なる複合シートを用いて被着体の隠蔽すべき表示部の表
面を剥離可能に被覆する技術は従来から種々提案され、
複合表示ラベルや表示隠蔽用カード等としてすでに実用
化されている。
【0003】たとえば特公昭55−15035号には、
表示紙の裏面に対してポリエチレン等の熱可塑性樹脂を
通常のラミネーション温度よりも低い290℃以下の温
度でフィルム状に熱押出し、次いで冷却固化させりこと
によりポリエチレンフィルムを紙面に対して剥離可能に
結合する表示ラベルが開示されている。こゝではポリエ
チレンのラミネーション工程において熱押出し温度が低
下するにつれてラミネーションが不完全になりポリエチ
レンフィルムが紙からはがれやすくなる欠点が積極的に
利用されている。このような表示ラベルはポリエチレン
樹脂の裏面に塗工した粘着剤により被着体に接着してお
き、必要に応じて表示紙をはがすと、表示紙とポリエチ
レン樹脂との間が容易に層間剥離し、透明なポリエチレ
ン樹脂のみが粘着剤の大きな接着力で被着体表面に残さ
れて被着体表面の保護および表示の透視機能が得られ
る。
【0004】
【発明の解決すべき課題】しかし、紙−樹脂間に剥離可
能な結合を樹脂の溶融によって形成させる際に、剥離を
容易にするためにポリエチレン樹脂の溶融温度をある程
度以上に低下させると、結合強度に寄与する熱活性が急
激に減少して剥離強度の適切な調節が困難になる。たと
えば溶融温度が290℃以下になると、僅かな温度変化
によっても容易にはがれを生じてしまうので、剥離強度
についての安定した品質管理がほとんど不可能になる。
したがってこの種の物品において所望の接着強度を安定
して得るためには、前記先行技術の知見とは異なってポ
リエチレンに充分は熱活性を生じさせるように溶融温度
を極力通常のラミネーション温度の近傍に設定すること
が必要となる。
【0005】しかし、溶融温度を通常のポリエチレンラ
ミネーションの温度状態に近付けると、紙−樹脂間の接
着については化学的な熱活性によって生じるラジカル結
合、イオン結合等による付着力よりはむしろ溶融ポリエ
チレンの流動による紙せん維間への浸透固化等による物
理的な結合力が支配的となる。このような場合、一旦形
成された樹脂ーせん維の絡合い等の物理的結合を強制的
に破壊しながらポリエチレンを紙からはがすと紙せん維
の一部ないしは紙粉等がポリエチレンフィルム側に取り
こまれて透明度が著しく損なわれ、紙質によっては剥離
時に組織破壊よる破れを生じることが多い。
【0006】前記のように、ポリエチレンの溶融温度の
上昇と共に紙に対するポリエチレン樹脂の浸透等により
結合力が増大し、その度合いはたとえば紙の緊度ないし
は密度によって変わりまた紙面の凹凸への入り込みは紙
の平滑度によっても左右される。したがって、ポリエチ
レンの溶融温度をラミネーション温度近くに設定して化
学的な熱活性化による結合力を充分に利用すると共に、
細密で緊度および平滑度が充分大きい紙質の紙を選択し
て樹脂の物理的固着を抑止することにより、過度の固着
が抑止され常に円滑な剥離を達成できるものと予測され
る。
【0007】
【課題を解決するための技術的手段】本発明はかゝる発
明者の予測に基づいた研究および実験により完成され、
前記従来技術の課題は、基本的には平滑な表面および細
密な紙質を有する薄葉紙と、前記薄葉紙に対して約29
0〜320℃の温度で溶融状態で供給され冷却固化によ
り所定の剥離強度で剥離可能に組合されたポリエチレン
樹脂層と、薄葉紙およびポリエチレン樹脂層の少なくと
もいずれか一方の外表面に形成され前記所定の剥離強度
よりも大きな剥離強度を有する接着剤層とからなる剥離
可能な複合シートによって達成される。
【0008】また前記本発明の剥離可能な複合シートは
その構成層である薄葉紙とポリエチレン樹脂層との間に
形成される剥離可能な結合を利用して種々の基材の表面
を一時的に隠蔽しもしくは被覆する物品に適用される。
【0009】本発明によれば、前記剥離可能な複合シー
トの前記薄葉紙およびポリエチレン樹脂層のいずれか一
方の層の外表面に接着剤層を、他方の層の外表面に隠蔽
処理部を設け、この複合シートに対して隠蔽すべき表示
部を一方の表面に有し該表面において前記複合シート接
着剤層に接着される表示基材とを組み合わせてなる表示
隠蔽用複合シートが提供される。
【0010】さらに本発明によれば、前記薄葉紙おほび
ポリエチレン樹脂層のいずれか一方の外表面に形成され
た接着剤層および他方の層の外表面に形成されたシリコ
ン剥離処理層を有する剥離可能な複合シートが提供され
る。この複合シートは装飾用ないしは保護用のラミネー
トを必要とする物品の表面に透明なフィルムラミネーシ
ョンを施すための手段として利用することができる。
【0011】さらに本発明によれば、前記複合シートの
前記剥離処理層を形成した一方の層の一部を他方の層か
ら除去して前記一方の層と他方の層とが所定のパターン
で配置された領域を形成し、表面に表示域を裏面に接着
剤層を有するラベル紙を前記領域に対して接着し、前記
ラベル紙の所定の部分を前記複合シートから剥離可能に
したことを特徴とする商品管理用複合ラベルが提供され
る。
【0012】
【発明の実施の態様】本発明の複合シートにおいては、
前記紙質の細密な薄葉紙の裏面にポリエチレン樹脂を約
290〜320℃の溶融温度で均一に熱押出等によって
供給して密着させ、次いでこれを冷却固化させることに
より薄葉紙の裏面に薄いポリエチレン樹脂層が形成され
る。こゝでポリエチレン樹脂はその通常のラミネーショ
ン温度に近い前記温度範囲での溶融状態で供給されてい
るので、充分に熱活性化されて薄葉紙の裏面に一様に密
着され、冷却固化の際に均一に結合される。こゝで薄葉
紙の紙質は前記のように大きな緊度および平滑度を有す
るように選択されているので、溶融したポリエチレン樹
脂が熱押出時に紙せん維内部に浸透し又は表面の微細な
凹凸に樹脂が入りこんで両者が分離不能な固着状態にな
ることはない。
【0013】前記薄葉紙の細密度の凡その尺度は、たと
えばJIS P8116による緊度として与えられ、そ
の値が約1000g/cm2 以上であることが好まし
い。また前記平滑度はたとえばJISP8124による
ベック平滑度として与えられその値がたとえば2,50
0秒以上であることが好ましい。このような紙質の薄葉
紙の好ましい具体例としては、高度に粘状コウ解したケ
ミカルパルプを原料としてス−パ−カレンダ掛けによっ
て得られ、薬品、タバコ、食品等の物品に対する透明な
保護包装に用いられるいわゆるグラシン紙等が挙げられ
る。これによって100g/2.5cm程度を中心とし
た剥離強度が前記290〜320℃の範囲の温度に応じ
て常に確実に得られる。
【0014】前記表示隠蔽用複合シートの具体例として
は、受取人以外には秘密にすべき記載、たとえば顧客へ
の銀行口座の入金額等を表示した郵便はがき等が上げら
れる。はがき用紙の隠蔽すべき表示部に前記複合シート
のたとえば薄葉紙側を接着剤層を介して接着させると、
そのポリエチレン樹脂層側に施された隠蔽処理によりは
がきの表示部が外部から隠蔽される。一方はがきの受取
人がこの複合シートをはがき材から剥離する際には、接
着剤層の剥離強度の方が大きいので剥離は常に紙−ポリ
エチレン樹脂層間で生じる。隠蔽性を付与されたポリエ
チレン樹脂層が薄葉紙側から剥離され、一方薄葉紙はは
がきの表示部に残されてその表示金額を透視することが
できる。この場合薄葉紙としてグラシン紙等を用いかつ
接着剤として通常の透明な溶剤型の感圧性アクリル接着
剤等を用いれば紙質自体の透明性および接着剤の紙−せ
ん維間への浸透により充分な透明性が得られる。もとよ
り、本発明においては複合シートの透明なポリエチレン
樹脂層の側に接着剤層を形成してもよい。
【0015】また前記剥離可能な複合シートはその構成
層の一方の表面にさらに感圧性接着剤を介して通常の表
示ラベルを接着させておくことによりいわゆる二重表示
ラベルとして用いることもできる。この場合、表面側の
表示ラベルを剥離しようとすると、その下面のたとえば
ポリエチレン樹脂層が接着強度のより大きな感圧性接着
剤により表示ラベル側に剥離され、前記と同様にして表
示基材の表示部に透明な薄葉紙が残され、隠蔽されてい
た表示部が透視されるので結果として二重表示の可能な
ラベルが得られる。
【0016】本発明の複合シートはそのポリエチレン樹
脂層の外表面に形成された接着剤層に対応して薄葉紙の
外表面に剥離処理層を形成したフィルムラミネーション
用の複合シートとすることができる。
【0017】本発明の複合シートを用いた物品によって
被着体表面にラミネーションを形成する際には、前記複
合シートをラミネーション加工の対象とする被着体の表
面に対してポリエチレン樹脂フィルムを接着剤により連
続的に接着させながら薄葉紙の側を剥離させて行く。被
着体の表面に薄いポリエチレン樹脂層が円滑に接着され
て残り、従来のラミネータ等の専用の装置を用いること
によるラミネーション法によるものと変わりのない透明
なフィルムラミネーションが簡単に形成される。こゝで
複合シートの接着剤層との対向面には剥離処理層が形成
されているので、シートをロール状に巻上げて形成し、
使用時に適宜巻出して使用することが可能であり、それ
によって保管時の取扱性および作業性が著しく向上す
る。
【0018】さらに本発明の複合シートは、商品に貼着
される表示ラベルがたとえば本来の通常の商品ラベルと
これに対応するいわゆる管理ラベルとの組合せからなる
商品管理用複合ラベルとして適用することができる。
【0019】商品に付される表示ラベルとしては流通過
程を通して常に貼着される商標や商品の内容を示すバー
コード等の通常の商品ラベルの他、流通の所定の段階
(たとえば工場出荷時、商品配送センターの入荷時等)
に商品から分離されて在庫量や流通状況の確認のために
記録又は保存されるいわゆる管理ラベル等がある。
【0020】このような表示ラベルと管理ラベルとはそ
の使用目的からみて商品上の互いに対応する隣接位置に
付着されることが取り扱い上望ましく、特に大量の商品
に連続的に順次付される場合には、個々の商品にこれら
組合せラベルを効果的に貼着しかつ分離できるようにす
ることが望ましい。
【0021】このような商品管理用複合ラベルは前記複
合シートの前記剥離処理層を形成した一方の層の一部を
他方の層から除去して前記一方の層と他方の層とが所定
のパターンで配置された領域を形成し、表面に表示域を
裏面に接着剤層を有するラベル紙を前記領域に対して接
着し、前記ラベル紙の前記他方の層に対応する部分を前
記複合シートから剥離可能にすることによって得られ
る。
【0022】本発明の商品管理用複合ラベルにおいて
は、前記ラベル紙が前記複合シートの一方の層がパター
ン除去された部分では接着剤により他方の層に直接固着
されており、一方の層が除去されていない部分では剥離
処理層に対して剥離可能に接着されている。したがって
これらの部分の境界にミシン目等の切取線を設けておく
ことにより、表示ラベルの所定部分のみを容易に剥離除
去することができる。
【0023】この場合ラベル紙側の接着剤と複合シート
側の剥離処理剤との組合わせ面の剥離強度を充分に小さ
くしておけば、ラベル紙は常にこの面から剥離されラベ
ル紙は裏面に接着剤を有する通常の粘着ラベルとして機
能することになる。またラベル紙側の接着剤の強度を充
分に大きく設定しておけば剥離が複合シートの薄葉紙と
ポリエチレン樹脂との間で生じるので、ラベル紙の裏面
にはポリエチレン樹脂から剥離して移行したグラシン紙
が存在し、したがってラベル紙は接着性の全くない状態
で剥離されることになる。
【0024】これらラベル紙の剥離された所定の部分は
商品から分離されて管理ラベルとして保管されるが、前
者は裏面の粘着性を利用して台帳やファイル等にそのま
ゝ貼着して保管する場合に便宜であり、後者はこのよう
なラベルを一括集束して保存したり、リーダで処理する
場合等に接着性がないため取扱上好都合である。尚前記
本発明における複合シートを適用して得られる物品に用
いる接着剤は場合によって感熱性接着剤であってもよ
い。
【0025】
【実施例】以下本発明を図面に示す具体的な実施例によ
って詳細に説明する。図1は本発明の剥離可能な複合シ
ートの断面図、図2は前記複合シートを適用して得られ
る表示隠蔽用カードの断面図、図3は前記複合シートを
適用して得られる二重表示ラベルの断面図、図4は前記
複合シートを用いて得られるラミネーション用複合シー
トの断面図、図5は前記複合シートによって物品表面に
ラミネーションを施す際の説明図、図6〜図8は本発明
による商品管理用複合ラベルの製造および使用状態を示
す説明図、図9は図8に対応する説明図、図10および
図11は商品管理用複合ラベルの別の具体例の製造およ
び使用状態を示す説明図である。
【0026】(複合シート材料の製造)緊度(JIS
P8118)約1,000で表裏面の平滑度(JIS
P8119)が夫々約53および54のグラシン紙
(1)に対して工程紙としてのシリコン剥離紙(図示せ
ず)を対向させた状態で、両紙の間に熱押出機のダイか
ら押出されたポリエチレン樹脂を冷却固化後のフィルム
厚さが約11μmとなるような量で約315℃の温度で
供給した。
【0027】次いで溶融したポリエチレン樹脂を挟持し
たグラシン紙(1)および剥離紙を冷却ローラで加圧し
ながら連続的に送り出し、それによってグラシン紙
(1)に対して溶融したポリエチレン樹脂層(2)を結
合させた。冷却固化の完了後、裏面のシリコン剥離紙を
除去した。図1に示すように、グラシン紙(1)にポリ
エチレン樹脂層(2)が約100g/2.5cm(18
0°方向剥離)の剥離強度で結合され両層間の結合面S
で互いに剥離可能な複合シートを得た。前記グラシン紙
(1)の下面には透明なアクリル系の感圧性接着剤
(3)を全面にわたって約20μmの厚さに塗布した。
【0028】(表示隠蔽用カード)受取人の手許に届く
まで隠蔽しておきたい銀行口座への入金額等の記載を表
示印刷域(A1 )に有するはがき(カード基材)(5)
の表面に対して、前記図1の複合シートのグラシン紙
(1)をその下面の感圧性接着剤層(3)によって接着
した。これによって、ポリエチレン樹脂層(2)の表面
に施された隠蔽力を有するインキによる印刷部(4)に
より前記表示印刷域(A1 )の表示が郵送中には外部か
ら確実に隠蔽される。受取人がこのカードの表面をナイ
フまたは爪先ではがそうとすると、薄いポリエチレン樹
脂層(2)が結合面(S)の部分で容易にはがれてグラ
シン紙(1)が感圧性接着剤層(3)によってはがき
(5)の表示印刷域(A1 )上に残される。グラシン紙
(1)自体は実質的に透明であり且つ溶剤型の透明な感
圧性接着剤(3)がその一部に浸透しているので表示印
刷域(A1 )の金額数字等をこのグラシン紙(1)を介
して明確に透視することができる。
【0029】(二重表示ラベル)図3に示す別の応用例
としての二重表示ラベルは前記図2に示す表示隠蔽用カ
ードのポリエチレン樹脂層(2)の上面の隠蔽印刷部
(4)に代えて通常の表示ラベル6を感圧性接着剤層
(7)を介して接着させたことを除いては前記隠蔽カー
ドと同様な構成を有している。
【0030】この二重表示ラベルにおいては、表示ラベ
ル(6)自体の紙質およびそれに対して施される表示部
としての表示印刷域(A2 )自体によってラベル基材
(8)の表示印刷域(A1 )に対する充分な隠蔽性が与
えられている。表示ラベル(6)を剥がそうとすると、
そのポリエチレン樹脂層(2)に対する感圧性接着剤
(7)の接着力がポリエチレン樹脂層(2)に対するグ
ラシン紙(1)の接着力よりも大きいので、グラシン紙
(1)のみがラベル基材(8)の表示印刷域(A1)上
に残されてこれを透視可能にする。したがって、本例で
は本来の表示ラベル(6)の表示印刷域(A2 )による
表示と、その剥離後にラベル基材(8)側に現れる表示
印刷域(A1 )による表示との二種類の表示を利用する
ことのできるいわゆる二重表示ラベルが得られる。
【0031】(ラミネーション形成用シート)本発明は
さらに前記のようにして得られる複合シートにより被着
体としての物品の表面に保護ないしは装飾用のいわゆる
フィルムラミネーションを形成するための用途にも適用
される。図4に示すように、前記複合シートのグラシン
紙(1)の表面にシリコン剥離剤による剥離処理層
(9)を形成しかつこのグラシン紙の裏面に対して剥離
可能に結合されたポリエチレン樹脂層(2)の下面に透
明な感圧性接着剤(3)が塗工されている。このシート
には接着剤層(3)と剥離処理層(9)とを対向させて
ロール状に巻き上げておくことが好ましい。
【0032】使用に際しては、前記複合シートのロール
を巻出しながら、図5に示すようにラミネーションを必
要とするボード等の所定の被処理物品(10)の表面に
ポリエチレン樹脂層(2)の側を感圧性接着剤層(3)
によって順次連続的に接着させる。次いでグラシン紙
(1)の側を端部から剥起こすと、前記のようにポリエ
チレン樹脂ーグラシン紙の間の剥離可能な結合面(S)
で円滑な剥離が生じ、物品(10)の表面に透明なポリ
エチレン樹脂層(2)が残されて従来のラミネータ等を
用いるのと全く同様なラミネーション被覆が極めて容易
に得られる。
【0033】(商品管理用複合ラベル)本発明によれば
前記剥離可能な複合シートを用いて、通常の商品表示ラ
ベルと商品管理ラベルとを互いに対応付けて一体化して
おき必要に応じて管理ラベルのみを商品から分離するよ
うになされた商品管理複合ラベルが提供される。
【0034】前記図4に示した複合シートを出発原料と
して用い、図6に示すように剥離処理層(9)を形成し
たグラシン紙層(1)の一部(図中左半分)を除去して
ポリエチレン樹脂層(2)を露呈させ、これに対して表
示紙(11)をその下面に塗工した感圧性接着剤層(1
2)により図7に示す矢印の方向から接着させる。こゝ
で図中左側の部分では表示紙(11)は剥離処理層
(9)の除去によって露呈したポリエチレン樹脂層
(2)に対して接着剤層(12)により直接固着され
る。一方剥離処理層(9)が残存している図中右側の部
分では接着剤層(12)と剥離処理層(9)との間が通
常の粘着剤と剥離紙とを組み合わせた場合のように一時
的に仮着される。
【0035】図7〜図9に示すように、表示紙(11)
の上面には左半分に通常の商品ラベルとしての商標やバ
ーコード等の表示部(11A)が、右半分には商品の流
通経路で分離して保存される管理ラベルとしての表示部
(11B)が形成されている(表示部11Bは11Aと
対応する記載もしくは同一の記載でもよい)。なお表示
部(11A)と(11B)との間にはミシン目等の切取
り線(13)が設けられている。ラベルを貼着された商
品をたとえば工場から出荷する際には、図8に示すよう
に表示紙(11)の右側部分の管理ラベルとしての表示
部(11B)を有する側を右端の段差部HRをはがしの
始端として切取線(13)に沿って図8中の矢印方向に
剥ぎ取る。接着剤層(12)は剥離処理層(9)と弱く
仮着されているだけなのでこの部分がはがれを生じ、図
8、図9に示すように表示部(11B)を有する右側の
部分(11、12)がその他の部分(9、1、2、3)
から剥離して商品から分離される。左側の表示部分(1
1A)は接着剤層(12)によってポリエチレン樹脂層
(2)に直接固着されており、商品ラベルとして商品上
にそのまゝ残される。
【0036】分離された管理ラベルとしての表示部(1
1B)は裏面の接着剤層(12)により適宜な台帳やフ
ァイルの紙面に固着されて保管され、出荷日時の照会、
出荷量の記録その他の商品管理に用いられる。
【0037】この場合、複合シート(1、2、3、9)
を前記のようにロール状に巻回しておけば、流れ工程で
連続的に送られて来る個々の商品の表面に対してロール
から複合シートを巻出すと共に、図6の左側の部分のグ
ラシン紙層(1)を巻出し方向に沿って連続的に剥離除
去し、次いで個々の商品に対して所定のサイズで切断し
ながら接着剤層(3)によって固着し、その上面から表
示紙(11)を接着剤層(12)によって固着すること
により図7に示すようなラベル構造を効率良く得ること
ができる。
【0038】なお、この実施例では剥取られた管理ラベ
ルの下面には粘着剤等の接着剤層(12)が塗工されて
いるが、ラベル保存の際の取扱いの形態によっては裏面
に粘着性のないことが好ましい場合がある。図10、図
11はこのような複合ラベルを示し、その製造および使
用の態様は前記図6〜図9に示す場合と基本的に同様で
ある。図10において複合シートのグラシン紙層(1)
はその左側縁部に沿って予めロール巻出し方向に下層側
のポリエチレン樹脂層(2)から剥離除去されて後述す
る剥離の際のきっかけとなる段差HLが形成されており
これに対して図6〜9と同様なラベル紙(11)が接着
される。
【0039】管理ラベルとしての左側の表示部(11
A)を分離する際には、図10、図11に示すようにそ
の左端部をきっかけとしてはぎ起す、この場合剥離始端
となる左側端部ではポリエチレン樹脂層(2)とグラシ
ン紙(1)との間に矢印で示すように段差HLが形成さ
れているので、爪先等により容易に両層の間の前記結合
面(S)を感知することができ、こゝをきっかけとして
グラシン紙(1)とポリエチレン樹脂層(2)とが切取
線(13)のところまで剥離され、表示紙(11)の左
側の表示部(11A)の部分のみを管理ラベルとして商
品から分離することができる。この場合剥離後のグラシ
ン紙の裏面には粘着性がないので一括保管やリーダによ
る読取り等の取扱いに便である。
【0040】
【発明の効果】このように本発明においては、前記のよ
うにして製造される複合シートがその構成層として充分
な緊度と平滑性を有する薄葉紙たとえばグラシン紙と、
これに対して結合のために必要な熱活性を生じさせるの
に充分に高い温度で融着させたポリエチレン樹脂層とか
らなっているので、両構成層の間に剥離可能な結合に好
ましい結合力を安定して得ることができる。この複合シ
ートは基本的には薄葉紙に対して溶融状態のポリエチレ
ン樹脂を熱押出し法により形成して冷却固化するだけの
極めて簡単な手順で製造することができ、かつ層構成が
簡単なことからその材料コストしたがってこれを適用し
て得られる物品の製造コストを著しく低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離可能な複合シートの断面図であ
る。
【図2】前記複合シートを用いた表示隠蔽用カードの断
面図である。
【図3】前記複合シートを用いた二重表示ラベルの断面
図である。
【図4】前記複合シートを用いた物品表面へのフィルム
ラミネーション形成用の複合シートの断面図である。
【図5】図4に示す複合シートを用いて物品の表面にラ
ミネーションを施す状態を示す説明図である。
【図6】図4に示す複合シートを用いる商品管理用複合
ラベルの製造工程を示す説明図である。
【図7】図4に示す複合シートを用いる商品管理用複合
ラベルの製造工程を示す説明図である。
【図8】図7に示す商品管理用複合ラベルの使用状態を
示す説明図である。
【図9】図8に対応する商品管理用複合ラベルの使用状
態を示す説明図である。
【図10】前記商品管理用複合ラベルの別の具体例の製
造工程を示す説明図である。
【図11】図10に示す商品管理用複合ラベルの使用状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 グラシン紙(薄葉紙) 2 ポリエチレン樹脂層 3 接着剤層 4 隠蔽印刷部 5 はがき(カード基材) 6 表示ラベル 7 感圧性接着剤層 8 ラベル基材 9 剥離処理層 10 被着体(ラミネーションを施される物品) 11 表示紙 11A 商品ラベル 11B 管理ラベル 12 接着剤 13 切取線(ミシン目) A1 表示印刷域 A2 表示印刷域 S 剥離可能な結合面 HR、HL 段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JHU C09J 7/02 JHU JKY JKY JLJ JLJ D21H 27/00 G09F 3/00 D G09F 3/00 3/02 Q 3/02 3/10 H 3/10 D21H 5/00 B

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平滑な表面および細密な紙質を有する薄
    葉紙(1)と、前記薄葉紙(1)に対して約290〜3
    20℃の温度で溶融状態で供給され冷却固化により所定
    の剥離強度で剥離可能に組合されたポリエチレン樹脂層
    (2)と、前記薄葉紙(1)およびポリエチレン樹脂層
    (2)のいずれか一方の層の外表面に形成され前記所定
    の剥離強度よりも大きな剥離強度を有する接着剤層
    (3)とからなる剥離可能な複合シート。
  2. 【請求項2】 前記薄葉紙(1)がグラシン紙である請
    求項1記載の剥離可能な複合シート。
  3. 【請求項3】 平滑な表面および細密な紙質を有する薄
    葉紙(1)と、前記薄葉紙(1)に対して約290〜3
    20℃の温度で溶融状態で供給され冷却固化により所定
    の剥離強度で剥離可能に組合されたポリエチレン樹脂層
    (2)と、前記薄葉紙(1)およびポリエチレン樹脂層
    (2)のいずれか一方の層の外表面に形成され前記所定
    の剥離強度よりも大きな剥離強度を有する接着剤層
    (3)とからなる剥離可能な複合シートと、前記他方の
    層の外表面に設けられた隠蔽処理部(4、6、A2
    と、隠蔽すべき表示部(A1 )を一方の表面に有し該表
    面において前記複合シートの接着剤層(3)に接着され
    る表示基材(15、8)とを備えている表示隠蔽用複合
    シート。
  4. 【請求項4】 前記薄葉紙がグラシン紙である請求項3
    記載の剥離可能な表示隠蔽用複合シート。
  5. 【請求項5】 平滑な表面および細密な紙質を有する薄
    葉紙(1)と、前記薄葉紙(1)に対して約290〜3
    20℃の温度で溶融状態で供給され冷却固化により所定
    の剥離強度で剥離可能に組合されたポリエチレン樹脂層
    (2)と、前記薄葉紙(1)およびポリエチレン樹脂層
    (2)のいずれか一方の層の外表面に形成され前記所定
    の剥離強度よりも大きな剥離強度を有する接着剤層
    (3)および他方の層の外表面に形成された剥離処理層
    (9)とを備えている剥離可能な複合シート。
  6. 【請求項6】 前記薄葉紙(1)がグラシン紙である請
    求項5記載の剥離可能な複合シート。
  7. 【請求項7】 平滑な表面および細密な紙質を有する薄
    葉紙(1)と、前記薄葉紙(1)に対して約290〜3
    20℃の温度で溶融状態で供給され冷却固化により所定
    の剥離強度で剥離可能に組合されたポリエチレン樹脂層
    (2)と、前記薄葉紙(1)およびポリエチレン樹脂層
    (2)のいずれか一方の層の外表面に形成され前記所定
    の剥離強度よりも大きな剥離強度を有する接着剤層
    (3)および他方の層の外表面に形成された剥離処理層
    (9)とを備えている剥離可能な複合シートにおいて、
    前記複合シートの前記剥離処理層(9)を形成した一方
    の層の一部を他方の層から除去して前記一方の層と他方
    の層とが所定のパターンで配置された領域を形成し、表
    面に表示域(11A、11B)を裏面に接着剤層(1
    2)を有するラベル紙(11)を前記領域に対して接着
    し、前記ラベル紙(11)の所定の部分を前記複合シー
    トから剥離可能にしたことを特徴とする商品管理用複合
    ラベル。
  8. 【請求項8】 前記薄葉紙(1)がグラシン紙である請
    求項7記載の商品管理用複合ラベル。
  9. 【請求項9】 前記ラべル紙(11)の所定の部分を裏
    面の接着剤層(12)と前記複合シートの一方の層の一
    部の除去後に残存する剥離処理層(9)との間で剥離さ
    せるようにした請求項7記載の商品管理用複合ラベル。
  10. 【請求項10】 前記ラべル紙(11)の所定の部分を
    前記複合シートの一方の層と他方の層との間(1/2)
    の剥離により剥離させるようにした請求項7記載の商品
    管理用複合ラベル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002079780A (ja) * 2000-06-21 2002-03-19 Kobayashi Kirokushi Co Ltd 複合帳票
WO2005027080A1 (ja) * 2003-09-16 2005-03-24 Yupo Corporation インモールド成形用ラベル
GB2439300A (en) * 2006-06-20 2007-12-27 Paragon Labels Twin hinged and peelable label top layers
JP2010243919A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Lintec Corp 擬似接着ラベル

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