JPH09177765A - 定着装置用の耐熱性滑り軸受 - Google Patents

定着装置用の耐熱性滑り軸受

Info

Publication number
JPH09177765A
JPH09177765A JP34082495A JP34082495A JPH09177765A JP H09177765 A JPH09177765 A JP H09177765A JP 34082495 A JP34082495 A JP 34082495A JP 34082495 A JP34082495 A JP 34082495A JP H09177765 A JPH09177765 A JP H09177765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
polyamide
bearing
fixing device
phosphate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34082495A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Shimokusuzono
工 下楠薗
Hideyuki Tsutsui
英之 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP34082495A priority Critical patent/JPH09177765A/ja
Publication of JPH09177765A publication Critical patent/JPH09177765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置用の耐熱性滑り軸受を、従来の定着
装置用の滑り軸受に比べて、顕著に優れた低摩擦特性お
よび耐摩耗性があるものにすると共に、アルミニウム合
金等の軟質金属に摺接する使用状態でこの相手材に対す
る非攻撃性を具備するものとする。 【解決手段】 ポリアミド46樹脂、ポリアミド66樹
脂、ポリアミド6T樹脂、ポリアミド6/6T樹脂およ
びポリアミドMXD6樹脂からなる群より選ばれる1種
以上のポリアミド樹脂50〜95重量%、固体潤滑剤5
〜50重量%を含有する樹脂組成物からなる定着装置用
の耐熱性滑り軸受とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機その他の
電子写真装置における定着装置のローラ等を支持する定
着装置用の耐熱性滑り軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】耐熱性の滑り軸受の用途としては、複写
機やレーザービームプリンタ等の電子写真装置における
加熱定着装置があり、具体的には加熱ローラや定着ロー
ラなどを支持する耐熱性の合成樹脂製滑り軸受である。
【0003】定着装置用の耐熱性滑り軸受の一般的な使
用状態を、以下に図面を参照して説明する。原画像の情
報を帯電画像を用いて記録物質たる転写材に伝達する複
写機またはレーザービームプリンタ等は、電子写真装置
として総称されるが、このような装置内に設けられた定
着装置は、図3に例示するように、転写材上にそのトナ
ー像を加熱定着させる加熱ローラ10と、転写材を加熱
ローラ10に押圧して回転駆動する加圧ローラ11を有
している。
【0004】加熱ローラ10は、一般にアルミニウム合
金で形成されており、内部のヒータ12で約150〜2
30℃の温度に加熱される。加圧ローラ11は、シリコ
ーンゴム等で被覆された鉄材からなり、これも加熱ロー
ラ10からの伝熱によって約70〜150℃にまで加熱
された状態で使用される。
【0005】図4に示した定着装置は、上記の定着装置
とは別の機構を有するものであり、金属製加熱ローラに
代えて、耐熱性合成樹脂フィルムに離型剤をコーティン
グした無端環状の定着フィルム15を用い、この定着フ
ィルム15を介してセラミックヒータ16を加圧ローラ
11に圧接して熱伝導効率を高めたものである。この場
合、加圧ローラ11は、セラミックヒータ16に極めて
接近しているので、前記した金属製加熱ローラ10を用
いた定着装置のものよりいっそう高温になる。
【0006】このように高温状態で使用される各ローラ
の端部は、合成樹脂製の滑り軸受13、14(図3の装
置では14に相当する略同形状の軸受)で支持される
が、その材料としては、耐熱性が良く、機械的強度の優
れた熱可塑性合成樹脂であるポリフェニレンサルファイ
ド(以下、PPSと略称する)樹脂が用いられていた。
【0007】このようなPPS樹脂製の耐熱性滑り軸受
には、たとえば黒鉛、四フッ化エチレン樹脂、潤滑油、
金属酸化物、芳香族ポリアミド樹脂等の潤滑剤を添加し
て、自己潤滑性を高めるようにしたものが多い。
【0008】しかし、上記した従来のPPS樹脂系の定
着装置用の軸受は、高温・高負荷の使用条件下で低摩擦
係数を維持できず、また耐摩耗性についても充分でない
という問題点がある。
【0009】また、PPS樹脂に対して、これより耐熱
性のある合成樹脂粉末および四フッ化エチレン樹脂を添
加した樹脂組成物も開発されており、例えばPPS樹脂
に芳香族ポリエステル樹脂および四フッ化エチレン樹脂
を配合した組成物が、特開昭57−167348号公報
や特開昭63−175065号公報に開示されている。
これらの組成物は、常温付近では良好な耐摩耗性を示し
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PPS樹脂に
四フッ化エチレン樹脂および芳香族ポリエステル樹脂を
混合した組成物は、高温で摺動する条件で摺動相手材が
アルミニウム合金(通常、Mgを含むAl合金)の場合
に、これを傷つけると共に自らも摩耗するという問題点
がある。
【0011】なお、このような組成物に対して炭素繊維
を配合すると、耐摩耗性は向上するが、軟質のアルミニ
ウム合金を摺動相手材とするとこれを損傷させ、その損
傷にともなってさらに摩擦・摩耗特性が悪化する恐れが
ある。
【0012】また、合成樹脂に四フッ化エチレン樹脂と
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩などを添
加した樹脂組成物が、特開平5−78687号、特開平
5−112723号に開示されているが、これらの樹脂
組成物の耐摩耗性および摺動相手材の損傷性は、軟質の
アルミニウム合金を摺動相手材とする高温での使用状態
において、充分に満足できなかった。
【0013】そこで、本願の各請求項に記載した発明の
課題は、上記した問題点を解決して定着装置用の耐熱性
滑り軸受を、従来の定着装置用の滑り軸受に比べて、顕
著に優れた低摩擦特性および耐摩耗性があるものにする
と共に、アルミニウム合金等の軟質金属に摺接する使用
状態において、このような摺動相手材に対する非攻撃性
を具備することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願の請求項1に記載の発明においては、ポリアミ
ド樹脂50〜95重量%、固体潤滑剤5〜50重量%を
含有する樹脂組成物からなる定着装置用耐熱性滑り軸受
としたのである。
【0015】また、本願の請求項2に記載の発明におい
ては、上記のポリアミド樹脂として、ポリアミド46樹
脂、ポリアミド66樹脂、ポリアミド6T樹脂、ポリア
ミド6/6T樹脂およびポリアミドMXD6樹脂からな
る群より選ばれる1種以上のポリアミド樹脂を採用した
のである。
【0016】本願の各請求項に記載した発明の定着装置
用の耐熱性滑り軸受は、所要の耐熱性を有すると共に自
己潤滑性のあるポリアミド樹脂を主要成分とし、さらに
摺動性を改善する固体潤滑剤を所定量配合したことによ
って、所要の耐熱性と共に良好な潤滑性を示し、軟質の
アルミニウム合金に摺接してもその表面を傷つけること
がない。
【0017】
【発明の実施の形態】本願の各請求項に記載した発明に
用いるポリアミド樹脂としては、テトラメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン
などの脂肪族または芳香族のジアミンと、アジピン酸、
テレフタル酸などの脂肪族または芳香族のジカルボン酸
を縮重合して得られる下記の一般式化1〜6で表わされ
るような種々の繰り返し単位からなるポリアミド樹脂が
挙げられる。
【0018】化1に示すポリヘキサメチレンアジパミド
(ナイロン66)、
【0019】
【化1】
【0020】化2に示すポリヘキサメチレンアジパミド
(ナイロン46)、
【0021】
【化2】
【0022】化3に示すポリヘキサメチレンフタラミド
(ナイロン6T)、
【0023】
【化3】
【0024】化4に示すポリアミドMXD6、
【0025】
【化4】
【0026】ε−カプロラクタムのラクタム類の開環重
合によって得られる化5に示すポリカプロラクタム(ナ
イロン6)、
【0027】
【化5】
【0028】上記のナイロン6と前記したナイロン6T
との共重合ポリアミドである化6に示すナイロン6/6
T、
【0029】
【化6】
【0030】このようなポリアミド樹脂の市販品として
は、三菱化成社製:ノバミッド(化1)、東レ社製:ア
ミラン(化1)、日本合成ゴム社製:スタニール(化
2)、三井石油化学工業社製:アーレン(化3)、テイ
ジン・アモコエンジニアリング社製:アモデル(化
3)、BASF社製:ウルトラミッドT(化6)、三菱
ガス化学社製:レニー(化4)などが挙げられる。
【0031】次に、本願の各請求項に記載した発明に用
いる固体潤滑剤としては、フッ素系樹脂、ポリエチレン
その他のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンワック
ス、グラファイト、二硫化モリブデン、カーボン、マイ
カ、タルク、三酸化モリブデン、炭素繊維、シリコン粉
末、ブロンズ、銅鉛合金粉、モリブデン粉末、二硫化タ
ングステン、ウォラストナイト、金属酸化物の粉末、硫
酸カルシウムウィスカその他のウィスカ、芳香族ポリエ
ステル樹脂、炭酸塩、リン酸塩、ステアリン酸塩、窒化
ホウ素、その他の周知の固体潤滑剤が挙げられる。
【0032】このような固体潤滑剤のポリアミド樹脂へ
の配合量は、5〜50重量%である。なぜなら、5重量
%未満の少量では、組成物に摺動特性の改善がみられ
ず、50重量%を越える多量では、溶融粘度の増加によ
って射出成形が不可能となって実用的な価値が著しく低
下するからである。
【0033】また、上記した固体潤滑剤以外の添加剤と
しては、難燃剤、酸化防止剤、酸化安定剤、紫外線吸収
剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、着色剤などが例示でき
る。
【0034】このうち、難燃剤としては、臭素系、リン
系、塩素系、無機系の難燃剤のいずれでもよく、臭素系
としては以下のものが挙げられるが、これらのうち1種
または2種以上を併用しても良い。
【0035】デカブロモジフェニルオキサイド(DBD
PO)、オクタブロモジフェニルオキサイド(OBDP
O)、テトラブロモジフェニルオキサイド(TBDP
O)、テトラブロモビスフェノールA(TBA)、ヘキ
サシクロドデカン(HBCD)、ビストリブロモフェノ
キシエタン(GLC社製:FF680)、トリブロモフ
ェノール、エチレンビステトラブロモフタルイミド(エ
チル社製:SaytexBT93)、TBAポリカーボ
ネートオリゴマー、臭素化ポリスチレン、TBAエポキ
シオリゴマー、テトラブロモブタン、ヘキサブロモベン
ゼンなどが挙げられる。
【0036】また、リン系の難燃剤としては、トリメチ
ルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリプロピ
ルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリペンチ
ルホスフェート、トリヘキシルホスフェート、トリシク
ロヘキシルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
ト、トリス(ジクロロエチル)ホスフェート、トリス
(ジブロモエチル)ホスフェート、トリス(ジブロモプ
ロピル)ホスフェート、トリス(クロロブロモプロピ
ル)ホスフェート、トリス(ジブロモブチル)ホスフェ
ート、トリス(クロロブロモブチル)ホスフェート、ト
リス(クロロフェニル)ホスフェート、トリス(ジクロ
ロフェニル)ホスフェート、トリス(ブロモフェニル)
ホスフェート、トリス(ジブロモフェニル)ホスフェー
ト、トリス(トリブロモフェニル)ホスフェート、ジメ
チルエチルホスフェート、メチルジブチルホスフェー
ト、エチルジプロピルホスフェート、4−クロルフェニ
ルジフェニルホスフェートおよびフェニルジブロモフェ
ニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリク
レジルホスフェート、トリキシリルホスフェート、クレ
ジルジフェニルホスフェート、キシリルジフェニルホス
フェート、プロピルフェニル系ホスフェート、ブチルフ
ェニル系ホスフェート、トリス(クロロエチル)ホスフ
ェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、トリ
ス(ジクロロプロピル)ホスフェートなどが挙げられ
る。
【0037】また、塩素系の難燃剤としては、ドデカク
ロロシクロオクタン、クロレンド酸、無水クロレンド
酸、塩素化リン酸エステル、高塩素化パラフィン、塩素
化ポリエチレンなどが挙げられる。
【0038】また、無機系の難燃剤としては、酸化アン
チモン、アンチモン酸ナトリウム、ホウ酸亜鉛などが挙
げられる。
【0039】前記した添加剤のうち、難燃剤以外の具体
例としては、以下のものが挙げられる。すなわち、酸化
防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェノール、2−(1−メチルシクロヘキシル)−4,
6−ジメチルフェノール、2,2−メチレン−ビス−
(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、トリス
(ジ−ノニルフェニル)ホスファイトが挙げられる。
【0040】酸化安定剤としては、ヨウ化カリウムが例
示できる。
【0041】紫外線吸収剤としては、p−t−ブチルフ
ェニルサリシレート、2,2´−ジヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−(2´−ヒドロキシ−4´
−m−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾールを例示
できる。
【0042】滑剤としては、パラフィンワックス、ステ
アリン酸、硬化油、ステアロアミド、メチレンビスステ
アロアミド、m−ブチルステアレート、ケトンワック
ス、オクチルアルコール、ヒドロキシステアリン酸トリ
グリセリドを例示できる。
【0043】帯電防止剤としては、ステアロアミドプロ
ピルジメチル−β−ヒドロキシエチル、アンモニウムト
レートを例示できる。
【0044】着色剤としては、酸化チタン、カーボンブ
ラックを例示できる。
【0045】さらに、添加可能な充填剤としては、以下
のものを1種または2種以上併用して添加してもよく、
また各種の表面処理を施して用いてもよい。すなわち、
そのような充填剤としては、ガラス繊維、カーボン繊
維、酸化カルシウム、クレー、焼成クレー、シリカ、ガ
ラス球、アラミド繊維、カタルポ、アルミナ、酸化マグ
ネシウム、ケイ酸カルシウム、アスベスト、アルミン酸
ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ケイ酸マグネ
シウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、硫酸
バリウム、カリウムミョウバン、ナトリウムミョウバ
ン、鉄ミョウバン、シラスバルーン、ガラスバルーン、
カーボンブラック、コークスブリーズ、酸化亜鉛、酸化
亜鉛ウィスカ、三酸化アンチモン、ホウ酸、ホウ砂、ホ
ウ酸亜鉛、金属粉、金属ウィスカ、酸化チタン、酸化チ
タンウィスカ、ガラスビーズ、炭酸カルシウム、炭酸カ
ルシウムウィスカ、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、酸
化鉄、チタン酸カリウム、チタン酸カリウムウィスカ、
ホウ酸アルミニウム、ホウ酸アルミニウムウィスカ、グ
ラファイトウィスカを例示できる。
【0046】本願の各請求項に記載した耐熱性滑り軸受
を形成する樹脂組成物には、滑り軸受に要求される性能
に応じ、前記したポリアミド樹脂以外の各種の樹脂やゴ
ムなどの重合体を、発明の目的を害しない範囲で1種ま
たは2種以上併用して添加することもできる。
【0047】そのような樹脂または重合体の具体例とし
ては、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレン共重合
体、アクリルゴム、エチレン−プロピレン重合体、EP
DM、変成EPDM、スチレン−ブタジエンブロック共
重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体、スチレン−ブタジエン−スチレンラジアルテレブ
ロック共重合体、ポリプロピレン、ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネー
ト、PET、PBT、ポリアセタール、ポリアミド、ポ
リエステル、エポキシ樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リスルホン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリイソ
プレン、天然ゴム、塩素化ブチルゴム、塩素化ポリエチ
レン、ポリフエニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポ
リエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリシアノアリールエーテル樹
脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、ポリフェニレンオキ
シド(PPO)樹脂、スチレン−メタクリル酸メチル共
重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ゴム変成
PPO樹脂、スチレン−マレイミド系共重合体、ゴム変
成スチレン−マレイミド系共重合体等が挙げられる。
【0048】なお、必要に応じて樹脂組成物には、シリ
コーンオイルなどの潤滑剤や、耐熱性のあるオイル類を
添加してもよい。
【0049】ここで、ポリアミド樹脂に対して各種の添
加物を添加混合する方法は特に限定するものではなく、
広く用いられている通常の方法を採用できる。たとえば
主成分となるポリアミド樹脂やその他の諸原料をそれぞ
れ個別に、またはこれらを配合後にヘンシェルミキサ
ー、ボールミル、タンブラーミキサー等の混合機によっ
て適宜乾式混合し、その後、混合物を溶融混合性のよい
射出成形機もしくは溶融押出成形機に供給するか、また
は予め熱ロール、ニーダ、バンバリーミキサー、溶融押
出機などで溶融混合するなどの方法を採用できる。
【0050】さらに、本願の各請求項に記載した耐熱性
滑り軸受に係る発明において、組成物を成形する場合に
は、成形方法を特に限定することはなく、例えば圧縮成
形、押出成形、射出成形等の通常の方法を採用できる。
【0051】または組成物を溶融混合した後、これをジ
ェットミル、冷凍粉砕機等によって粉砕し、所望の粒径
に分級するか、または分級しないままで、得られた粉末
を用いて基材となる成形体の表面に、流動浸漬塗装、静
電粉体塗装などを行なうことも可能である。また、得ら
れた粉末を溶剤に分散させて、スプレー塗装または浸漬
塗装を行なうこともできる。
【0052】上記した材料から成形される定着装置用の
耐熱性滑り軸受は、その形状を限定したものではなく、
加熱・加圧ローラの大きさや軸の形状、滑り軸受を支持
する周辺装置またはハウジングなどに合わせた形態を採
用すればよい。図1に示すように、例えば、軸受を単独
材料で成形するのみならず、二色成形の手法を採用して
軸受部1と固定用金属部2とからなる複合材としてもよ
い。
【0053】また、図2に示すように、本願の各請求項
に記載した耐熱性滑り軸受は、軸受部3と、PPS、ポ
リアミドイミド(PAI)、ポリイミド(PI)等の耐
熱性及び断熱性に優れた合成樹脂、またはこれらに無機
充填剤もしくは有機充填剤等を添加した樹脂部4とから
なるように二色成形された軸受であってもよい。
【0054】そして、成形された滑り軸受は、成形時の
ひずみを除いて高温使用時の寸法安定性を確保するため
に、100〜180℃で0.5〜24時間程度のアニー
ル熱処理をしておくことが望ましい。
【0055】
【実施例】本願の各請求項に記載した発明の実施例およ
び比較例に用いた諸原材料を一括して示すと次の通りで
ある。なお、括弧内に示した番号は以下の表中の原材料
の番号に一致し、表中の成分の配合割合は、全て容量%
である。
【0056】(1)ポリアミド66樹脂〔PA66〕
(BASF社製:A3H)、 (2)ポリアミド46樹脂〔PA46〕(JSR社製
KS300) 、 (3)ポリアミド6T樹脂〔PA6T〕(テイジン・ア
モコ・エンジニアリング社製:アモデルA1000) (4)ポリアミド6/6T樹脂〔PA6/6T〕(BA
SF社製:ウルトラミッドT) (5)ポリアミドMXD6〔PA−MXD6〕(三菱ガ
ス化学社製:レニー) (6)ポリテトラフルオロエチレン樹脂〔PTFE〕
(喜多村社製:KTL610) (7)ポリエチレン樹脂〔PE〕(三井石油化学工業社
製:ハイゼックス3300F) (8)ポリオレフィンワックス〔PE−W〕(三井石油
化学工業社製:ハイワックス2203A) (9)ポリオキシメチレン樹脂〔POM〕(ポリプラス
チック社製:ジュラコンYF10、PTFE10%入
り) (10)ポリエチレンテレフタレート樹脂〔PET〕
(オランダ国、アクゾプラスチック社製:アーナイト
A160) 〔実施例1〜7、比較例1、2〕表1に示す割合(容量
%)で諸原材料をヘンシェルミキサーで充分混合し、二
軸溶融押出機に供給し、シリンダー温度:180〜30
0℃、回転数:100rpmの溶融混合条件で押出し造
粒し、得られたペレットを樹脂温度180〜310℃、
射出圧力800kgf/cm2 、金型温度50〜140
℃の射出成形条件下で外径28mm、内径20mm、幅
5mmのリング状試験片を成形した。この試験片を用い
て以下に示す高温ラジアル摩擦摩耗試験を行なった。
【0057】[高温ラジアル摩擦摩耗試験]アルミニウ
ム合金A5056(表面粗さ3.2S)製の回転軸を相
手材とし、この相手材の外周に上記のリング状試験片を
嵌め、これを相手材周面に対して2.5kgf/cm2
の圧力で押圧し、前記回転軸は表面温度を165℃に制
御すると共に、これにトルクメータを取り付けて、周速
3.4m/分で50時間連続回転させた。この後、試験
片の摩耗量としての摩耗係数×10-10 cm 3/(kg
f・m)と、回転軸のトルク(kgf・cm)を測定す
ると共に摺動相手材であるアルミニウム合金表面の損傷
度を観察した。損傷度の評価については、損傷しない
(○印)、やや損傷する(△印)または損傷する(×
印)の三段階評価で表わし、結果は表2中にまとめて示
した。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】表2に示す結果からも明らかなように、比
較例1または比較例2は、回転トルクが大きく、摺動発
熱によって溶融摩耗(異常摩耗)を起こし、相手材を損
傷させた。
【0061】これに対して、全ての条件を満足する実施
例1〜7は、摩耗量、回転トルクともに低く、しかも相
手材のアルミニウム材(A5056)を損傷しなかっ
た。
【0062】
【発明の効果】この発明の定着装置用の耐熱性滑り軸受
は、以上説明したように、自己潤滑性に優れたポリアミ
ド樹脂と固体潤滑剤とを所定量含有する樹脂組成物で形
成したので、一般的なエンジニアリングプラスチックか
らなる定着装置用の滑り軸受に比べて耐摩耗性に優れて
おり、また摩擦トルクも低く、さらに軟質のアルミニウ
ム合金を損傷させることがなく、定着装置用の滑り軸受
として良好な潤滑特性を発揮するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す斜視図
【図2】他の実施例を示す斜視図
【図3】定着装置における軸受の使用状態を説明する断
面図
【図4】他の定着装置における軸受の使用状態を説明す
る断面図
【符号の説明】
1、3 軸受部 2 固定用金属部 4 樹脂部 10 加熱ローラ 11 加圧ローラ 12 ヒータ 13、14 合成樹脂製のラジアル軸受 15 定着フィルム 16 セラミックヒータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド樹脂50〜95重量%、固体
    潤滑剤5〜50重量%を含有する樹脂組成物からなる定
    着装置用の耐熱性滑り軸受。
  2. 【請求項2】 ポリアミド樹脂が、ポリアミド46樹
    脂、ポリアミド66樹脂、ポリアミド6T樹脂、ポリア
    ミド6/6T樹脂およびポリアミドMXD6樹脂からな
    る群より選ばれる1種以上のポリアミド樹脂である請求
    項1記載の定着装置用の耐熱性滑り軸受。
JP34082495A 1995-12-27 1995-12-27 定着装置用の耐熱性滑り軸受 Pending JPH09177765A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34082495A JPH09177765A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 定着装置用の耐熱性滑り軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34082495A JPH09177765A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 定着装置用の耐熱性滑り軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09177765A true JPH09177765A (ja) 1997-07-11

Family

ID=18340643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34082495A Pending JPH09177765A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 定着装置用の耐熱性滑り軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09177765A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000017532A1 (en) * 1998-09-22 2000-03-30 Thomson Industries, Inc. Pillow block bearing
JP2005206662A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Asahi Kasei Chemicals Corp 有機熱安定剤マスターバッチを含有するポリアミド66樹脂混合ペレット
JP2007106917A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Kuraray Co Ltd ポリアミド樹脂組成物およびその成形品
FR2904390A1 (fr) * 2006-07-31 2008-02-01 Valeo Embrayages Amortisseur d'oscillation de torsion a palier lisse
JP2009013191A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Kaneka Corp 熱可塑性樹脂組成物及びそれから得られる成形品
US20100195942A1 (en) * 2007-07-17 2010-08-05 Cvi Engineering S.R.L. Sliding bearing for structural engineering and materials therefor
WO2017159418A1 (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリアミド樹脂組成物および成形品
JP2018111797A (ja) * 2017-01-10 2018-07-19 三浦工業株式会社 摺動材料
US10988615B2 (en) 2016-03-16 2021-04-27 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation Polyamide resin composition and molded article
CN115605544A (zh) * 2020-04-21 2023-01-13 奥依列斯工业株式会社(Jp) 聚酰胺树脂组合物和滑动元件
US12584005B2 (en) 2020-04-21 2026-03-24 Oiles Corporation Resin composition for sliding member, and sliding member

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000017532A1 (en) * 1998-09-22 2000-03-30 Thomson Industries, Inc. Pillow block bearing
JP2005206662A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Asahi Kasei Chemicals Corp 有機熱安定剤マスターバッチを含有するポリアミド66樹脂混合ペレット
JP2007106917A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Kuraray Co Ltd ポリアミド樹脂組成物およびその成形品
FR2904390A1 (fr) * 2006-07-31 2008-02-01 Valeo Embrayages Amortisseur d'oscillation de torsion a palier lisse
EP1884681A3 (fr) * 2006-07-31 2009-06-24 Valeo Embrayages Amortisseur d'oscillation de torsion à palier lisse
JP2009013191A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Kaneka Corp 熱可塑性樹脂組成物及びそれから得られる成形品
US20100195942A1 (en) * 2007-07-17 2010-08-05 Cvi Engineering S.R.L. Sliding bearing for structural engineering and materials therefor
US8696205B2 (en) * 2007-07-17 2014-04-15 Cvi Engineering S.R.L. Sliding bearing for structural engineering and materials therefor
WO2017159418A1 (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリアミド樹脂組成物および成形品
US10988615B2 (en) 2016-03-16 2021-04-27 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation Polyamide resin composition and molded article
JP2018111797A (ja) * 2017-01-10 2018-07-19 三浦工業株式会社 摺動材料
CN115605544A (zh) * 2020-04-21 2023-01-13 奥依列斯工业株式会社(Jp) 聚酰胺树脂组合物和滑动元件
US12584005B2 (en) 2020-04-21 2026-03-24 Oiles Corporation Resin composition for sliding member, and sliding member

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103814226B (zh) 滑动轴承及成像装置
JPH09177765A (ja) 定着装置用の耐熱性滑り軸受
US5962376A (en) Resin composition for sliding member and resin gear
JPH10114896A (ja) 摺動部材、すべり軸受装置および現像装置
US5906967A (en) Adhesion-free forming materials for sliding parts, paper separator and delivery roller
JPH10306206A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及びそれからなる成形品
JP3501890B2 (ja) 耐熱・潤滑性樹脂組成物
JP3618398B2 (ja) 耐熱・潤滑性樹脂組成物
JP3901229B2 (ja) 耐熱・潤滑性樹脂組成物
JP2000038513A (ja) 摺動部材用樹脂組成物及び摺動部材
JPH08231165A (ja) ガイドシュー
JPH01247458A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP3576235B2 (ja) 耐熱・潤滑性樹脂組成物
JPH10298441A (ja) 摺動材用樹脂組成物および樹脂製歯車
JPH10316842A (ja) 耐熱・潤滑性樹脂組成物
JPH01279963A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP3580837B2 (ja) 耐熱・導電性滑り軸受
JPH0747691B2 (ja) ポリイミド系摩擦材およびその製造方法
JPH09151313A (ja) 耐熱・潤滑性樹脂組成物
JP3059465B2 (ja) 潤滑性ゴム組成物
JPH07228763A (ja) 耐摩擦摩耗性樹脂組成物
JPH11217504A (ja) 導電性摺動部材組成物
JPH0988965A (ja) 耐熱性滑り軸受
JP2007107614A (ja) 転がり軸受用保持器
JPH04178497A (ja) 潤滑性組成物