JPH09183654A - 高周波用誘電体磁器組成物 - Google Patents
高周波用誘電体磁器組成物Info
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- JPH09183654A JPH09183654A JP7342252A JP34225295A JPH09183654A JP H09183654 A JPH09183654 A JP H09183654A JP 7342252 A JP7342252 A JP 7342252A JP 34225295 A JP34225295 A JP 34225295A JP H09183654 A JPH09183654 A JP H09183654A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】10GHzの使用周波数領域において実用的レ
ベルの高いQ値を有しておらず、高温で焼成しても十分
な磁器密度を得ることが困難であり、強度が弱いという
問題があった。 【課題構成】組成式をx{(1−a)BaO・aSr
O}・yMgO・zWO3と表した時、前記a、x、
y、zが、0<a<1、0.40≦x≦0.55、0.
15≦y≦0.30、0.20≦z≦0.30、x+y
+z=1を満足する主成分100重量部に対して、ほう
酸化合物をB2 O3 換算で0.01〜0.2重量部、ま
たはリン化合物をP量で0.005〜1重量部、あるい
は珪素をSiO2 換算で0.01〜1重量部、またはア
ルカリ金属含有化合物を炭酸塩換算で0.01重量部以
上1重量部未満含有するものである。
ベルの高いQ値を有しておらず、高温で焼成しても十分
な磁器密度を得ることが困難であり、強度が弱いという
問題があった。 【課題構成】組成式をx{(1−a)BaO・aSr
O}・yMgO・zWO3と表した時、前記a、x、
y、zが、0<a<1、0.40≦x≦0.55、0.
15≦y≦0.30、0.20≦z≦0.30、x+y
+z=1を満足する主成分100重量部に対して、ほう
酸化合物をB2 O3 換算で0.01〜0.2重量部、ま
たはリン化合物をP量で0.005〜1重量部、あるい
は珪素をSiO2 換算で0.01〜1重量部、またはア
ルカリ金属含有化合物を炭酸塩換算で0.01重量部以
上1重量部未満含有するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波、ミリ
波等の高周波領域において高い比誘電率及び高いQ値を
有する新規の誘電体磁器組成物に関し、特に、誘電体共
振器,フィルタ,コンデンサ等の高周波用の電子部品や
MIC用誘電体基板,ミリ波用導波路に適する高周波用
誘電体磁器組成物に関するものである。
波等の高周波領域において高い比誘電率及び高いQ値を
有する新規の誘電体磁器組成物に関し、特に、誘電体共
振器,フィルタ,コンデンサ等の高周波用の電子部品や
MIC用誘電体基板,ミリ波用導波路に適する高周波用
誘電体磁器組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、誘電体磁器は、マイクロ波,ミリ波
等の高周波領域において、誘電体共振器やMIC用誘電
体基板等に広く利用されている。また最近では、ミリ波
用導波路に誘電体線路が応用されている。
等の高周波領域において、誘電体共振器やMIC用誘電
体基板等に広く利用されている。また最近では、ミリ波
用導波路に誘電体線路が応用されている。
【0003】従来より、この種の誘電体磁器としては、
例えばZrO2 −SnO2 −TiO2 系材料、BaO−
TiO2 系材料、(Ba,Sr)(Zr,Ti)O3 系
材料及びBa(Zn,Ta)O3 系材料等が知られてお
り、これらの材料は各種の改良により周波数500MH
z〜5GHzにおいて比誘電率20〜40、Q値が10
00〜3000、さらに共振周波数の温度係数(τf )
が0ppm/℃付近の特性を有している。
例えばZrO2 −SnO2 −TiO2 系材料、BaO−
TiO2 系材料、(Ba,Sr)(Zr,Ti)O3 系
材料及びBa(Zn,Ta)O3 系材料等が知られてお
り、これらの材料は各種の改良により周波数500MH
z〜5GHzにおいて比誘電率20〜40、Q値が10
00〜3000、さらに共振周波数の温度係数(τf )
が0ppm/℃付近の特性を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は使用する周波数がより高くなる傾向にあるとともに誘
電体材料に対してさらに優れた誘電特性、特にQ値の向
上が要求されつつある。
は使用する周波数がより高くなる傾向にあるとともに誘
電体材料に対してさらに優れた誘電特性、特にQ値の向
上が要求されつつある。
【0005】ところが、前述した従来の誘電体材料で
は、高周波、例えば10GHzの使用周波数領域におい
て実用的レベルの高いQ値を有していないのが現状であ
る。
は、高周波、例えば10GHzの使用周波数領域におい
て実用的レベルの高いQ値を有していないのが現状であ
る。
【0006】また、磁器密度を向上するために高温で焼
成しなければならず、また高温で焼成しても十分な磁器
密度を得ることが困難であり、強度が弱く、高Q値を得
にくいという問題があった。
成しなければならず、また高温で焼成しても十分な磁器
密度を得ることが困難であり、強度が弱く、高Q値を得
にくいという問題があった。
【0007】本発明者等は、高周波領域において高い比
誘電率および高いQ値を有する組成物としてBaO、M
gOおよびWO3 を含む複合酸化物からなる誘電体磁器
組成物や、SrO、MgO、およびWO3 を含む複合酸
化物からなる誘電体磁器組成物を先に提案した(特開平
5−205524号、特開平6−5117号)。
誘電率および高いQ値を有する組成物としてBaO、M
gOおよびWO3 を含む複合酸化物からなる誘電体磁器
組成物や、SrO、MgO、およびWO3 を含む複合酸
化物からなる誘電体磁器組成物を先に提案した(特開平
5−205524号、特開平6−5117号)。
【0008】しかしながら、これらの誘電体磁器組成物
では高周波領域において高いQ値が得られるものの、共
振周波数の温度係数(τf )がマイナス側に偏り過ぎて
いるために、マイクロ波誘電体材料として使用する場
合、その利用分野が制限されるなど実用面で問題があっ
た。
では高周波領域において高いQ値が得られるものの、共
振周波数の温度係数(τf )がマイナス側に偏り過ぎて
いるために、マイクロ波誘電体材料として使用する場
合、その利用分野が制限されるなど実用面で問題があっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点に対して種々検討を加えた結果、先に提案した2種類
の酸化物を複合させること、即ちBaO、SrO、Mg
O、WO3 からなる組成物を作製し、さらに、これに対
して、ほう素(B)、リン(P)、珪素(Si)、アル
カリ金属元素を少なくとも1種類以上を所定量含有させ
ることにより、BaO、SrO、MgO、WO3 からな
る組成物のQ値を低下させることなく、しかも共振周波
数の温度係数(τf )をマイナス側からプラス側に移行
でき、さらに、磁器密度(かさ比重)を向上することが
できることを知見し、本発明に至った。
点に対して種々検討を加えた結果、先に提案した2種類
の酸化物を複合させること、即ちBaO、SrO、Mg
O、WO3 からなる組成物を作製し、さらに、これに対
して、ほう素(B)、リン(P)、珪素(Si)、アル
カリ金属元素を少なくとも1種類以上を所定量含有させ
ることにより、BaO、SrO、MgO、WO3 からな
る組成物のQ値を低下させることなく、しかも共振周波
数の温度係数(τf )をマイナス側からプラス側に移行
でき、さらに、磁器密度(かさ比重)を向上することが
できることを知見し、本発明に至った。
【0010】即ち、本発明の高周波用誘電体磁器組成物
は、金属元素としてBa、Sr、Mg、Wを含有し、こ
れらの金属元素酸化物のモル比による組成式を、x
{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・zWO3
と表した時、前記a、x、y、zが、0<a<1、0.
40≦x≦0.55、0.15≦y≦0.30、0.2
0≦z≦0.30、x+y+z=1を満足する主成分1
00重量部に対して、ほう酸化合物をB2 O3 換算で
0.01〜0.2重量部含有することを特徴とするもの
である。また、上記主成分100重量部に対して、リン
化合物をP量で0.005〜1重量部含有するものであ
る。さらに、上記主成分100重量部に対して、珪素を
SiO2 換算で0.01〜1重量部含有するものであ
る。さらにまた、上記主成分100重量部に対して、ア
ルカリ金属含有化合物を炭酸塩換算で0.01重量部以
上1重量部未満含有するものである。
は、金属元素としてBa、Sr、Mg、Wを含有し、こ
れらの金属元素酸化物のモル比による組成式を、x
{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・zWO3
と表した時、前記a、x、y、zが、0<a<1、0.
40≦x≦0.55、0.15≦y≦0.30、0.2
0≦z≦0.30、x+y+z=1を満足する主成分1
00重量部に対して、ほう酸化合物をB2 O3 換算で
0.01〜0.2重量部含有することを特徴とするもの
である。また、上記主成分100重量部に対して、リン
化合物をP量で0.005〜1重量部含有するものであ
る。さらに、上記主成分100重量部に対して、珪素を
SiO2 換算で0.01〜1重量部含有するものであ
る。さらにまた、上記主成分100重量部に対して、ア
ルカリ金属含有化合物を炭酸塩換算で0.01重量部以
上1重量部未満含有するものである。
【0011】
【作用】本発明の高周波用誘電体磁器組成物では、組成
式がx{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・z
WO3 と表される組成物において、BaO、及びSrO
のモル比を変化させることにより共振周波数の温度係数
(τf )をマイナス側からプラス側の一定領域で自由に
制御することができるとともに、ほう酸化合物やリン化
合物等を所定量含有することにより高い磁器密度(かさ
比重)により高強度を実現することができる。
式がx{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・z
WO3 と表される組成物において、BaO、及びSrO
のモル比を変化させることにより共振周波数の温度係数
(τf )をマイナス側からプラス側の一定領域で自由に
制御することができるとともに、ほう酸化合物やリン化
合物等を所定量含有することにより高い磁器密度(かさ
比重)により高強度を実現することができる。
【0012】即ち、主成分であるBaO、SrO、Mg
O、WO3 からなる組成物に対して、所定量のほう酸化
合物、リン化合物、珪素、及びアルカリ金属含有化合物
を含有させることにより、焼結が促進し、高い磁器強度
及び高Q値を得ることができるのである。
O、WO3 からなる組成物に対して、所定量のほう酸化
合物、リン化合物、珪素、及びアルカリ金属含有化合物
を含有させることにより、焼結が促進し、高い磁器強度
及び高Q値を得ることができるのである。
【0013】また、従来、マイナスの共振周波数の温度
係数(τf )を有する組成物に対して、プラスの共振周
波数の温度係数(τf )を有する組成物を添加して、プ
ラスの共振周波数の温度係数(τf )を有するように制
御していた。この場合には、共振周波数の温度係数(τ
f )が0のものが1点存在することになる。
係数(τf )を有する組成物に対して、プラスの共振周
波数の温度係数(τf )を有する組成物を添加して、プ
ラスの共振周波数の温度係数(τf )を有するように制
御していた。この場合には、共振周波数の温度係数(τ
f )が0のものが1点存在することになる。
【0014】本発明では、マイナスの共振周波数の温度
係数(τf )を有する二つの組成物を複合させることに
より、例えば、BaO−MgO−WO3 を含む複合酸化
物からなる誘電体磁器組成物や、SrO−MgO−WO
3 を含む複合酸化物からなる誘電体磁器組成物のみでは
達成できなかった、共振周波数の温度係数(τf )をプ
ラス側に移行させるという全く新規な技術的思想に基づ
いてなされたものである。本発明の誘電体磁器組成物で
は、共振周波数の温度係数(τf )が0のものが2点存
在することになり、この温度係数の制御を容易に行うこ
とができる。
係数(τf )を有する二つの組成物を複合させることに
より、例えば、BaO−MgO−WO3 を含む複合酸化
物からなる誘電体磁器組成物や、SrO−MgO−WO
3 を含む複合酸化物からなる誘電体磁器組成物のみでは
達成できなかった、共振周波数の温度係数(τf )をプ
ラス側に移行させるという全く新規な技術的思想に基づ
いてなされたものである。本発明の誘電体磁器組成物で
は、共振周波数の温度係数(τf )が0のものが2点存
在することになり、この温度係数の制御を容易に行うこ
とができる。
【0015】例えば、BaO:MgO:WO3 =2:
1:1(モル比)からなる磁器組成物では、10GHz
の測定周波数で比誘電率20、Q値13000と高い値
を示すが、共振周波数の温度係数(τf )が−30pp
m/℃とマイナス側に大きい。
1:1(モル比)からなる磁器組成物では、10GHz
の測定周波数で比誘電率20、Q値13000と高い値
を示すが、共振周波数の温度係数(τf )が−30pp
m/℃とマイナス側に大きい。
【0016】また、SrO:MgO:WO3 =2:1:
1(モル比)からなる磁器組成物では10GHzの測定
周波数で比誘電率20、Q値6000と高い値を示す
が、共振周波数の温度係数(τf)が−60ppm/℃
とマイナス側に大きい。本発明に基づきBa及びSrを
固溶させることで共振周波数の温度係数(τf )を−6
0ppm/℃から+35ppm/℃まで連続的に制御す
ることが可能となる。
1(モル比)からなる磁器組成物では10GHzの測定
周波数で比誘電率20、Q値6000と高い値を示す
が、共振周波数の温度係数(τf)が−60ppm/℃
とマイナス側に大きい。本発明に基づきBa及びSrを
固溶させることで共振周波数の温度係数(τf )を−6
0ppm/℃から+35ppm/℃まで連続的に制御す
ることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の高周波用誘電体磁器組成
物は、金属元素酸化物のモル比による組成式を、x
{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・zWO3
と表した時、前記a、x、y、zが、0<a<1、0.
40≦x≦0.55、0.15≦y≦0.30、0.2
0≦z≦0.30、x+y+z=1を満足する主成分と
するものである。ここで、Ba、Srのモル比aを0<
a<1としたのは、a=0及び1ではBa、Srの固溶
体が得られず、共振周波数の温度係数(τf )の制御効
果がえられないからである。また各aに対して組成比を
上記の範囲に限定したのは、上記範囲外では固溶の効果
が不十分であるか、または焼結性の低下やQ値の低下と
いう問題が生じるからである。
物は、金属元素酸化物のモル比による組成式を、x
{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・zWO3
と表した時、前記a、x、y、zが、0<a<1、0.
40≦x≦0.55、0.15≦y≦0.30、0.2
0≦z≦0.30、x+y+z=1を満足する主成分と
するものである。ここで、Ba、Srのモル比aを0<
a<1としたのは、a=0及び1ではBa、Srの固溶
体が得られず、共振周波数の温度係数(τf )の制御効
果がえられないからである。また各aに対して組成比を
上記の範囲に限定したのは、上記範囲外では固溶の効果
が不十分であるか、または焼結性の低下やQ値の低下と
いう問題が生じるからである。
【0018】即ち、モル比xを0.40≦x≦0.55
としたのは、0.4よりも小さい場合や0.55よりも
大きい場合には、Q値が低下するからである。xは、Q
値向上という理由から0.48≦x≦0.52が望まし
い。
としたのは、0.4よりも小さい場合や0.55よりも
大きい場合には、Q値が低下するからである。xは、Q
値向上という理由から0.48≦x≦0.52が望まし
い。
【0019】また、MgOのモル比を0.15≦y≦
0.30としたのは、yが0.15よりも小さい場合に
はQ値が低下し、0.30よりも大きい場合にはQ値が
低下したり、焼結不良となるからである。MgOのモル
比yは、Q値の向上と焼結性という理由から0.22≦
y≦0.28であることが望ましい。
0.30としたのは、yが0.15よりも小さい場合に
はQ値が低下し、0.30よりも大きい場合にはQ値が
低下したり、焼結不良となるからである。MgOのモル
比yは、Q値の向上と焼結性という理由から0.22≦
y≦0.28であることが望ましい。
【0020】また、WO3 のモル比を0.20≦z≦
0.30としたのは、zが0.20よりも小さい場合に
は焼結不良となり、0.30よりも大きい場合にはQ値
が低下するからである。WO3 のモル比zは、Q値の向
上と焼結性という理由から0.22≦z≦0.28が望
ましい。
0.30としたのは、zが0.20よりも小さい場合に
は焼結不良となり、0.30よりも大きい場合にはQ値
が低下するからである。WO3 のモル比zは、Q値の向
上と焼結性という理由から0.22≦z≦0.28が望
ましい。
【0021】そして、本発明では、上記主成分100重
量部に対してほう酸化合物の含有量をB2 O3 換算で
0.01〜0.20重量部としたのは、0.01重量部
未満の場合は焼成温度の低下、磁器密度(かさ比重)の
向上、Q値の向上効果が殆どなく、0.20重量部を越
える場合はQ値が低下するからである。ほう酸化合物の
含有量は、より高い磁器密度かつ高いQ値を得るという
点からB2 O3 換算で0.025〜0.2重量部である
ことが望ましい。
量部に対してほう酸化合物の含有量をB2 O3 換算で
0.01〜0.20重量部としたのは、0.01重量部
未満の場合は焼成温度の低下、磁器密度(かさ比重)の
向上、Q値の向上効果が殆どなく、0.20重量部を越
える場合はQ値が低下するからである。ほう酸化合物の
含有量は、より高い磁器密度かつ高いQ値を得るという
点からB2 O3 換算で0.025〜0.2重量部である
ことが望ましい。
【0022】また、主成分100重量部に対してリン化
合物の含有量をP量で0.005〜1重量部としたの
は、0.005重量部未満の場合は焼成温度の低下、磁
器密度(かさ比重)の向上、Q値の向上に効果が殆どな
く、1重量部を越える場合はQ値が低下するからであ
る。リン化合物の含有量は、より高い磁器密度かつ高い
Q値を得ると点からP量で0.025〜1重量部である
ことが望ましい。
合物の含有量をP量で0.005〜1重量部としたの
は、0.005重量部未満の場合は焼成温度の低下、磁
器密度(かさ比重)の向上、Q値の向上に効果が殆どな
く、1重量部を越える場合はQ値が低下するからであ
る。リン化合物の含有量は、より高い磁器密度かつ高い
Q値を得ると点からP量で0.025〜1重量部である
ことが望ましい。
【0023】さらに、主成分100重量部に対して珪素
をSiO2 換算で0.01〜1重量部としたのは、0.
01重量部未満の場合は焼成温度の低下、磁器密度(か
さ比重)の向上、Q値の向上効果が殆どなく、1重量部
を越える場合はQ値が低下するからである。珪素はより
高い磁器密度かつ高いQ値を得るという点からSiO2
換算で0.1〜1重量部であることが望ましい。
をSiO2 換算で0.01〜1重量部としたのは、0.
01重量部未満の場合は焼成温度の低下、磁器密度(か
さ比重)の向上、Q値の向上効果が殆どなく、1重量部
を越える場合はQ値が低下するからである。珪素はより
高い磁器密度かつ高いQ値を得るという点からSiO2
換算で0.1〜1重量部であることが望ましい。
【0024】さらにまた、主成分100重量部に対して
アルカリ金属含有化合物を炭酸塩換算で0.01重量部
以上1重量部未満としたのは、0.01重量部未満の場
合は焼成温度の低下、磁器密度(かさ比重)の向上、Q
値の向上効果が殆どなく、1重量部以上の場合はQ値が
低下するからである。アルカリ金属含有化合物は、より
高い磁器密度かつ高いQ値を得るという点から炭酸塩換
算で0.1〜0.9重量部であることが望ましい。
アルカリ金属含有化合物を炭酸塩換算で0.01重量部
以上1重量部未満としたのは、0.01重量部未満の場
合は焼成温度の低下、磁器密度(かさ比重)の向上、Q
値の向上効果が殆どなく、1重量部以上の場合はQ値が
低下するからである。アルカリ金属含有化合物は、より
高い磁器密度かつ高いQ値を得るという点から炭酸塩換
算で0.1〜0.9重量部であることが望ましい。
【0025】ここで、ほう酸化合物としてはB2 O3 、
コレマナイト、CaB2 O4 、ZnB2 O4 等がある。
また、リン化合物としてはH3 PO4 、P2 O5 、P等
がある。また、アルカリ金属としてはLi、Na、K、
Rb、Csがある。
コレマナイト、CaB2 O4 、ZnB2 O4 等がある。
また、リン化合物としてはH3 PO4 、P2 O5 、P等
がある。また、アルカリ金属としてはLi、Na、K、
Rb、Csがある。
【0026】本発明に基づき磁器を作製する方法として
は、例えばBa、Sr、Mg、Wの酸化物あるいは焼成
により酸化物を生成する炭酸塩、硝酸塩等の金属塩を主
原料として準備し、これらを前述の範囲になるように秤
量した後、充分に混合する。
は、例えばBa、Sr、Mg、Wの酸化物あるいは焼成
により酸化物を生成する炭酸塩、硝酸塩等の金属塩を主
原料として準備し、これらを前述の範囲になるように秤
量した後、充分に混合する。
【0027】その後、混合物を900〜1200℃で仮
焼処理する。得られた仮焼物に、例えば、B2 O3 のよ
うなほう酸化合物、P2 O5 のようなリン化合物、Si
O2 のような珪素化合物、Li2 CO3 のようなアルカ
リ金属含有化合物の各化合物を所定量となるように秤量
し添加して、混合粉砕する。そして、これをプレス成形
やドクターブレード法等の成形方法により所定の形状に
成形する。次に成形体を大気中等の酸化性雰囲気中で1
300℃〜1600℃で1〜8時間焼成することにより
誘電体磁器を得ることができる。
焼処理する。得られた仮焼物に、例えば、B2 O3 のよ
うなほう酸化合物、P2 O5 のようなリン化合物、Si
O2 のような珪素化合物、Li2 CO3 のようなアルカ
リ金属含有化合物の各化合物を所定量となるように秤量
し添加して、混合粉砕する。そして、これをプレス成形
やドクターブレード法等の成形方法により所定の形状に
成形する。次に成形体を大気中等の酸化性雰囲気中で1
300℃〜1600℃で1〜8時間焼成することにより
誘電体磁器を得ることができる。
【0028】本発明においては、不可避不純物としてC
l,Al,Ca,Zr,Y等が混入する場合があるが、
上記組成を満足する限り優れた効果を有する。
l,Al,Ca,Zr,Y等が混入する場合があるが、
上記組成を満足する限り優れた効果を有する。
【0029】
実施例1 原料として純度99%以上のBaCO3 、SrCO3 、
MgCO3 及び、WO3 の各粉末を用いて、これらを表
1に示す割合に秤量し、これをゴムで内張りしたボール
ミルに水とともに入れ、8時間湿式混合した。次いで、
この混合物を脱水、乾燥した後、1000℃で2時間仮
焼した。この仮焼物にB2 O3 、H3 PO4 、Si
O2 、Li2 CO3 、Na2 CO3 、K2 CO3 を表1
および表2に示した割合となるように秤量し、当該仮焼
物をボールミルに水、有機バインダーを入れ8時間湿式
粉砕した。
MgCO3 及び、WO3 の各粉末を用いて、これらを表
1に示す割合に秤量し、これをゴムで内張りしたボール
ミルに水とともに入れ、8時間湿式混合した。次いで、
この混合物を脱水、乾燥した後、1000℃で2時間仮
焼した。この仮焼物にB2 O3 、H3 PO4 、Si
O2 、Li2 CO3 、Na2 CO3 、K2 CO3 を表1
および表2に示した割合となるように秤量し、当該仮焼
物をボールミルに水、有機バインダーを入れ8時間湿式
粉砕した。
【0030】その後、この粉砕物を乾燥した後、50番
メッシュの網を通して造粒し、得られた粉末を3000
kg/cm2 の圧力で直径10mm厚み5mmの寸法の
円柱に成形した。更に、この円柱を1400〜1600
℃で2〜6時間の条件で焼成して磁器試料を得た。
メッシュの網を通して造粒し、得られた粉末を3000
kg/cm2 の圧力で直径10mm厚み5mmの寸法の
円柱に成形した。更に、この円柱を1400〜1600
℃で2〜6時間の条件で焼成して磁器試料を得た。
【0031】かくして得られた磁器試料について、かさ
比重をJIS規格C2141−1978(電気絶縁用セ
ラミック材料試験方法)に基づいて測定した。また周波
数約11GHzにおける比誘電率(εr )、Q値を誘電
体共振器法にて測定し、Q値については一般式Qf=一
定がなりたつとみなして10GHzにおけるQ値に換算
した。また25℃から85℃までの各温度におけるTE
011 モード共振周波数の温度係数(τf )を、τf=
〔(f85−f25)/f25〕/60×106 〔ppm/
℃〕に基づいて計算した。ここで、f85は85℃におけ
る共振周波数であり、f25は25℃における共振周波数
である。それらの結果を表1,2に示す。
比重をJIS規格C2141−1978(電気絶縁用セ
ラミック材料試験方法)に基づいて測定した。また周波
数約11GHzにおける比誘電率(εr )、Q値を誘電
体共振器法にて測定し、Q値については一般式Qf=一
定がなりたつとみなして10GHzにおけるQ値に換算
した。また25℃から85℃までの各温度におけるTE
011 モード共振周波数の温度係数(τf )を、τf=
〔(f85−f25)/f25〕/60×106 〔ppm/
℃〕に基づいて計算した。ここで、f85は85℃におけ
る共振周波数であり、f25は25℃における共振周波数
である。それらの結果を表1,2に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】これらの表1,2によれば、BaO、Sr
O、MgO、WO3 の配合組成が本発明の範囲外にある
試料No.9〜33では共振周波数の温度特性の制御効
果が不十分であるか、またはQ値が100以下もしくは
焼結不良を生じた。これに対して本発明に係る試料N
o.2〜7、34〜37、40〜43、46〜49は、
比較例No.1、8、33、38、39、44、45、
50と比べて同等あるいはそれ以上のQ値を有しながら
aの値に依って共振周波数の温度係数が−60ppm/
℃から+35ppm/℃の間で連続的に制御できること
が示される。
O、MgO、WO3 の配合組成が本発明の範囲外にある
試料No.9〜33では共振周波数の温度特性の制御効
果が不十分であるか、またはQ値が100以下もしくは
焼結不良を生じた。これに対して本発明に係る試料N
o.2〜7、34〜37、40〜43、46〜49は、
比較例No.1、8、33、38、39、44、45、
50と比べて同等あるいはそれ以上のQ値を有しながら
aの値に依って共振周波数の温度係数が−60ppm/
℃から+35ppm/℃の間で連続的に制御できること
が示される。
【0035】また、B、P、Si、アルカリ金属元素を
添加した場合には、Q値が高くなり、かさ密度が向上し
ており、強度が高くなることが予想できる。
添加した場合には、Q値が高くなり、かさ密度が向上し
ており、強度が高くなることが予想できる。
【0036】実施例2 実施例1における表1の試料No.2の主成分と、表1の
試料No.5の主成分と、表1の試料No.7の主成分に対
して、表3〜表6に示した添加物を表に示す量だけ添加
し、上記実施例1と同様にして成形焼成した。そして、
実施例1と同様にして、かさ比重、比誘電率、Q値、共
振周波数の温度係数(τf )を求めた。
試料No.5の主成分と、表1の試料No.7の主成分に対
して、表3〜表6に示した添加物を表に示す量だけ添加
し、上記実施例1と同様にして成形焼成した。そして、
実施例1と同様にして、かさ比重、比誘電率、Q値、共
振周波数の温度係数(τf )を求めた。
【0037】これらの結果を表3〜表6に示した。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】これら表3〜表6より、主成分100重量
部に対して、ほう酸化合物をB2 O3 換算で0.01〜
0.20重量部、リン化合物をP量で0.005〜1重
量部、珪素をSiO2 換算で0.01〜1重量部、アル
カリ金属含有化合物を炭酸塩換算で0.01重量部以上
1重量部未満添加することにより、BaO、SrO、M
gO、WO3 からなる組成物の、かさ比重及びQ値が向
上することが判る。
部に対して、ほう酸化合物をB2 O3 換算で0.01〜
0.20重量部、リン化合物をP量で0.005〜1重
量部、珪素をSiO2 換算で0.01〜1重量部、アル
カリ金属含有化合物を炭酸塩換算で0.01重量部以上
1重量部未満添加することにより、BaO、SrO、M
gO、WO3 からなる組成物の、かさ比重及びQ値が向
上することが判る。
【0043】
【発明の効果】本発明の高周波用誘電体磁器組成物で
は、BaO、SrO、MgO及びWO3からなる主成分
に対して、ほう素、リン、珪素、アルカリ金属元素を所
定量含有することにより、BaO、SrO、MgO及び
WO3 からなる組成物のかさ比重が向上し、高強度とす
ることができるとともに、10GHzでのQ値を高くす
ることができる。これにより得られた磁器はマイクロ波
やミリ波領域において使用される共振器材料、MIC用
誘電体基板材料、コンデンサー用材料、誘電体アンテナ
用材料、誘電体導波路用材料等に充分適用することがで
きる。
は、BaO、SrO、MgO及びWO3からなる主成分
に対して、ほう素、リン、珪素、アルカリ金属元素を所
定量含有することにより、BaO、SrO、MgO及び
WO3 からなる組成物のかさ比重が向上し、高強度とす
ることができるとともに、10GHzでのQ値を高くす
ることができる。これにより得られた磁器はマイクロ波
やミリ波領域において使用される共振器材料、MIC用
誘電体基板材料、コンデンサー用材料、誘電体アンテナ
用材料、誘電体導波路用材料等に充分適用することがで
きる。
Claims (4)
- 【請求項1】金属元素としてBa、Sr、Mg、Wを含
有し、これらの金属元素酸化物のモル比による組成式を x{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・zWO3 と表した時、前記a、x、y、zが 0<a<1 0.40≦x≦0.55 0.15≦y≦0.30 0.20≦z≦0.30 x+y+z=1 を満足する主成分100重量部に対して、ほう酸化合物
をB2 O3 換算で0.01〜0.2重量部含有すること
を特徴とする高周波用誘電体磁器組成物。 - 【請求項2】金属元素としてBa、Sr、Mg、Wを含
有し、これらの金属元素酸化物のモル比による組成式を x{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・zWO3 と表した時、前記a、x、y、zが 0<a<1 0.40≦x≦0.55 0.15≦y≦0.30 0.20≦z≦0.30 x+y+z=1 を満足する主成分100重量部に対して、リン化合物を
P量で0.005〜1重量部含有することを特徴とする
高周波用誘電体磁器組成物。 - 【請求項3】金属元素としてBa、Sr、Mg、Wを含
有し、これらの金属元素酸化物のモル比による組成式を x{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・zWO3 と表した時、前記a、x、y、zが 0<a<1 0.40≦x≦0.55 0.15≦y≦0.30 0.20≦z≦0.30 x+y+z=1 を満足する主成分100重量部に対して、珪素をSiO
2 換算で0.01〜1重量部含有することを特徴とする
高周波用誘電体磁器組成物。 - 【請求項4】金属元素としてBa、Sr、Mg、Wを含
有し、これらの金属元素酸化物のモル比による組成式を x{(1−a)BaO・aSrO}・yMgO・zWO3 と表した時、前記a、x、y、zが 0<a<1 0.40≦x≦0.55 0.15≦y≦0.30 0.20≦z≦0.30 x+y+z=1 を満足する主成分100重量部に対して、アルカリ金属
含有化合物を炭酸塩換算で0.01重量部以上1重量部
未満含有することを特徴とする高周波用誘電体磁器組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7342252A JPH09183654A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7342252A JPH09183654A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09183654A true JPH09183654A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18352288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7342252A Pending JPH09183654A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09183654A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020512969A (ja) * | 2017-03-31 | 2020-04-30 | オー,チャン ヨン | Bmw系高周波誘電体セラミックス素材及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7342252A patent/JPH09183654A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020512969A (ja) * | 2017-03-31 | 2020-04-30 | オー,チャン ヨン | Bmw系高周波誘電体セラミックス素材及びその製造方法 |
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