JPH09193546A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH09193546A
JPH09193546A JP8006593A JP659396A JPH09193546A JP H09193546 A JPH09193546 A JP H09193546A JP 8006593 A JP8006593 A JP 8006593A JP 659396 A JP659396 A JP 659396A JP H09193546 A JPH09193546 A JP H09193546A
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Japan
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recording medium
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Pending
Application number
JP8006593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sugimoto
賢一 杉本
Tsutayoshi Misawa
伝美 三沢
Taizo Nishimoto
泰三 西本
Takeshi Tsuda
武 津田
Hideki Umehara
英樹 梅原
Hirosuke Takuma
啓輔 詫摩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 基板上に、記録層、反射層、保護層等を
有する光記録媒体において、該記録層中に、波長450
nm〜630nmに吸収極大を有するシアノホルマザン
化合物、あるいは、該シアノホルマザン化合物及び波長
650nm〜900nmに吸収極大を有するフタロシア
ニン化合物を含有することを特徴とする光記録媒体。 【効果】 770〜830nmから選択される波長の光
に対してCD規格に準拠した記録及び/または再生が可
能で、且つ、波長620〜690nmから選択される波
長の光に対して記録及び/または再生ができる良好な記
録特性を有する互換性のある光記録媒体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体、特に
複数のレーザー波長による記録及び又は再生可能な光記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(以下、CDと略
す)規格に対応した追記型光記録媒体として、CD−R
(CD−Recordable)が提案され、開発され
ている〔例えば、日経エレクトロニクス No.465, p.10
7, 1989 年1月23日号、OPTICALDATA STORAGE DIGEST S
ERIES vol.1, p.45, 1989等〕。このCD−Rは、透明
樹脂基板上に、記録層、反射層、保護層がこの順で積層
されており、該記録層に高パワーのレーザー光を照射す
ることにより、記録層が物理的あるいは化学的変化を起
こし、ピットの形で情報を記録する。また、形成された
ピット部位に低パワーのレーザー光を照射し、反射率の
変化を検出することによりピットの情報を再生すること
ができる。このような光記録媒体は、770〜830n
mの近赤外半導体レーザーを用いて記録・再生を行い、
レッドブックやオレンジブック等のCDの規格に準拠し
ているため、CDプレーヤーやCD−ROMプレーヤー
と互換性を有するという特徴を有する。
【0003】最近、770nmよりも短波長の半導体レ
ーザーの開発が進み、波長680nm及び630nmの
赤色半導体レーザーが実用化されている〔例えば、日経
エレクトロニクス、No.592, p.65, 1993年10月11日
号〕。記録・再生用レーザーの短波長化によりビームス
ポットを小さくできるため、高密度の記録・再生ができ
る光記録媒体が可能になる。実際に、半導体レーザーの
短波長化とデータ圧縮技術などにより動画を長時間記録
できる大容量の光記録媒体及びプレーヤーが検討されて
いる〔例えば、日経エレクトロニクス、No.589, p.55,
1993年8月30日号、No.594, p.169, 1993 年11月8日
号〕。しかしながら、このような赤色レーザーを用いた
高密度光記録媒体及びプレーヤーが検討されても、ソフ
トの継続性の観点からも、既に大量に普及している従来
のシステムとの互換性を無視することはできない。即
ち、赤色レーザーで記録・再生または再生が可能で従来
の780nm近赤外半導体レーザーでの記録・再生また
は再生が可能であるという互換性のある光記録媒体が必
要となる。
【0004】従来のCDやCD−ROM媒体は反射率に
関して波長依存性が少なく、高密度対応プレーヤーで容
易に再生が可能であるが、一方、従来のCD−R媒体は
記録層に色素を用いているため光学特性の波長依存性が
大きく、その結果CD−R媒体の反射率が波長によって
大きく変化する。例えば、780nm付近の光に対する
反射率は65%以上有するが、620〜690nmから
選ばれた赤色光に対しては記録層に用いている色素の吸
収が大きく屈折率が小さいため反射率は10%程度と小
さく、変調度も小さく、且つ、記録波形に大きな歪が観
測される。反射率が10%程度では信号の検出が困難に
なり、仮になんとか検出できたとしても、エラーレート
やジッターが大きくなり高密度対応再生プレーヤーで再
生することは難しい。また、再生光安定性に劣り、同じ
トラックを数回連続再生しても劣化が生じ、実用に耐え
ることが出来ないという問題も生じた。さらに、記録部
の反射率が未記録部より大きくなるlow to high 記録と
なり、通常のCD等(highto low 記録)とは極性が逆
になり好ましくない。
【0005】二層色素膜を設けた光記録媒体の例とし
て、特開昭58-112794 ではレーザービームで変化を生じ
ない高反射率の色素層と、光吸収能を有する有機物質を
順次積層した機能分離記録膜を提案している。特開昭60
-239948 では、高反射率のシアニン色素またはメロシア
ニン色素と、有機光吸収層を積層した媒体を提案してい
る。特開昭63-153192 では異なる光学定数を有する色素
記録層を提案している。特開平1-10193 には、あるレー
ザー波長に対して透過率・吸収率の異なる二種の有機色
素の積層媒体が提案されている。特開平4-330649は、あ
るレーザー光に対しての吸収率または融点の異なる有機
二層記録層の積層を提案している。しかしながら、これ
らの提案はある一つの波長のレーザー光に対する反射
率、光劣化、高感度記録、エラー発生率等に対する改良
にとどまるものであり、複数のレーザー光に対して記録
・再生の互換性を有する光記録媒体ではない。
【0006】また、特開昭61-74149は吸収波長の異なる
有機色素を積層して、ピットの深さ方向の差をつけるこ
とで記録容量を上げることを提案しているが、これも複
数のレーザー光に対して記録・再生の互換性を有する光
記録媒体ではない。一方、特開昭62-30090、特開昭63-9
577 、特開昭63-9578 、特開昭63-9579 、特開平3-2689
94、特開平4-46186 、国際出願特許WO91/14740、特開平
4-308791、国際出願特許WO91/18057、国際出願特許WO91
/18950、特開平4-361088、特開平5-279580、特開平6-65
514 では、アゾ化合物の金属錯体を「記録層」に用いた
媒体が開示されている。しかしながら、これらの公報で
提案されている媒体は、オレンジブックを満足し、且つ
620〜690nmの光でも再生したり、または記録及
び再生することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題を解決すること、即ち、波長620〜690nm
から選択される波長の光に対して記録及び再生または再
生が出来、且つ、従来の770〜830nmから選択さ
れる波長の光に対してCD規格に準拠した記録及び再生
または再生が可能な、良好な記録特性を有する光記録媒
体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ある種のホルマザ
ン化合物を用いることにより、上記課題を解決しえるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明
は、 基板上に少なくとも、記録層、反射層及び保護
層を有する光記録媒体において、記録層中に、波長45
0nm〜630nmに吸収極大を有する一般式(1)
(化3)で表されるシアノホルマザン化合物を含有する
ことを特徴とする光記録媒体、
【0009】
【化3】 〔式中、R1 及びR2 は各々独立に水素原子、炭素数1
〜10の置換または未置換のアルキル基、炭素数1〜1
0の置換または未置換のアルコキシ基、炭素数1〜10
の置換または未置換のアルキルアミノ基、ヒドロキシ
基、ハロゲン原子、ニトロ基、あるいは、シアノ基を表
し、nは1〜4の整数を表す。2つのR1 がアルコキシ
基の場合には、連結基を介して環を形成してもよい。Y
は水素原子、アルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
原子/2を表す。〕 記録層中に、さらに、波長650nm〜900nm
に吸収極大を有する一般式(2)(化4)で示されるフ
タロシアニン化合物を含有することを特徴とするの光
記録媒体、
【0010】
【化4】 (式中、Y1 〜Y8 は各々独立に水素原子、炭素数1〜
20の無置換または置換炭化水素基、炭素数1〜20の
無置換または置換炭化水素オキシ基、炭素数1〜20の
無置換または置換炭化水素チオ基を表し、Y1 とY2
3 とY4 、Y5とY6 、及びY7 とY8 は互いに隣接
している場合は連結して環状となってもよく、A1 〜A
4 は各々独立にハロゲン原子、ニトロ基を表す。l1 、
l2 、l3及びl4 は0〜3の整数を表し、m1 、m2
、m3 及びm4 は0〜3の整数を表す。Mは2個の水
素原子、2価の金属原子、3価または4価の置換金属原
子、あるいはオキシ金属を表す。)
【0011】 記録層が、シアノホルマザン化合物と
フタロシアニン化合物の混合物を含有する1層構造であ
るの光記録媒体、 記録層が、シアノホルマザン化合物を主成分として
含有する光干渉層、及び、フタロシアニン化合物を主成
分として含有する記録層の2層構造であるの光記録媒
体、 光干渉層の複屈折率をni 、膜厚をdi (nm)と
した時、記録及び再生波長の光に対して、70≦ni ×
i ≦300であることを特徴とするの光記録媒体、 波長770〜830nmの範囲から選択される波長
λ1 のレーザー光に対する基板を通して測定した反射率
が65%以上で、波長770〜830nmの範囲から選
択される波長λ1 のレーザー光を用いて記録及び/また
は再生が可能であり、且つ、620〜690nmの範囲
から選択される波長λ2 のレーザー光に対する基板を通
して測定した反射率が15%以上で、620〜690n
mの範囲から選択される波長λ2 のレーザー光を用いて
記録及び/または再生が可能である〜のいずれかの
光記録媒体、に関するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、一般式(1)で示され
る波長450nm〜630nmに吸収極大を有するシア
ノホルマザン化合物、あるいは、該シアノホルマザン化
合物及び波長650nm〜900nmに吸収極大を有す
る一般式(2)で示されるフタロシアニン化合物を記録
層に含有させることにより、波長770〜830nmの
範囲から選択されるレーザー光を用いて記録及び/また
は再生が可能であり、且つ、620〜690nmの範囲
から選択されるレーザー光を用いて記録及び/または再
生が可能である光記録媒体を提供する。
【0013】本発明について以下に具体的に説明する。
本発明の光記録媒体の構成は、基板上に記録層が形成さ
れており、その上に反射層が設けられている。さらに反
射層を保護するために反射層の上に保護層を設けたり、
2枚の媒体を貼り合わせても良い。記録層は1層であっ
ても、記録層と光干渉層の2層構造であってもよい。記
録層が記録層と光干渉層の2層構造から成る場合、記録
層と光干渉層の積層順序は逆転してもよく、基板と記録
層または光干渉層との間、又は記録層または光干渉層と
反射層との間には他の層が存在してもかまわない。
【0014】基板の材質としては、記録光及び再生光の
波長に対して透明であればよい。例えば、ポリカーボネ
ート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリル酸メチル等
のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂等の
高分子材料やガラス等の無機材料が利用される。これら
の基板材料は射出成形法等により円盤状の基板に成形さ
れる。必要に応じて、基板表面に記録位置を表す案内溝
やピットを形成することもある。このような案内溝やピ
ットは、基板の成形時に付与するのが好ましいが、基板
の上に紫外線硬化樹脂層を設けて付与することもでき
る。通常、CDとして用いる場合は、厚さ1.2mm程
度、直径80ないし120mm程度の円盤状であり、中
央に直径15mm程度の穴が開いている。
【0015】本発明においては、基板上に記録層を設け
るが、本発明の記録層は、吸収極大波長λmax が450
nm〜630nmに存在する一般式(1)で示されるシ
アノホルマザン化合物を含有する。中でも、波長620
〜830nmでの屈折率が大きく、吸光度が小さい化合
物が好ましい。記録層が記録層と光干渉層の2層構造か
ら成る場合、シアノホルマザン化合物を主成分とする光
干渉層の波長λ1 における消衰係数が0.15以下で、
波長λ2 の消衰係数が0.2以下となることが好まし
い。
【0016】本発明で用いるシアノホルマザン化合物
は、前記式(1)で表されるシアノホルマザン化合物で
ある。前記式(1)の置換基の具体例として、ハロゲン
原子としては、フッ素、塩素、臭素、沃素であり、好ま
しくは、フッ素、塩素、臭素である。置換または未置換
のアルキル基としては、直鎖または分岐のアルキル基、
アルコキシアルキル基、アルコキシアルコキシアルキル
基、ハロゲン化アルキル基、及び、ヒドロキシアルキル
基の中から選択される。
【0017】直鎖または分岐のアルキル基としては炭素
数1〜10のアルキル基で、ポリカーボネート、アクリ
ル、エポキシ、ポリオレフィン基板等への塗布による加
工性を考慮すれば、メチル基、エチル基、n-プロピル
基、iso-プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブ
チル基、n-ペンチル基、iso-ペンチル基、2-メチルブチ
ル基、1-メチルブチル基、neo-ペンチル基、1,2-ジメチ
ルプロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、n-ヘキシル
基、4-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、2-メチ
ルペンチル基、1-メチルペンチル基、3,3-ジメチルブチ
ル基、2,3-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、
2,2-ジメチルブチル基、1,2-ジメチルブチル基、1,1-ジ
メチルブチル基、3-エチルブチル基、2-エチルブチル
基、1-エチルブチル基、1,2,2-トリメチルブチル基、1,
1,2-トリメチルブチル基、1-エチル-2-メチルプロピル
基、n-ヘプチル基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキ
シル基、4-メチルヘキシル基、5-メチルヘキシル基、2,
4-ジメチルペンチル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシ
ル基、2,5-ジメチルヘキシル基、2,5,5-トリメチルペン
チル基、2,4-ジメチルヘキシル基、2,2,4-トリメチルペ
ンチル基、n-ノニル基、n-デシル基、4-エチルオクチル
基、4-エチル-4,5- メチルヘキシル基、3,5-ジメチルヘ
プチル基、2,6-ジメチルヘプチル基、2,4-ジメチルヘプ
チル基、2,2,5,5-テトラメチルヘキシル基、1-cyclo-ペ
ンチル-2,2- ジメチルプロピル基基等が挙げられる。
【0018】アルコキシアルキル基としては、メトキシ
メチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブ
トキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル
基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、n-ヘキシ
ルオキシエチル基、4-メチルペントキシエチル基、1,3-
ジメチルブトキシエチル基、2-エチルヘキシルオキシエ
チル基、n-オクチルオキシエチル基、3,5,5-トリメチル
ヘキシルオキシエチル基、2-メチル-1-iso- プロピルプ
ロポキシエチル基、3-メチル-1-iso- プロピルブチルオ
キシエチル基、2-エトキシ-1- メチルエチル基、3-メト
キシブチル基、3,3,3-トリフルオロプロポキシエチル
基、3,3,3-トリクロロプロポキシエチル基等の炭素数2
〜10のものが挙げられる。アルコキシアルコキシアル
キル基の例としては、メトキシエトキシエチル基、エト
キシエトキシエチル基、プロポキシエトキシエチル基、
ブトキシエトキシエチル基、ヘキシルオキシエトキシエ
チル基、1,2-ジメチルプロポキシエトキシエチル基、3-
メチル-1-iso- ブチルブトキシエトキシエチル基、2-メ
トキシ-1- メチルエトキシエチル基、2-ブトキシ-1- メ
チルエトキシエチル基、2-(2'-エトキシ-1'-メチルエト
キシ)-1-メチルエチル基、3,3,3-トリフルオロプロポキ
シエトキシエチル基、3,3,3-トリクロロプロポキシエト
キシエチル基等が挙げられる。
【0019】ヒドロキシアルキル基の例としては、2-ヒ
ドロキシエチル基、1-ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキ
シ-3- メトキシプロピル基、2-ヒドロキシ-3- クロロプ
ロピル基、2-ヒドロキシ-3- エトキシプロピル基、3-ブ
トキシ-2- ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキシ-3- フ
ェノキシプロピル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒド
ロキシプロピル基、2-ヒドロキシブチル基、4-ヒドロキ
シブチル基等が挙げられる。ハロゲン化アルキル基の例
としては、クロルメチル基、クロルエチル基、2,2,2-ト
リフルオロエチル基、トリフルオロメチル基、ブロムメ
チル基、ヨウ化メチル基などが挙げられる。
【0020】置換または未置換のアルコキシ基の例とし
ては、上記に挙げたアルキル基と同様な置換基を有する
アルコキシ基であり、好ましくは、メトキシ基、エトキ
シ基、n-プロポキシ基、iso-プロポキシ基、n-ブトキシ
基、iso-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ基、
n-ペントキシ基、iso-ペントキシ基、neo-ペントキシ
基、2-メチルブトキシ基などのアルコキシ基が挙げられ
る。置換または未置換のアルキルアミノ基の例として
は、上記に挙げたアルキル基と同様な置換基を有するア
ルキルアミノ基であり、好ましくは、N-メチルアミノ
基、N,N-ジメチルアミノ基、N,N-ジエチルアミノ基、N,
N-ジプロピルアミノ基、N,N-ジブチルアミノ基等のアル
キルアミノ基が挙げられる。R1 が連結基を介して環を
形成した例としては、下記(化5)のものが挙げられ
る。
【0021】
【化5】
【0022】アルカリ金属の例としては、Li、Na、
K、Rb等が挙げられる。アルカリ土類金属の例として
は、Be、Mg、Ca等が挙げられる。本発明の一般式
(1)で表される化合物は公知の方法〔ツァーナル・オ
ブシュショイ・ヒミィー( Zhurnal Obshchei Khimi
), Vol.51, No.10, p.2324-2331 (1981 ) 〕により次
の様に製造される。即ち、一般式(3)(化6)で示さ
れるアミン成分をジアゾ化し、シアノ酢酸エチルのナト
リウム塩の溶液に添加し、カップリング反応させて一般
式(1)で示されるシアノホルマザン化合物が得られ
る。環状シアノホルマザン化合物は、一般式(4)(化
6)で示されるアミン成分をジアゾ化し、同様にして得
ることができる。
【0023】
【化6】 〔上式中、R1 及びR2 は、式(1)の場合と同じ意味
を表す。〕 また、シアノホルマザン化合物のアルカリ金属錯体また
はアルカリ土類金属錯体は、得られたシアノホルマザン
化合物を有機溶媒中、有機アルカリ金属または有機アル
カリ土類金属と反応することにより得られる。本発明で
用い得るシアノホルマザン化合物の例を表−1(表1、
2)に示すが、本発明の化合物はこれによりなんら限定
されるものではない。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】記録層に含有するフタロシアニン化合物
は、好ましくは650〜900nmに大きな吸収極大を
有する一般式(2)で表されるフタロシアニン化合物で
あり、770〜830nmでの屈折率が大きく、吸光度
が小さいものである。記録層が、記録層及び光干渉層の
2層構造をとる場合、フタロシアニン化合物を主成分と
する記録層に必要な光学定数(屈折率n、消衰係数k)
は、前記レーザー光の波長λ1 においてnが1.8以上
で、且つ、kが0.04〜0.20であり、λ2におい
てnが1.1以上で、且つ、kが0.04〜0.6であ
る。波長λ1 で、nがこれより小さい値になるとCD規
格を満足する反射率と信号変調度は得られにくく、波長
λ2 においても、nがこれより小さい値となると正確な
信号読みとりに必要な反射率が得られにくくなる。ま
た、波長λ1 において、kが0.20を越えると反射率
が低下してCD規格を満足しにくくなり、kが0.04
未満だと記録ができない。また、波長λ2 において、k
が0.6を越えると吸収が大きくなりすぎ再生に必要な
反射率が得られないだけでなく、再生光により信号が変
化しやすくなり実用に適さない。なお、λ2 での記録を
考慮するとkは0.04以上必要である。
【0027】前記式(2)の置換基において、炭化水素
部としては、メチル、エチル、ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシ
ル、シクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル等の飽和
炭化水素基、エテニル、ブテニル、ヘキセニル、オクテ
ニル、ドデセニル、ブチニル、ヘプチニル、フェニル、
メチルフェニル、ブチルフェニル、ヘキシルフェニル等
の不飽和炭化水素基が挙げれる。これらの炭化水素部
は、直鎖、分岐または環状であっても良い。また、これ
らの炭化水素部はハロゲン、アミノ基、シアノ基、エー
テル基、水酸基等で置換されていても良い。ハロゲン原
子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ
る。
【0028】また、フタロシアニン環を構成するベンゼ
ン環に結合している前記したY1 〜Y8 およびA1 〜A
4 の置換基の置換位置は特に限定するものではなく、又
置換基の種類及び数は一分子中の4つのベンゼン環で異
なっていても良い。Mで表される2価の金属原子として
は、Cu,Zn,Fe,Co,Ni,Ru,Pd,P
t,Mg,Ti,Be,Ca,Ba,Pb,Cd等が挙
げられ、1置換の3価金属としては、Al−Cl,Al
−Br,Ga−Cl,Ga−Br,In−Cl,In−
Br,Ti−Cl,Ti−Br,Al−C6 5 ,Al
−C6 4 (CH3 ),In−C107 ,Mn(O
H),Mn(OC6 5 ),Mn[OSi(C
3 3 ]、FeCl、RuCl等が挙げられ、2置換
の4価金属としては、CrCl2 ,SiCl2 ,GeB
2 ,SnCl2 ,TiCl2 ,Mn(OH)2 ,Sn
(OH)2 ,TiR2 ,CrR2 ,SiR2 ,Sn
2 ,GeR 2 〔Rはアルキル基、フェニル基、ナフチ
ル基及びその誘導体を表す〕,Ti(OR’)2 ,Cr
(OR’)2 ,Si(OR’)2 ,Sn(OR’)
2 〔R’はアルキル基、フェニル基、ナフチル基、トリ
アルキルシリル基、ジアルキルアルコキシシリル基及び
その誘導体を表す〕等が挙げられ、オキシ金属として
は、VO,MnO,TiO等が挙げられる。
【0029】一般式(2)で表されるフタロシアニン化
合物の合成法としては、下記式(5)または(6)(化
7)で表される化合物の1〜4種を混合して、例えば、
1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセ
ン(DBU)存在下、金属誘導体とアルコール中加熱反
応する、あるいは、金属誘導体と高沸点溶媒(例えば、
クロロナフタレン、ブロモナフタレン、トリクロロベン
ゼン)中で反応する、等の方法が挙げられる。
【0030】
【化7】 なお、式(5)、(6)のベンゼン環は、式(2)にお
いてY1 〜Y8 、A1 〜A4 で表される置換基を有す
る。本発明で用いられる式(2)であらわされるフタロ
シアニン化合物を表−2(表3、4、5)に例示する
が、これにより、なんら限定されるものではない。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】本発明において記録層を設ける方法は、例
えば、浸漬法、スプレー法、スピンコート法、キャスト
法、スパッタ法、化学蒸着法、真空蒸着法等があるが、
スピンコート法が簡便で好ましい。スピンコート法にお
いては、化合物を0.05〜30重量%、好ましくは
0.5〜20重量%となるように溶媒に溶解あるいは分
散させた塗布液を用いるが、この際、溶媒は基板にダメ
ージを与えないものを選ぶことが好ましい。例えば、メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、オク
タフルオロペンタノール、アリルアルコール、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、テトラフルオロプロパノ
ール等のアルコール系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、デカン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン等
の脂肪族又は脂環式炭化水素系溶媒、トルエン、キシレ
ン、ベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、四塩化炭素、
クロロホルム、テトラクロロエタン、ジブロモエタン等
のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、ジブ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等
のエーテル系溶媒、アセトン、3-ヒドロキシ-3- メチル
-2- ブタノン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、乳酸メチ
ル等のエステル系溶媒、水などが1種あるいは複数混合
して用いられる。
【0035】また、記録層が、記録層及び光干渉層の2
層構造をとる場合、記録層に使用するフタロシアニン化
合物と光干渉層に使用するシアノホルマザン化合物は、
各々異なる極性の溶媒に溶解し、互いに他の溶媒には溶
解しないものが好ましい。例えば、光干渉層に使用する
化合物は、極性の高い溶媒、アルコール系溶媒、水等に
溶解し、記録層に使用する化合物は、極性の低い溶媒、
例えば、脂肪族又は脂環式炭化水素系溶媒、芳香族炭化
水素系溶媒、四塩化炭素、エーテル系溶媒に溶解して塗
布する。なお、樹脂性基板への障害、あるいは多層膜の
影響を減少させるためには、各化合物層塗布成膜のため
の溶媒は、脂肪族又は脂環式炭化水素系溶媒および他溶
媒の混合溶媒と、アルコール系溶媒およびこれらと他溶
媒の混合溶媒であり、それぞれに可溶な化合物の組み合
わせが特に望ましい。なお、必要に応じて、記録層の化
合物を高分子薄膜などに分散して用いたりすることもで
きる。また、基板にダメージを与えない溶媒を選択でき
ない場合はスパッタ法、化学蒸着法や真空蒸着法などが
有効である。
【0036】記録層の膜厚は、特に限定するものではな
いが、好ましくは50〜300nmである。記録層の膜
厚を50nmより薄くすると、熱拡散が大きいため記録
出来ないか、記録信号に歪みが発生する上、信号振幅が
小さくなりCD規格を満足しなくなる。また、膜厚が3
00nmより厚い場合は反射率が低下し、再生信号特性
が悪化する。記録層が、記録層及び光干渉層の2層構造
から成る場合、光干渉層の平均膜厚はλ1 及びλ2 の波
長において下記の式を満足し、各レーザー波長に対して
反射率が高くなる値に合わすことが好ましい。 70≦ni ×di ≦300 (ただし、ni は光干渉層の屈折率、di は光干渉層の
膜厚) ここで、ni ×di が70未満の場合はλ2 の波長に対
する反射率が15%未満となり、且つ変調度も小さくな
る。ni ×di が300を越える場合はλ1 の波長の光
に対する反射率が65%未満となる。
【0037】記録層を成膜する際に、必要に応じ、色素
に、クエンチャー、熱分解促進剤、紫外線吸収剤、接着
剤等の添加剤を混合あるいは置換基として導入すること
も可能である。クエンチャーとしては、アセチルアセト
ナート系、ビスジチオ−α−ジケトン系やビスフェニル
ジチオール系などのビスジチオール系、チオカテコール
系、サリチルアルデヒドオキシム系、チオビスフェノレ
ート系等の金属錯体が好ましい。またアミン系も好適で
ある。熱分解促進剤としては、化合物熱分解の促進が熱
減量分析(TG 分析) により確認できるものであれば特に
限定されず、例えば、金属系アンチノッキング剤、メタ
ロセン化合物、アセチルアセトナト系金属錯体等の金属
化合物が挙げられる。さらに、必要に応じて、バインダ
ー、レベリング剤、消泡剤等を併用することもできる。
好ましいバインダーとしては、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ニトロセルロース、酢酸セルロ
ース、ケトン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、
ウレタン樹脂、ポリビニルブチラール、ポリカーボネー
ト、ポリオレフィン等が挙げられる。又、記録特性など
の改善のために前記以外の色素を添加することもでき
る。
【0038】本発明で用い得る他の色素の例としては、
ペンタメチンシアニン系色素、ヘプタメチンシアニン系
色素、スクアリリウム系色素、ナフトキノン系色素、ア
ゾ系色素、ナフタロシアニン系色素、フタロシアニン系
色素、アントラキノン系色素等が挙げられる。これらの
他の色素の混合割合は、全色素量に対し、0.1〜10
%程度である。ここで、記録層で使用する色素の含有量
は、30%以上、好ましくは60%以上である。尚、実
質的に色素100%であることも好ましい。なお、記録
層を基板の上に成膜する際に、基板の耐溶剤性や反射
率、記録感度等を向上させるために、基板の上に無機物
やポリマーからなる層を設けても良い。
【0039】次に、前記した記録層の上に、好ましく
は、厚さ50〜300nmの反射層を形成する。反射層
の材料としては、再生光の波長で反射率の十分高いも
の、例えば、Au、Al、Ag、Cu、Ti、Cr、N
i、Pt、Ta、Cr及びPdの金属を、単独あるいは
合金にして用いることが可能である。なかでもAuやA
lは反射率が高く反射層の材料として適している。これ
以外に、例えば、Mg、Se、Hf、V、Nb、Ru、
W、Mn、Re、Fe、Co、Rh、Ir、Cu、Z
n、Cd、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、P
o、Sn、Biなどの金属及び半金属を含んでいてもよ
い。Auを主成分としているものは反射率の高い反射層
が容易に得られるため好適である。ここで主成分という
のは含有率が50%以上のものをいう。金属以外の材料
で低屈折率薄膜と高屈折率薄膜を交互に積み重ねて多層
膜を形成し、反射層として用いることも可能である。反
射層を形成する方法としては、例えば、スパッタ法、イ
オンプレーテイング法、化学蒸着法、真空蒸着法等が挙
げられる。また、基板の上や反射層の下に反射率の向上
や記録特性の改善のために公知の無機系又は有機系の中
間層、接着層を設けても良い。
【0040】更に、記録層や反射層を保護するために、
反射層の上に保護層を設ける。2枚の媒体を貼り合わせ
ても良い。保護層の材料としては反射層を外力から保護
するものであれば特に限定しない。有機物質としては、
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、UV
硬化性樹脂等を挙げることができる。又、無機物質とし
ては、SiO2 、SiN4 、MgF2 、SnO2 等が挙
げられる。熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などは適当な溶
剤に溶解して塗布液を塗布し、乾燥することによって形
成することができる。UV硬化性樹脂は、そのまま、も
しくは、適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後、こ
の塗布液を塗布し、UV光を照射して硬化させることに
よって形成することができる。UV硬化性樹脂として
は、例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレ
ート、ポリエステルアクリレートなどのアクリレート樹
脂を用いることができる。これらの材料は単独であるい
は混合して用いても良いし、1層だけでなく多層膜にし
て用いても良い。
【0041】保護層の形成の方法としては、記録層と同
様にスピンコート法やキャスト法などの塗布法やスパッ
タ法や化学蒸着法等の方法が用いられるが、このなかで
もスピンコート法が好ましい。保護層の膜厚は、一般に
は0.1〜100μmの範囲であるが、本発明において
は、3〜30μmであり、好ましくは5〜20μmがよ
り好ましい。保護層の上に、更にレーベル等の印刷を行
うこともできる。また、基板鏡面側(記録層のない側)
に、表面保護やゴミ等の付着防止のために紫外線硬化樹
脂、無機系薄膜等を成膜しても良い。
【0042】このようにして得られた本発明の光記録媒
体は、レーザー光を記録層に集束することにより記録や
再生を行うことが出来る。記録する際の信号としては、
例えば、CD等に用いられているEFM変調信号が挙げ
られる。本発明の媒体は、特に780nmのレーザー光
で記録出来、且つ、該光に対する反射率が65%以上得
られ、770〜830nmから選ばれた波長の光に対す
る反射率が65%以上得られるので、780nm前後の
波長のレーザー光により記録及び再生ができる。又、記
録した情報を市販のCDやCDーROMプレーヤーで再
生することができる。再生した信号特性はCD−Rの規
格であるオレンジブック規格を満足する。更に、620
〜690nmの光に対する反射率が15%以上得られ、
620〜690nmから選ばれた波長のレーザーを搭載
した高密度対応光ディスクプレーヤーでも再生可能であ
る。
【0043】次期の高密度対応プレーヤーに用いられる
光の波長は620〜690nmである。可視領域の広範
囲で波長選択のできる色素レーザーや、波長633nm
のヘリウムネオンレーザーもあるが、実用に供せられる
半導体レーザーの波長としては、例えば、635nm、
650nm又は680nm前後である。本発明の媒体
は、620〜690nmから選ばれた波長の光を用いて
記録することができ、次期の高密度対応プレーヤー用と
して利用できるものである。
【0044】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れによりなんら限定されるものではない。 実施例1 一般式(1)で表されるシアノホルマザン化合物のう
ち、表−1に記載したシアノホルマザン化合物の式No.
(S-3)0.2gと、一般式(2)で表されるフタロシア
ニン化合物のうち、表−2に記載したフタロシアニン化
合物の式No.(Pc-1)0.02gを2,2,3,3-テトラフルオ
ロ-1- プロパノール10mlに溶解し、色素溶液を調製し
た。基板は、ポリカーボネート樹脂製で、連続した案内
溝(トラックピッチ:1.6μm)を有する直径120
mmφ、厚さ1.2mmの円盤状のものを用いた。この
基板上に、色素溶液を回転数1500rpmでスピンコ
ートし、70℃で2時間乾燥して、記録層を形成した。
この記録層の上にバルザース社製スパッタ装置(CDI
−900)を用いてAuをスパッタし、厚さ100nm
の反射層を形成した。スパッタガス圧1.0×10-2
orrで行った。更に反射層の上に、紫外線硬化樹脂S
D−17(大日本インキ化学工業製)をスピンコートし
た後、紫外線照射して厚さ6μmの保護層を形成した。
【0045】この光記録媒体に、780nm半導体レー
ザーヘッドを搭載したフィリップス製ライター(CDD
−521)を用いて、線速度2.8m/s、レーザーパ
ワー8mWでEFM信号を記録した。記録後、市販CD
プレーヤー(YAMAHACDX−1050、レーザー
波長786nm)を用いて信号を再生し、反射率、エラ
ー率及び変調度等を測定した。その結果、再生波形歪が
小さく、オレンジブック規格を満足した良好な値を示し
た。次にこの記録した媒体を、680及び635nm赤
色半導体レーザーヘッドを搭載したパルステック工業製
光ディスク評価装置(DDU−1000)を用いて信号
を再生し、反射率、エラー率及び最も短いピットの変調
度(I3/Itop) を測定した。いずれも良好な値を示すこと
が確認された。さらに、この媒体に、680nm赤色半
導体レーザーヘッドを搭載したパルステック工業製光デ
ィスク評価装置(DDU−1000)及びKENWOO
D製EFMエンコーダーを用いて、線速度5.6m/
s、レーザーパワー10mWで記録した。記録後、68
0nm及び635nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載
した評価装置を用いて信号を再生し、反射率、エラー率
及びI3/Itop を測定した。いずれも良好な値を示した。
この記録した媒体を、市販CDプレーヤー(YAMAH
A CDX−1050,レーザー波長786nm)を用
いて、前記680nmのドライブ(DDU−1000)
で記録した信号の再生を行い、反射率、エラー率及びI3
/Itop を測定した。いずれもオレンジブック規格を満足
した良好な値であった。
【0046】実施例2 実施例1において色素層に、シアノホルマザン化合物の
式No.(S-3)のみを塗布すること以外は、実施例1と同様
にして光記録媒体を作製した。次に、この媒体に、68
0nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載したパルステッ
ク工業製光ディスク評価装置(DDU−1000)及び
KENWOOD製EFMエンコーダーを用いて、線速度
5.6m/s、レーザーパワー10mWで記録した。記
録後、680nm及び635nm赤色半導体レーザーヘ
ッドを搭載した評価装置を用いて信号を再生し、反射
率、エラー率及びI3/Itop を測定した。いずれも良好な
値を示した。また、この記録した媒体は、市販CDプレ
ーヤー(YAMAHA CDX−1050,レーザー波
長786nm)を用いての信号の再生が可能であった。
【0047】実施例3 実施例1において、シアノホルマザン化合物の式No.(S-
3)の代わりに、表−1に記載したシアノホルマザン化合
物の式No.(S-5)を用いたこと、及びフタロシアニン化合
物の式No.(Pc-1) の代わりに、表−2に記載したフタロ
シアニン化合物の式No.(Pc-2) を用いたこと以外は、実
施例1と同様にして、光記録媒体を作製した。作製した
媒体を実施例1と同様に記録、評価した結果、いずれも
良好な値を示すことが確認された。
【0048】実施例4 実施例2において、シアノホルマザン化合物の式No.(S-
3)の代わりに、表−1に記載したシアノホルマザン化合
物の式No.(S-6)を用いること以外は、実施例2と同様に
して、光記録媒体を作製した。作製した媒体を実施例2
と同様に記録、評価した結果、いずれも良好な値を示す
ことが確認された。
【0049】実施例5 一般式(1)で表されるシアノホルマザン化合物のう
ち、表−1に記載したシアノホルマザン化合物の式No.
(S-1)0.2gを2,2,3,3-テトラフルオロ-1- プロパノ
ール10mlに溶解し、色素溶液−1を調製した。基板
は、ポリカーボネート樹脂製で連続した案内溝(深さ1
70nm、幅0.5μm、ピッチ1.6μm)を有する
直径120mmφ、厚さ1.2mmの円盤状のものを用
いた。この基板上に、色素溶液−1を回転数1500r
pmでスピンコートし、70℃で2時間乾燥して、厚さ
80nmの色素光干渉層を形成した。この光干渉層の光
学定数は、780nmで屈折率が1.9、消衰係数は
0.05であり、680nmでは屈折率が2.2、消衰
係数は0.04であり、635nmでは屈折率が2.4
で、消衰係数が0・10であった。従って、780、6
80および635nmでの光干渉層の屈折率と膜厚の積
(ni ×di )は、各々152、176、192であ
る。さらに、一般式(2)で表されるフタロシアニン化
合物のうち表−2に記載したフタロシアニン化合物の式
No.(Pc-3) 0.25gを1,2-ジメチルシクロヘキサン1
0mlに溶解した色素溶液−2を、回転数1600rp
mでスピンコートし、70℃で2時間乾燥して、記録層
を形成した。この記録層の光学定数は、780nmで屈
折率が2.2、消衰係数は0.08であり、680nm
では屈折率が1.2、消衰係数は0.49であり、63
5nmでは屈折率が1.1、消衰係数は0.34であっ
た。次に、この記録層の上に、バルザース社製スパッタ
リング装置(CDI−900)を用いて、厚さ100n
mのAuをスパッタし、反射層を形成した。さらにこの
反射層の上に、紫外線硬化樹脂SD−17(大日本イン
キ化学工業製)をスピンコートした後、紫外線照射して
厚さ6μmの保護層を形成し、光記録媒体を作製した。
【0050】この光記録媒体に、780nm半導体レー
ザーヘッドを搭載したフィリップス製ライター(CDD
−521)を用いて、線速度2.8m/s、レーザーパ
ワー8mWでEFM信号を記録した。記録後、市販CD
プレーヤー(YAMAHACDX−1050、レーザー
波長786nm)を用いて信号を再生し、反射率、エラ
ーレート及び変調度等を測定した。この結果、再生波形
歪が小さく、オレンジブック規格を満足した良好な値を
示した。次に、この記録した媒体を、680nm及び6
35nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載したパルステ
ック工業製光ディスク評価装置(DDU−1000)を
用いて信号を再生し、反射率、エラー 率及び最も短いピッ
トの変調度(I3/Itop )を測定した。いずれも良好な値
を示した。さらに、この媒体に、680nm赤色半導体
レーザーヘッドを搭載したパルステック工業製光ディス
ク評価装置(DDU−1000)及びKENWOOD製
EFMエンコーダーを用いて、線速度5.6m/s、レ
ーザーパワー10mWで記録した。記録後、680nm
及び635nm赤色半導体レーザーヘッドを搭載した評
価 装置を用いて信号を再生し、反射率、エラー率及び
I3/Itop を測定した。いずれも良好な値を示した。この
記録した媒体を、市販CDプレーヤー(YAMAHA
CDX−1050、レーザー波長786nm)を用い
て、前記680nmのドライブ(DDU−1000)で
記録した信号の再生を行い、反射率、エラー率及びI3/I
t opを測定した。いずれもオレンジブック規格を満足し
た良好な値であった。
【0051】実施例6 実施例5において、塗布順序を逆にして、記録層として
フタロシアニン色素〔式No.(Pc-4) 〕を塗布した上に、
光干渉層としてシアノホルマザン化合物の式No.(S-1)を
塗布すること以外は、実施例5と同様にして光記録媒体
を作製した。作製した媒体について、実施例5と同様に
記録及び再生評価を行った結果、いずれの波長において
も良好な記録特性を示した。
【0052】実施例7 実施例5において、光干渉層にシアノホルマザン化合物
の式No.(S-2)0.2gを用い、記録層にフタロシアニン
色素〔式No.(Pc-5) 〕0.25gを用いたこと以外は、
実施例5と同様にして光記録媒体を作製した。光干渉層
の膜厚は95nmで光学定数は、780nmでnが1.
9、kは0.07であり、680nmではnが2.0、
kは0.05であり、635nmではnが2.3、kは
0.10であった。従って、780、680および63
5nmでの光干渉層の屈折率と膜厚の積(ni ×di
は各々181、190、219である。作製した媒体に
ついて、実施例1と同様に、780nmでの記録及び7
86、680、635nmでの再生評価を行った結果、
いずれの波長においても良好な記録特性を示した。
【0053】実施例8〜45 シアノホルマザン化合物の式No.(S-1)〜(S-19)とフタロ
シアニン色素〔式No.(Pc-5) 〜(Pc-9)〕を組み合わせて
用いた以外は、実施例5に準じて記録層の上に光干渉層
がある媒体を作製し、評価した。色素の組み合わせ、記
録層、光干渉層の780、680および635nmでの
光学定数〔屈折率(n),消衰係数(k) 〕、光干渉層の膜
厚、ni ×di 値を表−3(表6、7、8、9)に記載
した。なお、全ての媒体はいづれもhigh to low の記録
モードで、780、680および635nmの各波長で
変調度は大きく、エラー率及びジッターは小さく、きわ
めて良好な再生ができた。
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】
【表9】
【0058】比較例1 実施例5において、光干渉層のシアノホルマザン化合物
の膜厚を35nmにした以外は、実施例5と同様にして
光記録媒体を作製した。780、680および635n
mでの光干渉層の屈折率と膜厚の積(ni ×di )は各
々67、74、88ある。作製した媒体を実施例1と同
様に評価したところ、680、635nmの各波長で、
再生信号波形が歪み反射率も低かった。
【0059】比較例2 実施例1において、光干渉層のシアノホルマザン化合物
の膜厚を160nmにした以外は、実施例1と同様にし
て光記録媒体を作製した。780、680および635
nmでの光干渉層の屈折率と膜厚の積(ni ×di
は、各々304、336、400である。作製した媒体
について、実施例1と同様に評価したところ、786、
680、635nmの各波長で、再生信号波形が歪み反
射率も低かった。実施例1〜45及び比較例1〜2で得
られた各光記録媒体について、780及び680nmで
記録した各々の場合で、786、680、635nmで
の再生信号特性〔反射率(%) 、エラー率(cps) 、変調度
(I3/Itop) 〕を表−4(表10、11、12、13)に
まとめて記載した。
【0060】
【表10】
【0061】
【表11】
【0062】
【表12】
【0063】
【表13】
【0064】
【発明の効果】本発明は、波長450nm〜630nm
に吸収極大を有するシアノホルマザン化合物、あるい
は、該シアノホルマザン化合物および波長680nm〜
900nmに吸収極大を有するフタロシアニン化合物を
含有する記録層を設けることにより、770〜830n
mから選択される波長の光に対してCD規格に準拠した
記録・再生または再生が可能で、且つ、波長620〜6
90nmから選択される波長の光に対して記録及び再生
または再生ができる良好な記録特性を有する互換性のあ
る光記録媒体を提供することを可能にするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 武 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 梅原 英樹 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 詫摩 啓輔 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも、記録層、反射層及
    び保護層を有する光記録媒体において、記録層中に、波
    長450nm〜630nmに吸収極大を有する一般式
    (1)(化1)で表されるシアノホルマザン化合物を含
    有することを特徴とする光記録媒体。 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は各々独立に水素原子、炭素数1
    〜10の置換または未置換のアルキル基、炭素数1〜1
    0の置換または未置換のアルコキシ基、炭素数1〜10
    の置換または未置換のアルキルアミノ基、ヒドロキシ
    基、ハロゲン原子、ニトロ基、あるいは、シアノ基を表
    し、nは1〜4の整数を表す。2つのR1 がアルコキシ
    基の場合には、連結基を介して環を形成してもよい。Y
    は水素原子、アルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
    原子/2を表す。〕
  2. 【請求項2】 記録層中に、さらに、波長650nm〜
    900nmに吸収極大を有する一般式(2)(化2)で
    表されるフタロシアニン化合物を含有することを特徴と
    する請求項1記載の光記録媒体。 【化2】 (式中、Y1 〜Y8 は各々独立に水素原子、炭素数1〜
    20の無置換または置換炭化水素基、炭素数1〜20の
    無置換または置換炭化水素オキシ基、炭素数1〜20の
    無置換または置換炭化水素チオ基を表し、Y1 とY2
    3 とY4 、Y5とY6 、及びY7 とY8 は互いに隣接
    している場合は連結して環状となってもよく、A1 〜A
    4 は各々独立にハロゲン原子、ニトロ基を表す。l1 、
    l2 、l3及びl4 は0〜3の整数を表し、m1 、m2
    、m3 及びm4 は0〜3の整数を表す。Mは2個の水
    素原子、2価の金属原子、3価または4価の置換金属原
    子、あるいはオキシ金属を表す。)
  3. 【請求項3】 記録層が、シアノホルマザン化合物とフ
    タロシアニン化合物の混合物を含有する1層構造である
    請求項2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 記録層が、シアノホルマザン化合物を主
    成分として含有する光干渉層、及び、フタロシアニン化
    合物を主成分として含有する記録層の2層構造である請
    求項2記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 光干渉層の複屈折率をni 、膜厚をdi
    (nm)とした時、記録及び再生波長の光に対して、7
    0≦ni ×di ≦300であることを特徴とする請求項
    4記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 波長770〜830nmの範囲から選択
    される波長λ1 のレーザー光に対する基板を通して測定
    した反射率が65%以上で、波長770〜830nmの
    範囲から選択される波長λ1 のレーザー光を用いて記録
    及び/または再生が可能であり、且つ、620〜690
    nmの範囲から選択される波長λ2 のレーザー光に対す
    る基板を通して測定した反射率が15%以上で、620
    〜690nmの範囲から選択される波長λ2 のレーザー
    光を用いて記録及び/または再生が可能である請求項1
    〜5のいずれかに記載の光記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737143B2 (en) 2001-06-14 2004-05-18 Ricoh Company Ltd. Optical recording medium, optical recording method and optical recording device
US6936323B2 (en) 2003-04-30 2005-08-30 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium, and method and device using the same
US7439008B2 (en) 2004-01-30 2008-10-21 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium, and, method and apparatus for optical recording and reproducing using optical recording medium

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