JPH08273193A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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Publication number
JPH08273193A
JPH08273193A JP7076178A JP7617895A JPH08273193A JP H08273193 A JPH08273193 A JP H08273193A JP 7076178 A JP7076178 A JP 7076178A JP 7617895 A JP7617895 A JP 7617895A JP H08273193 A JPH08273193 A JP H08273193A
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JP
Japan
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wavelength
light
recording
reflectance
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP7076178A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiteru Taniguchi
義輝 谷口
Sumio Hirose
純夫 広瀬
Masatoshi Yanagimachi
昌俊 柳町
Hideki Umehara
英樹 梅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP7076178A priority Critical patent/JPH08273193A/ja
Publication of JPH08273193A publication Critical patent/JPH08273193A/ja
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 透明な基板上にハーフミラー層、色素を含
有する記録層、反射層を有し、記録層の770 〜830nm か
ら選ばれた波長λ1 の光に対する屈折率をn1 、消衰係
数をk1 、630 〜690nm から選ばれた波長の光λ2 に対
する屈折率をn2、消衰係数をk2 とした時、n1 ≧1.8
、0.04≦k1 ≦0.15、n2 ≧1.1 、0.04≦k2 ≦0.6
であり、基板を通して測定した反射率が波長λ1 の光に
対して65%以上、且つ、波長λ2 の光に対した15%以上
の光記録媒体。 【効果】 770 〜830nm から選ばれた波長λ1 の光で
記録及び再生でき、且つ630 〜690nm から選ばれた波長
λ2 の光でも再生ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明基板上に少なくとも
ハーフミラー層、色素を含有する記録層、反射層を有す
る光記録媒体で、特に記録可能コンパクトディスク(C
D−R)の規格であるオレンジブック規格を満足し(す
なわち、770 〜800nm から選ばれた波長の光で記録及び
再生が出来ることを意味する)、且つ630 〜690nm から
選ばれた波長の可視光レーザー光で再生が可能な光記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】色素を記録層とし且つ反射率を大きくす
るため記録層の上に金属の反射層を設け更にこの上に保
護層を設けた単板型の記録可能な光記録媒体は、例えば
Optical Data Storage 1989 Technical Digest Serie
s Vol.1 45(1989)に開示されている。又、このような媒
体の記録層に、シアニン色素や本発明に用いられるフタ
ロシアニン色素を用いた媒体はCD−R媒体として市場
に供されている。これらの媒体は、780nm の半導体レー
ザーで記録することが出来、且つ780nmの半導体レーザ
ーを搭載している市販のCDプレーヤーやCD−ROM
プレーヤーで再生できるという特徴を有する。
【0003】しかしながら、これらの媒体は650MB 程度
の容量しか持たず、デジタル動画等のように大容量の情
報を記録した場合は記録時間が15分以下と短い。又、
機器の小型化が進むなかで、従来の媒体は小型にすると
容量が大いに不足する。従来のCD−R媒体は780nm 前
後の波長を有する半導体レーザーを用いて記録及び再生
を行っていたが、最近630 〜690nm の半導体レーザーが
開発され、より高密度の記録及び又は再生が可能とな
り、高密度媒体対応のプレーヤーの開発が検討されてい
る。このプレーヤーは基板に成形時にピットを形成しア
ルミの反射層を設けてなる70%以上の高反射率を有する
再生専用の光記録媒体が再生できるように設計される
が、当然従来の、例えばCD、CD−ROMやCD−R
等の媒体が該高密度対応プレーヤーで再生できることが
望まれている。
【0004】従来のCDやCD−ROM媒体は70%以上
の高反射率を有するので高密度対応プレーヤーで容易に
再生が可能である。しかしながら、現在市場に供されて
いるCD−R媒体は、確かに780nm 前後の光に対する反
射率は65%以上を有し、市販のCDやCD−ROMプレ
ーヤーで再生できる。しかしながら、630 〜690nm から
選ばれた短波長の光で再生しようとすると、反射率は10
%以下と非常に小さくなって仕舞う。又変調度も小さ
く、且つ記録部の反射率が大きくなる low to high 記
録となり、通常のCD等(highto low 記録)とは極性
が逆になり好ましくない。更に、記録波形に大きな歪が
観察される。このような数々の欠点のために従来のCD
−R媒体を630 〜690nmから選ばれたレーザーを搭載し
た高密度対応プレーヤーでは再生することは困難であっ
た。その理由は、前記した従来のCD−R媒体の記録層
に用いられている色素は光学特性の波長依存性が大き
く、膜状態で測定すると600 〜750nm に大きな吸収を有
すると共に、780nm 前後の光に対して反射率が大きくな
るように記録層の膜厚や光学定数(屈折率、消衰係数)
が設計されているために、630 〜690nm での反射率が小
さくなり、変調度も小さくなって仕舞うのである。又波
形歪の生ずる理由は、記録ピット部の光路長が630 〜69
0nm の光に対して不均一であるためと推定される。
【0005】一方、特開平4-265541号には、基板を通し
ての反射率を大きくするために、基板上に金属半透過膜
を設けた媒体が開示されている。該媒体は銅フタロシア
ニン色素の蒸着膜を記録層とし、780nm の光に対する反
射率は71%得られている。しかしながら、該媒体はCD
と同じピットエッジ(マーク長)記録した場合、再生波
形に大きな歪が観察され、エラーレート及びジッターが
大きくなり、市販のCDプレーヤーで再生することがで
きなかった。
【0006】特開平5-109116号にも基板と記録層の間に
第1光反射層を設けた媒体が開示されており、この媒体
は、ペンタメチンシアニン色素やインドアニンNi錯体
色素を記録層とし、780nm の光に対して反射率は75%が
得られている。しかしながら、該媒体もCDと同じピッ
トエッジ(マーク長)記録した場合、再生波形に大きな
歪が観察され、エラーレート及びジッターが大きくな
り、市販のCDプレーヤーで再生することができないこ
とを我々は見いだした。更に、この媒体は耐久性も悪
い。更に、特開平2-113453号には、基板上に第1の干渉
膜、相変化記録膜、第2の干渉膜、反射膜及び保護膜を
積層した媒体であって、780nm の波長の光の反射率が70
%以上であり、且つ600nm の波長の光の反射率が10%以
上の媒体が開示されている。この媒体は780nm の波長の
光に対する反射率を70%以上確保し、市販CDプレーヤ
ーにより再生可能としているが、実際はその実施例から
も明らかなように、780nm の光では記録できないのであ
る。記録は780nm よりも100 〜200nm短い波長の光を用
いている。
【0007】一方、Optical Data Strage TuC2-1/59,19
94 には、基板上にハーフミラー層、誘電体層、相変化
層、誘電体層、反射層を積層した媒体が開示されてい
る。この媒体は記録層に相変化により記録できる無機系
の合金を用い、書換可能で且つCDの規格を満足すると
している。しかしながら、この媒体は非常に低感度であ
り、記録には非常に高出力のレーザーを必要とし好まし
くない。このように従来の光記録媒体で770 〜830nm か
ら選ばれた波長の光に対する反射率が65%以上得られ、
高感度であり、且つ記録特性(波形歪がなく、エラーレ
ート及びジッター)に優れ、更に630 〜690nm から選ば
れた光で再生出来るような媒体は知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、770 〜
830nm から選ばれた波長の光を用いて記録及び再生が可
能で、且つ630 〜690nm から選ばれた波長の光でも再生
が可能な媒体を開発すべく種々検討を行った結果本発明
を完成した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明な基板上
に少なくとも適当な厚みのハーフミラー層、レーザー光
を吸収する色素を含有する記録層および反射層を有し、
記録層の770 〜830nmから選ばれた波長λ1 の光に対す
る屈折率をn1 、消衰係数をk1 、630 〜690nm から選
ばれた波長λ2 の光に対する屈折率をn2 、消衰係数を
k2 とした時、n1 ≧1.8 、0.04≦k1 ≦0.15、n2 ≧
1.1 、0.04≦k2 ≦0.6 であり、基板を通して測定した
反射率が波長λ1 の光に対して65%以上、且つ波長λ2
の光に対して15%以上であり、波長λ1 のレーザー光に
より情報の記録及び再生が可能であり、且つ波長λ2 の
レーザー光で再生が可能な光記録媒体であり、また、前
記記録層に用いる色素が、下記式(1)、〔化2〕で表
されるフタロシアニン色素である前記記載の光記録媒体
であり、また、
【0010】
【化2】 [式(1)に於いて、Mは2個の水素、又は金属、金属
酸化物、金属ハロゲン化物を表し、Y1 、Y2 、Y3 、
Y4 は酸素又は硫黄を、Z1 、Z2 、Z3 、Z4は4〜
12個の炭素を有する無置換又は置換炭化水素基を、X
1 、X2 、X3 、X4 はハロゲンを、l1 、l2 、
l3 、l4 は1又は2を、m1 、m2 、m3 、m4 は0
〜3の整数を表す。] 前記ハーフミラー層が反射率80%以上の金属からなり、
該膜厚が5 〜30nmである前記記載の光記録媒体であり、
また、前記反射層が金からなる前記何れかに記載の光記
録媒体であり、また、前記波長λ2 の光に対する反射率
が20%以上である前記何れかに記載の光記録媒体であ
り、また、透明な基板上に、少なくともハーフミラー
層、色素を含有する記録層および反射層を有し、基板を
通して測定した反射率が770 〜830nm から選ばれた波長
λ1の光に対して65%以上、且つ630 〜690nm から選ば
れた波長λ2 の光に対する反射率が15%以上である前記
何れかに記載の光記録媒体を使用し、波長λ1 のレーザ
ー光により記録及び該記録の再生を行い、またこれを波
長λ2 のレーザー光で再生する情報の記録及び再生方法
を要旨とするものである。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
光記録媒体は770 〜830nm から選ばれた波長の光に対す
る基板を通して測定した反射率が65%以上、且つ、630
〜690nm から選ばれた波長の光に対する反射率が15%以
上である。現在市場に供されているCDやCD−ROM
プレーヤーは、通常780nm 前後の波長の半導体レーザー
を搭載し、且つ反射率が65%以上の媒体に対応するよう
に作られており、本発明の媒体は市販CDやCD−RO
Mプレーヤーで再生することができる。一方、630 〜69
0nm から選ばれた波長のレーザーを搭載した高密度対応
プレーヤーで再生可能な媒体の反射率に関しては、現在
特に制限はないが、CD等のようなピットエッジ(マー
ク長)記録された媒体から信号を検出する際には、反射
率が10%以下と非常に小さい場合は、実際上信号の検出
は不可能となり、再生することは困難である。更に、高
密度対応プレーヤーは、70%以上の高反射率を有する再
生専用の光記録媒体は当然再生できるように設計されて
いるが、70%以上の反射率を有する媒体と10%以下の反
射率の媒体の両方を再生できるようにするには、反射率
のダイナミックレンジが広過ぎるために、媒体の反射率
によって回路を切り替えるなどの煩わしい手段を必要と
する。このようなことから、630 〜690nm から選ばれた
波長の光に対する反射率は15%以上が好ましく、20%以
上が更に好ましい。
【0012】本発明の光記録媒体は透明な基板上に少な
くともハーフミラー層、レーザー光を吸収する色素を含
有する記録層および反射層を積層してなるものである。
本発明の光記録媒体に於いて用いられる透明な基板とし
ては、信号の記録や読み出しを行う光の透過率が85%以
上で、且つ、光学異方性の小さいものが好ましい。例え
ば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレ
フィン樹脂等の公知の樹脂基板が挙げられる。これらの
基板は板状でもフィルム状でも良く、又その形状は、円
形でもカード状でも良い。これらの基板の表面には記録
位置を表す案内溝やピットを有していても良い。このよ
うな案内溝やピットは、基板の成形時に付与するのが好
ましいが、基板の上に紫外線硬化樹脂層を設けて付与す
ることもできる。
【0013】本発明に於いて基板上に設けられる適度な
厚みのハーフミラー層は、基板を通して入射された光の
一部を反射し、残りは透過する役割を有する。ハーフミ
ラー層には高反射率の物質が用いられ、反射率が80%以
上の金属、例えば、金、銀、銅、アルミ等の金属やこれ
ら金属を主成分とする合金が好ましく、耐久性の点から
金や銅及びこれらの合金が更に好ましい。又、このハー
フミラー層の膜厚は5〜30nmが好ましい。この膜厚があ
まり薄く例えば5nm 未満の場合は、λ2 の光に対する反
射率が15%未満となり、又これがあまり厚く例えばこれ
が30nmを越える場合はλ1 の光に対する反射率が大きく
なり過ぎ、記録感度や変調度が低下し好ましくないので
ある。
【0014】ハーフミラー層を成膜する方法としては、
真空蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法等が
挙げられる。ハーフミラー層を基板の上に成膜する際
に、基板の耐熱性や記録感度等を改良するために、基板
の上に無機物やポリマーからなる層を設けても良い。
【0015】本発明に於いては記録層にレーザー光を吸
収する色素を含有してなる。この記録層の光学特性は反
射率、記録感度及び変調度等の点から重要であり、780
〜830nm から選ばれた波長の光λ1 に対して、屈折率n
1 が1.8 以上、消衰係数k1が0.04〜0.15、且つ630 〜6
90nm から選ばれた波長の光λ2 に対して、屈折率n2
が1.1 以上、消衰係数k2 が0.04〜0.6 が好ましい。n
1 が1.8 未満の場合やk1 が0.15を越える場合はλ1 の
光に対する反射率を65%以上とするのが困難になり、k
1 が0.04未満の場合はλ1 の光に対する記録感度が低下
する。又、n2が1.1 未満の場合やk2 が0.6 を越える
場合はλ2 の光に対する反射率が15%未満となり好まし
くない。k2 の下限には特に制限はないが、λ2 の光に
より記録が行えた方が望ましいので、λ2 の光に対する
記録感度の点から0.04未満は好ましくない。記録層に用
いられる色素は、記録に用いられるλ1 の波長のレーザ
ー光を吸収する色素であり、例えばフタロシアニン系色
素、ポリメチン系色素、シアニン系色素、アゾ色素、ナ
フトキノン系色素等が挙げられるが、色素の耐光性や耐
久性の点からフタロシアニン色素が好ましく、更に、前
記した記録層の光学定数、記録感度、変調度、記録波形
の歪、エラーレートやジッター等の記録特性の点からは
式(1)で表されるフタロシアニン色素が最も好まし
い。
【0016】式(1)で表されるフタロシアニン色素に
於けるMの具体例としては、Cu、Pd、Ni、Mg、
Zn、Pb、Cd等の2価の金属、VO等の金属酸化物
やAlCl等の金属のハロゲン化物等が挙げられる。一
方、Z1 、Z2 、Z3、Z4 は、炭素数が4〜12の無
置換又は置換炭化水素基であるが、具体的には、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、シクロヘキシル
基、ジメチルシクロヘキシル基等の飽和炭化水素基や、
ブテニル基、ヘキセニル基、オクテニル基、ドデセニル
基、フェニル基、メチルフェニル基、ブチルフェニル
基、ヘキシルフェニル基等の不飽和炭化水素基等が挙げ
られる。これらの炭化水素基は直鎖状でも分枝状であっ
ても良い。又、これらの炭化水素基はハロゲン、アミノ
基、エーテル基等で置換されていても良い。アミノ基や
エーテル基で置換されている場合でも置換基中の全ての
炭素原子数は4〜12個である。又、X1 、X2 、
X3 、X4 で表されるハロゲンとしてはフッ素、塩素、
臭素、沃素等が挙げられる。
【0017】フタロシアニンを構成するベンゼン環に結
合している前記したX1 〜X4 の置換基及びY1 〜Y4
の置換基の置換位置は特に限定するものではなく、又置
換基の種類及び数は一分子中の4つのベンゼン環で異な
っていても良い。前記したフタロシアニン色素の中で、
反射率及び感度、波形歪、エラーレートやジッター等の
記録特性からはl1 〜l4 は1が好ましい。好ましいフ
タロシアニン色素のより具体例としては、例えば特開平
3-62878 号、特開平3-141582号、特開平3-215466号に記
載されている色素が挙げられる。
【0018】本発明に於いては、ハーフミラー層の上に
前記した色素を含有する記録層を設ける。該記録層を設
ける方法は、例えばスピンコート法、浸漬法、スプレー
法、蒸着法等があるが、スピンコート法が簡便で好まし
い。スピンコート法で成膜する際は基板やハーフミラー
層にダメージを与えない溶剤を選択することが好まし
い。スピンコート法で成膜する際の塗布溶剤としては、
非極性溶剤や極性溶剤が好ましい。非極性溶剤の具体例
としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、メチルシク
ロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘ
キサン、トリメチルシクロヘキサン、プロピルシクロヘ
キサン、シクロオクタン等の脂肪族炭化水素系溶剤やジ
プロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル系溶
剤が挙げられる。又極性溶剤の具体例としては、エチル
アルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、
フルフリルアルコール、エチレングリコールモノメチル
エーテル、テトラフロロプロパノール等のアルコール系
溶剤が挙げられる。、この際、トルエン、キシレン、プ
ロピルベンゼン等の芳香族炭化水素や酢酸エチル、酢酸
ブチル、酢酸アミル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテート等のエステル系溶剤、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン系溶剤、クロロホルム、四塩化炭素、メチルクロ
ロホルム等のハロゲン系溶剤やジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル系溶剤を悪影響を及ぼさない範囲
で一部併用しても良い。この溶剤に対する溶解性の点か
らは式(1)のフタロシアニン色素に於いて、Z1 、Z
2 、Z3 、Z4 で表される基は6〜12個の炭素数を有
する基が好ましい。又、スピンコート法で記録層を成膜
した後、溶剤を乾燥するために加熱しても良い。
【0019】記録層を成膜する際に必要に応じてバイン
ダーを併用することもできる。好ましいバインダーとし
ては、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ケトン樹
脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリカーボ
ネート、ポリオレフィン等が挙げられる。又、記録特性
などの改善のために他の色素を添加することもできる。
記録層の膜厚は変調度や反射率に影響するが、本発明に
於いては70nm〜300nm 、好ましくは80nm〜250nm であ
る。記録層を成膜する際に、ハーフミラー層と記録層の
間に記録特性や反射率等を改良するためにさらに無機系
誘電体、ポリマーや有機化合物からなる層を設けても良
い。
【0020】本発明に於いては、前記記録層の上に反射
層を設ける。かかる反射層としては、金、銀、アルミニ
ウム、銅等の金属やこれらの金属を含有する合金を用い
られるが、反射率や耐久性の点から金が好ましい。勿論
他の金属を小量添加しても良い。他の金属の添加量は10
%以下、好ましくは5 %以下、更に好ましくは2 %以下
である。反射層の膜厚は通常40nm〜300nm 、好ましくは
60nm〜200nm である。反射層を成膜する方法は、例えば
真空蒸着、スパッタ法、イオンプレーティング法等が挙
げられる。反射層を設ける際に、記録層と反射層の間に
反射率や記録特性を改良するために無機系誘電体、ポリ
マー、色素や有機化合物からなる中間層を設けることも
できる。
【0021】更に、本発明に於いては、記録層や反射層
を保護するために、反射層の上に保護層を設けたり、フ
ィルムや樹脂基板を張り合わせても良い。又、本発明の
媒体を2枚張り合わせても良い。保護層としては、紫外
線硬化性アクリル樹脂、紫外線硬化性エポキシ樹脂、シ
リコーン系ハードコート樹脂等が用いられる。保護層の
厚みは通常1〜100μm 程度である。又、基板鏡面側
に、表面保護やゴミ等の付着防止のために紫外線硬化樹
脂、無機系薄膜等を成膜しても良い。かくして得られた
本発明の光記録媒体は、レーザー光を記録層に集束する
ことにより記録や再生を行うことが出来る。記録する際
の信号としては、例えばCD等に用いられているEFM
変調信号が本発明の効果を達成する上で好ましい。
【0022】本発明の光記録媒体は、770 〜830nm 近辺
に吸収を有する色素を記録層に使用し、且つ770 〜830n
m から選ばれた波長の光に対する反射率が65%以上得ら
れるので、780nm 前後の波長のレーザー光により記録及
び再生ができる。又、記録した情報を市販のCDやCD
−ROMプレーヤーで再生することができる。再生した
信号特性はCD−Rの規格であるオレンジブック規格を
十分に満足する。本発明の光記録媒体は、更に、630 〜
690nm から選ばれた波長の光に対する反射率が15%以上
得られ、次世代の630 〜690nm のレーザーを搭載した高
密度対応光ディスクプレーヤーでも再生可能である。次
期の高密度対応プレーヤーに用いられる光の波長は630
〜690nm であるが、実用に供せられるレーザーの波長と
しては、例えば635nm 、650nm 又は680nm 前後である。
又、本発明の媒体は630 〜690nm に吸収を有するので、
630 〜690nm から選ばれた波長の光を用いて記録するこ
ともできるのである。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の実施の態様はこれにより限定されるもの
ではない。 実施例1 厚さ 1.2mm、直径 120mmのスパイラル状のグル−ブ(深
さ140nm 、幅 0.4μm、ピッチ1.2 μm )を有する射出
成形ポリカーボネート基板のグル−ブを有する面に、ス
パッタにより厚さ15nmの金のハーフミラー層を成膜し
た。次にフタロシアニンを構成する4つのベンゼン環の
それぞれの1つのα位に1-イソプロピル-イソアミルオ
キシ基を有するPd・フタロシアニンに一分子当たり平
均3.5 個の臭素を付加した臭素化フタロシアニン色素の
3.5 重量%ジメチルシクロヘキサン溶液を滴下し、この
樹脂基板を回転しスピンコート法により、ハーフミラー
層の上に実質的に色素のみからなる記録層を成膜した。
記録層の膜厚は150nm であった。この記録層の光学定数
は、780nm の波長の光に対して屈折率n1 が2.2 、消衰
係数k1 は0.08であり、また635nm の波長の光に対して
は屈折率n2 が1.2 、消衰係数は0.34であった。次に、
この記録層の上に反射層として厚さ80nmの金薄膜をスパ
ッタ−により成膜し、更にこの反射層の上に紫外線硬化
樹脂(SD-17 、大日本インキ製)をスピンコ−トし、紫
外線を照射して膜厚5 μmの保護層を成膜し、光記録媒
体を製作した。この光記録媒体をターンテーブルに乗
せ、2.8m/sの線速で回転させながら、780nm の発振波長
を有する半導体レーザーを搭載したドライブ(フィリッ
プス製CDD -521)を用いて、レーザービームを基板を通
してグルーブ上の記録層に集束するように制御しなが
ら、記録レーザーパワーを変化させながらえEFM変調
信号を記録した後、同じ装置を用いてレーザー出力を1m
W にして記録した信号の読み出しを行った。8.5mW のレ
ーザー出力の時が最もエラーレートが小さく(最適記録
パワー)、4 ×10ー3であった。又、未記録部の反射率は
74% 、ジッター23ns、変調度も十分大きく、きわめて良
好な記録、再生ができた。又、再生波形には殆ど歪は観
測されなかった。又この媒体は786nm の波長のレーザー
を搭載した市販CDプレーヤーでもトラブルなく再生で
きた。次にこの記録した光記録媒体を635nm の半導体レ
ーザーを搭載した高密度対応プレーヤーで信号の再生を
行った。反射率は28%が得られ、変調度も大きく、且つ
記録部の反射率が減少するhigh to low 記録であった。
又、エラーレート及びジッター共に小さく、きわめて良
好な再生ができた。更に、680nm の半導体レーザーを搭
載したプレーヤーで再生したところ、未記録部の反射率
は23%、high to low 記録で、変調度も大きく、且つ、
エラーレート及びジッターは小さくきわめて良好な再生
が出来た。又、この媒体は680nm の光で記録すると、8.
4m/sの線速で記録パワー8.8mW で非常に良好な記録が出
来ることを確認した。尚、680nm の光に対する記録層の
屈折率は1.20、消衰係数は0.49であった。
【0024】実施例2 ハーフミラー層に7nm の銅を用いる以外は実施例1に準
じて媒体を作り評価した。780nm での最適記録パワーは
9.0mW 、反射率は70%、エラーレート、ジッターはそれ
ぞれ2 ×10-3、24ns であり、変調度も十分大きく、きわ
めて良好な記録、再生ができた。又、再生波形には殆ど
歪は観測されなかった。又、市販CDプレーヤーでも良
好に再生できた。更に、635nm で再生した場合、反射率
は23%、high to low記録で、変調度も大きく、且つ、
エラーレート及びジッターは小さくきわめて良好な再生
が出来た。
【0025】比較例1及び2 ハーフミラー層の膜厚を3nm と極めて薄くした場合(比
較例1)、40nmと極めて厚くした場合(比較例2)とす
る以外は、実施例1と同じ方法でそれぞれ媒体を作り評
価した。比較例1の媒体は最適記録パワーが8.6mW 、63
5nm の波長に於ける反射率は10%であり、且つlow to h
igh 記録で、変調度も小さく高密度対応プレーヤーでは
再生できなかった。又、比較例2の媒体は記録パワーを
17mWにしても殆ど記録できなかった。
【0026】実施例3 色素としてフタロシアニンを構成する4つのベンゼン環
のそれぞれの1つのα位に1-イソプロピル- イソアミル
オキシ基を有するCu・フタロシアニン色素を、ハーフ
ミラー層として、25nmの金を用いる以外は実施例1と同
じ方法で媒体を作り評価した。この媒体の記録層の光学
定数は、780nm の波長の光に対して屈折率n1 が2.0 、
消衰係数k1 は0.06であり、635nm の波長の光に対して
は屈折率n2 は1 .2、消衰係数は0.30であった。780nm
での最適記録パワーは9.2mW 、反射率は74%、エラーレ
ート、ジッターはそれぞれ4 ×10-3、25ns 、変調度も十
分大きく、きわめて良好な記録、再生ができた。又、再
生波形には殆ど歪は観測されず、市販CDプレーヤーで
も良好な再生が出来た。又、635nm で再生した場合、反
射率は30%得られ、high to low 記録で、変調度も大き
く、且つ、エラーレート及びジッターは小さくきわめて
良好な再生が出来た。
【0027】実施例4 色素としてフタロシアニンを構成する4つのベンゼン環
のそれぞれの1つのα位にオクチルチオ基を有するNi
・フタロシアニン色素を用いる以外は実施例1と同じ方
法で媒体を作り、評価した。この媒体の記録層の光学定
数は、780nm の波長の光に対して屈折率n1 が2.3 、消
衰係数k1 は0.12であり、635nm の波長の光に対しては
屈折率は1.2 、消衰係数は0.30であった。780nm での最
適記録パワーは8.7mW 、反射率は69%、エラーレート、
ジッターはそれぞれ6 ×10-3、28ns 、変調度も十分大き
く、きわめて良好な記録、再生ができた。又、再生波形
には殆ど歪は観測されず、市販CDプレーヤーでも良好
な再生が出来た。635nm で再生した場合、反射率は30%
で、変調度も大きく、且つ、エラーレート及びジッター
は小さくきわめて良好な再生が出来た。
【0028】比較例3 特開平4-265541の実施例1に従って、ポリカーボネート
基板に金を真空蒸着法で10nm形成し、つぎに銅フタ
ロシアニンを真空蒸着法で100nm成膜し記録層とし
た。その上に反射層として金を真空蒸着法で60nm形
成し、さらに紫外線硬化樹脂〔SD-17 、大日本インキ社
製〕を回転塗布して光記録媒体媒を製作し、評価した。
記録はCDと同じEFM変調信号を記録したところ、再
生波形に大きな歪が観察され、エラーレート及びジッタ
ーは規格値を遥かにオーバーし、CDプレーヤーでは再
生できなかった。
【0029】
【発明の効果】本発明の実施例及び比較例から明らかな
ように本発明に於いては、基板上に少なくともハーフミ
ラー層、特定のフタロシアニン色素を含有する記録層、
反射層を有してなる光記録媒体に於いて、記録層の光学
常数、及びハーフミラー層の膜厚を最適化し、770 〜83
0nm から選ばれた波長λ1 の光に対する反射率が65%以
上、630 〜690nm から選ばれた波長λ2 の光に対する反
射率が15%以上にすることにより、λ1 の波長の光で記
録及び該記録の再生が可能(オレンジブック規格を満
足)で、且つλ2 の波長の光を用いて再生が可能になる
と云う作用効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅原 英樹 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な基板上に少なくとも適度な厚みの
    ハーフミラー層、レーザー光を吸収する色素を含有する
    記録層および反射層を有し、記録層の770 〜830nm から
    選ばれた波長λ1 の光に対する屈折率をn1 、消衰係数
    をk1 、630〜690nm から選ばれた波長λ2 の光に対す
    る屈折率をn2 、消衰係数をk2 とした時、n1 ≧1.8
    、0.04≦k1 ≦0.15、n2 ≧1.1 、0.04≦k2 ≦0.6
    であり、基板を通して測定した反射率が波長λ1 の光に
    対して65%以上、且つ波長λ2 の光に対して15%以上で
    あり、波長λ1 のレーザー光により情報の記録及び再生
    が可能であり、且つ波長λ2 のレーザー光で再生が可能
    な光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記記録層に用いる色素が、下記式
    (1)、〔化1〕で表されるフタロシアニン色素である
    請求項1記載の光記録媒体。 【化1】 [式(1)に於いて、Mは2個の水素、又は金属、金属
    酸化物、金属ハロゲン化物を表し、Y1 、Y2 、Y3 、
    Y4 は酸素又は硫黄を、Z1 、Z2 、Z3 、Z4は4〜
    12個の炭素を有する無置換又は置換炭化水素基を、X
    1 、X2 、X3 、X4 はハロゲンを、l1 、l2 、
    l3 、l4 は1又は2を、m1 、m2 、m3 、m4 は0
    〜3の整数を表す。]
  3. 【請求項3】 前記ハーフミラー層が反射率80%以上の
    金属からなり、該膜厚が5 〜30nmである請求項1または
    2に記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記反射層が金からなる請求項1〜3の
    何れかに記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記波長λ2 の光に対する反射率が20%
    以上である請求項1〜4の何れかに記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 透明な基板上に、少なくともハーフミラ
    ー層、色素を含有する記録層および反射層を有し、基板
    を通して測定した反射率が770 〜830nm から選ばれた波
    長λ1 の光に対して65%以上、且つ630 〜690nm から選
    ばれた波長λ2 の光に対する反射率が15%以上である請
    求項1〜5の何れかに記載の光記録媒体を使用し、波長
    λ1 のレーザー光により記録及び該記録の再生を行い、
    またこれを波長λ2 のレーザー光で再生する情報の記録
    及び再生方法。
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