JPH09202202A - エアバッグカバー用熱可塑性エラストマー組成物及びエアバッグカバー - Google Patents

エアバッグカバー用熱可塑性エラストマー組成物及びエアバッグカバー

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JPH09202202A
JPH09202202A JP8010691A JP1069196A JPH09202202A JP H09202202 A JPH09202202 A JP H09202202A JP 8010691 A JP8010691 A JP 8010691A JP 1069196 A JP1069196 A JP 1069196A JP H09202202 A JPH09202202 A JP H09202202A
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JP
Japan
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thermoplastic elastomer
elastomer composition
weight
conjugated diene
airbag cover
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Pending
Application number
JP8010691A
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English (en)
Inventor
Yasuto Ijichi
靖人 伊地知
Tatsuro Hamanaka
達郎 浜中
Makoto Makino
誠 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観に優れ、かつ複雑な製造工程を要しない
ため製造コスト的に有利であり、しかも展開安全性を向
上させたエアバッグカバーを提供し得る熱可塑性エラス
トマー組成物及び該熱可塑性エラストマー組成物を用い
たエアバッグカバーを提供する。 【解決手段】 下記(A)〜(D)の成分を含有するエ
アバッグカバー用熱可塑性エラストマー組成物。 (A):オレフィン系樹脂 (B):エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム (C):少なくとも2個の芳香族ビニル化合物からなる
重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物か
らなる重合体ブロックとからなるブロック共重合体を水
素添加して得られる数平均分子量10万以上である水素
添加芳香族ビニル−共役ジエン化合物ブロック共重合体 (D):ゴム用可塑剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグカバー
用熱可塑性エラストマー組成物及びエアバッグカバーに
関するものである。更に詳しくは、本発明は、外観に優
れ、かつ複雑な製造工程を要しないため製造コスト的に
有利であり、しかも展開時の安全性を向上させたエアバ
ッグカバーを提供し得る熱可塑性エラストマー組成物及
び該熱可塑性エラストマー組成物を用いたエアバッグカ
バーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衝突時の衝撃から自動車の搭乗者
を保護するため、エアバッグを搭載する自動車が増加し
ている。エアバッグは通常時はエアバッグカバーに収納
されているが、衝突時の衝撃を感知した場合には該エア
バッグが作動ガスにより膨張し、該膨張圧によりエアバ
ッグカバーが所定の部分で破壊(「展開」)され、エア
バッグが外部へ膨張して搭乗者を保護する。エアバッグ
カバーは通常、合成樹脂で作製されている。ここで、エ
アバッグに要求される要件として、作動時に確実に展開
すること(「展開確実性」)と共に、作動時にエアバッ
グカバーが所定外の部分で破壊され、小破片となって飛
び散り、該破片により運転者が傷付くといったことがな
いこと(「展開安全性」)が要求される。もちろん、外
観及び製造コスト的に優れることも必要である。
【0003】ところで、特開昭52−116537号公
報、特開平4−314648号公報などには、架橋型熱
可塑性エラストマー組成物を用いたエアバッグが開示さ
れている。しかしながら、この方法により得られるエア
バッグは外観の点で不十分であり、かつ2段階の混練工
程を要し、製造コスト的に不利であるという問題があ
る。
【0004】上記の問題を解決する方法として、特開平
3−258635号公報には、非架橋型オレフィン系熱
可塑性エラストマー組成物を用いたエアバッグが開示さ
れている。しかしながら、この方法により得られるエア
バッグは展開安全性の点で不十分であるという問題があ
る。
【0005】一般にエアーバッグカバーは複雑な形状で
あり、射出成形品は多くのウェルドラインを有する。ウ
ェルド部の強度が低い材料を用いたエアーバッグカバー
では、展開試験時にウェルド部から破断し、破片が飛び
散る危険性がある。そのため、エアーバッグカバー材で
はウェルド部の引張の伸びが高い材料が望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明が解決しようとする課題は、外観に優れ、かつ複雑
な製造工程を要しないため製造コスト的に有利であり、
しかも成形品のウェルド部の引張伸びが高く、展開安全
性を向上させたエアバッグカバーを提供し得る熱可塑性
エラストマー組成物及び該熱可塑性エラストマー組成物
を用いたエアバッグカバーを提供する点に存する。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
一の発明は、下記(A)〜(D)の成分を含有するエア
バッグカバー用熱可塑性エラストマー組成物に係るもの
である。 (A):オレフィン系樹脂 (B):エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム (C):少なくとも2個の芳香族ビニル化合物からなる
重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物か
らなる重合体ブロックとからなるブロック共重合体を水
素添加して得られる数平均分子量10万以上である水素
添加芳香族ビニル−共役ジエン化合物ブロック共重合体 (D):ゴム用可塑剤
【0008】また、本発明のうち他の発明は、上記の熱
可塑性エラストマー組成物を用いて得られるエアバッグ
カバーに係るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分は、オレフィ
ン系樹脂である。オレフィン系樹脂としては、ポリプロ
ピレン又はプロピレンと炭素数が2個以上のα−オレフ
ィンとの共重合体が好ましい。炭素数が2個以上のα−
オレフィンとしては、たとえばエチレン、1−ブテン、
1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセ
ン、1−デセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチ
ル−1−ペンテン、1−オクテンなどがあげられ、好ま
しくはポリプロピレンであり、これらはランダム、ブロ
ック及びホモのうちのいずれのタイプのものであっても
よい。オレフィン系樹脂のメルトフローレートは通常
0.1〜100g/10分であり、好ましくは1〜70
g/10分の範囲である。
【0010】本発明の熱可塑性エラストマー組成物中に
おける(A)の含有量は15〜70重量%であることが
好ましく、更に好ましくは25〜65重量%である。
(A)の含有量が過少であると引張強度の低下を招くこ
とがあり、一方(A)の含有量が過多であると衝撃特性
が低下することがある。
【0011】本発明の(B)成分は、エチレン−α−オ
レフィン系共重合体ゴムである。エチレン−α−オレフ
ィン系共重合体ゴムとしては、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体ゴム及びエチレン−α−オレフィン−非共役
ジエン共重合体ゴムをあげることができる。また、
(D)成分のオイルを含む油展エチレン−α−オレフィ
ン系共重合体ゴムを用いてもよい。
【0012】エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン
共重合体ゴムにおけるα−オレフィンとしては、たとえ
ばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デ
センなどがあげられ、なかでもプロピレンが好ましい。
また、非共役ジエンとしては、たとえば1・4−ヘキサ
ジエン、1・6−オクタジエン、2−メチル−1・5−
ヘキサジエン、6−メチル−1・5−ヘプタジエン、7
−メチル−1・6−オクタジエンのような鎖状非共役ジ
エン;シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、メ
チルテトラヒドロインデン、5−ビニルノルボルネン、
5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2
−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボル
ネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノ
ルボルネンのような環状非共役ジエン;2・3−ジイソ
プロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリデン−3
−イソプロピリテン−5−ノルボルネン、2−プロペニ
ル−2・2−ノルボルナジエン、1・3・7−オクタト
リエン、1・4・9−デカトリエンのようなトリエンが
あげられ、なかでも5−エチリデン−2−ノルボルネン
又はジシクロペンタジエンが好ましい。
【0013】エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
におけるエチレン/α−オレフィンの比率(モル比)
は、通常1/(0.1〜1)である。
【0014】エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン
共重合体ゴムを用いる場合の非共役ジエンの含有量は、
ヨウ素価で通常5〜20である。
【0015】エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
の好ましい具体例として、プロピレン含有量が10〜4
0重量%、好ましくは20〜35重量%のエチレン−プ
ロピレン共重合体ゴムをあげることができる。
【0016】エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
は、100℃のムーニー粘度(ML 1+4 100℃)が5
〜150のものが好ましく、更に好ましくは10〜10
0である。該ムーニー粘度が過小であると機械的強度に
劣ることがあり、一方該ムーニー粘度が過大であると成
形品の外観が損なわれたり、射出成形が困難になること
がある。なお、(B)として油展ゴムを用いた場合の
(B)のムーニー粘度は伸展油を含めた値を基準とす
る。
【0017】本発明の熱可塑性エラストマー組成物中に
おける(B)の含有量は10〜45重量%であることが
好ましい。(B)の含有量が過少であるとフローマーク
が生じ、成形品外観が顕著に悪化することがあり、一方
(B)の含有量が過多であるとゴム相の配向が生じ、射
出成形品のウェル部の引張伸びの低下が起こることがあ
る。
【0018】本発明の(C)成分は、少なくとも2個の
芳香族ビニル化合物からなる重合体ブロックと少なくと
も1個の共役ジエン化合物からなる重合体ブロックとか
らなるブロック共重合体を水素添加して得られる数平均
分子量10万以上である水素添加芳香族ビニル−共役ジ
エン化合物ブロック共重合体であり、たとえばA−B−
A、(A−B)n [B末端でn本のA−Bジブロックが
カップリングしたもの]などの構造を有する。ここで重
合体ブロックBは非共役ジエンに水素添加して得られる
重合体ブロックを示し、Aは芳香族のビニル化合物より
なる重合体ブロックを示す。(C)の芳香族ビニル化合
物としては、工業的見地からスチレンが好ましい。ま
た、(C)の共役ジエン化合物としては、工業的見地か
らブタジエン又はイソプレンでが好ましい。
【0019】本発明の(C)成分水素添加芳香族ビニル
−共役ジエン化合物ブロックの分子量は数平均分子量が
10万以上である必要がある。水素添加芳香族ビニル−
共役ジエン化合物ブロックの分子量が10万より低いと
きには、(A)+(B)+(C)+(D)よりなるTP
Eの機械的強度が低下することがあり、また(C)の溶
融粘度が低下することにより、(B)成分のエチレン−
α−オレフィン共重合体ゴムの配向を抑制する効果が少
なくなり、TPEのウェルド部の引張伸びが低くなるこ
とがある。
【0020】(C)の芳香族ビニル化合物/共役ジエン
化合物の重量割合は、20/80〜50/50が好まし
い。芳香族ビニル化合物が過少(共役ジエン化合物が過
多)であると機械的強度が低下することがあり、一方芳
香族ビニル化合物が過多(共役ジエン化合物が過少)で
あると弾性率が高くなり、熱可塑性エラストマーの衝撃
特性が低下することがある。なお、水素添加芳香族ビニ
ル−共役ジエン化合物ブロック共重合体中の芳香族化合
物の含有量は、25〜38重量%の範囲がより好まし
い。
【0021】本発明の熱可塑性エラストマー組成物中に
おける(C)の含有量は10〜40重量%であることが
好ましい。(C)の含有量が過少であるとゴムの配向を
抑制する効果が不十分となり、熱可塑性エラストマーの
ウェルド部の引張伸びが低くなることがあり、一方
(C)の含有量が過多であると流動性の低下を生じ、成
形性の大きな低下を招いたり、成形品にフローマークが
現れて外観を悪くすることがある。
【0022】本発明の(D)成分は、ゴム用可塑剤であ
る。(D)の具体例としては、パラフィン系オイル、シ
リコーン系オイル、ポリイソブチレン系オイルなどをあ
げることができ、なかでも耐熱性及び耐候性の観点か
ら、アロマ系化合物及びナフテン系化合物を極力排除し
たパラフィン系オイルが好ましい。
【0023】本発明の熱可塑性エラストマー組成物中に
おける(D)の含有量は3〜25重量%が好ましく、更
に好ましくは3〜18重量%である。(D)の含有量が
過少であると(C)の溶融粘度の高い水素添加芳香族ビ
ニル−共役ジエン化合物ブロックの分散が不十分とな
り、衝撃特性の低下及び成形品表面へのブツの発生など
を生じることがあり、一方(D)の含有量が過多である
と低温での耐衝撃性が低下することがある。
【0024】更に、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には、上記の各成分に加えて必要に応じて、酸化防止
剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、顔
料、充填剤、難燃剤を配合してもよい。
【0025】本発明の熱可塑性エラストマー組成物を得
る方法として、二軸押出機、バンバリーミキサーなどに
よる溶融混練をあげることができる。
【0026】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
動的架橋などの複雑な製造工程を必要とせず、いわゆる
単純ブレンドにより得ることができ、製造コストの観点
からも有利である。
【0027】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
上記のとおりの優れた特徴を利用して、エアバッグに加
工される。該エアバッグは、外観に優れ、かつ展開時の
安全性に優れる。
【0028】
【実施例】以下に実施例によって、本発明をより詳細に
説明する。
【0029】〔I〕原料 実施例及び比較例の各組成物を得るにあたり、次に示す
原料を使用した。
【0030】(A)オレフィン系樹脂 A−1:230℃、2.16kg荷重のMIが65(g
/10min)であるブロックポリプロピレン A−2:230℃、2.16kg荷重のMIが60(g
/10min)でありの融点141℃であるランダムポ
リプロピレン A−3:230℃、2.16kg荷重のMIが23(g
/10min)であるホモポリプロピレン A−4:230℃、2.16kg荷重のMIが2.5
(g/10min)であるホモポリプロピレン A−5:190℃、2.16kg荷重のMIが5.3、
比重0.968である高密度ポリエチレン
【0031】(B)エチレン−α−オレフィン系共重合
体ゴム B−1:ムーニー粘度(ML1+4 121℃)が33、プ
ロピレン含量が27%であるエチレンプロピレンゴム B−2:ムーニー粘度(ML1+4 121℃)が68、プ
ロピレン含量が31%であるエチレンプロピレンゴム
【0032】(C)水素添加芳香族ビニル−共役ジエン
化合物ブロック共重合体 C−1:水素添加スチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体(SEBS)シェル化学社製 クレイトン
G1651(分子量17万4千、スチレン含量33%) C−2:SEBS シェル化学社製 クレイトンG16
50(分子量7万、スチレン含量30%) C−3:SEBS シェル化学社製 クレイトンG16
57(分子量8万、スチレン含量13%) C−4:水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体(SEPS)分子量20万、スチレン含量
35%
【0033】(D)ゴム用可塑剤 D−1:鉱物油パラフィン系軟化剤 出光興産社製 ダ
イアナプロセスオイルPW−380
【0034】〔II〕添加剤処方 以下、いずれの実施例及び比較例においても、添加剤処
方は下記のとおりで一定である。 樹脂部(オイルを含む)100重量部に対して 酸化防止剤:スミライザーBP−101(住友化学社製) 0.2重量% 光安定剤 :サノールLS770(チバ・ガイギー社製) 0.05重量% 〃 :スミソーブ300(住友化学社製) 0.1重量% 滑剤 :オレイン酸アミド 0.1重量%
【0035】[III] 評価・測定方法 得られた組成物については、シリンダー温度220℃、
金型温度50℃にて射出成形を行い試験片を作成し物性
評価を行った。
【0036】実施例及び比較例に記した諸特性は次の方
法により測定した。 (1)MI :JIS K7112(温度230℃、
荷重2.16kgf) (2)硬度 :ASTM D2240 (3)曲げ試験:JIS K7203 (4)引張試験:JIS K6301(3号ダンベルを
用い、引張速度200(mm/min)にて試験を行っ
た。) (5)アイゾット衝撃試験:(ASTM D256 試
験片の厚みは12mm、ノッチ付きで試験を行った。)
【0037】(6)ウェルド部引張試験 対向2点ゲートの金型を用い射出成形にて、中央部に対
向ウェルドができる平板を作成する。その平板より打ち
抜きダンベルにて標線間の中央にウェルドラインがくる
ようにJIS3号引張試験片を打ち抜き作成する。その
引張試験片を(3)引張試験の方法にて試験を行った。
【0038】(7)成形品外観 鏡面の150×90mmの大きさの平板を一点標準ゲー
トで成形を行い、その成形品外観を目視で判定した。
【0039】(8)エアーバッグカバー展開試験 運転席型又は助手席型のエアーバッグカバーを成形し
た。取り付け金具にエアーバッグ及びエアーバッグカバ
ーを取り付け、更にガス発生器を取り付けてエアーバッ
グ装置を展開温度(−40℃、常温、90℃)の空気恒
温槽に入れ、設定温度に安定してから更に1時間放置し
た後エアーバッグを取り出し、架台に取り付け素早く展
開試験を行った。エアーバッグカバーが破断片を発生す
ることなく破断予定部分で開裂しエアーバッグが展開す
ればエアーバッグカバーの展開性は良好とした。
【0040】実施例1 A−1のブロックPP60重量%、B−1のEPR19
重量%、C−1のSEBS15.5重量%、D−1のオ
イル5.5重量%及び添加剤をバンバリー・ミキサーで
170〜200℃で混練した後、押し出し機を用いてペ
レットを作成した。得られた組成物について、射出成形
を行い試験片を作成し、物性評価を行った。ウェルド部
の引張伸びは200%を超え、成形品外観は良好であっ
た。
【0041】実施例2 A−4のホモPP43重量%、実施例1と同じEPR,
SEBS、オイルを表1に示す配合量にした外は実施例
1と同様の方法で実施した。ウェルド部の引張伸びは2
00%を超え、成形品外観は良好であった。
【0042】実施例3 A−2のランダムPP30重量%、実施例1と同じEP
R,SEBS、オイルを表1に示す配合量にした外は実
施例1と同様の方法で実施した。ウェルド部の引張伸び
は200%を超え、成形品外観は良好であった。
【0043】実施例4 A−2のランダムPP30重量%、A−5のHDPE5
重量%、実施例1と同じEPR,SEBS、オイルを表
1に示す配合量にした外は実施例1と同様の方法で実施
した。ウェルド部の引張伸びは200%を超え、成形品
外観は良好であった。
【0044】比較例1 A−1のブロックPP45重量%、B−1のEPR55
重量%及び添加剤をバンバリー・ミキサーで170〜2
00℃で混練した後、押し出し機を用いてペレットを作
成した。得られた組成物について、射出成形を行い試験
片を作成し、物性評価を行った。材料のウェルド部の引
張伸びは44%と低い値であった。助手席型のエアーバ
ッグカバーで展開試験を行ったが、90℃及び−40℃
いずれにおいても破断片が飛散した。
【0045】比較例2 A−1のブロックPP45重量%、A−5のHDPE5
重量%、B−1のEPR50重量%及び添加剤をシリン
ダー温度220℃に設定した二軸押し出し機で混練しペ
レットを作成した。得られた組成物について、射出成形
を行い試験片を作成し、物性評価を行った。材料のウェ
ルド部の引張伸びは70%と低い値であった。運転席型
のエアーバッグカバーで展開試験を行った。90℃の試
験において予定開裂部分以外のところまで破断が進行し
展開は不良であった。
【0046】比較例3 C−1のSEBS8重量%、実施例1と同じブロックP
P,EPRを表3に示す配合量にした外は比較例2と同
様の方法で実施した。材料のウェルド部の引張伸びは2
0%と低い値であった。組成物は(D)成分のオイルを
含まないため、溶融粘度が高いSEBSが分散不良を起
こし、成形品表面にブツが発生し外観は不良であった。
【0047】比較例4 A−3のホモPP25重量%、実施例1と同じSEB
S、オイルを表3に示す配合量にした外は実施例1と同
様の方法で実施した。組成物は(B)成分のEPRを含
まずかつオイル量が多いため、成形品の光沢が低くかつ
光沢ムラが発生し外観は不良であった。
【0048】実施例5 実施例1と同じブロックPP、EPR,SEBS、オイ
ルを表5示す配合量にした外は実施例1と同様の方法で
実施した。運転席型のエアーバッグカバーでの90℃及
び−40℃いずれの展開試験も良好であった。
【0049】比較例5 C−2のSEBSを用いた外は実施例5と同様の方法で
実施した。材料のウェルド部の引張伸びは75%と低い
値であった。
【0050】比較例6 C−3のSEBSを用いた外は実施例5と同様の方法で
実施した。材料のウェルド部の引張伸びは80%と低い
値であった。
【0051】実施例6 実施例5と同じブロックPP、EPR,SEBS、オイ
ルを表5示す配合量にした外は実施例5と同様の方法で
実施した。助手席型のエアーバッグカバーでの、90℃
及び−40℃いずれの展開試験も良好であった。
【0052】実施例7 C−4のSEPS17重量%、実施例5と同じブロック
PP、EPR、オイルを表5に示す配合量にした外は実
施例5と同様の方法で実施した。ウェルド部の引張伸び
は200%を超え、成形品外観は良好であった。
【0053】条件及び結果を表1〜表6に示した。結果
から次のことがわかる。本発明の要件を充足するすべて
の実施例は、満足すべき結果を示している。一方、本発
明の要件を欠く比較例は次のとおり不満足なものであ
る。すなわち、本発明の必須の成分である(C)及び
(D)を用いなかった比較例1及び比較例2はウェルド
部の引張伸び及び展開試験結果に劣り、(D)を用いな
かった比較例3はウェルド部の引張伸び及び成形品外観
に劣り、(B)を用いなかった比較例4は成形品外観に
劣り、分子量が過小な(C)を用いた比較例5及び比較
例6はウェルド部の引張伸びに劣る。なお、引張伸び
は、展開安全性に密接に関連する特性であることが知ら
れており、ウェルド部の引張伸びに劣ることは展開安全
性が劣ることを意味する。
【0054】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 配合(wt%) (A) 種類 A-1 A-4 A-2 A-2+A-5 *1 量 60.0 43.0 30.0 43.0 (B) 種類 B-1 B-1 B-1 B-1 量 19.0 27.0 39.0 30.0 (C) 種類 C-1 C-1 C-1 C-1 量 15.5 22.0 21.0 18.5 (D) 種類 D-1 D-1 D-1 D-1 量 5.5 8.0 10.0 8.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *1 (A−2)38重量%及び(A−5)5重量%
【0055】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 評価 MI g/10min 11 1 2.5 4.3 硬度 ショアーA - - 90 95 ショアーD 60 51 36 45 曲げ弾性率 kgf/cm 2 5100 3800 930 1800 引張強度 kgf/cm 2 130 290 70 100 引張伸び % 390 380 480 490 アイゾット衝撃強度 (-50℃) kg-cm/cm 6 14 73 34 ウェルド部 引張強度 kgf/cm 2 110 74 50 77 引張伸び % 270 250 380 430 成形品外観 ○ ○ ○ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0056】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比 較 例 1 2 3 4 配合(wt%) (A) 種類 A-1 A-1+A-5 *2 A-1 A-3 量 45.0 50.0 50.0 25.0 (B) 種類 B-2 B-1 B-1 - 量 55.0 50.0 42.0 0 (C) 種類 - - C-1 C-1 量 0 0 8.0 37.5 (D) 種類 - - - D-1 量 0 0 0 37.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *2 (A−1)45重量%及び(A−5)5重量%
【0057】
【表4】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比 較 例 1 2 3 4 評価 MI g/10min 6.2 12 7.7 4.6 硬度 ショアーA 93 94 96 83 ショアーD 47 49 53 30 曲げ弾性率 kgf/cm 2 3400 3300 3900 920 引張強度 kgf/cm 2 88 86 100 150 引張伸び % 370 210 260 680 アイゾット衝撃強度 (-50℃) kg-cm/cm 80 38 16 9 ウェルド部 引張強度 kgf/cm 2 65 65 86 175 引張伸び % 44 70 20 730 成形品外観 ○ ○ × × 展開試験*3 90 ℃ × × - - (助) (運) -40 ℃ × ○ - - (助) (運) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *3 展開試験 (助):助手席型 (運)運転席型
【0058】
【表5】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 比較例 比較例 実施例 実施例 5 5 6 6 7 配合(wt%) (A) 種類 A-1 A-1 A-1 A-1 A-1 量 43.0 43.0 43.0 43.0 43.0 (B) 種類 B-1 B-1 B-1 B-1 B-1 量 28.0 28.0 28.0 32.0 32.0 (C) 種類 C-1 C-2 C-3 C-1 C-4 量 17.0 17.0 17.0 17.0 17.0 (D) 種類 D-1 D-1 D-1 D-1 D-1 量 12.0 12.0 12.0 8.0 8.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0059】
【表6】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 比較例 比較例 実施例 実施例 5 5 6 6 7 評価 MI g/10min 6.0 18.0 22.0 3.9 4.4 硬度 ショアーA 96 94 92 94 96 ショアーD 46 46 46 49 48 曲げ弾性率 kgf/cm 2 2400 2200 2100 2400 2400 引張強度 kgf/cm 2 95 90 95 100 115 引張伸び % 430 390 410 460 540 アイゾット衝撃強度 (-50℃) kg-cm/cm 5 25 20 48 89 ウェルド部 引張強度 kgf/cm 2 75 62 61 75 76 引張伸び % 350 75 80 300 310 成形品外観 ○ ○ ○ ○ ○ 展開試験 90 ℃ ○ - - ○ - (運) (助) -40 ℃ ○ - - ○ - (運) (助) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0060】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、外
観に優れ、かつ複雑な製造工程を要しないため製造コス
ト的に有利であり、しかも展開安全性を向上させたエア
バッグカバーを提供し得る熱可塑性エラストマー組成物
及び該熱可塑性エラストマー組成物を用いたエアバッグ
カバーを提供することができた。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(D)の成分を含有するエ
    アバッグカバー用熱可塑性エラストマー組成物。 (A):オレフィン系樹脂 (B):エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム (C):少なくとも2個の芳香族ビニル化合物からなる
    重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物か
    らなる重合体ブロックとからなるブロック共重合体を水
    素添加して得られる数平均分子量10万以上である水素
    添加芳香族ビニル−共役ジエン化合物ブロック共重合体 (D):ゴム用可塑剤
  2. 【請求項2】 (A)がポリプロピレンである請求項1
    記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 (B)がエチレン−α−オレフィン共重
    合体ゴム又はエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン
    共重合体ゴムである請求項1記載の熱可塑性エラストマ
    ー組成物。
  4. 【請求項4】 (B)がエチレン−プロピレン共重合体
    ゴムである請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成
    物。
  5. 【請求項5】 (C)の芳香族ビニル化合物がスチレン
    である請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  6. 【請求項6】 (C)の共役ジエン化合物がブタジエン
    又はイソプレンである請求項1記載の熱可塑性エラスト
    マー組成物。
  7. 【請求項7】 (C)の芳香族ビニル化合物/共役ジエ
    ン化合物の重量割合が20/80〜50/50である請
    求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  8. 【請求項8】 (D)がパラフィン系オイルである請求
    項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  9. 【請求項9】 (A)の含有量が15〜70重量%であ
    り、(B)の含有量が10〜45重量%であり、(C)
    の含有量が10〜40重量%であり、かつ(D)の含有
    量が3〜25重量%(ただし、(A)+(B)+(C)
    +(D)=100重量%とする。)である請求項1記載
    の熱可塑性エラストマー組成物。
  10. 【請求項10】 (A)〜(D)の成分を単純ブレンド
    して得られる請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成
    物。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の熱可塑性エラストマー
    組成物を用いて得られるエアバッグカバー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000185617A (ja) * 1998-12-24 2000-07-04 Toyoda Gosei Co Ltd 自動車用内装パネル
JP2005239784A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Asahi Kasei Chemicals Corp 配管用樹脂組成物およびそれから得られた樹脂製管
JP2013504654A (ja) * 2009-09-14 2013-02-07 住友化学株式会社 高性能の熱可塑性エラストマー組成物
JP2022109650A (ja) * 2021-01-15 2022-07-28 Mcppイノベーション合同会社 熱可塑性エラストマー組成物及びエアバッグ収納カバー

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