JPH0920737A - クロルアセトアルデヒドまたはそのアセタールを原料とする生分解性キレート剤、l,l−エチレンジアミンジコハク酸の製造方法 - Google Patents
クロルアセトアルデヒドまたはそのアセタールを原料とする生分解性キレート剤、l,l−エチレンジアミンジコハク酸の製造方法Info
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- JPH0920737A JPH0920737A JP7186599A JP18659995A JPH0920737A JP H0920737 A JPH0920737 A JP H0920737A JP 7186599 A JP7186599 A JP 7186599A JP 18659995 A JP18659995 A JP 18659995A JP H0920737 A JPH0920737 A JP H0920737A
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Abstract
ドおよびそのアセタールとL−アスパラギン酸を原料と
し、生分解性に極めて優れたL,L−エチレンジアミン
ジコハク酸(EDDS)を、従来法に比べて、再現性の
良い易工程にて、高収率、高純度で提供する。 【構成】 L−アスパラギン酸にクロルアセトアルデヒ
ドをアルカリ性条件下で付加して2−オキソメチル−L
−アスパラギン酸を生成させた後、更に1分子のL−ア
スパラギン酸を縮合させて生成したシッフ塩基を還元
し、次いで鉱酸で酸析結晶化することを特徴とする、
L,L−EDDSの製造方法。および、L−アスパラギ
ン酸にクロルアセトアルデヒドのアセタールをアルカリ
性条件下で付加させてから脱アセタール化して2−オキ
ソメチル−L−アスパラギン酸を生成させた後、更に1
分子のL−アスパラギン酸を縮合させて生成したシッフ
塩基を還元し、次いで鉱酸で酸析結晶化することを特徴
とする、L,L−EDDSの製造方法。
Description
ドまたはそのアセタールから、L,L−エチレンジアミ
ンジコハク酸(以下、L,L−EDDSという)および
そのアルカリ金属塩を製造する方法に関する。
塩は、生分解性キレート剤として、洗浄剤組成物、洗剤
ビルダー、重金属封鎖剤、過酸化物安定剤などに広く用
いられる。
来から幾つか知られている。例えば、1分子のジブロモ
エタンに2分子のL−アスパラギン酸を付加する方法
(Inorganic Chemistry 1968年, 7 巻, 2405ページ) 、
あるいは、1分子のジクロロエタンに2分子のL−アス
パラギン酸を付加する方法(Chm. Zvesti, 1966年, 20
巻, 414 ページ) などがある。また、EDDSの立体異
性体混合物を製造する従来技術としては、1分子のエチ
レンジアミンに2分子のマレイン酸を付加する方法(Zh
urnal Obschei Khimii, 1978年, 49巻, 659 ページ) が
知られている。これら従来技術の問題点について以下に
述べる。
L−EDDS以外にも副生成物を伴うため、目的物を実
用的な反応収率で得るには至っていない。また、反応収
率が反応液のpH、反応温度、ジブロモエタンの滴下速
度等の微細な変動によって大きく左右されるため、再現
性のある易工程とは成り難い。しかも、反応後に多量の
ブロム化合物が排出されるため、その廃液処理の点で重
大な課題を残す。更には、ジブロモエタンは、その不安
定性および毒性のため、入手の容易な原料とは言い難
く、近年は発癌性の疑いのため工業原料としての生産は
更に縮小されている。一方、ジクロロエタンを用いる従
来技術では、反応性の低下により、L,L−EDDSの
収率は、ジブロモエタンを用いた場合よりも更に低下す
る。
する従来技術は、EDDSのD,D−体とD,L−体と
を、目的とするL,L−EDDS以上の生成比で与える
ため、EDDSの生分解性キレート剤としての実用性に
致命的な課題を残している。すなわち、D,D−EDD
Sは、生分解性に乏しく、環境中に大量に放出された
際、深刻な事態が懸念される。また、D,L−EDDS
は、本質的な生分解性は有するものの、分解速度は、
L,L−EDDSに大きく劣り、易分解性とは言い難
い。
技術の問題点を解決すべくなされたもので、L,L−E
DDSおよびそのアルカリ金属塩の工業的に有利な製造
方法を提供することを目的としており、具体的には、工
業的に入手が容易なクロルアセトアルデヒドまたはその
アセタールとL−アスパラギン酸を原料とし、生分解性
に極めて優れたL,L−EDDSを、再現性の良い易工
程にて、高収率、高純度で提供することを課題とする。
を解決すべく鋭意研究の結果、クロルアセトアルデヒド
またはそのアセタールのL−アスパラギン酸に対する求
核付加反応により、2−オキソメチル−L−アスパラギ
ン酸が容易に生成することを見いだした。また、このよ
うにして得られた2−オキソメチル−L−アスパラギン
酸が、更に1分子のL−アスパラギン酸と脱水縮合反応
によりシッフ塩基を容易に生成することを見いだした。
そして、このシッフ塩基を接触水素添加あるいは金属水
素化物等による還元反応に供すると、目的とするL,L
−EDDSが高収率、高純度で,ラセミ化を伴わずに得
られることを見いだした。
にクロルアセトアルデヒドをアルカリ性条件下で付加し
て2−オキソメチル−L−アスパラギン酸を生成させた
後、更に1分子のL−アスパラギン酸を縮合させて生成
したシッフ塩基を還元し、次いで鉱酸で酸析結晶化する
ことを特徴とする、L,L−EDDSの製造方法に関す
る。
ロルアセトアルデヒドのアセタールをアルカリ性条件下
で付加させてから脱アセタール化して2−オキソメチル
−L−アスパラギン酸を生成させた後、更に1分子のL
−アスパラギン酸を縮合させて生成したシッフ塩基を還
元し、次いで鉱酸で酸析結晶化することを特徴とする、
L,L−EDDSの製造方法に関する。
方法は、1分子のクロルアセトアルデヒドを1分子のL
−アスパラギン酸のアミノ基にアルカリ性条件下で求核
付加させ、2−オキソメチル−L−アスパラギン酸を生
成する共役付加工程、また、その反応生成物である2−
オキソメチル−L−アスパラギン酸のアルデヒド基に、
更に1分子のL−アスパラギン酸のアミノ基を脱水縮合
させるシッフ塩基生成工程、更に、その反応生成物であ
るシッフ塩基を還元して、L,L−EDDSのアルカリ
金属塩を生成するシッフ塩基還元工程、そして、その反
応生成物に鉱酸を添加して目的とするL,L−EDDS
を単離する酸析結晶化工程からなる。
ドのアセタールを1分子のL−アスパラギン酸のアミノ
基にアルカリ性条件下で求核付加させる求核付加工程、
求核付加工程の後、連続的に脱アセタールして2−オキ
ソメチル−L−アスパラギン酸を生成する脱アセタール
化工程、また、その反応生成物である2−オキソメチル
−L−アスパラギン酸のアルデヒド基に、更に1分子の
L−アスパラギン酸のアミノ基を脱水縮合させるシッフ
塩基生成工程、更に、その反応生成物であるシッフ塩基
を還元して、L,L−EDDSのアルカリ金属塩を生成
するシッフ塩基還元工程、そして、その反応生成物に鉱
酸を添加して目的とするL,L−EDDSを単離する酸
析結晶化工程からなる。
ルデヒドあるいはそのアセタールは、最近の総説 (Far
m. Zh. ( Kiev) 1991年, 6 号, 17ページ) で詳細の述
べられているように、医薬品、紙加工剤等の有機合成原
料として極めて有用性に富んだ化合物であり、工業原料
として容易に入手できる。
クロルアセトアルデヒドは、水溶液の使用形態として、
濃度20〜100重量%、好ましくは、40〜60重量
%のものが選択される。また、クロルアセトアルデヒド
のアセタール類を用いる場合は、純度80重量%以上、
好ましくは、純度95重量%以上のものが選択される。
アセタールの種類としては、調整が容易であり、しか
も、ある程度の水溶性を保持するジメチルアセタール、
ジエチルアセタール、エチレンアセタールが好ましく選
択される。
は、D−体、L−体、およびラセミ体のいずれを選択し
ても化学反応的には同様であるが、生分解性に極めて優
れたL,L−EDDSを得ようとする目的から、L−体
が好ましく選択される。その際、L−アスパラギン酸
は、工業的に入手できる純度70%以上、好ましくは8
5%以上の固体が使用できるが、その製造途中で得られ
るアルカリ金属塩またはそのアルカリ金属塩の水溶液を
直接用いることもできる。
L−アスパラギン酸の使用量は、クロルアセトアルデヒ
ドあるいはそのアセタール類に対し、1.8〜2.6倍
モル、好ましくは1.9〜2.2倍モルの範囲で適宜選
択される。この使用量は、次工程のシッフ塩基生成工程
を連続的に実施するため、アクロレインに対し約2倍モ
ルのL−アスパラギン酸を、あらかじめ存在させること
による。しかし、次工程のシッフ塩基生成工程を段階的
に実施する場合は、クロルアセトアルデヒドあるいはそ
のアセタール類に対し、0.8〜1.6倍モル、好まし
くは0.9〜1.2倍モルのL−アスパラギン酸を使用
することが望ましい。
ルカリ金属水酸化物、またはその水溶液の添加によって
中性〜弱アルカリ性に設定される。アルカリ金属として
は、Li、Na,K,好ましくは、K、Naが用いられ
る。アルカリ金属水酸化物の代わりに、L−アスパラギ
ン酸アルカリ金属塩、またはその水溶液を直接用いても
よい。
L−アスパラギン酸のアルカリ性水溶液にクロルアセト
アルデヒドあるいはそのアセタール類を、反応液中に蓄
積しない程度の速度で滴下する方法が、最も一般的に採
用される。クロルアセトアルデヒドの水溶液、あるい
は、クロルアセトアルデヒドアセタールの懸濁水溶液に
にL−アスパラギン酸のアルカリ性水溶液を滴下する方
法も可能である。
ましくは0〜50℃の範囲で実施することが望ましい。
滴下時の急激な温度上昇は、反応液の著しい着色を引き
起こし、目的とする2−オキソメチル−L−アスパラギ
ン酸の反応収率は、大きく低下する。
〜13、好ましくは8〜12の範囲で適宜選択される。
pH13以上では、クロルアセトアルデヒドあるいはそ
のアセタール類の分解が著しく、また一方、pH7以下
でも、反応性が著しく低下する。また、設定pHは、通
常、クロルアセトアルデヒドあるいはそのアセタール類
の滴下と同時に、それと等モルのアルカリ金属水酸化物
の20〜50重量%水溶液を同時滴下することによって
達成される。この際、求核付加工程における初期pH条
件設定に使用したアルカリ金属の水酸化物と同一のもの
が選択される。
10〜100℃、好ましくは40〜70℃の範囲で適宜
選択される。滴下時間は、1〜24時間、好ましくは1
〜4時間の範囲で適宜選択され、また、熟成時間は、1
〜5時間、好ましくは1〜3時間の範囲で適宜選択され
る。
セトアルデヒドを用いた場合、2−オキソメチル−L−
アスパラギン酸が直接生成する。一方、クロルアセトア
ルデヒドのアセタールを用いた場合は、付加生成物を脱
アセタール化することによって初めて、2−オキソメチ
ル−L−アスパラギン酸が生成する。
いた場合に必要となる脱アセタール化工程は、通常、求
核付加工程後の反応液pHを変化させるだけで、連続的
に実施される。
は、2〜6、好ましくは2.5〜5.5の範囲で適宜選
択される。pHの設定には、10〜100重量%、好ま
しくは20〜60重量%の硫酸水溶液が用いられる。
10〜100℃、好ましくは40〜70℃の範囲で適宜
選択される。また、熟成時間は、1〜5時間、好ましく
は1〜3時間の範囲で適宜選択される。
pH値を、求核付加工程終了直後のpH値に再調整する
ことによって、次工程であるシッフ塩基生成工程への移
行が可能になる。この際、求核付加工程における初期p
H条件設定に使用したのと同じアルカリ金属の水酸化物
の20〜50重量%水溶液が再pH調整に用いられる。
工程のある求核付加工程あるいは脱アセタール化工程と
連続的に実施されるのが有利である。すなわち、求核付
加工程および脱アセタール化工程において、クロルアセ
トアルデヒドあるいはそのアセタール類を約2倍モルの
L−アスパラギン酸存在下に反応させると、2−オキソ
エチル−L−アスパラギン酸の生成に引き続き、更にも
う1分子のL−アスパラギン酸が脱水縮合してシッフ塩
基の生成が進行する。この連続的工程において、求核付
加が非可逆的に進行するのに対しシッフ塩基生成が可逆
的であるため、仮にシッフ塩基生成が求核付加に先んず
ることがあっても、2−オキソメチル−L−アスパラギ
ン酸のシッフ塩基の生成が、結果的に大きく優先的に進
行する。
は脱アセタール化工程と連続的に実施する場合、設定p
Hは、7〜13、好ましくは8〜12の範囲がよい。熟
成温度は、0〜60℃、好ましくは0〜50℃の範囲が
よい。また、熟成時間は、0〜24時間、好ましくは0
〜4時間の範囲で適宜選択される。
は脱アセタール化工程に対し、段階的に分割して実施す
ることも可能である。その際、段階的に追加するアスパ
ラギン酸の量は、求核付加工程で使用したクロルアセト
アルデヒドあるいはそのアセタール類に対して0.8〜
1.6倍モル、好ましくは0.9〜1.2倍モル用いる
のがよい。その場合、反応液の急激なpH変動を抑制す
るため、7〜13、好ましくは8〜12の範囲のアルカ
リ金属塩として用いるのが好ましい。
施する場合、熟成時間は、2〜24時間、好ましくは1
〜4時間の範囲で適宜選択される。このように、二工程
の段階的実施は、工程の煩雑さおよび熟成時間の延長の
点において不利であるが、目的に応じて2−オキソメチ
ル−L−アスパラギン酸またはそのアルカリ金属塩を単
離する場合に採用される。
施される水素化反応は、触媒を用いた接触水素添加反
応、または金属水素化物等による還元反応によって達成
される。
おいて用いられる触媒は、ニッケル、パラジウム、ロジ
ウム、ルテニウム、プラチナなどの重金属が不均一触媒
として用いられる。この内、反応性および原料の入手性
に最も優れるのがニッケルであり、ラネーNiとして用
いられる。また、その他の重金属も使用可能であるが原
料の入手性の見地から、Pd−C、Rh−C、Rh−A
l2 O3 、PtO2 などとして、回収再利用することが
望ましい。
おいて用いられる触媒の使用量は、求核付加工程におい
て使用したクロルアセトアルデヒドあるいはそのアセタ
ール類に対し、1〜30モル%、好ましくは5〜10モ
ル%用いられる。
は、シッフ塩基生成工程後の反応生成物に直接触媒を添
加し、水素雰囲気下にて激しく攪拌することによって開
始される。水素圧は、0〜100気圧、好ましくは20
〜50気圧の範囲で適宜選択される。
おける反応温度は、20〜100℃、好ましくは40〜
70℃の範囲で適宜選択される。また、熟成時間は、1
〜24時間、好ましくは2〜5時間の範囲で適宜選択さ
れる。反応後、使用した触媒は、静置沈降後の傾斜濾
過、あるいは、セライト等の濾過序剤を用いた濾過によ
って速やかに濾別される。濾別された触媒は、洗浄およ
び活性化の後、再生利用されることが望ましい。
や粘性を帯びた、透明な液体であり、次工程の酸析結晶
化工程に直接用いられる。
て、金属水素化物による還元反応にを実施する場合につ
いて述べる。
属水素化物としては、NaBH3 CN、NaBH4 、N
aH2 PO2 等が用いられるが、反応の際の設定pHは
それぞれ異なる。NaBH3 CNを用いる場合は、設定
pH5〜12、好ましくは、5〜7がよい。NaBH4
を用いる場合は、設定pH9〜13、好ましくは、10
〜12がよい。また、NaH2 PO2 を用いる場合は、
設定pH8〜13、好ましくは、10〜12がよい。い
ずれの金属水素化物のを用いた場合でも、高アルカリ性
側程、還元電位が増大するため反応性は上昇するが、ア
ルカリ性条件が強すぎると副生生物の増大と着色が増大
するので、反応を設定pH範囲外で実施することは、後
の目的物取得の際、深刻な収率低下につながるので避け
るべきである。
における反応温度は、0〜100℃、好ましくは20〜
50℃の範囲で適宜選択される。また、熟成時間は、1
〜36時間、好ましくは4〜8時間の範囲で適宜選択さ
れる。得られる反応液は、黄褐色または茶褐色の液体で
あり、次工程の酸析結晶化工程に直接用いられる。
塩基還元工程後得られた反応液に、鉱酸を加えることに
よって達成される。用いられる鉱酸としては、硫酸、塩
酸、硝酸等があげられるが、特に硫酸が好ましく用いら
れる。硫酸は、工業的に入手可能な純度60〜98%の
ものから選択され、加水分解工程によって得られた反応
液をpH1.0〜3.0、好ましくは、1.5〜2.5
に調節するための必要量が用いられる。硫酸滴下時の温
度は、10〜100℃、好ましくは40〜80℃の範囲
で実施するのが良く、滴下時間は、0.5〜3時間、好
ましくは1〜2時間の範囲が良い。
加後の反応物を0〜50℃、好ましくは10〜40℃に
て、0〜72時間、好ましくは1〜5時間熟成した後、
析出する結晶を、吸引濾過または遠心濾過することによ
って得られる。
に付着した微量の硫酸根を含む母液を少量の水を用いて
洗浄する以外、再結晶化を行わなくとも充分高純度であ
る。
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
トクレーブ型反応器に、水 (1,079kg)を仕込み、48重量
%NaOH水溶液(1,254kg, 15.1kmol)、次いでL−ア
スパラギン酸 (1,000kg, 7.52kmol)を攪拌下に連続して
溶解した。このようにして調製した酸換算30重量%のL
−アスパラギン酸二ナトリウム水溶液に、50重量%のク
ロロアセトアルデヒド水溶液(573g, 3.67kmol)および48
重量%の水酸化ナトリウム水溶液(306kg, 3.67kmol)
を、反応液温度40℃、および攪拌下に、1.5 時間かけて
滴下した。滴下終了後、反応液温度40〜50℃で、更に4.
5 時間、攪拌を継続した。この反応液にラネーニッケル
(W6, 50重量%懸濁液,42kg, 0.37kmol) を加え、反応
装置内の空気を水素ガスで充分置換した後、装置を密閉
し水素圧を50気圧まで上昇させ、次いで、激しい攪拌下
にて、反応液温度を25℃から75℃まで1 時間かけて徐々
に昇温させた後、50℃にて5.5 時間、激しい攪拌を続け
た。この間、水素圧が75気圧まで低下する毎に、水素の
補給を行い100 気圧とした。反応液を室温まで放冷静置
後、上清を吸引濾過装置上にあけ、次いで残査も吸引濾
過装置上にあけに水 (150kg)で洗浄し、濾液 (4,350 k
g) を得た。この濾液に、98重量%硫酸 (880kg, 8.80km
ol)を1.5 時間かけて滴下した。この間、反応液の温度
は80℃に昇温した。反応液を再び33℃まで放冷し、析出
したL,L−PDDSの結晶を遠心分離にて濾過した。
更に、20℃の水 (40kg) で二回洗浄して湿結晶 (1,244
g) を得た。送風乾燥後のL,L−EDDS(1,049kg,
3.59kmol,収率98%)は、均一な白色結晶であり、HP
LC分析の結果、生成したL,L−EDDSの化学純度
および光学純度は、いずれも99% 以上であった。
トクレーブ型反応器に、水 (1,079kg)を仕込み、48重量
%NaOH水溶液(1,254kg, 15.1kmol)、次いでL−ア
スパラギン酸 (1,000kg, 7.52kmol)を攪拌下に連続して
溶解した。このようにして調製した酸換算30重量%のL
−アスパラギン酸二ナトリウム水溶液に、98重量%のク
ロロアセトアルデヒドジメチルアセタ−ル水溶液 (467k
g, 3.67kmol)および48重量%の水酸化ナトリウム水溶液
(306kg, 3.67kmol) を、反応液温度40℃、および攪拌下
に、1.5 時間かけて滴下した。滴下終了後、反応液温度
40〜50℃で、更に4.5 時間、攪拌を継続した。次に、こ
の反応液に98重量%硫酸(280kg, 2.8kmol) を、0.5 時
間かけて滴下した後、反応液温度40〜50℃で、更に2.0
時間、攪拌を継続した。続いて、48重量%の水酸化ナト
リウム水溶液(466kg, 5.6kmol)を0.5 時間かけて滴下し
た。この反応液にラネーニッケル (W6, 50重量%懸濁
液,42kg,0.37kmol) を加え、反応装置内の空気を水素
ガスで充分置換した後、装置を密閉し水素圧を50気圧ま
で上昇させ、次いで、激しい攪拌下にて、反応液温度を
25℃から75℃まで1 時間かけて徐々に昇温させた後、50
℃にて5.5 時間、激しい攪拌を続けた。この間、水素圧
が75気圧まで低下する毎に、水素の補給を行い100 気圧
とした。反応液を室温まで放冷静置後、上清を吸引濾過
装置上にあけ、次いで残査も吸引濾過装置上にあけに水
(150kg)で洗浄し、濾液 (5,055kg)を得た。この濾液
に、98重量%硫酸 (880kg, 8.80kmol)を1.5 時間かけて
滴下した。この間、反応液の温度は80℃に昇温した。反
応液を再び33℃まで放冷し、析出したL,L−PDDS
の結晶を遠心分離にて濾過した。更に、20℃の水 (40k
g) で二回洗浄して湿結晶 (1,211g) を得た。送風乾燥
後のL,L−EDDS(1,007kg, 3.45kmol, 収率94%)
は、均一な白色結晶であり、HPLC分析の結果、生成
したL,L−EDDSの化学純度および光学純度は、い
ずれも99% 以上であった。
を連続的に行った。この反応液に、NaBH4 (43kg,
1.13kmol)を水 (400 kg) にあらかじめ溶解して作成し
ておいた懸濁液を、反応温度10℃、攪拌下、0.5 時間に
て加えた。その後、反応液温度を45℃まで上昇させ、更
に5.5 時間、攪拌を続けた。この濾液に、98重量%硫酸
(1,540kg, 15.4kmol) を1.5 時間かけて滴下した。こ
の間、反応液の温度は80℃に昇温した。反応液を再び33
℃まで放冷し、析出したL,L−PDDSの結晶を遠心
分離にて濾過した。更に、20℃の水 (40kg)で二回洗浄
して湿結晶 (1,160g)を得た。送風乾燥後のL,L−E
DDS(1,020kg, 3.49kmol ,収率95%)は、均一な白色
結晶であり、HPLC分析の結果、生成したL,L−E
DDSの化学純度および光学純度は、いずれも99% 以上
であった。
を連続的に行った。この反応液に、NaBH4 (43kg,
1.13kmol)を水 (400 kg) にあらかじめ溶解して作成し
ておいた懸濁液を、反応温度10℃、攪拌下、0.5 時間に
て加えた。その後、反応液温度を45℃まで上昇させ、更
に5.5 時間、攪拌を続けた。この濾液に、98重量%硫酸
(1540kg, 15.4kmol)を1.5 時間かけて滴下した。この
間、反応液の温度は80℃に昇温した。反応液を再び33℃
まで放冷し、析出したL,L−PDDSの結晶を遠心分
離にて濾過した。更に、20℃の水 (40kg) で二回洗浄し
て湿結晶 (1,013g) を得た。送風乾燥後のL,L−ED
DS(986kg, 3.38kmol,収率92%)は、均一な白色結晶
であり、HPLC分析の結果、生成したL,L−EDD
Sの化学純度および光学純度は、いずれも99% 以上であ
った。
(467kg)の代わりに、98重量%のクロルアセトアルデヒ
ドジエチルアセタ−ル (571kg)、または、98重量%のク
ロルアセトアルデヒドエチレンアセタ−ル (459kg)を用
いた以外、実施例2および実施例4と同様の操作を実施
し、L,L−EDDSの結晶を得た。結果を表1に示
す。
めて容易なクロルアセトアルデヒドおよびそのアセター
ル類とL−アスパラギン酸を原料とし、生分解性に極め
て優れたL,L−EDDSを、高収率、高純度で得るこ
とができる。また、本発明は次のような利点もある。 (1)クロルアセトアルデヒドまたはそのアセタール
は、入手の容易な工業原料であり、L,L−EDDSの
大量工業生産の原料として適切である。 (2)共役付加、シッフ塩基生成、シッフ塩基還元の各
工程を、すべて一槽反応にて実施可能なため、L,L−
EDDSの大量工業生産考えた場合、極めて有利なプロ
セスとなる。 (3)共役付加、シッフ塩基生成、シッフ塩基還元の各
工程が、温和な条件にて進行するため、反応の制御が容
易である。
Claims (4)
- 【請求項1】 L−アスパラギン酸にクロルアセトアル
デヒドをアルカリ性条件下で付加した後、更に1分子の
L−アスパラギン酸を縮合させて生成したシッフ塩基を
還元し、次いで鉱酸で酸析結晶化することを特徴とす
る、L,L−エチレンジアミンジコハク酸の製造方法。 - 【請求項2】 L−アスパラギン酸にクロルアセトアル
デヒドのアセタールをアルカリ性条件下で付加させてか
ら脱アセタール化した後、更に1分子のL−アスパラギ
ン酸を縮合させて生成したシッフ塩基を還元し、次いで
鉱酸で酸析結晶化することを特徴とする、L,L−エチ
レンジアミンジコハク酸の製造方法。 - 【請求項3】 シッフ塩基の還元を、接触水素添加反応
または金属水素化合物により行うことを特徴とする、請
求項1または2記載のL,L−エチレンジアミンジコハ
ク酸の製造方法。 - 【請求項4】 クロルアセトアルデヒドのアセタール
が、ジメチルアセタール、ジエチルアセタール、エチレ
ンアセタールである請求項2記載のL,L−エチレンジ
アミンジコハク酸の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7186599A JPH0920737A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | クロルアセトアルデヒドまたはそのアセタールを原料とする生分解性キレート剤、l,l−エチレンジアミンジコハク酸の製造方法 |
| PCT/JP1996/001223 WO1996035662A1 (en) | 1995-05-09 | 1996-05-09 | Process for producing alkylenediaminediorganic acid and salts thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7186599A JPH0920737A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | クロルアセトアルデヒドまたはそのアセタールを原料とする生分解性キレート剤、l,l−エチレンジアミンジコハク酸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0920737A true JPH0920737A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=16191386
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7186599A Pending JPH0920737A (ja) | 1995-05-09 | 1995-06-30 | クロルアセトアルデヒドまたはそのアセタールを原料とする生分解性キレート剤、l,l−エチレンジアミンジコハク酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0920737A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105985252A (zh) * | 2015-02-11 | 2016-10-05 | 上海美悦生物科技发展有限公司 | 一种门冬氨酸鸟氨酸晶型iv及其制备方法 |
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1995
- 1995-06-30 JP JP7186599A patent/JPH0920737A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105985252A (zh) * | 2015-02-11 | 2016-10-05 | 上海美悦生物科技发展有限公司 | 一种门冬氨酸鸟氨酸晶型iv及其制备方法 |
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