JPH09207442A - 光定着型感熱記録媒体及びその形成方法 - Google Patents

光定着型感熱記録媒体及びその形成方法

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JPH09207442A
JPH09207442A JP8016629A JP1662996A JPH09207442A JP H09207442 A JPH09207442 A JP H09207442A JP 8016629 A JP8016629 A JP 8016629A JP 1662996 A JP1662996 A JP 1662996A JP H09207442 A JPH09207442 A JP H09207442A
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JP
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fixing type
dispersion
silicone oil
heat
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JP8016629A
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English (en)
Inventor
Tamahiko Nishiki
玲彦 西木
Takeshi Koyano
武 小谷野
Katsuaki Umibe
勝晶 海部
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布膜の乾燥時に発生する地肌かぶりの低減
した光定着型感熱記録媒体及びその形成方法を提供する
こと。 【解決手段】 マイクロカプセル化されたジアゾニウム
塩、カプラー、塩基性有機物質、および増感剤を含む感
熱層を具える光定着型感熱記録媒体において、感熱層内
に、さらにアニオン性のシリコンオイルまたはカチオン
性のシリコンオイルを含む構成の光定着型感熱記録媒体
である。これは、塗布液として、マイクロカプセル化さ
れたジアゾニウム塩、カプラー、塩基性有機物質、およ
び増感剤を含む塗布液であって、さらにアニオン性のシ
リコンオイルエマルジョンまたはカチオン性のシリコン
オイルエマルジョンを含む塗布液を用いて塗布法により
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光定着型感熱記
録媒体及びその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般に普及している感熱記録媒体
(感熱記録紙と称する場合がある。)はロイコ染料系の
発色材料を用いたものである。このような感熱記録媒体
の特徴の一つとして現像・定着工程が不要であるという
点が挙げられる。
【0003】しかしながら、この現像・定着工程が不要
であるという特徴は、逆に画像保存性が不十分であると
いう欠点となっている。例えば、熱記録後に故意に、ま
たは誤って加熱されると白色部が発色し、記録が読めな
くなる可能性や改ざんの可能性がでてくる。このため、
完全定着による改ざんの防止は乗車券・定期券などの印
字の即時性を求められる有価証券に準じる物の記録媒体
に強く求められている。
【0004】以上の要求を達成するため、従来のロイコ
染料系の発色材料を用いた感熱記録媒体に変わって、ジ
アゾニウム塩を用いた光定着型感熱記録媒体が注目され
ている。この光定着型感熱記録媒体の基本構成は、支持
体(紙、プラスチックフィルムなど)上に、ジアゾニウ
ム塩、カプラー、塩基性化合物、及び増感剤をバインダ
樹脂と共に塗布したものである。このような光定着型感
熱記録媒体では、感熱層に発色に関連する成分が全て近
接状態で含まれているため、反応活性の高いジアゾニウ
ム塩は常温でも徐々に反応が進行し地肌濃度が高くなる
のが不可避である。この問題を解決するため、ジアゾニ
ウム塩をマイクロカプセル化して他の成分と隔離する方
法が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ジアゾ
ニウム塩をマイクロカプセル化して他の成分と隔離した
場合であっても、塗布膜を乾燥する時に発生する、収縮
応力に起因すると考えられる地肌かぶりを完全に抑制す
ることは出来なかった。
【0006】従って、塗布膜の乾燥時に発生する地肌か
ぶりの低減した光定着型感熱記録媒体及びその形成方法
の出現が望まれていた。
【0007】さらに望ましくは、感熱層の厚さの大きい
光定着型感熱記録媒体及びその形成方法の出現が望まれ
ていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の光
定着型感熱記録媒体によれば、マイクロカプセル化され
たジアゾニウム塩、カプラー、塩基性化合物、及び増感
剤を含む感熱層を具える光定着型感熱記録媒体におい
て、感熱層内に、さらにアニオン性のシリコンオイルま
たはカチオン性のシリコンオイルを含むことを特徴とす
る。
【0009】従って、この発明の光定着型感熱記録媒体
では、塗布膜を乾燥する時に発生する、収縮応力に起因
すると考えられる地肌かぶりが低減する。特に、感熱層
内にカチオン性のシリコンオイルを含む光定着型感熱記
録媒体では、感熱層の厚さが大きい。
【0010】このような光定着型感熱記録媒体は、塗布
法を用いて形成することが出来る。このため、この発明
の光定着型感熱記録媒体の形成方法によれば、ジアゾニ
ウム塩のマイクロカプセル液を調製する工程と、カプラ
ー分散液を調製する工程と、塩基性化合物分散液を調製
する工程と、増感剤分散液を調製する工程と、ジアゾニ
ウム塩のマイクロカプセル液、カプラー分散液、塩基性
化合物分散液、増感剤分散液、及びアニオン性またはカ
チオン性のシリコンオイルエマルジョンを混合して塗布
液を調製する工程と、塗布液を下地上に塗布する工程と
を含むことを特徴とする。
【0011】従って、この発明の光定着型感熱記録媒体
の形成方法では、塗布膜を乾燥する時に発生する、収縮
応力に起因すると考えられる地肌かぶりを低減すること
が出来る。特に、カチオン性のシリコンオイルエマルジ
ョンを含む塗布液を用いる光定着型感熱記録媒体の形成
方法では、感熱層の厚さを大きくすることが出来る。
【0012】この発明の光定着型感熱記録媒体の形成方
法によれば、好ましくは、例えば、シリコンオイルエマ
ルジョンを除いた塗布液の総量を22重量部とした場
合、ジアゾニウム塩のマイクロカプセル液の量は10重
量部以上であるのが良く、また、シリコンオイルエマル
ジョン及びジアゾニウム塩のマイクロカプセル液を除い
た残量に対して、カプラー分散液、塩基性化合物分散
液、及び増感剤分散液の比は、カプラー分散液:塩基性
化合物分散液:増感剤分散液=1:1:2〜1:1:6
であるのが良い。また、シリコンオイルの含有量が50
wt%のシリコンオイルエマルジョンを用いた場合に
は、塗布液中でのシリコンオイルエマルジョンの含有量
は、10wt%程度以上であるのが良い。ただし、形成
する光定着型感熱記録媒体の発色特性を考慮した場合に
は、シリコンオイルエマルジョンの含有量は低い方が良
い。従って、シリコンオイルエマルジョンの含有量は1
0wt%程度であるのが最適である。このことは、アニ
オン性のシリコンオイルエマルジョンまたはカチオン性
のシリコンオイルエマルジョンのどちらの場合にも言え
ることである。
【0013】また、この発明の光定着型感熱記録媒体に
よれば、好ましくは、上述の組成の塗布液を用いて形成
されるものであるのが良い。
【0014】アニオン性のシリコンオイルエマルジョン
の具体例としては、東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)社製のSM8701(商品名)、BY22−82
6(商品名)、SM7001(商品名)などを挙げるこ
とができる。
【0015】カチオン性のシリコンオイルエマルジョン
の具体例としては、東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)社製のSM8722(商品名)、SM8702
(商品名)などを挙げることができる。
【0016】これらアニオン性のシリコンオイルエマル
ジョン及びカチオン性のシリコンオイルエマルジョン
は、シリコンオイルとして、下記の(1)式に示したジ
メチルシリコンオイル、下記の(2)式に示したメチル
フェニルシリコンオイル、下記の(3)式に示したメチ
ルハイドロジェンシリコンオイル、下記の(4)式に示
したアルキル変性シリコンオイル、下記の(5)式に示
したフッ素変性シリコンオイル、下記の(6)式に示し
たポリエーテル変性シリコンオイル、下記の(7)式に
示したアルコール変性シリコンオイル、下記の(8)式
に示したアミノ変性シリコンオイル、下記の(9)式に
示したエポキシ変性シリコンオイル、下記の(10)式
に示したフェノール変性シリコンオイルなどを含むもの
である。(4)〜(10)式中のRはアルキル基であ
り、(6)式中のPOAはポリエーテルである。また、
(1)式、(3)式、(5)〜(10)式中のn、
(2)式、(4)式中のx、yは正の整数である。
【0017】
【化1】
【0018】
【化2】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この出願に係る発明の各実
施の形態について説明する。しかしながら、以下の説明
中で挙げる使用材料及びその量、処理時間、処理温度、
膜厚などの数値的条件は、この出願に係る発明の範囲内
の好適例にすぎない。従って、この出願に係る発明がこ
れらの条件にのみ限定されるものではないことは理解さ
れたい。
【0020】1.第1の実施の形態 第1の実施の形態の光定着型感熱記録媒体は以下の工程
(1)〜(9)に従って形成された。
【0021】(1)ジアゾニウム塩のマイクロカプセル
液の調製 ジアゾニウム塩として4−(4’−メチルフェニルチ
オ)−2,5−ジエトキシベンゼンジアゾニウムヘキサ
フロロホスフェート(4-(4'-Methylphenylthio)-2,5-di
ethoxybenzendiazonium Hexafulorophosphate )(ダイ
トーケミックス社製のDH575PF6(商品名))
4重量部と、フタル酸ジ−n−ブチル 48重量部と、
キシリレンジイソシアネート系ポリイソシアネートとし
て武田薬品社製のD−110N(商品名) 48重量部
と、酢酸エチル 12重量部とを混合し、均一に攪拌し
ながら40℃に加熱して、ジアゾニウム塩を完全に溶解
させた。この溶液中に、ポリビニルアルコール(日本合
成化学社製のN−300(商品名))の8.2wt%水
溶液 126重量部を加え、ホモジナイザーにて乳化分
散した。さらに、得られた乳化液に水 200重量部を
加え均一化した後、攪拌しながら60℃で3時間加熱し
て、カプセル化反応を行い、ジアゾニウム塩のマイクロ
カプセル液を得た。マイクロカプセルの平均粒径は約1
μmであった。なお、ここで用いるポリビニルアルコー
ル水溶液は乳化安定剤としての働きをするとともに、塗
布膜形成後はバインダー樹脂としての働きをする。以下
の工程で用いられるポリビニルアルコール水溶液につい
ても同様である。
【0022】(2)水相中のジアゾニウム塩のテトラフ
ェニルボレート(TPB)塩化と熱分解 工程(1)で調製されたマイクロカプセル液を50℃に
保持した状態で、ソジウムテトラフェニルボレート 1
重量部を加え、1時間攪拌を行った。この操作により、
マイクロカプセル液の水相中に溶解しているジアゾニウ
ム塩、不完全なマイクロカプセル壁を有するジアゾニウ
ム塩は、ヘキサフロロホスフェート塩の形からテトラフ
ェニルボレート塩の形に変化した。すなわち、ヘキサフ
ロロホスフェート塩の形の際には、熱的に安定であるが
若干の水溶性を有したジアゾニウム塩が、全く水溶性が
ない熱的に不安定なテトラフェニルボレート塩の形に変
化した。その後、マイクロカプセル液を加熱することに
よりテトラフェニルボレート塩の形のジアゾニウム塩を
分解した。なお、この工程(2)は、工程(1)で用い
るジアゾニウム塩がテトラフェニルボレート(TPB)
塩の形のものである場合には必要ない。
【0023】(3)第1のカプラー分散液の調製 第1のカプラーとしてナフトールAS(例えば、関東化
学社製の同名品) 10重量部をポリビニルアルコール
(日本合成化学社製のN−300(商品名))の5.0
wt%水溶液 50重量部中に加え、ボールミルで72
時間、混合・粉砕を行い、第1のカプラーの分散液を得
た。分散液中の第1のカプラーの平均粒径は約1μmで
あった。
【0024】(4)第2のカプラー分散液の調製 第1のカプラーの代わりに第2のカプラーとしてナフト
ールAS−G(関東化学社製の同名品)を用いた他は、
工程(3)と同様な方法を用いて第2のカプラーの分散
液を得た。分散液中の第2のカプラーの平均粒径は約1
μmであった。
【0025】(5)塩基性化合物分散液の調製 第1のカプラーの代わりに塩基性化合物(塩基性有機物
質と称する場合がある。)として1,2,3−トリフェ
ニルグアニジンを用いた他は、工程(3)と同様な方法
を用いて塩基性化合物の分散液を得た。分散液中の塩基
性化合物の平均粒径は約1μmであった。
【0026】(6)増感剤分散液の調製 第1のカプラーの代わりに増感剤として4−ヒドロキシ
安息香酸ベンジルを用いた他は、工程(3)と同様な方
法を用いて増感剤の分散液を得た。分散液中の増感剤の
平均粒径は約1μmであった。
【0027】(7)塗布液の調製 以上のようにして調製した各液を以下の比率で混合し、
均一に攪拌して塗布液を得た。マイクロカプセル液およ
びカプラー分散液の混合比率は、所望の色が発色するよ
うに定めた。なお、ジアゾニウム塩のマイクロカプセル
液として工程(2)後のものを用い、また、塗布膜の乾
燥時に発生する地肌かぶりを低減するため、アニオン性
のシリコンオイルエマルジョンとして、東レ・ダウコー
ニング・シリコーン(株)社製のアニオン性シリコンオ
イルエマルジョンSM7001を用いた。
【0028】 ジアゾニウム塩のマイクロカプセル液 10重量部 第1のカプラー分散液 2重量部 第2のカプラー分散液 1重量部 塩基性化合物分散液 3重量部 増感剤分散液 6重量部 シリコンオイルエマルジョン 2重量部 (9)塗布 工程(8)で調製された塗布液を支持体となる合成紙
(日清紡社製のSPU−110XEW(商品名))上
に、塗布法の一種であるグラビアコート法により塗布
し、ヒータにより加熱し45℃で乾燥させた。この場
合、乾燥後塗布量は10g/m2 であり、乾燥後に得ら
れた塗布膜の厚さは8〜9μmであった。以上の様にし
て、この実施の形態の光定着型感熱記録媒体を形成し
た。
【0029】以上の工程(1)〜(9)に従って形成さ
れた、この実施の形態の光定着型感熱記録媒体の感熱層
は、バインダー樹脂、マイクロカプセル化されたジアゾ
ニウム塩、第1のカプラー、第2のカプラー、塩基性化
合物、増感剤、およびアニオン性のシリコンオイルとか
ら形成されている。そして、マイクロカプセル化された
ジアゾニウム塩、第1のカプラー、第2のカプラー、塩
基性化合物、増感剤、およびアニオン性のシリコンオイ
ルは、バインダー樹脂中に均一に分散された状態で保持
されている。
【0030】この光定着型感熱記録媒体では、塗布膜を
乾燥する時に発生する、収縮応力に起因すると考えられ
る地肌かぶりがほぼ完全に抑制されていた。このため、
画像定着後のコントラストが改善する。このことは以後
に示す画像定着後の地肌(熱書き込みを行わなかった媒
体部分)の光学濃度(Optical Densit
y)の測定結果から理解できる。また、この実施の形態
の光定着型感熱記録媒体では、感熱層の表面の平滑性が
優れていた。このため、サーマルヘッドを用いて印字し
た場合の記録性が向上する。また、この実施の形態の光
定着型感熱記録媒体では、感熱層の表面の滑性が優れて
いた。このため、サーマルヘッドを用いて印字した場合
であっても、サーマルヘッドの擦り痕がつかず、スティ
ッキング防止性が向上する。
【0031】この光定着型感熱記録媒体に画像を記録す
るためには、この実施の形態の光定着型感熱記録媒体に
熱エネルギーを印加する。この場合、熱エネルギーを印
加することにより得られる塩基性化合物、増感剤、第1
のカプラーおよび第2のカプラーを含む融解液がマイク
ロカプセルを透過して、ジアゾニウム塩と反応する。ジ
アゾニウム塩は第1のカプラーと反応して青に発色し、
第2のカプラーと反応して黄色に発色する。青の発色と
黄色の発色とが同時に生じる結果、見かけ上、黒に発色
する。
【0032】例えば、この光定着型感熱記録媒体に所定
の温度の金属塊を押し当て熱書き込みを行った後、光学
濃度をマクベス反射濃度計を用いて測定したところ、こ
の光定着型感熱記録媒体は約75℃で発色が開始し、約
90℃で発色が飽和する特性が得られた。
【0033】そして、この光定着型感熱記録媒体に記録
した画像を定着させるためには、熱書き込み後の光定着
型感熱記録媒体に、約410nmの波長の光を照射す
る。この場合、熱書き込み工程において未反応であった
ジアゾニウム塩は約410nmに最大吸収を持つもので
あり、約410nmの波長の光を吸収して分解するた
め、第1のカプラー、及び第2のカプラーとの反応性を
失う。その結果、以後、熱エネルギーを印加しても、黒
に発色することはないため、黒色画像が定着する。
【0034】例えば、熱書き込み後の光定着型感熱記録
媒体に420nmの光を効率よく発光するジアゾ複写用
蛍光灯(三菱電機社製のFL10BA37(商品名))
の光を約15秒間照射してジアゾニウム塩を分解した光
定着型感熱記録媒体に対して熱スタンプ法により書き込
みを行ったところ、第1および第2のカプラー、塩基性
化合物及び増感剤が溶解することによる表面反射の違い
による加熱痕は認められるものの、ジアゾニウム塩とカ
プラーとの反応による発色は認められなかった。このこ
とから、画像が定着したと言える。
【0035】また、画像定着後の地肌の光学濃度をマク
ベス反射濃度計を用いて測定したところ、光学濃度は
0.09であった。一方、シリコンオイルエマルジョン
の代わりに界面活性剤を用いた以外は同じ条件で調製し
た塗布液を用いて形成した光定着型感熱記録媒体(以
下、比較の形態の光定着型感熱記録媒体と称する。)の
画像定着後の地肌の光学濃度は0.12であった。この
結果から、この実施の形態の光定着型感熱記録媒体の画
像定着後の地肌の光学濃度は、比較の形態の光定着型感
熱記録媒体の画像定着後の地肌の光学濃度と比較して低
減していることが理解できる。上述したように、この実
施の形態の光定着型感熱記録媒体では、塗布膜を乾燥す
る時に発生する、収縮応力に起因すると考えられる地肌
かぶりがほぼ完全に抑制されたと考えられる。このた
め、画像定着後のコントラストが改善する。
【0036】なお、上述した比較の形態の光定着型感熱
記録媒体は、上述した工程(1)〜(6)で調製した各
液、及び界面活性剤を以下の比率で混合し、均一に攪拌
して得た塗布液を用いて形成した。界面活性剤として、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの10wt%水
溶液を用いた。
【0037】 ジアゾニウム塩のマイクロカプセル液 10重量部 第1のカプラー分散液 2重量部 第2のカプラー分散液 1重量部 塩基性化合物分散液 3重量部 増感剤分散液 6重量部 界面活性剤 0.5重量部 2.第2の実施の形態 第2の実施の形態の光定着型感熱記録媒体は、アニオン
性のシリコンオイルエマルジョンである東レ・ダウコー
ニング・シリコーン(株)社製のアニオン性シリコンオ
イルエマルジョンSM7001の代わりに、カチオン性
のシリコンオイルエマルジョンである東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)社製のカチオン性シリコンオイ
ルエマルジョンSM8722を用いた以外は、第1の実
施の形態の光定着型感熱記録媒体と同様に、工程(1)
〜(9)に従って形成された。
【0038】ただし、この場合、支持体となる合成紙
(日清紡社製のSPU−110XEW(商品名))上に
塗布する塗布液の乾燥後塗布量は15g/m2 であり、
第1の実施の形態の光定着型感熱記録媒体、及び比較の
形態の光定着型感熱記録媒体の場合に比べて塗布量が向
上した。また、乾燥後に得られた塗布膜の厚さは約12
μmであり、第1の実施の形態の光定着型感熱記録媒
体、及び比較の形態の光定着型感熱記録媒体の場合に比
べて塗布膜の厚さが向上した。同一条件で塗布した場合
には、第1の実施の形態の光定着型感熱記録媒体、及び
比較の形態の光定着型感熱記録媒体の、支持体となる合
成紙(日清紡社製のSPU−110XEW(商品名))
上に塗布する塗布液の乾燥後塗布量は10g/m2 であ
り、乾燥後に得られた塗布膜の厚さは8〜9μmであっ
た。
【0039】これは、塗布液中にカチオン性のシリコン
オイルエマルジョンを含むため、塗布液の粘度が増大し
たからである。具体的には、第1の実施の形態の光定着
型感熱記録媒体、及び比較の形態の光定着型感熱記録媒
体を形成するために用いる塗布液の粘度が、100cp
〜200cp程度であったのに対し、この実施の形態の
光定着型感熱記録媒体を形成するために用いる塗布液の
粘度は、約1000cp程度に増大した。
【0040】また、第1に実施の形態の光定着型感熱記
録媒体と同様に、この実施の形態の光定着型感熱記録媒
体に所定の温度の金属塊を押し当て熱書き込みを行った
後、光学濃度をマクベス反射濃度計を用いて測定したと
ころ、この実施の形態の光定着型感熱記録媒体は約75
℃で発色が開始し、約90℃で発色が飽和する特性が得
られた。そして、熱書き込み後の光定着型感熱記録媒体
に420nmの光を効率よく発光するジアゾ複写用蛍光
灯(三菱電機社製のFL10BA37(商品名))の光
を約15秒間照射してジアゾニウム塩を分解した光定着
型感熱記録媒体に対して熱スタンプ法により書き込みを
行ったところ、第1および第2のカプラー、塩基性化合
物および増感剤が溶解することによる表面反射の違いに
よる加熱痕は認められるものの、ジアゾニウム塩とカプ
ラーとの反応による発色は認められなかった。このこと
から、画像が定着したと言える。
【0041】また、第1に実施の形態の光定着型感熱記
録媒体と同様に、画像定着後の地肌の光学濃度をマクベ
ス反射濃度計を用いて測定したところ、光学濃度は0.
09であった。このことから、この実施の形態の光定着
型感熱記録媒体の画像定着後の地肌の光学濃度は、比較
の形態の光定着型感熱記録媒体の画像定着後の地肌の光
学濃度と比較して低減していることが理解できる。従っ
て、この実施の形態の光定着型感熱記録媒体では、塗布
膜を乾燥する時に発生する、収縮応力に起因すると考え
られる地肌かぶりがほぼ完全に抑制されたと考えられ
る。このため、画像定着後のコントラストが改善する。
【0042】また、第1に実施の形態の光定着型感熱記
録媒体と同様に、この実施の形態の光定着型感熱記録媒
体では、感熱層の表面の平面性が優れていた。このた
め、サーマルヘッドを用いて印字した場合の記録性が向
上する。
【0043】また、第1に実施の形態の光定着型感熱記
録媒体と同様に、この実施に形態の光定着型感熱記録媒
体では、感熱層の表面の滑性が優れていた。このため、
サーマルヘッドを用いて印字した場合であっても、サー
マルヘッドの擦り痕がつかず、スティッキング防止性が
向上する。
【0044】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の光定着型感熱記録媒体によれば、感熱層内に、ア
ニオン性のシリコンオイルまたはカチオン性のシリコン
オイルを含む。このため、この発明の光定着型感熱記録
媒体では、塗布膜を乾燥する時に発生する、収縮応力に
起因すると考えられる地肌かぶりが低減する。特に、感
熱層内にカチオン性のシリコンオイルを含む光定着型感
熱記録媒体では、感熱層の厚さが大きい。
【0045】また、この発明の光定着型感熱記録媒体の
形成方法によれば、塗布液として、アニオン性のシリコ
ンオイルエマルジョンまたはカチオン性のシリコンオイ
ルエマルジョンを含む塗布液を用いる。このため、この
発明の光定着型感熱記録媒体の形成方法では、塗布膜を
乾燥する時に発生する、収縮応力に起因すると考えられ
る地肌かぶりを低減することが出来る。特に、カチオン
性のシリコンオイルエマルジョンを含む塗布液を用いる
光定着型感熱記録媒体の形成方法では、感熱層の厚さを
大きくすることが出来る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロカプセル化されたジアゾニウム
    塩、カプラー、塩基性化合物、及び増感剤を含む感熱層
    を具える光定着型感熱記録媒体において、 前記感熱層内に、さらにアニオン性のシリコンオイルを
    含むことを特徴とする光定着型感熱記録媒体。
  2. 【請求項2】 マイクロカプセル化されたジアゾニウム
    塩、カプラー、塩基性化合物、及び増感剤を含む感熱層
    を具える光定着型感熱記録媒体において、 前記感熱層内に、さらにカチオン性のシリコンオイルを
    含むことを特徴とする光定着型感熱記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光定着型感熱記録媒体
    を塗布法を用いて形成するに当たり、 ジアゾニウム塩のマイクロカプセル液を調製する工程
    と、 カプラー分散液を調製する工程と、 塩基性化合物分散液を調製する工程と、 増感剤分散液を調製する工程と、 前記ジアゾニウム塩のマイクロカプセル液、前記カプラ
    ー分散液、前記塩基性化合物分散液、前記増感剤分散
    液、及びアニオン性のシリコンオイルエマルジョンを混
    合して塗布液を調製する工程と、 前記塗布液を下地上に塗布する工程とを含むことを特徴
    とする光定着型感熱記録媒体の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の光定着型感熱記録媒体
    を塗布法を用いて形成するに当たり、 ジアゾニウム塩のマイクロカプセル液を調製する工程
    と、 カプラー分散液を調製する工程と、 塩基性化合物分散液を調製する工程と、 増感剤分散液を調製する工程と、 前記ジアゾニウム塩のマイクロカプセル液、前記カプラ
    ー分散液、前記塩基性化合物分散液、前記増感剤分散
    液、及びカチオン性のシリコンオイルエマルジョンを混
    合して塗布液を調製する工程と、 前記塗布液を下地上に塗布する工程とを含むことを特徴
    とする光定着型感熱記録媒体の形成方法。
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