JPH0920782A - ベンゾビスオキサゾロン誘導体の製造法及びその中間体 - Google Patents
ベンゾビスオキサゾロン誘導体の製造法及びその中間体Info
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
Abstract
として安定性が優れているベンゾビスオキサゾロン誘導
体の製造法及びその原料となる新規な中間体化合物の提
供。 【解決手段】 一般式〔1〕で表される4,6−ジニト
ロレゾルシン誘導体を、塩基の存在下に、ハロゲン化炭
酸アルキルと反応させて一般式〔2〕で表される1,3
−ビス(アルキルカーボネート)−4,6−ジニトロベ
ンゼン誘導体を得、次にこれを還元し、一般式〔3〕で
表される1,3−ビス(アルキルカーボネート)−4,
6−ジアミノベンゼン誘導体を得、さらに、これを加熱
することを特徴とする一般式〔4〕で表されるベンゾ
〔1,2−d:5,4−d′〕ビス−2(3H)−オキ
サゾロン誘導体の製造法及び一般式〔3〕の中間体。 (R1 及びR2 は、水素原子又はハロゲン原子、R3 は
炭素数1〜4のアルキル基を示す)
Description
原子を表し、同一でも異っていても良い。)で表される
ベンゾ〔1,2−d:5,4−d′〕ビス−2(3H)
−オキサゾロン誘導体の製造法及びその中間体である一
般式〔3〕
素数1〜4のアルキル基を示す。)で表される1,3−
ビス(アルキルカーボネート)−4,6−ジアミノベン
ゼン誘導体及びその製造法に関する。本誘導体は、ポリ
マー、医薬品、農薬、染料等の中間体として有用な化合
物であり、中でもポリマーへの用途が重要である。
の高性能材料として、研究・開発されて来ている。それ
らの中で、ポリベンゾビスオキサゾール(PBO)は、
強度、弾性率、耐熱性等のいずれに於ても従来のアラミ
ド系繊維より優れた性能を有し究極の繊維として米国空
軍の要請で開発されたポリマーである(Am.Che
m.Soc.,Polym.Chem.,16(2),
559(1975))。
ルシンとテレフタール酸との重合によって得られる(M
acromolecules 14(4),901−9
15(1981)等)。しかし、これまで知られている
4,6−ジアミノレゾルシンの合成法(EP26622
2号公報、特開平2−229143号公報等)では、
4,6−ジアミノレゾルシン自身が、極めて酸化され易
いために、精製が難しくポリマー原料として高純度品を
大量に得る事が困難であった。
は、種々の方法が知られているが、簡便な方法としてO
−アミノフェノールとクロルギ酸エチルからピリジン存
在下に合成する方法がある(特開昭58−146569
号公報、ヨーロッパ特許86126)。しかし、1,3
−ビス(アルキルカーボネート)−4,6−ジアミノベ
ンゼン誘導体を原料として、本発明の目的化合物である
ベンゾ〔1,2−d:5,4−d′〕ビス−2(3H)
−オキサゾロン誘導体を得た例はない。
ベンゾビスオキサゾール(以下PBOと略す)を安定的
にかつ経済的に製造するために、PBOのモノマーの製
造、輸送及び保存時に於ける安定化が産業上強く求めら
れていた。本発明は、このような事情のもとで、製造、
輸送及び保存時に於ける安定性が優れているPBOの原
料モノマーの提供を目的としてなされたものである。
原子を表し、同一でも異っていても良い。)で表される
4,6−ジニトロレゾルシン誘導体(DNRと略記す
る)を、塩基の存在下に、ハロゲン化炭酸アルキルと反
応させて一般式〔2〕
素数1〜4のアルキル基を示す。)で表される1,3−
ビス(アルキルカーボネート)−4,6−ジニトロベン
ゼン誘導体(BCNBと略記する)を得、次にBCNB
を還元し、一般式〔3〕
で表される1,3−ビス(アルキルカーボネート)−
4,6−ジアミノベンゼン誘導体(BCABと略記す
る)を得、さらに、BCABを加熱することを特徴とす
る一般式〔4〕
るベンゾ〔1,2−d:5,4−d′〕ビス−2(3
H)−オキサゾロン誘導体(BBOと略記する)の製造
法に関する。又、中間体BCABは、新規化合物であ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
DNRとしては、1 ,3−ジクロルベンゼン、1,
2,3−トリクロルベンゼン及びレゾルシン等から誘導
される4,6−ジニトロレゾルシン、2−クロル−4,
6−ジニトロレゾルシン、2−ブロム−4,6−ジニト
ロレゾルシン、2,5−ジクロル−4,6−ジニトロレ
ゾルシン及び2,5−ジブロム−4,6−ジニトロレゾ
ルシン等が挙げられる。
ギ酸メチル、クロルギ酸エチル、クロルギ酸プロピル及
びクロルギ酸ブチル等が挙げられる。塩基としては、ア
ルカリ金属、アルカリ土金属等の水酸化物、炭酸塩、ア
ルコラート及びそれらの単身等が使用でき、中でもナト
リウムメトキサイド及びナトリウムエトキサイド等が好
ましい。その使用量は、原料のDNRに対し2〜4当
量、特には2〜3当量が好ましい。が好ましい。
2−ジメトキシエタン、アセトニトリル及びN,N−ジ
メチルホルムアミド(DMF)等が挙げられる。その使
用量は原料のDNRに対し、1〜50重量倍、特には1
〜20重量倍が好ましい。反応温度は、0℃から溶媒の
沸点の範囲で行うことができ、特には0〜100℃の温
度範囲が好ましい。反応後は、溶媒を留去後、塩酸水と
酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を濃縮後、トルエン等
から再結晶することにより1,3−ビス(アルキルカー
ボネート)−4,6−ジニトロベンゼン誘導体(BCN
B)が得られる。
きる。中でも特に工業的に好ましい方法は、水素ガスを
用いる接触還元法である。触媒としては、銅及び、ニッ
ケル、コバルト、パラジウム、ルテニウム、ロジウム及
び白金等の第8族金属が用いられる。その使用形態は、
単身又は炭素、シリカ、アルミナ及びゼオライト等へ担
持したものが使用できる。その使用量は原料のBCNB
に対し金属として0.01〜1.0重量%、特には0.
05〜0.5重量%の範囲が好ましい。水素圧は、常圧
〜50kg/cm2 の範囲、特には常圧〜30kg/c
m2 の範囲が好ましい。
コール類、ジオキサンや1,2−ジメトキシエタン等の
エーテル類及びN,N−ジメチルホルムアミドやN,N
−ジメチルアセトアミド等のアミド類等が使用できる。
反応温度は、0〜150℃の範囲、特には20〜100
℃の範囲で行うのが好ましい。反応後は、溶媒留去後、
残渣にDMFを加え生成物を溶解させた後触媒を分離
し、濃縮すると粗結晶が得られる。これをメタノールで
再結晶することにより目的の1,3−ビス(アルキルカ
ーボネート)−4,6−ジアミノベンゼン誘導体(BC
AB)が得られる。
Bを180℃〜250℃で加熱することにより粗ベンゾ
〔1,2−d:5,4−d′〕ビス−2(3H)−オキ
サゾロン誘導体(BBO)の結晶が得られる。溶媒とし
ては、1−メチル−2−ピロリジノン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、N,N−ジメチルホルムア
ミド及びN,N−ジメチルアセトアミド等を常圧又は加
圧で使用できる。その使用量は原料BCABに対し1〜
50重量倍、特には1〜20重量倍が好ましい。反応
後、得られた結晶はDMFで再結晶しメタノールで洗
浄、乾燥することによって目的のBBOが得られる。
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
トロベンゼンの合成)
(0.03mol)とテトラヒドロフラン40mlの混
合液を5℃に冷却し、その中に、ナトリウムメトキサイ
ド4.86g(0.09mol)を少しづつ加え、後1
時間撹拌を行った。続いてクロル蟻酸エチル8.46g
を30分かけて滴下した。その後室温に戻してからゆっ
くり加温し約50℃で6時間撹拌を継続し、反応を終了
させた。反応後、テトラヒドロフランを留去後得られた
残渣を希塩酸水溶液と酢酸エチルに分散させた。酢酸エ
チル層を分液後芒硝で脱水、濃縮、乾燥することにより
粗結晶10.4gが得られた。続いてこの粗結晶10.
4gにトルエン50mlを加え80℃に加温し、不溶分
を濾過除去した後、濾液を約半量に濃縮しさらに冷却す
ると結晶が析出した。この結晶を濾取、乾燥すると液体
クロマトグラフィーで単一ピークの黄色結晶8.44g
(0.025mol、収率82%)が得られた。この結
晶について、MASS、 1H−NMR、13C−NMRの
分析を行った結果、目的とする1,3−ビス(エチルカ
ーボネート)−4,6−ジニトロベンゼンであることが
判明した。
ミノベンゼンの合成)
4,6−ジニトロベンゼン6.86g(0.02mo
l)、エタノール30g及び5%Pd/C(52%含水
品)0.29gをハステロイ製100mlオートクレー
ブに仕込み、水素圧を20kg/cm2 定圧、室温(2
5℃)で反応を開始した。すぐに発熱を伴った水素吸収
が見られ約30分で40℃に達した。その後発熱は穏や
かになったが水素吸収は続いていたので浴に付けて50
℃に保ちながら1時間30分撹拌を続けると水素吸収は
停止した。
を放出し、スラリー状の反応物を取り出し溶媒を留去し
た。得られた濃縮物にN,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)を加え溶解させると触媒のPd/Cが沈降し
た。これを濾別後、DMFを留去すると粗結晶5.52
gが得られた。この粗結晶5.52gにメタノールを加
え一旦加温後、冷却してから濾別乾燥すると結晶4.9
4g(0.017mol,収率87%)が得られた。
の結果単一ピークであった。さらに他の分析結果を以下
に示す。 MASS(m/e(%)):284(M+ ,100)1 H−NMR(d6 −DMSO,ppm):1.23
(t,6H,J=7.1Hz,CH3 ),4.09
(c,4H,J=7.1Hz,CH2 ),6.41
(s,1 Harom,7.50−7.65(br.s,1 H
arom),7.82−7.98(br.s,2H,N
H2 ),9.08−9.28(br.s,2H,N
H2)13 C−NMR(d6 −DMSO,ppm):14.5
6,39.13,39.29,39.46,39.6
3,39.79,39.96,40.13,60.0
6,78.54,78.81,79.07,103.1
9,116.98,154.21 以上から、この結晶は、1,3−ビス(エチルカーボネ
ート)−4,6−ジアミノベンゼンであることが判明し
た。
H)−オキサゾロンの合成)
4,6−ジアミノベンゼン2.84g(0.01mo
l)を反応フラスコに採り、窒素雰囲気下200〜23
0℃で2時間撹拌した。反応後、N,N−ジメチルホル
ムアミド(DMF)5gを加え加熱溶解後氷冷した。析
出した結晶を濾別しメタノールで洗浄し、さらに乾燥し
た。得られた結晶は、液体クロマトグラフィーで単一ピ
ークを示す針状結晶1.61gであった。
C−NMRの分析から、目的のベンゾ〔1,2−d:
5,4−d′〕ビス−2(3H)−オキサゾロン(BB
O)であることが判明した。BBO収率84%であっ
た。
ーボネート)−4,6−ジアミノベンゼンの 1H−NM
Rによるチャート。
ーボネート)−4,6−ジアミノベンゼンの13C−NM
Rによるチャート。
ーボネート)−4,6−ジアミノベンゼンのMASSに
よるチャート。
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式〔1〕 【化1】 (R1 及びR2 は、水素原子又はハロゲン原子を表し、
同一でも異っていても良い。)で表される4,6−ジニ
トロレゾルシン誘導体を、塩基の存在下に、ハロゲン化
炭酸アルキルと反応させて一般式〔2〕 【化2】 (R1 及びR2 は、前記に同じ、R3 は炭素数1〜4の
アルキル基を示す。)で表される1,3−ビス(アルキ
ルカーボネート)−4,6−ジニトロベンゼン誘導体を
得、 次に前記一般式〔2〕で表されるジニトロベンゼン誘導
体を還元し、一般式〔3〕 【化3】 (R1 ,R2 及びR3 は、前記に同じ。)で表される
1,3−ビス(アルキルカーボネート)−4,6−ジア
ミノベンゼン誘導体を得、 さらに、前記一般式〔3〕のジアミノベンゼン誘導体を
加熱することを特徴とする一般式〔4〕 【化4】 (R1 ,R2 は、前記に同じ。)で表されるベンゾ
〔1,2−d:5,4−d′〕ビス−2(3H)−オキ
サゾロン誘導体の製造法。 - 【請求項2】 一般式〔2〕 【化5】 (R1 及びR2 は、水素原子又はハロゲン原子を表し、
同一でも異っていても良くR3 は炭素数1〜4のアルキ
ル基を示す。)で表される1,3−ビス(アルキルカー
ボネート)−4,6−ジニトロべンゼンを、還元し、一
般式〔3〕 【化6】 (R1 及びR2 は、前記に同じ、R3 は炭素数1〜4の
アルキル基を示す。)で表される1,3−ビス(アルキ
ルカーボネート)−4,6−ジアミノベンゼン及びその
塩を得、 さらに、前記一般式〔3〕のジアミノベンゼン誘導体を
加熱することを特徴とする一般式〔4〕 【化7】 (R1 ,R2 は、前記に同じ。)で表されるベンゾ
〔1,2−d:5,4−d′〕ビス−2(3H)−オキ
サゾロン誘導体の製造法。 - 【請求項3】 還元が、触媒として第8族金属及び銅を
用い、水素ガスによる接触還元である請求項1又は請求
項2記載のベンゾ〔1,2−d:5,4−d′〕ビス−
2(3H)−オキサゾロン誘導体の製造法。 - 【請求項4】 一般式〔3〕 【化8】 (R1 及びR2 は、前記に同じ、R3 は炭素数1〜4の
アルキル基を示す。)で表される1,3−ビス(アルキ
ルカーボネート)−4,6−ジアミノベンゼン及びその
塩。 - 【請求項5】 一般式〔1〕 【化9】 (R1 及びR2 は、水素原子又はハロゲン原子を表し、
同一でも異っていても良い。)で表される4,6−ジニ
トロレゾルシン誘導体を、塩基の存在下に、ハロゲン化
炭酸アルキルと反応させて一般式〔2〕 【化10】 (R1 及びR2 は、前記に同じ、R3 は炭素数1〜4の
アルキル基を示す。)で表される1,3−ビス(アルキ
ルカーボネート)−4,6−ジニトロベンゼン誘導体を
得、 次に前記一般式〔2〕で表されるジニトロベンゼン誘導
体を還元し、一般式〔3〕 【化11】 (R1 ,R2 及びR3 は、前記に同じ。)を、得ること
を特徴とする1,3−ビス(アルキルカーボネート)−
4,6−ジアミノベンゼン及びその塩の製造法。 - 【請求項6】 還元が、触媒として第8族金属及び銅を
用い、水素ガスによる接触還元である請求項5記載の
1,3−ビス(アルキルカーボネート)−4,6−ジア
ミノベンゼン及びその塩の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17225495A JP3849155B2 (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | ベンゾビスオキサゾロン誘導体の製造法及びその中間体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17225495A JP3849155B2 (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | ベンゾビスオキサゾロン誘導体の製造法及びその中間体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0920782A true JPH0920782A (ja) | 1997-01-21 |
| JP3849155B2 JP3849155B2 (ja) | 2006-11-22 |
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ID=15938488
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17225495A Expired - Fee Related JP3849155B2 (ja) | 1995-07-07 | 1995-07-07 | ベンゾビスオキサゾロン誘導体の製造法及びその中間体 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3849155B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7125814B2 (en) * | 2001-09-14 | 2006-10-24 | Infineon Technologies Ag | Bis-o-nitrophenols derivatives and poly-o-hydroxyamides, polybenzoxazoles, materials, and microelectronic devices made therefrom |
-
1995
- 1995-07-07 JP JP17225495A patent/JP3849155B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7125814B2 (en) * | 2001-09-14 | 2006-10-24 | Infineon Technologies Ag | Bis-o-nitrophenols derivatives and poly-o-hydroxyamides, polybenzoxazoles, materials, and microelectronic devices made therefrom |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3849155B2 (ja) | 2006-11-22 |
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