JPH09209283A - ゴム補強用スチールコードおよびラジアルタイヤ - Google Patents
ゴム補強用スチールコードおよびラジアルタイヤInfo
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- JPH09209283A JPH09209283A JP8037417A JP3741796A JPH09209283A JP H09209283 A JPH09209283 A JP H09209283A JP 8037417 A JP8037417 A JP 8037417A JP 3741796 A JP3741796 A JP 3741796A JP H09209283 A JPH09209283 A JP H09209283A
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- Tires In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】断面がコンパクトでありながら安定したゴム浸
透性と高い耐久性及び長径側の高い曲げ剛性を具備し、
ベルト部の補強及びカーカス部の補強のどちらにも使用
できしかも低コストで製造できる実用的なスチールコー
ドを提供する。 【解決手段】3本以上の素線を同一方向及び同一ピッチ
で一度に撚り合わせた1×n構造のスチールコードにお
いて、各素線がコードの撚りピッチよりも小さな微小な
波くせを有し、かつ素線同士が交差しない部分と交差す
る部分がコード長手方向に混在し、しかもコードの断面
が略同一方向に略楕円形状をなしている。
透性と高い耐久性及び長径側の高い曲げ剛性を具備し、
ベルト部の補強及びカーカス部の補強のどちらにも使用
できしかも低コストで製造できる実用的なスチールコー
ドを提供する。 【解決手段】3本以上の素線を同一方向及び同一ピッチ
で一度に撚り合わせた1×n構造のスチールコードにお
いて、各素線がコードの撚りピッチよりも小さな微小な
波くせを有し、かつ素線同士が交差しない部分と交差す
る部分がコード長手方向に混在し、しかもコードの断面
が略同一方向に略楕円形状をなしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用タイヤや搬
送用コンベアベルト等のゴム製品補強用スチールコード
およびラジアルタイヤに関する。
送用コンベアベルト等のゴム製品補強用スチールコード
およびラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車用ラジアルタイヤにおいては、そ
のトレッド部の補強用に、またトラック・バス用ラジア
ルタイヤにおいてはそのトレッド部及びカーカス部の補
強用にスチールコードが使われている。乗用車タイヤの
トレッド補強用(ベルト部)には、従来、図1(a)(b)に
示すように3本から5本の素線を撚り合わせた1×n構
造のスチールコードが使われてきた。しかし、これらの
構造のスチールコードにおいては、コードを構成してい
る素線それぞれの間に隙間をもたないため、タイヤ製造
の加硫時にゴムがコードの中心部まで浸透せず、中心部
にはゴムで充填されない空隙部が残ってしまう。このた
め、走行中にタイヤが金属片を踏み込んでスチールコー
ドにまで達する傷を受けたりすると、この傷からコード
にまで水分が侵入し、更にゴムの充填されていないスチ
ールコード中心の空隙部を伝わってしまう。これによっ
てタイヤ中のスチールコードの錆も広がり、スチールコ
ードの劣化とともにゴムとの接着も劣化して、いわゆる
セパレーション現象を発生させ、複合体としてのタイヤ
性能の低下や寿命の著しい低下を招く欠点があった。
のトレッド部の補強用に、またトラック・バス用ラジア
ルタイヤにおいてはそのトレッド部及びカーカス部の補
強用にスチールコードが使われている。乗用車タイヤの
トレッド補強用(ベルト部)には、従来、図1(a)(b)に
示すように3本から5本の素線を撚り合わせた1×n構
造のスチールコードが使われてきた。しかし、これらの
構造のスチールコードにおいては、コードを構成してい
る素線それぞれの間に隙間をもたないため、タイヤ製造
の加硫時にゴムがコードの中心部まで浸透せず、中心部
にはゴムで充填されない空隙部が残ってしまう。このた
め、走行中にタイヤが金属片を踏み込んでスチールコー
ドにまで達する傷を受けたりすると、この傷からコード
にまで水分が侵入し、更にゴムの充填されていないスチ
ールコード中心の空隙部を伝わってしまう。これによっ
てタイヤ中のスチールコードの錆も広がり、スチールコ
ードの劣化とともにゴムとの接着も劣化して、いわゆる
セパレーション現象を発生させ、複合体としてのタイヤ
性能の低下や寿命の著しい低下を招く欠点があった。
【0003】この対策として、図2に示すように、各素
線をルーズに撚り合わせたオープン構造のスチールコー
ドが使用されるようになった。しかし、このスチールコ
ードにおいてもタイヤ製造のゴム加硫時にコードに張力
がかかるとコードを構成する素線間の隙間が狭くなって
ゴムの浸透が十分でないという問題があった。そこで、
さらに図3(a)(b)のようにオープン撚り構造でし
かもその断面形状を略楕円状にしたスチールコードが提
唱されている。しかし、このようなスチールコードにお
いても次のような問題点がある。 (1)図2のスチールコードに比べて引張り力がかかった
場合に素線間の隙間が狭くなりにくくなっているものの
なお完全ではなく、コードに張力がかかると図3(c)
のような断面形状となる部分が生じやすく、この部分は
ゴムが浸透しなくなるため、ゴム浸透性の安定性ないし
確実性が不足する。 (2)スチールコードの中心部に素線がない楕円形状で
あるため長径が大きくなりやすく、タイヤの補強層に成
形するにあたってスチールコードの打ち込み本数を通常
の円形断面のスチールコードに比べて少なくせざるを得
ない場合があり、この場合には補強層の強度が低下する
欠点がある。 (3)スチールコード中心部に素線がなく素線間に隙間
があるため、金属片などを踏み込んだ時に突き抜けが生
じ、パンクしやすいという欠点がある。
線をルーズに撚り合わせたオープン構造のスチールコー
ドが使用されるようになった。しかし、このスチールコ
ードにおいてもタイヤ製造のゴム加硫時にコードに張力
がかかるとコードを構成する素線間の隙間が狭くなって
ゴムの浸透が十分でないという問題があった。そこで、
さらに図3(a)(b)のようにオープン撚り構造でし
かもその断面形状を略楕円状にしたスチールコードが提
唱されている。しかし、このようなスチールコードにお
いても次のような問題点がある。 (1)図2のスチールコードに比べて引張り力がかかった
場合に素線間の隙間が狭くなりにくくなっているものの
なお完全ではなく、コードに張力がかかると図3(c)
のような断面形状となる部分が生じやすく、この部分は
ゴムが浸透しなくなるため、ゴム浸透性の安定性ないし
確実性が不足する。 (2)スチールコードの中心部に素線がない楕円形状で
あるため長径が大きくなりやすく、タイヤの補強層に成
形するにあたってスチールコードの打ち込み本数を通常
の円形断面のスチールコードに比べて少なくせざるを得
ない場合があり、この場合には補強層の強度が低下する
欠点がある。 (3)スチールコード中心部に素線がなく素線間に隙間
があるため、金属片などを踏み込んだ時に突き抜けが生
じ、パンクしやすいという欠点がある。
【0004】一方、トラック・バス用タイヤのカーカス
の補強には、図4(a)に示すような断面形状をもつ1×
3+9や図4(b)に示すような1×3+9+15といっ
た構造のスチールコードが従来よく使われていたが、こ
の構造も素線間に隙間がほとんどないためゴムの浸透性
に問題があった。これを改善するため、図5(a)に示す
ような1×3+8や図5(b)に示すような1×3+8+1
3の構造にして2層目や3層目の素線間に隙間を設けた
ものが使われ始めている。しかし、このような構造にお
いても、次のような問題点がある。 (1)芯ストランドが1×3構造のため中心部にはゴム
がほとんど浸透しない空隙部が生じ、耐食性の面で完全
なものではない。 (2)コードの製造において、撚り線工程が2回ないし
3回になるため、製造コストが高くなる。
の補強には、図4(a)に示すような断面形状をもつ1×
3+9や図4(b)に示すような1×3+9+15といっ
た構造のスチールコードが従来よく使われていたが、こ
の構造も素線間に隙間がほとんどないためゴムの浸透性
に問題があった。これを改善するため、図5(a)に示す
ような1×3+8や図5(b)に示すような1×3+8+1
3の構造にして2層目や3層目の素線間に隙間を設けた
ものが使われ始めている。しかし、このような構造にお
いても、次のような問題点がある。 (1)芯ストランドが1×3構造のため中心部にはゴム
がほとんど浸透しない空隙部が生じ、耐食性の面で完全
なものではない。 (2)コードの製造において、撚り線工程が2回ないし
3回になるため、製造コストが高くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、断面がコンパクトでありながら安定した
ゴム浸透性と高い耐久性及び長径側の高い曲げ剛性を具
備し、ベルト部の補強及びカーカス部の補強のどちらに
も使用できしかも低コストで製造できる実用的なスチー
ルコードを提供することにある。また本発明の他の目的
は、高性能で軽量なラジアルタイヤを提供することにあ
る。
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、断面がコンパクトでありながら安定した
ゴム浸透性と高い耐久性及び長径側の高い曲げ剛性を具
備し、ベルト部の補強及びカーカス部の補強のどちらに
も使用できしかも低コストで製造できる実用的なスチー
ルコードを提供することにある。また本発明の他の目的
は、高性能で軽量なラジアルタイヤを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、3本以上の素線を同一方向及び同一ピッチで
一度に撚り合わせた1×n構造のスチールコードにおい
て、各素線がコードの撚りピッチよりも小さな微小な波
くせを有し、かつ素線同士が交差しない部分と交差する
部分がコード長手方向に混在し、しかもコードの断面が
略同一方向に略楕円形状をなす構成としたものである。
この場合、好適には素線本数が3〜6本のときには、素
線同士が交差する頻度をコードの1撚りピッチ当たり
0.5〜4.0回とし、かつコード断面の短径D1と長
径D2の比D1/D2を0.60〜0.90の範囲とす
る。また、好適には素線本数が7〜19本の場合には、
素線同士が交差する頻度をコード1撚りピッチ当たり
0.5回〜15.0回とし、かつコード断面の短径D1
と長径D2の比D1/D2を0.60〜0.90の範囲
とするものである。さらにいずれの場合においても、微
小波くせは、その波ピッチpと波高さhが、素線径dお
よびコード撚りピッチ長さPとの関係で下記式を満たし
ていことが好ましい。 1.05≦h/d≦1.50 0.25≦p/P≦0.55 本発明はさらに上記いずれかのコードをタジアルタイヤ
のベルト部またはカーカス部の一部に補強材として用い
ることも特徴としている。
本発明は、3本以上の素線を同一方向及び同一ピッチで
一度に撚り合わせた1×n構造のスチールコードにおい
て、各素線がコードの撚りピッチよりも小さな微小な波
くせを有し、かつ素線同士が交差しない部分と交差する
部分がコード長手方向に混在し、しかもコードの断面が
略同一方向に略楕円形状をなす構成としたものである。
この場合、好適には素線本数が3〜6本のときには、素
線同士が交差する頻度をコードの1撚りピッチ当たり
0.5〜4.0回とし、かつコード断面の短径D1と長
径D2の比D1/D2を0.60〜0.90の範囲とす
る。また、好適には素線本数が7〜19本の場合には、
素線同士が交差する頻度をコード1撚りピッチ当たり
0.5回〜15.0回とし、かつコード断面の短径D1
と長径D2の比D1/D2を0.60〜0.90の範囲
とするものである。さらにいずれの場合においても、微
小波くせは、その波ピッチpと波高さhが、素線径dお
よびコード撚りピッチ長さPとの関係で下記式を満たし
ていことが好ましい。 1.05≦h/d≦1.50 0.25≦p/P≦0.55 本発明はさらに上記いずれかのコードをタジアルタイヤ
のベルト部またはカーカス部の一部に補強材として用い
ることも特徴としている。
【0007】
【作用】3本以上の素線を同一方向・同一撚りピッチで
一度に撚り合わせた偏平タイプのスチールコードである
が、本発明においては、単純に通常撚り(平行撚り)の
ものをに偏平とするのでなく、素線が交差する部分と交
差しない部分とをコードの長手方向において混在させ、
その状態で扁平コードとしている。このようにコードの
長手方向において適度な素線同士の入れ替わり交差を施
したときには、次のような特徴が得られる。第1に各素
線間の撚り込み長さが均一化され、各素線に均等な付加
を受け持たせることができる。第2に素線同士を交差さ
せるとその交差部分では素線が互いに絡み合って拘束し
あうため、コード軸方向に圧縮力が作用したときにも素
線が籠状にふくらみにくくなり、変形抵抗を向上するこ
とができる。第3に交差によって素線間に隙間が形成さ
れ、しかも前記のような拘束作用でタイヤ製造時の張力
など外力に対しても素線間隙間を固定することができる
ため、安定したゴム浸透性を実現できる。第4に交差と
非交差により素線はコード中心へと移動配置されるた
め、交差部では素線間で絡み合いが生じて素線が移動し
にくくなったり、コード断面における素線充填度が向上
し(但しこの場合でも素線間の隙間は確保されている)、
これによって剛性をアップすることができため、コード
長径側がトレッド面と平行になっていない場合でもある
程度の剛性を確保することができ、かつまた金属片が突
き抜けにくくなるのでパンクの発生を防止できる。
一度に撚り合わせた偏平タイプのスチールコードである
が、本発明においては、単純に通常撚り(平行撚り)の
ものをに偏平とするのでなく、素線が交差する部分と交
差しない部分とをコードの長手方向において混在させ、
その状態で扁平コードとしている。このようにコードの
長手方向において適度な素線同士の入れ替わり交差を施
したときには、次のような特徴が得られる。第1に各素
線間の撚り込み長さが均一化され、各素線に均等な付加
を受け持たせることができる。第2に素線同士を交差さ
せるとその交差部分では素線が互いに絡み合って拘束し
あうため、コード軸方向に圧縮力が作用したときにも素
線が籠状にふくらみにくくなり、変形抵抗を向上するこ
とができる。第3に交差によって素線間に隙間が形成さ
れ、しかも前記のような拘束作用でタイヤ製造時の張力
など外力に対しても素線間隙間を固定することができる
ため、安定したゴム浸透性を実現できる。第4に交差と
非交差により素線はコード中心へと移動配置されるた
め、交差部では素線間で絡み合いが生じて素線が移動し
にくくなったり、コード断面における素線充填度が向上
し(但しこの場合でも素線間の隙間は確保されている)、
これによって剛性をアップすることができため、コード
長径側がトレッド面と平行になっていない場合でもある
程度の剛性を確保することができ、かつまた金属片が突
き抜けにくくなるのでパンクの発生を防止できる。
【0008】ことに素線の交差頻度を素線の本数に応じ
てコード撚りピッチPとの関係で0.5回〜4.0回(素
線数3〜6本)または0.5〜15.0回(素線数7〜19
本)とした場合には、素線間に過不足のない適切な大き
さの隙間を形成できるとともに耐圧縮性が得られ、また
素線長さのアンバランスを生じさせず耐久性もよいもの
とすることができる。かつまた楕円形状をコード断面の
短径D1/長径D2で0.60〜0.90とした場合に
は、良好な耐久性と剛性を持つコードとすることができ
る。さらにこれに加えて、各素線にはコードの撚りピッ
チよりも小さなピッチの微小波くせを連続的に付けてい
るため、交差部位外の素線が平行に隣合っている部分に
おいても隙間が形成され、かつ加硫時にコードに加えら
れる張力によって径方向の圧縮がかかっても素線間の隙
間が確保される。したがって、コンパクトにより合わせ
たオープンコード構造でも安定したゴム浸透性が確保で
きる。ことに小波くせのピッチ長さp(mm)をコードの撚
りピッチ(mm)すなわちコードへの撚り合わせによる波の
ピッチ長さPとの関係でp/P=0.25〜0.55と
し、小波くせの高さh(mm)を素線径d(mm)との関係でh
/d=1.05〜1.50とした場合には、形状安定性
と低荷重伸びをバランスよく達成することができ、しか
も交差に伴う中心部と外層への素線の移動による素線長
さのアンバランスや荷重付加時の局部応力集中を緩和す
ることができる。
てコード撚りピッチPとの関係で0.5回〜4.0回(素
線数3〜6本)または0.5〜15.0回(素線数7〜19
本)とした場合には、素線間に過不足のない適切な大き
さの隙間を形成できるとともに耐圧縮性が得られ、また
素線長さのアンバランスを生じさせず耐久性もよいもの
とすることができる。かつまた楕円形状をコード断面の
短径D1/長径D2で0.60〜0.90とした場合に
は、良好な耐久性と剛性を持つコードとすることができ
る。さらにこれに加えて、各素線にはコードの撚りピッ
チよりも小さなピッチの微小波くせを連続的に付けてい
るため、交差部位外の素線が平行に隣合っている部分に
おいても隙間が形成され、かつ加硫時にコードに加えら
れる張力によって径方向の圧縮がかかっても素線間の隙
間が確保される。したがって、コンパクトにより合わせ
たオープンコード構造でも安定したゴム浸透性が確保で
きる。ことに小波くせのピッチ長さp(mm)をコードの撚
りピッチ(mm)すなわちコードへの撚り合わせによる波の
ピッチ長さPとの関係でp/P=0.25〜0.55と
し、小波くせの高さh(mm)を素線径d(mm)との関係でh
/d=1.05〜1.50とした場合には、形状安定性
と低荷重伸びをバランスよく達成することができ、しか
も交差に伴う中心部と外層への素線の移動による素線長
さのアンバランスや荷重付加時の局部応力集中を緩和す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面に基いて説
明する。図6は本発明を適用した1×5構造のスチール
コードの1撚りピッチ分長さを5か所切断した各部の断
面を模式的に示しており、1ないし5は素線であり、そ
の径が0.10〜0.45mm程度の範囲にある。それ
ら素線1〜5は表面にゴムと加硫接着させるため、真鍮
めっきが施されており、同一方向に同一撚りピッチで一
度に撚り合わせられているが、それら素線は通常の撚り
合わせのように配列が特定したまま周方向で位相がずれ
て行く平行撚りではなく、素線1〜5の全部または一部
が交差する部分がコード長手方向で必ず形成されてい
る。すなわち平行撚り部分と交差撚り部分が混在してい
る。
明する。図6は本発明を適用した1×5構造のスチール
コードの1撚りピッチ分長さを5か所切断した各部の断
面を模式的に示しており、1ないし5は素線であり、そ
の径が0.10〜0.45mm程度の範囲にある。それ
ら素線1〜5は表面にゴムと加硫接着させるため、真鍮
めっきが施されており、同一方向に同一撚りピッチで一
度に撚り合わせられているが、それら素線は通常の撚り
合わせのように配列が特定したまま周方向で位相がずれ
て行く平行撚りではなく、素線1〜5の全部または一部
が交差する部分がコード長手方向で必ず形成されてい
る。すなわち平行撚り部分と交差撚り部分が混在してい
る。
【0010】この例では、(a)の断面位置においては
素線1〜5は反時計方向にその順序で配されているが、
続く断面位置(b)では素線5がコード中心方向へと移
動し始めている。続く断面位置(c)では素線5が素線1
と2の間に割込み始めている。続く断面位置(d)では素
線5は素線1,2の間に割り込んで素線2の隣に並ぶよ
うに外層方向に戻り、続く断面位置(e)では、素線1が
コード中心に落ち込むように移動し、交差部の形成が始
まっている。そしてコードはその外接円形状が略楕円状
をなし、その断面形状は(a)〜(e)から明らかなよ
うにコード長手方向で略同一方向すなわちこの例では長
径方向が横に向いている。図7は本発明を適用した1×
11構造のコードの2断面を示しており、(a)に示す
配置の素線1〜11が、異なる断面位置では交差により
(b)のように入れ替わっており、前記実施例と同じく
外接円形状が略楕円状をなし、その断面形状はコード長
手方向で略同一方向、すなわちこの例では長径方向が横
に向いている。
素線1〜5は反時計方向にその順序で配されているが、
続く断面位置(b)では素線5がコード中心方向へと移
動し始めている。続く断面位置(c)では素線5が素線1
と2の間に割込み始めている。続く断面位置(d)では素
線5は素線1,2の間に割り込んで素線2の隣に並ぶよ
うに外層方向に戻り、続く断面位置(e)では、素線1が
コード中心に落ち込むように移動し、交差部の形成が始
まっている。そしてコードはその外接円形状が略楕円状
をなし、その断面形状は(a)〜(e)から明らかなよ
うにコード長手方向で略同一方向すなわちこの例では長
径方向が横に向いている。図7は本発明を適用した1×
11構造のコードの2断面を示しており、(a)に示す
配置の素線1〜11が、異なる断面位置では交差により
(b)のように入れ替わっており、前記実施例と同じく
外接円形状が略楕円状をなし、その断面形状はコード長
手方向で略同一方向、すなわちこの例では長径方向が横
に向いている。
【0011】いずれの実施例においても、素線の交差
は、コード外径側素線同士の交差と、コード外径側素線
とコード中心側素線の交差を含むものであり、また、隣
接する2本以上の素線が平行なまま、他の1本以上の素
線と交差している場合を含むものである。しかも、コー
ドを構成する各素線1〜5、1〜11は単純にストレー
トなものとなっておらず、前記コード撚りピッチPより
も短いピッチpの微小波くせ100を有し、この微小波
くせ100によって交差していない平行に隣合う素線間
に隙間sが形成されている。
は、コード外径側素線同士の交差と、コード外径側素線
とコード中心側素線の交差を含むものであり、また、隣
接する2本以上の素線が平行なまま、他の1本以上の素
線と交差している場合を含むものである。しかも、コー
ドを構成する各素線1〜5、1〜11は単純にストレー
トなものとなっておらず、前記コード撚りピッチPより
も短いピッチpの微小波くせ100を有し、この微小波
くせ100によって交差していない平行に隣合う素線間
に隙間sが形成されている。
【0012】前記微小波くせ100は、撚り合わせ前に
おいて、予め各素線1〜5,1〜11に施されるもの
で、微小波くせ100は、図8に示されるようにコード
の撚りピッチ長さ(撚り合わせによる波のピッチ長さ)P
(mm)および素線径d(mm)との関係において、所定のピッ
チp(mm)と所定の高さh(mm)を有していることが好まし
い。この図では素線をWと表示している。具体的には、
p/Pは0.25〜0.55程度、h/dは1.05〜
1.50程度が好ましい。その理由は次のとおりであ
る。すなわち、、p/Pが0.25よりも小さいと加工
が難しいため素線に傷が付けられ強度が低下したり、耐
久性が低下する。またコードの形状が不安定となりやす
い。しかし、p/Pが0.55よりも大きいと、コード
の波くせに近くなって素線が外力により動きやすくなる
ため、加硫時の張力で素線が伸び、せっかく付けた微小
波くせが実質的に消失したり、素線配列に片寄りが生じ
てゴム浸透性が悪くなる。また、h/dが1.05より
も小さいと微小波くせを付けることによる隙間形成効果
が乏しくなる。しかし、1.50よりも大きいとコード
形状が安定せず、各素線に負荷が均等にかからず、コー
ドの低荷重時の伸びが大きくなったりコードの破断荷重
が低下する。
おいて、予め各素線1〜5,1〜11に施されるもの
で、微小波くせ100は、図8に示されるようにコード
の撚りピッチ長さ(撚り合わせによる波のピッチ長さ)P
(mm)および素線径d(mm)との関係において、所定のピッ
チp(mm)と所定の高さh(mm)を有していることが好まし
い。この図では素線をWと表示している。具体的には、
p/Pは0.25〜0.55程度、h/dは1.05〜
1.50程度が好ましい。その理由は次のとおりであ
る。すなわち、、p/Pが0.25よりも小さいと加工
が難しいため素線に傷が付けられ強度が低下したり、耐
久性が低下する。またコードの形状が不安定となりやす
い。しかし、p/Pが0.55よりも大きいと、コード
の波くせに近くなって素線が外力により動きやすくなる
ため、加硫時の張力で素線が伸び、せっかく付けた微小
波くせが実質的に消失したり、素線配列に片寄りが生じ
てゴム浸透性が悪くなる。また、h/dが1.05より
も小さいと微小波くせを付けることによる隙間形成効果
が乏しくなる。しかし、1.50よりも大きいとコード
形状が安定せず、各素線に負荷が均等にかからず、コー
ドの低荷重時の伸びが大きくなったりコードの破断荷重
が低下する。
【0013】前記微小波くせ100は通常の場合螺旋状
である。この前者の態様を得るには、サプライボビンか
ら引き出された各素線を撚り線機本体前で施せばよい。
これはたとえば、サプライボビンとバンチャ−式撚り線
機本体間のパスライン上に、平行状または千鳥状に3本
ないし5本のピンを有する波付け装置を配し、前記ピン
に素線を沿わせこの状態で波付け装置を撚線機の回転方
向と逆方向に素線に対して公転させる方法が挙げられ
る。あるいはこれに代えて波付け装置を位置固定とし、
この装置の前後で素線を撚線機の回転方向と同一方向に
自転させる方法がある。後者の方法の場合、波付け装置
の下流側直後にワイヤツイスターを設け、微小波くせを
施した各素線をワイヤツイスターに導き、それらワイヤ
ツイスタを素線に対して撚り線機本体の回転方向と同方
向に公転させて(波付け装置は固定)素線に捻りを入れれ
ばよい。しかし、微小波くせ100は、場合によっては
二次元的なものであってもよい。この場合には、一対の
互いにかみあう歯車を用い、これらの間を素線を通過さ
せればよい。
である。この前者の態様を得るには、サプライボビンか
ら引き出された各素線を撚り線機本体前で施せばよい。
これはたとえば、サプライボビンとバンチャ−式撚り線
機本体間のパスライン上に、平行状または千鳥状に3本
ないし5本のピンを有する波付け装置を配し、前記ピン
に素線を沿わせこの状態で波付け装置を撚線機の回転方
向と逆方向に素線に対して公転させる方法が挙げられ
る。あるいはこれに代えて波付け装置を位置固定とし、
この装置の前後で素線を撚線機の回転方向と同一方向に
自転させる方法がある。後者の方法の場合、波付け装置
の下流側直後にワイヤツイスターを設け、微小波くせを
施した各素線をワイヤツイスターに導き、それらワイヤ
ツイスタを素線に対して撚り線機本体の回転方向と同方
向に公転させて(波付け装置は固定)素線に捻りを入れれ
ばよい。しかし、微小波くせ100は、場合によっては
二次元的なものであってもよい。この場合には、一対の
互いにかみあう歯車を用い、これらの間を素線を通過さ
せればよい。
【0014】上記した実施例のコードは、前記のように
波付け装置とワイヤツイスターなどにより素線微小波付
けを行い、その後引き続いて型付け装置を通過させて過
度の撚り合わせくせを付け、引き続いてそれら素線を撚
り線機の入り口で素線間の入れ替わりを起こさせなが
ら、同一方向かつ同一ピッチで一度に撚り合わせ、最後
に矯正ローラー等を使用して2方向から圧縮することで
作られる。このように本発明では、素線に微小波くせ1
00が付けられていること、素線間の入れ替わりにより
断面形状が崩されること、さらに楕円形状化されること
により素線間には複数の隙間sが創成されており、この
隙間は素線同士の絡み合い拘束現象でしっかりと固定さ
れる。
波付け装置とワイヤツイスターなどにより素線微小波付
けを行い、その後引き続いて型付け装置を通過させて過
度の撚り合わせくせを付け、引き続いてそれら素線を撚
り線機の入り口で素線間の入れ替わりを起こさせなが
ら、同一方向かつ同一ピッチで一度に撚り合わせ、最後
に矯正ローラー等を使用して2方向から圧縮することで
作られる。このように本発明では、素線に微小波くせ1
00が付けられていること、素線間の入れ替わりにより
断面形状が崩されること、さらに楕円形状化されること
により素線間には複数の隙間sが創成されており、この
隙間は素線同士の絡み合い拘束現象でしっかりと固定さ
れる。
【0015】なお、本発明のスチールコードを構成する
素線数は20本以上たとえば27本あるいは36本など
にすることもできる。しかし、素線本数が多くなりすぎ
るとコードの外からコード中心部までにゴムが到達し難
くなるので19本以下が望ましい。素線の交差頻度は、
コードの1撚りピッチあたり少なくとも0.5回が好ま
しい。その理由は、これよりも交差頻度が少ないと、コ
ードの偏平率が適正でも隙間の拘束度合いが不足し、ゴ
ム浸透性が低下する。また、素線相互の拘束力が不足す
るためコード軸方向に圧縮力が作用したときに素線が膨
らみやすくなり、耐圧縮性が低下するからである。しか
し、交差頻度があまり多すぎて、素線本数が3〜6本に
おいて4.0回を超えたり、素線本数が7〜19本にお
いて15.0回を超えたりすると、素線の入れ替わりが
複雑になるため素線撚り込み長さにアンバランスが生
じ、耐久性が低下する。また、偏平率は、コード断面に
おける短径D1/長径D2において、0.60〜090
の範囲とすることが好ましい。その理由は短径D1/長
径D2が0.60未満では偏平加工度が大きくなって耐
久性不足となり、0.90を超えるとゴム浸透性が低下
するからである。なお素線の径はすべて同径であること
が好ましいが、場合によっては径が異なるものを使用し
てもよい。
素線数は20本以上たとえば27本あるいは36本など
にすることもできる。しかし、素線本数が多くなりすぎ
るとコードの外からコード中心部までにゴムが到達し難
くなるので19本以下が望ましい。素線の交差頻度は、
コードの1撚りピッチあたり少なくとも0.5回が好ま
しい。その理由は、これよりも交差頻度が少ないと、コ
ードの偏平率が適正でも隙間の拘束度合いが不足し、ゴ
ム浸透性が低下する。また、素線相互の拘束力が不足す
るためコード軸方向に圧縮力が作用したときに素線が膨
らみやすくなり、耐圧縮性が低下するからである。しか
し、交差頻度があまり多すぎて、素線本数が3〜6本に
おいて4.0回を超えたり、素線本数が7〜19本にお
いて15.0回を超えたりすると、素線の入れ替わりが
複雑になるため素線撚り込み長さにアンバランスが生
じ、耐久性が低下する。また、偏平率は、コード断面に
おける短径D1/長径D2において、0.60〜090
の範囲とすることが好ましい。その理由は短径D1/長
径D2が0.60未満では偏平加工度が大きくなって耐
久性不足となり、0.90を超えるとゴム浸透性が低下
するからである。なお素線の径はすべて同径であること
が好ましいが、場合によっては径が異なるものを使用し
てもよい。
【0016】
【実施例】次に本発明の具体例を示す。 〔具体例1〕バンチャー式撚線機本体の撚り口前のパス
ライン上に、偏芯してクランク状に回転するガイドロー
ラーにより素線の張力を変動させて素線同士を入れ替え
る装置を配すと共に、これよりも上流側の各素線のパス
ラインにそれぞれに3ピンを千鳥状に配置した固定式の
波付け装置とその後にワイヤツイスタを設け、これより
下流にオーバーな型付けを施すためのピンを備えた型付
け装置とを設け、それらワイヤツイスタを素線に対して
撚り線機本体の回転方向と同方向に公転させて素線に捻
りを入れるようにした。また撚り線後、巻き取り前のパ
スライン上に矯正ローラーからなる圧縮装置を設けた。
径が0.25mmの素線5本をこれらの装置及び撚り線
機に通線した後、一度にS方向に撚りピッチ10mmで
撚り合わせ、偏平度と素線交差頻度を異にした1×5構
造のスチールコード(実施例1〜6)を製作した。これ
らのスチールコードの特性を同一素線を用いた偏平構造
(撚り方向:S、撚りピッチ10mm)の従来例とともに表1に
示す。
ライン上に、偏芯してクランク状に回転するガイドロー
ラーにより素線の張力を変動させて素線同士を入れ替え
る装置を配すと共に、これよりも上流側の各素線のパス
ラインにそれぞれに3ピンを千鳥状に配置した固定式の
波付け装置とその後にワイヤツイスタを設け、これより
下流にオーバーな型付けを施すためのピンを備えた型付
け装置とを設け、それらワイヤツイスタを素線に対して
撚り線機本体の回転方向と同方向に公転させて素線に捻
りを入れるようにした。また撚り線後、巻き取り前のパ
スライン上に矯正ローラーからなる圧縮装置を設けた。
径が0.25mmの素線5本をこれらの装置及び撚り線
機に通線した後、一度にS方向に撚りピッチ10mmで
撚り合わせ、偏平度と素線交差頻度を異にした1×5構
造のスチールコード(実施例1〜6)を製作した。これ
らのスチールコードの特性を同一素線を用いた偏平構造
(撚り方向:S、撚りピッチ10mm)の従来例とともに表1に
示す。
【0017】〔具体例2〕具体例1と同様な方法で0.
22mmの径の素線11本を同時にS方向に撚りピッチ
14.0mmで撚り合わせて偏平度と素線交差頻度を異
にしたスチールコード(実施例7〜11)を製作した。
これらのスチールコードの特性を、同一素線を用いた1
×3+8構造(芯:6.0mmS,側12.0mmS)の従来例とともに
表2に示す。表1と表2において、「ゴム浸透性」は直
線状にしたコードを100grの張力下でゴム中で加硫
してサンプルを作製した後、コードを長手方向で分割
し、コード内部へのゴム浸透度合いを目視観察したもの
で、コード中心部までゴムで完全に覆われているものを
100%として判定した。「耐久性」はコードをゴム中
で加硫した帯状のサンプルを千鳥状に配置した一定直径
の3ヶのロールにコード破断荷重の10%の負荷の下に
張り渡し、このロールを左右に繰り返し往復させてサン
プルに繰り返し曲げを与え、コードが破断するまでの繰
り返し数を測定した結果であり、表1,表2について従
来例を100として指数で表した。「曲げ剛性」はコー
ドをゴム中で加硫した板状のサンプルを圧縮試験機を用
いて3点曲げ方式で一定のたわみ量に達する荷重を測定
したもので、それぞれ従来例を100として指数で表し
た。
22mmの径の素線11本を同時にS方向に撚りピッチ
14.0mmで撚り合わせて偏平度と素線交差頻度を異
にしたスチールコード(実施例7〜11)を製作した。
これらのスチールコードの特性を、同一素線を用いた1
×3+8構造(芯:6.0mmS,側12.0mmS)の従来例とともに
表2に示す。表1と表2において、「ゴム浸透性」は直
線状にしたコードを100grの張力下でゴム中で加硫
してサンプルを作製した後、コードを長手方向で分割
し、コード内部へのゴム浸透度合いを目視観察したもの
で、コード中心部までゴムで完全に覆われているものを
100%として判定した。「耐久性」はコードをゴム中
で加硫した帯状のサンプルを千鳥状に配置した一定直径
の3ヶのロールにコード破断荷重の10%の負荷の下に
張り渡し、このロールを左右に繰り返し往復させてサン
プルに繰り返し曲げを与え、コードが破断するまでの繰
り返し数を測定した結果であり、表1,表2について従
来例を100として指数で表した。「曲げ剛性」はコー
ドをゴム中で加硫した板状のサンプルを圧縮試験機を用
いて3点曲げ方式で一定のたわみ量に達する荷重を測定
したもので、それぞれ従来例を100として指数で表し
た。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】実施例1〜11によれば、素線の交差頻度
と偏平率が適正であると共に適正範囲の微小波くせを有
しているため、ゴム浸透性、耐久性が良好であり、曲げ
剛性も交差によるコード中心への素線の充填によって幅
方向すなわち長径方向の面剛性が高くなっている。
と偏平率が適正であると共に適正範囲の微小波くせを有
しているため、ゴム浸透性、耐久性が良好であり、曲げ
剛性も交差によるコード中心への素線の充填によって幅
方向すなわち長径方向の面剛性が高くなっている。
【0021】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、素線が微小波くせを有しているためこれの山谷
により素線同士が平行に隣合っている部分でも隙間が形
成され、かつまた素線同士の交差により隙間が形成され
ると共に絡み合いによる拘束作用で隙間が固定される。
また交差により素線がコード中心部に配置されることに
なるのでコード断面内における素線充填度が高くなり、
従来と同一素線数のコードであってもコンパクトにな
り、それでいて前記微小波くせにより隙間が存在する。
したがって、断面がコンパクトでありながら安定したゴ
ム浸透性と高い耐久性及び長径側の高い曲げ剛性を具備
し、ベルト部の補強及びカーカス部の補強のどちらにも
使用でき、しかも耐突き抜け性がよく、打ち込み数も十
分にとることができ、それでいて一括撚りで製造される
ため低コスト化を実現することができるというすぐれた
効果が得られる。
きには、素線が微小波くせを有しているためこれの山谷
により素線同士が平行に隣合っている部分でも隙間が形
成され、かつまた素線同士の交差により隙間が形成され
ると共に絡み合いによる拘束作用で隙間が固定される。
また交差により素線がコード中心部に配置されることに
なるのでコード断面内における素線充填度が高くなり、
従来と同一素線数のコードであってもコンパクトにな
り、それでいて前記微小波くせにより隙間が存在する。
したがって、断面がコンパクトでありながら安定したゴ
ム浸透性と高い耐久性及び長径側の高い曲げ剛性を具備
し、ベルト部の補強及びカーカス部の補強のどちらにも
使用でき、しかも耐突き抜け性がよく、打ち込み数も十
分にとることができ、それでいて一括撚りで製造される
ため低コスト化を実現することができるというすぐれた
効果が得られる。
【0022】請求項2と3によれば、とくに素線交差頻
度の範囲と偏平率の範囲を適切なものとしているため、
ゴム浸透性、耐圧縮性、耐疲労性および面剛性を良好に
することができるというすぐれた効果が得られる。請求
項4によれば、とくに微小波くせのピッチと高さを適切
なものとすることができるため、耐久性、ゴム浸透性、
破断荷重が良好になり、請求項1の特徴を最大限に発揮
させることができるというすぐれた効果が得られる。請
求項5によれば、耐久性が高く、パンクしにくく操縦安
定性のよい軽量タイヤとすることができるというすぐれ
た効果が得られる。
度の範囲と偏平率の範囲を適切なものとしているため、
ゴム浸透性、耐圧縮性、耐疲労性および面剛性を良好に
することができるというすぐれた効果が得られる。請求
項4によれば、とくに微小波くせのピッチと高さを適切
なものとすることができるため、耐久性、ゴム浸透性、
破断荷重が良好になり、請求項1の特徴を最大限に発揮
させることができるというすぐれた効果が得られる。請
求項5によれば、耐久性が高く、パンクしにくく操縦安
定性のよい軽量タイヤとすることができるというすぐれ
た効果が得られる。
【図1】従来の1×n構造のスチールコードを示す断面
図である。
図である。
【図2】従来の1×n構造のオープンタイプのスチール
コードを示す断面図である。
コードを示す断面図である。
【図3】従来の1×n構造の偏平オープンタイプのスチ
ールコードを示す断面図である。
ールコードを示す断面図である。
【図4】従来の多層撚りスチールコードを示す断面図で
ある。
ある。
【図5】従来の多層撚りタイトオープンタイプスチール
コードを示す断面図である。
コードを示す断面図である。
【図6】本発明によるゴム補強用スチールコードの一例
を長手方向と直角の異なる断面で模式的に示す説明図で
ある。
を長手方向と直角の異なる断面で模式的に示す説明図で
ある。
【図7】本発明によるゴム補強用スチールコードの他の
例を長手方向と直角の異なる断面で模式的に示す説明図
である。
例を長手方向と直角の異なる断面で模式的に示す説明図
である。
【図8】本発明におけるコードを分解して取り出した素
線のコード撚りピッチと微小波くせのピッチと、波高さ
の関係を示す説明図である。
線のコード撚りピッチと微小波くせのピッチと、波高さ
の関係を示す説明図である。
1〜11 素線 100 微小波くせ s 隙間 D1 短径 D2 長径 H 素線の波高さ h 微小波くせの波高さ P コード撚りピッチ p 微小波くせのピッチ d 素線径
Claims (5)
- 【請求項1】3本以上の素線を同一方向及び同一ピッチ
で一度に撚り合わせた1×n構造のスチールコードにお
いて、各素線がコードの撚りピッチよりも小さな微小な
波くせを有し、かつ素線同士が交差しない部分と交差す
る部分がコード長手方向に混在し、しかもコードの断面
が略同一方向に略楕円形状をなすことを特徴とするゴム
補強用スチールコード。 - 【請求項2】素線数が3本以上かつ6本以下であり、素
線同士が交差する頻度がコードの1撚りピッチ当たり
0.5〜4.0回であり、コード断面の短径D1と長径
D2の比D1/D2が0.60〜0.90の範囲にある
請求項1に記載のゴム補強用スチールコード。 - 【請求項3】素線数が7本以上かつ19本以下であり、
素線同士が交差する頻度がコード1撚りピッチ当たり
0.5回〜15.0回であり、しかもコード断面の短径
D1と長径D2の比D1/D2が0.60〜0.90の
範囲にある請求項1に記載のゴム補強用スチールコー
ド。 - 【請求項4】素線の微小波くせが、波ピッチpと波高さ
hが、素線径dおよびコード撚りピッチ長さPとの関係
で下記式を満たしている請求項1ないし請求項3のいず
れかに記載のゴム補強用スチールコード。 1.05≦h/d≦1.50 0.25≦p/P≦0.55 - 【請求項5】請求項1ないし請求項4に記載のスチール
コードをベルト部またはカーカス部の少なくとも一部に
使用したことを特徴とするラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8037417A JPH09209283A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | ゴム補強用スチールコードおよびラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8037417A JPH09209283A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | ゴム補強用スチールコードおよびラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09209283A true JPH09209283A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12496956
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8037417A Pending JPH09209283A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | ゴム補強用スチールコードおよびラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09209283A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003136913A (ja) * | 2001-11-01 | 2003-05-14 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
| EP1344864A3 (en) * | 2002-03-13 | 2004-12-22 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Steel cord, method of making the same and pneumatic tire including the same |
| JP2007092259A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Kanai Hiroaki | スチールコードおよび自動車用タイヤ |
| JP2007092261A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Kanai Hiroaki | スチールコードおよび自動車用タイヤ |
| WO2007052603A1 (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Bridgestone Corporation | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
| JP2007118850A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP8037417A patent/JPH09209283A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003136913A (ja) * | 2001-11-01 | 2003-05-14 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
| EP1344864A3 (en) * | 2002-03-13 | 2004-12-22 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Steel cord, method of making the same and pneumatic tire including the same |
| US6959745B2 (en) | 2002-03-13 | 2005-11-01 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Steel cord, method of making the same and pneumatic tire including the same |
| JP2007092259A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Kanai Hiroaki | スチールコードおよび自動車用タイヤ |
| JP2007092261A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Kanai Hiroaki | スチールコードおよび自動車用タイヤ |
| WO2007052603A1 (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Bridgestone Corporation | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
| JP2007118850A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
| US8146339B2 (en) | 2005-10-31 | 2012-04-03 | Bridgestone Corporation | Steel cord for reinforcing rubber article and pneumatic radial tire |
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