JPH0921359A - エバポパージシステムの故障診断方法 - Google Patents

エバポパージシステムの故障診断方法

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JPH0921359A
JPH0921359A JP17114395A JP17114395A JPH0921359A JP H0921359 A JPH0921359 A JP H0921359A JP 17114395 A JP17114395 A JP 17114395A JP 17114395 A JP17114395 A JP 17114395A JP H0921359 A JPH0921359 A JP H0921359A
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pressure
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control valve
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JP17114395A
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Katsuhito Takamori
勝仁 高森
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な制御で正確な故障診断を行うことのでき
るエバポパージシステムの故障診断方法を提供する。 【解決手段】診断条件が成立し、吸入管圧力Pb と大気
圧Pa との差が設定値以上あり、また、パージ制御バル
ブ13への制御デューティ値が設定範囲にあるとき、N
個の検出したパージ通路内圧力P0 の中から、最大圧力
値P1 と、最小圧力値P2 とを求め、差圧ΔP(ΔP←
P1 −P2 )を算出する。そして、差圧ΔPと予め実験
等より求め設定しておいた判定値PSET とを比較し、P
SET ≦ΔPの場合、エバポパージシステムは正常と判定
し、PSET >ΔPの場合、パージ通路内圧力の変動(脈
動)が少なくシステム故障と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンク内の蒸
発燃料をキャニスタに貯溜し、このキャニスタに貯溜し
た蒸発燃料をデューティ制御バルブを介してエンジン内
に吸入させるエバポパージシステムの故障診断方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車輌においては、燃
料タンク内で発生する燃料の蒸発ガスが大気へ排出され
ることを防止するため、蒸発燃料ガスをキャニスタ内の
活性炭等に吸着させて一旦貯溜し、このキャニスタ内の
蒸発燃料ガスを設定運転条件下で吸気通路からエンジン
の燃焼室へ吸入させる、いわゆるエバポパージシステム
を備えている。
【0003】この場合、エバポパージシステムに異常が
発生すると、大気汚染となるばかりでなく、排気エミッ
ションや燃費の悪化を引き起こすため、併せてエバポパ
ージシステムの故障を診断する機能を備えるものが多
く、例えば、特開平2−130255号公報には、キャ
ニスタと吸気管とを連通するパージ通路に介装したパー
ジ制御バルブの開閉状態をモニタしておき、パージ制御
バルブが切換えられたときのパージ通路の差圧が設定値
よりも小さいときに異常が発生したと判断する技術が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術では、パージ制御バルブの開閉状態をモニタしな
くてはならず、制御が複雑になるという問題がある。
【0005】また、パージ制御バルブを切換えた後、パ
ージ通路内の圧力が一定値になるまでには遅れがあり、
単に、パージ制御バルブ切換え前後のパージ通路内の圧
力差を検出するのみでは、過渡状態の圧力を検出して、
算出する圧力差が小さくなり誤診断してしまう可能性が
ある。特に、パージ制御バルブがデューティ制御バルブ
で、パージ制御バルブが短時間の間に常に開閉している
場合では、パージ制御バルブが切り替わってからパージ
通路内圧力検出までの時間が圧力検出毎に毎回変わる
と、過渡状態の圧力を検出してしまい、エンジンの運転
条件などが同一条件であっても、一定の圧力を検出する
ことができず、誤診断してしまう可能性がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、パージ制御バルブの開閉状態をモニタすることな
く、また、パージ制御バルブがデューティ制御バルブで
あるにもかかわらず過渡状態の圧力の影響を受けず、簡
単な制御で正確な故障診断を行うことのできるエバポパ
ージシステムの故障診断方法を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1によるエバポパージシステムの故障診
断方法は、蒸発燃料を貯溜するキャニスタと吸気系とを
連通するパージ通路にパージ流量を制御するデューティ
制御バルブを介装するとともに、圧力センサを上記パー
ジ通路に接続し、診断条件を満足するエンジン運転状態
であるとき、上記デューティ制御バルブの開閉で脈動す
る上記パージ通路内の圧力を上記圧力センサにより複数
検出して、これら複数の検出圧力から上記脈動圧の最大
値と最小値とを求めてその差を算出し、この差が予め設
定しておいた判定値より小さいとき、エバポパージシス
テムが異常と判定する。
【0008】また、本発明の請求項2によるエバポパー
ジシステムの故障診断方法は、蒸発燃料を貯溜するキャ
ニスタと吸気系とを連通するパージ通路にパージ流量を
制御するデューティ制御バルブを介装するとともに、他
の故障診断あるいは制御と兼用可能な圧力センサを切換
えバルブを介して上記パージ通路に接続し、診断条件を
満足するエンジン運転状態であるとき、上記デューティ
制御バルブの開閉で脈動する上記パージ通路内の圧力を
上記切換えバルブを上記圧力センサと上記パージ通路と
が連通する側に切換えて上記圧力センサにより複数検出
して、これら複数の検出圧力から上記脈動圧の最大値と
最小値とを求めてその差を算出し、この差が予め設定し
ておいた判定値より小さいとき、エバポパージシステム
が異常と判定する。
【0009】上記請求項1によるエバポパージシステム
の故障診断方法では、診断条件を満足するエンジン運転
状態であるとき、パージ通路のパージ流量を制御するデ
ューティ制御バルブの開閉で脈動する上記パージ通路内
の圧力を、圧力センサにより複数検出する。そして、こ
れら複数の検出圧力から上記脈動圧の最大値と最小値と
を求めてその差を算出し、この差が予め設定しておいた
判定値より小さいとき、エバポパージシステムが異常と
判定する。
【0010】また、上記請求項2によるエバポパージシ
ステムの故障診断方法では、診断条件を満足するエンジ
ン運転状態であるとき、パージ通路のパージ流量を制御
するデューティ制御バルブの開閉で脈動する上記パージ
通路内の圧力を、切換えバルブを切換えて、他の故障診
断あるいは制御と兼用される圧力センサにより複数検出
する。そして、これら複数の検出圧力から上記脈動圧の
最大値と最小値とを求めてその差を算出し、この差が予
め設定しておいた判定値より小さいとき、エバポパージ
システムが異常と判定する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して発明の実施
の形態を説明する。図1〜図8は本発明の実施の形態1
に係り、図1はエバポパージシステム故障診断処理のフ
ローチャート、図2は図1の続きのフローチャート、図
3はエンジン制御系の概略構成図、図4は制御装置の回
路構成図、図5は吸入管負圧とエンジン回転数による診
断領域の説明図、図6はスロットル開度とエンジン回転
数による診断領域の説明図、図7は基本噴射パルス幅と
エンジン回転数による診断領域の説明図、図8はエバポ
パージ通路内圧力挙動の一例を示すタイムチャートであ
る。
【0012】図3において、符号1はエンジンであり、
このエンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気
ポート2aに吸気通路3が連通され、この吸気通路3
に、スロットルバルブ4が介装されている。このスロッ
トルバルブ4には、このスロットルバルブ4の開度を検
出するスロットル開度センサ5が連設されており、その
上流側に吸入空気量センサ6が介装され、さらに、この
吸入空気量センサ6の上流側にエアクリーナ7が取付け
られている。
【0013】また、上記シリンダヘッド2に、先端を燃
焼室に露呈する図示しない点火プラグが各気筒毎に取付
けられ、各気筒の各吸気ポート2a直上流側には、イン
ジェクタ8が臨まされている。このインジェクタ8は、
図示しない燃料配管を介して燃料タンク9に連通されて
おり、規定の圧力に調圧された燃料を上記吸気ポート2
aに噴射するようになっている。
【0014】上記燃料タンク9の上部からは、この燃料
タンク9内で発生した蒸発燃料を放出するための蒸発燃
料ガス放出通路(エバポ通路)10が延出され、活性炭
等からなる吸着部を備えたキャニスタ11の上部に連通
されている。このキャニスタ11は、下部に大気に連通
する新気導入口が設けられており、この新気導入口から
の新気と共に上記吸着部に貯えられた蒸発燃料ガスを導
くパージ通路12が上部から延出されている。
【0015】上記パージ通路12は、デューティ信号に
よって弁開度が制御されるリニアソレノイドバルブから
なるパージ制御バルブ13を介して、上記スロットルバ
ルブ4が全閉状態となったとき下流側に位置する部位
で、上記吸気通路3に連通されている。
【0016】さらに、上記パージ通路12は、上記キャ
ニスタ11と上記パージ制御バルブ13との間で分岐さ
れ、この分岐通路14が、圧力センサ17に接続されて
いる。
【0017】また、上記吸気通路3の上記スロットルバ
ルブ4下流には、圧力検出通路15aが設けられ、上記
吸気通路3の圧力を検出する吸気管圧力センサ15と連
通されている。
【0018】さらに、上記エンジン本体1のシリンダブ
ロック1aに形成された冷却水通路18に水温センサ1
9が臨まされ、さらに、前記シリンダヘッド2の排気ポ
ート2bに連通する排気通路20に、O2 センサ21が
臨まされ、このO2 センサ21下流側に触媒コンバータ
22が介装されている。
【0019】一方、符号30は電子制御装置(ECU)
であり、このECU30に、上記スロットル開度センサ
5,吸入空気量センサ6,吸気管圧力センサ15,圧力
センサ17,水温センサ19,O2 センサ21,クラン
ク角を検出するクランク角センサ23,車速を検出する
車速センサ24等のセンサ類が接続されるとともに、上
記インジェクタ8,パージ制御バルブ13等のアクチュ
エータ類が接続されている。
【0020】上記ECU30は、図4に示すように、C
PU31、ROM32、RAM33、入力ポート34、
出力ポート35がバスライン36を介して互いに接続さ
れたマイクロコンピュータと、その周辺回路から主に構
成されている。
【0021】上記入力ポート34には、上記O2 センサ
21,クランク角センサ23,車速センサ24が、それ
ぞれ波形整形回路37,38,39を介して接続され、
上記スロットル開度センサ5,吸入空気量センサ6,吸
気管圧力センサ15,圧力センサ17,水温センサ19
が、それぞれA/D変換器40,41,42,43,4
4を介して接続されている。また、上記出力ポート35
に、上記インジェクタ8,パージ制御バルブ13,及
び、後述する警報表示器25が、それぞれ駆動回路4
5,46,48を介して接続されている。
【0022】上記ROM32には制御プログラム、及
び、各種制御用固定データが記憶されており、また、上
記RAM33には、データ処理した後の前記各センサ
類、スイッチ類の出力信号及び前記CPU31で演算処
理したデータが格納されている。上記CPU31では上
記ROM32に記憶されている制御プログラムに従い、
空燃比制御、点火時期制御、パージ制御等を行なうとと
もに、エバポパージ系の故障診断を行ない、故障と判定
した場合、上記警報表示器25に異常を表示し、運転者
に警告を発する。
【0023】以下、上記ECU30によるエバポパージ
系の故障診断処理を図1および図2のフローチャートに
従って説明する。
【0024】図1および図2に示すプログラムは、一定
時間(例えば、10ms)毎に、下記のパージ可能運転
領域にある場合、例えば割り込みにより実行される。
【0025】パージ可能運転領域は、吸入管圧力Pb 、
スロットル開度θ、基本噴射パルス幅Tp 等のエンジン
負荷を表わすパラメータ、大気圧Pa 等の走行環境条件
(高地/低地走行)を表わすパラメータ、エンジン回転
数Ne 等のエンジン速度状態を表わすパラメータのいず
れかあるいはその組み合わせによって決定される設定領
域として示され、エンジン運転状態がこの設定領域内に
あるか否かでパージ可能運転領域を満足するか否かが判
断される。
【0026】具体的には、例えば、図5に示すように、
吸入管圧力Pb が略−200mmHg〜−400mmH
gの範囲にあり、エンジン回転数Ne が略2000rp
m〜3500rpmの範囲にある斜線の中負荷領域、図
6に示すように、スロットル開度θが略5°〜20°の
範囲でエンジン回転数Ne が略2000rpm〜350
0rpmの範囲にある斜線の中負荷領域、図7に示すよ
うに、基本噴射パルス幅Tp が略1.3ms〜3.6m
sの範囲にあり、エンジン回転数Ne が略2000rp
m〜3500rpmの範囲にある斜線の中負荷領域がパ
ージ可能運転領域として設定され、エンジン運転状態が
この領域にあるとき、エバポパージの故障診断を開始す
ることにより、極端にエバポパージ量が少ないような不
安定な状況下での診断を避けて安定した運転領域での診
断を可能とし、正確な故障診断結果を得ることができ
る。
【0027】そして、パージ可能運転領域にあって、プ
ログラムがスタートすると、まず、ステップ(以降
「S」と略称)101で、診断可能な運転条件か否かが
判断される。この診断可能な運転条件は、吸入管圧力P
b と大気圧Pa との差が設定値以上あり、また、パージ
制御バルブ13への制御デューティ値が設定範囲にある
か否かの条件で、この条件を満足する運転条件の場合
は、診断可能と判定してS102に進み、この条件を満
足できない場合は、確実な診断ができないと判定してル
ーチンを抜け、故障診断は実行しない。すなわち、吸入
管圧力Pb と大気圧Pa との差が設定値よりも小さい場
合は、エバポパージ量が少なく、パージ通路内圧力はパ
ージ中とパージ停止中との差圧が少なくなるため確実な
診断を行うことができないので、診断を実行しない。ま
た、パージ制御バルブ13への制御デューティ値が設定
範囲よりも大きい場合、制御デューティ値が100%に
近付くとパージ制御バルブ13が常時開き、パージ通路
内圧力に変動(脈動)が現れなくなるため確実な診断を
行うことができないので、診断を実行しない。同様に、
パージ制御バルブ13への制御デューティ値が設定範囲
よりも小さい場合、制御デューティ値が0%に近付くと
パージ制御バルブ13が常時閉じ、パージ通路内圧力に
変動(脈動)が現れなくなるため確実な診断を行うこと
ができないので、診断を実行しない。
【0028】上記S101で、運転条件が故障診断可能
と判定され、S102に進むと、圧力センサ17が他の
故障診断処理プログラムによって正常と判定されている
か否かを調べ、異常と判定されている場合、ルーチンを
抜け診断を停止する一方、圧力センサ17が正常の場合
には、S103へ進んで、圧力測定のサンプリング数n
を0にセットする。
【0029】次いで、S104に進み、圧力センサ17
によりパージ通路12内の圧力P0を検出する。
【0030】そして、S105に進み、パージ通路内圧
力P0 と最大圧力値P1 との比較を行い、パージ通路内
圧力P0 が最大圧力値P1 より大きい場合(P1 <P0
の場合)、S106に進んで、パージ通路内圧力P0 を
最大圧力値P1 として設定して(P1 ←P0 )、S10
9に進む一方、パージ通路内圧力P0 が最大圧力値P1
以下の場合(P1 ≧P0 の場合)、S107に進む。
【0031】上記S105で、P1 ≧P0 と判定されS
107に進むと、パージ通路内圧力P0 と最小圧力値P
2 との比較を行い、パージ通路内圧力P0 が最小圧力値
P2より小さい場合(P2 >P0 の場合)、S108に
進んで、パージ通路内圧力P0 を最小圧力値P2 として
設定して(P2 ←P0 )、S109に進む一方、パージ
通路内圧力P0 が最小圧力値P2 以上の場合(P2 ≦P
0 の場合)、そのままS109に進む。
【0032】S109に進むと、サンプリング数nのカ
ウントアップ(n=n+1)が行われ、S110に進
み、サンプリング数が設定値N以上の場合(n≧Nの場
合)は、S111に進み、サンプリング数が設定値Nに
達していない場合は、S104に戻る。すなわち、上記
S103〜S110は、N個の検出したパージ通路内圧
力P0 の中から、最大圧力値P1 と、最小圧力値P2 と
を求める手順となっている。
【0033】上記S110で、n≧NとなってS111
に進むと、運転条件に変化があったか否か判定され、吸
入管圧力Pb と大気圧Pa との差が設定値以上ではなく
なり、また、パージ制御バルブ13への制御デューティ
値が設定範囲から外れて故障診断を正確に行う運転条件
ではなくなっている場合には、確実な診断ができないと
判定してルーチンを抜け故障診断は実行しない。
【0034】上記S111で、運転条件に変化がないと
判定されると、S112に進み、最大圧力値P1 と最小
圧力値P2 との差圧ΔPが算出され(ΔP←P1 −P2
)、S113へ進んで、差圧ΔPと予め実験等より求
め設定しておいた判定値PSETとの比較が行われる。
【0035】そして、差圧ΔPが判定値PSET 以上の場
合(PSET ≦ΔPの場合)、S114に進みエバポパー
ジシステムは正常と判定してS118に進み、最大圧力
値P1 を大気圧値として設定し、ルーチンを抜け、差圧
ΔPが判定値PSET より小さい場合(PSET >ΔPの場
合)、パージ通路内圧力の変動(脈動)が少なく、パー
ジ通路内のいずれかの部分(パージ制御バルブ13も含
め)に抜け・潰れ・閉塞等が発生し、エバポパージ量が
減少またはエバポパージが行われないとみなし、或い
は、パージ制御バルブ13が開き続け常にエバポパージ
が行われた状態とみなし、S115に進んでシステム故
障と判定してS116へ進み、警報表示器25に異常を
表示して運転者に警告を発し、S117に進む。
【0036】S117では、大気圧の値を所定値(制御
性を最小限確保することができる程度の所定値)に固定
しルーチンを抜ける。
【0037】すなわち、パージ制御バルブ13が閉じた
エバポパージ停止時は、パージ通路12に蒸発燃料ガス
の流れが無いため、圧力センサ17で検出する圧力はキ
ャニスタ11内の圧力となるが、キャニスタ11は吸着
部の下部が大気開放となっているため、結果的に、エバ
ポパージ停止時に圧力センサ17で検出する圧力の内、
最大圧力値P1 は大気圧相当と見なせる。このため、上
記S113から上記S114に進んでエバポパージシス
テムが正常と判定した場合は、上記S118に進み、そ
のまま最大圧力値P1 を大気圧値として設定するのであ
る。この大気圧値は、他の制御あるいは故障診断におけ
るデータとして利用される。一方、上記S113から上
記S115に進んでエバポパージシステムが異常と判定
した場合は、最大圧力値P1 の値についての異常も考え
られるため(例えば、パージ制御バルブ13が閉じない
等の異常)、大気圧値を予め決められた所定値に固定す
る。
【0038】上述のプログラムで設定されるP1 ,P2
,ΔPの一例を、図8のタイムチャートに示す。この
例は、パージ制御バルブ13への制御デューティ値が略
50%のときのもので、パージ制御バルブ13の開閉に
応じて変動(脈動)するパージ通路内圧力を、所定のサ
ンプリング時間で複数点検出し、その中から最大圧力値
P1 と、最小圧力値P2 とが求められ、ΔP(=P1 −
P2 )が算出される。尚、最大圧力値P1 の値が大気圧
値として設定される。ここで、パージ制御バルブ13が
完全に閉じることができないような異常が発生した場
合、最大圧力値P1の値は小さくなり、PSET >ΔPと
なって異常が検出される。これとは逆に、パージ制御バ
ルブ13が完全に開くことができないような異常が発生
した場合、最小圧力値P2 の値は大きくなり、PSET >
ΔPとなって異常が検出される。さらに、パージ制御バ
ルブ13が開き放し、あるいは、閉じたままとなったと
きには、ΔPは0に近くなりPSET >ΔPとなって異常
が検出される。パージ通路についても同様に、通路中に
抜け・潰れ・閉塞等が発生するとPSET >ΔPとなって
異常が検出される。
【0039】このように、本発明の実施の形態1によれ
ば、デューティ制御されるパージ制御バルブの開閉で変
動(脈動)するパージ通路内の圧力を圧力センサにより
所定のサンプリング時間で複数検出し、これら複数の検
出圧力から脈動圧の最大値と最小値とを求めてその圧力
差を算出するようにしているので、確実に脈動圧の最大
値と最小値とを検出することができ、過渡状態の圧力変
化の影響を受けて誤診断することを防止できる。また、
診断条件を満足するエンジン運転条件となってからは、
所定のサンプリング時間でパージ通路内圧力を複数検出
するだけで良く、特に、パージ制御バルブの開閉状態を
モニタするような必要もなく簡単な制御で正確な故障診
断を行うことができる。さらに、故障診断の実行により
大気圧値も測定することができ、大気圧センサとしての
機能も有する。
【0040】次に、図9〜図12は発明の実施の形態2
に係り、図9はエンジン制御系の概略構成図、図10は
制御装置の回路構成図、図11はエバポパージシステム
故障診断処理のフローチャート、図12は図11の続き
のフローチャートである。尚、本発明の実施の形態2
は、上記発明の実施の形態1のパージ通路内の圧力を検
出する圧力センサを吸気管圧力センサと兼用するもので
ある。
【0041】すなわち、図9に示すように、パージ通路
12からの分岐通路14の中途には2方向切換え弁であ
る切換えバルブ16が設けられ、この切換えバルブ16
は、吸気通路3からの圧力検出通路15aと接続されて
いる。また、図10に示すように、上記切換えバルブ1
6は、電子制御装置(ECU)50の出力ポート35
に、駆動回路47を介して接続されている。そして、本
発明の実施の形態2では、上記発明の実施の形態1で説
明した吸気管圧力センサに関する部分は設けられておら
ず、他の構成は上記発明の実施の形態1と同様である。
【0042】以下、上記ECU50によるエバポパージ
系の故障診断処理を図11および図12のフローチャー
トに従って説明する。尚、このプログラムも、診断開始
条件等その他、主な手順は上記発明の実施の形態1と同
様であり、上記発明の実施の形態1と異なる手順のみ詳
しく説明する。
【0043】プログラムがスタートして、S101から
S102に進み、圧力センサ17が正常と判定される
と、S201に進み、切換えバルブ16を動作させ、圧
力センサ17とパージ通路12とを連通させる。この手
順によりパージ通路12内の圧力が検出可能となる。そ
の後、S103〜S110により、N個の検出したパー
ジ通路内圧力P0 の中から、最大圧力値P1 と、最小圧
力値P2 とを求め、S111に進み、運転条件に変化が
あったか否か判定し、運転条件に変化があった場合に
は、確実な診断ができないと判定してS202へジャン
プする。運転条件に変化がない場合には、S112に進
みΔPを算出し、S113〜S116でエバポパージシ
ステムの正常・異常を決定し、S117あるいはS11
8で大気圧値を設定してS202に進む。このS202
では、切換えバルブ16を逆動作させ、圧力センサ17
と吸気通路3とを連通させる。すなわち、上記S201
で動作させた切換えバルブ16を元の状態に戻すのであ
る。その後、ルーチンを抜け故障診断を終了する。
【0044】このように本発明の実施の形態2によれ
ば、上記発明の実施の形態1の効果に加え、エバポパー
ジシステムの故障診断用として専用の圧力センサを設け
ることなく、コスト低減を図ることが可能となる。尚、
本発明の実施の形態2では、吸気管圧力センサと兼用す
るようにしているが、他の故障診断あるいは制御用の圧
力センサと兼用することもできる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ージ制御バルブの開閉状態をモニタすることなく、ま
た、パージ制御バルブがデューティ制御バルブであるに
もかかわらず過渡状態の圧力の影響を受けず、簡単な制
御で正確な故障診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1によるエバポパージシステ
ム故障診断処理のフローチャート
【図2】図1の続きのフローチャート
【図3】発明の実施の形態1によるエンジン制御系の概
略構成図
【図4】発明の実施の形態1による制御装置の回路構成
【図5】発明の実施の形態1による吸入管負圧とエンジ
ン回転数による診断領域の説明図
【図6】発明の実施の形態1によるスロットル開度とエ
ンジン回転数による診断領域の説明図
【図7】発明の実施の形態1による基本噴射パルス幅と
エンジン回転数による診断領域の説明図
【図8】発明の実施の形態1によるエバポパージ通路内
圧力挙動の一例を示すタイムチャート
【図9】発明の実施の形態2によるエンジン制御系の概
略構成図
【図10】発明の実施の形態2による制御装置の回路構
成図
【図11】発明の実施の形態2によるエバポパージシス
テム故障診断処理のフローチャート
【図12】図11の続きのフローチャート
【符号の説明】
11 キャニスタ 12 パージ通路 13 パージ制御バルブ(デューティ制御バルブ) 17 圧力センサ P0 パージ通路内圧力 P1 最大圧力値 P2 最小圧力値 ΔP 差圧 PSET 判定値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発燃料を貯溜するキャニスタと吸気系
    とを連通するパージ通路にパージ流量を制御するデュー
    ティ制御バルブを介装するとともに、圧力センサを上記
    パージ通路に接続し、診断条件を満足するエンジン運転
    状態であるとき、上記デューティ制御バルブの開閉で脈
    動する上記パージ通路内の圧力を上記圧力センサにより
    複数検出して、これら複数の検出圧力から上記脈動圧の
    最大値と最小値とを求めてその差を算出し、この差が予
    め設定しておいた判定値より小さいとき、エバポパージ
    システムが異常と判定することを特徴とするエバポパー
    ジシステムの故障診断方法。
  2. 【請求項2】 蒸発燃料を貯溜するキャニスタと吸気系
    とを連通するパージ通路にパージ流量を制御するデュー
    ティ制御バルブを介装するとともに、他の故障診断ある
    いは制御と兼用可能な圧力センサを切換えバルブを介し
    て上記パージ通路に接続し、診断条件を満足するエンジ
    ン運転状態であるとき、上記デューティ制御バルブの開
    閉で脈動する上記パージ通路内の圧力を上記切換えバル
    ブを上記圧力センサと上記パージ通路とが連通する側に
    切換えて上記圧力センサにより複数検出して、これら複
    数の検出圧力から上記脈動圧の最大値と最小値とを求め
    てその差を算出し、この差が予め設定しておいた判定値
    より小さいとき、エバポパージシステムが異常と判定す
    ることを特徴とするエバポパージシステムの故障診断方
    法。
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