JPH09213970A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH09213970A JPH09213970A JP2572997A JP2572997A JPH09213970A JP H09213970 A JPH09213970 A JP H09213970A JP 2572997 A JP2572997 A JP 2572997A JP 2572997 A JP2572997 A JP 2572997A JP H09213970 A JPH09213970 A JP H09213970A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄膜トランジスタにおいて、ソース領域上お
よびドレイン領域上に形成されるシリサイド層を均一な
ものとする。 【解決手段】 半導体薄膜25上およびチャネル保護膜
26a上にシリサイド化可能な金属膜28を形成し、チ
ャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜25にイ
オンを打込むと、このときのイオン打込みエネルギによ
りチャネル保護膜26a下以外の領域における半導体薄
膜25の表面にシリサイド層が形成される。このよう
に、イオン打込みの際のエネルギを利用するので、シリ
サイド層を確実かつ均一に形成することができる。
よびドレイン領域上に形成されるシリサイド層を均一な
ものとする。 【解決手段】 半導体薄膜25上およびチャネル保護膜
26a上にシリサイド化可能な金属膜28を形成し、チ
ャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜25にイ
オンを打込むと、このときのイオン打込みエネルギによ
りチャネル保護膜26a下以外の領域における半導体薄
膜25の表面にシリサイド層が形成される。このよう
に、イオン打込みの際のエネルギを利用するので、シリ
サイド層を確実かつ均一に形成することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリサイド層を
備えた半導体装置の製造方法に関する。
備えた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアクティブマトリクス液晶表示装
置のスイッチング素子として使用される薄膜トランジス
タ(半導体装置)には、シート抵抗を下げてオン電流の
増大を図るために、ソース領域上およびドレイン領域上
にシリサイド層を備えたものがある。次に、従来のこの
ような薄膜トランジスタを製造する場合の一例につい
て、図18〜図21を順に参照しながら説明する。ま
ず、図18(A)、(B)に示すように、ガラスなどか
らなる透明基板1の上面の所定の個所にクロムからなる
ゲート電極2およびゲートライン3を形成し、その上面
に窒化シリコンからなるゲート絶縁膜4を成膜し、その
上面に単結晶シリコン、アモルファスシリコン、ポリシ
リコンなどからなる半導体薄膜5を成膜し、その上面で
あってゲート電極2上の所定の個所に窒化シリコンから
なるチャネル保護膜6を形成する。次に、リンやボロン
などのイオンを打込むと、チャネル保護膜6下以外の領
域における半導体薄膜5にイオン注入領域5aが形成さ
れる。
置のスイッチング素子として使用される薄膜トランジス
タ(半導体装置)には、シート抵抗を下げてオン電流の
増大を図るために、ソース領域上およびドレイン領域上
にシリサイド層を備えたものがある。次に、従来のこの
ような薄膜トランジスタを製造する場合の一例につい
て、図18〜図21を順に参照しながら説明する。ま
ず、図18(A)、(B)に示すように、ガラスなどか
らなる透明基板1の上面の所定の個所にクロムからなる
ゲート電極2およびゲートライン3を形成し、その上面
に窒化シリコンからなるゲート絶縁膜4を成膜し、その
上面に単結晶シリコン、アモルファスシリコン、ポリシ
リコンなどからなる半導体薄膜5を成膜し、その上面で
あってゲート電極2上の所定の個所に窒化シリコンから
なるチャネル保護膜6を形成する。次に、リンやボロン
などのイオンを打込むと、チャネル保護膜6下以外の領
域における半導体薄膜5にイオン注入領域5aが形成さ
れる。
【0003】次に、図19(A)、(B)に示すよう
に、上面全体にクロムなどからなるシリサイド化可能な
金属膜7を成膜し、その上面のデバイス領域にフォトレ
ジストパターン8を形成する。この場合、フォトレジス
トパターン8は、チャネル保護膜6を股いでチャネル保
護膜6とでほぼ十字形を形成するように形成される。ま
た、金属膜7と半導体薄膜5との間にはシリサイド層9
が形成される。次に、フォトレジストパターン8をマス
クとして金属膜7、シリサイド層9および半導体薄膜5
をエッチングすると、図20(A)、(B)に示すよう
になる。すなわち、フォトレジストパターン8下にのみ
金属膜7が残存され、その下にのみシリサイド層9が残
存され、その下およびチャネル保護膜6下にのみ半導体
薄膜5が残存される。この状態では、半導体薄膜5のチ
ャネル保護膜6下の部分は真性領域からなるチャネル領
域5bとされ、その両側はそれぞれイオン注入領域5a
からなるソース領域5cおよびドレイン領域5dとされ
ている。この後、フォトレジストパターン8および金属
膜7を除去する。
に、上面全体にクロムなどからなるシリサイド化可能な
金属膜7を成膜し、その上面のデバイス領域にフォトレ
ジストパターン8を形成する。この場合、フォトレジス
トパターン8は、チャネル保護膜6を股いでチャネル保
護膜6とでほぼ十字形を形成するように形成される。ま
た、金属膜7と半導体薄膜5との間にはシリサイド層9
が形成される。次に、フォトレジストパターン8をマス
クとして金属膜7、シリサイド層9および半導体薄膜5
をエッチングすると、図20(A)、(B)に示すよう
になる。すなわち、フォトレジストパターン8下にのみ
金属膜7が残存され、その下にのみシリサイド層9が残
存され、その下およびチャネル保護膜6下にのみ半導体
薄膜5が残存される。この状態では、半導体薄膜5のチ
ャネル保護膜6下の部分は真性領域からなるチャネル領
域5bとされ、その両側はそれぞれイオン注入領域5a
からなるソース領域5cおよびドレイン領域5dとされ
ている。この後、フォトレジストパターン8および金属
膜7を除去する。
【0004】次に、図21(A)、(B)に示すよう
に、上面の所定の個所にITOからなる画素電極10を
形成する。次に、上面の所定の個所にアルミニウム−チ
タン合金からなるソース電極11、ドレイン電極12お
よびドレインライン13を形成する。この状態では、半
導体薄膜5のソース領域5cにシリサイド層9およびソ
ース電極11を介して画素電極10が接続され、ドレイ
ン領域5dにシリサイド層9を介してドレイン電極12
が接続されている。かくして、ソース領域5c上および
ドレイン領域5d上にシリサイド層9を備えた薄膜トラ
ンジスタが製造される。
に、上面の所定の個所にITOからなる画素電極10を
形成する。次に、上面の所定の個所にアルミニウム−チ
タン合金からなるソース電極11、ドレイン電極12お
よびドレインライン13を形成する。この状態では、半
導体薄膜5のソース領域5cにシリサイド層9およびソ
ース電極11を介して画素電極10が接続され、ドレイ
ン領域5dにシリサイド層9を介してドレイン電極12
が接続されている。かくして、ソース領域5c上および
ドレイン領域5d上にシリサイド層9を備えた薄膜トラ
ンジスタが製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような薄膜トランジスタの製造方法では、図19に
示す工程において金属膜7を成膜する前に、半導体薄膜
5の表面をきれいにしておく必要がある。すなわち、半
導体薄膜5の表面には自然酸化膜が形成されているの
で、その上に金属膜7を成膜してもシリサイド層9を形
成することができない。そこで、フッ化アンモンなどに
よる表面処理を行ってこの自然酸化膜を除去する必要が
あるが、シリコンなどの半導体薄膜は撥水性があるた
め、自然酸化膜を除去後の洗浄液の乾燥工程で乾燥島が
発生する。このため、従来のようなシリサイド層の形成
方法では、シリサイド層の形成不良が発生し、確実かつ
均一にシリサイド層を形成することができなかった。ま
た、図19に示すように、半導体薄膜5およびチャネル
保護膜6の上面全体に金属膜7を成膜しているので、チ
ャネル保護膜6下以外の領域における半導体薄膜5の上
面全体にシリサイド層9が形成されることになる。この
ため、図20に示す工程においてデバイス領域を形成す
る場合、デバイス領域以外の領域における不要なシリサ
イド層9を除去することとなるが、この除去が困難であ
るという問題があった。すなわち、不要なシリサイド層
9の除去をCCl4ガスを用いたドライエッチングによ
って行うことができれば、容易に除去することができる
が、CCl4ガスが規制により使用できない現状では除
去が困難である。この発明の第1の課題は、シリサイド
層を確実かつ均一に形成することである。この発明の第
2の課題は、不要なシリサイド層が形成されないように
することである。
このような薄膜トランジスタの製造方法では、図19に
示す工程において金属膜7を成膜する前に、半導体薄膜
5の表面をきれいにしておく必要がある。すなわち、半
導体薄膜5の表面には自然酸化膜が形成されているの
で、その上に金属膜7を成膜してもシリサイド層9を形
成することができない。そこで、フッ化アンモンなどに
よる表面処理を行ってこの自然酸化膜を除去する必要が
あるが、シリコンなどの半導体薄膜は撥水性があるた
め、自然酸化膜を除去後の洗浄液の乾燥工程で乾燥島が
発生する。このため、従来のようなシリサイド層の形成
方法では、シリサイド層の形成不良が発生し、確実かつ
均一にシリサイド層を形成することができなかった。ま
た、図19に示すように、半導体薄膜5およびチャネル
保護膜6の上面全体に金属膜7を成膜しているので、チ
ャネル保護膜6下以外の領域における半導体薄膜5の上
面全体にシリサイド層9が形成されることになる。この
ため、図20に示す工程においてデバイス領域を形成す
る場合、デバイス領域以外の領域における不要なシリサ
イド層9を除去することとなるが、この除去が困難であ
るという問題があった。すなわち、不要なシリサイド層
9の除去をCCl4ガスを用いたドライエッチングによ
って行うことができれば、容易に除去することができる
が、CCl4ガスが規制により使用できない現状では除
去が困難である。この発明の第1の課題は、シリサイド
層を確実かつ均一に形成することである。この発明の第
2の課題は、不要なシリサイド層が形成されないように
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
半導体薄膜上にシリサイド化が可能な金属膜を形成し、
この金属膜の上方から前記半導体薄膜中にドナーまたは
アクセプタ不純物を含むイオンを打込み、前記半導体薄
膜中に前記ドナーまたはアクセプタ不純物を注入し、か
つ、前記金属膜と前記半導体薄膜との界面にシリサイド
層を均一に形成するようにしたものである。請求項2記
載の発明は、半導体薄膜の所定領域上にシリサイド化が
可能な金属膜を形成し、この金属膜の上方から前記半導
体薄膜中にドナーまたはアクセプタ不純物を含むイオン
を打込み、前記半導体薄膜中に前記ドナーまたはアクセ
プタ不純物を注入し、かつ、前記金属膜と前記半導体薄
膜の所定領域との界面にシリサイド層を均一に形成する
ようにしたものである。請求項3記載の発明は、基板上
に半導体薄膜を形成して前記半導体薄膜の表面の酸化膜
を除去し、前記半導体薄膜上にシリサイド化が可能な金
属膜を形成した上、前記金属膜の上方から前記半導体薄
膜中にドナーまたはアクセプタ不純物を含むイオンを打
込み、前記半導体薄膜中に前記ドナーまたはアクセプタ
不純物を注入し、かつ、前記金属膜と前記半導体薄膜と
の界面にシリサイド層を均一に形成するようにしたもの
である。
半導体薄膜上にシリサイド化が可能な金属膜を形成し、
この金属膜の上方から前記半導体薄膜中にドナーまたは
アクセプタ不純物を含むイオンを打込み、前記半導体薄
膜中に前記ドナーまたはアクセプタ不純物を注入し、か
つ、前記金属膜と前記半導体薄膜との界面にシリサイド
層を均一に形成するようにしたものである。請求項2記
載の発明は、半導体薄膜の所定領域上にシリサイド化が
可能な金属膜を形成し、この金属膜の上方から前記半導
体薄膜中にドナーまたはアクセプタ不純物を含むイオン
を打込み、前記半導体薄膜中に前記ドナーまたはアクセ
プタ不純物を注入し、かつ、前記金属膜と前記半導体薄
膜の所定領域との界面にシリサイド層を均一に形成する
ようにしたものである。請求項3記載の発明は、基板上
に半導体薄膜を形成して前記半導体薄膜の表面の酸化膜
を除去し、前記半導体薄膜上にシリサイド化が可能な金
属膜を形成した上、前記金属膜の上方から前記半導体薄
膜中にドナーまたはアクセプタ不純物を含むイオンを打
込み、前記半導体薄膜中に前記ドナーまたはアクセプタ
不純物を注入し、かつ、前記金属膜と前記半導体薄膜と
の界面にシリサイド層を均一に形成するようにしたもの
である。
【0007】請求項1〜3記載の発明によれば、半導体
薄膜上にシリサイド化が可能な金属膜を形成してイオン
を打込み、金属膜と半導体薄膜との界面にシリサイド層
を形成する方法であり、イオン打込み時のエネルギを利
用してシリサイド化を行うため、従来の方法と異なり、
シリサイド層を均一にしてコンタクト抵抗を低減するこ
とができる。加えて、請求項2記載の発明では、シリサ
イド化が可能な金属膜を半導体薄膜の所定領域上にのみ
形成した上、イオンを打込む方法であるため、所定領域
外の半導体薄膜の表面にはシリサイド層が形成されず、
したがって、シリサイドの除去に要する作業が不要とな
り効率化を図ることができる。また、請求項3記載の発
明では、半導体薄膜の表面の酸化膜を除去してからシリ
サイド化が可能な金属膜を形成する方法であるので、シ
リサイド化を確実に行うことができる。
薄膜上にシリサイド化が可能な金属膜を形成してイオン
を打込み、金属膜と半導体薄膜との界面にシリサイド層
を形成する方法であり、イオン打込み時のエネルギを利
用してシリサイド化を行うため、従来の方法と異なり、
シリサイド層を均一にしてコンタクト抵抗を低減するこ
とができる。加えて、請求項2記載の発明では、シリサ
イド化が可能な金属膜を半導体薄膜の所定領域上にのみ
形成した上、イオンを打込む方法であるため、所定領域
外の半導体薄膜の表面にはシリサイド層が形成されず、
したがって、シリサイドの除去に要する作業が不要とな
り効率化を図ることができる。また、請求項3記載の発
明では、半導体薄膜の表面の酸化膜を除去してからシリ
サイド化が可能な金属膜を形成する方法であるので、シ
リサイド化を確実に行うことができる。
【0008】
(第1実施形態)図1〜図8はそれぞれこの発明を適用
した薄膜トランジスタの製造方法の第1実施形態におけ
る各製造工程を示したものである。そこで、これらの図
を順に参照しながら、この第1実施形態における薄膜ト
ランジスタの製造方法について説明する。
した薄膜トランジスタの製造方法の第1実施形態におけ
る各製造工程を示したものである。そこで、これらの図
を順に参照しながら、この第1実施形態における薄膜ト
ランジスタの製造方法について説明する。
【0009】まず、図1(A)、(B)に示すように、
ガラスなどからなる透明基板21の上面の所定の個所に
クロムなどからなるゲート電極22およびゲートライン
23を膜厚1000Å程度に形成する。次に、上面全体
に窒化シリコンからなるゲート絶縁膜24を膜厚400
0Å程度に成膜し、次いで単結晶シリコン、アモルファ
スシリコン、ポリシリコンなどからなる半導体薄膜25
を膜厚500Å程度に成膜し、次いで窒化シリコンから
なるチャネル保護膜形成用膜26を成膜する。
ガラスなどからなる透明基板21の上面の所定の個所に
クロムなどからなるゲート電極22およびゲートライン
23を膜厚1000Å程度に形成する。次に、上面全体
に窒化シリコンからなるゲート絶縁膜24を膜厚400
0Å程度に成膜し、次いで単結晶シリコン、アモルファ
スシリコン、ポリシリコンなどからなる半導体薄膜25
を膜厚500Å程度に成膜し、次いで窒化シリコンから
なるチャネル保護膜形成用膜26を成膜する。
【0010】次に、図2(A)、(B)に示すように、
チャネル保護膜形成用膜26の上面であってゲート電極
22上の所定の個所にフォトレジストパターン27を形
成する。この場合、フォトレジストパターン27は、ゲ
ート電極22およびゲートライン23をマスクとした裏
面露光(透明基板21の下面側からの露光)と、フォト
マスクを用いた表面露光(透明基板21の上面側からの
露光)とにより形成される。すると、フォトレジストパ
ターン27のチャネル長方向の長さLはゲート電極22
の幅と同じとなる。
チャネル保護膜形成用膜26の上面であってゲート電極
22上の所定の個所にフォトレジストパターン27を形
成する。この場合、フォトレジストパターン27は、ゲ
ート電極22およびゲートライン23をマスクとした裏
面露光(透明基板21の下面側からの露光)と、フォト
マスクを用いた表面露光(透明基板21の上面側からの
露光)とにより形成される。すると、フォトレジストパ
ターン27のチャネル長方向の長さLはゲート電極22
の幅と同じとなる。
【0011】次に、フォトレジストパターン27をマス
クとしてチャネル保護膜形成用膜26をウェットエッチ
ングすると、図3(A)、(B)に示すように、フォト
レジストパターン27下にチャネル保護膜26aが形成
される。この場合、チャネル保護膜26a下以外の領域
における半導体薄膜25の表面が露出するので、この露
出した表面に自然酸化膜(図示せず)が形成される。こ
の後、フォトレジストパターン27を除去する。
クとしてチャネル保護膜形成用膜26をウェットエッチ
ングすると、図3(A)、(B)に示すように、フォト
レジストパターン27下にチャネル保護膜26aが形成
される。この場合、チャネル保護膜26a下以外の領域
における半導体薄膜25の表面が露出するので、この露
出した表面に自然酸化膜(図示せず)が形成される。こ
の後、フォトレジストパターン27を除去する。
【0012】次に、図4(A)、(B)に示すように、
上面全体にクロムなどからなるシリサイド化可能な金属
膜28をスパッタやプラズマCVDなどにより成膜す
る。この金属膜28の膜厚は、イオン通過を許容する程
度に薄く、50〜200Å程度となっている。ところ
で、この状態では、チャネル保護膜26a下以外の領域
における半導体薄膜25の表面に自然酸化膜が形成され
ているので、半導体薄膜25と金属膜28との間にシリ
サイド層は形成されない。
上面全体にクロムなどからなるシリサイド化可能な金属
膜28をスパッタやプラズマCVDなどにより成膜す
る。この金属膜28の膜厚は、イオン通過を許容する程
度に薄く、50〜200Å程度となっている。ところ
で、この状態では、チャネル保護膜26a下以外の領域
における半導体薄膜25の表面に自然酸化膜が形成され
ているので、半導体薄膜25と金属膜28との間にシリ
サイド層は形成されない。
【0013】次に、図5(A)、(B)に示すように、
チャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜25を
n型またはp型にするリンなどのドナー不純物やボロン
などのアクセプタ不純物を含むイオンを打込む。打込ま
れたイオンは、金属膜28を貫通して、チャネル保護膜
26a下以外の領域における半導体薄膜25に注入さ
れ、イオン注入領域25aが形成される。このイオン注
入領域25aは後述する薄膜トランジスタのソース領域
およびドレイン領域となる部分を含んでいる。また、こ
のときのイオン打込みエネルギにより、金属膜28から
金属(クロム)がチャネル保護膜26a下以外の領域に
おける半導体薄膜25の表面に形成された自然酸化膜お
よびその下の半導体薄膜25に注入され、半導体薄膜2
5と金属膜28との間にシリサイド層29が形成され
る。
チャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜25を
n型またはp型にするリンなどのドナー不純物やボロン
などのアクセプタ不純物を含むイオンを打込む。打込ま
れたイオンは、金属膜28を貫通して、チャネル保護膜
26a下以外の領域における半導体薄膜25に注入さ
れ、イオン注入領域25aが形成される。このイオン注
入領域25aは後述する薄膜トランジスタのソース領域
およびドレイン領域となる部分を含んでいる。また、こ
のときのイオン打込みエネルギにより、金属膜28から
金属(クロム)がチャネル保護膜26a下以外の領域に
おける半導体薄膜25の表面に形成された自然酸化膜お
よびその下の半導体薄膜25に注入され、半導体薄膜2
5と金属膜28との間にシリサイド層29が形成され
る。
【0014】このように、イオンを打込みの際のエネル
ギによりシリサイド化を行うので、確実かつ均一にシリ
サイド層29を形成することができる。また、半導体薄
膜25の表面に自然酸化膜が形成されていても、イオン
打込みエネルギによりチャネル保護膜26a下以外の領
域における半導体薄膜25の表面にシリサイド層29を
形成することができるので、金属膜28を成膜する前
に、半導体薄膜25の表面の自然酸化膜を除去するため
の表面処理を行う必要がなく、したがってその分だけ工
程数を少なくすることができる。
ギによりシリサイド化を行うので、確実かつ均一にシリ
サイド層29を形成することができる。また、半導体薄
膜25の表面に自然酸化膜が形成されていても、イオン
打込みエネルギによりチャネル保護膜26a下以外の領
域における半導体薄膜25の表面にシリサイド層29を
形成することができるので、金属膜28を成膜する前
に、半導体薄膜25の表面の自然酸化膜を除去するため
の表面処理を行う必要がなく、したがってその分だけ工
程数を少なくすることができる。
【0015】ここで、一例として、5%のPH3と95
%のH2とからなるドーピングガスを加速電圧20k
V、ドーズ量2×1015/cm2で打込んだ後に、金属
膜28を除去し、そしてシリサイド層29のシート抵抗
を測定したところ、1100Ω/□程度であった。これ
に対して、例えば図19(B)に示す従来例のシリサイ
ド層9の場合、シート抵抗は12000Ω/□程度であ
った。この測定結果から明らかなように、イオン打込み
エネルギにより、チャネル保護膜26a下以外の領域に
おける半導体薄膜25の表面に低抵抗のシリサイド層2
9が形成されることが理解される。
%のH2とからなるドーピングガスを加速電圧20k
V、ドーズ量2×1015/cm2で打込んだ後に、金属
膜28を除去し、そしてシリサイド層29のシート抵抗
を測定したところ、1100Ω/□程度であった。これ
に対して、例えば図19(B)に示す従来例のシリサイ
ド層9の場合、シート抵抗は12000Ω/□程度であ
った。この測定結果から明らかなように、イオン打込み
エネルギにより、チャネル保護膜26a下以外の領域に
おける半導体薄膜25の表面に低抵抗のシリサイド層2
9が形成されることが理解される。
【0016】また、シリコンのエッチング液である1%
のフッ酸に30秒間漬け、この第1実施形態の場合のシ
リサイド層29と従来例の場合のシリサイド層9とのシ
ート抵抗を測定したところ、この第1実施形態の場合に
は1100Ω/□程度と変化しなかったが、従来例の場
合には5×1011Ω/□以上とかなり大きくなった。こ
の測定結果から明らかなように、この第1実施形態の場
合のシリサイド層29は従来例の場合のシリサイド層9
よりも緻密で丈夫(安定)であることが理解される。こ
の第1実施形態の場合、ドーズ量を4×1015/cm2
としたところ、シリサイド層28のシート抵抗が570
Ω/□程度とさらに低抵抗となった。
のフッ酸に30秒間漬け、この第1実施形態の場合のシ
リサイド層29と従来例の場合のシリサイド層9とのシ
ート抵抗を測定したところ、この第1実施形態の場合に
は1100Ω/□程度と変化しなかったが、従来例の場
合には5×1011Ω/□以上とかなり大きくなった。こ
の測定結果から明らかなように、この第1実施形態の場
合のシリサイド層29は従来例の場合のシリサイド層9
よりも緻密で丈夫(安定)であることが理解される。こ
の第1実施形態の場合、ドーズ量を4×1015/cm2
としたところ、シリサイド層28のシート抵抗が570
Ω/□程度とさらに低抵抗となった。
【0017】このように、シリサイド化可能な金属膜2
8を介して半導体薄膜25にイオンを打込むと、このイ
オン打込みエネルギにより金属膜28と半導体薄膜25
との間に存在した自然酸化膜中にシリサイドが成長して
良好なコンタクト状態が得られることが確認された。こ
れは、自然酸化膜の場合に限らず、レジスト液や酸素プ
ラズマなどによる酸化処理を行って半導体薄膜25に形
成した酸化膜に対しても同様であるので、自然酸化膜が
形成された半導体薄膜25に酸化処理を行った上、金属
膜28を成膜するようにしてもよい。ただし、後述する
第3実施形態に示す如く、半導体薄膜25の酸化膜をエ
ッチングした後、イオンを打込むようにしてシリサイド
層28をより均一に形成するようにしてもよい。
8を介して半導体薄膜25にイオンを打込むと、このイ
オン打込みエネルギにより金属膜28と半導体薄膜25
との間に存在した自然酸化膜中にシリサイドが成長して
良好なコンタクト状態が得られることが確認された。こ
れは、自然酸化膜の場合に限らず、レジスト液や酸素プ
ラズマなどによる酸化処理を行って半導体薄膜25に形
成した酸化膜に対しても同様であるので、自然酸化膜が
形成された半導体薄膜25に酸化処理を行った上、金属
膜28を成膜するようにしてもよい。ただし、後述する
第3実施形態に示す如く、半導体薄膜25の酸化膜をエ
ッチングした後、イオンを打込むようにしてシリサイド
層28をより均一に形成するようにしてもよい。
【0018】次に、図6(A)、(B)に示すように、
上面の所定の個所つまりデバイス領域にフォトレジスト
パターン30をフォトマスクを用いた表面露光により形
成する。この場合、フォトレジストパターン30は、ゲ
ート電極22を股いで該ゲート電極22とでほぼ十字形
を形成するように形成され、その幅Dが所期のチャネル
幅と同じとなっている。次に、フォトレジストパターン
30をマスクとして金属膜28、シリサイド層29およ
び半導体薄膜25をドライエッチングすると、図7
(A)、(B)に示すようになる。
上面の所定の個所つまりデバイス領域にフォトレジスト
パターン30をフォトマスクを用いた表面露光により形
成する。この場合、フォトレジストパターン30は、ゲ
ート電極22を股いで該ゲート電極22とでほぼ十字形
を形成するように形成され、その幅Dが所期のチャネル
幅と同じとなっている。次に、フォトレジストパターン
30をマスクとして金属膜28、シリサイド層29およ
び半導体薄膜25をドライエッチングすると、図7
(A)、(B)に示すようになる。
【0019】すなわち、フォトレジストパターン30下
にのみ金属膜28が残存され、その下にのみシリサイド
層29が残存され、その下およびチャネル保護膜26a
下にのみ半導体薄膜25が残存される。この状態では、
半導体薄膜25のチャネル保護膜26a下の部分は真性
領域からなるチャネル領域25bとされ、その両側はそ
れぞれイオン注入領域25aからなるソース領域25c
およびドレイン領域25dとされている。この後、フォ
トレジストパターン30および金属膜28を除去する。
にのみ金属膜28が残存され、その下にのみシリサイド
層29が残存され、その下およびチャネル保護膜26a
下にのみ半導体薄膜25が残存される。この状態では、
半導体薄膜25のチャネル保護膜26a下の部分は真性
領域からなるチャネル領域25bとされ、その両側はそ
れぞれイオン注入領域25aからなるソース領域25c
およびドレイン領域25dとされている。この後、フォ
トレジストパターン30および金属膜28を除去する。
【0020】次に、図8(A)、(B)に示すように、
上面の所定の個所にITOからなる画素電極31を膜厚
500Å程度に形成する。次に、上面の所定の個所にア
ルミニウム−チタン合金からなるソース電極32、ドレ
イン電極33およびドレインライン34を膜厚3000
Å程度に形成する。この状態では、半導体薄膜25のソ
ース領域25cにシリサイド層29およびソース電極3
2を介して画素電極31が接続され、ドレイン領域25
dにシリサイド層29を介してドレイン電極32が接続
されている。かくして、この第1実施形態の薄膜トラン
ジスタが製造される。
上面の所定の個所にITOからなる画素電極31を膜厚
500Å程度に形成する。次に、上面の所定の個所にア
ルミニウム−チタン合金からなるソース電極32、ドレ
イン電極33およびドレインライン34を膜厚3000
Å程度に形成する。この状態では、半導体薄膜25のソ
ース領域25cにシリサイド層29およびソース電極3
2を介して画素電極31が接続され、ドレイン領域25
dにシリサイド層29を介してドレイン電極32が接続
されている。かくして、この第1実施形態の薄膜トラン
ジスタが製造される。
【0021】ところで、上記第1実施形態では、図5に
示すように、半導体薄膜25およびチャネル保護膜26
aの上面全体に金属膜28を成膜した状態でイオンを打
込んでいるので、デバイス領域以外の領域における半導
体薄膜25の表面にもシリサイド層29が形成されるこ
とになる。この結果、図7に示す工程においてデバイス
領域を形成する場合、デバイス領域以外の領域における
不要なシリサイド層29の除去が困難となる。
示すように、半導体薄膜25およびチャネル保護膜26
aの上面全体に金属膜28を成膜した状態でイオンを打
込んでいるので、デバイス領域以外の領域における半導
体薄膜25の表面にもシリサイド層29が形成されるこ
とになる。この結果、図7に示す工程においてデバイス
領域を形成する場合、デバイス領域以外の領域における
不要なシリサイド層29の除去が困難となる。
【0022】(第2実施形態)そこで、次に、以上のよ
うな問題を解決することができるこの発明の第2実施形
態について図9〜図12を順に参照しながら説明する
に、この第2実施形態では、上記第1実施形態の図4に
示す工程までは同じであるので、それ以後の工程から説
明する。図4に示す工程後に、図9(A)、(B)に示
すように、上面の所定の個所つまりデバイス領域にフォ
トレジストパターン30を表面露光により形成する。次
に、フォトレジストパターン30をマスクとして金属膜
28をドライエッチングすると、図10(A)、(B)
に示すように、フォトレジストパターン30下にのみ金
属膜28が残存される。この後、フォトレジストパター
ン30を除去する。
うな問題を解決することができるこの発明の第2実施形
態について図9〜図12を順に参照しながら説明する
に、この第2実施形態では、上記第1実施形態の図4に
示す工程までは同じであるので、それ以後の工程から説
明する。図4に示す工程後に、図9(A)、(B)に示
すように、上面の所定の個所つまりデバイス領域にフォ
トレジストパターン30を表面露光により形成する。次
に、フォトレジストパターン30をマスクとして金属膜
28をドライエッチングすると、図10(A)、(B)
に示すように、フォトレジストパターン30下にのみ金
属膜28が残存される。この後、フォトレジストパター
ン30を除去する。
【0023】次に、図11(A)、(B)に示すよう
に、チャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜2
5をn型またはp型にするリンやボロンなどを含むイオ
ンを打込む。打込まれたイオンは、金属膜28があると
ころでは金属膜28を貫通して、金属膜28がないとこ
ろでは直接、チャネル保護膜26a下以外の領域におけ
る半導体薄膜25に注入され、イオン注入領域25aが
形成される。また、このときのイオン打込みエネルギに
より、金属膜28から金属(クロム)がチャネル保護膜
26a下以外の領域における半導体薄膜25の表面に形
成された自然酸化膜およびその下の半導体薄膜25に注
入され、チャネル保護膜26aの周囲に残存する金属膜
28と半導体薄膜25との間にシリサイド層29が形成
される。
に、チャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜2
5をn型またはp型にするリンやボロンなどを含むイオ
ンを打込む。打込まれたイオンは、金属膜28があると
ころでは金属膜28を貫通して、金属膜28がないとこ
ろでは直接、チャネル保護膜26a下以外の領域におけ
る半導体薄膜25に注入され、イオン注入領域25aが
形成される。また、このときのイオン打込みエネルギに
より、金属膜28から金属(クロム)がチャネル保護膜
26a下以外の領域における半導体薄膜25の表面に形
成された自然酸化膜およびその下の半導体薄膜25に注
入され、チャネル保護膜26aの周囲に残存する金属膜
28と半導体薄膜25との間にシリサイド層29が形成
される。
【0024】次に、金属膜28、シリサイド層29およ
びチャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜25
をドライエッチングすると、図12(A)、(B)に示
すように、金属膜28下およびチャネル保護膜26a下
にのみ半導体薄膜25が残存される。この状態では、半
導体薄膜25のチャネル保護膜26a下の部分は真性領
域からなるチャネル領域25bとされ、その両側はそれ
ぞれイオン注入領域25aからなるソース領域25cお
よびドレイン領域25dとされている。この後、金属膜
28を除去する。以下、上記第1実施形態の図8に示す
工程と同じであるので、これ以後の工程は省略する。
びチャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜25
をドライエッチングすると、図12(A)、(B)に示
すように、金属膜28下およびチャネル保護膜26a下
にのみ半導体薄膜25が残存される。この状態では、半
導体薄膜25のチャネル保護膜26a下の部分は真性領
域からなるチャネル領域25bとされ、その両側はそれ
ぞれイオン注入領域25aからなるソース領域25cお
よびドレイン領域25dとされている。この後、金属膜
28を除去する。以下、上記第1実施形態の図8に示す
工程と同じであるので、これ以後の工程は省略する。
【0025】このように、この第2実施形態では、図1
0に示すように、金属膜28のデバイス領域以外の不要
な部分を除去し、この後図11に示すように、イオンを
打込んでいるので、チャネル保護膜26aの周囲に残存
する金属膜28と半導体薄膜25との間にのみシリサイ
ド層29が形成されることになる。すなわち、金属膜2
8下つまりデバイス領域以外の領域における半導体薄膜
25の表面にはシリサイド層が形成されず、したがって
不要なシリサイド層が形成されないようにすることがで
きる。この結果、金属膜28、シリサイド層29および
チャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜25の
不要な部分をドライエッチングして除去するとき、半導
体薄膜25のみをドライエッチングすればよいことにな
る。
0に示すように、金属膜28のデバイス領域以外の不要
な部分を除去し、この後図11に示すように、イオンを
打込んでいるので、チャネル保護膜26aの周囲に残存
する金属膜28と半導体薄膜25との間にのみシリサイ
ド層29が形成されることになる。すなわち、金属膜2
8下つまりデバイス領域以外の領域における半導体薄膜
25の表面にはシリサイド層が形成されず、したがって
不要なシリサイド層が形成されないようにすることがで
きる。この結果、金属膜28、シリサイド層29および
チャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜25の
不要な部分をドライエッチングして除去するとき、半導
体薄膜25のみをドライエッチングすればよいことにな
る。
【0026】ここで、半導体薄膜25のドライエッチン
グについて説明する。まず、3種類の試料を用意した。
すなわち、第1試料として、上記第2実施形態の場合と
同じであって、例えば図11(B)を参照して説明する
と、ガラス基板(21)の上面に窒化シリコン膜(2
4)およびシリコン膜(25)を成膜し、シリコン膜
(25)の表面に形成された自然酸化膜の上面の一部に
クロム膜(28)を形成し、この状態でイオンを打込
み、一部に形成されたクロム膜(28)下のシリコン膜
の表面にのみシリサイド層を形成し、この後クロム膜
(28)を除去したものを用意した。第2試料として、
ガラス基板の上面に窒化シリコン膜およびシリコン膜を
成膜し、シリコン膜の表面に形成された自然酸化膜の上
面全体にクロム膜を形成し、この状態でイオンを打込
み、シリコン膜の表面全体にシリサイド層を形成し、こ
の後クロム膜を除去したものを用意した。第3試料とし
て、ガラス基板の上面に窒化シリコン膜およびシリコン
膜を成膜し、この状態でイオンを打込んだものを用意し
た(この場合、クロム膜を成膜していないので、シリサ
イド層は形成されない。)。
グについて説明する。まず、3種類の試料を用意した。
すなわち、第1試料として、上記第2実施形態の場合と
同じであって、例えば図11(B)を参照して説明する
と、ガラス基板(21)の上面に窒化シリコン膜(2
4)およびシリコン膜(25)を成膜し、シリコン膜
(25)の表面に形成された自然酸化膜の上面の一部に
クロム膜(28)を形成し、この状態でイオンを打込
み、一部に形成されたクロム膜(28)下のシリコン膜
の表面にのみシリサイド層を形成し、この後クロム膜
(28)を除去したものを用意した。第2試料として、
ガラス基板の上面に窒化シリコン膜およびシリコン膜を
成膜し、シリコン膜の表面に形成された自然酸化膜の上
面全体にクロム膜を形成し、この状態でイオンを打込
み、シリコン膜の表面全体にシリサイド層を形成し、こ
の後クロム膜を除去したものを用意した。第3試料とし
て、ガラス基板の上面に窒化シリコン膜およびシリコン
膜を成膜し、この状態でイオンを打込んだものを用意し
た(この場合、クロム膜を成膜していないので、シリサ
イド層は形成されない。)。
【0027】そして、第1、第2、第3試料に対して、
ClとSF6の混合ガスを用いたプラズマエッチングを
行った。すると、第1試料の場合には、シリコン膜の表
面の一部に形成されたシリサイド層下以外の領域におけ
るシリコン膜がすべて除去された。第2試料の場合に
は、2つの現象が表われた。1つは、エッチングがほと
んど進行しなかった(この第2試料は問題外であるの
で、取り除く。)。もう1つは、シリコン膜の表面全体
に形成されたシリサイド層およびその下のシリコン膜が
すべて除去された(以下、第2試料aという。)。第3
試料の場合には、シリコン膜がすべて除去された。
ClとSF6の混合ガスを用いたプラズマエッチングを
行った。すると、第1試料の場合には、シリコン膜の表
面の一部に形成されたシリサイド層下以外の領域におけ
るシリコン膜がすべて除去された。第2試料の場合に
は、2つの現象が表われた。1つは、エッチングがほと
んど進行しなかった(この第2試料は問題外であるの
で、取り除く。)。もう1つは、シリコン膜の表面全体
に形成されたシリサイド層およびその下のシリコン膜が
すべて除去された(以下、第2試料aという。)。第3
試料の場合には、シリコン膜がすべて除去された。
【0028】次に、第1試料、第2試料aおよび第3試
料の各上面にITO膜(図8の画素電極31に相当)を
成膜し、窒化シリコン膜(図8のゲート絶縁膜24に相
当)上に成膜されたITO膜のシート抵抗などを調べ
た。すると、第1試料と第3試料の場合には、ITO膜
のシート抵抗が両者共約45Ω/□程度とほぼ同じ値で
あった。これに対して、第2試料aの場合には、ITO
膜が曇ったり、そのシート抵抗がきわめて高かったり、
一部には断線も発生していた。これは、ITO膜下の窒
化シリコン膜の表面が荒れていることに起因する。
料の各上面にITO膜(図8の画素電極31に相当)を
成膜し、窒化シリコン膜(図8のゲート絶縁膜24に相
当)上に成膜されたITO膜のシート抵抗などを調べ
た。すると、第1試料と第3試料の場合には、ITO膜
のシート抵抗が両者共約45Ω/□程度とほぼ同じ値で
あった。これに対して、第2試料aの場合には、ITO
膜が曇ったり、そのシート抵抗がきわめて高かったり、
一部には断線も発生していた。これは、ITO膜下の窒
化シリコン膜の表面が荒れていることに起因する。
【0029】以上のことから、上記第2実施形態の場合
には、図11に示すように、イオンを打込み、この後半
導体薄膜25の不要な部分を除去するとき、ClとSF
6の混合ガスを用いたプラズマエッチングを行うと、金
属膜28下以外の領域における半導体薄膜25がすべて
除去され、この除去により露出されたゲート絶縁膜24
上に画素電極31が良好に形成されることが理解され
る。
には、図11に示すように、イオンを打込み、この後半
導体薄膜25の不要な部分を除去するとき、ClとSF
6の混合ガスを用いたプラズマエッチングを行うと、金
属膜28下以外の領域における半導体薄膜25がすべて
除去され、この除去により露出されたゲート絶縁膜24
上に画素電極31が良好に形成されることが理解され
る。
【0030】ところで、上記第2実施形態の場合には、
図3に示すように、チャネル保護膜26aを形成し、こ
の後フォトレジストパターン27を除去し、次いで図1
0に示すように、デバイス領域のみに金属膜28を残存
させ、次いで図11に示すように、イオン打込みエネル
ギによりチャネル保護膜26aの周囲に残存する金属膜
28と半導体薄膜25との間にのみシリサイド層29を
形成している。しかしながら、図3に示すように、チャ
ネル保護膜26aを形成し、この後フォトレジストパタ
ーン27を除去する際に、レジスト液などによる酸化が
進行し、半導体薄膜25の表面に形成される酸化膜の厚
さが厚くなりすぎることがある。このような現象が生じ
た場合には、イオン打込みエネルギではシリサイド化が
不十分となってしまうことがある。
図3に示すように、チャネル保護膜26aを形成し、こ
の後フォトレジストパターン27を除去し、次いで図1
0に示すように、デバイス領域のみに金属膜28を残存
させ、次いで図11に示すように、イオン打込みエネル
ギによりチャネル保護膜26aの周囲に残存する金属膜
28と半導体薄膜25との間にのみシリサイド層29を
形成している。しかしながら、図3に示すように、チャ
ネル保護膜26aを形成し、この後フォトレジストパタ
ーン27を除去する際に、レジスト液などによる酸化が
進行し、半導体薄膜25の表面に形成される酸化膜の厚
さが厚くなりすぎることがある。このような現象が生じ
た場合には、イオン打込みエネルギではシリサイド化が
不十分となってしまうことがある。
【0031】例えば、第4試料として、上記第2実施形
態の場合と同じであって、例えば図11(B)を参照し
て説明すると、ガラス基板(21)の上面に窒化シリコ
ン膜(24)およびシリコン膜(25)を成膜し、シリ
コン膜(25)の上面の一部にチャネル保護膜(26
a)を形成し、その上面全体に表面処理無しでクロム膜
(28)を成膜し、この状態でイオンを打込み、この後
クロム膜(28)を除去したものを用意した。第5試料
として、ガラス基板の上面に窒化シリコン膜およびシリ
コン膜を成膜し、シリコン膜の上面の一部にチャネル保
護膜を形成し、その上面全体に表面処理有りでクロム膜
を成膜し、この状態でイオンを打込み、この後クロム膜
を除去したものを用意した。第6試料として、ガラス基
板の上面に窒化シリコン膜およびシリコン膜を成膜し、
シリコン膜の上面に表面処理無しでクロム膜を成膜し、
この状態でイオンを打込み、この後クロム膜を除去した
ものを用意した(この場合、チャネル保護膜を形成して
いないので、レジスト液などによる酸化の進行はな
い。)。
態の場合と同じであって、例えば図11(B)を参照し
て説明すると、ガラス基板(21)の上面に窒化シリコ
ン膜(24)およびシリコン膜(25)を成膜し、シリ
コン膜(25)の上面の一部にチャネル保護膜(26
a)を形成し、その上面全体に表面処理無しでクロム膜
(28)を成膜し、この状態でイオンを打込み、この後
クロム膜(28)を除去したものを用意した。第5試料
として、ガラス基板の上面に窒化シリコン膜およびシリ
コン膜を成膜し、シリコン膜の上面の一部にチャネル保
護膜を形成し、その上面全体に表面処理有りでクロム膜
を成膜し、この状態でイオンを打込み、この後クロム膜
を除去したものを用意した。第6試料として、ガラス基
板の上面に窒化シリコン膜およびシリコン膜を成膜し、
シリコン膜の上面に表面処理無しでクロム膜を成膜し、
この状態でイオンを打込み、この後クロム膜を除去した
ものを用意した(この場合、チャネル保護膜を形成して
いないので、レジスト液などによる酸化の進行はな
い。)。
【0032】ただし、第4、第5、第6試料におけるイ
オン打込みは、1%のPH3と99%のH2とからなるド
ーピングガスを加速電圧20kV、ドーズ量2×1015
/cm2で打込んだ。そして、第4、第5、第6試料の
各シリサイド層のシート抵抗を測定したところ、第4試
料の場合には1×106Ω/□程度であったの対し、第
5試料と第6試料の場合には1×103Ω/□程度であ
った。すなわち、第4試料の場合、第5試料および第6
試料と比較して、シリサイド層のシート抵抗を十分に低
くすることができない。これは、第4試料の場合、チャ
ネル保護膜を形成した後にフォトレジストパターンを除
去する際のレジスト液などによる酸化が進行し、シリコ
ン膜の表面に形成される酸化膜の厚さが厚くなりすぎ、
イオン打込みエネルギではシリサイド化が不十分である
ことに起因する。なお、第5試料の場合には、表面処理
後、通常の環境下で2時間以上放置し、自然酸化を進行
させたが、上記のように、シリサイド層のシート抵抗が
1×103Ω/□程度と低抵抗であった。したがって、
レジスト液などによる酸化の進行を考慮すると、工程数
が増えても、表面処理は行った方が望ましい。
オン打込みは、1%のPH3と99%のH2とからなるド
ーピングガスを加速電圧20kV、ドーズ量2×1015
/cm2で打込んだ。そして、第4、第5、第6試料の
各シリサイド層のシート抵抗を測定したところ、第4試
料の場合には1×106Ω/□程度であったの対し、第
5試料と第6試料の場合には1×103Ω/□程度であ
った。すなわち、第4試料の場合、第5試料および第6
試料と比較して、シリサイド層のシート抵抗を十分に低
くすることができない。これは、第4試料の場合、チャ
ネル保護膜を形成した後にフォトレジストパターンを除
去する際のレジスト液などによる酸化が進行し、シリコ
ン膜の表面に形成される酸化膜の厚さが厚くなりすぎ、
イオン打込みエネルギではシリサイド化が不十分である
ことに起因する。なお、第5試料の場合には、表面処理
後、通常の環境下で2時間以上放置し、自然酸化を進行
させたが、上記のように、シリサイド層のシート抵抗が
1×103Ω/□程度と低抵抗であった。したがって、
レジスト液などによる酸化の進行を考慮すると、工程数
が増えても、表面処理は行った方が望ましい。
【0033】しかし、第5試料の場合には、ガラス基板
の上面に窒化シリコン膜およびシリコン膜を成膜し、シ
リコン膜の上面の一部にチャネル保護膜を形成し、その
上面全体に表面処理有りでクロム膜を成膜しており、し
たがってデバイス領域以外の領域におけるシリコン膜の
表面にもシリサイド層が形成されることになり、このシ
リサイド層の除去が困難となる。また、上記第2実施形
態の場合、図3に示すフォトレジストパターン27を除
去した後に、水洗して乾燥しているが、このときチャネ
ル保護膜26a下以外の領域における半導体薄膜25の
表面が露出しており、しかも半導体薄膜25の材料であ
るシリコンが撥水性を有しているので、半導体薄膜25
の表面に局部的に乾燥不良による汚染物が生じることが
あり、ひいては半導体薄膜25の不要な部分の除去が不
十分となってしまうことがある。
の上面に窒化シリコン膜およびシリコン膜を成膜し、シ
リコン膜の上面の一部にチャネル保護膜を形成し、その
上面全体に表面処理有りでクロム膜を成膜しており、し
たがってデバイス領域以外の領域におけるシリコン膜の
表面にもシリサイド層が形成されることになり、このシ
リサイド層の除去が困難となる。また、上記第2実施形
態の場合、図3に示すフォトレジストパターン27を除
去した後に、水洗して乾燥しているが、このときチャネ
ル保護膜26a下以外の領域における半導体薄膜25の
表面が露出しており、しかも半導体薄膜25の材料であ
るシリコンが撥水性を有しているので、半導体薄膜25
の表面に局部的に乾燥不良による汚染物が生じることが
あり、ひいては半導体薄膜25の不要な部分の除去が不
十分となってしまうことがある。
【0034】(第3実施形態)そこで、次に、以上のよ
うな問題を解決することができるこの発明の第3実施形
態について図13〜図17を順に参照しながら説明する
に、この第3実施形態では、上記第1実施形態の図3に
示す工程までは同じであるので、それ以後の工程から説
明する。まず、図3(A)、(B)に示すように、チャ
ネル保護膜26aを形成し、この後フォトレジストパタ
ーン27を除去する。次に、水洗して乾燥する。この場
合、半導体薄膜25の表面に局部的に乾燥不良による汚
染物が生じることがある。次に、フッ化アンモンなどに
よる表面処理を行い、半導体薄膜25の表面の酸化膜を
除去する。
うな問題を解決することができるこの発明の第3実施形
態について図13〜図17を順に参照しながら説明する
に、この第3実施形態では、上記第1実施形態の図3に
示す工程までは同じであるので、それ以後の工程から説
明する。まず、図3(A)、(B)に示すように、チャ
ネル保護膜26aを形成し、この後フォトレジストパタ
ーン27を除去する。次に、水洗して乾燥する。この場
合、半導体薄膜25の表面に局部的に乾燥不良による汚
染物が生じることがある。次に、フッ化アンモンなどに
よる表面処理を行い、半導体薄膜25の表面の酸化膜を
除去する。
【0035】次に、図13(A)、(B)に示すよう
に、上面全体にクロムなどからなるシリサイド化可能な
金属膜28を成膜する。この場合、半導体薄膜25の表
面の酸化膜は除去されているので、半導体薄膜25と金
属膜28との間にシリサイド層29が形成される。次
に、図14(A)、(B)に示すように、上面の所定の
個所つまりデバイス領域にフォトレジストパターン30
を表面露光により形成する。次に、フォトレジストパタ
ーン30をマスクとして金属膜28をウェットエッチン
グすると、図15(A)、(B)に示すように、フォト
レジストパターン30下にのみ金属膜28が残存され
る。この後、フォトレジストパターン30を除去する。
に、上面全体にクロムなどからなるシリサイド化可能な
金属膜28を成膜する。この場合、半導体薄膜25の表
面の酸化膜は除去されているので、半導体薄膜25と金
属膜28との間にシリサイド層29が形成される。次
に、図14(A)、(B)に示すように、上面の所定の
個所つまりデバイス領域にフォトレジストパターン30
を表面露光により形成する。次に、フォトレジストパタ
ーン30をマスクとして金属膜28をウェットエッチン
グすると、図15(A)、(B)に示すように、フォト
レジストパターン30下にのみ金属膜28が残存され
る。この後、フォトレジストパターン30を除去する。
【0036】次に、図16(A)、(B)に示すよう
に、チャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜2
5をn型またはp型にするリンやボロンなどを含むイオ
ンを打込む。打込まれたイオンは、金属膜28があると
ころでは金属膜28を貫通して、金属膜28がないとこ
ろでは直接、チャネル保護膜26a下以外の領域におけ
る半導体薄膜25に注入され、イオン注入領域25aが
形成される。このときのイオン打込みエネルギにより、
第1実施形態および第2実施形態と同様に、金属膜28
と半導体薄膜25との境界面にシリサイド層が形成され
る。この場合、この実施形態では、図13(A)、
(B)について説明した通りシリサイド層はすでに形成
されているが、このイオン打込み時のエネルギを利用し
たシリサイド化によって、より確実に形成されることに
なる。すなわち、半導体薄膜25上面に金属膜28を形
成した際に形成されるシリサイド層は、洗浄液の乾燥島
に起因する不均一なものであっても、このイオン打込み
によるエネルギを利用したシリサイド化によって均一な
ものとなる。また、このときのイオン打込みエネルギに
より金属膜28下以外の領域における半導体薄膜25の
表面に形成されたシリサイド層29や乾燥不良による汚
染物などが適宜に飛ばされ、このシリサイド層29や乾
燥不良による汚染物などがまばらとなる。これにより、
金属膜28下以外の領域における半導体薄膜25の表面
側はエッチングされやすい状態とされる。
に、チャネル保護膜26aをマスクとして半導体薄膜2
5をn型またはp型にするリンやボロンなどを含むイオ
ンを打込む。打込まれたイオンは、金属膜28があると
ころでは金属膜28を貫通して、金属膜28がないとこ
ろでは直接、チャネル保護膜26a下以外の領域におけ
る半導体薄膜25に注入され、イオン注入領域25aが
形成される。このときのイオン打込みエネルギにより、
第1実施形態および第2実施形態と同様に、金属膜28
と半導体薄膜25との境界面にシリサイド層が形成され
る。この場合、この実施形態では、図13(A)、
(B)について説明した通りシリサイド層はすでに形成
されているが、このイオン打込み時のエネルギを利用し
たシリサイド化によって、より確実に形成されることに
なる。すなわち、半導体薄膜25上面に金属膜28を形
成した際に形成されるシリサイド層は、洗浄液の乾燥島
に起因する不均一なものであっても、このイオン打込み
によるエネルギを利用したシリサイド化によって均一な
ものとなる。また、このときのイオン打込みエネルギに
より金属膜28下以外の領域における半導体薄膜25の
表面に形成されたシリサイド層29や乾燥不良による汚
染物などが適宜に飛ばされ、このシリサイド層29や乾
燥不良による汚染物などがまばらとなる。これにより、
金属膜28下以外の領域における半導体薄膜25の表面
側はエッチングされやすい状態とされる。
【0037】次に、金属膜28およびチャネル保護膜2
6aをマスクとしてClとSF6の混合ガスを用いたプ
ラズマエッチングを行うと、金属膜28下およびチャネ
ル保護膜26a下以外の領域における半導体薄膜25が
その表面にまばらとなって残存するシリサイド層29な
どと共に除去され、図17(A)、(B)に示すよう
に、金属膜28下およびチャネル保護膜26a下にのみ
半導体薄膜25が残存される。この状態では、半導体薄
膜25のチャネル保護膜26a下の部分は真性領域から
なるチャネル領域25bとされ、その両側はそれぞれイ
オン注入領域25aからなるソース領域25cおよびド
レイン領域25dとされている。この後、金属膜28を
除去する。以下、上記第1実施形態の図8に示す工程と
同じであるので、これ以後の工程は省略する。
6aをマスクとしてClとSF6の混合ガスを用いたプ
ラズマエッチングを行うと、金属膜28下およびチャネ
ル保護膜26a下以外の領域における半導体薄膜25が
その表面にまばらとなって残存するシリサイド層29な
どと共に除去され、図17(A)、(B)に示すよう
に、金属膜28下およびチャネル保護膜26a下にのみ
半導体薄膜25が残存される。この状態では、半導体薄
膜25のチャネル保護膜26a下の部分は真性領域から
なるチャネル領域25bとされ、その両側はそれぞれイ
オン注入領域25aからなるソース領域25cおよびド
レイン領域25dとされている。この後、金属膜28を
除去する。以下、上記第1実施形態の図8に示す工程と
同じであるので、これ以後の工程は省略する。
【0038】このように、この第3実施形態では、シリ
サイド化を十分とすることができる上、デバイス領域以
外の領域における半導体薄膜25の表面にシリサイド層
29などが形成されていても、イオン打込みエネルギに
より金属膜28下つまりデバイス領域以外の領域におけ
る半導体薄膜25の表面側をエッチングされやすい状態
にしており、金属膜28下およびチャネル保護膜26a
下以外の領域における不要な半導体薄膜25をその表面
にまばらとなって残存するシリサイド層29などと共に
容易に除去することができる。
サイド化を十分とすることができる上、デバイス領域以
外の領域における半導体薄膜25の表面にシリサイド層
29などが形成されていても、イオン打込みエネルギに
より金属膜28下つまりデバイス領域以外の領域におけ
る半導体薄膜25の表面側をエッチングされやすい状態
にしており、金属膜28下およびチャネル保護膜26a
下以外の領域における不要な半導体薄膜25をその表面
にまばらとなって残存するシリサイド層29などと共に
容易に除去することができる。
【0039】ここで、イオン打込みエネルギによる半導
体薄膜25の表面側のエッチングされやすい状態となる
ことについて説明する。まず、上記第3実施形態の場合
と同じであって、例えば図16(B)を参照して説明す
ると、ガラス基板(21)の上面に窒化シリコン膜(2
4)およびシリコン膜(25)を成膜し、シリコン膜(2
5)の上面の一部にチャネル保護膜(26a)を形成
し、その上面全体に表面処理有りでクロム膜(28)を
成膜し、デバイス領域のみにクロム膜(28)を残し、
次いで図16(B)に示すように、イオンの打込みを行
い、次いで図17(B)に示すように、ClとSF6の
混合ガスを用いたプラズマエッチングを行った場合にお
いて、イオン打込み条件とプラズマエッチングの完了時
間とについて調べたところ、次の表1に示す結果が得ら
れた。
体薄膜25の表面側のエッチングされやすい状態となる
ことについて説明する。まず、上記第3実施形態の場合
と同じであって、例えば図16(B)を参照して説明す
ると、ガラス基板(21)の上面に窒化シリコン膜(2
4)およびシリコン膜(25)を成膜し、シリコン膜(2
5)の上面の一部にチャネル保護膜(26a)を形成
し、その上面全体に表面処理有りでクロム膜(28)を
成膜し、デバイス領域のみにクロム膜(28)を残し、
次いで図16(B)に示すように、イオンの打込みを行
い、次いで図17(B)に示すように、ClとSF6の
混合ガスを用いたプラズマエッチングを行った場合にお
いて、イオン打込み条件とプラズマエッチングの完了時
間とについて調べたところ、次の表1に示す結果が得ら
れた。
【0040】
【表1】 ただし、ガス濃度は、PH3をH2ガスで希釈したガスに
おけるPH3の濃度である(以下、同じ)。完了時間
は、プラズマエッチングの完了時間のことで、不連続で
行ったプラズマエッチングの完了を確認できた時間であ
る(以下、同じ)。
おけるPH3の濃度である(以下、同じ)。完了時間
は、プラズマエッチングの完了時間のことで、不連続で
行ったプラズマエッチングの完了を確認できた時間であ
る(以下、同じ)。
【0041】そして、比較のために、表面処理を行わず
に、上記と同様の製造工程を経た場合において、イオン
打込み条件とプラズマエッチングの完了時間とについて
調べたところ、次の表2に示す結果が得られた。
に、上記と同様の製造工程を経た場合において、イオン
打込み条件とプラズマエッチングの完了時間とについて
調べたところ、次の表2に示す結果が得られた。
【表2】
【0042】表1および表2から明らかなように、表面
処理無しの場合には、表面処理有りの場合と比較して、
プラズマエッチングの完了時間が小さく、エッチングレ
ートが低下している。また、表面処理無しの場合には、
窒化シリコン膜(図17のゲート絶縁膜24に相当)の
表面が荒れ、ガラス基板に曇りが生じた。このことから
も、表面処理は無いよりも有った方がいいことが理解さ
れる。なお、表面処理有りの場合であって、イオンの打
込みを行わずにClとSF6の混合ガスを用いたプラズ
マエッチングを行った場合、プラズマエッチングを80
sec以上行っても、除去すべきシリコン膜上のシリサ
イド層にほとんど変化は見られなかった。また、表面処
理無しの場合であって、イオン打込みを行わずにClと
SF6の混合ガスを用いたプラズマエッチングを行った
場合、プラズマエッチングを50sec以上行っても、
除去すべきシリコン膜上のシリサイド層にエッチングが
ほとんど進行していない部分があった。このことから、
半導体薄膜の表面にシリサイド層があっても、イオン打
込みエネルギにより半導体薄膜の表面側がエッチングさ
れやすい状態とされることが理解される。
処理無しの場合には、表面処理有りの場合と比較して、
プラズマエッチングの完了時間が小さく、エッチングレ
ートが低下している。また、表面処理無しの場合には、
窒化シリコン膜(図17のゲート絶縁膜24に相当)の
表面が荒れ、ガラス基板に曇りが生じた。このことから
も、表面処理は無いよりも有った方がいいことが理解さ
れる。なお、表面処理有りの場合であって、イオンの打
込みを行わずにClとSF6の混合ガスを用いたプラズ
マエッチングを行った場合、プラズマエッチングを80
sec以上行っても、除去すべきシリコン膜上のシリサ
イド層にほとんど変化は見られなかった。また、表面処
理無しの場合であって、イオン打込みを行わずにClと
SF6の混合ガスを用いたプラズマエッチングを行った
場合、プラズマエッチングを50sec以上行っても、
除去すべきシリコン膜上のシリサイド層にエッチングが
ほとんど進行していない部分があった。このことから、
半導体薄膜の表面にシリサイド層があっても、イオン打
込みエネルギにより半導体薄膜の表面側がエッチングさ
れやすい状態とされることが理解される。
【0043】次に、乾燥不良による汚染物の除去につい
て説明する。まず、上記第3実施形態の場合と同じであ
って、図13(B)に示すように、表面処理後にクロム
膜(28)を成膜して半導体薄膜(25)の表面にシリ
サイド層(29)を形成し、次いで図15(B)に示す
ように、デバイス領域のみにクロム膜(28)を残し、
次いで図16(B)に示すように、イオンの打込みを行
い、次いで図17(B)に示すように、ClとSF6の
混合ガスを用いたプラズマエッチングを行った。この場
合、イオン打込みは、1%のPH3と99%のH2とから
なるドーピングガスを加速電圧10kV、ドーズ量2×
1015/cm2で打込んだ。プラズマエッチングの時間
は10secと20secの2通りとした。すると、い
ずれの場合も、エッチングが均一に進行し、完全にエッ
チングされたことが確認された。これに対して、イオン
打込みを行わずに、上記と同様の製造工程を経た場合に
は、エッチングが不均一に進行し、乾燥不良による汚染
物によるものと思われる微小なしみ状のものが残った。
このことから、半導体薄膜の表面に乾燥不良による汚染
物があっても、イオン打込みエネルギにより半導体薄膜
の表面側がエッチングされやすい状態とされることが理
解される。
て説明する。まず、上記第3実施形態の場合と同じであ
って、図13(B)に示すように、表面処理後にクロム
膜(28)を成膜して半導体薄膜(25)の表面にシリ
サイド層(29)を形成し、次いで図15(B)に示す
ように、デバイス領域のみにクロム膜(28)を残し、
次いで図16(B)に示すように、イオンの打込みを行
い、次いで図17(B)に示すように、ClとSF6の
混合ガスを用いたプラズマエッチングを行った。この場
合、イオン打込みは、1%のPH3と99%のH2とから
なるドーピングガスを加速電圧10kV、ドーズ量2×
1015/cm2で打込んだ。プラズマエッチングの時間
は10secと20secの2通りとした。すると、い
ずれの場合も、エッチングが均一に進行し、完全にエッ
チングされたことが確認された。これに対して、イオン
打込みを行わずに、上記と同様の製造工程を経た場合に
は、エッチングが不均一に進行し、乾燥不良による汚染
物によるものと思われる微小なしみ状のものが残った。
このことから、半導体薄膜の表面に乾燥不良による汚染
物があっても、イオン打込みエネルギにより半導体薄膜
の表面側がエッチングされやすい状態とされることが理
解される。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3記載
の発明によれば、半導体薄膜上にシリサイド化が可能な
金属膜を形成してイオンを打込み、金属膜と半導体薄膜
との界面にシリサイド層を形成する方法であり、イオン
打込み時のエネルギを利用してシリサイド化を行うた
め、従来の方法と異なり、シリサイド層を均一にしてコ
ンタクト抵抗を低減することができる。加えて、、請求
項2記載の発明では、シリサイド化が可能な金属膜を半
導体薄膜の所定領域上にのみ形成した上、イオンを打込
む方法であるため、所定領域外の半導体薄膜の表面には
シリサイド層が形成されず、したがって、シリサイドの
除去に要する作業が不要となり効率化を図ることができ
る。また、請求項3記載の発明では、半導体薄膜の表面
の酸化膜を除去してからシリサイド化が可能な金属膜を
形成する方法であるので、シリサイド化を確実に行うこ
とができる。
の発明によれば、半導体薄膜上にシリサイド化が可能な
金属膜を形成してイオンを打込み、金属膜と半導体薄膜
との界面にシリサイド層を形成する方法であり、イオン
打込み時のエネルギを利用してシリサイド化を行うた
め、従来の方法と異なり、シリサイド層を均一にしてコ
ンタクト抵抗を低減することができる。加えて、、請求
項2記載の発明では、シリサイド化が可能な金属膜を半
導体薄膜の所定領域上にのみ形成した上、イオンを打込
む方法であるため、所定領域外の半導体薄膜の表面には
シリサイド層が形成されず、したがって、シリサイドの
除去に要する作業が不要となり効率化を図ることができ
る。また、請求項3記載の発明では、半導体薄膜の表面
の酸化膜を除去してからシリサイド化が可能な金属膜を
形成する方法であるので、シリサイド化を確実に行うこ
とができる。
【図1】(A)はこの発明の第1実施形態における薄膜
トランジスタの製造に際し、透明基板上に半導体薄膜お
よびチャネル保護膜形成用膜などを形成した状態の平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
トランジスタの製造に際し、透明基板上に半導体薄膜お
よびチャネル保護膜形成用膜などを形成した状態の平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図2】図1に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図3】図2に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図4】図3に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図5】図4に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図6】図5に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図7】図6に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図8】図7に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図9】この発明の第2実施形態における薄膜トランジ
スタの製造に際し、第1実施形態の図4に続く工程であ
って、(A)は平面図、(B)はそのB−B線に沿う断
面図。
スタの製造に際し、第1実施形態の図4に続く工程であ
って、(A)は平面図、(B)はそのB−B線に沿う断
面図。
【図10】図9に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図11】図10に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図12】図11に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図13】この発明の第3実施形態における薄膜トラン
ジスタの製造に際し、第1実施形態の図3に続く工程で
あって、(A)は平面図、(B)はそのB−B線に沿う
断面図。
ジスタの製造に際し、第1実施形態の図3に続く工程で
あって、(A)は平面図、(B)はそのB−B線に沿う
断面図。
【図14】図13に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図15】図14に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図16】図15に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図17】図16に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図18】(A)は従来の薄膜トランジスタの製造に際
し、透明基板上に半導体薄膜およびチャネル保護膜など
を形成した状態の平面図、(B)はそのB−B線に沿う
断面図。
し、透明基板上に半導体薄膜およびチャネル保護膜など
を形成した状態の平面図、(B)はそのB−B線に沿う
断面図。
【図19】図18に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図20】図19に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図21】図20に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
21 透明基板 25 半導体薄膜 26a チャネル保護膜 28 金属膜 29 シリサイド層
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体薄膜上にシリサイド化が可能な金
属膜を形成し、この金属膜の上方から前記半導体薄膜中
にドナーまたはアクセプタ不純物を含むイオンを打込
み、前記半導体薄膜中に前記ドナーまたはアクセプタ不
純物を注入し、かつ、前記金属膜と前記半導体薄膜との
界面にシリサイド層を均一に形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 半導体薄膜の所定領域上にシリサイド化
が可能な金属膜を形成し、この金属膜の上方から前記半
導体薄膜中にドナーまたはアクセプタ不純物を含むイオ
ンを打込み、前記半導体薄膜中に前記ドナーまたはアク
セプタ不純物を注入し、かつ、前記金属膜と前記半導体
薄膜の所定領域との界面にシリサイド層を均一に形成す
ることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 基板上に半導体薄膜を形成して前記半導
体薄膜の表面の酸化膜を除去し、前記半導体薄膜上にシ
リサイド化が可能な金属膜を形成した上、前記金属膜の
上方から前記半導体薄膜中にドナーまたはアクセプタ不
純物を含むイオンを打込み、前記半導体薄膜中に前記ド
ナーまたはアクセプタ不純物を注入し、かつ、前記金属
膜と前記半導体薄膜との界面にシリサイド層を均一に形
成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の発明に
おいて、前記金属膜は50〜200Å程度に形成するこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の発明に
おいて、イオン打込みの後、前記金属膜を除去すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の発明に
おいて、前記半導体薄膜はアモルファスシリコンで形成
されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9025729A JP2995249B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9025729A JP2995249B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8034184A Division JP2995246B2 (ja) | 1995-06-15 | 1996-01-30 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09213970A true JPH09213970A (ja) | 1997-08-15 |
| JP2995249B2 JP2995249B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=12173904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9025729A Expired - Fee Related JP2995249B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2995249B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-27 JP JP9025729A patent/JP2995249B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2995249B2 (ja) | 1999-12-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |