JPH09216849A - マロン酸エステル誘導体の製造方法 - Google Patents

マロン酸エステル誘導体の製造方法

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JPH09216849A
JPH09216849A JP8046662A JP4666296A JPH09216849A JP H09216849 A JPH09216849 A JP H09216849A JP 8046662 A JP8046662 A JP 8046662A JP 4666296 A JP4666296 A JP 4666296A JP H09216849 A JPH09216849 A JP H09216849A
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JP
Japan
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group
general formula
carbon atoms
acid ester
allyl
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JP8046662A
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English (en)
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Fumie Satou
史衛 佐藤
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 チタン触媒の存在下に、一般式3 R23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3) [R2、R3、R4は水素原子又はC1〜C10のアルキル基
を、RaはC1〜C20のアルキル基、アルケニル基又は
アラルキル基を、RbはC1〜C10のアルキル基又はア
ラルキル基を示す。]のアリル置換マロン酸エステル誘
導体を脱アリル化する一般式4 RaCH(COORb)2 (4) [Ra、Rbは前記に同じ。]のマロン酸エステル誘導
体の製造方法。 【効果】 特定のチタン触媒を用いて式(3)のアリル
置換マロン酸エステル誘導体の脱アリル化を行うことに
よって、アリル基をマロン酸エステルの酸性水素原子の
保護基として用い、マロン酸エステル誘導体を副反応を
少なくして高収率で合成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機合成上有用な
マロン酸エステル誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マロン酸エステルは、2個の酸性水素原
子がそれぞれ容易に脱プロトン−アルキル化され、2個
のカルボキシル基が容易に脱炭酸できるため、下記式に
示すように、種々の誘導体展開が可能であり、有機合成
上、有用な化合物である[A.C.Copeら,Org
anic Reactions,John Wiley
& Sons,New York,1957,Vol.
9,P107.H.O.House,Modern S
ynthetic Reactions,Benjam
in,New York,1972,P492.他]。
【0003】
【化1】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、いままで酸
性水素原子の好適な保護基がなかったため[Prote
ctive Groups in Organic C
hemistry,J.F.W.McOmie,E
d.,Plenum Press,New York,
1973.T.W.Greeneら,Protecti
ve Groupsin Organic Synth
esis,John Wiley & Sons,Ne
w York,1991.他]、モノアルキル化の際に
ジアルキル化の副反応、モノアルキル体から更に誘導す
る際の反応の制約等が避けられなかった[A.Bran
dstrom,Tetrahedron Lett.,
1972,473.G.Bramら,J.Chem.S
oc.,Chem.Commun.,1979,52
2.他]。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、下記一般
式(4) RaCH(COORb)2 (4) [式中、Raは炭素数1〜20の置換又は非置換のアル
キル基、アルケニル基又はアラルキル基を示し、Rbは
炭素数1〜10のアルキル基又はアラルキル基を示
す。]で表されるマロン酸エステル誘導体を上述した副
反応なく、高収率で合成する方法につき鋭意検討を行っ
た結果、下記一般式(1) TiX123 4 (1) [式中、X1、X2、X3 、X4はそれぞれ独立にハロゲン
原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキ
シ基、アリールオキシ基又はNRxRy(Rx、Ryは
それぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラル
キル基を表す。)を示す。又は、X1、X2、X3 、X4
いずれか同士が環を形成していてもよい。]で表される
チタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量
の下記一般式(2) R1MgX5 (2) [式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10
のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。]で
表されるグリニヤール試剤とを反応させることにより得
られるチタン触媒Aを用いることにより、下記一般式
(3) R23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3) [式中、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子又は
炭素数1〜10のアルキル基を示し、Raは炭素数1〜
20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又は
アラルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル
基又はアラルキル基を示す。]で表されるアリル置換マ
ロン酸エステル誘導体が脱アリル化されて、上記一般式
(4)のマロン酸エステル誘導体が副反応を伴わず、高
収率で得られることを見い出したものである。
【0006】即ち、本発明者らは、先に上記チタン触媒
A及びこれを用いる有用な反応を提案した(特願平7−
79685号)が、新たにこのチタン触媒Aが上記式
(3)のアリル置換マロン酸エステル誘導体の脱アリル
化の触媒となること、この反応を利用することで、マロ
ン酸エステルの酸性水素原子の保護基としてアリル基
(R23C=CR4CH2−)を用いることができ、副反
応を防止して式(4)のマロン酸エステル誘導体を工業
的有利に合成し得ることを知見し、本発明をなすに至っ
たものである。
【0007】従って、本発明は、 上記チタン触媒の存在下に、上記一般式(3)で表さ
れるマロン酸エステル誘導体を脱アリル化することを特
徴とする上記一般式(4)で表されるマロン酸エステル
誘導体の製造方法、 下記一般式(5) R23C=CR4CH2CH(COORb)2 (5) [式中、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子又は
炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rbは炭素数1〜
10のアルキル基又はアラルキル基を示す。]で表され
るアリルマロン酸エステルをアルキル化することによ
り、上記一般式(3)で表されるアリル置換マロン酸エ
ステル誘導体を合成し、次いでこの誘導体を上記チタン
触媒の存在下に脱アリル化することを特徴とする上記一
般式(4)で表されるマロン酸エステルの製造方法を提
供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき更に詳しく説
明すると、本発明に係るマロン酸エステル誘導体の製造
方法は、下記一般式(1) TiX123 4 (1) [式中、X1、X2、X3 、X4はそれぞれ独立にハロゲン
原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキ
シ基、アリールオキシ基又はNRxRy(Rx、Ryは
それぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラル
キル基を表す。)を示す。又は、X1、X2、X3 、X4
いずれか同士が環を形成していてもよい。]で表される
チタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量
の下記一般式(2) R1MgX5 (2) [式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10
のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。]で
表されるグリニヤール試剤とを反応させることにより得
られるチタン触媒Aを使用する。
【0009】上記一般式(1)中のX1、X2、X3 、X4
はそれぞれ独立にハロゲン原子、炭素数1〜20のアル
コキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基又は
NRxRy(Rx、Ryはそれぞれ独立に炭素数1〜2
0のアルキル基又はアラルキル基を表す。)を示す。又
は、X1、X2、X3 、X4のいずれか同士が環を形成して
いてもよい。
【0010】この場合、ハロゲン原子の具体例として
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙
げることができ、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラ
ルキルオキシ基又はアリールオキシ基として具体的に
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、i−プロポキ
シ、ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−
ブトキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチル
オキシ、ノニルオキシ、メンチルオキシ、ベンジルオキ
シ、フェネチルオキシ、フェノキシ、ナフチルオキシ、
ビフェニルオキシ、ビナフチルオキシ等を挙げることが
でき、Rx、Ryとして具体的には、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t
−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オク
チル、ノニル、ベンジル、フェネチル、ナフチルエチル
等を挙げることができる。環を形成した基としては、エ
チレンジオキシ、プロピレンジオキシ、1,2−ジメチ
ルエチレンジオキシ、酒石酸ジエステルジオキシ、ビフ
ェニル−1,1’−ジオキシ、ビナフチル−1,1’−
ジオキシ、エチレン−1−アミノ−2−オキシ等を挙げ
ることができる。上記一般式(1)で表されるチタン化
合物として好ましくは、テトライソプロポキシチタン、
クロロトリイソプロポキシチタン、ジクロロジプロポキ
シチタンを例示することができる。
【0011】また、上記一般式(2)中のR1はβ位に
水素原子を有する炭素数2〜10のアルキル基を示し、
5はハロゲン原子を示すが、β位に水素原子を有する
炭素数2〜10のアルキル基としては、具体的にはエチ
ル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、s
ec−ブチル、ペンチル、i−ペンチル、ヘキシル、i
−ヘキシル、ヘプチル、i−ヘプチル、オクチル、i−
オクチル、ノニル、i−ノニル、デシル又はi−デシル
を挙げることができ、ハロゲン原子の具体例としては、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができ
る。上記一般式(2)で表されるグリニヤール試剤とし
て好ましくは、エチルマグネシウムクロリド、エチルマ
グネシウムブロミド、プロピルマグネシウムクロリド、
プロピルマグネシウムブロミド、i−プロピルマグネシ
ウムクロリド、i−プロピルマグネシウムブロミドを例
示することができる。
【0012】上記チタン触媒Aの調製法は、上記一般式
(1)で表されるチタン化合物と、その1〜10倍モル
量の上記一般式(2)で表されるグリニヤール試剤と
を、不活性溶媒中で反応させればよい。不活性溶媒とし
ては反応に関与しないものであればよく、ヘキサン、ヘ
プタン等の飽和炭化水素系、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素系、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル系又はこれらの混合溶媒を
挙げることができる。好ましくはエーテル系溶媒、特に
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチ
ルメチルエーテルである。反応温度は−100〜0℃、
好ましくは−78〜−10℃である。反応時間は反応温
度によって異なるが、1分〜20時間、好ましくは10
分〜2時間である。チタン化合物に対するグリニヤール
試剤の当量は、1〜10当量でよいが、反応基質との副
反応を避けるために特に1.5〜2.5当量とすること
が望ましい。
【0013】本発明は、上記チタン触媒Aの存在下に、
下記一般式(3) R23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3) [式中、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子又は
炭素数1〜10のアルキル基を示し、Raは炭素数1〜
20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又は
アラルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル
基又はアラルキル基を示す。]で表されるアリル置換マ
ロン酸エステル誘導体を脱アリル化することにより、下
記一般式(4) RaCH(COORb)2 (4) [式中、Ra、Rbは前記に同じ。]で表されるマロン
酸エステル誘導体を製造するものである。
【0014】この場合、上記一般式(3)で表されるア
リル置換マロン酸エステル誘導体は、市販の或いはマロ
ン酸エステルのモノアリル化により得られる下記一般式
(5) R23C=CR4CH2CH(COORb)2 (5) [式中、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子又は
炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rbは炭素数1〜
10のアルキル基又はアラルキル基を示す。]で表され
るアリルマロン酸エステルを、更にアルキル化すること
により得ることができる。
【0015】ここで、上記一般式(3)、(4)、
(5)中のR2、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子又
は炭素数1〜10のアルキル基を示し、具体的にはメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec
−ブチル、t−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシル等を挙げることがで
きるが、特にそれぞれ水素原子であることが好ましい。
【0016】Raは炭素数1〜20の置換又は非置換の
アルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を示し、具
体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル、ヘキシル、シクロ
ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、ベンジル、フ
ェネチル、ナフチルエチル等を挙げることができる。こ
れらは二重結合、置換基を含んでいてもよく、置換基と
してはハロゲン原子、ケトン、エステル、エーテル等が
挙げられる。Rbは炭素数1〜10のアルキル基又はア
ラルキル基を示し、具体的にはメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチ
ル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、オクチル、
ノニル、ベンジル、フェネチル等を挙げることができ
る。
【0017】上記式(5)のアリルマロン酸エステルの
酸性水素原子をアルキル化して式(3)のアリル置換マ
ロン酸エステル誘導体を得る場合、そのアルキル化は、
通常よく用いられる塩基による脱プロトン及びアルキル
化試剤との反応により行うことができる。塩基としては
水素化ナトリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金属
又はアルカリ土類金属の水素化物、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭
酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム等のアルカ
リ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、ブチルリチウ
ム等のアルキルリチウム、あるいはピリジン、DBU、
トリエチルアミン等の有機塩基を挙げることができる。
一方、アルキル化試剤は、RaX[Raは前記に同じ。
Xは脱離基で塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロ
ゲン原子、あるいはトシル、メシル、トリフレート等の
置換水酸基を表す。]である。反応は、エーテル、TH
F、アセトン等を用いた均一系、塩化メチレン、トルエ
ンと塩基水溶液及び相関移動触媒を用いた二相系で行う
ことができる。反応温度、反応時間は条件によって異な
るが、通常−78〜100℃、1分〜30時間である。
【0018】以上のようにして合成した一般式(3)で
表されるアリル置換マロン酸エステル誘導体は、前記の
ように調製したチタン触媒Aと反応させることにより、
脱アリル化することができる。この場合、式(3)のア
リル置換マロン酸エステル誘導体とチタン触媒Aを反応
させるに際し、予め調製したチタン触媒をアリル置換マ
ロン酸エステル誘導体と反応させるようにしてもよく、
あるいは式(1)、(2)の化合物をアリル置換マロン
酸エステル誘導体に加え、脱アリル化反応系中で式
(1)、(2)の化合物を反応させてチタン触媒を製造
するようにしてもよい。
【0019】脱アリル化反応に際し、求電子官能基を有
する化合物を存在させてもよい。求電子官能基として
は、アルデヒド基、ケトン基、イミノ基、ヒドラゾン
基、二重結合、三重結合、アシル基、エステル基又はカ
ーボネート基等が挙げられ、化合物としてはアルデヒド
化合物、ケトン化合物、イミン化合物、ヒドラゾン化合
物、オレフィン化合物、アセチレン化合物、アシル化合
物、エステル化合物、α,β不飽和カルボニル化合物又
は炭酸エステル化合物等である。
【0020】アルデヒド化合物としては、C1〜C10
アルキルアルデヒド、C4〜C14のシクロアルキルアル
デヒド、C2〜C14のシクロアルケニルアルデヒド、ベ
ンズアルデヒド、o−ハロゲノベンズアルデヒド、m−
ハロゲノベンズアルデヒド、p−ハロゲノベンズアルデ
ヒド、C1〜C10のアルキルエステル基置換フェニルア
ルデヒド、o−ハロゲノ桂皮アルデヒド、m−ハロゲノ
桂皮アルデヒド、p−ハロゲノ桂皮アルデヒド、p−ハ
ロゲノベンズアルデヒド、フリルアルデヒド、チオフェ
ンアルデヒド等が挙げられる。
【0021】ケトン化合物としては、C3〜C20のアル
キルケトン、C4〜C30のアルキルエステル基置換アル
キルケトン、C3〜C10のシクロアルキルケトン、アセ
トフェノン、テトラロン、デカロン、フリルケトン、チ
オフェノケトン等が挙げられる。
【0022】イミン化合物としては、上記アルデヒド化
合物とC1〜C10のアルキルアミン、アニリン、ベンジ
ルアミンとの反応物が挙げられる。
【0023】ヒドラゾン化合物としては、上記ケトン化
合物とC1〜C10のアルキルヒドラジンとの反応物が挙
げられる。
【0024】オレフィン化合物としては、置換されてい
てもよいアリルアルコール誘導体が挙げられる。
【0025】置換されていてもよいアリルアルコール誘
導体としては、C4〜C13のアリルアルコールアルキル
エステル、C4〜C13のアリルアルコールアルキルカー
バメート等が挙げられる。
【0026】上記アリルアルコール誘導体は、更にC1
〜C20のアルキル基、フェニル基、o−ハロゲノフェニ
ル基、m−ハロゲノフェニル基、p−ハロゲノフェニル
基等で置換されていてもよい。
【0027】反応は不活性溶媒中で行う。不活性溶媒と
しては、反応に関与しないものであればよく、ヘキサ
ン、ヘプタン等の飽和炭化水素系、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素系、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル系、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン等のハロゲン系又はこれらの混合溶
媒を挙げることができる。チタン触媒調製と連続化する
ためには、同一のエーテル系溶媒が好ましい。反応温度
は−100℃〜溶媒の還流温度、好ましくは−78〜0
℃である。反応時間は反応温度によって異なるが、1分
〜20時間、好ましくは10分〜4時間である。各基質
の当量は、アリル置換マロン酸エステル誘導体1当量に
対し、チタン触媒を0.01〜5当量、好ましくは0.
5〜2.5当量である。求電子官能基を有する化合物を
存在させて脱アリル化反応を行う場合、アリル置換マロ
ン酸エステル誘導体1当量に対し、求電子官能基を有す
る化合物を0.5〜2当量、好ましくは0.7〜1.3
当量存在させることができる。反応後、求電子試剤を加
えることにより反応を停止することができる。求電子試
剤としては、水、希塩酸水、重水、塩素、臭素、ヨウ
素、N−ブロモサクシイミド、酸素、炭酸ガス、一酸化
炭素等が挙げられる。
【0028】以上の脱アリル化反応で得られた式(5)
のマロン酸エステル誘導体は、そのまま、あるいは更に
アルキル化して2置換体とし、定法に従い、加水分解、
脱炭酸することで、各種のモノカルボン酸化合物に誘導
することができる。
【0029】下記式に本発明に従ったマロン酸エステル
誘導体の製造方法及びこれを用いた誘導シェーマを示
す。
【0030】
【化2】 (R2、R3、R4、Ra、Rbは上記と同様の意味を示
し、R’aはRaと同様の意味を示す。)
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、特定のチタン触媒を用
いて式(3)のアリル置換マロン酸エステル誘導体の脱
アリル化を行うことによって、アリル基をマロン酸エス
テルの酸性水素原子の保護基として用いることができ、
目的とする式(4)のマロン酸エステル誘導体を副反応
を少なくして高収率で合成できる。
【0032】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例によって限定されるもの
ではない。
【0033】〔参考例1〕水素化ナトリウム(0.92
g,オイル中55%,21mmol)のTHF(50m
l)懸濁溶液に、マロン酸ジエチル(3.2g,20m
mol)を0℃で滴下した。反応液を室温まで昇温し1
時間撹拌した後、臭素化アリル(2.9g,24mmo
l)を加え、終夜撹拌した。水を加えた後、エーテル抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、アリルマロン酸ジエ
チル(2.88g,収率72%)を得た。本品は市販品
と一致した。
【0034】
【化3】
【0035】〔参考例2〕参考例1と同様にして、アリ
ルマロン酸ジエチル(3.0g,15mmol)と臭素
化ベンジル(3.1g,18mmol)から、アリル
(ベンジル)マロン酸ジエチル(3.56g,収率82
%)を得た。
【0036】
【化4】 アリル(ベンジル)マロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:1.24(t,J=7.1Hz,6
H),2.57(d,J=7.3Hz,2H),3.2
4(s,2H),4.13−4.25(m,4H),
5.13−5.18(m,2H),5.70−5.85
(m,1H),7.09−7.20(m,2H),7.
21−7.30(m,3H).13 C NMR,δ:14.59,37.09,38.6
7,59.42,61.78,119.68,127.
46,128.77,130.59,133.27,1
36.68,171.32. IR(neat):3080,2990,1730,1
640,1495,1445,1370,1280,1
250,1210,1190,1150,1100,1
080,1040,920,860,740,700. 元素分析値(C17224),計算値(%):C,7
0.32;H,7.64.実測値(%):C,69.8
2;H,7.82.
【0037】〔実施例1〕テトライソプロポキシチタン
(0.284g,1.0mmol)とアリル(ベンジ
ル)マロン酸ジエチル(0.145g,0.5mmo
l)のエーテル(7.5ml)溶液に、イソプロピルマ
グネシウムクロリド(1.53ml,エーテル中1.3
1M,2mmol)を−50℃で滴下した。反応液を−
40℃で1時間撹拌すると、溶液の色は黄色から褐色に
変化した。1N塩酸水溶液を加え、室温で15分撹拌
後、参考例1と同様に処理、精製し、脱アリル体である
ベンジルマロン酸ジエチル(収率97%)を得た。
【0038】
【化5】
【0039】〔実施例2〕テトライソプロポキシチタン
(0.284g,1.0mmol)とアリル(ベンジ
ル)マロン酸ジエチル(0.145g,0.5mmo
l)のエーテル(7.5ml)溶液に、イソプロピルマ
グネシウムクロリド(1.53ml,エーテル中1.3
1M,2mmol)を−50℃で滴下した。反応液を−
40℃で1時間撹拌すると、溶液の色は黄色から褐色に
変化した。次にベンズアルデヒド(0.080g,0.
75mmol)を加え、混合物を0℃で1時間撹拌し
た。1N塩酸水溶液を加え、室温で15分撹拌後、参考
例1と同様に処理、精製し、脱アリル体であるベンジル
マロン酸ジエチル(収率97%)を得た。
【0040】
【化6】
【0041】〔参考例3〕参考例2と同様にして、アリ
ルマロン酸ジエチル(6.5g,32.5mmol)と
1,5−ジヨードペンタン(21.1g,65mmo
l)から、アリル(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエ
チル(9.01g,収率70%)を得た。
【0042】
【化7】 アリル(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエチルの特性
1 H NMR,δ:1.24(t,J=7.1Hz,6
H),1.15−1.30(m,2H),1.40(t
t,J1,J2=7.3Hz,2H),1.76−1.8
8(m,4H),2.63(d,J=7.7Hz,2
H),3.16(t,J=7.0Hz,2H),4.1
8(q,J=7.1Hz,4H),5.06−5.12
(m,2H),5.56−5.70(m,1H).13 C NMR,δ:6.52,14.12,22.8
0,30.62,32.01,33.06,37.0
2,57.35,61.15,118.81,132.
54,171.21. IR(neat):3090,2885,2840,1
735,1645,1470,1450,1370,1
290,1230,1210,1150,1100,1
030,925,860. 元素分析値(C15254I),計算値(%):C,4
5.47;H,6.36.実測値(%):C,45.2
2;H,6.47.
【0043】〔参考例4〕ヨウ化銅(0.228g,
1.2mmol)のTHF(2.1ml)懸濁液にブチ
ルリチウム(0.88ml,ヘキサン中2.68M,
2.4mmol)を−10℃で滴下した。反応液を30
分で0℃まで昇温した後、アリル(5−ヨードペンチ
ル)マロン酸ジエチル(0.40g,1mmol)を加
え、0℃で5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶
液を加えた後、参考例1と同様に精製し、アリル(ノニ
ル)マロン酸ジエチル(0.234g,収率75%)を
得た。
【0044】
【化8】 アリル(ノニル)マロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:0.88(t,J=7.0Hz,3
H),1.17−1.25(m,20H),1.83−
1.88(m,2H),2.64(d,J=7.4H
z,2H),4.18(q,J=7.1Hz,4H),
5.06−5.12(m,2H),5.57−5.72
(m,1H).13 C NMR,δ:14.06,14.12,22.6
6,23.80,29.27,29.33,29.8
1,31.89,32.20,36.94,57.5
1,61.05,118.63,132.74,17
1.40. IR(neat):3080,2920,2840,1
730,1640,1470,1450,1360,1
200,1140,1090,1030,910,85
0. 元素分析値(C19344),計算値(%):C,6
9.90;H,10.50.実測値(%):C,69.
52;H,10.80.
【0045】〔実施例3〕実施例1と同様にして、アリ
ル(ノニル)マロン酸ジエチル(0.175g,0.5
4mmol)の脱アリル反応で、ノニルマロン酸ジエチ
ル(0.142g,収率92%)を得た。
【0046】
【化9】 ノニルマロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:0.87(t,J=7.1Hz,3
H),1.23−1.29(m,20H),1.87−
1.89(m,2H),3.30(t,J=7.6H
z,1H),4.19(q,J=7.1Hz,4H).13 C NMR,δ:14.08,22.65,27.3
3,28.76,29.21,29.47,31.8
6,52.12,61.21,169.60. IR(neat):2910,2840,1750,1
730,1460,1360,1140,1115,1
090,1020,850. 元素分析値(C16304),計算値(%):C,6
7.10;H,10.56.実測値(%):C,67.
56;H,10.93.
【0047】〔参考例5〕参考例3と同様にして、アリ
ルマロン酸ジエチル(2.0g,10mmol)と1,
4−ジヨードブタンから、アリル(4−ヨードブチル)
マロン酸ジエチル(2.48g,収率65%)を得た。
【0048】
【化10】 アリル(4−ヨードブチル)マロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:1.26(t,J=7.0Hz,6
H),1.32−1.37(m,2H),1.78−
1.90(m,4H),2.65(d,J=7.4H
z,2H),3.18(t,J=6.9Hz,2H),
4.19(q,J=7.1Hz),5.07−5.15
(m,2H),5.58−5.71(m,1H).13 C NMR,δ:6.17,14.12,24.7
5,31.04,33.49,36.94,57.2
2,61.22,118.97,132.40,17
1.07. IR(neat):3080,2980,2860,1
730,1640,1450,1370,1280,1
210,1140,1090,1020,920,86
0. 元素分析値(C14234I),計算値(%):C,4
3.99;H,6.06.実測値(%):C,44.1
1;H,6.26.
【0049】〔実施例4〕実施例1と同様にして、アリ
ル(4−ヨードブチル)マロン酸ジエチル(0.50
g,1.31mmol)の脱アリル反応で、(4−ヨー
ドブチル)マロン酸ジエチル(0.412g,収率92
%)を得た。
【0050】
【化11】 (4−ヨードブチル)マロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:1.28(t,J=7.1Hz,6
H),1.39−1.52(m,2H),1.80−
1.96(m,4H),3.19(t,J=6.9H
z,2H),3.32(t,J=7.5Hz,1H),
4.21(q,J=7.1Hz,4H).13 C NMR,δ:5.92,14.03,27.5
4,28.11,32.95,51.74,61.3
0,169.16. IR(neat):2980,2930,2860,1
750,1730,1440,1370,1250,1
230,1170,1150,1090,1030,8
55. 元素分析値(C11194I),計算値(%):C,3
8.61;H,5.60.実測値(%):C,39.0
7;H,5.96.
【0051】〔参考例6〕参考例3と同様にして、アリ
ルマロン酸ジエチル(3.06g,15.3mmol)
と3−ブロモプロピオン酸アリル(3.55g,18.
4mmol)から、アリル(2−カルボアリルオキシエ
チル)マロン酸ジエチル(4.52g,収率95%)を
得た。
【0052】
【化12】 アリル(2−カルボアリルオキシエチル)マロン酸ジエ
チルの特性値 1 H NMR,δ:1.25(t,J=7.1Hz,6
H),2.16−2.28(m,2H),2.31−
2.40(m,2H),2.64(d,J=7.5H
z,2H),4.19(q,J=7.1Hz,4H),
4.57(d,J=6.0Hz,2H),5.09−
5.16(m,2H),5.21−5.35(m,2
H),5.59−5.73(m,1H),5.84−
5.97(m,1H).13 C NMR,δ:14.03,26.63,29.3
7,37.62,56.64,61.34,65.1
9,118.18,119.25,132.06,13
2.12,170.68,172.34. IR(neat):3440,3080,2990,1
730,1640,1440,1385,1360,1
190,1090,1080,1010,990,92
0,850. 元素分析値(C16246),計算値(%):C,6
1.52;H,7.74.実測値(%):C,61.2
5;H,7.92.
【0053】〔参考例7〕Pd2(dba)3・CHCl
3(0.207g,0.20mmol)、ギ酸(1.3
1g,28.4mmol)、トリエチルアミン(2.4
g,24mmol)、トリブチルホスフィン(0.16
2g,0.8mmol)のTHF(73ml)溶液に、
室温でアリル(2−カルボアリルオキシエチル)マロン
酸ジエチル(2.51g,8mmol)を加え、40℃
で2時間撹拌した。1N塩酸水溶液を加えた後、エーテ
ルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で抽出した。炭酸水素ナトリウム水
溶液層をエーテルで洗浄後、1N塩酸水溶液で酸性と
し、エーテルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、アリル(2−カルボキ
シエチル)マロン酸ジエチル(1.95g,収率90
%)を得た。
【0054】
【化13】 アリル(2−カルボキシエチル)マロン酸ジエチルの特
性値 1 H NMR,δ:1.26(t,J=7.1Hz,6
H),2.19(t,J=7.5Hz,2H),2.3
8(t,J=7.5Hz,2H),2.66(d,J=
7.1Hz,2H),4.19(q,J=7.2Hz,
4H),5.10−5.17(m,2H),5.59−
5.73(m,1H).
【0055】〔参考例8〕アリル(2−カルボキシエチ
ル)マロン酸ジエチル(1.95g,7.2mmol)
とオキザリルクロリド(2.3g,18.1mmol)
のベンゼン(14.5ml)溶液を70℃で1時間加熱
撹拌した。反応液を室温まで冷却後、溶媒を減圧留去
し、4,4−ジカルボエトキシ−6−ヘプテン酸クロリ
ド(1.92g,収率91%)を得た。
【0056】
【化14】 4,4−ジカルボエトキシ−6−ヘプテン酸クロリドの
特性値 1 H NMR,δ:1.26(t,J=7.1Hz,6
H),2.22(t,J=7.9Hz,2H),2.6
4(d,J=7.1Hz,2H),3.00(t,J=
7.8Hz,2H),4.20(q,J=7.2Hz,
4H),5.11−5.16(m,2H),5.57−
5.71(m,1H).
【0057】〔参考例9〕ヨウ化銅(0.293g,
1.2mmol)のエーテル(2ml)懸濁液にメチル
リチウム(1.26ml,エーテル中1.91M,2.
4mmol)を−10℃で滴下した。反応液を30分で
0℃まで昇温した後、4,4−ジカルボエトキシ−6−
ヘプテン酸クロリド(0.291g,1.0mmol)
を加え、0℃で6時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム
水溶液を添加後、エーテルで抽出し、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、5,5−
ジカルボエトキシ−7−オクテン−2−オン(0.29
5g,収率91%)を得た。
【0058】
【化15】 5,5−ジカルボエトキシ−7−オクテン−2−オンの
特性値 1 H NMR,δ:1.25(t,J=7.1Hz,6
H),2.13(t,J=8.0Hz,2H),2.1
3(s,3H),2.46(t,J=7.9Hz,2
H),2.63(d,J=6.1Hz,2H),4.1
8(q,J=7.0Hz,4H),5.08−5.14
(m,2H),5.58−5.73(m,1H).13 C NMR,δ:14.04,26.48,29.8
1,37.94,38.55,56.57,61.2
9,119.14,132.18,170.86,20
7.15. IR(neat):3080,2980,1730,1
650,1470,1370,1210,1100,1
030,930,860. 元素分析値(C14225),計算値(%):C,6
2.20;H,8.20.実測値(%):C,62.3
1;H,8.44.
【0059】〔参考例10〕トリフェニルメチルホスホ
ニウムブロミド(0.536g,1.5mmol)のT
HF(4.2ml)懸濁液に、ブチルリチウム(0.8
8ml,ヘキサン中1.6M,1.4mmol)を0℃
で滴下した。反応液を0℃で30分撹拌後、5,5−ジ
カルボエトキシ−7−オクテン−2−オン(0.27
g,1.0mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。
参考例9と同様に処理、精製し、アリル(3−メチル−
3−ブテニル)マロン酸ジエチル(0.239g,収率
89%)を得た。
【0060】
【化16】 アリル(3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチル
の特性値 1 H NMR,δ:1.24(t,J=7.1Hz,6
H),1.71(s,3H),1.86−1.92
(m,2H),1.97−2.04(m,2H),2.
66(d,J=6.6Hz,2H),4.18(q,J
=7.1Hz,4H),4.68(s,1H),4.7
0(s,1H),5.07−5.13(m,2H),
5.58−5.71(m,1H).13 C NMR,δ:14.11,22.39,30.6
3,32.09,36.95,57.21,61.1
5,110.33,118.86,132.49,14
4.93,171.15. IR(neat):3080,2980,1730,1
640,1450,1370,1275,1220,1
200,1180,1090,1030,920,89
0,860. 元素分析値(C15204),計算値(%):C,6
7.14;H,9.01.実測値(%):C,66.9
9;H,9.31.
【0061】〔実施例5〕実施例1と同様にして、アリ
ル(3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチル
(0.134g,0.5mmol)の脱アリル反応で、
(3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチル(0.
103g,収率90%)を得た。
【0062】
【化17】 (3−メチル−3−ブテニル)マロン酸ジエチルの特性
1 H NMR,δ:1.27(t,J=7.1Hz,6
H),1.73(s,3H),2.05(m,4H),
3.31−3.38(m,1H),4.20(q,J=
7.1Hz,4H),4.70(s,1H),4.76
(s,1H).13 C NMR,δ:14.01,22.09,26.6
1,35.19,51.30,61.22,111.1
1,144.02,169.38. IR(neat):3080,2980,2940,1
750,1730,1650,1450,1370,1
150,1100,1030,890,860. 元素分析値(C12204),計算値(%):C,6
3.14;H,8.83.実測値(%):C,62.8
7;H,9.00.
【0063】〔参考例11〕水素化ナトリウム(0.0
49g,オイル中55%,1.13mmol)のエタノ
ール(10.4ml)溶液に、アリルマロン酸ジエチル
(3.0g,15mmol)とメチルビニルケトン
(1.39g,19.9mmol)を加え、室温で22
時間撹拌した。参考例1と同様に処理、精製し、5,5
−ジカルボエトキシ−7−オクテン−2−オン(3.5
6g,収率88%)を得た。
【0064】
【化18】
【0065】〔比較参考例1〕参考例3と同様の反応を
行い、マロン酸ジエチル(0.16g,1.0mmo
l)と1,5−ジヨードペンタン(0.65g,2.0
mmol)から、(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエ
チル(0.20g,収率57%)及びシクロヘキサン−
1,1−ジマロン酸ジエチル(0.09g,収率40
%)を得た。
【0066】
【化19】 (5−ヨードペンチル)マロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:1.27(t,J=7.1Hz,6
H),1.22−1.49(m,4H),1.79−
1.88(m,4H),3.18(t,J=6.9H
z,2H),3.32(t,J=7.5Hz,1H),
4.20(q,J=7.1Hz,4H).13 C NMR,δ:6.63,14.07,26.2
0,28.46,30.05,33.07,51.9
2,61.30,169.37. IR(neat):3000,2940,2860,1
740,1470,1460,1380,1250,1
230,1160,1100,1030,870,76
0. 元素分析値(C12214I),計算値(%):C,4
0.46;H,5.94.実測値(%):C,41.1
1;H,6.20.シクロヘキサン−1,1−ジマロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:1.27(t,J=7.1Hz,6
H),1.33−1.48(m,2H),1.48−
1.56(m,4H),1.96(m,4H),4.1
9(q,J=7.1Hz,4H).
【0067】〔比較参考例2〕参考例4と同様の反応を
行い、(5−ヨードペンチル)マロン酸ジエチル(0.
065g,0.18mmol)から、ノニルマロン酸ジ
エチル(収率10%)及びシクロヘキサン−1,1−ジ
マロン酸ジエチル(収率90%)の混合物を得た。
【0068】
【化20】
【0069】〔比較参考例3〕参考例5と同様の反応を
行い、マロン酸ジエチル(0.16g,1.0mmo
l)と1,4−ジヨードブタンから、シクロペンタン−
1,1−ジマロン酸ジエチル(0.135g,収率62
%)のみが得られた。
【0070】
【化21】 シクロペンタン−1,1−ジマロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:1.26(t,J=7.1Hz,6
H),1.65−1.70(m,4H),2.16−
2.19(m,4H),4.18(q,J=7.1H
z,4H).
【0071】〔比較参考例4〕参考例6と同様にして、
マロン酸ジエチル(0.589g,3.68mmol)
と3−ブロモプロピオン酸アリルから、(2−カルボア
リルエチル)マロン酸ジエチル(0.751g,収率7
5%)を合成した。
【0072】
【化22】 (2−カルボアリルエチル)マロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:1.27(t,J=7.3Hz,6
H),2.23(dt,J1=6.5Hz,J2=7.7
Hz,2H),2.43(t,J=7.7Hz,2
H),3.45(t,J=6.5Hz,1H),4.2
0(q,J=7.3Hz,4H),4.57(d,J=
6.1Hz,2H),5.21−5.33(m,2
H),5.83−5.98(m,1H). このものに参考例7と同様の反応を行っても、目的のカ
ルボン酸は得られなかった。
【0073】〔比較参考例5〕参考例11と同様にし
て、マロン酸ジエチル(2.0g,12.5mmol)
とメチルビニルケトンから、(3−オキソブチル)マロ
ン酸ジエチル(1.68g,収率64%)を合成した。
【0074】
【化23】 (3−オキソブチル)マロン酸ジエチルの特性値 1 H NMR,δ:1.27(t,J=7.1Hz,6
H),2.15(s,3H),2.11−2.26
(m,2H),2.55(t,J=7.2Hz,2
H),3.39(t,J=7.3Hz,1H),4.2
0(q,J=7.1Hz,4H). このもの(0.23g,1.0mmol)とPh3P=
CH2とからは、目的の(3−メチル−3−ブテニル)
マロン酸ジエチルは0.045g(収率20%)しか得
られなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) TiX123 4 (1) [式中、X1、X2、X3 、X4はそれぞれ独立にハロゲン
    原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキ
    シ基、アリールオキシ基又はNRxRy(Rx、Ryは
    それぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラル
    キル基を表す。)を示す。又は、X1、X2、X3 、X4
    いずれか同士が環を形成していてもよい。]で表される
    チタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量
    の下記一般式(2) R1MgX5 (2) [式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10
    のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。]で
    表されるグリニヤール試剤とを反応させることにより得
    られるチタン触媒の存在下に、下記一般式(3) R23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3) [式中、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子又は
    炭素数1〜10のアルキル基を示し、Raは炭素数1〜
    20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニル基又は
    アラルキル基を示し、Rbは炭素数1〜10のアルキル
    基又はアラルキル基を示す。]で表されるアリル置換マ
    ロン酸エステル誘導体を脱アリル化することを特徴とす
    る下記一般式(4) RaCH(COORb)2 (4) [式中、Ra、Rbは前記に同じ。]で表されるマロン
    酸エステル誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 下記一般式(5) R23C=CR4CH2CH(COORb)2 (5) [式中、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子又は
    炭素数1〜10のアルキル基を示し、Rbは炭素数1〜
    10のアルキル基又はアラルキル基を示す。]で表され
    るアリルマロン酸エステルをアルキル化することによ
    り、下記一般式(3) R23C=CR4CH2C(Ra)(COORb)2 (3) [式中、R2、R3、R4、Rbは前記に同じ。Raは炭
    素数1〜20の置換又は非置換のアルキル基、アルケニ
    ル基又はアラルキル基を示す。]で表されるアリル置換
    マロン酸エステル誘導体を合成し、次いでこの誘導体
    を、下記一般式(1) TiX123 4 (1) [式中、X1、X2、X3 、X4はそれぞれ独立にハロゲン
    原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、アラルキルオキ
    シ基、アリールオキシ基又はNRxRy(Rx、Ryは
    それぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基又はアラル
    キル基を表す。)を示す。又は、X1、X2、X3 、X4
    いずれか同士が環を形成していてもよい。]で表される
    チタン化合物と、このチタン化合物の1〜10倍モル量
    の下記一般式(2) R1MgX5 (2) [式中、R1はβ位に水素原子を有する炭素数2〜10
    のアルキル基を示し、X5はハロゲン原子を示す。]で
    表されるグリニヤール試剤とを反応させることにより得
    られるチタン触媒の存在下に、脱アリル化することを特
    徴とする下記一般式(4) RaCH(COORb)2 (4) [式中、Ra、Rbは前記に同じ。]で表されるマロン
    酸エステル誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 R2、R3、R4がそれぞれ水素原子であ
    る請求項1又は2に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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