JPH09216853A - ジハロフェニルカルボナート誘導体 - Google Patents

ジハロフェニルカルボナート誘導体

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JPH09216853A
JPH09216853A JP2462697A JP2462697A JPH09216853A JP H09216853 A JPH09216853 A JP H09216853A JP 2462697 A JP2462697 A JP 2462697A JP 2462697 A JP2462697 A JP 2462697A JP H09216853 A JPH09216853 A JP H09216853A
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chloro
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Kenji Hirai
憲次 平井
Takamasa Fuchigami
高正 渕上
Atsuko Fujita
敦子 藤田
Hiroaki Hirose
弘明 廣瀬
Masahiro Yokota
正浩 横多
Shoin Nagato
松陰 長戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なヒダントイン誘導体の合成中間体とし
て有用なジハロフェニルカルボナート誘導体を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 下記一般式 【化1】 〔式中、XおよびYは互いに独立にハロゲン原子を表わ
し、Zはニトロ基、アミノ基、又はイソシアナト基を表
わす。Rは低級アルキル基またはアラルキル基を表わ
す。〕で示されるジハロフェニルカルボナート誘導体。 【効果】 除草剤として有用な新規なヒダントイン誘導
体の合成中間体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なヒダントイ
ン誘導体の合成中間体として有用なジハロフェニルカル
ボナート誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、下記一般式(1)
【0003】
【化2】
【0004】〔式中、XおよびYは互いに独立にハロゲ
ン原子を表わす。R1は水素原子、アルキル基、シクロ
アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を表わ
し、R2は水素原子、アルキル基、アルケニル基または
アルキニル基を表わす。R3およびR4は互いに独立して
水素原子または低級アルキル基を表わす。〕で示される
ヒダントイン誘導体が優れた除草活性を有することを見
いだした(特開昭63−183567号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規なヒダ
ントイン誘導体の合成中間体として有用なジハロフェニ
ルカルボナート誘導体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記ヒダ
ントイン誘導体の合成中間体として下記一般式で示され
るジハロフェニルカルボナート誘導体が有用であること
を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、下記一般式(2)
【0008】
【化3】
【0009】〔式中、XおよびYは互いに独立にハロゲ
ン原子を表わし、Zはニトロ基、アミノ基、又はイソシ
アナト基を表わす。Rは低級アルキル基またはアラルキ
ル基を表わす。〕で示されるジハロフェニルカルボナー
ト誘導体に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】上記式中、XおよびYで示される
ハロゲン原子の例としては、塩素、臭素、フッ素、ヨウ
素を挙げることができる。また、低級アルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、sec−ブチル基などを例示することが
できる。
【0011】本発明のジハロフェニルカルボナート誘導
体は、下記の方法によって製造することができる。
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、XおよびYはハロゲン原子を表わ
す。R5は上記Rと同じであって、低級アルキル基また
はアラルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。R3およびR4は互いに独立して水素原子または低級
アルキル基を表わす。〕。
【0014】すなわちニトロベンゼン誘導体(2a)を
水素存在下、酸化白金、白金一炭素あるいはパラジウム
一炭素の触媒を用いて還元し、アニリン誘導体(2b)
とし、ついでこのものをホスゲンガスあるいはクロロギ
酸トリクロロメチルで処理することによりイソシアネー
ト誘導体(2c)へと変換することができる。このイソ
シアネート誘導体(2c)とアンモニアとを反応させる
ことによって、尿素誘導体(3)が製造される。
【0015】尿素誘導体(3)は、上記のスキームに従
って、一般式(6)で示されるヒダントイン誘導体に誘
導しうる(下記参考例参照)。
【0016】さらに、このヒダントイン誘導体は、下記
のスキームに従って、上記一般式(1)で示されるヒダ
ントイン誘導体に包含される、一般式(A)、(B)、
(C)、(D)で示される化合物に誘導しうる(下記参
考例参照)。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】〔式中、X、Y、R1、R2、R3およびR4
は前記と同じ意味を表わし、Zは脱離基を表わす。〕
【0020】上記の方法によって製造される上記一般式
(1)で示されるヒダントイン誘導体の一例を第1表に
示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【実施例】次に本発明を実施例、参考例、試験例を挙げ
て更に詳細に説明する。
【0023】実施例1
【0024】
【化7】
【0025】2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシ
カルボニルオキシニトロベンゼン(52.1g,0.2
4mol)のエタノール(600ml)溶液に二酸化白
金(1.5g)を加え常圧の水素雰囲気下に水素ガスの
吸収がとまるまで室温で反応させた。反応終了後、触媒
を濾別し、得られた淡黄色透明溶液から減圧下に溶媒を
留去し、淡赤褐色油状物を得た。このものはNMRスペ
クトルよりほぼ純品の2−フルオロ−4−クロロ−5−
メトキシカルボニルオキシアニリンであることを確認し
た。このものはシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製することができるが、そのまま次の反応に用い
ることができる。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ 3.8
6(3H,s),4.13(2H,br s),6.4
8(1H,d,JHF=8Hz),6.92(1H,d,
HF=10Hz).
【0026】実施例2
【0027】
【化8】
【0028】2−フルオロ−4−ブロモ−5−メトキシ
カルボニルオキシニトロベンゼン(30.4g,0.1
mol)のエタノール(300ml)溶液に二酸化白金
(1.0g)を加え、水素雰囲気下、水素の吸収がとま
るまで攪拌した。反応終了後、触媒を濾別し、溶液から
減圧下に溶媒を留去することによって、2−フルオロ−
4−ブロモ−5−メトキシカルボニルオキシアニリンの
褐色固体(28.0g)を得た。1 H−NMR(CCl4,TMS,ppm):δ 3.83
(3H,s),5.01.(2H,br s),6.6
3(1H,d,JHF=7.6Hz),7.06(1H,
d,JHF=9.8Hz).
【0029】実施例3
【0030】
【化9】
【0031】滴下ロート及び蒸留装置を装備した500
ccの三ッ口フラスコにクロロギ酸トリクロロメチル
(19ml,158mmol)の酢酸エチル(200m
l)溶液を入れ、これに2−フルオロ−4−クロロ−5
−メトキシカルボニルオキシアニリン(21.9g,1
00mmol)の酢酸エチル(100ml)溶液を20
分で滴下した。滴下終了後80℃に加熱し、酢酸エチル
を留去した。放冷後四塩化炭素(150ml)を加え一
晩放置した。不溶物を濾別後、濾液から減圧下に溶媒を
留去することにより2−フルオロ−4−クロロ−5−メ
トキシカルボニルオキシフェニルイソシアネート(2
0.6g,収率84%)の淡褐色固体を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ 3.8
8(3H,s),6.97(1H,d),7.37(1
H,d). IR(KBr disk,cm-1):2260,177
0.
【0032】実施例4
【0033】
【化10】
【0034】滴下ロート及び蒸留装置を装備した500
mlの三ッ口フラスコにクロロギ酸トリクロロメチル
(15ml,125mmol)の酢酸エチル(150m
l)溶液を入れ、これに2−フルオロ−4−ブロモ−5
−メトキシカルボニルオキシアニリン(28.0g,1
13mmol)の酢酸エチル溶液を20分で滴下した。
滴下終了後80℃に加熱し、酢酸エチルを留去した。放
冷後四塩化炭素(150ml)を加え、不溶物を濾別
後、濾液から減圧下に溶媒を留去することにより2−フ
ルオロ−4−ブロモ−5−メトキシカルボニルオキシフ
ェニルイソシアネート(29.1g,収率94%)の褐
色固体を得た。1 H−NMR(CCl4,TMS,ppm):δ 3.87
(3H,s),6.89(1H,d,JHF=6.8H
z),7.31(1H,d,JHF=8.6Hz). IR(KBr disk,cm-1):2260,177
0.
【0035】参考例1
【0036】
【化11】
【0037】2−フルオロ−4−クロロ−5−エトキシ
カルボニルオキシフェニルイソシアネート(16.7
g,64mmol)のベンゼン(300ml)溶液に、
氷冷下激しく攪拌しながらアンモニアガスを導入した。
ただちに白色固体の析出が認められた。30分後、析出
した固体を濾取しベンゼンで充分洗浄の後、乾燥させ
た。このものは、目的とする2−フルオロ−4−クロロ
−5−エトキシカルボニルオキシフェニル尿素(14.
2g,収率80%)であった。1 H−NMR(CDCl3−CD3OD,TMS,pp
m):δ 1.37(3H,t,J=7.2Hz),
4.30(2H,q,J=7.2Hz),7.10(1
H,d,JHF=10.2Hz),8.07(1H,d,
HF=7.2Hz).
【0038】参考例2
【0039】
【化12】
【0040】2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシ
カルボニルオキシフェニルイソシアネート(12.3
g,50mmol)のベンゼン(100ml)溶液に、
氷冷下激しく攪拌しながらアンモニアガスを導入した。
30分後析出した白色固体を濾過し、ベンゼンで充分洗
浄し、乾燥した。このものは、目的とする2−フルオロ
−4−クロロ−5−メトキシカルボニルオキシフェニル
尿素(10.3g,収率78%)であることをNMRス
ペクトル等より確認した。1 H−NMR(DMSO−d6,TMS,ppm):δ
3.87(3H,s),5.81(2H,br s),
7.12(1H,d,JHF=10Hz),8.28(1
H,d,JHF=7.2Hz),8.48(1H,br
s).
【0041】参考例3
【0042】
【化13】
【0043】参考例2と同様の操作により2−フルオロ
−4−ブロモ−5−メトキシカルボニルオキシフェニル
イソシアネート(47.7g,164mmol)から2
−フルオロ−4−ブロモ−5−メトキシカルボニルオキ
シフェニル尿素(37.7g,収率75%)を得た。1 H−NMR(CDCl3−CD3OD,TMS,pp
m):δ 3.83(3H,s),7.28(1H,
d,JHF=10Hz),7.99(1H,d,JHF
7.2Hz).
【0044】参考例4
【0045】
【化14】
【0046】2,4−ジクロロ−5−メトキシカルボニ
ルオキシニトロベンゼンを原料として、実施例1〜4と
同様の操作によって合成した2,4−ジクロロ−5−メ
トキシカルボニルオキシフェニルイソシアネート(5.
04g,19.2mmol)のベンゼン(120ml)
溶液に、氷冷下激しく攪拌しながらアンモニアガスを導
入した。30分後、析出した白色固体を濾過し、ベンゼ
ンで充分洗浄した。このものは、目的とする2,4−ジ
クロロ−5−メトキシカルボニルオキシフェニル尿素
(4.68g,収率88%)であることを1H−NMR
より確認した。1 H−NMR(CDCl3−DMSO−d6,TMS,pp
m):δ 3.88(3H,s),6.35(2H,b
r),7.45(1H,s),8.20(1H,b
r),8.32(1H,s).
【0047】参考例5
【0048】
【化15】
【0049】2−フルオロ−4−クロロ−5−エトキシ
カルボニルオキシフェニル尿素(10.1g,36.4
mmol)と小過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル
(5.2g)のベンゼン(100ml)溶液に触媒量の
p−トルエンスルホン酸(60mg,0.35mmo
l)を加え、4時間加熱還流した。反応終了後放冷し、
析出した個体を濾別した。濾液を減圧下に濃縮し淡褐色
の油状物を得た。エーテル−ペンタンより再結晶するこ
とにより淡黄色の個体(15.5g)を得た。このもの
は、1H−NMRスペクトルより環化生成物である3−
(2’−フルオロ−4’−クロロ−5’−エトキシカル
ボニルオキシフェニル)−5−イソプロピリデンヒダン
トインを少量含むものの、ほぼ目的とするN−(2−フ
ルオロ−4−クロロ−5−エトキシカルボニルオキシフ
ェニル)−N’−(1’−メトキシカルボニル−2’−
メチル−1’−プロペニル)尿素であった。この混合物
は、分離精製することなく次の反応に使用した。
【0050】参考例6
【0051】
【化16】
【0052】N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−エ
トキシカルボニルオキシフェニル)−N’−(1’−メ
トキシカルボニル−2’−メチル−1’−プロペニル)
尿素(1.37g,3.5mmol)のベンゼン(20
ml)溶液に酢酸ナトリウム(300mg)を加え20
時間加熱還流した。反応終了後析出した酢酸ナトリウム
を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。エーテル−ペンタ
ン溶媒系より再結晶し、3−(2’−フルオロ−4’−
クロロ−5’−エトキシカルボニルオキシフェニル)−
5−イソプロピリデンヒダントインの淡黄色個体(1.
24g,収率96%)を得た。1 H−NMR(CDCl3, TMS, ppm): δ
1.40(3H,t,J=6.8Hz),1.94(3
H,s),2.30(3H,s),4.35(2H,
q,J=6.8Hz),7.28(1H,s),7.4
1(1H,d,JHF=2.8Hz),8.02(1H,
br s).
【0053】参考例7
【0054】
【化17】
【0055】3−(2’−フルオロ−4’−クロロ−
5’−エトキシカルボニルオキシフェニル)−5−イソ
プロピリデンヒダントイン(204mg,0.57mm
ol)及び炭酸ナトリウム(50mg)のメタノール
(20ml)溶液を40℃で3時間攪拌した。反応終了
後飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、エーテル(5m
l×3回)で抽出した。有機層を水で洗浄した後無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶液を減
圧下に濃縮して褐色の油状物をえた。これにエーテルを
加え析出した白色結晶(162mg)を濾過により単離
した。このものはNMRスペクトル等により3−(2’
−フルオロ−4’−クロロ−5’−ヒドロキシフェニ
ル)−5−イソプロピリデンヒダントイン(化合物2)
であることを確認した。この化合物の物性値を第2表及
び第3表に示す。
【0056】参考例8
【0057】
【化18】
【0058】ネジ口試験管に3−(2’−フルオロ−
4’−クロロ−5’−ヒドロキシフェニル)−5−イソ
プロピリデンヒダントイン(25mg,91.7μmo
l)を入れN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)を
加え溶解させた。炭酸カリウム(70mg)及びヨウ化
メチル(100μl)を加え40℃で9時間攪拌した。
反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えエーテ
ル(3ml×3回)で抽出した。エーテル層を水(2m
l×3回)で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥剤を除去し、エーテル溶液を減圧下に濃縮すること
によって析出した白色固体を濾過により単離した。この
ものは1−メチル−3−(2’−フルオロ−4’−クロ
ロ−5’−メトキシフェニル)−5−イソプロピリデン
ヒダントイン(化合物10)であり、収量は22mg
(収率80%)であった。この化合物の物性値を第2表
及び第3表に示す。
【0059】参考例9〜19 上記参考例に記載した方法に準じて、参考例で得た尿素
誘導体より化合物1、3〜9、11〜13のヒダントイ
ン誘導体を製造した。これらの化合物の物性値を第2表
及び第3表に示す。
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】製剤例1(粒剤) 本発明化合物を5部、ペントナイト35部、タルク55
部、リグニンスルホン酸ソーダ5部の混合物を均一に混
合粉砕した後、水を加えて混練し、押出し造粒器で粒剤
化したのち、乾燥、整粒して粒剤とする。
【0064】試験例1(水田雑草に対する効果) 5,000分の1アールのワグネルポットに水田土壌を
充填し、これにヒエ、コナギ、ヒメミソハギの種子並び
に3〜4葉期の稲苗(品種:日本晴)を播種又は移植し
て▲タン▼水状態を保った。5日後にヒダントイン誘導
体1〜12を製剤例1に従って粒剤とした除草剤の有効
成分がアール当たり、20、10、5gとなるよう所定
量を水面処理した。粒剤処理後30日目に供試植物に対
する殺草効果および稲に対する薬害について下記判定基
準で調査を行い第4表の結果を得た。
【0065】
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ジハロフェニルカルボナート誘導体
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、XおよびYは互いに独立にハロゲン原子を表わ
す。R’は炭素数2以上の低級アルキル基またはアラル
キル基を表わす。〕で示されるジハロフェニルカルボナ
ート誘導体。
【化2】 〔式中、XおよびYは互いに独立にハロゲン原子を表わ
し、Aはアミノ基又はイソシアナト基を表わす。Rは低
級アルキル基またはアラルキル基を表わす。〕で示され
るジハロフェニルカルボナート誘導体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なヒダントイ
ン誘導体の合成中間体として有用なジハロフェニルカル
ボナート誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、下記一般式(1)
【0003】
【化3】
【0004】〔式中、XおよびYは互いに独立にハロゲ
ン原子を表わす。R1は水素原子、アルキル基、シクロ
アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を表わ
し、R2は水素原子、アルキル基、アルケニル基または
アルキニル基を表わす。R3およびR4は互いに独立して
水素原子または低級アルキル基を表わす。〕で示される
ヒダントイン誘導体が優れた除草活性を有することを見
いだした(特開昭63−183567号公報参照)。な
お、本発明の化合物に関連する化合物として、2−フル
オロ−4−クロロ−5−メトキシカルボニルオキシニト
ロベンゼンが特開昭58−83652号公報に記載され
ているが、エチルエステル以上の低級エステルについて
は記載がない。また、アミン誘導体及びイソシアナート
誘導体については全く記載されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規なヒダ
ントイン誘導体の合成中間体として有用なジハロフェニ
ルカルボナート誘導体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記ヒダ
ントイン誘導体の合成中間体として下記一般式で示され
るジハロフェニルカルボナート誘導体が有用であること
を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、下記一般式(2a)
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、XおよびYは互いに独立にハロゲ
ン原子を表わす。R’は炭素数2以上の低級アルキル基
またはアラルキル基を表わす。〕で示されるジハロフェ
ニルカルボナート誘導体、及び下記一般式(2b)
【0010】
【化5】
【0011】〔式中、XおよびYは互いに独立にハロゲ
ン原子を表わし、Aはアミノ基又はイソシアナト基を表
わす。Rは低級アルキル基またはアラルキル基を表わ
す。〕で示されるジハロフェニルカルボナート誘導体に
関する。
【0012】
【発明の実施の形態】上記式中、XおよびYで示される
ハロゲン原子の例としては、塩素、臭素、フッ素、ヨウ
素を挙げることができる。また、低級アルキル基として
は、メチル基の他、炭素数2以上のものとしてエチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−
ブチル基などを例示することができる。
【0013】本発明のジハロフェニルカルボナート誘導
体は、下記の方法によって製造することができる。
【0014】
【化6】
【0015】〔式中、XおよびYはハロゲン原子を表わ
す。R5は上記Rと同じであって、低級アルキル基また
はアラルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。R3およびR4は互いに独立して水素原子または低級
アルキル基を表わす。〕。
【0016】すなわちニトロベンゼン誘導体(2a)を
水素存在下、酸化白金、白金一炭素あるいはパラジウム
一炭素の触媒を用いて還元し、アニリン誘導体(2
b’)とし、ついでこのものをホスゲンガスあるいはク
ロロギ酸トリクロロメチルで処理することによりイソシ
アナート誘導体(2b'')へと変換することができる。
このイソシアナート誘導体(2b'')とアンモニアとを
反応させることによって、尿素誘導体(3)が製造され
る。
【0017】尿素誘導体(3)は、上記のスキームに従
って、一般式(6)で示されるヒダントイン誘導体に誘
導しうる(下記参考例参照)。
【0018】さらに、このヒダントイン誘導体は、下記
のスキームに従って、上記一般式(1)で示されるヒダ
ントイン誘導体に包含される、一般式(A)、(B)、
(C)、(D)で示される化合物に誘導しうる(下記参
考例参照)。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】〔式中、X、Y、R1、R2、R3およびR4
は前記と同じ意味を表わし、Zは脱離基を表わす。〕
【0022】上記の方法によって製造される上記一般式
(1)で示されるヒダントイン誘導体の一例を第1表に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例】次に本発明を実施例、参考例、試験例を挙げ
て更に詳細に説明する。
【0025】参考例1
【0026】
【化9】
【0027】滴下ロートを装備した三ッ口丸底フラスコ
(500ml)に2N水酸化ナトリウム水溶液(350
ml)を入れ、2−クロロ−4−フルオロフェノール
(59.2g, 0.404mol)を撹拌しながら加
えた。次いで溶液を氷水浴中で冷却し、クロロぎ酸メチ
ル(52ml,63.6g,0.673mol)を撹拌
しながら滴下した。滴下終了後さらに撹拌を続け、合わ
せて1.5時間反応させた。反応終了後、混合物を水中
に加え、充分撹拌した。析出した固体を濾過し、充分乾
燥させることにより、メチル(2−クロロ−4−フルオ
ロフェニル)カーボネート(45.9g,収率:55.
4%)を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ3.9
3(3H,s),6.9〜7.4(3H,m).
【0028】参考例2
【0029】
【化10】
【0030】滴下ロートを装備した三ッ口丸底フラスコ
(2000ml)に2N水酸化ナトリウム水溶液(1.
5L)を入れ、2−クロロ−4−フルオロフェノール
(260g, 1.77mol)を撹拌しながら加え
た。次いで溶液を氷水浴中で冷却し、クロロぎ酸エチル
(216ml,245g,2.26mol)を撹拌しな
がら滴下した。滴下終了後さらに撹拌を続け、合わせて
4時間反応させた。反応終了後、クロロホルムを加え生
成物を抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
させ、乾燥剤を濾別した後、濾液から減圧下に溶媒を留
去することにより、エチル(2−クロロ−4−フルオロ
フェニル)カーボネート(364g,収率:94.0
%)の淡黄色透明油状物を得た。このものは精製するこ
となく次の反応に使用した。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ1.3
7(3H,t,J=7.2Hz),4.28(2H,
q,J=7.2Hz),6.9〜7.4(3H,m).
【0031】参考例3
【0032】
【化11】
【0033】滴下ロートを装備した三ッ口丸底フラスコ
(500ml)に、メチル(2−クロロ−4−フルオロ
フェニル)カーボネート(45.7g,0.223mo
l)を入れ、98%硫酸(50ml)を加えて充分撹拌
して懸濁させた。次いでこの懸濁溶液を氷水浴中で冷却
し、98%硫酸(25ml)と60%硝酸(25ml)
とから調製した混酸を、反応温度が室温以上にならない
ような速度で、充分撹拌しながら約1時間かけて滴下し
た。滴下後さらに2時間撹拌した。得られた反応混合物
を氷水中にあけ、充分撹拌した。析出した固体を濾過
し、充分乾燥させることにより、2−フルオロ−4−ク
ロロ−5−メトキシカルボニルオキシニトロベンゼン
(39.0g,収率:70.1%)の白色固体を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ3.9
3(3H,s),7.40(1H,d,JHF=10.5
Hz),8.00(1H,d,JHF=7.5Hz).
【0034】実施例1
【0035】
【化12】
【0036】滴下ロートを装備した三ッ口丸底フラスコ
(2000ml)に、エチル(2−クロロ−4−フルオ
ロフェニル)カーボネート(364g,1.67mo
l)を入れ、98%硫酸(200ml)を加えて充分撹
拌して懸濁させた。次いでこの懸濁溶液を氷水浴中で冷
却し、98%硫酸(100ml)と60%硝酸(100
ml)とから調整した混酸を、反応温度が室温以上にな
らないような速度で、充分撹拌しながら滴下した。滴下
後さらに撹拌を続け、合わせて8時間撹拌した。得られ
た反応混合物を氷水中にあけ、析出した固体を濾過によ
り単離することにより、2−フルオロ−4−クロロ−5
−エトキシカルボニルオキシニトロベンゼン(149
g,収率:33.9%)を淡黄色固体として得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ1.4
1(3H,t,J=7.5Hz),4.33(2H,
q,J=7.5Hz),7.48(1H,d,J HF=1
0.0Hz),8.03(1H,d,JHF=7.5H
z).
【0037】実施例2
【0038】
【化13】
【0039】2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシ
カルボニルオキシニトロベンゼン(52.1g,0.2
4mol)のエタノール(600ml)溶液に二酸化白
金(1.5g)を加え常圧の水素雰囲気下に水素ガスの
吸収がとまるまで室温で反応させた。反応終了後、触媒
を濾別し、得られた淡黄色透明溶液から減圧下に溶媒を
留去し、淡赤褐色油状物を得た。このものはNMRスペ
クトルよりほぼ純品の2−フルオロ−4−クロロ−5−
メトキシカルボニルオキシアニリンであることを確認し
た。このものはシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製することができるが、そのまま次の反応にも用
いることができる。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ 3.8
6(3H,s),4.13(2H,br s),6.4
8(1H,d,JHF=8.0Hz),6.92(1H,
d,JHF=10.0Hz).
【0040】実施例3
【0041】
【化14】
【0042】2−フルオロ−4−ブロモ−5−メトキシ
カルボニルオキシニトロベンゼン(30.4g,0.1
mol)のエタノール(300ml)溶液に二酸化白金
(1.0g)を加え、水素雰囲気下、水素の吸収がとま
るまで攪拌した。反応終了後、触媒を濾別し、溶液から
減圧下に溶媒を留去することによって、2−フルオロ−
4−ブロモ−5−メトキシカルボニルオキシアニリンの
褐色固体(28.0g)を得た。1 H−NMR(CCl4,TMS,ppm):δ 3.83
(3H,s),5.01.(2H,br s),6.6
3(1H,d,JHF=7.6Hz),7.06(1H,
d,JHF=9.8Hz).
【0043】実施例4
【0044】
【化15】
【0045】耐圧ガラス製オートクレーブ(1000m
l)に、2−フルオロ−4−クロロ−5−エトキシカル
ボニルオキシニトロベンゼン(69.3g,0.263
mol)とエタノール(800ml)、及び触媒として
5%白金炭素(4.02g)を加え、容器内を充分水素
ガスで置換した後、常圧の水素ガス雰囲気下において激
しく撹拌した。水素ガスは随時補給しつつ8時間反応さ
せた。反応終了後、濾過により触媒を回収し、濾液から
減圧下に溶媒を留去することにより、褐色半固体の2−
フルオロ−4−クロロ−5−エトキシカルボニルオキシ
アニリン(61.3g,収率:99.6%)を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ1.3
7(3H,t,J=7.5Hz),3.60(2H,b
rs),4.25(2H,q,J=7.5Hz),6.
54(1H,d,JHF=7.5Hz),6.97(1
H,d,JHF=10.0Hz).
【0046】実施例5
【0047】
【化16】
【0048】滴下ロート及び蒸留装置を装備した500
mlの三ッ口フラスコにクロロギ酸トリクロロメチル(1
9ml,158mmol)の酢酸エチル(200ml)
溶液を入れ、これに2−フルオロ−4−クロロ−5−メ
トキシカルボニルオキシアニリン(21.9g,100
mmol)の酢酸エチル(100ml)溶液を20分で
滴下した。滴下終了後80℃に加熱し、酢酸エチルを留
去した。放冷後四塩化炭素(150ml)を加え一晩放
置した。不溶物を濾別後、濾液から減圧下に溶媒を留去
することにより2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキ
シカルボニルオキシフェニルイソシアネート(20.6
g,収率84.0%)の淡褐色固体を得た。1H−NM
R(CDCl3,TMS,ppm):δ 3.88(3
H,s),6.97(1H,d),7.37(1H,
d). IR(KBr disk,cm-1):2260,177
0.
【0049】実施例6
【0050】
【化17】
【0051】滴下ロート及び蒸留装置を装備した500
mlの三ッ口フラスコにクロロギ酸トリクロロメチル
(15ml,125mmol)の酢酸エチル(150m
l)溶液を入れ、これに2−フルオロ−4−ブロモ−5
−メトキシカルボニルオキシアニリン(28.0g,1
13mmol)の酢酸エチル溶液を20分で滴下した。
滴下終了後80℃に加熱し、酢酸エチルを留去した。放
冷後四塩化炭素(150ml)を加え、不溶物を濾別
後、濾液から減圧下に溶媒を留去することにより2−フ
ルオロ−4−ブロモ−5−メトキシカルボニルオキシフ
ェニルイソシアネート(29.1g,収率94%)の褐
色固体を得た。1 H−NMR(CCl4,TMS,ppm):δ 3.87
(3H,s),6.89(1H,d,JHF=6.8H
z),7.31(1H,d,JHF=8.6Hz). IR(KBr disk,cm-1):2260,177
0.
【0052】実施例7
【0053】
【化18】
【0054】滴下ロートと蒸留装置を装備した三ッ口丸
底フラスコ(1000ml)に、クロロぎ酸トリクロロ
メチル(35ml,0.290mol)と溶媒として酢
酸エチル(400ml)を入れ、次いで、2−フルオロ
−4−クロロ−5−エトキシカルボニルオキシアニリン
(61.3g,0.262mol)の酢酸エチル(60
ml)溶液を、撹拌しながら室温下で滴下した。滴下と
同時にガスの発生が認められるが、そのまま滴下を続
け、滴下終了後さらに撹拌した。滴下開始より2時間
後、反応混合物を徐々に加温し、最終的には溶媒の酢酸
エチルを留去できる温度まで昇温した(油浴温度:約1
00℃)。酢酸エチルを留去した後、反応液を室温まで
冷却し、四塩化炭素を加え、室温で放置した。不溶物を
濾別し、濾液から減圧下に溶媒を留去することにより、
淡褐色固体の2−フルオロ−4−クロロ−5−エトキシ
カルボニルオキシフェニルイソシアネートをほぼ定量的
に得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ1.3
7(3H,t,J=7.2Hz),4.27(2H,
q,J=7.2Hz),6.93(1H,d,J HF
7.5Hz),7.22(1H,d,JHF=9.0H
z).
【0055】参考例4
【0056】
【化19】
【0057】2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシ
カルボニルオキシフェニルイソシアネート(12.3
g,50mmol)のベンゼン(100ml)溶液に、
氷冷下激しく攪拌しながらアンモニアガスを導入した。
30分後析出した白色固体を濾過し、ベンゼンで充分洗
浄し、乾燥した。このものは、目的とする2−フルオロ
−4−クロロ−5−メトキシカルボニルオキシフェニル
尿素(10.3g,収率78.0%)であることをNM
Rスペクトル等より確認した。1 H−NMR(DMSO−d6,TMS,ppm):δ
3.87(3H,s),5.81(2H,br s),
7.12(1H,d,JHF=10Hz),8.28(1
H,d,JHF=7.2Hz),8.48(1H,br
s).
【0058】参考例5
【0059】
【化20】
【0060】参考例4と同様の操作により2−フルオロ
−4−ブロモ−5−メトキシカルボニルオキシフェニル
イソシアネート(47.7g,164mmol)から2
−フルオロ−4−ブロモ−5−メトキシカルボニルオキ
シフェニル尿素(37.7g,収率75%)を得た。1 H−NMR(CDCl3−CD3OD,TMS,pp
m):δ 3.83(3H,s),7.28(1H,
d,JHF=10Hz),7.99(1H,d,JHF
7.2Hz).
【0061】参考例6
【0062】
【化21】
【0063】2,4−ジクロロ−5−メトキシカルボニ
ルオキシニトロベンゼンを原料として、実施例1〜7と
同様の操作によって合成した2,4−ジクロロ−5−メ
トキシカルボニルオキシフェニルイソシアネート(5.
04g,19.2mmol)のベンゼン(120ml)
溶液に、氷冷下激しく攪拌しながらアンモニアガスを導
入した。30分後、析出した白色固体を濾過し、ベンゼ
ンで充分洗浄した。このものは、目的とする2,4−ジ
クロロ−5−メトキシカルボニルオキシフェニル尿素
(4.68g,収率88%)であることを1H−NMR
より確認した。1 H−NMR(CDCl3−DMSO−d6,TMS,pp
m):δ 3.88(3H,s),6.35(2H,b
r),7.45(1H,s),8.20(1H,b
r),8.32(1H,s).
【0064】参考例7
【0065】
【化22】
【0066】2−フルオロ−4−クロロ−5−エトキシ
カルボニルオキシフェニルイソシアネート(16.7
g,64mmol)のベンゼン(300ml)溶液に、
氷冷下激しく攪拌しながらアンモニアガスを導入した。
ただちに白色固体の析出が認められた。30分後、析出
した固体を濾取しベンゼンで充分洗浄の後、乾燥させ
た。このものは、目的とする2−フルオロ−4−クロロ
−5−エトキシカルボニルオキシフェニル尿素(14.
2g,収率80%)であった。1 H−NMR(CDCl3−CD3OD,TMS,pp
m):δ 1.37(3H,t,J=7.2Hz),
4.30(2H,q,J=7.2Hz),7.10(1
H,d,JHF=10.2Hz),8.07(1H,d,
HF=7.2Hz).
【0067】参考例8
【0068】
【化23】
【0069】2−フルオロ−4−クロロ−5−エトキシ
カルボニルオキシフェニル尿素(10.1g,36.4
mmol)と小過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル
(5.2g)のベンゼン(100ml)溶液に触媒量の
p−トルエンスルホン酸(60mg,0.35mmo
l)を加え、4時間加熱還流した。反応終了後放冷し、
析出した個体を濾別した。濾液を減圧下に濃縮し淡褐色
の油状物を得た。エーテル−ペンタンより再結晶するこ
とにより淡黄色の個体(15.5g)を得た。このもの
は、1H−NMRスペクトルより環化生成物である3−
(2’−フルオロ−4’−クロロ−5’−エトキシカル
ボニルオキシフェニル)−5−イソプロピリデンヒダン
トインを少量含むものの、ほぼ目的とするN−(2−フ
ルオロ−4−クロロ−5−エトキシカルボニルオキシフ
ェニル)−N’−(1’−メトキシカルボニル−2’−
メチル−1’−プロペニル)尿素であった。この混合物
は、分離精製することなく次の反応に使用した。
【0070】参考例9
【0071】
【化24】
【0072】N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−エ
トキシカルボニルオキシフェニル)−N’−(1’−メ
トキシカルボニル−2’−メチル−1’−プロペニル)
尿素(1.37g,3.5mmol)のベンゼン(20
ml)溶液に酢酸ナトリウム(300mg)を加え20
時間加熱還流した。反応終了後析出した酢酸ナトリウム
を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。エーテル−ペンタ
ン溶媒系より再結晶し、3−(2’−フルオロ−4’−
クロロ−5’−エトキシカルボニルオキシフェニル)−
5−イソプロピリデンヒダントインの淡黄色個体(1.
24g,収率96%)を得た。1 H−NMR(CDCl3, TMS, ppm): δ
1.40(3H,t,J=6.8Hz),1.94(3
H,s),2.30(3H,s),4.35(2H,
q,J=6.8Hz),7.28(1H,s),7.4
1(1H,d,JHF=2.8Hz),8.02(1H,
br s).
【0073】参考例10
【0074】
【化25】
【0075】3−(2’−フルオロ−4’−クロロ−
5’−エトキシカルボニルオキシフェニル)−5−イソ
プロピリデンヒダントイン(204mg,0.57mm
ol)及び炭酸ナトリウム(50mg)のメタノール
(20ml)溶液を40℃で3時間攪拌した。反応終了
後飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、エーテル(5m
l×3回)で抽出した。有機層を水で洗浄した後無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、溶液を減
圧下に濃縮して褐色の油状物をえた。これにエーテルを
加え析出した白色結晶(162mg)を濾過により単離
した。このものはNMRスペクトル等により3−(2’
−フルオロ−4’−クロロ−5’−ヒドロキシフェニ
ル)−5−イソプロピリデンヒダントイン(化合物2)
であることを確認した。この化合物の物性値を第2表及
び第3表に示す。
【0076】参考例11
【0077】
【化26】
【0078】ネジ口試験管に3−(2’−フルオロ−
4’−クロロ−5’−ヒドロキシフェニル)−5−イソ
プロピリデンヒダントイン(25mg,91.7μmo
l)を入れN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)を
加え溶解させた。炭酸カリウム(70mg)及びヨウ化
メチル(100μl)を加え40℃で9時間攪拌した。
反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えエーテ
ル(3ml×3回)で抽出した。エーテル層を水(2m
l×3回)で洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥剤を除去し、エーテル溶液を減圧下に濃縮すること
によって析出した白色固体を濾過により単離した。この
ものは1−メチル−3−(2’−フルオロ−4’−クロ
ロ−5’−メトキシフェニル)−5−イソプロピリデン
ヒダントイン(化合物10)であり、収量は22mg
(収率80%)であった。この化合物の物性値を第2表
及び第3表に示す。
【0079】参考例12〜22 上記参考例に記載した方法に準じて、参考例で得た尿素
誘導体より化合物1、3〜9、11〜13のヒダントイ
ン誘導体を製造した。これらの化合物の物性値を第2表
及び第3表に示す。
【0080】
【表2】
【0081】
【表3】
【0082】
【表4】
【0083】製剤例1(粒剤) 本発明化合物を5部、ペントナイト35部、タルク55
部、リグニンスルホン酸ソーダ5部の混合物を均一に混
合粉砕した後、水を加えて混練し、押出し造粒器で粒剤
化したのち、乾燥、整粒して粒剤とする。
【0084】試験例1(水田雑草に対する効果) 5,000分の1アールのワグネルポットに水田土壌を
充填し、これにヒエ、コナギ、ヒメミソハギの種子並び
に3〜4葉期の稲苗(品種:日本晴)を播種又は移植し
て▲タン▼水状態を保った。5日後にヒダントイン誘導
体1〜12を製剤例1に従って粒剤とした除草剤の有効
成分がアール当たり、20、10、5gとなるよう所定
量を水面処理した。粒剤処理後30日目に供試植物に対
する殺草効果および稲に対する薬害について下記判定基
準で調査を行い第4表の結果を得た。
【0085】
【0086】
【表5】
【0087】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長戸 松陰 東京都足立区鹿浜3−13−13−106

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式 【化1】 〔式中、XおよびYは互いに独立にハロゲン原子を表わ
    し、Zはニトロ基、アミノ基、又はイソシアナト基を表
    わす。Rは低級アルキル基またはアラルキル基を表わ
    す。〕で示されるジハロフェニルカルボナート誘導体。
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JPS51133249A (en) * 1975-05-13 1976-11-18 Nissan Chem Ind Ltd A process for preparing alkyl-2,4- dichloro-nitrophenylcarbonates
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