JPH0921803A - 2型コラーゲンテロペプチドの測定方法 - Google Patents

2型コラーゲンテロペプチドの測定方法

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JPH0921803A
JPH0921803A JP7172196A JP17219695A JPH0921803A JP H0921803 A JPH0921803 A JP H0921803A JP 7172196 A JP7172196 A JP 7172196A JP 17219695 A JP17219695 A JP 17219695A JP H0921803 A JPH0921803 A JP H0921803A
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collagen telopeptide
collagen
telopeptide
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JP7172196A
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Tadakatsu Nakamoto
忠克 中本
Hitomi Honda
仁美 本田
Shinji Kobayashi
慎治 小林
Kenji Hosoda
健治 細田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 哺乳動物の体液中に存在する2型コラーゲン
テロペプチドを簡便かつ精度よく測定する方法を提供す
ること、およびそれに用いるモノクローナル抗体を得る
こと。軟骨の代謝異常が原因となる疾患の診断、治療、
経時の追跡に用いられる。 【構成】 哺乳動物の体液中の存在する2型コラーゲン
テロペプチドの量の測定において、抗2型コラーゲンテ
ロペプチド抗体を用いる方法。特に不溶性担体に固定さ
れたものと、標識物質で標識されたものを用いたサンド
イッチ法による測定方法。また、それに用いる哺乳動物
の2型コラーゲンテロペプチドを認識するモノクローナ
ル抗体、ならびにそれを使用した2型コラーゲンテロペ
プチド測定キット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、哺乳動物の2型コラー
ゲンテロペプチドを特異的に認識する抗体および該抗体
を用いる哺乳動物の体液中に存在する2型コラーゲンテ
ロペプチドの測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2型コラーゲンテロペプチドは、198
9年にクリントン・T・バードウインによってヒトの2
型コラーゲンテロペプチドについての正確なcDNA配
列が決定された蛋白質であって、分子量は2880の分
子であることが知られている(Clinton T.Bardwin et a
l., Biochem. J. 262 521―528(198
9))。また、数々の文献でその存在が取り上げられ、
コラーゲン蛋白の抗原性を示す部分であることが明らか
になっている(藤本大三郎編「細胞外マトリックスのバ
イオサイエンスとバイオテクノロジー」ICP社刊(1
990))。その生理作用については、まだ不明なとこ
ろが多いが、軟骨の代謝に深く関与することが推定され
ている。しかし、2型コラーゲンテロペプチドの病理学
的研究の報告はほとんどない。
【0003】このように、軟骨の代謝に深く関与するこ
とが推定されながら、いまだ未開発の部分が多く、2型
コラーゲンテロペプチドの研究は今後の展開が期待され
る分野の一つである。したがって、その2型コラーゲン
テロペプチドを特異的にかつ簡便に感度よく測定する方
法が望まれており、かかる方法は基礎医学、臨床医学の
領域において非常に重要な意味をもつと考えられる。
【0004】しかし、2型コラーゲンテロペプチドの測
定法の研究の報告としては、リーナ・アラ・コッコが、
マウスの細胞での2型プロコラーゲンの発現を調べるた
めに、当時、判明していたヒト2型コラーゲンテロペプ
チドの残基に対するポリクローナル抗体を用いた報告
(Leena Ala-Kokko et al., J. Biological Chemistry,
266(22),14175―14178(199
1))があるのみである。この報告では、測定はウエス
タン ブロットを用いて定性的に行われているにすぎな
い。また、動物の体液を測定するには至っておらず、動
物の体液を直接測定できる測定方法は存在しなかった。
つまり、本発明で成し遂げた動物の体液についての測定
が、23残基のペプチドに対する抗体では不可能であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、哺乳動物の体液中に存在する2型コラーゲ
ンテロペプチドを簡便かつ精度よく測定する方法を提供
すること、およびそれに用いる哺乳動物の2型コラーゲ
ンテロペプチドを認識するモノクローナル抗体を得るこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる従
来技術の課題を鑑みて鋭意研究した結果、本発明に至っ
た。すなわち、本発明は哺乳動物の体液中に存在する2
型コラーゲンテロペプチド量の測定において、抗2型コ
ラーゲンテロペプチド抗体を用いることを特徴とする2
型コラーゲンテロペプチドの測定方法である。この方法
においては、例えば不溶性担体に固定された抗2型コラ
ーゲンテロペプチド抗体と、標識物質で標識された抗2
型コラーゲンテロペプチド抗体とを用いるサンドイッチ
法を採用することができる。また、かかる標識物質とし
ては、酵素を用いることが好ましい。
【0007】さらに、不溶性担体に固定された抗2型コ
ラーゲンテロペプチド抗体と、標識物質で標識された抗
2型コラーゲンテロペプチド抗体のうち、少なくとも一
方については、2型コラーゲンテロペプチドを認識する
モノクローナル抗体を採用することが好ましい。
【0008】本発明はまた、上記の2型コラーゲンテロ
ペプチドの測定方法において用いられる、哺乳動物の2
型コラーゲンテロペプチドを認識するモノクローナル抗
体である。かかるモノクローナル抗体は、不溶性担体に
固定された抗2型コラーゲンテロペプチド抗体として
も、標識物質で標識された抗2型コラーゲンテロペプチ
ド抗体としても用いることができる。
【0009】このような哺乳動物の2型コラーゲンテロ
ペプチドを認識するモノクローナル抗体としては、例え
ば(N末端)GPGIDMSAFAGLGPREKGP
DPLQMRA(C末端)からなるアミノ酸配列部分と
結合性を有するモノクローナル抗体が挙げられる。
【0010】さらに、本発明には不溶性担体に固定され
た抗2型コラーゲンテロペプチド抗体と、標識物質で標
識された抗2型コラーゲンテロペプチド抗体を含む試薬
と、を含んでなる哺乳動物の体液中に存在する2型コラ
ーゲンテロペプチドの測定キットが含まれる。かかるキ
ットには、上記したもののほか、必要により該標識物質
を検出するための試薬を含めることができる。
【0011】本発明で用いる抗体の作製にあたり、免疫
原として用いる2型コラーゲンテロペプチド(以下CI
I―Tと略す。)は、動物から分離精製された天然型の
CII―T、合成ペプチドCII―T、あるいは遺伝子
工学的手法によって作製された遺伝子組み換えCII―
Tを用いることができる。このなかでも、CII―Tの
ように比較的短いペプチドの場合には、精製純度、再現
性、収率の点から考えて合成ペプチドが好ましい。
【0012】これらのCII―Tは、公知の方法でキー
ホール・リンペット・ヘモシアニン(以下KLHと略
す。)、ウシアルブミン等のキャリアー蛋白と複合体を
作製して免疫原として用いられる。
【0013】本発明で用いる抗体は、ポリクローナル抗
体であってもモノクローナル抗体であってもよい。ポリ
クローナル抗体の場合には、アジュバンドとしてFreund
´sComplete Adjuvant、またはAl(OH)3 などを用
い、CII―T―キャリアー蛋白複合体を公知の方法で
動物に免疫することにより、その抗血清として得ること
ができる。
【0014】一方、モノクローナル抗体の場合には、ケ
ラーとミルシュタインによる細胞融合法(G. Koeller a
nd Milstein, Nature,256,495―497(197
5))により作製されたハイブリドーマを培養し、その
培養液からCII―Tと反応する抗体を分離することに
より調製される。細胞融合に用いられる細胞としては、
P3U1などを挙げることができる。
【0015】こうした抗体を用いて、免疫学的測定法に
より体液中のCII―Tを修飾することなく、特異的か
つ感度よく測定することができる。免疫学的測定法とし
ては、酵素免疫測定法(EIA)、放射免疫定量法(R
IA)、蛍光免疫測定法、免疫凝集法等を挙げることが
でき、EIAとしては、例えば「酵素免疫測定法」(第
二版、石川栄治他著、医学書院1982)などに記載さ
れている方法を用いることができる。EIAとしては、
サンドイッチ法および競合法と称される方法を用いるこ
とができる。
【0016】サンドイッチ法によるEIAにおいては、
CII―Tに対する抗体を2種類用い、例えば次のよう
な手順に従い測定する。すなわち、2種類の抗体のうち
の一方の抗体(第一抗体)を適当な不溶性担体(例えば
プラスチック容器)に固定化する(以下これを“固定化
抗体”という)。次いで、不溶性担体と測定しようとす
る試薬または検体試料との非特異的結合を避けるため
に、適当な物質(例えばウシ血清アルブミン)で不溶性
担体の表面を被覆する。このようにして得られた第一抗
体が固定化された不溶性担体を、検体試料と一定時間お
よび温度で接触させ反応させる。この間に固定化抗体
(第一抗体)と検体試料中のCII―Tが結合する。次
いで不溶性担体を適当な洗浄液で洗浄した後、適当な標
識物質(例えば酵素)で標識したCII―Tに対する他
方の抗体(第二抗体)の溶液(例えば水溶液)と一定時
間および温度で接触させ、固定化抗体に結合したCII
―Tと第二抗体を反応させる。これを適当な洗浄液で洗
浄し、次いで不溶性担体上の固定化抗体とCII―Tを
介して結合している第二抗体の標識物質の量を測定す
る。なお、上記サンドイッチ法は、固定化抗体、標識抗
体、およびCII―Tを含有する検体試料を同時に混合
し、一定時間および温度でこれら三者を同時に接触させ
て行うこともできる。
【0017】かくして、その値から検体試料中のCII
―Tの量を算出することができる。通常サンドイッチ法
では、第一抗体と第二抗体とが双方ともモノクローナル
抗体であってもよいし、ポリクローナル抗体であっても
よいし、一方をモノクローナル抗体とし、他方をポリク
ローナル抗体として用いることもできる。
【0018】競合法としては、例えば固相に固定した抗
原と測定すべき抗原とに対し、一定量の標識抗体を競争
的に反応させて固相抗原・標識抗体複合体を形成せし
め、洗浄操作の後、固相に結合した標識抗体の標識物質
の量を測定する方法や、固相に抗体を固定し標識抗原と
測定すべき抗原とを競争的に反応させて固相抗体・標識
抗原複合体を形成せしめ、洗浄操作の後、固相に結合し
た標識抗原の標識物質の量を測定する方法を挙げること
ができる。
【0019】こうしたサンドイッチ法および競合法のそ
れぞれにおいては、抗体に代えてIgGをペプシンで消
化して得られるF(ab′)2 、F(ab′)2 を還元
して得られるFab′、または抗体をパパインで消化し
て得られるFabなどの抗体フラグメントを、あるいは
これらを標識して使用することができる。
【0020】本発明のCII―Tの測定方法において使
用される不溶性担体としては、例えばポリスチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、
フッ素樹脂、架橋デキストラン、アガロース、ポリサッ
カライドなどの高分子の他、紙、ガラス、金属、および
これらの組み合わせなどを挙げることができる。不溶性
担体の形状は、例えばトレイ状、球状、繊維状、粒状、
棒状、盤状、容器状、試験管等の種々の形状であっても
よい。
【0021】また、標識抗体の標識物質としては、酵
素、蛍光物質、蛍光物質または放射性物質等を使用する
ことができる。酵素としては、ペルオキシダーゼ、アル
カリフォスファターゼ、β―D―ガラクトシダーゼ等
を、蛍光物質としてはフルオレッセインソチオシアネー
ト、フイコピリプロテインなどを、そして放射性物質と
しては 125I、 131I、14C、 3Hなどを使用すること
ができるが、免疫学的測定法に使用し得るものであれば
他のものでもよい。
【0022】標識物質が酵素の場合、酵素と抗CII―
T抗体の結合方法は、グルタルアルデヒド法、過ヨウ素
酸法、マレイミド法など通常の方法に従うことができ
る。例えばマレイミド化された抗体または抗体のフラグ
メントと、SH化された酵素を溶液中で反応することに
より行うことができる。抗体または抗体のフラグメント
のマレイミド化は、例えばサクシンイミジル―4―(N
―マレイミドメチル)シクロヘキサンカーボネート、ス
ルホサクシンイミジル―4―(N―マレイミドメチル)
シクロヘキサンカーボネート、サクシンイミジル―メタ
マレイミドベンゾエート(以下MBSと略す)、サクシ
ンイミジル―6―マレイミドヘキサノエートなどにより
マレイミド化することができる。酵素へのSH基の導入
は公知の方法(「酵素免疫測定法」第二版、石川栄治他
著、医学書院1982)に従うことができる。例えば酵
素とS―アセチルメルカプト無水コハク酸、またはN―
サクシンイミジル―3―(2―ピリジルチオ)プロピオ
ネートなどと反応することにより行われる。
【0023】標識物質が酵素である場合には、その活性
を測定するために基質および必要により発色剤が用いら
れる。これらの例としては、ペルオキシダーゼを用いる
場合には基質として過酸化水素を用い、発色剤として
2,2′―アジノジ―(3―エチルベンズチアゾリンス
ルホン酸)アンモニウム塩、5―アミノサリチル酸、o
―フェニレンジアミン、4―アミノアンチピリン、また
は3,3′,5,5′―テトラメチルベンジジンなどを
用いる。また、蛍光基質として3―(p―ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸などを用いることができる。酵素
としてアルカリフォスファターゼを用いる場合には、基
質としてo―ニトロフェニルホスフェート、3―(2′
―スピロアダマンタン)―4―メトキシ―4―(3″―
ホスホリルオキシ)フェニル―1,2―ジオキセタンな
どを、酵素としてβ―D―ガラクトシダーゼを用いる場
合には基質としてフルオレセインジ(β―D―ガラクト
ピラノシド)、または4―メチルウンベリフェリシル―
β―D―ガラクトピラノシド等と組み合わせて用いられ
る。
【0024】本発明の方法において測定の対象となるC
II―Tを含有する哺乳動物の体液とは、ヒト、ウマ、
ウサギ、ラット、マウス、ウシ等の体液をいい、血清あ
るいは血漿形態の血液、関節液、リンパ液、胸腺水、腹
水、羊水、細胞組織液、骨髄液、尿等の体液のいずれで
あってもよい。かくして、本発明により、体液中のCI
I―Tを簡便かつ精密に測定することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を記述するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0026】[実施例1](1)ヒトCII―Tの合成 27アミノ酸配列(一文字表記による配列は以下であ
る。:(N末端)GPGIDMSAFAGLGPREK
GDPLQYMRA(C末端)を有するヒトCII―T
をペプチド合成機(Applied Biosystems社製)で合成し
た。さらに、合成が終了したペプチド樹脂を、以下の順
でTMSBrクリベッジ法で合成時の保護基の脱保護を
行いCII―Tを得た。すなわち、ペプチド樹脂400
mgをチオアニソール1.2ml、エタンジオール0.
6ml、m―クレゾール0.2ml、TFA7.5m
l、TMSBr1.35mlに溶解し、氷冷下2時間攪
拌した。次に、予め冷やしておいたジエチルエーテルを
加え、析出した沈殿を濾過し、残渣に2規定酢酸を加え
てペプチドを抽出し、pHを6.0に調整後、ゲル濾過
を行いCII―Tを得た。
【0027】(2)CII―T―キャリア蛋白複合体の
調製 CII―T0.5mgを0.1M燐酸緩衝液(以下PB
と略す)(pH6.5)50μlに溶解した。これとは
別にKLH0.5mgを0.1M PB(pH6.5)
50μlに溶解した。この二つの溶液を混和し、ゆっく
りと攪拌した。そこへ、グルタルアルデヒドの0.1M
PB(pH6.0)溶液を2倍当量加え、37℃で2
時間攪拌した。その後、ゲル濾過による精製を行い、目
的物を得た。
【0028】(3)抗原刺激リンパ球の調製 雄Balb/cマウスの腹腔内に、CII―T―KLH
複合体90μgとFreund´s Complete Adjuvantとのエ
マルジョンを投与した。その後1〜2週間間隔で5回C
II―T―KLH複合体40μgとFreund´s Complete
Adjuvantとのエマルジョンを腹腔内投与した。5回目
投与後10日目に、CII―T―KLH複合体50μg
を生理食塩水0.25mlに溶解して静脈内に投与し
た。その4日後に無菌的にマウスから脾臓を摘出し、ス
テンレス製メッシュを通過させることにより、RPMI
―1640培地(GIBCO製)中に浮遊させた脾細胞
懸濁液を調製した。
【0029】(4)細胞融合 マウス骨髄腫細胞P3U1は、GIT培地(日本製薬
(株)製)の中で培養した。(3)で調製した該脾細胞
とP3U1とを、細胞数3対1の比率で無血清RPMI
―1640培地中に懸濁し、1500rpm×5分間の
条件で遠心分離した。上記培地を除去した後、沈降細胞
に平均分子量1500の50%ポリエチレングリコール
/無血清RPMI―1640培地溶液(pH7.2)1
mlを静かに加えつつ懸濁液とした。その後、1500
rpm×5分間で遠心分離して上清培地を除去した後、
沈降した細胞にHAT培地40mlを加え懸濁した。
【0030】(5)クローン化ハイブリドーマの取得 融合細胞液を96穴マイクロプレート上に分配した(1
穴につき200μl)。このプレートを37℃、5%C
2 雰囲気で培養した。1日後、2日後、およびそれ以
後2日毎に半分量の培地を新たなHAT培地と交換して
培養した。11日後にハイブリドーマの培養上清中のC
II―Tに対する抗体について、酵素免疫測定法により
スクリーニングを行った。スクリーニングに用いられた
抗原はCII―T、第2抗体は西洋ワサビペルオキシダ
ーゼ(以下HRPと略す)標識したヤギ抗マウスIgG
抗体であった。ハイブリドーマを分配した192穴のう
ち102穴中に融合細胞のコロニーを認め、その内2穴
が陽性であった。
【0031】かくして得られた抗体陽性の各穴中のハイ
ブリドーマを、96穴マイクロプレートの1穴あたり
0.9細胞になるように稀釈し、Balb/cマウスの
腹腔マクロファージ細胞をフィーダー細胞として予め培
養しておいた96穴マイクロプレートで培養した。顕微
鏡下で観察し、確実にシングルコロニーであることを認
めた穴のハイブリドーマの培養上清中のCII―Tに対
する抗体について、酵素免疫測定法によりスクリーニン
グを行った。両穴ともに抗体陽性であり、抗CII―T
モノクローナル抗体を産生していた。
【0032】(6)ハイブリドーマの培養 これらのクローン化ハイブリドーマを、1週間前にプリ
スタン(Aldrich 社製)0.1mlを腹腔内投与したB
alb/cマウスに、細胞数106 〜107 個/匹の割
合で腹腔内投与した。その後7〜10日目に、腹水を1
匹あたり2〜3ml採取した。
【0033】(7)モノクローナル抗体の精製 採取した腹水を、エイらの方法(P.L. Ey et al., Immu
nochemistry,15,429―436(1978))によ
り精製した。すなわち0.1M PB(pH8.0)で
平衡化したプロテインA―セファロースカラム(ゲル容
量5ml)に、腹水2mlを流し、その後0.1Mクエ
ン酸ナトリウムのpHが6.0、5.0、4.0および
3.0である緩衝液を順次流してカラムからモノクロー
ナル抗体を溶出し、精製モノクローナル抗体、すなわち
CII―T―3B8―A9―A9、CII―T―2A9
―H9―E1およびCII―T―2F9―D1―D2を
得た。
【0034】(8)精製したモノクローナル抗体のクラ
精製したモノクローナル抗体のクラスを、マウスモノク
ローナル抗体タイピングキット(THE BINDING SITE社
製)を用いて決定した。その結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】[実施例2]ポリクローナル抗体の作製 ウサギの皮下に、実施例1で精製したCII―T―KL
H複合体1mgとFreund´s Complete Adjuvantとのエ
マルジョンを皮内投与した。さらに、10日間隔でCI
I―T―KLH複合体0.5mgとFreund´s Complete
Adjuvantとのエマルジョンを4回皮内投与した。最終
投与後10日目に採血し、血清とした後、酵素免疫測定
法で抗体価を測定した。すなわちCII―Tを抗原と
し、第2抗体にHRP標識したヤギ抗ウサギIgG抗体
で、CII―Tに対する抗体価を測定し、40万倍であ
ることを確認した。その後、全血を採取して血清とし、
プロテインA―セファロースカラムで精製してCII―
Tに対する抗体を得た。
【0037】[実施例3](1)抗体固定化ビーズの調製 ポリスチレン製ビーズ(直径6mm)をよく洗浄してか
ら、実施例2で得た20μg/mlの抗CII―Tポリ
クローナル抗体のPBS溶液中に、4℃の温度で一昼夜
放置した。これをPBSで洗浄し、1%ウシ血清アルブ
ミン(以下BSAと略す)のPBS溶液中に、4℃の温
度で一昼夜放置してアフターコーティング処理し、抗C
II―T抗体固定化ビーズを得た。
【0038】(2)HRP標識抗体の調製 実施例1で採取した抗CII―Tモノクローナル抗体C
II―T―3B8―A9―A9の1mg/ml 0.0
1M燐酸―0.15M NaCl溶液(pH7.4)
に、10mg/mlのMBSのジメチルホルムアミド
(以下DMFと略す)溶液50μlを添加し、25℃の
温度で30分間反応させた。次いでセファデックスG―
25を充填したカラム、0.1M PB(pH6.0)
を用いてゲル濾過を行い、マレイミド化抗体と未反応M
BSを分離した。
【0039】一方、HRPの10mg/ml 0.1M
PB(pH6.5)溶液2mlに、S―アセチルメル
カプト無水コハク酸の60mg/ml DMF溶液12
0μlを加え、25℃で2時間反応させた。次に0.1
Mトリス―塩酸緩衝液(pH7.0)を800μl、
0.1M EDTA160μl、1Mヒドロキシルアミ
ン1.6mlを加え、37℃で4分間反応させた。次
に、反応液をニトロセルロース透析膜に入れ、5mM
EDTA―0.1M PB(pH6.0)溶液に対し、
4℃で3日間透析し、チオール化HRPを得た。
【0040】次に、マレイミド化抗体2mgとチオール
化HRP4mgとを混合し、フィルトロン攪拌セル(富
士フィルター工業(株))を用いて氷冷下、蛋白濃度が
4〜10mg/mlになるまで濃縮した後、4℃の温度
で一昼夜放置した。その溶液を、ウルトロゲルAcA4
4(LKB社)を充填したカラムでゲル濾過し、HRP
標識抗CII―T抗体を得た。
【0041】(3)サンドイッチEIA測定系 (1)で調製した抗CII―T固定化ビーズ1個と精製
したCII―T(標準物質)を0〜16ng/mlの範
囲で含有する1%BSA―0.05M TBS(トリス
バッファードセイライン)(pH8.0)200μl
と、(2)で作製したHRP標識CII―T抗体の1%
BSA―0.05M TBS(pH8.0)溶液200
μlとを各試験管に加え、37℃で90分間インキュベ
ートした。次に試験管内の溶液を吸引除去した後、0.
05%Tween20―生理食塩水で洗浄を行った。そ
の後0.02%3,3′,5,5′―テトラメチルベン
ジジン塩酸塩、および2.5mMの濃度で過酸化水素を
含有する0.1M燐酸/クエン酸緩衝液(pH4.3)
を0.4mlずつ各試験管に加え、37℃の温度で30
分間反応させた後、1規定硫酸水溶液を1mlずつ加え
て酵素反応を停止させた。
【0042】次いで、分光光度計を用いてこの溶液の4
50nmの波長における吸引強度を測定した。この吸引
強度を標準物質濃度0〜16ng/mlに対してプロッ
トし、検量線を得た。この検量線を図1に示す。図1よ
り、本発明の測定方法を用いれば、0.05ng/ml
まで精度よく測定可能であることがわかる。
【0043】[実施例4]ヒト関節液中のCII―Tの測定 実施例3の手法および実施例3で得た検量線を用いて、
慢性関節リウマチ患者2名と変形性関節症患者2名の関
節液を測定した。結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】[実施例5]ヒト正常小児血漿中のCII―Tの測定 実施例3の手法および実施例3で得た検量線を用いて、
4名分のヒト正常小児血漿を測定した。結果を表3に示
す。
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】本発明は、軟骨破壊が進行する慢性関節
リウマチ、変形性関節症患者検体において、初めて直接
2型コラーゲンテロペプチドの測定を可能にした。ま
た、正常小児血漿中に2型コラーゲンテロペプチドが存
在することを明らかにした。本発明は、軟骨の代謝異常
が原因となる疾患の診断、治療、経時の追跡に効果を発
揮すると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2型コラーゲンペプチドの検量線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/535 G01N 33/577 B 33/577 9162−4B C12N 15/00 C //(C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 細田 健治 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物の体液中に存在する2型コラー
    ゲンテロペプチド量の測定において、抗2型コラーゲン
    テロペプチド抗体を用いることを特徴とする2型コラー
    ゲンテロペプチドの測定方法。
  2. 【請求項2】 不溶性担体に固定された抗2型コラーゲ
    ンテロペプチド抗体と、標識物質で標識された抗2型コ
    ラーゲンテロペプチド抗体とを用いるサンドイッチ法で
    ある請求項1記載の2型コラーゲンテロペプチドの測定
    方法。
  3. 【請求項3】 標識物質が酵素である請求項2記載の2
    型コラーゲンテロペプチドの測定方法。
  4. 【請求項4】 不溶性担体に固定された抗2型コラーゲ
    ンテロペプチド抗体と、標識物質で標識された抗2型コ
    ラーゲンテロペプチド抗体のうち、少なくとも一方が2
    型コラーゲンテロペプチドを認識するモノクローナル抗
    体である請求項2または請求項3記載の2型コラーゲン
    テロペプチドの測定方法。
  5. 【請求項5】 不溶性担体に固定された抗2型コラーゲ
    ンテロペプチド抗体と、標識物質で標識された抗2型コ
    ラーゲンテロペプチド抗体を含む試薬と、を含んでなる
    哺乳動物の体液中に存在する2型コラーゲンテロペプチ
    ドの測定キット。
  6. 【請求項6】 哺乳動物の2型コラーゲンテロペプチド
    を認識するモノクローナル抗体。
  7. 【請求項7】 (N末端)GPGIDMSAFAGLG
    PREKGPDPLQMRA(C末端)からなるアミノ
    酸配列部分と結合性を有する請求項6記載のモノクロー
    ナル抗体。
JP7172196A 1995-07-07 1995-07-07 2型コラーゲンテロペプチドの測定方法 Pending JPH0921803A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7195883B2 (en) * 1996-12-09 2007-03-27 Osteometer Biotech A/S Sandwich assays for collagen fragments

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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