JPH09218409A - 配向膜の配向処理方法およびその装置 - Google Patents

配向膜の配向処理方法およびその装置

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JPH09218409A
JPH09218409A JP5103196A JP5103196A JPH09218409A JP H09218409 A JPH09218409 A JP H09218409A JP 5103196 A JP5103196 A JP 5103196A JP 5103196 A JP5103196 A JP 5103196A JP H09218409 A JPH09218409 A JP H09218409A
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alignment film
substrate
ion beam
alignment
irradiation
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JP5103196A
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English (en)
Inventor
Norio Asagi
典生 浅儀
Kiyohiro Nakabayashi
聖裕 中林
So Kuwabara
創 桑原
Taizo Ebara
泰蔵 江原
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II H C KK
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
II H C KK
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配向処理の際のパーティクルの発生を防止す
ることができる配向処理方法およびその装置を提供す
る。 【解決手段】 液晶分子を配向させるための配向膜6を
基板上に形成した配向膜付基板2の配向膜6に対して、
イオン源12からのイオンビーム14の照射と、紫外線
ランプ22からの紫外線24の照射とを行う。両照射
は、どちらが先でも同時でも良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば液晶ディ
スプレイの製造等に利用されるものであって、液晶分子
を所定方向に配向させるための配向膜に対して配向処理
を施す、配向膜の配向処理方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶分子を基板の表面において所定方向
に配向させるために、基板の表面に、ポリイミド等の高
分子有機材料から成る配向膜を塗布することが行われて
いる。
【0003】この場合、基板の表面に単に配向膜を塗布
しただけでは、液晶分子が基板の表面に対して単に平行
に配列するだけで、液晶分子を所定方向に配列させるこ
とはできない。
【0004】そこで従来は、配向膜に、その表面をナイ
ロンやレーヨン等のラビング布で一定方向に機械的にラ
ビングする(擦る)ことによって配向処理を施し、これ
によって液晶分子をラビングした方向に配列させること
が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にラビングによって配向膜に配向処理を施す方法では、
ラビングの際にパーティクル(ゴミ)が発生して、これ
が液晶ディスプレイの特性を悪化させ、ひいては歩留ま
りを低下させる要因になるという問題がある。例えば、
パーティクルが発生してそれが配向膜に付着している
と、それによって表示むらが生じて表示品質が低下した
り、電気的にショートする個所が生じたりする。
【0006】そこでこの発明は、配向処理の際のパーテ
ィクルの発生を防止することができる配向処理方法およ
びその装置を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の配向処理方法は、液晶分子を配向させる
ための配向膜を基板上に形成した配向膜付基板の配向膜
に対して、イオンビームの照射と紫外線の照射とを行う
ことを特徴とする。
【0008】上記イオンビームの照射と紫外線の照射
は、どちらを先に行っても良いし、互いに同時に行って
も良い。
【0009】配向膜にイオンビームを照射することで、
配向膜に配向処理を施すことができる。これは、イオ
ンビームを照射することで、配向膜表面が改質され、配
向膜を構成する高分子の主鎖または側鎖が一定方向に並
び、それに沿って液晶分子が配向するようになる、あ
るいはイオンビーム照射によるスパッタリングによって
配向膜の表面に多数の微小な溝状のものが形成され、そ
れに沿って液晶分子が配向するようになるためであると
考えられる。このようにこの発明の配向処理方法では、
従来のラビング布で擦るラビング法とは違って、非接触
で配向膜に配向処理を施すことができるため、パーティ
クルの発生を防止することができる。
【0010】しかも、紫外線照射を併用することによっ
て、イオンビーム照射のみでは小さかったプレティルト
角(液晶分子が配向膜表面より起き上がる角度)を大き
くすることができる。これは、紫外線照射によって配向
膜表面の濡れ性が変化し、それによって液晶分子が起き
上がりやすくなるからであると考えられる。
【0011】また、この発明に係る配向処理装置は、上
記のような配向処理方法の実施に適している。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る配向処理
方法を実施する配向処理装置の一例を示す断面図であ
る。
【0013】この配向処理装置は、図示しない真空排気
装置によって所定の真空度に(例えば10-5〜10-7
orr程度に)排気される真空容器20と、この真空容
器20内に設けられていて、配向処理を施こそうとする
配向膜付基板2を保持するホルダ8と、真空容器20に
取り付けられていてこのホルダ8上の配向膜付基板2の
配向膜6にイオンビーム14を照射するイオン源12
と、この真空容器20内に設けられていてホルダ8上の
配向膜付基板2の配向膜6に紫外線24を照射する紫外
線源の一例としての紫外線ランプ22とを備えている。
更にこの例では、真空容器20内に、ホルダ8上の配向
膜付基板2の配向膜6に電子18を供給するフィラメン
ト16を設けている。
【0014】配向膜付基板2は、この例ではガラス基板
4の表面にポリイミド等の有機高分子材料から成る配向
膜6を塗布したものである。なお、液晶ディスプレイを
構成する場合は、ガラス基板4と配向膜6との間に、I
TO(スズをドープした酸化インジウム)等から成る透
明電極が形成される。
【0015】ホルダ8は、この例では、配向膜6の表面
に対するイオンビーム14の照射角度θを変えることが
できるように、中心軸10を中心にして矢印Aのように
回転可能にしている。ホルダ8は、固定でも良いけれど
も、この実施例のようにその傾き角度を可変にして配向
膜6の表面に対するイオンビーム14の照射角度θを可
変にするのが好ましく、そのようにすれば後述する配向
秩序度およびプレティルト角を制御することができる。
照射角度θを可変にするには、ホルダ8の角度を可変に
する代わりに、あるいはそれと共に、イオン源12の角
度を可変にしても良い。
【0016】イオンビーム14には、そのイオンが配向
膜6と反応して配向膜6の性質を変えないようにするた
めに、例えばヘリウム、ネオン、アルゴン等の不活性ガ
スイオンビームを用いるのが好ましい。
【0017】イオンビーム14の加速エネルギーは、特
に限定はなく、例えば100eV〜500eV程度で良
い。
【0018】紫外線24の波長は、例えば185nm〜
400nm程度であるが、これに限定されるものではな
い。
【0019】配向膜6に対するイオンビーム照射の際に
は、それと同時に、フィラメント16から引き出した電
子18を配向膜6に供給して、イオンビーム14による
正電荷を中和させるのが好ましい。これは、イオンビー
ム14による正電荷が配向膜6の表面に溜まると、それ
がイオンビーム14の飛来を邪魔して、配向膜6の処理
が困難になったり不均一になったりするので、更には配
向処理後に液晶セルを構成したときに電荷によって液晶
分子の配向が乱されたりするので、それを電子供給によ
って防止することができるからである。
【0020】配向処理に際しては、配向膜付基板2の配
向膜6に対して、イオンビーム14の照射と紫外線24
の照射とを行う。その場合、配向膜6にイオンビーム
14を照射した後に紫外線24を照射しても良いし、
その逆に配向膜6に紫外線24を照射した後にイオンビ
ーム14を照射しても良いし、あるいはイオンビーム
14の照射と紫外線24の照射とを同時に行っても良
い。
【0021】上記のようにして配向膜6にイオンビーム
14を照射することで、配向膜6に配向処理を施すこと
ができる。これは、イオンビーム14を照射すること
で、配向膜表面が改質され、配向膜6を構成する高分子
の主鎖または側鎖が一定方向に並び、それに沿って液晶
分子が配向するようになる、あるいはイオンビーム照
射によるスパッタリングによって配向膜6の表面に多数
の微小な溝状のものが形成され、それに沿って液晶分子
が配向するようになる、ためであると考えられる。
【0022】上記の場合、配向膜表面に対するイオンビ
ーム14の照射角度θは小さい方が好ましい。そのよう
にすれば、イオンビーム照射によって大きな配向秩序度
が得られるからである。イオンビーム14の照射角度θ
と液晶の配向秩序度との関係を測定した結果の一例を図
2に示す。この場合は紫外線照射は行っていない。配向
秩序度とは、どの程度の割合の液晶分子が同一方向に配
向しているかを示すものであり、1の場合が100%で
ある。比較のために、ラビング法による結果も示した。
【0023】この図から、イオンビーム14の照射角度
θが小さいほど、配向秩序度が大きくなることが分か
る。特に、照射角度θを60度以下に、その内でも特に
30度程度以下にすると、ラビング法に匹敵するほどの
大きな配向秩序度を得ることができることが分かる。こ
れは、イオンビーム14の照射角度θが小さいほど、
配向膜6を構成する高分子の並び方に強い方向性を付け
ることができる、あるいはイオンビーム照射によるス
パッタリングによって配向膜6の表面に形成される多数
の微小な溝状のものがイオンビーム照射方向に細長くな
る、からであると考えられる。
【0024】このようにこの発明の配向処理方法では、
従来のラビング布で擦るラビング法とは違って、非接触
で配向膜6に配向処理を施すことができるため、パーテ
ィクルの発生を防止することができる。
【0025】しかもそれだけではなく、紫外線照射を併
用することによって、イオンビーム照射のみでは小さか
ったプレティルト角を大きくすることができる。プレテ
ィルト角は、液晶分子が配向膜の表面より起き上がる角
度のことを言い、液晶ディスプレイにおいては、特にS
TN−LCD(スーパーツイストネマティック液晶ディ
スプレイ)においては、また最近ではTFT−LCDに
おいても、液晶の配向不良、更にはそれに起因する表示
むら等を防止するために、プレティルト角を大きくする
ことが重要である。
【0026】紫外線照射の有無によるプレティルト角の
変化を測定した結果の一例を図3に示す。この図は、イ
オンビーム照射後に紫外線照射を行った結果を例示した
が、その逆の順序でも、あるいは同時照射でも、これと
ほぼ同様の結果が得られた。また比較のために、ラビン
グ法による結果も示した。
【0027】この図から、イオンビーム照射と紫外線照
射を併用すると、プレティルト角が大きくなることが分
かる。特に、イオンビーム14の照射角度θを60度以
下に、その内でも特に30度程度以下にすると、ラビン
グ法に匹敵するほどの大きなプレティルト角を得ること
ができることが分かる。これは、紫外線照射によって配
向膜表面の濡れ性が良くなり、それによって液晶分子が
起き上がりやすくなるからであると考えられる。なお、
上記イオンビーム照射による配向処理作用と、紫外線照
射によるプレティルト角増大作用とは、互いに相手の作
用を減殺することはないので、どちらを先に行っても、
また同時に行っても良いのは前述のとおりである。
【0028】以上のようにこの発明の配向処理方法によ
れば、イオンビーム照射と紫外線照射を併用することに
よって、ラビング法とは違って、パーティクルの発生を
防止することができる。その結果、液晶ディスプレイの
歩留りの向上および表示品質の向上を図ることができ
る。しかも、イオンビーム照射単独の場合よりもプレテ
ィルト角を大きくすることができるので、液晶の配向不
良、それに起因する表示むら等を防止することができ、
この意味からも表示品質の向上を図ることができる。
【0029】また、図1に示した実施例の配向処理装置
によれば、一つの真空容器20内で配向膜付基板2に対
するイオンビーム照射と紫外線照射とを行うことができ
るので、装置を非常に小型化かつ簡略化することができ
る。
【0030】次に、上記のような配向処理方法の実施に
適している配向処理装置の他の実施例を説明する。図4
は、この発明に係る配向処理装置の他の例を示す横断面
図である。図5は、図4の線a−aに沿う縦断面図であ
る。
【0031】この配向処理装置は、前述したような配向
膜付基板2に真空中で紫外線24を照射する紫外線照射
装置30と、同配向膜付基板2に真空中でイオンビーム
14を照射するイオンビーム照射装置50と、この紫外
線照射装置30とイオンビーム照射装置50との間に設
けられていて真空雰囲気中において配向膜付基板2を紫
外線照射装置30とイオンビーム照射装置50との間で
可逆的に搬送する基板搬送装置40とを備えている。更
にこの実施例では、基板搬送装置40に接続されていて
基板搬送装置40との間で基板2を受け渡しする基板供
給装置60を備えている。
【0032】紫外線照射装置30は、この実施例では、
真空排気装置34によって真空に(例えば10-5〜10
-7Torr程度に)排気される真空容器32と、この真
空容器32内に設けられていて配向膜付基板2を保持す
るホルダ36と、このホルダ36上の配向膜付基板2の
配向膜6(図1参照。以下同じ)に紫外線24を照射す
る前述したような紫外線ランプ22とを有している。
【0033】イオンビーム照射装置50は、この実施例
では、真空排気装置54によって真空に(例えば10-5
〜10-7Torr程度に)排気される真空容器52と、
この真空容器52内に設けられていて基板2を保持する
前述したようなホルダ8と、このホルダ8の上方にホル
ダ8に向けて設けられていて、ホルダ8上の配向膜付基
板2の配向膜6にイオンビーム14を照射する前述した
ようなイオン源12と、同配向膜6に電子18を供給す
る前述したようなフィラメント16とを有している。
【0034】ホルダ8は、この実施例では、真空シール
部57を介して真空容器52を貫通する連結部58の一
端部に取り付けられており、この連結部58の他端部に
はホルダ駆動装置56が接続されている。ホルダ駆動装
置56によってホルダ8を、その回転軸10を中心にし
て矢印Aのように可逆的に回転可能である。ホルダ駆動
装置56は、電動式が好ましいが、手動式等でも良い。
【0035】ホルダ8は、固定でも良いけれども、この
実施例のようにその傾き角度を可変にして配向膜6の表
面に対するイオンビーム14の照射角度θを可変にする
のが好ましく、そのようにすれば前述した配向秩序度お
よびプレティルト角を制御することができる。照射角度
θを可変にするには、ホルダ8の角度を可変にする代わ
りに、あるいはそれと共に、イオン源12の角度を可変
にしても良いのは前述のとおりである。
【0036】基板搬送装置40は、この実施例では、真
空排気装置44によって真空に(例えば10-5〜10-7
Torr程度に)排気される真空容器42と、この真空
容器42内に設けられていて多関節のアーム48を有す
る搬送ロボット46とを有している。搬送ロボット46
は、この例では、上下方向に1自由度と、水平面内で3
自由度とを有する、合計4自由度のロボットである。
【0037】この搬送ロボット46によって、基板供給
装置60内の後述するカセット66から未処理の基板2
を1枚取り出してそれを紫外線照射装置30内のホルダ
36上に装着し、紫外線照射後の配向膜付基板2をホル
ダ36から取り外してそれをイオンビーム照射装置50
内のホルダ8上に装着し、イオンビーム照射後の配向膜
付基板2をホルダ8から取り外してそれを基板供給装置
60内のカセット66に戻すことができる。またこれと
は逆に、カセット66から取り出した未処理の配向膜付
基板2をイオンビーム照射装置50内のホルダ8に装着
し、イオンビーム照射後の配向膜付基板2をホルダ8か
ら取り外してそれを紫外線照射装置30内のホルダ36
に装着し、紫外線照射後の配向膜付基板2をカセット6
6に戻すことも可能である。いずれの場合も、配向膜付
基板2の搬送は全て真空雰囲気中で行われる。但し、配
向膜付基板2の搬送方向は、上記二つの内、いずれか一
方のみとしても良い。
【0038】基板供給装置60は、この実施例では、真
空排気装置64によって真空に(例えば10-2〜10-3
Torr程度に)排気される真空容器62を有してお
り、この真空容器62内に、複数枚の配向膜付基板2を
収納したカセット66が装着される。68はカセット6
6の出し入れ用の扉である。
【0039】上記真空容器32、42、52および62
は、真空弁70〜72を介して図4に示すように互いに
T字状に接続されている。各真空弁70〜72は、そこ
を、配向膜付基板2を載置したアーム48が通過可能な
ものである。
【0040】この実施例の配向処理装置によれば、前述
した配向処理方法の実施が可能である。しかも、紫外線
照射とイオンビーム照射の連続処理が可能であり、かつ
両処理および基板搬送の全てを真空雰囲気中において行
うことができるので、スループット(配向膜付基板2の
単位時間当たりの処理能力)が高く、量産性に富んでい
る。また、イオンビーム照射と紫外線照射とを互いに別
の部屋で行うので、一方の処理の際に雰囲気が変化して
も、それが他方の処理に全く影響を与えないという利点
がある。例えば、紫外線照射の際に配向膜6からガス
(アウトガス)が放出され、それが真空容器32内の真
空度低下をもたらしても、それが真空容器52の真空度
低下にはつながらないので、真空容器52内におけるイ
オンビーム照射に何の悪影響も及ぼさない。
【0041】なお、基板供給装置60内にカセット66
を装着するようにしていて、複数枚の配向膜付基板2を
真空を破らずに連続処理することができるので、この意
味からもスループットが向上する。ただし、このように
せずに、基板供給装置60を単なる真空予備室(エアロ
ック室)にして、そこを通して配向膜付基板2を1枚ず
つ大気中との間で搬出入するようにしても良い。
【0042】また、基板搬送手段として、搬送ロボット
46の代わりに、配向膜付基板2を載置して搬送する可
逆転式の搬送ベルトを設けても良い。
【0043】図6は、この発明に係る配向処理装置の更
に他の例を示す縦断面図である。
【0044】この配向処理装置は、真空(例えば10-5
〜10-7Torr程度)に排気される処理室80と、こ
の処理室80の左右両側に真空弁91、92をそれぞれ
介して隣接されていて、処理室80と大気中との間で配
向膜付基板2の出し入れを行うための二つの真空予備室
82、84とを備えている。真空予備室82、84と大
気中との間には真空弁90、93が設けられており、両
真空予備室82、84は例えば10-2〜10-3Torr
程度に真空排気される。
【0045】処理室80、真空予備室82および84内
には、基板搬送手段の一例として、配向膜付基板2を例
えば矢印B方向に搬送する搬送ベルト86〜88が設け
られている。但し、配向膜付基板2の搬送方向は、上記
矢印Bとは逆方向でも良いし、あるいは可逆転式にして
上記B方向とその逆方向の両方向に搬送可能にしても良
い。
【0046】処理室80における搬送ベルト87の搬送
経路上には、搬送中の配向膜付基板2の配向膜6にイオ
ンビーム14を照射する前述したようなイオン源12が
設けられている。このイオン源12は、固定でも良いけ
れども、その傾き角度を可変にするのが好ましく、その
ようにすれば、配向膜6の表面に対するイオンビーム1
4の照射角度θを可変にすることができ、それによって
前述した配向秩序度およびプレティルト角を制御するこ
とができる。
【0047】更に、処理室80における搬送ベルト87
の搬送経路上には、搬送中の配向膜付基板2の配向膜6
に紫外線24を照射する前述したような紫外線ランプ2
2が設けられている。
【0048】この配向処理装置によれば、搬送方向を
上記矢印B方向にすることによって、搬送ベルト87上
の配向膜付基板2の配向膜6にイオンビーム14を照射
した後に紫外線24を照射する処理を、あるいは搬送
方向を上記Bとは逆方向にすることによって、紫外線2
4を照射した後にイオンビーム14を照射する処理を、
更にはイオン源12と紫外線ランプ22とを互いに近
づけることによって、搬送方向に拘わらず、イオンビー
ム14の照射と紫外線24の照射とを同時に行う処理
を、それぞれ実施することができる。
【0049】このようにこの実施例の配向処理装置によ
れば、前述した配向処理方法の実施が可能である。しか
も、紫外線照射とイオンビーム照射の連続処理が可能で
あり、かつ両処理および基板搬送の全てを真空雰囲気中
において行うことができるので、スループットが高く、
量産性に富んでいる。また、一つの処理室80内で配向
膜付基板2に対するイオンビーム照射と紫外線照射とを
行うことができるので、装置を小型化することができ
る。
【0050】なお、基板搬送手段として、上記搬送ベル
ト86〜88の代わりに、多数のローラを設けても良
い。また、必要に応じて、配向膜付基板2をトレイに入
れて搬送するようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0052】請求項1記載の配向処理方法によれば、イ
オンビーム照射と紫外線照射を併用することによって、
ラビング法とは違って、パーティクルの発生を防止する
ことができる。その結果、液晶ディスプレイの歩留りの
向上および表示品質の向上を図ることができる。しか
も、イオンビーム照射単独の場合よりもプレティルト角
を大きくすることができるので、液晶の配向不良、それ
に起因する表示むら等を防止することができ、この意味
からも表示品質の向上を図ることができる。
【0053】請求項2記載の配向処理方法によれば、配
向膜表面に対するイオンビームの照射角度を60度以下
にすることによって、より大きな配向秩序度およびプレ
ティルト角を得ることができるという更なる効果を奏す
る。
【0054】請求項3記載の配向処理装置によれば、請
求項1記載の配向処理方法を実施することができ、しか
も一つの真空容器内で配向膜付基板に対するイオンビー
ム照射と紫外線照射を行うことができるので、装置を非
常に小型化かつ簡略化することができる。
【0055】請求項4記載の配向処理装置によれば、配
向膜表面に対するイオンビームの照射角度を可変にした
ので、配向膜の配向秩序度およびプレティルト角を制御
することができるという更なる効果を奏する。
【0056】請求項5記載の配向処理装置によれば、請
求項1記載の配向処理方法を実施することができ、しか
も紫外線照射とイオンビーム照射の連続処理が可能であ
り、かつ両処理および基板搬送の全てを真空雰囲気中に
おいて行うことができるので、スループットが高く、量
産性に富んでいる。また、イオンビーム照射と紫外線照
射とを互いに別の部屋で行うので、一方の処理の際に雰
囲気が変化しても、それが他方の処理に全く影響を与え
ないという利点がある。
【0057】請求項6記載の配向処理装置によれば、配
向膜表面に対するイオンビームの照射角度を可変にした
ので、配向膜の配向秩序度およびプレティルト角を制御
することができるという更なる効果を奏する。
【0058】請求項7記載の配向処理装置によれば、請
求項1記載の配向処理方法を実施することができ、しか
も紫外線照射とイオンビーム照射の連続照射が可能であ
り、かつ両処理および基板搬送の全てを真空雰囲気中に
おいて行うことができるので、スループットが高く、量
産性に富んでいる。また、一つの真空容器内で配向膜付
基板に対するイオンビーム照射と紫外線照射とを行うこ
とができるので、装置を小型化することができる。
【0059】請求項8記載の配向処理装置によれば、配
向膜表面に対するイオンビームの照射角度を可変にした
ので、配向膜の配向秩序度およびプレティルト角を制御
することができるという更なる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る配向処理方法を実施する配向処
理装置の一例を示す断面図である。
【図2】イオンビームの照射角度と配向秩序度との関係
を測定した結果の一例を示す図である。
【図3】紫外線照射の有無によるプレティルト角の変化
を測定した結果の一例を示す図である。
【図4】この発明に係る配向処理装置の他の例を示す横
断面図である。
【図5】図4の線a−aに沿う縦断面図である。
【図6】この発明に係る配向処理装置の更に他の例を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
2 配向膜付基板 4 ガラス基板 6 配向膜 8 ホルダ 12 イオン源 14 イオンビーム 20 真空容器 22 紫外線ランプ 24 紫外線 30 紫外線照射装置 40 基板搬送装置 50 イオンビーム照射装置 80 処理室 82,84 真空予備室 86〜88 搬送ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 創 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 江原 泰蔵 東京都日野市日野1164番地 株式会社イ ー・エッチ・シー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶分子を配向させるための配向膜を基
    板上に形成した配向膜付基板の配向膜に対して、イオン
    ビームの照射と紫外線の照射とを行うことを特徴とする
    配向膜の配向処理方法。
  2. 【請求項2】 配向膜表面に対するイオンビームの照射
    角度を60度以下(0度を含まない)にする請求項1記
    載の配向膜の配向処理方法。
  3. 【請求項3】 真空に排気される真空容器と、この真空
    容器内に設けられていて配向膜付基板を保持するホルダ
    と、このホルダ上の配向膜付基板の配向膜にイオンビー
    ムを照射するイオン源と、前記ホルダ上の配向膜付基板
    の配向膜に紫外線を照射する紫外線源とを備えることを
    特徴とする配向処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ホルダおよびイオン源の少なくとも
    一方の角度を可変にして、前記配向膜表面に対するイオ
    ンビームの照射角度を可変にしている請求項3記載の配
    向処理装置。
  5. 【請求項5】 (イ)真空に排気される真空容器と、こ
    の真空容器内に設けられていて配向膜付基板を保持する
    ホルダと、このホルダ上の配向膜付基板の配向膜にイオ
    ンビームを照射するイオン源とを有するイオンビーム照
    射装置と、 (ロ)真空に排気される真空容器と、この真空容器内に
    設けられていて配向膜付基板を保持するホルダと、この
    ホルダ上の配向膜付基板の配向膜に紫外線を照射する紫
    外線源とを有する紫外線照射装置と、 (ハ)真空雰囲気中において前記配向膜付基板を前記イ
    オンビーム照射装置から前記紫外線照射装置へまたはそ
    の逆に搬送する基板搬送装置とを備えることを特徴とす
    る配向処理装置。
  6. 【請求項6】 前記イオンビーム照射装置のホルダおよ
    びイオン源の少なくとも一方の角度を可変にして、配向
    膜表面に対するイオンビームの照射角度を可変にしてい
    る請求項5記載の配向処理装置。
  7. 【請求項7】 真空に排気される処理室と、この処理室
    内に設けられていて配向膜付基板を搬送する基板搬送手
    段と、この基板搬送手段の搬送経路上に設けられていて
    搬送中の配向膜付基板の配向膜にイオンビームを照射す
    るイオン源と、前記基板搬送手段の搬送経路上に設けら
    れていて搬送中の配向膜付基板の配向膜に紫外線を照射
    する紫外線源と、前記処理室に真空弁を介して隣接され
    ていて当該処理室と大気中との間で前記配向膜付基板の
    出し入れを行うための真空予備室とを備えることを特徴
    とする配向処理装置。
  8. 【請求項8】 前記イオン源の角度を可変にして、配向
    膜表面に対するイオンビームの照射角度を可変にしてい
    る請求項7記載の配向処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6912031B2 (en) 2002-07-18 2005-06-28 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display device and method for fabricating the same

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