JPH09230350A - 配向膜の配向処理方法およびその装置 - Google Patents

配向膜の配向処理方法およびその装置

Info

Publication number
JPH09230350A
JPH09230350A JP5842796A JP5842796A JPH09230350A JP H09230350 A JPH09230350 A JP H09230350A JP 5842796 A JP5842796 A JP 5842796A JP 5842796 A JP5842796 A JP 5842796A JP H09230350 A JPH09230350 A JP H09230350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment film
ion beam
rubbing
substrate
alignment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5842796A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Asagi
典生 浅儀
So Kuwabara
創 桑原
Taizo Ebara
泰蔵 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
II H C KK
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
II H C KK
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by II H C KK, Nissin Electric Co Ltd filed Critical II H C KK
Priority to JP5842796A priority Critical patent/JPH09230350A/ja
Publication of JPH09230350A publication Critical patent/JPH09230350A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶ディスプレイの視野角を広げることがで
き、しかもパーティクルの発生を減少させることができ
る配向膜の配向処理方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 この配向処理方法では、まず、基板4上
に形成されていて液晶分子を配向させるための配向膜6
の表面をラビング材を用いて一定方向にラビングする。
その後、真空中で同配向膜6に対してイオンビーム14
を、先のラビング方向に対する方位角度φおよび配向膜
表面に対する照射角度θを変化させながら照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば液晶ディ
スプレイの製造等に利用されるものであって、液晶分子
を所定方向に配向させるための配向膜に対して配向処理
を施す、配向膜の配向処理方法およびその装置に関し、
より具体的には液晶ディスプレイの視野角を広くする手
段に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶分子を基板の表面において所定方向
に配向させるために、基板の表面に、ポリイミド等の高
分子有機材料から成る配向膜を塗布することが行われて
いる。
【0003】この場合、基板の表面に単に配向膜を塗布
しただけでは、液晶分子が基板の表面に対して単に平行
に配列するだけで、液晶分子を所定方向に配列(即ち配
向)させることはできない。
【0004】そこで従来は、焼成後の配向膜に、その表
面をナイロンやレーヨン等のラビング布で一定方向に機
械的にラビングする(擦る)ことによって配向処理を施
し、これによって液晶分子をラビングした方向に配列さ
せることが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にラビングによって配向膜に配向処理を施す方法では、
配向膜が一定方向にしかもほぼ均一に配向処理されるた
め、液晶分子の配向方向が一定でしかもそのプレチルト
角(液晶分子が配向膜表面より起き上がる角度を言う)
もほぼ均一であるため、液晶ディスプレイを構成した場
合にその視野角が狭いという問題がある。
【0006】これを解決するために、上記のようなラビ
ング布を用いて、同じ配向膜の表面を異なった方向へ2
回ラビングして、二方向配向を可能にする配向処理が行
われている。そのようにすれば、コントラストは下がる
ものの、視野角をある程度広くすることができる。
【0007】ところが、このようにラビング処理を2回
行って視野角を広くする方法では、それぞれのラビング
処理の際にパーティクル(ゴミ)が発生するため、パー
ティクルが大量に発生して、これが液晶ディスプレイの
特性を悪化させ、ひいては歩留まりを低下させる要因に
なるという問題がある。例えば、パーティクルが発生し
てそれが配向膜に付着していると、それによって表示む
らが生じて表示品質が低下したり、電気的にショートす
る個所が生じたりする。
【0008】そこでこの発明は、液晶ディスプレイの視
野角を広げることができ、しかもパーティクルの発生を
減少させることができる配向膜の配向処理方法およびそ
の装置を提供することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の配向処理方法は、基板上に形成されてい
て液晶分子を配向させるための配向膜の表面をラビング
材を用いて一定方向にラビングし、その後真空中で同配
向膜に対してイオンビームを、先のラビング方向に対す
る方位角度および配向膜表面に対する照射角度の少なく
とも一方を変化させながら照射することを特徴とする。
【0010】配向膜にイオンビームを照射することで、
配向膜に配向処理を施すことができる。これは、イオ
ンビームを照射することで、配向膜表面が改質され、配
向膜を構成する高分子の主鎖または側鎖が一定方向に並
び、それに沿って液晶分子が配向するようになる、あ
るいはイオンビーム照射によるスパッタリングによって
配向膜の表面に多数の微小な溝状のものが形成され、そ
れに沿って液晶分子が配向するようになるためであると
考えられる。
【0011】このようなイオンビームによる配向処理
と、ラビングによる配向処理とを併用することで、配向
膜は互いに異なる配向方向を持つようになり、マルチド
メイン配向を実現することができ、液晶ディスプレイの
視野角を広げることができる。
【0012】しかもこの発明の方法では、イオンビーム
を、先のラビング方向に対する方位角度および配向膜表
面に対する照射角度の少なくとも一方を変化させながら
照射するので、イオンビーム照射による配向処理をラン
ダム化してランダム配向を実現することができ、その結
果、配向膜表面に対するイオンビームの照射方向が固定
している場合に比べて、視野角を一層広げることができ
る。
【0013】また、この発明に係る配向処理装置は、上
記のような配向処理方法の実施に適している。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、配向膜に対してラビング処
理とイオンビーム照射とを行うことによって、ランダム
配向を実現する配向処理方法の実施例を説明する。
【0015】配向膜に対するラビング処理は、例えば図
1に示すような装置を用いて行う。この装置は、一定方
向、例えば矢印A方向に移動する移動テーブル20を有
しており、その上に、配向処理を施そうとする配向膜付
基板2が載せられる。
【0016】配向膜付基板2は、この例ではガラス基板
4の表面にポリイミド等の有機高分子材料から成る配向
膜6を塗布し、かつプリベークおよび焼成を行ったもの
である。なお、液晶ディスプレイを構成する場合は、ガ
ラス基板4と配向膜6との間に、ITO(スズをドープ
した酸化インジウム)等から成る透明電極が形成され
る。
【0017】移動テーブル20の上方にはラビング材2
2が設けられており、移動テーブル20を例えば矢印A
方向に移動させることによって、このラビング材22で
配向膜付基板2の配向膜6の表面をラビングする(擦
る)ことができる。
【0018】ラビング材22は、図示例では、ローラ2
4の外周部に巻かれていて例えばナイロン、レーヨン等
から成るラビング布であるが、同様の材料から成るブラ
シ状のもの等でも良い。この例のラビング材22は、矢
印Bのように、移動テーブル20の移動とは逆方向に回
転させる。
【0019】配向膜6の表面を上記のようにしてラビン
グすると、図4に拡大して示すように、配向膜6の表面
に、ラビング方向に沿って、即ち図1に示した配向膜付
基板2の移動方向Aに沿って、多数の微小な溝状の凹凸
が形成される。
【0020】これ自身は、従来から行われているラビン
グ処理と同じであり、このような配向膜付基板2を用い
て液晶ディスプレイを構成すると、液晶分子はこの凹凸
の長手方向に沿って配向する。
【0021】配向膜6に対するイオンビーム照射は、例
えば図2に示すような装置を用いて行う。この装置は、
図示しない真空容器内に設けられていて、配向処理を施
そうとする配向膜付基板2を保持するホルダ8を有して
いる。このホルダ8は、この例では、配向膜6表面に対
するイオンビーム14の照射角度θを変えることができ
るように、回転軸10を中心にして矢印Cのように回転
可能である。かつ、先のラビング方向Dに対するイオン
ビーム14の方位角度φ(図3参照)を変えることがで
きるように、上記回転軸10に直交する中心軸11を中
心にして矢印F方向またはその逆方向に(即ち自転方向
に)回転可能である。なお、ホルダ8のこのような2軸
方向の回転は、例えば、ホルダ8とそれを矢印F方向に
回転させる駆動源とを一体で矢印C方向に所定角度範囲
内で往復回転させることによって、比較的簡単に実現す
ることができる。また、照射角度θを可変にするには、
ホルダ8の角度を可変にする代わりに、あるいはそれと
共に、イオン源12の角度を可変にしても良い。
【0022】ホルダ8の上方には、この例では、ホルダ
8上の配向膜付基板2の配向膜6に向けてイオンビーム
14を照射するイオン源12および同配向膜6に電子1
8を供給するフィラメント16が設けられている。
【0023】イオンビーム14には、そのイオンが配向
膜6と反応して配向膜6の性質を変えないようにするた
めに、例えばヘリウム、ネオン、アルゴン等の不活性ガ
スイオンビームを用いるのが好ましい。
【0024】イオンビーム14の加速エネルギーは、特
に限定はなく、例えば100eV〜500eV程度で良
い。
【0025】配向膜6に対するイオンビーム照射の際に
は、それと同時に、フィラメント16から引き出した電
子18を配向膜6に供給して、イオンビーム14による
正電荷を中和させるのが好ましい。これは、イオンビー
ム14による正電荷が配向膜6の表面に溜まると、それ
がイオンビーム14の飛来を邪魔して、配向膜6の処理
が困難になったり不均一になったりするので、更には配
向処理後に液晶セルを構成したときに電荷によって液晶
分子の配向が乱されたりするので、それを電子供給によ
って防止することができるからである。
【0026】配向処理に際しては、まず、図1に示した
ような装置を用いて、配向膜6の表面をラビング材22
を用いて一定方向にラビングし、その後、図2に示した
ような装置を用いて、ラビング処理を施した配向膜6に
イオンビーム14を照射する。
【0027】上記のようにして配向膜6にイオンビーム
14を照射することによっても、配向膜6に配向処理を
施すことができる。これは、イオンビーム14を照射
することで、配向膜6の表面が改質され、配向膜6を構
成する高分子の主鎖または側鎖が一定方向に並び、それ
に沿って液晶分子が配向するようになる、あるいはイ
オンビーム照射によるスパッタリングによって配向膜6
の表面に多数の微小な溝状のものが形成され、それに沿
って液晶分子が配向するようになるためであると考えら
れる。しかも、ラビング法とは違って、非接触で配向膜
6に配向処理を施すことができるため、パーティクルの
発生を防止することができる。
【0028】しかもこの実施例では、イオンビーム照射
中に、ホルダ8を上記矢印Fおよび矢印C方向に回転さ
せることによって、配向膜6に対するイオンビーム14
の照射を、先のラビング方向に対する方位角度φおよび
配向膜6表面に対する照射角度θを変化させながら行
う。
【0029】方位角度φは、図3に示すように、平面的
に見て、先のラビング材22によるラビング方向D(こ
れは図1の移動方向Aと等しい)とイオンビーム14の
照射方向Eとの成す角度である。照射角度θは、図4に
示すように、配向膜6の表面を平面と見なした場合にそ
の平面に対するイオンビーム14の角度である。換言す
れば、配向膜6の表面に立てた垂線に対するイオンビー
ム14の照射角度をαとすれば、θ=90−α〔度〕で
ある。
【0030】方位角度φを固定してイオンビーム照射を
行った場合、配向膜6は、先のラビングによる配向方向
と、このイオンビーム照射による配向方向の二つの配向
方向を持つようになり、二方向配向を実現することがで
きるので視野角はある程度広がる。これに対して、この
実施例のように方位角度φを変化させながらイオンビー
ム照射を行うと、配向膜6は、先のラビングによる配向
方向の他に、このイオンビーム照射による多数の配向方
向を持つようになり、配向方向が多数に分散したランダ
ム配向を実現することができるので、視野角を一層広げ
ることができる。
【0031】また、イオンビーム14の照射角度θに応
じて、イオンビーム照射によって得られる配向秩序度お
よびプレチルト角が変化する。配向秩序度とは、どの程
度の割合の液晶分子が同一方向に配向しているかを示す
ものであり、1の場合が100%である。プレチルト角
とは、前述したように、液晶分子が配向膜表面より起き
上がる角度を言う。
【0032】未配向処理の配向膜6にイオンビーム照射
によって配向処理を施した場合の照射角度θと配向秩序
度およびプレチルト角との関係を測定した結果の例を図
5および図6にそれぞれ示す。比較のために、ラビング
法による結果も示した。両図から、イオンビーム14の
照射角度θが小さいほど、配向秩序度およびプレチルト
角が大きくなることが分かる。
【0033】従って、照射角度θを変化させながらイオ
ンビーム照射を行うことによって、配向膜6は、先のラ
ビングによる一定の配向秩序度および一定のプレチルト
角の他に、このイオンビーム照射による大小様々な配向
秩序度およびプレチルト角を持つようになり、この意味
からもランダム配向を実現することができ、視野角をよ
り一層広げることができる。
【0034】しかも、配向膜6の表面には前述したよう
に先のラビングによって多数の微小な凹凸が形成されて
おり、そこにイオンビーム14を照射角度θを変化させ
ながら照射すると、この凹凸の各領域(例えば左右の斜
面、頂部および底部)に対するイオンビーム14の当た
り方が異なるので、ミクロ的に見たイオンビームの照射
角度も各領域ごとに異なるようになり、イオンビーム照
射によるランダム配向の仕方が、ラビングによる凹凸の
各領域ごとに異なるようになる。従って、ラビング処理
を施していない配向膜6に照射角度θを変化させながら
イオンビーム照射を行う場合に比べて、より一層のラン
ダム配向を実現することができる。
【0035】イオンビーム照射を、方位角度φおよび照
射角度θの両方を変化させながら行うと、この両方によ
る上述した作用が奏されるので、ランダム配向をより確
実に実現して、視野角をより広げることができるけれど
も、方位角度φおよび照射角度θの一方を変化させなが
らイオンビーム照射を行うことによっても、その一方に
よる上述した作用が奏されるので、ランダム配向を実現
して視野角を広げることができる。方位角度φと照射角
度θの一方のみを変化させる場合、変化させない方の方
位角度φまたは照射角度θは、90度未満にしておく。
特に照射角度θは、図5および図6からも分かるよう
に、60度以下に、その内でも特に30度程度以下にす
るのが好ましい。そのようにすれば、イオンビーム照射
による配向秩序度およびプレチルト角をより大きくする
ことができるので、イオンビーム照射による配向処理作
用をより高めることができる。
【0036】しかも上記配向処理方法によれば、ラビン
グ処理は1回で済み、イオンビーム照射においては非接
触で配向膜6に配向処理を施すことができるのでパーテ
ィクルの発生は非常に少なく、従ってラビング処理を2
回行う従来法よりもパーティクルの発生を減少させるこ
とができる。その結果例えば、液晶ディスプレイの特性
を悪化させる要因が少なくなるので、液晶ディスプレイ
の歩留まりを向上させることができるようになる。
【0037】次に、より具体的な実施例を説明すると、
図7に示すように、ラビング方向Dが90度異なる上下
2枚の配向膜付基板2を用いて構成した、ツイスト角9
0度のTN(ツイストネマティック)型のセル組の視野
角を測定した結果を図10に示す。この視野角は、コン
トラスト比が10の領域を示したものである。
【0038】図10中に破線で示す視野角は、配向膜6
にラビングのみによる配向処理を施した場合に得られた
ものである。実線で示す視野角は、配向膜6に実施例の
配向処理(即ちラビングとイオンビーム照射)を施した
場合に得られたものである。しかもこの実施例の場合、
方位角度φおよび照射角度θを変化させながらイオンビ
ーム照射を行うと共に、この方位角度φおよび照射角度
θの角速度を、図8および図9に示すように、イオンビ
ーム照射中に一定の周期で変化させた。これは、ホルダ
8を前述した矢印F方向および矢印C方向に回転させる
駆動手段に、パルスモータを用いる等して、その回転の
角速度を変化させることによって実現することができ
る。また、イオンビーム照射の条件は、ビームエネルギ
ー300eV、ビーム電流10mA、照射時間20秒と
した。
【0039】図10から分かるように、従来のラビング
法に比べて、実施例の配向処理方法によれば、上下左右
の各方向とも視野角が広がっている。
【0040】なお、イオンビーム照射中に方位角度φお
よび照射角度θを変化させる速度(即ちそれらの角速
度)は、一定でも良いけれども、例えば図8および図9
に示した例のように一定の周期で変化させると、イオン
ビーム照射によってランダム配向を実現する際に、配向
処理に幾らかの異方性を持たせることができるので、特
定方向の視野角を広げることができ、視野角の制御性が
向上する。その結果、イオンビーム照射によって単に視
野角を広げるだけでなく、ラビングによる視野角の偏り
を補償して、より均一な視野角を得ることが可能にな
る。
【0041】次に、上記のような配向処理方法の実施に
適している配向処理装置の実施例を説明する。図11
は、この発明に係る配向処理装置の一例を示す横断面図
である。図12は、図11の線a−aに沿う縦断面図で
ある。
【0042】この配向処理装置は、前述したような配向
膜付基板2に真空中でラビング処理を施すラビング装置
30と、同配向膜付基板2に真空中でイオンビーム14
を照射するイオンビーム照射装置50と、このラビング
装置30とイオンビーム照射装置50との間に設けられ
ていて真空雰囲気中において配向膜付基板2をラビング
装置30からイオンビーム照射装置50へ搬送する基板
搬送装置40とを備えている。更にこの実施例では、基
板搬送装置40に接続されていて基板搬送装置40との
間で基板2を受け渡しする基板供給装置60を備えてい
る。
【0043】ラビング装置30は、この実施例では、真
空排気装置34によって真空に(例えば10-5〜10-7
Torr程度に)排気される真空容器32と、この真空
容器32内に設けられていて配向膜付基板2を一定方
向、例えば矢印A方向に移動させる基板移動装置36
と、この基板移動装置36上の配向膜付基板2の配向膜
6(図1参照。以下同じ)の表面をラビングする前述し
たようなラビング材22とを有している。基板移動装置
36は、配向膜付基板2を載置して一定方向、この例で
は矢印A方向に移動する前述したような移動テーブル2
0を有している。
【0044】イオンビーム照射装置50は、この実施例
では、真空排気装置54によって真空に(例えば10-5
〜10-7Torr程度に)排気される真空容器52と、
この真空容器52内に設けられていて基板2を保持する
前述したようなホルダ8と、このホルダ8のほぼ真上に
ホルダ8に向けて設けられていて、ホルダ8上の配向膜
付基板2の配向膜6にイオンビーム14を照射する前述
したようなイオン源12と、同配向膜6に電子18を供
給する前述したようなフィラメント16とを有してい
る。
【0045】ホルダ8は、この実施例では、真空シール
部57を介して真空容器52を貫通する連結部58の一
端部に取り付けられており、この連結部58の他端部に
はホルダ駆動装置56が接続されている。
【0046】ホルダ駆動装置56は、この実施例では、
真空容器52内においてホルダ8を、その回転軸10を
中心にして矢印Cに示すように、所定角度範囲内(具体
的には水平方向に対して±90度の範囲内)で往復回転
させる。これによって、ホルダ8の傾き角度を変化させ
て、イオンビーム照射中に配向膜表面に対するイオンビ
ーム14の前述した照射角度θを変化させることができ
る。このホルダ駆動装置56は、更に、ホルダ8を、上
記回転軸10に直交する中心軸11を中心にして矢印F
方向またはその逆方向に(即ち自転方向に)回転させ
る。これによって、ホルダ8の自転方向の角度を変化さ
せることができ、それによって、イオンビーム照射中に
前述した方位角度φを変化させることができる。しかも
このホルダ駆動装置56は、ホルダ8の回転角速度およ
び傾き角速度を一定の周期で連続的に変化させることが
可能である。これによって、例えば先に図8および図9
に示したように、イオンビーム照射中に、イオンビーム
14の方位角度φおよび照射角度θの角速度を一定の周
期で連続的に変化させることができる。これを実現する
ために、このホルダ駆動装置56は、駆動源として、パ
ルスモータを用いているが、それ以外の手段を用いても
良い。
【0047】基板搬送装置40は、この実施例では、真
空排気装置44によって真空に(例えば10-5〜10-7
Torr程度に)排気される真空容器42と、この真空
容器42内に設けられていて多関節のアーム48を有す
る搬送ロボット46とを有している。搬送ロボット46
は、この例では、上下方向に1自由度と、水平面内で3
自由度とを有する、合計4自由度のロボットである。
【0048】この搬送ロボット46によって、基板供給
装置60内の後述するカセット66から未処理の基板2
を1枚取り出してそれをラビング装置30内の基板移動
装置36の移動テーブル20上に装着し、ラビング処理
後の配向膜付基板2を基板移動装置36から取り外して
それをイオンビーム照射装置50内のホルダ8上に装着
し、イオンビーム照射後の配向膜付基板2をホルダ8か
ら取り外してそれを基板供給装置60内のカセット66
に戻すことができる。この配向膜付基板2の搬送は、全
て真空雰囲気中で行うことができる。
【0049】基板供給装置60は、この実施例では、真
空排気装置64によって真空に(例えば10-2〜10-3
Torr程度に)排気される真空容器62を有してお
り、この真空容器62内に、複数枚の配向膜付基板2を
収納したカセット66が装着される。68はカセット6
6の出し入れ用の扉である。
【0050】上記真空容器32、42、52および62
は、真空弁70〜72を介して図11に示すように互い
にT字状に接続されている。各真空弁70〜72は、そ
こを、配向膜付基板2を載置したアーム48が通過可能
なものである。
【0051】この配向処理装置によれば、方位角度φお
よび照射角度θをイオンビーム照射中に一定の周期で連
続的に変化させながら処理を施す前述した配向処理方法
を実施することができる。即ち、配向膜付基板2上の配
向膜6の表面をラビング材22を用いて一定方向にラビ
ングし、その後同配向膜6にイオンビーム14を、前述
した方位角度φおよび照射角度θを一定の周期で連続的
に変化させながら照射することができる。それによっ
て、前述したランダム配向を実現することができると共
に、ラビング処理が1回で済むのでパーティクルの発生
を減少させることができる。
【0052】しかもこの配向処理装置によれば、ラビン
グ処理を真空中において行うことができ、ラビングによ
ってパーティクルが発生してもそれを真空排気装置34
等によって速やかに排出することができるので、ラビン
グを大気中で行う場合よりも、配向膜付基板2へのパー
ティクルの付着を低減することができる。その結果例え
ば、液晶ディスプレイの特性を悪化させる要因がより少
なくなるので、液晶ディスプレイの歩留まりをより向上
させることができる。
【0053】また、ラビング処理とイオンビーム照射処
理の連続処理が可能であり、しかも両処理および基板搬
送の全てを真空雰囲気中において行うことができるの
で、スループット(配向膜付基板2の単位時間当たりの
処理能力)が高く、量産性に富んでいる。
【0054】更にこの実施例では、基板供給装置60内
にカセット66を装着するようにしていて、複数枚の配
向膜付基板2を真空を破らずに連続処理することができ
るので、この意味からもスループットが向上する。ただ
し、このようにせずに、基板供給装置60を単なる真空
予備室(エアロック室)にして、配向膜付基板2を1枚
ずつ搬出入するようにしても良い。
【0055】なお、ホルダ駆動装置56は、必ずしも上
記のように全ての機能を備えている必要はなく、要は、
ホルダ8を自転方向に回転させることと同ホルダ8の傾
き角度を変化させることの少なくとも一方を行うもので
あって、しかもその回転角速度および傾き角速度の少な
くとも一方を一定の周期で連続的に変化させることがで
きるものであれば良い。即ちホルダ駆動装置56は、表
1にまとめて示すような機能1〜5のいずれかを有して
おれば良い。それによって、前述した配向処理方法のい
ずれか一つを実施することができる。
【0056】
【表1】
【0057】また、ホルダ駆動装置56によってホルダ
8を上記のように傾けて照射角度θを可変にする代わり
に、ホルダ8の傾き角度は固定にしておいて、イオン源
12側に、それを動作中に傾けるイオン源駆動装置を設
けて、これによって照射角度θを変化させながらホルダ
8上の配向膜付基板2の配向膜6にイオンビーム14を
照射するようにしても良い。この場合のイオン源駆動装
置は、ホルダ駆動装置56の場合と同様の理由から、イ
オン源12の傾き角度の角速度をイオンビーム照射中に
一定の周期で連続的に変化させるものにしても良い。
【0058】また、上記基板搬送手段としては、搬送ロ
ボット46の代わりに、配向膜付基板2を載置して搬送
する搬送ベルト等を設けても良い。
【0059】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0060】請求項1記載の配向処理方法によれば、イ
オンビームによる配向処理と、ラビングによる配向処理
とを併用することで、配向膜は互いに異なる配向方向を
持つようになり、マルチドメイン配向を実現することが
でき、液晶ディスプレイの視野角を広げることができ
る。しかも、イオンビームを、先のラビング方向に対す
る方位角度および配向膜表面に対する照射角度の少なく
とも一方を変化させながら照射するので、イオンビーム
照射による配向処理をランダム化してランダム配向を実
現することができ、その結果、配向膜表面に対するイオ
ンビーム照射方向が固定している場合に比べて、視野角
を一層広げることができる。従って、液晶ディスプレイ
の表示品質を一層向上させることができる。
【0061】更に、この配向処理方法によれば、ラビン
グ処理は1回で済み、イオンビーム照射においては非接
触で配向膜に配向処理を施すことができるのでパーティ
クルの発生は非常に少なく、従ってラビング処理を2回
行う従来法よりもパーティクルの発生を減少させること
ができる。その結果例えば、液晶ディスプレイの特性を
悪化させる要因が少なくなるので、液晶ディスプレイの
歩留まりを向上させることができるようになる。
【0062】請求項2記載の配向処理方法によれば、イ
オンビーム照射によってランダム配向を実現する際に、
配向処理に幾らかの異方性を持たせることができるの
で、特定方向の視野角を広げることができ、視野角の制
御性が向上する。その結果、イオンビーム照射によって
単に視野角を広げるだけでなく、ラビングによる視野角
の偏りを補償して、より均一な視野角を得ることが可能
になる。
【0063】請求項3記載の配向処理装置によれば、請
求項1または2記載の配向処理方法を実施することがで
きる。しかもこの配向処理装置によれば、ラビング処理
を真空中において行うことができ、ラビングによってパ
ーティクルが発生してもそれを速やかに排出することが
できるので、ラビングを大気中で行う場合よりも、配向
膜付基板へのパーティクルの付着を低減することができ
る。その結果例えば、液晶ディスプレイの特性を悪化さ
せる要因がより少なくなるので、液晶ディスプレイの歩
留まりをより向上させることができる。また、ラビング
処理とイオンビーム照射処理の連続処理が可能であり、
しかも両処理および基板搬送の全てを真空雰囲気中にお
いて行うことができるので、スループットが高く、量産
性に富んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配向膜にラビング処理を施す装置の一例を示す
概略図である。
【図2】配向膜にイオンビームを照射する装置の一例を
示す概略図である。
【図3】ラビング方向に対するイオンビームの方位角度
φを示す平面図である。
【図4】配向膜表面に対するイオンビームの照射角度θ
を示す断面図である。
【図5】イオンビームの照射角度と配向秩序度との関係
を測定した結果の一例を示す図である。
【図6】イオンビームの照射角度とプレチルト角との関
係を測定した結果の一例を示す図である。
【図7】液晶ディスプレイを構成するセル組の一例を拡
大して示す斜視図である。
【図8】方位角度の角速度を変化させる態様の一例を示
す図である。
【図9】照射角度の角速度を変化させる態様の一例を示
す図である。
【図10】図7に示したようなセル組において、実施例
の方法によって得られた視野角範囲と、従来のラビング
法によって得られた視野角範囲とを示す図である。
【図11】この発明に係る配向処理装置の一例を示す横
断面図である。
【図12】図11のa−aに沿う縦断面図である。
【符号の説明】
2 配向膜付基板 4 ガラス基板 6 配向膜 8 ホルダ 10 回転軸 11 中心軸 12 イオン源 14 イオンビーム 20 移動テーブル 22 ラビング材 30 ラビング装置 32 真空容器 36 基板移動装置 40 基板搬送装置 42 真空容器 46 搬送ロボット 50 イオンビーム照射装置 52 真空容器 56 ホルダ駆動装置 60 基板供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江原 泰蔵 東京都日野市日野1164番地 株式会社イ ー・エッチ・シー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されていて液晶分子を配向
    させるための配向膜の表面をラビング材を用いて一定方
    向にラビングし、その後真空中で同配向膜に対してイオ
    ンビームを、先のラビング方向に対する方位角度および
    配向膜表面に対する照射角度の少なくとも一方を変化さ
    せながら照射することを特徴とする配向膜の配向処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記方位角度および照射角度の少なくと
    も一方の角速度を、前記イオンビームの照射中に一定の
    周期で連続的に変化させる請求項1記載の配向膜の配向
    処理方法。
  3. 【請求項3】 (イ)真空に排気される真空容器と、こ
    の真空容器内に設けられていて配向膜付基板を移動させ
    る基板移動装置と、この基板移動装置上の配向膜付基板
    の配向膜の表面をラビングするラビング材とを有するラ
    ビング装置と、 (ロ)真空に排気される真空容器と、この真空容器内に
    設けられていて配向膜付基板を保持するホルダと、この
    ホルダを自転方向に回転させることと同ホルダの傾き角
    度を変化させることの少なくとも一方を行うものであっ
    て、しかもその回転角速度および傾き角速度の少なくと
    も一方を一定の周期で連続的に変化させるホルダ駆動装
    置と、前記ホルダ上の配向膜付基板の配向膜にイオンビ
    ームを照射するイオン源とを有するイオンビーム照射装
    置と、 (ハ)真空雰囲気中において前記配向膜付基板を前記ラ
    ビング装置から前記イオンビーム照射装置へ搬送する基
    板搬送装置とを備えることを特徴とする配向処理装置。
JP5842796A 1996-02-20 1996-02-20 配向膜の配向処理方法およびその装置 Pending JPH09230350A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5842796A JPH09230350A (ja) 1996-02-20 1996-02-20 配向膜の配向処理方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5842796A JPH09230350A (ja) 1996-02-20 1996-02-20 配向膜の配向処理方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09230350A true JPH09230350A (ja) 1997-09-05

Family

ID=13084090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5842796A Pending JPH09230350A (ja) 1996-02-20 1996-02-20 配向膜の配向処理方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09230350A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100476042B1 (ko) * 1998-08-24 2005-07-07 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정 배향 장치
KR100535354B1 (ko) * 1998-09-28 2006-03-14 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정 배향 방법
JP2006072324A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Lg Philips Lcd Co Ltd 横電界方式の液晶表示装置及びその製造方法
JP2008096562A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Japan Science & Technology Agency 双安定ネマチック液晶表示装置
KR101157971B1 (ko) * 2005-11-04 2012-06-25 엘지디스플레이 주식회사 액정표시소자의 제조방법
KR20140087394A (ko) * 2012-12-28 2014-07-09 재단법인 포항산업과학연구원 빗각 코팅층 형성방법 및 빗각 증착 장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100476042B1 (ko) * 1998-08-24 2005-07-07 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정 배향 장치
KR100535354B1 (ko) * 1998-09-28 2006-03-14 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정 배향 방법
JP2006072324A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Lg Philips Lcd Co Ltd 横電界方式の液晶表示装置及びその製造方法
KR101157971B1 (ko) * 2005-11-04 2012-06-25 엘지디스플레이 주식회사 액정표시소자의 제조방법
JP2008096562A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Japan Science & Technology Agency 双安定ネマチック液晶表示装置
KR20140087394A (ko) * 2012-12-28 2014-07-09 재단법인 포항산업과학연구원 빗각 코팅층 형성방법 및 빗각 증착 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08234207A (ja) 配向膜の配向処理方法およびその装置
JPH09211468A (ja) 液晶表示素子の製造方法および液晶表示素子
JPH031378B2 (ja)
JP2003222873A (ja) 液晶配向膜、該液晶配向膜の製造方法、液晶パネルおよび液晶表示装置
US3746571A (en) Method of vacuum evaporation
US3749058A (en) Rotary substrate holder assembly
JPH11160711A (ja) 液晶配向膜の製造方法及びその装置
CN1726300A (zh) 衬底上薄膜的制作方法
JPH1054988A (ja) 配向膜の配向処理方法
JPH09230351A (ja) 配向膜の配向処理方法
JPH09218409A (ja) 配向膜の配向処理方法およびその装置
JP2001207262A (ja) 光学基板上に、コーティング被覆を塗布するための真空被覆装置
US3663273A (en) Tilting variable speed rotary shadower
US20070024778A1 (en) Semi-transmissive liquid crystal display device
JPH08334768A (ja) 配向膜の配向処理方法
JPH06130391A (ja) 配向膜の配向処理方法
JP2004084022A (ja) 曲面基板のスパッタ装置及びスパッタ法
US7105845B2 (en) Liquid crystal alignment using electron beam exposure
JPH09218408A (ja) 配向膜の配向処理方法
JPH11350137A (ja) 真空成膜装置における基板支持装置
JPH09244025A (ja) 配向膜の配向処理方法およびその装置
JP2579492B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JPH04223433A (ja) 液晶表示素子およびその製造方法
JP3493749B2 (ja) 受像管の防眩膜形成装置及び受像管の製造方法
JPH0151814B2 (ja)