JPH09222076A - 往復動型圧縮機 - Google Patents
往復動型圧縮機Info
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- JPH09222076A JPH09222076A JP8027975A JP2797596A JPH09222076A JP H09222076 A JPH09222076 A JP H09222076A JP 8027975 A JP8027975 A JP 8027975A JP 2797596 A JP2797596 A JP 2797596A JP H09222076 A JPH09222076 A JP H09222076A
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- 230000006835 compression Effects 0.000 claims abstract description 186
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 12
- 238000005192 partition Methods 0.000 abstract 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 11
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Landscapes
- Compressor (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気筒数nに対応するトルク変動の回転n次成
分が低減されて、騒音及び振動の発生の少ない往復動型
圧縮機を提供する。 【解決手段】 一対のシリンダブロックに対向するよう
にシリンダボア12a(11a)〜12e(11e)を
形成し、そのシリンダボア12a(11a)〜12e
(11e)には両頭ピストンを収容して圧縮室を区画す
る。両頭ピストンの頭部を所定長さ削り取ることによっ
て、各圧縮室のデッドボリュームの値を、大きく2つの
グループとなるように変更する。デッドボリュームの大
きな圧縮室29b、30bが圧縮室の配列方向に連続す
るように配置する。ひとつの両頭ピストンの両側の圧縮
室のデッドボリュームは同一とする。
分が低減されて、騒音及び振動の発生の少ない往復動型
圧縮機を提供する。 【解決手段】 一対のシリンダブロックに対向するよう
にシリンダボア12a(11a)〜12e(11e)を
形成し、そのシリンダボア12a(11a)〜12e
(11e)には両頭ピストンを収容して圧縮室を区画す
る。両頭ピストンの頭部を所定長さ削り取ることによっ
て、各圧縮室のデッドボリュームの値を、大きく2つの
グループとなるように変更する。デッドボリュームの大
きな圧縮室29b、30bが圧縮室の配列方向に連続す
るように配置する。ひとつの両頭ピストンの両側の圧縮
室のデッドボリュームは同一とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、車両空
調装置に使用される往復動型圧縮機に関するものであ
る。
調装置に使用される往復動型圧縮機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の往復動型圧縮機では、ハウジン
グの内部に駆動シャフトが支持されているとともに、ク
ランク室が形成されている。前記ハウジングの一部を構
成するシリンダブロックには、前記駆動シャフトを囲む
ように複数のシリンダボアが互いに平行に配列されてい
る。そのシリンダボア内にはピストンが往復動可能に収
容されて、圧縮室が区画形成されている。前記駆動シャ
フトには斜板が一体回転可能に装着され、その斜板の回
転に連動して前記ピストンが往復動されて、圧縮室内の
冷媒ガスが圧縮される。
グの内部に駆動シャフトが支持されているとともに、ク
ランク室が形成されている。前記ハウジングの一部を構
成するシリンダブロックには、前記駆動シャフトを囲む
ように複数のシリンダボアが互いに平行に配列されてい
る。そのシリンダボア内にはピストンが往復動可能に収
容されて、圧縮室が区画形成されている。前記駆動シャ
フトには斜板が一体回転可能に装着され、その斜板の回
転に連動して前記ピストンが往復動されて、圧縮室内の
冷媒ガスが圧縮される。
【0003】この圧縮機の運転時には、前記各ピストン
に対しその圧縮動作に伴って圧縮反力が作用する。この
圧縮反力が斜板を介して駆動シャフトに作用し、トルク
変動が発生する。このトルク変動は、駆動シャフト−ク
ラッチ系のねじり振動の加振力となる。ここで、トルク
変動の総和、言い換えれば各圧縮室で発生する圧縮反力
の総和を高速フーリエ変換(FFT)解析すると、0次
からかなり高次にわたる幅広い周波数成分が得られる。
これらの周波数成分の中で主成分となるのが、気筒数n
に対応した回転n次成分である。そして、この回転n次
成分等の周波数が、圧縮機並びにそれに接続される補機
等の固有振動数と近接している場合には、共振現象によ
る騒音が発生して、車室内の騒音レベルを上昇させる原
因となっていた。
に対しその圧縮動作に伴って圧縮反力が作用する。この
圧縮反力が斜板を介して駆動シャフトに作用し、トルク
変動が発生する。このトルク変動は、駆動シャフト−ク
ラッチ系のねじり振動の加振力となる。ここで、トルク
変動の総和、言い換えれば各圧縮室で発生する圧縮反力
の総和を高速フーリエ変換(FFT)解析すると、0次
からかなり高次にわたる幅広い周波数成分が得られる。
これらの周波数成分の中で主成分となるのが、気筒数n
に対応した回転n次成分である。そして、この回転n次
成分等の周波数が、圧縮機並びにそれに接続される補機
等の固有振動数と近接している場合には、共振現象によ
る騒音が発生して、車室内の騒音レベルを上昇させる原
因となっていた。
【0004】このような問題を解決するために、例えば
実開平1−160180号公報には、揺動斜板式の可変
容量圧縮機において、構造上シリンダボアの配列が不等
となる場合に、一部のシリンダボア内の圧縮室のデッド
ボリュームを変更した構成が開示されている。なお、デ
ッドボリュームとは、ピストンが上死点に達したときに
おける圧縮室の容積のことである。この往復動型圧縮機
では、前記デッドボリュームがピストンの表面を所定長
だけ削り落すことによって形成されている。このデッド
ボリュームが拡大された圧縮室においては、その容積と
圧力との推移曲線が前記のデッドボリュームの拡大に伴
って変更される。そして、その圧縮室で発生する圧縮反
力が緩和されて、揺動斜板に作用する前記圧縮反力の総
和が常に等しくなって、ねじり振動や騒音の発生が低減
されるとしている。
実開平1−160180号公報には、揺動斜板式の可変
容量圧縮機において、構造上シリンダボアの配列が不等
となる場合に、一部のシリンダボア内の圧縮室のデッド
ボリュームを変更した構成が開示されている。なお、デ
ッドボリュームとは、ピストンが上死点に達したときに
おける圧縮室の容積のことである。この往復動型圧縮機
では、前記デッドボリュームがピストンの表面を所定長
だけ削り落すことによって形成されている。このデッド
ボリュームが拡大された圧縮室においては、その容積と
圧力との推移曲線が前記のデッドボリュームの拡大に伴
って変更される。そして、その圧縮室で発生する圧縮反
力が緩和されて、揺動斜板に作用する前記圧縮反力の総
和が常に等しくなって、ねじり振動や騒音の発生が低減
されるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報に
は、圧縮機のねじり振動を低減するために、単に一部の
シリンダボアのデッドボリュームを変更することが開示
されているのみである。つまり、駆動シャフトのトルク
変動を対策するための規則性は、何等開示も示唆もなさ
れていない。このため、トルク変動を十分に低減するこ
とができず、騒音及び振動の発生を十分に抑制できない
おそれがあるという問題があった。
は、圧縮機のねじり振動を低減するために、単に一部の
シリンダボアのデッドボリュームを変更することが開示
されているのみである。つまり、駆動シャフトのトルク
変動を対策するための規則性は、何等開示も示唆もなさ
れていない。このため、トルク変動を十分に低減するこ
とができず、騒音及び振動の発生を十分に抑制できない
おそれがあるという問題があった。
【0006】この発明の目的は、ねじり振動の加振力で
あり、気筒数nに対応するトルク変動の回転n次成分が
低減されて、騒音及び振動の発生の少ない往復動型圧縮
機を提供することにある。
あり、気筒数nに対応するトルク変動の回転n次成分が
低減されて、騒音及び振動の発生の少ない往復動型圧縮
機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、シリンダブロックに駆
動シャフトを囲むように複数のシリンダボアを配列し、
そのシリンダボア内にピストンを往復動可能に収容して
圧縮室を区画形成した往復動型圧縮機において、前記各
圧縮室は各々所定のデッドボリュームを有してなり、前
記シリンダボアの配列面内における各圧縮室の少なくと
も2室は同配列面内おける他の圧縮室より前記デッドボ
リュームの値を大きく設定した大デッドボリューム圧縮
室のグループを構成すると共に、前記他の圧縮室を小デ
ッドボリューム圧縮室のグループとして構成し、前記大
デッドボリューム圧縮室のデッドボリュームの値と前記
小デッドボリューム圧縮室のデッドボリュームの値との
差を各デッドボリューム圧縮室のグループ内におけるデ
ッドボリュームの値の差より大きく設定すると共に、前
記大デッドボリューム圧縮室が前記シリンダボアの配列
方向に連続するように配列したものである。
に、請求項1に記載の発明では、シリンダブロックに駆
動シャフトを囲むように複数のシリンダボアを配列し、
そのシリンダボア内にピストンを往復動可能に収容して
圧縮室を区画形成した往復動型圧縮機において、前記各
圧縮室は各々所定のデッドボリュームを有してなり、前
記シリンダボアの配列面内における各圧縮室の少なくと
も2室は同配列面内おける他の圧縮室より前記デッドボ
リュームの値を大きく設定した大デッドボリューム圧縮
室のグループを構成すると共に、前記他の圧縮室を小デ
ッドボリューム圧縮室のグループとして構成し、前記大
デッドボリューム圧縮室のデッドボリュームの値と前記
小デッドボリューム圧縮室のデッドボリュームの値との
差を各デッドボリューム圧縮室のグループ内におけるデ
ッドボリュームの値の差より大きく設定すると共に、前
記大デッドボリューム圧縮室が前記シリンダボアの配列
方向に連続するように配列したものである。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の往復動型圧縮機において、前記大デッドボリューム
圧縮室のグループ内における最小デッドボリュームの値
は、前記小デッドボリューム圧縮室のグループ内におけ
る最大デッドボリュームの値の2〜7倍となるように形
成したものである。
載の往復動型圧縮機において、前記大デッドボリューム
圧縮室のグループ内における最小デッドボリュームの値
は、前記小デッドボリューム圧縮室のグループ内におけ
る最大デッドボリュームの値の2〜7倍となるように形
成したものである。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の往復動型圧縮機において、前記各圧縮室間
における最大デッドボリュームの値と最小デッドボリュ
ームの値とは、該最小デッドボリュームを有する圧縮室
の下死点時における容積の1%以上の差をもたせたもの
である。
は2に記載の往復動型圧縮機において、前記各圧縮室間
における最大デッドボリュームの値と最小デッドボリュ
ームの値とは、該最小デッドボリュームを有する圧縮室
の下死点時における容積の1%以上の差をもたせたもの
である。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかに記載の往復動型圧縮機において、前記各圧
縮室間における最大デッドボリュームの値と最小デッド
ボリュームの値とは、該最小デッドボリュームを有する
圧縮室の下死点時における容積の10%以下の差をもた
せたものである。
のいずれかに記載の往復動型圧縮機において、前記各圧
縮室間における最大デッドボリュームの値と最小デッド
ボリュームの値とは、該最小デッドボリュームを有する
圧縮室の下死点時における容積の10%以下の差をもた
せたものである。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれかに記載の往復動型圧縮機において、前記大デ
ッドボリューム圧縮室のグループ内におけるデッドボリ
ュームがそれぞれ異なるように形成したものである。
のいずれかに記載の往復動型圧縮機において、前記大デ
ッドボリューム圧縮室のグループ内におけるデッドボリ
ュームがそれぞれ異なるように形成したものである。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかに記載の往復動型圧縮機において、シリンダ
ボアを前後対向するように形成するとともに、前記ピス
トンを両頭型に構成し、前後両側の各圧縮室に各々所定
のデッドボリュームを形成したものである。
のいずれかに記載の往復動型圧縮機において、シリンダ
ボアを前後対向するように形成するとともに、前記ピス
トンを両頭型に構成し、前後両側の各圧縮室に各々所定
のデッドボリュームを形成したものである。
【0013】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の往復動型圧縮機において、ひとつの両頭型ピストン
に対してフロント側のデッドボリュームとリヤ側のデッ
ドボリュームとを同じ大きさに形成したものである。
載の往復動型圧縮機において、ひとつの両頭型ピストン
に対してフロント側のデッドボリュームとリヤ側のデッ
ドボリュームとを同じ大きさに形成したものである。
【0014】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
のいずれかに記載の往復動型圧縮機において、前記各圧
縮室のデッドボリュームを前記ピストンの形状を変更す
ることにより形成したものである。
のいずれかに記載の往復動型圧縮機において、前記各圧
縮室のデッドボリュームを前記ピストンの形状を変更す
ることにより形成したものである。
【0015】従って、上記のように構成された往復動型
圧縮機では、シリンダボアの配列面(一方のバルブプレ
ートに対応するシリンダボア群を指す)における各圧縮
室が、大デッドボリューム圧縮室と小デッドボリューム
圧縮室との2つのグループに分かれている。そして、大
デッドボリューム圧縮室が、圧縮室の(駆動シャフトの
回転方向に応じた)配列方向に連続するように配置され
ている。また、前記2つのグループ内においても、各圧
縮室のデッドボリュームの値がわずかずつ変更されてい
る(ここでは同一のデッドボリュームを含む)。このと
き、大デッドボリューム圧縮室のグループ内における最
小のデッドボリュームは、小デッドボリューム圧縮室の
グループ内における最大のデッドボリュームの2〜7倍
となるように形成されていることが望ましい。
圧縮機では、シリンダボアの配列面(一方のバルブプレ
ートに対応するシリンダボア群を指す)における各圧縮
室が、大デッドボリューム圧縮室と小デッドボリューム
圧縮室との2つのグループに分かれている。そして、大
デッドボリューム圧縮室が、圧縮室の(駆動シャフトの
回転方向に応じた)配列方向に連続するように配置され
ている。また、前記2つのグループ内においても、各圧
縮室のデッドボリュームの値がわずかずつ変更されてい
る(ここでは同一のデッドボリュームを含む)。このと
き、大デッドボリューム圧縮室のグループ内における最
小のデッドボリュームは、小デッドボリューム圧縮室の
グループ内における最大のデッドボリュームの2〜7倍
となるように形成されていることが望ましい。
【0016】このため、各デッドボリューム圧縮室のグ
ループ内におけるデッドボリュームの差より大きな差を
もつ大デッドボリューム圧縮室と小デッドボリューム圧
縮室との2つのグループにおいて、それらの圧縮室内の
容積と圧力との推移曲線が変更されて、各圧縮室で発生
する圧縮反力に基づくトルク変動がそれぞれ異なったも
のとなる。そして、前記トルク変動の総和の高速フーリ
エ変換解析により得られる気筒数nに対応した回転n次
成分が、各圧縮室のデッドボリュームの変更を行わない
場合に比べて低減される。
ループ内におけるデッドボリュームの差より大きな差を
もつ大デッドボリューム圧縮室と小デッドボリューム圧
縮室との2つのグループにおいて、それらの圧縮室内の
容積と圧力との推移曲線が変更されて、各圧縮室で発生
する圧縮反力に基づくトルク変動がそれぞれ異なったも
のとなる。そして、前記トルク変動の総和の高速フーリ
エ変換解析により得られる気筒数nに対応した回転n次
成分が、各圧縮室のデッドボリュームの変更を行わない
場合に比べて低減される。
【0017】ところで、圧縮機を構成する各部品の製造
誤差はそれぞれ異なっており、全ての製品において組み
付け公差を同じにすることは困難である。これに対し
て、上記のように構成された往復動型圧縮機では、最大
デッドボリュームの値と最小デッドボリュームの値との
間には、最小デッドボリュームを有する圧縮室の下死点
時における容積(以下、基準吸入容積とする)の1%以
上で10%以下の範囲内に相当する差が存在している。
このデッドボリュームの拡大量は、各部品の加工精度か
ら最大限に見積った組み付け公差によるデッドボリュー
ムの変動量を十分上回るとともに、圧縮機の圧縮効率を
極端に低下させないものとなっている。このため、各部
品の製造誤差に関わらず前記デッドボリュームの変更が
確保されるとともに、前記デッドボリュームの変更によ
る圧縮機の圧縮性能の低下を低く抑えることができる。
誤差はそれぞれ異なっており、全ての製品において組み
付け公差を同じにすることは困難である。これに対し
て、上記のように構成された往復動型圧縮機では、最大
デッドボリュームの値と最小デッドボリュームの値との
間には、最小デッドボリュームを有する圧縮室の下死点
時における容積(以下、基準吸入容積とする)の1%以
上で10%以下の範囲内に相当する差が存在している。
このデッドボリュームの拡大量は、各部品の加工精度か
ら最大限に見積った組み付け公差によるデッドボリュー
ムの変動量を十分上回るとともに、圧縮機の圧縮効率を
極端に低下させないものとなっている。このため、各部
品の製造誤差に関わらず前記デッドボリュームの変更が
確保されるとともに、前記デッドボリュームの変更によ
る圧縮機の圧縮性能の低下を低く抑えることができる。
【0018】さらに、上記のように構成された両頭ピス
トン式圧縮機では、前記のようなデッドボリュームの変
更に加えて、同一の両頭ピストンに対しては、そのフロ
ント側のデッドボリュームとリヤ側のデッドボリューム
とが同じ大きさとなるように形成されている。この両頭
ピストン式圧縮機における圧縮反力の位相は、フロント
側の総和とリヤ側の総和との間で180゜のずれが存在
している。ここで、ねじり振動の加振力となるトルク変
動の気筒数nに対応した回転n次成分は、両頭ピストン
式圧縮機では偶数次成分となる。この偶数次成分は、そ
の位相が駆動シャフトの1回転に相当する時間内に同一
変位を偶数回繰り返すものとなっている。このため、回
転n次成分のフロント側の総和とリヤ側の総和とは、位
相が一致して重畳される。
トン式圧縮機では、前記のようなデッドボリュームの変
更に加えて、同一の両頭ピストンに対しては、そのフロ
ント側のデッドボリュームとリヤ側のデッドボリューム
とが同じ大きさとなるように形成されている。この両頭
ピストン式圧縮機における圧縮反力の位相は、フロント
側の総和とリヤ側の総和との間で180゜のずれが存在
している。ここで、ねじり振動の加振力となるトルク変
動の気筒数nに対応した回転n次成分は、両頭ピストン
式圧縮機では偶数次成分となる。この偶数次成分は、そ
の位相が駆動シャフトの1回転に相当する時間内に同一
変位を偶数回繰り返すものとなっている。このため、回
転n次成分のフロント側の総和とリヤ側の総和とは、位
相が一致して重畳される。
【0019】しかし、前記のようにデッドボリュームの
変更を行うことによって、回転n次成分のフロント側の
総和及びリヤ側の総和がそれぞれ低減される。そして、
そのフロント側の総和とリヤ側の総和とが重畳された圧
縮機全体の回転n次成分も低減される。しかも、回転n
/2次成分が奇数次成分となっても、その奇数次成分は
駆動シャフトの1回転に相当する時間内に同一変位を奇
数回繰り返すものであり、フロント側とリヤ側とでその
波形が互いに反転した状態となる。このため、その回転
n/2次成分は同一のピストンのフロント側とリヤ側と
で互いに打ち消し合って消滅する。
変更を行うことによって、回転n次成分のフロント側の
総和及びリヤ側の総和がそれぞれ低減される。そして、
そのフロント側の総和とリヤ側の総和とが重畳された圧
縮機全体の回転n次成分も低減される。しかも、回転n
/2次成分が奇数次成分となっても、その奇数次成分は
駆動シャフトの1回転に相当する時間内に同一変位を奇
数回繰り返すものであり、フロント側とリヤ側とでその
波形が互いに反転した状態となる。このため、その回転
n/2次成分は同一のピストンのフロント側とリヤ側と
で互いに打ち消し合って消滅する。
【0020】しかも、上記のように構成された両頭ピス
トン式圧縮機では、各圧縮室のデッドボリュームの設定
が、ピストンの形状を変更することによって行われてい
る。このため、デッドボリュームの設定において、その
設定値の許容幅を大きくすることができて、各圧縮室の
デッドボリュームの変更を確保することができる。
トン式圧縮機では、各圧縮室のデッドボリュームの設定
が、ピストンの形状を変更することによって行われてい
る。このため、デッドボリュームの設定において、その
設定値の許容幅を大きくすることができて、各圧縮室の
デッドボリュームの変更を確保することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図面に基づいて説明する。図1に示すように、フロ
ント側のシリンダブロック11とリヤ側のシリンダブロ
ック12とは、中央部において接合されている。シリン
ダブロック11のフロント側端面にはバルブプレート1
3を介してフロントハウジング15が、シリンダブロッ
ク12のリヤ側端面にはバルブプレート14を介してリ
ヤハウジング16が、それぞれ接合されている。
を、図面に基づいて説明する。図1に示すように、フロ
ント側のシリンダブロック11とリヤ側のシリンダブロ
ック12とは、中央部において接合されている。シリン
ダブロック11のフロント側端面にはバルブプレート1
3を介してフロントハウジング15が、シリンダブロッ
ク12のリヤ側端面にはバルブプレート14を介してリ
ヤハウジング16が、それぞれ接合されている。
【0022】前記シリンダブロック11(12)とバル
ブプレート13(14)との間には、吸入弁17a(1
8a)を形成する吸入弁形成板17(18)が介在され
ている。バルブプレート13(14)とフロント(リ
ヤ)ハウジング15(16)との間には、吐出弁19a
(20a)を形成する吐出弁形成板19(20)が介在
されている。吐出弁形成板19(20)とフロント(リ
ヤ)ハウジング15(16)との間には、前記吐出弁1
9a(20a)の最大開口を規制するリテーナプレート
21(22)が介在されている。
ブプレート13(14)との間には、吸入弁17a(1
8a)を形成する吸入弁形成板17(18)が介在され
ている。バルブプレート13(14)とフロント(リ
ヤ)ハウジング15(16)との間には、吐出弁19a
(20a)を形成する吐出弁形成板19(20)が介在
されている。吐出弁形成板19(20)とフロント(リ
ヤ)ハウジング15(16)との間には、前記吐出弁1
9a(20a)の最大開口を規制するリテーナプレート
21(22)が介在されている。
【0023】前記シリンダブロック11、12、フロン
トハウジング15、リヤハウジング16、バルブプレー
ト13、14、吸入弁形成板17、18及び吐出弁形成
板19、20は、複数の通しボルト23により互いに締
付固定されて、圧縮機のハウジングが形成されている。
トハウジング15、リヤハウジング16、バルブプレー
ト13、14、吸入弁形成板17、18及び吐出弁形成
板19、20は、複数の通しボルト23により互いに締
付固定されて、圧縮機のハウジングが形成されている。
【0024】前記フロントハウジング15及びリヤハウ
ジング16内の外周には吐出室24、25が形成され、
中心側には吸入室26、27が区画形成されている。図
1及び図2に示すように、前記シリンダブロック11、
12には、複数のシリンダボア11a〜11e、12a
〜12eが互いに平行をなすように貫通形成され、それ
らの内部には両頭ピストン28が挿入されている。ここ
で、この実施形態の圧縮機は、5本の両頭ピストン28
を備えた10気筒タイプの往復動型圧縮機となってい
る。
ジング16内の外周には吐出室24、25が形成され、
中心側には吸入室26、27が区画形成されている。図
1及び図2に示すように、前記シリンダブロック11、
12には、複数のシリンダボア11a〜11e、12a
〜12eが互いに平行をなすように貫通形成され、それ
らの内部には両頭ピストン28が挿入されている。ここ
で、この実施形態の圧縮機は、5本の両頭ピストン28
を備えた10気筒タイプの往復動型圧縮機となってい
る。
【0025】前記シリンダボア11a〜11e、12a
〜12e内には、前後一対の圧縮室29、30が区画形
成される。この圧縮室29、30は、バルブプレート1
3、14に形成された吸入ポート13a、14aを介し
て吸入室26、27に、また、同様にバルブプレート1
3、14に形成された吐出ポート13b、14bを介し
て吐出室24、25に連通されている。
〜12e内には、前後一対の圧縮室29、30が区画形
成される。この圧縮室29、30は、バルブプレート1
3、14に形成された吸入ポート13a、14aを介し
て吸入室26、27に、また、同様にバルブプレート1
3、14に形成された吐出ポート13b、14bを介し
て吐出室24、25に連通されている。
【0026】前記両シリンダブロック11、12の中央
部には、クランク室31が形成されている。両シリンダ
ブロック11、12の軸孔11f、12fには、駆動シ
ャフト32が一対のラジアルベアリング33を介して回
転可能に支持されている。この駆動シャフト32は、図
示しないクラッチを介して車両エンジン等の外部駆動源
により回転される。前記駆動シャフト32の中間外周部
には、カム板としての斜板34が嵌合固定されている。
この斜板34には、前記両頭ピストン28がシュー3
5、36を介して係留され、斜板34の回転により両頭
ピストン28が駆動シャフト32を囲むように配置され
たシリンダボア11a〜11e、12a〜12e内で往
復動される。
部には、クランク室31が形成されている。両シリンダ
ブロック11、12の軸孔11f、12fには、駆動シ
ャフト32が一対のラジアルベアリング33を介して回
転可能に支持されている。この駆動シャフト32は、図
示しないクラッチを介して車両エンジン等の外部駆動源
により回転される。前記駆動シャフト32の中間外周部
には、カム板としての斜板34が嵌合固定されている。
この斜板34には、前記両頭ピストン28がシュー3
5、36を介して係留され、斜板34の回転により両頭
ピストン28が駆動シャフト32を囲むように配置され
たシリンダボア11a〜11e、12a〜12e内で往
復動される。
【0027】前記斜板34のボス部34aは、スラスト
ベアリング37、38を介して前記クランク室31を形
成するシリンダブロック11、12の前後両側壁面に支
持されている。
ベアリング37、38を介して前記クランク室31を形
成するシリンダブロック11、12の前後両側壁面に支
持されている。
【0028】前記クランク室31は、シリンダブロック
11、12に形成した吸入通路39、40により吸入室
26、27と連通されている。クランク室31は、シリ
ンダブロック11、12に形成した図示しない吸入フラ
ンジを介して、同じく図示しない外部冷媒回路に接続さ
れている。さらに、前記吐出室24、25は、バルブプ
レート13、14及びシリンダブロック11、12に形
成した吐出通路41、42及び図示しない吐出フランジ
を介して外部冷媒回路に接続されている。
11、12に形成した吸入通路39、40により吸入室
26、27と連通されている。クランク室31は、シリ
ンダブロック11、12に形成した図示しない吸入フラ
ンジを介して、同じく図示しない外部冷媒回路に接続さ
れている。さらに、前記吐出室24、25は、バルブプ
レート13、14及びシリンダブロック11、12に形
成した吐出通路41、42及び図示しない吐出フランジ
を介して外部冷媒回路に接続されている。
【0029】さて、この実施形態においては、前記各シ
リンダボア11a〜11e、12a〜12eは、いずれ
もその内径が同一に形成されている。そして、シリンダ
ボア11b、11c、12b、12c内に収容されてい
る2つの両頭ピストン28のフロント側及びリヤ側の頭
部は、所定の長さだけ削り取られている。従って、各ピ
ストン28が上死点位置に達したときにおいて、ピスト
ン28の頭部端面とシリンダボア11a〜11e、12
a〜12eの外端面との間の距離が、シリンダボア11
a〜11e、12a〜12eの配列面内(フロント側な
ら11a〜11eのみ、リア側なら12a〜12eの
み)においてビストン28の頭部を削り取ったグループ
と削り取らないグループとの間で異なる。これにより、
各圧縮室29、30内のデッドボリュームが、大小2つ
の異なった値に設定されている。ここで、デッドボリュ
ームとは、ピストン28が上死点位置に達したときにお
ける圧縮室29、30の容積のことである。
リンダボア11a〜11e、12a〜12eは、いずれ
もその内径が同一に形成されている。そして、シリンダ
ボア11b、11c、12b、12c内に収容されてい
る2つの両頭ピストン28のフロント側及びリヤ側の頭
部は、所定の長さだけ削り取られている。従って、各ピ
ストン28が上死点位置に達したときにおいて、ピスト
ン28の頭部端面とシリンダボア11a〜11e、12
a〜12eの外端面との間の距離が、シリンダボア11
a〜11e、12a〜12eの配列面内(フロント側な
ら11a〜11eのみ、リア側なら12a〜12eの
み)においてビストン28の頭部を削り取ったグループ
と削り取らないグループとの間で異なる。これにより、
各圧縮室29、30内のデッドボリュームが、大小2つ
の異なった値に設定されている。ここで、デッドボリュ
ームとは、ピストン28が上死点位置に達したときにお
ける圧縮室29、30の容積のことである。
【0030】ここで、リヤ側の各圧縮室30のデッドボ
リュームについて説明する。図1〜図3に示すように、
シリンダボア12a、12d、12eには、頭部が削り
取られていない両頭ピストン28が収容されており、圧
縮室30のデッドボリュームが小さくなっている。つま
り、シリンダボア12a、12d、12e内には、デッ
ドボリュームの値が小さく設定された小デッドボリュー
ム圧縮室30a(他の圧縮室)が形成されている。ま
た、シリンダボア12b、12cには、頭部が削り取ら
れた両頭ピストン28が収容されており、圧縮室30の
デッドボリュームが大きくなっている。つまり、シリン
ダボア12b、12cには、デッドボリュームの値が大
きく設定された大デッドボリューム圧縮室30bが形成
されている。そして、各シリンダボア12a〜12e内
の圧縮室30が、大デッドボリューム圧縮室30bのグ
ループと、小デッドボリューム圧縮室30aのグループ
とに、区分される。また、シリンダボア12b、12c
の大デッドボリューム圧縮室30bが、圧縮室30の配
列方向に連続するように配置されている。
リュームについて説明する。図1〜図3に示すように、
シリンダボア12a、12d、12eには、頭部が削り
取られていない両頭ピストン28が収容されており、圧
縮室30のデッドボリュームが小さくなっている。つま
り、シリンダボア12a、12d、12e内には、デッ
ドボリュームの値が小さく設定された小デッドボリュー
ム圧縮室30a(他の圧縮室)が形成されている。ま
た、シリンダボア12b、12cには、頭部が削り取ら
れた両頭ピストン28が収容されており、圧縮室30の
デッドボリュームが大きくなっている。つまり、シリン
ダボア12b、12cには、デッドボリュームの値が大
きく設定された大デッドボリューム圧縮室30bが形成
されている。そして、各シリンダボア12a〜12e内
の圧縮室30が、大デッドボリューム圧縮室30bのグ
ループと、小デッドボリューム圧縮室30aのグループ
とに、区分される。また、シリンダボア12b、12c
の大デッドボリューム圧縮室30bが、圧縮室30の配
列方向に連続するように配置されている。
【0031】また、前記大デッドボリューム圧縮室30
bのデッドボリュームの値と、小デッドボリューム圧縮
室30aのデッドボリュームの値との差は、各グループ
内におけるデッドボリュームの値の差より大きくなるよ
うに設定されている。この実施形態では、大デッドボリ
ューム圧縮室30bのデッドボリューム間には差がな
く、同様に小デッドボリューム圧縮室30aのデッドボ
リューム間にも差がない。そして、大デッドボリューム
圧縮室30bのグループ内における最小デッドボリュー
ム(2つとも同じ)は、小デッドボリューム圧縮室30
aの最大デッドボリューム(3つとも同じ)の2〜7
倍、好ましくは2.5〜6倍、さらに好ましくは3〜
5.5倍となるように設定されている。
bのデッドボリュームの値と、小デッドボリューム圧縮
室30aのデッドボリュームの値との差は、各グループ
内におけるデッドボリュームの値の差より大きくなるよ
うに設定されている。この実施形態では、大デッドボリ
ューム圧縮室30bのデッドボリューム間には差がな
く、同様に小デッドボリューム圧縮室30aのデッドボ
リューム間にも差がない。そして、大デッドボリューム
圧縮室30bのグループ内における最小デッドボリュー
ム(2つとも同じ)は、小デッドボリューム圧縮室30
aの最大デッドボリューム(3つとも同じ)の2〜7
倍、好ましくは2.5〜6倍、さらに好ましくは3〜
5.5倍となるように設定されている。
【0032】さらに、前記各圧縮室30間において、最
大デッドボリュームの値と最小デッドボリュームの値と
の間には、最小デッドボリュームを有する圧縮室30の
下死点時における容積(以下、基準吸入容積とする)を
基準として、1%以上で10%以下の範囲内に相当する
差が存在するように設定される。なお、この設定値は3
〜7%の範囲内が好ましく、3.5〜5.5%の範囲内
がさらに好ましい。この実施形態の圧縮機では、前記基
準吸入容積を例えば20ccとして、大デッドボリュー
ム圧縮室30bにおいては、小デッドボリューム圧縮室
30aに比べて、デッドボリュームが例えば0.8cc
拡大されている。このデッドボリュームの変更量は、前
記基準吸入容積の4%に相当する。
大デッドボリュームの値と最小デッドボリュームの値と
の間には、最小デッドボリュームを有する圧縮室30の
下死点時における容積(以下、基準吸入容積とする)を
基準として、1%以上で10%以下の範囲内に相当する
差が存在するように設定される。なお、この設定値は3
〜7%の範囲内が好ましく、3.5〜5.5%の範囲内
がさらに好ましい。この実施形態の圧縮機では、前記基
準吸入容積を例えば20ccとして、大デッドボリュー
ム圧縮室30bにおいては、小デッドボリューム圧縮室
30aに比べて、デッドボリュームが例えば0.8cc
拡大されている。このデッドボリュームの変更量は、前
記基準吸入容積の4%に相当する。
【0033】しかも、前記両頭ピストン28は、そのフ
ロント側及びリヤ側の削り取り量が同一となるように形
成されている。このため、ひとつの両頭ピストン28に
対してそのフロント側の圧縮室29のデッドボリューム
と、リヤ側の圧縮室30のデッドボリュームとが、同じ
大きさとなっている。言い換えると、両頭ピストン28
を介して駆動シャフト32の軸線方向に対向するシリン
ダボア11a内の圧縮室29と、シリンダボア12a内
の圧縮室30とは、同一の大きさのデッドボリュームと
なるように設定されている。同様に、シリンダボア11
bと12b、11cと12c、11dと12d、11e
と12eとにおいても、それぞれの圧縮室29と圧縮室
30とのデッドボリュームは同一の大きさとなってい
る。従って、フロント側の大デッドボリューム圧縮室2
9b及び小デッドボリューム圧縮室29aの配置は、リ
ヤ側の大デッドボリューム圧縮室30b及び小デッドボ
リューム圧縮室30aの配置と駆動シャフト32の回転
方向において同じになる。
ロント側及びリヤ側の削り取り量が同一となるように形
成されている。このため、ひとつの両頭ピストン28に
対してそのフロント側の圧縮室29のデッドボリューム
と、リヤ側の圧縮室30のデッドボリュームとが、同じ
大きさとなっている。言い換えると、両頭ピストン28
を介して駆動シャフト32の軸線方向に対向するシリン
ダボア11a内の圧縮室29と、シリンダボア12a内
の圧縮室30とは、同一の大きさのデッドボリュームと
なるように設定されている。同様に、シリンダボア11
bと12b、11cと12c、11dと12d、11e
と12eとにおいても、それぞれの圧縮室29と圧縮室
30とのデッドボリュームは同一の大きさとなってい
る。従って、フロント側の大デッドボリューム圧縮室2
9b及び小デッドボリューム圧縮室29aの配置は、リ
ヤ側の大デッドボリューム圧縮室30b及び小デッドボ
リューム圧縮室30aの配置と駆動シャフト32の回転
方向において同じになる。
【0034】次に、前記のように構成した往復動型圧縮
機について作用を説明する。車両エンジン等の外部駆動
源により駆動シャフト32が回転されると、クランク室
31内の斜板34が回転され、シュー35、36を介し
て複数の両頭ピストン28がシリンダボア11a〜11
e、12a〜12e内で往復動される。この両頭ピスト
ン28の運動により、図示しない外部冷媒回路から吸入
フランジを経てクランク室31に導かれた冷媒ガスは、
クランク室31から吸入通路39、40を経て吸入室2
6、27に導かれる。両頭ピストン28が上死点から下
死点に向かう再膨張・吸入行程においては、圧縮室2
9,30の圧力低下に伴い吸入弁17a、18aが開放
され、吸入室26、27内の冷媒ガスは、吸入ポート1
3a、14aを通って圧縮室29、30内に吸入され
る。
機について作用を説明する。車両エンジン等の外部駆動
源により駆動シャフト32が回転されると、クランク室
31内の斜板34が回転され、シュー35、36を介し
て複数の両頭ピストン28がシリンダボア11a〜11
e、12a〜12e内で往復動される。この両頭ピスト
ン28の運動により、図示しない外部冷媒回路から吸入
フランジを経てクランク室31に導かれた冷媒ガスは、
クランク室31から吸入通路39、40を経て吸入室2
6、27に導かれる。両頭ピストン28が上死点から下
死点に向かう再膨張・吸入行程においては、圧縮室2
9,30の圧力低下に伴い吸入弁17a、18aが開放
され、吸入室26、27内の冷媒ガスは、吸入ポート1
3a、14aを通って圧縮室29、30内に吸入され
る。
【0035】次に、両頭ピストン28が下死点から上死
点に向かう圧縮・吐出行程においては、圧縮室29、3
0内の冷媒ガスは圧縮される。そして、冷媒ガスが所定
の圧力に達すると、高圧の圧縮冷媒ガスが吐出弁19
a、20aを押し退けて、吐出ポート13b、14bを
経て吐出室24、25に吐出される。さらに、吐出室2
4、25内の圧縮冷媒ガスは、吐出通路41、42及び
図示しない吐出フランジを経て外部冷媒回路をなす凝縮
器、膨張弁、蒸発器に供給され、車両室内の空調に供さ
れる。
点に向かう圧縮・吐出行程においては、圧縮室29、3
0内の冷媒ガスは圧縮される。そして、冷媒ガスが所定
の圧力に達すると、高圧の圧縮冷媒ガスが吐出弁19
a、20aを押し退けて、吐出ポート13b、14bを
経て吐出室24、25に吐出される。さらに、吐出室2
4、25内の圧縮冷媒ガスは、吐出通路41、42及び
図示しない吐出フランジを経て外部冷媒回路をなす凝縮
器、膨張弁、蒸発器に供給され、車両室内の空調に供さ
れる。
【0036】さて、図9に示すように、デッドボリュー
ムが均一の10気筒タイプの両頭ピストン式圧縮機にお
いては、各圧縮室の圧縮反力の位相は、フロント側の総
和とリヤ側の総和とで180゜ずれたものとなる。ここ
で、各圧縮室の圧縮反力の総和の高速フーリエ変換解析
によって得られる回転n次成分としての回転10次成分
は、駆動シャフト32の1回転分の時間において同一変
位を10回つまり偶数回繰り返す規則正しい波形を有し
ている。このため、回転10次成分のフロント側の総和
の位相とリヤ側の総和の位相とが一致し、各圧縮室の圧
縮反力に由来するトルク変動の回転10次成分は完全に
重畳されて、駆動シャフト32と図示しないクラッチと
の間のねじり振動の加振力の主成分となる。
ムが均一の10気筒タイプの両頭ピストン式圧縮機にお
いては、各圧縮室の圧縮反力の位相は、フロント側の総
和とリヤ側の総和とで180゜ずれたものとなる。ここ
で、各圧縮室の圧縮反力の総和の高速フーリエ変換解析
によって得られる回転n次成分としての回転10次成分
は、駆動シャフト32の1回転分の時間において同一変
位を10回つまり偶数回繰り返す規則正しい波形を有し
ている。このため、回転10次成分のフロント側の総和
の位相とリヤ側の総和の位相とが一致し、各圧縮室の圧
縮反力に由来するトルク変動の回転10次成分は完全に
重畳されて、駆動シャフト32と図示しないクラッチと
の間のねじり振動の加振力の主成分となる。
【0037】この場合、回転n/2次成分としての回転
5次成分は、駆動シャフト32の1回転分の時間におい
て同一変位を5回つまり奇数回繰り返すものとなってい
る。この回転5次成分は、フロント側の総和とリヤ側の
総和との間に180゜の位相のずれがあり、互いに打ち
消し合っている。
5次成分は、駆動シャフト32の1回転分の時間におい
て同一変位を5回つまり奇数回繰り返すものとなってい
る。この回転5次成分は、フロント側の総和とリヤ側の
総和との間に180゜の位相のずれがあり、互いに打ち
消し合っている。
【0038】ここで、前記回転10次成分を低減するた
めに、両頭ピストン28のフロント側とリヤ側とでデッ
ドボリュームを異ならせた場合には、図8に示すよう
に、回転10次成分は、フロント側の総和とリヤ側の総
和とで位相にずれが生じて低減される。ところが、回転
5次成分も回転10次成分と同様にフロント側とリヤ側
とで位相のずれが生じて、新たに重畳部分が発生する。
このため、トルク変動の回転5次成分が新たな騒音の発
生要因となることがある。
めに、両頭ピストン28のフロント側とリヤ側とでデッ
ドボリュームを異ならせた場合には、図8に示すよう
に、回転10次成分は、フロント側の総和とリヤ側の総
和とで位相にずれが生じて低減される。ところが、回転
5次成分も回転10次成分と同様にフロント側とリヤ側
とで位相のずれが生じて、新たに重畳部分が発生する。
このため、トルク変動の回転5次成分が新たな騒音の発
生要因となることがある。
【0039】これに対して、この実施形態の圧縮機で
は、フロント側及びリヤ側において、各圧縮室29、3
0のデッドボリュームの値が大きく2つのグループをな
すように変更されている。そして、大デッドボリューム
圧縮室29b、30bが圧縮室29、30の配列方向に
連続するように配置されている。この各圧縮室29、3
0のデッドボリュームの変更に伴って、それらの圧縮室
29、30の容積と圧力との推移の曲線がそれぞれ異な
ったものとなる。すなわち、図4に示すように、デッド
ボリュームが小さいものと、デッドボリュームが大きい
ものとの間では、再膨張行程及び圧縮行程において、圧
縮室29、30内の圧力変化のタイミングに差が生じ
る。また、圧縮行程における過圧縮時の圧力についても
差が生じる。
は、フロント側及びリヤ側において、各圧縮室29、3
0のデッドボリュームの値が大きく2つのグループをな
すように変更されている。そして、大デッドボリューム
圧縮室29b、30bが圧縮室29、30の配列方向に
連続するように配置されている。この各圧縮室29、3
0のデッドボリュームの変更に伴って、それらの圧縮室
29、30の容積と圧力との推移の曲線がそれぞれ異な
ったものとなる。すなわち、図4に示すように、デッド
ボリュームが小さいものと、デッドボリュームが大きい
ものとの間では、再膨張行程及び圧縮行程において、圧
縮室29、30内の圧力変化のタイミングに差が生じ
る。また、圧縮行程における過圧縮時の圧力についても
差が生じる。
【0040】これにより、図5に示すように、デッドボ
リュームが小さいものと、デッドボリュームが大きいも
のとの間では、1つの圧縮室29、30あたりの圧縮ト
ルクの推移曲線において、トルクのピーク位置に差が生
じる。このため、図6に示すように、10個分の圧縮室
29、30の圧縮トルクを重畳した圧縮機全体の圧縮ト
ルクについては、デッドボリュームを変更しない場合に
比べて、デッドボリュームを変更した場合には、トルク
変動の曲線の規則性が失われるとともに、全体のレベル
が低下する。従って、図7に示すように、圧縮反力の総
和の高速フーリエ変換解析により得られる気筒数に対応
したトルク変動の回転10次成分が低減される。
リュームが小さいものと、デッドボリュームが大きいも
のとの間では、1つの圧縮室29、30あたりの圧縮ト
ルクの推移曲線において、トルクのピーク位置に差が生
じる。このため、図6に示すように、10個分の圧縮室
29、30の圧縮トルクを重畳した圧縮機全体の圧縮ト
ルクについては、デッドボリュームを変更しない場合に
比べて、デッドボリュームを変更した場合には、トルク
変動の曲線の規則性が失われるとともに、全体のレベル
が低下する。従って、図7に示すように、圧縮反力の総
和の高速フーリエ変換解析により得られる気筒数に対応
したトルク変動の回転10次成分が低減される。
【0041】ところで、一般に圧縮機を構成する各部品
の製造誤差はそれぞれ異なっており、全ての製品におい
て組み付け公差を同じくすることは困難である。この組
み付け公差によるデッドボリュームの変動量は、各部品
の加工精度から最大に見積ったとしても、前記基準吸入
容積に対して1%に満たない程度のものである。これに
対して、この実施形態の圧縮機では、前記最大デッドボ
リュームの値と最小デッドボリュームの値との間に、基
準吸入容積の4%に相当する差が存在している。このた
め、前記の組み付け公差を考慮しても、前記デッドボリ
ュームの変更が確保される。また、この程度のデッドボ
リュームの拡大量は、圧縮機の圧縮効率を極端に低下さ
せないものである。
の製造誤差はそれぞれ異なっており、全ての製品におい
て組み付け公差を同じくすることは困難である。この組
み付け公差によるデッドボリュームの変動量は、各部品
の加工精度から最大に見積ったとしても、前記基準吸入
容積に対して1%に満たない程度のものである。これに
対して、この実施形態の圧縮機では、前記最大デッドボ
リュームの値と最小デッドボリュームの値との間に、基
準吸入容積の4%に相当する差が存在している。このた
め、前記の組み付け公差を考慮しても、前記デッドボリ
ュームの変更が確保される。また、この程度のデッドボ
リュームの拡大量は、圧縮機の圧縮効率を極端に低下さ
せないものである。
【0042】さらに、ひとつの両頭ピストン28のフロ
ント側の圧縮室29とリヤ側の圧縮室30とのデッドボ
リュームが同一となるように形成されている。このた
め、回転5次成分は、そのフロント側の総和とリヤ側の
総和との間に180゜の位相のずれが保たれたままとな
って、互いに打ち消し合って消滅する。
ント側の圧縮室29とリヤ側の圧縮室30とのデッドボ
リュームが同一となるように形成されている。このた
め、回転5次成分は、そのフロント側の総和とリヤ側の
総和との間に180゜の位相のずれが保たれたままとな
って、互いに打ち消し合って消滅する。
【0043】以上のように構成されたこの実施形態によ
れば、以下の優れた効果を奏する。 (a) フロント側及びリヤ側において、それぞれ各圧
縮室29、30のデッドボリュームの値が、大きく2つ
のグループをなすように変更されている。そして、大デ
ッドボリューム圧縮室29b、30bが圧縮室29、3
0の配列方向に連続するように配置されている。これに
よって、10気筒タイプの両頭ピストン式圧縮機におい
て、ねじり振動の加振力となるトルク変動の主成分であ
る回転10次成分が低減される。従って、前記ねじり振
動によって、圧縮機並びにそれに接続される補機等の共
振現象による騒音の発生が低減されて、車室内の騒音レ
ベルが低下される。
れば、以下の優れた効果を奏する。 (a) フロント側及びリヤ側において、それぞれ各圧
縮室29、30のデッドボリュームの値が、大きく2つ
のグループをなすように変更されている。そして、大デ
ッドボリューム圧縮室29b、30bが圧縮室29、3
0の配列方向に連続するように配置されている。これに
よって、10気筒タイプの両頭ピストン式圧縮機におい
て、ねじり振動の加振力となるトルク変動の主成分であ
る回転10次成分が低減される。従って、前記ねじり振
動によって、圧縮機並びにそれに接続される補機等の共
振現象による騒音の発生が低減されて、車室内の騒音レ
ベルが低下される。
【0044】(b) 大デッドボリューム圧縮室29
b、30bのデッドボリュームの値と、小デッドボリュ
ーム圧縮室29a,30aのデッドボリュームの値との
差が、各デッドボリューム圧縮室のグループ内における
デッドボリュームの値の差より大きくなるように設定さ
れている。そして、大デッドボリューム圧縮室29b、
30bのデッドボリュームは、小デッドボリューム圧縮
室29a、30aのデッドボリュームの2〜7倍、好ま
しくは2.5〜6倍、さらに好ましくは3〜5.5倍と
なるように形成されている。さらに、最大デッドボリュ
ームの値と最小デッドボリュームの値との差が、最小デ
ッドボリュームを有する小デッドボリューム圧縮室29
a,30aにおける基準吸入容積の4%に相当するよう
に形成されている。従って、この実施形態の圧縮機で
は、組み付け公差を考慮しても、各圧縮室29、30の
デッドボリュームの変更が確保されるとともに、そのデ
ッドボリュームの変更による圧縮機の圧縮性能の低下を
低く抑えることができる。
b、30bのデッドボリュームの値と、小デッドボリュ
ーム圧縮室29a,30aのデッドボリュームの値との
差が、各デッドボリューム圧縮室のグループ内における
デッドボリュームの値の差より大きくなるように設定さ
れている。そして、大デッドボリューム圧縮室29b、
30bのデッドボリュームは、小デッドボリューム圧縮
室29a、30aのデッドボリュームの2〜7倍、好ま
しくは2.5〜6倍、さらに好ましくは3〜5.5倍と
なるように形成されている。さらに、最大デッドボリュ
ームの値と最小デッドボリュームの値との差が、最小デ
ッドボリュームを有する小デッドボリューム圧縮室29
a,30aにおける基準吸入容積の4%に相当するよう
に形成されている。従って、この実施形態の圧縮機で
は、組み付け公差を考慮しても、各圧縮室29、30の
デッドボリュームの変更が確保されるとともに、そのデ
ッドボリュームの変更による圧縮機の圧縮性能の低下を
低く抑えることができる。
【0045】(c) ひとつの両頭ピストン28のフロ
ント側の圧縮室29とリヤ側の圧縮室30とのデッドボ
リュームが同一となるように形成されている。このた
め、回転5次成分は、そのフロント側の総和とリヤ側の
総和とが互いに打ち消し合って、消滅する。従って、前
記(a)項及び(b)項の効果とあいまって、トルク変
動の回転10次成分を低減しつつ、回転5次成分の発生
を抑制することができる。
ント側の圧縮室29とリヤ側の圧縮室30とのデッドボ
リュームが同一となるように形成されている。このた
め、回転5次成分は、そのフロント側の総和とリヤ側の
総和とが互いに打ち消し合って、消滅する。従って、前
記(a)項及び(b)項の効果とあいまって、トルク変
動の回転10次成分を低減しつつ、回転5次成分の発生
を抑制することができる。
【0046】(d) 大デッドボリューム圧縮室29
b、30bのデッドボリュームの設定が、両頭ピストン
28の両端面を削り取ることによって行われている。こ
のため、デッドボリュームの設定において、その設定値
の許容幅を大きくすることができて、各圧縮室29、3
0のデッドボリュームの変更を容易に確保することがで
きる。
b、30bのデッドボリュームの設定が、両頭ピストン
28の両端面を削り取ることによって行われている。こ
のため、デッドボリュームの設定において、その設定値
の許容幅を大きくすることができて、各圧縮室29、3
0のデッドボリュームの変更を容易に確保することがで
きる。
【0047】なお、この発明は以下のように変更して具
体化することもできる。 (1) 各圧縮室29、30のデッドボリュームの変更
を、両頭ピストン28の頭部に凹部を設けて行うこと。
体化することもできる。 (1) 各圧縮室29、30のデッドボリュームの変更
を、両頭ピストン28の頭部に凹部を設けて行うこと。
【0048】(2) 各圧縮室29、30のデッドボリ
ュームの変更を、両頭ピストン28の頭部に溝を設けて
行うこと。 (3) 各圧縮室29、30のデッドボリュームの変更
を、シリンダボア11a〜11e、12a〜12eの内
周面に切欠部を設けて行うこと。
ュームの変更を、両頭ピストン28の頭部に溝を設けて
行うこと。 (3) 各圧縮室29、30のデッドボリュームの変更
を、シリンダボア11a〜11e、12a〜12eの内
周面に切欠部を設けて行うこと。
【0049】(4) 各圧縮室29、30のデッドボリ
ュームの変更を、シリンダボア11a〜11e、12a
〜12eの長さをそれぞれ変更して行うこと。 (5) 各圧縮室29、30のデッドボリュームの変更
を、バルブプレート13、14の板厚を変更して行うこ
と。
ュームの変更を、シリンダボア11a〜11e、12a
〜12eの長さをそれぞれ変更して行うこと。 (5) 各圧縮室29、30のデッドボリュームの変更
を、バルブプレート13、14の板厚を変更して行うこ
と。
【0050】(6) 各圧縮室29、30のデッドボリ
ュームの変更を、吸入弁17a、18aの板厚を変更し
て行うこと。以上の(1)〜(6)のように構成して
も、簡単な構成で各圧縮室29、30のデッドボリュー
ムを変更できる。
ュームの変更を、吸入弁17a、18aの板厚を変更し
て行うこと。以上の(1)〜(6)のように構成して
も、簡単な構成で各圧縮室29、30のデッドボリュー
ムを変更できる。
【0051】(7) この発明を前記実施形態に記載以
外の気筒数、例えば6、8、12気筒の両頭ピストン式
圧縮機において具体化すること。 (8) フロント側及びリヤ側において、大デッドボリ
ューム及び小デッドボリュームの各圧縮室29a、29
b、30a、30bのデッドボリュームの値を、複数種
類に変更して、あるいは、それぞれ異なるように形成す
ること。なお、このデッドボリュームの変更は、任意に
設定されたものであっても、ピストン28他の各部品の
製作公差によって自動的に設定されたものであってもよ
い。
外の気筒数、例えば6、8、12気筒の両頭ピストン式
圧縮機において具体化すること。 (8) フロント側及びリヤ側において、大デッドボリ
ューム及び小デッドボリュームの各圧縮室29a、29
b、30a、30bのデッドボリュームの値を、複数種
類に変更して、あるいは、それぞれ異なるように形成す
ること。なお、このデッドボリュームの変更は、任意に
設定されたものであっても、ピストン28他の各部品の
製作公差によって自動的に設定されたものであってもよ
い。
【0052】(9) デッドボリュームの最小値と最大
値の差を、基準吸入容積の1%を下限とするとともに1
0%を上限として変更すること。 (10) 前記基準吸入容積を、前記各実施形態に記載
以外の値に設定すること。
値の差を、基準吸入容積の1%を下限とするとともに1
0%を上限として変更すること。 (10) 前記基準吸入容積を、前記各実施形態に記載
以外の値に設定すること。
【0053】以上の(7)〜(10)のように構成して
も、気筒数nに対応する回転n次成分を低減しつつ、回
転n/2次成分が奇数次成分である場合その発生を抑制
することができる。
も、気筒数nに対応する回転n次成分を低減しつつ、回
転n/2次成分が奇数次成分である場合その発生を抑制
することができる。
【0054】(11) 2種類以上のデッドボリューム
の変更を、フロント側の各圧縮室29あるいはリヤ側の
各圧縮室30のどちらか一方のみにおいて行うこと。 (12) この発明を片頭ピストン式圧縮機において具
体化すること。
の変更を、フロント側の各圧縮室29あるいはリヤ側の
各圧縮室30のどちらか一方のみにおいて行うこと。 (12) この発明を片頭ピストン式圧縮機において具
体化すること。
【0055】以上の(11)及び(12)のように構成
しても、気筒数nに対応する回転n次成分を低減するこ
とができる。 (13) この発明をウェーブカムプレートタイプの往
復動型圧縮機において具体化すること。
しても、気筒数nに対応する回転n次成分を低減するこ
とができる。 (13) この発明をウェーブカムプレートタイプの往
復動型圧縮機において具体化すること。
【0056】(14) シリンダボア11a〜11e、
12a〜12eの配列面内における各圧縮室の少なくと
も2室は小デッドボリューム圧縮室29a、30aのグ
ループを構成すること。
12a〜12eの配列面内における各圧縮室の少なくと
も2室は小デッドボリューム圧縮室29a、30aのグ
ループを構成すること。
【0057】このように構成すれば、圧縮室の容積と圧
力との推移を巧みに変化させることができ、ねじり振動
の加振力であるトルク変動を低減することができる。
力との推移を巧みに変化させることができ、ねじり振動
の加振力であるトルク変動を低減することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
以下の優れた効果を奏する。シリンダボアの配列面内に
おける各圧縮室のデッドボリュームが、大きく2つのグ
ループをなすように変更されている。そして、大デッド
ボリューム圧縮室が圧縮室の配列方向に連続するように
配置されている。従って、気筒数nに対応したトルク変
動の回転n次成分が大きく低減されて、駆動シャフト−
クラッチ系のねじり振動の加振力が抑制される。そし
て、圧縮機並びにそれに接続される補機において、前記
ねじり振動によって励起される共振現象が低減されて、
車室内の騒音レベルを低下させることができる。
以下の優れた効果を奏する。シリンダボアの配列面内に
おける各圧縮室のデッドボリュームが、大きく2つのグ
ループをなすように変更されている。そして、大デッド
ボリューム圧縮室が圧縮室の配列方向に連続するように
配置されている。従って、気筒数nに対応したトルク変
動の回転n次成分が大きく低減されて、駆動シャフト−
クラッチ系のねじり振動の加振力が抑制される。そし
て、圧縮機並びにそれに接続される補機において、前記
ねじり振動によって励起される共振現象が低減されて、
車室内の騒音レベルを低下させることができる。
【0059】また、大デッドボリューム圧縮室のグルー
プ内における最小デッドボリュームの値は、小デッドボ
リューム圧縮室のグループ内における最大デッドボリュ
ームの値の2〜7倍に形成されている。しかも、各圧縮
室の最大デッドボリュームの値と最小デッドボリューム
の値とは、基準吸入容積に対して1%以上で10%以下
の範囲内の差が存在している。このため、組み付け公差
を考慮しても、前記デッドボリュームの変更を確保する
ことができる。
プ内における最小デッドボリュームの値は、小デッドボ
リューム圧縮室のグループ内における最大デッドボリュ
ームの値の2〜7倍に形成されている。しかも、各圧縮
室の最大デッドボリュームの値と最小デッドボリューム
の値とは、基準吸入容積に対して1%以上で10%以下
の範囲内の差が存在している。このため、組み付け公差
を考慮しても、前記デッドボリュームの変更を確保する
ことができる。
【0060】さらに、両頭ピストン式圧縮機において
は、ひとつのピストンに対してフロント側のデッドボリ
ュームとリヤ側のデッドボリュームとは、同じ大きさと
なるように構成されている。このため、気筒数がnであ
る場合の回転n/2次成分は、ひとつのピストンのフロ
ント側とリヤ側とで互いに打ち消し合って消滅する。従
って、前記の発明の効果とあいまって、気筒数nに対応
する回転n次成分を低減しつつ、回転n/2次成分の発
生を抑制することができる。そして、回転n次成分対策
による新たな振動発生要因の発生が防止される。
は、ひとつのピストンに対してフロント側のデッドボリ
ュームとリヤ側のデッドボリュームとは、同じ大きさと
なるように構成されている。このため、気筒数がnであ
る場合の回転n/2次成分は、ひとつのピストンのフロ
ント側とリヤ側とで互いに打ち消し合って消滅する。従
って、前記の発明の効果とあいまって、気筒数nに対応
する回転n次成分を低減しつつ、回転n/2次成分の発
生を抑制することができる。そして、回転n次成分対策
による新たな振動発生要因の発生が防止される。
【0061】しかも、大デッドボリューム圧縮室のデッ
ドボリュームの設定が、ピストンの形状を変更すること
によって行われている。このため、デッドボリュームの
設定において、その設定値の許容幅を大きくすることが
できて、各圧縮室のデッドボリュームの変更を確保する
ことができる。
ドボリュームの設定が、ピストンの形状を変更すること
によって行われている。このため、デッドボリュームの
設定において、その設定値の許容幅を大きくすることが
できて、各圧縮室のデッドボリュームの変更を確保する
ことができる。
【図1】 この発明の一実施形態の圧縮機を示す断面
図。
図。
【図2】 図1の(a)は2a−2a線、(b)は2b
−2b線における断面図。
−2b線における断面図。
【図3】 (a)はフロント側、(b)はリヤ側の各圧
縮室のデッドボリュームの変更に関する説明図。
縮室のデッドボリュームの変更に関する説明図。
【図4】 シャフト回転角とボア内圧力との関係を示す
説明図。
説明図。
【図5】 シャフト回転角と1圧縮室あたりの圧縮トル
クとの関係を示す説明図。
クとの関係を示す説明図。
【図6】 シャフト回転角と10圧縮室重畳した圧縮機
全体の圧縮トルクとの関係を示す説明図。
全体の圧縮トルクとの関係を示す説明図。
【図7】 圧縮トルクの次数成分に関する説明図。
【図8】 回転10次成分の低減と回転5次成分の変化
を示す説明図。
を示す説明図。
【図9】 (a)は回転5次成分の、(b)は回転10
次成分のフロント側の総和とリヤ側の総和との重畳現象
に関する説明図。
次成分のフロント側の総和とリヤ側の総和との重畳現象
に関する説明図。
11、12…ハウジングの一部を構成するシリンダブロ
ック、11a〜11e、12a〜12e…シリンダボ
ア、15…ハウジングの一部を構成するフロントハウジ
ング、16…ハウジングの一部を構成するリヤハウジン
グ、28…両頭ピストン、29、30…圧縮室、29
a、30a…小デッドボリューム圧縮室、29b、30
b…大デッドボリューム圧縮室、31…クランク室、3
2…駆動シャフト、34…カム板としての斜板。
ック、11a〜11e、12a〜12e…シリンダボ
ア、15…ハウジングの一部を構成するフロントハウジ
ング、16…ハウジングの一部を構成するリヤハウジン
グ、28…両頭ピストン、29、30…圧縮室、29
a、30a…小デッドボリューム圧縮室、29b、30
b…大デッドボリューム圧縮室、31…クランク室、3
2…駆動シャフト、34…カム板としての斜板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中本 昭 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (8)
- 【請求項1】 ハウジングの内部に駆動シャフトを支持
するとともに、クランク室を形成し、前記ハウジングの
一部を構成するシリンダブロックには前記駆動シャフト
を囲むように複数のシリンダボアを配列し、そのシリン
ダボア内にピストンを往復動可能に収容して圧縮室を区
画形成し、前記駆動シャフトにはカム板を一体回転可能
に装着し、そのカム板の回転に連動して前記ピストンを
往復動させて、冷媒ガスを圧縮するようにした往復動型
圧縮機において、 前記各圧縮室は各々所定のデッドボリュームを有してな
り、前記シリンダボアの配列面内における各圧縮室の少
なくとも2室は同配列面内おける他の圧縮室より前記デ
ッドボリュームの値を大きく設定した大デッドボリュー
ム圧縮室のグループを構成すると共に、前記他の圧縮室
を小デッドボリューム圧縮室のグループとして構成し、
前記大デッドボリューム圧縮室のデッドボリュームの値
と前記小デッドボリューム圧縮室のデッドボリュームの
値との差を各デッドボリューム圧縮室のグループ内にお
けるデッドボリュームの値の差より大きく設定すると共
に、前記大デッドボリューム圧縮室が前記シリンダボア
の配列方向に連続するように配列したことを特徴とする
往復動型圧縮機。 - 【請求項2】 前記大デッドボリューム圧縮室のグルー
プ内における最小デッドボリュームの値は、前記小デッ
ドボリューム圧縮室のグループ内における最大デッドボ
リュームの値の2〜7倍となるように形成したことを特
徴とする請求項1に記載の往復動型圧縮機。 - 【請求項3】 前記各圧縮室間における最大デッドボリ
ュームの値と最小デッドボリュームの値とは、該最小デ
ッドボリュームを有する圧縮室の下死点時における容積
の1%以上の差をもたせたことを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の往復動型圧縮機。 - 【請求項4】 前記各圧縮室間における最大デッドボリ
ュームの値と最小デッドボリュームの値とは、該最小デ
ッドボリュームを有する圧縮室の下死点時における容積
の10%以下の差をもたせたことを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の往復動型圧縮機。 - 【請求項5】 前記大デッドボリューム圧縮室のグルー
プ内におけるデッドボリュームがそれぞれ異なるように
形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
載の往復動型圧縮機。 - 【請求項6】 前記シリンダボアを前後対向するように
形成するとともに、前記ピストンを両頭型に構成し、前
後両側の各圧縮室に各々所定のデッドボリュームを形成
したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
往復動型圧縮機。 - 【請求項7】 ひとつの両頭型のピストンに対してフロ
ント側のデッドボリュームとリヤ側のデッドボリューム
とを同じ大きさに形成したことを特徴とする請求項6に
記載の往復動型圧縮機。 - 【請求項8】 前記各圧縮室のデッドボリュームを前記
ピストンの形状を変更することにより形成したことを特
徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の往復動型圧縮
機。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8027975A JPH09222076A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 往復動型圧縮機 |
| US08/800,891 US5809865A (en) | 1996-02-15 | 1997-02-13 | Piston-type compressor with reduced vibration |
| KR1019970004394A KR100230724B1 (ko) | 1996-02-15 | 1997-02-14 | 왕복 운동형 압축기 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8027975A JPH09222076A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 往復動型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09222076A true JPH09222076A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12235879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8027975A Pending JPH09222076A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 往復動型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09222076A (ja) |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP8027975A patent/JPH09222076A/ja active Pending
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