JPH09223659A - 荷電粒子線転写方法及び装置 - Google Patents
荷電粒子線転写方法及び装置Info
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- JPH09223659A JPH09223659A JP8030252A JP3025296A JPH09223659A JP H09223659 A JPH09223659 A JP H09223659A JP 8030252 A JP8030252 A JP 8030252A JP 3025296 A JP3025296 A JP 3025296A JP H09223659 A JPH09223659 A JP H09223659A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マスク上のパターンを荷電粒子線で走査して
転写対象の基板上に転写する際に、マスク上での荷電粒
子線の照射量分布を一様にすると共に、高いスループッ
トでそのパターンをその基板上に転写する。 【解決手段】 マスクMのパターンを境界領域34A,
34B,…を挟んで主視野33A,33B,…に分割
し、マスクM上の電子線が照射される矩形の副視野12
内のパターンをウエハW上の露光領域24に所定倍率で
反転転写する。マスクMとウエハWとをY方向に逆向き
に走査した状態で、マスクM上の主視野33A,33
B,…をそれぞれ副視野12で2回走査して、主視野3
3A,33B,…のパターンをウエハW上の部分転写領
域36A,36B,…に転写する。その各2回の走査後
の照射量のY方向への分布が一様になるように電子線の
強度分布を切り換える。
転写対象の基板上に転写する際に、マスク上での荷電粒
子線の照射量分布を一様にすると共に、高いスループッ
トでそのパターンをその基板上に転写する。 【解決手段】 マスクMのパターンを境界領域34A,
34B,…を挟んで主視野33A,33B,…に分割
し、マスクM上の電子線が照射される矩形の副視野12
内のパターンをウエハW上の露光領域24に所定倍率で
反転転写する。マスクMとウエハWとをY方向に逆向き
に走査した状態で、マスクM上の主視野33A,33
B,…をそれぞれ副視野12で2回走査して、主視野3
3A,33B,…のパターンをウエハW上の部分転写領
域36A,36B,…に転写する。その各2回の走査後
の照射量のY方向への分布が一様になるように電子線の
強度分布を切り換える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体集積
回路等を製造するためのリソグラフィ工程で、電子線や
イオンビーム等の荷電粒子線の照射によりマスクパター
ンを感光性の基板上に転写するための荷電粒子線転写方
法及び装置に関し、特に例えば4GビットDRAM以降
の高密度の微細パターンを高いスループットで半導体ウ
エハ上に転写する場合等に使用して好適なものである。
回路等を製造するためのリソグラフィ工程で、電子線や
イオンビーム等の荷電粒子線の照射によりマスクパター
ンを感光性の基板上に転写するための荷電粒子線転写方
法及び装置に関し、特に例えば4GビットDRAM以降
の高密度の微細パターンを高いスループットで半導体ウ
エハ上に転写する場合等に使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、転写パターンの解像度の向上とス
ループット(生産性)の向上との両立を可能とした荷電
粒子線転写装置の検討が進められている。このような転
写装置としては、従来より1ダイ(1枚のウエハに形成
される多数の集積回路の1個分に相当する回路パター
ン。)又は複数ダイ分のパターンをマスクから、荷電粒
子線に感光するレジストが塗布されたウエハ等の基板上
へ一括して転写する一括転写方式の装置が検討されてい
た。ところが、一括転写方式は、転写の原版となるマス
クの製作が困難で、且つ1ダイ分以上の大きな光学フィ
ールド内で荷電粒子光学系(以下、単に「光学系」と呼
ぶ)の収差を所定値以下に収めることが難しい。そこ
で、最近では基板に転写すべきパターンを1ダイに相当
する大きさよりも小さい複数のスリット状の視野に分割
し、各視野毎のパターンを順次荷電粒子線で長手方向に
走査することによって基板上に転写する方式の装置が提
案されている(例えば特公平7−32111号公報参
照)。
ループット(生産性)の向上との両立を可能とした荷電
粒子線転写装置の検討が進められている。このような転
写装置としては、従来より1ダイ(1枚のウエハに形成
される多数の集積回路の1個分に相当する回路パター
ン。)又は複数ダイ分のパターンをマスクから、荷電粒
子線に感光するレジストが塗布されたウエハ等の基板上
へ一括して転写する一括転写方式の装置が検討されてい
た。ところが、一括転写方式は、転写の原版となるマス
クの製作が困難で、且つ1ダイ分以上の大きな光学フィ
ールド内で荷電粒子光学系(以下、単に「光学系」と呼
ぶ)の収差を所定値以下に収めることが難しい。そこ
で、最近では基板に転写すべきパターンを1ダイに相当
する大きさよりも小さい複数のスリット状の視野に分割
し、各視野毎のパターンを順次荷電粒子線で長手方向に
走査することによって基板上に転写する方式の装置が提
案されている(例えば特公平7−32111号公報参
照)。
【0003】図6は、そのように各視野毎のパターンを
走査して転写する方式の従来の電子線縮小転写装置を示
し、この図6において、電子光学系の光軸AXに平行に
Z軸を取り、Z軸に垂直な平面内の直交座標系をX軸及
びY軸としている。このとき、マスクMの転写用パター
ンはY方向に境界領域52A,52B,52C,…を挟
んで、複数のX方向に細長い長方形の主視野51A,5
1B,51C,…に分割されている。これらの主視野5
1A,51B,…にはそれぞれウエハに転写すべきパタ
ーン形状に対応する電子線の透過部が設けられ、境界領
域52A,52B,…は、電子線を遮断しあるいは拡散
する非パターン領域である。
走査して転写する方式の従来の電子線縮小転写装置を示
し、この図6において、電子光学系の光軸AXに平行に
Z軸を取り、Z軸に垂直な平面内の直交座標系をX軸及
びY軸としている。このとき、マスクMの転写用パター
ンはY方向に境界領域52A,52B,52C,…を挟
んで、複数のX方向に細長い長方形の主視野51A,5
1B,51C,…に分割されている。これらの主視野5
1A,51B,…にはそれぞれウエハに転写すべきパタ
ーン形状に対応する電子線の透過部が設けられ、境界領
域52A,52B,…は、電子線を遮断しあるいは拡散
する非パターン領域である。
【0004】そして、不図示の走査用偏向系を介してマ
スクM上の主視野51AをY方向に覆う矩形の副視野5
3に電子線EBが照射され、主視野51Aを通過した電
子線EBは、不図示の投影レンズを経て光軸AX上に一
度クロスオーバ(電子線源の像)COを結ぶ。その後電
子線EBは、不図示の対物レンズを経て所定の縮小倍率
β(βは例えば1/4)で反転縮小されて、電子線レジ
ストが塗布されたウエハW上の1つの転写領域55A内
の矩形の露光領域56に垂直に入射する。この状態で、
不図示の走査用偏向系を介して、マスクM上を電子線E
Bの副視野53が順次+X方向、及び−X方向に走査さ
れる。
スクM上の主視野51AをY方向に覆う矩形の副視野5
3に電子線EBが照射され、主視野51Aを通過した電
子線EBは、不図示の投影レンズを経て光軸AX上に一
度クロスオーバ(電子線源の像)COを結ぶ。その後電
子線EBは、不図示の対物レンズを経て所定の縮小倍率
β(βは例えば1/4)で反転縮小されて、電子線レジ
ストが塗布されたウエハW上の1つの転写領域55A内
の矩形の露光領域56に垂直に入射する。この状態で、
不図示の走査用偏向系を介して、マスクM上を電子線E
Bの副視野53が順次+X方向、及び−X方向に走査さ
れる。
【0005】また、その電子線EBの走査と同期して、
マスクMが−Y方向に連続的に走査されると共に、ウエ
ハWが+Y方向に連続的に走査される。その結果、マス
クM上を軌跡54に沿って順次電子線EBの副視野53
が+X方向、及び−X方向に交互に走査して、マスクM
上の主視野51A,51B,…のパターンが順次、ウエ
ハW上の転写領域55A内で軌跡57に沿ってX方向に
細長い長方形の部分転写領域58A,58B,…に転写
される。その後、ウエハW上の隣接する転写領域55B
にも同様にマスクMのパターンが転写される。
マスクMが−Y方向に連続的に走査されると共に、ウエ
ハWが+Y方向に連続的に走査される。その結果、マス
クM上を軌跡54に沿って順次電子線EBの副視野53
が+X方向、及び−X方向に交互に走査して、マスクM
上の主視野51A,51B,…のパターンが順次、ウエ
ハW上の転写領域55A内で軌跡57に沿ってX方向に
細長い長方形の部分転写領域58A,58B,…に転写
される。その後、ウエハW上の隣接する転写領域55B
にも同様にマスクMのパターンが転写される。
【0006】この際に、マスクM上の主視野51A,5
1B,…に対応するウエハW上の部分転写領域58A,
58B,…はY方向に隙間なく接続されている。また、
マスクM上で転写されるパターンは、ほぼ光軸AXを横
切る位置に達した各主視野51A,51B,…であり、
ウエハW上の各部分転写領域毎に、投影されるパターン
像の焦点位置や投影像の歪み等の諸収差を補正しながら
転写が行われる。これにより、一括転写方式に比べて光
学的に広い領域に亘って、解像度及び位置精度の良好な
転写を行うことができる。
1B,…に対応するウエハW上の部分転写領域58A,
58B,…はY方向に隙間なく接続されている。また、
マスクM上で転写されるパターンは、ほぼ光軸AXを横
切る位置に達した各主視野51A,51B,…であり、
ウエハW上の各部分転写領域毎に、投影されるパターン
像の焦点位置や投影像の歪み等の諸収差を補正しながら
転写が行われる。これにより、一括転写方式に比べて光
学的に広い領域に亘って、解像度及び位置精度の良好な
転写を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、マスクM上の全ての主視野51A,52
A,…はそれぞれ電子線EB(副視野53)によって+
X方向、又は−X方向に1回走査されるのみであった。
この場合、電子線EBの走査方向であるX方向に対して
は、マスクM上(最終的にはウエハW上)での電子線E
Bの照射量の分布は一様であるが、電子線EBの走査方
向に直交するY方向の照射量の分布は電子線EBの副視
野53のY方向への強度分布で定まる。また、ビーム成
形を行う前の電子線EBの強度分布は通常ガウス分布を
しており、電子線EBの断面内で強度分布が一様とみな
せる範囲は狭い範囲である。
においては、マスクM上の全ての主視野51A,52
A,…はそれぞれ電子線EB(副視野53)によって+
X方向、又は−X方向に1回走査されるのみであった。
この場合、電子線EBの走査方向であるX方向に対して
は、マスクM上(最終的にはウエハW上)での電子線E
Bの照射量の分布は一様であるが、電子線EBの走査方
向に直交するY方向の照射量の分布は電子線EBの副視
野53のY方向への強度分布で定まる。また、ビーム成
形を行う前の電子線EBの強度分布は通常ガウス分布を
しており、電子線EBの断面内で強度分布が一様とみな
せる範囲は狭い範囲である。
【0008】そのため、従来はマスクM上のY方向での
電子線の照射量の分布を一様にするためには、マスクM
上の複数の主視野51A,51B,…のY方向への幅
(走査幅)dY3を狭くする必要があった。しかしなが
ら、各主視野51A,51B,…のY方向の幅が狭い
と、マスクM上で電子線EBを走査する回数が増加し
て、スループットが低下するという不都合があった。こ
れに関して、エミッタンス(電子線源の像の大きさと、
電子線の放出角度との積)の大きい電子銃を使用して、
ビーム成形前の電子線の断面を大きくすることによっ
て、実質的に強度分布が一様な範囲を広くした電子線を
使用する方法も考えられる。しかしながら、その場合で
も、電子線の中で実際の転写に使用できる部分の割合が
小さいため、電子線の使用効率が悪いという不都合があ
る。
電子線の照射量の分布を一様にするためには、マスクM
上の複数の主視野51A,51B,…のY方向への幅
(走査幅)dY3を狭くする必要があった。しかしなが
ら、各主視野51A,51B,…のY方向の幅が狭い
と、マスクM上で電子線EBを走査する回数が増加し
て、スループットが低下するという不都合があった。こ
れに関して、エミッタンス(電子線源の像の大きさと、
電子線の放出角度との積)の大きい電子銃を使用して、
ビーム成形前の電子線の断面を大きくすることによっ
て、実質的に強度分布が一様な範囲を広くした電子線を
使用する方法も考えられる。しかしながら、その場合で
も、電子線の中で実際の転写に使用できる部分の割合が
小さいため、電子線の使用効率が悪いという不都合があ
る。
【0009】本発明は斯かる点に鑑み、マスク上の転写
用のパターンを荷電粒子線で走査することによって、そ
のパターンを転写対象の基板上に転写する際に、マスク
上での荷電粒子線の照射量の分布を一様にした状態で、
且つ高いスループットでそのパターンをその基板上に転
写できる荷電粒子線転写方法を提供することを目的とす
る。また、本発明はそのような転写方法を実施できる荷
電粒子線転写装置を提供することをも目的とする。
用のパターンを荷電粒子線で走査することによって、そ
のパターンを転写対象の基板上に転写する際に、マスク
上での荷電粒子線の照射量の分布を一様にした状態で、
且つ高いスループットでそのパターンをその基板上に転
写できる荷電粒子線転写方法を提供することを目的とす
る。また、本発明はそのような転写方法を実施できる荷
電粒子線転写装置を提供することをも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による荷電粒子線
転写方法は、転写用のパターンが形成されたマスク
(M)を荷電粒子線で走査して、そのパターンを転写対
象の基板(W)上に転写する荷電粒子線転写方法におい
て、荷電粒子線でマスク(M)上の所定領域(33A)
を走査し、この走査の方向に垂直な方向(Y方向)のマ
スク(M)上におけるその荷電粒子線の強度分布を変更
し、この強度分布変更後の荷電粒子線でその所定領域を
再走査することによって、その所定領域内における荷電
粒子線の照射量を均一化するものである。
転写方法は、転写用のパターンが形成されたマスク
(M)を荷電粒子線で走査して、そのパターンを転写対
象の基板(W)上に転写する荷電粒子線転写方法におい
て、荷電粒子線でマスク(M)上の所定領域(33A)
を走査し、この走査の方向に垂直な方向(Y方向)のマ
スク(M)上におけるその荷電粒子線の強度分布を変更
し、この強度分布変更後の荷電粒子線でその所定領域を
再走査することによって、その所定領域内における荷電
粒子線の照射量を均一化するものである。
【0011】斯かる本発明によれば、その荷電粒子線の
ビーム成形前の断面での強度分布がほぼガウス分布であ
るとすると、例えば図4(a)及び(b)に示すよう
に、先ずその荷電粒子線(EB)の断面の右半面から切
り出した荷電粒子線でマスク(M)の1回目の走査をし
た後、その荷電粒子線の断面の左半面から切り出した荷
電粒子線でマスク(M)の2回目の走査を行う。このと
き、その荷電粒子線の断面の右半面及び左半面での強度
分布は、それぞれ例えば図4(c)の分布曲線(31,
32)で示すようにほぼ対称に傾斜しているため、その
ように2回の走査を行った後のマスク(M)上での荷電
粒子線の走査方向に垂直な方向(非走査方向)での照射
量の分布はほぼ一様となる。また、走査方向での照射量
の分布はほぼ一様である。この場合、1回の走査を行う
際の荷電粒子線の強度分布は傾斜していてもよく、マス
ク(M)に照射される荷電粒子線のその非走査方向の幅
を広くできるため、マスク(M)のパターンを基板
(W)上に高いスループットで転写できる。
ビーム成形前の断面での強度分布がほぼガウス分布であ
るとすると、例えば図4(a)及び(b)に示すよう
に、先ずその荷電粒子線(EB)の断面の右半面から切
り出した荷電粒子線でマスク(M)の1回目の走査をし
た後、その荷電粒子線の断面の左半面から切り出した荷
電粒子線でマスク(M)の2回目の走査を行う。このと
き、その荷電粒子線の断面の右半面及び左半面での強度
分布は、それぞれ例えば図4(c)の分布曲線(31,
32)で示すようにほぼ対称に傾斜しているため、その
ように2回の走査を行った後のマスク(M)上での荷電
粒子線の走査方向に垂直な方向(非走査方向)での照射
量の分布はほぼ一様となる。また、走査方向での照射量
の分布はほぼ一様である。この場合、1回の走査を行う
際の荷電粒子線の強度分布は傾斜していてもよく、マス
ク(M)に照射される荷電粒子線のその非走査方向の幅
を広くできるため、マスク(M)のパターンを基板
(W)上に高いスループットで転写できる。
【0012】次に、本発明による荷電粒子線転写装置
は、転写用のパターンが形成されたマスク(M)上で所
定方向に沿って荷電粒子線を走査する走査系(1,2,
4,8〜11)と、マスク(M)を通過した荷電粒子線
を転写対象の基板(W)上の対応する転写領域に導いて
結像する結像系(21,23)と、を有し、マスク
(M)上を荷電粒子線で走査することによってそのパタ
ーンを基板(W)上に転写する荷電粒子線転写装置にお
いて、マスク(M)上に照射される荷電粒子線のこの荷
電粒子線の走査方向に垂直な非走査方向(Y方向)での
強度分布を変更する強度分布変更手段(5,6)を設
け、この強度分布変更手段により荷電粒子線のその非走
査方向の強度分布を変更しながら、マスク(M)上の所
定領域(33A)を荷電粒子線で複数回走査することに
よって、これら複数回の走査後の所定領域(33A)で
の荷電粒子線の照射量分布を一様な分布とするものであ
る。
は、転写用のパターンが形成されたマスク(M)上で所
定方向に沿って荷電粒子線を走査する走査系(1,2,
4,8〜11)と、マスク(M)を通過した荷電粒子線
を転写対象の基板(W)上の対応する転写領域に導いて
結像する結像系(21,23)と、を有し、マスク
(M)上を荷電粒子線で走査することによってそのパタ
ーンを基板(W)上に転写する荷電粒子線転写装置にお
いて、マスク(M)上に照射される荷電粒子線のこの荷
電粒子線の走査方向に垂直な非走査方向(Y方向)での
強度分布を変更する強度分布変更手段(5,6)を設
け、この強度分布変更手段により荷電粒子線のその非走
査方向の強度分布を変更しながら、マスク(M)上の所
定領域(33A)を荷電粒子線で複数回走査することに
よって、これら複数回の走査後の所定領域(33A)で
の荷電粒子線の照射量分布を一様な分布とするものであ
る。
【0013】斯かる本発明の荷電粒子線転写装置によれ
ば、強度分布変更手段(5,6)を用いて荷電粒子線の
非走査方向での強度分布を変更しながら、マスク(M)
上の所定領域(33A)を複数回走査することによっ
て、上記の本発明の荷電粒子線転写方法が実施される。
この場合、その強度分布変更手段の一例は、その非走査
方向に対称な強度分布を有し、マスク(M)に照射され
る荷電粒子線(EB)を光軸(AX)を中心として対称
に偏向する偏向系(5)と、この偏向系によって偏向さ
れた荷電粒子線からその非走査方向に対応する方向に所
定幅を有する部分(6a)を切り出すビーム成形アパー
チャ(6)と、を有する手段であり、このとき、その偏
向系によってその光軸を中心として対称に偏向すること
によってその非走査方向の強度分布を変更した荷電粒子
線で、マスク(M)上の所定領域(33A)を2回走査
することが望ましい。これによって、少ない走査回数で
マスク(M)上での荷電粒子線の非走査方向の照射量の
分布が一様となる。
ば、強度分布変更手段(5,6)を用いて荷電粒子線の
非走査方向での強度分布を変更しながら、マスク(M)
上の所定領域(33A)を複数回走査することによっ
て、上記の本発明の荷電粒子線転写方法が実施される。
この場合、その強度分布変更手段の一例は、その非走査
方向に対称な強度分布を有し、マスク(M)に照射され
る荷電粒子線(EB)を光軸(AX)を中心として対称
に偏向する偏向系(5)と、この偏向系によって偏向さ
れた荷電粒子線からその非走査方向に対応する方向に所
定幅を有する部分(6a)を切り出すビーム成形アパー
チャ(6)と、を有する手段であり、このとき、その偏
向系によってその光軸を中心として対称に偏向すること
によってその非走査方向の強度分布を変更した荷電粒子
線で、マスク(M)上の所定領域(33A)を2回走査
することが望ましい。これによって、少ない走査回数で
マスク(M)上での荷電粒子線の非走査方向の照射量の
分布が一様となる。
【0014】また、ビーム成形アパーチャ(6)の像を
マスク(M)上に形成して臨界照明を行うようにしても
よい。この場合、荷電粒子線源としては、例えば荷電粒
子線の放出面が平坦な線源(1)が使用され、ビーム成
形アパーチャ(6)上に線源(1)の放出面の像が形成
される。このとき、その線源(1)のエミッタンスが大
きいため、マスク(M)に照射される荷電粒子線の利用
効率を高めることができると共に、マスク(M)上での
荷電粒子線の強度分布が一様である。
マスク(M)上に形成して臨界照明を行うようにしても
よい。この場合、荷電粒子線源としては、例えば荷電粒
子線の放出面が平坦な線源(1)が使用され、ビーム成
形アパーチャ(6)上に線源(1)の放出面の像が形成
される。このとき、その線源(1)のエミッタンスが大
きいため、マスク(M)に照射される荷電粒子線の利用
効率を高めることができると共に、マスク(M)上での
荷電粒子線の強度分布が一様である。
【0015】更に、ビーム成形アパーチャ(6)上に照
射される荷電粒子線(EB)の断面の強度分布がガウス
分布である場合、ビーム成形アパーチャ(6)上での荷
電粒子線の強度分布の半値幅をD、ビーム成形アパーチ
ャ(6)のその非走査方向(Y方向)に対応する方向の
幅をdとしたとき、半値幅Dを幅dの1.177倍以上
にすることが望ましい。
射される荷電粒子線(EB)の断面の強度分布がガウス
分布である場合、ビーム成形アパーチャ(6)上での荷
電粒子線の強度分布の半値幅をD、ビーム成形アパーチ
ャ(6)のその非走査方向(Y方向)に対応する方向の
幅をdとしたとき、半値幅Dを幅dの1.177倍以上
にすることが望ましい。
【0016】この場合、ビーム成形アパーチャ(6)の
中心での荷電粒子線の強度が最大値の60%程度になる
か、あるいはビーム成形アパーチャ(6)の中心とその
荷電粒子線の断面での強度分布の変曲点(3次微分が0
になり、その前後で2次微分の符号が反転する点)とが
一致するように、偏向系(5)で荷電粒子線を偏向させ
るようにして、ビーム成形アパーチャ(6)上でその荷
電粒子線を対称に偏向すると共に、ビーム成形アパーチ
ャ(6)を通過した後の荷電粒子線でマスク(M)を2
回走査することによって、マスク(M)上の非走査方向
での荷電粒子線の照射量分布の一様性はほぼ93%以上
になる。
中心での荷電粒子線の強度が最大値の60%程度になる
か、あるいはビーム成形アパーチャ(6)の中心とその
荷電粒子線の断面での強度分布の変曲点(3次微分が0
になり、その前後で2次微分の符号が反転する点)とが
一致するように、偏向系(5)で荷電粒子線を偏向させ
るようにして、ビーム成形アパーチャ(6)上でその荷
電粒子線を対称に偏向すると共に、ビーム成形アパーチ
ャ(6)を通過した後の荷電粒子線でマスク(M)を2
回走査することによって、マスク(M)上の非走査方向
での荷電粒子線の照射量分布の一様性はほぼ93%以上
になる。
【0017】更に、ビーム成形アパーチャ(6)上に照
射される荷電粒子線(EB)の断面の強度分布がガウス
分布である場合、そのビーム成形アパーチャ(6)の幅
dに関係なく、ビーム成形アパーチャ(6)の中心での
荷電粒子線の強度が最大値の60%程度になるか、ある
いはビーム成形アパーチャ(6)の中心とその荷電粒子
線の断面での強度分布の変曲点(3次微分が0になり、
その前後で2次微分の符号が反転する点)とが一致する
ように、偏向系(5)で荷電粒子線を偏向させることが
望ましい。
射される荷電粒子線(EB)の断面の強度分布がガウス
分布である場合、そのビーム成形アパーチャ(6)の幅
dに関係なく、ビーム成形アパーチャ(6)の中心での
荷電粒子線の強度が最大値の60%程度になるか、ある
いはビーム成形アパーチャ(6)の中心とその荷電粒子
線の断面での強度分布の変曲点(3次微分が0になり、
その前後で2次微分の符号が反転する点)とが一致する
ように、偏向系(5)で荷電粒子線を偏向させることが
望ましい。
【0018】これによって、荷電粒子線はそれぞれ強度
分布の上に凸の部分と下に凸の部分との境界(変曲点)
がビーム成形アパーチャ(6)の中心にほぼ合致する状
態で、ほぼ完全に対称に偏向される。従って、そのビー
ム成形アパーチャ(6)を通過した荷電粒子線でマスク
(M)上を2回走査することによって、マスク(M)上
での荷電粒子線の非走査方向への照射量分布の一様性が
良好となる。
分布の上に凸の部分と下に凸の部分との境界(変曲点)
がビーム成形アパーチャ(6)の中心にほぼ合致する状
態で、ほぼ完全に対称に偏向される。従って、そのビー
ム成形アパーチャ(6)を通過した荷電粒子線でマスク
(M)上を2回走査することによって、マスク(M)上
での荷電粒子線の非走査方向への照射量分布の一様性が
良好となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による荷電粒子線転
写方法及び装置の実施の形態の一例につき図1〜図5を
参照して説明する。本例は、マスク上の複数のスリット
状の視野のパターンを、順次電子線で走査してウエハ上
に転写する電子線縮小転写装置に本発明を適用したもの
である。
写方法及び装置の実施の形態の一例につき図1〜図5を
参照して説明する。本例は、マスク上の複数のスリット
状の視野のパターンを、順次電子線で走査してウエハ上
に転写する電子線縮小転写装置に本発明を適用したもの
である。
【0020】先ず、図1は本例の電子線縮小転写装置の
概略構成を示し、この図1において、光学系(電子光学
系)の光軸AXに垂直にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面
内で図1の紙面に垂直にX軸を、図1の紙面に平行にY
軸を取って説明する。先ず、本例で使用される電子銃1
は、カソードの電子線の放出面1aが平坦な円形となっ
ており、エミッタンス(電子線源の像の大きさと、電子
線の放出角度との積)が大きくなっているため、広い視
野を均一な強度分布で照射できるようになっている。ま
た、電子銃1から放出される電子線のクロスオーバ(電
子線源の像)の断面での強度分布は、通常の電子銃と同
様にガウス分布とみなすことができる。なお、電子銃1
の代わりに、通常の凸状の放出面を有する電子銃を使用
してもよい。
概略構成を示し、この図1において、光学系(電子光学
系)の光軸AXに垂直にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面
内で図1の紙面に垂直にX軸を、図1の紙面に平行にY
軸を取って説明する。先ず、本例で使用される電子銃1
は、カソードの電子線の放出面1aが平坦な円形となっ
ており、エミッタンス(電子線源の像の大きさと、電子
線の放出角度との積)が大きくなっているため、広い視
野を均一な強度分布で照射できるようになっている。ま
た、電子銃1から放出される電子線のクロスオーバ(電
子線源の像)の断面での強度分布は、通常の電子銃と同
様にガウス分布とみなすことができる。なお、電子銃1
の代わりに、通常の凸状の放出面を有する電子銃を使用
してもよい。
【0021】電子銃1から放出された電子線EBは、第
1コンデンサレンズ2を介して一度クロスオーバ3を形
成した後、第2コンデンサレンズ4を経てビーム成形ア
パーチャ6のY方向に細長い矩形の開口6a上にクロス
オーバ3の拡大像を形成する。このようにコンデンサレ
ンズ2,4を2段にすることによって、光軸AXに沿っ
た方向(Z方向)でのビーム成形アパーチャ6の位置を
変えることなく、クロスオーバ3の像の拡大率を調整す
ることができる。更に、ビーム成形アパーチャ6に対し
て電子銃1の側、即ちビーム成形アパーチャ6と第2コ
ンデンサレンズ4との間に、電子線EBを+Y方向、及
び−Y方向に交互に偏向するための強度分布切り換え用
の偏向器5が配置されている。
1コンデンサレンズ2を介して一度クロスオーバ3を形
成した後、第2コンデンサレンズ4を経てビーム成形ア
パーチャ6のY方向に細長い矩形の開口6a上にクロス
オーバ3の拡大像を形成する。このようにコンデンサレ
ンズ2,4を2段にすることによって、光軸AXに沿っ
た方向(Z方向)でのビーム成形アパーチャ6の位置を
変えることなく、クロスオーバ3の像の拡大率を調整す
ることができる。更に、ビーム成形アパーチャ6に対し
て電子銃1の側、即ちビーム成形アパーチャ6と第2コ
ンデンサレンズ4との間に、電子線EBを+Y方向、及
び−Y方向に交互に偏向するための強度分布切り換え用
の偏向器5が配置されている。
【0022】ビーム成形アパーチャ6の開口6aを通過
した電子線EBは、第3コンデンサレンズ8、及び第4
コンデンサレンズ9を介してマスクM上にその開口6a
の像を形成する。この像がY方向に細長い矩形の副視野
12であり、開口6aはクロスオーバ3と共役であるた
め、本例では臨界照明が行われていることになる。ま
た、第4コンデンサレンズ9とマスクMとの間に、電子
線EBを主にX方向に走査するための走査用偏向器1
0,11が配置されており、偏向器5、及び走査用偏向
器10,11における電子線の偏向量は、装置全体の動
作を統轄制御する主制御系14が偏向量設定部13を介
して設定する。
した電子線EBは、第3コンデンサレンズ8、及び第4
コンデンサレンズ9を介してマスクM上にその開口6a
の像を形成する。この像がY方向に細長い矩形の副視野
12であり、開口6aはクロスオーバ3と共役であるた
め、本例では臨界照明が行われていることになる。ま
た、第4コンデンサレンズ9とマスクMとの間に、電子
線EBを主にX方向に走査するための走査用偏向器1
0,11が配置されており、偏向器5、及び走査用偏向
器10,11における電子線の偏向量は、装置全体の動
作を統轄制御する主制御系14が偏向量設定部13を介
して設定する。
【0023】その電子線用のマスクとしては、窒化シリ
コン(SiN)等の薄膜にて電子線の透過部を形成し、
その薄膜の表面に設けたタングステン等の薄膜を散乱部
とする所謂散乱マスク、又はタングステン製の散乱基板
内に設けた抜き穴を電子線の透過部とする所謂穴空きス
テンシルマスク等が存在するが、本例のマスクMとして
は何れのマスクでも使用できる。
コン(SiN)等の薄膜にて電子線の透過部を形成し、
その薄膜の表面に設けたタングステン等の薄膜を散乱部
とする所謂散乱マスク、又はタングステン製の散乱基板
内に設けた抜き穴を電子線の透過部とする所謂穴空きス
テンシルマスク等が存在するが、本例のマスクMとして
は何れのマスクでも使用できる。
【0024】図1において、マスクMの副視野12内の
パターンを通過した電子線EBは、投影レンズ21によ
り一度光軸AX上でフーリエ変換パターン22を形成し
た後、対物レンズ23を介して縮小倍率β(βは例えば
1/4)で反転縮小されて、電子線レジストが塗布され
たウエハW上の露光領域24に副視野12内のパターン
の像を形成する。なお、本例ではマスクM上の照射領域
である副視野12は、電子線源の像と共役であるため、
フーリエ変換パターン22は強度分布がガウス型ではな
く余弦分布になっている。そして、フーリエ変換パター
ン22の近傍に開口絞り(不図示)が配置される。
パターンを通過した電子線EBは、投影レンズ21によ
り一度光軸AX上でフーリエ変換パターン22を形成し
た後、対物レンズ23を介して縮小倍率β(βは例えば
1/4)で反転縮小されて、電子線レジストが塗布され
たウエハW上の露光領域24に副視野12内のパターン
の像を形成する。なお、本例ではマスクM上の照射領域
である副視野12は、電子線源の像と共役であるため、
フーリエ変換パターン22は強度分布がガウス型ではな
く余弦分布になっている。そして、フーリエ変換パター
ン22の近傍に開口絞り(不図示)が配置される。
【0025】また、投影レンズ21とマスクMとの間に
電子線EBの位置をX方向、Y方向に調整するための偏
向器19及び20が配置されている。偏向器19,20
における電子線の偏向量は、主制御系14が偏向量設定
部25を介して設定する。更に、図1において、強度分
布切り換え用の偏向器5の偏向中心7は、光軸AX方向
でマスクMのパターンのフーリエ変換パターン22と共
役な位置に設定されている。従って、偏向器5を動作さ
せてビーム成形アパーチャ6上で電子線EBをY方向に
偏向した場合でも、フーリエ変換パターン22の位置で
の電子線の移動は無いため、偏向器5を動作させてもフ
ーリエ変換パターン22の近傍での電子線のけられ量が
変化することがない。そのため、ウエハW上での電子線
の強度はほぼビーム成形アパーチャ6によって定められ
る。
電子線EBの位置をX方向、Y方向に調整するための偏
向器19及び20が配置されている。偏向器19,20
における電子線の偏向量は、主制御系14が偏向量設定
部25を介して設定する。更に、図1において、強度分
布切り換え用の偏向器5の偏向中心7は、光軸AX方向
でマスクMのパターンのフーリエ変換パターン22と共
役な位置に設定されている。従って、偏向器5を動作さ
せてビーム成形アパーチャ6上で電子線EBをY方向に
偏向した場合でも、フーリエ変換パターン22の位置で
の電子線の移動は無いため、偏向器5を動作させてもフ
ーリエ変換パターン22の近傍での電子線のけられ量が
変化することがない。そのため、ウエハW上での電子線
の強度はほぼビーム成形アパーチャ6によって定められ
る。
【0026】次に、マスクMはマスクステージ15内に
XY平面と平行に取り付けられ、マスクステージ15
は、マスクベース16に連結されたマスクステージ駆動
部18によりY方向に連続移動し、X方向にステップ移
動できるように構成されている。マスクステージ15の
Y方向の位置、及び回転角は2箇所のレーザ干渉計17
Y1,17Y2で検出されて主制御系14に出力され
る。
XY平面と平行に取り付けられ、マスクステージ15
は、マスクベース16に連結されたマスクステージ駆動
部18によりY方向に連続移動し、X方向にステップ移
動できるように構成されている。マスクステージ15の
Y方向の位置、及び回転角は2箇所のレーザ干渉計17
Y1,17Y2で検出されて主制御系14に出力され
る。
【0027】一方、ウエハWは、可動ステージ27に載
置された試料台26上にXY平面と平行に保持されてい
る。試料台26は、可動ステージ27に連結されたウエ
ハステージ駆動部29によりX方向に連続移動できると
共に、Y方向にステップ移動できるように構成されてい
る。試料台26のY方向の位置及び回転角は、2箇所の
レーザ干渉計28Y1,28Y2で検出されて主制御系
14に出力される。
置された試料台26上にXY平面と平行に保持されてい
る。試料台26は、可動ステージ27に連結されたウエ
ハステージ駆動部29によりX方向に連続移動できると
共に、Y方向にステップ移動できるように構成されてい
る。試料台26のY方向の位置及び回転角は、2箇所の
レーザ干渉計28Y1,28Y2で検出されて主制御系
14に出力される。
【0028】図2は図1の転写装置をY方向に見た一部
を断面とした側面図を示し、この図2に示すように、マ
スクステージ15のX方向の位置はレーザ干渉計17X
で検出されて、図1の主制御系14に出力される。同様
に、試料台26のX方向の位置もレーザ干渉計28Xで
検出されて、図1の主制御系14に出力されている。な
お、図1ではウエハW上の1点に集束する電子線の軌跡
が示されているのに対して、図2ではウエハW上で光軸
AXに平行に入射する電子線(主光線)の軌跡が示され
ている。図2より分かるように、マスクM上の電子線E
Bの副視野12は走査用偏向器10,11によってX方
向に走査され、マスクMを通過した電子線EBは、投影
レンズ21及び対物レンズ23を介して縮小倍率βで反
転縮小されて、ウエハW上の対応する露光領域24に転
写されている。この際に、走査用偏向器10,11が2
段であるため、マスクMに照射される電子線EBは光軸
AXに平行な状態で走査される。
を断面とした側面図を示し、この図2に示すように、マ
スクステージ15のX方向の位置はレーザ干渉計17X
で検出されて、図1の主制御系14に出力される。同様
に、試料台26のX方向の位置もレーザ干渉計28Xで
検出されて、図1の主制御系14に出力されている。な
お、図1ではウエハW上の1点に集束する電子線の軌跡
が示されているのに対して、図2ではウエハW上で光軸
AXに平行に入射する電子線(主光線)の軌跡が示され
ている。図2より分かるように、マスクM上の電子線E
Bの副視野12は走査用偏向器10,11によってX方
向に走査され、マスクMを通過した電子線EBは、投影
レンズ21及び対物レンズ23を介して縮小倍率βで反
転縮小されて、ウエハW上の対応する露光領域24に転
写されている。この際に、走査用偏向器10,11が2
段であるため、マスクMに照射される電子線EBは光軸
AXに平行な状態で走査される。
【0029】図1に戻り、不図示の露光データ記憶装置
より、露光対象のマスクMのパターン構成や、ウエハW
上の複数の転写領域の配列の情報等の露光データが主制
御系14に供給される。この露光データに基づいて、主
制御系14は偏向量設定部13,25を介して電子線E
Bのビーム成形アパーチャ6上での偏向量、及び電子線
EBのマスクM上での走査速度等を制御すると共に、マ
スクステージ15及びウエハ側の試料台26の位置及び
走査速度等を制御することによって、ウエハW上の各転
写領域にそれぞれマスクMの転写用のパターンの縮小像
を転写する。
より、露光対象のマスクMのパターン構成や、ウエハW
上の複数の転写領域の配列の情報等の露光データが主制
御系14に供給される。この露光データに基づいて、主
制御系14は偏向量設定部13,25を介して電子線E
Bのビーム成形アパーチャ6上での偏向量、及び電子線
EBのマスクM上での走査速度等を制御すると共に、マ
スクステージ15及びウエハ側の試料台26の位置及び
走査速度等を制御することによって、ウエハW上の各転
写領域にそれぞれマスクMの転写用のパターンの縮小像
を転写する。
【0030】次に、本例のマスクMのパターン配置及び
ウエハW上の転写領域の配置等について説明する。図3
は本例の電子線縮小転写装置におけるマスクMとウエハ
Wとの関係を示し、この図3において、マスクMの転写
用のパターンは境界領域34A,34B,34C,…を
挟んで複数個のそれぞれX方向に細長い長方形の主視野
33A,33B,33C,…に分割され、主視野33
A,33B,…のY方向の幅dY1に対して、電子線の
照射領域である副視野12のY方向の幅は或る程度広く
設定されている。そのマスクM上の副視野12内のパタ
ーンが、ウエハW上の矩形の露光領域24に転写され
る。また、副視野12は、主視野33A,33B,…の
何れかをY方向に覆った状態で、図1の走査用偏向器1
0,11によって+X方向、又は−X方向の何れにも走
査できるように構成され、それに応じてウエハW上では
矩形の露光領域24が−X方向、又は+X方向に走査さ
れる。
ウエハW上の転写領域の配置等について説明する。図3
は本例の電子線縮小転写装置におけるマスクMとウエハ
Wとの関係を示し、この図3において、マスクMの転写
用のパターンは境界領域34A,34B,34C,…を
挟んで複数個のそれぞれX方向に細長い長方形の主視野
33A,33B,33C,…に分割され、主視野33
A,33B,…のY方向の幅dY1に対して、電子線の
照射領域である副視野12のY方向の幅は或る程度広く
設定されている。そのマスクM上の副視野12内のパタ
ーンが、ウエハW上の矩形の露光領域24に転写され
る。また、副視野12は、主視野33A,33B,…の
何れかをY方向に覆った状態で、図1の走査用偏向器1
0,11によって+X方向、又は−X方向の何れにも走
査できるように構成され、それに応じてウエハW上では
矩形の露光領域24が−X方向、又は+X方向に走査さ
れる。
【0031】そして、本例では、マスクM上の転写用の
パターンがそれぞれウエハW上の転写領域35A,35
B,…に転写され、例えばウエハW上の転写領域35A
では、後述のようにマスクM上の主視野33A,33
B,33C,…内のパターンが、それぞれX方向に細長
い長方形の部分転写領域36A,36B,36C,…に
転写される。この際に、マスクM上の主視野33A,3
3B,…は境界領域34A,34B,…で仕切られてい
るのに対して、対応するウエハW上の部分転写領域36
A,36B,…は隙間なく接続されている。このよう
に、ウエハW上で部分転写領域36A,36B,…をY
方向に隙間なく接続するために、主に図1の偏向器1
9,20が使用される。
パターンがそれぞれウエハW上の転写領域35A,35
B,…に転写され、例えばウエハW上の転写領域35A
では、後述のようにマスクM上の主視野33A,33
B,33C,…内のパターンが、それぞれX方向に細長
い長方形の部分転写領域36A,36B,36C,…に
転写される。この際に、マスクM上の主視野33A,3
3B,…は境界領域34A,34B,…で仕切られてい
るのに対して、対応するウエハW上の部分転写領域36
A,36B,…は隙間なく接続されている。このよう
に、ウエハW上で部分転写領域36A,36B,…をY
方向に隙間なく接続するために、主に図1の偏向器1
9,20が使用される。
【0032】次に、本例の電子線縮小転写装置の基本的
な転写動作につき説明する。本例において、マスクMの
転写用のパターンをウエハW上の各転写領域に転写する
際には、図1に示すように、マスクMを−Y方向(又は
+Y方向)に速度VMで走査するのと同期して、ウエハ
Wを+Y方向(又は−Y方向)に速度VWで走査する。
マスクMの走査方向とウエハWの走査方向とが逆である
のは、投影レンズ21及び対物レンズ23によりウエハ
W上に反転像が投影されるからである。
な転写動作につき説明する。本例において、マスクMの
転写用のパターンをウエハW上の各転写領域に転写する
際には、図1に示すように、マスクMを−Y方向(又は
+Y方向)に速度VMで走査するのと同期して、ウエハ
Wを+Y方向(又は−Y方向)に速度VWで走査する。
マスクMの走査方向とウエハWの走査方向とが逆である
のは、投影レンズ21及び対物レンズ23によりウエハ
W上に反転像が投影されるからである。
【0033】この場合、マスクMからウエハWへの縮小
倍率はβであるため、図3に示すように、マスクM上の
主視野33A,33B,…のY方向の幅をdY1、境界
領域34A,34B,…のY方向の幅をdY2とする
と、ウエハW上では境界領域34A,34B,…の幅分
だけパターンが位置ずれされて転写されるため、図1に
おけるウエハWの走査速度VWは、マスクMの走査速度
VMに対して次のように設定される。
倍率はβであるため、図3に示すように、マスクM上の
主視野33A,33B,…のY方向の幅をdY1、境界
領域34A,34B,…のY方向の幅をdY2とする
と、ウエハW上では境界領域34A,34B,…の幅分
だけパターンが位置ずれされて転写されるため、図1に
おけるウエハWの走査速度VWは、マスクMの走査速度
VMに対して次のように設定される。
【0034】 VW=β{dY1/(dY1+dY2)}VM (1) そして、本例では図3に示すように、マスクM及びウエ
ハWを同期して機械的にY方向に走査すると共に、マス
クM上の主視野33A,33B,…の内でほぼ光軸AX
を横切る位置に達した主視野(図3では主視野33A)
上で、電子線EBの副視野12が軌跡37に沿って+X
方向、及び−X方向に計2回走査される。このように副
視野12が+X方向、及び−X方向に走査されるとき
に、それぞれ図1において偏向器5によって電子線EB
がビーム成形アパーチャ6に対して−Y方向、及び+Y
方向に偏向されて、図3の副視野12内のY方向での電
子線EBの強度分布が切り換えられる。図3において、
主視野33A,33B,…内でそれぞれ往復する軌跡3
7は、各主視野内での電子線EBの強度分布のY方向の
重心位置に対応している。
ハWを同期して機械的にY方向に走査すると共に、マス
クM上の主視野33A,33B,…の内でほぼ光軸AX
を横切る位置に達した主視野(図3では主視野33A)
上で、電子線EBの副視野12が軌跡37に沿って+X
方向、及び−X方向に計2回走査される。このように副
視野12が+X方向、及び−X方向に走査されるとき
に、それぞれ図1において偏向器5によって電子線EB
がビーム成形アパーチャ6に対して−Y方向、及び+Y
方向に偏向されて、図3の副視野12内のY方向での電
子線EBの強度分布が切り換えられる。図3において、
主視野33A,33B,…内でそれぞれ往復する軌跡3
7は、各主視野内での電子線EBの強度分布のY方向の
重心位置に対応している。
【0035】マスクM上を副視野12が軌跡37に沿っ
て走査されるのに応じて、ウエハW上では矩形の露光領
域24が軌跡38に沿って走査されて、ウエハW上の部
分転写領域36A,36B,36C,…に順次、マスク
M上の主視野33A,33B,33C,…のパターンが
転写される。次に、本例の転写装置における図1の強度
分布切り換え用の偏向器5及びビーム成形アパーチャ6
の動作につき詳細に説明する。本例では、図3において
マスクM上の例えば主視野33Aを電子線EBの副視野
12が+X方向、及び−X方向に走査される際に、それ
ぞれ図1の偏向器5によってビーム成形アパーチャ6上
で電子線EBが−Y方向、及び+Y方向に偏向される。
て走査されるのに応じて、ウエハW上では矩形の露光領
域24が軌跡38に沿って走査されて、ウエハW上の部
分転写領域36A,36B,36C,…に順次、マスク
M上の主視野33A,33B,33C,…のパターンが
転写される。次に、本例の転写装置における図1の強度
分布切り換え用の偏向器5及びビーム成形アパーチャ6
の動作につき詳細に説明する。本例では、図3において
マスクM上の例えば主視野33Aを電子線EBの副視野
12が+X方向、及び−X方向に走査される際に、それ
ぞれ図1の偏向器5によってビーム成形アパーチャ6上
で電子線EBが−Y方向、及び+Y方向に偏向される。
【0036】図4(a)及び(b)はそれぞれ、電子線
EBがビーム成形アパーチャ6上で−Y方向及び+Y方
向に偏向された状態を示し、これら図4(a)及び
(b)においてビーム成形アパーチャ6の開口6aのX
方向の幅をh、Y方向の幅をdとして、開口6aの中心
を光軸AXが通っているものとする。開口6aのX方向
の幅hは、Y方向の幅dよりも小さい値に設定される。
また、本例では図1で示したように、ビーム成形アパー
チャ6上に電子線EBのクロスオーバが形成されている
ため、ビーム成形アパーチャ6上での電子線EBの強度
分布はガウス分布とみなすことができる。そして、本例
では偏向器5によってその電子線EBの強度分布の中心
を、光軸AXを通りY軸に平行な直線に沿って偏向する
と共に、電子線EBをビーム成形アパーチャ6上で静止
させたときに、電子線EBの強度分布のY方向での変曲
点、即ちその強度分布の位置Yに関する3次微分が0に
なり、且つその前後で位置Yに関する2次微分の符号が
反転する位置をそれぞれ光軸AXに一致させる。
EBがビーム成形アパーチャ6上で−Y方向及び+Y方
向に偏向された状態を示し、これら図4(a)及び
(b)においてビーム成形アパーチャ6の開口6aのX
方向の幅をh、Y方向の幅をdとして、開口6aの中心
を光軸AXが通っているものとする。開口6aのX方向
の幅hは、Y方向の幅dよりも小さい値に設定される。
また、本例では図1で示したように、ビーム成形アパー
チャ6上に電子線EBのクロスオーバが形成されている
ため、ビーム成形アパーチャ6上での電子線EBの強度
分布はガウス分布とみなすことができる。そして、本例
では偏向器5によってその電子線EBの強度分布の中心
を、光軸AXを通りY軸に平行な直線に沿って偏向する
と共に、電子線EBをビーム成形アパーチャ6上で静止
させたときに、電子線EBの強度分布のY方向での変曲
点、即ちその強度分布の位置Yに関する3次微分が0に
なり、且つその前後で位置Yに関する2次微分の符号が
反転する位置をそれぞれ光軸AXに一致させる。
【0037】これによって、図4(a)に示すように、
ビーム成形アパーチャ6に対して電子線EBを−Y方向
に偏向した場合の、開口6a内のY方向での電子線の強
度分布E(Y)は、図4(c)の実線の曲線31のよう
になる。なお、図4(c)及び(d)では、横軸をY軸
(mm)として、光軸AX上にY軸の原点(0)を取っ
ている。一方、図4(b)に示すように、ビーム成形ア
パーチャ6に対して電子線EBを+Y方向に偏向した場
合の、開口6a内のY方向での電子線の強度分布E
(Y)は、図4(c)の点線の曲線32のようになる。
この場合、曲線31及び32は対称であると共に、それ
ぞれの変曲点が光軸(Y=0)上にあるため、曲線31
及び32の和はほぼ平坦となる。また、図1に示すよう
に、ビーム成形アパーチャ6の開口6aとマスクM上の
副視野12とはほぼ共役であるため、副視野12内での
電子線の強度分布は、開口6a内での強度分布に比例し
たものとみなすことができる。
ビーム成形アパーチャ6に対して電子線EBを−Y方向
に偏向した場合の、開口6a内のY方向での電子線の強
度分布E(Y)は、図4(c)の実線の曲線31のよう
になる。なお、図4(c)及び(d)では、横軸をY軸
(mm)として、光軸AX上にY軸の原点(0)を取っ
ている。一方、図4(b)に示すように、ビーム成形ア
パーチャ6に対して電子線EBを+Y方向に偏向した場
合の、開口6a内のY方向での電子線の強度分布E
(Y)は、図4(c)の点線の曲線32のようになる。
この場合、曲線31及び32は対称であると共に、それ
ぞれの変曲点が光軸(Y=0)上にあるため、曲線31
及び32の和はほぼ平坦となる。また、図1に示すよう
に、ビーム成形アパーチャ6の開口6aとマスクM上の
副視野12とはほぼ共役であるため、副視野12内での
電子線の強度分布は、開口6a内での強度分布に比例し
たものとみなすことができる。
【0038】従って、図4(a)及び(b)のように偏
向された電子線による副視野12で計2回走査された後
のマスクM上のY方向への積算強度分布(照射量分布)
F(Y)は、比例係数を除いて図4(c)の曲線31及
び32の和で表されるため、その積算強度分布F(Y)
は図4(d)に示すようにほぼ平坦となる。即ち、本例
によれば、図3において、マスクM上の各主視野33
A,33B,…をそれぞれ強度分布を切り換えた電子線
の副視野12で計2回走査することによって、各主視野
33A,33B,…での電子線の照射量のY方向への分
布はほぼ一様(平坦)となる。また、マスクM上の電子
線の走査方向(X方向)での照射量の分布は一様である
ため、ウエハW上での電子線の照射量の分布は、転写用
のパターンに依存する部分を除いて2次元的に一様とな
る。
向された電子線による副視野12で計2回走査された後
のマスクM上のY方向への積算強度分布(照射量分布)
F(Y)は、比例係数を除いて図4(c)の曲線31及
び32の和で表されるため、その積算強度分布F(Y)
は図4(d)に示すようにほぼ平坦となる。即ち、本例
によれば、図3において、マスクM上の各主視野33
A,33B,…をそれぞれ強度分布を切り換えた電子線
の副視野12で計2回走査することによって、各主視野
33A,33B,…での電子線の照射量のY方向への分
布はほぼ一様(平坦)となる。また、マスクM上の電子
線の走査方向(X方向)での照射量の分布は一様である
ため、ウエハW上での電子線の照射量の分布は、転写用
のパターンに依存する部分を除いて2次元的に一様とな
る。
【0039】また、従来のように1回のみの走査を行う
場合には、電子線EBの強度分布が平坦とみなせる部分
をビーム成形アパーチャで切り出して使用する必要があ
るため、マスクMでの電子線の照射領域(副視野)のY
方向への幅は非常に狭くなってしまう。これに対して本
例では、図4(c)に示すように、曲線31と曲線32
との和がほぼ平坦となればよいため、ビーム成形アパー
チャ6の開口6aのY方向の幅dを広くすることができ
る。そのため、図3において、マスクM上の主視野33
A,33B,…でのY方向への電子線の照射量分布の一
様性を従来例よりも悪くすることなく、それら主視野3
3A,33B,…のY方向の幅dY1を、従来例に対し
て2倍を超えるように設定できる。従って、主視野33
A,33B,…をそれぞれ2回走査しても、最終的にマ
スクMの全部のパターンをウエハW上に転写するまでの
時間が従来例よりも短縮され、転写工程のスループット
が向上する。
場合には、電子線EBの強度分布が平坦とみなせる部分
をビーム成形アパーチャで切り出して使用する必要があ
るため、マスクMでの電子線の照射領域(副視野)のY
方向への幅は非常に狭くなってしまう。これに対して本
例では、図4(c)に示すように、曲線31と曲線32
との和がほぼ平坦となればよいため、ビーム成形アパー
チャ6の開口6aのY方向の幅dを広くすることができ
る。そのため、図3において、マスクM上の主視野33
A,33B,…でのY方向への電子線の照射量分布の一
様性を従来例よりも悪くすることなく、それら主視野3
3A,33B,…のY方向の幅dY1を、従来例に対し
て2倍を超えるように設定できる。従って、主視野33
A,33B,…をそれぞれ2回走査しても、最終的にマ
スクMの全部のパターンをウエハW上に転写するまでの
時間が従来例よりも短縮され、転写工程のスループット
が向上する。
【0040】次に、電子線EBのクロスオーバでの強度
分布がガウス分布の場合について、図4(a)に示すビ
ーム成形アパーチャ6の開口6aのY方向の幅dと、マ
スクM上での電子線の2回走査後のY方向への照射量分
布の一様性との関係について定量的に説明する。ここ
で、電子線の照射量とは、電子線の強度に照射時間を乗
じて得られる照射エネルギーである。
分布がガウス分布の場合について、図4(a)に示すビ
ーム成形アパーチャ6の開口6aのY方向の幅dと、マ
スクM上での電子線の2回走査後のY方向への照射量分
布の一様性との関係について定量的に説明する。ここ
で、電子線の照射量とは、電子線の強度に照射時間を乗
じて得られる照射エネルギーである。
【0041】先ず、Y方向の位置yでの電子線の強度分
布をf(y)とすると、ガウス分布の強度分布f(y)
は比例係数を除いて次のように表される。但し、ガウス
分布の中心が原点(y=0)であるとして、ガウス分布
の変曲点(Y=Yaである位置とする)で1となるよう
に位置yは規格化してある。
布をf(y)とすると、ガウス分布の強度分布f(y)
は比例係数を除いて次のように表される。但し、ガウス
分布の中心が原点(y=0)であるとして、ガウス分布
の変曲点(Y=Yaである位置とする)で1となるよう
に位置yは規格化してある。
【0042】 f(y)={1/(2π)1/2}exp(−y2/2) (2) 図5の曲線は、その(2)式の強度分布f(y)を表
し、この図5において、横軸は位置yであり、yの値が
0,0.25,0.5,…,1.75,2となる位置で
の強度分布f(y)の値がその曲線上に示されている。
図5より分かるように、強度分布f(y)の値が最大値
の99%となるのは、y≒0.142 となる位置であ
る。そこで、マスク上で電子線を1回走査したときにY
方向への電子線の照射量分布のむらを1%以下に抑えた
いものとして、従来例のようにその強度分布の中心(y
=0)をビーム成形アパーチャの開口の中心に合わせた
場合には、位置yの範囲はほぼ次のように狭い範囲とな
る。
し、この図5において、横軸は位置yであり、yの値が
0,0.25,0.5,…,1.75,2となる位置で
の強度分布f(y)の値がその曲線上に示されている。
図5より分かるように、強度分布f(y)の値が最大値
の99%となるのは、y≒0.142 となる位置であ
る。そこで、マスク上で電子線を1回走査したときにY
方向への電子線の照射量分布のむらを1%以下に抑えた
いものとして、従来例のようにその強度分布の中心(y
=0)をビーム成形アパーチャの開口の中心に合わせた
場合には、位置yの範囲はほぼ次のように狭い範囲とな
る。
【0043】|y|≦0.142 (3) 即ち、図4(a)において、ビーム成形アパーチャ6の
開口6aの中心を電子線EBの強度分布の中心に合わせ
た場合、開口6aの長手方向(Y方向)の幅dを変曲点
の位置Yaを単位として0.284以下に設定すること
によって、電子線の照射量のY方向での一様性が99%
以上となる。
開口6aの中心を電子線EBの強度分布の中心に合わせ
た場合、開口6aの長手方向(Y方向)の幅dを変曲点
の位置Yaを単位として0.284以下に設定すること
によって、電子線の照射量のY方向での一様性が99%
以上となる。
【0044】次に、図5の強度分布f(y)を示す曲線
は、y≒1.177での値が最大値の1/2となってい
るため、その分布の半値幅Δyはほぼ次のようになる。 Δy=1.177×2=2.354 (4) また、強度分布f(y)を示す曲線は、y=1(Y=Y
a)の点が変曲点となっており、その曲線はy<1で上
に凸で、且つy>1で下に凸となっている。そこで、本
例ではその変曲点をビーム成形アパーチャの開口の中心
に合わせる。なお、(2)式より分かるように、変曲点
(y=1)での強度分布f(y)の値は最大値の約6
0.65%であるため、その変曲点をビーム成形アパー
チャの開口の中心に合わせるためには、電子線の断面で
強度が最大値の約60%となる位置をその開口の中心に
合わせるようにしてもよい。
は、y≒1.177での値が最大値の1/2となってい
るため、その分布の半値幅Δyはほぼ次のようになる。 Δy=1.177×2=2.354 (4) また、強度分布f(y)を示す曲線は、y=1(Y=Y
a)の点が変曲点となっており、その曲線はy<1で上
に凸で、且つy>1で下に凸となっている。そこで、本
例ではその変曲点をビーム成形アパーチャの開口の中心
に合わせる。なお、(2)式より分かるように、変曲点
(y=1)での強度分布f(y)の値は最大値の約6
0.65%であるため、その変曲点をビーム成形アパー
チャの開口の中心に合わせるためには、電子線の断面で
強度が最大値の約60%となる位置をその開口の中心に
合わせるようにしてもよい。
【0045】そのように強度分布f(y)の変曲点をビ
ーム成形アパーチャの開口の中心に合わせ、その開口の
Y方向の幅を位置yを単位として順次、0.5(領域3
9A)、1.0(領域39B)、1.5(領域39
C)、及び2.0(領域39D)に設定する。更に、上
述の実施の形態のように対称な強度分布の電子線で2回
走査を行う場合に対応させるため、それらの領域39A
〜39Dでの右下がりの強度分布f(y)に対して、そ
の強度分布f(y)を変曲点(y=1)を軸として左右
反転させた分布、即ち右上がりの分布を加算して積算強
度分布を求めた。その結果、領域39A〜39Dで2つ
の分布を加算して得られた積算強度分布(照射量分布)
のY方向に対する一様性は、それぞれ99.97%、9
9.5%、97.7%、及び93.6%となった。
ーム成形アパーチャの開口の中心に合わせ、その開口の
Y方向の幅を位置yを単位として順次、0.5(領域3
9A)、1.0(領域39B)、1.5(領域39
C)、及び2.0(領域39D)に設定する。更に、上
述の実施の形態のように対称な強度分布の電子線で2回
走査を行う場合に対応させるため、それらの領域39A
〜39Dでの右下がりの強度分布f(y)に対して、そ
の強度分布f(y)を変曲点(y=1)を軸として左右
反転させた分布、即ち右上がりの分布を加算して積算強
度分布を求めた。その結果、領域39A〜39Dで2つ
の分布を加算して得られた積算強度分布(照射量分布)
のY方向に対する一様性は、それぞれ99.97%、9
9.5%、97.7%、及び93.6%となった。
【0046】例えば、本例において、マスク上での照射
量分布のY方向に対する一様性を99.5%以上に設定
したいときには、図4(a)におけるビーム成形アパー
チャ6の開口6aのY方向の幅dは、変曲点の位置Ya
を単位として、1に設定すればよいことになる。これに
対して、従来例のように電子線の強度分布の中心付近を
使用して、1回の走査で照射量分布の一様性を99.5
%以上にするためには、(2)式より開口6aの幅d
を、変曲点の位置Yaを単位としてほぼ0.20以下に
設定する必要があるため、本例によれば照射量分布に関
して従来例と同じ一様性を得るための開口6aの幅d
を、従来例の5倍程度にも設定できることになる。即
ち、電子線の強度分布の変曲点をビーム成形アパーチャ
6の開口6aの中心に合わせることによって、同じ強度
分布の電子線でも従来例より5倍長い長方形の開口6a
が使えることになる。そのため、マスクM上の各主視野
をそれぞれ2回走査するとしても、全体でスループット
を2.5倍程度にも高めることができる。
量分布のY方向に対する一様性を99.5%以上に設定
したいときには、図4(a)におけるビーム成形アパー
チャ6の開口6aのY方向の幅dは、変曲点の位置Ya
を単位として、1に設定すればよいことになる。これに
対して、従来例のように電子線の強度分布の中心付近を
使用して、1回の走査で照射量分布の一様性を99.5
%以上にするためには、(2)式より開口6aの幅d
を、変曲点の位置Yaを単位としてほぼ0.20以下に
設定する必要があるため、本例によれば照射量分布に関
して従来例と同じ一様性を得るための開口6aの幅d
を、従来例の5倍程度にも設定できることになる。即
ち、電子線の強度分布の変曲点をビーム成形アパーチャ
6の開口6aの中心に合わせることによって、同じ強度
分布の電子線でも従来例より5倍長い長方形の開口6a
が使えることになる。そのため、マスクM上の各主視野
をそれぞれ2回走査するとしても、全体でスループット
を2.5倍程度にも高めることができる。
【0047】また、本例において、2回走査した後のマ
スクM上での電子線のY方向の照射量分布の一様性を9
3.6%以上、即ち照射量分布のむらを±3.2%より
良くしたいときには、図5の領域39Dより分かるよう
に、図4(a)におけるビーム成形アパーチャ6の開口
6aのY方向の幅dを、変曲点の位置Yaを単位として
2.0以下に設定すればよい。この場合、(4)式より
電子線の強度分布の半値幅Δyは1.177×2である
ため、図4(a)において電子線EBの半値幅をDとす
ると、半値幅Dの値は、変曲点の位置Yaを単位とする
とΔy(=1.177×2)となる。従って、変曲点の
位置Yaを単位として、半値幅Dの値を固定して開口6
aの幅dを2.0以下に設定することは、開口6aの幅
dを固定して、電子線EBの強度分布の半値幅Dをその
開口6aの幅dに対して1.177倍以上に設定するこ
とと等価である。
スクM上での電子線のY方向の照射量分布の一様性を9
3.6%以上、即ち照射量分布のむらを±3.2%より
良くしたいときには、図5の領域39Dより分かるよう
に、図4(a)におけるビーム成形アパーチャ6の開口
6aのY方向の幅dを、変曲点の位置Yaを単位として
2.0以下に設定すればよい。この場合、(4)式より
電子線の強度分布の半値幅Δyは1.177×2である
ため、図4(a)において電子線EBの半値幅をDとす
ると、半値幅Dの値は、変曲点の位置Yaを単位とする
とΔy(=1.177×2)となる。従って、変曲点の
位置Yaを単位として、半値幅Dの値を固定して開口6
aの幅dを2.0以下に設定することは、開口6aの幅
dを固定して、電子線EBの強度分布の半値幅Dをその
開口6aの幅dに対して1.177倍以上に設定するこ
とと等価である。
【0048】例えば図1において、コンデンサレンズ
2,4における倍率を調整することによって、ビーム成
形アパーチャ6上における電子線EBの強度分布の半値
幅Dを調整することができる。そこで、ビーム成形アパ
ーチャ6の開口6aのY方向の幅dに対して、電子線E
Bの強度分布の半値幅Dを1.177倍以上に設定する
ことによって、マスクMを電子線で2回走査した後のマ
スクM上での電子線の照射量のY方向への一様性を9
3.6%以上に、即ち照射量のむらを±3.2%以下に
設定できることになる。
2,4における倍率を調整することによって、ビーム成
形アパーチャ6上における電子線EBの強度分布の半値
幅Dを調整することができる。そこで、ビーム成形アパ
ーチャ6の開口6aのY方向の幅dに対して、電子線E
Bの強度分布の半値幅Dを1.177倍以上に設定する
ことによって、マスクMを電子線で2回走査した後のマ
スクM上での電子線の照射量のY方向への一様性を9
3.6%以上に、即ち照射量のむらを±3.2%以下に
設定できることになる。
【0049】なお、上述の実施の形態では、電子線の放
出面1aが平坦な電子銃1を使用して、マスクMを臨界
照明法で照明しているが、通常の電子銃を使用してマス
クMをケーラー照明法で照明してもよい。また、上述の
実施の形態では、図3に示すように、マスクM上の各主
視野を電子線で2回走査しているが、最終的な照射量の
Y方向への分布が一様になるように、各主視野を電子線
で3回以上走査するようにしてもよい。
出面1aが平坦な電子銃1を使用して、マスクMを臨界
照明法で照明しているが、通常の電子銃を使用してマス
クMをケーラー照明法で照明してもよい。また、上述の
実施の形態では、図3に示すように、マスクM上の各主
視野を電子線で2回走査しているが、最終的な照射量の
Y方向への分布が一様になるように、各主視野を電子線
で3回以上走査するようにしてもよい。
【0050】また、上述の実施の形態では電子線の断面
での強度分布はガウス分布であるとされているが、その
強度分布がガウス分布でない場合であっても、本発明を
適用して複数回走査後の照射量分布が一様になるよう
に、例えばビーム成形アパーチャで電子線を切り出す領
域を切り換えればよい。更に、本発明はイオンビーム等
を用いた荷電粒子線転写装置にも適用できる。このよう
に、本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
での強度分布はガウス分布であるとされているが、その
強度分布がガウス分布でない場合であっても、本発明を
適用して複数回走査後の照射量分布が一様になるよう
に、例えばビーム成形アパーチャで電子線を切り出す領
域を切り換えればよい。更に、本発明はイオンビーム等
を用いた荷電粒子線転写装置にも適用できる。このよう
に、本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0051】
【発明の効果】本発明の荷電粒子線転写方法によれば、
強度分布変更後の荷電粒子線でマスク上の所定領域を再
走査して、その所定領域内での荷電粒子線の照射量を均
一化しているため、1回の走査時における荷電粒子線の
断面での強度分布は一様である必要はなく、荷電粒子線
の断面内から切り出された非走査方向に長い領域からの
荷電粒子線でマスクを照射できる。従って、マスク上の
転写用のパターンを荷電粒子線で走査することによっ
て、そのパターンを転写対象の基板上に転写する際に、
各走査毎の非走査方向の幅を広くできるため、マスク上
での荷電粒子線の照射量の分布を一様にした状態で、且
つ高いスループットでそのパターンをその基板上に転写
できる利点がある。
強度分布変更後の荷電粒子線でマスク上の所定領域を再
走査して、その所定領域内での荷電粒子線の照射量を均
一化しているため、1回の走査時における荷電粒子線の
断面での強度分布は一様である必要はなく、荷電粒子線
の断面内から切り出された非走査方向に長い領域からの
荷電粒子線でマスクを照射できる。従って、マスク上の
転写用のパターンを荷電粒子線で走査することによっ
て、そのパターンを転写対象の基板上に転写する際に、
各走査毎の非走査方向の幅を広くできるため、マスク上
での荷電粒子線の照射量の分布を一様にした状態で、且
つ高いスループットでそのパターンをその基板上に転写
できる利点がある。
【0052】また、本発明の荷電粒子線転写装置によれ
ば、その荷電粒子線転写方法を実施できる。更に、この
荷電粒子線転写装置において、強度分布変更手段が、非
走査方向に対称な強度分布を有し、マスクに照射される
荷電粒子線を光軸を中心として対称に偏向する偏向系
と、この偏向系によって偏向された荷電粒子線からその
非走査方向に対応する方向に所定幅を有する部分を切り
出すビーム成形アパーチャと、を有し、その偏向系によ
ってその光軸を中心として対称に偏向することによって
その非走査方向の強度分布を変更した荷電粒子線で、そ
のマスク上の所定領域を2回走査する場合には、簡単な
構成で、且つ少ない走査回数でそのマスク上での照射量
の非走査方向への分布を一様にできる利点がある。
ば、その荷電粒子線転写方法を実施できる。更に、この
荷電粒子線転写装置において、強度分布変更手段が、非
走査方向に対称な強度分布を有し、マスクに照射される
荷電粒子線を光軸を中心として対称に偏向する偏向系
と、この偏向系によって偏向された荷電粒子線からその
非走査方向に対応する方向に所定幅を有する部分を切り
出すビーム成形アパーチャと、を有し、その偏向系によ
ってその光軸を中心として対称に偏向することによって
その非走査方向の強度分布を変更した荷電粒子線で、そ
のマスク上の所定領域を2回走査する場合には、簡単な
構成で、且つ少ない走査回数でそのマスク上での照射量
の非走査方向への分布を一様にできる利点がある。
【0053】また、そのビーム成形アパーチャの像をそ
のマスク上に形成して臨界照明を行う場合には、マスク
上での荷電粒子線の強度を大きくできる利点がある。更
に、そのビーム成形アパーチャ上に照射される荷電粒子
線の強度分布がガウス分布である場合、そのビーム成形
アパーチャ上での荷電粒子線の強度分布の半値幅をD、
そのビーム成形アパーチャのその非走査方向に対応する
方向の幅をdとしたとき、半値幅Dを幅dの1.177
倍以上にしたときには、そのビーム成形アパーチャの中
心とその荷電粒子線の断面での強度分布の変曲点とが一
致するように、その偏向系で荷電粒子線を偏向させるよ
うにして、そのビーム成形アパーチャ上でその荷電粒子
線を対称に偏向すると共に、そのビーム成形アパーチャ
を通過した後の荷電粒子線でそのマスクを2回走査する
ことによって、そのマスク上の非走査方向での荷電粒子
線の照射量分布の一様性をほぼ93%以上にできる。
のマスク上に形成して臨界照明を行う場合には、マスク
上での荷電粒子線の強度を大きくできる利点がある。更
に、そのビーム成形アパーチャ上に照射される荷電粒子
線の強度分布がガウス分布である場合、そのビーム成形
アパーチャ上での荷電粒子線の強度分布の半値幅をD、
そのビーム成形アパーチャのその非走査方向に対応する
方向の幅をdとしたとき、半値幅Dを幅dの1.177
倍以上にしたときには、そのビーム成形アパーチャの中
心とその荷電粒子線の断面での強度分布の変曲点とが一
致するように、その偏向系で荷電粒子線を偏向させるよ
うにして、そのビーム成形アパーチャ上でその荷電粒子
線を対称に偏向すると共に、そのビーム成形アパーチャ
を通過した後の荷電粒子線でそのマスクを2回走査する
ことによって、そのマスク上の非走査方向での荷電粒子
線の照射量分布の一様性をほぼ93%以上にできる。
【0054】なお、荷電粒子線のクロスオーバの断面で
の強度分布は通常ガウス分布であり、且つクロスオーバ
以外での荷電粒子線の断面での強度分布もガウス分布に
近い形状であることが多いため、通常は、半値幅Dを幅
dの1.177倍以上にすることによって、そのマスク
上での荷電粒子線の照射量分布の一様性をほぼ93%以
上にできる。
の強度分布は通常ガウス分布であり、且つクロスオーバ
以外での荷電粒子線の断面での強度分布もガウス分布に
近い形状であることが多いため、通常は、半値幅Dを幅
dの1.177倍以上にすることによって、そのマスク
上での荷電粒子線の照射量分布の一様性をほぼ93%以
上にできる。
【図1】本発明の実施の形態の一例の電子線縮小転写装
置を示す一部を断面図とした構成図である。
置を示す一部を断面図とした構成図である。
【図2】図1の電子線縮小転写装置をY方向に見たとき
の一部を断面図とした側面図である。
の一部を断面図とした側面図である。
【図3】その実施の形態における転写動作の説明に供す
る斜視図である。
る斜視図である。
【図4】(a)は図1のビーム成形アパーチャ6上で電
子線を−Y方向に偏向した状態を示す図、(b)はその
ビーム成形アパーチャ6上で電子線を+Y方向に偏向し
た状態を示す図、(c)は1回の走査時の電子線の強度
分布を示す図、(d)は2回の走査後の電子線の照射量
分布を示す図である。
子線を−Y方向に偏向した状態を示す図、(b)はその
ビーム成形アパーチャ6上で電子線を+Y方向に偏向し
た状態を示す図、(c)は1回の走査時の電子線の強度
分布を示す図、(d)は2回の走査後の電子線の照射量
分布を示す図である。
【図5】強度分布がガウス分布の電子線の位置yと強度
f(y)との関係を示す図である。
f(y)との関係を示す図である。
【図6】従来のマスクのパターンを走査してウエハ上に
転写する方式の電子線縮小転写装置の転写動作の説明に
供する斜視図である。
転写する方式の電子線縮小転写装置の転写動作の説明に
供する斜視図である。
M マスク W ウエハ 1 電子銃 2,4,8,9 コンデンサレンズ 5 強度分布切り換え用の偏向器 6 ビーム成形アパーチャ 10,11 走査用偏向器 13,25 偏向量設定部 15 マスクステージ 19,20 偏向器 21 投影レンズ 23 対物レンズ 26 試料台 27 可動ステージ 33A,33B,33C 主視野 34A,34B,34C 境界領域 35A,35B 転写領域 36A,36B,36C 部分転写領域
Claims (5)
- 【請求項1】 転写用のパターンが形成されたマスクを
荷電粒子線で走査して、前記パターンを転写対象の基板
上に転写する荷電粒子線転写方法において、 前記荷電粒子線で前記マスク上の所定領域を走査し、 該走査の方向に垂直な方向の前記マスク上における前記
荷電粒子線の強度分布を変更し、 該強度分布変更後の荷電粒子線で前記所定領域を再走査
することによって、前記所定領域内における荷電粒子線
の照射量を均一化することを特徴とする荷電粒子線転写
方法。 - 【請求項2】 転写用のパターンが形成されたマスク上
で所定方向に沿って荷電粒子線を走査する走査系と、 前記マスクを通過した荷電粒子線を転写対象の基板上の
対応する転写領域に導いて結像する結像系と、を有し、 前記マスク上を荷電粒子線で走査することによって前記
パターンを前記基板上に転写する荷電粒子線転写装置に
おいて、 前記マスク上に照射される荷電粒子線の該荷電粒子線の
走査方向に垂直な非走査方向での強度分布を変更する強
度分布変更手段を設け、 該強度分布変更手段により荷電粒子線の前記非走査方向
の強度分布を変更しながら、前記マスク上の所定領域を
荷電粒子線で複数回走査することによって、該複数回の
走査後の前記所定領域での荷電粒子線の照射量分布を一
様な分布とすることを特徴とする荷電粒子線転写装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の荷電粒子線転写装置であ
って、 前記強度分布変更手段は、前記非走査方向に対称な強度
分布を有し、前記マスクに照射される荷電粒子線を光軸
を中心として対称に偏向する偏向系と、 該偏向系によって偏向された荷電粒子線から前記非走査
方向に対応する方向に所定幅を有する部分を切り出すビ
ーム成形アパーチャと、を有し、 前記偏向系によって前記光軸を中心として対称に偏向す
ることによって前記非走査方向の強度分布を変更した荷
電粒子線で、前記マスク上の前記所定領域を2回走査す
ることを特徴とする荷電粒子線転写装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の荷電粒子線転写装置であ
って、 前記ビーム成形アパーチャの像を前記マスク上に形成し
て臨界照明を行うことを特徴とする荷電粒子線転写装
置。 - 【請求項5】 請求項4記載の荷電粒子線転写装置であ
って、 前記ビーム成形アパーチャ上に照射される荷電粒子線の
強度分布がガウス分布である場合、 前記ビーム成形アパーチャ上での荷電粒子線の強度分布
の半値幅をD、前記ビーム成形アパーチャの前記非走査
方向に対応する方向の幅をdとしたとき、半値幅Dを幅
dの1.177倍以上にすることを特徴とする荷電粒子
線転写装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8030252A JPH09223659A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 荷電粒子線転写方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8030252A JPH09223659A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 荷電粒子線転写方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09223659A true JPH09223659A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12298529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8030252A Withdrawn JPH09223659A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 荷電粒子線転写方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09223659A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010051732A (ko) * | 1999-11-17 | 2001-06-25 | 가네꼬 히사시 | 전자선 노광방법, 및 이것에 이용하는 마스크 및 전자선노광장치 |
| JP2001217173A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-08-10 | Toshiba Corp | 荷電ビーム描画装置および荷電ビーム描画方法 |
| KR100399621B1 (ko) * | 2000-06-19 | 2003-09-29 | 엔이씨 일렉트로닉스 코포레이션 | 전자선 노광용 마스크의 검사방법 및 전자선 노광방법 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP8030252A patent/JPH09223659A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010051732A (ko) * | 1999-11-17 | 2001-06-25 | 가네꼬 히사시 | 전자선 노광방법, 및 이것에 이용하는 마스크 및 전자선노광장치 |
| JP2001217173A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-08-10 | Toshiba Corp | 荷電ビーム描画装置および荷電ビーム描画方法 |
| KR100399621B1 (ko) * | 2000-06-19 | 2003-09-29 | 엔이씨 일렉트로닉스 코포레이션 | 전자선 노광용 마스크의 검사방법 및 전자선 노광방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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