JPH09227393A - 精神安定性素材及び食品 - Google Patents
精神安定性素材及び食品Info
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- JPH09227393A JPH09227393A JP8041804A JP4180496A JPH09227393A JP H09227393 A JPH09227393 A JP H09227393A JP 8041804 A JP8041804 A JP 8041804A JP 4180496 A JP4180496 A JP 4180496A JP H09227393 A JPH09227393 A JP H09227393A
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Abstract
を有する素材およびその素材を含有する精神安定性食品
を提供する。 【解決手段】 カカオ豆およびフトモモ科植物Psidium
guajava Linn. よりなる群から1つ以上選択される原料
の溶媒抽出物を得て精神安定性素材と成し、またこの素
材を食品の製造工程において或いは製造後に添加して精
神安定性食品と成す。
Description
出物から成る精神安定性素材およびその素材を含有する
精神安定性食品に関する。
や目まぐるしい社会環境の変化の中で、現代人は、スト
レスの重圧の下に生活することを余儀なくされている。
このため、ストレス等が原因であると言われる鬱病は、
現代病の1つとして大きな社会問題にもなっている。
には、精神安定薬や抗不安薬等の合成医薬品が用いら
れ、その改善に効果が認められている。しかしながら、
これらの医薬品の多くは効果ばかりではなく副作用も伴
うので、病的でない軽度の精神的疲労を感じる人に対し
ては投与されていない。
安定性素材も既にいくつか知られるようになっている
が、それらはその向精神性効果を裏付けるデータが存在
しなかったり、また嗜好性の面で服用しにくいといった
欠点を有していた。
ては、ハーブの1種であるラベンダーエキスやカノコソ
ウエキス等が挙げられる。これらは食品分野にも利用で
き、鎮静効果を有することが報告されているが、独特な
味や香りを有するため使用には制約があり、その開発は
充分とは言えなかった。
の蓄積した半健康人ともいえる人を対象としてその精神
的不調を改善するのに適した素材は見いだされていない
のが現状である。
究を行った結果、カカオ豆、特にカカオ焙焼物ならびに
カカオハスク焙焼物、およびフトモモ科植物Psidium gu
ajav a Linn. からの抽出物に有効な精神安定作用を見い
だした。
らの抽出物については、特開平6−125710号公報
に集中度を向上させる効果を有することが報告されてい
るが、精神安定作用について報告している文献は無い。
nn. は、和名をグワバ(グアヤバ)、バンジロウ、もし
くはバンザクロといい、ブラジルではゴヤーバと呼ば
れ、フトモモ科植物の中では重要な位置を占める果樹で
ある。熱帯アメリカに広く分布しており、その果実をそ
のまま食べたり、ジャムやジュースの原料としても利用
されている。樹皮はタンニンを多く含み、皮なめしに用
いられ、薬用には葉とともに収斂剤として赤痢、アメー
バ赤痢、種々の潰瘍に対して適用される。日本でもその
葉の抽出物について血糖低下作用や脂質代謝に及ぼす影
響等についての報告が見られるが〔例えば、円山八州彦
ら,「グアバ(Psidium guajava L.)の研究(第1報)グ
アバ葉の抗糖尿病薬理活性とその有効成分の研究(その
1)」,生薬学会誌,第39巻,第4号,第261〜2
69頁(1985)〕、精神安定作用について報告して
いる文献は無い。
とは診断されない通常の人が摂取することができ、スト
レス緩和に有効であり、副作用が無く、嗜好性の優れた
精神安定性素材を提供することである。さらに、この素
材を含有する精神安定性食品を提供することである。
本発明による精神安定性素材は、植物性原料に関して実
施したマウス強制水泳試験を適用した神経薬理学的研究
により見いだされたものである。
にカカオ焙焼物もしくはカカオハスク焙焼物を原料とし
て溶媒抽出したものである。この抽出物そのものは公知
であるが、前述のようにこれが精神安定作用を有すると
いう報告は無く、精神安定性素材としては新規である。
この抽出および処理は、例えば特開平6−125710
号公報に記載されているカカオハスクエクストラクトの
製造方法に準じて実施することができる。この後、酢酸
エチル、n−ブタノール等の非水溶性有機溶剤と水で分
配し、その非水溶性有機溶剤相を濃縮・乾燥する方法で
得られる。また、カカオハスクは、ココアやチョコレー
ト製造時における副産物あるいは産業廃棄物であり、こ
れを利用することはコスト的および環境的に有益であ
る。
科植物Psidium guajava Linn. を原料として公知の方法
により抽出されたものである。原料となる植物はPsidiu
m gu ajava Linn. で示されるあらゆる植物であり、その
葉、茎、果実等の地上部を原体とすることができる。例
えばこれらの原体に、水、エタノール、メタノール等の
水性溶媒を2〜5倍量添加し、3〜7日間浸漬抽出し、
濾過後減圧下にて濃縮物とし、乾燥する。もしくはこの
濃縮物を酢酸エチル、n−ブタノール等の非水溶性有機
溶剤と水で分配し、その非水溶性有機溶剤相を濃縮・乾
燥する方法で得られる。
記の方法により得られたカカオ豆およびフトモモ科植物
Psidium guajava Linn. よりなる群から1つ以上選択さ
れる原料の溶媒抽出物から成る精神安定性素材を所望の
食品の製造工程において或いは製造後に添加することに
より得られる。その添加量は、約0.001〜約10重
量%の範囲にあることが、嗜好性および精神安定作用の
観点から好ましい。本発明の精神安定性素材を含有させ
る食品の具体例として、キャンディー、チューインガ
ム、チョコレート、ビスケット、スナック等の菓子類、
飲料、冷菓等、各種の食品を挙げることができる。
説明するが、本発明の範囲は以下の実施例にのみ限定さ
れるものではない。まず、カカオ、カカオハスクおよび
Psidium guajava Linn. から本発明の精神安定性素材を
抽出した抽出例を示し、次にその精神安定効果を確認す
る試験の方法ならびに結果について示し、さらに本発明
の精神安定性素材を使用したいくつかの使用例を示す。
また、官能評価試験の方法ならびにその結果についても
示した。
電気オーブンにて160℃で約1時間焙焼した。その後
濃縮を施し、最後に濾過し、カカオエクストラクト65
gを得た。これを酢酸エチルと水で分配し、酢酸エチル
相を濃縮して抽出物約24gを得た。これを抽出物1と
した。
砕後、電気オーブンにて160℃で約1時間焙焼した。
次に3倍量のエタノールを加え、1時間攪拌還流抽出を
行った。その後濃縮を施し、最後に濾過し、カカオハス
クエクストラクト45gを得た。これを抽出物2とし
た。
砕後、電気オーブンにて160℃で約1時間焙焼した。
次に3倍量のエタノールを加え、1時間攪拌還流抽出を
行った。その後濃縮を施し、最後に濾過し、カカオハス
クエクストラクト45gを得た。さらにこれを酢酸エチ
ルと水で分配し、酢酸エチル相を濃縮して最終抽出物約
19gを得た。これを抽出物3とした。
濾過して減圧濃縮を施し320gの抽出物を得た。これ
を酢酸エチルと水で分配し、酢酸エチル相を濃縮して約
100gの最終抽出物を得た。これを抽出物4とした。
抽出した後、濾過して減圧濃縮を施し450gの最終抽
出物を得た。これを抽出物5とした。
作用の評価 本発明の精神安定性素材の精神安定作用を評価する方法
として、向精神薬のスクリーニング法として1977年
に Porsoltにより開発されたマウス強制水泳試験を採用
した。本試験は鬱病の動物モデル実験として最も多用さ
れる方法の1つである。本試験では、マウスをある限ら
れたスペース中で強制的に泳がせて『無動状態』を惹起
させる。この無動状態は、動物が水からの逃避を放棄し
た、1種の『絶望状態』を反映するものと考えられ、ヒ
トにおける鬱病と関連づけられている。事実、抗鬱薬は
特異的にこの状況下における無動状態の持続時間を短縮
させることがわかっており、この短縮作用は臨床力価と
の間に有意な相関を有することが認められている。
以下に示す。25℃の水を深さ15cmまで入れたプラ
スチック円筒中でマウスを強制水泳させた。5分間の強
制水泳後、30℃の乾燥機中で15分間乾燥し、ホーム
ケージに戻した。翌日マウスに被験物質を腹腔内投与し
て、その1時間後に再び5分間の強制水泳を課し、現れ
た無動状態の持続時間をストップウォッチを用いて測定
した。マウスが水に浮かんで静止している状態を無動状
態と判定した。
ロールの無動状態持続時間を100とし、これに対する
相対無動状態持続時間を指標とした。この値に付き有意
差検定を行い、統計学的に有意差を検定した。すなわ
ち、この評価方法においては、相対無動状態持続時間の
値が小さいほど精神安定作用が高いということになる。
実験には雄のddYマウスを使用し、1群6匹とした。
なお、試験は全て午後1時から午後6時の間に行った。
行った本試験の結果を示す。
トロール群と比較して精神安定作用が認められた。特に
抽出物4(グアバ・酢酸エチル画分)および抽出物5
(グアバ・30%エタノール画分)を投与された群で
は、コントロール群に対して有意な精神安定作用が認め
られた(t−検定において危険率5%未満)。
神安定性食品を作成した。各食品は、その食品の製造に
慣用的に用いられる常法に従って作成された。
2部,抽出物3(カカオハスク・酢酸エチル画分)
0.4部,香料 0.2部, 水 14.4部.
0部,水飴 14.7部, 香料 1部,抽出物1(カ
カオ・酢酸エチル画分) 0.3部.
脂粉乳 20部,粉糖 42.2部, 香料 0.2
部,抽出物2(カカオハスク・エタノール画分) 0.
6部.
2部,抽出物4(グアバ・酢酸エチル画分) 0.2
部,香料 0.2部, 水 14.6部.
0部,水飴 14.9部, 香料 1部,抽出物5(グ
アバ・30%エタノール画分) 0.1部.
脂粉乳 20部,粉糖 42.6部, 香料 0.2
部,抽出物4(グアバ・酢酸エチル画分) 0.2部.
精神静穏作用および風味を評価するために、成人男女各
10人、合計20人をパネラーとして官能評価試験を行
った。
してもらい、10分後に気分の落ち着き程度と風味に関
して次表2に示した評価内容に照らした評価点をつけて
もらうことにより評価した。
画分)を含有するチョコレートの官能評価試験 上記使用例3のレシピで試作したチョコレートと、抽出
物2を除いて同じレシピにて試作したチョコレート(比
較例1)について上記の官能評価試験を行った。その結
果を下表3に示す。
ハスク・エタノール画分)を含有する使用例3のチョコ
レートは、この素材を含有しない比較例1のチョコレー
トに比べ、喫食後に気分が落ち着いたと評価された。風
味に関しても、比較例1のチョコレートよりも優れた評
価が得られた。
を含有するキャンディの官能評価試験 上記使用例4のレシピで試作したキャンディと、抽出物
4を除いて同じレシピにて試作したキャンディ(比較例
2)について上記の官能評価試験を行った。その結果を
下表4に示す。
・酢酸エチル画分)を含有する使用例4のキャンディ
は、この素材を含有しない比較例2のキャンディに比
べ、喫食後に気分が落ち着いたと評価された。
安定効果や嗜好性の面で利用上制約があったが、本発明
の精神安定性素材は呈味性が低く、使用上の安全性も高
い。精油や植物抽出物そのものに強い芳香を有する他の
素材とは異なり、その臭いによる不快感が惹起されな
い。本発明の精神安定性素材により、ストレス等を原因
とする軽度の精神的不調を改善する優れた精神安定性食
品が提供される。
Claims (2)
- 【請求項1】 カカオ豆およびフトモモ科植物Psidium
guajava Linn. よりなる群から1つ以上選択される原料
の溶媒抽出物を有効成分として含有することを特徴とす
る精神安定性素材。 - 【請求項2】 カカオ豆およびフトモモ科植物Psidium
guajava Linn. よりなる群から1つ以上選択される原料
の溶媒抽出物から成る素材を含むことを特徴とする精神
安定性食品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04180496A JP3871370B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 精神安定用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04180496A JP3871370B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 精神安定用剤 |
Publications (2)
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| JPH09227393A true JPH09227393A (ja) | 1997-09-02 |
| JP3871370B2 JP3871370B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=12618528
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04180496A Expired - Fee Related JP3871370B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 精神安定用剤 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3871370B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003137780A (ja) * | 2001-11-01 | 2003-05-14 | Lotte Co Ltd | 抗鬱・抗ストレス剤及びそれを含有する組成物 |
| JP2005008606A (ja) * | 2003-06-23 | 2005-01-13 | Morinaga & Co Ltd | 脳の老化抑制剤 |
| JP2009001564A (ja) * | 2008-06-09 | 2009-01-08 | Lotte Co Ltd | 抗鬱・抗ストレス組成物 |
| US7611739B2 (en) * | 2006-01-06 | 2009-11-03 | Amerilab Technologies, Inc. | Method of using guava extract and composition including guava extract |
| US8313784B2 (en) | 2006-01-06 | 2012-11-20 | Amerilab Technologies, Inc. | Method of using guava extract |
| JP2017508801A (ja) * | 2014-03-10 | 2017-03-30 | フィトテック エクストラクツ ピーヴイティー リミテッド | 標準化された植物化学物質を有する水溶性バンジロウ葉抽出物 |
| WO2021172304A1 (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-02 | 株式会社マザー&チャイルド | エストロジェン分泌増進用組成物 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP04180496A patent/JP3871370B2/ja not_active Expired - Fee Related
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