JPH09228237A - 吹き付け遮水シート工法用基布 - Google Patents
吹き付け遮水シート工法用基布Info
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- JPH09228237A JPH09228237A JP8054142A JP5414296A JPH09228237A JP H09228237 A JPH09228237 A JP H09228237A JP 8054142 A JP8054142 A JP 8054142A JP 5414296 A JP5414296 A JP 5414296A JP H09228237 A JPH09228237 A JP H09228237A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 緩凝固浸透性液の差による硬化時間の影響
が少なく、急斜面等の過酷な条件下での施工に際しても
タレ等の問題が発生せず、緩凝固浸透性液の含浸性及び
保持性が高く、1回吹きでも十分な遮水性能を示す遮水
シートを得ることができる吹き付け遮水シート工法用基
布を提供する。 【解決手段】 金属酸化物を含有するアニオン性ゴムア
スファルトエマルジョンを主成分とする緩凝固浸透性液
を吹き付け、含浸させる吹き付け遮水シート工法用に用
いる基布であって、アクリロニトリル系重合体をアルカ
リ金属水酸化物水溶液で処理して表面を鹸化させた鹸化
アクリル系繊維の表面を多価金属塩水溶液で処理してな
る処理アクリル系繊維を5%以上含有する布帛からなる
吹き付け遮水シート工法用基布。
が少なく、急斜面等の過酷な条件下での施工に際しても
タレ等の問題が発生せず、緩凝固浸透性液の含浸性及び
保持性が高く、1回吹きでも十分な遮水性能を示す遮水
シートを得ることができる吹き付け遮水シート工法用基
布を提供する。 【解決手段】 金属酸化物を含有するアニオン性ゴムア
スファルトエマルジョンを主成分とする緩凝固浸透性液
を吹き付け、含浸させる吹き付け遮水シート工法用に用
いる基布であって、アクリロニトリル系重合体をアルカ
リ金属水酸化物水溶液で処理して表面を鹸化させた鹸化
アクリル系繊維の表面を多価金属塩水溶液で処理してな
る処理アクリル系繊維を5%以上含有する布帛からなる
吹き付け遮水シート工法用基布。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吹き付け遮水シー
ト工法用基布に関し、さらに詳しくは廃棄物埋め立て処
理場、貯水池、水路等の現場での施工により遮水性を確
保するための、地表面に直接基布を敷設後吹き付けによ
り遮水性を得る、吹き付け遮水シート工法用基布に関す
るものである。
ト工法用基布に関し、さらに詳しくは廃棄物埋め立て処
理場、貯水池、水路等の現場での施工により遮水性を確
保するための、地表面に直接基布を敷設後吹き付けによ
り遮水性を得る、吹き付け遮水シート工法用基布に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吹き付け遮水シート工法
としては、特公昭51−46983号公報では、地表面
上に不織布を敷設した後、不織布表面に例えば瀝青乳剤
と親水性ウレタンプレポリマーとの混合物の防水層を形
成する工法が知られている。
としては、特公昭51−46983号公報では、地表面
上に不織布を敷設した後、不織布表面に例えば瀝青乳剤
と親水性ウレタンプレポリマーとの混合物の防水層を形
成する工法が知られている。
【0003】また、特開平2−200911号公報で
は、上下2層のポリオレフィン不織布の間に、高分子系
塗膜防水剤の硬化を促進する薬剤を添加し、硬化時間の
短縮、ひいてはふくれの発生を防止する工法が知られて
いる。
は、上下2層のポリオレフィン不織布の間に、高分子系
塗膜防水剤の硬化を促進する薬剤を添加し、硬化時間の
短縮、ひいてはふくれの発生を防止する工法が知られて
いる。
【0004】そして、特開平3−17308号公報で
は、地表面上に多孔性シートを敷設した後、緩凝固浸透
性液をシートの全面に吹き付け含浸させて、該シートに
緩凝固剤の遮水膜を形成する吹き付け遮水シート工法が
知られている。
は、地表面上に多孔性シートを敷設した後、緩凝固浸透
性液をシートの全面に吹き付け含浸させて、該シートに
緩凝固剤の遮水膜を形成する吹き付け遮水シート工法が
知られている。
【0005】また、特開平3−147919号公報で
は、ヨコ編地で、タテヨコそれぞれ1Kgの荷重で10
%以上伸長する低荷重伸長性を備え、厚みが0.5mm
以上で、かつ目付が0.01〜0.2Kg/cm2の範
囲内の大きさを有する遮水シート工法用編地を地表面上
に敷設した後、該編地にゴムアスファルトエマルジョン
等の浸透性材料を全面に吹き付け、編地に含浸させて、
該編地に遮水膜を形成する吹き付け遮水シートが知られ
ている。
は、ヨコ編地で、タテヨコそれぞれ1Kgの荷重で10
%以上伸長する低荷重伸長性を備え、厚みが0.5mm
以上で、かつ目付が0.01〜0.2Kg/cm2の範
囲内の大きさを有する遮水シート工法用編地を地表面上
に敷設した後、該編地にゴムアスファルトエマルジョン
等の浸透性材料を全面に吹き付け、編地に含浸させて、
該編地に遮水膜を形成する吹き付け遮水シートが知られ
ている。
【0006】さらに、特開平5−9914号公報では、
表裏がそれぞれ異なるウェール密度を有する複層構造編
地の多孔性シート材で、表地のウェール密度を裏地のウ
ェール密度の75%以下とすることにより、基布への含
浸性を向上させ、遮水膜中に発生する気泡によるクラッ
ク等の欠点を防止する工法も知られている。
表裏がそれぞれ異なるウェール密度を有する複層構造編
地の多孔性シート材で、表地のウェール密度を裏地のウ
ェール密度の75%以下とすることにより、基布への含
浸性を向上させ、遮水膜中に発生する気泡によるクラッ
ク等の欠点を防止する工法も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公報
のうち、特公昭51−46983号公報、特開平2−2
00911号公報および特開平3−17308号公報で
開示されている内容は、いずれも不織布を用いるもので
ある。不織布の伸び率及び強力は低く、地表面の凹凸が
大きい場合当敷設作業が困難となり、敷設時に皺が入り
やすく、人が走行するといった日常的な上からの緩い荷
重に対し容易に破損するという問題点があった。
のうち、特公昭51−46983号公報、特開平2−2
00911号公報および特開平3−17308号公報で
開示されている内容は、いずれも不織布を用いるもので
ある。不織布の伸び率及び強力は低く、地表面の凹凸が
大きい場合当敷設作業が困難となり、敷設時に皺が入り
やすく、人が走行するといった日常的な上からの緩い荷
重に対し容易に破損するという問題点があった。
【0008】また、特開平3−147919号公報およ
び特開平5−9914号公報で開示されている工法は、
いずれも不織布の伸び率、強力の低さを改善し、かつ緩
凝固浸透性液の流動性、仕上がり厚さの均一性を狙った
ものでありそれなりの効果はあるが、寒時期の施工及び
急な斜面での施工等、タレ等の問題は完全には回避でき
ず、2回吹き及びトップコート等により、表層面に厚い
層を作り遮水性能を持たせているのが現状であった。
び特開平5−9914号公報で開示されている工法は、
いずれも不織布の伸び率、強力の低さを改善し、かつ緩
凝固浸透性液の流動性、仕上がり厚さの均一性を狙った
ものでありそれなりの効果はあるが、寒時期の施工及び
急な斜面での施工等、タレ等の問題は完全には回避でき
ず、2回吹き及びトップコート等により、表層面に厚い
層を作り遮水性能を持たせているのが現状であった。
【0009】本発明はかかる問題点を解消し、緩凝固浸
透性液の差による硬化時間の影響、さらには急斜面等の
過酷な条件下での施工に際しても、タレ等の問題が発生
せず、1回吹きでも十分な遮水性能を有する吹き付け遮
水シート工法用基布を提供することを課題とする。
透性液の差による硬化時間の影響、さらには急斜面等の
過酷な条件下での施工に際しても、タレ等の問題が発生
せず、1回吹きでも十分な遮水性能を有する吹き付け遮
水シート工法用基布を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明の吹き付け遮水シート工法用基布は、金属酸
化物を含有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョ
ンを主成分とする緩凝固浸透性液を吹き付け、含浸させ
る吹き付け遮水シート工法用に用いる基布であって、ア
クリロニトリル系重合体をアルカリ金属水酸化物水溶液
で処理して表面を鹸化させた鹸化アクリル系繊維の表面
を多価金属塩水溶液で処理してなる処理アクリル系繊維
を5%以上含有する布帛からなることを特徴とする。
め、本発明の吹き付け遮水シート工法用基布は、金属酸
化物を含有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョ
ンを主成分とする緩凝固浸透性液を吹き付け、含浸させ
る吹き付け遮水シート工法用に用いる基布であって、ア
クリロニトリル系重合体をアルカリ金属水酸化物水溶液
で処理して表面を鹸化させた鹸化アクリル系繊維の表面
を多価金属塩水溶液で処理してなる処理アクリル系繊維
を5%以上含有する布帛からなることを特徴とする。
【0011】上記の構成からなる請求項1記載の吹き付
け遮水シート工法用基布は、緩凝固浸透性液の差による
硬化時間の影響、さらには急斜面等の過酷な条件下での
施工に際しても、タレ等の問題が発生せず、1回吹きで
も十分な遮水性能を有する吹き付け遮水シート工法用基
布となっている。
け遮水シート工法用基布は、緩凝固浸透性液の差による
硬化時間の影響、さらには急斜面等の過酷な条件下での
施工に際しても、タレ等の問題が発生せず、1回吹きで
も十分な遮水性能を有する吹き付け遮水シート工法用基
布となっている。
【0012】また、本発明の吹き付け遮水シート工法用
基布は、アクリロニトリル系重合体を処理し表面を鹸化
させるアルカリ金属水酸化物水溶液の濃度が6.00〜
8.85モル/1000g以下であることができる。
基布は、アクリロニトリル系重合体を処理し表面を鹸化
させるアルカリ金属水酸化物水溶液の濃度が6.00〜
8.85モル/1000g以下であることができる。
【0013】上記の構成からなる請求項2記載の吹き付
け遮水シート工法用基布は加水分解反応による親水化が
なされ、優れた親水性架橋重合体となる。
け遮水シート工法用基布は加水分解反応による親水化が
なされ、優れた親水性架橋重合体となる。
【0014】また、本発明の吹き付け遮水シート工法用
基布は、布帛が、処理アクリル系繊維と該繊維よりも強
力が1.2倍以上の繊維とからなり、該処理アクリル系
繊維の割合が5〜70重量%であるものとすることがで
きる。
基布は、布帛が、処理アクリル系繊維と該繊維よりも強
力が1.2倍以上の繊維とからなり、該処理アクリル系
繊維の割合が5〜70重量%であるものとすることがで
きる。
【0015】上記の構成からなる請求項3記載の吹き付
け遮水シート工法用基布は処理アクリル繊維よりも強力
が1.2倍以上の繊維による補強効果があり、かつ、緩
凝固浸透性液の硬化も優れたものである。
け遮水シート工法用基布は処理アクリル繊維よりも強力
が1.2倍以上の繊維による補強効果があり、かつ、緩
凝固浸透性液の硬化も優れたものである。
【0016】また、本発明の吹き付け遮水シート工法用
基布は、布帛が、複層構造編地からなる空隙率75〜9
8%の多孔性布帛であることができる。
基布は、布帛が、複層構造編地からなる空隙率75〜9
8%の多孔性布帛であることができる。
【0017】上記の構成からなる請求項4記載の吹き付
け遮水シート工法用基布は、緩凝固浸透性液の含浸性お
よび保持性が良好であり、基布内部に亀裂が発生するよ
うなことがない。
け遮水シート工法用基布は、緩凝固浸透性液の含浸性お
よび保持性が良好であり、基布内部に亀裂が発生するよ
うなことがない。
【0018】また、本発明の吹き付け遮水シート工法用
基布は、処理アクリル系繊維が、ダブルニット三重構造
編地のインレイ組織中で布帛総重量の5〜45%挿入さ
れていることができる。
基布は、処理アクリル系繊維が、ダブルニット三重構造
編地のインレイ組織中で布帛総重量の5〜45%挿入さ
れていることができる。
【0019】上記の構成からなる請求項5記載の吹き付
け遮水シート工法用基布は緩凝固浸透性液の硬化を促進
し、また、比較的強力が低い処理アクリル系繊維を有効
に使用することができる。
け遮水シート工法用基布は緩凝固浸透性液の硬化を促進
し、また、比較的強力が低い処理アクリル系繊維を有効
に使用することができる。
【0020】さらに、本発明の基布を用いる吹き付け遮
水シート工法は、緩凝固浸透性液が、金属酸化物を含有
するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョンとゲル化
剤としてのアンモニウム塩水溶液とを混合した混合液で
あることができる。
水シート工法は、緩凝固浸透性液が、金属酸化物を含有
するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョンとゲル化
剤としてのアンモニウム塩水溶液とを混合した混合液で
あることができる。
【0021】上記の構成からなる請求項6記載の基布を
用いる吹き付け遮水シート工法は緩凝固浸透性液のゲル
化が均一で安定しており、大量吹き付けが可能になり、
施工効率も大幅に向上できる。
用いる吹き付け遮水シート工法は緩凝固浸透性液のゲル
化が均一で安定しており、大量吹き付けが可能になり、
施工効率も大幅に向上できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の詳細
を説明する。本発明において使用されるアクリル系繊維
は、一般に知られている、公知のアクリロニトリル系重
合体からなる繊維である。
を説明する。本発明において使用されるアクリル系繊維
は、一般に知られている、公知のアクリロニトリル系重
合体からなる繊維である。
【0023】鹸化アクリル系繊維は、アクリロニトリル
系重合体をアルカリ金属水酸化物水溶液で処理して表面
を鹸化させることにより得ることができる。典型的に
は、アクリル系繊維表面を鹸化させるアルカリ金属水酸
化物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが典型
的であるが、任意の化合物を用いることができる。
系重合体をアルカリ金属水酸化物水溶液で処理して表面
を鹸化させることにより得ることができる。典型的に
は、アクリル系繊維表面を鹸化させるアルカリ金属水酸
化物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが典型
的であるが、任意の化合物を用いることができる。
【0024】この場合、アルカリ金属水酸化物水溶液の
濃度は、6.0〜8.85モル/1000gであること
が望ましい。6.0モル/1000g未満であると、ア
クリロニトリル系重合体は加水分解反応により親水化さ
れるものの水溶性重合体の生成に留まり、親水性架橋重
合体になりにくいことがある。逆に8.85モル/10
00gを越えると、アルカリ金属水酸化物の活動度が低
下することから高温処理が必要となり、また残留アルカ
リの除去処理が困難となる等の問題が発生することがあ
るため上記の範囲であるのが好ましい。
濃度は、6.0〜8.85モル/1000gであること
が望ましい。6.0モル/1000g未満であると、ア
クリロニトリル系重合体は加水分解反応により親水化さ
れるものの水溶性重合体の生成に留まり、親水性架橋重
合体になりにくいことがある。逆に8.85モル/10
00gを越えると、アルカリ金属水酸化物の活動度が低
下することから高温処理が必要となり、また残留アルカ
リの除去処理が困難となる等の問題が発生することがあ
るため上記の範囲であるのが好ましい。
【0025】鹸化アクリル系繊維は、その表面を多価金
属塩水溶液で処理する。表面が鹸化された親水性架橋重
合体繊維を多価金属塩水溶液で処理することによって、
繊維表層に塩が形成される。得られた処理アクリル系繊
維はエマルジョンブレーカーとして作用し、緩凝固浸透
性液の硬化を促進し、かつ流れ出しを防止することが可
能となる。
属塩水溶液で処理する。表面が鹸化された親水性架橋重
合体繊維を多価金属塩水溶液で処理することによって、
繊維表層に塩が形成される。得られた処理アクリル系繊
維はエマルジョンブレーカーとして作用し、緩凝固浸透
性液の硬化を促進し、かつ流れ出しを防止することが可
能となる。
【0026】なお、ここで使用される多価金属塩として
は、特に限定されないが易水溶性でエマルジョンの凝固
性能に優れ、人体への安全性の確認されたもの、例えば
塩化カルシウム、鉄明ばん、カリ明ばん等が挙げられ
る。水溶液濃度は経済性と捕捉効果との観点より1〜2
0重量%の水溶液、より好ましくは3〜12重量%の水
溶液が用いられる。また本方式によれば、施工の際に心
配される、降雨による処理効果の低下による影響も回避
することが可能となる。
は、特に限定されないが易水溶性でエマルジョンの凝固
性能に優れ、人体への安全性の確認されたもの、例えば
塩化カルシウム、鉄明ばん、カリ明ばん等が挙げられ
る。水溶液濃度は経済性と捕捉効果との観点より1〜2
0重量%の水溶液、より好ましくは3〜12重量%の水
溶液が用いられる。また本方式によれば、施工の際に心
配される、降雨による処理効果の低下による影響も回避
することが可能となる。
【0027】処理アクリル系繊維は任意の他の繊維、例
えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフ
ィン繊維、アクリル系繊維、アラミド繊維、炭素繊維等
の合成繊維あるいは麻、綿などの天然繊維と混用して布
帛を構成することができる。この場合、得られる布帛の
中で、上記処理アクリル系繊維は5%以上含有されてい
る。5%未満であると、緩凝固浸透性液の硬化を促進し
て流れ出しを防止するという効果が薄い。硬化時間を短
縮し、流れ出しを防止する観点から見れば100%使用
することが好ましいが、処理アクリル系繊維は基本強度
が比較的低く、かつ、他の汎用繊維に比べ高価であるた
め、施工斜度、規模、及びコストの面より適宜最適量混
入させることが好ましい。
えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフ
ィン繊維、アクリル系繊維、アラミド繊維、炭素繊維等
の合成繊維あるいは麻、綿などの天然繊維と混用して布
帛を構成することができる。この場合、得られる布帛の
中で、上記処理アクリル系繊維は5%以上含有されてい
る。5%未満であると、緩凝固浸透性液の硬化を促進し
て流れ出しを防止するという効果が薄い。硬化時間を短
縮し、流れ出しを防止する観点から見れば100%使用
することが好ましいが、処理アクリル系繊維は基本強度
が比較的低く、かつ、他の汎用繊維に比べ高価であるた
め、施工斜度、規模、及びコストの面より適宜最適量混
入させることが好ましい。
【0028】また、処理アクリル系繊維に他の繊維を混
合する時期、方法は任意であって、鹸化前のアクリル系
繊維の状態であってもよく、鹸化アクリル系繊維の状態
であっても、またさらに、表面を多価金属塩水溶液で処
理した処理アクリル系繊維の状態であっても良い。処理
アクリル系繊維の状態にする前に混合した場合は、混合
後に、任意の手段で処理アクリル系繊維にするのは当然
である。
合する時期、方法は任意であって、鹸化前のアクリル系
繊維の状態であってもよく、鹸化アクリル系繊維の状態
であっても、またさらに、表面を多価金属塩水溶液で処
理した処理アクリル系繊維の状態であっても良い。処理
アクリル系繊維の状態にする前に混合した場合は、混合
後に、任意の手段で処理アクリル系繊維にするのは当然
である。
【0029】処理アクリル系繊維と混用する、前記他の
繊維は、処理アクリル系繊維よりも強力が1.2倍以上
の繊維であることが好ましい。強力が1.2倍未満であ
る場合、補強効果が薄くなってしまう。より好ましい範
囲としては、1.5倍以上が挙げられ、上限は高い方が
望ましいがコストとの兼ね合いで適宜決定される。混用
する場合、処理アクリル系繊維が5〜70重量%である
のが好ましい。
繊維は、処理アクリル系繊維よりも強力が1.2倍以上
の繊維であることが好ましい。強力が1.2倍未満であ
る場合、補強効果が薄くなってしまう。より好ましい範
囲としては、1.5倍以上が挙げられ、上限は高い方が
望ましいがコストとの兼ね合いで適宜決定される。混用
する場合、処理アクリル系繊維が5〜70重量%である
のが好ましい。
【0030】処理アクリル系繊維が5%未満である場合
はゴムアスファルトエマルジョンの捕捉効果が薄く、逆
に70%を越える場合は布帛の補強効果が小さくなり強
力が大きいことが要求される場合には好ましくない。そ
して、10〜50%であるのが、より適当である。混用
する他の繊維の混合方法は混紡、混繊、混織等任意の方
法を採ることができ、交絡処理することも望ましい。こ
こで、絡合処理は、特に限定されないがインターレース
処理、空気交絡処理(タスラン加工)、複合仮撚等が挙
げられる。処理アクリル系繊維が5〜70重量%の割合
で絡合された糸条であるのが好適な糸条の例である。
はゴムアスファルトエマルジョンの捕捉効果が薄く、逆
に70%を越える場合は布帛の補強効果が小さくなり強
力が大きいことが要求される場合には好ましくない。そ
して、10〜50%であるのが、より適当である。混用
する他の繊維の混合方法は混紡、混繊、混織等任意の方
法を採ることができ、交絡処理することも望ましい。こ
こで、絡合処理は、特に限定されないがインターレース
処理、空気交絡処理(タスラン加工)、複合仮撚等が挙
げられる。処理アクリル系繊維が5〜70重量%の割合
で絡合された糸条であるのが好適な糸条の例である。
【0031】本発明において吹き付け遮水シート工法用
基布に用いる布帛の構造は、織地、編地など任意である
が、伸縮性の、特に地表面の凹凸に追従する伸縮性を有
する点で、編地であるのが好適である。
基布に用いる布帛の構造は、織地、編地など任意である
が、伸縮性の、特に地表面の凹凸に追従する伸縮性を有
する点で、編地であるのが好適である。
【0032】本発明の吹き付け遮水シート工法用基布に
複層構造編地を用いる場合には、空隙率75〜98%の
多孔性編地であるのが好ましい。複層構造編地を用いる
ことの最大の目的は、不織布の伸び率及び強力の低さを
改善し、地表面の凹凸が大きい場所でも敷設作業を容易
にし、人が走行するといった日常的な上方からの緩い荷
重に対し容易に破損しないということである。さらに、
予め一定に設定された複層構造編地の厚みを利用し施工
すれば、熟練を要さずともシート厚みの均一化が簡単に
行えるのである。
複層構造編地を用いる場合には、空隙率75〜98%の
多孔性編地であるのが好ましい。複層構造編地を用いる
ことの最大の目的は、不織布の伸び率及び強力の低さを
改善し、地表面の凹凸が大きい場所でも敷設作業を容易
にし、人が走行するといった日常的な上方からの緩い荷
重に対し容易に破損しないということである。さらに、
予め一定に設定された複層構造編地の厚みを利用し施工
すれば、熟練を要さずともシート厚みの均一化が簡単に
行えるのである。
【0033】また、緩凝固浸透性液の含浸性の点から
も、空隙率は75〜98%であることが望ましい。75
%未満である場合、遮水シートに形成されてから基布内
部にクラックが生じ遮水性能が低くなることがあり、逆
に98%を越える場合には、緩凝固浸透性液の保持性能
が不十分となり、基布内部にクラックが発生しやすくな
る。これらのことから見ると、空隙率は85〜94%で
あるのが特に好ましい。
も、空隙率は75〜98%であることが望ましい。75
%未満である場合、遮水シートに形成されてから基布内
部にクラックが生じ遮水性能が低くなることがあり、逆
に98%を越える場合には、緩凝固浸透性液の保持性能
が不十分となり、基布内部にクラックが発生しやすくな
る。これらのことから見ると、空隙率は85〜94%で
あるのが特に好ましい。
【0034】特に、処理アクリル系繊維をダブルニット
三重構造編地のインレイ組織として基布総重量の5%〜
45%挿入することが望ましい。これは、強力の比較的
低い該繊維を有効的に使用するための方策を勘案したも
のである。前記空気交絡処理(タスラン加工)による芯
鞘構造の鞘部に該繊維を供給した繊維を配すれば、高い
表面積の捕捉部を効果的に得ることが可能となる。この
場合、該繊維の割合が10〜25%であるのが実用的で
ある。
三重構造編地のインレイ組織として基布総重量の5%〜
45%挿入することが望ましい。これは、強力の比較的
低い該繊維を有効的に使用するための方策を勘案したも
のである。前記空気交絡処理(タスラン加工)による芯
鞘構造の鞘部に該繊維を供給した繊維を配すれば、高い
表面積の捕捉部を効果的に得ることが可能となる。この
場合、該繊維の割合が10〜25%であるのが実用的で
ある。
【0035】吹き付け遮水シート工法で用いる、緩凝固
浸透性液は金属酸化物を含有するアニオン性ゴムアスフ
ァルトエマルジョンを主成分とするが、使用するエマル
ジョンは、エマルジョン濃度が低すぎると浸透性が過大
となり、地表側への流失ロスが多くなる。また逆に高す
ぎると、多孔性シートへの含浸が不十分になるので、固
形分は50〜80重量%の範囲が適当である。
浸透性液は金属酸化物を含有するアニオン性ゴムアスフ
ァルトエマルジョンを主成分とするが、使用するエマル
ジョンは、エマルジョン濃度が低すぎると浸透性が過大
となり、地表側への流失ロスが多くなる。また逆に高す
ぎると、多孔性シートへの含浸が不十分になるので、固
形分は50〜80重量%の範囲が適当である。
【0036】通常、ゴムアスファルトエマルジョンの選
択は、仕上用の遮水シートの場合はゴムアスファルトが
選択され、下地用の遮水シートの場合にはアスファルト
エマルジョンでもよいというのが一般的であるが、限定
されるものではない。金属酸化物としては酸化亜鉛、酸
化マグネシウムなどが挙げられ、含有率は0.1〜5重
量%の範囲が適当である。
択は、仕上用の遮水シートの場合はゴムアスファルトが
選択され、下地用の遮水シートの場合にはアスファルト
エマルジョンでもよいというのが一般的であるが、限定
されるものではない。金属酸化物としては酸化亜鉛、酸
化マグネシウムなどが挙げられ、含有率は0.1〜5重
量%の範囲が適当である。
【0037】本発明において、緩凝固浸透性液が金属酸
化物を含有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョ
ンとゲル化剤としてアンモニウム塩水溶液とを混合した
混合液を使用する場合、使用するゴムアスファルトエマ
ルジョンは、アニオン性で金属酸化物を含有しているも
のの、エマルジョン濃度が低すぎると浸透性が過大とな
り、地表側への流失ロスが多くなる。また逆に高すぎる
と、多孔性シートへの含浸が不十分になる。このため、
固形分は50〜80重量%の範囲が適当となる。
化物を含有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョ
ンとゲル化剤としてアンモニウム塩水溶液とを混合した
混合液を使用する場合、使用するゴムアスファルトエマ
ルジョンは、アニオン性で金属酸化物を含有しているも
のの、エマルジョン濃度が低すぎると浸透性が過大とな
り、地表側への流失ロスが多くなる。また逆に高すぎる
と、多孔性シートへの含浸が不十分になる。このため、
固形分は50〜80重量%の範囲が適当となる。
【0038】本発明に使用するのが好ましい前記ゲル化
剤としてのアンモニウム塩は、硫酸アンモニウム、硝酸
アンモニウム、スルファン酸アンモニウム、炭酸アンモ
ニウム等が挙げられ、水溶液濃度は3〜40重量%の範
囲が適当である。アンモニウム塩水溶液は、通常アルコ
ール又はその誘導体を含有する。
剤としてのアンモニウム塩は、硫酸アンモニウム、硝酸
アンモニウム、スルファン酸アンモニウム、炭酸アンモ
ニウム等が挙げられ、水溶液濃度は3〜40重量%の範
囲が適当である。アンモニウム塩水溶液は、通常アルコ
ール又はその誘導体を含有する。
【0039】上記アルコールとしては、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、プチルアルコール、ノルマル
オクチルアルコール、イソオクチルアルコール等が挙げ
られ、含有率は0.1〜15重量%の範囲が適当であ
る。
ル、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、プチルアルコール、ノルマル
オクチルアルコール、イソオクチルアルコール等が挙げ
られ、含有率は0.1〜15重量%の範囲が適当であ
る。
【0040】吹き付け遮水シート工法で用いられる緩凝
固浸透性液が、金属酸化物を含有するアニオン性ゴムア
スファルトエマルジョンとゲル化剤としてのアンモニウ
ム塩水溶液とを混合した混合液であるばあいのゲル化機
構は、エマルジョン中の金属酸化物とゲル化剤としての
アンモニウム塩とが反応して金属アンモニウム錯塩を形
成し、pHの低下によって金属イオンが遊離され、これ
がエマルジョン中の乳化剤と反応して不溶性の金属石鹸
が形成され、エマルジョンの不安定化が促進されると共
に、均一な凝固が同時に促進されることに依存する。
固浸透性液が、金属酸化物を含有するアニオン性ゴムア
スファルトエマルジョンとゲル化剤としてのアンモニウ
ム塩水溶液とを混合した混合液であるばあいのゲル化機
構は、エマルジョン中の金属酸化物とゲル化剤としての
アンモニウム塩とが反応して金属アンモニウム錯塩を形
成し、pHの低下によって金属イオンが遊離され、これ
がエマルジョン中の乳化剤と反応して不溶性の金属石鹸
が形成され、エマルジョンの不安定化が促進されると共
に、均一な凝固が同時に促進されることに依存する。
【0041】この際、アルコール及びその誘導体は、凝
固の緩衝剤として作用し、均一な凝固をもたらすために
働く。
固の緩衝剤として作用し、均一な凝固をもたらすために
働く。
【0042】このように、ゲル化剤としてのアンモニウ
ム塩を混合して用いる緩凝固浸透性液のゲル化機構は、
ゲル化剤としてのアンモニウム塩によるエマルジョンの
破壊であるため、混合比が多少ずれても物性のばらつき
が少なく、大型の吹き付け機械による大量吹き付けが可
能になり、施工効率を大幅に向上できるのが最大の特徴
である。
ム塩を混合して用いる緩凝固浸透性液のゲル化機構は、
ゲル化剤としてのアンモニウム塩によるエマルジョンの
破壊であるため、混合比が多少ずれても物性のばらつき
が少なく、大型の吹き付け機械による大量吹き付けが可
能になり、施工効率を大幅に向上できるのが最大の特徴
である。
【0043】
【実施例】以下実施例により本発明をより具体的に説明
する。本明細書における特性値は、下記により求めた。 ゴムアスファルト捕捉率=[(24時間経過後重量−基
布重量)/基布重量]×100% 空隙率=[(基布体積−繊維体積ーゴムアス体積)/基
布体積]×100%耐水圧性:1kg/cm2の加圧水
による漏水の有無 なお、ポリエステルの比重は、1.38g/cm3、ラ
ンエース繊維比重は1.16g/cm3、ゴムアスの比
重は1.0g/cm3で計算した。
する。本明細書における特性値は、下記により求めた。 ゴムアスファルト捕捉率=[(24時間経過後重量−基
布重量)/基布重量]×100% 空隙率=[(基布体積−繊維体積ーゴムアス体積)/基
布体積]×100%耐水圧性:1kg/cm2の加圧水
による漏水の有無 なお、ポリエステルの比重は、1.38g/cm3、ラ
ンエース繊維比重は1.16g/cm3、ゴムアスの比
重は1.0g/cm3で計算した。
【0044】実施例1 16ゲージの丸編機を用い、表地ウェール密度8本/イ
ンチ、裏地ウェール密度16本/インチのニット部、イ
ンレイ部、タック部からなる次の複層構造編地を製造し
た。アクリロニトリル系重合体を7.2モル/1000
gの密度のアルカリ金属水酸化物水溶液で処理して表面
を鹸化させた鹸化アクリル系繊維(東洋紡績(株)製、
商品名ランエース、dpf=5デニール、51mmカッ
ト)から得られた150デニールの紡績糸を基本単位と
してインレイ部に重量比で21%挿入た。その他表地、
裏地のニット部及びタック部にはポリエステル糸条(d
pf=5.2デニール、トータル500デニール)を挿
入した。得られた厚さ3.6mm、空隙率93%の複層
構造編地を塩化カルシウム水溶液(10重量%)に浸漬
し、100℃×2分乾燥した後、降雨を想定した完全浸
水処理を行い、ついで風乾(48時間)を行った。この
試料を、タテヨコ30cmに切り出し、金属酸化物を含
有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョン(日新
工業(株)製、商品名プレノPコート)(主剤A)とア
ンモニウム塩水溶液(帝国化学産業(株)製、商品名ア
クリサイズMEー18)(硬化剤B)とからなる緩凝固
浸透性液に十分浸漬した後、図1に示す台座の60゜の
斜面(1)上に貼り付け(3)、24時間経過後のゴム
アスファルト捕捉率を評価した(図1参照)。なお、ゴ
ムアスファルトの流動性をよくするため、斜面上には予
め目合い2cm2の防鳥ネット(2)を敷設しておい
た。また、ゴムアスファルトコート後の空隙率と耐水圧
性を測定した。 ゴムアスファルト捕捉率:605% 空隙率:8% 耐水圧性:漏水を認めない。 このように、非常に高いゴムアスファルト捕捉性能と低
い空隙率を有し、耐水圧性試験においても漏水の認めら
れない良好な結果であった(表1参照)。
ンチ、裏地ウェール密度16本/インチのニット部、イ
ンレイ部、タック部からなる次の複層構造編地を製造し
た。アクリロニトリル系重合体を7.2モル/1000
gの密度のアルカリ金属水酸化物水溶液で処理して表面
を鹸化させた鹸化アクリル系繊維(東洋紡績(株)製、
商品名ランエース、dpf=5デニール、51mmカッ
ト)から得られた150デニールの紡績糸を基本単位と
してインレイ部に重量比で21%挿入た。その他表地、
裏地のニット部及びタック部にはポリエステル糸条(d
pf=5.2デニール、トータル500デニール)を挿
入した。得られた厚さ3.6mm、空隙率93%の複層
構造編地を塩化カルシウム水溶液(10重量%)に浸漬
し、100℃×2分乾燥した後、降雨を想定した完全浸
水処理を行い、ついで風乾(48時間)を行った。この
試料を、タテヨコ30cmに切り出し、金属酸化物を含
有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョン(日新
工業(株)製、商品名プレノPコート)(主剤A)とア
ンモニウム塩水溶液(帝国化学産業(株)製、商品名ア
クリサイズMEー18)(硬化剤B)とからなる緩凝固
浸透性液に十分浸漬した後、図1に示す台座の60゜の
斜面(1)上に貼り付け(3)、24時間経過後のゴム
アスファルト捕捉率を評価した(図1参照)。なお、ゴ
ムアスファルトの流動性をよくするため、斜面上には予
め目合い2cm2の防鳥ネット(2)を敷設しておい
た。また、ゴムアスファルトコート後の空隙率と耐水圧
性を測定した。 ゴムアスファルト捕捉率:605% 空隙率:8% 耐水圧性:漏水を認めない。 このように、非常に高いゴムアスファルト捕捉性能と低
い空隙率を有し、耐水圧性試験においても漏水の認めら
れない良好な結果であった(表1参照)。
【0045】
【表1】
【0046】実施例2 同様に16ゲージの丸編機を用い、表地ウェール密度8
本/インチ、裏地ウェール密度16本/インチのニット
部、インレイ部、タック部からなる複層構造編地を製造
した。アクリロニトリル系重合体を7.2モル/100
0gの濃度のアルカリ金属水酸化物水溶液で処理して表
面を鹸化させた鹸化アクリル系繊維(東洋紡績(株)、
製、商品名ランエース、dpf=5デニール、トータル
300デニール)を鞘部に、ポリエステル糸条(強力が
上記鹸化アクリル系繊維の2.2倍、dpf=5.2デ
ニール、トータル500デニール)を芯部にして、鞘部
のオーバーフィード15%、芯部のオーバーフィード5
%で空気絡合処理を施した複合糸条をインレイ部に重量
比で19%挿入した。その他表地、裏地の各ニット部及
びタック部には500デニール、単糸デニール5.2デ
ニールのポリエステル糸条を挿入した。アクリル繊維の
複層構造編地総重量に占める割合は7.5%であった。
得られた厚さ3.7mm、空隙率91%の複層構造編地
を塩化カルシウム水溶液(10重量%)に浸漬し、10
0℃×2分乾燥した後、降雨を想定した完全浸水処理、
風乾(48時間)を行った。この試料を、タテヨコ30
cmに切り出し、金属酸化物を含有するアニオン性ゴム
アスファルトエマルジョン(日新工業(株)製、商品名
プレノPコート)(主剤A)とアンモニウム塩水溶液
(帝国化学産業(株)製、商品名アクリサイズMEー1
8)(硬化剤B)とからなる緩凝固浸透性液に十分浸漬
した後、実施例1と同様に60゜の斜面上に貼り付け2
4時間経過後のゴムアスファルト捕捉率を評価した。ま
た、ゴムアスファルトコート後の空隙率と耐水圧性を測
定した。 ゴムアスファルト捕捉率:553% 空隙率:13% 耐水圧性:漏水を認めない。 このように、非常に高いゴムアスファルト捕捉性能と低
い空隙率を有し、耐水圧性試験においても漏水の認めら
れない良好な結果であった(表1参照)。
本/インチ、裏地ウェール密度16本/インチのニット
部、インレイ部、タック部からなる複層構造編地を製造
した。アクリロニトリル系重合体を7.2モル/100
0gの濃度のアルカリ金属水酸化物水溶液で処理して表
面を鹸化させた鹸化アクリル系繊維(東洋紡績(株)、
製、商品名ランエース、dpf=5デニール、トータル
300デニール)を鞘部に、ポリエステル糸条(強力が
上記鹸化アクリル系繊維の2.2倍、dpf=5.2デ
ニール、トータル500デニール)を芯部にして、鞘部
のオーバーフィード15%、芯部のオーバーフィード5
%で空気絡合処理を施した複合糸条をインレイ部に重量
比で19%挿入した。その他表地、裏地の各ニット部及
びタック部には500デニール、単糸デニール5.2デ
ニールのポリエステル糸条を挿入した。アクリル繊維の
複層構造編地総重量に占める割合は7.5%であった。
得られた厚さ3.7mm、空隙率91%の複層構造編地
を塩化カルシウム水溶液(10重量%)に浸漬し、10
0℃×2分乾燥した後、降雨を想定した完全浸水処理、
風乾(48時間)を行った。この試料を、タテヨコ30
cmに切り出し、金属酸化物を含有するアニオン性ゴム
アスファルトエマルジョン(日新工業(株)製、商品名
プレノPコート)(主剤A)とアンモニウム塩水溶液
(帝国化学産業(株)製、商品名アクリサイズMEー1
8)(硬化剤B)とからなる緩凝固浸透性液に十分浸漬
した後、実施例1と同様に60゜の斜面上に貼り付け2
4時間経過後のゴムアスファルト捕捉率を評価した。ま
た、ゴムアスファルトコート後の空隙率と耐水圧性を測
定した。 ゴムアスファルト捕捉率:553% 空隙率:13% 耐水圧性:漏水を認めない。 このように、非常に高いゴムアスファルト捕捉性能と低
い空隙率を有し、耐水圧性試験においても漏水の認めら
れない良好な結果であった(表1参照)。
【0047】比較例1 同様に16ゲージの丸編機を用い、表地ウェール密度8
本/インチ、裏地ウェール密度16本/インチのニット
部、インレイ部、タック部からなる次の複層構造編地を
製造した。アクリロニトリル系重合体を7.2モル/1
000gの密度のアルカリ金属水酸化物水溶液で処理し
て表面を鹸化させた鹸化アクリル系繊維(東洋紡績
(株)製、商品名ランエース、dpf=5デニール、5
1mmカット)から得られた150デニールの紡績糸を
基本単位としてインレイ部に重量比で21%挿入した。
その他表地、裏地のニット部及びタック部にはポリエス
テル糸条(dpf=5.2デニール、トータル500デ
ニール)を挿入し、厚さ3.6mm、空隙率93%の複
層構造編地を得た。この(多価金属塩による処理を行っ
ていない)試料を、タテヨコ30cmに切り出し、金属
酸化物を含有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジ
ョン(日新工業(株)製、商品名プレノPコート)(主
剤A)とアンモニウム塩水溶液(帝国化学産業(株)
製、商品名アクリサイズMEー18)(硬化剤B)とか
らなる緩凝固浸透性液に十分浸漬した後、実施例1と同
様に60゜の斜面上に貼り付け24時間経過後のゴムア
スファルト捕捉率を評価した。また、ゴムアスファルト
コート後の空隙率と耐水圧性を測定した。 ゴムアスファルト捕捉率:456% 空隙率:26% 耐水圧性:漏水が発生した。 このように、低いゴムアスファルト捕捉性能と高い空隙
率を有し、耐水圧性試験においても漏水の認められると
いう劣った結果であった(表1参照)。
本/インチ、裏地ウェール密度16本/インチのニット
部、インレイ部、タック部からなる次の複層構造編地を
製造した。アクリロニトリル系重合体を7.2モル/1
000gの密度のアルカリ金属水酸化物水溶液で処理し
て表面を鹸化させた鹸化アクリル系繊維(東洋紡績
(株)製、商品名ランエース、dpf=5デニール、5
1mmカット)から得られた150デニールの紡績糸を
基本単位としてインレイ部に重量比で21%挿入した。
その他表地、裏地のニット部及びタック部にはポリエス
テル糸条(dpf=5.2デニール、トータル500デ
ニール)を挿入し、厚さ3.6mm、空隙率93%の複
層構造編地を得た。この(多価金属塩による処理を行っ
ていない)試料を、タテヨコ30cmに切り出し、金属
酸化物を含有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジ
ョン(日新工業(株)製、商品名プレノPコート)(主
剤A)とアンモニウム塩水溶液(帝国化学産業(株)
製、商品名アクリサイズMEー18)(硬化剤B)とか
らなる緩凝固浸透性液に十分浸漬した後、実施例1と同
様に60゜の斜面上に貼り付け24時間経過後のゴムア
スファルト捕捉率を評価した。また、ゴムアスファルト
コート後の空隙率と耐水圧性を測定した。 ゴムアスファルト捕捉率:456% 空隙率:26% 耐水圧性:漏水が発生した。 このように、低いゴムアスファルト捕捉性能と高い空隙
率を有し、耐水圧性試験においても漏水の認められると
いう劣った結果であった(表1参照)。
【0048】比較例2 同様に16ゲージの丸編機を用い、表地ウェール密度8
本/インチ、裏地ウェール密度16本/インチのニット
部、インレイ部、タック部からなる複層構造編地全て
に、ポリエステル糸条(dpf=5.2デニール、トー
タル500デニール)を挿入した(インレイ部20%、
表地部20%、裏地部40%、タック部20%)。この
試料を、タテヨコ30cmに切り出し、金属酸化物を含
有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョン(日新
工業(株)製、商品名プレノPコート)(主剤A)とア
ンモニウム塩水溶液(帝国化学産業(株)製、商品名ア
クリサイズMEー18)(硬化剤B)とからなる緩凝固
浸透性液に十分浸漬した後、実施例1と同様に60゜の
斜面上に貼り付け24時間経過後のゴムアスファルト捕
捉率を評価した。また、ゴムアスファルトコート後の空
隙率と耐水圧性を測定した。 ゴムアスファルト捕捉率:367% 空隙率:28% 耐水圧性:漏水が発生した。 このように、低いゴムアスファルト捕捉性能と高い空隙
率を有し、耐水圧性試験においても漏水の認められると
いう劣った結果であった(表1参照)。
本/インチ、裏地ウェール密度16本/インチのニット
部、インレイ部、タック部からなる複層構造編地全て
に、ポリエステル糸条(dpf=5.2デニール、トー
タル500デニール)を挿入した(インレイ部20%、
表地部20%、裏地部40%、タック部20%)。この
試料を、タテヨコ30cmに切り出し、金属酸化物を含
有するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョン(日新
工業(株)製、商品名プレノPコート)(主剤A)とア
ンモニウム塩水溶液(帝国化学産業(株)製、商品名ア
クリサイズMEー18)(硬化剤B)とからなる緩凝固
浸透性液に十分浸漬した後、実施例1と同様に60゜の
斜面上に貼り付け24時間経過後のゴムアスファルト捕
捉率を評価した。また、ゴムアスファルトコート後の空
隙率と耐水圧性を測定した。 ゴムアスファルト捕捉率:367% 空隙率:28% 耐水圧性:漏水が発生した。 このように、低いゴムアスファルト捕捉性能と高い空隙
率を有し、耐水圧性試験においても漏水の認められると
いう劣った結果であった(表1参照)。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明の吹き付け遮水シー
ト工法用基布は、緩凝固浸透性液の差による硬化時間の
影響、さらには急斜面等の過酷な条件下での施工に際し
ても、タレ等の問題が発生せず、1回吹きでも優れた遮
水性能を出すことができる、吹き付け遮水シート工法用
基布である。請求項2記載の発明の吹き付け遮水シート
工法用基布は加水分解反応による親水化がなされ、優れ
た親水性架橋重合体となる。請求項3記載の発明の吹き
付け遮水シート工法用基布は他の繊維による補強効果が
あり、かつ、緩凝固浸透性液の硬化も優れたものであ
る。請求項4記載の発明の吹き付け遮水シート工法用基
布は、緩凝固浸透性液の含浸性および保持性に優れ、基
布内部に亀裂が発生するようなことがない。請求項5記
載の吹き付け遮水シート工法用基布は緩凝固浸透性液の
硬化を促進し、また、比較的強力が低い処理アクリル系
繊維を有効に使用することができる。請求項6記載の基
布を用いる吹き付け遮水シート工法は、緩凝固浸透性液
のゲル化が均一で安定しており、大量吹き付けが可能に
なり、施工効率も大幅に向上する。
ト工法用基布は、緩凝固浸透性液の差による硬化時間の
影響、さらには急斜面等の過酷な条件下での施工に際し
ても、タレ等の問題が発生せず、1回吹きでも優れた遮
水性能を出すことができる、吹き付け遮水シート工法用
基布である。請求項2記載の発明の吹き付け遮水シート
工法用基布は加水分解反応による親水化がなされ、優れ
た親水性架橋重合体となる。請求項3記載の発明の吹き
付け遮水シート工法用基布は他の繊維による補強効果が
あり、かつ、緩凝固浸透性液の硬化も優れたものであ
る。請求項4記載の発明の吹き付け遮水シート工法用基
布は、緩凝固浸透性液の含浸性および保持性に優れ、基
布内部に亀裂が発生するようなことがない。請求項5記
載の吹き付け遮水シート工法用基布は緩凝固浸透性液の
硬化を促進し、また、比較的強力が低い処理アクリル系
繊維を有効に使用することができる。請求項6記載の基
布を用いる吹き付け遮水シート工法は、緩凝固浸透性液
のゲル化が均一で安定しており、大量吹き付けが可能に
なり、施工効率も大幅に向上する。
【図1】本発明におけるゴムアスファルト捕捉率を測定
するための台座を示す図。
するための台座を示す図。
1 60度傾斜の斜面 2 目合い2cm2の防鳥ネット 3 30cm×30cmの基布用布帛
Claims (6)
- 【請求項1】 金属酸化物を含有するアニオン性ゴム
アスファルトエマルジョンを主成分とする緩凝固浸透性
液を吹き付け、含浸させる吹き付け遮水シート工法用に
用いる基布であって、アクリロニトリル系重合体をアル
カリ金属水酸化物水溶液で処理して表面を鹸化させた鹸
化アクリル系繊維の表面を多価金属塩水溶液で処理して
なる処理アクリル系繊維を5%以上含有する布帛からな
ることを特徴とする吹き付け遮水シート工法用基布。 - 【請求項2】 アクリロニトリル系重合体を処理し表
面を鹸化させるアルカリ金属水酸化物水溶液の濃度が、
6.00〜8.85モル/1000gであることを特徴
とする請求項1記載の吹き付け遮水シート工法用基布。 - 【請求項3】 布帛が、処理アクリル系繊維と該繊維
よりも強力が1.2倍以上の他の繊維とからなり、該処
理アクリル系繊維の割合が5〜70重量%であることを
特徴とする請求項1又は2記載の吹き付け遮水シート工
法用基布。 - 【請求項4】 布帛が、複層構造編地からなる空隙率
75〜98%の多孔性布帛であることを特徴とする請求
項1、2又は3記載の吹き付け遮水シート工法用基布。 - 【請求項5】 処理アクリル系繊維が、ダブルニット
三重構造編地からなる布帛のインレイ組織中で布帛総重
量の5〜45%挿入されていることを特徴とする請求項
1、2、3又は4記載の吹き付け遮水シート工法用基
布。 - 【請求項6】 緩凝固浸透性液が、金属酸化物を含有
するアニオン性ゴムアスファルトエマルジョンとゲル化
剤としてのアンモニウム塩水溶液とを混合した混合液で
あることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記
載の吹き付け遮水シート工法用基布。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8054142A JPH09228237A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 吹き付け遮水シート工法用基布 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8054142A JPH09228237A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 吹き付け遮水シート工法用基布 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228237A true JPH09228237A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12962317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8054142A Pending JPH09228237A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 吹き付け遮水シート工法用基布 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228237A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102080313A (zh) * | 2010-12-08 | 2011-06-01 | 中原工学院 | 一种适合纳米后整理的流水线式服装喷雾后处理装置 |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP8054142A patent/JPH09228237A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102080313A (zh) * | 2010-12-08 | 2011-06-01 | 中原工学院 | 一种适合纳米后整理的流水线式服装喷雾后处理装置 |
| CN102080313B (zh) | 2010-12-08 | 2012-09-05 | 中原工学院 | 一种适合纳米后整理的流水线式服装喷雾后处理装置 |
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