JPH09228535A - 防音天井構造 - Google Patents
防音天井構造Info
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- JPH09228535A JPH09228535A JP8036909A JP3690996A JPH09228535A JP H09228535 A JPH09228535 A JP H09228535A JP 8036909 A JP8036909 A JP 8036909A JP 3690996 A JP3690996 A JP 3690996A JP H09228535 A JPH09228535 A JP H09228535A
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- powder
- sound
- ceiling
- sound absorbing
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低音域においても遮音性能が高く、床衝撃音
を効果的に低減させる。 【解決手段】 階上床材1と、前記階上床材1下部に空
間を挟んで配置される天井材5と、前記階上床材1から
前記天井材5を吊り下げる吊り具25とを含む天井構造
において、粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層
を備えた吸音材(シート状物35)を、前記階上床材1
と対向するように前記天井材5上に配設したことを特徴
とする防音天井構造。
を効果的に低減させる。 【解決手段】 階上床材1と、前記階上床材1下部に空
間を挟んで配置される天井材5と、前記階上床材1から
前記天井材5を吊り下げる吊り具25とを含む天井構造
において、粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層
を備えた吸音材(シート状物35)を、前記階上床材1
と対向するように前記天井材5上に配設したことを特徴
とする防音天井構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防音天井構造に関す
る。本発明は、さらに詳しくは、階上床材と、前記階上
床材下部に空隙を設けて配置される天井材と、前記階上
床材から前記天井材を吊り下げる吊り具とを含む防音天
井構造に関し、戸建住宅や集合住宅等において、階上か
ら階下への床衝撃音を低減させるものである。
る。本発明は、さらに詳しくは、階上床材と、前記階上
床材下部に空隙を設けて配置される天井材と、前記階上
床材から前記天井材を吊り下げる吊り具とを含む防音天
井構造に関し、戸建住宅や集合住宅等において、階上か
ら階下への床衝撃音を低減させるものである。
【0002】
【従来の技術】戸建住宅や集合住宅等の天井構造は、階
上床材(階上の床版に相当する部位)の下面に設置した
複数の吊り木を介して天井材を固定することにより、階
上床材と天井材との間に空隙を設けた構造となってい
る。たとえば、戸建住宅の場合は、図10に示すよう
に、階上の梁11から吊り木21および野縁受22を吊
り下げ、野縁23および天井表面材4からなる天井材5
を、吊り木21および野縁受22で固定している。ま
た、集合住宅の場合は、図11に示すように、コンクリ
ートスラブ12に吊りボルト24および野縁受22を吊
り下げ、野縁23および天井表面材4からなる天井材5
を、吊りボルト24および野縁受22で固定している。
上床材(階上の床版に相当する部位)の下面に設置した
複数の吊り木を介して天井材を固定することにより、階
上床材と天井材との間に空隙を設けた構造となってい
る。たとえば、戸建住宅の場合は、図10に示すよう
に、階上の梁11から吊り木21および野縁受22を吊
り下げ、野縁23および天井表面材4からなる天井材5
を、吊り木21および野縁受22で固定している。ま
た、集合住宅の場合は、図11に示すように、コンクリ
ートスラブ12に吊りボルト24および野縁受22を吊
り下げ、野縁23および天井表面材4からなる天井材5
を、吊りボルト24および野縁受22で固定している。
【0003】このような天井構造に用いられる天井表面
材4として、一般には、石膏ボード、合板等が挙げられ
る。
材4として、一般には、石膏ボード、合板等が挙げられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の天井構造では、
階上での飛び跳ねや歩行、物の落下等に起因する床衝撃
音が問題となっている。床衝撃音の伝播経路としては、
階上床材の振動が吊り木を介して天井材に伝わる固体
伝播経路と、階上床材からの放射音が階上床材と天井
材との間の空気層を音波として伝わる空気伝播経路とが
考えられている。しかし、このような従来の天井構造で
は、いずれの伝播経路においても低音域での遮音性能が
特に低いため、床衝撃音を低減させることは困難であ
り、低音域での遮音性を向上させることが望まれてい
る。
階上での飛び跳ねや歩行、物の落下等に起因する床衝撃
音が問題となっている。床衝撃音の伝播経路としては、
階上床材の振動が吊り木を介して天井材に伝わる固体
伝播経路と、階上床材からの放射音が階上床材と天井
材との間の空気層を音波として伝わる空気伝播経路とが
考えられている。しかし、このような従来の天井構造で
は、いずれの伝播経路においても低音域での遮音性能が
特に低いため、床衝撃音を低減させることは困難であ
り、低音域での遮音性を向上させることが望まれてい
る。
【0005】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、低音域においても遮音性能が高く、床衝撃音を効
果的に低減させることができる天井構造を提供すること
である。
題は、低音域においても遮音性能が高く、床衝撃音を効
果的に低減させることができる天井構造を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の防音天
井構造は、階上床材と、階上床材下部に空間を挟んで配
置される天井材と、階上床材から天井材を吊り下げる吊
り具とを含む天井構造において、粒子の振動により吸音
性能を発現する粉体層を備えた吸音材を、階上床材と対
向するように天井材上に配設したことを特徴としてい
る。
井構造は、階上床材と、階上床材下部に空間を挟んで配
置される天井材と、階上床材から天井材を吊り下げる吊
り具とを含む天井構造において、粒子の振動により吸音
性能を発現する粉体層を備えた吸音材を、階上床材と対
向するように天井材上に配設したことを特徴としてい
る。
【0007】請求項2に記載の防音天井構造は、請求項
1に記載のものにおいて、吸音材は、200kg/m3 以下
のかさ密度と1.0×103 〜1.0×106N/m2 の範
囲内のヤング率とを有する多孔質基材からなる層をも備
え、多孔質基材からなる層が粉体層の下方に重ね合わさ
れている。請求項3に記載の防音天井構造は、請求項1
または2に記載のものにおいて、天井材は少なくとも1
枚の多孔質ボードを備えている。多孔質ボードは200
〜500kg/m3 の範囲内のかさ密度と1.0×108 〜
1.0×1010 N/m2 の範囲内のヤング率とを有する。
1に記載のものにおいて、吸音材は、200kg/m3 以下
のかさ密度と1.0×103 〜1.0×106N/m2 の範
囲内のヤング率とを有する多孔質基材からなる層をも備
え、多孔質基材からなる層が粉体層の下方に重ね合わさ
れている。請求項3に記載の防音天井構造は、請求項1
または2に記載のものにおいて、天井材は少なくとも1
枚の多孔質ボードを備えている。多孔質ボードは200
〜500kg/m3 の範囲内のかさ密度と1.0×108 〜
1.0×1010 N/m2 の範囲内のヤング率とを有する。
【0008】請求項4に記載の防音天井構造は、請求項
1〜3のいずれかに記載のものにおいて、粉体層が吸音
性能を発現する粉体を音響的に透明な基材で保持したシ
ート状物であり、粉体層の厚みが5mm以下である。請求
項5に記載の防音天井構造は、請求項4に記載のものに
おいて、粉体が、0.1〜1000μmの平均粒径と
0.1〜1.5g/cm3 の範囲のかさ密度とを有する。
1〜3のいずれかに記載のものにおいて、粉体層が吸音
性能を発現する粉体を音響的に透明な基材で保持したシ
ート状物であり、粉体層の厚みが5mm以下である。請求
項5に記載の防音天井構造は、請求項4に記載のものに
おいて、粉体が、0.1〜1000μmの平均粒径と
0.1〜1.5g/cm3 の範囲のかさ密度とを有する。
【0009】請求項6に記載の防音天井構造は、請求項
4に記載のものにおいて、粉体が、粒状粒子からなる粉
体とバネ定数1×102N/m以下の微小繊維体からなる粉
体との混合粉体である。請求項7に記載の防音天井構造
は、請求項4に記載のものにおいて、粉体が、粒状粒子
と前記粒状粒子の表面に付着した微小繊維体とを有し、
前記微小繊維体が1×102N/m以下のバネ定数を有す
る。
4に記載のものにおいて、粉体が、粒状粒子からなる粉
体とバネ定数1×102N/m以下の微小繊維体からなる粉
体との混合粉体である。請求項7に記載の防音天井構造
は、請求項4に記載のものにおいて、粉体が、粒状粒子
と前記粒状粒子の表面に付着した微小繊維体とを有し、
前記微小繊維体が1×102N/m以下のバネ定数を有す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の防音天井構造は、たとえ
ば、図1に示す構造を有する。この防音天井構造は、階
上床材1と、天井材5と、吊り具25とを含んでいる。
天井材5は、吊り具25によって階上床材1から吊り下
げられている。図1では、天井材5は野縁23と天井表
面材4とからなっているが、天井材5は天井表面材4の
みからなり、天井表面材4が直接吊り具25と接続し、
階上床材1から吊り下げられていてもよい。また、図1
では、吊り具25は吊りボルト24と野縁受22とから
の2つの部材からなっているが、これらの機能を合わせ
もつ単一の部材であってもよい。
ば、図1に示す構造を有する。この防音天井構造は、階
上床材1と、天井材5と、吊り具25とを含んでいる。
天井材5は、吊り具25によって階上床材1から吊り下
げられている。図1では、天井材5は野縁23と天井表
面材4とからなっているが、天井材5は天井表面材4の
みからなり、天井表面材4が直接吊り具25と接続し、
階上床材1から吊り下げられていてもよい。また、図1
では、吊り具25は吊りボルト24と野縁受22とから
の2つの部材からなっているが、これらの機能を合わせ
もつ単一の部材であってもよい。
【0011】この防音天井構造は、階上床材1と対向す
るように天井材5上に吸音材を配設している。吸音材は
粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層を備えてお
り、前記粉体層のみを備えたものであってもよく、粉体
層と別の吸音性材料との複合材であってもよい。図1の
吸音材は粉体層のみを備え、粉体層として粒子の振動に
より吸音性能を発現する粉体33を音響的に透明な基材
からなる表面シート34で保持したシート状物35が示
されている。
るように天井材5上に吸音材を配設している。吸音材は
粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層を備えてお
り、前記粉体層のみを備えたものであってもよく、粉体
層と別の吸音性材料との複合材であってもよい。図1の
吸音材は粉体層のみを備え、粉体層として粒子の振動に
より吸音性能を発現する粉体33を音響的に透明な基材
からなる表面シート34で保持したシート状物35が示
されている。
【0012】本発明の防音天井構造では、階上床材1に
衝撃音が発生したときに、衝撃音が階上床材1から天井
材5との間の空間に放射され、この空間を音波として伝
わる。この音波に対して、吸音材(シート状物35)が
備えている粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層
の縦振動に基づいた低音域での吸音作用の発現によって
吸音効果が発揮され、床衝撃音は低減する。
衝撃音が発生したときに、衝撃音が階上床材1から天井
材5との間の空間に放射され、この空間を音波として伝
わる。この音波に対して、吸音材(シート状物35)が
備えている粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層
の縦振動に基づいた低音域での吸音作用の発現によって
吸音効果が発揮され、床衝撃音は低減する。
【0013】上述のように、粉体層は粒子の振動により
吸音作用を発現するものであれば特に限定はない。この
ような粉体層として、粒子の振動により吸音性能を発現
する粉体を音響的に透明な基材で保持したシート状物
で、粉体層の厚み5mm以下であるものが、取扱い性が向
上するとともに、粉体の偏り等による吸音特性の低下が
抑制でき、低周波域での吸音作用が高くなり、床衝撃音
は効果的に低減するため好ましい。
吸音作用を発現するものであれば特に限定はない。この
ような粉体層として、粒子の振動により吸音性能を発現
する粉体を音響的に透明な基材で保持したシート状物
で、粉体層の厚み5mm以下であるものが、取扱い性が向
上するとともに、粉体の偏り等による吸音特性の低下が
抑制でき、低周波域での吸音作用が高くなり、床衝撃音
は効果的に低減するため好ましい。
【0014】シート状物の具体例としては、粒子の振動
により吸音作用を発現する粉体を音響的に透明な表面シ
ートにより閉塞された構造のものや、粒子の振動により
吸音作用を発現する粉体を不織布、ガラスウール、ロッ
クウール等のシート状繊維構造体内部に充填するか、ま
たは、メッシュ状になった高分子シート、ペーパーハニ
カム等のセル構造体内部に充填して、音響的に透明な表
面シートにより閉塞された構造のものを挙げることがで
きる。シート状物はこのような構造を有しているため、
粉体の偏り等による吸音性能の低下を抑制し、材料とし
ての取り扱い性にも優れている。
により吸音作用を発現する粉体を音響的に透明な表面シ
ートにより閉塞された構造のものや、粒子の振動により
吸音作用を発現する粉体を不織布、ガラスウール、ロッ
クウール等のシート状繊維構造体内部に充填するか、ま
たは、メッシュ状になった高分子シート、ペーパーハニ
カム等のセル構造体内部に充填して、音響的に透明な表
面シートにより閉塞された構造のものを挙げることがで
きる。シート状物はこのような構造を有しているため、
粉体の偏り等による吸音性能の低下を抑制し、材料とし
ての取り扱い性にも優れている。
【0015】吸音性能を発現する粉体(粒子の振動によ
り吸音性能を発現する粉体層を構成する粉体、たとえ
ば、シート状物に用いられ、音響的に透明な基材で保持
される粉体)としては、0.1〜1000μmの平均粒
径と0.1〜1.5g/cm3 の範囲のかさ密度とを有する
粉体、粒状体からなる粉体とバネ定数1×102N/m以下
の微小繊維体からなる粉体との混合粉体、または、粒状
粒子と前記粒状粒子の表面に付着した微小繊維体とを有
し微小繊維体が1×102N/m以下のバネ定数を有する粉
体が挙げられる。
り吸音性能を発現する粉体層を構成する粉体、たとえ
ば、シート状物に用いられ、音響的に透明な基材で保持
される粉体)としては、0.1〜1000μmの平均粒
径と0.1〜1.5g/cm3 の範囲のかさ密度とを有する
粉体、粒状体からなる粉体とバネ定数1×102N/m以下
の微小繊維体からなる粉体との混合粉体、または、粒状
粒子と前記粒状粒子の表面に付着した微小繊維体とを有
し微小繊維体が1×102N/m以下のバネ定数を有する粉
体が挙げられる。
【0016】シート状物における粉体としては、0.1
〜1000μmの平均粒径と0.1〜1.5g/cm3 の範
囲のかさ密度とを有する粉体が望ましい。このように平
均粒径およびかさ密度を制御することによって、低音域
での吸音作用が効果的に得られ、床衝撃音が低減するよ
うになる。平均粒径またはかさ密度が前記範囲を外れる
と、低音域での吸音特性に劣るおそれがある。低音域で
の吸音特性をより高めるという点からは、シート状物に
おける粉体として、1〜300μmの平均粒径と0.1
〜0.8g/cm3 の範囲のかさ密度とを有する粉体がより
望ましい。本発明に用いられる粉体としては、フラット
型またはピーク型の、吸音率の周波数特性と持つものが
挙げられる。吸音率の周波数特性がフラット型またはピ
ーク型でないと、低音域での吸音特性に劣るおそれがあ
る。
〜1000μmの平均粒径と0.1〜1.5g/cm3 の範
囲のかさ密度とを有する粉体が望ましい。このように平
均粒径およびかさ密度を制御することによって、低音域
での吸音作用が効果的に得られ、床衝撃音が低減するよ
うになる。平均粒径またはかさ密度が前記範囲を外れる
と、低音域での吸音特性に劣るおそれがある。低音域で
の吸音特性をより高めるという点からは、シート状物に
おける粉体として、1〜300μmの平均粒径と0.1
〜0.8g/cm3 の範囲のかさ密度とを有する粉体がより
望ましい。本発明に用いられる粉体としては、フラット
型またはピーク型の、吸音率の周波数特性と持つものが
挙げられる。吸音率の周波数特性がフラット型またはピ
ーク型でないと、低音域での吸音特性に劣るおそれがあ
る。
【0017】フラット型の、吸音率の周波数特性を有す
るとは、特定の周波数以上の周波数の音波が入射した時
に、ほぼ一定の吸音率を有することである。ここで、特
定の周波数は、粉体層の厚みによって変化するため、そ
の値には特に限定はない。フラット型の、吸音率の周波
数特性を有する粉体としては、 ・バーミキュライト(平均粒径:200〜400μm,
かさ密度:0.1g/cm3) ・湿式シリカ(平均粒径:400〜500μm,かさ密
度:約0.1〜0.2g/cm3 ) ・軟質炭酸カルシウム(平均粒径:1〜2μm,かさ密
度:約0.4g/cm3 ) ・ナイロンパウダー(平均粒径:180〜500μm,
かさ密度:約0.5g/cm 3 ) ・フェライト仮焼品(平均粒径:1.3〜1.5μm,
かさ密度:約1.0g/cm 3 ) ・金マイカ(平均粒径:650μm,かさ密度:約0.
5〜0.6g/cm3 ) 等が挙げられ、それぞれ単独で使用されたり、あるい
は、2以上の粉体が併用されたりする。
るとは、特定の周波数以上の周波数の音波が入射した時
に、ほぼ一定の吸音率を有することである。ここで、特
定の周波数は、粉体層の厚みによって変化するため、そ
の値には特に限定はない。フラット型の、吸音率の周波
数特性を有する粉体としては、 ・バーミキュライト(平均粒径:200〜400μm,
かさ密度:0.1g/cm3) ・湿式シリカ(平均粒径:400〜500μm,かさ密
度:約0.1〜0.2g/cm3 ) ・軟質炭酸カルシウム(平均粒径:1〜2μm,かさ密
度:約0.4g/cm3 ) ・ナイロンパウダー(平均粒径:180〜500μm,
かさ密度:約0.5g/cm 3 ) ・フェライト仮焼品(平均粒径:1.3〜1.5μm,
かさ密度:約1.0g/cm 3 ) ・金マイカ(平均粒径:650μm,かさ密度:約0.
5〜0.6g/cm3 ) 等が挙げられ、それぞれ単独で使用されたり、あるい
は、2以上の粉体が併用されたりする。
【0018】ピーク型の吸音率の周波数特性を有すると
は、吸音率の周波数特性曲線が上に凸の極大値を有する
ことである。ここで、上に凸の極大値となる周波数は、
粉体層の厚みによって変化するため、その値には特に限
定はない。ピーク型の吸音率の周波数特性を有する粉体
としては、シリカ、マイカ、タルク等が挙げられる。よ
り具体的には、たとえば、 ・金マイカ(平均粒径:40μm,かさ密度:約0.4
g/cm3 ) ・湿式シリカ(平均粒径:7〜150μm,かさ密度:
約0.1〜0.3g/cm3) ・球状シリカ(平均粒径:3〜28μm,かさ密度:約
0.3〜0.9g/cm3 ) ・タルク(平均粒径:1.5〜9.4μm,かさ密度:
約0.3〜0.5g/cm3) ・アクリル樹脂微粉体(平均粒径:1〜2μm,かさ密
度:約0.3g/cm3 ) ・ケイ酸カルシウム粉体(平均粒径:20〜30μm,
かさ密度:約0.1g/cm 3 ) ・パーライト粉体(平均粒径:100〜150μm,か
さ密度:約0.1〜0.2g/cm3 ) ・フッ素樹脂粉体(平均粒径:5〜25μm,かさ密
度:約0.4〜0.5g/cm 3 ) ・ベントナイト(平均粒径:0.3〜3.5μm,かさ
密度:約0.5〜0.8g/cm3 ) ・シラスバルーン(平均粒径:30〜50μm,かさ密
度:約0.2〜0.3g/cm3 ) ・溶融シリカ(平均粒径:5〜32μm,かさ密度:約
0.5〜0.8g/cm3 ) ・炭化ケイ素粉体(平均粒径:0.4〜5.0μm,か
さ密度:約0.6〜1.1g/cm3 ) ・ナイロンパウダー(平均粒径:5〜250μm,かさ
密度:約0.3〜0.5g/cm3 ) ・アクリル樹脂粉体(平均粒径:45μm,かさ密度:
約0.6〜0.7g/cm3) ・炭素繊維粉体(平均繊維径:14〜18μm,繊維
長:100〜200μm,かさ密度:約0.5〜0.6
g/cm3 ) ・二酸化チタン粉体(平均粒径:0.1〜0.25μ
m,かさ密度:約0.5〜0.7g/cm3 ) ・炭酸カルシウム粉体(平均粒径:3〜30μm,かさ
密度:約0.6〜1.0g/cm3 ) ・塩化ビニル樹脂粉体(平均粒径:130μm,かさ密
度:約0.5g/cm3 ) ・バリウムフェライト磁粉(平均粒径:1.8〜2.2
μm,かさ密度:約1.5g/cm3 ) ・シリコーンパウダー(平均粒径:0.3〜0.7μ
m,かさ密度:約0.2〜0.3g/cm3 ) 等が挙げられ、それぞれ単独で使用されたり、あるい
は、2以上の粉体が併用されたりする。
は、吸音率の周波数特性曲線が上に凸の極大値を有する
ことである。ここで、上に凸の極大値となる周波数は、
粉体層の厚みによって変化するため、その値には特に限
定はない。ピーク型の吸音率の周波数特性を有する粉体
としては、シリカ、マイカ、タルク等が挙げられる。よ
り具体的には、たとえば、 ・金マイカ(平均粒径:40μm,かさ密度:約0.4
g/cm3 ) ・湿式シリカ(平均粒径:7〜150μm,かさ密度:
約0.1〜0.3g/cm3) ・球状シリカ(平均粒径:3〜28μm,かさ密度:約
0.3〜0.9g/cm3 ) ・タルク(平均粒径:1.5〜9.4μm,かさ密度:
約0.3〜0.5g/cm3) ・アクリル樹脂微粉体(平均粒径:1〜2μm,かさ密
度:約0.3g/cm3 ) ・ケイ酸カルシウム粉体(平均粒径:20〜30μm,
かさ密度:約0.1g/cm 3 ) ・パーライト粉体(平均粒径:100〜150μm,か
さ密度:約0.1〜0.2g/cm3 ) ・フッ素樹脂粉体(平均粒径:5〜25μm,かさ密
度:約0.4〜0.5g/cm 3 ) ・ベントナイト(平均粒径:0.3〜3.5μm,かさ
密度:約0.5〜0.8g/cm3 ) ・シラスバルーン(平均粒径:30〜50μm,かさ密
度:約0.2〜0.3g/cm3 ) ・溶融シリカ(平均粒径:5〜32μm,かさ密度:約
0.5〜0.8g/cm3 ) ・炭化ケイ素粉体(平均粒径:0.4〜5.0μm,か
さ密度:約0.6〜1.1g/cm3 ) ・ナイロンパウダー(平均粒径:5〜250μm,かさ
密度:約0.3〜0.5g/cm3 ) ・アクリル樹脂粉体(平均粒径:45μm,かさ密度:
約0.6〜0.7g/cm3) ・炭素繊維粉体(平均繊維径:14〜18μm,繊維
長:100〜200μm,かさ密度:約0.5〜0.6
g/cm3 ) ・二酸化チタン粉体(平均粒径:0.1〜0.25μ
m,かさ密度:約0.5〜0.7g/cm3 ) ・炭酸カルシウム粉体(平均粒径:3〜30μm,かさ
密度:約0.6〜1.0g/cm3 ) ・塩化ビニル樹脂粉体(平均粒径:130μm,かさ密
度:約0.5g/cm3 ) ・バリウムフェライト磁粉(平均粒径:1.8〜2.2
μm,かさ密度:約1.5g/cm3 ) ・シリコーンパウダー(平均粒径:0.3〜0.7μ
m,かさ密度:約0.2〜0.3g/cm3 ) 等が挙げられ、それぞれ単独で使用されたり、あるい
は、2以上の粉体が併用されたりする。
【0019】一例として、ピーク型の吸音率の周波数特
性を有する粉体からは、平均粒径が1.5〜3.2μ
m,かさ密度が約0.4g/cm3 のタルクを、フラット型
の吸音率の周波数特性を有する粉体からは、平均粒径が
200〜400μm,かさ密度が約0.1g/cm3 のバー
ミキュライトを選んで、30mm厚みでのそれらの垂直入
射吸音率特性を図2に示した。図2中、曲線6は、タル
クの吸音率特性、曲線7は、バーミキュライトの吸音率
特性をそれぞれ示す。
性を有する粉体からは、平均粒径が1.5〜3.2μ
m,かさ密度が約0.4g/cm3 のタルクを、フラット型
の吸音率の周波数特性を有する粉体からは、平均粒径が
200〜400μm,かさ密度が約0.1g/cm3 のバー
ミキュライトを選んで、30mm厚みでのそれらの垂直入
射吸音率特性を図2に示した。図2中、曲線6は、タル
クの吸音率特性、曲線7は、バーミキュライトの吸音率
特性をそれぞれ示す。
【0020】シート状物における粉体として、粒状粒子
からなる粉体とバネ定数1×102N/m以下(好ましくは
バネ定数10N/m 以下)の微小繊維体からなる粉体との
混合粉体、または、粒状粒子と前記粒状粒子の表面に付
着した微小繊維体とを有し微小繊維体が1×102N/m以
下(好ましくはバネ定数10N/m 以下)のバネ定数を有
する粉体を用いることがより一層望ましい。これらの粉
体を用いることにより、低音域での吸音特性がより向上
し、低音域化することができ、粉体層の厚みを薄くする
ことができる。微小繊維体のバネ定数が前記範囲を外れ
ると、低音域での吸音特性に劣るおそれがある。なお、
粒状粒子からなる粉体としては、たとえば、上述した、
0.1〜1000μmの平均粒径と0.1〜1.5g/cm
3 の範囲のかさ密度とを有する粉体であり、好ましく
は、1〜300μmの平均粒径と0.1〜0.8g/cm3
の範囲のかさ密度とを有する粉体が望ましい。
からなる粉体とバネ定数1×102N/m以下(好ましくは
バネ定数10N/m 以下)の微小繊維体からなる粉体との
混合粉体、または、粒状粒子と前記粒状粒子の表面に付
着した微小繊維体とを有し微小繊維体が1×102N/m以
下(好ましくはバネ定数10N/m 以下)のバネ定数を有
する粉体を用いることがより一層望ましい。これらの粉
体を用いることにより、低音域での吸音特性がより向上
し、低音域化することができ、粉体層の厚みを薄くする
ことができる。微小繊維体のバネ定数が前記範囲を外れ
ると、低音域での吸音特性に劣るおそれがある。なお、
粒状粒子からなる粉体としては、たとえば、上述した、
0.1〜1000μmの平均粒径と0.1〜1.5g/cm
3 の範囲のかさ密度とを有する粉体であり、好ましく
は、1〜300μmの平均粒径と0.1〜0.8g/cm3
の範囲のかさ密度とを有する粉体が望ましい。
【0021】具体的には、図3に示すように、粒状粒子
31からなる粉体と、上記数値範囲内のバネ定数を有す
る微小繊維体32からなる粉体とを混合するか、あるい
は、粒状粒子31からなる粉体の該粒状粒子31の表面
に微小繊維体32からなる粉体の該微小繊維体32を付
けることで、粒状粒子からなる粉体よりさらに吸音特性
を低音域化することができ、粉体層の厚み(または、シ
ート状物の厚み)をより低減することが可能となる。
31からなる粉体と、上記数値範囲内のバネ定数を有す
る微小繊維体32からなる粉体とを混合するか、あるい
は、粒状粒子31からなる粉体の該粒状粒子31の表面
に微小繊維体32からなる粉体の該微小繊維体32を付
けることで、粒状粒子からなる粉体よりさらに吸音特性
を低音域化することができ、粉体層の厚み(または、シ
ート状物の厚み)をより低減することが可能となる。
【0022】粒状粒子31に付着・混合させる微小繊維
体32としては、金属ウィスカーなどのウィスカー、プ
ラスティック繊維、植物繊維、ガラス繊維やそれらが凝
集した構造体等が用いられる。より具体的には、チタン
酸カリウムウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、酸化亜
鉛ウィスカー、ケイ酸カルシウム針状粉体、セピオライ
ト等が挙げられる。繊維径および繊維長についても特に
限定はされないが、通常平均繊維径が0.1〜10μm
の範囲であり、繊維長は数μmから数十μmまでの範囲
内である。
体32としては、金属ウィスカーなどのウィスカー、プ
ラスティック繊維、植物繊維、ガラス繊維やそれらが凝
集した構造体等が用いられる。より具体的には、チタン
酸カリウムウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、酸化亜
鉛ウィスカー、ケイ酸カルシウム針状粉体、セピオライ
ト等が挙げられる。繊維径および繊維長についても特に
限定はされないが、通常平均繊維径が0.1〜10μm
の範囲であり、繊維長は数μmから数十μmまでの範囲
内である。
【0023】微小繊維体32は、これらに限定されるも
のではなく、バネ定数が1×102N/m以下のものであれ
ば良く、望ましくはバネ定数が10N/m 以下のものであ
る。さらには、粒状粒子31と微小繊維体32との混合
割合は特に限定はされないが、粒状粒子からなる粉体と
微小繊維体からなる粉体との重量比率は、たとえば、2
0:1〜1:10の範囲内であり、5:1〜1:3の範
囲内が好ましい。微小繊維体粉体の比率が、前記範囲を
外れると低音域での吸音特性に劣るおそれがある。粒状
粒子31への微小繊維体32の付着方法についても特に
限定はされないが、たとえば、希釈したバインダーに微
小繊維体を混合し、熱風中を流動している粒状粒子にス
プレーする方法や、あるいは、熱融着性バインダーをコ
ーティングした粒状粒子と微小繊維体を混合加熱すると
いう方法などがある。
のではなく、バネ定数が1×102N/m以下のものであれ
ば良く、望ましくはバネ定数が10N/m 以下のものであ
る。さらには、粒状粒子31と微小繊維体32との混合
割合は特に限定はされないが、粒状粒子からなる粉体と
微小繊維体からなる粉体との重量比率は、たとえば、2
0:1〜1:10の範囲内であり、5:1〜1:3の範
囲内が好ましい。微小繊維体粉体の比率が、前記範囲を
外れると低音域での吸音特性に劣るおそれがある。粒状
粒子31への微小繊維体32の付着方法についても特に
限定はされないが、たとえば、希釈したバインダーに微
小繊維体を混合し、熱風中を流動している粒状粒子にス
プレーする方法や、あるいは、熱融着性バインダーをコ
ーティングした粒状粒子と微小繊維体を混合加熱すると
いう方法などがある。
【0024】音響的に透明な基材としては、粉体を閉じ
込め、粉体のこぼれ等を防止し、シート状物を形成でき
るものであれば特に限定はない。なお、上記表面シート
34は音響的に透明な基材の1種である。音響的に透明
な基材の具体例としては、通気性のあるペーパー、織
物、不織布シート、ガラスクロス;厚みが約50μm以
下のポリエステルフィルム、ポリエチレンシート、ビニ
ルシート等の高分子シート;アルミフォイル等の金属箔
などの音響的に透明な表面シートが挙げられる。音響的
に透明な基材は、吸音性能を発現する粉体の平均粒径お
よび充填量によって適宜選択される。
込め、粉体のこぼれ等を防止し、シート状物を形成でき
るものであれば特に限定はない。なお、上記表面シート
34は音響的に透明な基材の1種である。音響的に透明
な基材の具体例としては、通気性のあるペーパー、織
物、不織布シート、ガラスクロス;厚みが約50μm以
下のポリエステルフィルム、ポリエチレンシート、ビニ
ルシート等の高分子シート;アルミフォイル等の金属箔
などの音響的に透明な表面シートが挙げられる。音響的
に透明な基材は、吸音性能を発現する粉体の平均粒径お
よび充填量によって適宜選択される。
【0025】シート状物は、上記で示した粒子の振動に
より吸音作用を発現する粉体を音響的に透明な表面シー
トにより閉塞された構造のもの以外であっても良く、た
とえば、粒子の振動により吸音作用を発現する粉体を、
レーヨン、ナイロン、ボリプロピレン系の不織布や、ガ
ラスウール、ロックウール等のシート状繊維構造体内部
に充填するもの、または、粒子の振動により吸音作用を
発現する粉体をメッシュ状になった高分子シート、ペー
パーハニカム等のセル構造体内部に充填して、音響的に
透明な表面シートにより閉塞された構造のものを挙げる
ことができる。セル構造体が柔軟であると、シート状物
は取り扱い易いため好ましい。また、表面シートについ
ても、シート状繊維構造体またはセル構造体と一体化さ
せる必要があるため、粘着性、接着性および熱融着性を
有するものが好ましい。この場合、バインダー等と構造
体を接着させてもよい。
より吸音作用を発現する粉体を音響的に透明な表面シー
トにより閉塞された構造のもの以外であっても良く、た
とえば、粒子の振動により吸音作用を発現する粉体を、
レーヨン、ナイロン、ボリプロピレン系の不織布や、ガ
ラスウール、ロックウール等のシート状繊維構造体内部
に充填するもの、または、粒子の振動により吸音作用を
発現する粉体をメッシュ状になった高分子シート、ペー
パーハニカム等のセル構造体内部に充填して、音響的に
透明な表面シートにより閉塞された構造のものを挙げる
ことができる。セル構造体が柔軟であると、シート状物
は取り扱い易いため好ましい。また、表面シートについ
ても、シート状繊維構造体またはセル構造体と一体化さ
せる必要があるため、粘着性、接着性および熱融着性を
有するものが好ましい。この場合、バインダー等と構造
体を接着させてもよい。
【0026】次に、粉体粒子の吸音機構を説明する。粉
体層に音波が入射すると、図4に示すような粉体層の縦
振動モードが励起され、そのモードが生じる周波数帯域
では吸音率が大きくなる。吸音率が大きくなる周波数を
ピーク周波数(fr)とすると、frは、粉体層のヤン
グ率E、かさ密度ρ、粉体層厚みtで次式のように表す
ことができる。 fr=(E/ρ)1/2 /4t 粉体層のヤング率Eは粉体粒子表面のバネ定数で決定さ
れる。
体層に音波が入射すると、図4に示すような粉体層の縦
振動モードが励起され、そのモードが生じる周波数帯域
では吸音率が大きくなる。吸音率が大きくなる周波数を
ピーク周波数(fr)とすると、frは、粉体層のヤン
グ率E、かさ密度ρ、粉体層厚みtで次式のように表す
ことができる。 fr=(E/ρ)1/2 /4t 粉体層のヤング率Eは粉体粒子表面のバネ定数で決定さ
れる。
【0027】通常、粒状粒子表面のバネ定数は1×10
2N/mよりも大きいため、前記微小繊維体のバネ定数が1
×102N/m以下と粒状粒子1個のバネ定数よりも小さけ
れば、吸音特性をさらに低音域化することができる。本
発明の別の防音天井構造は、たとえば、図5に示す構造
を有する。この防音天井構造は、階上床材1と、天井材
5と、吊り具25とを含んでいる。天井材5は、吊り具
25によって階上床材1から吊り下げられている。図5
では、天井材5は野縁23と天井表面材4とからなって
いるが、天井材5は天井表面材4のみからなり、天井表
面材4が直接吊り具25と接続し、階上床材1から吊り
下げられていてもよい。また、図5では、吊り具25は
吊りボルト24と野縁受22とからの2つの部材からな
っているが、これらの機能を合わせもつ単一の部材であ
ってもよい。
2N/mよりも大きいため、前記微小繊維体のバネ定数が1
×102N/m以下と粒状粒子1個のバネ定数よりも小さけ
れば、吸音特性をさらに低音域化することができる。本
発明の別の防音天井構造は、たとえば、図5に示す構造
を有する。この防音天井構造は、階上床材1と、天井材
5と、吊り具25とを含んでいる。天井材5は、吊り具
25によって階上床材1から吊り下げられている。図5
では、天井材5は野縁23と天井表面材4とからなって
いるが、天井材5は天井表面材4のみからなり、天井表
面材4が直接吊り具25と接続し、階上床材1から吊り
下げられていてもよい。また、図5では、吊り具25は
吊りボルト24と野縁受22とからの2つの部材からな
っているが、これらの機能を合わせもつ単一の部材であ
ってもよい。
【0028】この防音天井構造では、階上床材1と対向
するように天井材5上に吸音材3を配設している。吸音
材3は前述の粉体層を備え、さらに多孔質基材からなる
層36(以下、「多孔質基材からなる層」を「多孔質基
材層」ということがある。)をも備えている。図5では
粉体層として、粒子の振動により吸音性能を発現する粉
体33を音響的に透明な基材からなる表面シート34で
保持したシート状物35が示されているが、これに限定
されるものではない。多孔質基材層36は粉体層(シー
ト状物35)の下方に重ね合わされており、吸音材3に
おいて粉体層(シート状物35)は階上床材1と対向す
るように配設されている。
するように天井材5上に吸音材3を配設している。吸音
材3は前述の粉体層を備え、さらに多孔質基材からなる
層36(以下、「多孔質基材からなる層」を「多孔質基
材層」ということがある。)をも備えている。図5では
粉体層として、粒子の振動により吸音性能を発現する粉
体33を音響的に透明な基材からなる表面シート34で
保持したシート状物35が示されているが、これに限定
されるものではない。多孔質基材層36は粉体層(シー
ト状物35)の下方に重ね合わされており、吸音材3に
おいて粉体層(シート状物35)は階上床材1と対向す
るように配設されている。
【0029】多孔質基材層36を構成する多孔質基材
は、200kg/m3 以下のかさ密度と1.0×103 〜
1.0×106N/m2 の範囲内のヤング率とを有してい
る。多孔質基材のかさ密度およびヤング率が上記範囲を
外れると、吸音特性が劣ることがある。吸音材3の製造
方法については特に限定はなく、たとえば、多孔質基材
層36と粉体層(シート状物35)とを、接着剤を使用
して積層する方法、熱融着性のバインダーを使用して積
層する方法、粘着テープで接着する方法等がある。
は、200kg/m3 以下のかさ密度と1.0×103 〜
1.0×106N/m2 の範囲内のヤング率とを有してい
る。多孔質基材のかさ密度およびヤング率が上記範囲を
外れると、吸音特性が劣ることがある。吸音材3の製造
方法については特に限定はなく、たとえば、多孔質基材
層36と粉体層(シート状物35)とを、接着剤を使用
して積層する方法、熱融着性のバインダーを使用して積
層する方法、粘着テープで接着する方法等がある。
【0030】図5に示したような構造の場合、吸音材3
の吸音特性は、粉体層(シート状物35)単独の吸音特
性と、多孔質基材層36との吸音特性によって決定され
る。通常、ロックウール、グラスウールといった、かさ
密度200kg/m3 以下、ヤング率1.0×103 〜1.
0×106N/m2 の範囲内の物性を有する多孔質基材層で
は500Hz以上の中高音域で吸音特性を示すが、低周
波数域での吸音作用はほとんどない。しかし、図5に示
した構造の場合、多孔質基材層36をバネにした粉体層
(シート状物35)の共振による吸音作用によって、低
周波数域での吸音作用が高まる。
の吸音特性は、粉体層(シート状物35)単独の吸音特
性と、多孔質基材層36との吸音特性によって決定され
る。通常、ロックウール、グラスウールといった、かさ
密度200kg/m3 以下、ヤング率1.0×103 〜1.
0×106N/m2 の範囲内の物性を有する多孔質基材層で
は500Hz以上の中高音域で吸音特性を示すが、低周
波数域での吸音作用はほとんどない。しかし、図5に示
した構造の場合、多孔質基材層36をバネにした粉体層
(シート状物35)の共振による吸音作用によって、低
周波数域での吸音作用が高まる。
【0031】それと同時に、粉体層(シート状物35)
が音波透過性を有するため、粉体層(シート状物35)
を透過した音波が、多孔質基材層36内部に入射するこ
とにより、中高音域での吸音特性も付与できる。また、
粉体層(シート状物35)の厚み、充填する粉体の種
類、物性に応じて、多孔質基材層36は任意に選択され
る。
が音波透過性を有するため、粉体層(シート状物35)
を透過した音波が、多孔質基材層36内部に入射するこ
とにより、中高音域での吸音特性も付与できる。また、
粉体層(シート状物35)の厚み、充填する粉体の種
類、物性に応じて、多孔質基材層36は任意に選択され
る。
【0032】本発明の別の防音天井構造では、吸音材3
として特定の物性を有する多孔質基材層36と粉体層
(シート状物35)とを積層したものを用い、多孔質基
材層36が粉体層の下方に重ね合わされ、粉体層(シー
ト状物35)が階上床材1と対向するように配設されて
いるため、床衝撃音は、まず、粉体層(シート状物3
5)の縦振動に基づいた低音域での吸音作用および多孔
質基材層36をバネにした粉体層(シート状物35)と
の共振作用によって低減する。さらに、粉体層(シート
状物35)を透過した音波に対して、多孔質基材層36
による中高音域での吸音作用が発揮され、床衝撃音はよ
り広い範囲の周波数域において効果的に低減することに
なる。
として特定の物性を有する多孔質基材層36と粉体層
(シート状物35)とを積層したものを用い、多孔質基
材層36が粉体層の下方に重ね合わされ、粉体層(シー
ト状物35)が階上床材1と対向するように配設されて
いるため、床衝撃音は、まず、粉体層(シート状物3
5)の縦振動に基づいた低音域での吸音作用および多孔
質基材層36をバネにした粉体層(シート状物35)と
の共振作用によって低減する。さらに、粉体層(シート
状物35)を透過した音波に対して、多孔質基材層36
による中高音域での吸音作用が発揮され、床衝撃音はよ
り広い範囲の周波数域において効果的に低減することに
なる。
【0033】本発明のさらに別の防音天井構造は、たと
えば、図6に示す構造を有する。この防音天井構造は、
階上床材1と、天井材5と、吊り具25とを含んでい
る。天井材5は、吊り具25によって階上床材1から吊
り下げられている。天井材5は少なくとも1枚の多孔質
ボードを備え、この多孔質ボードは200〜500kg/m
3 の範囲内のかさ密度と1.0×108 〜1.0×10
10 N/m2 の範囲内のヤング率とを有している。多孔質ボ
ードのかさ密度およびヤング率が上記範囲を外れると吸
音特性が劣ることがあり、また、一枚板の場合は強度的
に問題が生じることがある。
えば、図6に示す構造を有する。この防音天井構造は、
階上床材1と、天井材5と、吊り具25とを含んでい
る。天井材5は、吊り具25によって階上床材1から吊
り下げられている。天井材5は少なくとも1枚の多孔質
ボードを備え、この多孔質ボードは200〜500kg/m
3 の範囲内のかさ密度と1.0×108 〜1.0×10
10 N/m2 の範囲内のヤング率とを有している。多孔質ボ
ードのかさ密度およびヤング率が上記範囲を外れると吸
音特性が劣ることがあり、また、一枚板の場合は強度的
に問題が生じることがある。
【0034】図6では、天井材5は、多孔質ボードから
なる天井表面材4と、野縁23とからなっているが、天
井材5は、天井表面材4および/または野縁23に、少
なくとも1枚の多孔質ボードを備えるものであれば特に
限定はない。なお、天井表面材4に少なくとも1枚の多
孔質ボードを備える場合は、図6のように天井表面材4
全体が多孔質ボードである1枚構造であってもよく、ま
た、天井表面材4を構成する一部分が多孔質ボードであ
ってもよい。天井表面材4を構成する一部分が多孔質ボ
ードである場合は、天井表面材4が少なくとも1枚の多
孔質ボードと他の材料を貼着させたものが好ましい。さ
らに、天井材5は天井表面材4のみからなり、天井表面
材4が直接吊り具25と接続し、階上床材1から吊り下
げられていてもよい。また、図6では、吊り具25は吊
りボルト24と野縁受22とからの2つの部材からなっ
ているが、これらの機能を合わせもつ単一の部材であっ
てもよい。
なる天井表面材4と、野縁23とからなっているが、天
井材5は、天井表面材4および/または野縁23に、少
なくとも1枚の多孔質ボードを備えるものであれば特に
限定はない。なお、天井表面材4に少なくとも1枚の多
孔質ボードを備える場合は、図6のように天井表面材4
全体が多孔質ボードである1枚構造であってもよく、ま
た、天井表面材4を構成する一部分が多孔質ボードであ
ってもよい。天井表面材4を構成する一部分が多孔質ボ
ードである場合は、天井表面材4が少なくとも1枚の多
孔質ボードと他の材料を貼着させたものが好ましい。さ
らに、天井材5は天井表面材4のみからなり、天井表面
材4が直接吊り具25と接続し、階上床材1から吊り下
げられていてもよい。また、図6では、吊り具25は吊
りボルト24と野縁受22とからの2つの部材からなっ
ているが、これらの機能を合わせもつ単一の部材であっ
てもよい。
【0035】この防音天井構造は、階上床材1と対向す
るように天井材5上に吸音材を配設しており、吸音材は
粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層を備えてい
る。図6では吸音材として、粒子の振動により吸音性能
を発現する粉体33を音響的に透明な基材からなる表面
シート34で保持したシート状物35が示されている。
るように天井材5上に吸音材を配設しており、吸音材は
粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層を備えてい
る。図6では吸音材として、粒子の振動により吸音性能
を発現する粉体33を音響的に透明な基材からなる表面
シート34で保持したシート状物35が示されている。
【0036】本発明のさらに別の防音天井構造では、階
上床材1から発生した衝撃音は、空気伝播経路および
固体伝播経路によって階下に伝わる。空気伝播経路で
は、衝撃音が階上床材1から階上床材1と天井材5との
間の空間に放射され、この空間を音波として伝わる。こ
の音波に対して、吸音材(シート状物35)が備えてい
る粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層の縦振動
に基づいた低音域での吸音作用の発現によって吸音効果
が発揮され、床衝撃音は低減する。さらに、粉体層(シ
ート状物35)を透過し、吸音しきれなかった音波が下
方向に伝わり、この音波に対して多孔質ボードによる吸
音作用が発現するため、床衝撃音はさらに低減する。ま
た、固体伝播経路では、階上床材1からの衝撃音は吊り
具25を通じて天井材5に伝わる。ここで、天井材5は
上記物性の多孔質ボードを備えているため、多孔質ボー
ドによる吸音作用が発現し床衝撃音はさらに効果的に低
減することがある。
上床材1から発生した衝撃音は、空気伝播経路および
固体伝播経路によって階下に伝わる。空気伝播経路で
は、衝撃音が階上床材1から階上床材1と天井材5との
間の空間に放射され、この空間を音波として伝わる。こ
の音波に対して、吸音材(シート状物35)が備えてい
る粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層の縦振動
に基づいた低音域での吸音作用の発現によって吸音効果
が発揮され、床衝撃音は低減する。さらに、粉体層(シ
ート状物35)を透過し、吸音しきれなかった音波が下
方向に伝わり、この音波に対して多孔質ボードによる吸
音作用が発現するため、床衝撃音はさらに低減する。ま
た、固体伝播経路では、階上床材1からの衝撃音は吊り
具25を通じて天井材5に伝わる。ここで、天井材5は
上記物性の多孔質ボードを備えているため、多孔質ボー
ドによる吸音作用が発現し床衝撃音はさらに効果的に低
減することがある。
【0037】なお、図6で用いられる吸音材として、図
5に示すような多孔質基材層36が粉体層(シート状物
35)の下方に重ね合わされている吸音材3を用い、粉
体層が階上床材1と対向するように配設するものでもよ
い。床衝撃音は、まず、粉体層(シート状物35)の縦
振動に基づいた低音域での吸音作用および多孔質基材層
36をバネにした粉体層(シート状物35)との共振作
用によって低減する。ついで、粉体層(シート状物3
5)を透過した音波に対して多孔質基材層36による中
高音域での吸音作用が発揮され、床衝撃音はより広い範
囲の周波数域において効果的に低減することになる。さ
らに、多孔質基材層36でも吸音しきれなかった音波に
対して多孔質ボードによる吸音作用が発現するため、床
衝撃音はさらに効果的に低減する。また、固体伝播経路
によって、階上床材1からの衝撃音は吊り具25を通じ
て天井材5に伝わるが、天井材5は上記物性の多孔質ボ
ードを備えているため、多孔質ボードによる吸音作用が
発現し、床衝撃音はさらに効果的に低減することがあ
る。
5に示すような多孔質基材層36が粉体層(シート状物
35)の下方に重ね合わされている吸音材3を用い、粉
体層が階上床材1と対向するように配設するものでもよ
い。床衝撃音は、まず、粉体層(シート状物35)の縦
振動に基づいた低音域での吸音作用および多孔質基材層
36をバネにした粉体層(シート状物35)との共振作
用によって低減する。ついで、粉体層(シート状物3
5)を透過した音波に対して多孔質基材層36による中
高音域での吸音作用が発揮され、床衝撃音はより広い範
囲の周波数域において効果的に低減することになる。さ
らに、多孔質基材層36でも吸音しきれなかった音波に
対して多孔質ボードによる吸音作用が発現するため、床
衝撃音はさらに効果的に低減する。また、固体伝播経路
によって、階上床材1からの衝撃音は吊り具25を通じ
て天井材5に伝わるが、天井材5は上記物性の多孔質ボ
ードを備えているため、多孔質ボードによる吸音作用が
発現し、床衝撃音はさらに効果的に低減することがあ
る。
【0038】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例および比較
例を示すが、本発明は下記実施例に限定されない。 (実施例1)図1は、本発明に係る防音天井構造の実施
例の構成を示す断面図である。この防音天井構造は、す
でに説明したとおりであり、階上床材1と、天井材5
と、吊り具25とを含んでいる。天井材5は、吊り具2
5によって階上床材1から吊り下げられている。天井材
5は野縁23と天井表面材4とからなっている。吊り具
25は吊りボルト24と野縁受22とからの2つの部材
からなっている。
例を示すが、本発明は下記実施例に限定されない。 (実施例1)図1は、本発明に係る防音天井構造の実施
例の構成を示す断面図である。この防音天井構造は、す
でに説明したとおりであり、階上床材1と、天井材5
と、吊り具25とを含んでいる。天井材5は、吊り具2
5によって階上床材1から吊り下げられている。天井材
5は野縁23と天井表面材4とからなっている。吊り具
25は吊りボルト24と野縁受22とからの2つの部材
からなっている。
【0039】ここでは、階上床材1としてコンクリート
スラブが用いられており、階上床材1と天井表面材4と
の間隔は300mmである。また、野縁23および野縁受
22として45mm角の角材が用いられおり、天井表面材
4として、かさ密度750kg/m3 、ヤング率1.8×1
09 N/m2 の石膏ボードが用いられている。この防音天
井構造は、階上床材1と対向するように天井材5上に吸
音材を配設しており、吸音材は粒子の振動により吸音性
能を発現する粉体層を備えている。吸音材として、粒子
の振動により吸音性能を発現する粉体33を音響的に透
明な基材からなる表面シート34で保持したシート状物
35が示されている。
スラブが用いられており、階上床材1と天井表面材4と
の間隔は300mmである。また、野縁23および野縁受
22として45mm角の角材が用いられおり、天井表面材
4として、かさ密度750kg/m3 、ヤング率1.8×1
09 N/m2 の石膏ボードが用いられている。この防音天
井構造は、階上床材1と対向するように天井材5上に吸
音材を配設しており、吸音材は粒子の振動により吸音性
能を発現する粉体層を備えている。吸音材として、粒子
の振動により吸音性能を発現する粉体33を音響的に透
明な基材からなる表面シート34で保持したシート状物
35が示されている。
【0040】シート状物35としては、表面シート34
として用いられるガラスクロス(厚み0.2mm)の袋中
に、平均粒径150μmでかさ密度0.3g/cm3 のシリ
カ粉体(ピーク型の吸音率の周波数特性を有する)と、
粉体33として用いられる、微小繊維体である炭化ケイ
素ウィスカー(平均繊維径0.4μm、繊維長5〜20
μmの範囲内、バネ定数10N/m )を重量比1:1で混
合して得られた混合粉体を充填して袋の口を接着剤で封
して保持した厚み5mmのシートを用いた。
として用いられるガラスクロス(厚み0.2mm)の袋中
に、平均粒径150μmでかさ密度0.3g/cm3 のシリ
カ粉体(ピーク型の吸音率の周波数特性を有する)と、
粉体33として用いられる、微小繊維体である炭化ケイ
素ウィスカー(平均繊維径0.4μm、繊維長5〜20
μmの範囲内、バネ定数10N/m )を重量比1:1で混
合して得られた混合粉体を充填して袋の口を接着剤で封
して保持した厚み5mmのシートを用いた。
【0041】図7は、実施例1の防音天井構造における
吸音材の吸音性能をJIS A1409に定める残響室
法吸音率の計測方法により計測した結果である。図7よ
り、実施例1の吸音材の吸音ピーク周波数が125Hz
〜250Hzの範囲内であることがわかる。また、実施
例1で吸音材を配設しない天井構造を準備し、この天井
構造を比較例とした。比較例における125Hz〜50
0Hzでの平均の床衝撃音と、実施例1における125
Hz〜500Hzでの平均の床衝撃音との差を、床衝撃
音低減量(dB)とし、その結果を表1に示した。
吸音材の吸音性能をJIS A1409に定める残響室
法吸音率の計測方法により計測した結果である。図7よ
り、実施例1の吸音材の吸音ピーク周波数が125Hz
〜250Hzの範囲内であることがわかる。また、実施
例1で吸音材を配設しない天井構造を準備し、この天井
構造を比較例とした。比較例における125Hz〜50
0Hzでの平均の床衝撃音と、実施例1における125
Hz〜500Hzでの平均の床衝撃音との差を、床衝撃
音低減量(dB)とし、その結果を表1に示した。
【0042】(実施例2)図5は、本発明に係る別の防
音天井構造の実施例の構成を示す断面図である。この防
音天井構造は、すでに説明したとおりである。実施例2
は、実施例1において後述するように吸音材を変更した
以外は、実施例1と同様である。実施例2の防音天井構
造は、吸音材として、厚み25mm、かさ密度24kg/
m3、ヤング率1.6×104 N/m2 のロックウールファ
イバーからなる多孔質基材層と粉体層とを備え、多孔質
基材層が粉体層の下方に積層、接着して重ね合わされて
いるものが用いられている。なお、実施例2の粉体層と
しては、平均粒径150μmでかさ密度0.3g/cm3 の
シリカ粉体(ピーク型の吸音率の周波数特性を有する)
の各粒子に、微小繊維体であるケイ酸カルシウム針状粉
体(平均繊維径1μm、繊維長5〜10μmの範囲内、
バネ定数16N/m )の粒子と水性のウレタンエマルジョ
ンバインダーの混合溶液をスプレーコーティングし、熱
風中で乾燥させ付着させた粉体を(粉体同士の重量比
1:1)、ポリプロピレン系不織布の繊維の空隙部分に
散布して繊維空隙部分に保持し、さらには、厚み25μ
mのポリエステルフィルムによって表面を覆って成形し
た、厚み約2mmのシート状物35が用いられる。したが
って、吸音材の総厚みは約27mmである。
音天井構造の実施例の構成を示す断面図である。この防
音天井構造は、すでに説明したとおりである。実施例2
は、実施例1において後述するように吸音材を変更した
以外は、実施例1と同様である。実施例2の防音天井構
造は、吸音材として、厚み25mm、かさ密度24kg/
m3、ヤング率1.6×104 N/m2 のロックウールファ
イバーからなる多孔質基材層と粉体層とを備え、多孔質
基材層が粉体層の下方に積層、接着して重ね合わされて
いるものが用いられている。なお、実施例2の粉体層と
しては、平均粒径150μmでかさ密度0.3g/cm3 の
シリカ粉体(ピーク型の吸音率の周波数特性を有する)
の各粒子に、微小繊維体であるケイ酸カルシウム針状粉
体(平均繊維径1μm、繊維長5〜10μmの範囲内、
バネ定数16N/m )の粒子と水性のウレタンエマルジョ
ンバインダーの混合溶液をスプレーコーティングし、熱
風中で乾燥させ付着させた粉体を(粉体同士の重量比
1:1)、ポリプロピレン系不織布の繊維の空隙部分に
散布して繊維空隙部分に保持し、さらには、厚み25μ
mのポリエステルフィルムによって表面を覆って成形し
た、厚み約2mmのシート状物35が用いられる。したが
って、吸音材の総厚みは約27mmである。
【0043】図8は、実施例2の防音天井構造における
吸音材の吸音性能をJIS A1409に定める残響室
法吸音率の計測方法により計測した結果である。この結
果によれば、実施例2の吸音材は、低周波域では実施例
1とほぼ同等の吸音性能を有し、中高周波域では実施例
1よりも高い吸音性能を有している。比較例における1
25Hz〜500Hzでの平均の床衝撃音と、実施例2
における125Hz〜500Hzでの平均の床衝撃音と
の差を、床衝撃音低減量(dB)とし、その結果を表1
に示した。
吸音材の吸音性能をJIS A1409に定める残響室
法吸音率の計測方法により計測した結果である。この結
果によれば、実施例2の吸音材は、低周波域では実施例
1とほぼ同等の吸音性能を有し、中高周波域では実施例
1よりも高い吸音性能を有している。比較例における1
25Hz〜500Hzでの平均の床衝撃音と、実施例2
における125Hz〜500Hzでの平均の床衝撃音と
の差を、床衝撃音低減量(dB)とし、その結果を表1
に示した。
【0044】(実施例3)図9は、本発明に係るさらに
別の防音天井構造の実施例の構成を示す断面図である。
この防音天井構造は、すでに説明したとおりである。実
施例3は、実施例2において後述するように、天井表面
材4として用いるものを変更した以外は、実施例2と同
様である。
別の防音天井構造の実施例の構成を示す断面図である。
この防音天井構造は、すでに説明したとおりである。実
施例3は、実施例2において後述するように、天井表面
材4として用いるものを変更した以外は、実施例2と同
様である。
【0045】実施例3の防音天井構造は、天井表面材と
して、厚み9mm、かさ密度400kg/m3 、ヤング率1.
6×108 N/m2 のロックウールボードからなる多孔質
ボードが用いられている。比較例における125Hz〜
500Hzでの平均の床衝撃音と、実施例3における1
25Hz〜500Hzでの平均の床衝撃音との差を、床
衝撃音低減量(dB)とし、その結果を表1に示した。
して、厚み9mm、かさ密度400kg/m3 、ヤング率1.
6×108 N/m2 のロックウールボードからなる多孔質
ボードが用いられている。比較例における125Hz〜
500Hzでの平均の床衝撃音と、実施例3における1
25Hz〜500Hzでの平均の床衝撃音との差を、床
衝撃音低減量(dB)とし、その結果を表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】表1によると、実施例1〜3では比較例よ
りも床衝撃音レベルが125Hz〜500Hzの周波数
域において約3〜7dB低減することがわかる。なお、
以上の実施例では、吸音材の形状、寸法および位置につ
いても、吸音材におけるシート状物の共振を阻害しない
限り、とのような形状、寸法および位置にも配設でき
る。このとき、吸音材の面積は、天井材の面積の約20
%以上であることが望ましい。
りも床衝撃音レベルが125Hz〜500Hzの周波数
域において約3〜7dB低減することがわかる。なお、
以上の実施例では、吸音材の形状、寸法および位置につ
いても、吸音材におけるシート状物の共振を阻害しない
限り、とのような形状、寸法および位置にも配設でき
る。このとき、吸音材の面積は、天井材の面積の約20
%以上であることが望ましい。
【0048】
【発明の効果】本発明の防音天井構造は、階上床材と、
前記階上床材下部に空間を挟んで配置される天井材と、
前記階上床材から前記天井材を吊り下げる吊り具とを含
む天井構造において、粒子の振動により吸音性能を発現
する粉体層を備えた吸音材を、前記階上床材と対向する
ように前記天井材上に配設したことを特徴とするため、
低音域においても遮音性能が高く、床衝撃音を効果的に
低減させることができる。
前記階上床材下部に空間を挟んで配置される天井材と、
前記階上床材から前記天井材を吊り下げる吊り具とを含
む天井構造において、粒子の振動により吸音性能を発現
する粉体層を備えた吸音材を、前記階上床材と対向する
ように前記天井材上に配設したことを特徴とするため、
低音域においても遮音性能が高く、床衝撃音を効果的に
低減させることができる。
【0049】吸音材が、200kg/m3 以下のかさ密度と
1.0×103 〜1.0×106N/m 2 の範囲内のヤング
率とを有する多孔質基材からなる層をも備え、多孔質基
材からなる層が粉体層の下方に重ね合わされていると、
多孔質基材層をバネにした粉体層との共振作用、およ
び、粉体層を透過した音波に対して多孔質基材層による
中高音域での吸音作用が発揮されるため、床衝撃音をよ
り広い範囲の周波数域において効果的に低減させること
ができる。
1.0×103 〜1.0×106N/m 2 の範囲内のヤング
率とを有する多孔質基材からなる層をも備え、多孔質基
材からなる層が粉体層の下方に重ね合わされていると、
多孔質基材層をバネにした粉体層との共振作用、およ
び、粉体層を透過した音波に対して多孔質基材層による
中高音域での吸音作用が発揮されるため、床衝撃音をよ
り広い範囲の周波数域において効果的に低減させること
ができる。
【0050】天井材が少なくとも1枚の多孔質ボードを
備え、多孔質ボードは200〜500kg/m3 の範囲内の
かさ密度と1.0×108 〜1.0×1010 N/m2 の範
囲内のヤング率とを有すると、粉体層を透過して吸音し
きれなかった音波に対して多孔質ボードによる吸音作用
が発揮されるため、床衝撃音をより効果的に低減させる
ことができる。また、階上床材からの吊り具を通じ固体
伝播経路によって天井材5に伝わる床衝撃音に対して多
孔質ボードによる吸音作用も発揮し得る。
備え、多孔質ボードは200〜500kg/m3 の範囲内の
かさ密度と1.0×108 〜1.0×1010 N/m2 の範
囲内のヤング率とを有すると、粉体層を透過して吸音し
きれなかった音波に対して多孔質ボードによる吸音作用
が発揮されるため、床衝撃音をより効果的に低減させる
ことができる。また、階上床材からの吊り具を通じ固体
伝播経路によって天井材5に伝わる床衝撃音に対して多
孔質ボードによる吸音作用も発揮し得る。
【図1】本発明の防音天井構造の1実施例を示す断面
図。
図。
【図2】フラット型およびピーク型吸音特性を持つ粉体
層の吸音特性を表した図。
層の吸音特性を表した図。
【図3】粒状粒子の表面に微小繊維体を付けた粉体の概
念図。
念図。
【図4】吸音材における粉体層の振動モードを表した
図。
図。
【図5】本発明の防音天井構造の1実施例を示す断面
図。
図。
【図6】本発明の防音天井構造の1実施例を示す断面
図。
図。
【図7】実施例1に使用した吸音材の吸音性能を示すグ
ラフ。
ラフ。
【図8】実施例2に使用した吸音材の吸音性能を示すグ
ラフ。
ラフ。
【図9】本発明の防音天井構造の1実施例を示す断面
図。
図。
【図10】従来の天井構造を示す断面図。
【図11】従来の別の天井構造を示す断面図。
1 階上床材 3 吸音材 4 天井表面材 5 天井材 11 梁 12 コンクリートスラブ 21 吊り木 22 野縁受 23 野縁 24 吊りボルト 25 吊り具 31 粒状粒子 32 微小繊維体 33 粉体 34 表面シート 35 シート状物 36 多孔質基材層
Claims (7)
- 【請求項1】階上床材と、前記階上床材下部に空間を挟
んで配置される天井材と、前記階上床材から前記天井材
を吊り下げる吊り具とを含む天井構造において、 粒子の振動により吸音性能を発現する粉体層を備えた吸
音材を、前記階上床材と対向するように前記天井材上に
配設したことを特徴とする防音天井構造。 - 【請求項2】前記吸音材は、200kg/m3 以下のかさ密
度と1.0×103 〜1.0×10 6N/m2 の範囲内のヤ
ング率とを有する多孔質基材からなる層をも備え、前記
多孔質基材からなる層が前記粉体層の下方に重ね合わさ
れている請求項1に記載の防音天井構造。 - 【請求項3】前記天井材は少なくとも1枚の多孔質ボー
ドを備え、前記多孔質ボードは200〜500kg/m3 の
範囲内のかさ密度と1.0×108 〜1.0×1010 N
/m2の範囲内のヤング率とを有する請求項1または2に
記載の防音天井構造。 - 【請求項4】前記粉体層が吸音性能を発現する粉体を音
響的に透明な基材で保持したシート状物であり、前記粉
体層の厚みが5mm以下である請求項1〜3のいずれかに
記載の防音天井構造。 - 【請求項5】前記粉体が、0.1〜1000μmの平均
粒径と0.1〜1.5g/cm3 の範囲のかさ密度とを有す
る請求項4に記載の防音天井構造。 - 【請求項6】前記粉体が、粒状粒子からなる粉体とバネ
定数1×102N/m以下の微小繊維体からなる粉体との混
合粉体である請求項4に記載の防音天井構造。 - 【請求項7】前記粉体が、粒状粒子と前記粒状粒子の表
面に付着した微小繊維体とを有し、前記微小繊維体が1
×102N/m以下のバネ定数を有する請求項4に記載の防
音天井構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8036909A JPH09228535A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 防音天井構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8036909A JPH09228535A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 防音天井構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228535A true JPH09228535A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12482914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8036909A Pending JPH09228535A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 防音天井構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228535A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017036549A (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | フクビ化学工業株式会社 | 天井構造 |
| JP2017036548A (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | フクビ化学工業株式会社 | 制振体及びそれを用いた天井構造 |
| CN106639117A (zh) * | 2017-03-01 | 2017-05-10 | 广州丽音建筑材料有限公司 | 一种天花挂钩 |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP8036909A patent/JPH09228535A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017036549A (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | フクビ化学工業株式会社 | 天井構造 |
| JP2017036548A (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | フクビ化学工業株式会社 | 制振体及びそれを用いた天井構造 |
| CN106639117A (zh) * | 2017-03-01 | 2017-05-10 | 广州丽音建筑材料有限公司 | 一种天花挂钩 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040831 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041026 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050308 |