JPH09230107A - 防曇性ガラスレンズ、及びその防曇方法 - Google Patents

防曇性ガラスレンズ、及びその防曇方法

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JPH09230107A
JPH09230107A JP8281225A JP28122596A JPH09230107A JP H09230107 A JPH09230107 A JP H09230107A JP 8281225 A JP8281225 A JP 8281225A JP 28122596 A JP28122596 A JP 28122596A JP H09230107 A JPH09230107 A JP H09230107A
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glass lens
layer
surface layer
water
lens according
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JP8281225A
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Mitsumasa Sugano
充誠 菅野
Makoto Hayakawa
信 早川
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F13/00Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing
    • F28F13/18Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by applying coatings, e.g. radiation-absorbing, radiation-reflecting; by surface treatment, e.g. polishing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F8/00Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying
    • F24F8/20Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying by sterilisation
    • F24F8/22Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying by sterilisation using UV light
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2245/00Coatings; Surface treatments
    • F28F2245/02Coatings; Surface treatments hydrophilic

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿分の凝縮により水滴が付着しても、表面に
一様に広がり、湿分凝縮水及び/又は水滴によって曇り
若しくは翳るのが防止されるようになる防曇性ガラスレ
ンズの提供。 【解決手段】 ガラスレンズ基材の少なくとも内側の表
面に、実質的に透明な光触媒性酸化チタン粒子を含有す
る表面層を備えた防曇性ガラスレンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡やダイビング
用ゴーグル等に使用される防曇性プラスチックレンズ及
びガラスレンズの防曇方法に関する。
【0002】
【従来の技術】眼鏡のレンズが寒冷時や雨天に曇り、可
視性が失われることはしばしば経験される。また眼鏡の
レンズが降雨や水しぶきを受けて、離散した水滴が表面
に付着して、それらの表面が翳り、ぼやけ、斑模様にな
り、或いは曇り、可視性が失われることもしばしば経験
される。さらに、ダイビング用ゴーグルも水中で曇りが
生じたり、海水から顔を出した時に表面に付着した水滴
により、表面が翳り、ぼやけ、斑模様になり、或いは曇
り、可視性が失われることもある。一般に、物品の表面
に曇りが生じるのは、表面が雰囲気の露点以下の温度に
置かれると雰囲気中の湿分が凝縮して表面に結露するか
らである。凝縮水滴が充分に細かく、それらの直径が可
視光の波長の1/2程度であれば、 水滴は光を散乱
し、レンズは見かけ上不透明となり、可視性が失われ
る。湿分の凝縮が更に進行し、細かい凝縮水滴が互いに
融合してより大きな離散した水滴に成長すれば、水滴と
表面との界面並びに水滴と空気との界面における光の屈
折により、表面は翳り、ぼやけ、斑模様になり、或いは
曇り、可視性が失われる。ここで用いる“防曇”の用語
は、このような曇りや凝縮水滴の成長や水滴の付着によ
る光学的障害を防止する技術を広く意味する。
【0003】周知のように、従来用いられている防曇方
法は、ポリエチレングリコールのような親水性化合物或
いはシリコーンのような撥水性化合物を含んだ防曇性組
成物を表面に塗布することである。しかし、この種の防
曇性被膜はあくまで一時的なもので、水洗や接触によっ
て容易に取除かれ、早期に効果を失うという難点があ
る。
【0004】
【発明の解決すべき課題】上記のようにして眼鏡やダイ
ビング用ゴーグルに使用されるガラスレンズの可視性が
失われると、不便である。そこで本発明の目的は、高度
な可視性を実現することの可能なガラスレンズ及びその
防曇方法を提供することにある。本発明の他の目的は、
長期にわたって高度の親水性を維持し、防曇性を示すこ
との可能なガラスレンズ及びその防曇方法を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、ほぼ恒久的に高度の親
水性を維持し、防曇性を示すことの可能なガラスレンズ
及びその防曇方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、光触媒を含有
する表面層を形成した部材において、光触媒を光励起す
ると、部材の表面が高度に親水化されるという発見に基
づく。この現象は以下に示す機構により進行すると考え
られる。すなわち、光触媒の価電子帯上端と伝導帯下端
とのエネルギーギャップ以上のエネルギーを有する光が
光触媒に照射されると、光触媒の価電子帯中の電子が励
起されて伝導電子と正孔が生成し、そのいずれかまたは
双方の作用により、おそらく表面に極性が付与され、水
や水酸基等の極性成分が集められる。そして伝導電子と
正孔のいずれかまたは双方と、上記極性成分との協調的
な作用により、表面と前記表面に化学的に吸着した汚染
物質との化学結合を切断すると共に、表面に化学吸着水
が吸着し、さらに物理吸着水層がその上に形成されるの
である。また、一旦部材表面が高度に親水化されたなら
ば、部材を暗所に保持しても、表面の親水性はある程度
の期間持続する。
【0006】本発明では、ガラスレンズ基材の表面に、
実質的に透明な光触媒を含有する表面層を備えた防曇性
ガラスレンズを提供する。光触媒を含有する表面層を備
えることにより、光触媒の光励起に応じて、表面層の表
面は親水性を呈し、付着した湿分の凝縮水及び/又は水
滴が前記層の表面に一様に広がり、湿分凝縮水及び/又
は水滴によって曇り若しくは翳るのが防止されるように
なる。
【0007】本発明の好ましい態様においては、表面層
には、さらにシリカが含有されているようにする。シリ
カが含有されることにより、表面が水濡れ角0゜に近い
高度の親水性を呈しやすくなると共に、暗所に保持した
ときの親水維持性が向上する。その理由はシリカは構造
中に水を蓄えることができることと関係していると思わ
れる。
【0008】本発明の好ましい態様においては、表面層
には、さらに固体超強酸が含有されているようにする。
超強酸が含有されることにより、表面が水濡れ角0゜に
近い高度の親水性を呈しやすくなると共に、暗所に保持
したときの親水維持性が向上する。その理由は表面層に
超強酸が含有されると、表面の極性が、光の有無にかか
わらず極端に大きな状態にあるために、疎水性分子より
も極性分子である水分子を選択的に吸着させやすい。そ
のため安定な物理吸着水層が形成されやすく、暗所に保
持しても、表面の親水性をかなり長期にわたり高度に維
持できる。
【0009】本発明の好ましい態様においては、表面層
には、さらにシリコーンが含有されているようにする。
シリコーンが含有されることにより、光触媒の光励起に
よって、シリコーン中のシリコン原子に結合する有機基
の少なくとも一部が水酸基に置換され、さらにその上に
物理吸着水層が形成されることにより、表面が水濡れ角
0゜に近い高度の親水性を呈するようになると共に、暗
所に保持したときの親水維持性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な構成につ
いて説明する。本発明における防曇性ガラスレンズ表面
には、図1又は図2に示すように、基材の表面に光触媒
を含む層が形成されている。このような表面構造をとる
ことで、ガラスレンズ表面は、光触媒の光励起に応じて
高度に親水化されるのである。それにより、雰囲気の湿
分が凝縮して付着しても水滴状には成長せず、一様に水
膜化するようになり、湿分凝縮水及び/又は水滴によっ
て曇り若しくは翳るのが防止される。
【0011】図1においては、表面層が光触媒のみから
なる場合には、光触媒は酸化物であることが好ましい。
そうすることにより、酸化物は環境中の汚染物質が吸着
していない状態では親水性を示すので、光励起作用によ
りその汚染物質を排斥させ、吸着水層を形成させること
で、親水性を呈しやすく、一様な水膜が形成できる。図
2において、Mは金属元素を示す。従って、図2の場
合、最表面は一般の無機酸化物からなる。この場合も、
酸化物は環境中の汚染物質が吸着していない状態では親
水性を示すので、上記無機酸化物以外に表面層に混入す
る光触媒性酸化チタンの光励起作用によりその汚染物質
を排斥させ、吸着水層を形成させることで、一様な水膜
が形成できる。
【0012】本発明におけるガラスレンズ基材は、眼鏡
用レンズ基材、ダイビング用ゴーグル基材の他、サング
ラス基材、写真機レンズ基材、内視鏡用レンズ基材等が
好適に利用できる。
【0013】光触媒とは、その結晶の伝導帯と価電子帯
との間のエネルギーギャップよりも大きなエネルギー
(すなわち短い波長)の光(励起光)を照射したとき
に、価電子帯中の電子の励起(光励起)が生じて、伝導
電子と正孔を生成しうる物質をいい、例えば、アナター
ゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化錫、酸化亜
鉛、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化第二
鉄、チタン酸ストロンチウム等が好適に利用できる。こ
こで光触媒の光励起に用いる光源としては、太陽光、一
般室内照明等の環境にある光源を利用してもよいし、付
属設備や携帯設備として励起光を照射しうる光源を使用
してもよい。さらに、本発明のガラスレンズ又はガラス
レンズを備えた眼鏡或いはガラスレンズを備えたゴーグ
ル専用の保管容器を設け、そこに励起光を照射しうる光
源を設置してもよい。その場合使用する光源には、例え
ば、白熱電灯、メタルハライドランプ、水銀ランプ、キ
セノンランプ、殺菌灯、蛍光灯等が好適に利用できる。
光触媒の光励起により、基材表面が高度に親水化される
ためには、励起光の照度は、0.001mW/cm
上あればよいが、0.01mW/cm以上だと好まし
く、0.1mW/cm以上だとより好ましい。
【0014】光触媒を含有する表面層の膜厚は、0.4
μm以下にするのが好ましい。そうすれば、光の乱反射
による白濁を防止することができ、表面層は実質的に透
明となる。さらに、光触媒を含有する表面層の膜厚を
0.2μm以下にすると一層好ましい。 そうすれば、
光の干渉による表面層の発色を防止することができる。
また、表面層が薄ければ薄いほどその透明度は向上す
る。更に、膜厚を薄くすれば、表面層の耐摩耗性が向上
する。上記表面層の表面に、更に、親水化可能な耐摩耗
性又は耐食性の保護層や他の機能膜を設けても良い。
【0015】上記表面層は、基材と比較して屈折率があ
まり高くないのが好ましい。好ましくは表面層の屈折率
は2以下であるのがよい。そうすれば、基材と表面層と
の界面、及び表面層と空気との界面における光の反射を
抑制できる。表面層の屈折率を2以下にするには、光触
媒に2以下の屈折率を有する物質を用いるか、或いは光
触媒が屈折率2以上の場合には、屈折率2以下の他の物
質を表面層に添加する。2以下の屈折率を有する光触媒
としては、酸化錫(屈折率1.9)等が利用できる。2
以上の屈折率を有する光触媒には、アナターゼ型酸化チ
タン(屈折率2.5) やルチル型酸化チタン(屈折率
2.7)があるが、この場合には屈折率2以下の他の物
質、例えば、炭酸カルシウム(屈折率1.6)、水酸化
カルシウム(屈折率1.6)、炭酸マグネシウム(屈折
率1.5)、炭酸ストロンチウム(屈折率1.5)、ド
ロマイト(屈折率1.7)、フッ化カルシウム(屈折率
1.4)、フッ化マグネシウム(屈折率1.4)、シリ
カ(屈折率1.5)、アルミナ(屈折率1.6)、ケイ
砂(屈折率1.6)、モンモリロナイト(屈折率1.
5)、カオリン(屈折率1.6)、セリサイト(屈折率
1.6)、ゼオライト(屈折率1.5)、酸化錫(屈折
率1.9)等を表面層に添加すればよい。
【0016】上記表面層には、Ag、Cu、Znのよう
な金属を添加することができる。前記金属を添加した表
面層は、表面に付着した細菌や黴を暗所でも死滅させる
ことができる。
【0017】上記表面層には、Pt、Pd、Ru、R
h、Ir、Osのような白金族金属を添加することがで
きる。前記金属を添加した表面層は、光触媒の酸化還元
活性を増強でき、脱臭浄化作用等が向上する。また、光
触媒以外に固体酸を添加した場合には、白金族金属の添
加により固体酸の酸度が向上するので、親水維持性も向
上し、付着水の水膜化がより促進されると共に、ある程
度長期間光触媒に励起光が照射されない場合の親水維持
性も向上する。上記表面層には、Moを添加することが
できる。光触媒以外に固体酸を添加した場合に、Moを
添加すると固体酸の酸度が向上するので、親水維持性も
向上し、付着水の水膜化がより促進されると共に、ある
程度長期間光触媒に励起光が照射されない場合の親水維
持性も向上する。
【0018】親水性とは、表面に水を滴下したときにな
じみやすい性質をいい、一般に水濡れ角が90゜未満の
状態をいう。本発明における高度の親水性とは、表面に
水を滴下したときに非常になじみやすい性質をいい、よ
り具体的には平滑表面における水濡れ角が10゜以下程
度になる状態をいう。特に、防曇性にはPCT/JP9
6/00734に開示したように、水濡れ角が10゜以
下であると好ましく、5゜以下ではより好ましい。
【0019】本発明における固体酸には、硫酸担持Al
、硫酸担持TiO、硫酸担持ZrO、硫酸担
持SnO、硫酸担持Fe、硫酸担持SiO
硫酸担持HfO、TiO/WO、WO/SnO
、WO/ZrO、WO/Fe、SiO
・Al、TiO/SiO、TiO/Al
、TiO/ZrO等が好適に利用できる。
【0020】次に、表面層の形成方法について説明す
る。まず、表面層が光触媒のみからなる場合の製法につ
いて、光触媒がアナターゼ型酸化チタンの場合を例にと
り説明する。この場合の方法は、大別して3つの方法が
ある。1つの方法はゾル塗布焼成法であり、他の方法は
有機チタネート法であり、他の方法は電子ビーム蒸着法
である。 (1)ゾル塗布焼成法 アナターゼ型酸化チタンゾルを、基材表面に、スプレー
コーティング法、ディップコーティング法、フローコー
ティング法、スピンコーティング法、ロールコーティン
グ法等の方法で塗布し、焼成する。 (2)有機チタネート法 チタンアルコキシド(テトラエトキシチタン、テトラメ
トキシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブトキ
シチタン等)、チタンアセテート、チタンキレート等の
有機チタネートに加水分解抑制剤(塩酸、エチルアミン
等)を添加し、アルコール(エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等)などの非水溶媒で希釈した後、部分
的に加水分解を進行させながら又は完全に加水分解を進
行させた後、混合物をスプレーコーティング法、ディッ
プコーティング法、フローコーティング法、スピンコー
ティング法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、
乾燥させる。乾燥により、有機チタネートの加水分解が
完遂して水酸化チタンが生成し、水酸化チタンの脱水縮
重合により無定型酸化チタンの層が基材表面に形成され
る。その後、アナターゼの結晶化温度以上の温度で焼成
して、無定型酸化チタンをアナターゼ型酸化チタンに相
転移させる。 (3)電子ビーム蒸着法 酸化チタンのターゲットに電子ビームを照射することに
より、基材表面に無定型酸化チタンの層を形成する。そ
の後、アナターゼの結晶化温度以上の温度で焼成して、
無定型酸化チタンをアナターゼ型酸化チタンに相転移さ
せる。
【0021】次に、表面層が光触媒とシリカからなる場
合について、光触媒がアナターゼ型酸化チタンの場合を
例にとり説明する。この場合の方法は、例えば、以下の
3つの方法がある。1つの方法はゾル塗布焼成法であ
り、他の方法は有機チタネート法であり、他の方法は4
官能性シラン法である。 (1)ゾル塗布焼成法 アナターゼ型酸化チタンゾルとシリカゾルとの混合液
を、基材表面にスプレーコーティング法、ディップコー
ティング法、フローコーティング法、スピンコーティン
グ法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、焼成す
る。 (2)有機チタネート法 チタンアルコキシド(テトラエトキシチタン、テトラメ
トキシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブトキ
シチタン等)、チタンアセテート、チタンキレート等の
有機チタネートに加水分解抑制剤(塩酸、エチルアミン
等)とシリカゾルを添加し、アルコール(エタノール、
プロパノール、ブタノール等)などの非水溶媒で希釈し
た後、部分的に加水分解を進行させながら又は完全に加
水分解を進行させた後、混合物をスプレーコーティング
法、ディップコーティング法、フローコーティング法、
スピンコーティング法、ロールコーティング法等の方法
で塗布し、乾燥させる。乾燥により、有機チタネートの
加水分解が完遂して水酸化チタンが生成し、水酸化チタ
ンの脱水縮重合により無定型酸化チタンの層が基材表面
に形成される。その後、アナターゼの結晶化温度以上の
温度で焼成して、無定型酸化チタンをアナターゼ型酸化
チタンに相転移させる。 (3)4官能性シラン法 テトラアルコキシシラン(テトラエトキシシラン、テト
ラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラメ
トキシシラン等)とアナターゼ型酸化チタンゾルとの混
合物を基材の表面にスプレーコーティング法、ディップ
コーティング法、フローコーティング法、スピンコーテ
ィング法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、必
要に応じて加水分解させてシラノールを形成した後、加
熱等の方法でシラノールを脱水縮重合に付す。
【0022】次に、表面層が光触媒と固体酸からなる場
合について、光触媒がアナターゼ型酸化チタン、固体酸
がTiO2/WO3の場合を例にとり説明する。この場
合の方法は、タングステン酸のアンモニア溶解液とアナ
ターゼ型酸化チタンゾルとを混合し、必要に応じて希釈
液(水、エタノール等)で希釈した混合物を基材の表面
にスプレーコーティング法、ディップコーティング法、
フローコーティング法、スピンコーティング法、ロール
コーティング法等の方法で塗布し、焼成する。
【0023】次に、表面層が光触媒とシリコーンからな
る場合について、光触媒がアナターゼ型酸化チタンの場
合を例にとり説明する。この場合の方法は、未硬化の若
しくは部分的に硬化したシリコーン又はシリコーンの前
駆体からなる塗料とアナターゼ型酸化チタンゾルとを混
合し、シリコーンの前駆体を必要に応じて加水分解させ
た後、混合物を基材の表面にスプレーコーティング法、
ディップコーティング法、フローコーティング法、スピ
ンコーティング法、ロールコーティング法等の方法で塗
布し、加熱等の方法でシリコーンの前駆体の加水分解物
を脱水縮重合に付して、アナターゼ型酸化チタン粒子と
シリコーンからなる表面層を形成する。形成された表面
層は、紫外線を含む光の照射によりアナターゼ型酸化チ
タンが光励起されることにより、シリコーン分子中のケ
イ素原子に結合した有機基の少なくとも一部を水酸基に
置換され、さらにその上に物理吸着水層が形成されて、
高度の親水性を呈する。ここでシリコーンの前駆体に
は、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、メチルトリブトキシシラン、メチルトリプロポキ
シシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエト
キシシラン、エチルトリブトキシシラン、エチルトリプ
ロポキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニ
ルトリエトキシシラン、フェニルトリブトキシシラン、
フェニルトリプロポキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジブトキシ
シラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジエチルジメト
キシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジブ
トキシシラン、ジエチルジプロポキシシラン、フェニル
メチルジメトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシ
ラン、フェニルメチルジブトキシシラン、フェニルメチ
ルジプロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、及びそれらの加水分解物、それらの混
合物が好適に利用できる。
【0024】
【実施例】
実施例1.水60重量部、エタノール40重量部に、ア
ニオン型界面活性剤(日本油脂製ラピゾールA80)
0.1重量部を添加し、さらに光触媒分散液(石原産
業、ST−K01)2重量部を添加して塗布液を作製し
た。この塗布液を眼鏡用のガラスレンズ基材上にフロー
コーティング法にて塗布し、 余分な塗布液を流下させ
た後、常温で乾燥させて#1試料を得た。この試料につ
いて、0.3mW/cmの紫外線照度で紫外線光源
(三共電気、 ブラックライトブルー(BLB)蛍光
灯)を照射し、照射1時間後、2時間後、3時間後、1
8時間後について、息を吹きかけ曇り発生の有無を調べ
た。その結果、曇りは全く生じなかった。比較のため、
同じ眼鏡の反対に取り付けられている眼鏡用のガラスレ
ンズ基材についても息を吹きかけ曇り発生の有無を調べ
た。その結果、曇りが認められた。
【0025】
【発明の効果】本発明では、ガラスレンズ表面に、実質
的に透明な光触媒性酸化チタン粒子を含有する表面層を
備えることにより、光触媒の光励起に応じて、表面層の
表面は親水性を呈し、付着した湿分の凝縮水及び/又は
水滴が前記層の表面に一様に広がり、湿分凝縮水及び/
又は水滴によって曇り若しくは翳るのが防止されるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る防曇性ガラスレンズの表面構造
を示す図。
【図2】 本発明に係る防曇性ガラスレンズの他の表面
構造を示す図。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスレンズ基材表面に、実質的に透明
    な光触媒粒子を含有する表面層を備え、前記光触媒の光
    励起に応じて、前記層の表面は親水性を呈し、以て付着
    した湿分の凝縮水及び/又は水滴が前記層の表面に一様
    に広がり、湿分凝縮水及び/又は水滴によって曇り若し
    くは翳るのが防止されるようになった防曇性ガラスレン
    ズ。
  2. 【請求項2】 前記表面層には、さらにシリカが含有さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の防曇性ガラ
    スレンズ。
  3. 【請求項3】 前記表面層には、さらに固体酸が含有さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の防曇性ガラ
    スレンズ。
  4. 【請求項4】 前記表面層には、さらにシリコーンが含
    有されていることを特徴とする請求項1に記載の防曇性
    ガラスレンズ。
  5. 【請求項5】 前記表面層の膜厚は0.4μm以下であ
    ることを特徴とする請求項1〜4に記載の防曇性ガラス
    レンズ。
  6. 【請求項6】 前記表面層の膜厚は0.2μm以下であ
    ることを特徴とする請求項1〜4に記載の防曇性ガラス
    レンズ。
  7. 【請求項7】 前記表面層の表面に、さらに親水化可能
    な保護層が設けられていることを特徴とする請求項1〜
    4に記載の防曇性ガラスレンズ。
  8. 【請求項8】 前記表面層の屈折率は2以下であること
    を特徴とする請求項1〜7に記載の防曇性ガラスレン
    ズ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8に記載の防曇性ガラスレン
    ズを備えた眼鏡。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8に記載の防曇性ガラスレ
    ンズを備えたダイビング用ゴーグル。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のガラスレンズを準備す
    る工程、前記ガラスの表面層に含有される光触媒を光励
    起することにより、前記層の表面を親水性になし、以て
    付着した湿分の凝縮水及び/又は水滴が前記層の表面に
    一様に広がらせる工程;からなるガラスレンズの防曇方
    法。
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