JPH09231819A - トンネルや道路用照明装置の清掃方法および防汚方法 - Google Patents

トンネルや道路用照明装置の清掃方法および防汚方法

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JPH09231819A
JPH09231819A JP8115679A JP11567996A JPH09231819A JP H09231819 A JPH09231819 A JP H09231819A JP 8115679 A JP8115679 A JP 8115679A JP 11567996 A JP11567996 A JP 11567996A JP H09231819 A JPH09231819 A JP H09231819A
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cover glass
tunnel
photocatalyst
lighting device
water
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Toshiya Watabe
俊也 渡部
Makoto Hayakawa
信 早川
Makoto Chikuni
真 千国
Atsushi Kitamura
厚 北村
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 交通規制を行うことなく或いは最小限の交通
規制により実施することの可能な、トンネルや道路用照
明装置のカバーガラスの清掃方法を提供することを目的
とする。 【構成】 トンネルや道路用照明装置(10)のカバーガ
ラス(18)の表面は光触媒層(20)で被覆され、光触媒
は光源(16)からの光や太陽光により光励起される。光
励起により光触媒層(20)の表面は超親水化され、燃焼
生成物の付着が防止される。必要に応じて作業車からカ
バーガラス(18)に水を噴射すれば、付着した汚染物質
を容易に洗い流すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルや道路用
照明装置のカバーガラスの清掃方法および防汚方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】トンネルや道路用照明装置のカバーガラ
スは排気ガス中の燃焼生成物や路面から舞い上がった煤
塵によって汚れる。汚れに伴い照明装置の光出力は低下
する。そこで、定期的に又は必要に応じてカバーガラス
を清掃しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トンネルや道路用照明
装置の清掃は交通規制を必要とすることが多く、円滑な
道路交通を阻害する。特に、トンネル内では、照明装置
の清掃のために交通規制をすることは困難であるだけで
なく、かなりの危険を伴うので、充分な頻度で清掃を実
施することができない。また、清掃は高所作業となり、
作業に時間を要するので、交通規制の時間も長くなる傾
向がある。
【0004】本発明の目的は、実質的に交通規制を行う
ことなく、或いは最小限の交通規制により実施すること
の可能な、トンネルや道路用照明装置のカバーガラスの
清掃方法を提供することにある。本発明の他の目的は、
トンネルや道路用照明装置のカバーガラスの汚れを防止
することの可能な方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、光触媒を光
励起すると光触媒の表面が高度に親水化されることを発
見した。驚ろくべきことに、光触媒性チタニアを紫外線
で光励起したところ、水との接触角が10゜以下、より
詳しくは5゜以下、特に約0゜になる程度に表面が高度
に親水化されることが発見された。
【0006】本発明は斯る発見に基づくもので、本発明
によれば、トンネル又は道路用照明装置のカバーガラス
の表面は半導体光触媒を含む透明層で被覆され、光触媒
を光励起することにより光触媒層の表面は親水化され
る。このように親水化された表面には、排気ガス中の燃
焼生成物のような疎水性の物質は付着しにくい。また、
必要に応じて光触媒層の表面に水を供給すると、表面に
付着した汚染物質は水により容易に洗い流される。
【0007】好ましくは、光触媒の光励起は照明装置自
身から放射される光により行われる。好ましい実施態様
においては、清掃はカバーガラスに水を噴射することに
より行い、水の噴射は好ましくは走行中の作業車から行
う。本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の特徴や利
点は、以下の実施例の記載に従い明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】トンネル用照明装置の場合につい
て説明するに、照明装置はトンネル構造に応じて埋込型
或いは直付型にすることができる。図1に示した例で
は、照明装置10は埋込型になっており、トンネルのコ
ンクリート壁12に埋設されたハウジング14を有す
る。光源16はカバーガラス18によって覆われてい
る。光源16としては、低圧ナトリウムランプ、高圧ナ
トリウムランプ、蛍光灯、水銀灯、蛍光水銀灯、その他
の電灯を使用することができる。
【0009】本発明に従い、カバーガラス18の表面は
光触媒を含む透明層20によって被覆され、光触媒は光
源16から放射される光によって光励起される。光励起
に伴い、光触媒層20の表面は、水との接触角が10゜
以下、特に約0゜になる程度に親水化される。
【0010】光触媒としては、TiO2、ZnO、SnO2、SrTiO
3、WO3、Bi2O3、Fe2O3、CdTe、MoS2、CdS、又はそれら
の混合物を使用することができ、光源16の種類に応
じ、光源からの光によって光励起されるようなバンドギ
ャップエネルギを持ったものを選ぶことができる。例え
ば、光源16が波長589nmの低圧ナトリウムランプの場
合には、CdTe又はMoS2を使用することができる。光源1
6が波長413nm以下の紫外線を含む場合にはルチル型TiO
2、波長387nm以下の紫外線を含む場合にはアナターゼ型
TiO2又はZnO、波長344nm以下の紫外線を含む場合にはSn
O2を使用するのが好ましい。
【0011】光触媒層20の膜厚は0.2μm以下にす
るのが好ましい。このようにすれば、充分な透明性を確
保することができ、かつ、光の干渉による発色を防止す
ることができる。
【0012】光触媒層20は、光触媒の粒子を含有する
ゾルをカバーガラス18に塗布し、ガラスの軟化点以下
の温度で焼結することにより形成することができる。こ
の場合には、ガラス中のナトリウムのようなアルカリ網
目修飾イオンがガラスから光触媒層中に拡散するのを防
止するため、カバーガラス18の表面を予めシリカ等の
中間層で被覆しておくのが好ましい。また、光触媒がTi
O2の場合には、光触媒層20にはSiO2若しくはSnO2を配
合するのが好ましい。このようにすれば、光励起時には
水との接触角が0゜になる程度に光触媒層20の表面を
超親水化することができる。
【0013】或いは、光触媒層20は、無定形の光触媒
前駆体の薄膜をカバーガラス18の表面に形成し、無定
形薄膜を加熱して結晶化させて光活性のある光触媒に変
換することにより形成してもよい。例えば、光触媒がTi
O2の場合には、カバーガラス18の表面に無定形チタニ
アの薄膜を形成し、次いで400℃以上かつガラスの軟化
点以下の温度で焼成することにより無定形チタニアを結
晶性チタニア(アナターゼ又はルチル)に相変化させる
ことができる。このように形成された光触媒層20は、
光励起時には水との接触角が0゜になる程度に超親水化
される。
【0014】無定形チタニアは、チタンのアルコキシド
(例えば、テトラエトキシチタン、テトライソプロポキ
シチタン、テトラn−プロポキシチタン、テトラブトキ
シチタン、テトラメトキシチタン)に塩酸又はエチルア
ミンのような加水分解抑制剤を添加し、エタノールやプ
ロパノールのようなアルコールで希釈した後、部分的に
加水分解を進行させながら又は完全に加水分解を進行さ
せた後、混合物をスプレーコーティング、フローコーテ
ィング、スピンコーティング、ディップコーティング、
ロールコーティングその他のコーティング法により、カ
バーガラス18の表面に塗布し、常温から200℃の温度
で乾燥させることにより形成することができる。乾燥に
より、チタンのアルコキシドの加水分解が完遂して水酸
化チタンが生成し、水酸化チタンの脱水縮重合により無
定形チタニアの層が基材の表面に形成される。チタンの
アルコキシドに代えて、チタンのキレート又はチタンの
アセテートのような他の有機チタン化合物を用いてもよ
い。
【0015】或いは、無定形チタニアは、無機チタン化
合物、例えば、TiCl4又はTi(SO4)2の酸性水溶液をスプ
レーコーティング、フローコーティング、スピンコーテ
ィング、ディップコーティング、ロールコーティングに
より、カバーガラス18の表面に塗布し、次いで無機チ
タン化合物を約100℃〜200℃の温度で乾燥させて加水分
解と脱水縮重合に付すことにより形成することができ
る。
【0016】光励起時に水との接触角が0゜になる程度
の超親水性を呈する光触媒層20を形成する他の好まし
いやり方は、未硬化の若しくは部分的に硬化したシリコ
ーン(オルガノポリシロキサン)又はシリコーンの前駆
体からなる塗膜形成要素に光触媒の粒子を分散させてな
る塗料用組成物を用いることである。この塗料用組成物
をカバーガラス18の表面に塗布し、塗膜形成要素を硬
化させた後、光触媒を光励起すると、シリコーン分子の
ケイ素原子に結合した有機基は光触媒の光触媒作用によ
り水酸基に置換され、光触媒層20の表面は超親水化さ
れる。
【0017】この塗料用組成物の塗膜形成要素として
は、メチルトリクロルシラン、メチルトリブロムシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリt
−ブトキシシラン;エチルトリクロルシラン、エチルト
リブロムシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルト
リエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、
エチルトリt−ブトキシシラン;n−プロピルトリクロ
ルシラン、n−プロピルトリブロムシラン、n−プロピ
ルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラ
ン、n−プロピルトリイソプロポキシシラン、n−プロ
ピルトリt−ブトキシシラン;n−ヘキシルトリクロル
シラン、n−ヘキシルトリブロムシラン、n−ヘキシル
トリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラ
ン、n−ヘキシルトリイソプロポキシシラン、n−ヘキ
シルトリt−ブトキシシラン;n−デシルトリクロルシ
ラン、n−デシルトリブロムシラン、n−デシルトリメ
トキシシラン、n−デシルトリエトキシシラン、n−デ
シルトリイソプロポキシシラン、n−デシルトリt−ブ
トキシシラン;n−オクタデシルトリクロルシラン、n
−オクタデシルトリブロムシラン、n−オクタデシルト
リメトキシシラン、n−オクタデシルトリエトキシシラ
ン、n−オクタデシルトリイソプロポキシシラン、n−
オクタデシルトリt−ブトキシシラン;フェニルトリク
ロルシラン、フェニルトリブロムシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニ
ルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリt−ブトキ
シシラン;テトラクロルシラン、テトラブロムシラン、
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ
ブトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン;ジメチ
ルジクロルシラン、ジメチルジブロムシラン、ジメチル
ジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン;ジフェ
ニルジクロルシラン、ジフェニルジブロムシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン;フェニルメチルジクロルシラン、フェニルメチルジ
ブロムシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェ
ニルメチルジエトキシシラン;トリクロルヒドロシラ
ン、トリブロムヒドロシラン、トリメトキシヒドロシラ
ン、トリエトキシヒドロシラン、トリイソプロポキシヒ
ドロシラン、トリt−ブトキシヒドロシラン;ビニルト
リクロルシラン、ビニルトリブロムシラン、ビニルトリ
メトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リイソプロポキシシラン、ビニルトリt−ブトキシシラ
ン;トリフルオロプロピルトリクロルシラン、トリフル
オロプロピルトリブロムシラン、トリフルオロプロピル
トリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキ
シシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキシシ
ラン、トリフルオロプロピルトリt−ブトキシシラン;
γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリイソプロポキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリt−ブトキシシラン;γ−メタアクリロキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタアクリロ
キシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタアクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロ
キシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタアクリロキ
シプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メタアクリ
ロキシプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメ
チルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−メルカプトプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリイソプロポキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリt−ブトキシシラ
ン;β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリ
メトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリエトキシシラン;および、それらの部分
加水分解物;およびそれらの混合物を使用することがで
きる。
【0018】このようにカバーガラス18の表面に形成
された光触媒層20は、光源16を点灯すると、光源自
体から放射される光によって光励起される。或いは、道
路照明装置のように太陽光が当たる条件では、光触媒層
20は日中は太陽光により光励起される。光励起に伴
い、光触媒層20の表面は、水との接触角が10゜以
下、特に約0゜になる程度に親水化される。カーボンブ
ラックやディーゼルパーティキュレートのような燃焼生
成物は基本的に疎水性であるから、超親水化されたカバ
ーガラス18の表面に付着しにくい。同様に、泥や土の
ような無機物質の水との接触角は20゜から50゜であ
るので、水との接触角が約0゜になる程度に超親水化さ
れたカバーガラス18の表面には付着しにくい。従っ
て、カバーガラス18の表面は長期間にわたり清浄に維
持されるので、清掃の頻度を大幅に低減することができ
る。
【0019】カバーガラス18の表面が汚染物質で汚れ
た場合には、必要に応じてカバーガラス18の表面に水
を供給すれば、表面に付着した汚染物質は水により容易
に洗い流される。超親水化された表面の水に対する親和
力は、燃焼生成物のような疎水性物質に対する親和力よ
りも大きいので、カバーガラス18の表面に水を供給す
れば、燃焼生成物のような疎水性物質は表面から釈放さ
れ、水によって簡単に洗い流される。カバーガラス18
の清掃は低速又は高速で走行中の作業車から水を噴射す
ることにより行うのが好ましい。このようにすれば、交
通規制を最小限にすることができる。或いは、トンネル
の壁や照明装置の近傍などに散水装置を設置し、随時カ
バーガラス18に散水してもよい。
【0020】実施例1 エタノールの溶媒86重量部に、テトラエトキシシランSi
(OC2H5)4(和光純薬)6重量部と純水6重量部とテトラ
エトキシシランの加水分解抑制剤として36%塩酸2重量
部を加えて混合し、シリカコーティング溶液を調整し
た。混合により溶液は発熱するので、混合液を約1時間
放置冷却した。この溶液をフローコーティング法により
10cm四角のソーダライムガラス板の表面に塗布し、80
℃の温度で乾燥させた。乾燥に伴い、テトラエトキシシ
ランは加水分解を受けて先ずシラノールSi(OH)4にな
り、続いてシラノールの脱水縮重合により無定形シリカ
の薄膜がガラス板の表面に形成された。
【0021】次に、テトラエトキシチタンTi(OC2H5)
4(Merck)1重量部とエタノール9重量部との混合物に
加水分解抑制剤として36%塩酸を0.1重量部添加して
チタニアコーティング溶液を調整し、この溶液を前記ガ
ラス板の表面に乾燥空気中でフローコーティング法によ
り塗布した。塗布量はチタニアに換算して45μg/cm2
した。テトラエトキシチタンの加水分解速度は極めて早
いので、塗布の段階でテトラエトキシチタンの一部は加
水分解され、水酸化チタンTi(OH)4が生成し始めた。
【0022】次に、このガラス板を1〜10分間約150
℃の温度に保持することにより、テトラエトキシチタン
の加水分解を完了させると共に、生成した水酸化チタン
を脱水縮重合に付し、無定形チタニアを生成させた。こ
うして、無定形シリカの上に無定形チタニアがコーティ
ングされたガラス板を得た。このガラス板を500℃の温
度で焼成して、無定形チタニアをアナターゼ型チタニア
に変換させた。
【0023】この試料を数日間暗所に放置した後、20W
のブラックライトブルー(BLB)蛍光灯(三共電気、FL2
0BLB)を用いて試料の表面に0.5mW/cm2の紫外線照度
(アナターゼ型チタニアのバンドギャップエネルギより
高いエネルギの紫外線の照度)で約1時間紫外線を照射
し、#1試料を得た。比較のため、チタニアのコーティ
ングを施さないガラス板を準備し、#2試料とした。
【0024】#1試料と#2試料の水との接触角を接触
角測定器(協和界面科学社製、形式CA-X150)により測
定した。この接触角測定器の低角度側検出限界は1゜で
あった。接触角は、マイクロシリンジから試料表面に水
滴を滴下した後30秒後に測定した。#1試料の表面の水
に対する測定器の読みは0゜であり、超親水性を示し
た。これに対し、#2試料の水との接触角は30〜40゜で
あった。
【0025】このガラス板の表面にオレイン酸を塗布
し、ガラス板表面を水平姿勢に保持しながらガラス板を
水槽に満たした水の中に浸漬したところ、オレイン酸は
丸まって油滴となり、ガラス板の表面から釈放されて浮
上した。
【0026】実施例2 10cm四角のソーダライムガラス板の表面にチタンキレ
ート含有液を塗布し、チタンキレートを加水分解と脱水
縮重合に付すことにより、無定形チタニアをガラス板の
表面に形成した。このガラス板を500℃の温度で焼成し
て、アナターゼ型チタニア結晶からなる表面層を形成し
た。表面層の膜厚は7nmであった。得られた試料の表面
にBLB蛍光灯を用いて0.5mW/cm2の照度で約1時間紫
外線を照射した。この試料の表面の水との接触角を接触
角測定器(ERMA社製、形式G-I-1000、低角度側検出限界
3゜)で測定したところ、接触角の読みは3゜未満であ
った。
【0027】実施例3 この実施例では基材として10cm四角のアルミニウム基
板を使用した。基板の表面を平滑化するため、予めシリ
コーン層で被覆した。このため、日本合成ゴムの塗料用
組成物“グラスカ”のA液(シリカゾル)とB液(トリ
メトキシメチルシラン)を、 A液とB液との重量比が
3:1になるように混合し、この混合液をアルミニウム
基板に塗布し、150℃の温度で硬化させ、膜厚3μmの
シリコーンのベースコートで被覆された複数のアルミニ
ウム基板(#1試料)を得た。
【0028】次に、チタニア含有塗料により#1試料を
被覆した。より詳しくは、アナターゼ型チタニアゾル
(日産化学、TA-15)と前記“グラスカ”のA液(シリ
カゾル)を混合し、エタノールで希釈後、更に“グラス
カ”の上記B液を添加し、チタニア含有塗料用組成物を
調整した。この塗料用組成物の組成は、シリカ39重量
部、トリメトキシメチルシラン97重量部、チタニア8
7重量部であった。この塗料用組成物を#1試料の表面
に塗布し、150℃の温度で硬化させ、アナターゼ型チタ
ニア粒子がシリコーン塗膜中に分散されたトップコート
を形成し、#2試料を得た。
【0029】次に、#2試料にBLB蛍光灯を用いて0.5
mW/cm2の照度で5日間紫外線を照射し、#3試料を得
た。この試料の表面の水との接触角を接触角測定器(ER
MA社製)で測定したところ、接触角の読みは3゜未満で
あった。紫外線照射前の#2試料の接触角を測定したと
ころ、70゜であった。#1試料の接触角を測定したと
ころ、90゜であった。更に、#1試料に#2試料と同
じ条件で5日間紫外線を照射し、接触角を測定したとこ
ろ、接触角は85゜であった。
【0030】このことから、シリコーンに光触媒を含有
させ、光触媒を光励起した場合には、シリコーン塗膜が
高度に親水化されることが分かる。シリコーンの分子の
ケイ素原子に結合した有機基が光触媒作用によって水酸
基に置換され、親水性のシリコーン誘導体が表面に形成
されているものと考えられる。
【0031】
【発明の効果】本発明の方法によれば、トンネル・道路
用照明装置のカバーガラスの清掃頻度を大幅に低減する
ことができ、トンネル・道路用照明装置のメンテナンス
を最小限にすることができる。また、トンネル・道路用
照明装置の清掃は走行中の作業車から水を噴射するだけ
で行うことができるので、交通規制を最小限にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用される照明装置の模式的断
面図である。
【符号の説明】
10: トンネル用照明装置 18: カバーガラス 20: 光触媒含有層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千国 真 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 北村 厚 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル又は道路用照明装置のカバーガ
    ラスの表面を半導体光触媒を含む透明層で被覆し、前記
    光触媒を光励起することにより前記層の表面を親水化
    し、前記層の表面に水を供給することにより前記層の表
    面に付着した汚染物質を洗い流すことからなるトンネル
    又は道路用照明装置のカバーガラスの清掃方法。
  2. 【請求項2】 光触媒の光励起は照明装置自身から放射
    される光により行われることを特徴とする請求項1に基
    づく清掃方法。
  3. 【請求項3】 前記水の供給はカバーガラスに水を噴射
    することにより行うことを特徴とする請求項1又は2に
    基づく清掃方法。
  4. 【請求項4】 前記水の噴射は走行中の作業車から行う
    ことを特徴とする請求項3に基づく清掃方法。
  5. 【請求項5】 トンネル又は道路用照明装置のカバーガ
    ラスの表面を半導体光触媒を含む透明層で被覆し、前記
    光触媒を光励起することにより前記層の表面を親水化
    し、もって、疎水性の汚染物質が表面に付着するのを防
    止することからなるトンネル又は道路用照明装置のカバ
    ーガラスの防汚方法。
JP8115679A 1995-06-14 1996-04-12 トンネルや道路用照明装置の清掃方法および防汚方法 Pending JPH09231819A (ja)

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