JPH09234079A - 単球の成熟分化因子 - Google Patents

単球の成熟分化因子

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JPH09234079A
JPH09234079A JP8075236A JP7523696A JPH09234079A JP H09234079 A JPH09234079 A JP H09234079A JP 8075236 A JP8075236 A JP 8075236A JP 7523696 A JP7523696 A JP 7523696A JP H09234079 A JPH09234079 A JP H09234079A
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久典 原
Tatsuya Seki
達也 関
Manabu Shimonishi
学 下西
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鉄二 長澤
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Norihide Shimizu
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道雄 萩屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単球又はマクロファージを長期生存維持さ
せ、成熟及び分化させる作用(MMDF活性)を有する
蛋白質、当該蛋白質を遺伝子操作技術を用いて生産する
に使用されるDNA及び形質転換体、当該蛋白質を含む
医薬組成物の提供。 【解決手段】 MMDF、MMDFをコードするDN
A、その形質転換体、その形質転換体を培養し培養物か
らMMDFを採取する工程、並びにMMDFを有効成分
とする抗癌剤、免疫賦活剤、感染症治療剤、創傷治療剤
等に有用な医薬組成物。 【効果】 抗癌剤、免疫賦活剤、感染症治療剤等へのM
MDFの応用が可能となり、又、遺伝子操作技術の方法
を用いたMMDFの大量生産も可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体培養におい
て、単球又はマクロファ−ジを長期生存維持させるとと
もに、成熟及び分化させる作用を有する新しい生理活性
物質(以下、MMDFと称する)とその製造方法、クロ
−ン化したMMDFをコードする遺伝子ならびに、MM
DF又はその一部を含む医薬組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】単球又はマクロファ−ジは、生体におい
て老廃物を排除する細胞であるとともに生体防御機構に
おいて重要な役割を担う細胞である。即ち、外来刺激の
認識、貪食、消化、生理活性因子の分泌、抗原提示など
の様々な機能により生体防御に関与し、抗菌作用及び抗
腫瘍作用などを有する重要な細胞である。このような作
用を有する単球又はマクロファージに対し、インビトロ
で種々の作用を示す物質が発見されてきている。単球又
はマクロファ−ジを活性化する因子としては、インタ−
ロイキン1(IL−1)、リポポリサッカライド(LP
S)、MAF(D.Gemsaら;J.Immuno
l.,131、883(1988))等が公知であり、
コロニ−形成刺激因子としては、マクロファ−ジ(単
球)コロニ−形成刺激因子(M−CSF)等が公知であ
る。
【0003】単球又はマクロファ−ジを感染あるいは炎
症の局所に呼び寄せる作用をもつと考えられているマク
ロファ−ジ遊走因子としては、MCP−1(Macro
phage Chemoattractant Pro
tein−1)(T.Yoshimuraら;FEBS
Lett.,244,487−493(198
9)),RANTES/SIS(T.J.Schall
ら;Nature,347,669−671(199
0)),MCAF(Y.Furutaniら;WO90
07863)等が明らかにされている。さらに、これら
以外にもMSP(Macrophage Stimul
ating Protein)(J.Leonard
ら;US7586085)と言った因子の存在も示され
ている。また、無血清培養において、M−CSFが単球
を生存維持させ、分化させる作用も有することも示され
ている(W.Bruggerら;J.Leukocyt
e Biol.,49,483−488(199
1))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、単球
又はマクロファージは、体内に侵入した異物(抗原)や
生体内の老廃物の貪食処理、抗原提示、生理活性因子
(IL−1,腫瘍壊死因子TNFα,インターフェロン
等)の分泌等により、生体防御に関与し、抗菌作用、抗
腫瘍作用を有する細胞である。しかし、通常、液体培養
では単球又はマクロファージは死滅していき、培養6日
目頃には殆どの細胞が死んでしまう。本発明は、かかる
技術的背景の下に、単球又はマクロファージを長期生存
維持させながら、成熟及び分化させる作用(MMDF作
用)を有する蛋白質を、特に遺伝子操作技術を用いて生
産し、この蛋白質を種々の薬剤に応用することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために種々検討した結果、単球又はマクロ
ファージを活性化する作用、走化性を刺激する作用ある
いはコロニー形成を刺激する作用という従来の生理活性
因子の作用とは異なった作用、即ち、単球又はマクロフ
ァージを長期生存維持させながら、成熟及び分化させる
作用、即ちMMDF活性をヒト癌細胞株の培養液に見出
した。MMDFが存在すると、液体培養においても単球
又はマクロファージは長期生存維持され、成熟及び分化
していく。この作用に着目し、該蛋白質の分離精製なら
びに遺伝子のクローニングを行い、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち、本発明は液体培養において、単
球またはマクロファ−ジを長期生存維持させながら、成
熟及び分化させる作用(以下、MMDF活性という)を
有する蛋白質であることを特徴とする単球の成熟分化因
子である。
【0007】また、本発明は液体培養において、MMD
F活性を有する蛋白質をコ−ドするヌクレオチド配列を
有する単離されたDNAである。
【0008】さらに、本発明は発現制御配列を機能しう
る形で随伴した、MMDF活性を有する蛋白質をコ−ド
するヌクレオチド配列を含み、微生物、昆虫細胞又は哺
乳動物細胞等の形質転換体の培養において、該MMDF
活性を有する蛋白質を発現しうる組換え発現ベクタ−で
ある。
【0009】本発明は、MMDF活性を有する蛋白質を
コ−ドするヌクレオチド配列を含む組換え発現ベクタ−
で形質転換された、該MMDF活性を有する蛋白質を発
現する能力を有する形質転換体である。
【0010】また、本発明は以下の工程を包含する、前
述の単球の成熟分化因子を製造する方法である。 (1)MMDF活性を有する蛋白質を発現しうる組換え
発現ベクタ−で形質転換された形質転換体を培養する工
程。 (2)培養物からMMDF活性を有する蛋白質を採取す
る工程。
【0011】本発明は、MMDF活性を有する蛋白質を
治療上有効な量で含有する医薬組成物である。
【0012】本発明は癌治療剤、白血病治療剤、免疫賦
活剤、感染症治療剤、及び創傷治療剤から選ばれる前記
医薬組成物である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係わる、液体培養におい
て単球又はマクロファ−ジを長期生存維持させ、成熟及
び分化させる作用、MMDF活性を有する蛋白質(MM
DF)について、次に記す。MMDF活性測定用の単球
は次のようにして調製される。Ficoll−Hypa
que(LSM,Litton Bionetics
社)を使用した密度勾配遠心法により、健康な人の末梢
血液から単核球細胞を分離し、非働化した血清を含む培
地を分注した培養容器に播種する。そして、37℃、5
%炭酸ガスインキュベ−タ−内にてインキュベ−ション
し、壁着性細胞を付着させる。その後、培養容器基面を
新鮮な培地で洗浄することにより、非壁着性細胞を洗浄
除去する。次に、0.5%EDTAと5%牛胎児血清
(FCS)を含有させた二価金属イオン不含のダルベッ
コリン酸緩衝液で培養基面を処理することにより、壁着
性細胞を剥離する。剥離回収した細胞を新鮮な培地で洗
浄し、低血清濃度含有培地を分注したマルチタイタ−ウ
ェルに播種した後、種々のサンプルを各ウェルに添加す
る。
【0014】MMDF活性は、MTT法(J.M.Gr
eenら;J.Immunol.Methods、
、257−268(1984))による細胞数の測定
及び、顕微鏡下での細胞形態観察により行う。また、 3
H−ロイシンの取り込み量を測定することにより、蛋白
質の合成能に対する影響を調べる。その結果、ヒト由来
の細胞、好ましくは血液由来の白血球を除く細胞、例え
ばヒト癌組織由来又はヒト正常組織由来の細胞株、好ま
しくはヒト甲状腺癌細胞株,さらに好ましくはTCO−
1の培養液に、末梢血由来の単球又はマクロファ−ジを
1%以下の低血清濃度添加培地中で、14日間以上長期
生存維持させながら、成熟及び分化させる蛋白質性因子
を見出すことができる。上記活性測定方法を用いて、各
種培養細胞や初代培養細胞の培養液、または尿、血清、
血漿中のMMDF活性の有無を測定することにより、M
MDFを産生する培養細胞や組織を選択することがで
き、天然のMMDFの供給源を特定できる。そして、こ
こで用いた培養細胞は、樹立された細胞株に限らず、初
代培養細胞も含まれる。又、培養細胞の培養上清の調製
は、無血清が望ましいが、1−10%の牛胎児血清又
は、0.1−0.5%牛血清アルブミンを含有する培地
等でも行われる。活性測定に使用する血清濃度は、1%
以下が好ましいが、基礎培地等の選択によっては、1%
以上の血清濃度でも測定可能である。
【0015】本発明では、天然のMMDFの供給源とし
て、ヒト癌細胞株、好ましくはヒト甲状腺癌細胞株,さ
らに好ましくはTCO−1を使用し、基礎培地として、
例えばDMEM培地(日水製薬)とハムF−10培地
(GIBCO社)を3:1に混合した培地を使用する。
使用できる培地としては、前述の培地に限られたもので
はなく市販されているRPMI−1640培地、MEM
培地、IMDM培地等が挙げられる。基礎培地を使って
2×105 個/mlになるように細胞を調製し、225
cm2 の培養用フラスコ(コ−スタ−社)等に40−60
ml播種し、37℃で5%炭酸ガスインキュベ−タ−内
で培養する。細胞の増殖がコンフルエント前になった
ら、培養液を除去し、新鮮な同じ培地と交換する。この
培養液の採取回収並びに新鮮培地との交換は好ましくは
7日毎に行うが、特に限定されたものではない。
【0016】本発明におけるMMDF活性を有する物質
は、種々の分離操作により単離精製することができる。
単離精製方法としては、次の方法が用いられる。上記ヒ
ト細胞株の培養液を原材料として、種々の分離操作によ
り単離精製することができる。このような方法として
は、蛋白沈殿による方法、限外濾過による方法、イオン
交換クロマトグラフィ−による方法、疎水クロマトグラ
フィ−による方法、ゲル濾過又は分子篩クロマトグラフ
ィ−による方法、高速液体クロマトグラフィ−による方
法、逆相クロマトグラフィ−による方法、アフィニティ
−クロマトグラフィ−による方法、吸着クロマトグラフ
ィ−による方法、色素クロマトグラフィ−による方法、
電気泳動による方法などが挙げられる。蛋白沈殿による
方法では、硫酸アンモニウム、リン酸ナトリウム等の塩
析剤を用いることが好ましい。イオン交換クロマトグラ
フィ−による方法では、例えば、DEAE(ジエチルア
ミノエチル)、アミノエチル或いは、4級アミノエチル
基を官能基として有する陰イオン交換体並びに、カルボ
キシメチル或いはスルホメチルプロピル基を官能基とし
て有する陽イオン交換体を用いることができる。疎水ク
ロマトグラフィ−による方法では、フェニルセファロ−
ス、オクチルセファロ−ス、ブチルトヨパ−ル等を用い
ることができる。吸着クロマトグラフィ−による方法と
しては、ハイドロキシアパタイト等を用いることが好ま
しい。アフィニティ−クロマトグラフィ−による方法と
しては、抗体結合担体特に、抗体としてはモノクロ−ナ
ル抗体を用いたものが好ましい。
【0017】原材料である上記ヒト癌細胞株の培養液
を、2.5M NaCl含有トリス塩酸緩衝液(pH
7.5)で平衡化させた疎水クロマトグラフィ−例え
ば、ブチルトヨパ−ル(東ソー社)に付し、0.5M
NaCl含有トリス緩衝液(pH7.5)でMMDFを
含む吸着物を溶出する。該溶出活性画分を0.5M N
aCl含有リン酸緩衝液(pH7.0〜7.5)で平衡
化したハイドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィ
−(バイオラッド社)に付し、1.4M NaCl含有
リン酸緩衝液でMMDFを含む吸着物を溶出する。MM
DF活性を有する該溶出活性画分を、1.5M 硫酸ア
ンモニウム含有トリス塩酸緩衝液(pH7.5)で平衡
化した疎水クロマトグラフィ−例えば、フェニルセファ
ロ−ス(ファルマシア社)に付し、1.5Mから0Mへ
の硫酸アンモニウムの直線濃度勾配に変化させたトリス
塩酸緩衝液でMMDFを含む吸着物を溶出させると、
0.7M付近の硫酸アンモニウム濃度でMMDF活性物
質が溶出される。該溶出活性画分を、約0.1M Na
Cl含有トリス塩酸緩衝液(pH7)で平衡化した陰イ
オン交換カラムクロマトグラフィー、例えば、Q−セフ
ァロースカラム(ファルマシア社)に付し、0.1Mか
ら0.4MのNaClの直線濃度勾配に変化させたトリ
ス塩酸緩衝液で溶出させる。その結果、約0.3M N
aCl濃度付近にMMDF活性物質が溶出される。この
ようにして得たMMDF活性物質を含む画分(以下F
r.Qという)をゲル濾過カラム、例えば、ス−パ−ロ
−ズ12(ファルマシア社)を装着したFPLC(Fa
st Performance Liquid Chr
omatography)(ファルマシア社)に付す
と、標準蛋白質との比較によりMMDF活性を有する物
質の分子量は(45±5)KDと推定される。
【0018】次に、Fr.Qを非還元下でSDS−ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動に付し、電気泳動後、ゲル
を銀染色キット(和光純薬社)で染色しバンドを確認す
る。同時に平行して、同条件でSDS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動を行う。電気泳動後、分子量マ−カ−
を参考にしてゲルを、10KD以下、10−16KD、
16−22KD、22−31KD、31−46KD、4
6KD以上の6画分に分割して切り取る。切り取ったゲ
ルを破砕し、0.3%SDS溶液中で、4℃で一晩中イ
ンキュベ−ションすることにより、蛋白質を抽出後、S
DS除去カラム、例えば、Ampure DT(アマシ
ャム社)に付してSDSを除去する。その後、抽出した
試料について活性を測定した結果、16−22KD画分
にだけ活性を認める。
【0019】Fr.QをSDS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動に付した後、クマシ−ブリリアントブル−染
色を行い、分子量20KD付近のバンドの見える箇所の
ゲルを切り出し、水で脱色を行う。その後、ゲルをエッ
ペンドルフチュ−ブ内ですりつぶし、0.3%SDSを
含むトリス塩酸緩衝液を加えてよく混合後、リシルエン
ドペプチダ−ゼ(和光純薬社)を加えて37℃で15時
間インキュベ−ションする。反応液を濾過後、4SDS
ガ−ドカ−トリッジ(ポリLC社)を装着させたマイク
ロボンダスフェア−C18逆相HPLCカラム(ウォ−
タ−ズ社)に付すことによりペプチド断片を分離する。
溶離液Aとして、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)
溶液、溶離液Bとして、0.1%TFAを含有するイソ
プロピルアルコ−ルとアセトニトリルの1:1の混合液
を用い、0%から95%までB液の濃度を直線的に増加
させることによりペプチド断片を溶出させる。さらに、
分離したペプチド断片をプロテインシ−クエンサ−(4
77A形 アプライドバイオシステムズ社又は、PPS
Q−10形 島津製作所)に付してエドマン分解し、そ
のアミノ酸配列を読み取り決定する。その結果、天然の
MMDFには、少なくとも配列番号4、5、6、7、
8、9、10、11に示されるアミノ酸配列を含むこと
が明らかになる。
【0020】天然のMMDFに含まれる部分アミノ酸配
列を基に、その配列をコ−ドすると考えられるDNAの
塩基配列を予測することができる。方法としては、次の
方法を用いる。
【0021】MMDFの産生細胞であるヒト癌細胞株、
例えばヒト甲状腺癌細胞株,好ましくはTCO−1から
全RNAを抽出後、mRNAを精製する。そして、天然
のMMDFの部分アミノ酸配列の解析により明らかにさ
れた配列番号4−11を基に、その配列をコ−ドすると
考えられるDNAの塩基配列を有するオリゴヌクレオチ
ドをDNA合成装置(381A型、アプライドバイオシ
ステムズ社)で合成する。この合成したオリゴヌクレオ
チドをプライマ−とし、mRNAを鋳型としてRT−P
CR反応を実施した結果、プライマ−として使用したア
ミノ酸配列以外に、部分アミノ酸配列の解析で得られた
他の部分アミノ酸配列をもコ−ドするDNA断片を得
る。次に、該ヒト癌細胞株のmRNAを鋳型にしてcD
NAライブラリ−を作製し、得られたライブラリ−より
上記RT−PCRで得られたDNA断片をプロ−ブとし
てスクリ−ニングする。
【0022】その結果、得られた陽性クロ−ンを大腸菌
に感染させ培養した後、ファ−ジDNAを調製する。さ
らに、このファ−ジDNAを制限酵素で消化後、プラス
ミドベクタ−に挿入し、クロ−ン化プラスミドDNAを
得る。このDNAを各種制限酵素で消化して制限酵素切
断点地図を得、さらに全塩基配列を決定する(配列番号
2)。次に、その塩基配列より推定されるコ−ド領域の
アミノ酸配列を決定する(配列番号1)。得られたcD
NAクロ−ンが求めるMMDFをコ−ドするものである
かどうかの確認は、天然のMMDFの部分アミノ酸配列
が、クローンにコードされているかどうかで判断でき
る。推定したアミノ酸配列には、分泌シグナルであると
予想される配列に続き、アミノ末端と考えられる配列及
び部分アミノ酸配列解析で得られたすべての配列が含ま
れていることを確認できる。
【0023】本発明の蛋白質は、上記のアミノ酸配列を
有する蛋白質に限定されるものではなく、例えば配列番
号1に記載のアミノ酸配列のアミノ酸、該アミノ酸配列
のうち、少なくとも1つが削除または置換されたアミノ
酸配列を有するか、または該アミノ酸配列に少なくとも
1つのアミノ酸が付加又は挿入されたアミノ酸配列を有
する蛋白質等が包含される。また、本発明のDNAは、
MMDF活性を有する蛋白質をコードするヌクレオチド
配列を含むDNA、例えば配列番号2に記載のヌクレオ
チド配列のヌクレオチド、該ヌクレオチド配列のうち、
少なくとも1つが削除または置換されたヌクレオチド配
列を有するか、または該ヌクレオチド配列に少なくとも
1つのヌクレオチドが付加又は挿入されたヌクレオチド
配列を有し、MMDF活性を有する蛋白質をコードする
ヌクレオチド配列を有するDNAが包含される。
【0024】以上の様にして前述のDNAを得、そのc
DNA又はその主要部分を挿入した発現ベクタ−によ
り、形質転換用の宿主、例えば微生物、好ましくは大腸
菌、枯草菌、及び酵母からなる群から選択される微生
物、又は昆虫細胞もしくは哺乳動物細胞、好ましくはC
OS−1,CHO,BHK及びC127Iからなる群か
ら選択される哺乳動物細胞を形質転換させ形質転換体を
得る。得られた形質転換体を用いて組換えDNA技術を
適用することにより発現させ、活性の確認をおこなう。
その場合、宿主によって、使用するベクタ−は使い分け
られる。このようにしてMMDFを発現させる。
【0025】本発明により得られるMMDF活性を有す
る蛋白質は、貪食能、生体防御作用、抗菌作用、抗腫瘍
作用を有する単球又はマクロファージを長期生存維持さ
せながら、成熟及び分化させる作用があることから、通
常使用される担体等と共に医薬組成物とされ、癌治療
剤、白血病治療剤、免疫賦活剤、感染症治療剤、創傷治
療剤として利用することができる。本発明におけるMM
DF活性を有する蛋白質を含有する癌治療剤、白血病治
療剤、免疫賦活剤、感染症治療剤、創傷治療剤は、経口
あるいは静注、点滴、皮下注射により投与されうる。そ
の投与に際しては、それぞれの投与経路に応じて適当な
形態、例えば経口製剤、注射剤,外用剤として製剤され
る。これらの製剤はそれぞれ常法によって製造され、通
常それぞれの剤型に応じた製薬上許容される担体又は添
加物が配合される。当該治療剤に含有される、MMDF
活性を有する蛋白質の量は、投与方法、剤型、適用疾患
等に応じて適宜変更されうるので特に限定されない。当
該治療剤の投与量は、適用疾患、疾患の程度、投与方
法、患者の年齢等により異なるが、例えば癌患者に対し
て、静脈点滴により投与する場合、通常100〜100
0μg/kgを1日1回投与する。
【0026】
【実施例】次に実施例により、本発明の単球の成熟分化
因子(MMDF)の活性測定、精製、部分アミノ酸配
列、遺伝子クロ−ニング並びに発現について説明する。実施例1 MMDF活性測定用単球の調製およびその活
性測定方法 ヒト末梢血100mlに等量のハムF−10培地(GI
BCO社)を混合して希釈血液を調製し、Ficoll
−Hypaque(LSM、登録商標:Litton
Bionetics 社)15mlに対し、該希釈血液
を30mlの割合で、両液が混じらないように静かに重
層し、1600rpmで30分間、25℃で遠心した。
中間部に形成された単核球層を回収し、ハムF−10培
地に分散させ、1600rpmで15分間、25℃で遠
心分離を行った。得られた細胞集塊を、再度、ハムF−
10培地に分散させ、1200rpmで5分間、25℃
で遠心分離を行った。次に、得られた細胞集塊を非働化
した牛胎児血清(FCS)10%を含有するハムF−1
0培地に分散させ、チュルク染色液を使って細胞数の測
定を行い、約7×106 個/mlに調整し、非働化FC
S10%含有ハムF−10培地の入った培養用プラステ
ィック製フラスコ(コ−スタ−社)に播種した。その
後、37℃の5%炭酸ガスインキュベ−タ−内にて1時
間インキュベ−ションし、培養液を除き、新鮮な同培地
で4回培養基面を洗浄した。その後、基面に壁着してい
る単球を剥離させるため、0.5%EDTAと非働化F
CS5%を含有するダルベッコリン酸緩衝液(日水製
薬)を上記フラスコに添加し、4℃で30分間インキュ
ベ−ションした。最後に、フラスコを手で叩いて衝撃を
与えて細胞を剥離させ、細胞を回収し、活性測定用の単
球として使用した。このようにして得た単球浮遊液をダ
ルベッコリン酸緩衝液に希釈し、1500rpm、4℃
で5分間遠心分離後、上清を廃棄した。次に、1%非働
化FCS含有ハムF−10培地に細胞を浮遊させ、15
00rpm、4℃で5分間遠心分離後、上清を廃棄し、
最終的に1%非働化FCS含有ハムF−10培地に浮遊
させた。チュルク染色液で細胞数を測定し、2×105
個/mlに調整して96穴マイクロタイタ−プレ−ト
(コ−スタ−社)に50μl/穴を播種した。その後、
試料を50μl/穴に添加し、炭酸ガスインキュベ−タ
−内にて培養を行った。培養中、2〜3日毎に1回、M
TT法で細胞数を測定し、培養の経過を追跡した。
【0027】また、上記のように調整した単球を96穴
マイクロタイタ−プレ−トに1×104 個/穴で播種
し、培養の途中で、測定の前日より放射性標識物質であ
3H−ロイシンを1μCi/ml添加して24時間パ
ルス標識した後、細胞を0.02%EDTA含有のトリ
プシン溶液で処理することにより細胞を剥離し、セルハ
−ベスタ−(スカルトン社)によりガラスフィルタ−上
に細胞を捕獲した。その後、4℃でトリクロロ酢酸(T
CA)中にガラスフィルタ−上に捕獲した細胞を浸積
し、洗浄後、乾燥した。そして、シンチレ−タ−(アム
ライト、登録商標:デュポン社)3mlを添加したバイ
アル内にフィルタ−を入れ、液体シンチレ−ションカウ
ンタ−でTCA不溶性画分への取り込み量を測定した。
【0028】実施例2 ヒト末梢血由来の単球に対する
作用 実施例1で示した活性測定法により、粗精製のMMDF
の活性を測定した。図1に示されるように、粗精製した
MMDFを総蛋白濃度で0.01〜1μg/mlまで添
加し、MTT法で細胞数をカウントし、培養経過を追跡
した。その結果、MMDF添加群では、長期間即ち14
日間以上単球が生存維持されることが認められた。その
時、細胞形態を顕微鏡下で観察すると、無添加コントロ
−ル群では形態に変化はなく、細胞は死んでいき、培養
6日目頃には殆ど死滅したが、MMDF添加群では、殆
どの細胞が生存し、マクロファ−ジ様に大きくなって成
熟及び分化していくのが認められた。
【0029】また、実施例1で示した 3H−ロイシンの
取り込み法により、単球の蛋白質合成能に対するMMD
Fの影響を調べた。今回、培養経過の内、培養開始日、
6日目、及び9日目の細胞について 3H−ロイシンの取
り込み量を測定した。その結果、MMDF添加群では、
表1に示すように、培養6日目並びに9日目ともに著し
3H−ロイシンの取り込み量が増加されることが認め
られた。すなわち、単球がMMDFにより成熟及び分化
させられた結果、単球の蛋白質の合成が活発に促進され
たものと考えられる。
【0030】
【表1】
【0031】次に、実施例1で示した方法と同様な方法
でヒト単核球を分離し、末梢血供与者の自己血清を1%
含有するハムF−10培地にその細胞を浮遊させ、チュ
ルク染色液で細胞数をカウントし、1×106 個/ml
に調整した。その単核球を1×106 個/穴で24穴マ
ルチウェルデッシュ(ファルコン社)に播種した。その
後、37℃の5%炭酸ガスインキュベ−タ−内に3時間
インキュベ−ションし、壁着性細胞を基面に付着させ
た。次に、パスツ−ルピペットを使いピペッテング洗浄
により非壁着性細胞を取り除いた。再度、ダルベッコリ
ン酸緩衝液を約1ml/穴添加し、ピペッテング洗浄に
より非壁着性細胞を取り除いた。そこに上記と同様の血
清及びMMDFを含むハムF−10培地を添加し、37
℃の5%炭酸ガスインキュベ−タ−内にて培養を行い、
2〜3日毎に核カウントを行って培養経過を追跡した。
培養基面に付着して残っている細胞が、90%以上単球
であることを、非特異的エステラ−ゼ染色により確認し
た。また、核カウントは、培養液除去後、0.1%クエ
ン酸ナトリウム、1%セタブロン(Cethyltri
methyl Ammonium Bromide)と
0.05%ナフト−ルブル−ブラックを含有する溶液を
50μl/穴添加し、37℃で30分間インキュベ−シ
ョンして細胞質の溶解並びに核染色を行い、血球計算盤
により測定を行った。その結果、MMDFを添加すると
殆どの単球が、14日間以上生存維持され、マクロファ
−ジ様に成熟及び分化されることが認められた。
【0032】実施例3 甲状腺癌細胞株TCO−1の培
養液からのMMDFの精製 甲状腺癌TCO−1の培養は、DMEM培地(ダルベッ
コ改変イ−グル最小必須培地:ニッスイ製薬)とハムF
−10培地(GIBCO社)を3:1に混合した培地を
用い、無血清培地下で炭酸ガスインキュベ−タ−を使
い、5%炭酸ガス濃度及び37℃の条件で行った。甲状
腺癌細胞株からMMDFを産生させるには、次のように
して行った。上記培地を用いて該細胞を2×105 個/
mlの細胞数に調整し、培養面積225cm2 の培養フ
ラスコ(コ−スタ−社)に45mlずつ播種した。培養
は、5%炭酸ガス濃度,37℃で行なった。細胞の増殖
がコンフルエント前になったら、新鮮な培地30mlに
交換し、7日毎に培養液採取並びに新鮮培地との交換を
行い、MMDFの生産を行った。
【0033】以上のようにして得た培養液10〜20リ
ットルを、2.5M NaClを含む50mMトリス塩
酸緩衝液(pH7.5)で平衡化した疎水性クロマト樹
脂であるブチルトヨパ−ル(東ソ−社)を充填したカラ
ムに付し、0.5M NaClを含む50mM トリス
塩酸緩衝液(pH7.5)でMMDFを含む吸着物を溶
出させた。次に、該溶出活性画分を0.5M NaCl
を含む10mM リン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化
したハイドロキシアパタイト(バイオラッド社)を充填
したカラムに付し、1.4M NaClを含む10mM
リン酸緩衝液(pH7.0)でMMDFを含む吸着物
を溶出させた。
【0034】次に、該溶出活性画分に、最終濃度が1.
5Mになるように硫酸アンモニウムを加え、混合攪拌し
た。この溶液を、1.5M 硫酸アンモニウムを含む5
0mM トリス塩酸緩衝液(pH7.5)で平衡化した
疎水性クロマト樹脂であるフェニルセファロ−ス(ファ
ルマシア社)を充填したカラムに付し、硫酸アンモニウ
ム濃度を1.5Mから0Mの濃度までの直線的勾配で蛋
白質を溶出させた。その結果、約0.7M 硫酸アンモ
ニウム濃度でMMDF活性を有する物質が溶出された。
得られた該活性画分を、0.1M NaClを含む50
mM トリス塩酸緩衝液(pH7.5)で平衡化した陰
イオン交換樹脂であるQ−セファロ−スハイパフォ−マ
ンス(ファルマシア社)を充填したカラムに付し、塩濃
度を0.1Mから0.4Mまでの直線的勾配で上昇させ
ることによりMMDFを含む吸着物を溶出させた。その
結果、図2に示されるように、約0.25M NaCl
で溶出される画分に活性ピ−クを認めた。さらに、該活
性画分をゲル濾過樹脂であるス−パ−ロ−ズ12HR1
0/30(ファルマシア社)を充填したカラムでFPL
C(Fast Performance Liquid
Chromatography)を行い、0.15M
NaClを含む50mMトリス塩酸緩衝液で溶出し、
各画分の活性測定を行った。その結果、分子量約44K
DにMMDF活性ピ−クを認めた。
【0035】実施例4 甲状腺癌細胞株TCO−1の培
養液から精製したMMDFのポリアクリルアミドゲル電
気泳動 0.1%のSDSを含む分離用16%ポリアクリルアミ
ドゲルに、実施例2で得られた試料、すなわち、Q−セ
ファロースハイパフォーマンスカラムで分画されたMM
DF活性画分(Fr.Q)を付し、非還元条件下及び還
元条件下で電気泳動を行った。ゲル内には0.1%SD
Sを含む25mMトリス塩酸緩衝液(pH8.3)、泳
動内には0.1%SDSと192mMグリシンを含む2
5mMトリス塩酸緩衝液(pH8.3)を用いた。15
mAの定電流で2時間泳動後に、ゲル中の蛋白質を銀染
色キット(和光純薬社)で染色し、泳動の結果を図3に
示す。標準分子量マーカーの分子量(KD)をレーン左
側に記載した。レーン1は標準分子量マーカー(ファル
マシア社)、レーン2は、実施例2で精製した画分を還
元下で泳動した結果を示し、レーン3は、非還元下で泳
動した結果を示す。同時に平行して、非還元下の同条件
でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行い、電
気泳動後のゲルを6画分に切り取った。すなわち、標準
分子量マ−カ−との相対的位置からの算定により、10
KD以下、10〜16KD、16〜22KD、22〜3
1KD、31〜46KD、46KD以上の6画分にゲル
を分割して切り取った。切り取ったゲルを破砕し、0.
3%SDS溶液中で、4℃で一晩中インキュベ−ション
することにより蛋白質をゲルから抽出した。その後、S
DS除去カラムのAmpure DTに付して、SDS
を除去した試料について、実施例1で示した方法により
MMDF活性を測定した。その結果、16〜22KD画
分にだけ活性が認められた。
【0036】実施例5 甲状腺癌TCO−1の培養液か
ら精製されたMMDFの部分アミノ酸配列の解析 実施例3で精製したMMDF活性画分(Fr.Q)を約
5μg/レーン相当で16%SDS−ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動に付した後、クマシーブリリアントブル
ーで染色を行った。その後、20KD付近のバンドの見
える箇所のゲルを切り出し、水で脱色を行った。さら
に、該ゲルをエッペンドルフチュ−ブ内でよくすり潰
し、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH9.5)と0.3
%SDS溶液を加えて良く混ぜた後、250pmole
のリシルエンドペプチダーゼ(和光純薬社)を加えて、
37℃で15時間インキュベーションを行った。消化
後、1μlのβ−メルカプトエタノールを添加し、さら
に37℃で1時間インキュベーションを行い、0.22
μmのフィルターで濾過し、4SDSガードカートリッ
ジ(ポリLC社)を繋いだマイクロボンダスフェアーC
18(5μm、300Å)逆相HPLCカラム(ウォー
ターズ社)を用いてペプチド断片を分離した。溶離液A
として、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)溶液、溶
離液Bとして、0.1%TFAを含有するイソプロピル
アルコールとアセトニトリルの1:1の混合液を用い、
40分間に0%から40%までB液を直線的に増加させ
た後、次の20分間に40%から80%まで直線的に増
加させ、さらに、次の10分間に80%から95%まで
増加させ、最終的に10分間、95%で流しペプチド断
片を溶出させた。次に、分離されたペプチド断片をプロ
テインシークエンサー(477A形 アプライドバイオ
システムズ社又はPPSQ−10形 島津製作所)を用
いてアミノ酸配列を読み取り決定した。その結果、配列
番号4、5、6、7、8、9、10、11に示されるア
ミノ酸配列が決定され、天然のMMDFには、少なくと
もこれら配列番号4−11に示されるアミノ酸配列が含
まれることが明らかになった。
【0037】次に、上記と同様に実施例3で精製したM
MDF活性画分(Fr.Q)をさらにフェニル5PW
RP逆相HPLCカラム(ウォーターズ社)に付し、分
離精製を行った。溶離液A及びBは、上記マイクロボン
ダスフェアーC18逆相HPLCカラムの場合と同じ組
成の溶液を使用し、35分間に5%から40%までB液
を直線的に増加させた後、次の20分間で40%から8
0%まで直線的に増加させ、MMDF活性画分をさらに
分離精製した。そして、5本の蛋白質ピークが得られた
ので、それらを分画し、マススペクトル分析を行った
(MALDI−TOF:フィニガンマット社)。その結
果、16343.5ダルトン、17321.9ダルト
ン、17712.0ダルトン、17833.6ダルト
ン、18577.9ダルトンのスペクトルが観測され
た。マススペクトルの精度を約0.04%とし、配列番
号1を参考にすると、C末端アミノ酸は、177番のグ
リシン(Gly),186番のアスパラギン酸(As
p)、190番のバリン(Val),191番のグルタ
ミン酸(Glu)、197番のグルタミン酸(Glu)
であると推定された。従って、TCO−1細胞由来の天
然のMMDFは、プロセッシングによりC末端にヘテロ
ジェネイティーを有していることが示唆され、少なくと
も配列番号1で示される25番のスレオニンから177
番のグリシンまでを含む蛋白質、25番のスレオニンか
ら186番のアスパラギン酸までを含む蛋白質、25番
のスレオニンから190番のバリンまでを含む蛋白質、
25番のスレオニンから191番のグルタミン酸までを
含む蛋白質、及び25番のスレオニンから197番のグ
ルタミン酸までを含む蛋白質が含まれていることが考え
られた。
【0038】実施例6 MMDFをコ−ドするcDNA
のクロ−ニング MMDFを産生するヒト甲状腺癌細胞株TCO−1をR
NA調製の供給源とした。細胞は、DMEM培地とハム
F−10培地を3:1に混合した培地で維持した。全R
NAはChomczynskiとSacchiの方法
(Anal.Biochem.,162,156−15
9,(1987))に従い抽出した。全RNAからのm
RNAの調製には、Oligotex−dT30 Su
per(日本合成ゴム株式会社)を使用した。実施例5
で得られたMMDFの部分アミノ酸配列解析の結果の中
より、配列番号8に含まれるIle−Cys−Arg−
Ala−Gln−Ser−Glu−Glyを基に、5’
−d[ATCTGCAGAGCTCAGTCAGAA
G]−3’、配列番号11に含まれるGlu−Val−
Glu−Leu−Thr−Arg−Asn−Asnを基
に、5’−d[ATTGTTTCTCGTTAACTC
CACCTC]−3’の配列を有するオリゴヌクレオチ
ドをDNA合成装置(381A形、アプライドバイオシ
テムズ社)を用いて合成した。上記mRNA0.2μg
を鋳型としてFirst Strand cDNA S
ynthesisSystem(アマシャム社)を用い
て、GublerとHoffmanの方法(Gene,
25,263−268(1983))で1本鎖cDNA
を合成した。次に、これを鋳型に上記2種のオリゴヌク
レオチド及びPfu DNA polymerase
(ストラタジ−ン社)を使用して95℃で5分を1サイ
クル、95℃で1分、65℃で25分、75℃で3分を
40サイクルの条件でRT−PCR反応を実施した。そ
の結果、得られた321塩基対のDNA断片を、一旦、
pBluescriptSK+プラスミドベクタ−(ス
トラタジ−ン社)の制限酵素EcoRVによる切断部位
にサブクローン化した後、塩基配列をPRISMDye
Deoxy terminator cycle se
quencing kit と373A型DNAシーケ
ンサー(パーキンエルマ−社)を用いて決定した結果、
PCRプライマーの設計に使用したアミノ酸配列以外
に、部分アミノ酸配列の解析で得られていた他の部分ア
ミノ酸配列がコードされていることが確認された。
【0039】次に、上記MMDF産生細胞のmRNA3
μgを鋳型にしてcDNAライブラリ−を作製した。す
なわち、cDNA synthesis system
plus(アマシャム社)を用いて合成した2本鎖c
DNAに、Rapid adaptor ligati
on module(アマシャム社)を用いて、Eco
RIアダプタ−を付加したものを、EcoRI消化済の
λgt10ア−ム(ストラタジ−ン社)に結合した後、
GigapackII gold(ストラタジ−ン社)を
用いてパッケ−ジングした。上記RT−PCRで得られ
たDNA断片をMultiprime DNA lab
elling systemと[α32P]dCTP(ア
マシャム社)で標識したものをプロ−ブとして使い、得
られたcDNAライブラリ−のうち、40万個の組換え
ファ−ジを以下の方法でスクリ−ニングした。すなわ
ち、23cm×23cmのLB寒天培地上に、組換えファ−
ジ10万個と大腸菌NM514株と0.7%アガロ−ス
を含むLB軟寒天培地と共に重層したものを4枚調製
し、37℃で12時間、4℃で1時間保温した。生じた
プラークをニトロセルロースフィルターに移し、1.5
M NaCl含有0.5M NaOH溶液に1分、1.
5M NaCl含有0.5M トリス塩酸緩衝液(pH
7.5)に5分、2×SSCに5分浸した後、風乾し、
ベーキング処理を80℃で2時間行ってDNAを固定し
た。該フィルタ−を0.1%SDS含有6×SSCに浸
し、60℃で20分保温した後6×NET,5×Den
hardt’s solution,0.1%SDS及
び大腸菌DNA100μg/mlからなるプレハイブリ
ダイゼ−ション溶液中で、65℃で2時間保温し、次い
で同じ組成溶液で標識プロ−ブを含むハイブリダイゼ−
ション溶液中で65℃で18時間保温した。保温後、フ
ィルタ−を0.1%SDS含有1×SSCに浸し、65
℃で保温して洗浄後、風乾し、X線フィルムと増感スク
リ−ンをあてて、−80℃で48時間露光した。現像
後、陽性プラ−ク候補を選択した。同様の方法で2次ス
クリーニングを実施し、7クローンの陽性が確認され
た。得られた7クロ−ンについて、以下のようにしてサ
ブクローニングを実施した。
【0040】大腸菌NM514株にクローンのファージ
懸濁液を感染させたものにNZYM培地を加えた後、3
7℃で18時間振とうして溶菌液を得た。遠心分離した
上澄みにDNaseとRNaseをそれぞれ10μg/
mlを添加し、37℃で20分保温後、PEG6000
を10%、NaClを1.25Mになるように添加して
氷上で1時間冷却した。その後、遠心分離によってファ
−ジ粒子を含む沈殿を得、1%SDS存在下、65℃で
5分保温した後フェノ−ル抽出及びエタノ−ル沈殿を行
ってファージDNAを得た。得られたDNAを制限酵素
EcoRIで消化し、pBluescriptSK+の
EcoRI切断部位に挿入した。それぞれのサブクロー
ンプラスミドDNAを各種制限酵素で消化して制限酵素
切断点地図を作製したところ、これらクローンは同様の
パターンを示したので、その中から3クローン(#3、
#5、#11)を選び、塩基配列を決定した。その結
果、クロ−ン間に塩基配列の不一致は認められなかった
ので、最長のクロ−ン(#5)を選び、以下の実験に使
用することとした。
【0041】#5の塩基配列(配列番号2)から推定さ
れたコ−ド領域中のアミノ酸配列(配列番号1)中に
は、分泌シグナルであると予想される配列に続き、アミ
ノ末端と考えられる配列(配列番号4)並びに、部分ア
ミノ酸配列解析で得られた全ての配列が含まれているこ
とが確認された。クローン#5cDNAのコード領域を
含むSmaI−HindIII 断片をpBluescri
ptSK+に挿入してpBS[MMDF#5]を得た。
このプラスミドDNAにより形質転換された大腸菌JM
109をEscherichia coli pBS
(MMDF#5)と命名し、工業技術院生命工学工業技
術研究所に平成7年12月25日に寄託した(受託番号
FERM P−15371)。
【0042】実施例7 COS−1細胞によるMMDF
の発現 動物細胞での発現ベクタ−であるpCDMmcsに実施
例6で得られたcDNA(配列番号1)を挿入した。す
なわち、発現ベクターpCDMmcsは、Seed(N
ature,329,840−842(1987))に
よって開発されたpCDM8のクローニング部位を含む
HindIII −XbaI断片をプラスミドRc/RSV
(インビトロジェン社)の同断片で置き換えたものであ
る。次に、実施例6で得たプラスミドDNApBS[M
MDF#5]を制限酵素SmaI及びXhoIで切断し
て生じた断片を、pCDMmcsのEcoRVとXho
Iの消化部位に挿入して発現ベクタ−pCDMmcs
[MMDF#5]を得た。次に、調製したプラスミドD
NA2μg/ml、DEAEデキストラン100μg/
ml、およびクロロキン100μMを含むDMEM培地
3mlを、予めCOS−1細胞1×106 個を播種した
ディッシュに添加し、37℃の5%炭酸ガスインキュベ
ーター内で5時間インキュベーションした。その後、培
地を抜き取り10%DMSO(ジメチルスルフォキシ
ド)および10%FCSを含むDMEM培地1.5ml
を添加して室温で2分間インキュベ−ションした後、ゲ
ンタシン50μg/ml及び10%FCSを含むDME
M培地3mlと培地交換をした。24時間インキュベ−
ション後、再度、DMEM培地3mlと培地交換をし、
同じ5%炭酸ガスインキュベータ内で培養した。6日間
培養後、培養液を回収し組換え型MMDF(rMMD
F)のサンプルとした。
【0043】次に、上記と同様にして、配列番号1に示
される1番のメチオニンから197番のグルタミン酸ま
でをコ−ドする遺伝子、1番のメチオニンから186番
のアスパラギン酸までをコ−ドする遺伝子を各々別々に
発現ベクターpCDMmcsに挿入し、各々の発現ベク
タ−を作製した。さらに、同条件でCOS−1細胞にト
ランスフェクションさせ、6日間培養後の培養液を回収
した。以下、配列番号1をコ−ドする遺伝子を挿入して
得た培養液をrMMDF、1番のメチオニンから197
番のグルタミン酸までをコ−ドする遺伝子を挿入して得
た培養液をrMMDF(Glu197)、1番のメチオ
ニンから186番のアスパラギン酸までをコ−ドする遺
伝子を挿入して得た培養液をrMMDF(Asp18
6)とよぶこととした。
【0044】実施例8 各種組換え型MMDFの活性測
実施例7で示したように、得られた各種組換え体の培養
液、すなわち、rMMDF、rMMDF(Glu19
7)、rMMDF(Asp186)について、実施例1
で示した活性測定方法で活性を測定した。同時に、MM
DFの遺伝子を含まない発現ベクタ−で形質転換させた
細胞(Mock細胞)の培養液についても、並行して、
その活性を測定した。その結果、形質転換体の培養液で
あるrMMDF、rMMDF(Glu197)およびr
MMDF(Asp186)にはMMDF活性が認められ
たが、Mock細胞の培養上清にはMMDF活性は認め
られなかった。
【0045】実施例9 各種臓器及び細胞株におけるM
MDF遺伝子の発現 ヒトの各種臓器から抽出したmRNAを各2μgずつ、
予めナイロンメンブランに固定してあるMultipl
e Tissue Northern Blot(クロ
ンテック社)のHuman,HumanIIを5×SSP
E,10×Denhardt’s solution,
50%ホルムアミド、2%SDSおよび超音波処理した
E.coli DNA 100μg/mlからなるプレ
ハイブリダイゼ−ション溶液中で、42℃で3時間保温
した後、実施例6で示したものと同じ標識プロ−ブを含
むプレハイブリダイゼ−ション溶液と同組成のハイブリ
ダイゼ−ション溶液中で、42℃で18時間保温した。
その後、メンブランを0.1%SDS含有の1×SSC
に浸し65℃で保温して洗浄後、風乾し、X線フィルム
と増感スクリ−ンをあてて、−80℃で72時間露光
後、現像した。以上のようにして、MMDF遺伝子の発
現分布をノ−ザンブロッティングで調べた。その結果、
心臓、脳、胎盤、肺、肝臓、骨格筋、腎臓、膵臓、脾
臓、胸腺、前立腺、精巣、卵巣、小腸、および結腸にM
MDF遺伝子の発現を示す約3.0kbと約2.1kb
のバンドが認められたが、末梢血由来白血球にはその存
在は認められなかった。
【0046】次に、ヒト由来細胞株であるA431(A
TCC CRL1555)、A549(ATCC CC
L185)、HeLa(ATCC CCL2)、Hep
G2(ATCC HB8065)、LoVo(ATCC
CCL229)、KATO−III (ATCC HTB
103)、HL−60(ATCC CCL240)、K
562(ATCC CCL243)、THP−1(AT
CC TIB202)、U937(ATCC CRL1
593)、TCO−1(JCRB0239)の細胞より
調製したmRNA各3μgを、50%ホルムアミド、
7.2%ホルムアルデヒド、20mM MOPS緩衝液
(pH7.0)、0.1mM EDTA、1mM 酢酸
ナトリウム、エチジウムブロマイド20μg/mlから
なる溶液20μlに溶解し、65℃で10分間保温し
た。その後、1.2%アガロ−ス、6.6%ホルムアル
デヒド、20mM MOPS緩衝液(pH7.0),
0.1mM EDTA、1mM 酢酸ナトリウムからな
るアガロ−スゲルに付し、20mM MOPS緩衝液
(pH7.0)、1mM EDTA,1mM 酢酸ナト
リウムからなる泳動用溶液中で電気泳動を行った。
【0047】電気泳動後、ゲルを水に5分間浸した後、
50mM NaOH中で30分、0.1M トリス塩酸
緩衝液(pH7.5)中で30分処理し、ゲル中のmR
NAを、10×SSCを用いたキャピラリ−法でナイロ
ンメンブランに移した。そのメンブランを2×SSCで
リンスした後、風乾し、80℃で2時間ベーキングして
RNAを固定した。次に、メンブランを0.1%SDS
含有の4×SSCに浸し、50℃で10分間保温した
後、6×SSPE、10×Denhardt’ssol
ution,1%SDS、40%ホルムアミド及び超音
波処理したE.coli DNA100μg/mlから
なるプレハイブリダイゼ−ション溶液中で45℃で2時
間保温した。そして、5×SSPE、5×Denhar
dt’ssolution、0.1%SDS、40%ホ
ルムアミド、10%デキストラン硫酸、E.coli
DNA 100μg/mlおよび上記と同様に実施例6
で示したものと同じ標識プロ−ブからなるハイブリダイ
ゼ−ション溶液中で45℃で18時間保温した。その
後、メンブランを上記と同様に洗浄、乾燥、露光の操作
を実施した結果、A549、HeLa、HepG2及
び、TCO−1にMMDF遺伝子の発現を認めた。
【0048】実施例10 白血病細胞株(U937)に
対するMMDFの作用 白血病細胞株(U937)を10%FCSを含有するI
MDM培地に浮遊させ、2×105 個/mlに調製後、
96穴マイクロタイタープレート(コースター社)に5
0μg/穴を播種した。その後、粗精製したMMDFを
総蛋白質濃度で0.1μg/ml添加し、組換え型MM
DFについては、実施例7で示したように、得られた組
換え体の培養液(rMMDF)並びに、Mock細胞の
培養液を各10%添加して3日間培養を行った。MTT
法で細胞数をカウントした結果、Mock細胞の培養液
添加群では細胞にまったく影響はなかったが、粗精製M
MDF添加群では約40%の増殖抑制が認められ、rM
MDF添加群では約30%の増殖抑制が認められた。
【0049】
【発明の効果】本発明により、外来刺激の認識、貪食、
消化、生理活性物質の分泌、抗原提示などの様々な機能
により、生体防御に関与し、抗菌作用および抗腫瘍作用
などを有する細胞である単球或いはマクロファージに対
し長期生存維持させながら、成熟及び分化させる作用を
もつMMDFが得られた。その結果、抗癌剤、免疫賦活
剤、感染症治療剤として医薬への応用が可能になった。
また本発明により、MMDFのcDNAがクローン化さ
れ、組換え型MMDFの活性も確認されたことから、遺
伝子操作技術の方法を用い、MMDFの大量生産も可能
になった。
【0050】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:381 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質(protein) 配列 Met Ser Ser Arg Ile Ala Arg Ala Leu Ala Leu Val Val Thr Leu Leu 1 5 10 15 His Leu Thr Arg Leu Ala Leu Ser Thr Cys Pro Ala Ala Cys His Cys 20 25 30 Pro Leu Glu Ala Pro Lys Cys Ala Pro Gly Val Gly Leu Val Arg Asp 35 40 45 Gly Cys Gly Cys Cys Lys Val Cys Ala Lys Gln Leu Asn Glu Asp Cys 50 55 60 Ser Lys Thr Gln Pro Cys Asp His Thr Lys Gly Leu Glu Cys Asn Phe 65 70 75 80 Gly Ala Ser Ser Thr Ala Leu Lys Gly Ile Cys Arg Ala Gln Ser Glu 85 90 95 Gly Arg Pro Cys Glu Tyr Asn Ser Arg Ile Tyr Gln Asn Gly Glu Ser 100 105 110 Phe Gln Pro Asn Cys Lys His Gln Cys Thr Cys Ile Asp Gly Ala Val 115 120 125 Gly Cys Ile Pro Leu Cys Pro Gln Glu Leu Ser Leu Pro Asn Leu Gly 130 135 140 Cys Pro Asn Pro Arg Leu Val Lys Val Thr Gly Gln Cys Cys Glu Glu 145 150 155 160 Trp Val Cys Asp Glu Asp Ser Ile Lys Asp Pro Met Glu Asp Gln Asp 165 170 175 Gly Leu Leu Gly Lys Glu Leu Gly Phe Asp Ala Ser Glu Val Glu Leu 180 185 190 Thr Arg Asn Asn Glu Leu Ile Ala Val Gly Lys Gly Ser Ser Leu Lys 195 200 205 Arg Leu Pro Val Phe Gly Met Glu Pro Arg Ile Leu Tyr Asn Pro Leu 210 215 220 Gln Gly Gln Lys Cys Ile Val Gln Thr Thr Ser Trp Ser Gln Cys Ser 225 230 235 240 Lys Thr Cys Gly Thr Gly Ile Ser Thr Arg Val Thr Asn Asp Asn Pro 245 250 255 Glu Cys Arg Leu Val Lys Glu Thr Arg Ile Cys Glu Val Arg Pro Cys 260 265 270 Gly Gln Pro Val Tyr Ser Ser Leu Lys Lys Gly Lys Lys Cys Ser Lys 275 280 285 Thr Lys Lys Ser Pro Glu Pro Val Arg Phe Thr Tyr Ala Gly Cys Leu 290 295 300 Ser Val Lys Lys Tyr Arg Pro Lys Tyr Cys Gly Ser Cys Val Asp Gly 305 310 315 320 Arg Cys Cys Thr Pro Gln Leu Thr Arg Thr Val Lys Met Arg Phe Arg 325 330 335 Cys Glu Asp Gly Glu Thr Phe Ser Lys Asn Val Met Met Ile Gln Ser 340 345 350 Cys Lys Cys Asn Tyr Asn Cys Pro His Ala Asn Glu Ala Ala Phe Pro 355 360 365 Phe Tyr Arg Leu Phe Asn Asp Ile His Lys Phe Arg Asp *** 370 375 380
【0051】配列番号:2 配列の長さ:1146 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATGAGCTCCC GCATCGCCAG GGCGCTCGCC TTAGTCGTCA CCCTTCTCCA CTTGACCAGG 60 CTGGCGCTCT CCACCTGCCC CGCTGCCTGC CACTGCCCCC TGGAGGCGCC CAAGTGCGCG 120 CCGGGAGTCG GGCTGGTCCG GGACGGCTGC GGCTGCTGTA AGGTCTGCGC CAAGCAGCTC 180 AACGAGGACT GCAGCAAAAC GCAGCCCTGC GACCACACCA AGGGGCTGGA ATGCAACTTC 240 GGCGCCAGCT CCACCGCTCT GAAGGGGATC TGCAGAGCTC AGTCAGAGGG CAGACCCTGT 300 GAATATAACT CCAGAATCTA CCAAAACGGG GAAAGTTTCC AGCCCAACTG TAAACATCAG 360 TGCACATGTA TTGATGGCGC CGTGGGCTGC ATTCCTCTGT GTCCCCAAGA ACTATCTCTC 420 CCCAACTTGG GCTGTCCCAA CCCTCGGCTG GTCAAAGTTA CCGGGCAGTG CTGCGAGGAG 480 TGGGTCTGTG ACGAGGATAG TATCAAGGAC CCCATGGAGG ACCAGGACGG CCTCCTTGGC 540 AAGGAGCTGG GATTCGATGC CTCCGAGGTG GAGTTGACGA GAAACAATGA ATTGATTGCA 600 GTTGGAAAAG GCAGCTCACT GAAGCGGCTC CCTGTTTTTG GAATGGAGCC TCGCATCCTA 660 TACAACCCTT TACAAGGCCA GAAATGTATT GTTCAAACAA CTTCATGGTC CCAGTGCTCA 720 AAGACCTGTG GAACTGGTAT CTCCACACGA GTTACCAATG ACAACCCTGA GTGCCGCCTT 780 GTGAAAGAAA CCCGGATTTG TGAGGTGCGG CCTTGTGGAC AGCCAGTGTA CAGCAGCCTG 840 AAAAAGGGCA AGAAATGCAG CAAGACCAAG AAATCCCCCG AACCAGTCAG GTTTACTTAC 900 GCTGGATGTT TGAGTGTGAA GAAATACCGG CCCAAGTACT GCGGTTCCTG CGTGGACGGC 960 CGATGCTGCA CGCCCCAGCT GACCAGGACT GTGAAGATGC GGTTCCGCTG CGAAGATGGG 1020 GAGACATTTT CCAAGAACGT CATGATGATC CAGTCCTGCA AATGCAACTA CAACTGCCCG 1080 CATGCCAATG AAGCAGCGTT TCCCTTCTAC AGGCTGTTCA ATGACATTCA CAAATTTAGG 1140 GACTAA 1146
【0052】配列番号:3 配列の長さ:1146 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置: 1..1146 特徴を決定した方法:S 配列 ATG AGC TCC CGC ATC GCC AGG GCG CTC GCC TTA GTC GTC ACC CTT CTC 48 Met Ser Ser Arg Ile Ala Arg Ala Leu Ala Leu Val Val Thr Leu Leu 1 10 CAC TTG ACC AGG CTG GCG CTC TCC ACC TGC CCC GCT GCC TGC CAC TGC 96 His Leu Thr Arg Leu Ala Leu Ser Thr Cys Pro Ala Ala Cys His Cys 20 30 CCC CTG GAG GCG CCC AAG TGC GCG CCG GGA GTC GGG CTG GTC CGG GAC 144 Pro Leu Glu Ala Pro Lys Cys Ala Pro Gly Val Gly Leu Val Arg Asp 40 GGC TGC GGC TGC TGT AAG GTC TGC GCC AAG CAG CTC AAC GAG GAC TGC 192 Gly Cys Gly Cys Cys Lys Val Cys Ala Lys Gln Leu Asn Glu Asp Cys 50 60 AGC AAA ACG CAG CCC TGC GAC CAC ACC AAG GGG CTG GAA TGC AAC TTC 240 Ser Lys Thr Gln Pro Cys Asp His Thr Lys Gly Leu Glu Cys Asn Phe 70 80 GGC GCC AGC TCC ACC GCT CTG AAG GGG ATC TGC AGA GCT CAG TCA GAG 288 Gly Ala Ser Ser Thr Ala Leu Lys Gly Ile Cys Arg Ala Gln Ser Glu 90 GGC AGA CCC TGT GAA TAT AAC TCC AGA ATC TAC CAA AAC GGG GAA AGT 336 Gly Arg Pro Cys Glu Tyr Asn Ser Arg Ile Tyr Gln Asn Gly Glu Ser 100 110 TTC CAG CCC AAC TGT AAA CAT CAG TGC ACA TGT ATT GAT GGC GCC GTG 384 Phe Gln Pro Asn Cys Lys His Gln Cys Thr Cys Ile Asp Gly Ala Val 120 GGC TGC ATT CCT CTG TGT CCC CAA GAA CTA TCT CTC CCC AAC TTG GGC 432 Gly Cys Ile Pro Leu Cys Pro Gln Glu Leu Ser Leu Pro Asn Leu Gly 130 140 TGT CCC AAC CCT CGG CTG GTC AAA GTT ACC GGG CAG TGC TGC GAG GAG 480 Cys Pro Asn Pro Arg Leu Val Lys Val Thr Gly Gln Cys Cys Glu Glu 150 160 TGG GTC TGT GAC GAG GAT AGT ATC AAG GAC CCC ATG GAG GAC CAG GAC 528 Trp Val Cys Asp Glu Asp Ser Ile Lys Asp Pro Met Glu Asp Gln Asp 170 GGC CTC CTT GGC AAG GAG CTG GGA TTC GAT GCC TCC GAG GTG GAG TTG 576 Gly Leu Leu Gly Lys Glu Leu Gly Phe Asp Ala Ser Glu Val Glu Leu 180 190 ACG AGA AAC AAT GAA TTG ATT GCA GTT GGA AAA GGC AGC TCA CTG AAG 624 Thr Arg Asn Asn Glu Leu Ile Ala Val Gly Lys Gly Ser Ser Leu Lys 200 CGG CTC CCT GTT TTT GGA ATG GAG CCT CGC ATC CTA TAC AAC CCT TTA 672 Arg Leu Pro Val Phe Gly Met Glu Pro Arg Ile Leu Tyr Asn Pro Leu 210 220 CAA GGC CAG AAA TGT ATT GTT CAA ACA ACT TCA TGG TCC CAG TGC TCA 720 Gln Gly Gln Lys Cys Ile Val Gln Thr Thr Ser Trp Ser Gln Cys Ser 230 240 AAG ACC TGT GGA ACT GGT ATC TCC ACA CGA GTT ACC AAT GAC AAC CCT 768 Lys Thr Cys Gly Thr Gly Ile Ser Thr Arg Val Thr Asn Asp Asn Pro 250 GAG TGC CGC CTT GTG AAA GAA ACC CGG ATT TGT GAG GTG CGG CCT TGT 816 Glu Cys Arg Leu Val Lys Glu Thr Arg Ile Cys Glu Val Arg Pro Cys 260 270 GGA CAG CCA GTG TAC AGC AGC CTG AAA AAG GGC AAG AAA TGC AGC AAG 864 Gly Gln Pro Val Tyr Ser Ser Leu Lys Lys Gly Lys Lys Cys Ser Lys 280 ACC AAG AAA TCC CCC GAA CCA GTC AGG TTT ACT TAC GCT GGA TGT TTG 912 Thr Lys Lys Ser Pro Glu Pro Val Arg Phe Thr Tyr Ala Gly Cys Leu 290 300 AGT GTG AAG AAA TAC CGG CCC AAG TAC TGC GGT TCC TGC GTG GAC GGC 960 Ser Val Lys Lys Tyr Arg Pro Lys Tyr Cys Gly Ser Cys Val Asp Gly 310 320 CGA TGC TGC ACG CCC CAG CTG ACC AGG ACT GTG AAG ATG CGG TTC CGC 1008 Arg Cys Cys Thr Pro Gln Leu Thr Arg Thr Val Lys Met Arg Phe Arg 330 TGC GAA GAT GGG GAG ACA TTT TCC AAG AAC GTC ATG ATG ATC CAG TCC 1056 Cys Glu Asp Gly Glu Thr Phe Ser Lys Asn Val Met Met Ile Gln Ser 340 350 TGC AAA TGC AAC TAC AAC TGC CCG CAT GCC AAT GAA GCA GCG TTT CCC 1104 Cys Lys Cys Asn Tyr Asn Cys Pro His Ala Asn Glu Ala Ala Phe Pro 360 TTC TAC AGG CTG TTC AAT GAC ATT CAC AAA TTT AGG GAC TAA 1146 Phe Tyr Arg Leu Phe Asn Asp Ile His Lys Phe Arg Asp *** 370 380
【0053】配列番号:4 配列の長さ:14 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Thr Cys Pro Ala 3a Cys His Cys Pro Leu Glu Ala Pro Lys 1 5 10
【0054】配列番号:5 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0055】配列番号:6 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0056】配列番号:7 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0057】配列番号:8 配列の長さ:27 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Gly Ile Cys Arg Ala Gln Ser Glu Gly Arg Pro Cys Glu Tyr Asn Ser 1 5 10 15 Arg Ile Tyr Gln Asn Gly Glu Ser Phe Gln Pro 20 25
【0058】配列番号:9 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Gln Cys Thr Cys Ile Asp Gly Ala Val Gly Cys Ile Pro Leu Cys Pro 1 5 10 15 Gln 17
【0059】配列番号:10 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0060】配列番号:11 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Glu Leu Gly Phe Asp Ala Ser Glu Val Glu Leu Thr Arg Asn Asn 1 5 10 15
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト末梢血由来の単球を使い、MMDFの活性
をMTT法で測定した結果を示す図である。
【図2】Q−セファロ−スカラムクロマトグラフィ−に
よる、MMDFの精製結果を示す図である。
【図3】Q−セファロ−スカラムクロマトグラフィ−に
より精製されたMMDFのSDS−ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動の結果を示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】本発明により得られるMMDF活性を有す
る蛋白質は、貪食能、生体防御作用、抗菌作用、抗腫瘍
作用を有する単球又はマクロファージを長期生存維持さ
せながら、成熟及び分化させる作用があることから、通
常使用される担体等と共に医薬組成物とされ、癌治療
剤、白血病治療剤、免疫賦活剤、感染症治療剤、創傷治
療剤として利用することができる。本発明におけるMM
DF活性を有する蛋白質を含有する癌治療剤、白血病治
療剤、免疫賦活剤、感染症治療剤、創傷治療剤は、経口
あるいは静注、点滴、皮下注射により投与されうる。そ
の投与に際しては、それぞれの投与経路に応じて適当な
形態、例えば経口製剤、注射剤,外用剤として製剤され
る。これらの製剤はそれぞれ常法によって製造され、通
常それぞれの剤型に応じた製薬上許容される担体又は添
加物が配合される。当該治療剤に含有される、MMDF
活性を有する蛋白質の量は、投与方法、剤型、適用疾患
等に応じて適宜変更されうるので特に限定されない。当
該治療剤の投与量は、適用疾患、疾患の程度、投与方
法、患者の年齢等により異なるが、例えば癌患者に対し
て、静脈点滴により投与する場合、通常100〜100
0μg/ を1日1回投与する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】実施例10 白血病細胞株(U937)に
対するMMDFの作用 白血病細胞株(U937)を10%FCSを含有するI
MDM培地に浮遊させ、2×10個/mlに調製後、
96穴マイクロタイタープレート(コースター社)に5
0μ/穴を播種した。その後、粗精製したMMDFを
総蛋白質濃度で0.1μg/ml添加し、組換え型MM
DFについては、実施例7で示したように、得られた組
換え体の培養液(rMMDF)並びに、Mock細胞の
培養液を各10%添加して3日間培養を行った。MTT
法で細胞数をカウントした結果、Mock細胞の培養液
添加群では細胞にまったく影響はなかったが、粗精製M
MDF添加群では約40%の増殖抑制が認められ、rM
MDF添加群では約30%の増殖抑制が認められた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】配列番号:4 配列の長さ:14 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 ADX A61K 37/02 ABD C07H 21/04 ADA C07K 14/47 ADU 14/52 ADV C12N 5/10 ADX C12P 21/02 C12N 5/00 B //(C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 原 久典 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 関 達也 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 下西 学 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 長澤 鉄二 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 酒井 治美 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 清水 範英 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 萩屋 道雄 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体培養において、単球またはマクロフ
    ァ−ジを長期生存維持させながら、成熟及び分化させる
    作用(MMDF活性)を有する蛋白質であることを特徴
    とする単球の成熟分化因子。
  2. 【請求項2】 単球またはマクロファ−ジがヒト細胞由
    来のものである、請求項1に記載の単球の成熟分化因
    子。
  3. 【請求項3】 ヒト細胞由来の蛋白質である、請求項1
    記載の単球の成熟分化因子。
  4. 【請求項4】 ヒト細胞が血液由来の白血球を除くヒト
    癌組織またはヒト正常組織より樹立された細胞株であ
    る、請求項3記載の単球の成熟分化因子。
  5. 【請求項5】 血液由来の白血球を除くヒト癌組織また
    はヒト正常組織より樹立された細胞株であるヒト細胞の
    培養液から精製された、請求項1に記載の単球の成熟分
    化因子。
  6. 【請求項6】 液体培養における血清濃度が1%以下
    で、単球またはマクロファージを長期生存維持させなが
    ら、成熟及び分化させる、請求項1に記載の単球の成熟
    分化因子。
  7. 【請求項7】 液体培養における長期生存維持作用を、
    14日以上継続させる、請求項1に記載の単球の成熟分
    化因子。
  8. 【請求項8】 ゲル濾過法により測定した分子量が、
    (45±5)×103ダルトンである、請求項1に記載
    の単球の成熟分化因子。
  9. 【請求項9】 配列番号1に記載のアミノ酸配列を有す
    る、請求項1記載の単球の成熟分化因子。
  10. 【請求項10】 配列番号1に記載のアミノ酸配列のア
    ミノ酸のうち、少なくとも1つが削除または置換された
    アミノ酸配列を有するか、または該アミノ酸配列に少な
    くとも1つのアミノ酸が付加または挿入されたアミノ酸
    配列を有する、請求項1に記載の単球の成熟分化因子。
  11. 【請求項11】 遺伝子組換え技術により生産された、
    請求項1に記載の単球の成熟分化因子。
  12. 【請求項12】 血清濃度が1%以下である液体培養に
    おいて、ヒト細胞由来の単球またはマクロファ−ジを1
    4日以上継続させて、長期生存維持させながら、成熟及
    び分化させる作用を有する、ゲル濾過法により測定した
    分子量が、(45±5)×103 ダルトンである、ヒト
    細胞由来の蛋白質であることを特徴とする単球の成熟分
    化因子。
  13. 【請求項13】 液体培養において、単球またはマクロ
    ファ−ジを長期生存維持させながら、成熟及び分化させ
    る作用(MMDF活性)を有する蛋白質をコードするヌ
    クレオチド配列を有する単離されたDNA。
  14. 【請求項14】 配列番号1に記載のアミノ酸配列を有
    する蛋白質をコードするヌクレオチド配列を含む、請求
    項13に記載の単離されたDNA。
  15. 【請求項15】 配列番号1に記載のアミノ酸配列のア
    ミノ酸のうち、少なくとも1つが削除又は置換されたア
    ミノ酸配列を有するか、または該アミノ酸配列に少なく
    とも1つのアミノ酸が付加又は挿入されたアミノ酸配列
    を有し、MMDF活性を有する蛋白質をコ−ドするヌク
    レオチド配列を含む、請求項13に記載の単離されたD
    NA。
  16. 【請求項16】 配列番号2に記載のヌクレオチド配列
    を有する、請求項13に記載の単離されたDNA。
  17. 【請求項17】 配列番号2に記載のヌクレオチド配列
    のヌクレオチドのうち少なくとも1つが削除又は置換さ
    れたヌクレオチド配列を有するか、又は該ヌクレオチド
    配列に少なくとも1つのヌクレオチドが付加又は挿入さ
    れたヌクレオチド配列を有し、MMDF活性を有する蛋
    白質をコ−ドする請求項13に記載の単離されたDN
    A。
  18. 【請求項18】 発現制御配列を機能しうる形で随伴し
    た液体培養において、単球またはマクロファージを長期
    生存維持させながら、成熟及び分化させる作用(MMD
    F活性)を有する蛋白質をコードするヌクレオチド配列
    を含み、形質転換された宿主細胞の培養において、該M
    MDF活性を有する蛋白質を発現しうる組換え発現ベク
    タ−。
  19. 【請求項19】 MMDF活性を有する蛋白質が、配列
    番号1に記載のアミノ酸配列を有する請求項18に記載
    の組換え発現ベクタ−。
  20. 【請求項20】 MMDF活性を有する蛋白質が、配列
    番号1に記載のアミノ酸配列のアミノ酸のうち少なくと
    も1つが削除又は置換されたアミノ酸配列を有するか、
    又は該アミノ酸配列に少なくとも1つのアミノ酸が付加
    又は挿入されたアミノ酸配列を有する請求項18に記載
    の組換え発現ベクタ−。
  21. 【請求項21】 MMDF活性を有する蛋白質をコ−ド
    するヌクレオチド配列が、配列番号2に記載のヌクレオ
    チド配列を含む請求項18に記載の組換え発現ベクタ
    −。
  22. 【請求項22】 MMDF活性を有する蛋白質をコ−ド
    するヌクレオチド配列が、配列番号2に記載のヌクレオ
    チド配列のヌクレオチドのうち少なくとも1つが削除又
    は置換されたヌクレオチド配列を有するか、又は該ヌク
    レオチド配列に少なくとも1つのヌクレオチドが付加又
    は挿入されたヌクレオチド配列を含む請求項18に記載
    の組換え発現ベクタ−。
  23. 【請求項23】 MMDF活性を有する蛋白質をコ−ド
    するヌクレオチド配列を含む組換え発現ベクタ−で形質
    転換された、該MMDF活性を有する蛋白質を発現する
    能力を有する形質転換体。
  24. 【請求項24】 大腸菌、酵母、枯草菌、昆虫細胞およ
    び哺乳動物細胞からなる群から選択される請求項23に
    記載の形質転換体。
  25. 【請求項25】 MMDF活性を有する蛋白質をコ−ド
    するヌクレオチド配列が、配列番号1に記載のアミノ酸
    配列をコ−ドするヌクレオチド配列を含む請求項23に
    記載の形質転換体。
  26. 【請求項26】 MMDF活性を有する蛋白質をコ−ド
    するヌクレオチド配列が、配列番号1に記載のアミノ酸
    配列のうち少なくとも1つが削除または置換されたアミ
    ノ酸配列を有するか、又は該アミノ酸配列に少なくとも
    1つのアミノ酸が付加又は挿入されたアミノ酸配列をコ
    −ドするヌクレオチド配列を含む請求項23に記載の形
    質転換体。
  27. 【請求項27】 MMDF活性を有する蛋白質をコ−ド
    するヌクレオチド配列が、配列番号2に記載のヌクレオ
    チド配列を含む請求項23に記載の形質転換体。
  28. 【請求項28】 MMDF活性を有する蛋白質をコ−ド
    するヌクレオチド配列が、配列番号2に記載のヌクレオ
    チド配列のうち少なくとも1つが削除又は置換されたヌ
    クレオチド配列を有するか、又は該ヌクレオチド配列に
    少なくとも1つのヌクレオチドが付加又は挿入されたヌ
    クレオチド配列を含む請求項23に記載の形質転換体。
  29. 【請求項29】 以下の工程を包含する、請求項1に記
    載の単球の成熟分化因子を製造する方法。 (1)MMDF活性を有する蛋白質を発現しうる組換え
    発現ベクタ−で形質転換された形質転換体を培養する工
    程。 (2)培養物からMMDF活性を有する蛋白質を採取す
    る工程。
  30. 【請求項30】 形質転換体が、請求項24に記載の形
    質転換体である請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 形質転換体が、請求項25に記載の形
    質転換体である請求項29に記載の方法。
  32. 【請求項32】 形質転換体が、請求項26に記載の形
    質転換体である請求項29に記載の方法。
  33. 【請求項33】 形質転換体が、請求項27に記載の形
    質転換体である請求項29に記載の方法。
  34. 【請求項34】 形質転換体が、請求項28に記載の形
    質転換体である請求項29に記載の方法。
  35. 【請求項35】 請求項29に記載の方法によって生産
    される請求項1に記載の蛋白質。
  36. 【請求項36】 MMDF活性を有する蛋白質を治療上
    有効な量で含有する医薬組成物。
  37. 【請求項37】 癌治療剤、白血病治療剤、免疫賦活
    剤、感染症治療剤、及び創傷治療剤から選ばれる請求項
    36記載の医薬組成物。
  38. 【請求項38】 発現制御配列を機能しうる形で随伴し
    た、MMDF活性を有する蛋白質をコ−ドするヌクレオ
    チド配列を有するDNAを含む組換えベクターにより形
    質転換された形質転換体を培養し、単球の成熟分化因子
    を採取することを特徴とする単球の成熟分化因子の製造
    法。
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