JPH09236825A - 液晶表示装置およびその作製方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその作製方法

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JPH09236825A
JPH09236825A JP7107596A JP7107596A JPH09236825A JP H09236825 A JPH09236825 A JP H09236825A JP 7107596 A JP7107596 A JP 7107596A JP 7107596 A JP7107596 A JP 7107596A JP H09236825 A JPH09236825 A JP H09236825A
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insulating film
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舜平 山崎
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潤 小山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口率の高いアクティブマトリクス型液晶表
示装置を提供する。 【構成】 ブラックマトリクス204と画素電極205
とが重なり合う領域において、窒化膜でなる絶縁層を介
して保持容量が形成される。特に、206で示される領
域はブラックマトリクス204の薄膜トランジスタを覆
う領域を全て活用するので面積を稼ぐことができる。本
発明は、第2の層間絶縁膜として比誘電率の小さい有機
性樹脂材料または無機性材料を利用しているため、寄生
容量を考慮せずに保持容量を形成することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本明細書で開示する発明は、
結晶性珪素膜を用いた半導体装置で制御する液晶表示装
置の構成に関する。特に、アクティブマトリクス型液晶
表示装置の画素領域の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、安価なガラス基板上に薄膜トラン
ジスタ(TFT)を作製する技術が急速に発達してきて
いる。その理由は、アクティブマトリクス型液晶表示装
置の需要が高まったことにある。
【0003】アクティブマトリクス型液晶表示装置は、
マトリクス状に配置された数百万個もの各画素のそれぞ
れに薄膜トランジスタを配置し、各画素電極に出入りす
る電荷を薄膜トランジスタのスイッチング機能により制
御するものである。
【0004】各画素電極と対向電極との間には液晶が挟
み込まれ、一種のコンデンサを形成している。従って、
薄膜トランジスタによりこのコンデンサへの電荷の出入
りを制御することで液晶の電気光学特性を変化させ、液
晶パネルを透過する光を制御して画像表示を行うことが
出来る。
【0005】また、このような構成でなるコンデンサは
リーク等により次第にその保持電圧が減少するため、液
晶の電気光学特性が変化して画像表示のコントラストが
悪化するという問題を持つ。
【0006】そこで、液晶で構成されるコンデンサと直
列に保持容量と呼ばれる別のコンデンサを設置し、リー
ク等で損失した電荷を液晶で構成されるコンデンサに供
給する構成が一般的となっている。
【0007】ここで、従来のアクティブマトリクス型液
晶表示装置における画素領域の構成図を図1に示す。図
1(A)に示す様に、ゲイト線101とそれに平行に形
成された容量線102がデータ線103と格子状に交差
している。それらで囲まれた領域内(以下、この領域を
画素領域と呼ぶ)には画素電極104が配置されてい
る。容量線102と画素電極104は第1、第2の層間
絶縁膜を介して立体的に重なり、保持容量を形成してい
る。
【0008】なお、105で示されるのは薄膜トランジ
スタの活性層を構成する半導体層であり、106はデー
タ線とのコンタクト部、107は画素電極とのコンタク
ト部である。
【0009】図1(A)において格子状に交差して形成
されるゲイト線101とデータ線103とで囲まれた画
素領域は画像表示を行う領域であり、可能な限り広い面
積を確保することが要求される。
【0010】しかしながら、図1(A)に示す構造では
その領域内に容量線102を設ける必要があるため、そ
の分だけ画素領域が狭まる、即ち、開口率が悪くなると
いった問題を抱えていた。
【0011】また、図1(A)に示す様に画素電極10
4はゲイト線101およびデータ線103と重ならない
ように配置される。これは、重なった場合に形成される
寄生容量が液晶表示装置の動作速度を落とすといった悪
影響を及ぼすからである。
【0012】しかし、一方で画素電極104の縁部分は
電圧印加した際に電界の乱れが生じ、画像がぼやけるな
どの表示不良が発生するので視野に入らないようにす
る、即ち、遮光する工夫が必要となる。
【0013】さらに、薄膜トランジスタに活性層を構成
する半導体層105は、外部からの光が照射されないよ
うに遮光する必要がある。これは、半導体層に光が照射
されると光励起現象により半導体層の導電率が変化して
しまうからである。
【0014】このような遮光を目的としてブラックマト
リクス(BM)を薄膜トランジスタを配置する側の基板
もしくは対向基板に設ける手段が一般的に採られてい
る。ここでは、ブラックマトリクスを配置した場合に視
野に入る領域を図1(B)に示す。
【0015】図1(B)に示す様に、ゲイト線101、
容量線102、データ線103および半導体層105は
全てブラックマトリクスに覆われ、視野に入らないよう
な構成となる。従って、108で示される領域が実際の
画像表示領域となる。
【0016】以上の様に、容量線102が画素領域を必
要以上に狭め、開口率を悪化させる要因となっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本明細書で開示する発
明は、上記従来の問題点を解決するための技術を提供す
るものである。即ち、開口率の高い画素領域を構成する
技術を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本明細書で開示する発明
の構成は、同一基板上にマトリクス状に配列される複数
のゲイト線およびデータ線と、前記ゲイト線およびデー
タ線の各交点に配置される画素電極および該画素電極に
接続される薄膜トランジスタと、を少なくとも有してな
る液晶表示装置であって、前記ゲイト線を覆う第1の層
間絶縁膜および前記データ線を覆って成膜される有機性
樹脂材料または無機性材料でなる第2の層間絶縁膜と、
前記第2の層間絶縁膜を介して前記薄膜トランジスタの
上方に形成されるブラックマトリクスと、前記ブラック
マトリクスを覆って成膜される窒化膜でなる第3の層間
絶縁膜と、前記第3の層間絶縁膜上に形成される画素電
極と、を少なくとも有し、前記ブラックマトリクスおよ
び前記画素電極との間に前記第3の層間絶縁膜を介して
保持容量が形成されていることを特徴とする。
【0019】また他の発明の構成は、同一基板上にマト
リクス状に配列される複数のゲイト線およびデータ線
と、前記ゲイト線およびデータ線の各交点に配置される
画素電極および該画素電極に接続される薄膜トランジス
タと、を少なくとも有してなる液晶表示装置であって、
前記ゲイト線を覆う第1の層間絶縁膜および前記データ
線を覆って成膜される有機性樹脂材料または無機性材料
でなる第2の層間絶縁膜と、前記第2の層間絶縁膜を介
して前記薄膜トランジスタの上方に形成されるブラック
マトリクスと、前記ブラックマトリクスを覆って成膜さ
れる窒化膜でなる第3の層間絶縁膜と、前記第3の層間
絶縁膜上に形成される画素電極と、を少なくとも有し、
前記ブラックマトリクスおよび前記画素電極との間には
前記第3の層間絶縁膜を介して保持容量が形成され、前
記画素電極は前記第2の層間絶縁膜に直接触れないこと
を特徴とする。
【0020】また他の発明の構成は、同一基板上にマト
リクス状に配列される複数のゲイト線およびデータ線
と、前記ゲイト線およびデータ線の各交点に配置される
画素電極および該画素電極に接続される薄膜トランジス
タと、を少なくとも有してなる液晶表示装置を作製する
にあたって、前記ゲイト線を覆う第1の層間絶縁膜およ
びデータ線を覆って有機性樹脂材料または無機性材料で
なる第2の層間絶縁膜を成膜する工程と、前記第2の層
間絶縁膜上に金属膜でなるブラックマトリクスを形成す
る工程と、前記ブラックマトリクスを覆って窒化膜でな
る第3の層間絶縁膜を成膜する工程と、前記第2および
第3の層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程
と、前記第3の層間絶縁膜上に透明導電性膜でなる画素
電極を形成する工程と、を少なくとも有し、前記ブラッ
クマトリクスと前記画素電極との間に前記第3の層間絶
縁膜を介して保持容量を形成せしめることを特徴とす
る。
【0021】本発明の主旨は、ブラックマトリクスに対
して、本来の目的である遮光膜としての機能に加え保持
容量を形成する電極としての機能を付与することにあ
る。
【0022】本発明により構成した液晶表示装置の画素
領域の上面図を図2に示す。図2において、201はゲ
イト電極から延在するゲイト線、202は画像信号を伝
達するデータ線である。
【0023】ゲイト線201とデータ線202は同一基
板上にマトリクス状に配列され、その各交点には薄膜ト
ランジスタが配置される。203はその薄膜トランジス
タの活性層を構成する半導体層である。
【0024】そして、ゲイト線201、データ線202
および半導体層203の上方にはこれらを遮蔽するよう
にブラックマトリクス204が配置される。なお、デー
タ線202とブラックマトリクス204とは0.1 〜5.0
μmの膜厚の第2の層間絶縁膜によって絶縁されてい
る。この第2の層間絶縁膜は有機性樹脂材料または無機
性材料で構成されるものである。
【0025】さらに、ブラックマトリクス204上には
第3の層間絶縁膜を介して画素電極205が設けられ
る。この第3の層間絶縁膜は窒化膜で構成されるもので
あり、窒化膜としてはAlN、AlNX Y 、Si3
4 、SiOX Y で示される絶縁膜から選ばれた一種ま
たは複数種を用いることができる。また、この第3の層
間絶縁膜の膜厚は0.1 〜0.3 μmであれば良い。
【0026】このような構造とすると、画素電極205
とブラックマトリクス204とが第3の層間絶縁膜を介
して立体的に重なる領域206において容量が形成され
る。本発明はこの容量を保持容量として利用するもので
ある。
【0027】ここで本発明の特徴として、第3の層間絶
縁膜が窒化膜であることが重要な意味を持つ。窒化膜を
用いる利点として大きく3つを挙げることができる。
【0028】その第1は、窒化膜のパッシベーション効
果である。例えば、Si34 で示される窒化珪素膜は
緻密であるため、外部汚染等からデバイスを保護する保
護膜(パッシベーション膜)として広く用いられてい
る。
【0029】第2は、窒化膜の比誘電率が大きいことで
ある。例えば、Si34 で示される窒化珪素膜の比誘
電率は約7であり、第2の層間絶縁膜として用いる有機
性樹脂材料または無機性材料の約2倍の比誘電率を有す
る。
【0030】従って、ブラックマトリクス204と画素
電極205との間で形成される保持容量は第3の層間絶
縁膜の比誘電率が大きいため、必要十分なキャパシティ
を稼ぐことが出来る。
【0031】第3は、第2の層間絶縁膜に開孔(コンタ
クトホール)を形成する際のマスクとしても活用できる
ことである。これは、第2の層間絶縁膜である有機性樹
脂材料または無機性材料と窒化膜との間でエッチングの
選択比が大きくとれることによる。
【0032】例えば、有機性樹脂材料であるポリイミド
に開孔を形成する時にマスクとしてレジストマスクを用
いると、同じ有機性材料であるために選択比がとれず、
レジストマスクの膜厚以上の深さの開孔を形成できない
問題があった。
【0033】その点、窒化膜は十分な選択比がとれるの
で、最初に窒化膜のみをフッ酸系ガスでエッチングし
て、残存した窒化膜をマスクとすればポリイミドに対し
て所望の深さの開孔を形成することが可能となる。
【0034】その他、例えばAlN、AlNX Y で示
される窒化膜を用いる場合、これらの窒化膜は熱伝導性
に優れるという利点を持つ。従って、デバイスに熱を籠
もらせずに放熱できるため、ドライバTFTのように高
速動作により発熱してしまうような場合には効果的であ
る。
【0035】一方、第2の層間絶縁膜として有機性樹脂
材料または無機性材料を用いる利点としては、比誘電率
が小さく、その膜厚を稼ぐことができる点にある。例え
ば、ブラックマトリクス204とゲイト線201および
データ線202との間で形成される寄生容量は第2の層
間絶縁膜の比誘電率が十分小さいため、問題とならない
程度に抑えることができる。
【0036】上記構成でなる本発明の詳細を、以下に記
載の実施例でもって説明する。
【0037】
【実施例】
〔実施例1〕本実施例では、本発明を利用して図2で示
した構成を有する画素領域を形成する例を示す。具体的
にはブラックマトリクスと画素電極とでもって保持容量
を形成する技術の詳細な説明を行なうこととする。
【0038】図3に示すのは、図2で示した画素領域を
構成する画素TFTの作製工程図である。まず、表面に
下地膜として2000Åの厚さの絶縁膜を有したガラス基板
301の上に、図示しない非晶質珪素膜200 〜500 Åの
厚さに成膜する。絶縁膜は酸化珪素(SiO2 )、酸化
窒化珪素(SiOX Y )、窒化珪素膜(SiN)等を
プラズマCVD法、減圧熱CVD法、スパッタ法等によ
り成膜すれば良い。
【0039】次に、この図示しない非晶質珪素膜を加熱
またはレーザーアニール、もしくは両者を併用するなど
の手段により結晶化する。また、結晶化の際、結晶化を
助長する金属元素を添加すると効果的である。
【0040】結晶化が終了したら、得られた図示しない
結晶性珪素膜をパターニングして島状半導体層302を
形成する。島状半導体層302を形成したら、後にゲイ
ト絶縁膜として機能する酸化珪素膜303を1200Åの厚
さに成膜する。勿論、酸化窒化珪素膜や窒化珪素膜であ
っても良い。
【0041】次に、導電性被膜304を2000〜2500Åの
厚さに成膜する。本実施例では、0.2 wt%のスカンジウ
ムを含有したアルミニウム膜を用いる。スカンジウムは
加熱処理等の際にアルミニウム表面に発生するヒロック
やウィスカーといった突起物を抑える効果を持つ。この
アルミニウム膜304は後にゲイト電極として機能す
る。
【0042】こうして、図3(A)の状態が得られる。
図3(A)の状態が得られたら、電解溶液中でアルミニ
ウム膜304を陽極として陽極酸化を行う。電解溶液と
しては、3%の酒石酸のエチレングリコール溶液をアン
モニア水で中和して、PH=6.92に調整したものを
使用する。また、白金を陰極として化成電流5mA、到
達電圧10Vとして処理する。
【0043】こうして形成される図示しない薄く緻密な
陽極酸化膜は、アルミニウム膜304をパターニングす
る際にフォトレジストとの密着性を高める効果がある。
また、電圧印加時間を制御することで膜厚を制御でき
る。
【0044】次に、アルミニウム膜304をパターニン
グして、図示しないゲイト電極を形成する。ただし、実
質的にゲイト電極として機能するのは最終的に残存する
内部の一部分である。
【0045】次に、2度目の陽極酸化を行い、多孔質の
陽極酸化膜305を形成する(図3(B)参照)。電解
溶液は3%のシュウ酸水溶液とし、白金を陰極として化
成電流2〜3mA、到達電圧8Vとして処理する。
【0046】この時陽極酸化は基板に対して平行な方向
に進行する。また、電圧印加時間を制御することで多孔
質の陽極酸化膜305の長さを制御できる。
【0047】さらに、アルミニウム膜のパターニングに
使用した図示しないフォトレジストを専用の剥離液で除
去した後、3度目の陽極酸化を行い、図3(B)の状態
を得る。
【0048】この陽極酸化には、電解溶液は3%の酒石
酸のエチレングリコール溶液をアンモニア水で中和し
て、PH=6.92に調整したものを使用する。そし
て、白金を陰極として化成電流5〜6mA、到達電圧40
〜100 Vとして処理する。
【0049】この際形成される陽極酸化膜306は、非
常に緻密、かつ、強固である。そのため、ド−ピング工
程などの後工程で生じるダメージや熱からゲイト電極3
07を保護する効果を持つ。また、その膜厚は500 〜15
00Åとなる。
【0050】次いで、イオンドーピング法により、島状
半導体層302に不純物を注入する。例えば、Nチャネ
ル型TFTを作製するならば、不純物としてP+イオン
を、Pチャネル型TFTを作製するならば、不純物とし
てB+イオンを注入すれば良い。
【0051】まず、図3(B)の状態で1度目のイオン
ドーピングを行う。なお、本実施例ではP+イオンの注
入を加速電圧80kV、ドーズ量1×1015原子/cm
2 で行う。
【0052】すると、ゲイト電極307、多孔質の陽極
酸化膜305がマスクとなり、後にソース/ドレインと
なる領域308、309が自己整合的に形成される。
(図3(C))
【0053】次に、図3(C)に示す様に、多孔質の陽
極酸化膜305を除去して、2度目のドーピングを行
う。なお、2度目のP+イオンの注入は加速電圧80k
V、ドーズ量1×1014原子/cm2 で行う。
【0054】すると、ゲイト電極307がマスクとな
り、ソース領域308、ドレイン領域309と比較して
不純物濃度の低い、低濃度不純物領域310、311が
自己整合的に形成される。
【0055】同時に、ゲイト電極307の直下は不純物
が全く注入されないため、TFTのチャネルとして機能
する領域312が自己整合的に形成される。
【0056】このようにして形成される低濃度不純物領
域311は特にLDD領域と呼ばれ、チャネル領域31
2とドレイン領域309との間に高電界が形成されるの
を抑制する効果を持つ。
【0057】次いで、KrFエキシマレーザーを200 〜
300mJ/cm2 のエネルギー密度で照射することによって、
イオン注入されたP+イオンの活性化を行なう。なお、
活性化は300 〜450 ℃2hr の熱アニールによっても良い
し、レーザーアニールと熱アニールとを併用しても良
い。
【0058】次に、第1の層間絶縁膜313をプラズマ
CVD法により成膜する。層間絶縁膜313としては、
酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜、窒化珪素膜等を用いるこ
とができる。また、その膜厚は0.5 〜1.0 μmとする。
【0059】第1の層間絶縁膜313を成膜したら、ソ
ース領域308にコンタクトホールを形成して、図示し
ないアルミニウム膜を3000Åの厚さに成膜する。次い
で、図示しないアルミニウム膜をパターニングして、ソ
ース電極314を形成する。(図3(D))
【0060】次に、ソース電極314を覆って第2の層
間絶縁膜315を0.1 〜5.0 μmの厚さに成膜する。本
実施例では、1.5 μmの膜厚とする。この第2の層間絶
縁膜315 は有機性樹脂材料や無機性材料を用いること
が出来るが、本実施例では有機性樹脂材料として透過性
ポリイミドを用いる。このポリイミドの比誘電率は2.8
〜3.4 と小さい値である。
【0061】また、このような有機性樹脂材料は被膜形
成が簡便であり、容易に膜厚を稼ぐことができるため、
デバイス形状による凹凸を緩和して優れた平坦表面を実
現することが可能である。
【0062】次いで、第2の層間絶縁膜315の上にブ
ラックマトリクス316としてチタン膜を1000Åの厚さ
に成膜する。勿論、クロム膜やアルミニウム膜等の金属
膜を用いてもよい。(図4(A))
【0063】図4(A)の状態を得たら、ブラックマト
リクス316を覆って第3の層間絶縁膜317を0.1 〜
0.3 μmの厚さに成膜する。この第3の層間絶縁膜31
7はAlN、AlNX Y 、Si34 、SiOX Y
で示される絶縁膜から選ばれた一種または複数種を用い
ることができる。
【0064】本実施例では、Si34 で示される窒化
珪素膜を0.2 μmの厚さに成膜する。この窒化珪素膜は
成膜ガスとしてSiH4 、NH3 、H2 を用いるため、
膜中には水素が含まれ膜応力が緩和されている。
【0065】そして、ドレイン領域309と接続するた
めのコンタクトホールを形成して、ITO等透明導電性
膜でなる画素電極318を形成する。画素電極318の
膜厚は1000〜1200Åとし、ブラックマトリクス316と
出来るだけ広い面積でオーバーラップするように配置す
る。
【0066】この場合、第3の層間絶縁膜317の表面
は優れた平坦性を示すため、その上に形成された画素電
極318も良好な平坦性を示し、セル組みの際のラビン
グ不良や液晶への印加電界の乱れをなくすことが出来
る。
【0067】以上のような過程を経て、図4(B)に示
す画素TFTが作製される。この時、図4(B)に示す
画素TFTの点線で囲む領域319は図2(B)におい
て206で示される領域に相当する。即ち、この領域3
19が保持容量して機能することになる。この保持容量
のキャパシティは第3の層間絶縁膜317の比誘電率に
比例し、その膜厚に反比例する。
【0068】なお、図4(B)に記載の画素電極318
において、画素TFT上で保持容量を形成しない領域
(図4(B)においてドレイン電極309とのコンタク
ト部よりも右側の領域)は画像表示を行う画素領域へと
延在する。
【0069】また、図4(B)では示されないが、図4
(B)で示す領域319を含めてブラックマトリクス3
16と画素電極318の縁部分が重なる全ての領域(図
2(B)においてブラックマトリクス204と画素電極
205が重なる領域)において保持容量が形成されてい
る。
【0070】従って、ブラックマトリクス316と画素
電極318が重なる部分の面積と、第3の層間絶縁膜3
17の膜厚および比誘電率を計算して、所望のキャパシ
ティを有する保持容量を設計することが可能である。
【0071】なお、第2の層間絶縁膜315はその比誘
電率が小さく、0.1 〜5.0 μmの範囲で膜厚を稼ぐこと
ができるため、ゲイト線やデータ線とブラックマトリク
ス316との間に形成される寄生容量を無視しうるレベ
ルに抑えられる。
【0072】このような構成とすることで従来の容量線
を排除して、かつ、ブラックマトリクスを利用して保持
容量を形成することが可能となる。そのために必要な条
件として次のことが挙げられる。 (1)第2の層間絶縁膜は比誘電率が小さい有機性樹脂
材料または無機性材料を用い、その膜厚を厚くする。 (2)第3の層間絶縁膜は比誘電率が大きい窒化膜を用
い、その膜厚を薄くする。
【0073】以上に示す様な構成の効果として、寄生容
量を抑制しつつ必要最低限のキャパシティを有する保持
容量を、開口率を犠牲にすることなく形成することが可
能となる。また、計算によると60μm×180 μmのサイ
ズの画素に形成される保持容量のキャパシティは概算で
0.6 〜1.8pF となる。
【0074】また、本実施例では説明していないが、同
一基板上に駆動回路を組み込む場合はドライバーTFT
と画素TFTを同時に作製することになる。例えば、本
実施例の様にアクティブマトリクス型液晶表示装置に組
み込むことを念頭に置くと、Nチャネル型およびPチャ
ネル型の薄膜トランジスタを相補的に組み合わせたCM
OC構造を駆動回路に用いる。そして、本実施例で説明
した様な画素TFTを画素領域に配置すれば良い。
【0075】本発明をこのような液晶表示装置に応用す
る場合、必要とするパターニングマスクは9〜10枚程
度である。従って、特に工程を複雑にすることがない。
【0076】なお、前述のドライバーTFTは基本的に
画素TFTと同じ工程で作製される。ただし、画素電極
は必要なく、図3(D)においてソース電極314を形
成すると同時にドレイン電極を形成することで完成する
ことになる。
【0077】〔実施例2〕本実施例では、図2に示した
構成と異なり薄膜トランジスタの上方にのみブラックマ
トリクスを設けた構成とする例を示す。本実施例の最大
の特徴は、ゲイト線とデータ線をブラックマトリクスと
して代用する点である。
【0078】図5に示す構成において、501はゲイト
線、502はデータ線、503は薄膜トランジスタの活
性層を構成する半導体層、504はブラックマトリクス
である。また、505は画素電極、506は半導体層5
03と画素電極505とのコンタクト部分である。
【0079】本実施例において注目すべき点は、画素電
極505はその縁がゲイト線501およびデータ線50
2と重なり合うように形成されることである。この場
合、通常ならばゲイト線501およびデータ線502と
画素電極505との間に形成される寄生容量が問題とな
る。
【0080】しかしながら、本実施例では寄生容量の絶
縁層となる第2の層間絶縁膜315が比誘電率の小さい
材料であり、かつその膜厚を厚いものとすることができ
るため、寄生容量は悪影響を及ぼさない程度に小さいも
のとなる。
【0081】一方、ブラックマトリクス504と画素電
極505との間には第3の層間絶縁膜317を介して保
持容量が形成される。前述のように第3の層間絶縁膜3
17はその膜厚が0.1 〜0.3 μmと薄く、比誘電率が第
2の層間絶縁膜315よりも大きいので十分保持容量と
して機能しうるキャパシティを有する。
【0082】従って、ブラックマトリクス504により
画素領域が内側に狭められることがないため、より高い
開口率を実現することが可能である。
【0083】〔実施例3〕本実施例では、実施例1にお
いて島状半導体層の構成を変えた例を説明する。具体的
には、チャネル領域のチャネル長およびチャネル幅がT
FTのオン状態とオフ状態とで変化する構造を採る例で
ある。
【0084】この技術は本発明者らによって既に報告さ
れているもので、その主旨は、TFTがオフ状態の時に
実質的にチャネル長を長く、チャネル幅を狭くすること
でオフ電流を低減するものである。以下にその技術の概
要を説明する。
【0085】図6に示すのは実施例1の工程手順に従っ
て形成した島状半導体層601である。後にチャネルと
して機能する領域602に対しては選択的にイオン注入
が行なわれる。例えば、Nチャネル型TFTを作製する
場合、P+イオンを1×1012〜1×1014原子/cm
2 、好ましくは3×1012〜3×1013原子/cm2
ドーズ量でドーピングする。
【0086】すると、チャネル領域を遮るようにイオン
注入された領域603〜605が形成される。この領域
603〜605は必ずしも図6の様に島状半導体層の外
縁に接してなくても構わない。即ち、後にチャネルとな
る領域602の内に島状に点在するような状態であって
も良い。
【0087】このようなイオン注入が施された島状半導
体層を用いて作製したTFTの電気特性の概略を図7を
用いて説明する。
【0088】図7(A)において701はソース領域、
702はドレイン領域であり、703〜705は前述の
ように予めイオン注入した領域であり、浮島領域(また
はイオン注入領域)と呼ぶこととする。この時、ドーピ
ングされていない実質的に真性な半導体領域(ベース領
域と呼ぶこととする)706と、浮島領域703〜70
5との境界はポテンシャルバリアが高い。そのため、N
チャネル型TFTがオフ状態の時はベース領域706の
矢印に沿って僅かに電子が移動する。この電子の移動が
オフ電流(またはリーク電流)として観測される。
【0089】ところが、Nチャネル型TFTがオン状態
の時はベース領域706が反転して浮島領域703〜7
05とのポテンシャルバリアが無視しうる程度となるた
め、図7(B)の矢印で示すような経路で大量の電子が
移動する。この電子の移動がオン電流として観測され
る。
【0090】このようにTFTのオフ状態とオン状態と
でポテンシャルバリアが変化する様子を図8を用いて概
略説明する。なお、図8においてVgはゲイト電圧(V
g>0)、Ecは伝導帯、Evは価電子帯、Efはフェ
ルミレベルを表している。
【0091】まず、Nチャネル型TFTがオフ状態(ゲ
イトに負電圧が印加された状態)の時、ベース領域70
6においては図8(A)のようなバンド状態となってい
る。即ち、少数キャリアであるホールが半導体表面に集
まり、電子が払われた状態にあるため、ソース/ドレイ
ン間の電子の移動は極めて少ない。
【0092】一方、浮島領域703〜705はP+イオ
ンを注入してあるため、フェルミレベルEfは伝導帯E
cの近くへと押し上げられている。この時、浮島領域7
03〜705においては図8(B)のようなバンド状態
となっている。
【0093】図8(B)のように、N型を示す半導体層
である浮島領域703〜705においてはゲイトに負電
圧を印加しても、エネルギーバンドは僅かにしか曲がら
ない。
【0094】従って、図8(A)における半導体表面の
価電子帯のエネルギーと図8(B)における半導体表面
の価電子帯のエネルギーとのエネルギー差がポテンシャ
ルバリアに相当する。そのため、電子がベース領域70
6と浮島領域703〜705を往復することはない。
【0095】次に、Nチャネル型TFTがオン状態(ゲ
イトに正電圧が印加された状態)の時、ベース領域70
6においては図8(C)のようなバンド状態となってい
る。即ち、多数キャリアである電子が半導体表面に蓄積
されるため、ソース/ドレイン間には電子の移動が生じ
る。
【0096】この時、浮島領域703〜705において
は図8(D)のようなバンド状態となっている。図8
(D)に示す様に、前述のゲイトに負電圧を印加した時
同様、N型を示す半導体層である浮島領域703〜70
5においてはゲイトに正電圧を印加してもエネルギーバ
ンドは殆ど曲がらない。
【0097】しかしながら、図8(D)において元々フ
ェルミレベルEfは伝導帯Ecの近くに押し上げられて
いるため、伝導体には多数の電子が常に存在している。
【0098】従って、ゲイトに正電圧を印加した場合、
ベース領域706および浮島領域703〜705は共に
電子が移動し易いバンド状態となっているため、ベース
領域706および浮島領域703〜705の境界のポテ
ンシャルバリアは無視することが出来る。
【0099】以上の様に、オフ状態ではベース領域70
6のみが電子の移動経路となり、オン状態ではベース領
域706および浮島領域703〜705が電子の移動経
路となる。
【0100】即ち、TFTがオフ状態の時のW/L比に
比べ、オン状態の時のW/L比は遙に大きくなり、オン
電流を損なうことなくオフ電流を低減することが可能で
ある。これにより、オン/オフ電流比を大きくすること
が出来る。
【0101】このような構造とすると、画素TFTの島
状半導体層の占有面積をさほど変えずに、従来以上の応
答特性を持つ画素TFTおよびドライバTFTを構成で
きる利点がある。
【0102】従って、例えば図2に示すような回路構成
を採った場合においても、開口率を落とすことなく高性
能な画素TFTを配置することが可能である。
【0103】また、今後ゲイト電極の微細加工が進むに
従い、図7(A)においてTFTがオフ状態の時の実質
的なチャネル幅が狭くなる傾向が予想される。さらに、
半導体層601がいずれ200 Å程度にまで薄膜化される
ことを考慮すると、本実施例に示すリーク電流の低減効
果はさらに高まると言える。
【0104】〔実施例4〕本実施例では、実施例3で説
明した構成の半導体層の別の例を示す。具体的には、チ
ャネル形成領域に高抵抗領域を付加する技術に関する。
【0105】図9(A)に示すのは、図6で示した島状
半導体層にゲイト電極901を書き加えたものである。
このような形状のゲイト電極を設ければゲイト電極90
1をマスクとして不純物イオン注入を行い、浮島領域6
03、604、605を自己整合的に形成することが可
能である。
【0106】なお、ゲイト電極901に対して印加電圧
を与えた場合の挙動については実施例3で説明したので
省略する。また、以下に記載する例は実施例2同様、N
チャネル型TFTの場合について説明する。
【0107】図9(B)は図9(A)のゲイト電極90
1の一部分をエッチング除去した構成を示している。こ
のゲイト電極902のエッチング工程は不純物イオン注
入により自己整合的に浮島領域603〜605を形成し
た後に行えば良い。
【0108】この時、図9(B)においてゲイト電極9
02によって電圧を印加されない領域903は、常に実
質的に真性な半導体層となる。即ち、いわゆるオフセッ
トと同様に高い抵抗として振る舞う領域となる。
【0109】従って、ゲイト電極902に負電圧が印加
されている時(TFTがオフ状態の時)、高抵抗領域9
03が実質的にオフセットとして機能するためリーク電
流が効果的に抑制される。また、ゲイト電極902に正
電圧が印加されている時(TFTがオン状態の時)、実
施例3で説明した様に島状半導体層の全域が電子の流れ
る経路となるため高抵抗領域903はオン電流に殆ど影
響を与えない。
【0110】従って、本実施例による構成を採れば、よ
りオフ電流を抑制した画素TFTを形成することが出来
る。即ち、液晶に与えられた電荷を効率よく保持してお
くことができるため、保持容量の設計マージンに余裕が
できる。
【0111】〔実施例5〕本実施例では、実施例3で説
明した構成の半導体層の別の例を示す。図9(C)に示
すのは本実施例による半導体層周辺部の構成図である。
【0112】本実施例の特徴は、チャネル形成領域を完
全にゲイト電極904でもって覆うことにある。このよ
うな構成とすると、TFTがオン状態にある時電子の移
動距離、即ち、実質的なチャネル長が短くて済む。従っ
て、動作速度の速い薄膜トランジスタを形成することが
できる。なお、905で示されるのはゲイト電極904
下に存在する浮島領域である。
【0113】また、このような構成の別の利点として
は、薄膜トランジスタを小さいサイズで形成して開口率
を向上できることが挙げられる。
【0114】〔実施例6〕本実施例では、実施例1にお
いて第2の層間絶縁膜としてLPD(Liquid Phase Dep
osition )法により塗布した絶縁膜を利用する例を示
す。なお、画素TFTやドライバTFTの作製工程は既
に実施例1で説明したのでここでは省略する。
【0115】LPD法(スピン法とも呼ばれる)による
被膜形成の概要は以下の手順による。なお、説明は無機
性材料である酸化珪素系被膜(SiOX )の場合につい
て行なうが、他の無機性材料としてSiOF膜(比誘電
率3.2 〜3.3 )や有機性樹脂材料としてポリイミド(比
誘電率2.8 〜3.4 )等を用いることも出来る。
【0116】まず、H2 SiF6 溶液を準備し、これに
SiO2:xH2 Oを加えて3hrの攪拌を行なう。この
時の処理温度は30℃に保持しておく。次に、攪拌後の
溶液を濾過して、所望の濃度の溶液となるように調節す
る。調節が終了したら、ウォーターバス等で50℃に達
するまで温めながら攪拌する。
【0117】以上で、塗布用の溶液の準備が終了する。
また、例えばこの溶液にH3 BO3を加えれば膜中にB
+イオンを含有した酸化珪素系被膜(いわゆるBSGと
呼ばれる被膜)を形成することが出来る。
【0118】上記手順に従って準備した溶液に被処理基
体を浸した後、純粋でリンスして乾燥させれば被膜形成
は完了する。なお、有機性樹脂材料を塗布するのであれ
ば、所望の被膜塗布用溶液を準備し、LPD法により被
膜形成を行えば良い。
【0119】有機性樹脂材料としてはポリイミド等が挙
げられ、比誘電率は2.8 〜3.4 と低い。この場合、スピ
ナー上に保持した被処理基体上に被膜塗布用溶液を塗布
し、スピナーを2000rpm で回転させることで被膜を形成
する。被膜形成後は300 ℃30min 程度のベークを行い膜
質を改善する。
【0120】以上の様に、LPD法による場合、比較的
容易に所望の被膜を形成することが出来る。即ち、スル
ープットを大幅に向上することが可能である。また、溶
液に浸す時間(スピナーを用いる場合は回転数等)や溶
液濃度で自在に膜厚を調節できるため、厚く平坦な被膜
を形成し易い。
【0121】〔実施例7〕本実施例では、本発明による
保持容量(本実施例では、特に第1の保持容量とよぶ)
以外にさらに別の第2の保持容量を付加した構成をとる
例を示す。この第2の保持容量は本発明者らの研究によ
って発明されたものである。
【0122】この第2の保持容量の構成は、ゲイト線と
画素電極とが第1の層間絶縁膜を介して容量を形成する
ものである。具体的な説明を図10でもって行う。
【0123】図10は本発明による第1の保持容量(1
1で示される破線で囲まれた領域)と先の発明による第
2の保持容量(12で示される破線で囲まれた領域)を
併用した場合の画素領域の上面図である。
【0124】なお、13はゲイト線、14はデータ線、
15は薄膜トランジスタの活性層を構成する半導体層で
ある。
【0125】第1の保持容量11の作製過程は実施例1
に示した通りである。ここでは、第2の保持容量12の
作製過程を図11を用いて簡単に説明する。なお、図中
において、TFTを構成する部分は実施例1と同様の構
造なので細かな説明を省略し、必要がある場合のみ実施
例1で用いた符号を記載することとする。
【0126】また、図11に示すのは図10においてA
−A’で示される破線に沿って切断した断面図である。
【0127】まず、実施例1に従って第3の層間絶縁膜
を成膜したところまで形成し、図11(A)の状態を得
る。16で示されるのはブラックマトリクスとなるチタ
ン膜である。また、13で示されるのはゲイト電極30
7から延在するゲイト線である。
【0128】この状態においてゲイト線13上には第1
の層間絶縁膜313、第2の層間絶縁膜315、第3の
層間絶縁膜317が積層されている。
【0129】次に、ゲイト線13上の第2の層間絶縁膜
315および第3の層間絶縁膜317をエッチングして
開孔を形成し、画素電極17を形成する。なお、18で
示されるのは隣接する画素領域に配置された画素電極の
縁部分である。
【0130】この時、第3の層間絶縁膜317を介して
ブラックマトリクス16と画素電極17との間に第1の
保持容量11が形成される。また、ゲイト線13上には
第1の層間絶縁膜313を介してゲイト線13と画素電
極17との間に第2の保持容量12が形成される。
【0131】第2の保持容量12は膜厚が厚く、比誘電
率の小さい第2の層間絶縁膜315を除去してあるた
め、第1の層間絶縁膜313のみを絶縁層とすることが
できる。従って、第1の層間絶縁膜313として比誘電
率が大きい材料を選択し、かつ膜厚を薄くすることで十
分なキャパシティを有する保持容量を形成することが可
能なる。
【0132】さらに、本実施例は実施例2で説明したよ
うにゲイト線13およびデータ線14をブラックマトリ
クスとして利用することも可能である。この場合、実施
例2と異なり、第1の保持容量(ブラックマトリクスと
画素電極とで形成する容量)に加えて第2の保持容量
(ゲイト線と画素電極とで形成する容量)を設けるの
で、十分なキャパシティ確保することができる。
【0133】以上、本実施例に示す構成によれば十分な
キャパシティを有する保持容量を形成した上で、高い開
口率の画素領域を実現することが可能である。さらに、
実施例3に示した特殊な半導体層を用いることでさらな
る改善が可能であることは言うまでもない。
【0134】〔実施例8〕本実施例は、本発明をAmorph
ous and Super-Multidomain AM-LCDに応用する例であ
る。この場合、液晶材料として一般的なTN材料に光学
活性材料を添加して用いるため、ラビング工程が不要で
あるという特徴を有する。
【0135】〔実施例9〕本実施例は、本発明を電界効
果型モードの液晶表示装置に応用する例である。このよ
うなモードは、ツイステッドネマテック(TN)モー
ド、スーパーツイステッドネマテック(STN)モー
ド、電界制御複屈折(ECB)モード、相転移(PC)
モード、ゲストホスト(GH)モードの5つに分類して
考えることができる。
【0136】この動作モードは消費電力が少なく、駆動
電圧が低いので低消費電力という特徴を生かして最も広
く普及しているものである。
【0137】〔実施例10〕本実施例は、本発明を動的
散乱型モードの液晶表示装置に応用する例である。この
モードは電界効果に加えて、液晶中にドープしたイオン
添加剤の存在によって生じる乱流運動に伴う光散乱状態
を表示に利用するものである。
【0138】〔実施例11〕本実施例は、本発明を熱効
果型モードの液晶表示装置に応用する例である。このモ
ードは液晶の温度による相転移を加熱によって制御し、
それに基づく光学特性の変化を表示に利用するものであ
る。
【0139】
【発明の効果】本明細書で開示する発明によれば、従来
遮光膜として用いられていたブラックマトリクスを利用
して保持容量を形成することが容易となる。これは、次
に挙げる理由による。
【0140】まず第1は、ブラックマトリクスを比誘電
率が小さく、膜厚の厚い第2の層間絶縁膜上に形成する
ことで、ゲイト線やデータ線との間に形成される寄生容
量を抑制できることである。
【0141】その第2は、ブラックマトリクス上に比誘
電率が大きく、膜厚の薄い窒化膜でなる第3の層間絶縁
膜を形成することで、第3の層間絶縁膜上に形成する画
素電極との間に十分なキャパシティを有する保持容量を
形成することが可能となるからである。
【0142】以上の発明の効果として、従来の容量線を
排除し、かつ、ブラックマトリクスを利用して保持容量
を形成できるため、画素領域を最大限に有効利用して、
高い開口率の液晶表示装置を構成することが可能とな
る。
【0143】
【図面の簡単な説明】
【図1】 液晶表示装置における画素領域の構成を示
す図。
【図2】 液晶表示装置における画素領域の構成を示
す図。
【図3】 画素TFTの作製工程の概略を示す図。
【図4】 画素TFTの作製工程の概略を示す図。
【図5】 液晶表示装置における画素領域の構成を示
す図。
【図6】 半導体層の構造の概略を示す図。
【図7】 半導体層の電気特性の概略を示す図。
【図8】 半導体層のバンド状態の概略を示す図。
【図9】 半導体層の構造の概略を示す図。
【図10】 液晶表示装置における画素領域の構成を示
す図。
【図11】 液晶表示装置における画素領域の断面構造
を示す図。
【符号の説明】
101 ゲイト線 102 容量線 103 データ線 104 画素電極 105 半導体層 106 半導体層とデータ線とのコンタクト
部 107 半導体層と画素電極とのコンタクト
部 108 画像表示領域 301 ガラス基板 302 島状半導体層 303 酸化珪素膜 304 導電性被膜 305 多孔質の陽極酸化膜 306 緻密な陽極酸化膜 307 ゲイト電極 308 ソース領域 309 ドレイン領域 310、311 低濃度不純物領域 312 チャネル形成領域 313 第1の層間絶縁膜 314 配線電極 315 第2の層間絶縁膜(透過性ポリイミ
ド) 316 ブラックマトリクス 317 第3の層間絶縁膜(窒化珪素膜) 318 画素電極 319 保持容量 601 島状半導体層 602 チャネ形成領域 603〜605 浮島領域(イオン注入領域) 901 ゲイト電極 903 高抵抗領域 905 浮島領域(イオン注入領域) 11 第1の保持容量 12 第2の保持容量 13 ゲイト線 16 ブラックマトリクス 17 画素電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一基板上にマトリクス状に配列される複
    数のゲイト線およびデータ線と、前記ゲイト線およびデ
    ータ線の各交点に配置される画素電極および該画素電極
    に接続される薄膜トランジスタと、を少なくとも有して
    なる液晶表示装置であって、 前記ゲイト線を覆う第1の層間絶縁膜および前記データ
    線を覆って成膜される有機性樹脂材料または無機性材料
    でなる第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜を介して前記薄膜トランジスタの
    上方に形成されるブラックマトリクスと、 前記ブラックマトリクスを覆って成膜される窒化膜でな
    る第3の層間絶縁膜と、 前記第3の層間絶縁膜上に形成される画素電極と、 を少なくとも有し、 前記ブラックマトリクスおよび前記画素電極との間に前
    記第3の層間絶縁膜を介して保持容量が形成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】同一基板上にマトリクス状に配列される複
    数のゲイト線およびデータ線と、前記ゲイト線およびデ
    ータ線の各交点に配置される画素電極および該画素電極
    に接続される薄膜トランジスタと、を少なくとも有して
    なる液晶表示装置であって、 前記ゲイト線を覆う第1の層間絶縁膜および前記データ
    線を覆って成膜される有機性樹脂材料または無機性材料
    でなる第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜を介して前記薄膜トランジスタの
    上方に形成されるブラックマトリクスと、 前記ブラックマトリクスを覆って成膜される窒化膜でな
    る第3の層間絶縁膜と、 前記第3の層間絶縁膜上に形成される画素電極と、 を少なくとも有し、 前記ブラックマトリクスおよび前記画素電極との間には
    前記第3の層間絶縁膜を介して保持容量が形成され、 前記画素電極は前記第2の層間絶縁膜に直接触れないこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、第2の
    層間絶縁膜の膜厚は0.1 〜5.0 μmであり、 第3の層間絶縁膜の膜厚は0.1 〜0.3 μmであることを
    特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2において、窒化膜
    としてAlN、AlNX Y 、Si34 、SiOX
    Y で示される絶縁膜から選ばれた一種または複数種が用
    いられることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項2において、薄膜ト
    ランジスタの活性層を構成する半導体層は、ベース領域
    と浮島領域とに分離形成されていることを特徴とする液
    晶表示装置。
  6. 【請求項6】同一基板上にマトリクス状に配列される複
    数のゲイト線およびデータ線と、 前記ゲイト線およびデータ線の各交点に配置される画素
    電極および該画素電極に接続される薄膜トランジスタ
    と、 を少なくとも有してなる液晶表示装置を作製するにあた
    って、 前記ゲイト線を覆う第1の層間絶縁膜およびデータ線を
    覆って有機性樹脂材料または無機性材料でなる第2の層
    間絶縁膜を成膜する工程と、 前記第2の層間絶縁膜上に金属膜でなるブラックマトリ
    クスを形成する工程と、 前記ブラックマトリクスを覆って窒化膜でなる第3の層
    間絶縁膜を成膜する工程と、 前記第2および第3の層間絶縁膜にコンタクトホールを
    形成する工程と、 前記第3の層間絶縁膜上に透明導電性膜でなる画素電極
    を形成する工程と、 を少なくとも有し、 前記ブラックマトリクスと前記画素電極との間に前記第
    3の層間絶縁膜を介して保持容量を形成せしめることを
    特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、コンタクトホールを形
    成する工程は第3の層間絶縁膜をエッチング除去して開
    孔を形成する工程と、 前記第3の層間絶縁膜をマスクとして前記開孔の低部に
    露出した第2の層間絶縁膜をエッチング除去して開孔を
    形成する工程と、 で構成されることを特徴とする液晶表示装置の作製方
    法。
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