JPH09238044A - 高周波素子モジュール及びその形成方法 - Google Patents
高周波素子モジュール及びその形成方法Info
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- JPH09238044A JPH09238044A JP4183096A JP4183096A JPH09238044A JP H09238044 A JPH09238044 A JP H09238044A JP 4183096 A JP4183096 A JP 4183096A JP 4183096 A JP4183096 A JP 4183096A JP H09238044 A JPH09238044 A JP H09238044A
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Landscapes
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高周波素子の制動容量による性能の劣化をコ
ストを増加させずに抑圧する。 【解決手段】 信号入力端子および信号出力端子部分に
ボンディングパッド14を具える高周波素子チップ12
と、リードフレーム16とをパッケージ20中に具え、
これらボンディングパッド14およびリードフレーム1
6間が導電細線18により接続されてなる高周波素子モ
ジュールにおいて、前記導電細線18の周囲に設けられ
ていて前記導電細線18から生成される磁束密度を高め
るための閉ループ状磁性体22を具える。
ストを増加させずに抑圧する。 【解決手段】 信号入力端子および信号出力端子部分に
ボンディングパッド14を具える高周波素子チップ12
と、リードフレーム16とをパッケージ20中に具え、
これらボンディングパッド14およびリードフレーム1
6間が導電細線18により接続されてなる高周波素子モ
ジュールにおいて、前記導電細線18の周囲に設けられ
ていて前記導電細線18から生成される磁束密度を高め
るための閉ループ状磁性体22を具える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高周波素子モジ
ュールの実装化に伴うチップおよびリードフレーム間の
ワイヤ配線技術に関する。
ュールの実装化に伴うチップおよびリードフレーム間の
ワイヤ配線技術に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波素子モジュール、例えば圧電材料
から構成される水晶振動子や弾性表面波素子等の高周波
素子モジュールは、その構造のため、信号入力端子およ
び信号出力端子間に静電容量を形成してしまう。ここで
は、この静電容量を制動容量と呼ぶことにする。かかる
制動容量が高周波素子に寄生している結果、この高周波
素子のインピーダンスは低下し、また、制動容量は素子
に与えられた電力を消費してしまう。従って、安定な素
子の動作が得られない。この制動容量に起因して生じる
素子特性の劣化を抑えるために、従来、高周波素子の信
号入力端子および信号出力端子部分に直列または並列に
コイルを挿入することにより対処してきた。例えば、文
献「電子情報通信学会論文誌Vol.J76-A,No.2,p.238(199
3)」や文献「IEEE Trans.Ultrason.Ferroelec.Freq.Con
tr.,UFFC-36,p.531(1989) 」によれば、弾性表面波素子
により構成されたフィルタの入出力IDT(Interdigit
al Transducer )の電極指間容量を打ち消すために、信
号入力端子部分や信号出力端子部分に誘導性の整合回路
を導入する技術が開示されている。
から構成される水晶振動子や弾性表面波素子等の高周波
素子モジュールは、その構造のため、信号入力端子およ
び信号出力端子間に静電容量を形成してしまう。ここで
は、この静電容量を制動容量と呼ぶことにする。かかる
制動容量が高周波素子に寄生している結果、この高周波
素子のインピーダンスは低下し、また、制動容量は素子
に与えられた電力を消費してしまう。従って、安定な素
子の動作が得られない。この制動容量に起因して生じる
素子特性の劣化を抑えるために、従来、高周波素子の信
号入力端子および信号出力端子部分に直列または並列に
コイルを挿入することにより対処してきた。例えば、文
献「電子情報通信学会論文誌Vol.J76-A,No.2,p.238(199
3)」や文献「IEEE Trans.Ultrason.Ferroelec.Freq.Con
tr.,UFFC-36,p.531(1989) 」によれば、弾性表面波素子
により構成されたフィルタの入出力IDT(Interdigit
al Transducer )の電極指間容量を打ち消すために、信
号入力端子部分や信号出力端子部分に誘導性の整合回路
を導入する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高周波素子
を実装化するに当たっては、高周波素子チップ(単に、
高周波素子と呼ぶ場合もある。)およびリードフレーム
(素子を固定するダイパッドと引き出し配線とを備える
金属フレームのこと。)間を配線接続し、これらを樹脂
等のパッケージにより保護してモジュール化を施す(こ
のように、本明細書において、「高周波素子モジュー
ル」とは、各端子がリードフレームに配線接続された
(単数または複数の)高周波素子チップを樹脂等でコー
ティングして形成した一体型の単一素子のことをい
う。)。
を実装化するに当たっては、高周波素子チップ(単に、
高周波素子と呼ぶ場合もある。)およびリードフレーム
(素子を固定するダイパッドと引き出し配線とを備える
金属フレームのこと。)間を配線接続し、これらを樹脂
等のパッケージにより保護してモジュール化を施す(こ
のように、本明細書において、「高周波素子モジュー
ル」とは、各端子がリードフレームに配線接続された
(単数または複数の)高周波素子チップを樹脂等でコー
ティングして形成した一体型の単一素子のことをい
う。)。
【0004】しかしながら、高周波素子チップの信号入
力端子部分や信号出力端子部分に誘導性の整合回路、例
えばコイル(インダクタ)を挿入する場合には、このコ
イルを作り込むための面積分だけ高周波素子チップのサ
イズを大きくしなければならない。従って、高周波素子
モジュールは大型化する。また、この例のようにチップ
上にコイルを形成するのではなく、高周波素子モジュー
ルを用いて回路を組む際に、その回路を組むプリント基
板上にコイルを作成するときには、プリント基板のサイ
ズを大きくしなければならないし、回路設計の能率も良
くない。また、これらの問題に加え、製造工程において
は新たなプロセスを追加することになるので、コストが
増大してしまうといった問題点があった。
力端子部分や信号出力端子部分に誘導性の整合回路、例
えばコイル(インダクタ)を挿入する場合には、このコ
イルを作り込むための面積分だけ高周波素子チップのサ
イズを大きくしなければならない。従って、高周波素子
モジュールは大型化する。また、この例のようにチップ
上にコイルを形成するのではなく、高周波素子モジュー
ルを用いて回路を組む際に、その回路を組むプリント基
板上にコイルを作成するときには、プリント基板のサイ
ズを大きくしなければならないし、回路設計の能率も良
くない。また、これらの問題に加え、製造工程において
は新たなプロセスを追加することになるので、コストが
増大してしまうといった問題点があった。
【0005】従って、従来より、コストの増大を抑制し
つつ、制動容量による特性の劣化が低減された高周波素
子モジュール及びその形成方法の出現が望まれていた。
つつ、制動容量による特性の劣化が低減された高周波素
子モジュール及びその形成方法の出現が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の高周波素子モ
ジュールによれば、信号入力端子および信号出力端子部
分にボンディングパッドを具える高周波素子チップとリ
ードフレームとをパッケージ中に具え、これらボンディ
ングパッドおよびリードフレーム間が導電細線により接
続されてなる高周波素子モジュールにおいて、前記導電
細線の周囲に設けられていて前記導電細線が周囲に生成
する磁束密度を高めるための閉ループ状磁性体を具える
ことを特徴とする。
ジュールによれば、信号入力端子および信号出力端子部
分にボンディングパッドを具える高周波素子チップとリ
ードフレームとをパッケージ中に具え、これらボンディ
ングパッドおよびリードフレーム間が導電細線により接
続されてなる高周波素子モジュールにおいて、前記導電
細線の周囲に設けられていて前記導電細線が周囲に生成
する磁束密度を高めるための閉ループ状磁性体を具える
ことを特徴とする。
【0007】このように、高周波素子チップの信号入力
端子および信号出力端子部分からリードフレームに接続
される導電細線に、この導電細線を取り囲むようにして
磁性体を設けることによって、この磁性体中に導電細線
から発生する磁束密度を閉じ込めている。ここで、用語
「導電細線」は、導電性を有する細線のことであり、通
常は、導電性に優れたAuやAlが用いられ、直径は約
20〜100μm径のものが使用される。また、「磁束
密度」とは、磁場の量的な尺度として用いるベクトル量
のことである。
端子および信号出力端子部分からリードフレームに接続
される導電細線に、この導電細線を取り囲むようにして
磁性体を設けることによって、この磁性体中に導電細線
から発生する磁束密度を閉じ込めている。ここで、用語
「導電細線」は、導電性を有する細線のことであり、通
常は、導電性に優れたAuやAlが用いられ、直径は約
20〜100μm径のものが使用される。また、「磁束
密度」とは、磁場の量的な尺度として用いるベクトル量
のことである。
【0008】コイルすなわちインダクタの機能発生原理
は、電流の変化による電磁誘導作用により、その電流の
変化を妨げるような起電力を生ずることにある。このよ
うな性質のことをインダクタンスと呼ぶ。インダクタン
スは、磁束と電流との鎖交数に比例する。このように、
高周波電流が流れる導電細線自体は弱いながらもインダ
クタンスを有している。導電細線の周囲に生成された磁
束密度は、設けられた閉ループ状磁性体が環の円周に沿
う方向に磁化されることにより、高まるのでインダクタ
ンスは増強される。このような導電細線および閉ループ
状磁性体から構成されるインダクタは、高周波素子チッ
プ上の新たな場所に形成しなくて済むので、チップのサ
イズを大きくする必要がない。
は、電流の変化による電磁誘導作用により、その電流の
変化を妨げるような起電力を生ずることにある。このよ
うな性質のことをインダクタンスと呼ぶ。インダクタン
スは、磁束と電流との鎖交数に比例する。このように、
高周波電流が流れる導電細線自体は弱いながらもインダ
クタンスを有している。導電細線の周囲に生成された磁
束密度は、設けられた閉ループ状磁性体が環の円周に沿
う方向に磁化されることにより、高まるのでインダクタ
ンスは増強される。このような導電細線および閉ループ
状磁性体から構成されるインダクタは、高周波素子チッ
プ上の新たな場所に形成しなくて済むので、チップのサ
イズを大きくする必要がない。
【0009】この発明の好適な実施例によれば、前記閉
ループ状磁性体を前記ボンディングパッド上に設けてな
ることを特徴とする。このように、高周波素子チップの
近くに閉ループ状磁性体を設ければ、結局、高周波素子
チップの近くにインダクタが挿入されることになり、通
常は導電細線およびチップ間に形成されてしまう浮遊容
量を小さくすることができる。また、この閉ループ状磁
性体は、中央部に上面から下面に貫通する孔が設けてあ
る磁性体薄膜とするのが好適である。
ループ状磁性体を前記ボンディングパッド上に設けてな
ることを特徴とする。このように、高周波素子チップの
近くに閉ループ状磁性体を設ければ、結局、高周波素子
チップの近くにインダクタが挿入されることになり、通
常は導電細線およびチップ間に形成されてしまう浮遊容
量を小さくすることができる。また、この閉ループ状磁
性体は、中央部に上面から下面に貫通する孔が設けてあ
る磁性体薄膜とするのが好適である。
【0010】さらに、この発明の高周波素子モジュール
の形成方法によれば、信号入力端子および信号出力端子
部分にボンディングパッドを具える高周波素子チップと
リードフレームとをパッケージ中に具え、これらボンデ
ィングパッドおよびリードフレーム間が導電細線により
接続されてなる高周波素子モジュールを作成するに当た
り、前記導電細線が周囲に生成する磁束密度を高めるた
めの閉ループ状磁性体を前記ボンディングパッドまたは
前記リードフレームに設ける工程と、前記閉ループ状磁
性体の貫通した孔を通して前記導電細線を前記ボンディ
ングパッドまたは前記リードフレームにボンディングす
る工程とを含むことを特徴とする。
の形成方法によれば、信号入力端子および信号出力端子
部分にボンディングパッドを具える高周波素子チップと
リードフレームとをパッケージ中に具え、これらボンデ
ィングパッドおよびリードフレーム間が導電細線により
接続されてなる高周波素子モジュールを作成するに当た
り、前記導電細線が周囲に生成する磁束密度を高めるた
めの閉ループ状磁性体を前記ボンディングパッドまたは
前記リードフレームに設ける工程と、前記閉ループ状磁
性体の貫通した孔を通して前記導電細線を前記ボンディ
ングパッドまたは前記リードフレームにボンディングす
る工程とを含むことを特徴とする。
【0011】このように、ボンディングパッドまたはリ
ードフレーム上に閉ループ状磁性体を設けて、その後
に、この閉ループ状磁性体の孔に導電細線を通してボン
ディングを行う。この結果、ボンディングパッドおよび
リードフレーム間を接続する導電細線を取り囲むように
して閉ループ状磁性体が形成される。
ードフレーム上に閉ループ状磁性体を設けて、その後
に、この閉ループ状磁性体の孔に導電細線を通してボン
ディングを行う。この結果、ボンディングパッドおよび
リードフレーム間を接続する導電細線を取り囲むように
して閉ループ状磁性体が形成される。
【0012】また、この発明の別の高周波素子モジュー
ルの形成方法によれば、信号入力端子および信号出力端
子部分にボンディングパッドを具える高周波素子チップ
とリードフレームとをパッケージ中に具え、これらボン
ディングパッドおよびリードフレーム間が導電細線によ
り接続されてなる高周波素子モジュールを作成するに当
たり、前記ボンディングパッド上に磁性体薄膜を蒸着す
る工程と、この磁性体薄膜の上面の中央部を前記ボンデ
ィングパッドの上面が露出するまでエッチングする工程
と、このボンディングパッドの露出された上面および前
記リードフレーム間に前記導電細線をボンディングする
工程とを含むことを特徴とする。
ルの形成方法によれば、信号入力端子および信号出力端
子部分にボンディングパッドを具える高周波素子チップ
とリードフレームとをパッケージ中に具え、これらボン
ディングパッドおよびリードフレーム間が導電細線によ
り接続されてなる高周波素子モジュールを作成するに当
たり、前記ボンディングパッド上に磁性体薄膜を蒸着す
る工程と、この磁性体薄膜の上面の中央部を前記ボンデ
ィングパッドの上面が露出するまでエッチングする工程
と、このボンディングパッドの露出された上面および前
記リードフレーム間に前記導電細線をボンディングする
工程とを含むことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明を理解
出来る程度に、各構成成分の形状、大きさおよび配置関
係を概略的に示してあるにすぎず、従って、この発明
は、この実施の形態に何ら限定されることはない。
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明を理解
出来る程度に、各構成成分の形状、大きさおよび配置関
係を概略的に示してあるにすぎず、従って、この発明
は、この実施の形態に何ら限定されることはない。
【0014】[第1の実施の形態]図1の(A)は、第
1の実施の形態の高周波素子モジュールの構成を示す断
面図である。下地として基板(ダイパッド)10が設け
られており、この上側に高周波素子チップ12が形成さ
れている。この構成例では、高周波素子チップ12とし
て圧電共振子である弾性表面波素子チップを用いてお
り、その構造については後に述べる。高周波素子チップ
12の上側両端には、高周波素子チップ12の信号入力
端子および信号出力端子部分に電気的に接続されるボン
ディングパッド14が設けられている。ボンディングパ
ッド14とリードフレーム16とは、導電細線として金
線18により接続されている。これら基板10、高周波
素子チップ12、ボンディングパッド14、リードフレ
ーム16の一部(内部リードフレームと呼ばれる。)お
よび金線18は、パッケージ20によって取り囲まれて
保護される。この構成例では導電細線として金線を用い
たが、これに限ることなく、通常の半導体モジュールに
用いられる導電性の金属、例えばアルミニウムや銅を用
いてもよい。
1の実施の形態の高周波素子モジュールの構成を示す断
面図である。下地として基板(ダイパッド)10が設け
られており、この上側に高周波素子チップ12が形成さ
れている。この構成例では、高周波素子チップ12とし
て圧電共振子である弾性表面波素子チップを用いてお
り、その構造については後に述べる。高周波素子チップ
12の上側両端には、高周波素子チップ12の信号入力
端子および信号出力端子部分に電気的に接続されるボン
ディングパッド14が設けられている。ボンディングパ
ッド14とリードフレーム16とは、導電細線として金
線18により接続されている。これら基板10、高周波
素子チップ12、ボンディングパッド14、リードフレ
ーム16の一部(内部リードフレームと呼ばれる。)お
よび金線18は、パッケージ20によって取り囲まれて
保護される。この構成例では導電細線として金線を用い
たが、これに限ることなく、通常の半導体モジュールに
用いられる導電性の金属、例えばアルミニウムや銅を用
いてもよい。
【0015】次に、この構成例の高周波素子は、ボンデ
ィングパッド14の上側に、閉ループ状磁性体として磁
性体薄膜22が設けてある。図1の(B)は、このボン
ディングパッド14および磁性体薄膜22部分(図1の
(A)の破線aで囲まれた部分。)を拡大して示した斜
視図である。磁性体薄膜22は、貫通した孔24を有し
かつ閉ループ形状を成している磁性体物質の薄膜であ
る。このように、磁性体薄膜22は、ボンディングパッ
ド14の上面に堆積する磁性体薄膜の中央部分に、上面
から下面にかけて貫通する孔24を有しており、孔24
からボンディングパッド14の表面が露出している。こ
の露出したボンディングパッド14の表面に孔24を通
して金線18がボンディングされる。
ィングパッド14の上側に、閉ループ状磁性体として磁
性体薄膜22が設けてある。図1の(B)は、このボン
ディングパッド14および磁性体薄膜22部分(図1の
(A)の破線aで囲まれた部分。)を拡大して示した斜
視図である。磁性体薄膜22は、貫通した孔24を有し
かつ閉ループ形状を成している磁性体物質の薄膜であ
る。このように、磁性体薄膜22は、ボンディングパッ
ド14の上面に堆積する磁性体薄膜の中央部分に、上面
から下面にかけて貫通する孔24を有しており、孔24
からボンディングパッド14の表面が露出している。こ
の露出したボンディングパッド14の表面に孔24を通
して金線18がボンディングされる。
【0016】磁性体薄膜22の材料としては、例えばフ
ェライトが用いられる。また、アモルファス磁性体、例
えばFeBアモルファスを用いてもよい。この磁性体薄
膜22の材料は、強磁性体であるのならば特に限定され
ることはなく、高周波素子チップ12を動作させる周波
数(信号周波数)に応じて、導電細線から生成される磁
束密度を高めるような磁気特性(例えば、透磁率)を有
する材料となるように選択すればよい。また、磁性体薄
膜22の形状は、この構成例では、ボンディングパッド
14と同様の四角形状としたが、これに限ることなく、
閉ループを成していてしかも導電細線から生成される磁
束密度を高める形状であれば別の形状であってもよい。
ェライトが用いられる。また、アモルファス磁性体、例
えばFeBアモルファスを用いてもよい。この磁性体薄
膜22の材料は、強磁性体であるのならば特に限定され
ることはなく、高周波素子チップ12を動作させる周波
数(信号周波数)に応じて、導電細線から生成される磁
束密度を高めるような磁気特性(例えば、透磁率)を有
する材料となるように選択すればよい。また、磁性体薄
膜22の形状は、この構成例では、ボンディングパッド
14と同様の四角形状としたが、これに限ることなく、
閉ループを成していてしかも導電細線から生成される磁
束密度を高める形状であれば別の形状であってもよい。
【0017】また、磁性体薄膜22の膜厚は用いる磁性
体物質によって異なるが、500〜5000Åの範囲で
形成される。磁性体薄膜22の孔24の形状は長方形で
あり、そのサイズは1辺が60〜70μm程度である。
通常用いられる導電細線(金線18)は、20〜30μ
m径であるから、この程度のサイズがあれば後の形成プ
ロセスに対して影響はない。この孔24のサイズは、磁
気特性とボンディングの行い易さから決定される。ま
た、磁性体によっては導電性を有するので、短絡するお
それがある場合には、ボンディングパッド14および磁
性体薄膜22間に絶縁層を挿入し、金線18も磁性体薄
膜22に接触しないようにボンディングする。この絶縁
層としては、例えばSiO2 を用いれば通常の半導体プ
ロセスが使えるので好適である。
体物質によって異なるが、500〜5000Åの範囲で
形成される。磁性体薄膜22の孔24の形状は長方形で
あり、そのサイズは1辺が60〜70μm程度である。
通常用いられる導電細線(金線18)は、20〜30μ
m径であるから、この程度のサイズがあれば後の形成プ
ロセスに対して影響はない。この孔24のサイズは、磁
気特性とボンディングの行い易さから決定される。ま
た、磁性体によっては導電性を有するので、短絡するお
それがある場合には、ボンディングパッド14および磁
性体薄膜22間に絶縁層を挿入し、金線18も磁性体薄
膜22に接触しないようにボンディングする。この絶縁
層としては、例えばSiO2 を用いれば通常の半導体プ
ロセスが使えるので好適である。
【0018】このように、この第1の構成例の高周波素
子モジュールは、金線18の周囲を取り囲むようにして
磁性体物質が設けられている構成である。次に、この構
成例の高周波素子モジュールの形成方法について説明す
る。図2は、この構成例の形成工程の説明に供する斜視
図である。
子モジュールは、金線18の周囲を取り囲むようにして
磁性体物質が設けられている構成である。次に、この構
成例の高周波素子モジュールの形成方法について説明す
る。図2は、この構成例の形成工程の説明に供する斜視
図である。
【0019】先ず、ボンディングパッド14の上面に、
磁性体薄膜26を蒸着する(図2の(A))。例えば、
この蒸着はスパッタ法により行われる。
磁性体薄膜26を蒸着する(図2の(A))。例えば、
この蒸着はスパッタ法により行われる。
【0020】次に、蒸着した磁性体薄膜26の上面にマ
スク28を形成する(図2の(B))。このマスク28
を形成するには、先ず、磁性体薄膜26の上面にレジス
ト層を塗布形成し、次に、フォトリソグラフィ技術を用
いてレジスト層の中央部分に四角形状の開口部30をパ
ターン形成する。このマスク28を用いて磁性体薄膜2
6の中央部をボンディングパッド14の上面が露出する
までエッチングを行い、磁性体薄膜26の中央部分に上
面から下面まで貫通する四角形状の孔24を有する磁性
体薄膜22を作成する(図2の(C))。このエッチン
グ工程は、ドライエッチングにより行うのが好適であ
る。用いるエッチングガスは磁性体材料によって異なる
が、例えばフェライトであればCF4 やNF3 を使うの
が適当である。
スク28を形成する(図2の(B))。このマスク28
を形成するには、先ず、磁性体薄膜26の上面にレジス
ト層を塗布形成し、次に、フォトリソグラフィ技術を用
いてレジスト層の中央部分に四角形状の開口部30をパ
ターン形成する。このマスク28を用いて磁性体薄膜2
6の中央部をボンディングパッド14の上面が露出する
までエッチングを行い、磁性体薄膜26の中央部分に上
面から下面まで貫通する四角形状の孔24を有する磁性
体薄膜22を作成する(図2の(C))。このエッチン
グ工程は、ドライエッチングにより行うのが好適であ
る。用いるエッチングガスは磁性体材料によって異なる
が、例えばフェライトであればCF4 やNF3 を使うの
が適当である。
【0021】最後に、ボンディングパッド14の露出し
た上面およびリードフレーム16間に金線18をボンデ
ィングする(図2の(D))。このボンディング工程は
通常のワイヤボンダにより行われる。この後の工程で
は、通常の実装技術に従うプロセスによりパッケージ化
を行い、高周波素子モジュールを完成させる。この実施
の形態においては磁性体薄膜22の作成をエッチングプ
ロセスにより行ったが、リフトオフ法により行ってもよ
い。
た上面およびリードフレーム16間に金線18をボンデ
ィングする(図2の(D))。このボンディング工程は
通常のワイヤボンダにより行われる。この後の工程で
は、通常の実装技術に従うプロセスによりパッケージ化
を行い、高周波素子モジュールを完成させる。この実施
の形態においては磁性体薄膜22の作成をエッチングプ
ロセスにより行ったが、リフトオフ法により行ってもよ
い。
【0022】次に、この構成例の高周波素子モジュール
の動作について説明する。図3は、この構成例の高周波
素子チップ12として用いられる弾性表面波素子チップ
の構成例を示す平面図である。弾性表面波素子は圧電材
料基板32上に、すだれ状に配列された電極指34を具
える圧電素子である。このすだれ状に配列された電極指
34から構成される電極部分は、IDT36を構成す
る。IDT36は、電気−弾性表面波変換を行うための
変換器である。このIDT36にはボンディングパッド
40および42が設けられ、これらを入力端子および出
力端子とし、ここから高周波電気信号の入力および出力
が行われる。
の動作について説明する。図3は、この構成例の高周波
素子チップ12として用いられる弾性表面波素子チップ
の構成例を示す平面図である。弾性表面波素子は圧電材
料基板32上に、すだれ状に配列された電極指34を具
える圧電素子である。このすだれ状に配列された電極指
34から構成される電極部分は、IDT36を構成す
る。IDT36は、電気−弾性表面波変換を行うための
変換器である。このIDT36にはボンディングパッド
40および42が設けられ、これらを入力端子および出
力端子とし、ここから高周波電気信号の入力および出力
が行われる。
【0023】また、この図の構成のように共振器型の弾
性表面波共振子の場合には、IDT36の両端にグレー
ティング反射器38を具えている。このグレーティング
反射器38は、IDT36に平行に複数の金属線が配列
して構成される。このように、IDT36の両端にグレ
ーティング反射器38を設けることにより、IDT36
で励振されたSAW(弾性表面波)を二つのグレーティ
ング反射器38の間に多重伝播させて定常波を形成す
る。
性表面波共振子の場合には、IDT36の両端にグレー
ティング反射器38を具えている。このグレーティング
反射器38は、IDT36に平行に複数の金属線が配列
して構成される。このように、IDT36の両端にグレ
ーティング反射器38を設けることにより、IDT36
で励振されたSAW(弾性表面波)を二つのグレーティ
ング反射器38の間に多重伝播させて定常波を形成す
る。
【0024】このような構成の弾性表面波素子が高周波
素子チップ12として、高周波素子モジュールを構成し
ている。図4は、この弾性表面波素子の等価回路図であ
り、構成例の動作の説明に供する回路図である。高周波
素子は共振回路で表すことができ、図中の信号入力端子
44および信号出力端子46間に形成されるLCR直列
回路48によって表される。図中、Rm は抵抗であり、
Lm はインダクタであり、Cm はキャパシタである。ま
た、信号入力端子44および信号出力端子46間には、
LCR直列回路48に並列に制動容量C0 が接続され
る。制動容量C0は、信号入力端子44と信号出力端子
46との間に自然に形成される容量である。この制動容
量C0 は、IDT36の電極指34間に形成され、共振
周波数以外でも観測される静電容量である。
素子チップ12として、高周波素子モジュールを構成し
ている。図4は、この弾性表面波素子の等価回路図であ
り、構成例の動作の説明に供する回路図である。高周波
素子は共振回路で表すことができ、図中の信号入力端子
44および信号出力端子46間に形成されるLCR直列
回路48によって表される。図中、Rm は抵抗であり、
Lm はインダクタであり、Cm はキャパシタである。ま
た、信号入力端子44および信号出力端子46間には、
LCR直列回路48に並列に制動容量C0 が接続され
る。制動容量C0は、信号入力端子44と信号出力端子
46との間に自然に形成される容量である。この制動容
量C0 は、IDT36の電極指34間に形成され、共振
周波数以外でも観測される静電容量である。
【0025】この制動容量C0 を打ち消すためには、図
5の(A)の回路図に示されるように、信号入力端子4
4および接続点P1 間、信号出力端子46および接続点
P2間にそれぞれ直列にインダクタL0 を挿入すればよ
い。インダクタL0 の値は、入力電気信号の角周波数を
ωとすれば、(ω2 C0 )-1で表される。このインダク
タL0 の挿入により、図5の(B)の回路図に示される
ように、制動容量C0が打ち消される。
5の(A)の回路図に示されるように、信号入力端子4
4および接続点P1 間、信号出力端子46および接続点
P2間にそれぞれ直列にインダクタL0 を挿入すればよ
い。インダクタL0 の値は、入力電気信号の角周波数を
ωとすれば、(ω2 C0 )-1で表される。このインダク
タL0 の挿入により、図5の(B)の回路図に示される
ように、制動容量C0が打ち消される。
【0026】一般に、導電線を流れる電流は、その導電
線の周囲に磁束密度を生成する(このことは電磁気学上
の周知事項である。)。よって、導電線自体は弱いなが
らもインダクタンス機能を有している。そして、導電線
の周囲を取り囲むようにして磁性体を設ければ、導電線
の周囲に生成された磁束密度により環状に形成された磁
性体中には円周に沿う方向に磁化が形成され、導電線周
囲の磁束密度が高められ、この導電線のインダクタンス
機能が高められる。従って、このような構成の導電線お
よび磁性体物質の組み合わせにより、インダクタL0 を
構成することができる。
線の周囲に磁束密度を生成する(このことは電磁気学上
の周知事項である。)。よって、導電線自体は弱いなが
らもインダクタンス機能を有している。そして、導電線
の周囲を取り囲むようにして磁性体を設ければ、導電線
の周囲に生成された磁束密度により環状に形成された磁
性体中には円周に沿う方向に磁化が形成され、導電線周
囲の磁束密度が高められ、この導電線のインダクタンス
機能が高められる。従って、このような構成の導電線お
よび磁性体物質の組み合わせにより、インダクタL0 を
構成することができる。
【0027】この構成例においては、このインダクタL
0 として、磁性体薄膜22によって取り囲まれた金線1
8を用いている(図1の(B))。前述したように、こ
の磁性体薄膜22は、ボンディングパッド14の上側に
設けられている(図3においては、ボンディングパッド
40および42の上側に設けられる。)。このようなイ
ンダクタL0 を具えることにより、制動容量C0 が高周
波素子モジュールの動作特性に与える悪影響を、実用上
弊害とならない程度にまで当該制動容量C0 を打ち消す
ことが出来、これにより高周波素子モジュールの不整合
による損失が減少し、外部との整合が良好となる。
0 として、磁性体薄膜22によって取り囲まれた金線1
8を用いている(図1の(B))。前述したように、こ
の磁性体薄膜22は、ボンディングパッド14の上側に
設けられている(図3においては、ボンディングパッド
40および42の上側に設けられる。)。このようなイ
ンダクタL0 を具えることにより、制動容量C0 が高周
波素子モジュールの動作特性に与える悪影響を、実用上
弊害とならない程度にまで当該制動容量C0 を打ち消す
ことが出来、これにより高周波素子モジュールの不整合
による損失が減少し、外部との整合が良好となる。
【0028】前述したように、使用する磁性体材料は、
使用する周波数領域に応じてその材料を変える必要があ
るが、この発明の構成は、MHz領域で作動する高周波
素子モジュールに適用して好適である。このような使用
可能な周波数領域を考慮し、周波数依存性および温度依
存性がなく、また、インダクタL0 が最大100nH程
度の大きさのインダクタンスが得られれば、どのような
磁性体を用いてもよい。
使用する周波数領域に応じてその材料を変える必要があ
るが、この発明の構成は、MHz領域で作動する高周波
素子モジュールに適用して好適である。このような使用
可能な周波数領域を考慮し、周波数依存性および温度依
存性がなく、また、インダクタL0 が最大100nH程
度の大きさのインダクタンスが得られれば、どのような
磁性体を用いてもよい。
【0029】この実施の形態では、高周波素子として弾
性表面波素子を用いたが、これに限定されるものではな
く、例えば水晶振動子等の他の圧電素子(例えば、圧電
共振子素子、セラミックフィルタなど)を用いることも
可能である。
性表面波素子を用いたが、これに限定されるものではな
く、例えば水晶振動子等の他の圧電素子(例えば、圧電
共振子素子、セラミックフィルタなど)を用いることも
可能である。
【0030】また、この実施の形態の構成例は、制動容
量だけでなく配線間に形成される浮遊容量の抑圧にも効
果がある。特に半導体素子、例えばGaAsやSiで形
成された高周波素子の場合には、制動容量は無いが浮遊
容量による素子特性の劣化が起こり、これを抑圧するた
めに、この構成例のインダクタL0 を用いてもよい。弾
性表面波素子の場合には、制動容量に比べて浮遊容量は
かなり小さいので、あまり問題とならないが、この第1
の構成例のように、ボンディングパッド14上に磁性体
薄膜22を設ける構成にしたことにより弾性表面波素子
チップ(高周波素子チップ)12の近傍にインダクタL
0 が設けられ、配線間に形成される浮遊容量を除去する
ことが可能となる。
量だけでなく配線間に形成される浮遊容量の抑圧にも効
果がある。特に半導体素子、例えばGaAsやSiで形
成された高周波素子の場合には、制動容量は無いが浮遊
容量による素子特性の劣化が起こり、これを抑圧するた
めに、この構成例のインダクタL0 を用いてもよい。弾
性表面波素子の場合には、制動容量に比べて浮遊容量は
かなり小さいので、あまり問題とならないが、この第1
の構成例のように、ボンディングパッド14上に磁性体
薄膜22を設ける構成にしたことにより弾性表面波素子
チップ(高周波素子チップ)12の近傍にインダクタL
0 が設けられ、配線間に形成される浮遊容量を除去する
ことが可能となる。
【0031】このように、この第1の構成例の高周波素
子モジュールは、金線18の周囲に設けられていて金線
18から生成される磁束密度を高めるための閉ループ形
状の磁性体薄膜22を具えている。この構成例によれ
ば、高周波素子チップ上に新たな場所を設けてコイルを
形成することを必要としないので、チップの大きさを増
大しないで済む。従って、従来のようにチップの大きさ
を増大させることなく、従来と同等の性能を引き出すこ
とが可能である。また、プロセス自体も通常の半導体製
造技術により行えるので良好な歩留まりが得られる。こ
のように、コストの増大を抑えつつ、制動容量による素
子特性の劣化を防ぐことが可能になる。
子モジュールは、金線18の周囲に設けられていて金線
18から生成される磁束密度を高めるための閉ループ形
状の磁性体薄膜22を具えている。この構成例によれ
ば、高周波素子チップ上に新たな場所を設けてコイルを
形成することを必要としないので、チップの大きさを増
大しないで済む。従って、従来のようにチップの大きさ
を増大させることなく、従来と同等の性能を引き出すこ
とが可能である。また、プロセス自体も通常の半導体製
造技術により行えるので良好な歩留まりが得られる。こ
のように、コストの増大を抑えつつ、制動容量による素
子特性の劣化を防ぐことが可能になる。
【0032】[第2の実施の形態]図6は、第2の実施
の形態の構成を示す図である。尚、第1の構成例と同一
の構成については説明を省略する。この第2の構成例
は、導電細線(金線18)の周囲に設けられていて、導
電細線から生成される磁束密度を高めるための閉ループ
状(リング状)磁性体として、磁性体ビーズ50を用い
ている。この磁性体ビーズ50は貫通した孔を有する磁
性体物質であり、リング形状を成している。そして、こ
の構成例では、第1の構成例のようにボンディングパッ
ド14上に限らず、導電細線の任意の位置に磁性体ビー
ズ50を設けることが可能である。図6に示される構成
例では、ボンディングパッド14およびリードフレーム
16間を接続する金線18の中央付近に、この金線18
を磁性体ビーズ50の孔に通して設けてある。この磁性
体ビーズ50は、この図6の位置に限らず、金線18の
周囲を取り囲むように設けられているのであればどこで
も良く、第1の構成例のようにボンディングパッド14
上に設けてもよい。この実施の形態では、磁性体ビーズ
50をリードフレーム16上に設ける場合について、こ
の場合の高周波素子モジュールの形成方法を次に説明す
る。
の形態の構成を示す図である。尚、第1の構成例と同一
の構成については説明を省略する。この第2の構成例
は、導電細線(金線18)の周囲に設けられていて、導
電細線から生成される磁束密度を高めるための閉ループ
状(リング状)磁性体として、磁性体ビーズ50を用い
ている。この磁性体ビーズ50は貫通した孔を有する磁
性体物質であり、リング形状を成している。そして、こ
の構成例では、第1の構成例のようにボンディングパッ
ド14上に限らず、導電細線の任意の位置に磁性体ビー
ズ50を設けることが可能である。図6に示される構成
例では、ボンディングパッド14およびリードフレーム
16間を接続する金線18の中央付近に、この金線18
を磁性体ビーズ50の孔に通して設けてある。この磁性
体ビーズ50は、この図6の位置に限らず、金線18の
周囲を取り囲むように設けられているのであればどこで
も良く、第1の構成例のようにボンディングパッド14
上に設けてもよい。この実施の形態では、磁性体ビーズ
50をリードフレーム16上に設ける場合について、こ
の場合の高周波素子モジュールの形成方法を次に説明す
る。
【0033】図7および図8は、第2の実施の形態の形
成方法の説明に供する斜視図である。この実施の形態で
は、ワイヤボンダを用いて金線のボンディングを行う。
成方法の説明に供する斜視図である。この実施の形態で
は、ワイヤボンダを用いて金線のボンディングを行う。
【0034】ボンディングパッド14を具える高周波素
子チップ12とリードフレーム16とは同一のステージ
60上に載せてある。尚、通常、高周波素子チップ12
およびリードフレーム16はパッケージ20上に形成さ
れ、また、高周波素子チップ12は基板(ダイパッド)
10の上に形成されるが、図が煩雑になるので、この図
8および図9にはパッケージ20および基板10を省略
して示してある。また、この実施の形態例のリードフレ
ーム16は、金線18をボンディングする位置に窪み5
2を有している(図7の(A))。
子チップ12とリードフレーム16とは同一のステージ
60上に載せてある。尚、通常、高周波素子チップ12
およびリードフレーム16はパッケージ20上に形成さ
れ、また、高周波素子チップ12は基板(ダイパッド)
10の上に形成されるが、図が煩雑になるので、この図
8および図9にはパッケージ20および基板10を省略
して示してある。また、この実施の形態例のリードフレ
ーム16は、金線18をボンディングする位置に窪み5
2を有している(図7の(A))。
【0035】先ず、金線18から生成される磁束密度を
高めるための磁性体ビーズ50をリードフレーム16に
設ける(図7の(A))。この実施の形態では、磁性体
ビーズ50は円筒形であり、孔54を有している。そし
て、リードフレーム16の窪み52に磁性体ビーズ50
を置く。但し、孔54をリードフレーム16の面に垂直
な方向(図中の矢印bで示される方向。)に向けて置
く。このように磁性体ビーズ50をリードフレーム16
上に置くことにより、孔54からボンディング位置が臨
めるようにしておく。
高めるための磁性体ビーズ50をリードフレーム16に
設ける(図7の(A))。この実施の形態では、磁性体
ビーズ50は円筒形であり、孔54を有している。そし
て、リードフレーム16の窪み52に磁性体ビーズ50
を置く。但し、孔54をリードフレーム16の面に垂直
な方向(図中の矢印bで示される方向。)に向けて置
く。このように磁性体ビーズ50をリードフレーム16
上に置くことにより、孔54からボンディング位置が臨
めるようにしておく。
【0036】次に、ワイヤボンダのキャピラリ56を孔
54の真上に配置させる(図7の(B))。キャピラリ
56の先端部には金線18が引き出され、金線18の先
端部には放電により溶融した金球58が造られている。
54の真上に配置させる(図7の(B))。キャピラリ
56の先端部には金線18が引き出され、金線18の先
端部には放電により溶融した金球58が造られている。
【0037】次に、キャピラリ56を下降し、孔54を
通してリードフレーム16上に金球58を圧着する(図
7の(C))。このように第1のボンディングを行った
後、キャピラリ56を垂直方向(図中の矢印cで示され
る方向。)に引き上げ、一旦、停止させる。次に、高周
波素子チップ12とリードフレーム16とを載せたステ
ージ60を動かして、キャピラリ56をボンディングパ
ッド14上に移動させる(図8の(A))。
通してリードフレーム16上に金球58を圧着する(図
7の(C))。このように第1のボンディングを行った
後、キャピラリ56を垂直方向(図中の矢印cで示され
る方向。)に引き上げ、一旦、停止させる。次に、高周
波素子チップ12とリードフレーム16とを載せたステ
ージ60を動かして、キャピラリ56をボンディングパ
ッド14上に移動させる(図8の(A))。
【0038】そして、キャピラリ56を下降し、金線1
8をボンディングパッド14上に圧着して第2のボンデ
ィングを行う(図8の(B))。最後に、金線18を切
りキャピラリ56を上昇させる(図8の(C))。
8をボンディングパッド14上に圧着して第2のボンデ
ィングを行う(図8の(B))。最後に、金線18を切
りキャピラリ56を上昇させる(図8の(C))。
【0039】以上説明した形成方法により、磁性体ビー
ズ50が、孔54に金線18を通した状態でリードフレ
ーム16上に設けられる。尚、この実施の形態では、窪
み52を用いてリードフレーム16上に磁性体ビーズ5
0を固定したが、リードフレーム16上に突起を設け
て、この突起を孔54に嵌合することによって固定して
もよい。そして、金線18をこの突起にボンディングす
る。また、この実施の形態ではリードフレーム16上に
磁性体ビーズ50を設けたが、ボンディングパッド14
上に設けても良い。磁性体ビーズ50に用いられる磁性
体材料としては、第1の実施の形態で挙げたものと同様
のものが使える。また、磁性体ビーズ50の孔54のサ
イズは直径が最小でも100μm程度あればよい。
ズ50が、孔54に金線18を通した状態でリードフレ
ーム16上に設けられる。尚、この実施の形態では、窪
み52を用いてリードフレーム16上に磁性体ビーズ5
0を固定したが、リードフレーム16上に突起を設け
て、この突起を孔54に嵌合することによって固定して
もよい。そして、金線18をこの突起にボンディングす
る。また、この実施の形態ではリードフレーム16上に
磁性体ビーズ50を設けたが、ボンディングパッド14
上に設けても良い。磁性体ビーズ50に用いられる磁性
体材料としては、第1の実施の形態で挙げたものと同様
のものが使える。また、磁性体ビーズ50の孔54のサ
イズは直径が最小でも100μm程度あればよい。
【0040】このように、この第2の構成例の高周波素
子モジュールは、金線18の周囲に設けられていて金線
18から生成される磁束密度を高めるための閉ループ形
状の磁性体ビーズ50を具えている。従って、第1の構
成例と同様にして、この第2の構成例によれば、高周波
素子チップ上に新たな場所を設けてコイルを形成するこ
とを必要としないのでチップの大きさを増大させなくて
済む。従って、従来のようにチップの大きさを増大させ
ずに、従来と同等の性能を得ることが可能になる。ま
た、プロセス自体も通常の半導体製造技術により行える
ので良好な歩留まりが得られる。このように、コストの
増大を抑えつつ、制動容量による素子特性の劣化を防ぐ
ことが可能になる。
子モジュールは、金線18の周囲に設けられていて金線
18から生成される磁束密度を高めるための閉ループ形
状の磁性体ビーズ50を具えている。従って、第1の構
成例と同様にして、この第2の構成例によれば、高周波
素子チップ上に新たな場所を設けてコイルを形成するこ
とを必要としないのでチップの大きさを増大させなくて
済む。従って、従来のようにチップの大きさを増大させ
ずに、従来と同等の性能を得ることが可能になる。ま
た、プロセス自体も通常の半導体製造技術により行える
ので良好な歩留まりが得られる。このように、コストの
増大を抑えつつ、制動容量による素子特性の劣化を防ぐ
ことが可能になる。
【0041】
【発明の効果】この発明の高周波素子モジュールによれ
ば、高周波素子チップの信号入力端子および信号出力端
子部分からリードフレームに接続される導電細線に、こ
の導電細線を取り囲むようにして磁性体を設けることに
よって導電細線から生成される磁束密度を高め、導電細
線が有するインダクタンスを増強する。従って、従来の
ように外付けのコイルを必要とせず、高周波素子チップ
を構成する基板面積(サイズ)を増大させずに済み、か
つ、コストの増大を防ぐことが可能である。
ば、高周波素子チップの信号入力端子および信号出力端
子部分からリードフレームに接続される導電細線に、こ
の導電細線を取り囲むようにして磁性体を設けることに
よって導電細線から生成される磁束密度を高め、導電細
線が有するインダクタンスを増強する。従って、従来の
ように外付けのコイルを必要とせず、高周波素子チップ
を構成する基板面積(サイズ)を増大させずに済み、か
つ、コストの増大を防ぐことが可能である。
【0042】また、この発明の高周波素子モジュールの
形成方法によれば、ボンディングパッドまたはリードフ
レーム上に閉ループ状磁性体を設けて、その後に、この
閉ループ状磁性体の孔に導電細線を通してボンディング
を行うので、ボンディングパッドおよびリードフレーム
間を接続する導電細線を取り囲むようにして閉ループ状
磁性体が形成される。従って、上記の効果を有する構造
を形成することが可能である。
形成方法によれば、ボンディングパッドまたはリードフ
レーム上に閉ループ状磁性体を設けて、その後に、この
閉ループ状磁性体の孔に導電細線を通してボンディング
を行うので、ボンディングパッドおよびリードフレーム
間を接続する導電細線を取り囲むようにして閉ループ状
磁性体が形成される。従って、上記の効果を有する構造
を形成することが可能である。
【図1】(A)、(B)共に第1の構成例の構造を示す
図である。
図である。
【図2】(A)〜(D)は第1の実施の形態の形成工程
を示す図である。
を示す図である。
【図3】弾性表面波素子の構造を示す図である。
【図4】弾性表面波素子の等価回路図である。
【図5】(A)、(B)共に構成例の動作の説明に供す
る図である。
る図である。
【図6】第2の構成例を示す図である。
【図7】(A)〜(C)は、第2の実施の形態の形成工
程を示す図である。
程を示す図である。
【図8】(A)〜(C)は、図7の(C)に続く第2の
実施の形態の形成工程を示す図である。
実施の形態の形成工程を示す図である。
10:基板 12:高周波素子チップ 14、40、42:ボンディングパッド 16:リードフレーム 18:金線 20:パッケージ 22、26:磁性体薄膜 24、54:孔 28:マスク 30:開口部 32:圧電材料基板 34:電極指 36:IDT 38:グレーティング反射器 44:信号入力端子 46:信号出力端子 48:LCR直列回路 50:磁性体ビーズ 52:窪み 56:キャピラリ 58:金球 60:ステージ
Claims (7)
- 【請求項1】 信号入力端子および信号出力端子部分に
ボンディングパッドを具える高周波素子チップとリード
フレームとをパッケージ中に具え、該ボンディングパッ
ドおよび該リードフレーム間が導電細線により接続され
てなる高周波素子モジュールにおいて、 前記導電細線の周囲に設けられていて前記導電細線が周
囲に生成する磁束密度を高めるための閉ループ状磁性体
を具えることを特徴とする高周波素子モジュール。 - 【請求項2】 請求項1に記載の高周波素子モジュール
において、前記閉ループ状磁性体を前記ボンディングパ
ッド上に設けてなることを特徴とする高周波素子モジュ
ール。 - 【請求項3】 請求項2に記載の高周波素子モジュール
において、前記閉ループ状磁性体は、中央部に上面から
下面に貫通する孔が設けてある磁性体薄膜とすることを
特徴とする高周波素子モジュール。 - 【請求項4】 請求項1に記載の高周波素子モジュール
において、前記高周波素子チップを圧電素子チップとす
ることを特徴とする高周波素子モジュール。 - 【請求項5】 請求項1に記載の高周波素子モジュール
において、前記高周波素子チップを弾性表面波素子チッ
プとすることを特徴とする高周波素子モジュール。 - 【請求項6】 信号入力端子および信号出力端子部分に
ボンディングパッドを具える高周波素子チップとリード
フレームとをパッケージ中に具え、該ボンディングパッ
ドおよび該リードフレーム間が導電細線により接続され
てなる高周波素子モジュールを作成するに当たり、 前記導電細線が周囲に生成する磁束密度を高めるための
閉ループ状磁性体を前記ボンディングパッドまたは前記
リードフレームに設ける工程と、 前記閉ループ状磁性体の貫通した孔を通して前記導電細
線を前記ボンディングパッドまたは前記リードフレーム
にボンディングする工程とを含むことを特徴とする高周
波素子モジュールの形成方法。 - 【請求項7】 信号入力端子および信号出力端子部分に
ボンディングパッドを具える高周波素子チップとリード
フレームとをパッケージ中に具え、該ボンディングパッ
ドおよび該リードフレーム間が導電細線により接続され
てなる高周波素子モジュールを作成するに当たり、 前記ボンディングパッド上に磁性体薄膜を蒸着する工程
と、 該磁性体薄膜の上面の中央部を前記ボンディングパッド
の上面が露出するまでエッチングする工程と、 該ボンディングパッドの露出された上面および前記リー
ドフレーム間に前記導電細線をボンディングする工程と
を含むことを特徴とする高周波素子モジュールの形成方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4183096A JPH09238044A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 高周波素子モジュール及びその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4183096A JPH09238044A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 高周波素子モジュール及びその形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09238044A true JPH09238044A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12619195
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4183096A Withdrawn JPH09238044A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 高周波素子モジュール及びその形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09238044A (ja) |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP4183096A patent/JPH09238044A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |