JPH09239314A - 無機質塗膜の形成方法 - Google Patents

無機質塗膜の形成方法

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JPH09239314A
JPH09239314A JP4744796A JP4744796A JPH09239314A JP H09239314 A JPH09239314 A JP H09239314A JP 4744796 A JP4744796 A JP 4744796A JP 4744796 A JP4744796 A JP 4744796A JP H09239314 A JPH09239314 A JP H09239314A
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soln
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substrate
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JP4744796A
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Sou Nakadate
創 仲館
Masatsugu Miura
正嗣 三浦
Akito Suzuki
昭人 鈴木
Kazuko Kitamura
和子 北村
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶性アルカリ金属珪酸塩の水溶液を基材表
面に塗着して乾燥後、脱アルカリ処理用溶液と接触させ
て、水洗、乾燥することにより、表面のクラック幅が小
さい無機質塗膜を形成する。 【解決手段】 脱アルカリ処理用溶液として、アンモニ
ウム塩、リン酸塩又はシュウ酸塩水溶液を用い、pH
3.5〜5.5の第1の処理用溶液と接触させた後、p
H6〜8.5の第2の処理用溶液を接触させる。 【効果】 pH3.5〜5.5の比較的低pHの第1の
処理用溶液で処理した後、pH6〜8.5の比較的高p
Hの第2の処理用溶液で処理することにより、塗料中の
アルカリ金属イオンの溶出を促進すると共に、クラック
幅を小さくすることができる。耐汚染性を低下させるよ
うなクラックの発生を抑えて、耐酸性の低い基材を用い
た場合であっても強度の劣化を抑えて、短時間で良好な
無機質塗膜を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材表面に珪酸質
の無機質塗膜を形成する方法に係り、特に水溶性アルカ
リ金属珪酸塩の水溶液を用いて該塗膜を形成する方法に
関する。更に詳しくは、表面に生成するクラック幅が小
さい該塗膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】珪酸ナトリウム等の水溶性アルカリ金属
珪酸塩の水溶液を基材表面に塗付すると共に脱アルカリ
処理して珪酸質の無機質塗膜を形成する方法は、特公昭
64−8593号公報等により公知である。
【0003】同号公報の方法は、水溶性アルカリ金属珪
酸塩等を含有する塗料を下塗りし、酸溶液にて処理し、
該酸の洗浄除去後再び該塗料を上塗りして硬化させる方
法である。
【0004】また、これを改善したものとして、粉体固
形分を含有する水溶性アルカリ金属珪酸塩系水溶液塗料
(下塗り塗料)を塗布して適度に乾燥させ、次いで粉体
固形分の含有量が下塗り塗料よりも少量或いは粉体固形
分を含有しない珪酸塩系水溶液塗料(上塗り塗料)を塗
布して適度に乾燥させた後、酸・アンモニウム塩系水溶
液で処理して水洗、乾燥する方法がある(特公昭62−
39027号公報)。
【0005】更に、該下塗り塗料を適切な速度で昇温乾
燥した後、上塗り塗料を塗布し適切な速度で昇温乾燥さ
せ、酸・アンモニウム塩系水溶液で処理し、洗浄及び乾
燥をする方法が提案されている(特公平3−18514
号公報)。この方法では、塗膜のクラック幅が0.4〜
0.8μm程度となり、水廻りにおいて耐汚染性を発揮
できる。
【0006】また、下塗り塗料を乾燥の後、酸・アンモ
ニウム塩系水溶液で処理し、水洗、乾燥後に上塗り塗料
を塗布し、該水溶液で処理、水洗、乾燥をする方法も公
知である(特公平2−36311号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの公知の無機質
塗膜の形成方法によって形成された塗膜は、その表面に
生じるクラックの幅が比較的大きく、それだけ塗膜に汚
染物が付着し易いという改良課題があった。
【0008】本発明は、表面のクラック幅が小さい無機
質塗膜を形成する方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の無機質塗膜の形
成方法は、水溶性アルカリ金属珪酸塩の水溶液を基材表
面に塗着した後乾燥させ、次いで脱アルカリ処理用溶液
と接触させた後、水洗し、その後乾燥させる工程を有し
た基材表面に無機質塗膜を形成する方法において、該脱
アルカリ処理用溶液が、アンモニウム塩、リン酸塩及び
シュウ酸塩の1種又は2種以上の水溶液であり、該脱ア
ルカリ処理用溶液を接触させる工程は、pH3.5〜
5.5の第1の処理用溶液を接触させる第1の接触工程
と、次いでpH6〜8.5の第2の処理用溶液を接触さ
せる第2の接触工程とを有することを特徴とする。
【0010】本発明は、上記公知の無機質塗膜の形成方
法において、塗着及び乾燥により基材表面に形成された
膜状付着物を脱アルカリ処理用溶液と接触させるに際
し、脱アルカリ処理用溶液として緩衝作用のあるアンモ
ニウム塩、リン酸塩及びシュウ酸塩の1種又は2種以上
の水溶液を用い、まずpH3.5〜5.5の溶液と接触
させ、その後pH6〜8.5の溶液と接触させるもので
ある。
【0011】種々の研究の結果、かかる脱アルカリ処理
を施すことにより、形成される珪酸質塗膜のクラック幅
をかなり小さなものとすることができ、従って耐候性の
指標となる耐沸騰水性を向上させることができ、しか
も、脱アルカリ処理時間を短くすることができることが
見出された。
【0012】即ち、水溶性アルカリ金属珪酸塩の水溶液
(以下「塗料」と称する場合がある。)は脱アルカリ処
理用溶液との反応において、塗料中のアルカリ金属イオ
ンが溶出し水素イオンで置換されることにより、硬化が
進行する。この際、脱アルカリ処理用溶液のpHが低い
ときにはこの置換反応速度が大きく、従って、短時間で
塗料の硬化に必要な反応が終了する。しかしながら、同
時に進行するシロキサン結合の生成が等方的(3次元
的)となるために、塗膜の乾燥時の収縮が大きく発生す
ることで、クラック幅が大きくなる。一方、脱アルカリ
処理用溶液のpHが高い場合にはアルカリ金属イオンの
溶出は遅いが、生成するシロキサン結合は非等方的(2
次元的)になって乾燥時の収縮が抑えられるため、クラ
ックの幅が狭くなる。
【0013】本発明においては、pH3.5〜5.5の
比較的低pHの第1の処理用溶液で処理した後、pH6
〜8.5の比較的高pHの第2の処理用溶液で処理する
ことにより、塗料中のアルカリ金属イオンの溶出を促進
すると共に、クラック幅を小さくすることができる。
【0014】ところで、脱アルカリ処理に際しては、必
要となる処理時間は基材の種類及び塗布後の塗料(水溶
性アルカリ金属珪酸塩の水溶液)の乾燥処理の条件によ
って変化するが、一般に脱アルカリ処理用溶液のpHが
低いほど、上述の如く、アルカリ金属イオンの溶出が速
いことから、短時間で処理が終了するが、耐酸性に乏し
い基材(例えば、セメント系基材)に対して、低pHの
脱アルカリ処理用溶液を用いた場合には、基材強度の劣
化を引き起こす。
【0015】これに対して、本発明の無機質塗膜の形成
方法によれば、低pHの脱アルカリ処理用溶液を用いる
場合の基材強度の低下の問題も解消することができる。
【0016】本発明において、水溶性アルカリ金属珪酸
塩は、珪酸ナトリウム又は珪酸カリウムであることが好
ましい。
【0017】また、脱アルカリ処理用溶液はリン酸アン
モニウム水溶液であることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0019】本発明において、無機質塗膜を形成する基
材には特に制限はなく、多孔質、非多孔質を問わずま
た、無機質及び有機質のすべての成形体を用いることが
できる。代表的な例としては、石綿セメント板、石綿パ
ーライト板、珪酸カルシウム板、石綿セメント珪酸カル
シウム板、石膏ボード、モルタルボード、コンクリート
ボード、パルプセメント板、木片セメント板、GRC
(ガラス繊維強化セメント)ボード、CFRC(カーボ
ン繊維強化セメント)ボード、SFRC(スチール繊維
強化セメント)ボード、ALCボード、ロックウール無
機質成形体、金属板、セラミック板、ガラス板等を挙げ
ることができる。
【0020】このような基材に塗着する水溶性アルカリ
金属珪酸塩の水溶液、即ち塗料としては、好ましくは、
基材に直接塗着させる下塗り塗料と、この下塗り塗料を
塗装した基材に塗着される上塗り塗料とを用いるのが好
ましく、この場合、下塗り塗料は、主に、水溶性アルカ
リ金属珪酸塩又は該水溶性アルカリ金属珪酸塩を多価金
属化合物で変性した変性水溶性アルカリ金属珪酸塩或い
はそれらの混合物と硬化剤とから構成され、必要に応じ
て充填材及び/又は顔料が添加される。更に、公知の界
面活性剤、分散剤、消泡剤、増粘剤などの添加剤を必要
に応じて添加することも可能である。
【0021】水溶性アルカリ金属珪酸塩としては、珪酸
リチウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウムなどが挙げら
れるが、成膜性、塗着性、コスト等の面で珪酸ナトリウ
ム又は珪酸カリウム、特に珪酸ナトリウムを用いるのが
好ましい。
【0022】塗料中の水溶性アルカリ金属珪酸塩の含有
量は、7重量%以上、特に10重量%以上、とりわけ1
5〜60重量%であることが好ましい。
【0023】硬化剤としては、酸化亜鉛、酸化マグネシ
ウム、酸化アルミニウム等の多価金属酸化物;水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム等の多価金属水酸化
物;炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム等の多価金属炭酸塩;
リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛
等の多価金属リン酸塩;珪弗化亜鉛、珪弗化アルミニウ
ム等の珪弗化物;グリオキザール、シュウ酸アミド等の
有機化合物等があり、これらの硬化剤の1種類又は2種
以上が用いられる。塗料中の硬化剤の含有量は、1重量
%以上、特に3重量%以上、とりわけ5重量%以上であ
ることが好ましい。
【0024】充填材には、珪石、アルミナ、ガラス粉等
の粒状のもの;粘土、雲母等の偏平状物;石綿、ガラス
繊維粉等の繊維状物等が用いられる。
【0025】顔料には、二酸化チタン、ベンガラ、黄
鉛、クロムグリーン、群青、マルスバイオレット、コバ
ルトブルー、カーボンブラック等が用いられる。
【0026】上塗り塗料としても、水溶性アルカリ金属
塩水溶液又は変性水溶性アルカリ金属塩水溶液を用いる
が、硬化剤や充填材の粉末固形物は添加しないか、或い
は加熱時の発泡防止、着色等のために要求特性を低下さ
せない程度の少量の硬化剤、顔料等を添加する。一般的
には、必要最低量の硬化剤を添加することもあり、水溶
性の硬化剤(グリオキザール)の併用も望ましい。
【0027】本発明においては、まず、基材上に下塗り
塗料を塗着して乾燥した後、上塗り塗料を塗着して乾燥
する。
【0028】下塗り及び上塗り塗料の塗装はスプレー、
浸漬、ロールコーター、カーテンコーター等により行う
ことができる。
【0029】また、下塗り塗料塗装後の1次乾燥は、4
0〜150℃で1分〜48時間程度行われ、上塗り塗装
後の2次乾燥は、40〜150℃で10分〜48時間程
度行われる。
【0030】このようにして形成される下塗り塗膜の厚
さは20〜100μm、上塗り塗膜の厚さは10μm以
下であることが好ましい。
【0031】このようにして下塗り塗料の塗装、1次乾
燥及び上塗り塗料の塗装、2次乾燥を行った後は、脱ア
ルカリ処理用溶液と接触させて脱アルカリ処理を行う。
【0032】本発明においては、この脱アルカリ処理に
おいて、脱アルカリ処理用溶液として、アンモニウム
塩、リン酸塩及びシュウ酸塩の1種又は2種以上の水溶
液を用い、かつ、pH3.5〜5.5の第1の処理用溶
液を用いて、第1の接触工程を行った後、pH6〜8.
5の第2の処理用溶液を用いて、第2の接触工程を行
う。
【0033】本発明において、脱アルカリ処理用溶液に
用いるアンモニウム塩、リン酸塩、シュウ酸塩として
は、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸
カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸アンモニウム、
リン酸水素アンモニウム、シュウ酸ナトリウム、シュウ
酸カリウム、シュウ酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、酢酸アンモニウム、ヨウ化アンモニウム等が挙げら
れ、これらのうち、特に、リン酸アンモニウムを用いる
のが好適である。また、pHの調整にはリン酸、シュウ
酸、アンモニア水といった酸やアルカリを用いることが
できる。
【0034】第1及び第2の処理用溶液の塩濃度は、1
〜20重量%であることが好ましく、また、液温は室温
〜60℃の範囲であることが好ましい。
【0035】本発明において、第1の処理用溶液のpH
が3.5未満であると、処理用溶液のpHが低過ぎて形
成される無機質塗膜のクラック幅が大きくなる。第1の
処理用溶液のpHが5.5を超えると硬化反応が十分に
進行せず、形成される無機質塗膜の耐沸騰水性が劣るも
のとなる。従って、第1の処理用溶液のpHは3.5〜
5.5とする。
【0036】また、第2の処理用溶液のpHが6未満で
は、処理用溶液のpHが低過ぎて形成される無機質塗膜
のクラック幅が大きくなる。第2の処理用溶液のpHが
8.5を超えると硬化反応が十分に進行せず、形成され
る無機質塗膜の耐沸騰水性が劣るものとなる。従って、
第2の処理用溶液のpHは6〜8.5とする。
【0037】第1の処理用溶液及び第2の処理用溶液に
よる処理時間、即ち、接触時間は、用いる基材や塗料の
種類や塗装条件、その後の乾燥条件等によっても異なる
が、本発明においては、第1の処理用溶液及び第2の処
理用溶液による総処理時間が30分〜2時間であること
が好ましい。
【0038】また、第1の処理用溶液及び第2の処理用
溶液を用いて2段階の接触工程を行うことによる効果を
十分に得るために、第1の処理用溶液による第1の接触
工程の時間と第2の処理用溶液による第2の接触工程の
時間とは、上記総処理時間の範囲内で第1の接触工程:
第2の接触工程=5〜95:95〜5の割合であること
が望ましい。
【0039】なお、本発明においては、上記第1の接触
工程と第2の接触工程との間に、pH3.5〜8.5の
範囲の脱アルカリ処理用溶液を用いた中間の接触工程を
行っても良く、例えば、下記の如く、3種類のpHの処
理用溶液を用いて3段階の接触工程を行っても良い。更
に、4種類以上のpHの処理用溶液を用いて4段階以上
の接触工程を行っても良い。このような中間の接触工程
を行うことにより、より一層クラックを低減すると共
に、処理時間を短縮することができる。
【0040】pH4.0の処理用溶液→pH5.0の処
理用溶液→pH6.5の処理用溶液pH4.0の処理用
溶液→pH5.8の処理用溶液→pH6.5の処理用溶
液この場合、中間の接触工程の処理用溶液が、pH3.
5未満であったり、pH8.5を超えると、良好な結果
が得られない。
【0041】このような処理用溶液を用いる接触工程
は、基材を処理用溶液中に浸漬する浸漬法又は、基材に
処理用溶液を注ぎかける幕掛け法或いは塗布法等により
行うことができる。この接触工程において、基材は必ず
しも水平に配置する必要はなく斜めに立てかけても良
い。
【0042】このような脱アルカリ処理後は、常法に従
って、水洗した後、乾燥して無機質塗膜形成した基材を
得る。
【0043】
【実施例】以下に実施例、比較例及び参考例を挙げて本
発明をより具体的に説明する。
【0044】なお、用いた塗料及び脱アルカリ処理用溶
液の調製方法は次の通りである。
【0045】 下塗り塗料の調製 下記配合で下塗り塗料を調製した。調製に際しては、ま
ず、珪酸ナトリウム水溶液、界面活性剤及び消泡剤以外
のものをポットミルで24時間混合し、その後、残りの
ものを加えて15分間スクリュー撹拌した。
【0046】下塗り塗料配合(重量部) 珪酸ナトリウム水溶液(40重量%液) 100 酸化亜鉛 30 珪石粉 40 トリポリリン酸ナトリウム 2 チタン白 20 水 90 界面活性剤(5重量%液) 1 消泡剤(5重量%液) 1 上塗り塗料の調製 下記配合で混合撹拌することにより上塗り塗料を調製し
た。
【0047】上塗り塗料配合(重量部) 珪酸ナトリウム水溶液(40重量%液) 100 水 100 界面活性剤(5重量%液) 1 消泡剤(5重量%液) 1 脱アルカリ処理用溶液の調製 各pHのリン酸アンモニウム水溶液を下記成分濃度で調
製した。
【0048】
【表1】
【0049】また、形成された塗膜性能等の試験方法及
び判定基準は次の通りである。
【0050】 最大クラック幅 電子顕微鏡により観察、測定した。
【0051】 耐汚染性 油性の黒のマーキングペンで着色し、24時間後にエタ
ノールを使って拭き取り、色差計で試験前後の色差(Δ
E)を測定した。
【0052】 耐沸騰水性 沸騰水中に8時間浸漬して、塗膜の表面状態を目視によ
り観察すると共に赤色のインクを塗り表面が乾燥した後
濡れ布巾で拭き取り着色状態を見た。そして、光沢の低
下及び着色のないものを○、あるものを×とした。
【0053】 水溶液処理時間 脱アルカリ処理用溶液による総処理時間を示した。
【0054】 判定基準 上記〜の結果から総合的に下記判定基準で評価し
た。
【0055】
【表2】
【0056】実施例1〜7 下塗り塗料をセメント質基材(厚さ10mm)にエアー
スプレーで乾燥後の膜厚が約50μmとなるように塗装
し、80℃で10分間1次乾燥した。次に、上塗り塗料
を下塗りした塗装基材にエアスプレーにより乾燥膜厚が
約5μmの厚さになるように塗装した。2次乾燥は上塗
り終了後の塗装基材を135℃の雰囲気に投入して約1
時間保持することにより行った。
【0057】2次乾燥を終えた塗装基材を表3に示すp
Hのリン酸アンモニウム水溶液(40℃)中に表3に示
す時間浸漬して第1の接触工程を行い、次に、表3に示
すpHのリン酸アンモニウム水溶液(40℃)中に表3
に示す時間浸漬して第2の接触工程を行った。続いて水
中に30分間浸漬して水洗した後80℃で乾燥した。
【0058】ただし、実施例6,7においては、リン酸
アンモニウム水溶液による処理及び水洗は、上記浸漬法
ではなく、塗装基材に上方から表3に示す時間にわたっ
てリン酸アンモニウム水溶液又は水を注ぎかける方法で
行った。
【0059】形成された塗膜性能等の試験結果及び判定
結果を表3に示す。
【0060】表3より、本発明に従って、2段の接触工
程を行うことにより、短時間で良好な塗膜を形成するこ
とができることがわかる。
【0061】なお、実施例1〜7で塗膜を形成した基材
について、3点曲げ試験を行い、塗膜形成前の基材と比
べて強度の低下の有無を調べたところ、いずれも強度の
低下はみられなかった。
【0062】
【表3】
【0063】比較例1〜10 第1の接触工程において、pH3.0のリン酸アンモニ
ウム水溶液を用いて表4に示す時間浸漬処理し、第2の
接触工程を行わなかった(比較例1〜4)か、或いは、
表4に示すpHの水溶液で表4に示す時間浸漬処理して
第2の接触工程を行った(比較例5〜10)こと以外
は、実施例1と同様にして塗膜を形成し、その性能等の
試験結果及び判定結果を表4に示した。
【0064】
【表4】
【0065】比較例11〜18 第1の接触工程において、pH3.5のリン酸アンモニ
ウム水溶液を用いて表5に示す時間浸漬処理し、第2の
接触工程を行わなかった(比較例11〜14)か、或い
は、表5に示すpHのリン酸アンモニウム水溶液で表5
に示す時間浸漬処理して第2の接触工程を行った(比較
例15〜18)こと以外は、実施例1と同様にして塗膜
を形成し、その性能等の試験結果及び判定結果を表5に
示した。
【0066】
【表5】
【0067】比較例19〜25 第1の接触工程において、pH5.5のリン酸アンモニ
ウム水溶液を用いて表6に示す時間浸漬処理し、第2の
接触工程を行わなかった(比較例19〜21)か、或い
は、表6に示すpHのリン酸アンモニウム水溶液で表6
に示す時間浸漬処理して第2の接触工程を行った(比較
例22〜25)こと以外は、実施例1と同様にして塗膜
を形成し、その性能等の試験結果及び判定結果を表6に
示した。
【0068】
【表6】
【0069】比較例26〜33 第1の接触工程において、pH5.8のリン酸アンモニ
ウム水溶液を用いて表7に示す時間浸漬処理し、第2の
接触工程を行わなかった(比較例26〜28)か、或い
は、表7に示すpHのリン酸アンモニウム水溶液で表7
に示す時間浸漬処理して第2の接触工程を行った(比較
例29〜33)こと以外は、実施例1と同様にして塗膜
を形成し、その性能等の試験結果及び判定結果を表7に
示した。
【0070】
【表7】
【0071】比較例34〜47 第1の接触工程において、pH6.0のリン酸アンモニ
ウム水溶液を用いて表8に示す時間浸漬処理し、第2の
接触工程を行わなかった(比較例34〜37)か、或い
は、表8に示すpHのリン酸アンモニウム水溶液で表8
に示す時間浸漬処理して第2の接触工程を行った(比較
例38〜47)こと以外は、実施例1と同様にして塗膜
を形成し、その性能等の試験結果及び判定結果を表8に
示した。
【0072】
【表8】
【0073】比較例48〜62 第1の接触工程において、pH8.5のリン酸アンモニ
ウム水溶液を用いて表9に示す時間浸漬処理し、第2の
接触工程を行わなかった(比較例48〜50)か、或い
は、表9に示すpHのリン酸アンモニウム水溶液で表9
に示す時間浸漬処理して第2の接触工程を行った(比較
例51〜62)こと以外は、実施例1と同様にして塗膜
を形成し、その性能等の試験結果及び判定結果を表9に
示した。
【0074】
【表9】
【0075】比較例63〜70 第1の接触工程において、pH9.0のリン酸アンモニ
ウム水溶液を用いて表10に示す時間浸漬処理し、第2
の接触工程を行わなかった(比較例63,64)か、或
いは、表10に示すpHのリン酸アンモニウム水溶液で
表10に示す時間浸漬処理して第2の接触工程を行った
(比較例65〜70)こと以外は、実施例1と同様にし
て塗膜を形成し、その性能等の試験結果及び判定結果を
表10に示した。
【0076】
【表10】
【0077】実施例8〜12,比較例71〜80 第1の接触工程において、表11に示す水溶液を用いて
表11に示す時間浸漬処理し、第2の接触工程を行わな
かった(比較例71〜80)か、或いは、表11に示す
pHの水溶液で表11に示す時間浸漬処理して第2の接
触工程を行った(実施例8〜12)こと以外は、実施例
1と同様にして塗膜を形成し、その性能等の試験結果及
び判定結果を表11に示した。
【0078】表11より、リン酸アンモニウム水溶液以
外のアンモニウム塩、シュウ酸塩、リン酸塩水溶液でも
良好な結果が得られることがわかる。
【0079】
【表11】
【0080】参考例1 第1の接触工程において、pH4.0のリン酸アンモニ
ウム水溶液を用いて15分間浸漬処理した後、中間接触
工程において、表12に示すpHのリン酸アンモニウム
水溶液で10分間浸漬処理し、更に、pH6.5のリン
酸アンモニウム水溶液を用いて35分間浸漬処理して第
2の接触工程を行ったこと以外は、実施例1と同様にし
て塗膜を形成し、その性能等の試験結果及び判定結果を
表12に示した。
【0081】表12より、第1の接触工程と第2の接触
工程との間に中間の接触工程として、pH3.5〜8.
5の範囲の水溶液による処理を行っても、良好な結果が
得られることがわかる。
【0082】
【表12】
【0083】参考例2 第1の接触工程及び第2の接触工程の処理時間を表13
に示す時間としたこと以外は、実施例5と同様にして塗
膜を形成し、その性能等の試験結果及び判定結果を表1
3に示した。
【0084】表13より、第1の接触工程と第2の接触
工程との処理時間比は、第1の接触工程:第2の接触工
程=5〜95:95〜5であることが望ましいことがわ
かる。
【0085】
【表13】
【0086】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の無機質塗膜
の形成方法によれば、耐汚染性を低下させるようなクラ
ックの発生を抑えて、また、耐酸性の低い基材を用いた
場合であっても強度の劣化を抑えて、短時間で良好な無
機質塗膜を形成することができる。
【0087】本発明において、塗料として用いる水溶性
アルカリ金属珪酸塩は、珪酸ナトリウム又は珪酸カリウ
ムであることが好ましく、また、脱アルカリ処理用溶液
はリン酸アンモニウム水溶液であることが好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 和子 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性アルカリ金属珪酸塩の水溶液を基
    材表面に塗着した後乾燥させ、次いで脱アルカリ処理用
    溶液と接触させた後、水洗し、その後乾燥させる工程を
    有した基材表面に無機質塗膜を形成する方法において、 該脱アルカリ処理用溶液が、アンモニウム塩、リン酸塩
    及びシュウ酸塩の1種又は2種以上の水溶液であり、 該脱アルカリ処理用溶液を接触させる工程は、pH3.
    5〜5.5の第1の処理用溶液を接触させる第1の接触
    工程と、次いでpH6〜8.5の第2の処理用溶液を接
    触させる第2の接触工程とを有することを特徴とする無
    機質塗膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記水溶性アルカリ
    金属珪酸塩は、珪酸ナトリウム又は珪酸カリウムである
    ことを特徴とする無機質塗膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記脱アルカ
    リ処理用溶液はリン酸アンモニウム水溶液であることを
    特徴とする無機質塗膜の形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000301056A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Bekku Kk 塗膜の処理方法
WO2019139008A1 (ja) * 2018-01-11 2019-07-18 日本板硝子株式会社 薄膜付き基材の製造方法及び薄膜付き基材

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