JPH09241231A - 光学活性なβ−イミノアルコール類、その製造方法、それを用いる光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法 - Google Patents
光学活性なβ−イミノアルコール類、その製造方法、それを用いる光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法Info
- Publication number
- JPH09241231A JPH09241231A JP5177296A JP5177296A JPH09241231A JP H09241231 A JPH09241231 A JP H09241231A JP 5177296 A JP5177296 A JP 5177296A JP 5177296 A JP5177296 A JP 5177296A JP H09241231 A JPH09241231 A JP H09241231A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optically active
- lower alkyl
- formula
- group
- imino
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 新規な光学活性β−アミノアルコール類の製
造方法を提供する。 【解決手段】 式〔IV〕 (式中、R1,R2,R3 は、それぞれ独立に、水素原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を
表し、*は不斉炭素を表す。)で示される光学活性なβ
−アミノアルコール類を、任意な立体配置で製造する方
法。
造方法を提供する。 【解決手段】 式〔IV〕 (式中、R1,R2,R3 は、それぞれ独立に、水素原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を
表し、*は不斉炭素を表す。)で示される光学活性なβ
−アミノアルコール類を、任意な立体配置で製造する方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性なβ−イ
ミノアルコール類、その製造方法、及びそれを用いる光
学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法に関する。
ミノアルコール類、その製造方法、及びそれを用いる光
学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光学活
性なβ−アミノアルコール類は、例えば光学分割助剤と
して、あるいは不斉合成用触媒の配位子として重要な化
合物である。従来からβ−アミノアルコール類の製造方
法として、α−イミノケトン類を還元する方法(Ber.,2
9,295(1896))等が知られているが、この方法では得られ
る生成物はラセミ体であり、その光学活性体を得るため
には光学分割という非常に煩雑な操作を必要とするとい
う問題があった。
性なβ−アミノアルコール類は、例えば光学分割助剤と
して、あるいは不斉合成用触媒の配位子として重要な化
合物である。従来からβ−アミノアルコール類の製造方
法として、α−イミノケトン類を還元する方法(Ber.,2
9,295(1896))等が知られているが、この方法では得られ
る生成物はラセミ体であり、その光学活性体を得るため
には光学分割という非常に煩雑な操作を必要とするとい
う問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】このような状況下に本発
明者らは、より効率的な光学活性なβ−アミノアルコー
ル類の製造方法を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、3-
位に置換シリルオキシ基を有する特定の光学活性アミノ
アルコール類とボラン類から得られる光学活性アミノア
ルコールボラン錯体並びにボラン誘導体で、対応するα
−イミノケトン類のシン体、アンチ体、又はこれらの一
方が過剰である混合物を不斉還元して、まず中間体であ
る光学活性なβ−イミノアルコール類を得、次いでその
イミノ基を還元することにより、光学純度の高い光学活
性なβ−アミノアルコール類が、煩雑な操作もなく製造
し得ることを見出すとともに、イミノ基の還元方法を、
接触還元にするか、還元剤を用いる方法にするかによっ
て、光学活性なβ−アミノアルコール類の立体配置を任
意に作り分けることができることを見出し、本発明を完
成した。
明者らは、より効率的な光学活性なβ−アミノアルコー
ル類の製造方法を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、3-
位に置換シリルオキシ基を有する特定の光学活性アミノ
アルコール類とボラン類から得られる光学活性アミノア
ルコールボラン錯体並びにボラン誘導体で、対応するα
−イミノケトン類のシン体、アンチ体、又はこれらの一
方が過剰である混合物を不斉還元して、まず中間体であ
る光学活性なβ−イミノアルコール類を得、次いでその
イミノ基を還元することにより、光学純度の高い光学活
性なβ−アミノアルコール類が、煩雑な操作もなく製造
し得ることを見出すとともに、イミノ基の還元方法を、
接触還元にするか、還元剤を用いる方法にするかによっ
て、光学活性なβ−アミノアルコール類の立体配置を任
意に作り分けることができることを見出し、本発明を完
成した。
【0004】すなわち本発明は、式〔II〕 (式中、R1,R2,R3 は、それぞれ独立に、水素原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を
表し、R4 は低級アルキル基、アシル基、トリアルキル
シリル基、低級アルキル又は低級アルコキシで置換され
ていてもよいアリール基、あるいは低級アルキル又は低
級アルコキシで置換されていてもよいアラルキル基を表
し、*は不斉炭素を表す。)で示される光学活性なβ−
イミノアルコール類、その製造方法、及びそれを用いる
光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法を提供す
るものである。
低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を
表し、R4 は低級アルキル基、アシル基、トリアルキル
シリル基、低級アルキル又は低級アルコキシで置換され
ていてもよいアリール基、あるいは低級アルキル又は低
級アルコキシで置換されていてもよいアラルキル基を表
し、*は不斉炭素を表す。)で示される光学活性なβ−
イミノアルコール類、その製造方法、及びそれを用いる
光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法を提供す
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の光学活性なβ−イミノアルコール類は、
式〔II〕で示されるものであるが、置換基R1 、R2 、
R3 としては、それぞれ例えば水素原子、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等の低級アルキル基、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等の低級アルコキシ
基、クロル、ブロム、フルオル等のハロゲン原子等が挙
げられる。置換基R4 としては、低級アルキル基、アシ
ル基、トリアルキルシリル基、低級アルキル又は低級ア
ルコキシで置換されていてもよいフェニル基等のアリー
ル基、あるいは低級アルキル又は低級アルコキシで置換
されていてもよいベンジル基等のアラルキル基を表す。
かかる低級アルキル基及び低級アルコキシ基としては、
置換基R1 、R2 、R3 で挙げたものと同様のものが挙
げられ、アシル基としては、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、ベンゾイル基等が挙げられ、トリアル
キルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチ
ルシリル基、ジメチルエチルシリル基、t-ブチルジメチ
ルシリル基等が挙げられる。光学活性なβ−イミノアル
コール〔II〕の代表化合物としては、例えば、2-メトキ
シイミノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-エトキシイミ
ノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-プロポキシイミノ-
1,2- ジフェニルエタノール、2-ブトキシイミノ-1,2-
ジフェニルエタノール、2-フェノキシイミノ-1,2- ジフ
ェニルエタノール、2-トリルオキシイミノ-1,2- ジフェ
ニルエタノール、2-(メトキシフェノキシ)イミノ-1,2
- ジフェニルエタノール、2-ベンジルオキシイミノ-1,2
- ジフェニルエタノール、2-メシチルメチルオキシイミ
ノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-フェノキシイミノ-
1,2- ビス(メチルフェニル)エタノール、2-フェノキ
シイミノ-1,2- ビス(ジメチルフェニル)エタノール、
2-メシチルメチルオキオシイミノ-1,2- ビス(メトキシ
フェニル)エタノール、2-メシチルオキシイミノ-1,2-
ジメシチルエタノール、2-クロロフェノキシイミノ-1,2
- ジフェニルエタノール、2-フェノキシイミノ-1,2- ビ
ス(クロロフェニル)エタノール、2-クロロフェノキシ
イミノ-1,2- ビス(クロロフェニル)エタノール、2-フ
ェニルメトキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-
アセチルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-
ベンゾイルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノール、
2-トリメチルシリルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタ
ノール、2-t-ブチルジメチルシリルオキシイミノ-1,2-
ジフェニルエタノール、2-メトキシイミノ-1,2- ビス
(メチルフェニル)エタノール、2-メトキシイミノ-1,2
- ビス(メトキシフェニル)エタノール、2-ベンジルオ
キシイミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル)エタノー
ル、2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ビス(ジメチルフェ
ニル)エタノール、2-メトキシイミノ-1,2- ビス(ジク
ロロフェニル)エタノール等の光学活性体が挙げられ
る。
する。本発明の光学活性なβ−イミノアルコール類は、
式〔II〕で示されるものであるが、置換基R1 、R2 、
R3 としては、それぞれ例えば水素原子、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等の低級アルキル基、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等の低級アルコキシ
基、クロル、ブロム、フルオル等のハロゲン原子等が挙
げられる。置換基R4 としては、低級アルキル基、アシ
ル基、トリアルキルシリル基、低級アルキル又は低級ア
ルコキシで置換されていてもよいフェニル基等のアリー
ル基、あるいは低級アルキル又は低級アルコキシで置換
されていてもよいベンジル基等のアラルキル基を表す。
かかる低級アルキル基及び低級アルコキシ基としては、
置換基R1 、R2 、R3 で挙げたものと同様のものが挙
げられ、アシル基としては、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、ベンゾイル基等が挙げられ、トリアル
キルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチ
ルシリル基、ジメチルエチルシリル基、t-ブチルジメチ
ルシリル基等が挙げられる。光学活性なβ−イミノアル
コール〔II〕の代表化合物としては、例えば、2-メトキ
シイミノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-エトキシイミ
ノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-プロポキシイミノ-
1,2- ジフェニルエタノール、2-ブトキシイミノ-1,2-
ジフェニルエタノール、2-フェノキシイミノ-1,2- ジフ
ェニルエタノール、2-トリルオキシイミノ-1,2- ジフェ
ニルエタノール、2-(メトキシフェノキシ)イミノ-1,2
- ジフェニルエタノール、2-ベンジルオキシイミノ-1,2
- ジフェニルエタノール、2-メシチルメチルオキシイミ
ノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-フェノキシイミノ-
1,2- ビス(メチルフェニル)エタノール、2-フェノキ
シイミノ-1,2- ビス(ジメチルフェニル)エタノール、
2-メシチルメチルオキオシイミノ-1,2- ビス(メトキシ
フェニル)エタノール、2-メシチルオキシイミノ-1,2-
ジメシチルエタノール、2-クロロフェノキシイミノ-1,2
- ジフェニルエタノール、2-フェノキシイミノ-1,2- ビ
ス(クロロフェニル)エタノール、2-クロロフェノキシ
イミノ-1,2- ビス(クロロフェニル)エタノール、2-フ
ェニルメトキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-
アセチルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-
ベンゾイルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノール、
2-トリメチルシリルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタ
ノール、2-t-ブチルジメチルシリルオキシイミノ-1,2-
ジフェニルエタノール、2-メトキシイミノ-1,2- ビス
(メチルフェニル)エタノール、2-メトキシイミノ-1,2
- ビス(メトキシフェニル)エタノール、2-ベンジルオ
キシイミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル)エタノー
ル、2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ビス(ジメチルフェ
ニル)エタノール、2-メトキシイミノ-1,2- ビス(ジク
ロロフェニル)エタノール等の光学活性体が挙げられ
る。
【0006】本発明における光学活性なβ−イミノアル
コール〔II〕は、式〔I〕 (式中、R1,R2,R3 及びR4 は前記と同じ意味を表
す。)で示されるα−イミノケトン類のシン体、アンチ
体、又はこれらの一方が過剰である混合物を式〔III〕 (式中、R5,R6,R7 は、それぞれ独立に、水素原子、
低級アルキル基、低級アルキルで置換されていてもよい
フェニル基又は低級アルキルで置換されていてもよいベ
ンジル基を表すが、同時にすべて水素原子であることは
ない。R8,R9 は、それぞれ独立に、水素原子、低級ア
ルキル基又は低級アルコキシ基を表し、*は不斉炭素を
表す。)で示される光学活性アミノアルコール類とボラ
ン類から得られる光学活性アミノアルコールボラン錯体
並びにボラン誘導体で不斉還元することにより製造され
る。被還元物であるα−イミノケトン類〔I〕は、還元
生成物であるβ−イミノアルコール〔II〕に対応するも
のであり、その代表化合物としては、例えば、2-メトキ
シイミノ-1,2- ジフェニルエタノン、2-エトキシイミノ
-1,2- ジフェニルエタノン、2-プロポキシイミノ-1,2-
ジフェニルエタノン、2-ブトキシイミノ-1,2- ジフェニ
ルエタノン、2-フェノキシイミノ-1,2- ジフェニルエタ
ノン、2-トリルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノ
ン、2-(メトキシフェノキシ)イミノ-1,2- ジフェニル
エタノン、2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエ
タノン、2-メシチルメチルオキシイミノ-1,2- ジフェニ
ルエタノン、2-フェノキシイミノ-1,2- ビス(メチルフ
ェニル)エタノン、2-フェノキシイミノ-1,2- ビス(ジ
メチルフェニル)エタノン、2-メシチルメチルオキオシ
イミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル)エタノン、2-メ
シチルオキシイミノ-1,2- ジメシチルエタノン、2-クロ
ロフェノキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノン、2-フェ
ノキシイミノ-1,2-ビス(クロロフェニル)エタノン、2
-クロロフェノキシイミノ-1,2- ビス(クロロフェニ
ル)エタノン、2-フェニルメトキシイミノ-1,2- ジフェ
ニルエタノン、2-アセチルオキシイミノ-1,2- ジフェニ
ルエタノン、2-ベンゾイルオキシイミノ-1,2- ジフェニ
ルエタノン、2-トリメチルシリルオキシイミノ-1,2- ジ
フェニルエタノン、2-トリエチルシリルオキシイミノ-
1,2- ジフェニルエタノン、2-t-ブチルジメチルシリル
オキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノン、2-メトキシイ
ミノ-1,2- ビス(メチルフェニル)エタノン、2-メトキ
シイミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル)エタノン、2-
ベンジルオキシイミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル)
エタノン、2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ビス(ジメチ
ルフェニル)エタノン、2-メトキシイミノ-1,2- ビス
(ジクロロフェニル)エタノン等が挙げられる。かかる
α−イミノケトン類〔I〕は、公知の方法で、例えばピ
リジン等の塩基性溶媒中、対応するベンジル類とヒドロ
キシアミンエーテル類の塩酸塩等を反応させることによ
り製造し得る。ここでベンジル類は、例えばTetrahedro
n Asymm., 6,3(1995). の方法に準拠して製造し得る。
又、それらの方法により、α−イミノケトン類〔I〕は
通常シン体及びアンチ体の混合物として得られるが、そ
の両者は必要に応じ、再結晶や各種クロマトグラフィー
等の手段により各々単離することができる。
コール〔II〕は、式〔I〕 (式中、R1,R2,R3 及びR4 は前記と同じ意味を表
す。)で示されるα−イミノケトン類のシン体、アンチ
体、又はこれらの一方が過剰である混合物を式〔III〕 (式中、R5,R6,R7 は、それぞれ独立に、水素原子、
低級アルキル基、低級アルキルで置換されていてもよい
フェニル基又は低級アルキルで置換されていてもよいベ
ンジル基を表すが、同時にすべて水素原子であることは
ない。R8,R9 は、それぞれ独立に、水素原子、低級ア
ルキル基又は低級アルコキシ基を表し、*は不斉炭素を
表す。)で示される光学活性アミノアルコール類とボラ
ン類から得られる光学活性アミノアルコールボラン錯体
並びにボラン誘導体で不斉還元することにより製造され
る。被還元物であるα−イミノケトン類〔I〕は、還元
生成物であるβ−イミノアルコール〔II〕に対応するも
のであり、その代表化合物としては、例えば、2-メトキ
シイミノ-1,2- ジフェニルエタノン、2-エトキシイミノ
-1,2- ジフェニルエタノン、2-プロポキシイミノ-1,2-
ジフェニルエタノン、2-ブトキシイミノ-1,2- ジフェニ
ルエタノン、2-フェノキシイミノ-1,2- ジフェニルエタ
ノン、2-トリルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノ
ン、2-(メトキシフェノキシ)イミノ-1,2- ジフェニル
エタノン、2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエ
タノン、2-メシチルメチルオキシイミノ-1,2- ジフェニ
ルエタノン、2-フェノキシイミノ-1,2- ビス(メチルフ
ェニル)エタノン、2-フェノキシイミノ-1,2- ビス(ジ
メチルフェニル)エタノン、2-メシチルメチルオキオシ
イミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル)エタノン、2-メ
シチルオキシイミノ-1,2- ジメシチルエタノン、2-クロ
ロフェノキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノン、2-フェ
ノキシイミノ-1,2-ビス(クロロフェニル)エタノン、2
-クロロフェノキシイミノ-1,2- ビス(クロロフェニ
ル)エタノン、2-フェニルメトキシイミノ-1,2- ジフェ
ニルエタノン、2-アセチルオキシイミノ-1,2- ジフェニ
ルエタノン、2-ベンゾイルオキシイミノ-1,2- ジフェニ
ルエタノン、2-トリメチルシリルオキシイミノ-1,2- ジ
フェニルエタノン、2-トリエチルシリルオキシイミノ-
1,2- ジフェニルエタノン、2-t-ブチルジメチルシリル
オキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノン、2-メトキシイ
ミノ-1,2- ビス(メチルフェニル)エタノン、2-メトキ
シイミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル)エタノン、2-
ベンジルオキシイミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル)
エタノン、2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ビス(ジメチ
ルフェニル)エタノン、2-メトキシイミノ-1,2- ビス
(ジクロロフェニル)エタノン等が挙げられる。かかる
α−イミノケトン類〔I〕は、公知の方法で、例えばピ
リジン等の塩基性溶媒中、対応するベンジル類とヒドロ
キシアミンエーテル類の塩酸塩等を反応させることによ
り製造し得る。ここでベンジル類は、例えばTetrahedro
n Asymm., 6,3(1995). の方法に準拠して製造し得る。
又、それらの方法により、α−イミノケトン類〔I〕は
通常シン体及びアンチ体の混合物として得られるが、そ
の両者は必要に応じ、再結晶や各種クロマトグラフィー
等の手段により各々単離することができる。
【0007】本発明においては、α−イミノケトン類
〔I〕のシン体、アンチ体、又はこれらの一方が過剰で
ある混合物を不斉還元するにあたり、光学活性アミノア
ルコール類〔III〕から得られる光学活性アミノアルコ
ールボラン錯体が用いられる。かかる光学活性アミノア
ルコール類〔III〕における置換基R5 、R6 、R7 と
しては、それぞれ例えば水素原子、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル等の低級アルキル基、メチル、エチル、
プロピル、ブチル等の低級アルキルで置換されていても
よいフェニル基、メチル、エチル、プロピル、ブチル等
の低級アルキルで置換されていてもよいベンジル基等が
挙げられ、同時にすべて水素原子であることはない。置
換基R8 、R9 としては、それぞれ例えば水素原子、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル等の低級アルキル基、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等の低級ア
ルコキシ基等が挙げられる。又、光学活性アミノアルコ
ール類〔III〕の代表化合物としては、例えば光学活性
な2-アミノ-3- トリメチルシロキシ-1,1- ジフェニルブ
タノ−ル、2-アミノ-3-(t- ブチルジメチルシロキシ)-
1,1-ジフェニルブタノ−ル、2-アミノ-3-(t- ブチルジ
エチルシロキシ)-1,1-ジフェニルブタノ−ル、2-アミノ
-3-(t- ブチルジ- i- プロピルシロキシ)-1,1-ジフェ
ニルブタノ−ル、2-アミノ-3-(t- ブチルジフェニルシ
ロキシ)-1,1-ジフェニルブタノ−ル、2-アミノ-3- トリ
メチルシロキシ-1,1- ジトリルブタノ−ル、2-アミノ-3
-(t- ブチルジメチルシロキシ)-1,1- ビス(メトキシ
フェニル) ブタノ−ル等が挙げられる。
〔I〕のシン体、アンチ体、又はこれらの一方が過剰で
ある混合物を不斉還元するにあたり、光学活性アミノア
ルコール類〔III〕から得られる光学活性アミノアルコ
ールボラン錯体が用いられる。かかる光学活性アミノア
ルコール類〔III〕における置換基R5 、R6 、R7 と
しては、それぞれ例えば水素原子、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル等の低級アルキル基、メチル、エチル、
プロピル、ブチル等の低級アルキルで置換されていても
よいフェニル基、メチル、エチル、プロピル、ブチル等
の低級アルキルで置換されていてもよいベンジル基等が
挙げられ、同時にすべて水素原子であることはない。置
換基R8 、R9 としては、それぞれ例えば水素原子、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル等の低級アルキル基、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等の低級ア
ルコキシ基等が挙げられる。又、光学活性アミノアルコ
ール類〔III〕の代表化合物としては、例えば光学活性
な2-アミノ-3- トリメチルシロキシ-1,1- ジフェニルブ
タノ−ル、2-アミノ-3-(t- ブチルジメチルシロキシ)-
1,1-ジフェニルブタノ−ル、2-アミノ-3-(t- ブチルジ
エチルシロキシ)-1,1-ジフェニルブタノ−ル、2-アミノ
-3-(t- ブチルジ- i- プロピルシロキシ)-1,1-ジフェ
ニルブタノ−ル、2-アミノ-3-(t- ブチルジフェニルシ
ロキシ)-1,1-ジフェニルブタノ−ル、2-アミノ-3- トリ
メチルシロキシ-1,1- ジトリルブタノ−ル、2-アミノ-3
-(t- ブチルジメチルシロキシ)-1,1- ビス(メトキシ
フェニル) ブタノ−ル等が挙げられる。
【0008】これらの光学活性アミノアルコール類〔II
I〕は、光学活性トレオニンを出発原料として容易に製
造することができる。例えば、光学活性トレオニンにベ
ンジルオキシカルボニルハライドを作用させて、アミノ
基を保護した後、ジアゾメタンを作用させてカルボン酸
をエステル化し、次いでt-ブチルシリルハライド類を作
用させてヒドロキシ基にt-ブチルシリル基を導入し、次
いでフェニルマグネシウムハライドを作用させてエステ
ル基をジフェニル化し、しかる後にアミノ基の脱保護す
ることにより、良好な収率で光学活性アミノアルコール
類〔III〕を製造することができる。
I〕は、光学活性トレオニンを出発原料として容易に製
造することができる。例えば、光学活性トレオニンにベ
ンジルオキシカルボニルハライドを作用させて、アミノ
基を保護した後、ジアゾメタンを作用させてカルボン酸
をエステル化し、次いでt-ブチルシリルハライド類を作
用させてヒドロキシ基にt-ブチルシリル基を導入し、次
いでフェニルマグネシウムハライドを作用させてエステ
ル基をジフェニル化し、しかる後にアミノ基の脱保護す
ることにより、良好な収率で光学活性アミノアルコール
類〔III〕を製造することができる。
【0009】また本発明における光学活性アミノアルコ
ールボラン錯体を得るために用いられるボラン類として
は、例えばジボラン、テトラボラン、ヘキサボラン、テ
トラヒドロフランボラン錯体、ジメチルスルフィドボラ
ン錯体、ジオキサンボラン錯体、チオキサンボラン錯体
等が挙げられる。該ボラン類は、光学活性アミノアルコ
ール類〔III〕に対しては、α−イミノケトン類〔I〕
に対する光学活性アミノアルコール類〔III〕の使用量
にもよるが、ホウ素換算で通常0.8 〜10モル倍程度、好
ましくは1 〜5 モル倍程度である。
ールボラン錯体を得るために用いられるボラン類として
は、例えばジボラン、テトラボラン、ヘキサボラン、テ
トラヒドロフランボラン錯体、ジメチルスルフィドボラ
ン錯体、ジオキサンボラン錯体、チオキサンボラン錯体
等が挙げられる。該ボラン類は、光学活性アミノアルコ
ール類〔III〕に対しては、α−イミノケトン類〔I〕
に対する光学活性アミノアルコール類〔III〕の使用量
にもよるが、ホウ素換算で通常0.8 〜10モル倍程度、好
ましくは1 〜5 モル倍程度である。
【0010】光学活性アミノアルコール類〔III〕とボ
ラン類から光学活性アミノアルコールボラン錯体を得る
にあたっては、通常、溶媒が用いられる。かかる溶媒と
しては,例えばテトラヒドロフラン、1,3-ジオキサン、
1,4-ジオキサン、1,3-ジオキソラン、チオキサン、エチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、メチル-t- ブチルエーテル等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベン
ゼン等の芳香族類、1,2-メトキシエタン、ヘキサン、ヘ
プタン、シクロヘキサン等の炭化水素類、メチレンクロ
リド、エチレンクロリド、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、これらの混合物などが挙げられる。溶媒は、
光学活性アミノアルコール類〔III〕に対して、通常0.5
〜20重量倍程度使用される。光学活性アミノアルコー
ルボラン錯体を得る際の具体的な方法としては、例え
ば、溶媒及び光学活性アミノアルコール類〔III〕の混
合物にボラン類を加える方法等を挙げることができる。
この際、反応温度は通常-20 〜100 ℃、好ましくは0 〜
80℃である。かくして得られる光学活性アミノアルコー
ルボラン錯体は、単離して用いることもできるが、通常
はそのまま用いられる。
ラン類から光学活性アミノアルコールボラン錯体を得る
にあたっては、通常、溶媒が用いられる。かかる溶媒と
しては,例えばテトラヒドロフラン、1,3-ジオキサン、
1,4-ジオキサン、1,3-ジオキソラン、チオキサン、エチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、メチル-t- ブチルエーテル等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベン
ゼン等の芳香族類、1,2-メトキシエタン、ヘキサン、ヘ
プタン、シクロヘキサン等の炭化水素類、メチレンクロ
リド、エチレンクロリド、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、これらの混合物などが挙げられる。溶媒は、
光学活性アミノアルコール類〔III〕に対して、通常0.5
〜20重量倍程度使用される。光学活性アミノアルコー
ルボラン錯体を得る際の具体的な方法としては、例え
ば、溶媒及び光学活性アミノアルコール類〔III〕の混
合物にボラン類を加える方法等を挙げることができる。
この際、反応温度は通常-20 〜100 ℃、好ましくは0 〜
80℃である。かくして得られる光学活性アミノアルコー
ルボラン錯体は、単離して用いることもできるが、通常
はそのまま用いられる。
【0011】かかる光学活性アミノアルコールボラン錯
体を用いてα−イミノケトン類〔I〕を不斉還元するに
あたり、光学活性アミノアルコールボラン錯体は、α−
イミノケトン類〔I〕に対し、光学活性アミノアルコー
ル類〔III〕換算で、通常0.01〜3 モル程度、好ましく
は0.05〜2 モル程度使用される。
体を用いてα−イミノケトン類〔I〕を不斉還元するに
あたり、光学活性アミノアルコールボラン錯体は、α−
イミノケトン類〔I〕に対し、光学活性アミノアルコー
ル類〔III〕換算で、通常0.01〜3 モル程度、好ましく
は0.05〜2 モル程度使用される。
【0012】又、本発明において光学活性アミノアルコ
ールボラン錯体と共に用いられるボラン誘導体として
は、トリメチルアミンボラン錯体、トリエチルアミンボ
ラン錯体、トリプロピルアミンボラン錯体、トリブチル
アミンボラン錯体等のトリアルキルアミンボラン錯体、
カテコールボラン錯体等を挙げることができる。該ボラ
ン誘導体は、α−イミノケトン類〔I〕に対して、ホウ
素換算で通常0.5 〜5 モル倍程度、好ましくは0.8 〜3
モル倍程度使用される。該ボラン誘導体は、あらかじめ
調整したものを用いることもできるが、例えば、ボラン
トリエチルアミン錯体を用いる場合では、被還元物のα
−イミノケトン類〔I〕、光学活性アミノアルコールボ
ラン錯体及びトリエチルアミンの混合物に、ボラン類を
加える等の方法により、α−イミノケトン類〔I〕の不
斉還元反応の系内で、該不斉還元反応の進行と同時に調
整することもできる。ここで使用されるボラン類として
は、例えば、前記の光学活性アミノアルコールボラン錯
体を得る際に例示したものと同様のものを挙げることが
できる。
ールボラン錯体と共に用いられるボラン誘導体として
は、トリメチルアミンボラン錯体、トリエチルアミンボ
ラン錯体、トリプロピルアミンボラン錯体、トリブチル
アミンボラン錯体等のトリアルキルアミンボラン錯体、
カテコールボラン錯体等を挙げることができる。該ボラ
ン誘導体は、α−イミノケトン類〔I〕に対して、ホウ
素換算で通常0.5 〜5 モル倍程度、好ましくは0.8 〜3
モル倍程度使用される。該ボラン誘導体は、あらかじめ
調整したものを用いることもできるが、例えば、ボラン
トリエチルアミン錯体を用いる場合では、被還元物のα
−イミノケトン類〔I〕、光学活性アミノアルコールボ
ラン錯体及びトリエチルアミンの混合物に、ボラン類を
加える等の方法により、α−イミノケトン類〔I〕の不
斉還元反応の系内で、該不斉還元反応の進行と同時に調
整することもできる。ここで使用されるボラン類として
は、例えば、前記の光学活性アミノアルコールボラン錯
体を得る際に例示したものと同様のものを挙げることが
できる。
【0013】α−イミノケトン類〔I〕を不斉還元して
β−イミノアルコール〔II〕を得るにあたっては、ルイ
ス酸の存在下に実施することもできる。ここで用いられ
るルイス酸としては特に限定されないが、例えば、塩化
アルミニウム、臭化アルミニウム、トリフェノキシアル
ミニウム、トリイソプロポキシアルミニウム、メチルジ
フェノキシアルミニウム等のアルミニウム化合物、塩化
亜鉛、臭化亜鉛等の亜鉛化合物、塩化チタン、臭化チタ
ン等のチタン化合物、塩化ホウ素、臭化ホウ素、フッ化
ホウ素等のホウ素化合物、トリメチルシリルクロライ
ド、t-ブチルジメチルシリルクロライド等のケイ素化合
物等を挙げることができる。ルイス酸を用いる場合のそ
の使用量は、α−イミノケトン類〔I〕に対して、通常
0.1 〜3 モル程度、好ましくは、0.5 〜2 モル程度であ
る。
β−イミノアルコール〔II〕を得るにあたっては、ルイ
ス酸の存在下に実施することもできる。ここで用いられ
るルイス酸としては特に限定されないが、例えば、塩化
アルミニウム、臭化アルミニウム、トリフェノキシアル
ミニウム、トリイソプロポキシアルミニウム、メチルジ
フェノキシアルミニウム等のアルミニウム化合物、塩化
亜鉛、臭化亜鉛等の亜鉛化合物、塩化チタン、臭化チタ
ン等のチタン化合物、塩化ホウ素、臭化ホウ素、フッ化
ホウ素等のホウ素化合物、トリメチルシリルクロライ
ド、t-ブチルジメチルシリルクロライド等のケイ素化合
物等を挙げることができる。ルイス酸を用いる場合のそ
の使用量は、α−イミノケトン類〔I〕に対して、通常
0.1 〜3 モル程度、好ましくは、0.5 〜2 モル程度であ
る。
【0014】本発明におけるα−イミノケトン類〔I〕
を不斉還元する具体的な方法としては、例えば、光学活
性アミノアルコールボラン錯体、ボラン誘導体及び溶媒
の混合物にα−イミノケトン類〔I〕又はこれと溶媒と
の混合物を加える方法、α−イミノケトン類〔I〕又は
これと溶媒との混合物に光学活性アミノアルコールボラ
ン錯体とボラン誘導体との混合物、又はそれらと溶媒と
の混合物を加える方法、光学活性アミノアルコール類
〔III〕、ボラン誘導体及び溶媒との混合物に、α−イ
ミノケトン類〔I〕又はこれと溶媒との混合物と、ボラ
ン類とを同時に加える方法等を挙げることができる。
又、前記したように、ボラン誘導体の調整を不斉還元反
応と同時に進行させる場合においては、例えば、ボラン
誘導体としてトリアルキルアミンボラン錯体を用いる場
合においては、α−イミノケトン類〔I〕又はこれと溶
媒との混合物に、トリアルキルアミンを加え、次いで光
学活性アミノアルコールボラン錯体とボラン誘導体の各
々の原料となるボラン類とを同時に加える方法等をとる
ことができる。かかる不斉還元反応時に用いる溶媒とし
ては、光学活性アミノアルコールボラン錯体を得る工程
で示したものと同様の溶媒が挙げられる。溶媒を使用す
る場合、その量はα−イミノケトン類〔I〕に対して通
常0.5 〜30重量倍程度である。不斉還元反応の温度は、
通常-20 〜100 ℃、好ましくは0〜80℃である。又、該
不斉還元反応は、通常、アルゴン、窒素等の不活性気体
の存在下に実施される。
を不斉還元する具体的な方法としては、例えば、光学活
性アミノアルコールボラン錯体、ボラン誘導体及び溶媒
の混合物にα−イミノケトン類〔I〕又はこれと溶媒と
の混合物を加える方法、α−イミノケトン類〔I〕又は
これと溶媒との混合物に光学活性アミノアルコールボラ
ン錯体とボラン誘導体との混合物、又はそれらと溶媒と
の混合物を加える方法、光学活性アミノアルコール類
〔III〕、ボラン誘導体及び溶媒との混合物に、α−イ
ミノケトン類〔I〕又はこれと溶媒との混合物と、ボラ
ン類とを同時に加える方法等を挙げることができる。
又、前記したように、ボラン誘導体の調整を不斉還元反
応と同時に進行させる場合においては、例えば、ボラン
誘導体としてトリアルキルアミンボラン錯体を用いる場
合においては、α−イミノケトン類〔I〕又はこれと溶
媒との混合物に、トリアルキルアミンを加え、次いで光
学活性アミノアルコールボラン錯体とボラン誘導体の各
々の原料となるボラン類とを同時に加える方法等をとる
ことができる。かかる不斉還元反応時に用いる溶媒とし
ては、光学活性アミノアルコールボラン錯体を得る工程
で示したものと同様の溶媒が挙げられる。溶媒を使用す
る場合、その量はα−イミノケトン類〔I〕に対して通
常0.5 〜30重量倍程度である。不斉還元反応の温度は、
通常-20 〜100 ℃、好ましくは0〜80℃である。又、該
不斉還元反応は、通常、アルゴン、窒素等の不活性気体
の存在下に実施される。
【0015】かくして光学活性なβ−イミノアルコール
類〔II〕が生成するが、これを単離するにあたって
は、例えば、反応マスに塩酸等の鉱酸やリン酸緩衝液な
どの水溶液を加えて光学活性アミノアルコールボラン錯
体を分解した後、水に難溶の有機溶媒を加えて粗生成物
を抽出し、次いで分液した有機相から溶媒を留去するこ
とにより、容易に単離することができる。単離した光学
活性なβ−イミノアルコール類〔II〕は、必要に応じ
て再結晶や各種クロマトグラフィー等の精製手段に付す
ことにより更に精製することもできる。又、反応に供し
た光学活性アミノアルコール類〔III〕は、前記の方法
等により光学活性なβ−イミノアルコール類〔II〕を
単離した後の反応マスから分離、回収し、再利用するこ
とができる。本発明において得られる光学活性なβ−イ
ミノアルコール類〔II〕は、出発原料として用いたα
−イミノケトン類〔I〕に対応するものであり、代表化
合物としては、例えば、2-ヒドロキシイミノ-1,2- ジフ
ェニルエタノール、2-ヒドロキシイミノ-1,2- ビス(メ
チルフェニル) エタノール、2-ヒドロキシイミノ-1,2-
ビス(ジメチルフェニル) エタノール、2-ヒドロキシイ
ミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル) エタノール、2-ヒ
ドロキシイミノ-1,2- ジメシチルエタノール、2-ヒドロ
キシイミノ-1,2- ビス(クロロフェニル) エタノール等
のメチルオキシムエーテル、エチルオキシムエーテル、
プロピルオキシムエーテル、ブチルオキシムエーテル、
フェニルオキシムエーテル、トリルオキシムエーテル、
メトキシフェニルオキシムエーテル、ベンジルオキシム
エーテル、メシチルオキシムエーテル、メシチルメチル
オキシムエーテル、クロロフェニルオキシムエーテル、
ブロモフェニルオキシムエーテル、アセチルオキシムエ
ーテル、ベンゾイルオキシムエーテル、トリメチルシリ
ルオキシムエーテル、トリエチルシリルオキシムエーテ
ル等の光学活性体が挙げられる。
類〔II〕が生成するが、これを単離するにあたって
は、例えば、反応マスに塩酸等の鉱酸やリン酸緩衝液な
どの水溶液を加えて光学活性アミノアルコールボラン錯
体を分解した後、水に難溶の有機溶媒を加えて粗生成物
を抽出し、次いで分液した有機相から溶媒を留去するこ
とにより、容易に単離することができる。単離した光学
活性なβ−イミノアルコール類〔II〕は、必要に応じ
て再結晶や各種クロマトグラフィー等の精製手段に付す
ことにより更に精製することもできる。又、反応に供し
た光学活性アミノアルコール類〔III〕は、前記の方法
等により光学活性なβ−イミノアルコール類〔II〕を
単離した後の反応マスから分離、回収し、再利用するこ
とができる。本発明において得られる光学活性なβ−イ
ミノアルコール類〔II〕は、出発原料として用いたα
−イミノケトン類〔I〕に対応するものであり、代表化
合物としては、例えば、2-ヒドロキシイミノ-1,2- ジフ
ェニルエタノール、2-ヒドロキシイミノ-1,2- ビス(メ
チルフェニル) エタノール、2-ヒドロキシイミノ-1,2-
ビス(ジメチルフェニル) エタノール、2-ヒドロキシイ
ミノ-1,2- ビス(メトキシフェニル) エタノール、2-ヒ
ドロキシイミノ-1,2- ジメシチルエタノール、2-ヒドロ
キシイミノ-1,2- ビス(クロロフェニル) エタノール等
のメチルオキシムエーテル、エチルオキシムエーテル、
プロピルオキシムエーテル、ブチルオキシムエーテル、
フェニルオキシムエーテル、トリルオキシムエーテル、
メトキシフェニルオキシムエーテル、ベンジルオキシム
エーテル、メシチルオキシムエーテル、メシチルメチル
オキシムエーテル、クロロフェニルオキシムエーテル、
ブロモフェニルオキシムエーテル、アセチルオキシムエ
ーテル、ベンゾイルオキシムエーテル、トリメチルシリ
ルオキシムエーテル、トリエチルシリルオキシムエーテ
ル等の光学活性体が挙げられる。
【0016】次に、かかる光学活性なβ−イミノアルコ
ール類〔II〕を還元して、式[IV] (式中、R1,R2,R3 及び*は前記と同じ意味を表
す。)で示される光学活性なβ−アミノアルコール類
〔IV〕を製造する方法について説明する。かかる還元反
応は、接触還元法及び還元剤を用いる方法のいずれによ
っても実施することができるが、いずれの方法を行うか
により、光学活性なβ−アミノアルコール類〔IV〕の立
体配置を任意に作り分けることができる。例えば、目的
とする光学活性なβ−アミノアルコール類〔IV〕が、エ
リスロ体である場合は接触還元法が、スレオ体である場
合は還元剤を用いる方法が各々実施される。かかる接触
還元法においては、例えば、パラジウム炭素、ラネーニ
ッケル等の触媒が用いられ、その使用量は、光学活性な
β−イミノアルコール類〔II〕に対して、0.01〜1 モ
ル程度、好ましくは0.01〜0.5 モル程度であり、通常-2
0 〜80℃、好ましくは、-5〜60℃の温度下で実施され
る。好ましくはパラジウム炭素が用いられる。また還元
剤を用いる方法においては、例えば、リチウムアルミニ
ウムハイドライド、ナトリウムアルミニウムハイドライ
ド等の還元剤が、光学活性なβ−イミノアルコール類
〔II〕に対して、0.1 〜10モル程度、好ましくは1 〜
8 モル程度用いられ、通常-10 〜100 ℃、好ましくは、
-5〜80℃の温度下で実施される。好ましくはリチウムア
ルミニウムハイドライドが用いられる。これらの還元反
応では溶媒を用いてもよく、かかる溶媒としては、前記
の光学活性アミノアルコールボラン錯体を得る工程で示
したもの及びエタノール等のアルコール類等を挙げるこ
とができる。又、反応は通常、アルゴン、窒素等不活性
気体の雰囲気下や発生する水素の雰囲気下で、常圧〜10
kgf/cm2 の圧力下に実施される。
ール類〔II〕を還元して、式[IV] (式中、R1,R2,R3 及び*は前記と同じ意味を表
す。)で示される光学活性なβ−アミノアルコール類
〔IV〕を製造する方法について説明する。かかる還元反
応は、接触還元法及び還元剤を用いる方法のいずれによ
っても実施することができるが、いずれの方法を行うか
により、光学活性なβ−アミノアルコール類〔IV〕の立
体配置を任意に作り分けることができる。例えば、目的
とする光学活性なβ−アミノアルコール類〔IV〕が、エ
リスロ体である場合は接触還元法が、スレオ体である場
合は還元剤を用いる方法が各々実施される。かかる接触
還元法においては、例えば、パラジウム炭素、ラネーニ
ッケル等の触媒が用いられ、その使用量は、光学活性な
β−イミノアルコール類〔II〕に対して、0.01〜1 モ
ル程度、好ましくは0.01〜0.5 モル程度であり、通常-2
0 〜80℃、好ましくは、-5〜60℃の温度下で実施され
る。好ましくはパラジウム炭素が用いられる。また還元
剤を用いる方法においては、例えば、リチウムアルミニ
ウムハイドライド、ナトリウムアルミニウムハイドライ
ド等の還元剤が、光学活性なβ−イミノアルコール類
〔II〕に対して、0.1 〜10モル程度、好ましくは1 〜
8 モル程度用いられ、通常-10 〜100 ℃、好ましくは、
-5〜80℃の温度下で実施される。好ましくはリチウムア
ルミニウムハイドライドが用いられる。これらの還元反
応では溶媒を用いてもよく、かかる溶媒としては、前記
の光学活性アミノアルコールボラン錯体を得る工程で示
したもの及びエタノール等のアルコール類等を挙げるこ
とができる。又、反応は通常、アルゴン、窒素等不活性
気体の雰囲気下や発生する水素の雰囲気下で、常圧〜10
kgf/cm2 の圧力下に実施される。
【0017】かくして光学活性なβ−アミノアルコール
類〔IV〕が生成するが、これを単離するにあたっては、
必要に応じてリン酸緩衝液等で触媒を分解した後、濾過
等の方法により触媒由来成分を除去し、更に必要に応じ
て水に難溶の有機溶媒を加えて粗生成物を抽出し、その
後抽出や反応で用いた溶媒を留去することにより、容易
に単離し得る。単離した光学活性なβ−アミノアルコー
ル類〔IV〕は、再結晶や各種クロマトグラフィー等の精
製手段に付すことにより、更に精製することもできる。
本発明において得られる光学活性なβ−アミノアルコー
ル類〔IV〕は、用いたβ−イミノアルコール類〔II〕
に対応するものであり、代表化合物としては、例えば、
2-アミノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-アミノ-1,2-
ビス(メチルフェニル) エタノール、2-アミノ-1,2- ビ
ス(ジメチルフェニル) エタノール、2-アミノ-1,2- ビ
ス(メトキシフェニル) エタノール、2-アミノ-1,2- ジ
メシチルエタノール、2-アミノ-1,2- ビス(クロロフェ
ニル) エタノール等の光学活性体を挙げることができ
る。
類〔IV〕が生成するが、これを単離するにあたっては、
必要に応じてリン酸緩衝液等で触媒を分解した後、濾過
等の方法により触媒由来成分を除去し、更に必要に応じ
て水に難溶の有機溶媒を加えて粗生成物を抽出し、その
後抽出や反応で用いた溶媒を留去することにより、容易
に単離し得る。単離した光学活性なβ−アミノアルコー
ル類〔IV〕は、再結晶や各種クロマトグラフィー等の精
製手段に付すことにより、更に精製することもできる。
本発明において得られる光学活性なβ−アミノアルコー
ル類〔IV〕は、用いたβ−イミノアルコール類〔II〕
に対応するものであり、代表化合物としては、例えば、
2-アミノ-1,2- ジフェニルエタノール、2-アミノ-1,2-
ビス(メチルフェニル) エタノール、2-アミノ-1,2- ビ
ス(ジメチルフェニル) エタノール、2-アミノ-1,2- ビ
ス(メトキシフェニル) エタノール、2-アミノ-1,2- ジ
メシチルエタノール、2-アミノ-1,2- ビス(クロロフェ
ニル) エタノール等の光学活性体を挙げることができ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、3-位に置換シリルオキ
シ基を有する特定の光学活性アミノアルコール類とボラ
ン類から得られる光学活性アミノアルコールボラン錯体
並びにボラン誘導体で、対応するα−イミノケトン類の
シン体、アンチ体、又はこれらの一方が過剰である混合
物を不斉還元して、まず中間体であるβ−イミノアルコ
ール類を得、次いでそのイミノ基を還元することによ
り、光学純度の高い光学活性なβ−アミノアルコール類
が、煩雑な操作もなく製造し得、更にそのイミノ基の還
元方法を、接触還元にするか、還元剤を用いる方法にす
るかによって、光学活性なβ−アミノアルコール類の立
体配置を任意に作り分けることができる。
シ基を有する特定の光学活性アミノアルコール類とボラ
ン類から得られる光学活性アミノアルコールボラン錯体
並びにボラン誘導体で、対応するα−イミノケトン類の
シン体、アンチ体、又はこれらの一方が過剰である混合
物を不斉還元して、まず中間体であるβ−イミノアルコ
ール類を得、次いでそのイミノ基を還元することによ
り、光学純度の高い光学活性なβ−アミノアルコール類
が、煩雑な操作もなく製造し得、更にそのイミノ基の還
元方法を、接触還元にするか、還元剤を用いる方法にす
るかによって、光学活性なβ−アミノアルコール類の立
体配置を任意に作り分けることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
でないことは言うまでもない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
でないことは言うまでもない。
【0020】実施例1 30mlフラスコに、室温、アルゴン雰囲気下、(2S,3R)-2-
アミノ-3-(t-ブチルジメチルシロキシ)-1,1-ジフェニル
ブタノール476.7mg(1.5mmol)の1,2-ジメトキシエタン溶
液 2mlを加え、次いで、テトラヒドロフランボラン錯体
3mmol のテトラヒドロフラン溶液3ml を加えて2 時間攪
拌し、光学活性アミノアルコールボラン錯体を調製し
た。100ml フラスコに、室温、アルゴン雰囲気下、syn
体1%以下、anti体99% 以上の2-ベンジルオキシイミノ-
1,2- ジフェニルエタノン410mg(1.3mmol)の1,2-ジメト
キシエタン溶液7ml 及びトリエチルアミン131.3mg(1.3m
mol)を加えた後、先に調製した光学活性アミノアルコー
ルボラン錯体を50分かけて滴下した。次いで、テトラヒ
ドロフランボラン錯体1.4mmol のテトラヒドロフラン溶
液1.4ml を2 回に分けて加え、1 時間攪拌した後、リン
酸緩衝液10mlを加えた。次いで酢酸エチル50mlで抽出、
分液した。得られた抽出層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、減圧濃縮して油状物を得た。これをフラッシュク
ロマトグラフィー( 溶出溶媒 ヘキサン/酢酸エチル=
10/1)で精製することにより、(S)-2-ベンジルオキシイ
ミノ-1,2- ジフェニルエタノール242.2mg を得た(収率
59%)。 [α]23 D −30°(c 0.64,CHCl3)1 H-NMR(270MHz,CDCl3) δ 3.66(d,J=7.91Hz,1H), 5.17(d,J=12.2Hz,1H), 5.22
(d,J=12.2Hz,1H),6.16(d,J=7.91Hz,1H), 7.22-7.39(m,1
3H), 7.51-7.55(m,2H) 又、光学活性カラムを用いた高速液体クロマトグラフィ
−での分析により、光学純度は86%ee 以上であった。
アミノ-3-(t-ブチルジメチルシロキシ)-1,1-ジフェニル
ブタノール476.7mg(1.5mmol)の1,2-ジメトキシエタン溶
液 2mlを加え、次いで、テトラヒドロフランボラン錯体
3mmol のテトラヒドロフラン溶液3ml を加えて2 時間攪
拌し、光学活性アミノアルコールボラン錯体を調製し
た。100ml フラスコに、室温、アルゴン雰囲気下、syn
体1%以下、anti体99% 以上の2-ベンジルオキシイミノ-
1,2- ジフェニルエタノン410mg(1.3mmol)の1,2-ジメト
キシエタン溶液7ml 及びトリエチルアミン131.3mg(1.3m
mol)を加えた後、先に調製した光学活性アミノアルコー
ルボラン錯体を50分かけて滴下した。次いで、テトラヒ
ドロフランボラン錯体1.4mmol のテトラヒドロフラン溶
液1.4ml を2 回に分けて加え、1 時間攪拌した後、リン
酸緩衝液10mlを加えた。次いで酢酸エチル50mlで抽出、
分液した。得られた抽出層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、減圧濃縮して油状物を得た。これをフラッシュク
ロマトグラフィー( 溶出溶媒 ヘキサン/酢酸エチル=
10/1)で精製することにより、(S)-2-ベンジルオキシイ
ミノ-1,2- ジフェニルエタノール242.2mg を得た(収率
59%)。 [α]23 D −30°(c 0.64,CHCl3)1 H-NMR(270MHz,CDCl3) δ 3.66(d,J=7.91Hz,1H), 5.17(d,J=12.2Hz,1H), 5.22
(d,J=12.2Hz,1H),6.16(d,J=7.91Hz,1H), 7.22-7.39(m,1
3H), 7.51-7.55(m,2H) 又、光学活性カラムを用いた高速液体クロマトグラフィ
−での分析により、光学純度は86%ee 以上であった。
【0021】実施例2 30mlフラスコに、室温、アルゴン雰囲気下、5%パラジウ
ム炭素14.4mgを加え、次いで光学純度90%ee の(S)-2-ベ
ンジルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノール41.7mg
のエタノール溶液3ml を加えた後、室温、常圧水素雰囲
気下に21時間攪拌し、その後40℃に昇温して同温下に22
時間攪拌した。これをセライトを用いて濾過し、得られ
た濾液を減圧濃縮した後、シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー(溶出溶媒 メタノール/酢酸エチル=1 /20)
で精製することにより、光学活性な2-アミノ-1,2- ジフ
ェニルエタノール22.5mgを得た(収率 81%)。1 H-NMR(270MHz,CDCl3) δ 2.40(brs,1H), 3.98(d,J=6.52Hz,0.47H), 4.15(d,J=
6.27Hz,0.53H),4.64(d,J=6.52Hz,0.47H), 4.74(d,J=6.2
7Hz,0.53H), 7.14-7.29(m,10H)1 H-NMRにより、ジアステレオマー比はthreo 体/erythr
o 体=6/94 であることが分かった。このものをMTPA化し
た後、高速液体クロマトグラフィ−で分析したところ、
光学純度はthreo 体 60%ee、erythro 体 90%eeであっ
た。
ム炭素14.4mgを加え、次いで光学純度90%ee の(S)-2-ベ
ンジルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノール41.7mg
のエタノール溶液3ml を加えた後、室温、常圧水素雰囲
気下に21時間攪拌し、その後40℃に昇温して同温下に22
時間攪拌した。これをセライトを用いて濾過し、得られ
た濾液を減圧濃縮した後、シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー(溶出溶媒 メタノール/酢酸エチル=1 /20)
で精製することにより、光学活性な2-アミノ-1,2- ジフ
ェニルエタノール22.5mgを得た(収率 81%)。1 H-NMR(270MHz,CDCl3) δ 2.40(brs,1H), 3.98(d,J=6.52Hz,0.47H), 4.15(d,J=
6.27Hz,0.53H),4.64(d,J=6.52Hz,0.47H), 4.74(d,J=6.2
7Hz,0.53H), 7.14-7.29(m,10H)1 H-NMRにより、ジアステレオマー比はthreo 体/erythr
o 体=6/94 であることが分かった。このものをMTPA化し
た後、高速液体クロマトグラフィ−で分析したところ、
光学純度はthreo 体 60%ee、erythro 体 90%eeであっ
た。
【0022】実施例3 30mlフラスコに、リチウムアルミニウムハイドライド 3
8.1mg(1mmol)及び1,2-ジメトキシエタン1ml の混合液を
加え、ここへ0℃アルゴン雰囲気下で光学純度90%ee の
(S)-2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノー
ル49.8mgの1,2-ジメトキシエタン溶液2ml を30分間かけ
て滴下した。これを室温まで昇温し、同温下に3 時間攪
拌した後、更に70℃に昇温して同温下に1 時間攪拌し
た。次いでリン酸緩衝液2ml を加え、セライトを用いて
濾過した後、得られた濾液を1 規定の水酸化ナトリウム
水溶液でpHを10〜11に調製した。これをクロロホルム25
mlで抽出、分液し、得られた抽出層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させた後、減圧濃縮して油状物を得た。実施例
2に準じて精製したところ、光学活性な2-アミノ-1,2-
ジフェニルエタノール20.2mgが得られた(収率59%)。ジ
アステレオマー比はthreo 体/erythro 体=92/8 、光学
純度はthreo 体 96%ee、erythro 体 90%eeであった。
8.1mg(1mmol)及び1,2-ジメトキシエタン1ml の混合液を
加え、ここへ0℃アルゴン雰囲気下で光学純度90%ee の
(S)-2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエタノー
ル49.8mgの1,2-ジメトキシエタン溶液2ml を30分間かけ
て滴下した。これを室温まで昇温し、同温下に3 時間攪
拌した後、更に70℃に昇温して同温下に1 時間攪拌し
た。次いでリン酸緩衝液2ml を加え、セライトを用いて
濾過した後、得られた濾液を1 規定の水酸化ナトリウム
水溶液でpHを10〜11に調製した。これをクロロホルム25
mlで抽出、分液し、得られた抽出層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させた後、減圧濃縮して油状物を得た。実施例
2に準じて精製したところ、光学活性な2-アミノ-1,2-
ジフェニルエタノール20.2mgが得られた(収率59%)。ジ
アステレオマー比はthreo 体/erythro 体=92/8 、光学
純度はthreo 体 96%ee、erythro 体 90%eeであった。
【0023】実施例4 実施例1において、トリエチルアミンを加えず、2回に
分けて加えたテトラヒドロフランボラン錯体1.4mmol の
テトラヒドロフラン溶液1.4ml をカテコールボラン291m
g(6.6mmol)に代える以外は実施例1に準じて実施したと
ころ、(S)-2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエ
タノール270.9mg を得た(収率 66%)。光学純度は、90
%ee であった。
分けて加えたテトラヒドロフランボラン錯体1.4mmol の
テトラヒドロフラン溶液1.4ml をカテコールボラン291m
g(6.6mmol)に代える以外は実施例1に準じて実施したと
ころ、(S)-2-ベンジルオキシイミノ-1,2- ジフェニルエ
タノール270.9mg を得た(収率 66%)。光学純度は、90
%ee であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07M 7:00
Claims (6)
- 【請求項1】式〔II〕 (式中、R1,R2,R3 は、それぞれ独立に、水素原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン原子を
表し、R4 は、低級アルキル基、アシル基、トリアルキ
ルシリル基、低級アルキル又は低級アルコキシで置換さ
れていてもよいアリール基、あるいは低級アルキル又は
低級アルコキシで置換されていてもよいアラルキル基を
表し、*は不斉炭素を表す。)で示される光学活性なβ
−イミノアルコール類。 - 【請求項2】式〔I〕 (式中、R1,R2,R3 及びR4 は前記と同じ意味を表
す。)で示されるα−イミノケトン類のシン体、アンチ
体、又はこれらの一方が過剰である混合物を、式〔II
I〕 (式中、R5,R6,R7 は、それぞれ独立に、水素原子、
低級アルキル基、低級アルキルで置換されていてもよい
フェニル基又は低級アルキルで置換されていてもよいベ
ンジル基を表すが、同時にすべて水素原子であることは
ない。R8,R9 は、それぞれ独立に、水素原子、低級ア
ルキル基又は低級アルコキシ基を表し、*は不斉炭素を
表す。)で示される光学活性アミノアルコール類とボラ
ン類から得られる光学活性アミノアルコールボラン錯体
並びにボラン誘導体で不斉還元することを特徴とする請
求項1に記載の光学活性なβ−イミノアルコール類の製
造方法。 - 【請求項3】ボラン誘導体が、トリアルキルアミンボラ
ン錯体又はカテコールボラン錯体である請求項2に記載
の光学活性なβ−イミノアルコール類の製造方法。 - 【請求項4】請求項1に記載の光学活性なβ−イミノア
ルコール類を還元することを特徴とする式〔IV〕 (式中、R1,R2,R3 及び*は前記と同じ意味を表
す。)で示される光学活性なβ−アミノアルコール類の
製造方法。 - 【請求項5】接触還元法により還元することを特徴とす
る請求項4に記載の光学活性なβ−アミノアルコール類
のエリスロ体の製造方法。 - 【請求項6】還元剤を用いて還元することを特徴とする
請求項4に記載の光学活性なβ−アミノアルコール類の
スレオ体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5177296A JPH09241231A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 光学活性なβ−イミノアルコール類、その製造方法、それを用いる光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5177296A JPH09241231A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 光学活性なβ−イミノアルコール類、その製造方法、それを用いる光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09241231A true JPH09241231A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12896251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5177296A Pending JPH09241231A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 光学活性なβ−イミノアルコール類、その製造方法、それを用いる光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09241231A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001106664A (ja) * | 1999-07-30 | 2001-04-17 | Nippon Soda Co Ltd | 光学活性イミノアルコール類及びアミノアルコール類の製造法 |
| WO2002070714A1 (en) * | 2001-03-02 | 2002-09-12 | Daiichi Fine Chemical Co., Ltd. | Aminoketone asymmetric reductase and nucleic acid thereof |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP5177296A patent/JPH09241231A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001106664A (ja) * | 1999-07-30 | 2001-04-17 | Nippon Soda Co Ltd | 光学活性イミノアルコール類及びアミノアルコール類の製造法 |
| WO2002070714A1 (en) * | 2001-03-02 | 2002-09-12 | Daiichi Fine Chemical Co., Ltd. | Aminoketone asymmetric reductase and nucleic acid thereof |
| US7166452B2 (en) | 2001-03-02 | 2007-01-23 | Daiichi Fine Chemical Co., Ltd. | Aminoketone asymmetric reductase and nucleic acid thereof |
| CN100445386C (zh) * | 2001-03-02 | 2008-12-24 | 第一精密化学股份有限公司 | 氨基酮不对称还原酶及其核酸 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO2009140932A2 (en) | Method of producing (3r,4s)-l-(4-fluorophenyl)-3-[(3s)-3-(4-fluorophenyl)- hydroxypropyl)]-4-(4-hydroxyphenyl)-2-azetidinone | |
| JPH09328498A (ja) | 24,25−ジヒドロキシコレステロールの製造法およびその合成中間体 | |
| JPH11255773A (ja) | L−パラボロノフェニルアラニンの製造方法 | |
| JPH09241231A (ja) | 光学活性なβ−イミノアルコール類、その製造方法、それを用いる光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法 | |
| EP1008590B1 (en) | Process for preparing optically active oxazolidinone derivatives | |
| JPH09241224A (ja) | 光学活性なβ−アミノアルコール類の製造方法 | |
| JP3697045B2 (ja) | β−ヒドラジノエステル類並びにピラゾリジノン類、ピラゾロン類およびβ−アミノ酸誘導体の製造方法 | |
| JP2000256236A (ja) | 光学活性アルコール化合物の製造方法 | |
| JP4991543B2 (ja) | ジアリールシクロアルキル誘導体の製造方法 | |
| JP4945823B2 (ja) | 光学活性ビニルケトン誘導体およびこれを用いた光学活性アミノジオール類の製造方法 | |
| JP3063371B2 (ja) | オキシム誘導体およびその製造法 | |
| JPH11255742A (ja) | 光学活性ヒドロキシラクタム化合物の製造方法 | |
| JPH0977723A (ja) | 光学活性1,2−ジフェニルエチレンジアミン類の製造方法 | |
| WO2000053575A1 (en) | SYNTHESIS OF α-AMINO-α',α'-DIHALOKETONES AND PROCESS FOR THE PREPARATION OF β-AMINO ACID DERIVATIVES BY THE USE OF THE SAME | |
| JPH0971590A (ja) | 光学活性アミノアルコール類、その製造方法、それを用いた不斉還元剤、該不斉還元剤を用いる光学活性アルコール類の製造方法 | |
| JP4667589B2 (ja) | 2,4−ジヒドロキシピリジンの製造方法 | |
| JP2002069026A (ja) | (e)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造法 | |
| JPH09241193A (ja) | 光学活性なジオール類の製造方法 | |
| JP2000256360A (ja) | 光学活性ヒドロキシラクタム化合物の製造方法 | |
| JP4487674B2 (ja) | テトラヒドロピラニル−4−カルボキシレート化合物の製法 | |
| JP3770678B2 (ja) | 光学活性アルコール及びそのカルボン酸エステル | |
| EP1731495B1 (en) | Process for producing cyclopropane monoacetal derivative and intermediate therefor | |
| JP2000239202A (ja) | ヒドロキシフェニルプロパノール類の製造方法 | |
| JP3013760B2 (ja) | 4−ヒドロキシ−2−ピロリドンの製法 | |
| JPH08245669A (ja) | 光学活性メタロセニルアルカノールの製造方法 |