JPH09241968A - フィブリル化複合繊維 - Google Patents
フィブリル化複合繊維Info
- Publication number
- JPH09241968A JPH09241968A JP7935196A JP7935196A JPH09241968A JP H09241968 A JPH09241968 A JP H09241968A JP 7935196 A JP7935196 A JP 7935196A JP 7935196 A JP7935196 A JP 7935196A JP H09241968 A JPH09241968 A JP H09241968A
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- Japan
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- polyester
- fiber
- composite fiber
- fibrils
- fibrillated
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドライタッチな綿様あるいは麻様の風合いを
有するフィブリル化複合繊維を提供する。 【解決手段】 互いに非溶性であるポリエステルとポリ
アミドとを、重量で30:70〜70:30の範囲の割
合でブレンド紡糸して得られた複合繊維をアルカリ処理
することにより、該繊維中のポリエステルの少なくとも
一部を溶出除去して繊維表面にフィブリルを発生させた
フィブリル化複合繊維において、(1)該ポリエステル
は、有機スルホン酸金属塩を含有する成分を共重合した
ポリエステルであり、(2)アルカリ処理後に発生する
フィブリルは、太さが0.0001〜0.05デニールの
範囲であり、且つそのフィブリルが相互に交絡して単繊
維集合体の外表面にネットワークが形成されていること
を特徴とするフィブリル化複合繊維。
有するフィブリル化複合繊維を提供する。 【解決手段】 互いに非溶性であるポリエステルとポリ
アミドとを、重量で30:70〜70:30の範囲の割
合でブレンド紡糸して得られた複合繊維をアルカリ処理
することにより、該繊維中のポリエステルの少なくとも
一部を溶出除去して繊維表面にフィブリルを発生させた
フィブリル化複合繊維において、(1)該ポリエステル
は、有機スルホン酸金属塩を含有する成分を共重合した
ポリエステルであり、(2)アルカリ処理後に発生する
フィブリルは、太さが0.0001〜0.05デニールの
範囲であり、且つそのフィブリルが相互に交絡して単繊
維集合体の外表面にネットワークが形成されていること
を特徴とするフィブリル化複合繊維。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミド繊維特
有のヌメリ感を有さず、ドライタッチな綿様あるいは麻
様の風合いを有するフィブリル化複合繊維に関するもの
である。
有のヌメリ感を有さず、ドライタッチな綿様あるいは麻
様の風合いを有するフィブリル化複合繊維に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】合成繊維のフィブリル化による極細繊維
の製造方法に関する提案はこれまで数多くなされてい
る。その中でも、非相容性の2種以上のポリマーから複
合繊維を形成し、その後少なくとも1種のポリマーを除
去することにより、極細繊維を得る方法はよく知られて
いる(例えば特公昭44−21167号公報参照)。し
かしながら、該方法をポリアミドとポリエステルからな
る複合繊維に適応する場合には、溶融紡糸時の安定性が
悪く、長時間安定して紡糸できないばかりでなく、得ら
れた極細繊維の強度が低いという問題を有していた。
の製造方法に関する提案はこれまで数多くなされてい
る。その中でも、非相容性の2種以上のポリマーから複
合繊維を形成し、その後少なくとも1種のポリマーを除
去することにより、極細繊維を得る方法はよく知られて
いる(例えば特公昭44−21167号公報参照)。し
かしながら、該方法をポリアミドとポリエステルからな
る複合繊維に適応する場合には、溶融紡糸時の安定性が
悪く、長時間安定して紡糸できないばかりでなく、得ら
れた極細繊維の強度が低いという問題を有していた。
【0003】そこで、ある特定の溶融粘度を有するポリ
アミドとポリエステルを使用することにより、長時間安
定して複合繊維を作成し、該複合繊維中のポリエステル
を溶解除去した後も、十分な強度を有する極細繊維を得
る方法が提案されている(特開平6−272114号公
報参照)。
アミドとポリエステルを使用することにより、長時間安
定して複合繊維を作成し、該複合繊維中のポリエステル
を溶解除去した後も、十分な強度を有する極細繊維を得
る方法が提案されている(特開平6−272114号公
報参照)。
【0004】また、芯成分としてポリアミドを、鞘成分
としてポリアミド60〜20重量%とポリエステル40
〜80重量%とのブレンドポリマーからなる芯鞘型複合
繊維をアルカリ減量処理して、鞘成分のポリエステルの
少なくとも一部を溶出除去することにより、繊維表面を
フィブリル化させ、さらに、十分な強度を持たせる方法
が提案されている(特開平2−251673号公報参
照)。
としてポリアミド60〜20重量%とポリエステル40
〜80重量%とのブレンドポリマーからなる芯鞘型複合
繊維をアルカリ減量処理して、鞘成分のポリエステルの
少なくとも一部を溶出除去することにより、繊維表面を
フィブリル化させ、さらに、十分な強度を持たせる方法
が提案されている(特開平2−251673号公報参
照)。
【0005】しかしながら、これらの方法で得られた極
細繊維は、その表面が不規則にフィブリル化され、0.
001〜0.1デニールの範囲で種々の繊度を有するス
テープル状繊維であり、繊維の風合いはソフト感を与え
るものであり、ドライタッチな風合いは得られない。
細繊維は、その表面が不規則にフィブリル化され、0.
001〜0.1デニールの範囲で種々の繊度を有するス
テープル状繊維であり、繊維の風合いはソフト感を与え
るものであり、ドライタッチな風合いは得られない。
【0006】最近、ポリエチレングリコールを共重合し
たポリエステルとポリアミドをブレンド紡糸し、アルカ
リ抽出することによりドライタッチなナイロン繊維を得
る方法が提案されている(特開平7−189118号お
よび特開平7−189119号公報参照)。しかし、ポ
リエチレングリコールを共重合させたポリエステルは、
溶融時の熱安定性が低いため、口金が汚染され、作業上
満足のいくものではない。
たポリエステルとポリアミドをブレンド紡糸し、アルカ
リ抽出することによりドライタッチなナイロン繊維を得
る方法が提案されている(特開平7−189118号お
よび特開平7−189119号公報参照)。しかし、ポ
リエチレングリコールを共重合させたポリエステルは、
溶融時の熱安定性が低いため、口金が汚染され、作業上
満足のいくものではない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、従来のフィブリル化複合繊維により得られる
ソフト感とは全く異なる風合いを有し、ヌメリ感のない
ドライタッチな綿様あるいは麻様の風合いを有し、さら
に作業上満足し得る可紡性を有する新規なフィブリル化
複合繊維およびその製造方法を見い出し本発明に達し
た。すなわち、本発明は、互いに非溶性であるポリエス
テルとポリアミドとを、重量で30:70〜70:30
の範囲の割合でブレンド紡糸して得られた複合繊維をア
ルカリ処理することにより、該繊維中のポリエステルの
少なくとも一部を溶出除去して繊維表面にフィブリルを
発生させたフィブリル化複合繊維において、(1)該ポ
リエステルは、有機スルホン酸金属塩を含有する成分を
共重合したポリエステルであり、(2)アルカリ処理後
に発生するフィブリルは、太さが0.0001〜0.05
デニールの範囲であり、且つそのフィブリルが相互に交
絡して単繊維集合体の外表面にネットワークが形成され
ていることを特徴とするフィブリル化複合繊維である。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
した結果、従来のフィブリル化複合繊維により得られる
ソフト感とは全く異なる風合いを有し、ヌメリ感のない
ドライタッチな綿様あるいは麻様の風合いを有し、さら
に作業上満足し得る可紡性を有する新規なフィブリル化
複合繊維およびその製造方法を見い出し本発明に達し
た。すなわち、本発明は、互いに非溶性であるポリエス
テルとポリアミドとを、重量で30:70〜70:30
の範囲の割合でブレンド紡糸して得られた複合繊維をア
ルカリ処理することにより、該繊維中のポリエステルの
少なくとも一部を溶出除去して繊維表面にフィブリルを
発生させたフィブリル化複合繊維において、(1)該ポ
リエステルは、有機スルホン酸金属塩を含有する成分を
共重合したポリエステルであり、(2)アルカリ処理後
に発生するフィブリルは、太さが0.0001〜0.05
デニールの範囲であり、且つそのフィブリルが相互に交
絡して単繊維集合体の外表面にネットワークが形成され
ていることを特徴とするフィブリル化複合繊維である。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0008】本発明で用いるポリアミドとしては、ナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン61
0、ナイロン12、等の脂肪族ポリアミドが好ましい。
また、これらポリアミドは、テレフタル酸、イソフタル
酸等の芳香族成分を共重合させたものであってもよい
し、ポリエチレングリコール等の脂肪族成分を共重合さ
せたものであってもよい。
ロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン61
0、ナイロン12、等の脂肪族ポリアミドが好ましい。
また、これらポリアミドは、テレフタル酸、イソフタル
酸等の芳香族成分を共重合させたものであってもよい
し、ポリエチレングリコール等の脂肪族成分を共重合さ
せたものであってもよい。
【0009】一方、本発明において、有機スルホン酸金
属塩を有する成分を共重合したポリエステルとは、テレ
フタル酸を主たる酸成分とし、炭素数2〜6のアルキレ
ングリコール、すなわちエチレングリコール、トリメチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメ
チレングリコールおよびヘキサメチレングリコールから
選ばれた少なくとも1種のグリコールを主たるグリコー
ル成分とするポリエステルに下記一般式[1]
属塩を有する成分を共重合したポリエステルとは、テレ
フタル酸を主たる酸成分とし、炭素数2〜6のアルキレ
ングリコール、すなわちエチレングリコール、トリメチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメ
チレングリコールおよびヘキサメチレングリコールから
選ばれた少なくとも1種のグリコールを主たるグリコー
ル成分とするポリエステルに下記一般式[1]
【0010】
【化1】
【0011】で表される有機スルホン酸金属塩を共重合
せしめることにより得られる。式中、Zは芳香族基また
は脂肪族炭化水素基を示し、なかでも芳香族基(例えば
フェニル基)が好ましい。M1は金属を示し、なかでも
アルカリ金属またはアルカリ土類金属が好ましい。R1
はエステル形成性官能基を示し、具体例として
せしめることにより得られる。式中、Zは芳香族基また
は脂肪族炭化水素基を示し、なかでも芳香族基(例えば
フェニル基)が好ましい。M1は金属を示し、なかでも
アルカリ金属またはアルカリ土類金属が好ましい。R1
はエステル形成性官能基を示し、具体例として
【0012】
【化2】
【0013】(但し、R’は低級アルキル基またはフェ
ニル基、aおよびdは1以上、好ましくは1〜5の整
数、bは2以上、好ましくは2〜5の整数である)等を
挙げることができる。また、R2はR1と同一または異な
るエステル形成官能基または水素原子を示し、なかでも
エステル形成官能基であることが好ましい。
ニル基、aおよびdは1以上、好ましくは1〜5の整
数、bは2以上、好ましくは2〜5の整数である)等を
挙げることができる。また、R2はR1と同一または異な
るエステル形成官能基または水素原子を示し、なかでも
エステル形成官能基であることが好ましい。
【0014】かかる有機スルホン酸金属塩を有する成分
のなかでも、特に好ましい具体例として3,5−ジ(カ
ルボメトキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウム(または
カリウム)、1,5−ジ(カルボメトキシ)ナフタレン
−3−スルホン酸ナトリウム(またはカリウム)、2,
5−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンスルホン酸ナ
トリウム(またはカリウム)等を挙げることができる。
のなかでも、特に好ましい具体例として3,5−ジ(カ
ルボメトキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリウム(または
カリウム)、1,5−ジ(カルボメトキシ)ナフタレン
−3−スルホン酸ナトリウム(またはカリウム)、2,
5−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンスルホン酸ナ
トリウム(またはカリウム)等を挙げることができる。
【0015】かかるポリエステルを製造するには、ポリ
エステルの重合が完了するまでの任意の段階で、有機ス
ルホン酸金属塩を添加すれば容易に得られる。その場
合、反応初期の段階で添加するのが好ましい。
エステルの重合が完了するまでの任意の段階で、有機ス
ルホン酸金属塩を添加すれば容易に得られる。その場
合、反応初期の段階で添加するのが好ましい。
【0016】かかる有機スルホン酸金属塩を有する成分
の量は、ポリエステルを構成する全酸成分に対して0.
1〜20モル%、好ましくは0.5〜10モル%の範囲
である。
の量は、ポリエステルを構成する全酸成分に対して0.
1〜20モル%、好ましくは0.5〜10モル%の範囲
である。
【0017】ポリエステル中に共重合した有機スルホン
酸金属塩成分の量が、0.1モル%より少ないと、ポリ
アミドに対する相容性が低下し、デニール斑や紡糸断糸
が多発するだけでなく、本発明の目的とするドライな風
合いにはならない。一方、有機スルホン酸金属塩を有す
る成分の量が、20モル%より多くなると、紡糸・延伸
性は良好となるものの、それに見合うだけの効果の向上
は見られない。
酸金属塩成分の量が、0.1モル%より少ないと、ポリ
アミドに対する相容性が低下し、デニール斑や紡糸断糸
が多発するだけでなく、本発明の目的とするドライな風
合いにはならない。一方、有機スルホン酸金属塩を有す
る成分の量が、20モル%より多くなると、紡糸・延伸
性は良好となるものの、それに見合うだけの効果の向上
は見られない。
【0018】本発明に用いる複合繊維中のポリアミドの
含有率は、30〜70重量%であることが必要である。
ポリアミドの含有率が30%未満の場合には、得られる
繊維集合体の強度が著しく低くなり、生成したフィブリ
ルが減量処理液中に分散してしまい、繊維形態を保持し
得なくなる。また、ポリアミドの含有率が70%以上の
場合には、目的とするフィブリルを形成させることが困
難になり、繊維軸方向に筋状の微細孔を有する繊維にな
ってしまう。
含有率は、30〜70重量%であることが必要である。
ポリアミドの含有率が30%未満の場合には、得られる
繊維集合体の強度が著しく低くなり、生成したフィブリ
ルが減量処理液中に分散してしまい、繊維形態を保持し
得なくなる。また、ポリアミドの含有率が70%以上の
場合には、目的とするフィブリルを形成させることが困
難になり、繊維軸方向に筋状の微細孔を有する繊維にな
ってしまう。
【0019】本発明で用いる複合繊維を製造するに際し
ては、上記ポリアミドとポリエステルを予めチップブレ
ンドした後、通常の溶融紡糸装置に供給する方法、溶融
紡糸装置に別々のフィーダーから供給し、ルーダー中で
混合する方法等が採用できる。また、必要に応じて任意
の添加剤、例えば帯電防止剤、顔料、熱安定剤、難燃
剤、艶消剤等を添加することもできる。
ては、上記ポリアミドとポリエステルを予めチップブレ
ンドした後、通常の溶融紡糸装置に供給する方法、溶融
紡糸装置に別々のフィーダーから供給し、ルーダー中で
混合する方法等が採用できる。また、必要に応じて任意
の添加剤、例えば帯電防止剤、顔料、熱安定剤、難燃
剤、艶消剤等を添加することもできる。
【0020】紡糸および延伸工程は、連続してもまた一
度巻き取った後延伸してもよい。続いて、編物、織物、
不織布等にした後、アルカリ水溶液で複合繊維からポリ
エステルの少なくとも一部を除去することができる。こ
こで使用するアルカリ水溶液は、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の水溶液を挙
げることができる。なかでも、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムが特に好ましく用いられる。
度巻き取った後延伸してもよい。続いて、編物、織物、
不織布等にした後、アルカリ水溶液で複合繊維からポリ
エステルの少なくとも一部を除去することができる。こ
こで使用するアルカリ水溶液は、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の水溶液を挙
げることができる。なかでも、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムが特に好ましく用いられる。
【0021】アルカリ化合物の水溶液の濃度は、アルカ
リ化合物の種類、処理条件等によって異なるが、通常
0.01〜40重量%の範囲が好ましく、特に0.1〜3
0重量%の範囲が好ましい。処理温度は、常温〜100
℃の範囲が好ましく、処理時間は1分〜5時間の範囲に
あればよい。また、このアルカリ化合物の水溶液の処理
によって除去するポリエステルの量は、全ポリエステル
含有量の1〜100%が好ましい。特には、10%以上
除去すれば本発明の効果は得られる。
リ化合物の種類、処理条件等によって異なるが、通常
0.01〜40重量%の範囲が好ましく、特に0.1〜3
0重量%の範囲が好ましい。処理温度は、常温〜100
℃の範囲が好ましく、処理時間は1分〜5時間の範囲に
あればよい。また、このアルカリ化合物の水溶液の処理
によって除去するポリエステルの量は、全ポリエステル
含有量の1〜100%が好ましい。特には、10%以上
除去すれば本発明の効果は得られる。
【0022】このようにして得られたポリアミド繊維
は、図1の電子顕微鏡写真(×3000)に示すよう
に、ポリアミド繊維を構成する単繊維の表面に形成した
フィブリルが相互に交絡して、単繊維集合体の表面全体
にネットワークを形成して緊密に被覆している。フィブ
リルは0.0001〜0.05デニールと非常に細く、従
来の方法、例えば特公昭44−2167号公報、特開平
6−272114号公報、特開平2−251673号公
報記載の方法で得られるフィブリルよりも細い。図2に
は、従来法で得られたフィブリル写真を示す試料を編地
としてから、アルカリ減量処理した場合に顕著に観察さ
れるが、単繊維の表面から一部剥離したフィブリルが収
縮しつつ、他の単繊維の表面から一部剥離したフィブリ
ルと相互に混合または集結して、より粗大なフィブリル
集合体となり、単繊維相互を拘束する。
は、図1の電子顕微鏡写真(×3000)に示すよう
に、ポリアミド繊維を構成する単繊維の表面に形成した
フィブリルが相互に交絡して、単繊維集合体の表面全体
にネットワークを形成して緊密に被覆している。フィブ
リルは0.0001〜0.05デニールと非常に細く、従
来の方法、例えば特公昭44−2167号公報、特開平
6−272114号公報、特開平2−251673号公
報記載の方法で得られるフィブリルよりも細い。図2に
は、従来法で得られたフィブリル写真を示す試料を編地
としてから、アルカリ減量処理した場合に顕著に観察さ
れるが、単繊維の表面から一部剥離したフィブリルが収
縮しつつ、他の単繊維の表面から一部剥離したフィブリ
ルと相互に混合または集結して、より粗大なフィブリル
集合体となり、単繊維相互を拘束する。
【0023】ポリアミド繊維を構成する単繊維の表面に
形成したフィブリルが、相互の交絡して、単繊維集合体
の外表面にフィブリル網を形成して緊密に被覆すること
により初めて、本発明の特有の効果であるポリアミド系
繊維固有のヌメリ感を有さず、ドライタッチな綿様ある
いは麻様の風合いを創出できる。
形成したフィブリルが、相互の交絡して、単繊維集合体
の外表面にフィブリル網を形成して緊密に被覆すること
により初めて、本発明の特有の効果であるポリアミド系
繊維固有のヌメリ感を有さず、ドライタッチな綿様ある
いは麻様の風合いを創出できる。
【0024】
実施例1 溶融温度280℃、剪断速度100sec-1下で測定し
た溶融粘度が1700ポイズのナイロン6と、溶融粘度
が4800ポイズで且つテレフタル酸ジメチルに対して
2.8モル%の3,5−ジ(カルボメトキシ)−ベンゼン
スルホン酸ナトリウムを添加し、所要量のエチレングリ
コールと共重合させた有機スルホン酸金属塩含有ポリエ
ステルとを用い、ナイロン6とポリエステルとの混合比
を重量で40対60としてチップブレンドを行い、紡糸
温度280℃、巻取速度600m/分で紡糸し、延伸倍
率3.1倍で延伸して85デニール/12フィラメント
のマルチフィラメントを得た。この実施例においては、
紡糸性、延伸性はいずれも良好であった。さらに、この
マルチフィラメントをメリヤス編地とし、4重量%の水
酸化ナトリウム水溶液で1時間煮沸し、アルカリ減量
し、ポリエステルを溶出除去した。見かけの減量率は5
9重量%(ポリエステル含有量の98%)であった。こ
の編地の表面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、単
繊維表面には微細フィブリルが形成されており、フィブ
リル同志は相互に交絡して単繊維集合体の外表面にネッ
トワークを形成していた(図1)。また、編地はポリア
ミド特有のヌメリ感はなく、ドライタッチな風合いであ
った。
た溶融粘度が1700ポイズのナイロン6と、溶融粘度
が4800ポイズで且つテレフタル酸ジメチルに対して
2.8モル%の3,5−ジ(カルボメトキシ)−ベンゼン
スルホン酸ナトリウムを添加し、所要量のエチレングリ
コールと共重合させた有機スルホン酸金属塩含有ポリエ
ステルとを用い、ナイロン6とポリエステルとの混合比
を重量で40対60としてチップブレンドを行い、紡糸
温度280℃、巻取速度600m/分で紡糸し、延伸倍
率3.1倍で延伸して85デニール/12フィラメント
のマルチフィラメントを得た。この実施例においては、
紡糸性、延伸性はいずれも良好であった。さらに、この
マルチフィラメントをメリヤス編地とし、4重量%の水
酸化ナトリウム水溶液で1時間煮沸し、アルカリ減量
し、ポリエステルを溶出除去した。見かけの減量率は5
9重量%(ポリエステル含有量の98%)であった。こ
の編地の表面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、単
繊維表面には微細フィブリルが形成されており、フィブ
リル同志は相互に交絡して単繊維集合体の外表面にネッ
トワークを形成していた(図1)。また、編地はポリア
ミド特有のヌメリ感はなく、ドライタッチな風合いであ
った。
【0025】実施例2〜4および比較例1〜4 表1に記載したポリアミドとポリエステルを用い、実施
例1と同様の条件で実験を行った。糸表面の観察および
風合い評価を行った結果を表1に示した。
例1と同様の条件で実験を行った。糸表面の観察および
風合い評価を行った結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ポリアミドとポリエス
テルからなる複合繊維を長時間安定して製造することが
でき、しかも該複合繊維を紡糸・延伸して繊維集合体と
なしてポリエステルを溶解除去することにより、ネット
ワーク化したフィブリルを生成させることができ、従来
のフィブリル化複合繊維により得られるソフトな風合い
とは全く異なり、ヌメリ感のないドライタッチな綿様あ
るいは麻様の風合いを有する繊維が提供できる点で意義
深いものである。
テルからなる複合繊維を長時間安定して製造することが
でき、しかも該複合繊維を紡糸・延伸して繊維集合体と
なしてポリエステルを溶解除去することにより、ネット
ワーク化したフィブリルを生成させることができ、従来
のフィブリル化複合繊維により得られるソフトな風合い
とは全く異なり、ヌメリ感のないドライタッチな綿様あ
るいは麻様の風合いを有する繊維が提供できる点で意義
深いものである。
【図1】本発明のフィブリル化複合繊維の電子顕微鏡写
真(3000倍)を示す。
真(3000倍)を示す。
【図2】従来法で得られたフィブリル化繊維の電子顕微
鏡写真(3000倍)を示す。
鏡写真(3000倍)を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに非溶性であるポリエステルとポリ
アミドとを、重量で30:70〜70:30の範囲の割
合でブレンド紡糸して得られた複合繊維をアルカリ処理
することにより、該繊維中のポリエステルの少なくとも
一部を溶出除去して繊維表面にフィブリルを発生させた
フィブリル化複合繊維において、(1)該ポリエステル
は、有機スルホン酸金属塩を含有する成分を共重合した
ポリエステルであり、(2)アルカリ処理後に発生する
フィブリルは、太さが0.0001〜0.05デニールの
範囲であり、且つそのフィブリルが相互に交絡して単繊
維集合体の外表面にネットワークが形成されていること
を特徴とするフィブリル化複合繊維。 - 【請求項2】 該ポリエステルは、それを構成する全酸
成分に対し、有機スルホン酸金属塩を含有する成分を
0.1〜20モル%共重合させたものである請求項1記
載のフィブリル化複合繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7935196A JPH09241968A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | フィブリル化複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7935196A JPH09241968A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | フィブリル化複合繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09241968A true JPH09241968A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13687493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7935196A Withdrawn JPH09241968A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | フィブリル化複合繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09241968A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116157572A (zh) * | 2020-07-29 | 2023-05-23 | 兰精股份公司 | 莱赛尔纤维的用途 |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP7935196A patent/JPH09241968A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116157572A (zh) * | 2020-07-29 | 2023-05-23 | 兰精股份公司 | 莱赛尔纤维的用途 |
| CN116157572B (zh) * | 2020-07-29 | 2025-08-22 | 兰精股份公司 | 莱赛尔纤维的用途 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |