JPH09244625A - ピアノの響板 - Google Patents

ピアノの響板

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JPH09244625A
JPH09244625A JP8052888A JP5288896A JPH09244625A JP H09244625 A JPH09244625 A JP H09244625A JP 8052888 A JP8052888 A JP 8052888A JP 5288896 A JP5288896 A JP 5288896A JP H09244625 A JPH09244625 A JP H09244625A
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Hajime Hayashida
甫 林田
Hidetsugu Tominaga
英嗣 富永
Hiroyuki Yano
浩之 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 資源的に比較的豊富で安価にかつ容易に入手
することができる木材をスプルース材の代替材料として
用い、音響特性の優れた響板を得る。 【解決手段】 中芯材21をファルカタ材とする。ファ
ルカタ材は、スプルース材に近い弾性波伝播速度と、内
部損失を有する。中芯材21の表裏面にスプルース材等
の松材からなる化粧板22を木理方向を略平行にして接
着すると、弾性波伝播速度と内部損失をスプルース材か
らなる響板と略等しくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピアノの響板に関
する。
【0002】
【従来の技術】ピアノの響板は、弦の振動を音に変換す
る役目を果たすもので、その材質、構造、支柱への取付
構造等の良否がピアノの音質、音量等、言い換えれば音
響特性を決定するものである。このため、従来の響板と
しては、アップライトピアノの場合、図3に示すように
枠体に貼り込まれている。すなわち、同図において、1
は板状に形成された響板で、その表面には図示しない弦
の振動を響板1に伝達する長駒2および短駒3が接合さ
れている。これらの長駒2と短駒3は、響板1の木理方
向(矢印A方向)に延在するように接合されている。一
方、響板1の裏面側には、複数本の響棒4が響板1の木
理方向に適宜な間隔をおいて接合されている。響棒4
は、木理方向と直交する方向(矢印B方向)に長く延在
し、弦の振動を木理方向と直交する方向に伝達する機能
と、響板1の強度部材としての機能を有している。そし
て、このような響板1は枠体本体5に周縁部が貼り込ま
れ、中央部が表面側に緩やかに反るクラウンを付与され
ている。なお、6は大土台である。
【0003】このような響板の構造としては、主なもの
として、図3〜図5に示す3つのタイプのものが一般的
である。すなわち、図3に示す響板1は、スプルース
材、エゾ松などの松材からなるむく材7a〜7jを幅方
向に矧ぎ合わせて製作したものである(特公平2−71
3号公報、特公昭44−20063号公報等)。図4
(a)、(b)に示す響板は、南洋材等を例えば3プラ
イに積層して合板8(芯材)とし、この合板8の表裏面
に化粧板9をそれぞれ接着して製作したものである。一
方、図5に示す響板1は、単板の継ぎ矧ぎによって形成
した芯材10の表裏面に化粧板9をそれぞれ接着したも
のである(特開平7−230274号公報、実公昭60
−68591号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の響板においては、いずれも以下に述べるように
一長一短があった。すなわち、図3に示したスプルー
ス、エゾ松などの良質なむく材を矧ぎ合わせて形成した
響板は、音響的に優れた性質を有するが、高価である。
【0005】図4に示した合板8の芯材の表裏面に化粧
板を貼って構成した積層合板製の響板や、図5に示した
単板を矧ぎ合わせて芯材とし、表裏に化粧板を貼って構
成した響板は、図3に示した響板に比べて外観を気にせ
ず安価な材料を使用できるのでコスト的なメリットはあ
るものの、芯材や化粧板の材料選択如何で各材料固有の
性質により音響特性が変わり、一定以上の音質的に優れ
た音響特性を得られる響板を安定して作ることは困難で
あった。
【0006】例えば、上記した特開平7−230274
号公報に開示された響板のように、芯材としてラワン材
を用い、その表裏面にシナ材からなる化粧板を接着して
製作すると、市販の建材を用いることができるので、一
層安価に製作することができるものの、所望の音響特性
が得られなくなる。上記公報の実施例のようにシナ材の
板厚を0.4〜0.6mmとし、響板全体の厚さを5.
5mmとすると、その音響特性としては全く低いものと
なる。これは、スプルース材などの松材に比べてこのよ
うに構成された合板製響板は弾性波伝播速度(EL /
γ)1/2 が小さく、内部損失tanδL が大きいことに
よる。ここで、EL は繊維方向(L方向)の動的ヤング
率、γは密度である。
【0007】本発明は上記した従来の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、資源
的に比較的豊富で安価に入手することが可能な木材をス
プルース材の代替木材として用いることにより、音響特
性の優れたピアノの響板を安定して提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、中芯材がファルカタ材で、その表裏面に化粧
板を接着した合板からなることを特徴とする。また、本
発明は、中芯材と化粧板の木理方向が略平行であること
を特徴とする。
【0009】本発明において、中芯材としてのファルカ
タ材は、パルプ用材として注目されている早成樹であ
り、資源的に比較的豊富で、安価にしかも入手し易い。
また、その繊維方向の弾性波伝播速度と内部損失は、ス
プルース材の値に近く、響板の音響特性上からも何等問
題がない。また、本発明においては、中芯材と化粧板の
木理方向が略平行であるため、むく材と同様な異方性を
もち、弾性波伝播速度と内部損失がスプルース材と略同
等な値となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るピ
アノの響板の一実施の形態を示す一部を破断した正面
図、図2は同響板の断面図である。これらの図におい
て、ピアノの響板20は、ファルカタ材からなる中芯材
21の表裏面に化粧板22を接着した合板で製作されて
いる。中芯材21は、ファルカタ材からなる複数枚の単
板を長手方向においてフィンガージョイント23により
接合し、側面方向に矧ぎ合わせて製作される。中芯材2
1の木理方向(矢印A方向)は、単板の長手方向と一致
している。
【0011】ファルカタ材は、ニューギニア、ニューブ
リテイン、マルタ諸島等に植栽されている南洋材の一種
で、パルプの有用樹種として注目されており、比較的安
価で入手が容易である。また、著しい早成樹であり、5
〜6年の周期で伐採しては植えられる樹種であるから、
伐採による弊害の心配も少なく、安定した供給が得られ
る資源といえる。さらに、ファルカタ材は音響的にも優
れた特性を有し、スプルース材の代替材料として好適で
ある。すなわち、響板材料としては、繊維方向(L方
向)の弾性波伝播速度(EL /γ)1/2 、内部損失ta
nδL が重要な意味をもつが、ファルカタ材の弾性波伝
播速度(EL /γ)1/2 および内部損失tanδL は、
表1に示すようにラワン材に比べて遥かにスプルース材
に近い。
【0012】
【表1】
【0013】化粧板22としては、スプルース材、えぞ
松等の松材が用いられ、その木理方向を中芯材21の木
理方向と略平行に接着される。このように中芯材21と
化粧板22の木理方向を平行に接着すると、むくの響板
と同様に繊維方向とそれに直交する方向(R方向)の異
方性が明確になり、弾性波伝播速度(EL /γ)1/2
よび内部損失tanδL を表1に示すようにシトカスプ
ルース材からなる響板と同等な値とすることができる。
【0014】ピアノの音質を決定する因子として響板の
曲げ剛性が特に重要であり(実用上は、L方向またはR
方向の梁の曲げ剛性ELIまたはERIで代用してかまわ
ない。ここで、EL ,ER はそれぞれL方向、R方向の
動的ヤング率、Iは断面二次モーメントである)、響板
20の板厚としては、スプルース材からなる響板と曲げ
剛性(ELI またはERI )が同じ程度になるように決
定されることが望ましい。例として、中芯材21の板板
厚を9mm、化粧板22の板厚を0.5mmとすると、
音響特性が良好な響板を実現できる。なお、中芯材21
と化粧板22からなる積層材の曲げ剛性EIは、中芯材
21の曲げ剛性をE1 I1 、化粧板22の曲げ剛性をE
2 I2 とすると、EI=E1I1 +E2 I2 として見積
もることができる。
【0015】このような構造からなる響板20にあって
は、中芯材21がファルカタ材であり、その表裏面にス
プルース材などの松材からなる化粧板22を木理方向を
略一致させて接着したので、従来のスプルース材からな
る響板と同程度で、芯材がラワン材からなる響板よりも
優れた音響特性を有する響板を実現することができる。
また、ファルカタ材は、資源的に問題がなく、スプルー
ス材の代替材料として安価にしかも容易に入手すること
ができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るピアノ
の響板は、中芯材がファルカタ材を中芯材とし、その表
裏面に化粧板を接着して構成したので、安価にまた容易
に入手することができる。また、パルプ用材として用い
られているファルカタ材は、弾性波伝播速度と内部損失
がスプルース材並の値であるため、音響特性上何等問題
がなく、響板用に転用することができる。また、本発明
は、中芯材と化粧板の木理方向を略平行にしてあるの
で、繊維方向とそれと直交する方向との異方性が明確
で、むくの響板が有しているような異方性をもたせるこ
とができる。その結果、響板としての弾性波伝播速度と
内部損失がスプルース材からなる従来の響板と同程度と
なり、音響特性の優れた響板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るピアノの響板の一実施の形態を
示す一部を破断した正面図である。
【図2】 同響板の断面図である。
【図3】 従来のアップライトの響板を示す斜視図であ
る。
【図4】 (a)は従来の積層合板からなる響板の一部
を破断した正面図、(b)は断面図である。
【図5】 (a)は従来の他の積層合板からなる響板の
一部を破断した正面図、(b)は断面図である。
【符号の説明】 1…響板、2…長駒、3…短駒、4…響棒、5…支柱本
体、6大土台、8…合板、9…化粧板、10…芯材、2
0…響板、21…中芯材、22…化粧板。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中芯材がファルカタ材で、その表裏面に
    化粧板を接着した合板からなることを特徴としたピアノ
    の響板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のピアノの響板において、
    中芯材と化粧板の木理方向が略平行であることを特徴と
    するピアノの響板。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1182641A3 (de) * 2000-08-23 2003-09-10 Martin Schleske Resonanzplatte in Faserverbund-Bauweise
US7662457B2 (en) 2006-06-26 2010-02-16 Huber Engineered Woods Llc Wood composite material containing strands of differing densities
US7993736B2 (en) 2006-06-26 2011-08-09 Huber Engineered Woods Llc Wood composite material containing strands of differing densities
CN102750935A (zh) * 2012-07-31 2012-10-24 胡坤灵 一种钢琴共鸣盘及其制作方法
CN104318914A (zh) * 2014-10-27 2015-01-28 成都川雅木业有限公司 一种钢琴音板拼接结构及拼接工艺

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