JPH09245524A - 耐熱導電性樹脂組成物 - Google Patents

耐熱導電性樹脂組成物

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JPH09245524A
JPH09245524A JP8055060A JP5506096A JPH09245524A JP H09245524 A JPH09245524 A JP H09245524A JP 8055060 A JP8055060 A JP 8055060A JP 5506096 A JP5506096 A JP 5506096A JP H09245524 A JPH09245524 A JP H09245524A
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JP
Japan
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weight
parts
integrated circuit
semiconductor integrated
resin
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JP8055060A
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Tomohiro Kimura
知弘 木村
Katsuhisa Hagita
勝久 萩田
Kenji Nabeta
健司 鍋田
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性、成形性、導電性に優れ、半導体集積回
路装置との接触・摩擦時の摩耗によるカ−ボンブラック
等の脱離が原因となる半導体集積回路装置等の汚染が著
しく少なく、半導体集積回路装置収納用トレ−を加熱し
た際に生じるうねり現象が著しく改善され、更に繰り返
し使用に耐える耐衝撃性を有する耐熱導電性樹脂組成物
および該組成物よりなる半導体集積回路装置用包装材料
の開発。 【解決手段】数平均分子量が6000〜60000のポ
リフェニレンエ−テル樹脂10〜98重量%及びスチレ
ン樹脂90〜2重量%からなる樹脂(a)100重量部
に対し、ポリオレフィン樹脂(b)1〜60重量部、補
強材(c)1〜90重量部、カ−ボンブラック(d)5
〜175重量部、無機充填材(e)0〜200重量部か
らなる耐熱導電性樹脂組成物を用いることにより前述の
課題を解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、導電性、成形
性および衝撃強度に優れ、加熱した際に生じるうねり現
象が低減され、更に低カーボン脱離性を有する耐熱導電
性樹脂組成物およびそれを用いた半導体集積回路装置用
包装材料に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、半導体集積回路装置を収納、移送す
るために樹脂製のトレーが多く利用されている。これら
トレーには半導体集積回路装置の移送時のみに使用され
る一般トレー(常温トレー)と移送及び加熱用途に使用
される耐熱トレーの2種類があり、耐熱トレーには非常
に高い耐熱性が求められている。
【0003】半導体集積回路装置を基板に実装する際
に、半導体集積回路装置は260℃前後のハンダ浴につ
けられるがこの際、半導体集積回路装置の封止材が吸湿
していると、高温のため封止材中の水分が気化、膨張し
て半導体集積回路装置が破壊することがある。そこでこ
のパッケージクラックを防止するために通常は半導体集
積回路装置は出荷前に封止材の乾燥目的で予備加熱さ
れ、防湿梱包後に出荷されている。しかし、出荷先で半
導体集積回路装置が長期間保管されたときなどは再度加
熱される場合も多い。加熱温度は一般に125℃〜15
0℃程度であり、従来は予備加熱をする際半導体集積回
路装置を一般トレ−からアルミ製トレ−に乗せ替えてい
た。しかし、搬送用トレ−からアルミ製トレ−に乗せ替
える際に半導体集積回路装置のリ−ド部が変形したりア
ルミ製トレ−が重く扱いにくい事から搬送と加熱用途の
両方で使用可能な耐熱トレ−が求められている。
【0004】予備加熱では半導体集積回路装置を登載し
た耐熱トレ−は、通常数十枚程度重ねられた状態でオ−
ブンに入れられ加熱されるが、15〜20分程度経過す
ると積み重ねられたトレ−の面内で温度分布が生じ、そ
の結果材料の膨張量に差が生じてトレ−がうねるという
現象が生じる問題点がある。これにより登載されている
半導体集積回路装置が定位置からずれたり、トレ−から
飛び出す等の不都合が生じる場合がある。
【0005】又、これらトレーには半導体集積回路装置
を静電気放電による障害から守るために導電性が必要と
される。半導体集積回路装置収納用トレ−に使用される
材料には、一般トレ−の場合は、ポリスチレン樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂等が、耐熱トレ−の場合は、変性ポリ
フェニレンエ−テル樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂、ポリ
エ−テルサルフォン樹脂等がある。半導体集積回路装置
収納用トレ−には前述の様に導電性が必要とされるが、
材料として用いられている樹脂にはもともとその様な導
電性がないため、導電性を付与するために、金属粉、金
属繊維、ステンレス繊維、カ−ボンブラック、カ−ボン
繊維、帯電防止材等が添加される。しかし、金属粉、金
属繊維、ステンレス繊維等は、材料比重が大きく高価な
ため殆ど実用化されていない。また、カ−ボン繊維は高
価であり、帯電防止材は導電性能の低さとその持続性に
問題があるため金属粉、金属繊維、ステンレス繊維と同
様使用されるのは希である。従って、現在使用されてい
る導電性充填材はカ−ボンブラックがほとんどである。
【0006】しかし、導電性充填材にカ−ボンブラック
を使用した場合導電性能、経済性の面では優れているも
のの、新たな問題が生じる。すなわち、移送などの際に
半導体集積回路装置がトレ−と摩擦しその結果トレ−か
らカ−ボンブラックが脱落し、半導体集積回路装置のリ
−ド部を汚染する問題である。そのためトレーの材料に
はトレーと半導体集積回路装置が移送時の振動でこすれ
あってもカーボンが剥離してこないこと、すなわちカー
ボンブラックの脱離性が低い事がとくに強く求められる
ようになっている。
【0007】又、最近、衝撃強度に対する新たな要求が
耐熱トレーでは一段と厳しくなってきている。すなわち
産業廃棄物の処理問題、また経済性等の問題から半導体
集積回路装置収納用トレ−は、繰り返し使用されるケ−
スが増加してきている。これまでトレーは半導体集積回
路装置メ−カ−とアッセンブリメ−カ−との間を片道1
回で使用されていたが、最近では3、5回と繰り返し使
用されるようになっている。これに伴い耐熱トレ−が加
熱処理を受ける回数も増加してきており、多い場合は2
0回程度まで加熱処理されている。樹脂材料は、熱履歴
を受ける事で劣化するため当然加熱回数とともに強度も
低下していく。このため耐熱導電性樹脂には、移送時の
衝撃に耐えるために高い衝撃強度が要求されるようにな
ってきており、特開平7−268204では変性ポリフ
ェニレンエ−テル樹脂等において高衝撃強度材料の開発
が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点を解決するものであり、半導体集積回路装置収納用ト
レ−等の半導体集積回路装置収納用包装材料に要求され
る耐熱性、成形性、導電性の他、更に半導体集積回路装
置との接触・摩擦時の摩耗によるカ−ボンブラック等の
脱離が原因となる半導体集積回路装置等の汚染を著しく
低減し、また、半導体集積回路装置収納用トレ−を加熱
した際に生じるうねり現象を著しく改善し、更に繰り返
し使用に耐える耐衝撃性を有する耐熱導電性樹脂組成物
および該組成物よりなる半導体集積回路装置用包装材料
に関するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は数平
均分子量が6000〜60000のポリフェニレンエ−
テル樹脂10〜98重量%及びスチレン樹脂90〜2重
量%からなる樹脂(a)100重量部に対し、ポリオレ
フィン樹脂(b)1〜60重量部、補強材(c)1〜9
0重量部、カ−ボンブラック(d)5〜175重量部、
無機充填材(e)0〜200重量部からなる耐熱導電性
樹脂組成物および該組成物よりなる半導体集積回路装置
用包装材料である。尚、(a)100重量部に対し、
(b)1〜50重量部、成分(c)がスチレンおよび共
役ジエンより製造されるブロック共重合体でありその添
加量が1〜15重量部、(d)10〜70重量部、
(e)15〜60重量部の範囲では、更に低いカーボン
剥離性を持ち、又、成形された半導体集積回路装置様包
装材料において、加熱時のうねり現象を著しく低減でき
る耐熱導電性樹脂組成物および該材料よりなる半導体集
積回路装置包装様材料をうることができる。
【0010】本発明の成分(a)で使用されるポリフェ
ニレンエ−テル樹脂とは、化学式(I)に記載する構造
単位を一個以上含有するホモポリマ−及びコポリマ−で
あり
【化1】 、これらのブレンド物であってもよい。上式においてn
は5以上の整数であり、R1〜4は、それぞれ単独に水
素、ハロゲン、炭化水素基、ハロ炭化水素オキシ基等か
ら選択された物である。これらの構造単位の代表例は、
2,6ジメチル−1,4−フェニレンエ−テル、2,6
ジエチル−1,4−フェニレンエ−テル、2−メチル−
6−エチル−1,4−フェニレンエ−テル、2,6−ジ
フェニル−1,4−フェニレンエ−テル等である。
【0011】さらに本発明の成分(a)で使用されるポ
リフェニレンエ−テル樹脂は、その数平均分子量が60
00〜60000の物であり、好ましくは10000〜
20000である。数平均分子量が6000未満である
と衝撃強度特性が著しく低下し、数平均分子量が600
00を超えると成形性が低下する。
【0012】本発明の成分(a)に使用されるポリスチ
レン樹脂とは、ゴム例えばブタジエンポリマ−またはゴ
ム類似のスチレン/ブタジエンポリマ−の存在下または
不在下でのスチレンの重合により製造された強化または
非強化したスチレンのホモポリマ−いわゆるハイインパ
クトポリスチレン(耐衝撃ポリスチレン)の呼称で代表
されるブタジエングラフトポリスチレン、GPポリスチ
レン(スチレン単独重合体)、ポリ−αメチルスチレ
ン、シンジオタクチックポリスチレンである。本発明の
成分(a)は、ポリフェニレンエ−テル樹脂10〜98
重量%に対して、スチレン系重合体を90〜2重量%の
割合で用いる。成分(a)においてスチレン樹脂の割合
が、2重量%未満では射出成形性が著しく低下し、90
重量%を超えると半導体集積回路装置収納用トレ−に対
して加熱温度に耐えうる耐熱性を付与する事が困難にな
る。従って、ポリフェニレンエ−テル重合体10〜98
重量%に対して、スチレン系重合体が90〜2重量%の
割合で含有する事が望ましく、特に好ましくは、ポリフ
ェニレンエ−テル40〜90重量%に対して、スチレン
系重合体60〜10重量%である。
【0013】本発明の成分(b)のポリオレフィン樹脂
とは、エチレン及びプロピレンのホモポリマ−またはコ
ポリマ−である。例えば低圧、中圧、高圧法により製造
された密度0.91〜0.97g/cm3を有するポリ
エチレンまたはエチレンと、例えばビニルエステル、例
えば酢酸ビニル、またはプロピオン酸ビニル、アクリレ
−トまたはプロピレンとのコポリマ−等である。成分
(b)の添加量は成分(a)100重量部に対して1〜
60重量部とくに好ましくは1〜50重量部である。1
重量部未満であると十分な衝撃強度、及び十分なカーボ
ンブラック剥離防止効果を得ることが困難であり、60
重量部を越えると半導体集積回路装置の予備加熱温度に
耐えうる耐熱性を維持する事が困難になる。
【0014】成分(c)の補強材とは、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体、オレフィン系グラフト共重合
体、A−B−A’型ブロック共重合体、スチレンおよび
共役ジエンにより製造されるブロック共重合体であり、
これらの内からすくなくとも1種類が使用される。これ
らの樹脂を添加することにより、該材料及び該材料から
なる成形品に対し、度重なる熱履歴に耐えうる十分な衝
撃強度を付与することができる。添加量は合計で1〜9
0重量部であるが、有利には1〜15重量部で特に高い
衝撃強度、耐熱性及び低いカーボン脱離性が得られる。
添加量が1重量部未満では、高い衝撃強度、低いカーボ
ン脱離性を得ることが困難であり、90重量部を越える
と半導体集積回路装置の予備乾燥温度に耐えうる耐熱性
を維持することが困難となる。
【0015】エチレン−アクリル酸エステル共重合体と
しては特にアクリル酸エステル基の化学構造に制限はな
いがエチレン−アクリル酸エチル共重合体が好ましく、
その中でも特にアクリル酸エチルの含有率が80%以下
の共重合体が望ましい。オレフィン系グラフト共重合体
としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂またはポリオ
レフィン系共重合体、更に詳しくは、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等にスチレンモノマ−及び他の
スチレン系モノマ−をグラフト共重合したものであり、
ポリオレフィン系エラストマ−中のスチレン含量が5重
量%〜40重量%のものがよい。A−B−A’型ブロッ
ク共重合体とは、式中のA及びA’はビニル芳香族系炭
化水素共重合体ブロックであり、同一であっても異種で
あってもよく、代表的には、スチレン、α−メチルスチ
レン等の重合体があげられ、式中Bは、共役ジエン重合
体を水素添加した炭化水素ブロックであり、ブタジエ
ン、イソプレン等の重合体を水素添加した構造が挙げら
れる。このA−B−A’型ブロック共重合体の分子量に
制限は無いが、好ましくは20000〜100000で
あり、特に好ましくは60000〜90000である。
A−B−A’型ブロック共重合体の構成成分の組成比、
及び水素添加率については、特に制限は無いが本発明の
目的では、ビニル芳香族系炭化水素の組成比が10〜4
0重量%の範囲にあり、共役ジエン重合体の水素添加率
が80重量%以上であることが望ましい。スチレンおよ
び共役ジエンより製造されるブロック共重合体とはスチ
レンとブタジエンのブロックコポリマ−、スチレンとイ
ソプレンのブロックコポリマ−であり、例えばその構造
がA−B−A(AはスチレンのBはブタジエンまたはイ
ソプレンのブロックを示す)、A−B−A−B、B−A
−B−A−BまたはA−B−A−B−Aでスチレン含有
量が10〜50重量%もの、あるいは米特許第3281
383号に記載されている星型に分岐した構造でスチレ
ン含有量が50〜90重量%のものも使用できる。これ
らの内から、異なった構造のものを一種類以上使うこと
もできる。
【0016】成分(d)に使用されるカ−ボンブラック
は、粒子径が10μm〜300μm、DBP吸油量が3
0cc/100g〜500cc/100g、比表面積
は、窒素吸着法または気相吸着法などで20m2/g〜
1800m2/gであるものが好ましい。これらに該当
するカ−ボンブラクとしては、ファ−ネス式、チャンネ
ル式、アセチレン式カ−ボンブラックがあげられ、コス
ト、用途等により自由に選択する事ができる。カ−ボン
ブラックの添加量は、その種類などにより異なるが成分
(a)100重量部に対して5〜175重量部であり、
好ましくは、10〜70重量部である。カ−ボンブラッ
クの添加量が5重量部未満では、材料に対して十分な導
電性を付与する事が困難であり、175重量部を超える
と衝撃強度の低下、成形性の低下を引き起こす。
【0017】本発明で使用する成分(e)は、一般的に
用いられている無機充填材であり、タルク、マイカ、シ
リカ、クレ−、炭酸カルシウム、酸化チタン、ガラス等
があげられる。形状的には、球状、繊維状、板状、針状
等様々であり、どの形状でも良いが強度低下の少ない針
状、繊維状物が好ましい。添加量としては、成分(a)
100重量部に対して0〜200重量部であり、好まし
くは15〜60重量部である。無機充填材を添加すると
加熱時のうねり現象を大幅に防止することができるが、
200重量部を超えると強度及び成形性が著しく低下す
る。
【0018】加工助剤として成分(a)、(b)または
(c)に従来使用されている添加剤すなわち酸化防止
剤、滑剤、含量などを必要に応じて添加する事ができ
る。
【0019】以上の原料を用いて耐熱導電性樹脂組成物
を製造する場合、各原料を一緒にまたは別々に加える事
ができる。例えば、カ−ボンブラック以外の樹脂、添加
材、助材をヘンシェルミキサ−、タンブラ−等の混合機
で撹はん後、リボンブレンダ−、タンブラ−等でカ−ボ
ンブラックと併せて混合することができる。或いはポリ
スチレン樹脂、成分(b)および成分(c)よりなる市
販の樹脂を用いそれにポリフェニレンエーテル樹脂、成
分(d)および(e)を加えてもよい。混合物は、同方
向或いは異方向に回転する二軸スクリュー押出機にて、
溶融混練する。溶融混練した材料をストランドダイスに
通してペレットの形状にする。一般的に混練温度は、2
50℃〜350℃であり、スクリュー回転数は100か
ら300rpmが目安である。
【0020】上記方法により製造された耐熱導電性樹脂
組成物は、射出成形機を用いて先に述べた半導体集積回
路装置の搬送/予備加熱兼用のトレー及び電気電子機器
部品の様な静電気防止対策が必要な機器などのきょう体
に成形される。一般的な成形条件は、成形温度280℃
〜350℃、金型温度70℃〜140℃程度であり、射
出速度/圧力は成形品の容量により適宜調整できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し説明する。実施
例、比較例に使用した原料を表1に示す。原料の一つと
してポリスチレン、ポリエチレン、スチレンとブタジエ
ンのブロックコポリマーを含む市販の樹脂、具体的には
BASF社の商品名Styroblend KR-2776を使用したが社
内の分析ではその組成はポリスチレン45重量%、ポリ
エチレン45重量%、スチレンとブタジエンのブロック
コポリマーが10重量%であった。表2に実施例の配合
組成を、表3に比較例の配合組成を示す。更に表4に実
施例、表5に比較例の物性評価結果を示す。実施例、比
較例で用いた組成物は、樹脂、添加材全てをタンブラ−
ミキサ−に投入、撹拌、混合した物を同方向回転の二軸
押出機にて、約300℃の温度にて混練して得た材料を
使用した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】評価項目は、表面抵抗(社内法)、IZO
D衝撃強度(JIS-K-7110)、HDT(JIS-K-7207)、M
FI(JIS-K-7210)、摩擦時のカーボンブラック脱離性
(社内法)、加熱時うねりの有無(社内法)あるいは1
35℃荷重たわみ量(社内法)である。
【0028】(物性評価方法) 1.表面抵抗 試験片は、120×120×2t(mm)の平板状の射
出成形品であり、試験片面上の9箇所に間隔が1cmに
なるよう5×10(mm)の面積に銀系導電塗料を塗布
して銀電極を作成する。試験片中9箇所の抵抗値の平均
を表面抵抗とする。 測定機:HIOKI 3119 DIGITAL MΩ HI TESTER 2.荷重たわみ量 試験片は1/4インチ棒を使用する。HDT測定機のオ
イル温度を予め135℃にしておき、そこに試験片をセ
ットした後、90分後のたわみ量を測定する。測定値が
0.1mm以下であると、試験温度に対して耐性があ
る。 3.カ−ボン脱離性 試験片形状は、1の表面抵抗値測定用サンプルに同じ。
プレ−ト上に半導体集積回路装置を置き約50万回振動
(振幅)させる。振幅後に半導体集積回路装置のリ−ド
ピンの拡大写真をとり、カーボンブラックの脱離状況を
確認する。 4.うねり評価 射出成形機にて半導体集積回路装置用収納トレ−(315.
9×135.9×7.6mmt)を成形し、それを20枚重ねた状態
で125℃に達したオ−ブンに入れた際のうねり現象の
有無を確認した。
【0029】実施例1〜4及び9〜11では請求範囲内
で補強材の種類と量を変化させたとき高い衝撃強度と1
35℃荷重たわみ量が0.1mm以下と小さくしたがって
良好な耐熱性であること、およびいずれもカーボン脱離
性に問題ない事をしめしている。
【0030】実施例5では、請求範囲内で各成分の量を
変化させても高衝撃強度が維持できる事を示している。
実施例6では、スチレン樹脂に市販のハイインパクトポ
リスチレンを併用した場合、実施例7〜8では、カ−ボ
ンブラック種を変化させても同様に良好な物性を示して
いる。
【0031】それに対して、比較例1の様にポリオレフ
ィン樹脂の量を請求範囲より多くした場合、又、比較例
2の様にPPE/PS比率が請求範囲を下回る場合のど
ちらにおいても耐熱性が不足することを示している。
【0032】比較例3〜5では、ポリオレフィン樹脂を
添加しなかったところカーボン脱離性が維持出来ない事
を示している。
【0033】比較例6〜8では補強材の量が多いと耐熱
性が維持できない事を示している。
【0034】比較例9、10では、使用するカ−ボンブ
ラックの添加量が明細書の記載範囲外では、導電性、あ
るいは衝撃強度の面で問題がでる事を示している。
【0035】比較例11ではポリフェニレンエーテル樹
脂の分子量が5000と低いものを使用したが、十分な
導電性および衝撃強度を得ることができなかった。
【0036】比較例12では逆に分子量が64000と
高いものを用いたがMFIが著しく低くなってしまっ
た。
【0037】実施例12〜20はいずれも請求項3の範
囲にはいる組成であるがいずれもカーボンの脱離が少な
くかつまたうねりの少ないことがわかる。実施例12、
13では、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレン
樹脂の比率を変化させている。実施例13、14、1
6、17、18では、主に充填材の量と種類を変化させ
ている。実施例15、19では、補強材としてEEA、
SEBSを併用添加しているがカーボン脱離性、うねり
現象防止を維持しつつ衝撃強度が著しく向上している。
実施例20ではポリエチレン樹脂を配合成分に使用した
が、同一組成の実施例15と物性の差は殆どみられなか
った。
【0038】比較例13ではカーボンブラックの添加量
を3重量部としたが表面抵抗値が不足している。
【0039】比較例14、15はポリオレフィンを添加
しなかったもの、大量添加したものであるが、比較例1
4ではカーボン脱離効果がなく、比較例15ではカーボ
ン脱離効果があるものの材料の耐熱性が低下している。
【0040】比較例16は充填材を大量添加した物であ
るがうねり現象は防止されるが衝撃強度が著しく減少す
る。
【0041】比較例17ではポリオレフィン樹脂、充填
材を共に添加しなかった物である。この場合、カーボン
カーボンブラック脱離防止効果、うねり防止効果は共に
得る事は出来ない。
【0042】
【発明の効果】以上のようにポリフェニレンエ−テル樹
脂およびスチレン系樹脂よりなる変成ポリフェニレンエ
ーテル樹脂にポリオレフィン樹脂及び補強材を添加する
ことにより、従来の耐熱導電性樹脂組成物及びその成形
品に比較して、熱履歴に十分耐えうる衝撃強度、高温荷
重下での材料変形防止性及び低カーボン脱離性を付与す
ることが出来、さらに無機充填材を添加することにより
成形品加熱時のうねり防止性を付与することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/12 LQP 0333−3E B65D 85/38 S

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量が6000〜60000の
    ポリフェニレンエ−テル樹脂10〜98重量%及びポリ
    スチレン樹脂90〜2重量%からなる樹脂(a)100
    重量部に対し、ポリオレフィン樹脂(b)1〜60重量
    部、補強材(c)1〜90重量部、カ−ボンブラック
    (d)5〜175重量部、無機充填材(e)0〜200
    重量部からなる耐熱導電性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物からなる半導体
    集積回路装置用包装材料。
  3. 【請求項3】 (a)100重量部に対し、(b)1〜
    50重量部、成分(c)がスチレンおよび共役ジエンよ
    り製造されるブロック共重合体でありその添加量が1〜
    15重量部、(d)10〜70重量部、(e)15〜6
    0重量部からなる請求項1の耐熱導電性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の組成物からなる半導体
    集積回路装置用包装材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002256143A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Riken Technos Corp 導電性ポリフェニレンエーテル樹脂組成物及びその成形品
KR101476912B1 (ko) * 2013-06-27 2014-12-29 롯데케미칼 주식회사 변성 폴리페닐렌에테르를 포함하는 전도성 발포 수지 조성물 및 그 제조방법
CN114456575A (zh) * 2022-03-16 2022-05-10 金发科技股份有限公司 一种导电热塑性树脂组合物及其制备方法与应用

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