JPH09247933A - 力率改善コンバータ回路 - Google Patents

力率改善コンバータ回路

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JPH09247933A
JPH09247933A JP8079355A JP7935596A JPH09247933A JP H09247933 A JPH09247933 A JP H09247933A JP 8079355 A JP8079355 A JP 8079355A JP 7935596 A JP7935596 A JP 7935596A JP H09247933 A JPH09247933 A JP H09247933A
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JP
Japan
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circuit
power factor
switching
voltage
factor correction
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JP8079355A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流共振形コンバータによりスイッチング出
力を整流電流経路に重畳するようにして力率改善を図る
力率改善コンバータとして、製造能率の向上及び回路の
小型軽量化を図る。 【解決手段】 スイッチング素子Q1 、Q2 についてM
OS−FETを用いることで、電流増幅率hFE、蓄積時
間Tsのばらつきによる部品選別管理の必要をなくす。
また、電力損失を増加させることなくスイッチング周波
数を500KHz以上の高周波に設定することが可能と
なり、これに伴って駆動回路系の部品の小型化が図られ
る。また、スイッチング素子Q1 、Q2 、制御回路2、
発振回路3及びドライブ回路4を1チップの電流共振形
コンバータ用ハイブリッドIC6として構成して実装す
ることで、更に小型/軽量化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源回
路の力率を改善するために設けられる力率改善コンバー
タ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波の比較的大きい電流及び電
圧に耐えることができるスイッチング素子の開発によっ
て、商用電源を整流して所望の直流電圧を得る電源装置
としては、大部分がスイッチング方式の電源装置になっ
ている。スイッチング電源はスイッチング周波数を高く
することによりトランスその他のデバイスを小型にする
と共に、大電力のDC−DCコンバータとして各種の電
子機器の電源として使用される。
【0003】ところで、一般に商用電源を整流すると平
滑回路に流れる電流は歪み波形になるため、電源の利用
効率を示す力率が損なわれるという問題が生じる。ま
た、歪み電流波形となることによって発生する高調波を
抑圧するための対策が必要とされている。
【0004】そこで、スイッチング電源回路において力
率を改善する力率改善手段として、整流回路系において
PWM制御方式の昇圧型コンバータを設けて力率を1に
近付ける、いわゆるアクティブフィルタを設ける方法が
知られている。ただし、このようなアクティブフィルタ
は、高EMI対策のための部品の増加/大型化などによ
って回路規模の拡大、高コストなど要因を多く抱えてい
ることから、電源回路の小型化及び低コスト化の観点か
らは不利となる。また、アクティブフィルタにおける電
力損失が比較的大きいことも知られている。
【0005】そこで先に本出願人により、自励式の電流
共振形コンバータを用いて整流出力をスイッチングし、
これによって交流入力電流の導通角を拡大して力率改善
を図るように構成された力率改善コンバータ回路が各種
提案されている。このような電流共振形コンバータによ
る力率改善コンバータ回路では、力率改善コンバータの
スイッチング動作が電流共振形とされることで低ノイズ
化が実現されると共に回路規模も小さくて済み、これに
伴って低コスト化を図ることも可能とされる。また、電
力損失も大幅に低減されて電力変換効率も向上される。
【0006】図10は、先に本出願人により出願された
発明に基づいて構成することのできる力率改善コンバー
タ回路の一例を示す回路図とされる。この図に示す電源
回路においては、商用交流電源ACに対してコモンモー
ドのノイズを除去するノイズフィルタとして、コモンモ
ードチョークコイルCMCとアクロスコンデンサCL
設けられている。商用交流電源ACはブリッジ整流回路
1 により全波整流される。この場合には、ブリッジ整
流回路D1 の整流出力ラインと、平滑回路である平滑コ
ンデンサCi間に対して力率改善コンバータ部20が設
けられて、後述するようにして力率改善を図る。
【0007】スイッチング電源部1は、平滑コンデンサ
Ciの両端に得られる整流平滑電圧Eiを入力してスイ
ッチング動作を行い、二次側より直流出力電圧E1 、E
2 を出力するDC−DCコンバータとされ、例えばこの
場合には、PWM方式により定電圧化制御を行うスイッ
チングコンバータが備えられているものとされる。
【0008】この図に示す力率改善コンバータ部20に
おいては、先ず、ブリッジ整流回路D1 の正極出力端子
と平滑コンデンサCiの正極端子間のライン(整流出力
ライン)に対して、フィルタチョークコイルLN −高速
リカバリ型ダイオードD2 が直列に挿入されている。こ
こで、高速リカバリ型ダイオードD2 はアノードがブリ
ッジ整流回路D1 側となる方向により挿入されている。
この場合、ブリッジ整流回路D1 の正極出力端子と上記
フィルタチョークコイルLN の接続点と、平滑コンデン
サCiの正極端子間にはフィルタコンデンサCN が挿入
されて、フィルタチョークコイルLN と共にノーマルモ
ードのローパスフィルタを形成している。また、高速リ
カバリ型ダイオードD2 に対しては並列に共振用コンデ
ンサC2 が接続されている。なお、共振用コンデンサC
2 の作用については後述する。
【0009】この力率改善コンバータ部20においては
整流平滑電圧Eiを動作電源とする自励式の電流共振形
コンバータが備えられている。この電流共振形コンバー
タとしては、図のようにハーフブリッジ結合された2つ
のバイポーラトランジスタのスイッチング素子Q11、Q
12が備えられ、平滑コンデンサCiの正極側の接続点と
一次側アース間に対してそれぞれのコレクタ、エミッタ
を介するようにして接続されている。このスイッチング
素子Q11、Q12の各コレクタ−ベース間には、それぞれ
起動抵抗RS1、RS2が挿入され、抵抗RB1、RB2により
スイッチング素子Q11、Q12のベース電流(ドライブ電
流)を調整する。また、スイッチング素子Q11、Q12
各ベース−エミッタ間にはそれぞれクランプダイオード
B1、DB2が挿入される。そして、共振コンデンサ
B1、CB2は次に説明するドライブトランスPRTの駆
動巻線NB1、NB2と共に、自励発振用の直列共振回路を
形成している。また、スイッチング素子Q11、Q12の各
コレクタ−エミッタ間にはそれぞれコンデンサCC1、C
C2が並列に接続されて、矩形波となるスイッチング素子
11、Q12のスイッチング電圧の立ち上がり/立ち下が
り帰還に傾きを与え、スイッチングノイズを抑制するよ
うにしている。なお、コンデンサCC1、CC2には、例え
ば安価なセラミックコンデンサなどを用いることができ
る。
【0010】ドライブトランスPRT(Power Regulati
ng Transformer) は、スイッチング素子Q11、Q12を駆
動すると共にスイッチング周波数を可変制御する。この
ドライブトランスPRTは、駆動巻線NB1、NB2と、駆
動巻線NB1を巻き上げるようにして設けられる巻線ND
に対して、その巻回方向が直交するようにして巻装され
た制御巻線NC が設けられる直交型の可飽和リアクトル
とされている。駆動巻線NB1は、その一端が抵抗RB1
共振コンデンサCB1を介してスイッチング素子Q11のベ
ースと接続され、他端はスイッチング素子Q11のエミッ
タに接続される。また、駆動巻線NB2の一端はアースに
接地されると共に、他端は抵抗RB2−共振コンデンサC
B2を介してスイッチング素子Q12のベースと接続されて
おり、駆動巻線NB1とは逆の極性の電圧が出力されるよ
うになされている。
【0011】コンバータトランスCVTは、一次巻線N
1 と三次巻線N3 を巻装して構成される。なお、この場
合一次巻線N1 は後述するようにして整流経路にスイッ
チング電圧を重畳するためのインダクタとされる。上記
コンバータトランスCVTの一次巻線N1 の一端は、巻
線ND を介してスイッチング素子Q11のエミッタとスイ
ッチング素子Q12のコレクタの接点(スイッチング出力
点)と接続されて、その他端は直列共振コンデンサC1
を介してフィルタチョークコイルLN と高速リカバリ型
ダイオードD2 との接続点と接続される。上記接続形態
によると、コンバータトランスCVTの一次巻線N1
直列共振コンデンサC1 は直列に接続されることになる
が、一次巻線N1 のインダクタンス成分と直列共振コン
デンサC1 のキャパシタンスとによって、このスイッチ
ングコンバータを電流共振形とするための直列共振回路
を形成するようにされている。そして、この直列共振回
路に対してスイッチング素子Q11、Q12のスイッチング
動作により得られるスイッチング出力が供給されると共
に、このスイッチング出力を、フィルタチョークコイル
N と高速リカバリ型ダイオードD2 の接続点に印加す
るようにされる。
【0012】また、トランジスタQ10は、制御巻線NC
に対して制御電流IC を供給するために設けられる。こ
の場合、トランジスタQ10のベースは、整流平滑電圧E
iのラインと一次側アース間に対して直列に挿入された
分圧抵抗R11、R12の分圧点と接続されて、整流平滑電
圧Eiのレベルに応じた直流電流が供給される。また、
コンバータトランスCVTの三次巻線N2 は、スイッチ
ングコンバータのスイッチング動作により交番電圧が発
生するが、上記三次巻線N3 に対しては接続された整流
ダイオードD3 、平滑コンデンサC3 からなる半波整流
回路及び抵抗R3 及びツェナーダイオードZD1 からな
る定電圧回路によって所定レベルの直流電圧が生成され
る。この直流電圧は、トランジスタQ10の動作電源とし
て制御巻線NC を介してトランジスタQ10のコレクタに
供給される。トランジスタQ10のエミッタは抵抗R13
介して一次側アースに接地される。
【0013】力率改善コンバータ部20は上記のように
して構成されるが、その電流共振形コンバータのスイッ
チング動作としては次のようになる。先ず商用交流電源
が投入されると、例えば起動抵抗RS1、RS2を介してス
イッチング素子Q11、Q12のベースにベース電流が供給
されることになるが、例えばスイッチング素子Q11が先
にオンとなったとすれば、スイッチング素子Q12はオフ
となるように制御される。そしてスイッチング素子Q11
の出力として、共振電流検出巻線ND →一次巻線N1
直列共振コンデンサC1 に共振電流が流れるが、この共
振電流が0となる近傍でスイッチング素子Q12がオン、
スイッチング素子Q11がオフとなるように制御される。
そして、スイッチング素子Q12を介して先とは逆方向の
共振電流が流れる。以降、スイッチング素子Q11、Q12
が交互にオンとなる自励式のスイッチング動作が開始さ
れる。このように、平滑コンデンサCiの端子電圧を動
作電源としてスイッチング素子Q11、Q12が交互に開閉
を繰り返すことによって、コンバータトランスCVTの
一次側巻線N1 に共振電流波形に近いドライブ電流を供
給する。なお、ドライブトランスPRTによるスイッチ
ング周波数の可変制御については後述する。
【0014】そして、本実施の形態の力率改善コンバー
タ部20における力率改善動作としては次のようにな
る。上述のように、電流共振形コンバータのスイッチン
グ動作が行われると、そのスイッチング出力はコンバー
タトランスCVTの一次巻線N1 に供給される。そし
て、コンバータトランスCVTにおいては一次巻線N1
に供給されたスイッチング出力により発生するスイッチ
ング周期の交番電圧を、直列共振コンデンサC1 の静電
容量結合を介して、フィルタチョークコイルLN と高速
リカバリ型ダイオードD2 の接続点に印加する。上記フ
ィルタチョークコイルLN と高速リカバリ型ダイオード
2 は、ブリッジ整流回路D1 の正極出力ラインに挿入
されていることから、直列共振回路を介して印加された
スイッチング電圧により、整流経路を介する整流出力電
圧に対してスイッチング電圧が重畳されることになる。
そして、このスイッチング電圧の重畳分によって、整流
経路に挿入されている高速リカバリ型ダイオードD2
は整流電流をスイッチング周期で断続する動作が得られ
ることになる。この動作により、力率改善コンバータ部
20においては整流出力電圧にスイッチング出力が重畳
された状態で平滑コンデンサCiに充電を行うようにさ
れ、このスイッチング電圧の重畳分によって平滑コンデ
ンサCiの両端電圧をスイッチング周期で引き下げるよ
うにされる。このため、整流出力電圧レベルが平滑コン
デンサの両端電圧(整流平滑電圧Ei)よりも低いとさ
れる期間にも平滑コンデンサCiへ充電電流が流れるよ
うにされる。この結果、交流入力電流の平均的な波形が
交流入力電圧の波形に近付くようにされ、交流入力電流
の導通角が拡大されることになって力率改善が図られる
ことになる。
【0015】また、高速リカバリ型ダイオードD2 に対
して並列に接続される共振用コンデンサC2 は、例えば
フィルタチョークコイルLN 及びフィルタコンデンサC
N と共に並列共振回路を形成する。この並列共振回路は
負荷変動に対応してその共振インピーダンスが変化する
ようにされており、この電源回路の負荷が軽くなった時
に、整流経路に帰還されるスイッチング電圧を抑圧する
ようにしている。この結果、軽負荷時の平滑コンデンサ
Ciの端子電圧の上昇を抑制することになる。
【0016】また、この図に示すような力率改善コンバ
ータ回路のように、電流共振形コンバータのスイッチン
グ出力を整流経路に帰還するように構成された力率改善
コンバータにおいては、仮にスイッチング周波数が固定
されていると、入力される交流入力電圧が上昇するのに
従って、力率特性が低下する。そこで、ドライブトラン
スPRTにより電流共振形コンバータのスイッチング周
波数を可変することによって、入力される交流入力電圧
レベルに対して力率がほぼ一定となるように制御可能に
構成されている。
【0017】例えば、この図に示す電源回路の商用交流
電源に入力される交流入力電圧VACが上昇したように変
化したとすると、これに対応して整流平滑電圧Eiも上
昇することから、整流平滑電圧Eiから分圧抵抗R11
介してトランジスタQ10のベースに供給されるベース電
流が増加する。これによりトランジスタQ10は、コレク
タ電流レベルを大きくするように動作することから、コ
レクタに接続された制御巻線NC には、上記コレクタ電
流が制御電流IC として流れることになる。つまり、交
流入力電圧レベルが上昇するのに応じて制御巻線NC
流れる制御電流IC のレベルが大きくなるように制御さ
れる。ドライブトランスPRTでは、上記のように制御
電流IC のレベルが大きくなることにより、駆動巻線N
B1、NB2のインダクタンスを小さくする。これにより、
駆動巻線NB1と共振コンデンサCB1、及び駆動巻線NB2
と共振コンデンサCB2により形成される2組の自励発振
回路の共振周波数を低下させ、スイッチング素子Q11
12のスイッチング周波数を高くするように制御するこ
とになる。この場合、直列共振回路の共振周波数に対し
てスイッチング周波数が変化することになるが、これに
よって直列共振回路に供給されるスイッチング出力の帰
還量が変化して、この場合には力率改善を高めるように
制御されることになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
した力率改善コンバータ部20ではスイッチング素子に
バイポーラトランジスタを用いている。このようなバイ
ポーラトランジスタは、電流増幅率hFE及び蓄積時間T
s のばらつきが比較的大きいことが知られている。この
ため、例えば図10に示したような力率改善コンバータ
部20を量産するには、バイポーラトランジスタの電流
増幅率hFE及び蓄積時間Ts についてランク分けを行っ
て選別を行う必要がある。現状としては、スイッチング
素子に用いるバイポーラトランジスタは、電流増幅率h
FEは定格電流で10〜25、蓄積時間Ts は0.3μs
〜1.3μsの範囲でそれぞればらつきがある。このた
め、スイッチング素子について、電流増幅率hFEを10
〜15、15〜20、20〜25のランクで選別し、蓄
積時間Tsは 0.3μs<Ts <0.8μs / 0.8μs<Ts
<1.3μs の2ランクで選別を行い、このランクに適合するドライ
ブ制限抵抗RB1、RB2を選定するようにして、周囲温度
変化(−10℃〜60℃)に対する安定動作を保証する
ようにしている。
【0019】また、力率改善コンバータ回路の小型/軽
量化の観点から見た場合、スイッチング素子Q11、Q12
のスイッチング周波数を高くすることにより、スイッチ
ング駆動に関わるトランスやコンデンサ等の小型化を図
ることが考えられる。ところが、バイポーラスイッチン
グトランジスタでは、例えば下降時間tfが0.1μs
程度存在するために、図10に示したような力率改善コ
ンバータ部20では250KHz以下のスイッチング周
波数が適正とされ、これ以上スイッチング周波数を上昇
させると下降時間tfによる電力損失が無視できなくな
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た問題点を考慮して、力率改善コンバータ回路を製造す
るのにあたり、部品の選別管理や選定条件をより緩やか
なものにして製造工程を簡略化すると共に、更に力率改
善コンバータ回路の小型/軽量化を図ることを目的とす
る。このため、電圧制御型のトランジスタがスイッチン
グ素子として用いられ、整流平滑電圧を動作電源として
スイッチング動作を行うスイッチングコンバータと、直
列共振コンデンサ及び直列共振巻線により形成されてス
イッチングコンバータのスイッチング出力が供給される
直列共振回路とを備えた電流共振形コンバータと、直列
共振回路から整流電流経路に対して帰還されたスイッチ
ング出力に基づいて力率改善を図るようにされた力率改
善回路とを備えて力率改善コンバータ回路を構成するこ
ととした。また、商用電源を倍電圧整流して入力された
交流入力電圧レベルの略2倍に対応する整流平滑電圧を
生成する倍電圧整流回路系、若しくは商用電源に入力さ
れる交流入力電圧レベルに基づいて、交流入力電圧レベ
ルの略2倍に対応する整流平滑電圧を生成する倍電圧整
流回路と、交流入力電圧レベルに対応する整流平滑電圧
を生成する全波整流回路との切換えが可能とされた整流
回路系に対して、上記と同様の電流共振形コンバータと
力率改善手段を備えて力率改善コンバータ回路を構成す
ることとした。
【0021】そして、上記構成によれば力率改善コンバ
ータ回路の電流共振形コンバータを形成するスイッチン
グ素子として、電流制御型のバイポーラトランジスタの
代わりに、MOS−FETをはじめとする電圧制御型の
トランジスタを用いるようにされるが、その動作特性
上、電流制御型のバイポーラトランジスタにみられるよ
うな電流増幅率hFE、蓄積時間Ts のばらつきの問題を
考慮する必要がなくなると共に、下降時間tfが短くな
ることから電力損失を増加させることなくスイッチング
周波数を高く設定することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態としての力率改善コンバータ回路を備えて構成される
スイッチング電源回路の構成を示す回路図とされ、図1
0と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。この
図に示す力率改善コンバータ回路はAC100V系又は
AC200V系の単レンジの電源回路に適用して好適な
ものとされる。この図において、力率改善コンバータ回
路とされる力率改善コンバータ部10においては、MO
S−FETによるスイッチング素子Q1 、Q2 がハーフ
ブリッジ結合により設けられている。この場合、スイッ
チング素子Q11のドレインが平滑コンデンサCiの正極
出力端子と接続され、ソースはスイッチング素子Q2
ドレインと接続点される。スイッチング素子Q2 のソー
スはアースに接地される。この場合、スイッチング素子
1 のソースとスイッチング素子Q2 のドレインとの接
続点がスイッチング出力点とされる。
【0023】この場合には、スイッチング素子Q1 、Q
2 をスイッチング駆動するためのコンバータドライブト
ランスCDTが設けられている。このコンバータドライ
ブトランスCDTにおいては、駆動巻線NB1、NB2、及
び巻線ND が設けられる。駆動巻線NB1の一端はゲート
抵抗Rg1 を介してスイッチング素子Q1 のゲートと接
続され、他端はスイッチング素子Q1 のソースと接続さ
れる。コンデンサCg1 はスイッチング素子Q1 のゲー
ト−ソース間に挿入されている。また、駆動巻線NB2
一端はゲート抵抗Rg1 を介してスイッチング素子Q2
のゲートと接続され、他端はスイッチング素子Q2 のソ
ースと接続されると共に、上記駆動巻線NB1とは逆極性
が得られるようになっている。また、コンデンサCg2
がスイッチング素子Q2 のゲート−ソース間に挿入され
る。また巻線ND には共振電源用コントロールIC5か
ら出力されるスイッチング駆動パルスが供給される。共
振電源用コントロールIC5は所定のスイッチング周波
数のスイッチング駆動パルスを生成して巻線ND に供給
する。共振電源用コントロールIC5に供給される動作
電源としては、三次巻線N3 、整流ダイオードD3 、コ
ンデンサC3からなる半波整流回路の出力を、抵抗R3
及びツェナーダイオードZD1 により定電圧化した直流
電圧が供給されるようになっている。また、本実施の形
態においては整流出力ラインと抵抗R3 間に対して抵抗
Rsが挿入されており、電源投入時には抵抗Rsを介し
て得られる整流出力が起動用の電源として供給される。
【0024】制御回路2には、整流平滑電圧Eiのライ
ンと一次側アース間に直列に接続された抵抗R1 、R2
の接続点が接続されており、これにより整流平滑電圧E
iを分圧して得られる電圧値が入力されることになる。
制御回路2では入力された整流平滑電圧Eiの分圧値に
基づいて整流平滑電圧Eiのレベル変動を検出し、この
整流平滑電圧Eiのレベル変動に応じた制御信号を共振
電源用コントロールIC5に供給する。
【0025】このように構成される力率改善コンバータ
部10においては、例えば電源が投入されると、抵抗R
sを介して起動用電源が共振電源用コントロールIC5
に供給されて、コンバータドライブトランスCDTの巻
線ND にスイッチング周波数に対応するスイッチング駆
動パルスを供給する。これにより、駆動巻線NB1、NB2
には互いに逆極性のスイッチング周期による交番電圧が
得られ、この交番電圧がスイッチング素子Q1 、Q2
ゲートに印加されることによって、スイッチング素子Q
1 、Q2 は所定のスイッチング周波数によりスイッチン
グ駆動されることになる。従って本実施の形態の電流共
振形コンバータは他励式とされる。なお、ここではスイ
ッチング周波数は特に限定しないが、500KHz以上
の高周波が設定される。
【0026】そして、上記スイッチング素子Q1 、Q2
のスイッチング動作により得られるスイッチング出力が
コンバータトランスCVTの一次巻線N1 及び直列共振
コンデンサC1 よりなる直列共振回路を介して、フィル
タチョークコイルLN 及び高速リカバリ型ダイオードD
2 の接続点に対して帰還されることで、図10にて説明
したと同様の作用によって力率改善が図られることにな
る。
【0027】また、前述の制御回路2の制御動作によ
り、例えば交流入力電圧の上昇に応じて共振電源用コン
トロールIC5において生成されるスイッチング駆動パ
ルスの周波数を上昇させることで、スイッチング素子Q
1 、Q2 のスイッチング周波数が高くなるようにされ、
これによって、図10にて説明したと同様にして交流入
力電圧の変化に対して力率をほぼ一定に保つようにする
ことが可能となる。
【0028】ここで、図1に示した第1の実施の形態と
しての力率改善コンバータ回路と、先行技術として図1
0に示した力率改善コンバータ回路とを比較した場合、
先ず、図10の場合にはスイッチング周波数が250K
Hz以下とされていたのに対して、本実施の形態である
図1の場合には500KHz以上のスイッチング周波数
を設定することができる。これは、本実施の形態のスイ
ッチング素子Q1 、Q2 がMOS−FETとされている
ことで、蓄積時間Tsがなく、またバイポーラトランジ
スタよりも下降時間tfが短いため、スイッチング周波
数を高周波化しても電力損失が問題にならないことによ
る。そして、このようにして高周波のスイッチング周波
数を設定することが実現されることで、例えばフェライ
ト材により形成されるコンバータドライブトランスCD
T、コンバータトランスCVT、及び力率改善コンバー
タ部10内に設けられる各種コンデンサの各種部品の小
型/軽量化を図ることが可能となる。
【0029】また、スイッチング素子Q1 、Q2 にMO
S−FETを用いるようにすることで、前述したバイポ
ーラトランジスタのような電流増幅率hFEや蓄積時間T
sのばらつきの問題は考慮する必要はなくなる。そし
て、このために前述したようなスイッチング素子の選別
管理の必要はなくなり、それだけ製造工程も簡略化され
ることになる。
【0030】次に、図2により本発明の第2の実施の形
態について説明する。なお、図2において図1と同一部
分には同一符号を付して説明を省略する。この図に示す
力率改善コンバータ部11においては、先ず、ブリッジ
整流回路D1 の正極出力端子と平滑コンデンサCiの正
極端子間のライン(整流出力ライン)に対して、フィル
タチョークコイルLN −高速リカバリ型ダイオードD2
−磁気結合トランスMCTの二次巻線Niが直列に挿入
されている。この場合、フィルタコンデンサCN の挿入
形態は図1の場合と異なり、フィルタチョークコイルL
N と高速リカバリ型ダイオードD2 の接続点と、平滑コ
ンデンサCiの正極端子間に挿入されているが、このよ
うな接続形態によっても、フィルタチョークコイルLN
と共にノーマルモードのローパスフィルタが形成され
る。また、この図では磁気結合トランスMCTの二次巻
線N2 に対して並列に共振用コンデンサC2 が接続され
て、二次巻線N2 のインダクタンス等と共に並列共振回
路を形成するようにされるが、その作用は図1の場合と
同様とされて、軽負荷時の整流平滑電圧Eiの上昇を抑
制するように動作する。
【0031】本実施の形態に示される磁気結合トランス
MCTは、例えばフェライト等のコアに対して一次巻線
1 と二次巻線N2 を磁気的に密結合するように巻装し
て構成される。この場合には三次巻線N3 も磁気結合ト
ランスMCTに巻装される。また、この図に示す直列共
振回路としては、一次巻線N1 の一端がスイッチング素
子Q1 、Q2 のスイッチング出力点に対して接続され、
他端は直列共振コンデンサC1 を介してアースに接地さ
れる。このような磁気結合トランスMCTが備えられる
場合の力率改善動作であるが、スイッチング素子Q1
2 がスイッチング動作を行うと、そのスイッチング出
力は磁気結合トランスMCTの一次巻線N1 に供給され
ることになる。そして、磁気結合トランスMCTにおい
ては一次巻線N1 に得られたスイッチング周期の交番電
圧を、その磁気結合を介して二次巻線N2 に伝送する。
二次巻線N2 は整流出力ラインに挿入されているもので
あり、従って整流出力ラインにはスイッチング周期の交
番電圧(スイッチング電圧)が重畳されることになる。
このスイッチング電圧の重畳分により、同じく整流出力
ラインに挿入された高速リカバリ型ダイオードD2 によ
り整流電流をスイッチング周期で断続する動作が得られ
ることになり、以降は第1の実施の形態と同様の作用に
よって力率改善が図られることになる。
【0032】また、本実施の形態ではスイッチング素子
1 、Q2 をスイッチング駆動する駆動回路系としてド
ライブ回路4及び発振回路3が設けられる。この場合、
発振回路3によりスイッチング周波数の交番パルス信号
が生成され、ドライブ回路4では発振回路3から供給さ
れる交番パルス信号に基づいて、スイッチング素子Q
1 、Q2 のためのスイッチング駆動電圧を生成して、ス
イッチング素子Q1 、Q2 の各ゲートに印加する。これ
により、スイッチング素子Q1 、Q2 は例えば500K
Hz以上のスイッチング周波数によりスイッチング駆動
されることになる。この場合、スイッチング素子Q1
2 はドライブ回路4のドライブ出力によって直接駆動
されるために、図1に示したコンバータドライブトラン
スCDT及び、駆動巻線NB1、NB2、ゲート抵抗Rg
1 ,Rg2 、コンデンサCg1 ,Cg2 などの素子は省
略される。また、この場合には制御部2の制御信号が発
振回路3に供給されることで、発振回路3にて生成され
る信号の発振周波数が可変される結果、スイッチング周
波数の可変制御が行われて、交流入力電圧の変化に対し
て力率を一定に保つようにされる。
【0033】また、本実施の形態においては図に破線で
括って示すように、スイッチング素子Q1 、Q2 、ドラ
イブ回路4、発振回路3、及び制御回路2が、電流共振
形コンバータ用ハイブリッドIC6として構成されてお
り、これらの各機能回路部を1チップの部品として基板
上に設けるようにされる。これにより、例えば回路基板
サイズの小型/軽量化を促進することが可能となる。
【0034】ここで、上記電流共振形コンバータ用ハイ
ブリッドIC6の内部構成の一例を図3のブロック図に
示す。電流共振形コンバータ用ハイブリッドIC6は、
図に示す各機能回路部が設けられた集積回路部6Aと、
MOS−FETのスイッチング素子Q1 、Q2 及びクラ
ンプダイオードDB1,DB2が、図のように接続されて構
成されており、実質的に、図2に示した力率改善コンバ
ータ部2におけるスイッチング素子Q1 、Q2、クラン
プダイオードDB1,DB2、及びドライブ回路4、発振回
路3、制御回路2の機能を備えるものとされている。
【0035】この場合、電流共振形コンバータ用ハイブ
リッドIC6には、15の端子T1〜T15が示されて
いるが、これら各端子T1〜T15の機能を図4に示
す。図4に示すように、端子T1はハーフブリッジ電源
入力(VIN)、端子T2はハイサイドMOS−FETゲ
ート(G(H))、端子T3は制御部グランド(GN
D)、端子T4は発振器用コンデンサ接続端子(C
T)、端子T5は発振器制御端子(CONT)、端子T
6は発振器用抵抗接続端子(RT)、端子T7はソフト
スタート用コンデンサ接続端子(CSS)、端子T8はデ
ィレイラッチ用コンデンサ接続端子・ON−OFF端子
(CD)、端子T9は制御部電源端子(VCC)、端子T
10はローサイドMOS−FETゲート(G(L))、
端子T11は過電流検出端子(OC)、端子T12はハ
ーフブリッジGND(COM)、端子T14はハーフブ
リッジ出力(OUT)、端子T15はハイサイドゲート
ドライブ電源入力(VB )とされる。そして、図2に示
した力率改善改善コンバータ部5においては、電流共振
形コンバータ用ハイブリッドIC6の端子T1〜T15
のうち、例えば図2に示すように端子T1、T14、T
5、T14、T15(及びT9)のみが用いられて、電
流共振形コンバータ用ハイブリッドIC6内部におい
て、図2に示す回路構成を実現するのに必要な機能回路
部を利用するようにされる。
【0036】この場合には、例えば図3に示す機能回路
部として、ロジック回路(Logic)とその出力を増
幅するアンプが図2に示すドライブ回路4に相当し、オ
シレータ(OSC)が発振回路3に相当する、また、オ
シレータコントロール回路(OSC CONTROL)
が制御回路2に相当するものとされる。そして、端子T
5を介して入力される整流平滑電圧の分圧値が、オシレ
ータコントロール回路に供給されることで、オシレータ
コントロール回路はオシレータの発振周波数を可変制御
するようにされる。そして、このオシレータの発振出力
がロジック回路に供給されることで、スイッチング素子
1 、Q2 を交互のタイミングでスイッチング駆動する
スイッチング駆動信号を生成し、それぞれアンプを介し
てスイッチング素子Q1 、Q2 のゲートに印加するよう
にされる。
【0037】また、図2には示していないが、例えば平
滑コンデンサCiと一次側アース間に過電流検出抵抗な
どを設け、この検出信号を端子T11(過電流検出端
子)に接続するように構成すれば、電流共振形コンバー
タ用ハイブリッドIC6により過電流保護回路を形成す
ることもができる。この場合には、例えば過電流検出信
号が端子T11を介して過電流保護回路(OC)に供給
されると、過電流保護回路(OC)は、オシレータコン
トロール回路に検出情報信号を供給する。これにより、
オシレータコントロール回路はオシレータに制御を供給
し、例えばオシレータにおける発振動作を停止させてス
イッチング動作を停止させたり、発振周波数を制御して
スイッチング周波数を可変して、過電流を抑制するよう
にされる。また、端子T7(ソフトスタート用コンデン
サ接続端子)を利用することで、ソフトスタート機能が
有効となって、電源起動時にスイッチング素子Q1 、Q
2のスイッチング周波数を強制的に急上昇させる。これ
により、整流平滑電圧Eiのオーバーシュート現象を抑
制することが可能とされる。
【0038】このように、本実施の形態の力率改善コン
バータ部11では、スイッチング素子Q1 、Q2 にMO
S−FETを使用することで、先の実施の形態と同様の
効果を有すると共に、電流共振形コンバータ用ハイブリ
ッドIC6により、スイッチング素子Q1 、Q2 を含む
駆動回路系について1チップの部品としてまとめること
により、更に小型/軽量化が図られると共に、必要であ
れば特に新規に機能回路部を付加することなく、簡単な
外付け部品を設けることで過電流保護機能やソフトスタ
ート機能を追加することが可能となる。また、電流共振
形コンバータ用ハイブリッドIC6は、汎用のICを使
用することが可能とされ、この場合にはより低コストに
力率改善コンバータ回路を構成することが可能となる。
【0039】次に、図5の回路図を参照して本発明の第
3の実施の形態について説明する。この実施の形態の力
率改善コンバータ回路としては、倍電圧整流回路が備え
られることで、例えば交流入力電圧AC100V系で比
較的重負荷の条件に適用して好適とされる。なお、図1
及び図2と同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。
【0040】この図に示す本実施の形態の力率改善コン
バータ回路としては、力率改善整流回路12がこれに相
当する。この力率改善整流回路12においては商用交流
電源ACの正極ラインに直列にフィルタチョークコイル
N が挿入されており、フィルタコンデンサCN は図の
ように商用交流電源ACの両極ラインに並列に挿入され
てノーマルモードのローパスフィルタを形成する。整流
ダイオードD11,D12は倍電圧整流回路を形成するもの
とされ、整流ダイオードD11のカソードは、商用交流電
源ACの正極ラインに対してフィルタチョークコイルL
N を介して接続され、アノードは一次側アースに接地さ
れる。整流ダイオードD12のアノードは整流ダイオード
11のカソードと接続され、そのカソードは平滑コンデ
ンサCiA の正極端子と接続される。この場合、整流ダ
イオードD11,D12は、スイッチング周期で断続される
整流電流が流れることに対応して高速リカバリ型とされ
ている。また、整流ダイオードD11,D12には、それぞ
れ共振用コンデンサC2 、C2が並列に接続されて、フ
ィルタチョークコイルLN 及びフィルタコンデンサCN
と共に並列共振回路を形成するようにされるが、その作
用はこれまで説明してきた各実施の形態と同様である。
【0041】この場合、力率改善整流回路12に対して
設けられる平滑回路は、平滑コンデンサCiA ,CiB
を直列に接続し、整流平滑ラインと一次側アース間に対
して挿入されるようにして設けられる。この直列接続さ
れた平滑コンデンサCiA −CiB の接続点は商用交流
電源ACの負極ラインに対して接続される。
【0042】本実施の形態の力率改善整流回路において
は、上記のような接続形態により倍電圧整流回路が形成
されるが、その倍電圧整流動作は次のようになる。例え
ば、商用電源ACに供給された交流入力電圧VACが正の
期間では、整流電流は『商用交流電源AC→コモンモー
ドチョークコイルCMCの巻線Na→フィルタチョーク
コイルLN →整流ダイオードD12→平滑コンデンサCi
A →コモンモードチョークコイルCMCの巻線Nb→商
用交流電源AC』の経路で流れ、整流ダイオードD12
整流出力によって平滑コンデンサCiA に充電する動作
となる。従って、平滑コンデンサCiA の両端には、図
に示すように、交流入力電圧レベルに対応するEiのレ
ベルの整流平滑電圧が得られる。
【0043】一方、交流入力電圧VACが負の期間は、整
流電流は『商用交流電源AC→巻線Nb→平滑コンデン
サCiB →整流ダイオードD11→フィルタチョークコイ
ルLN →巻線Na→商用交流電源AC』の経路で流れ、
整流ダイオードD11の整流出力を平滑コンデンサCiB
に充電する動作となり、平滑コンデンサCiB の両端に
もEiのレベルの整流平滑電圧が得られる。このような
平滑コンデンサCiA ,CiB に対するそれぞれ正期
間、負期間の充電動作が行われる結果、直列接続された
平滑コンデンサCiA −CiB の両端に得られる総合的
な整流平滑電圧としては2Eiとなり、交流入力電圧V
ACがAC100系とした場合、そのピークレベルのほぼ
倍の200V系の整流平滑電圧が得られる倍電圧整流動
作となる。従って、本実施の形態の場合にはスイッチン
グ素子Q1 、Q2 は、上記200V系の整流平滑電圧を
入力電源としてスイッチング動作を行うことになる。
【0044】本実施の形態の直列共振回路は、コンバー
タトランスCVTの一次巻線N1 の一端がスイッチング
出力点と接続され、他端は直列共振コンデンサC1 を介
して整流ダイオードD11,D12の接続点に接続されて、
スイッチング出力を整流電流経路に印加するようにされ
ている。これにより、整流ダイオードD11,D12の整流
出力に対してスイッチング電圧が重畳されることにな
り、このスイッチング電圧の重畳分によって、高速リカ
バリ型ダイオードである整流ダイオードD11,D12が整
流電流をスイッチング周期で断続する動作が得られるこ
とになる。この動作によって、力率改善整流回路12に
おいては整流出力電圧にスイッチング出力が重畳された
状態で、平滑コンデンサCiA 、CiB に充電を行うよ
うにされ、交流入力電圧が正/負の各期間で、スイッチ
ング電圧の重畳分によって平滑コンデンサCiA 、Ci
B の両端電圧をスイッチング周期で引き下げるようにさ
れる。このため、整流出力電圧レベルが平滑コンデンサ
の両端電圧よりも低いとされる期間にも平滑コンデンサ
CiA 、CiB へ充電電流が流れるようにされる。この
結果、交流入力電流の平均的な波形が交流入力電圧VAC
の波形に近付くようにされ、交流入力電流の導通角が拡
大されることになって力率改善が図られることになる。
【0045】本実施の形態のスイッチング素子の駆動制
御回路系としては、制御回路2、発振・ドライブ回路
7、スタート回路(起動回路)8が備えられており、例
えばこれら各機能回路部はそれぞれ汎用のICにより構
成される。この場合、発振・ドライブ回路7は、先に図
2において説明した発振回路3、ドライブ回路4を機能
的に組み合わせたものとされ、スイッチング駆動信号を
スイッチング素子Q1 、Q2 の供給する。スタート回路
8は、電源投入時に整流平滑ラインに得られる電圧に基
づいて、発振・ドライブ回路7のための起動用電源を供
給する。このため、この図においては起動用抵抗Rsが
省略されている。制御回路2の機能は図2の場合と同様
である。なお、発振・ドライブ回路7のドライブ出力と
して、スイッチング素子Q1 のためのハイサイド用のド
ライブ出力は、例えば発振・ドライブ回路7内部に設け
られたブートストラップ回路によってフローティング電
源を生成し、このフローティング電源の電圧を利用する
ようにされる。これにより、図1のようにコンバータド
ライブトランスCDTを設けることなくスイッチング駆
動を行うことが可能となる。このように構成した場合に
は、例えばAC100V系の重負荷に対応可能とされた
上で、これまで説明してきた実施の形態と同様の効果を
有するようにされる。
【0046】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図6の回路図に第4の実施の形態の力率改善
コンバータ回路を備えた電源回路の一例を示す。なお、
図1、図2及び図5と同一部分は同一符号を付して説明
を省略する。この図に示す、本実施の形態としての力率
改善整流回路13としては、図5の実施の形態に示した
倍電圧整流回路と、図2に示した磁気結合トランスMC
Tによる力率改善方式と、電流共振形コンバータ用ハイ
ブリッドIC6を組み合わせた構成を採るものとされ
る。この図では、電流共振形コンバータ用ハイブリッド
IC6の内部構成は図2の場合と同様とされ、図3に示
した構成のものが用いられればよいことから、その図示
及び説明は省略する。ただし、この場合には端子T15
を介して2Eiのレベルの整流平滑電圧を入力して、ド
ライブ回路4の動作電源としている。このように構成し
ても、倍電圧整流回路を備えることによってAC100
V系の重負荷時に対応可能とされると共に、これまで説
明してきた各実施の形態と同様の効果を有することがで
きる。
【0047】図7は、本発明の第5の実施の形態として
の力率改善コンバータ回路を備えるスイッチング電源回
路の構成例を示す回路図とされる。これまで説明してき
た実施の形態は、例えば、交流入力電圧AC100系又
は200V系の単レンジの場合に適用して好適なものと
されるが、本実施の形態では以下説明するようにAC1
00V系では倍電圧整流動作、AC200V系では全波
整流動作となるように切換え制御が行われる。これによ
り、結果的にAC100V系とAC200V系とでほぼ
同等レベルの整流平滑電圧が得られることになり、AC
100V系とAC200V系とで共用可能ないわゆるワ
イドレンジ対応の力率改善コンバータ回路を得ることが
できる。なお、図1、図2、図5及び図6と同一部分は
同一符号を付して説明を省略する。
【0048】図7に示す力率改善整流回路14において
は、ノーマルモードのローパスフィルタ(LN 、CN
の後段に、ブリッジ整流回路D1Aが接続される。このブ
リッジ整流回路D1Aは4本の高速リカバリ型ダイオード
F1、DF2、DF3、DF4により形成されている。この場
合には高速リカバリ型ダイオードDF1、DF2に対して、
それぞれ共振用コンデンサC2 、C2 が並列に接続され
て設けられる。
【0049】ブリッジ整流回路D1Aの正極出力端子(高
速リカバリ型ダイオードDF2、DF4の接続点)は平滑コ
ンデンサCiA の正極端子と接続される。また、正極入
力端子(高速リカバリ型ダイオードDF1、DF2の接続
点)は直列共振コンデンサC1を介してコンバータトラ
ンスCVTの一次巻線N1 と接続されている。負極入力
端子はスイッチSを介して、平滑コンデンサCiA ,C
B の接続点に対して接続される。
【0050】本実施の形態においては、抵抗R3 及びツ
ェナーダイオードZD1 からなる定電圧回路より得られ
る直流低電圧は、図2及び図6の場合と同様に電流共振
型コンバータ用ハイブリッドIC6の動作電源として供
給されると共に、電磁リレーRLの駆動部RD を介し
て、次に述べる電圧検出回路14AのトランジスタQ4
に対して電磁リレー駆動用の動作電源として供給され
る。
【0051】電磁リレーRLは、駆動部RD への通電状
態に応じてスイッチSの開閉が制御される。この電磁リ
レーRLの駆動部RD の通電制御は電圧検出回路14A
によって行われる。
【0052】電圧検出回路14Aにおいては、整流ダイ
オードD5 及び平滑コンデンサC5からなる半波整流回
路が商用交流電源ACに対して接続されて、入力された
交流入力電圧レベルに応じた直流電圧が生成される。こ
の直流電圧のラインと一次側アース間には分圧抵抗
21、R22が直列に接続され、その分圧点にはツェナー
ダイオードZD2 のアノードが接続されている。本実施
の形態の場合には例えばAC150以上の交流入力電圧
が入力された場合に、上記半波整流回路(D5 、C5
の直流電圧を分圧抵抗R21、R22により分圧した電圧値
によりツェナーダイオードZD2 を導通させるように設
定されている。上記ツェナーダイオードZD2 のカソー
ドはトランジスタQ3 のベースと接続される。また、ト
ランジスタQ4 のベースと一次側アース間には、コンデ
ンサC 4 と抵抗R23が並列に接続される。トランジスタ
4 のエミッタは前述した駆動部RD を介するようにし
て、前述した抵抗R3 とツェナーダイオードZD1 から
なる定電圧回路と接続される。なお、駆動部RD に対し
ては逆方向電流を流すためのダイオードD4 が並列に接
続されている。
【0053】上記構成による電圧検出回路14Aの整流
動作の切換えは次のようにして行われる。例えば、AC
100V系としてAC150V以下の交流入力電圧が供
給されている場合、ツェナーダイオードZD2 は導通し
ないことから、トランジスタQ4ではベース電流が抵抗
3 を介して流れるようにされてオン状態となる。これ
により電磁リレーRLのリレー駆動部RD には、エミッ
タ電流が導通する。そして、リレー駆動部RD の励磁作
用によってスイッチSはオン状態とされることになる。
【0054】スイッチSがオンとされると、平滑コンデ
ンサCiA −CiB の接続点とブリッジ整流回路D1A
負極入力端子(高速リカバリ型ダイオードDF3、DF4
接続点)間が導通するが、これにより、図1に示した整
流回路系と等価の倍電圧整流回路が形成されることにな
る。つまり、交流入力電圧VACが正の期間では整流ダイ
オードDF1で整流した商用電源ACを平滑コンデンサC
A に充電して、平滑コンデンサCiA の両端にEiの
レベルの整流平滑電圧を発生し、交流入力電圧VACが負
の期間では整流ダイオードDF1で整流した商用電源AC
を平滑コンデンサCiB に充電して、平滑コンデンサC
A の両端にEiのレベルの整流平滑電圧を発生する。
これにより、直列接続された平滑コンデンサCiA −C
B の両端には2Eiのレベルの整流平滑電圧が得ら
れ、実際には、AC100V系のほぼ2倍に相当する2
00V系の整流平滑電圧が得られることになる。
【0055】これに対して、AC200V系としてAC
150V以上の交流入力電圧が供給されている場合で
は、電圧検出回路14AのツェナーダイオードZD2
導通することにより、トランジスタQ4 のベース電位が
所定以上に引き上げられてベース電流が流れないように
され、トランジスタQ4 をオフとする。このため、トラ
ンジスタQ4 のエミッタ電流は駆動部RD を流れなくな
り、スイッチSはオフ状態とされて、平滑コンデンサC
A −CiB の接続点とブリッジ整流回路D1Aの負極入
力端子間はオープンとなる。この場合には、商用電源A
Cをブリッジ整流回路D1Aの4本の高速リカバリ型ダイ
オード(DF1、DF2、DF3、DF4)により全波整流を行
い、平滑コンデンサCiA −CiB の直列接続に対して
充電をする全波整流平滑動作となる。従って、直列接続
された平滑コンデンサCiA −CiB の両端には交流入
力電圧に対応する200V系の整流平滑電圧が得られる
ことになる。
【0056】このように、本実施の形態ではAC150
V以下(AC100V系)では倍電圧整流動作となり、
AC150V以上(AC200V系)では全波整流動作
となるように切換え制御が行われることによって、入力
された交流入力電圧レベルがAC10V系と200V系
の場合とで共に、200V系の整流平滑電圧が得られる
ことになる。
【0057】本実施の形態の力率改善整流回路14にお
ける電流共振形コンバータの直列共振回路は、一次巻線
1 の一端が直列共振コンデンサC1 を介して、整流ダ
イオードDF1、DF2の接続点に対して接続されている。
これにより、一次巻線N1 に得られた直列共振電流に対
応するスイッチング出力を、直列共振コンデンサC1
静電容量結合を介して整流経路に帰還するようにしてい
る。従って、本実施の形態におけるAC100V系時に
対応する倍電圧整流動作時には、力率改善整流回路14
の力率改善のための回路形態は、図5に示す力率改善整
流回路12の場合と等価となって、同様の作用によって
力率改善が図られることになる。
【0058】また、AC200系時に対応する全波整流
平滑動作時においては、交流入力電圧が正の期間では高
速リカバリ型ダイオードDF2を介する整流出力に対して
スイッチング電圧が重畳され、負の期間では高速リカバ
リ型ダイオードDF2を介する整流出力に対してスイッチ
ング電圧が重畳されて、整流電流をスイッチング周期で
断続するように動作することになる。これにより、図1
の場合と同様の作用によって、直列接続された平滑コン
デンサCiA −CiB の両端電圧よりもAC200Vの
交流入力電圧レベルが低い期間にも整流電流が流れるよ
うにされる結果、交流入力電流の導通角が拡大されて力
率改善が図られることになる。
【0059】また、本実施の形態においては高速リカバ
リ型ダイオードDF1、DF2に対して、それぞれ共振用コ
ンデンサC2 、C2 が並列に接続されているが、この場
合にも共振用コンデンサC2 、C2 は、先の各実施の形
態と同様の作用を有しており、軽負荷時において直列接
続された平滑コンデンサCiA −CiB の両端電圧が上
昇するのを抑制する。
【0060】このように力率改善整流回路14を構成し
た場合には、AC100V系とAC200V系とで共用
可能な力率改善コンバータ回路を形成することが可能と
されるとともに、先の各実施の形態と同様にMOS−F
ETのスイッチングトランジスタを用いることにより、
製造工程の簡略化及び回路サイズの小型/軽量化を図る
ことが可能とされる。なお、電磁リレーRLなどの代わ
りにトライアックをはじめとする半導体スイッチなどを
用いることも可能とされる。
【0061】図8は、本発明の第6の実施の形態として
の力率改善コンバータ回路を備えた電源回路の構成例を
示す回路図とされ、図1、図5及び図10と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の力
率改善コンバータ回路としては、例えば交流入力電圧A
C100V系又はAC200系の単レンジに対応するも
のとされる。この図に示す力率改善コンバータ部15に
おいては、これまでの実施の形態と同様にして、ハーフ
ブリッジ結合されたMOS−FETのスイッチング素子
1、Q2 が備えられるが、その駆動回路系としては自
励発振回路が備えられて、自励式によりスイッチングを
行う電流共振形コンバータとされている。
【0062】このため、本実施の形態においてはスイッ
チング素子Q1 、Q2 を駆動すると共にそのスイッチン
グ周波数を可変制御する制御トランスPRTが備えられ
る。この場合制御トランスPRTは、互いに逆極性とな
るように巻装された駆動巻線LB1,LB2、駆動巻線LB1
を巻き上げて形成される検出巻線ND 、及びこれら各巻
線に対して、その巻装方向が直交するように巻装される
制御巻線NC が備えられて構成される。駆動巻線LB1
一端は、ゲート抵抗R4Aを介してスイッチング素子Q1
のゲートと接続され、その他端はスイッチング出力点と
接続される。また、駆動巻線LB1に対して並列にコンデ
ンサCg1 が挿入され自励発振用の共振回路が形成され
る。スイッチング素子Q1 のゲート−ソース間に対して
は抵抗R5Aが挿入されている。また、駆動巻線LB2の一
端は、ゲート抵抗R4Bを介してスイッチング素子Q1
ゲートと接続され、その他端はスイッチング出力点と接
続される。また、駆動巻線LB2に対して並列にコンデン
サCg2 が挿入され、自励発振用の共振回路が形成され
る。スイッチング素子Q2 のゲート−ソース間に対して
は抵抗R5Bが挿入される。なお、駆動巻線LB1とコンデ
ンサCg1 により設定されるスイッチング周波数fs
は、 fs=1/{2π(LB1・CG1/2 } で求められる。駆動巻線LB2とコンデンサCg2 により
設定されるスイッチング周波数も同様にして求められ
る。
【0063】この場合、コンバータトランスCVTの一
次巻線N1 は、直列共振コンデンサC1 と共に直列共振
回路を形成すると共に、一次巻線N1 の一端が巻線ND
を介してスイッチング出力点と接続され、他端が直列共
振コンデンサC1 を介して整流ダイオードD2 のアノー
ドに接続される。また起動回路9は、整流平滑ラインに
得られた電圧を入力して起動用の駆動信号としてとして
スイッチング素子Q2 のゲートに印加するようにされ
る。
【0064】このような構成による力率改善コンバータ
部15では、例えば商用交流電源ACが投入されると、
起動回路9からスイッチング素子Q2 のゲートに対して
起動用の駆動信号が印加され、先ずローサイドのスイッ
チング素子Q2 がオンとなるものとされる。以降は、図
10にて説明したスイッチング動作に準ずるようにし
て、駆動巻線LB1とコンデンサCg1 、及び駆動巻線L
B2とコンデンサCg2 により設定されるスイッチング周
波数により、スイッチング素子Q1 、Q2 が交互にオン
/オフとなる自励式のスイッチング動作が行われること
になる。また、このスイッチング動作に基づく力率改善
動作は図1にて説明した場合と同様となる。
【0065】また、本実施の形態では図10の場合と同
様に、交流入力電圧の変化に応じて制御トランスPRT
の制御巻線NC に供給すべき制御電流IC の電流レベル
を可変して、駆動巻線LB1,LB2のインダクタンスを可
変制御するようにしている。これによって交流入力電圧
の上昇に応じてスイッチング周波数を上昇させて、交流
入力電圧の変化に対して力率がほぼ一定となるように制
御される。
【0066】図9は、本発明の第7の実施の形態として
の力率改善コンバータ回路を備えた電源回路を示す回路
図とされ、図1、図2及び図5と同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。この図に示す力率改善整流回
路16は、図5の実施の形態に示した倍電圧整流回路、
図2に示した磁気結合トランスMCTによる力率改善方
式、及び図1に示した共振電源用コントロールIC5及
びコンバータドライブトランスCDTを備えた、他励式
によるスイッチング素子のスイッチング駆動方式を組み
合わせたものとされるが、本実施の形態の場合には4つ
のMOS−FETのスイッチング素子Q1 ,Q2 ,Q
3 ,Q4 を備え、これらのスイッチング素子をフルブリ
ッジ結合して構成される。
【0067】この場合には、それぞれハーフブリッジ結
合されたスイッチング素子Q1 ,Q2 の組と、スイッチ
ング素子Q3 ,Q4 の組を図のように設けることで、フ
ルブリッジ結合が形成される。また、スイッチング素子
3 、Q4 の駆動回路系として設けられる、各素子(N
B3,Rg3 ,Cg3 ,CC3及びNB4,Rg4 ,Cg4
C4)の接続形態は、スイッチング素子Q1 、Q2 に設
けられた駆動回路系の素子と同様とされる。また、この
ようなフルブリッジ結合の場合、例えば、直列共振回路
としては磁気結合トランスMCTの一次巻線N1 の一端
が、スイッチング素子Q1 ,Q2 のソース−ドレインの
接続点と接続され、その他端は直列共振コンデンサC1
を介して、スイッチング素子Q3 ,Q4 のソース−ドレ
インの接続点に対して接続されて、スイッチング素子Q
1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 のスイッチング出力が供給され
る。
【0068】上記のようにフルブリッジ結合タイプとさ
れる場合、コンバータドライブトランスCDTには、ス
イッチング素子Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 に対応する4つ
の駆動巻線NB1〜NB4が備えられることになる。そし
て、共振電源用コントロールIC5からスイッチング周
波数に対応する交番パルスが巻線ND に印加されること
により、例えばスイッチング素子Q1 、Q4 の組と、ス
イッチング素子Q2 、Q3 の組が交互にオン/オフする
ようにしてスイッチング動作を行うようにされる。そし
て、本実施の形態の力率改善動作としては、上記フルブ
リッジ結合されたスイッチング素子Q1 〜Q4 のスイッ
チング出力が、磁気結合トランスMCTの一次巻線N1
に供給されることで、以降は図2にて説明したと同様の
作用によって行われることになる。本実施の形態のよう
な構成の場合、これまで説明してきた実施の形態と同様
の効果を有することができると共に、倍電圧整流回路系
を備えると共にフルブリッジ結合方式を採ることによっ
て、例えば交流入力電圧AC100V系で重負荷の条件
に対応する力率改善コンバータ回路を得ることができ
る。
【0069】なお、本発明はこれまで説明してした上記
各実施の形態の回路構成に限定されるものではなく、例
えば上記各実施の形態として示した以外の、力率改善コ
ンバータとしてのハーフブリッジ/フルブリッジ結合方
式、整流方式、及び力率改善方式の組み合わせによっ
て、本発明としての力率改善コンバータ回路を構成する
ことが可能である。また、スイッチング素子としてはM
OS−FETのほかに、IGBT(Insurated Gate Bipo
lar Transister) やSIT(Static Induction Transist
er) を採用しても、バイポーラトランジスタを用いる場
合のような電流増幅率hFE、蓄積時間Ts、及び下降時
間Tfの問題を回避することができる。また、上記各実
施の形態に示すスイッチング電源部1としては、PWM
方式によるフライバックコンバータあるいはフォワード
コンバータ等のほか、RCC(リンギングチョークコン
バータ)をはじめとする他の方式による各種タイプのス
イッチングコンバータが用いられても構わないことはい
うまでもないが、スイッチング動作の電流波形もしくは
電圧波形が矩形波となるスイッチングコンバータが接続
される場合に適用して好適とされる。また、先に本出願
人により上記各実施の形態に示す回路構成以外で、電流
共振形コンバータのスイッチング出力を整流電流経路に
帰還することにより力率改善を図るスイッチング電源回
路が各種提案されているが、これらの発明の構成を本発
明の力率改善コンバータ回路の構成として適用すること
も可能とされる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電流共振
形コンバータによりスイッチング出力を整流電流経路に
重畳するようにして力率改善を図る力率改善コンバータ
において、スイッチング素子として、バイポーラトラン
ジスタの代わりに、MOS−FETなどの電圧制御型の
トランジスタを用いることで、電流増幅率hFE、蓄積時
間Tsのばらつきによる部品選別管理の必要が無くなる
ことから、製造工程上の部品管理が簡略化されて製造能
率の向上が図られる。また、蓄積時間Ts及び下降時間
tfの問題が解消されるため、スイッチング周波数を高
く設定することが可能となり、これによって、回路の小
型/軽量化を図ることができる。また、電圧制御型のス
イッチング素子とこれらスイッチング素子を直接駆動す
る駆動回路系を含んで構成されるハイブリッドICを用
いることで、複数の機能回路部が1チップ化されると共
に、スイッチング素子を駆動するためのコンバータトラ
ンス等を省略することが可能となり、これによっても回
路の小型/軽量化が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての力率改善コ
ンバータ回路を備えたスイッチング電源回路の構成を示
す回路図である。
【図2】第2の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図3】電流共振形コンバータ用ハイブリッドICの内
部構成を示すブロック図である。
【図4】電流共振形コンバータ用ハイブリッドICの端
子機能を示す説明図である。
【図5】第3の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図6】第4の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図7】第5の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図8】第6の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図9】第7の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図10】先行技術としての力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 スイッチング電源部、2 制御回路、3 発振回
路、4 ドライブ回路、5 共振電源用コントロールI
C、6 電流共振形コンバータ用ハイブリッドIC、7
発振・ドライブ回路、8 スタート回路、9 起動回
路、10,11,15 力率改善コンバータ回路、1
2,13,14,16 力率改善整流回路、D1 ,D1A
ブリッジ整流回路、Ci,CiA ,CiB 平滑コン
デンサ、CVT コンバータトランス、CDT コンバ
ータドライブトランス、Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 スイ
ッチング素子、C1 直列共振コンデンサ、N1 一次
巻線、MCT 磁気結合トランス、LN フィルタチョ
ークコイル、CN フィルタコンデンサ、C2 共振用
コンデンサ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御型のトランジスタがスイッチン
    グ素子として用いられ、整流平滑電圧を動作電源として
    スイッチング動作を行うスイッチング手段と、直列共振
    コンデンサ及び直列共振巻線により形成され、上記スイ
    ッチング手段のスイッチング出力が供給される直列共振
    回路とを備えた電流共振形コンバータと、 上記直列共振回路から整流電流経路に対して帰還された
    スイッチング出力に基づいて力率改善を図るようにされ
    た力率改善手段と、 を備えて構成される力率改善コンバータ回路。
  2. 【請求項2】 上記電圧制御型のトランジスタとして、
    MOS形電界効果トランジスタが用いられることを特徴
    とする請求項1に記載の力率改善コンバータ回路。
  3. 【請求項3】 上記力率改善手段は、 整流回路の出力に対して設けられるフィルタチョーク及
    びフィルタコンデンサからなるノーマルモードのローパ
    スフィルタと、 整流回路の整流電流経路に直列に挿入される高速リカバ
    リ型整流素子と、 少なくとも上記直列共振巻線が巻装されるコンバータト
    ランスとを備え、 上記直列共振回路は、上記直列共振巻線に得られたスイ
    ッチング出力を上記直列共振コンデンサの静電容量結合
    を介して整流電流経路に対して印加するようにして設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の力率改善
    コンバータ回路。
  4. 【請求項4】 上記力率改善手段は、 整流回路の出力に対して設けられるフィルタチョーク及
    びフィルタコンデンサからなるノーマルモードのローパ
    スフィルタと、 整流回路の整流電流経路に直列に挿入される高速リカバ
    リ型整流素子と、 少なくとも、上記直列共振巻線と、整流電流経路に直列
    に挿入される重畳巻線とを互いに磁気的に密結合して形
    成される磁気結合トランスを備えて構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の力率改善コンバータ回
    路。
  5. 【請求項5】 上記スイッチング手段の一部あるいはす
    べてが、1チップの集積回路として構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の力率改善コンバータ回
    路。
  6. 【請求項6】 上記スイッチング手段は、自励発振によ
    りスイッチング素子を駆動する自励発振回路を備えると
    共に、 入力される交流入力電圧レベルに応じて上記自励発振回
    路の発振周波数を可変制御することにより、交流入力電
    圧レベルの変化に対して、力率がほぼ一定となるように
    制御を行う力率制御手段を備えて構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の力率改善コンバータ回路。
  7. 【請求項7】 商用電源を倍電圧整流して入力された交
    流入力電圧レベルの略2倍に対応する整流平滑電圧を生
    成する倍電圧整流回路と、 電圧制御型のトランジスタがスイッチング素子として用
    いられ、上記整流平滑電圧を動作電源としてスイッチン
    グ動作を行うスイッチング手段と、直列共振コンデンサ
    及び直列共振巻線により形成され、上記スイッチング手
    段のスイッチング出力が供給される直列共振回路とを備
    えた電流共振形コンバータと、 上記直列共振回路から整流電流経路に対して帰還された
    スイッチング出力に基づいて力率改善を図るようにされ
    た力率改善手段と、 を備えて構成される力率改善コンバータ回路。
  8. 【請求項8】 上記電圧制御型のトランジスタとして、
    MOS形電界効果トランジスタが用いられることを特徴
    とする請求項7に記載の力率改善コンバータ回路。
  9. 【請求項9】 上記力率改善手段は、 上記倍電圧整流回路を形成する整流素子を高速リカバリ
    型とすると共に、 商用電源に対して設けられるフィルタチョーク及びフィ
    ルタコンデンサからなるノーマルモードのローパスフィ
    ルタと、 少なくとも上記直列共振巻線が巻装されるコンバータト
    ランスとを備え、 上記直列共振回路は、上記直列共振巻線に得られたスイ
    ッチング出力を上記直列共振コンデンサの静電容量結合
    を介して整流電流経路に対して印加するようにして設け
    られていることを特徴とする請求項7に記載の力率改善
    コンバータ回路。
  10. 【請求項10】 上記力率改善手段は、 上記倍電圧整流回路を形成する整流素子を高速リカバリ
    型とすると共に、 商用電源に対して設けられるフィルタチョーク及びフィ
    ルタコンデンサからなるノーマルモードのローパスフィ
    ルタと、 少なくとも、上記直列共振巻線と、整流電流経路に直列
    に挿入される重畳巻線とを互いに磁気的に密結合して形
    成される磁気結合トランスを備えて構成されていること
    を特徴とする請求項7に記載の力率改善コンバータ回
    路。
  11. 【請求項11】 上記スイッチング手段の一部あるいは
    すべてが、1チップの集積回路として構成されているこ
    とを特徴とする請求項7に記載の力率改善コンバータ回
    路。
  12. 【請求項12】 4本のスイッチング素子が備えられ、
    これら4本のスイッチング素子がフルブリッジ結合され
    ていることを特徴とする請求項7に記載の力率改善コン
    バータ回路。
  13. 【請求項13】 商用電源に入力される交流入力電圧レ
    ベルに基づいて、交流入力電圧レベルの略2倍に対応す
    る整流平滑電圧を生成する倍電圧整流回路と、交流入力
    電圧レベルに対応する整流平滑電圧を生成する全波整流
    回路との切換えが可能とされた整流手段と、 電圧制御型のトランジスタがスイッチング素子として用
    いられ、上記整流平滑電圧を動作電源としてスイッチン
    グ動作を行うスイッチング手段と、直列共振コンデンサ
    及び直列共振巻線により形成され、上記スイッチング手
    段のスイッチング出力が供給される直列共振回路とを備
    えた電流共振形コンバータと、 上記直列共振回路から整流電流経路に対して帰還された
    スイッチング出力に基づいて力率改善を図るようにされ
    た力率改善手段と、 を備えて構成される力率改善コンバータ回路。
  14. 【請求項14】 上記電圧制御型のトランジスタとし
    て、MOS形電界効果トランジスタが用いられることを
    特徴とする請求項13に記載の力率改善コンバータ回
    路。
  15. 【請求項15】 上記力率改善手段は、 上記整流手段を形成する整流素子を高速リカバリ型とす
    ると共に、 商用電源に対して設けられるフィルタチョーク及びフィ
    ルタコンデンサからなるノーマルモードのローパスフィ
    ルタと、 少なくとも上記直列共振巻線が巻装されるコンバータト
    ランスとを備え、 上記直列共振回路は、上記直列共振巻線に得られたスイ
    ッチング出力を上記直列共振コンデンサの静電容量結合
    を介して整流電流経路に対して印加するようにして設け
    られていることを特徴とする請求項13に記載の力率改
    善コンバータ回路。
  16. 【請求項16】 上記スイッチング手段の一部あるいは
    すべてが、1チップの集積回路として構成されているこ
    とを特徴とする請求項13に記載の力率改善コンバータ
    回路。
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CN109348604A (zh) * 2018-11-23 2019-02-15 肇庆三雄极光照明有限公司 一种恒功率控制电路的金卤灯镇流器
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