JPH09249634A - ジシクロヘキシルカルボジイミドの製造方法 - Google Patents

ジシクロヘキシルカルボジイミドの製造方法

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JPH09249634A
JPH09249634A JP8084505A JP8450596A JPH09249634A JP H09249634 A JPH09249634 A JP H09249634A JP 8084505 A JP8084505 A JP 8084505A JP 8450596 A JP8450596 A JP 8450596A JP H09249634 A JPH09249634 A JP H09249634A
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chi
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靖雄 今城
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武 山根
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Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はシクロヘキシルイソシアネート(C
HI)を原料に、触媒としてTi(OR)4で表せる化
合物の1種類または2種類以上の混合物を使用し、高純
度のジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を合成
する方法に関する。 【解決手段】 (1)シクロヘキシルイソシアネート
(CHI)を、CHIに対して0.1〜10重量%のT
i(OR)4(但し、Rは炭素数10以下の脂肪族、脂
環族、芳香族のいずれでもよい。)の存在下、100〜
170℃で3〜15時間、脱CO2反応を行い、得られ
るTi(OR)4を残存するジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCC)に、水又は高沸点のアルコールを加
え、0〜100℃で1〜3時間反応させることによって
Ti(OR)4を分解させ、次いで蒸留によってDCC
を単離精製することを特徴とするDCCの製造方法。 (2)10〜60℃で1〜3時間反応させることによっ
てTi(OR)4を分解させることを特徴とする(1)
記載の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシクロヘキシルイソ
シアネート(CHI)を原料に、触媒としてTi(O
R)4で表せる化合物の1種類または2種類以上の混合
物を使用し、高純度のジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)を合成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DCCは脱水剤、反応試剤などとして近
年重要性を増しつつあり、その合成には色々な方法が提
案されている。
【0003】例えばジシクロヘキシルチオ尿素を塩化シ
アヌルとアルカリで処理する方法(特公昭50―132
48号公報)、ジシクロヘキシル尿素をオキシ塩化リン
とピリジン塩基で処理する方法(特開昭60―1666
52号公報)、ジシクロヘキシル尿素をp―トルエンス
ルホニルクロライドとピリジンで処理する方法(米国特
許第2,797,240号)が報告されているが、これ
らの方法はいずれもチオ尿素あるいは尿素を脱水もしく
は脱硫してDCCを得るため、反応が数段階必要であ
り、収率も低くなり、副生成物も数多くできるため、大
量にDCCを合成する場合、不適当である。
【0004】また従来よりCHIの脱二酸化炭素を伴う
縮合反応によりDCCを得る方法の縮合触媒としてタン
グステンおよびバナジュウムの酸化物、塩化物の使用が
知られているが(特開昭54―66656)、この触媒
は、活性が非常に低く、縮合反応に時間を要し、効率的
でない。
【0005】また、米国特許第3,345,407およ
び3,502,722記載のナトリウム、リチウム、カ
リウム等の金属触媒も活性が不十分なため、DCCの合
成には不向きである。
【0006】イソシアネートの縮合反応のための高活性
な触媒として、特開平7―17990記載の3―メチル
―1―フェニルフォスフォレン―1―オキシドのような
フォスフォレンオキシド類をあげる事ができるが、この
ような有機燐系触媒を使用し縮合反応した場合、縮合反
応後、DCCを蒸留により単離する際、沸点がDCCと
近いため、触媒がppmオーダーで不純物としてDCC
に混入してしまい、高純度のDCCを得る事ができな
い。
【0007】Ti(OR)4触媒を用いイソシアネート
をカルボジイミド化させることは知られている(USP
3,426,025)。しかしこの方法では、DCCの
精製として単に蒸留手段を用いているため、Rが10以
下の触媒は沸点がDCCに比較的近いため、触媒が蒸留
の際DCCの留分に混入してきてしまい、得られたDC
C中の触媒を1ppm以下にする事は困難で、高純度D
CCを得る方法は示されていない。また、Rが11以上
のものは一般的に入手が困難で、また、分子量(チタン
当量:分子量をチタンで割った値)が大きくなるため、
単位重量あたりの活性が低くなり、さらに立体障害も大
きくなるためイソシアネートをカルボジイミド化させる
反応に非常に時間がかかり不利である(活性(カルボジ
イミド化反応)に関与するのはTi―O結合である)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決するためになされたもので、CHIを出発原料とし
て、DCC中の触媒残量が1ppm以下である高純度の
DCCを製造するための方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を行った結果、下記反応式
(1)に示すように、CHIの脱二酸化炭素を伴う縮合
反応によりDCCを製造する場合、
【0010】
【化1】
【0011】触媒として、Ti(OR)4(Rは炭素数
10以下の脂肪族、脂環族、芳香族のいずれでもよ
い。)を用いることにより高純度のDCCを得る事を見
出した。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明をさらに詳しく説明す
ると、本発明のDCCの製造方法は、CHIを触媒の存
在下で縮合させるもので、これによりCHIの脱二酸化
炭素によりDCCが得られ、得られたDCCに水又は高
級アルコール等を加え触媒とDCCの系を処理してから
蒸留し、高純度のDCCが得られるものである。
【0013】上記CHIの縮合反応は反応時間を短縮で
きるので通常無溶媒で行う事が好ましいが、必要によっ
ては沸点が縮合反応以上であり、イソシアネート基又は
カルボジイミド基又は触媒と反応することのない溶媒、
例えば3―メチル3―メトキシブチルアセテート、トリ
エチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレン
グリコールジメチルエーテル、N―メチル―2―ピロリ
ドン、メトキシブチルアセテート等の溶媒を用いること
ができる。
【0014】縮合反応条件は適宜選択されるが、触媒の
存在下、100℃〜170℃が好ましく、特に好ましく
は150〜170℃である。また、反応時間は通常3〜
15時間である。
【0015】触媒の使用量は、原料のCHIに対して
0.1〜50重量%、特に0.3〜20重量%である事
が望ましい。
【0016】触媒として用いるTi(OR)4のRは脂
肪族、脂環族、芳香族のいずれでもよいが、炭素数が1
0以下のものが、好適に用いられる。
【0017】しかし、Rの炭素数が5を越えるのものは
沸点がDCCよりかなり高いため、蒸留によりある程度
DCCが単離できるが、炭素数が5以下の触媒は沸点が
DCCと近いため蒸留によってDCCは高純度に単離で
きない。
【0018】本発明において、DCC中に残存する触媒
を1ppm以下とするよう高純度化するために、後処理
として、不活性な親水性の低沸点溶媒、例えばTHF、
アセトン等に合成したDCCを溶解させ、さらに水を加
え、0℃〜100℃、好ましくは10℃〜60℃で1〜
3時間ほど反応させる事により触媒は下記の反応(2)
により無機の酸化物と低沸点のアルコールに加水分解さ
れ、それを蒸留すれば、触媒の無機の酸化物は系内に残
留物として、アルコールは使用した溶媒と共に初留分と
して得られ、高純度のDCCは、次の留分として得る事
ができる。
【0019】低沸点溶媒の使用は必須ではないが、DC
Cは水不溶性なので、DCCを溶かす溶媒を混合して処
理の効率を向上させることは好ましいことである。
【0020】使用できる低沸点溶媒はDCCに不活性
で、DCCから蒸留により分離できる低沸点溶媒で、親
水性の溶媒であればよくたとえばTHFのようなエーテ
ル、アセトンの様なケトン、メタノール、エタノール、
IPAの様なアルコール、及びDMF(ジメチルホルム
アミド)、DMAC(ジメチルアセトアミド)などでも
良い。
【0021】
【化2】 Ti(OR)4+2H2O→TiO2+4ROH (2)
【0022】使用する低沸点溶媒量は何ら制限するもの
ではないが、経済的理由から好ましくはDCCの0.1
〜20倍重量で使用出来る。また使用する水の量は上記
反応式(2)のような触媒とのモル比すなわち触媒の2
倍モル以上であれば可能である。
【0023】また上限は特に制限するものではないが、
過剰な水は後に蒸留により分離しなければならないの
で、その点から触媒の100倍モル程度を上限にするの
が好ましい。
【0024】また、水の替わりに触媒と反応する高沸点
アルコール類を0℃〜100℃、好ましくは10℃〜6
0℃で1〜3時間ほど反応させ触媒の炭素数の低いRは
反応させた高沸点アルコールのXと全部、または一部を
下記の反応式(3)に従い反応置換させ、Rは低沸点の
R―OHとして容易にDCCより単離する事ができる。
また、触媒のTiはRがXに置換されたため沸点が上昇
し、DCCと蒸留により簡単に分離できる。
【0025】
【化3】 Ti(OR)4+4XOH→Ti(OX)4+4ROH (3)
【0026】使用するアルコール量は何ら制限するもの
ではないが、経済的理由から好ましくは触媒の4〜10
0倍重量で、更に好ましくは10〜50倍重量で使用出
来る。
【0027】また、高沸点アルコールとして多官能アル
コールを使用すると下記反応式(4)のように触媒のT
iは互いに架橋しあい、沸点が上昇し、また触媒のRは
ROHとして、DCCと簡単に分離することができる。
【0028】
【化4】 Ti(OR)4+HOYOH→―Ti―OY―Ti―+ROH (4)
【0029】チタン触媒を処理するための高沸点アルコ
ールとしては、炭素数6以上の単官能のものたとえばヘ
キサノール、2―エチレンヘキサノール、ヘプタノー
ル、オクタノール、ノナノール、デカノール、(ポリ)
エチレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、
(ポリ)テトラメチレングリコール、(ポリ)ペンタメ
チレングリコール、(ポリ)ヘキサメチレングリコー
ル、1、2―プロパンジオール、1、3―プロパンジオ
ール、1、3―ブタンジオール、1、4―ブタンジオー
ル、1、5―ペンタンジオール、3―メチル―1、5―
ペンタンジオール、1、8―オクタンジオール、1、1
0―デカンジオール、水添ビスフェノールA、ネオペン
チルグリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオー
ル、オクタンジオール、1、4―ブチンジオール、ビス
フェノールA、AFおよびS、およびそのハロゲン誘導
体、フェノール、ジヒドロキシルベンゼン、グレゾー
ル、ニトロフェノール、等のフェノール誘導体、ビス
(2―ヒドロキシルエチル)ハイドロキノン、多官能の
アルコールとしてはグリセリン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ソ
ルビトール、1、2、6―ヘキサントリオール、1、
2、4―ブタントリオール、トリス(2―ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレートトリス(2―ヒドロキシルメチ
ル)イソシアヌレート、テトラメチロールシクロヘキサ
ン、マンニトール、ズルシトール、スークロース、ジグ
リセリン、ジペンタエリスリトール、および上記グリコ
ールと二塩基酸とから得られる高分子ポリオールおよび
環状エステルおよびエーテル化合物を開環重合して得ら
れるポリオール、そのたポリカーボネートポリオール
類、ポリブタジエングリコール類、ビスフェノールAに
酸化エチレン、または酸化プロピレンを付加して得られ
るグリコール類、フェノール樹脂、フラン重合体、など
が使用できる。
【0030】DCCが得られた後、触媒を回収する場合
は、一旦蒸留するが、これは本発明において必須の工程
ではない。
【0031】以下実施例により説明する。
【0032】
【実施例1】200mlのなす型フラスコに100gの
シクロヘキシルイソシアネートとチタン酸テトラn―ブ
チル2gを加え、170℃で6時間反応させた。
【0033】触媒を回収するために得られた黄色の液体
を減圧蒸留し、130℃〜135℃/4〜5mmHgの
留分で得られたものに低沸点溶媒としてアセトン100
gと水4gを加え、40℃で2時間撹拌し触媒を処理
し、得られた溶液から減圧蒸留により溶媒と、残存する
水を除去し、130℃〜135℃/4〜5mmHgの留
分としてDCCを収率98%で得た。ここで得られたD
CC中のチタン原子をICP発光分析により測定した結
果、チタン触媒は0.1ppm以下で検出されなかっ
た。
【0034】
【実施例2〜16】実施例1の触媒、処理溶媒を変え、
同様に反応を行なった。反応条件と残存チタン触媒の分
析結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【実施例17】200mlのなす型フラスコに100g
のシクロヘキシルイソシアネートとチタン酸テトラn―
ブチル2gを加え、170℃で6時間反応させた。
【0037】触媒を回収するために、得られた黄色の液
体を減圧蒸留し、130℃〜135℃/4〜5mmHg
の留分として得られた物に高沸点アルコールとしてポリ
エチレングリコール平均分子量1000を10g加え、
60℃で2時間撹拌し触媒を処理し、再び減圧蒸留によ
り溶液を除去し、130℃〜135℃/4〜5mmHg
でDCCを収率96%で得た。ここで得られたDCC中
のチタン原子をICP発光分析により測定した結果、チ
タン触媒は0.1ppm以下で検出されなかった。
【0038】
【実施例20〜31】実施例19の触媒、高沸点アルコ
ールを変え、同様に反応を行なった。反応条件と残存チ
タン触媒の分析結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】
【比較例1〜3】DCC反応混合物を処理溶媒で処理す
ることなく、DCCの蒸留を試みたが、留分のDCC中
にはチタン触媒が高濃度に含有されていた。結果を表3
に示す。
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】本発明により残存触媒量を1ppm以下
に出来た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロヘキシルイソシアネート(CH
    I)を、CHIに対して0.1〜10重量%のTi(O
    R)4(但し、Rは炭素数10以下の脂肪族、脂環族、
    芳香族のいずれでもよい。)の存在下、100〜170
    ℃で3〜15時間、脱CO2反応を行い、得られるTi
    (OR)4を残存するジシクロヘキシルカルボジイミド
    (DCC)に、水又は高沸点のアルコールを加え、0〜
    100℃で1〜3時間反応させることによってTi(O
    R)4を分解させ、次いで蒸留によってDCCを単離精
    製することを特徴とするDCCの製造方法。
  2. 【請求項2】 10〜60℃で1〜3時間反応させるこ
    とによってTi(OR)4を分解させることを特徴とす
    る請求項1記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015531814A (ja) * 2012-09-19 2015-11-05 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se ポリカルボジイミドの精製方法

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