JPH09255961A - 難燃剤及びその製造方法 - Google Patents

難燃剤及びその製造方法

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JPH09255961A
JPH09255961A JP9307296A JP9307296A JPH09255961A JP H09255961 A JPH09255961 A JP H09255961A JP 9307296 A JP9307296 A JP 9307296A JP 9307296 A JP9307296 A JP 9307296A JP H09255961 A JPH09255961 A JP H09255961A
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JP
Japan
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sulfamate
flame retardant
reaction
dicyandiamide
melt
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JP9307296A
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Ryoji Takahashi
良次 高橋
Chikashi Fukumura
▲ちかし▼ 福村
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JNC Corp
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ホルマリンを使用すること無く、
熱安定性に優れ、高濃度でも安定な水溶液として使用で
きるセルロース系材料用難燃剤を提供すること。 【解決手段】 ジシアンジアミドとスルファミン酸アン
モニュウムとのモル比1:0.9〜1.1の混合物を、
アンモニアの存在下に反応温度100〜140℃で溶融
反応させて得られる生成物を、この生成物とスルファミ
ン酸グアニジン(SG)と重量比が90:10〜10:
90の範囲の混合物としたセルロ−ス系材料用難燃剤、
及び、ジシアンジアミドとスルファミン酸アンモニウム
とをモル比1.0:0.9〜1.0:1.1の範囲の混
合物とし、アンモニアの存在下に反応温度100〜14
0℃で溶融反応させるにあたり、反応の媒体として、予
め製造したスルファミン酸塩の溶融物を使用することを
特徴とするセルロース系材料用難燃剤の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙等のセルロース系
材料に用いるの難燃剤に関する。更に詳しくは難燃性及
び熱安定性の双方に優れた難燃紙が得られる紙用難燃剤
に関する。
【0002】
【背景技術】紙等のセルロース系材料用の難燃剤として
従来から防炎性に優れたスルファミン酸、リン酸、硫酸
等のグアニジン塩が広く用いられている。これらの難燃
剤を使用して加工された難燃紙は主として壁紙等の建築
材料に用いられている。これら難燃剤に要求される性能
としては、難燃紙を建築材料に加工するための加熱工程
での紙に対する熱安定性(以下熱安定性という)に優れ
ていることが特に重要である。一方これらの難燃剤は水
溶液として使用される場合が多く難燃紙生産における省
エネルギーの観点から、又難燃剤の貯蔵や運送の観点か
ら、50%以上の高濃度で安定な溶液であることが求め
られている。グアニジン塩の中では従来からスルファミ
ン酸グアニジンが多く使用されているが、通常の製法、
例えば化学量論的なモル比で溶融反応を行って得られる
ものは、再結晶による精製を行ったものであっても、紙
に付着させ加熱した場合熱変色が生じる。この熱変色防
止のため多くの方法が提案されている。例へば、 ジシアンジアミドとスルファミン酸アンモニュウム
とをモル比1:1.4〜1:1.8の割合で反応させる
方法(特開昭50−129523号)、 市販級スルファミン酸グアニジンとジシアンジアミ
ドとを単に混合するだけの方法(特開昭51−5659
8号)、 ジシアンジアミド(Dd)とスルファミン酸アンモ
ニュウム(SA)とを多量のアンモニアガスを通気しな
がら溶融反応させる方法(特開昭57−38762
号)、 アンモニア加圧下でジシアンジアミド(Dd)とス
ルファミン酸アンモニュウム(SA)とを反応させる方
法(特開 昭60−48962号) スルファミン酸グアニジンにアルカリを添加して紙
の着色を防ぐ方法(特開昭56−115380号)等を
例示できる。
【0003】これらの方法はいずれも難燃紙の熱変色の
防止には有効であるが、もう一方のニーズである高濃度
で安定な水溶液は得られない。即ち、の方法では、ジ
シアンジアミドを過剰に使用して高温でグアニジン化反
応を行うので、過剰に存在するジシアンジアミドが水に
不溶の縮合物となり、均一な高濃度水溶液を得ることは
出来ない。の方法は、スルファミン酸グアニジンを使
用する時点でジシアンジアミドを添加する方法である
が、ジシアンジアミドの水への溶解度は低く(0℃:
1.3%、15℃:2.5%)、十分な熱安定性を得ら
れるだけ添加するには、スルファミン酸グアニジン溶液
の濃度を大きく低下させなければならない。及びの
方法は、いずれもアンモニア存在下でスルファミン酸塩
を製造する方法であり、熱安定性を損なう不純物の生成
を抑制し熱安定性の優れた難燃剤が得られるが、スルフ
ァミン酸グアニジンの純分が高く結晶性に優れているの
で、難燃剤の溶解度もスルファミン酸グアニジン自身の
溶解度(0℃:35%、20℃:50%)に近ずき、安
定な水溶液として使用できる上限濃度は40%程度にす
ぎない。のアルカリを添加する方法のほか、熱安定性
を改良するために種々の添加剤を加える方法があるが、
いずれも難燃剤の主成分はスルファミン酸グアニジンで
あるので、安定な水溶液として使用できる上限濃度は4
0%程度とせざるを得ない。これらの問題を解決するた
めに最も効果的な方法として、スルファミン酸グアニジ
ンにホルマリンを反応させたものを用いる方法がある。
この場合、スルファミン酸グアニジンに対して数%程度
のホルマリンを反応させるだけで、50%以上の高濃度
でも安定な水溶液が得られ、又熱安定性に於いても優れ
た物となる。しかしながら、こホルマリン法では難燃紙
の製造時やその加工時に有害なホルマリンが遊離すると
いう大きな問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セルロース
系材料用難燃剤の上記の現状に鑑み、ホルマリンを使用
すること無く、熱安定性に優れ、高濃度でも安定な水溶
液として使用できる難燃剤を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべくビグアニド塩に着目し種々検討を行っ
た。ジシアンジアミドと強酸のアンモニュウム塩とを等
モル反応させてビグアニド塩が得られることは古くから
知られている。杉野:日化誌、60巻、351(193
8)、及び、杉野,小川:電気化学、6巻,292(1
938)によれば、ジシアンジアミドと硝酸アンモニウ
ムとの等モル混合物を油浴中で加熱溶融し120℃で2
時間反応させてビグアニドの硝酸塩を製造している。又
ビグアニドの硫酸塩を、ジシアンジアミドと硫酸アンモ
ニウムを等モルで共融(175℃)し、5分間反応させ
て製造している。しかしながら、ビグアニドのスルファ
ミン酸塩については文献上に記述がない。本発明者等
は、ジシアンジアミドとスルファミン酸アンモニウムと
の等モル混合物を反応させてビグアニド塩を製造するこ
とを試みた。ここで得られた生成物とスルファミン酸グ
アニジンとの混合物は熱安定性及び水に対する溶解性が
極めて優れ、又高濃度でも安定な水溶液が得られること
を見出し本発明に至った。スルファミン酸とビグアニド
塩は式(1)で表され、それ自体難燃性を有しており、
また、塩基性成分を多く有していることから熱安定性に
優れていると思われる。さらに、ビグアニドは二酸塩基
であるので、無機酸との塩は水溶液として極めて安定な
系を形成しスルファミン酸グアニジンとの共存系におい
ても優れた水溶性を有し高濃度で安定な水溶液が得られ
ると思われる。
【0006】本発明は以下の構成を有する。 (1) ジシアンジアミドとスルファミン酸アンモニウ
ムとのモル比1:0.9〜1.1の混合物をアンモニア
の存在下に反応温度100〜140℃で溶融反応させて
得られる生成物に、この生成物との重量比が90:10
〜10:90の範囲のスルファミン酸グアニジンを混合
して成るセルロ−ス系材料用難燃剤。 (2) 硫黄/炭素の比率が、それらの原子比で表して
0.55〜0.90であることを特徴とする上記1項記
載のセルロ−ス系材料用難燃剤。 (3) ジシアンジアミドとスルファミン酸アンモニウ
ムとをモル比1.0:0.9〜1.0:1.1の範囲の
混合物とし、アンモニアの存在下に反応温度100〜1
40℃で溶融反応させるにあたり、反応の媒体として、
予め製造したスルファミン酸塩の溶融物を使用すること
を特徴とするセルロース系材料用難燃剤の製造方法。
【0007】ジシアンジアミドとスルファミン酸アンモ
ニウムとの混合比率をモル比で1:1付近、好ましくは
1:0.9〜1:1.1の範囲として反応させた場合、
ビグアニド塩と推定される生成物が安定して得られる。
この混合物を、反応温度100〜140℃で溶融反応さ
せて得られる生成物が好ましく、特に反応温度を上げ過
ぎないことが重要である。反応温度が100℃以下では
反応に長時間要し実用性に乏しい。また、反応温度を1
40℃以上とすると、不溶性の縮合物が生じ易く、生成
物は低温においても安定な高濃度水溶液を与えない。本
発明の難燃剤において、上記の反応生成物に混合するス
ルファミン酸グアニジン塩は従来公知の方法によって製
造されたものが使用できる。混合物中の反応生成物含量
が90重量%以上では難燃剤の溶解度が低下し水溶性が
不十分となり、10%未満では熱安定性が不十分とな
り、いずれも好ましくない。本発明の難燃剤において、
難燃剤の硫黄/炭素の原子比は、主としてスルファミン
酸が有する硫黄(S)とジシアンジアミドに起因する反
応物(グアニジン、ビグアニド、縮合物など)が有する
炭素(C)の比を意味し、この比が0.55未満では熱
安定性が優れていても、水溶性及び難燃性が不十分とな
り、又0.90を超えると難燃性は優れているが、熱安
定性及び水溶性が不十分となる。硫黄/炭素の原子比
は、後述の反応媒体を含め反応に使用する材料全体に含
まれるの硫黄及び炭素量からその比率を算出する。
【0008】本発明の製造方法の特徴は、反応温度を1
00〜140℃の範囲に制御すると共にアンモニアの存
在下で溶融反応させる点にある。アンモニアの存在下で
反応させることにより、熱安定性並びに水溶性に優れた
難燃剤を得ることが出来る。アンモニアの存在下での反
応とは、アンモニアガスを10〜100L/hr/kg
(反応物)の通気させた条件下での反応、及びアンモニ
アガスにより0.01〜20kg/cm2・Gに加圧し
た条件下で反応させることをいう。なお、反応器を密閉
して反応させる場合は、加熱によって生成するアンモニ
アにより系内が加圧される場合も本発明に含まれる。ア
ンモニアの存在しない条件で溶融反応させた場合は、水
に不溶性の縮合物が生成し、高濃度の難燃剤水溶液が得
られない。これは加熱によりアンモニアの脱離が起こ
り、ジシアンジアミドの縮合物が生じ、これが水不溶物
となるもと推定される。アンモニア存在下での反応によ
ればかかる副反応が抑制され、低温安定性に優れた高濃
度水溶液が得られ、又熱安定性にも優れた難燃剤を提供
することが出来る。本発明の難燃剤の好ましい製造方法
として、予め製造したスルファミン酸塩の溶融物を反応
媒体とし、これに所定量のジシアンジアミドとスルファ
ミン酸アンモニュウムとを添加し、溶融反応させてスル
ファミン酸塩を製造する方法がある。反応の媒体として
スルファミン酸塩の溶融物を使用することにより、原料
として供給されるジシアンジアミドとスルファミン酸ア
ンモニュウムの粉体は直ちに溶解して均一相となるので
副反応が起こり難く、目的の反応が速やかに進行する。
生成物は反応の媒体を含めて全体を難燃剤として使用さ
れる。反応媒体として用いるスルファミン酸塩として
は、スルファミン酸のグアニジン塩、ビグアニド塩等を
例示できる。このスルファミン酸グアニジン塩は従来公
知の方法によって製造されたものが使用できるが、アン
モニア存在下で製造されたものが好ましい。
【0009】本発明により得られた難燃剤には、熱安定
性、難燃性、紙質向上のために種々の水溶性の添加剤を
添加することができる。そのような添加剤として、水溶
性のカルボン酸アルカリ金属塩、水溶性のスルファミン
酸アルカリ金属塩、水溶性の多価アルコ−ル等を例示で
き、いづれもホルマリンを含有しないものが好ましく使
用できる。
【0010】
【実施例】実施例及び比較例により本発明の説明を行
う。各例において使用された試験方法は下記の通りであ
る。 1) 熱安定性 濃度22%に調整した難燃剤水溶液を東洋ろ紙No.5
Bに含浸させ、ロール絞り機で絞り乾燥して難燃剤含有
量が22%となるように付着させた難燃紙(紙100/
難燃剤22)を製造し、JIS P−8123「紙及び
パルプのハンタ−白度試験法」による試験装置及び試験
方法に従い白度を測定した。 2) 難燃性(炭化長) 上記難燃剤を22%付着させた難燃紙を試験体として、
JIS A−1322「建築用薄物材料の難燃性試験方
法」による加熱試験装置及び加熱試験方法により炭化長
(mm)を測定した。 3) 水溶性 難燃剤の50%水溶液(液温20℃)を調製し、水溶性
を観察し不溶物がある場合はろ別し乾燥重量を測定す
る。 4) 原子比 硫黄(S)及び炭素(C)の含有量を元素分析により測
定し、次式により原子比(S/C)を求める。
【0011】実施例 1 ジシアンジアミド84gとスルファミン酸アンモニウム
114gとを粉砕混合して撹拌機付き三つ口セパラブル
フラスコに投入し、アンモニアガスを5〜15L/hr
で吹き込みながら120〜130℃で4時間溶融攪拌し
て反応させ、スルファミン酸塩(SS−1)を製造し
た。ジシアンジアミド84gとスルファミン酸アンモニ
ウム204gとを粉砕混合し、撹拌機付き三つ口セパラ
ブルフラスコに投入し、アンモニアガスを5〜15L/
hrで吹き込みながら160〜170℃で4時間反応さ
せて、反応媒体用のスルファミン酸グアニジン(SG)
を製造した。上記スルファミン酸塩80重量部とスルフ
ァミン酸グアニジン20重量部とを混合し、水に溶解し
て難燃剤水溶液を調製した。このももの水溶性評価と、
紙に付着させた熱安定性並びに難燃性の評価を行った。
結果を表に示した。 実施例2 実施例1で製造したスルファミン酸グアニジン(SG)
99gを撹拌機付き三つ口セパラブルフラスコに投入
し、130℃で溶融させ、この上にジシアンジアミド4
2gとスルファミン酸アンモニウム57gを投入し、ア
ンモニアガスを5〜15L/hrで吹き込みながら12
0〜130℃で4時間溶融攪拌して反応させ、スルファ
ミン酸塩(SS−2)を製造した。これを実施例1と同
様に分析、評価を行い、結果を表に示した。 実施例3 実施例1で製造したスルファミン酸グアニジン(SG)
160gを撹拌機付き三つ口セパラブルフラスコに投入
し、130℃で溶融させ、この上にジシアンジアミド1
7gとスルファミン酸アンモニウム23gとを投入し、
アンモニアガスを5〜15L/hrで吹き込みながら、
120〜130℃で4時間溶融攪拌して反応させ、スル
ファミン酸塩(SS−3)を製造した。これを実施例1
と同様に分析、評価を行い、結果を表に示した。
【0012】比較例1 反応温度を160〜170℃とする以外は実施例1と同
様にして製造したスルファミン酸塩(SS−4)を80
重量部と実施例1で製造法したスルファミン酸グアニジ
ン20重量部とを水に混合溶解して難燃剤水溶液を調製
した。これを実施例1と同様に分析、評価を行った。多
量の水不溶物が生成し、熱安定性も不十分であった。
結果を表1に示した。 比較例2 アンモニアを吹き込まない以外は実施例1と同様にして
スルファミン酸塩(SS−5)を製造した。これを実施
例1と同様に分析、評価を行った。多量の水不溶物が生
成した。結果を表に示した。 比較例3 実施例1に於いて製造したスルファミン酸グアニジンを
実施例1と同様に分析、評価を行った。熱安定性が不十
分であった。結果を表に示した。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】ホルマリンを使用すること無く、熱安定
性に優れ、高濃度でも安定な水溶液として使用できるセ
ルロース系材料用難燃剤を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジシアンジアミドとスルファミン酸アン
    モニウムとのモル比が1:0.9〜1:1.1の混合物
    をアンモニアの存在下に反応温度100〜140℃で溶
    融反応させて得られる生成物に、この生成物との重量比
    が90:10〜10:90の範囲のスルファミン酸グア
    ニジンを混合して成るセルロ−ス系材料用難燃剤。
  2. 【請求項2】 硫黄/炭素の比率が、それらの原子比で
    表して0.55〜0.90であることを特徴とする請求
    項1のセルロ−ス系材料用難燃剤。
  3. 【請求項3】 ジシアンジアミドとスルファミン酸アン
    モニウムとをモル比1.0:0.9〜1.0:1.1の
    範囲の混合物とし、アンモニアの存在下に反応温度10
    0〜140℃で溶融反応させるにあたり、反応の媒体と
    して、予め製造したスルファミン酸塩の溶融物を使用す
    ることを特徴とするセルロース系材料用難燃剤の製造方
    法。
JP9307296A 1996-03-22 1996-03-22 難燃剤及びその製造方法 Pending JPH09255961A (ja)

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