JPH09262727A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JPH09262727A
JPH09262727A JP8076191A JP7619196A JPH09262727A JP H09262727 A JPH09262727 A JP H09262727A JP 8076191 A JP8076191 A JP 8076191A JP 7619196 A JP7619196 A JP 7619196A JP H09262727 A JPH09262727 A JP H09262727A
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Toru Yagami
上 徹 八
Masayori Itou
東 正 頼 伊
Katsuto Endo
藤 克 仁 遠
Akihiko Fujiwara
原 彰 彦 藤
Naoya Matsunaga
永 直 也 松
Takao Nakagawa
川 隆 雄 中
Osamu Honda
田 理 本
Jun Watari
利 潤 渡
Atsuji Karita
田 充 二 苅
Hiroshi Nakagawa
川 洋 中
Torao Takeshita
下 虎 男 竹
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Honda Motor Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
DMG Mori Co Ltd
Shinko Electric Co Ltd
Osaka Kiko Co Ltd
Shibaura Machine Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Toshiba Machine Co Ltd
Shinko Electric Co Ltd
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Osaka Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータとカウンタバランス用シリンダ
取付位置の違いによって生じるスライドに対する偶力を
無くし、スライドの変形や振動を少なくし、加工精度を
向上するようにすること。 【解決手段】 ベッド1の一面側に互いに平行に配設さ
れた2つのコラム4bに対してそのコラムの軸線方向に
移動可能に案内支持されたスライド5とを備えた工作機
械において、上記スライド5にそのスライド5の本体部
5bとともに上記各コラム4bをそれぞれ囲繞する枠部
5eを設け、上記両コラム4bの互いに背向する側面と
上記枠部5e内面との間にリニアモータL2a,L2bを配
設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータを利
用した工作機械に関し、特にコラムに対して軸線方向に
移動可能としたスライドの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】FTL(フレキシブル・トランスファー
・ライン)においては、最近従来以上に工作機械の生産
性が要求されるようになった。そこで、従来のトランス
ファマシンと同等の生産性を上げるためには、現状の2
倍乃至3倍の高速化を図る必要があり、主軸とともに送
りの高速化が課題となっている。
【0003】ところで、工作機械における送り駆動手段
は、一般にボールねじとサーボモータが用いられている
が、ボールねじを使用するもので高速化を図ろうとする
と、DmNの限界、振動や騒音の増大、危険速度、温度
上昇による熱膨張の増大、ハイリード化による剛性の低
下等の問題があり、高速送り、高加減速送りを行うには
限界がある。そのため、最近では摩擦がなく、しかも高
剛性なリニアモータが工作機械の駆動手段に採用されつ
つある。
【0004】この工作機械の駆動手段としてリニアモー
タを使用するものにおいては、特に垂直軸の駆動部で
は、リニアモータが被駆動部を直接駆動することから常
に被駆動部の全重力負荷がモータに作用することにな
り、モータ発熱や電源遮断時の落下等の問題のため、一
般にカウンタバランスが採用されている。
【0005】例えば、特開平6−297286号の発明
は、工作機械の駆動手段としてリニアモータを採用した
ものに関するものであって、その公報には、X軸方向に
移動可能に案内支持されるXスライドと、そのXスライ
ドの2つの垂直コラムにY軸方向に移動可能に案内支持
されるYスライドを備え、上記両垂直コラムの互いに背
向する側面と、Yスライドの本体部に一端が支持され他
端がXスライドにガイドレールを介して支持されている
保持フランジ部との間にリニアモータを配設するととも
に、Yスライドの中央上部にカウンタバランス用シリン
ダを配設したものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
装置では、Yスライドの前面のみを支持する保持フラン
ジ部を介してXスライドの側方においてYスライドを駆
動するとともに、Yスライドに作用する重力を油圧シリ
ンダによりスライド前面側中央上部で支持するようにし
てあるため、駆動時にY軸スライドに偶力(モーメン
ト)が作用して、Y軸スライドに歪みが生じ、ひいては
主軸先端位置が変位して加工精度が低下する。特に、円
弧形状をコンタリング加工する際には象限切替え部で問
題が生ずる。また、Yスライド重心位置がYスライド前
面より後方にあり、しかもYスライドの前方部で駆動さ
れるため、Y軸方向の起動停止を行う場合にYスライド
の後方突出部側に残留振動が発生し、加工精度が低下す
る等の問題がある。
【0007】本発明はこのような点に鑑み、リニアモー
タとバランス用シリンダ取付位置の違いによって生じる
偶力を無くするとともに、Y軸スライドの重心位置に近
い位置を駆動するようにして、Y軸スライドの変形や振
動を少なくして、加工精度を向上し得るようにした工作
機械を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ベッドの
一面側に配設されたコラムに対してそのコラムの軸線方
向に移動可能に案内支持されたスライドを備えた工作機
械において、上記スライドにそのスライドの本体部とと
もに上記コラムを囲繞する枠部を設け、その枠部内面と
コラム側面との間にリニアモータを配設したことを特徴
とする。
【0009】第2の発明は、ベッドの一面側に互いに平
行に配設された2つのコラムに対してそのコラムの軸線
方向に移動可能に案内支持されたスライドとを備えた工
作機械において、上記スライドにそのスライドの本体部
とともに上記各コラムをそれぞれ囲繞する枠部を設け、
上記両垂直コラムの互いに背向する側面と上記枠部内面
との間にリニアモータを配設したことを特徴とする。
【0010】さらに、第3の発明は、上記第1或は第2
の発明において、コラムが垂直方向に立設され、その垂
直コラムに対してY軸方向に移動可能にYスライドが案
内支持されており、そのYスライドに設けられた枠部に
おけるリニアモータ取付面の背面側と上記Yスライド支
持部材の側面との間にカウンタバランス用シリンダを配
設したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の工作
機械全体を示す正面斜視図、図2は同背面斜視図であ
る。図1及び図2において符号1は工作機械の垂直ベッ
ドであり、その垂直ベッド1の前面側下部には水平ベッ
ド2が配設され、その水平ベッド2上に図示しない被加
工物を載置固定するテーブル3が固定されている。
【0012】上記垂直ベッド1の前面には、Xスライド
4がX軸方向(水平方向)に移動可能に支持されてお
り、そのXスライド4にはYスライド5がY軸方向(垂
直方向)に移動可能に支持され、さらに上記Yスライド
5には水平主軸6を回転自在に軸承するラムを構成する
Zスライド7がZ軸方向(前後方向)に移動可能に支持
されている。しかして、上記垂直ベッド1に対してXス
ライド4、Y軸スライド5及びZスライド7をそれぞれ
X軸方向、Y軸方向或はZ軸方向に移動させることによ
り、主軸6を前記テーブル3上に載置固定された被加工
物に対して互いに直交する3軸方向に移動位置決めする
ことができる。
【0013】ところで、上記Xスライド4、Yスライド
5及びZスライド7はそれぞれ互いに平行に配設された
2本のリニアモータによって軸送り駆動が行われるよう
にしてある。
【0014】上記リニアモータは積層鋼板よりなる2枚
の平板であって、表面に長手方向に直交する方向に同一
ピッチで等間隔に全長にわたって形成された断面コ字状
の磁極歯が形成され、ストローク長にわたって敷設され
た長尺平板状の固定子と、その固定子の磁極歯に対向し
て配置され、表面に長手方向に直交する方向に同一ピッ
チで等間隔に全長にわたって永久磁石及びコイルを配置
した短尺平板状の移動子より構成され、移動子と固定子
とは所定の間隙(0.05〜0.2mm)を有して各駆
動部に配設されている。
【0015】上記垂直ベッド1は、図3及び図4に示す
ように、正面視中央に貫通穴1aを有する横長の矩形枠
状をしており、下部前面側に水平ベッド2(図示せず)
が連結されている。上記垂直ベッド1の正面側には上記
貫通穴1aを挟んで上下位置に、X軸方向に延びる2本
のレールR1a,R1bが敷設されており、そのレールR1a
の上方及びレールR1bの下方にはXスライド4駆動用の
リニアモータ固定子L1a,L1aがそれぞれ上記各レール
1a,R1bと平行に配設されている。
【0016】一方、Xスライド4は、図5及び図6に示
すように、アルミ合金等の軽合金から形成され、正面視
中央に貫通穴4aを有する縦長の矩形枠状をしている。
すなわち、Xスライド4は左右の断面四角形の垂直コラ
ム部4b,4bの上、下両端部をそれぞれ横桁部4c,
4cで互いに連結した構造としてある。上記両横桁部4
c,4cの背面には前記垂直ベッド1に敷設されたX軸
方向に延びる上下のレールR1a,R1bにそれぞれ係合す
る複数のガイドG1a,G1bが装着されており、上記上下
のガイドG1a,G1bが上記垂直ベッド1に敷設されてい
る上下のレールR1a,R1bにそれぞれ係合され、Xスラ
イド4が垂直ベッド1に対して上記レールR1a,R1b
沿ってX軸方向に摺動可能に支持されている。
【0017】また、上記Xスライド4の両横桁部4c,
4cの背面には、上記ガイドG1aの上方及びガイドG1b
の下方にそれぞれ上記各ガイドG1a,G1bに隣接してX
軸方向に延びるリニアモータ移動子L1b,L1bが装着さ
れ、垂直ベッド1に装着されているリニアモータ固定子
1a,L1aに対向配置されている。
【0018】上記リニアモータ移動子L1b,L1bとXス
ライド4のモータ装着面との間には、リニアモータ固定
子L1aとリニアモータ移動子L1b間の間隙調整用のライ
ナ8が介装され、そのライナ8の内部には格子状に冷却
油流路が穿設され、図示しない管路により冷却油源に連
通されている。
【0019】また、Xスライド4の前面側には左右の垂
直コラム部4b,4bの前面に垂直方向(Y軸方向)に
延びるレールR2 ,R2 がそれぞれ敷設されており、さ
らに上記垂直コラム部4b,4bの互いに背向する各外
側面にはY軸方向に延びるYスライド駆動用のリニアモ
ータ固定子L2a,L2aが設けられている。
【0020】また、図7は上記Xスライド4に取り付け
られるYスライド5の正面斜視図、図8はそのYスライ
ド5の背面下方斜視図であって、正面視中央に円形の貫
通穴5a1を設けた横長の矩形状の前面板部5aと、その
前面板部5aと一体に形成されその背面中央より後方に
突出した下方に開口する断面コ字状の箱枠部5bとによ
ってYスライド5の本体部5cが形成されている。
【0021】上記Yスライドの本体部5cの前部両側に
はそれぞれ断面L字状のモータ取付板5d,5dが装着
されている。すなわち、上記Yスライド本体部5cの前
面板部5aの背面に上記断面L字状のモータ取付板5d
の一辺が固着され、そのモータ取付板5dの他片が前記
箱枠部5bの側面に固着され、上記前面板部5a、箱枠
部5bの側面及び断面L字状のモータ取付板5dによっ
て垂直方向に貫通する断面四角形の枠部5eが形成され
ている。
【0022】上記前面板部5aの背面には箱枠部5bの
両側面と隣接した位置にそれぞれY軸方向に複数のガイ
ドG2 ,G2 が装着されている。
【0023】しかして、Yスライド5の断面四角形の枠
部5eが前記Xスライド4の垂直コラム部4bを囲繞す
るように遊嵌され(図9)、ガイドG2 ,G2 がXスラ
イド4の垂直コラム部4bの前面に敷設されているレー
ルR2 ,R2 にそれぞれ係合され、Yスライド5がXス
ライド4に対してY軸方向に摺動可能に支持されてい
る。この場合前面板部5aの背面側に突出するコ字状の
箱枠部5bは、垂直ベッド1及びXスライド4の各貫通
穴1a,4aを挿通して先端部が垂直ベッド1内に突入
されており、Xスライド4及びYスライド5の移動に伴
って、上記箱枠部5bが移動範囲にわたって垂直ベッド
1及びXスライド4に干渉することはない。
【0024】また、上記各モータ取付板5dの内面に
は、Xスライド4の両垂直コラム部4bに設けられてい
る各リニアモータ固定子L2aとそれぞれ対向しそのリニ
アモータ固定子L2aと所定の間隙を維持するようにリニ
アモータ移動子L2bが固着されている。そして、上記モ
ータ取付板内部には格子状に冷却油流路が穿設され、図
示しない管路により冷却油源に連通されている。
【0025】Yスライド5の箱枠部5bの互いに対向す
る側壁部内面には、図8に示すように、左右対称に箱部
5f,5fが形成されており、その箱部5f,5fの下
面にはそれぞれZ軸方向に延びるレールR3 ,R3 が敷
設されており、また上記箱部5f,5fの対向内側面に
はZスライド駆動用リニアモータ固定子L3a,L3aがそ
れぞれ配設固定されている。また、上記箱枠部5bの天
板部にはリニアモータによって箱枠部5b内で発生する
熱を除去するための複数の通気孔5gが穿設されてお
り、必要に応じてファンを設けることにより上記リニア
モータ部の冷却効果を増加し得るようにしてある。
【0026】Yスライド5の左右両モータ取付板5dに
は、リニアモータ移動子L2bが取付けられている面の背
面側すなわち外面側に、上記リニアモータ移動子L2b
対応する位置にそれぞれブラケット9が設けられてお
り、そのブラケット9にY軸方向のカウンタバランス用
シリンダ10のピストンロッド10aの先端が枢着さ
れ、一方上記カウンタバランス用シリンダ10のシリン
ダ本体10bがXスライド4の下部側面にブラケット1
1を介して枢着され(図10参照)、各シリンダ本体1
0bは図示しない管路によエア源に連通されている。
【0027】図11は水平主軸6を回転自在に軸承した
ラムを構成するZスライド7の側面斜視図であり、Zス
ライド7はアルミ合金等の軽合金からなる円筒形状のZ
スライド本体7aを有しており、Zスライド本体7aの
外面にはクロムメッキのコーティングが施された保護筒
が外嵌されている。上記Zスライド本体7aの後部に
は、その両側面にそれぞれ軸方向に離間した複数個ずつ
のガイド取付部7bがZスライドの軸芯を含む面に対し
て左右対称に突出形成されており、そのガイド取付部7
b上にZ軸方向のガイドG3 が固着されている。
【0028】さらに上記Zスライド本体7aの後部上面
には、垂直方向に直立する矩形状箱部7cが一体的に突
出形成されており、その箱部7cの両側面に、前記Yス
ライド5のZスライド駆動用リニアモータ固定子L3a
3aと所定の間隙を維持して対向するようにリニアモー
タ移動子L3b,L3bが間隙調整用ライナ12を介して固
着されている。上記ライナ12の内部には格子状に冷却
油流路が穿設されており、図示しない管路により冷却油
源に連通されている。さらに、上記Zスライド本体7a
の前端部には、先端に工具Tを着脱自在に装着する水平
主軸6が複数の軸受けにより回転自在に軸支され、同軸
上に設けられた図示しないモータによって回転駆動され
るようにしてある。
【0029】ところで、図12に示すように、Zスライ
ド7の先端はYスライド5の前面板部5aに形成された
円形貫通穴5a1に挿通され、工具Tを装着した主軸6が
Yスライド5の前方の加工領域に突出するようにしてあ
り、また、各ガイドG3 がそれぞれYスライド5の箱枠
部5b内に敷設されたレールR3 ,R3 に係合され、Z
スライド7がYスライド5に対してZ軸方向に摺動可能
に支持されるとともに、Zスライド駆動用リニアモータ
移動子L3bがYスライド5に設けられた対応するリニア
モータ固定子L3aに所定の間隙をもって対向せしめられ
ている。
【0030】また、Yスライドの貫通穴5a1の前面内周
縁部にはZスライド7先端の円筒状外周部を外嵌する環
状シールが配設され、Yスライド5内への切粉の侵入が
防止されている。なお、上記シールに替えて、貫通穴内
周よりエアを常時噴出させてもよい。
【0031】上記各スライドにはリニアモータに平行し
て位置検出用リニアスケールが設けられ、各リニアモー
タ移動子とともに各位置検出用リニアスケールはケーブ
ルによってNC装置に接続されている。上記NC装置は
上記リニアスケールの位置検出信号に基づいて各軸リニ
アモータ移動子に供給する電流を制御することによって
軸駆動を行う。
【0032】次に、上述のように構成された工作機械の
作用について説明する。
【0033】Xスライド4の背面に固着された上下のリ
ニアモータ移動子L1b,L1bに電流が供給されると、そ
のリニアモータ移動子L1b,L1bに対向して垂直ベッド
1の前面に固着されているリニアモータ固定子L1a,L
1aとの間に長手方向の推力が発生され、垂直ベッド1に
敷設されたレールR1a,R1bに沿ってXスライド4がX
軸方向に駆動される。
【0034】また、モータ取付板5d,5dに固着され
たリニアモータ移動子L2b,L2bに電流が供給される
と、上記移動子L2b,L2bに対向してXスライド4の垂
直コラム部4b,4bの外側面に固着されているリニア
モータ固定子L2a,L2aとの間に長手方向の推力が発生
され、Xスライド4の前面に敷設されたレールR2 ,R
2 に沿ってYスライド5がY軸方向に駆動される。
【0035】また、上記Yスライド5のL形のモータ取
付板5d,5dとXスライド4にブラケット9,11を
介して枢着されたカウンタバランス用シリンダ10,1
0のボアには一定圧のエアが供給されており、シリンダ
ロッド10a、ブラケット9を介してYスライド5をY
軸方向上方に常時押し上げ、Yスライド5に作用する重
力を相殺するよう作用する。これによって、Yスライド
上昇駆動時においてはリニアモータ固定子L2aと移動子
2bとからなるリニアモータL2 に過大な推力を必要と
せずモータを小型化することができ、また移動停止時に
おいては常時多量の電流を供給する必要が無いためにモ
ータ発熱を低減でき、さらにはリニアモータL2 への電
力供給が停止した場合においてもYスライド5が落下す
ることがない。
【0036】しかもリニアモータL2 の取付背面にカウ
ンタバランス用シリンダ10がそれぞれ装着してあるた
め、モータ駆動位置と重力支持位置とが一致しており、
Yスライド5に偶力が作用することはない。また、Yス
ライド5をY軸方向に駆動するためのモータ取付板5
d,5dがYスライド前方の矩形状の前面板部5aとY
スライド中央の箱部側面とに渡して固着してあるため、
Yスライド5の重心位置に近い位置に駆動力が作用し、
駆動時にYスライド5に作用する偶力を低減することが
でき、ひいては起動停止時に生ずる振動が最小限に抑え
られる。
【0037】また、Zスライド本体上部の矩形状箱部7
cの両側面に固着されたリニアモータ移動子L3b,L3b
に電流が供給されると、その移動子に対向して配置され
たYスライド内のリニアモータ固定子L3aに対して長手
方向に推力を発生し、Zスライド7がYスライド内の箱
部5f,5fに敷設されたレールR3 ,R3 にならって
Z軸方向に駆動される。
【0038】上記Zスライド7の駆動にあたっては、上
記リニアモータ移動子L3b,L3bと固定子L3a,L3a
の間には長手方向の推力とともに、その推力の数倍にお
よび吸引力が同時に作用し、Yスライド5のコ字形箱枠
部5bの下方開口部を閉口する方向に変形作用させる
が、リニアモータ移動子の長さに合わせたガイドG3
配置および取付間隔とすることでYスライドの箱枠部5
bの変形を最小にすることができる。
【0039】また、Zスライド7は、後方上部に矩形状
箱部7cを設け、該箱部にリニアモータ移動子L3b,L
3bを取り付けることによって、Yスライド5の矩形状の
前面板部5aの中央に設けられた貫通穴5a1から加工領
域に突出するZスライド先端部を円筒形にして外径を小
さくすることができ、ひいては被加工物への接近性を向
上することができる。また、円筒形であるため上部に切
粉が堆積しにくく、シールも容易であるので、加工領域
と機械領域とに隔離するカバーをYスライド前面に設け
ることにより切粉や切削油の機械領域への侵入を防止す
ることができる。さらに、万一切削油や切粉が侵入した
としてもYスライドのリニアモータは上部に配置されて
いるためモータ内部への侵入を防ぐことができる。
【0040】Xスライド4およびZスライド7のリニア
モータの移動子L1b,L3bとその取付面との間に介装さ
れたライナ8,12およびYスライド5のL形モータ取
付板5dに設けられた各冷却油路には、機体温度或は外
気温に同調して温度制御された冷却油を常時流すことに
よって、上記移動子L1b,L2b,L3bの発熱による各ス
ライドの熱変位を防止することができる。
【0041】上記実施例では、各軸送り駆動にそれぞれ
2本のリニアモータを並列使用して推力を確保するとと
もに、被駆動部であるZスライド、YスライドおよびX
スライドには軽量材(例えばアルミ合金)を使用してイ
ナーシャの低減をはかることによって、送り速度および
加速度を向上することができる。
【0042】また、上記実施例においては、リニアモー
タとしてハイブリッド型リニアパルスモータの場合につ
いて述べたが、これに限定されるものではなく、例えば
同期型リニアモータや誘導型リニアモータであってもよ
い。また、本実施例ではYスライド5が左右2本の垂直
コラム部4bに沿って摺動するものを示したが、1本の
垂直コラムに沿って摺動するようにしてもよい。さらに
本実施例においてはXスライドに垂直コラムを立設した
ものを示したが、上記コラムは固定コラムでもよく、ま
た垂直以外の場合にも適用できる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、コラム
部を囲繞する枠部の内面とコラム部の側面との間にリニ
アモータを配設したので、上記枠部を構成するモータ取
付板の両辺がスライド前部と中央部とに固着されること
になり、上記リニアモータによる駆動力がコラムに沿っ
て移動されるスライドの前部のみでなく、スライドの重
心位置に近い位置に駆動力が作用し駆動時に作用する偶
力を低減することができ、起動停止時に生ずる残留振動
を最小限に抑え、ひいては加工精度を向上させる等の効
果を奏する。また、モータ取付板におけるリニアモータ
取付面の背面側にカウンタバランスシリンダを装着した
ものにおいては、モータ駆動位置と重力支持位置とが一
致して、スライドに作用する偶力がなくなり、スライド
の変形を少なくし、ひいては加工精度を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工作機械の一実施の形態を示す正面全
体の斜視図。
【図2】図1の工作機械の背面斜視図。
【図3】本発明の工作機械の垂直ベッドの正面斜視図。
【図4】図3の垂直ベッドの背面斜視図。
【図5】Xスライドの正面斜視図。
【図6】Xスライドの背面斜視図。
【図7】Yスライドの正面斜視図。
【図8】Yスライドの背面斜視図。
【図9】YスライドをXスライドに取付けた状態を示す
部分断面図。
【図10】図9の側面図。
【図11】Zスライドの正面斜視図。
【図12】ZスライドをYスイラドに装着した状態を示
す背面斜視図。
【符号の説明】
1 垂直ベッド 3 テーブル 4 Xスライド 4a 貫通穴 4b 垂直コラム部 4c 横桁部 5 Yスライド 5a 前面板部 5b 箱枠部 5c Yスライド本体部 5d モータ取付板 5e 枠部 6 主軸 7 Zスライド 7a Zスライド本体 7b ガイド取付部 10 カウンタバランス用シリンダ G1a,G1b,G2 ,G3 ガイド R1a,R1b,R2 ,R3 レール L1a,L2a,L3a リニアモータ固定子 L1b,L2b,L3b リニアモータ移動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000005326 本田技研工業株式会社 東京都港区南青山二丁目1番1号 (71)出願人 000002059 神鋼電機株式会社 東京都中央区日本橋3丁目12番2号 (71)出願人 000006013 三菱電機株式会社 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 (72)発明者 八 上 徹 奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式 会社森精機製作所内 (72)発明者 伊 東 正 頼 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内 (72)発明者 遠 藤 克 仁 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内 (72)発明者 藤 原 彰 彦 京都府京都市右京区太秦巽町1番地 三菱 重工業株式会社京都精機製作所内 (72)発明者 松 永 直 也 京都府京都市右京区太秦巽町1番地 三菱 重工業株式会社京都精機製作所内 (72)発明者 中 川 隆 雄 兵庫県伊丹市北伊丹8−10 大阪機工株式 会社内 (72)発明者 本 田 理 兵庫県伊丹市北伊丹8−10 大阪機工株式 会社内 (72)発明者 渡 利 潤 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 苅 田 充 二 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100 神鋼電機株式 会社内 (72)発明者 中 川 洋 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100 神鋼電機株式 会社内 (72)発明者 竹 下 虎 男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベッドの一面側に配設されたコラムに対し
    てそのコラムの軸線方向に移動可能に案内支持されたス
    ライドを備えた工作機械において、上記スライドにその
    スライドの本体部とともに上記コラムを囲繞する枠部を
    設け、その枠部内面とコラム側面との間にリニアモータ
    を配設したことを特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】ベッドの一面側に互いに平行に配設された
    2つのコラムに対してそのコラムの軸線方向に移動可能
    に案内支持されたスライドとを備えた工作機械におい
    て、上記スライドにそのスライドの本体部とともに上記
    各コラムをそれぞれ囲繞する枠部を設け、上記両コラム
    の互いに背向する側面と上記枠部内面との間にリニアモ
    ータを配設したことを特徴とする工作機械。
  3. 【請求項3】上記コラムは垂直方向に立設され、その垂
    直コラムに対してY軸方向に移動可能にYスライドが案
    内支持されており、そのYスライドに上記垂直コラムを
    囲繞する枠部が設けられ、そのYスライドに設けられた
    枠部におけるリニアモータ取付面の背面側と上記Yスラ
    イド支持部材の側面との間にカウンタバランス用シリン
    ダを配設したことを特徴とする請求項1または2記載の
    工作機械。
  4. 【請求項4】上記コラムを囲繞する枠部を設けたスライ
    ドは、ベッドに対して一軸方向に移動可能に案内支持さ
    れた第2のスライドに設けられたコラムに、上記一軸に
    対して直交する方向に移動可能に案内支持されているこ
    とを特徴とする、請求項1または2記載の工作機械。
  5. 【請求項5】第2のスライドは垂直ベッドに対してX軸
    方向に移動可能に案内支持されたXスライドであり、そ
    のXスライドの垂直コラムに対してコラムを囲繞する枠
    部を設けたYスライドがY軸方向に移動可能に案内支持
    されていることを特徴とする、請求項4記載の工作機
    械。
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