JPH09267502A - サーマルヘッド - Google Patents
サーマルヘッドInfo
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- JPH09267502A JPH09267502A JP7703496A JP7703496A JPH09267502A JP H09267502 A JPH09267502 A JP H09267502A JP 7703496 A JP7703496 A JP 7703496A JP 7703496 A JP7703496 A JP 7703496A JP H09267502 A JPH09267502 A JP H09267502A
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Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板の一端側に形成した傾斜面上に発熱部を
設けた端面型のサーマルヘッドにおいて、傾斜面上に形
成したグレーズ層の厚さのバラツキを小さくし、このバ
ラツキが原因となる印字品質の低下を防止する。 【解決手段】 基板21の一端側に傾斜面22を形成
し、この傾斜面22上に蓄熱層を成膜し、この蓄熱層の
上に発熱抵抗体と電極と保護膜とを順次成膜したサーマ
ルヘッドにおいて、基板21の厚さバラツキをδ、傾斜
面22の幅をL、傾斜面22の傾斜角をθとするとき、
δ≦±L×0.125×sinθの関係を持たせた基板
21に対し、所定の基板厚さを基準として傾斜面22を
形成した。これにより、傾斜面22の幅のバラツキが許
容範囲内となり、この傾斜面22上に形成した蓄熱層の
厚さが許容範囲内となり、この基板21で形成したサー
マルヘッドの印字品質が良くなる。
設けた端面型のサーマルヘッドにおいて、傾斜面上に形
成したグレーズ層の厚さのバラツキを小さくし、このバ
ラツキが原因となる印字品質の低下を防止する。 【解決手段】 基板21の一端側に傾斜面22を形成
し、この傾斜面22上に蓄熱層を成膜し、この蓄熱層の
上に発熱抵抗体と電極と保護膜とを順次成膜したサーマ
ルヘッドにおいて、基板21の厚さバラツキをδ、傾斜
面22の幅をL、傾斜面22の傾斜角をθとするとき、
δ≦±L×0.125×sinθの関係を持たせた基板
21に対し、所定の基板厚さを基準として傾斜面22を
形成した。これにより、傾斜面22の幅のバラツキが許
容範囲内となり、この傾斜面22上に形成した蓄熱層の
厚さが許容範囲内となり、この基板21で形成したサー
マルヘッドの印字品質が良くなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の一端側に傾
斜面を形成し、その傾斜面上に発熱部を設けた端面型の
サーマルヘッドに関する。
斜面を形成し、その傾斜面上に発熱部を設けた端面型の
サーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】端面型のサーマルヘッドの従来例として
は、例えば、実開昭57−93452号公報、特開昭6
3−153165号公報等に開示されている。このサー
マルヘッドを図3及び図4に基づいて説明する。
は、例えば、実開昭57−93452号公報、特開昭6
3−153165号公報等に開示されている。このサー
マルヘッドを図3及び図4に基づいて説明する。
【0003】図3は、実開昭57−93452号公報に
示すように、アルミナなどのセラミックスからなる基板
1の先端部に研削などにより傾斜面2を形成し、この傾
斜面2上に10〜200μmの厚さにグレーズ層3を形
成し、グレーズ層3の表面にエッチングにより凸部4を
形成する。このグレーズ層3の上に複数個の発熱用抵抗
層5を配列し、各発熱用抵抗層5には一対の通電層6,
7を接続し、通電層6,7にはリード層8,9を接続し
ている。発熱低抵抗層5と通電層6,7の一部とを覆う
部分には耐摩耗層10を成膜してある。
示すように、アルミナなどのセラミックスからなる基板
1の先端部に研削などにより傾斜面2を形成し、この傾
斜面2上に10〜200μmの厚さにグレーズ層3を形
成し、グレーズ層3の表面にエッチングにより凸部4を
形成する。このグレーズ層3の上に複数個の発熱用抵抗
層5を配列し、各発熱用抵抗層5には一対の通電層6,
7を接続し、通電層6,7にはリード層8,9を接続し
ている。発熱低抵抗層5と通電層6,7の一部とを覆う
部分には耐摩耗層10を成膜してある。
【0004】図4は、特開昭63−153165号公報
に示すように、アルミナなどのセラミックスからなる基
板11の平面12と端面13との間に、平面12に対し
て30゜の角度をなす傾斜面14が形成してある。この
傾斜面14の幅Tは0.2mmであって、その表面に1
0〜60μmの厚さのグレーズ層15が設けてある。こ
のグレーズ層15は平面12と端面13との表面にも連
続して設けてあるが、平面12と端面13上での厚さは
10〜150μmでよい。傾斜面14上のグレーズ層1
5の上には、SiO2 などからなるアンダーコート膜1
6を蒸着マスクを用いてイオンプレーティングにより被
着し、アンダーコート膜16の表面には、スパッタリン
グによりTa2 Nからなる発熱抵抗体17を形成してあ
る。発熱抵抗体17の端部には、平面12側と端面13
側とへ向けて延出するCr−Auなどからなる配線層1
8,19を接続する。発熱抵抗体17と配線層18,1
9の一部とを覆う部分には、耐摩耗性及び酸化防止のた
めのSiO2 などからなる保護層20をイオンプレーテ
ィングなどにより形成してある。
に示すように、アルミナなどのセラミックスからなる基
板11の平面12と端面13との間に、平面12に対し
て30゜の角度をなす傾斜面14が形成してある。この
傾斜面14の幅Tは0.2mmであって、その表面に1
0〜60μmの厚さのグレーズ層15が設けてある。こ
のグレーズ層15は平面12と端面13との表面にも連
続して設けてあるが、平面12と端面13上での厚さは
10〜150μmでよい。傾斜面14上のグレーズ層1
5の上には、SiO2 などからなるアンダーコート膜1
6を蒸着マスクを用いてイオンプレーティングにより被
着し、アンダーコート膜16の表面には、スパッタリン
グによりTa2 Nからなる発熱抵抗体17を形成してあ
る。発熱抵抗体17の端部には、平面12側と端面13
側とへ向けて延出するCr−Auなどからなる配線層1
8,19を接続する。発熱抵抗体17と配線層18,1
9の一部とを覆う部分には、耐摩耗性及び酸化防止のた
めのSiO2 などからなる保護層20をイオンプレーテ
ィングなどにより形成してある。
【0005】このような端面型のサーマルヘッドは、発
熱部が突出した状態となり、紙及びリボンと良好に接触
し、表面の粗い紙にも高品位の印字が可能となる。ま
た、平面型タイプのサーマルヘッドに比べ、熱転写リボ
ンの送りが良好となる。
熱部が突出した状態となり、紙及びリボンと良好に接触
し、表面の粗い紙にも高品位の印字が可能となる。ま
た、平面型タイプのサーマルヘッドに比べ、熱転写リボ
ンの送りが良好となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した端面型のサー
マルヘッドを多数試作し、それぞれを印刷装置に組み込
んで印字評価を行ったところ、各サーマルヘッドで印字
品質が大きなバラツキを生ずることが明らかとなった。
マルヘッドを多数試作し、それぞれを印刷装置に組み込
んで印字評価を行ったところ、各サーマルヘッドで印字
品質が大きなバラツキを生ずることが明らかとなった。
【0007】その原因の1つとしては、従来の部分グレ
ーズヘッドで見られるように、発熱部の位置が湾曲した
グレーズ層の頂点に正しく形成されていないことが挙げ
られる。
ーズヘッドで見られるように、発熱部の位置が湾曲した
グレーズ層の頂点に正しく形成されていないことが挙げ
られる。
【0008】他の原因としては、グレーズ層の厚さのバ
ラツキが挙げられる。そして、このグレーズ層の厚さの
バラツキの原因は、傾斜面の幅のバラツキであり、傾斜
面の幅のバラツキの原因が基板の厚さのバラツキである
ことが判明した。
ラツキが挙げられる。そして、このグレーズ層の厚さの
バラツキの原因は、傾斜面の幅のバラツキであり、傾斜
面の幅のバラツキの原因が基板の厚さのバラツキである
ことが判明した。
【0009】即ち、傾斜面上にガラスペーストを印刷し
て焼成することによりグレーズ層を形成したとき、ガラ
スペーストの印刷厚さが同じでも、傾斜面の幅が異なる
ことにより各傾斜面上に存在するガラスペーストの量が
異なる。すると、焼成時に表面張力で湾曲形状となるグ
レーズ層の厚さがバラツキを生じるためである。
て焼成することによりグレーズ層を形成したとき、ガラ
スペーストの印刷厚さが同じでも、傾斜面の幅が異なる
ことにより各傾斜面上に存在するガラスペーストの量が
異なる。すると、焼成時に表面張力で湾曲形状となるグ
レーズ層の厚さがバラツキを生じるためである。
【0010】基板への傾斜面の加工は、全ての基板の厚
さが一定であるという前提で多数の基板を加工装置にセ
ットし、砥石などの加工具に所定の押し込み量を与えて
研磨することにより行う。このため、基板の厚さにバラ
ツキがあると傾斜面の幅がバラツキを生ずることにな
り、例えば、基板の厚さが厚い場合には傾斜面の幅が大
きくなり、基板の厚さが薄い場合には傾斜面の幅が小さ
くなる。従って、基板の厚さのバラツキが傾斜面の幅の
バラツキの原因となり、ひいては、グレーズ層の厚さの
バラツキの原因となっている。
さが一定であるという前提で多数の基板を加工装置にセ
ットし、砥石などの加工具に所定の押し込み量を与えて
研磨することにより行う。このため、基板の厚さにバラ
ツキがあると傾斜面の幅がバラツキを生ずることにな
り、例えば、基板の厚さが厚い場合には傾斜面の幅が大
きくなり、基板の厚さが薄い場合には傾斜面の幅が小さ
くなる。従って、基板の厚さのバラツキが傾斜面の幅の
バラツキの原因となり、ひいては、グレーズ層の厚さの
バラツキの原因となっている。
【0011】このようなことから、印字品質が安定した
サーマルヘッドを得るためには、発熱部をグレーズ層の
頂点に形成することと、傾斜面の幅のバラツキをなくす
ことが必要になる。
サーマルヘッドを得るためには、発熱部をグレーズ層の
頂点に形成することと、傾斜面の幅のバラツキをなくす
ことが必要になる。
【0012】発熱部をグレーズ層の頂点に形成すること
は、発熱部を形成するためのフォトリソグラフィ工程で
の基板とフォトマスクとの位置合わせを精度良く行うこ
とにより達成することができる。
は、発熱部を形成するためのフォトリソグラフィ工程で
の基板とフォトマスクとの位置合わせを精度良く行うこ
とにより達成することができる。
【0013】傾斜面の幅のバラツキをなくすためには、
基板を1枚ずつその厚さを測定し、傾斜面の形成時にそ
の測定結果に応じた押し込み量を決定して研磨すればよ
いが、この方法はサーマルヘッドを大量生産する場合に
は適さず、サーマルヘッドの製造コストが高くなる。
基板を1枚ずつその厚さを測定し、傾斜面の形成時にそ
の測定結果に応じた押し込み量を決定して研磨すればよ
いが、この方法はサーマルヘッドを大量生産する場合に
は適さず、サーマルヘッドの製造コストが高くなる。
【0014】そこで、本発明は、サーマルヘッドを大量
生産する場合において、各基板における傾斜面の幅のバ
ラツキを許容範囲内とすることができ、傾斜面上に形成
したグレーズ層の厚さのバラツキを許容範囲内とするこ
とができ、印刷装置に組み込んで使用した場合に印字品
質の良いサーマルヘッドを提供するものである。
生産する場合において、各基板における傾斜面の幅のバ
ラツキを許容範囲内とすることができ、傾斜面上に形成
したグレーズ層の厚さのバラツキを許容範囲内とするこ
とができ、印刷装置に組み込んで使用した場合に印字品
質の良いサーマルヘッドを提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板の一端側
に傾斜面を形成し、この傾斜面上に蓄熱層を成膜し、こ
の蓄熱層の上に発熱抵抗体と電極と保護膜とを順次成膜
したサーマルヘッドにおいて、前記基板の厚さバラツキ
をδ、前記傾斜面の幅をL、前記傾斜面の傾斜角をθと
するとき、δ≦±L×0.125×sinθの関係を持
たせた前記基板に対して所定の基板厚さを基準として前
記傾斜面を形成した。従って、サーマルヘッドを大量生
産する場合において、各基板における傾斜面の幅のバラ
ツキを許容範囲内とすることができ、傾斜面上に形成し
たグレーズ層の厚さのバラツキを許容範囲内とすること
ができ、印刷装置に組み込んで使用した場合に印字品質
の良いサーマルヘッドを得ることができる。
に傾斜面を形成し、この傾斜面上に蓄熱層を成膜し、こ
の蓄熱層の上に発熱抵抗体と電極と保護膜とを順次成膜
したサーマルヘッドにおいて、前記基板の厚さバラツキ
をδ、前記傾斜面の幅をL、前記傾斜面の傾斜角をθと
するとき、δ≦±L×0.125×sinθの関係を持
たせた前記基板に対して所定の基板厚さを基準として前
記傾斜面を形成した。従って、サーマルヘッドを大量生
産する場合において、各基板における傾斜面の幅のバラ
ツキを許容範囲内とすることができ、傾斜面上に形成し
たグレーズ層の厚さのバラツキを許容範囲内とすること
ができ、印刷装置に組み込んで使用した場合に印字品質
の良いサーマルヘッドを得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1及び
図2に基づいて説明する。図2に示すサーマルヘッド
は、アルミナなどのセラミックスで形成した基板21の
一端側の端部に傾斜面22を形成し、この傾斜面22上
の略全域に蓄熱層であるグレーズ層23を形成し、この
グレーズ層23の上に、発熱抵抗体24と電極25a,
25bと保護膜26とを成膜する。
図2に基づいて説明する。図2に示すサーマルヘッド
は、アルミナなどのセラミックスで形成した基板21の
一端側の端部に傾斜面22を形成し、この傾斜面22上
の略全域に蓄熱層であるグレーズ層23を形成し、この
グレーズ層23の上に、発熱抵抗体24と電極25a,
25bと保護膜26とを成膜する。
【0017】このサーマルヘッドの製造プロセスを説明
すると、ドクターブレード法により略1mm厚さに製造
した基板21を、研磨用治具に所定角(傾斜面22の傾
斜角)に傾け、そりなどを矯正した状態で多数個セット
する。この治具を平面研削装置にセットし、傾斜面22
を加工する。
すると、ドクターブレード法により略1mm厚さに製造
した基板21を、研磨用治具に所定角(傾斜面22の傾
斜角)に傾け、そりなどを矯正した状態で多数個セット
する。この治具を平面研削装置にセットし、傾斜面22
を加工する。
【0018】傾斜面22を形成した基板21を厚膜印刷
装置にセットし、傾斜面22上に所定厚のガラスペース
トを印刷し、乾燥させた後に炉に入れて焼成することに
よりグレーズ層23を形成する。このとき、ガラスペー
ストが溶融して自らの表面張力で湾曲することにより、
グレーズ層23の表面が湾曲した形状となる。
装置にセットし、傾斜面22上に所定厚のガラスペース
トを印刷し、乾燥させた後に炉に入れて焼成することに
よりグレーズ層23を形成する。このとき、ガラスペー
ストが溶融して自らの表面張力で湾曲することにより、
グレーズ層23の表面が湾曲した形状となる。
【0019】傾斜面22上に形成したグレーズ層23の
上に、TaSiO2 などからなる発熱抵抗体24をスパ
ッタリングなどにより成膜し、次に、Alなどからなる
電極25a,25bをスパッタリングなどにより成膜す
る。
上に、TaSiO2 などからなる発熱抵抗体24をスパ
ッタリングなどにより成膜し、次に、Alなどからなる
電極25a,25bをスパッタリングなどにより成膜す
る。
【0020】その後、フォトリソグラフィの手法を用い
て電極25a,25bと発熱抵抗体24とを所定の形状
にパターニングし、その上にSiO2 、Ta2 O5 等の
保護膜26を成膜する。
て電極25a,25bと発熱抵抗体24とを所定の形状
にパターニングし、その上にSiO2 、Ta2 O5 等の
保護膜26を成膜する。
【0021】つぎに、サーマルヘッドにおけるグレーズ
層23の厚さのバラツキ“3σ”と、各サーマルヘッド
における傾斜面22の傾斜角“θ”と、傾斜面22の幅
“L”と、傾斜面22の幅“L”のバラツキとの関係を
調べるため、表1に示すような実験を行った。
層23の厚さのバラツキ“3σ”と、各サーマルヘッド
における傾斜面22の傾斜角“θ”と、傾斜面22の幅
“L”と、傾斜面22の幅“L”のバラツキとの関係を
調べるため、表1に示すような実験を行った。
【0022】
【表1】
【0023】この実験は、傾斜面22の傾斜角θを10
゜,30゜,45゜の3種類とし、傾斜面22の幅Lを
各傾斜角ごとに0.2mm,0.4mm,0.6mmの
3種類とし、傾斜面22の幅Lのバラツキを±0%,±
5%,±10%,±12.5%,±15%,±20%と
した多数の基板21を試作し、各基板21に対して35
μm厚のグレーズ層23となるように一定厚のガラスペ
ーストを印刷し、焼成して形成したグレーズ層23の厚
さのバラツキを測定したものである。焼成工程は、基板
21の上面(基板平面)を水平にして行い、グレーズ層
23の厚さを傾斜面22の略中心部で測定した。
゜,30゜,45゜の3種類とし、傾斜面22の幅Lを
各傾斜角ごとに0.2mm,0.4mm,0.6mmの
3種類とし、傾斜面22の幅Lのバラツキを±0%,±
5%,±10%,±12.5%,±15%,±20%と
した多数の基板21を試作し、各基板21に対して35
μm厚のグレーズ層23となるように一定厚のガラスペ
ーストを印刷し、焼成して形成したグレーズ層23の厚
さのバラツキを測定したものである。焼成工程は、基板
21の上面(基板平面)を水平にして行い、グレーズ層
23の厚さを傾斜面22の略中心部で測定した。
【0024】この実験結果は、傾斜面22の幅Lのバラ
ツキが大きくなり、傾斜角が大きくなることにより、グ
レーズ層23の厚さのバラツキが大きくなることを示し
ている。
ツキが大きくなり、傾斜角が大きくなることにより、グ
レーズ層23の厚さのバラツキが大きくなることを示し
ている。
【0025】グレーズ層23の厚さのバラツキと印字品
質との関係は、発明が解決しようとする課題の欄で前述
したように、グレーズ層23の厚さのバラツキが大きく
なるにつれて印字品質のバラツキも大きくなる。多数個
試作した端面型のサーマルヘッドを印刷装置に組み込ん
で行った印字評価によれば、グレーズ層23の厚さのバ
ラツキが±10μmを超えた場合には印字品質のバラツ
キが特に大きくなる。グレーズ層23の厚さのバラツキ
を±10%以下に抑えるためには、表1の実験結果によ
れば、傾斜面22の幅のバラツキを±12.5%以下に
抑える必要があることが判明した。
質との関係は、発明が解決しようとする課題の欄で前述
したように、グレーズ層23の厚さのバラツキが大きく
なるにつれて印字品質のバラツキも大きくなる。多数個
試作した端面型のサーマルヘッドを印刷装置に組み込ん
で行った印字評価によれば、グレーズ層23の厚さのバ
ラツキが±10μmを超えた場合には印字品質のバラツ
キが特に大きくなる。グレーズ層23の厚さのバラツキ
を±10%以下に抑えるためには、表1の実験結果によ
れば、傾斜面22の幅のバラツキを±12.5%以下に
抑える必要があることが判明した。
【0026】さらに、多値印刷を行う場合には、グレー
ス層23の厚さのバラツキを±5μm以下に抑えること
が必要であり、そのためには、傾斜面22の幅の幅のバ
ラツキを±5%以下に抑える必要があることが判明し
た。
ス層23の厚さのバラツキを±5μm以下に抑えること
が必要であり、そのためには、傾斜面22の幅の幅のバ
ラツキを±5%以下に抑える必要があることが判明し
た。
【0027】以上の結果より、端面型のサーマルヘッド
を製造する場合、上述しように、多数の基板21を平面
研削装置にセットして傾斜面22を一度に研削するとい
う製造方法をとるとき、基板21の厚さのバラツキが傾
斜面22の幅のバラツキに影響を与え、傾斜面22の幅
のバラツキがグレーズ層23の厚さのバラツキに影響を
与え、ひいては、印字品質に大きく影響することが明ら
かになった。そこで、基板21の厚さのバラツキがどの
程度であれば、バラツキが少ない良い印字品質を得るこ
とができるかを検討した。
を製造する場合、上述しように、多数の基板21を平面
研削装置にセットして傾斜面22を一度に研削するとい
う製造方法をとるとき、基板21の厚さのバラツキが傾
斜面22の幅のバラツキに影響を与え、傾斜面22の幅
のバラツキがグレーズ層23の厚さのバラツキに影響を
与え、ひいては、印字品質に大きく影響することが明ら
かになった。そこで、基板21の厚さのバラツキがどの
程度であれば、バラツキが少ない良い印字品質を得るこ
とができるかを検討した。
【0028】図1に示すように、基板21に形成した傾
斜面22の傾斜角を“θ”とした場合、基板21の厚さ
がt1 のときには傾斜面22の幅がL1 となり、基板2
1の厚さがt2 のときには傾斜面22の幅がL2 とな
り、そのときの傾斜面22の幅の差L3 と基板21の厚
さの差t3 との関係を、 t3 =L3 ×sinθ…………(1) と表わすことができる。
斜面22の傾斜角を“θ”とした場合、基板21の厚さ
がt1 のときには傾斜面22の幅がL1 となり、基板2
1の厚さがt2 のときには傾斜面22の幅がL2 とな
り、そのときの傾斜面22の幅の差L3 と基板21の厚
さの差t3 との関係を、 t3 =L3 ×sinθ…………(1) と表わすことができる。
【0029】L3 が傾斜面22の幅Lの±12.5%の
バラツキ(25%の誤差)内における最大誤差であると
すれば、 L3 =L×0.25…………(2) となる。そこで、この(2)式を(1)式に代入する
と、 t3 =L×0.25×sinθ…………(3) となる。つまり、この(3)式は、傾斜面22の幅が
L、傾斜面22の傾斜角がθであるサーマルヘッドを製
造する場合に、傾斜面22の幅のバラツキを±12.5
%以内に抑えるためには、各基板21の厚さの誤差をt
3 以下とする必要があることを意味する。
バラツキ(25%の誤差)内における最大誤差であると
すれば、 L3 =L×0.25…………(2) となる。そこで、この(2)式を(1)式に代入する
と、 t3 =L×0.25×sinθ…………(3) となる。つまり、この(3)式は、傾斜面22の幅が
L、傾斜面22の傾斜角がθであるサーマルヘッドを製
造する場合に、傾斜面22の幅のバラツキを±12.5
%以内に抑えるためには、各基板21の厚さの誤差をt
3 以下とする必要があることを意味する。
【0030】ここで、傾斜面22の幅がL、傾斜面22
の傾斜角がθであるサーマルヘッドを製造する場合に、
傾斜面22の幅のバラツキを±12.5%以内に抑える
ために使用可能な基板21の厚さバラツキδは、 δ=±L×0.125×sinθ…………(4) となる。
の傾斜角がθであるサーマルヘッドを製造する場合に、
傾斜面22の幅のバラツキを±12.5%以内に抑える
ために使用可能な基板21の厚さバラツキδは、 δ=±L×0.125×sinθ…………(4) となる。
【0031】多値印刷を行うサーマルヘッドにおいて要
求されるように、傾斜面22の幅のバラツキを±5%以
下に抑えるためには、基板21の厚さバラツキδが、 δ=±L×0.05×sinθ…………(5) となる。
求されるように、傾斜面22の幅のバラツキを±5%以
下に抑えるためには、基板21の厚さバラツキδが、 δ=±L×0.05×sinθ…………(5) となる。
【0032】印字品質のバラツキが許容される範囲とな
る2値印刷用のサーマルヘッドを製造するために必要な
基板21の厚さバラツキを具体的に数値を挙げると、以
下のようになる。この基板21の厚さバラツキは上記の
(4)式から得られるもので、傾斜面22の幅をL=3
00μmとするとき、傾斜面22の傾斜角が10゜の場
合には±6.5μm以下、傾斜面22の傾斜角が30゜
の場合には±18.8μm以下、傾斜面22の傾斜角が
45゜の場合には±26.5μm以下となる。
る2値印刷用のサーマルヘッドを製造するために必要な
基板21の厚さバラツキを具体的に数値を挙げると、以
下のようになる。この基板21の厚さバラツキは上記の
(4)式から得られるもので、傾斜面22の幅をL=3
00μmとするとき、傾斜面22の傾斜角が10゜の場
合には±6.5μm以下、傾斜面22の傾斜角が30゜
の場合には±18.8μm以下、傾斜面22の傾斜角が
45゜の場合には±26.5μm以下となる。
【0033】印字品質のバラツキが許容される範囲とな
る多値印刷用のサーマルヘッドを製造するために必要な
基板21の厚さバラツキを具体的に数値を挙げると、以
下のようになる。この基板21の厚さバラツキは上記の
(5)式から得られるもので、傾斜面22の幅をL=3
00μmとするとき、傾斜面22の傾斜角が10゜の場
合には±2.6μm以下、傾斜面22の傾斜角が30゜
の場合には±7.5μm以下、傾斜面22の傾斜角が4
5゜の場合には±10.6μm以下となる。
る多値印刷用のサーマルヘッドを製造するために必要な
基板21の厚さバラツキを具体的に数値を挙げると、以
下のようになる。この基板21の厚さバラツキは上記の
(5)式から得られるもので、傾斜面22の幅をL=3
00μmとするとき、傾斜面22の傾斜角が10゜の場
合には±2.6μm以下、傾斜面22の傾斜角が30゜
の場合には±7.5μm以下、傾斜面22の傾斜角が4
5゜の場合には±10.6μm以下となる。
【0034】このような構成において、本発明に係るサ
ーマルヘッドを製造するために基板21を所定のサイズ
に切断したとき、各基板21の厚さを測定し、所定の基
板厚さを基準としてその厚さのバラツキが上記(4)式
で表わした範囲となるいくつかのロットに区分けしてお
く。
ーマルヘッドを製造するために基板21を所定のサイズ
に切断したとき、各基板21の厚さを測定し、所定の基
板厚さを基準としてその厚さのバラツキが上記(4)式
で表わした範囲となるいくつかのロットに区分けしてお
く。
【0035】基板21に対して平面研削装置を用いて傾
斜面22を形成する場合には、同時に平面研削装置にセ
ットする基板21を同じロット内のものとし、セット終
了後に砥石などの加工具に所定の押し込み量を与えるこ
とにより各基板21に対して傾斜面22を形成する。
斜面22を形成する場合には、同時に平面研削装置にセ
ットする基板21を同じロット内のものとし、セット終
了後に砥石などの加工具に所定の押し込み量を与えるこ
とにより各基板21に対して傾斜面22を形成する。
【0036】このようにして、厚さのバラツキδが、δ
≦±L×0.125×sinθである基板21に対して
傾斜面22の加工を行うことにより、各基板21におけ
る傾斜面22の幅のバラツキを±12.5%以内とする
ことができる。従って、このような基板21を用いてサ
ーマルヘッドを製造した場合のグレーズ層23の厚さバ
ラツキ3σが、表1に示すように3σ≦±10μmとな
り、2値印刷をするにあたってバラツキが許容される範
囲である良い印字品質のサーマルヘッドを得ることがで
きる。
≦±L×0.125×sinθである基板21に対して
傾斜面22の加工を行うことにより、各基板21におけ
る傾斜面22の幅のバラツキを±12.5%以内とする
ことができる。従って、このような基板21を用いてサ
ーマルヘッドを製造した場合のグレーズ層23の厚さバ
ラツキ3σが、表1に示すように3σ≦±10μmとな
り、2値印刷をするにあたってバラツキが許容される範
囲である良い印字品質のサーマルヘッドを得ることがで
きる。
【0037】しかも、製造するサーマルヘッドの傾斜面
22の傾斜角θと、傾斜面22の幅Lとから、使用する
基板21の厚さのバラツキを求め、そのバラツキの範囲
内にある多数の基板21に対して平面研削装置などを用
いて傾斜面22を形成し、その傾斜面22上に従来と同
じ手法でグレーズ層23や発熱抵抗体24や電極25
a,25bや保護膜26を成膜するものであり、製造コ
ストはアップしない。
22の傾斜角θと、傾斜面22の幅Lとから、使用する
基板21の厚さのバラツキを求め、そのバラツキの範囲
内にある多数の基板21に対して平面研削装置などを用
いて傾斜面22を形成し、その傾斜面22上に従来と同
じ手法でグレーズ層23や発熱抵抗体24や電極25
a,25bや保護膜26を成膜するものであり、製造コ
ストはアップしない。
【0038】基板21の厚さを管理する方法としては、
基板21の厚さを1枚ずつ測定して所定のバラツキの範
囲となるロットに区分けする場合を例に挙げて説明した
が、傾斜面22の傾斜角が小さい場合、例えば、10゜
であれば、基板21厚さ測定のバラツキにもよるが、基
板21の少なくとも片面、望ましくは両面を研磨加工す
るなどの方法により、基板21の厚さバラツキを制御す
ることも可能である。
基板21の厚さを1枚ずつ測定して所定のバラツキの範
囲となるロットに区分けする場合を例に挙げて説明した
が、傾斜面22の傾斜角が小さい場合、例えば、10゜
であれば、基板21厚さ測定のバラツキにもよるが、基
板21の少なくとも片面、望ましくは両面を研磨加工す
るなどの方法により、基板21の厚さバラツキを制御す
ることも可能である。
【0039】特に、多値印刷用とする場合には、傾斜角
が45゜であっても、傾斜面22の幅のバラツキを約±
10μm以下に抑えなければならないので、この場合な
どは、前述したごとく、基板21の厚さをバラツキ範囲
ごとに区分けするよりは、基板21を強制的に研磨し、
厚さバラツキを許容範囲内とした後に傾斜面22を加工
するようにしてもよい。
が45゜であっても、傾斜面22の幅のバラツキを約±
10μm以下に抑えなければならないので、この場合な
どは、前述したごとく、基板21の厚さをバラツキ範囲
ごとに区分けするよりは、基板21を強制的に研磨し、
厚さバラツキを許容範囲内とした後に傾斜面22を加工
するようにしてもよい。
【0040】なお、本実施の形態では、アルミナなどの
セラミックスで形成した基板21を例に挙げて説明した
が、基板21の材料としては、金属や半導体等の各種材
料を用いることができる。また、本実施の形態では、基
板21への傾斜面22の加工を平面研削装置を用いて行
う場合を例に挙げて説明したが、この加工方法に限定さ
れるものではなく、基板21の所定の基板厚を基準とし
て傾斜面22を加工できるものであれば他の加工方法で
あってもよい。さらに、本実施の形態では、傾斜面22
上にのみグレーズ層23を成膜した場合を例に挙げて説
明したが、従来例として図3に示したように傾斜面以外
の部分にもグレーズ層を成膜する形式のサーマルヘッド
においても、本発明を適用することができる。
セラミックスで形成した基板21を例に挙げて説明した
が、基板21の材料としては、金属や半導体等の各種材
料を用いることができる。また、本実施の形態では、基
板21への傾斜面22の加工を平面研削装置を用いて行
う場合を例に挙げて説明したが、この加工方法に限定さ
れるものではなく、基板21の所定の基板厚を基準とし
て傾斜面22を加工できるものであれば他の加工方法で
あってもよい。さらに、本実施の形態では、傾斜面22
上にのみグレーズ層23を成膜した場合を例に挙げて説
明したが、従来例として図3に示したように傾斜面以外
の部分にもグレーズ層を成膜する形式のサーマルヘッド
においても、本発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、サーマルヘッドを大量
生産する場合において、各基板における傾斜面の幅のバ
ラツキを許容範囲内とすることができ、傾斜面上に形成
したグレーズ層の厚さのバラツキを許容範囲内とするこ
とができ、印刷装置に組み込んで使用した場合に印字品
質の良いサーマルヘッドを得ることができる。
生産する場合において、各基板における傾斜面の幅のバ
ラツキを許容範囲内とすることができ、傾斜面上に形成
したグレーズ層の厚さのバラツキを許容範囲内とするこ
とができ、印刷装置に組み込んで使用した場合に印字品
質の良いサーマルヘッドを得ることができる。
【図1】本発明の一実施の形態のサーマルヘッドを製造
する場合における、基板の厚さのバラツキと、傾斜面の
幅のバラツキと、傾斜面の傾斜角との関係を説明する説
明図である。
する場合における、基板の厚さのバラツキと、傾斜面の
幅のバラツキと、傾斜面の傾斜角との関係を説明する説
明図である。
【図2】サーマルヘッドを示す縦断側面図である。
【図3】従来例のサーマルヘッドを示す縦断側面図であ
る。
る。
【図4】他の従来例のサーマルヘッドを示す縦断側面図
である。
である。
21 基板 22 傾斜面 23 蓄熱層 24 発熱抵抗体 25a,25b 電極 26 保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土本 宏志 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 基板の一端側に形成した傾斜面上に蓄熱
層を形成し、この蓄熱層の上に発熱抵抗体と電極と保護
膜とを順次成膜したサーマルヘッドにおいて、前記基板
の厚さバラツキをδ、前記傾斜面の幅をL、前記傾斜面
の傾斜角をθとするとき、δ≦±L×0.125×si
nθの関係を持たせた前記基板に対して所定の基板厚さ
を基準として前記傾斜面を形成したことを特徴とするサ
ーマルヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7703496A JPH09267502A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | サーマルヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7703496A JPH09267502A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | サーマルヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09267502A true JPH09267502A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13622485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7703496A Pending JPH09267502A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | サーマルヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09267502A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016028903A (ja) * | 2015-10-28 | 2016-03-03 | ローム株式会社 | サーマルプリントヘッド |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP7703496A patent/JPH09267502A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016028903A (ja) * | 2015-10-28 | 2016-03-03 | ローム株式会社 | サーマルプリントヘッド |
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