JPH1034992A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH1034992A
JPH1034992A JP19602296A JP19602296A JPH1034992A JP H1034992 A JPH1034992 A JP H1034992A JP 19602296 A JP19602296 A JP 19602296A JP 19602296 A JP19602296 A JP 19602296A JP H1034992 A JPH1034992 A JP H1034992A
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JP
Japan
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inclined surface
substrate
thermal head
face
electrodes
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JP19602296A
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Inventor
Minoru Ogawa
実 小川
Mitsuharu Endo
光治 遠藤
Shinichi Mizushima
眞一 水島
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】共通電極の電流容量を確保して、高品位な印字
品質を得る。 【解決手段】基板11の端面13から裏面15にわたっ
て下地電極層15を形成し、この下地電極層15の形成
後、電極層19を形成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、用紙に発熱作用
によりインクを転写等をするためのサーマルヘッドに係
り、特に平板状の直方体基板の一端の角に形成された面
取り状の傾斜面上に形成された曲面を有する絶縁層上
に、前記傾斜面の傾斜方向に予め設定された距離だけ隔
てた一対の電極を複数組配置し、この各一対の電極間に
形成された発熱抵抗体からなるサーマルヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】平板状の直方体基板の一端の角に面取り
状の傾斜面を形成し、この傾斜面に発熱抵抗体素子を形
成したエッジ型サーマルヘッドとしては、例えば実開昭
57−93452号、特開昭63−153165号、特
開平2−106357号、特開平4−83652号等に
記載されている。
【0003】図8は、前述の実開昭57−93452号
に記載されているエッジ型サーマルヘッド示す断面図で
ある。基板101は、アルミナ等のセラミック材料から
形成された平板状直方体基板である。ただし、その一端
は研削等により除々に薄くなるようにテーパ状の傾斜面
102が形成され、この傾斜面上にグレーズ層103が
形成される。このグレーズ層103の厚さは例えば10
〜200μm程度であり、その表面は選択的にエッチン
グされ、凸部が形成されている。
【0004】このグレーズ層103上には複数個の発熱
用抵抗層104( 各1個が1つの印字素子となる )が配
列され、各発熱抵抗層104に電気的に接続するよう
に、一対の通電層105,106が重ねられて形成さ
れ、これらの通電層105,106は、基板101の主
面及び主裏面に形成されたリード層107,108と電
気的に接続する。さらに、グレーズ層103上には、耐
摩耗層109が傾斜面全域にわたって形成されている。
【0005】図9は、前述の特開昭63−153165
号に記載されているエッジ型サーマルヘッド示す断面図
である。基板111は、アルミナ等のセラミック材料か
ら形成された平板状直方体基板の主面112と端面11
3との間の角に傾斜面114が主面112に対して30
°の角度をなすように形成されている。この傾斜面11
4の幅tは0.2mmで、その表面に10〜60μm(
好ましくは10〜20μm )の厚さになるようにガラス
グレーズ層115が形成されている。なお、ガラスグレ
ーズ層115の他の部分( 傾斜面上以外の部分、主面1
12上の部分、端面113上の部分 )における厚さは、
10〜150μmでも良い。ガラスグレーズ層115の
表面の発熱部をなすべき部分には、Si O2 などからな
るアンダーコート膜116が蒸着マスクを用いてイオン
プレーティングにより被着されている。このアンダーコ
ート膜116の表面には、スパッタリングによりTa2N
からなる発熱抵抗体117が形成されている。またこの
発熱抵抗体117の端部に接して、主面112側及び端
面113側へ引伸ばされたCr-Au 等からなる配線層1
18,119が蒸着等を行った後、フォトエッチングを
行うことにより所定の回路パターン形状に形成されてい
る。さらに、その表面には、耐摩耗性に優れ、酸化防止
のためのSi O2 等からなる保護層120がイオンプレ
ーティングにより形成されている。
【0006】図10は、前述の特開平2−106357
号に記載されているエッジ型サーマルヘッド示す断面図
である。なお、この特開平2−106357号のエッジ
型サーマルヘッドは、前述の特開昭63−153165
号のエッジ型サーマルヘッドを改良したものである。
【0007】基板111の主面112と端面113との
間の角に傾斜面114を形成した後、主面112から傾
斜面114、さらに端面113にわたってガラスグレー
ズ層115を形成すると、主面112と傾斜面114と
の稜線部分( 境界 )112-1及び傾斜面114と端面1
13との稜線部分( 境界 )113-1において、ガラスグ
レーズ層115が肉薄となり、その平滑性が損なわれが
ちになり、場合によっては基板111自体が露出してし
まうことさえあり、印字むらが生じ、基板製造において
歩留まりを低下させる要因となる。
【0008】このガラスグレーズ層115が稜線部分1
12-1,113-1で肉薄になる原因については記載され
ていないが、ガラスグレーズ層115を形成するとき
に、ガラスグレーズ層115が固化する前の表面張力に
より、主面112、傾斜面114、端面113において
ガラスグレーズ材料がそれぞれの各面の中央に凝集し
て、稜線部分112-1,113-1のガラスグレーズ材料
が両側に引っ張られるためであると考えられる。
【0009】この稜線部分112-1,113-1のガラス
グレーズ層115の厚さを保つ方法として、特開昭63
−153165号では、稜線部分112-1,113-1を
ルビー砥石等により面取りすることが記載されている。
【0010】図11は、前述の特開平4−83652号
に記載されているエッジ型サーマルヘッド示す断面図で
ある。
【0011】基板131の主面132と端面133との
間の角に傾斜面134を形成し、この主面132と傾斜
面134との稜線部分132-1及び、傾斜面134と端
面133との稜線部分133-1を面取り加工もしくは弧
状に丸める加工を行うことが記載されている。なお、こ
の加工の後、ガラスグレーズ層135を主面132から
傾斜面134、端面にわたって形成するものである。
【0012】ガラスグレーズ層の上に形成される電極パ
ターンは、ガラスグレーズ層の上に電極層を形成し、さ
らにその上にフォトレジスト膜をスピンナー法、ディッ
プ法、スピンナー法とディップ法とを組み合わせた方法
等により形成し、フォトリソグラフィ工程( の露光 )で
電極パターンを形成する。スピンナー法では、電極層ま
で形成したサーマルヘッドを円周軌道上にセットし、こ
のサーマルヘッドを円周上で高速回転させ、その遠心力
を使用してレジスト材料を塗布するものであり、一方、
ディップ法はフォトレジスト材料を満たした容器内に電
極層まで形成したサーマルヘッドを浸し、非常にゆっく
りと引上げることにより均一にフォトレジスト膜を形成
するものである。レジストの塗布方法としては、それ以
外にもロールコータ法等の各種方法もあるが、ここでは
それらの説明は省略する。
【0013】フォトリソグラフィ工程では、まず、露光
機にレジスト形成基板ををセットし、サーマルヘッドの
主面と露光マスクを平行に接触させて、所定時間露光を
行って現像する。次に、現像後のレジストを硬化させ、
ウエットエッチング又はドライエッチングにより、パタ
ーニング( 電極パターンを形成 )を行う。その後、不要
になったレジストを除去する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】例えば、サーマルヘッ
ドに用いる基板の製造では、大きい( 広い )セラミック
の板材を製造し、基板の形状( 大きさ )に合うように切
断する。その切断面、すなわち基板の端面及び側面( 主
面と裏面を除く面 )は、その表面が粗く、この端面上に
電極層( 通電層 )を形成し、電極パターンを形成するた
めのレジストを塗布すると、端面でのレジストの厚さが
不均一になり、しかも端面と裏面との間の角でレジスト
の膜厚が薄くなり、露光・現像・エッチングを行うと、
端面及び端面と裏面との間の角で部分的な断線( ピンホ
ール的欠落も含む )が発生し、端面から裏面にわたて形
成される共通電極の抵抗値上昇を引起こす虞がある。こ
のような共通電極の抵抗値上昇、すなわち電流容量の減
少は、印字品質の低下を招き、サーマルヘッドとして不
良になるという問題があった。
【0015】そこでこの発明は、共通電極の電流容量を
確保することができ、高品位な印字品質を得ることがで
きるサーマルヘッドを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
平板状の直方体基板の一端の角に形成された面取り状の
傾斜面上に形成された曲面を有する絶縁層上に、傾斜面
の傾斜方向に予め設定された距離だけ隔てた一対の電極
を複数組配置し、この各一対の電極間に形成された発熱
抵抗体からなるサーマルヘッドにおいて、直方体基板の
傾斜面が形成された側の端面を研磨加工したものであ
る。
【0017】請求項2対応の発明は、平板状の直方体基
板の一端の角に形成された面取り状の傾斜面上に形成さ
れた曲面を有する絶縁層上に、傾斜面の傾斜方向に予め
設定された距離だけ隔てた一対の電極を複数組配置し、
この各一対の電極間に形成された発熱抵抗体からなるサ
ーマルヘッドにおいて、電極の層を形成する前に、電極
の共通電極の補助回路として、端面に下地電極層を形成
したものである。
【0018】請求項3対応の発明は、平板状の直方体基
板の一端の角に形成された面取り状の傾斜面上に形成さ
れた曲面を有する絶縁層上に、傾斜面の傾斜方向に予め
設定された距離だけ隔てた一対の電極を複数組配置し、
この各一対の電極間に形成された発熱抵抗体からなるサ
ーマルヘッドにおいて、電極の層を形成する前に、電極
の共通電極の補助回路として、直方体基板の傾斜面が形
成される側の主面に対する裏面から傾斜面が形成される
側の端面にわたって、下地電極層を形成したものであ
る。
【0019】請求項4対応の発明は、請求項2及び請求
項3のいずれか1項対応の発明において、下地電極層を
形成する前に、主面と傾斜面との間の稜線部分、傾斜面
と端面との間の稜線部分及び端面と裏面との間の角を面
取処理及び曲面処理するものである。請求項5対応の発
明は、請求項2及び請求項3のいずれか1項対応の発明
において、下地電極層を形成した後で、しかも電極を形
成する前に、主面と傾斜面との間の稜線部分及び傾斜面
と端面との間の稜線部分を面取処理及び曲面処理するも
のである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態を図1乃至図4を参照して説明する。図1は、この発
明を適用したサーマルヘッドを示す側面断面図であり、
図2は、このサーマルヘッドを示す上面図である。平板
状の直方体の基板1は、アルミナ等のセラミックス材料
から形成された絶縁性基板である。
【0021】この基板1の端面3は研磨処理( 面粗さR
a=0.1μm以下 )を施し、前記基板1の一端の角、
すなわち、この基板1の主面2と端面3とで形成する角
( 稜線部分 )には、面取り状の傾斜面4が研磨加工によ
り形成される。この傾斜面4の前記主面2に対する傾斜
角度は約25°で、その幅は300μmである。前記主
面2と前記傾斜面4との間の稜線部分及び前記傾斜面4
と前記端面3との間の稜線部分、さらに前記端面3と前
記基板1の裏面5とで形成する角( 稜線部分 )には、図
3に示すように面取加工又は図4に示すように曲面( 丸
み )加工を施す。
【0022】このようにして形成された前記傾斜面4の
幅全域にわたってガラスペーストを塗布し、焼成( 焼結
)することにより、ガラスペーストが溶融し、表面張力
により前記傾斜面4の中央に凝集して、上側に凸形状に
湾曲し、その頂線が傾斜面の長手方向に沿って形成され
たガラスグレーズ層6を形成する。なお、ガラスグレー
ズ層6の表面粗さはRa=0.003μm程度の非常に
滑らかな面となる。
【0023】このガラスグレーズ層6が形成された基板
1を洗浄した後、スパッタ装置、蒸着装置等の薄膜形成
装置にセットして、Ta-Si O2 等の抵抗体膜7、Al
等の電極膜8を成膜する。なお、特に電極膜8は、前記
主面2から前記ガラスグレーズ層6、前記端面3及び前
記裏面5にわたって成膜する。すなわち、この後で形成
される電極膜8の電極パターンは、ガラスグレーズ層6
に関して、前記主面2から前記傾斜面4( ガラスグレー
ズ層6 )にわたる個別電極8-1と、前記傾斜面4から前
記端面3、さらに前記裏面5にわたる共通電極8-2とを
備えている。なお、図2中の破線は前記主面2と前記傾
斜面4との間の稜線部分を示す。
【0024】次に、この電極膜8を形成した基板1のほ
ぼ全体にレジストをレジスト粒子を帯電させ、電極膜8
をグラウンド( 0 [V] )に接続してレジスト粒子を噴
射付着するスプレー法により塗布する。この塗布を終了
すると、形成されたレジスト膜を90℃で25分間加熱
( ベーク、溶剤除去のため )した後、電極パターンを形
成するためのフォトリソグラフィ工程を行う。
【0025】まず、露光機にレジスト形成基板をセット
し、前記基板1の主面2と露光マスク11とを平行に接
触させ、前記傾斜面4上のレジスト膜の露光の光路にお
ける膜厚に対応した、電極パターン以外のレジストを現
像で除去するのに最適な露光時間で露光を行う。この露
光が終了すると現像を行う。この現像( 現像液 )によ
り、露光された部分のレジスト膜が溶融して除去され、
露光されなかった部分のレジスト膜はほとんど溶融しな
いでそのまま残る。
【0026】この現像が終了すると、120℃で25分
間加熱・硬化( キュアー )させる。この加熱・硬化を終
了すると、酢酸又は燐酸系のエッチング液によりウエッ
トエッチングを行い、電極パターン( Al の電極膜8 )
のパターニング( パターンの形成 )を行い、さらにCF
4 +O2 系のエッチングガスによりドライエッチングを
行い、Ta-Si O2 の抵抗体膜7のパターニングを行
う。この電極パターンを形成するためのフォトリソグラ
フィ工程の最後として、レジスト剥離剤あるいはO2 ア
ッシャー( 噴射機 )により、残るレジスト膜を除去す
る。
【0027】次に、発熱抵抗体を露出させるためのフォ
トリソグラフィ工程を行う。この発熱抵抗体を露出させ
るために特別にフォトリソグラフィ工程を行う理由は、
発熱抵抗体をガラスグレーズ層6の頂線( 最初に用紙に
接触する部分 )に対して高精度に位置決めしなければな
らないからである。まず、レジストを塗布し、発熱抵抗
体を露出させるための露光マスクと前記傾斜面4とを平
行接触させて、この傾斜面4上のレジスト膜の膜厚に対
応した最適な露光時間で露光を行って現像する。この現
像( 現像液 )により、発熱抵抗体を露出させる部分のレ
ジスト膜のみが溶融してなくなり、それ以外の部分のレ
ジスト膜はそのまま残る。
【0028】この現像を終了すると、エッチング液によ
りウエットエッチングを行い、発熱抵抗体を露出させる
部分の電極膜を溶融して取除く。この電極膜が取り除か
れて発熱抵抗体( 抵抗体膜7 )が露出した部分が発熱素
子10となる。このウエットエッチングを終了すると、
レジスト剥離剤あるいはO2 アッシャーにより、残るレ
ジスト膜を除去する。
【0029】この発熱抵抗体を露出させるためのフォト
リソグラフィ工程を終了すると、スパッタ装置等の薄膜
形成装置を使用して、電極膜8のボンディングパット部
( 電気的接続のためのワイヤがハンダ付けされる部分 )
を除いて、Si O2 、Si ON等の( マスクスパッタ )
保護膜9を成膜する。この基板1を、図示しないが、放
熱板に固定し、駆動IC、回路基板と電気的に接続して
サーマルヘッドの完成となる。
【0030】このようにこの第1の実施の形態によれ
ば、基板1の端面3に研磨処理を施し、主面2と傾斜面
4との間の稜線部分、傾斜面4と端面3との間の稜線部
分、さらに端面3と裏面5とで形成する角( 稜線部分 )
には、面取加工又は曲面( 丸み)加工を施すことによ
り、端面3上に電極膜8を膜厚が均一にしかも表面粗さ
が滑らかに形成することができ、従ってこの端面3上に
レジスト膜を膜厚が均一にしかも表面粗さが滑らかに形
成することができる。一方、各稜線部分でも電極膜8等
を膜厚が均一に形成でき、従って各稜線部分でレジスト
膜の膜厚が薄くなるのを抑えることができる。以上の結
果により、個別電極8-1及び共通電極8-2における部分
的な断線( ピンホール的欠落も含む )の発生を防止し
て、個別電極のパターン及び共通電極の電流容量を確保
することができ、高品位な印字品質を得ることができ
る。
【0031】この発明の第2の実施の形態を図5を参照
して説明する。図5は、この発明を適用したサーマルヘ
ッドを示す側面断面図である。平板状の直方体の基板1
1の主面12と端面13とで形成する角( 稜線部分 )
に、面取り状の傾斜面14が研磨加工により形成され、
前記主面12と前記傾斜面14との間の稜線部分及び前
記傾斜面14と前記端面13との間の稜線部分、さらに
前記端面13と前記基板11の裏面15で形成する角に
は、面取加工又は曲面( 丸み )加工を施す。
【0032】前記傾斜面4の幅全域にわたってガラスグ
レーズ層16を形成し、前記裏面15から前記端面13
及び前記ガラスグレーズ層16の一部( 端部 )にわたっ
て下地電極層17を形成する。なお、この第1の実施の
形態では、前記裏面15から前記ガラスグレーズ層16
の一部にわたって下地電極層17を形成するようになっ
ているが、この発明はこれに限定されるものではなく、
端面13にだけ下地電極層を形成しても良いものであ
る。その場合でも後述するこの発明の効果を得ることが
できる。
【0033】この下地電極層17は、洗浄後、厚膜印刷
法、又はディップ法、又は転写法等により金ペーストに
より形成され、その膜厚は後述する共通電極( 電極パタ
ーン)を形成する電極層の膜厚1μmに対して約10μ
m程度となる。この膜厚は、前記ガラスグレーズ層16
の一部にかかる部分が顕著に突出せず、前記傾斜面14
と前記端面との間の稜線部分で盛り上がらない程度にな
るべく厚く形成した。前記下地電極層17の材料として
金材料を選択した理由は、後述する共通電極(電極パタ
ーン )を形成する電極層の材料とは異なるもので、電極
パターンのエッチング液に対して溶融しにくいものとい
う条件に適合するものだからである。
【0034】なお、ここでは、電流容量を十分に確保す
る目的で、なるべく厚く形成したが、電流容量を必要な
程度に確保するならば、後述する共通電極を形成する電
極層を形成する薄膜形成装置を使用してこの下地電極層
を形成しても良いものである。 この下地電極層17の
形成の次に、Ta-Si O2 等の抵抗体膜18、Al 等の
電極膜19を成膜する。これ以降の工程は前述の第1の
実施の形態と同様なので、その説明は省略する。なお、
20は保護膜である。
【0035】このようにこの第2の実施の形態によれ
ば、基板11の端面13から裏面15にわたって下地電
極層15を形成したことにより、電極膜19による電極
パターンの共通電極に部分的な断線( ピンホール的欠落
を含む )が発生しても、下地電極層15により電流容量
を必要な程度以上確保することができ、より高品位な印
字品質を得ることができる。
【0036】この発明の第3の実施の形態を図6を参照
して説明する。前述の第2の実施の形態において、下地
電極層17をガラスグレーズ層16の形成後に形成して
いたのに対して、この第3の実施の形態では、図6に示
すように、下地電極層17を先に基板11に形成した
後、ガラスグレーズ層16を形成するものである。この
とき、ガラスグレーズ層16の下( ガラスグレーズ層1
6と傾斜面14との間 )になるべく下地電極層17が入
り込まないように、傾斜面14上での下地電極層17の
形成を最小限にする。下地電極層17が傾斜面14上に
広がって形成されると、ガラスグレーズ層16の形成に
おいてその形状精度が低下する虞がある。
【0037】なお、この場合にはガラスグレーズ層16
を形成するガラスペーストの焼成温度と下地電極層17
を形成する金属ペーストの焼成温度との関係である。一
般的にガラスペーストの焼成温度は、金属ペーストの焼
成温度より高いため、前述の第2の実施の形態では問題
がなく、この第2の実施の形態では金属ペーストとして
金を使用したが、この第3の実施の形態では、ガラスグ
レーズ層16を下地電極層17を形成した後で形成する
ので、ガラスペーストの焼成温度に対して金属ペースト
の焼成温度が高くなければならない。従って、ガラスペ
ーストとして焼成温度が金属ペーストより低いものを使
用し、金属ペーストとして焼成温度が高いものを使用す
る必要がある。焼成温度が高い金属ペーストとしては例
えば白金がある。
【0038】このようにこの第3の実施の形態によれ
ば、前述の第2の実施の形態と同様な効果を得ることが
できる。さらに、下地電極層17がガラスグレーズ層1
6の表面にはみ出さないので、レジスト膜を精度高く均
一に形成することができるという効果を得ることがで
き、電極パターンを正確に形成することができ、より高
品位な印字品質を得ることができる。
【0039】この発明の第4の実施の形態を図7を参照
して説明する。この第4の実施の形態は、傾斜面14を
形成する前に下地電極層17を形成しておくもので、こ
のようにすることにより、下地電極層17はガラスグレ
ーズ層16の下( ガラスグレーズ層16と傾斜面14と
間 )に入り込むことがない。すなわち、図7( a )に示
すように、傾斜面14を形成する前の基板11に対し
て、図7( b )に示すように、その端面13から裏面1
5にわたって下地電極層17を形成する。次に、図7(
c )に示すように、主面12と端面13との角に傾斜面
14を形成する。ここで、主面12と傾斜面14との間
の稜線部分等を面取り加工又は曲面( 丸み )加工を施
し、図7( d )に示すように、ガラスグレーズ層16を
形成するものである。
【0040】このようにこの第4の実施の形態によれ
ば、前述の第3の実施の形態と同様な効果を得ることが
できる。さらに、下地電極層17も傾斜面14の研磨加
工により研磨されるので、傾斜面14と端面13上の下
地電極層17との間の稜線部分から端面13上の下地電
極層17、端面13上の下地電極層17と裏面15上の
下地電極層17との間の角( 稜線部分 )、裏面15上の
下地電極層にわたって、その表面形状及び表面粗さが滑
らかになり、電極パターンをより正確に形成することが
でき、より高品位な印字品質を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
共通電極の電流容量を確保することができ、高品位な印
字品質を得ることができるサーマルヘッドを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のサーマルヘッド
を示す側面断面図。
【図2】同実施の形態のサーマルヘッドを示す上面図。
【図3】同実施の形態のサーマルヘッドの製造工程中の
稜線部分の面取加工を示す側面図。
【図4】同実施の形態のサーマルヘッドの製造工程中の
稜線部分の曲面加工を示す側面図。
【図5】第2の実施の形態のサーマルヘッドを示す側面
断面図。
【図6】第3の実施の形態のサーマルヘッドの要部( 製
造工程中 )を示す側面断面図。
【図7】第4の実施の形態のサーマルヘッドのガラスグ
レーズ層を形成するまでの製造工程を示す側面断面図。
【図8】第1の従来例のエッジ型サーマルヘッドを示す
断面図。
【図9】第2の従来例のエッジ型サーマルヘッドを示す
断面図。
【図10】第3の従来例のエッジ型サーマルヘッドを示
す断面図。
【図11】第4の従来例のエッジ型サーマルヘッドを示
す断面図。
【符号の説明】
1,11…基板、 2,12…主面、 3,13…端面、 4,14…傾斜面、 5,15…裏面、 6,16…ガラスグレーズ層、 7,18…抵抗体膜、 8,19…電極膜、 17…下地電極層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の直方体基板の一端の角に形成さ
    れた面取り状の傾斜面上に形成され曲面を有する絶縁層
    上に、前記傾斜面の傾斜方向に予め設定された距離だけ
    隔てた一対の電極を複数組配置し、この各一対の電極間
    に形成された発熱抵抗体からなるサーマルヘッドにおい
    て、 前記直方体基板の前記傾斜面が形成された側の端面を研
    磨加工したことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 平板状の直方体基板の一端の角に形成さ
    れた面取り状の傾斜面上に形成され曲面を有する絶縁層
    上に、前記傾斜面の傾斜方向に予め設定された距離だけ
    隔てた一対の電極を複数組配置し、この各一対の電極間
    に形成された発熱抵抗体からなるサーマルヘッドにおい
    て、 前記電極の層を形成する前に、前記電極の共通電極の補
    助回路として、前記直方体基板の傾斜面が形成される側
    の端面に下地電極層を形成したことを特徴とするサーマ
    ルヘッド。
  3. 【請求項3】 平板状の直方体基板の一端の角に形成さ
    れた面取り状の傾斜面上に形成され曲面を有する絶縁層
    上に、前記傾斜面の傾斜方向に予め設定された距離だけ
    隔てた一対の電極を複数組配置し、この各一対の電極間
    に形成された発熱抵抗体からなるサーマルヘッドにおい
    て、 前記電極の層を形成する前に、前記電極の共通電極の補
    助回路として、前記直方体基板の傾斜面が形成される側
    の主面に対する裏面から前記傾斜面が形成される側の端
    面にわたって、下地電極層を形成したことを特徴とする
    サーマルヘッド。
  4. 【請求項4】 前記下地電極層を形成する前に、前記直
    方体基板の傾斜面が形成される側の主面と前記傾斜面と
    の間の稜線部分、前記傾斜面と前記端面との間の稜線部
    分及び前記端面と前記裏面との間の角を面取処理及び曲
    面処理することを特徴とする請求項2及び請求項3のい
    ずれか1項記載のサーマルヘッド。
  5. 【請求項5】 前記下地電極層を形成した後で、しかも
    電極を形成する前に、前記主面と前記傾斜面との間の稜
    線部分及び前記傾斜面と前記端面との間の稜線部分を面
    取処理及び曲面処理することを特徴とする請求項2及び
    請求項3のいずれか1項記載のサーマルヘッド。
JP19602296A 1996-07-25 1996-07-25 サーマルヘッド Pending JPH1034992A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016028903A (ja) * 2015-10-28 2016-03-03 ローム株式会社 サーマルプリントヘッド

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