JPH09267621A - 部品の取付構造 - Google Patents

部品の取付構造

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JPH09267621A
JPH09267621A JP18077296A JP18077296A JPH09267621A JP H09267621 A JPH09267621 A JP H09267621A JP 18077296 A JP18077296 A JP 18077296A JP 18077296 A JP18077296 A JP 18077296A JP H09267621 A JPH09267621 A JP H09267621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗器等の部品の取付を簡単、かつ確実に行
うことができるようにする。 【解決手段】 抵抗器2の円形基板2aの外周縁部に係
止用爪片2eを設けるとともに、ヒータケース1に、円
形基板2aが挿入される挿入部1dを設け、ケース1の
うち、挿入部1dの外周側に、弾性的に撓む撓み片3a
および停止片3bを有する係止機構部3を備える。抵抗
器2を挿入部1d内に挿入して回転することより、係止
用爪片2eが撓み片3aを押圧して撓み片3aを半径方
向外方へ弾性的に撓ませ、抵抗器2の回転量が所定量に
到達すると、撓み片3aが元の位置に向かって復帰する
ことにより係止用爪片2eの回転方向の位置決めを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品を回転操作に
て取付け固定する取付構造に関するもので、例えば、自
動車用空調装置における送風機速度制御用の抵抗器、送
風機モータ等を空調ケースに取付る取付構造として好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用空調装置における送風機
速度制御用の抵抗器を空調ケースに取付る取付構造とし
ては、一般に、抵抗器の基板部の一端を空調ケースに係
止し、その上で抵抗器の基板部の他端をビス止めにて空
調ケースに固定する構造が用いられている。
【0003】また、実開昭59−142110号公報で
は、図12、13に示すように、ヒータ用ファン20を
ヒータケース21に対して、回転操作にて取付け固定す
る取付構造が提案されている。この従来構造では、ヒー
タ用ファン20のモータ20aの外周部に取付られた環
状フランジ部材20bの外縁部に、複数の爪部20cを
屈曲形成し、一方、ヒータケース21には、環状フラン
ジ部材20bに対応した円形の取付穴21aを開けると
ともに、この円形の取付穴21aに、前記複数の爪部2
0cを通すことができる大きさを持った溝部21bを設
けている。
【0004】そして、ヒータ用ファン20の爪部20c
をヒータケース21の溝部21bに通した後に、ヒータ
用ファン20を、爪部20cがヒータケース21に設け
たストッパ部21cに当接するまで回転させることによ
り、組付が終了し、環状フランジ部材20bおよび爪部
20cとヒータケース21との間の摩擦力にて、ヒータ
用ファン20の固定を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の抵抗
器取付構造では、抵抗器の基板部の一端を空調ケースに
係止する作業と、抵抗器の基板部の他端をビス止めする
作業とが必要となり、作業工数が多くかかるという問題
があった。また、後者の回転式の取付構造では、環状フ
ランジ部材20bおよび爪部20cとヒータケース21
との間の摩擦力にて、ヒータ用ファン20の固定を行っ
ているので、爪部20cの屈曲寸法、ヒータケース21
の板厚等の寸法公差によって、寸法ガタによる取付不良
が発生したり、爪部20cとヒータケース21との間の
間隙がなくなって、ヒータ用ファン20の回転操作力が
非常に大きくなってしまう等の不具合が発生する。
【0006】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
抵抗器等の部品の取付を簡単、かつ確実に行うことがで
きるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1〜5
記載の発明では、部品(2)の基板(2a)に係止用爪
片(2e)を設けるとともに、取付体(1)のうち、基
板(2a)の外周側に位置する部位に、少なくとも弾性
的に撓む撓み片(3a)を有する係止機構部(3)を設
け、部品(2)を取付体(1)に対して回転することよ
り、係止用爪片(2e)が撓み片(3a)を押圧して撓
み片(3a)を半径方向外方へ弾性的に撓ませ、部品
(2)の回転量が所定量に到達すると、撓み片(3a)
が元の位置に向かって復帰することにより係止用爪片
(2e)の回転方向の位置決めを行うことを特徴として
いる。
【0008】このような構成によると、係止用爪片(2
e)の回転に対応して、撓み片(3a)に半径方向外方
への弾性的な撓みと半径方向内方への復帰をさせること
により、係止用爪片(2e)の回転方向の位置決めを行
って、部品(2)の取付を行うことができる。従って、
ビス止め作業等を必要とすることなく、簡単に部品
(2)を回転式にて取付できる。しかも、従来の回転式
取付構造のように、爪部とヒータケースとの間の間隙が
寸法公差により減少して、ヒータ用ファンモータの回転
操作力が非常に大きくなってしまうことがなく、係止用
爪片(2e)により撓み片(3a)を半径方向外方へ弾
性的に撓ませて、比較的軽快に、部品(2)を回転操作
でき、部品取付時の作業性がよい。
【0009】また、特に、請求項2記載の発明では、係
止機構部(3)に、撓み片(3a)より所定間隔をあけ
て配置した停止片(3b)を備え、この停止片(3b)
により係止用爪片(2e)の回転方向への動きを停止さ
せるようにし、部品(2)の回転量が所定量に到達する
と、前記係止用爪片(2e)が前記停止片(3b)に当
接するとともに前記撓み片(3a)が元の位置に向かっ
て復帰することにより、係止用爪片(2e)を撓み片
(3a)と停止片(3b)との間で挟持するようにした
ことを特徴としている。
【0010】これにより、係止用爪片(2e)を撓み片
(3a)と停止片(3b)との間に挟持して係止用爪片
(2e)の回転方向の位置決めをより確実に行うことが
できる。また、請求項3記載の発明では、係止機構部
(3)において、撓み片(3a)の半径方向外方側の部
位に、撓み片(3a)の撓みを規制する保持片(3c)
を備ているから、撓み片(3a)の過大な撓みを防止で
きる。それ故、撓み片(3a)の根元部が過大な撓みに
より白化して損傷する等の不具合を未然に防止できる。
【0011】また、請求項6〜10記載の発明では、部
品(30a)の基板(30b)に弾性的に撓むことが可
能な係止用爪片(30d)を設け、取付体(1)のう
ち、基板(30b)の外周側に位置する部位に、係止用
爪片(30d)が弾性的に嵌合係止する溝部(3d)を
有する係止機構部(3)を設け、部品(30a)を取付
体(1)に対して回転することより、係止用爪片(30
d)が係止機構部(3)により押圧されて係止用爪片
(30d)が基板(30b)の板厚方向に弾性的に撓
み、部品(30a)の回転量が所定量に到達すると、係
止用爪片(30d)が溝部(3d)に嵌合係止すること
により係止用爪片(30d)の回転方向の位置決めを行
うことを特徴としている。
【0012】このような構成によると、係止用爪片(3
0d)が基板の板厚方向に弾性的に撓むことにより、係
止用爪片(30d)の回転方向の位置決めを行って、部
品(2)の取付を行うことができる。従って、ビス止め
作業等を必要とすることなく、簡単に部品(2)を回転
式にて取付できる。しかも、係止用爪片(30d)を基
板板厚方向に弾性的に撓ませることにより、比較的軽快
に、部品(30a)を回転操作でき、部品取付時の作業
性がよい。
【0013】また、請求項9記載の発明では、取付体
(1)の突起部(10f)に、基板(30b)側の面に
圧着するリブ(10g、10h)を備えているから、こ
のリブ(10g、10h)により、取付体(1)と基板
(30b)との間のガタを効果的に防止できる。なお、
上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の
具体的手段との対応関係を示すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。 (第1実施形態)第1実施形態は、自動車用空調装置に
おける送風機速度制御用抵抗器の取付構造に適用した例
であり、図1は自動車用空調装置のヒータユニット部の
側面形状を示すもので、1はヒータユニット部の樹脂製
のケース(取付体)であり、その内部には自動車エンジ
ンの冷却水を熱源として送風空気を加熱するヒータコア
(図示せず)、このヒータコアに送風する電動送風機
(図示せず)、車室内へ空気を吹き出す吹出口切替用の
ドア機構等が内蔵されている。1aはヒータコア収納
部、1bは送風機収納部、1cは送風機スクロールケー
シングである。
【0015】2は上記電動送風機のモータへの印加電圧
を調整して、送風機速度を制御する抵抗器で、ケース1
に回転式の取付構造で脱着可能に取付けられている。図
2はこの抵抗器2部分の拡大図であり、抵抗器2は樹脂
系の電気絶縁材料から成形された基板2aを有し、この
基板2aの一面側(ケース1の外面側)に外部回路との
結線用のコネクタ部2bが設けられており、基板2aの
他面側(ケース1の内面側)には、ニクロム線のような
抵抗材料からなるコイル状の抵抗体2cが設けられてい
る。この抵抗体2cはケース1内に突出してケース1内
の送風空気流にて強制冷却されるようになっている。
【0016】抵抗器2の基板2aは円板状の形状であ
り、一方、ケース1の抵抗器挿入用の挿入部1dは円筒
状になっており、この円筒状の挿入部1dの中心に円形
穴1e(図2(b)、図3参照)が開けてあり、この円
形穴1eを通して抵抗体2cがケース1内に突出するよ
うにしてある。また、中心穴1eの周辺には抵抗器2の
基板2aを支持するリング状支持面1e′が形成されて
いる。
【0017】そして、抵抗器2は挿入部1dに、回転操
作にて取付固定することができるようになっている。以
下、抵抗器2の回転式の取付構造を詳述する。図3は図
2の分解斜視図であり、抵抗器2の円板状の基板2aの
外周縁部には、180°対称の位置に、位置決め用の切
欠き部2dが2個設けてある。この2個の切欠き部2d
は互いに異なった大きさにして、抵抗器2のケース1に
対する組付位置を常に所定位置に設定して誤組付を防止
するようにしてある。
【0018】また、基板2aの外周縁部には、上記2個
の切欠き部2dの略中間位置に係止用の爪片2eが基板
2aと一体に成形されている。ここで、係止用の爪片2
eは本例ではほとんど弾性変形しない剛体として作用す
る程度の肉厚を持っており、かつ基板2aのコネクタ部
2b側の平面から垂直に上方へ延びるとともに、基板2
aの外周縁部から半径方向外方へ延びる形状になってい
る。
【0019】また、係止用爪片2eの先端部(上端部)
は、後述の係止機構部3の撓み片3aを押圧して弾性的
に撓ませる押圧部2fを形成している。ここで、係止用
爪片2eは抵抗器2の取付作業時に図3において反時計
方向に回転するため、その回転方向の前方側に、撓み片
3aの押圧を円滑にするための傾斜面2gが形成してあ
る。さらに、係止用爪片2eの根元部(下端部)の外周
側には、挿入部1dとの干渉を避けるための切欠き部2
jが設けてある。
【0020】一方、ケース1側において、円筒状の挿入
部1dの先端(上端)側には、180°対称の位置に、
位置決め用の突起部1fが2個設けてある。この突起部
1fは挿入部1dの先端(上端)側において半径方向の
内外両方へ突出する形状であって、前記した切欠き部2
dを嵌入し得る大きさに設定してある。また、突起部1
fは、ケース1の中心穴1e周辺のリング状支持面1
e′との間に所定間隔をあけて形成されている。
【0021】また、ケース1側において、円筒状の挿入
部1dの外周側には所定間隔をおいて、係止機構部3が
設けられている。この係止機構部3は係止用爪片2eを
係止して、抵抗器2を所定の回転位置にて取付けるため
のものである。この係止機構部3は、撓み片3a部と、
この撓み片3a部の側方に、係止用爪片2eの幅寸法W
の間隔を置いて形成された停止片3b部とから構成され
ている。さらに、撓み片3a部には、挿入部1dの半径
方向外方側に位置する保持片3cが形成されている。係
止機構部3は樹脂製のケース1に一体成形されており、
ここでケース1はポリプロピレンのような弾性を有する
樹脂にて成形されているので、撓み片3aを挿入部1d
の接線方向と平行に延びる長方形状にするとともに、撓
み片3aの先端部を係止用爪片2eの先端部の押圧部2
fにて押圧することにより、撓み片3aは挿入部半径方
向に弾性的に撓むことができる。
【0022】そして、保持片3cはT字状の断面形状を
持つ形状とすることにより、挿入部1dの外方側へ変形
しにくい形状となっており、撓み片3aの半径方向への
過大な撓みを防止する。また、停止片3bはL字状の断
面形状を持つ形状とすることにより挿入部円周方向へ弾
性変形しにくい形状にしてある。次に、ケース1の位置
決め用突起部1fの下方部位には、突起部1f成形時の
型抜きのための貫通穴1g(図3参照)を設ける必要が
ある。そこで、本実施形態では、この貫通穴1gからの
空気洩れを防止するために以下の工夫をしている。
【0023】すなわち、図4、5に示すように、位置決
め用突起部1fのうち、内周側端部の下面には抵抗器2
の基板2aの上面に向かって鋭角状に尖って突出する第
1リブ1hが一体形成されており、この第1リブ1hの
突出高さは、突起部1fの幅全体に一様に設定せずに、
図4(b)、図5において、抵抗器2の取付け時回転方
向(反時計方向)に対して入口側となる右端側は0と
し、そして、突起部1fの幅方向中央部に向かって0.
3mmの高さまで徐々に高くなり、以後左端部まで同一
高さ(0.3mm)にしてある。これにより、抵抗器2
の取付け時の回転をスムーズに行うことができる。
【0024】また、貫通穴1g部分における挿入部1d
の内周面には、抵抗器2の基板2aの外周面に向かって
突出する第2リブ1iが突出形成されている。この第2
リブ1iの高さは本例では0.3mmに設定してある。
上記両リブ1h、1iが抵抗器2の基板2aの上面およ
び外周面に弾性変形して圧接することにより、貫通穴1
g周辺の風洩れ箇所を密封することができる。
【0025】次に、上記構成おいて抵抗器2の取付方法
について説明する。まず、抵抗器2の切欠き部2dの位
置を図3に示すようにケース1の位置決め用突起部1f
の位置と合致させ、切欠き部2dを突起部1fに嵌入す
る。このとき、2個の切欠き部2d、突起部1fの大き
さがそれぞれ異なっているため、抵抗器2の係止用爪片
2eをケース1の係止機構部3に隣接する正規の組付位
置に必ず設定できる。
【0026】次に、抵抗器2を反時計方向に回転させ
る。すると、抵抗器2の係止用爪片2eも回転し、その
先端の押圧部2fの傾斜面2gが最初に係止機構部3の
撓み片3aに当接する。そして、抵抗器2の回転の進行
とともに、傾斜面2gに沿って押圧部2fにより撓み片
3aが半径方向外方へ弾性的に撓む。ここで、撓み片3
aの過大な撓みを保持片3cにて防止することにより、
撓み片3aの根元部が白化して損傷するのを防止でき
る。
【0027】次いで、抵抗器2の係止用爪片2eが撓み
片3aの部位を通過すると、図2(a)に示すように、
撓み片3aがそれ自身の弾性反力にて元の位置に復帰す
るとともに、係止用爪片2eが停止片3bに当接する。
これにより、係止用爪片2eが停止片3bと撓み片3a
との間で挟まれた状態となり、係止用爪片2eの回転方
向の位置がそのまま保持されるので、抵抗器2のケース
1に対する取付を完了できる。
【0028】この抵抗器2の取付完了状態では、図2
(b)に示すように、抵抗器2の基板2aの外周縁部が
ケース1の中心穴1e周辺のリング状支持面1e′と突
起部1fとの間に挟持されるので、抵抗器2の図2
(b)左右方向への移動が阻止される。ここで、抵抗器
2の回転方向の位置決めは、係止用爪片2eとケース1
の係止機構部3との係止により行うことができるので、
リング状支持面1e′と突起部1fとの間隔を基板2a
の板厚に対して厳格に寸法管理する必要はない。
【0029】また、抵抗器2の取付完了状態では、第1
リブ1h、第2リブ1iがそれぞれ抵抗器2の基板2a
の上面および外周面に弾性変形して圧接することによ
り、穴1g周辺からの風洩れを良好に防止できる。とこ
ろで、抵抗器1をケース1から取り外すときは、撓み片
3aを半径方向外方へ撓ませながら、抵抗器1を時計方
向に回転させ、切欠き部2dの位置をケース1の位置決
め用突起部1fの位置と合致させることにより、抵抗器
1の取り外しを行うことができる。
【0030】なお、上記第1実施形態では、抵抗器2の
回転量が所定量に到達すると、撓み片3aが元の位置に
向かって復帰することにより係止用爪片2eを撓み片3
aと停止片3bとの間で挟持し、これにより係止用爪片
2eの回転方向の位置決めを行っているが、本発明はこ
のような位置決め構造に限定されるものではなく、例え
ば、係止用爪片2eの先端部に突起を設け、抵抗器2の
回転量が所定量に到達すると、この突起が撓み片3aに
設けた凹部に嵌入され、撓み片3aが元の位置に向かっ
て復帰することにより係止用爪片2eを回転方向の位置
決めを行なうようにしてもよい。このような変形例によ
れば、停止片3bを廃止することができる。 (第2実施形態)上記第1実施形態は、自動車用空調装
置における送風機速度制御用抵抗器の取付構造について
説明したが、本発明はこのような用途のみに限定される
ものではなく、例えば、実開昭59−142110号公
報記載のように、送風機モータの回転式取付構造に適用
することも可能である。
【0031】第2実施形態はこの送風機モータの回転式
取付構造に関するものであって、図6〜図11に示す。
図6は図1におけるケース1の送風機収納部1bの分解
拡大図であり、モータ30aは図示しないヒータ用送風
機ファン(図12のファン20に相当)を回転駆動する
ものであり、モータ30aの軸方向一端側の外周部には
円形フランジ部材(基板)30bが取付られている。こ
のフランジ部材30bは、ポリプロピレンのような弾性
を有する樹脂にて成形されている。
【0032】この円形フランジ部材30bの外縁部には
環状突出部30c(図10参照)が半径方向外方へ突出
している。そして、この環状突出部30cからさらに半
径方向外方へ突出するように1個の係止用爪片30dが
一体成形されている。この爪片30dはフランジ部材3
0bの板厚方向(モータ軸方向)へ弾性的に撓むことが
可能なものである。また、円形フランジ部材30bの外
縁部には等間隔で3箇所にビス座30eが半径方向外方
へ突出成形されている。このビス座30eは取付用ビス
(図示せず)を通すための円形穴30fを持っている。
【0033】フランジ部材30bは、図10に示すよう
に、環状突出部30cの部分が最も外径が大きくなって
おり、この環状突出部30cの下側に、順次外径が小さ
くなる外周面30g、30hが形成されている。そし
て、最下部の外周面30hには複数個(本例では8個)
の突起部30iが等間隔で半径方向外方へ突出成形され
ている。この突起部30iに対して所定間隔をあけて対
向する段付面によりリング状支持面30jが形成され
る。
【0034】また、突起部30iは図6に示すように、
送風機モータ30aの取付時の回転方向(反時計方向
C)の先端側の上面にテーパー状の傾斜面30i′を設
けた形状にしてある。次に、上記送風機モータ30aが
取付られるケース1側の構造を説明すると、ケース1に
は、その外壁面から円筒状挿入部10aが一体成形され
ており、この円筒状挿入部10aの円形穴10bから送
風機モータ30aの回転軸に取付られた送風機ファンを
ケース1内に挿入することができるようになっている。
【0035】円筒状の挿入部10aの外周面には、前記
フランジ部材30bのビス座30eに対応するビス座1
0cが一体成形され、ビス座10cにはビス用の円形穴
10dが設けられている。また、円筒状の挿入部10a
の内周面には、前記した突起部30iを嵌入し得る大き
さに設定された複数個(本例では8個)の溝部10eが
形成され、この溝部10eの間に複数個(本例では8
個)の突起部10fが形成されている。
【0036】突起部10fの下面部には、図7、9に示
すように、送風機モータ30aの取付時の回転に伴っ
て、フランジ部材30bの突起部30iが最初に当接す
る側の部位に、テーパー状の傾斜面10f′が設けてあ
る。この傾斜面10f′と傾斜面30i′により、送風
機モータ30aの取付時の回転操作をスムーズにできる
ようにしてある。
【0037】また、ケース1側において、円筒状の挿入
部10aの外周側には所定間隔をおいて、係止機構部3
が設けられている。この係止機構部3は係止用爪片30
dを弾性的に嵌合係止して、送風機モータ30aを所定
の回転位置にて取付けるためのものである。そのため、
送風機モータ30aの取付完了となる所定の回転位置
に、係止用爪片30dが弾性的に嵌合係止する溝部3d
が形成されている。この溝部3dは、ケース1の外壁面
から突出する突出片3eに形成されている。
【0038】この突出片3eにおいて、係止用爪片30
dの回転入口側部位に、係止用爪片30dの弾性撓み量
を徐々に増加させる傾斜面3fが設けられている。従っ
て、送風機モータ30aをケース1に対して回転するこ
とより、係止用爪片30dが突出片3eの傾斜面3fに
より押圧されて係止用爪片30dが弾性的に撓み、図1
1(c)の回転位置において、係止用爪片30dの弾性
撓み量が最大となり、送風機モータ30aの回転量が所
定量に到達すると、図11(d)に示すように係止用爪
片30dが自身の弾性力により溝部3dに嵌合係止する
ことにより係止用爪片30dの回転方向の位置決めを行
うことができる。
【0039】さらに、係止用爪片30dの回転出口側部
位に、係止用爪片30dの回転を阻止する停止片3gが
形成されている。また、8個の突起部10fのうち、本
例では、図7、8上側の2箇所の突起部10fの内周端
面に、それぞれ1箇所づつ半径方向内方へ突出するよう
に断面三角状の第1リブ10gが一体成形されている。
このリブ10gは図7、8において突起部10fの紙面
垂直方向の幅寸法の全長にわたって一定高さで形成され
ている。
【0040】また、第1リブ10gが設けられていない
6個の突起部10fのうち、3個の突起部10fの下側
面(フランジ部材30bの突起部30iに対向する面)
には、突起部30iの円周方向に沿って断面三角状の第
2リブ10hが一体成形されている。このリブ10h
は、テーパー状の傾斜面10f′の円周方向延長上に形
成されものであって、リブ10hの高さは図9(b)に
拡大図示するように、徐々に増大するようになってい
る。従って、送風機モータ30aの取付時の回転操作に
伴って、フランジ部材30bの突起部30iが傾斜面1
0f′に引き続いて、リブ10h側の部位でもスムーズ
に回転できる。
【0041】次に、第2実施形態における送風機モータ
30aの取付方法を説明すると、まず、送風機モータ3
0aのフランジ部材30bの突起部30iの位置を図6
に示すようにケース1の溝部10eの位置と合致させ、
突起部30iを溝部10e内に嵌入する。次に、送風機
モータ30aを反時計方Cに回転させる。すると、フラ
ンジ部材30bの係止用爪片30dも回転し、この係止
用爪片30dが図11に示すように弾性変形しながら係
止機構部3の傾斜面3fを乗り上げる。そして、図11
(c)の位置で係止用爪片30dの弾性撓み量が最大と
なり、送風機モータ30aの回転量が所定量に到達する
と、図11(d)に示すように係止用爪片30dが自身
の弾性力により復元して溝部3dに嵌合係止されるとと
もに、係止用爪片30dが停止片3gに当接する。
【0042】これにより、係止用爪片30dの更なる回
転が停止片3bにより阻止され、係止用爪片30dが溝
部3dに嵌合係止した状態がそのまま保持されるので、
抵抗器2のケース1に対する取付を完了できる。この送
風機モータ30aの取付完了状態では、図10に示すよ
うに、ケース1の送風機取付部1bの突起部10fが送
風機モータ30aのフランジ部材30bのリング状支持
面30jと突起部30iとの間に挟持されるので、送風
機モータ30aの軸方向(スラスト方向)への移動が阻
止される。ここで、送風機モータ30aの取付完了状態
では、第1リブ10g、第2リブ10hがそれぞれフラ
ンジ部材30bの外周面30hおよび突起部30iの上
側面に弾性変形して圧接することにより、フランジ部材
30bがモータ軸方向およびモータ半径方向に対してガ
タを発生するのを防止できる。
【0043】また、点検修理等のために、送風機モータ
30aをケース1から取り外すときは、係止用爪片30
dを図6の上方へ撓ませながら、送風機モータ30aを
時計方向に回転させ、フランジ部材30bの突起部30
iの位置をケース1の溝部10eの位置と合致させるこ
とにより、送風機モータ30aの取り外しを行うことが
できる。
【0044】なお、送風機モータ30aを一度脱着する
と、第1リブ10g、第2リブ10hが潰れた状態のま
まになってしまい、図10に示す嵌合状態にガタが発生
しやくなるので、送風機モータ30aを再度取付るとき
は、ビス座10c、30eを用いて、フランジ部材30
bをケース1にネジ止めする。 (他の実施形態)本発明は上述した送風機速度制御用抵
抗器や送風機モータ等に限定されることなく、部品の取
付構造として種々な用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す自動車用空調装置
の側面図である。
【図2】(a)は図1における送風機速度制御用抵抗器
部の拡大図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図3】図2の抵抗器部の分解斜視図である。
【図4】(a)は図3に示すケース1側の要部断面図、
(b)は(a)の右方向からみた要部正面図、(c)は
(b)のB−B断面図である。
【図5】図4(b)の上面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す自動車用空調装置
の送風機モータ部の分解斜視図である。
【図7】図6に示す送風機モータ取付部のケース側の下
面図である。
【図8】図6に示す送風機モータ取付部のケース側の上
面図である。
【図9】(a)は図7のD部拡大図、(b)は(a)の
側面図、(c)は(a)のE−E断面図、(d)は
(c)のF部拡大図である。
【図10】図6に示す送風機モータ取付部の取付完了後
における嵌合部断面図である。
【図11】図6に示す送風機モータ取付部の係止機構部
での取付過程説明図である。
【図12】従来のファンモータの取付構造を示す分解斜
視図である。
【図13】図6のファンモータ取付構造の要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1…ケース(取付体)、1d…挿入部、2…抵抗器(部
品)、2a…基板、2e、30d…係止用爪部、3…係
止機構部、3a…撓み片、3b、3g…停止片、3c…
保持片、3d…溝部、3f…傾斜面、10f…突起部、
10g、10h…リブ、30a…送風機モータ(部
品)、30b…フランジ部材(基板)、30i…突起
部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品(2)を取付体(1)に回転操作し
    て取付け固定する取付構造であって、 前記部品(2)の基板(2a)に設けられた係止用爪片
    (2e)と、 前記取付体(1)のうち、前記基板(2a)の外周側に
    位置する部位に設けられ、少なくとも弾性的に撓む撓み
    片(3a)を有する係止機構部(3)とを備え、 前記部品(2)を前記取付体(1)に対して回転するこ
    とより、前記係止用爪片(2e)が前記撓み片(3a)
    を押圧して前記撓み片(3a)を半径方向外方へ弾性的
    に撓ませ、 前記部品(2)の回転量が所定量に到達すると、前記撓
    み片(3a)が元の位置に向かって復帰することにより
    前記係止用爪片(2e)の回転方向の位置決めを行うこ
    とを特徴とする部品の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記係止機構部(3)には、前記撓み片
    (3a)より所定間隔をあけて配置した停止片(3b)
    を備え、この停止片(3b)により前記係止用爪片(2
    e)の回転方向への動きを停止させるようにし、 前記部品(2)の回転量が所定量に到達すると、前記係
    止用爪片(2e)が前記停止片(3b)に当接するとと
    もに前記撓み片(3a)が元の位置に向かって復帰する
    ことにより前記係止用爪片(2e)を前記撓み片(3
    a)と前記停止片(3b)との間で挟持するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の部品の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記係止機構部(3)において、前記撓
    み片(3a)の半径方向外方側の部位に、前記撓み片
    (3a)の撓みを規制する保持片(3c)を備えたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の部品の取付構
    造。
  4. 【請求項4】 前記基板(2a)は円形状であり、前記
    取付体(1)には、前記円形の基板(2a)の外周縁部
    を支持する支持面(1e′)と、この支持面(1e′)
    から所定間隔あけて形成された突起部(1f)とを備
    え、 前記基板(2a)の回転量が所定量に到達した状態で
    は、前記基板(2a)の外周縁部が前記支持面(1
    e′)と前記突起部(1f)との間に挟持されるように
    したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つ
    に記載の部品の取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の部品の取付構造であって、 前記部品は送風機速度制御用の抵抗器(2)であり、前
    記取付体は、弾性を有する樹脂にて成形されたケース
    (1)であり、 このケース(1)はその内部に空調用の機能部品を収納
    しており、かつ、このケース(1)には前記係止機構部
    (3)が一体成形されていることを特徴とする部品の取
    付構造。
  6. 【請求項6】 部品(30a)を取付体(1)に回転操
    作して取付け固定する取付構造であって、 前記部品(30a)の基板(30b)に設けられ、弾性
    的に撓むことが可能な係止用爪片(30d)と、 前記取付体(1)のうち、前記基板(30b)の外周側
    に位置する部位に設けられ、前記係止用爪片(30d)
    が弾性的に嵌合係止する溝部(3d)を有する係止機構
    部(3)とを備え、 前記部品(30a)を前記取付体(1)に対して回転す
    ることより、前記係止用爪片(30d)が前記係止機構
    部(3)により押圧されて前記係止用爪片(30d)が
    前記基板(30b)の板厚方向に弾性的に撓み、 前記部品(30a)の回転量が所定量に到達すると、前
    記係止用爪片(30d)が前記溝部(3d)に嵌合係止
    することにより前記係止用爪片(30d)の回転方向の
    位置決めを行うことを特徴とする部品の取付構造。
  7. 【請求項7】 前記係止機構部(3)において、前記係
    止用爪片(30d)の回転入口側部位に、前記係止用爪
    片(30d)の弾性撓み量を徐々に増加させる傾斜面
    (3f)を設けるとともに、前記係止用爪片(30d)
    の回転出口側部位に、前記係止用爪片(30d)の回転
    を阻止する停止片(3g)を設けたことを特徴とする請
    求項6に記載の部品の取付構造。
  8. 【請求項8】 前記基板(30b)は円形状であり、こ
    の円形の基板(30b)には、その外周縁部に形成され
    た支持面(30j)と、この支持面(30j)から所定
    間隔あけて形成された突起部(30i)とを備え、 一方、前記取付体(1)には、前記円形の基板(30
    b)の外周縁部に沿って形成された突起部(10f)を
    備え、 前記基板(30b)の回転量が所定量に到達した状態で
    は、前記基板(30b)の前記支持面(30j)と前記
    突起部(30i)との間に前記取付体(1)の前記突起
    部(10f)が挟持されるようにしたことを特徴とする
    請求項6または7に記載の部品の取付構造。
  9. 【請求項9】 前記取付体(1)の前記突起部(10
    f)に、前記基板(30b)側の面に圧着するリブ(1
    0g、10h)を備えたことを特徴とする請求項8に記
    載の部品の取付構造。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9のいずれか1つに記
    載の部品の取付構造であって、 前記部品は送風機モータ(30a)であり、前記取付体
    は、樹脂にて成形されたケース(1)であり、 このケース(1)はその内部に空調用の機能部品を収納
    しており、かつ、このケース(1)には前記係止機構部
    (3)が一体成形されていることを特徴とする部品の取
    付構造。
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