JPH09272784A - 車輛用内装材 - Google Patents

車輛用内装材

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JPH09272784A
JPH09272784A JP18595196A JP18595196A JPH09272784A JP H09272784 A JPH09272784 A JP H09272784A JP 18595196 A JP18595196 A JP 18595196A JP 18595196 A JP18595196 A JP 18595196A JP H09272784 A JPH09272784 A JP H09272784A
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JP
Japan
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molecular weight
interior material
weight
parts
jis
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Application number
JP18595196A
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English (en)
Inventor
Takahiro Matsuse
貴裕 松瀬
Shigehiko Mashita
成彦 眞下
Shinichi Toyosawa
真一 豊澤
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性を有し、圧縮永久歪みが低く、
配合された低分子成分のブリードを抑制しうるため、防
音、振動吸収性能に著しく優れ、変型や外観劣化の虞な
く耐久性に優れた車輛用内装材を提供する。 【解決手段】 高分子有機材料と軟化剤とを含み、J
IS A硬度が0°〜25°であり、100℃における
圧縮永久歪みが50%以下であり、230℃におけるM
FRが10g/10分以上である熱可塑性材料からな
る。この熱可塑性材料は、高分子有機材料100重量部
に対して、軟化剤50〜500重量部を含み、高分子有
機材料と軟化剤の各々の溶解度パラメーターの差が3.
0以下であり、ポリフェニレンエーテル10〜250重
量部を含有し、高分子有機材料がポリスチレン、ポリブ
タジエンを含む共重合体を水添して得られる重合体であ
り、軟化剤はナフテン系、パラフィン系、ポリイソブチ
レン系オイルから選択されることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輛用内装材に係
り、特に、防音、振動の吸収、衝突時の衝撃の吸収のた
めに、車輛の床や天井、ドア、インストルメントパネル
等に用いられる車輛用内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の床や天井、ドア、インストルメ
ントパネル等には、防音、振動の吸収、更には衝突時の
衝撃の吸収のために、ゴム系又は樹脂系の車輛用内装材
が使用されている。これらの内装材は、柔軟性、風合い
に優れ、且つ、耐久性を有するものが望まれている。振
動吸収性を満足しうるような柔軟性を達成するために、
低分子量材料の配合を増加すると、それに伴って材料が
応力によって変形し易くなったり、低分子材料のブリー
ドが生じるなどの好ましくない現象が発生し、防音、振
動吸収性、柔軟性と耐久性の双方を満足するような内装
材が求められていた。
【0003】さらに、近年、自動車の高性能化に伴い、
自動車に設けられる車輛用内装材についても、より一層
の防音、振動吸収及び衝撃吸収性能の改善が望まれてい
る。また、車輛用内装材は、風合い(柔軟性)や外観も
重要であり、へたり等の変形やブリードによる外観の悪
化は、車輛製品の仕上がり上からも好ましくなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の実
情に鑑みてなされたものであり、適度な柔軟性を有し、
変形や外観劣化の虞がなく、諸特性に優れた材料を用い
ることにより、防音、振動吸収及び衝撃吸収性能に著し
く優れた車輛用内装材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れた防
音、振動吸収、衝撃吸収性能を有する車輛用内装材につ
いて鋭意研究を重ねた結果、本発明に係る熱可塑性材料
が極めて良好な特性を有し、この熱可塑性材料を用いる
ことによって極めて優れた車輛用内装材を得ることがで
きることを知見し、本発明を完成させた。
【0006】即ち、本発明の車輛用内装材は、高分子有
機材料と軟化剤とを含む熱可塑性材料であって、硬度が
JIS K6301規格Aスケールで0°〜25°であ
り、100℃における圧縮永久歪みがJIS K630
1規格で50%以下であり、且つ、230℃におけるM
FRがJIS K7210規格で10g/10分以上で
あることを特徴とする。
【0007】また、この熱可塑性材料は、好ましくは、
高分子有機材料100重量部と、軟化剤50〜500重
量部と、を含み、高分子有機材料と軟化剤の各々の溶解
度パラメーターの差が3.0以下であり、ポリフェニレ
ンエーテルを10〜250重量部含んでなることを特徴
とする。
【0008】ここで用いられる高分子有機材料は、ビニ
ル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少なくと
も1つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クの少なくとも1つからなるブロック共重合体を水添し
て得られる水添ブロック共重合体であり、その平均分子
量が150,000〜400,000であり、軟化剤
は、ナフテン系オイル、パラフィン系オイル又はポリイ
ソブチレン系オイルから選択される一種又は二種以上で
あり、その平均分子量が450〜5,000であること
が好ましい。
【0009】本発明の車両用内装材は前記熱可塑性材料
とその他の内装材とを組み合わせた構成を有することが
好ましい。
【0010】本発明の車輛用内装材に適用される熱可塑
性材料は、高分子有機材料と軟化剤とを組み合わせるこ
とにより、低硬度の材料が得られ、防音、振動吸収及び
衝撃吸収性能が良好で、且つ、高分子有機材料と軟化剤
の各々の溶解度パラメーターの差を3.0以下とするこ
とにより、材料の相溶性が向上し、軟化剤の低分子成分
のブリードを防止することができるという物性を有する
ため、前記の優れた各特性とその耐久性を達成しうる。
【0011】また、その他の内装材と組み合わせて用い
ることにより、前記の優れた各特性とその耐久性に加え
て、好ましい意匠性、耐摩耗性などの諸特性を付与し得
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。
【0013】本発明において、熱可塑性材料を構成する
高分子有機材料としては、数平均分子量が20,000
以上、特に、30,000以上、とりわけ40,000
以上の熱可塑性高分子有機材料が好ましく、例えば、ス
チレン系(ブタジエンスチレン系、イソプレンスチレン
系など)、エステル系、アミド系、ウレタン系などの各
種熱可塑性エラストマー、並びに、それらの水添、その
他による変性物、スチレン系、ABS系、オレフィン系
(エチレン系、プロピレン系、エチレンプロピレン系、
エチレンスチレン系、プロピレンスチレン系など)、塩
化ビニル系、アクリル酸エステル系(アクリル酸メチル
系など)、メタクリル酸エステル系(メタクリル酸メチ
ル系、など)カーボネート系、アセタール系、ナイロン
系、ハロゲン化ポリエーテル系(塩化ポリエーテル系な
ど)、ハロゲン化オレフィン系(四フッ化エチレン系、
フッ化−塩化エチレン系、フッ化エチレンプロピレン系
など)、セルロース系(アセチルセルロース系、エチル
セルロース系など)、ビニリデン系、ビニルブチラール
系、アルキレンオキサイド系(プロピレンオキサイド系
など)などの熱可塑性樹脂、及びこれらの樹脂のゴム変
性物などが挙げられる。
【0014】具体的な熱可塑性高分子有機材料として
は、このうちで結晶構造、凝集構造などの硬質ブロック
を形成しやすい部分と、アモルファス構造などの軟質ブ
ロックとを一緒に持ち合わせているものが特に好まし
く、具体的には、下記〜が挙げられる。
【0015】 ポリブタジエンとブタジエン−スチレ
ンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して得
られる結晶性ポリエチレンとエチレン/ブチレン−スチ
レンランダム共重合体とのブロック共重合体。
【0016】 ポリブタジエンとポリスチレンとのブ
ロック共重合体、あるいは、ポリブタジエン又はエチレ
ン−ブタジエンランダム共重合体とポリスチレンとのブ
ロック共重合体を水添して得られる、例えば、結晶性ポ
リエチレンとポリスチレンとのジブロック共重合体、ス
チレン−エチレン/ブチレン−スチレンのトリブロック
共重合体等、なかでも、スチレン−エチレン/ブチレン
−スチレンブロック共重合体。
【0017】 エチレン/ブチレン共重合体の片末端
又は両末端に結晶性ポリエチレンが連結したブロック共
重合体。
【0018】 エチレン−プロピレンゴム。 このうち特にに挙げられた、ビニル芳香族化合物を主
体とする重合体ブロックの少なくとも1つと、共役ジエ
ン化合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも1つ
からなるブロック共重合体を水添して得られる水添ブロ
ック共重合体であって、その平均分子量が150,00
0〜400,000であるものが好ましい。すなわち、
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少な
くとも1つ(1セグメント)と、共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックの少なくとも1つとからなるブ
ロック共重合体を水添して得られるものが好ましいが、
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少な
くとも2つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロックの少なくとも1つとを有するブロック共重合体
(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体等)を水添して得られる水添ブロック共重合体がさ
らに好ましい。このスチレン−エチレン/ブチレン−ス
チレンブロック共重合体に代表される水添ブロック共重
合体においては、平均分子量が150,000未満であ
ると、圧縮永久歪みが悪化して防振効果の持続性が低下
し、400,000を超えると材料の流動性が低下して
成形性が悪化するため、平均分子量は、前記範囲である
ことが好ましい。
【0019】上記ブロック共重合体の非晶質スチレンブ
ロックの含有量は、10〜70重量%、好ましくは15
〜60重量%の範囲のものが望ましい。また、非晶質ス
チレンブロック部のガラス転移温度(Tg)は、60℃
以上、好ましくは80℃以上であるものが望ましい。ま
た、両末端の非晶質スチレンブロックを連結する部分の
重合体としては、やはり非晶質のものが好ましく、例え
ば、エチレン−ブチレン共重合体、ブタジエン重合体、
イソプレン重合体等を挙げることができ、これらのブロ
ック或いはランダム共重合体であってもよい。
【0020】これらの各種熱可塑性高分子有機材料は主
に単独で用いられるが、2種以上をブレンドして用いて
もよい。
【0021】また、本発明に用いられる軟化剤として
は、数平均分子量は20,000未満の低分子の材料を
使用することが好ましく、物性的には、100℃におけ
る粘度が5×105 センチポイズ以下、特に、1×10
5 センチポイズ以下であることが好ましく、また、分子
量の観点からは、数平均分子量は20,000未満、特
に10,000以下、とりわけ5,000以下であるこ
とが好ましい。このような軟化剤としては、通常、室温
で液体または液状の材料が好適に用いられる。また、親
水性、疎水性のいずれの軟化剤も使用できる。軟化剤と
しては特に限定されないが、次のものが適している。鉱
物油系、植物油系、合成系などの各種ゴム用または樹脂
用軟化剤が、鉱物油系としては、ナフテン系、パラフィ
ン系などのプロセス油が挙げられる。植物油系として
は、ひまし油、綿実油、あまみ油、なたね油、大豆油、
パーム油、やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、
オリーブ油などが挙げられる。なかでも、鉱物油系オイ
ルのパラフィン系オイル、ナフテン系オイル、又はポリ
イソブチレン系オイルから選択される一種又は二種以上
であって、その平均分子量が450〜5,000である
ものが好ましい。この軟化剤として好ましく用いられる
オイルにおいては、平均分子量が450未満であると圧
縮永久歪みが悪化して防振効果の持続性が低下し、5,
000を超えると得られた車輛用内装材表面にベタツキ
が生じるため、平均分子量が前記範囲であることが好ま
しい。
【0022】これらの軟化剤は1種を単独で用いてもよ
く、互いの相溶性が良好であれば2種以上を混合して用
いてもよい。
【0023】これらの軟化剤の配合量は高分子有機材料
100重量部に対して50〜500重量部であり、特に
50〜300重量部であることが好ましい。配合量が5
0重量部未満であると、十分な低硬度を達成しえず、材
料の柔軟性が不充分となり、500重量部を超えると軟
化剤のブリードを生じ易くなり、また、材料の機械的強
度が低下するため、いずれも防振効果の観点から好まし
くない。
【0024】本発明の車輛用内装材が好ましい柔軟性、
振動減衰性と耐久性を発現するためには、その物性が、
硬度がJIS K6301規格Aスケールで0°〜25
°であり、100℃における圧縮永久歪みがJIS K
6301規格で50%以下であり、且つ、230℃にお
けるMFRがJIS K7210規格で10g/10分
以上であることを要する。
【0025】本発明の車輛用内装材の硬度がJIS K
6301規格Aスケールで25°を超えると材料の硬度
が高くなって、所望の防音、振動吸収性が得られず、1
00℃における圧縮永久歪みがJIS K6301規格
で50%を超えると材料が経時的に変型し、防音、振動
吸収性が低下する虞があり、230℃におけるMFRが
JIS K7210規格で10g/10分未満であると
加工性が低下して、生産性が悪化するため、いずれも好
ましくない。
【0026】これらの物性の試験方法はいずれもJIS
K6301規格に準拠して測定することができる。
【0027】前記の各特性を備えるためには、本発明の
熱可塑性材料を構成する高分子有機材料は三次元連続の
網状骨格構造を有することが好ましく、形成される三次
元連続の網状骨格構造は、その骨格の平均径が50μm
以下、好ましくは30μm以下、セル(網目)の平均径
は、500μm以下、好ましくは300μm以下であ
り、高分子有機材料の体積分率を[高分子有機材料の体
積/(高分子有機材料の体積+軟化剤の体積)]×10
0(%)と定義したとき、高分子有機材料の体積分率が
50%以下、特に33%以下であることが好ましい。
【0028】また、多量の軟化剤とより少ない量の高分
子有機材料を含む車輛用内装材を得るために、用いる軟
化剤と高分子有機材料の各々の溶解度パラメーター値δ
=(ΔE/V)1/2 (ΔE=モル蒸発エネルギー、V=
モル体積)の差が3.0以下、好ましくは2.5以下と
なるよう、両材料を選択することが好ましい。この差が
3.0を超えると両材料の相溶性の点から、軟化剤が多
量に保持されにくく、得られる高分子ブレンド材料の低
弾性化の障害となり、また、軟化剤のブリードが発生し
やすくなり、防振性が低下する虞があるため好ましくな
い。
【0029】また、本発明の車輛用内装材には、材料の
圧縮永久歪みを改善し、防音、防振効果の持続性、内装
材の耐久性を向上する目的でポリフェニレンエーテル樹
脂を配合することができる。ここで用いられるポリフェ
ニレンエーテル樹脂は、下記式で表される結合単位から
なる単独重合体又は該結合単位を含む共重合体である。
【0030】
【化1】
【0031】式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞ
れ独立に、水素原子、ハロゲン原子又は炭化水素基を表
す。
【0032】ポリフェニレンエーテル樹脂は公知のもの
を用いることができ、具体的には、例えば、ポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレン
エーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニレン−1,
4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−
1,4−フェニレンエーテル)等が挙げられ、また、
2,6−ジメチルフェノールと1価のフェノール類(例
えば、2,3,6−トリメチルフェノールや2−メチル
−6−ブチルフェノール)との共重合体の如きポリフェ
ニレンエーテル共重合体も用いることができる。なかで
も、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエー
テル)や2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−ト
リメチルフェノールとの共重合体が好ましく、さらに、
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)が好ましい。
【0033】ポリフェニレンエーテル樹脂の配合量は、
熱可塑性材料に対して10〜250重量部の範囲で好適
に選択することができる。250重量部を超えると熱可
塑性材料の硬度が高くなって柔軟性が失われ、防音、振
動吸収性が低下する虞があり、10重量部未満では配合
の効果である圧縮永久歪みの改善が殆どみられないた
め、いずれも好ましくない。
【0034】なお、本発明に係る車輛用内装材には、必
要に応じて、更に、次のような充填材を配合してもよ
い。すなわち、クレー、珪藻土、シリカ、タルク、硫酸
バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、金属酸
化物、マイカ、グラファイト、水酸化アルミニウムなど
の麟片状無機充填剤、各種の金属粉、木片、ガラス粉、
セラミックス粉、粒状ないし粉末ポリマーなどの粒状な
いし粉末状固体充填剤、その他の各種の天然または人工
の短繊維、長繊維(例えば、ワラ、毛、ガラスファイバ
ー、金属ファイバー、その他各種のポリマーファイバー
など)などを配合することができる。
【0035】また、中空フィラー、例えば、ガラスバル
ーン、シリカバルーンなどの無機中空フィラー、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン共重合体からな
る有機中空フィラーを配合することにより、軽量化を図
ることができる。更に軽量化、衝撃吸収性などの各種物
性に改善のために、各種発泡剤を混入することも可能で
あり、また、混合時などに機械的に気体を混ぜ込むこと
も可能である。
【0036】本発明の車輛用内装材には、前記成分のほ
か、諸特性の改良のため、公知の樹脂成分や添加剤を併
用することができる。
【0037】樹脂成分としては、例えば、ポリオレフィ
ン樹脂やポリスチレン樹脂などを併用することができ
る。これらを添加することにより車輛用内装材の加工
性、耐熱性の向上を図ることができる。ポリオレフィン
樹脂としては、例えば、ポリエチレン、アイソタクチッ
クポリプロピレン、プロピレンと他の少量のα−オレフ
ィンとの共重合体(例えば、プロピレン−エチレン共重
合体、プロピレン/4−メチル−1ペンテン共重合
体)、ポリ(4−メチル−1ペンテン)、ポリブテン−
1等を挙げることができる。ポリオレフィン樹脂として
アイソタクチックポリプロピレンまたはその共重合体を
用いる場合、そのMFR(JIS K7210)が0.
1〜50g/10分、特に、0.5〜30g/10分の
範囲のものが好適に使用できる。
【0038】また、ポリスチレン樹脂としては、公知の
製造方法で得られるものであれば、ラジカル重合法、イ
オン重合法のいずれで得られたものも好適に使用でき
る。ポリスチレン樹脂の数平均分子量は5,000〜5
00,000、好ましくは10,000〜200,00
0の範囲から選択でき、分子量分布〔重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)〕は5以下のものが好ましい。
【0039】このスチレン樹脂としては、例えば、ポリ
スチレン、スチレン含有量60重量%以上のスチレン−
ブタジエンブロック共重合体、ゴム補強ポリスチレン、
ポリα−メチルスチレン、ポリp−第3ブチルスチレン
等が挙げられ、これらは一種又は二種以上を併用しても
よい。さらに、これらポリマーを構成するモノマーの混
合物を重合して得られる共重合体も用いることができ
る。
【0040】また、前記ポリオレフィン樹脂とポリスチ
レン樹脂とを併用することもできる。本発明の車輛用内
装材にこれらの樹脂を添加する場合、ポリオレフィン樹
脂単独を添加する場合に比較してポリスチレン樹脂を併
用すると、得られる材料の硬度が高くなる傾向にある。
従って、これらの配合比率を選択することにより、得ら
れる車輛用内装材の硬度を調整することもできる。この
場合、ポリオレフィン樹脂/ポリスチレン樹脂の比率は
95/5〜5/95(重量比)の範囲から選択すること
が好ましい。
【0041】これらの樹脂成分を併用する場合、本発明
の効果を損なわない範囲において使用すべきであり、配
合量は高分子有機材料100重量部に対して0〜100
重量部程度であることが好ましい。樹脂成分の配合量が
100重量部を超えると得られる車輛用内装材の硬度が
高くなり過ぎて柔軟性が失われ、防音、防振性が低下す
るため好ましくない。
【0042】また、他の添加剤として、必要に応じて、
難燃剤、抗菌剤、ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、無機充填剤、着色剤、シリコーン
オイル、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェ
ノールテルペン樹脂、石油系炭化水素、ロジン誘導体等
の各種粘着付与剤(タッキファイヤー)、レオストマー
(商品名:理研ビニル社製)等の各種接着剤、ハイブラ
ー(商品名:クラレ社製、ビニル−ポリイソプレンブロ
ックの両末端にポリスチレンブロックが連結したブロッ
ク共重合体)、ノーレックス(商品名:日本ゼオン社
製、ノルボルネンを開環重合して得られるポリノルボル
ネン)等の熱可塑性エラストマー又は樹脂等を併用する
ことができる。
【0043】本発明の車輛用内装材の製造方法には特に
制限はなく、公知の方法を適用することができる。例え
ば、前記の各材料及び所望により添加剤成分を加熱混練
機、例えば、一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバ
リーミキサー、ブラベンダー、ニーダー、高剪断型ミキ
サー等、を用いて溶融混練りし、さらに、所望により有
機パーオキサイド等の架橋剤、架橋助剤などを添加した
り、又は、これら必要な成分を同時に混合し、加熱溶融
混練することにより、容易に製造することができる。
【0044】また、高分子有機材料と低分子材料とを混
練りした熱可塑性材料を予め用意し、この材料を、ここ
に用いたものと同種か若しくは種類が異なる1種以上の
高分子有機材料にさらに混ぜ合わせて製造することもで
きる。
【0045】また、本発明の車輛用内装材においては、
有機パーオキサイド等の架橋剤、架橋助剤などを添加し
て架橋することも可能である。
【0046】ここで、部分架橋のために添加しうる架橋
剤としては、有機パーオキサイドが好適に挙げられ、具
体的には、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサン、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイ
ド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジイソプロピル
ベンゾハイドロパーオキサイド、1,3−ビス−(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン、ベンゾイ
ルパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等が挙げ
られ、また、有用な架橋助剤としては、例えば、ジビニ
ルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、エチレンジメタクリレート、ジアリルフタレート、
キノンジオキシム、フェニレンビスマレイミド、ポリエ
チレングリコールジメタクリレート、不飽和シラン化合
物等が挙げられる。これら有機パーオキサイド及び架橋
助剤は、配合材料全体を100重量部としたとき、0.
1〜5重量部の範囲で、任意に使用して架橋度を調整す
ることができる。これらの有機パーオキサイド及び架橋
助剤は必要に応じてそれぞれ2種以上を併用することも
できる。なお、架橋助剤として不飽和シラン化合物を使
用した場合には、さらにシラノール縮合触媒の存在下で
水分と接触させて架橋を進行させることができる。
【0047】かくして得られた本発明の車輛用内装材
は、公知の成形方法、例えば、射出成型、プレス成型、
真空成型などにより所望の形状に成型して使用できる。
【0048】本発明の車輛用内装材の使用形態には特に
制限はなく、前記熱可塑性材料のみで構成されてもよ
く、また、その他公知の車輛用内装材と組み合わせて用
いてもよい。その他の内装材としては、ポリウレタン、
ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ABS(アクリロニ
トリル・ブタジエン・スチレン)等の高分子材料、ポリ
ウレタン系、ポリ酢酸ビニル系、シリコーン系、ポリプ
ロピレン系、ナイロン系、ポリ塩化ビニル系等の有機材
料で構成されるシートや織物、不織物、皮革、合成皮
革、鉄、アルミニウム、銅、亜鉛、ステンレスなどの金
属材料、各種セラミック材料等が挙げられる。具体的に
は、本発明の車輛用内装材に係る熱可塑性材料をポリウ
レタン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ABS(ア
クリロニトリル・ブタジエン・スチレン)等と組み合わ
せで使用してもよく、熱可塑性材料の表面をポリウレタ
ン系、ポリ酢酸ビニル系、シリコーン系、ポリプロピレ
ン系、ナイロン系、ポリ塩化ビニル系等の有機材料や織
物、不織物、皮革、合成皮革等により被覆して使用して
もよい。また、鉄、アルミニウム、銅、亜鉛、ステンレ
スなどの金属材料や各種セラミック材料と組み合わせて
用いてもよい。
【0049】本発明の車輛用内装材は、例えば、自動
車、電車等の車輛の床や天井、ドア、インストルメント
パネル、天井等の内装材料として好適に使用することが
できる。
【0050】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限さ
れるものではない。
【0051】なお、これらの実施例の物性評価は以下の
方法によって行った。 (1)材料の硬度 JIS K6301 Aタイプの評価法に準拠した。
【0052】(2)圧縮永久歪み JIS K6301に準拠し、100℃×22時間、2
5%変形後の歪残率で評価した。
【0053】(3)MFR JIS K7210の熱可塑性プラスチックの流れ試験
方法に準拠し、230℃において評価した。
【0054】なお、溶解度パラメーターの測定は常法に
より行い、数平均分子量の測定はゲルパーミエイション
クロマトグラフィ[GPC;東ソー製GMH−XL(2
本直列)]により行い、示差屈折率(RI)を用いて、
単分散ポリスチレンを標準としてポリスチレン換算で行
った。 (実施例1) (1)車輛用内装材の調整 下記の原料を用いて車輛用内装材を調整した。
【0055】 高分子有機材料 100重量部 (スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体: 分子量 200,000、SP値 8.5) 軟化剤:パラフィン系オイル 58重量部 (分子量1,500、SP値 7.8) 軟化剤:パラフィン系オイル 170重量部 (分子量750、SP値 7.8) ポリフェニレンエーテル樹脂 10重量部 〔ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)〕 ポリプロピレン樹脂 13.1重量部 (アイソタクチックポリプロピレンM−1300、旭ポリプロ社製) 高級脂肪酸アミド 3.0重量部 (アーモスリップE、ライオン社製) 前記各原料をヘンシェルミキサーでよく混合し、この混
合物を50mm径の二軸押出機にて240℃の条件下で
溶融混練りして、熱可塑性材料のペレットを得た。
【0056】この熱可塑性材料の硬度はJIS−Aにて
0°、永久圧縮歪みは45%、MFRは300g/分で
あった。 (2)車輛用内装材の成形 この材料を、200〜250℃の温度条件で厚さ15m
mのシートに成型し、所定のサイズに切断して、自動車
用ドアの内装材として、表皮材の内側に配置した。
【0057】かくして得られた自動車用ドアを使用した
ところ、優れた防音、振動吸収性、衝撃吸収性を示し、
30日間使用後もこれらの諸特性を持続していることが
確認された。 (実施例2) (1)車輛用内装材の調整 下記の原料を用いて実施例1と同様にして車輛用内装材
を調整した。
【0058】 高分子有機材料 100重量部 (スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体: 分子量 200,000、SP値 8.5) 軟化剤:パラフィン系オイル 58重量部 (分子量1,500、SP値 7.8) 軟化剤:パラフィン系オイル 73重量部 (分子量750、SP値 7.8) ポリフェニレンエーテル樹脂 10重量部 〔ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)〕 ポリプロピレン樹脂 13.1重量部 (アイソタクチックポリプロピレンM−1300、旭ポリプロ社製) この熱可塑性材料の硬度はJIS−Aにて10°、永久
圧縮歪みは30%、MFRは119g/分であった。 (2)車輛用内装材の成形 この材料を、200〜250℃の温度条件で15mmの
シートに成型し、実施例1と同様に、自動車用ドアに適
用した。
【0059】かくして得られた自動車用ドアを使用した
ところ、優れた防音、振動吸収性、衝撃吸収性を示し、
30日間使用後もこれらの諸特性を持続していることが
確認された。 (実施例3)実施例1で得られた熱可塑性材料を、16
0〜220℃の温度条件で、厚さ0.5mmのポリプロ
ピレン系薄膜を被覆層として持つ、厚さ1.5mmのシ
ートにプレス成形し、所定のサイズの切断して自動車用
ドアの内装材として配置した。かくして得られた自動車
用ドアを使用したところ、優れた防音、振動吸収性、衝
撃吸収性を示し、耐摩耗性及び意匠的にも優れ、30日
間使用後もこれらの所持性を持続していることが確認さ
れた。 (比較例1) (1)車輛用内装材の調整 下記の原料を用いて実施例1と同様にして車輛用内装材
を調整した。
【0060】 高分子有機材料 100重量部 (スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体: 分子量 30,000、SP値 8.5) 軟化剤:パラフィン系オイル 58重量部 (分子量1,500、SP値 7.8) 軟化剤:パラフィン系オイル 73重量部 (分子量750、SP値 7.8) ポリフェニレンエーテル樹脂 15重量部 〔ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)〕 ポリプロピレン樹脂 12重量部 (アイソタクチックポリプロピレンM−1300、旭ポリプロ社製) この熱可塑性材料の硬度はJIS−Aにて5°、永久圧
縮歪みは90%、MFRは300g/分であった。 (2)車輛用内装材の成形 この材料を200〜250℃の温度条件で15mmの厚
さのシートに成型し、実施例1と同様に、自動車用ドア
に適用した。
【0061】かくして得られた自動車用ドアを実施例1
と同様に使用したところ、30日間使用後には、材料が
へたってしまい、防音、振動吸収性、衝撃吸収性が低下
して、所望の内装材としての機能を満たしていないこと
が確認された。 (比較例2) (1)車輛用内装材の調整 下記の原料を用いて実施例1と同様にして車輛用内装材
を調整した。
【0062】 高分子有機材料 100重量部 (スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体: 分子量 200,000、SP値 8.5) 軟化剤:パラフィン系オイル 58重量部 (分子量1,500、SP値 7.8) 軟化剤:パラフィン系オイル 73重量部 (分子量400、SP値 7.8) ポリフェニレンエーテル樹脂 15重量部 〔ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)〕 ポリプロピレン樹脂 12重量部 (アイソタクチックポリプロピレンM−1300、旭ポリプロ社製) この熱可塑性材料の硬度はJIS−Aにて8°、永久圧
縮歪みは100%、MFRは200g/分、剥離試験結
果は35g/25mmであった。 (2)車輛用内装材の成形 この材料を、200〜250℃の温度条件で15mm厚
さのシートに成型し、実施例1と同様に、携帯用CDの
フローティングゴムとして、自動車用ドアに適用した。
【0063】かくして得られた自動車用ドアを実施例1
と同様に使用したところ、30日間使用後には、材料が
へたってしまい、防音、振動吸収性、衝撃吸収性が低下
して、所望の内装材としての機能を満たしていないこと
が確認された。
【0064】以上の各実施例から明らかなように、本発
明の車輛用内装材は、低硬度であり、高温時の圧縮永久
歪みが低く、低分子材料のブリードを抑制することがで
きるため、防音、振動吸収性、衝撃吸収性に優れ、効果
の持続性、耐久性にも優れていた。さらに、その他の内
装材を被覆層として組み合わせた実施例3は、前記本発
明の特性を維持しつつ、耐摩耗性、意匠性について、さ
らに優れたものとなることがわかった。
【0065】一方、分子量の低い水添ブロック共重合体
を高分子有機材料を用いて得られた比較例1及び添加す
る軟化剤として低分子量のパラフィン系オイルを用いて
得られた比較例2は、いずれも低硬度ではあるが、圧縮
永久歪みが高く、本発明の範囲外であった。この車輛用
内装材は、へたりによって変型し、経時的に防音、振動
吸収性、衝撃吸収性が低下して車輛用内装材としては不
適当であった。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車輛用内
装材は、低硬度であり、高温時の圧縮永久歪みが低く、
低分子材料のブリードを抑制しうる材料を用いているた
め、防音、振動吸収性、衝撃吸収性の諸特性に優れ、且
つ、効果の持続性、耐久性が高いという優れた効果を奏
する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子有機材料と軟化剤とを含む熱可塑
    性材料であって、硬度がJIS K6301規格Aスケ
    ールで0°〜25°であり、100℃における圧縮永久
    歪みがJIS K6301規格で50%以下であり、且
    つ、230℃におけるMFRがJIS K7210規格
    で10g/10分以上であることを特徴とする車輛用内
    装材。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性材料が、高分子有機材料1
    00重量部と、軟化剤50〜500重量部と、を含み、 前記高分子有機材料と前記軟化剤の各々の溶解度パラメ
    ーターの差が3.0以下であることを特徴とする請求項
    1記載の車輛用内装材。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性材料が、ポリフェニレンエ
    ーテルを10〜250重量部含んでなることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の車輛用内装材。
  4. 【請求項4】 前記高分子有機材料が、ビニル芳香族化
    合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも1つと、
    共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少なく
    とも1つからなるブロック共重合体を水添して得られる
    水添ブロック共重合体であり、その平均分子量が15
    0,000〜400,000であることを特徴とする請
    求項1乃至3記載の車輛用内装材。
  5. 【請求項5】 前記軟化剤が、ナフテン系オイル、パラ
    フィン系オイル又はポリイソブチレン系オイルから選択
    される一種又は二種以上であり、その平均分子量が45
    0〜5,000であることを特徴とする請求項1乃至4
    記載の車輛用内装材。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性材料とその他の内装材とを
    組み合わせて用いることを特徴とする請求項1乃至5記
    載の車輛用内装材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018104594A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 横浜ゴム株式会社 ホットメルト組成物
WO2020249562A1 (fr) * 2019-06-12 2020-12-17 Smrc Automotive Holdings Netherlands B.V. Pièce intérieure de véhicule automobile intégrant des composants biosourcés

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