JPH09283325A - 超電導コイルとその製造方法 - Google Patents
超電導コイルとその製造方法Info
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- JPH09283325A JPH09283325A JP8978096A JP8978096A JPH09283325A JP H09283325 A JPH09283325 A JP H09283325A JP 8978096 A JP8978096 A JP 8978096A JP 8978096 A JP8978096 A JP 8978096A JP H09283325 A JPH09283325 A JP H09283325A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エポキシ樹脂等の硬化性樹脂が超電導線の周
りに均一に充填されていてクラックやクエンチの虞が無
く、しかも製造が容易で補強効果に優れた超伝導コイル
とその製法を提供すること。 【解決手段】 超電導線と超電導線の各巻付線間をセパ
レートするように設けられた樹脂液吸収材とを有するコ
イル層が巻胴上に形成されているとともに、前記コイル
層に硬化性樹脂が充填されていることを特徴とする超電
導コイル。コイル部に、樹脂液吸収材を含む下地層、側
部層を更に形成して、硬化性樹脂を充填することが好ま
しい。超電導線と該超電導線の各巻付線間をセパレート
するように設けた樹脂液吸収材とを含む層を巻胴上に形
成し、次いで該層に樹脂液を含浸した後、該樹脂液を硬
化せしめることを特徴とする超電導コイルの製造方法。
りに均一に充填されていてクラックやクエンチの虞が無
く、しかも製造が容易で補強効果に優れた超伝導コイル
とその製法を提供すること。 【解決手段】 超電導線と超電導線の各巻付線間をセパ
レートするように設けられた樹脂液吸収材とを有するコ
イル層が巻胴上に形成されているとともに、前記コイル
層に硬化性樹脂が充填されていることを特徴とする超電
導コイル。コイル部に、樹脂液吸収材を含む下地層、側
部層を更に形成して、硬化性樹脂を充填することが好ま
しい。超電導線と該超電導線の各巻付線間をセパレート
するように設けた樹脂液吸収材とを含む層を巻胴上に形
成し、次いで該層に樹脂液を含浸した後、該樹脂液を硬
化せしめることを特徴とする超電導コイルの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MRI(磁気イメ
ージング装置)、粒子加速器等のマグネット用コイル等
に使用可能な超電導コイルに関する。
ージング装置)、粒子加速器等のマグネット用コイル等
に使用可能な超電導コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】巻胴に超電導線を巻回した超電導コイル
の超電導状態が破れる現象であるクエンチは、通電中に
おける、超電導線の機械的な動き等によって生じる。そ
のため一般に、超電導線はその周りにエポキシ樹脂等の
硬化性樹脂を充填することにより固定されている。その
固定法であるエポキシ樹脂等の含浸方法として、例えば
次の2方法が行われている。 (1)図4(a)に示すように、樹脂未充填の超電導コ
イル10の外周部に型枠20をはめ込み、次いで樹脂液
を超電導線の周りに含浸し、硬化により固化させた後、
図4(b)に示すように、型枠を外した上で、超電導コ
イル10の外周部に付着した余分な樹脂を削り取って形
を整える方法。 (2)樹脂未充填の超電導コイルを樹脂含浸浴に浸漬し
て超電導コイルの周りに樹脂液を含浸し、樹脂液が増粘
して寒天状の状態になったところで、図5に示すように
超電導コイル10を樹脂含浸浴21から取り出して、超
電導コイル10の外周面に付着した余分な樹脂を除去し
て形を整え、次いて硬化する方法。
の超電導状態が破れる現象であるクエンチは、通電中に
おける、超電導線の機械的な動き等によって生じる。そ
のため一般に、超電導線はその周りにエポキシ樹脂等の
硬化性樹脂を充填することにより固定されている。その
固定法であるエポキシ樹脂等の含浸方法として、例えば
次の2方法が行われている。 (1)図4(a)に示すように、樹脂未充填の超電導コ
イル10の外周部に型枠20をはめ込み、次いで樹脂液
を超電導線の周りに含浸し、硬化により固化させた後、
図4(b)に示すように、型枠を外した上で、超電導コ
イル10の外周部に付着した余分な樹脂を削り取って形
を整える方法。 (2)樹脂未充填の超電導コイルを樹脂含浸浴に浸漬し
て超電導コイルの周りに樹脂液を含浸し、樹脂液が増粘
して寒天状の状態になったところで、図5に示すように
超電導コイル10を樹脂含浸浴21から取り出して、超
電導コイル10の外周面に付着した余分な樹脂を除去し
て形を整え、次いて硬化する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(1)の含浸方法の場合、樹脂が硬化により固化した後
に加工を行うため、樹脂除去等の加工に手間を非常に取
る。また、コイル部の最外周の樹脂層は1〜2mm以下
と、できるだけ薄くする必要があるが、この加工は至難
の技である。例えば、厚い樹脂部分があると、液体ヘリ
ウムの温度まで冷却した時、巻枠、超電導線及び樹脂と
の間には線膨張係数の差があるため、樹脂部分にクラッ
クが生じてしまう問題がある。このクラックはさらに大
きな亀裂へと進行してクエンチの発生の原因ともなるの
で、クラックはできるだけ避けなければならない。ま
た、前記(2)の含浸方法では、樹脂が増粘し硬化し始
める時間を予測することが難しいという問題がある。樹
脂の硬化時間は、樹脂量、樹脂温度、その温度分布、反
応発生のトリガーのタイミングが一定でない等の要因に
より変動するからである。さらに、硬化が開始すると、
短時間で樹脂液全体が硬化してしまい易い。さらにま
た、半硬化の寒天状の樹脂を削り加工するにしても、外
周部の大切な超電導線の部分までも削りかねないような
難しい加工であるという問題があった。
(1)の含浸方法の場合、樹脂が硬化により固化した後
に加工を行うため、樹脂除去等の加工に手間を非常に取
る。また、コイル部の最外周の樹脂層は1〜2mm以下
と、できるだけ薄くする必要があるが、この加工は至難
の技である。例えば、厚い樹脂部分があると、液体ヘリ
ウムの温度まで冷却した時、巻枠、超電導線及び樹脂と
の間には線膨張係数の差があるため、樹脂部分にクラッ
クが生じてしまう問題がある。このクラックはさらに大
きな亀裂へと進行してクエンチの発生の原因ともなるの
で、クラックはできるだけ避けなければならない。ま
た、前記(2)の含浸方法では、樹脂が増粘し硬化し始
める時間を予測することが難しいという問題がある。樹
脂の硬化時間は、樹脂量、樹脂温度、その温度分布、反
応発生のトリガーのタイミングが一定でない等の要因に
より変動するからである。さらに、硬化が開始すると、
短時間で樹脂液全体が硬化してしまい易い。さらにま
た、半硬化の寒天状の樹脂を削り加工するにしても、外
周部の大切な超電導線の部分までも削りかねないような
難しい加工であるという問題があった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、エポキシ樹脂等の硬化性樹脂が超電導線の周りに均
一に充填されているとともに、コイル部に厚い樹脂部分
を有さないので、クラックやクエンチの虞がないといっ
た利点を有し、また製造が容易で補強効果等に優れた超
電導コイルを提供することを目的とする。
で、エポキシ樹脂等の硬化性樹脂が超電導線の周りに均
一に充填されているとともに、コイル部に厚い樹脂部分
を有さないので、クラックやクエンチの虞がないといっ
た利点を有し、また製造が容易で補強効果等に優れた超
電導コイルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の超電導性コイル
は、鍔板を両側に備えた巻胴に、超電導線が卷かれてな
る超電導コイルであって、前記超電導線と該超電導線の
各巻付線間をセパレートするように設けられた樹脂液吸
収材とを有するコイル層が巻胴上に形成されているとと
もに、前記コイル層に硬化性樹脂が充填されていること
を特徴とする。また、本発明の超電導コイルは、前記コ
イル層に硬化性樹脂が充填されていることに加え、前記
コイル層と前記巻胴との間に設けられ、前記巻胴の外周
面に被覆された樹脂液吸収材を有する下地層又は前記コ
イル層と前記鍔板の内側面との隙間に充填された樹脂液
吸収材を有する側部層、の少なくとも一層に硬化性樹脂
が更に充填されていることが好ましい。本発明の超電導
コイルの製造方法は、鍔板を両側に備えた巻胴に、超電
導線が卷かれてなる超電導コイルの製造方法であって、
前記超電導線と該超電導線の各巻付線間をセパレートす
るように設けられた樹脂液吸収材を有する層を巻胴上に
少なくとも形成し、次いで該層に樹脂液を含浸した後、
該樹脂液を硬化せしめることを特徴とする。
は、鍔板を両側に備えた巻胴に、超電導線が卷かれてな
る超電導コイルであって、前記超電導線と該超電導線の
各巻付線間をセパレートするように設けられた樹脂液吸
収材とを有するコイル層が巻胴上に形成されているとと
もに、前記コイル層に硬化性樹脂が充填されていること
を特徴とする。また、本発明の超電導コイルは、前記コ
イル層に硬化性樹脂が充填されていることに加え、前記
コイル層と前記巻胴との間に設けられ、前記巻胴の外周
面に被覆された樹脂液吸収材を有する下地層又は前記コ
イル層と前記鍔板の内側面との隙間に充填された樹脂液
吸収材を有する側部層、の少なくとも一層に硬化性樹脂
が更に充填されていることが好ましい。本発明の超電導
コイルの製造方法は、鍔板を両側に備えた巻胴に、超電
導線が卷かれてなる超電導コイルの製造方法であって、
前記超電導線と該超電導線の各巻付線間をセパレートす
るように設けられた樹脂液吸収材を有する層を巻胴上に
少なくとも形成し、次いで該層に樹脂液を含浸した後、
該樹脂液を硬化せしめることを特徴とする。
【0006】
【作用】樹脂液の浸透性と保持性に優れた樹脂液吸収材
が、コイル層の超電導線の周りに存在するので、巻線部
の内部まで樹脂液が容易に含浸される。従って、巻線部
内部の超電導線もその周りに硬化性樹脂を充填されるの
で、超電導線の固定が確実である。超電導コイルのコイ
ル層のみならず、下地層又は側部層のいずれかの層、好
ましくはこれらの両層が樹脂液吸収材を有すると、コイ
ル層の外周から樹脂液が一層浸透しやすくなり超電導線
の固定がより確実となる。また、下地層や側部層に樹脂
液吸収材が存在するため、これらの層内に大きな隙間が
存在しない。従って、厚みの大きい樹脂部分がこれらの
層内に存在しない。従って、超電導コイルにクラックが
発生しない。さらにまた、樹脂液吸収材を有する層を最
外層として、コイル層の外周に設ければ、コイル部の最
外周の厚み調整が容易となる。最外周の厚みは、最外周
の樹脂液吸収材の厚み分、例えば1mm以下と薄くする
ことができるので、一層クエンチが発生しにくい超電導
コイルが製造できる。しかも、樹脂液の硬化後は、樹脂
液の硬化物である硬化性樹脂は樹脂液吸収材により補強
される。以上より、本発明の超電導コイルはクエンチが
発生しない超電導コイルである。
が、コイル層の超電導線の周りに存在するので、巻線部
の内部まで樹脂液が容易に含浸される。従って、巻線部
内部の超電導線もその周りに硬化性樹脂を充填されるの
で、超電導線の固定が確実である。超電導コイルのコイ
ル層のみならず、下地層又は側部層のいずれかの層、好
ましくはこれらの両層が樹脂液吸収材を有すると、コイ
ル層の外周から樹脂液が一層浸透しやすくなり超電導線
の固定がより確実となる。また、下地層や側部層に樹脂
液吸収材が存在するため、これらの層内に大きな隙間が
存在しない。従って、厚みの大きい樹脂部分がこれらの
層内に存在しない。従って、超電導コイルにクラックが
発生しない。さらにまた、樹脂液吸収材を有する層を最
外層として、コイル層の外周に設ければ、コイル部の最
外周の厚み調整が容易となる。最外周の厚みは、最外周
の樹脂液吸収材の厚み分、例えば1mm以下と薄くする
ことができるので、一層クエンチが発生しにくい超電導
コイルが製造できる。しかも、樹脂液の硬化後は、樹脂
液の硬化物である硬化性樹脂は樹脂液吸収材により補強
される。以上より、本発明の超電導コイルはクエンチが
発生しない超電導コイルである。
【0007】また、本発明の超電導コイルの製造方法に
よると、樹脂液吸収材の存在下に、樹脂液を含浸できる
ので、樹脂液の含浸が容易である。従って、樹脂液の粘
度調整等の煩わしさが無い。さらに、コイル形状が複雑
なため、コイル部の最内部まで樹脂液を含浸させること
が通常困難な構造の超電導コイルであっても、樹脂液吸
収材を有する層に樹脂液を含浸する、本発明の製造方法
によれば、樹脂液を確実にコイル部の最内部まで含浸で
きる。また、樹脂液吸収材を適宜選択することにより、
補強効果や電気絶縁性に優れ、線膨張係数が調整された
超電導コイルの製造が可能となる。
よると、樹脂液吸収材の存在下に、樹脂液を含浸できる
ので、樹脂液の含浸が容易である。従って、樹脂液の粘
度調整等の煩わしさが無い。さらに、コイル形状が複雑
なため、コイル部の最内部まで樹脂液を含浸させること
が通常困難な構造の超電導コイルであっても、樹脂液吸
収材を有する層に樹脂液を含浸する、本発明の製造方法
によれば、樹脂液を確実にコイル部の最内部まで含浸で
きる。また、樹脂液吸収材を適宜選択することにより、
補強効果や電気絶縁性に優れ、線膨張係数が調整された
超電導コイルの製造が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の超電導コイルの第
1実施例の断面図、図2はその製造方法を示す図であ
る。図1〜図2において、符号1は下地層、2はコイル
層、2aはコイル層吸収材層、2bは超電導線、3は側
部層、8aは巻胴、8bは鍔板である。コイル層2は超
電導線2bとコイル層吸収材層2aとを有する層に硬化
性樹脂が充填されている層である。コイル層吸収材層2
aは超電導線2bの各巻付線間をセパレートするように
設けた樹脂液吸収材に硬化性樹脂を充填した層である。
則ち、コイル層2は、超電導線2bと、樹脂液吸収材
と、これらの周り及び樹脂液吸収材の空隙に充填された
硬化性樹脂とから構成されている層である。図1に示す
超電導コイル10は、鍔板8bを両側に備えた巻胴8a
に、超電導線2bが卷かれてなる超電導コイルであっ
て、前記超電導線2bと該超電導線2bの各巻付線間を
セパレートするように設けられた樹脂液吸収材とを有す
るコイル層2が巻胴8a上に形成されているとともに、
前記コイル層2には硬化性樹脂が充填され、さらに前記
コイル層2と前記巻胴8aとの間に設けられ、前記巻胴
8aの外周面に被覆された樹脂液吸収材を有する下地層
1及び前記コイル層2と前記鍔板8bの内側面との間の
隙間に充填された樹脂液吸収材を有する側部層3の両層
にも硬化性樹脂が充填されている。
1実施例の断面図、図2はその製造方法を示す図であ
る。図1〜図2において、符号1は下地層、2はコイル
層、2aはコイル層吸収材層、2bは超電導線、3は側
部層、8aは巻胴、8bは鍔板である。コイル層2は超
電導線2bとコイル層吸収材層2aとを有する層に硬化
性樹脂が充填されている層である。コイル層吸収材層2
aは超電導線2bの各巻付線間をセパレートするように
設けた樹脂液吸収材に硬化性樹脂を充填した層である。
則ち、コイル層2は、超電導線2bと、樹脂液吸収材
と、これらの周り及び樹脂液吸収材の空隙に充填された
硬化性樹脂とから構成されている層である。図1に示す
超電導コイル10は、鍔板8bを両側に備えた巻胴8a
に、超電導線2bが卷かれてなる超電導コイルであっ
て、前記超電導線2bと該超電導線2bの各巻付線間を
セパレートするように設けられた樹脂液吸収材とを有す
るコイル層2が巻胴8a上に形成されているとともに、
前記コイル層2には硬化性樹脂が充填され、さらに前記
コイル層2と前記巻胴8aとの間に設けられ、前記巻胴
8aの外周面に被覆された樹脂液吸収材を有する下地層
1及び前記コイル層2と前記鍔板8bの内側面との間の
隙間に充填された樹脂液吸収材を有する側部層3の両層
にも硬化性樹脂が充填されている。
【0009】図1に示す超電導コイル10において、下
地層1、コイル層2及び側部層3に相当する部分が樹脂
液吸収材を有さないとすれば、巻胴8aと超電導線2b
との間、超電導線の周り及び鍔板8bと超電導線2bと
の間などに大きな隙間ができて、この隙間に硬化性樹脂
が充填されるため、樹脂のみからなる厚い樹脂部分がで
きる。しかしながら、図1の超電導コイル10の例で
は、下地層1、コイル層2及び側部層3が樹脂液吸収材
を有しているので、これらの層内には大きな隙間が存在
しない。従って、巻胴8aと超電導線2bとの間、超電
導線2bの周り及び鍔板8bの内側面と超導電線2bの
ターン部との間には、硬化性樹脂のみからなる厚い樹脂
部分が存在しないので、超電導コイルにクラックが発生
しない。これに対して、図3に示す超電導コイル10’
は、図1に示す超電導コイルの構成に加えて、コイル層
2の外側に、樹脂液吸収材を有する最外層4を更に形成
し、該最外層4にも硬化性樹脂を充填した構成の超電導
コイルの例である。図1の構成の超電導コイルと比較し
て、図3の構成の超電導コイルは、コイル部の最外周の
厚み調整が一層容易であるという利点がある。
地層1、コイル層2及び側部層3に相当する部分が樹脂
液吸収材を有さないとすれば、巻胴8aと超電導線2b
との間、超電導線の周り及び鍔板8bと超電導線2bと
の間などに大きな隙間ができて、この隙間に硬化性樹脂
が充填されるため、樹脂のみからなる厚い樹脂部分がで
きる。しかしながら、図1の超電導コイル10の例で
は、下地層1、コイル層2及び側部層3が樹脂液吸収材
を有しているので、これらの層内には大きな隙間が存在
しない。従って、巻胴8aと超電導線2bとの間、超電
導線2bの周り及び鍔板8bの内側面と超導電線2bの
ターン部との間には、硬化性樹脂のみからなる厚い樹脂
部分が存在しないので、超電導コイルにクラックが発生
しない。これに対して、図3に示す超電導コイル10’
は、図1に示す超電導コイルの構成に加えて、コイル層
2の外側に、樹脂液吸収材を有する最外層4を更に形成
し、該最外層4にも硬化性樹脂を充填した構成の超電導
コイルの例である。図1の構成の超電導コイルと比較し
て、図3の構成の超電導コイルは、コイル部の最外周の
厚み調整が一層容易であるという利点がある。
【0010】図1又は図3に示す構造において、硬化性
樹脂としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタ
ン樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は樹脂液として、
樹脂液吸収材と超電導線とを有する層などの層内に液状
で浸透して、該層内等に含浸される。次いで静置又は加
熱により硬化して固化し、超電導線の周りや樹脂液吸収
材の空隙等に硬化性樹脂として充填される。硬化性樹脂
は超電導線2bを固定するのみならず巻胴8aとコイル
層2とを一体化する。
樹脂としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタ
ン樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は樹脂液として、
樹脂液吸収材と超電導線とを有する層などの層内に液状
で浸透して、該層内等に含浸される。次いで静置又は加
熱により硬化して固化し、超電導線の周りや樹脂液吸収
材の空隙等に硬化性樹脂として充填される。硬化性樹脂
は超電導線2bを固定するのみならず巻胴8aとコイル
層2とを一体化する。
【0011】樹脂液吸収材として、繊維製の糸やシート
材を用いることが出来る。繊維製の糸やシート材はそれ
自体又は重ね合わさった部分に空隙を有するので、エポ
キシ樹脂等の樹脂液の浸透性や保持性に優れる。具体的
には、天然若しくは合成樹脂製の紙状のシート材や麻、
綿、ポリエチレンテレフタレート等の天然若しくは合成
繊維製の糸やテープ、布等のシート材や石英、ガラス、
アルミナ等の無機繊維製のテープや布等のシート材であ
る。
材を用いることが出来る。繊維製の糸やシート材はそれ
自体又は重ね合わさった部分に空隙を有するので、エポ
キシ樹脂等の樹脂液の浸透性や保持性に優れる。具体的
には、天然若しくは合成樹脂製の紙状のシート材や麻、
綿、ポリエチレンテレフタレート等の天然若しくは合成
繊維製の糸やテープ、布等のシート材や石英、ガラス、
アルミナ等の無機繊維製のテープや布等のシート材であ
る。
【0012】これらのうち、ガラス繊維やアルミナ繊維
等の無機繊維のシート材を樹脂液吸収材として用いる
と、コイル部に補強効果や電気絶縁性を付与することが
できる。従って、コイル部にクラックが発生しにくい
し、超電導線間の電気絶縁性が良好である。また、これ
らの無機繊維のシート材は耐熱性であるので、超電導素
線の各巻付線間をセパレートするように設けた樹脂液吸
収材の存在下で、700〜800℃で拡散熱処理を行う
ことができ、Nb3Sn金属間化合物を生成させて超電
導素線を超電導線とすることができるなどの利点があ
る。樹脂液吸収材として、超高強力ポリエチレン繊維で
あるダイニーマを用いると、補強効果が大きく、且つエ
ポキシ樹脂等の硬化性樹脂の線膨張係数に近似している
ので、硬化性樹脂にクラックが発生しにくい。下地層
1、コイル層2、側部層3等が有する樹脂液吸収材の成
分は異なっても良いが、各層の樹脂液吸収材を全て二酸
化珪素とするなど同一成分であるとコイルの形状安定性
が優れる。
等の無機繊維のシート材を樹脂液吸収材として用いる
と、コイル部に補強効果や電気絶縁性を付与することが
できる。従って、コイル部にクラックが発生しにくい
し、超電導線間の電気絶縁性が良好である。また、これ
らの無機繊維のシート材は耐熱性であるので、超電導素
線の各巻付線間をセパレートするように設けた樹脂液吸
収材の存在下で、700〜800℃で拡散熱処理を行う
ことができ、Nb3Sn金属間化合物を生成させて超電
導素線を超電導線とすることができるなどの利点があ
る。樹脂液吸収材として、超高強力ポリエチレン繊維で
あるダイニーマを用いると、補強効果が大きく、且つエ
ポキシ樹脂等の硬化性樹脂の線膨張係数に近似している
ので、硬化性樹脂にクラックが発生しにくい。下地層
1、コイル層2、側部層3等が有する樹脂液吸収材の成
分は異なっても良いが、各層の樹脂液吸収材を全て二酸
化珪素とするなど同一成分であるとコイルの形状安定性
が優れる。
【0013】前記構造の超電導コイル10、10’は、
超電導線2bと該超電導線2bの各巻付線間をセパレー
トするように設けられた樹脂液吸収材とを有する層を巻
胴8a上に形成し、次いで該層に樹脂液を含浸した後、
該樹脂液を硬化せしめることによって製造できる。ここ
で図3に示すように、下地層1、コイル層2、側部層
3、最外層4が形成されている構造の本発明の超電導コ
イルの製造方法を図2(a)〜(d)に従って以下に説
明する。
超電導線2bと該超電導線2bの各巻付線間をセパレー
トするように設けられた樹脂液吸収材とを有する層を巻
胴8a上に形成し、次いで該層に樹脂液を含浸した後、
該樹脂液を硬化せしめることによって製造できる。ここ
で図3に示すように、下地層1、コイル層2、側部層
3、最外層4が形成されている構造の本発明の超電導コ
イルの製造方法を図2(a)〜(d)に従って以下に説
明する。
【0014】まず、図2(a)に示すように、巻胴8a
の外周面及び鍔板8bの内側面に樹脂液吸収材1tを被
覆して下地層1用の吸収材層を形成し、次いで図2
(b)に示すように、前記吸収材層の上に超電導線2b
を、該超電導線2bの隣接する各巻付線間を樹脂液吸収
材2tがセパレートするように巻き付けてコイル層1用
の層を形成する。さらに、図2(b)に示すように鍔板
8bの内側面と超電導線2bのターン部との隙間に樹脂
液吸収材3tを充填して側部層3用の層を形成する。次
いで超電導コイルの全体を樹脂含浸浴に浸漬し、樹脂液
を樹脂液吸収材1t、2t、3tに含浸させ、次いで樹
脂液の粘度が多少上がった時に、図2(d)に示すよう
に、樹脂含浸浴21より引き上げ、超電導コイル10の
コイル部の外周面に付着した余分な樹脂を除去する。さ
らに、含浸された樹脂液を硬化せしめる。
の外周面及び鍔板8bの内側面に樹脂液吸収材1tを被
覆して下地層1用の吸収材層を形成し、次いで図2
(b)に示すように、前記吸収材層の上に超電導線2b
を、該超電導線2bの隣接する各巻付線間を樹脂液吸収
材2tがセパレートするように巻き付けてコイル層1用
の層を形成する。さらに、図2(b)に示すように鍔板
8bの内側面と超電導線2bのターン部との隙間に樹脂
液吸収材3tを充填して側部層3用の層を形成する。次
いで超電導コイルの全体を樹脂含浸浴に浸漬し、樹脂液
を樹脂液吸収材1t、2t、3tに含浸させ、次いで樹
脂液の粘度が多少上がった時に、図2(d)に示すよう
に、樹脂含浸浴21より引き上げ、超電導コイル10の
コイル部の外周面に付着した余分な樹脂を除去する。さ
らに、含浸された樹脂液を硬化せしめる。
【0015】上記は、Nb3Sn、V3Ga等の超電導金
属化合物系の超電導線2bを巻き付けて超電導コイルを
製造する場合の工程であるが、超電導線2bの代わりに
超電導素線を用いても本発明の超電導性コイルを製造で
きる。この場合は、超電導素線の巻付け後、樹脂液を含
浸する前に超電導素線を拡散熱処理する。なお、超電導
素線とは、超電導金属化合物を形成する以前の各元素単
続状態で複合線材化され、その後に拡散熱処理を施して
前記超電導金属化合物を生成させて超電導線とすること
ができる性質の素線である。
属化合物系の超電導線2bを巻き付けて超電導コイルを
製造する場合の工程であるが、超電導線2bの代わりに
超電導素線を用いても本発明の超電導性コイルを製造で
きる。この場合は、超電導素線の巻付け後、樹脂液を含
浸する前に超電導素線を拡散熱処理する。なお、超電導
素線とは、超電導金属化合物を形成する以前の各元素単
続状態で複合線材化され、その後に拡散熱処理を施して
前記超電導金属化合物を生成させて超電導線とすること
ができる性質の素線である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明する。次のよ
うにして、図3に示すように、下地層1、コイル層2、
側部層3、最外層4が形成されている構造の本発明の超
電導コイル10’を製造した。図2(a)に示すような
直径300mmの鍔板8bを有する巻枠8の巻胴8aの
外周面と鍔板8bの内側面のそれぞれの面に厚み0.2
5mmの石英テープ1tを下地層1用の樹脂液吸収材と
して2層に巻き付け被覆して下地層1用の層を形成した
巻枠8を準備した。また、NbとSnを複合して線材化
した超電導素線とを準備した。次いで、図2(b)に示
すように、幅5mm、厚み0.25mmの石英テープ2
t(コイル層2用の樹脂液吸収材)を、幅3.0mm、
厚み2.0mmの偏平な前記超電導素線の外周に隙間無
く巻き付けながら、これらを卷胴8a上の石英テープ1
tからなる下地層1用の層の上に多数層厚みに巻き付け
てコイル層2用の層を形成した。次いで、鍔板8bの内
側面と超電導素線のターン部との間の幅0.1〜2.5
mmの隙間に石英紡糸3t(側部層3用の樹脂液吸収
材)を詰め込んで側部層3用の層を形成した。
うにして、図3に示すように、下地層1、コイル層2、
側部層3、最外層4が形成されている構造の本発明の超
電導コイル10’を製造した。図2(a)に示すような
直径300mmの鍔板8bを有する巻枠8の巻胴8aの
外周面と鍔板8bの内側面のそれぞれの面に厚み0.2
5mmの石英テープ1tを下地層1用の樹脂液吸収材と
して2層に巻き付け被覆して下地層1用の層を形成した
巻枠8を準備した。また、NbとSnを複合して線材化
した超電導素線とを準備した。次いで、図2(b)に示
すように、幅5mm、厚み0.25mmの石英テープ2
t(コイル層2用の樹脂液吸収材)を、幅3.0mm、
厚み2.0mmの偏平な前記超電導素線の外周に隙間無
く巻き付けながら、これらを卷胴8a上の石英テープ1
tからなる下地層1用の層の上に多数層厚みに巻き付け
てコイル層2用の層を形成した。次いで、鍔板8bの内
側面と超電導素線のターン部との間の幅0.1〜2.5
mmの隙間に石英紡糸3t(側部層3用の樹脂液吸収
材)を詰め込んで側部層3用の層を形成した。
【0017】さらに、図2(c)に示すように幅25m
m、厚み0.25mmの石英テープ4t(最外層4用の
樹脂液吸収材)を、前記コイル層2用の層と前記側部層
3用の層の上に1層厚みに巻き付け被覆して最外層4用
の層を形成した。次いで、800℃×50時間保持して
拡散熱処理を行い、Nb3Sn金属間化合物を生成させ
て超電導素線をNb3Sn系超電導線として超電導コイ
ルを得た。ここで、巻枠8aと超電導線2bとの結合及
び超電導線2bの各巻線間の結合は全く認められなかっ
た。これは、石英テープ2tが超電導素線の各巻付線間
をセパレートするように設けられていたことに起因す
る。
m、厚み0.25mmの石英テープ4t(最外層4用の
樹脂液吸収材)を、前記コイル層2用の層と前記側部層
3用の層の上に1層厚みに巻き付け被覆して最外層4用
の層を形成した。次いで、800℃×50時間保持して
拡散熱処理を行い、Nb3Sn金属間化合物を生成させ
て超電導素線をNb3Sn系超電導線として超電導コイ
ルを得た。ここで、巻枠8aと超電導線2bとの結合及
び超電導線2bの各巻線間の結合は全く認められなかっ
た。これは、石英テープ2tが超電導素線の各巻付線間
をセパレートするように設けられていたことに起因す
る。
【0018】ついで、前記の超電導コイルをエポキシ樹
脂液が入った樹脂含浸浴21に浸漬し、該樹脂含浸浴2
1が収容されている室内を真空引きし、次いで前記室内
を加圧することにより、巻胴8a上に形成された下地層
1用、コイル層2用、側部層3用、最外層4用、などの
層及びこれらの層間の空隙に、エポキシ樹脂液を含浸せ
しめた。エポキシ樹脂液の含浸後、超電導コイルをしば
らく樹脂含浸浴21中に静置したのち、エボキシ樹脂液
の粘度が若干上がったところで、図2(d)に示すよう
に、樹脂含浸浴21から超電導コイル10を引き上げ、
表面の余分なエポキシ樹脂液を液切りした。コイル部外
周の石英テープ4tに保持されていた、余分なエポキシ
樹脂液を目標の形状になるまで取り省いた。さらに、エ
ポキシ樹脂の硬化を加熱炉中で進行させることよって、
硬化性樹脂としてエポキシ樹脂の硬化物が充填された超
電導コイル10’を得た。
脂液が入った樹脂含浸浴21に浸漬し、該樹脂含浸浴2
1が収容されている室内を真空引きし、次いで前記室内
を加圧することにより、巻胴8a上に形成された下地層
1用、コイル層2用、側部層3用、最外層4用、などの
層及びこれらの層間の空隙に、エポキシ樹脂液を含浸せ
しめた。エポキシ樹脂液の含浸後、超電導コイルをしば
らく樹脂含浸浴21中に静置したのち、エボキシ樹脂液
の粘度が若干上がったところで、図2(d)に示すよう
に、樹脂含浸浴21から超電導コイル10を引き上げ、
表面の余分なエポキシ樹脂液を液切りした。コイル部外
周の石英テープ4tに保持されていた、余分なエポキシ
樹脂液を目標の形状になるまで取り省いた。さらに、エ
ポキシ樹脂の硬化を加熱炉中で進行させることよって、
硬化性樹脂としてエポキシ樹脂の硬化物が充填された超
電導コイル10’を得た。
【0019】超電導コイル10’は図3に示すように、
超電導線2bと該超電導線2bの各巻付線間をセパレー
トするように設けられた樹脂液吸収材2tとを有するコ
イル層2が巻胴8a上に形成されているとともに、コイ
ル層2には硬化性樹脂が充填され、さらにコイル層2と
巻胴8aとの間に設けられ、巻胴8aの外周面に被覆さ
れた樹脂液吸収材1tを有する下地層1、コイル層2と
鍔板8bの内側面との隙間に充填された樹脂液吸収材3
tを有する側部層3の両層に硬化性樹脂が充填されてい
る上に、コイル層2の外側に、樹脂液吸収材4tを有す
る最外層4を更に形成し、最外層4にも硬化性樹脂を充
填した構成の超電導コイルである。
超電導線2bと該超電導線2bの各巻付線間をセパレー
トするように設けられた樹脂液吸収材2tとを有するコ
イル層2が巻胴8a上に形成されているとともに、コイ
ル層2には硬化性樹脂が充填され、さらにコイル層2と
巻胴8aとの間に設けられ、巻胴8aの外周面に被覆さ
れた樹脂液吸収材1tを有する下地層1、コイル層2と
鍔板8bの内側面との隙間に充填された樹脂液吸収材3
tを有する側部層3の両層に硬化性樹脂が充填されてい
る上に、コイル層2の外側に、樹脂液吸収材4tを有す
る最外層4を更に形成し、最外層4にも硬化性樹脂を充
填した構成の超電導コイルである。
【0020】また、超電導コイル10’のコイル部全体
がエポキシ樹脂により一体化されていた。則ち、下地層
1、コイル層2、側部層3、最外層4の各層内及びこれ
らの層間にエポキシ樹脂が均一に充填されて、これらの
層はエポキシ樹脂により一体化されていた。さらに、下
地層1は巻胴8aと鍔板8bとにエポキシ樹脂により接
着されていた。下地層1、コイル層2、側部層3、最外
層4からなるコイル部にはエポキシ樹脂が充填されてい
ない空隙部分やエポキシ樹脂のみからなる肉厚の樹脂部
分は存在しなかった。石英テーブ2tとその周り及びそ
の空隙に充填されたエポキシ樹脂とから構成されている
コイル層吸収材層2aが、超電導線2bの各線の周りに
存在して、超電導線2bは硬化したエポキシ樹脂により
コイル層吸収材層2aの中に完全に固定されていた。石
英テープ4tとその空隙に充填されたエポキシ樹脂とか
らなる最外層4の厚みは0.6mmと薄かった。得られ
た超電導コイル10は液体ヘリウムによる冷却効率に優
れるとともにクラックやクエンチが発生しない超電導コ
イルであった。
がエポキシ樹脂により一体化されていた。則ち、下地層
1、コイル層2、側部層3、最外層4の各層内及びこれ
らの層間にエポキシ樹脂が均一に充填されて、これらの
層はエポキシ樹脂により一体化されていた。さらに、下
地層1は巻胴8aと鍔板8bとにエポキシ樹脂により接
着されていた。下地層1、コイル層2、側部層3、最外
層4からなるコイル部にはエポキシ樹脂が充填されてい
ない空隙部分やエポキシ樹脂のみからなる肉厚の樹脂部
分は存在しなかった。石英テーブ2tとその周り及びそ
の空隙に充填されたエポキシ樹脂とから構成されている
コイル層吸収材層2aが、超電導線2bの各線の周りに
存在して、超電導線2bは硬化したエポキシ樹脂により
コイル層吸収材層2aの中に完全に固定されていた。石
英テープ4tとその空隙に充填されたエポキシ樹脂とか
らなる最外層4の厚みは0.6mmと薄かった。得られ
た超電導コイル10は液体ヘリウムによる冷却効率に優
れるとともにクラックやクエンチが発生しない超電導コ
イルであった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように超電導線の固定が確
実で、コイル部にクラックが発生しないので、本発明の
超電導コイルはクエンチが発生しない超電導コイルであ
る。また、本発明の超電導コイルの製造方法によると、
樹脂液の含浸が容易であるので、クエンチしない超電導
コイルの製造が容易である。さらにまた、コイル部の補
強効果や電気絶縁性等に優れた超電導コイルを提供する
ことも可能である。
実で、コイル部にクラックが発生しないので、本発明の
超電導コイルはクエンチが発生しない超電導コイルであ
る。また、本発明の超電導コイルの製造方法によると、
樹脂液の含浸が容易であるので、クエンチしない超電導
コイルの製造が容易である。さらにまた、コイル部の補
強効果や電気絶縁性等に優れた超電導コイルを提供する
ことも可能である。
【図1】 本発明の一実施例の超電導コイルを示す部分
切欠正面図である。
切欠正面図である。
【図2】 本発明の超電導性コイルの製造方法を示す図
であり、(a)下地層形成準備工程、(b)コイル層と
側部層形成準備工程、(c)最外層形成準備工程、
(d)含浸工程、の各工程を示す。
であり、(a)下地層形成準備工程、(b)コイル層と
側部層形成準備工程、(c)最外層形成準備工程、
(d)含浸工程、の各工程を示す。
【図3】 本発明の他の例の超電導コイルを示す部分切
欠正面図である。
欠正面図である。
【図4】 従来の超電導コイルの含浸工程の一例を示す
図である。
図である。
【図5】 従来の超電導コイルの含浸工程の他の例を示
す図である。
す図である。
1 下地層 1t〜4t 樹脂液吸収
材 2 コイル層 2a コイル層吸収材層 2b 超電導線
3 側部層 4 最外層 8 巻枠
8a 巻胴 8b 鍔板 10、10’ 超電導コイ
ル 20 型枠 21 樹脂含浸浴
材 2 コイル層 2a コイル層吸収材層 2b 超電導線
3 側部層 4 最外層 8 巻枠
8a 巻胴 8b 鍔板 10、10’ 超電導コイ
ル 20 型枠 21 樹脂含浸浴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 隆 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 河野 宰 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内
Claims (3)
- 【請求項1】 鍔板を両側に備えた巻胴に、超電導線が
卷かれてなる超電導コイルであって、前記超電導線と該
超電導線の各巻付線間をセパレートするように設けられ
た樹脂液吸収材とを有するコイル層が巻胴上に形成され
ているとともに、前記コイル層に硬化性樹脂が充填され
ていることを特徴とする超電導コイル。 - 【請求項2】 前記コイル層と前記巻胴との間に設けら
れ、前記巻胴の外周面に被覆された樹脂液吸収材を有す
る下地層又は前記コイル層と前記鍔板の内側面との隙間
に充填された樹脂液吸収材を有する側部層、の少なくと
も一層に硬化性樹脂が更に充填されていることを特徴と
する請求項1記載の超電導コイル。 - 【請求項3】 鍔板を両側に備えた巻胴に、超電導線が
卷かれてなる超電導コイルの製造方法であって、前記超
電導線と該超電導線の各巻付線間をセパレートするよう
に設けられた樹脂液吸収材とを有する層を巻胴上に少な
くとも形成し、次いで該層に樹脂液を含浸した後、該樹
脂液を硬化せしめることを特徴とする超電導コイルの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8978096A JPH09283325A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 超電導コイルとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8978096A JPH09283325A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 超電導コイルとその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09283325A true JPH09283325A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=13980202
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8978096A Pending JPH09283325A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 超電導コイルとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09283325A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010021477A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Kobe Steel Ltd | 永久電流スイッチ |
| WO2011065431A1 (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-03 | 株式会社フジクラ | 超電導コイル及び超電導コイルの製造方法 |
| WO2011102513A1 (ja) * | 2010-02-22 | 2011-08-25 | ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー株式会社 | 超電導コイルの含浸方法 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8978096A patent/JPH09283325A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010021477A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Kobe Steel Ltd | 永久電流スイッチ |
| WO2011065431A1 (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-03 | 株式会社フジクラ | 超電導コイル及び超電導コイルの製造方法 |
| WO2011102513A1 (ja) * | 2010-02-22 | 2011-08-25 | ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー株式会社 | 超電導コイルの含浸方法 |
| CN102667973A (zh) * | 2010-02-22 | 2012-09-12 | 日本超导体技术公司 | 超导线圈的浸渍方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051202 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051213 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060213 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060411 |