JPH09290206A - 弾性層上へのフッ素樹脂被覆方法及び定着用部材 - Google Patents

弾性層上へのフッ素樹脂被覆方法及び定着用部材

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JPH09290206A
JPH09290206A JP8109350A JP10935096A JPH09290206A JP H09290206 A JPH09290206 A JP H09290206A JP 8109350 A JP8109350 A JP 8109350A JP 10935096 A JP10935096 A JP 10935096A JP H09290206 A JPH09290206 A JP H09290206A
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fluororesin
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elastic layer
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elastic
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JP8109350A
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English (en)
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Hideyuki Hatakeyama
英之 畠山
Kazuo Kishino
一夫 岸野
Masaaki Takahashi
正明 高橋
Hideo Kawamoto
英雄 川元
Hiroaki Kumagai
裕昭 熊谷
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性層上に良好なフッ素樹脂膜を形成できる
フッ素樹脂被覆方法、及び良好な紙搬送性が得られ、し
かも光沢ムラのないカラー画像が得られる定着用部材を
提供する。 【解決手段】 円筒または円柱基材上に形成された弾性
層上にフッ素樹脂層を加熱焼成成膜する際、上記弾性層
とフッ素樹脂層の外側に配した面転写部材との間で、フ
ッ素樹脂層を加圧した状態で加熱することによって、面
転写部材の表面模様をフッ素樹脂層表面に転写させるフ
ッ素樹脂被覆方法において、フッ素樹脂加熱焼成成膜時
に、上記弾性層及びフッ素樹脂層が外気と遮断されてい
るフッ素樹脂被覆方法、及び該方法を用いて製造した電
子写真画像形成装置の定着装置に用いる定着用部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性層(弾性体)
上へのフッ素樹脂被覆方法、及び電子写真画像形成装置
の定着装置に用いられる定着部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、弾性体上へのフッ素樹脂被覆方法
としては、弾性体上にフッ素樹脂粉体またはフッ素樹脂
分散液を塗装した後、加熱焼成する方法が用いられる。
上記フッ素樹脂を加熱焼成する際には、フッ素樹脂の融
点以上までフッ素樹脂を加熱し、焼成成膜する方法が取
られている。
【0003】また、発明者等は、フッ素樹脂の焼成成膜
時に、弾性体とフッ素樹脂の外側に配した面転写部材と
で、フッ素樹脂を加圧し、同時に加熱することにより、
フッ素樹脂表面に面転写部材の表面模様を転写する方法
を提案している。
【0004】また、電子写真画像形成装置の定着部材と
して用いられる定着部材としては、金属基材上に弾性層
を形成し、その外周面にトナー離型層としてのフッ素樹
脂層を成膜したものが多く用いられる。また最近では、
耐熱性樹脂基材上に弾性層を形成し、その外周面にトナ
ー離型層としてのフッ素樹脂を成膜したものが用いられ
る場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のようなフッ素樹脂被覆方法には、次のような問題
点がある。
【0006】まず、弾性体上にフッ素樹脂を塗装し、加
熱焼成する場合、フッ素樹脂の溶融粘度が極めて高いた
め、フッ素樹脂の融点よりかなり高い温度で加熱焼成し
ても、成膜したフッ素樹脂層の平滑性が低い。
【0007】また、上記のようなフッ素樹脂焼成条件で
焼成した場合、その温度に耐えるような弾性体が存在し
ないため、弾性体に極めて大きなダメージを与える結果
となる。
【0008】上記問題点を解決するため、発明者等は、
弾性体とフッ素樹脂層の外側に配した面転写部材との間
で、フッ素樹脂層を加圧し、面転写部材の表面模様をフ
ッ素樹脂表面に転写しながら、フッ素樹脂の加熱焼成成
膜を行なう方法を提案した。その結果、フッ素樹脂の表
面模様を制御しながら、フッ素樹脂を従来よりも低い温
度で成膜することが可能となり、下層であるゴムのダメ
ージを比較的抑えることができるようになった。しかし
ながら、この方法においても、ゴムのダメージを完全に
は抑えることはできなかった。
【0009】電子写真画像形成装置の定着部材として用
いられる定着ローラ、定着フィルム、加圧ローラ等は、
その使用上トナーの離型性が求められるため、表層にフ
ッ素樹脂を用いることが多い。
【0010】また、最大4層のトナー層を定着するため
の定着ローラ及び定着フィルムにおいては、表層トナー
離型層であるフッ素樹脂層が、トナーや記録材の凹凸に
追従できるような柔軟性を持っていないと、熱を完全に
トナーに伝えることができず、トナーの記録材への定着
性が悪くなるという問題がある。そのため、トナー離型
層であるフッ素樹脂層の下層に、柔軟性のある弾性層を
設けた構成の定着部材を用いることが検討されている。
しかしながら、上記したように、フッ素樹脂の焼成に
は、従来、かなりの高温が必要であり、フッ素樹脂下層
のゴム層に多大なダメージを与えるという問題点があっ
た。その結果、弾性層のCセットが悪化し、定着用部材
に要求される紙搬送性が得られなくなる。また、そのダ
メージを抑えるために、フッ素樹脂の焼成温度を低く抑
えようとすると、フッ素樹脂が完全に溶融しきれず、表
面にクラックが生じたり、所望する表面性が得られない
という問題点があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、円筒及
び円柱基材上に形成した弾性層上に、フッ素樹脂[FE
P(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体)、PFA(テトラフルオロエチレン−ペル
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE
(テトラフルオロエチレン)等]の粉体あるいはそれら
の水性塗料をコーティングした後、フッ素樹脂層を、弾
性層とフッ素樹脂層の外側に配した面転写部材との間で
加圧し、加熱焼成成膜する際に、弾性層とフッ素樹脂層
を外気から遮断しているため、加熱の際に生じる弾性層
の酸化による劣化が防止され、かつ粗さ制御の困難であ
ったフッ素樹脂表面に、任意の粗さ及び模様を形成する
ことが可能となる。外気の遮断は特に制約はないが、窒
素置換したオーブン等を使用することにより達成され
る。
【0012】また、円筒及び円柱基材上に形成した弾性
層上に、フッ素樹脂(FEP、PFA、PTFE等)の
粉体あるいはそれらの水性塗料をコーティングし、次い
であらかじめ予備加熱焼成を行なった後に、フッ素樹脂
層を、弾性層とフッ素樹脂層の外側に配した面転写部材
との間で加圧し、加熱焼成成膜する際においても、弾性
層とフッ素樹脂層を外気から遮断しているため、加熱の
際に生じる弾性層の酸化による劣化が防止され、かつ粗
さ制御の困難であったフッ素樹脂表面に、任意の粗さ及
び模様を形成することが可能となる。このように、あら
かじめフッ素樹脂を予備加熱焼成した後、面転写部材に
より表面に所望の粗さを形成する場合、予備加熱焼成を
行なわなかった場合より、低温での面転写が可能とな
る。
【0013】また、上記したように、フッ素樹脂の加熱
焼成成膜時に、弾性層とフッ素樹脂層を外気から遮断す
る方法としては特に制約はないが、フッ素樹脂の外側に
配した円筒状の面転写部材の両端から駒を挿入して行な
う方法が適している。この方法を用いることにより、特
に外気と遮断するためのオーブン等を用意しなくても、
本発明における外気の遮断が達成される。
【0014】また、上記した本発明のフッ素樹脂被覆方
法を用いて、画像形成装置の定着装置に使用される定着
用部材を製造した場合、フッ素樹脂焼成成膜時に弾性層
の熱劣化が起こりにくくなり、Cセット低下による紙搬
送性の不良を起こすことがなくなる。また、カラー画像
を印刷する場合、弾性層の効果により、定着部材表層
が、トナーや記録材の凹凸に追従することが可能とな
り、画像光沢ムラのない定着部材を提供することができ
る。また、面転写部材によりフッ素樹脂表面に所望の模
様及び粗さを形成できるため、その用途にあわせた表面
形状を持つ定着用部材を製造することができる。
【0015】
【実施例】表1を参照しながら、本発明の実施例につい
て説明する。
【0016】(比較例1)従来行なわれている円筒及び
円筒基材上に形成された弾性層上にフッ素樹脂を被覆す
る方法により、電子写真画像形成装置の定着装置に用い
られる定着用部材を製造した例を、図2を参照しながら
説明する。
【0017】21はアルミニウム、鉄等の金属あるいは
ポリイミド、PPS等の耐熱性樹脂からなる基材、22
はシリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性ゴムからなる
弾性層、23はPTFE、PFA、FEP等のフッ素樹
脂からなるのフッ素樹脂層である。
【0018】本比較例では、基材21としてアルミニウ
ム、耐熱ゴム層としてシリコーンゴム、フッ素樹脂層と
してFEPを用いた。
【0019】本比較例における弾性体上へのフッ素樹脂
被覆方法について記す。
【0020】21はアルミニウムからなる基材であり、
基材21上には弾性層22であるシリコーンゴムとの接
着を行なうため、あらかじめプライマー処理がなされて
いる。基材21のプライマー処理は、一般的に用いられ
るシリコーンゴムプライマーを基材21に塗布し、20
0℃に設定した温風循環式オーブン中に30分間放置す
ることにより行なった。
【0021】22はシリコーンゴムからなる弾性層であ
り、その形成方法に特に制約はないが、今回は基材をあ
らかじめセットしてある金型内に、LTV液状シリコー
ンゴムを挿入し、130℃に設定した温風循環式オーブ
ン中に30分間放置して硬化することにより形成した。
上記硬化工程を終了した後、シリコーンゴム弾性層の接
着がなされた、基材21を金型より脱型し、200℃に
設定した温風循環式オーブンに4時間放置して、シリコ
ーンゴム弾性層の2次加硫を行なった。またその際の、
弾性層22の厚みは2mmであった。
【0022】23はFEPからなるフッ素樹脂層であ
り、上記した弾性層22上に以下のように形成した。
【0023】シリコーンゴム弾性層22とフッ素樹脂層
23を接着するためのプライマー層としては特に制約は
ないが、ここでは、シリコーンゴム弾性層22の表面を
エポキシ系プライマーで処理した後、フッ素樹脂を混合
したポリアミン系フッ素ゴム塗料を約30μmの厚みで
塗装し、200℃に設定した温風循環式オーブン中に3
0分間放置して、加硫硬化させたものを用いた。
【0024】上記プライマー処理したシリコーンゴム弾
性層の22上には、フッ素樹脂層を形成する。水性フッ
素樹脂塗料(ここではFEPの水性塗料)をスプレーに
より塗装し、320℃に設定された温風循環式オーブン
中に30分間放置することにより成膜した。
【0025】その時、フッ素樹脂層の厚みは15μmで
あった。
【0026】上記のような工程を経て、フッ素樹脂被覆
弾性定着用部材を製造した。
【0027】その結果、弾性層の熱劣化が極めて激し
く、Cセットの低下により、定着用部材として要求され
る紙搬送性が得られなくなった。
【0028】(比較例2)本比較例における弾性体上へ
のフッ素樹脂被覆方法について、図2を参照しながら説
明する。
【0029】21はアルミニウムからなる基材であり、
基材21上には弾性層22であるシリコーンゴムとの接
着を行なうため、あらかじめプライマー処理がなされて
いる。基材21のプライマー処理は、一般的に用いられ
るシリコーンゴムプライマーを基材21に塗布し、20
0℃に設定した温風循環式オーブン中に30分間放置す
ることにより行なった。
【0030】22はシリコーンゴムからなる弾性層であ
り、その形成方法に特に制約はないが、今回は基材をあ
らかじめセットしてある金型内に、LTV液状シリコー
ンゴムを挿入し、130℃に設定した温風循環式オーブ
ン中に30分間放置して硬化することにより形成した。
上記硬化工程を終了した後、シリコーンゴム弾性層の接
着がなされた、基材21を金型より脱型し、200℃に
設定した温風循環式オーブンに4時間放置して、シリコ
ーンゴム弾性層の2次加硫を行なった。またその際の、
弾性層22の厚みは2mmであった。
【0031】23はFEPからなるフッ素樹脂層であ
り、上記した弾性層22上に以下のように形成した。
【0032】シリコーンゴム弾性層22とフッ素樹脂層
23を接着するためのプライマー層としては特に制約は
ないが、ここでは、シリコーンゴム弾性層22の表面を
エポキシ系プライマーで処理した後、フッ素樹脂を混合
したポリアミン系フッ素ゴム塗料を約30μmの厚みで
塗装し、200℃に設定した温風循環式オーブン中に3
0分間放置して、加硫硬化させたものを用いた。
【0033】上記プライマー処理したシリコーンゴム弾
性層の22上には、フッ素樹脂層を形成する。水性フッ
素樹脂塗料(ここではFEPの水性塗料)をスプレーに
より塗装し、320℃に設定された温風循環式オーブン
中に15分間放置することにより予備加熱焼成を行なっ
た。その時、フッ素樹脂層の厚みは15μmであった。
【0034】更に、上記作成した定着用部材を図3に示
す、ステンレスで構成された、円筒状面転写部材32に
挿入し、その状態で290℃に設定された温風循環式オ
ーブン中に30分間放置することにより、フッ素樹脂表
面に面転写部材の内面模様を転写しながら、焼成成膜を
行なった。なお、31は基材(弾性層+フッ素樹脂層形
成済み)である。
【0035】上記のような工程を経て、フッ素樹脂被覆
弾性定着用部材を製造した。
【0036】その結果、弾性層の熱劣化は比較例1より
も抑えることができたが、それでもまだ、Cセットの低
下により、定着用部材として要求される紙搬送性は得ら
れなかった。
【0037】(実施例1)本実施例における弾性体上へ
のフッ素樹脂被覆方法について図2を参照しながら説明
する。
【0038】21はアルミニウムからなる基材であり、
基材21上には弾性層22であるシリコーンゴムとの接
着を行なうため、あらかじめプライマー処理がなされて
いる。基材21のプライマー処理は、一般的に用いられ
るシリコーンゴムプライマーを基材21に塗布し、20
0℃に設定した温風循環式オーブン中に30分間放置す
ることにより行なった。
【0039】22はシリコーンゴムからなる弾性層であ
り、その形成方法に特に制約はないが、今回は基材をあ
らかじめセットしてある金型内に、LTV液状シリコー
ンゴムを挿入し、130℃に設定した温風循環式オーブ
ン中に30分間放置して硬化することにより形成した。
上記硬化工程を終了した後、シリコーンゴム弾性層の接
着がなされた、基材21を金型より脱型し、200℃に
設定した温風循環式オーブンに4時間放置して、シリコ
ーンゴム弾性層の2次加硫を行なった。またその際の、
弾性層22の厚みは2mmであった。
【0040】23はFEPからなるフッ素樹脂層であ
り、上記した弾性層22上に以下のように形成した。
【0041】シリコーンゴム弾性層22とフッ素樹脂層
23を接着するためのプライマー層としては特に制約は
ないが、ここでは、シリコーンゴム弾性層22の表面を
エポキシ系プライマーで処理した後、フッ素樹脂を混合
したポリアミン系フッ素ゴム塗料を約30μmの厚みで
塗装し、200℃に設定した温風循環式オーブン中に3
0分間放置して、加硫硬化させたものを用いた。
【0042】上記プライマー処理したシリコーンゴム弾
性層の22上には、フッ素樹脂層を形成する。水性フッ
素樹脂塗料(ここではFEPの水性塗料)をスプレーに
より塗装し、150℃に設定された温風循環式オーブン
中に15分間放置することにより、水性フッ素樹脂塗料
の乾燥を行なった。
【0043】上記のように、弾性体上にフッ素樹脂塗料
が塗装・乾燥された基材を、図3に示す、ステンレスで
構成された、円筒状面転写部材に挿入し、その状態で3
20℃に設定された温風循環式オーブン中に30分放置
することにより、フッ素樹脂表面に面転写部材の内面模
様を転写しながら、焼成成膜を行なった。
【0044】その際、温風循環式オーブン中は、窒素に
より置換されている。
【0045】上記のような工程を経て、フッ素樹脂被覆
弾性定着用部材を製造した。
【0046】その結果、オーブン中の酸素がないため、
弾性層の酸化による熱劣化を抑えることができ、Cセッ
トの変化はなかった。そのことにより、定着用部材とし
て要求される良好な紙搬送性を得ることができた。ま
た、表層フッ素樹脂が弾性層の弾性効果により、トナー
及び記録材の凹凸に追従し易くなりカラー画像において
も光沢ムラの発生しない定着用部材が得られた。
【0047】(実施例2)本実施例における弾性体上へ
のフッ素樹脂被覆方法について、図2を参照しながら説
明する。
【0048】21はアルミニウムからなる基材であり、
基材21上には弾性層22であるシリコーンゴムとの接
着を行なうため、あらかじめプライマー処理がなされて
いる。基材21のプライマー処理は、一般的に用いられ
るシリコーンプライマーを基材21に塗布し、200℃
に設定した温風循環式オーブン中に30分間放置するこ
とにより行なった。
【0049】22はシリコーンゴムからなる弾性層であ
り、その形成方法に特に制約はないが、今回は基材をあ
らかじめセットしてある金型内に、LTV液状シリコー
ンゴムを挿入し、130℃に設定した温風循環式オーブ
ン中に30分間放置して硬化することにより形成した。
上記硬化工程を終了した後、シリコーンゴム弾性層の接
着がなされた、基材21を金型より脱型し、200℃に
設定した温風循環式オーブンに4時間放置して、シリコ
ーンゴム弾性層の2次加硫を行なった。またその際の、
弾性層22の厚みは2mmであった。
【0050】23はFEPからなるフッ素樹脂層であ
り、上記した弾性層22上に以下のように形成した。
【0051】シリコーンゴム弾性層22とフッ素樹脂層
23を接着するためのプライマー層としては特に制約は
ないが、ここでは、シリコーンゴム弾性層22の表面を
エポキシ系プライマーで処理した後、フッ素樹脂を混合
したポリアミン系フッ素ゴム塗料を約30μmの厚みで
塗装し、200℃に設定した温風循環式オーブン中に3
0分間放置して、加硫硬化させたものを用いた。
【0052】上記プライマー処理したシリコーンゴム弾
性層の22上には、フッ素樹脂層を形成する。水性フッ
素樹脂塗料(ここではFEPの水性塗料)をスプレーに
より塗料し、320℃に設定された温風循環式オーブン
中に15分間放置することにより、予備加熱焼成を行な
った。
【0053】上記のように、弾性体上にフッ素樹脂塗料
が予備加熱焼成された基材を、図3に示す、ステンレス
で構成された、円筒状面転写部材に挿入し、その状態で
320℃に設定された温風循環式オーブン中に30分間
放置することにより、フッ素樹脂表面に面転写部材の内
面模様を転写しながら、焼成成膜を行なった。
【0054】その際、温風循環式オーブン中は、窒素に
より置換されている。
【0055】上記のような工程を経て、フッ素樹脂被覆
弾性定着用部材を製造した。
【0056】その結果、オーブン中の酸素がないため、
弾性層の酸化による熱劣化を抑えることができ、Cセッ
トの変化はなかった。そのことにより、定着用部材とし
て要求される良好な紙搬送性を得ることができた。ま
た、表層フッ素樹脂が弾性層の弾性効果により、トナー
及び記録材の凹凸に追従し易くなりカラー画像において
も光沢ムラの発生しない定着用部材が得られた。
【0057】(実施例3)本実施例における弾性体上に
フッ素樹脂を被覆する方法について、図1を参照しなが
ら説明する。
【0058】実施例2と同様な方法で、基材上に構成さ
れた弾性層上に、フッ素樹脂(FEP)を予備加熱焼成
し、それを円筒状の面転写部材12中に挿入した。
【0059】面転写部材の両端からは、面転写部材中に
外気の侵入が無いように、面転写部材の内面及び定着用
部材端部形状にそった駒13を挿入した。
【0060】その状態で320℃に設定された温風循環
式オーブン中に30分間放置することにより、フッ素樹
脂表面に面転写部材の内面模様を転写部材の転写しなが
ら、焼成成膜を行なった。
【0061】上記のような工程を経て、フッ素樹脂被覆
弾性定着用部材を製造した。
【0062】その結果、面転写部材中に外気の侵入が無
いため、弾性層の酸化により熱劣化を抑えることがで
き、Cセットの変化はなかった。そのことにより、定着
用部材として要求される良好な紙搬送性を得ることがで
きた。また、表層フッ素樹脂が弾性層の弾性効果によ
り、トナー及び記録材の凹凸に追従し易くなりカラー画
像においても光沢ムラの発生しない定着用部材が得られ
た。
【0063】(実施例4)本実施例における弾性体上に
フッ素樹脂を被覆する方法について、図1を参照しなが
ら説明する。
【0064】実施例2と同様な方法で、基材上に構成さ
れた弾性層上に、フッ素樹脂(FEP)を予備加熱焼成
し、それを円筒状の面転写部材12中に挿入した。
【0065】面転写部材の両端からは、面転写部材中に
外気の侵入が無いように、面転写部材の内面及び定着用
部材端部形状にそった駒13を挿入した。
【0066】その状態で350℃に設定された温風循環
式オーブン中に30分間放置することにより、フッ素樹
脂表面に面転写部材の内面模様を転写しながら、焼成成
膜を行なった。
【0067】上記のような工程を経て、フッ素樹脂被覆
弾性定着用部材を製造した。
【0068】その結果、面転写部材中に外気の侵入が無
いため、350℃という高温にもかかわらず、弾性層の
酸化による熱劣化を抑えることができ、Cセットの変化
はなかった。そのことにより、定着用部材として要求さ
れる良好な紙搬送性を得ることができた。また、表層フ
ッ素樹脂が弾性層の弾性効果により、トナー及び記録材
の凸凹に追従し易くなりカラー画像においても光沢ムラ
の発生しない定着用部材が得られた。
【0069】(実施例5)本実施例における弾性体上に
フッ素樹脂を被覆する方法について、図1を参照しなが
ら説明する。
【0070】実施例2と同様な方法で、基材上に構成さ
れた弾性層上に、フッ素樹脂(PFA)を予備加熱焼成
し、それを円筒状の面転写部材12中に挿入した。
【0071】面転写部材の両端からは、面転写部材中に
外気の侵入が無いように、面転写部材の内面及び定着用
部材端部形状にそった駒13を挿入した。
【0072】その状態で350℃に設定された温風循環
式オーブン中に30分間放置することにより、フッ素樹
脂表面に面転写部材の内面模様を転写しながら、焼成成
膜を行なった。
【0073】上記のような工程を経て、フッ素樹脂被覆
弾性定着用部材を製造した。
【0074】その結果、面転写部材中に外気の侵入が無
いため、350℃という高温にもかかわらず、弾性層の
酸化による熱劣化を抑えることができ、従来、ゴム上に
成膜することが極めて困難であった、PFAを成膜でき
ると同時に、弾性体のCセットの変化はなかった。その
ことにより、定着用部材として要求される良好な搬送性
を得ることができた。また、表層フッ素樹脂が弾性層の
弾性効果により、トナー及び記録材の凹凸に追従し易く
なりカラー画像においても光沢ムラの発生しない定着用
部材が得られた。
【0075】(実施例6)本実施例における弾性体上へ
のフッ素樹脂被覆方法について図2を参照しながら説明
する。
【0076】21は熱硬化性ポリイミド(厚み50μ
m)からなる基材であり、基材21上には弾性層22で
あるシリコーンゴムとの接着を行なうため、あらかじめ
プライマー処理がなされている。基材21のプライマー
処理は、一般的に用いられるシリコーンゴムプライマー
を基材21に塗布し、200℃に設定した温風循環式オ
ーブン中に30分間放置することにより行なった。
【0077】22はシリコーンゴムからなる弾性層であ
り、その形成方法に特に制約はないが、今回はシリコー
ンゴム溶解液をスプレーにより塗布し、乾燥後、130
℃に設定した温風循環式オーブン中に30分間放置して
硬化することにより形成した。上記硬化工程を終了した
後、シリコーンゴム弾性層の接着がなされた、基材21
を金型より脱型し、200℃に設定した温風循環式オー
ブンに4時間放置して、シリコーンゴム弾性層の2次加
硫を行なった。またその際の、弾性層22の厚みは10
0μmであった。
【0078】23はFEPからなるフッ素樹脂層であ
り、上記した弾性層22上に以下のように形成した。
【0079】シリコーンゴム弾性層22とフッ素樹脂層
23を接着するためのプライマー層としては特に制約は
ないが、ここでは、シリコーンゴム弾性層22の表面を
エポキシ系プライマー処理した後、フッ素樹脂を混合し
たポリアミン系フッ素ゴム塗料を約30μmの厚みで塗
装し、200℃に設定した温風循環式オーブン中に30
分間放置して、加硫硬化させたものを用いた。
【0080】上記プライマー処理したシリコーンゴム弾
性層の22上には、フッ素樹脂層を形成する。水性フッ
素樹脂塗料(ここではFEPの水性塗料)をスプレーに
より塗装し、320℃に設定された温風循環式オーブン
中に15分間放置することにより、予備加熱焼成を行な
った。
【0081】上記のように、弾性体上にフッ素樹脂塗料
が予備加熱焼成されたポリイミド基材中に基材の内面に
接するように円柱状の心棒を挿入し、図1に示すステン
レスで構成された円筒状面転写部材に挿入した。
【0082】面転写部材の両端からは、面転写部材中に
外気の侵入が無いように、面転写部材の内面及び円柱状
の心棒にそった駒13を挿入した。
【0083】その状態で320℃に設定された温風循環
式オーブン中に30分間放置することにより、フッ素樹
脂表面に面転写部材の内面模様を転写しながら、焼成成
膜を行なった。
【0084】その際、温風循環式オーブン中は、窒素に
より置換されている。
【0085】上記のような工程を経て、フッ素樹脂被覆
弾性定着用部材を製造した。
【0086】その結果、オーブン中の酸素がないため、
弾性層の酸化による熱劣化を抑えることができ、Cセッ
トの変化はなかった。そのことにより、定着用部材とし
て要求される良好な紙搬送性を得ることができた。ま
た、表層フッ素樹脂が弾性層の弾性効果により、トナー
及び記録材の凹凸に追従し易くなりカラー画像において
も光沢ムラの発生しない定着用部材が得られた。
【0087】
【表1】
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、円柱状または円筒
状基材上に形成された弾性層(弾性体)上にフッ素樹脂
層を加熱焼成する際、上記弾性層と面転写部材との間で
フッ素樹脂層が加圧され、更に、弾性層及びフッ素樹脂
層が外気と遮断されているため、弾性層の酸化による劣
化が防止することができ、フッ素樹脂層の焼成成膜を高
温でできるようになり、その結果良好なフッ素樹脂膜を
弾性層上に形成することが可能になる。
【0089】また、上記のような方法を用いて製造した
電子写真画像形成装置の定着装置に用いられる定着用部
材は、弾性層の劣化が生じないため、良好な紙搬送性が
得られ、更に、弾性層の弾性効果によりフッ素樹脂表面
がトナーや記録材の凹凸に追従することができるように
なり、カラー画像においても光沢ムラを発生することが
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフッ素樹脂焼成成膜方法の概略図
である。
【図2】フッ素樹脂被覆弾性定着用部材の断面図であ
る。
【図3】従来の面転写フッ素樹脂焼成成膜方法の概略図
である。
【符号の説明】
11 基材(弾性層+フッ素樹脂層形成済み) 12 面転写部材 13 駒 21 基材 22 弾性層 23 フッ素樹脂層 31 基材(弾性層+フッ素樹脂層形成済み) 32 面転写部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川元 英雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 熊谷 裕昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒または円柱基材上に形成された弾性
    層上にフッ素樹脂層を加熱焼成成膜する際、上記弾性層
    とフッ素樹脂層の外側に配した面転写部材との間で、フ
    ッ素樹脂層を加圧した状態で加熱することによって、面
    転写部材の表面模様をフッ素樹脂層表面に転写させるフ
    ッ素樹脂被覆方法において、フッ素樹脂加熱焼成成膜時
    に、上記弾性層及びフッ素樹脂層が外気と遮断されてい
    ることを特徴とする、フッ素樹脂被覆方法。
  2. 【請求項2】 円筒または円柱基材上に形成された弾性
    層上にフッ素樹脂層をあらかじめ予備加熱焼成成膜した
    後、上記弾性層とフッ素樹脂層の外側に配した面転写部
    材との間で、フッ素樹脂層を加圧した状態で加熱するこ
    とによって、面転写部材の表面模様をフッ素樹脂層表面
    に転写させるフッ素樹脂被覆方法において、フッ素樹脂
    加熱焼成成膜時に、上記弾性層及びフッ素樹脂層が外気
    と遮断されていることを特徴とする、フッ素樹脂被覆方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のフッ素樹脂被
    覆方法において、上記面転写部材が円筒状であり、弾性
    層及びフッ素樹脂層と外気との遮断を、上記円筒状面転
    写部材内に、フッ素樹脂層を有する弾性層が形成された
    円筒または円柱基材を挿入し、次いで両端から駒を挿入
    し密閉することにより行なうことを特徴とする、フッ素
    樹脂被覆方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のフッ
    素樹脂被覆方法を用いて製造したことを特徴とする、電
    子写真画像形成装置の定着装置に用いられる定着用部
    材。
JP8109350A 1996-04-30 1996-04-30 弾性層上へのフッ素樹脂被覆方法及び定着用部材 Pending JPH09290206A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007034866A1 (ja) * 2005-09-22 2007-03-29 Daikin Industries, Ltd. 塗料組成物及び塗装物品

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WO2007034866A1 (ja) * 2005-09-22 2007-03-29 Daikin Industries, Ltd. 塗料組成物及び塗装物品

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