JPH0929077A - 多孔質膜およびその製造方法 - Google Patents
多孔質膜およびその製造方法Info
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- JPH0929077A JPH0929077A JP18034795A JP18034795A JPH0929077A JP H0929077 A JPH0929077 A JP H0929077A JP 18034795 A JP18034795 A JP 18034795A JP 18034795 A JP18034795 A JP 18034795A JP H0929077 A JPH0929077 A JP H0929077A
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- polymer
- porous membrane
- porous
- film
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水透過速度などの膜のフラックスが高く、か
つ膜からの微粒子の脱落もなく、種々のポリマー基質か
ら構成できる多孔質膜の提供。 【解決手段】 ポリマーA 50〜90wt%と、ポリマーA
と非相溶でTgが20℃以上高いポリマーB 50〜10wt
%とからなり、ポリマーAからなるフィブリルとスリッ
ト状微細孔が厚み方向に積層し、該微細孔は厚み方向に
貫通し、ポリマーBは膜中に分散して存在する多孔質
膜。
つ膜からの微粒子の脱落もなく、種々のポリマー基質か
ら構成できる多孔質膜の提供。 【解決手段】 ポリマーA 50〜90wt%と、ポリマーA
と非相溶でTgが20℃以上高いポリマーB 50〜10wt
%とからなり、ポリマーAからなるフィブリルとスリッ
ト状微細孔が厚み方向に積層し、該微細孔は厚み方向に
貫通し、ポリマーBは膜中に分散して存在する多孔質
膜。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、限外濾過、精密濾
過、空気浄化等に使用される多孔質膜、特にポリ乳酸を
用いた多孔質膜およびその製造方法に関する。
過、空気浄化等に使用される多孔質膜、特にポリ乳酸を
用いた多孔質膜およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔質膜は、工業廃水・工程水の処理な
どの工業分野、人工腎臓・血漿分離などの医療分野、食
品関連分野、家庭用浄水器分野、エアーフィルター・バ
グフィルターなどの空気浄化分野など幅広い分野に使用
されている。
どの工業分野、人工腎臓・血漿分離などの医療分野、食
品関連分野、家庭用浄水器分野、エアーフィルター・バ
グフィルターなどの空気浄化分野など幅広い分野に使用
されている。
【0003】このような用途に用いられる多孔質膜材料
としては、ポリオレフィン、ポリイミド、ポリスルホ
ン、フッ素ポリマーなど数多くのポリマー材料が研究さ
れ、様々な膜が開示されている。
としては、ポリオレフィン、ポリイミド、ポリスルホ
ン、フッ素ポリマーなど数多くのポリマー材料が研究さ
れ、様々な膜が開示されている。
【0004】例えば特開昭57−66114号公報に
は、繊維長軸方向に配向したミクロフィブリルと、スタ
ックドラメラからなる結節部とから形成されるスリット
状微細孔が、厚み方向に積層して貫通しており、厚み方
向に均一な構造を有するポリエチレン多孔質中空繊維膜
が開示されている。
は、繊維長軸方向に配向したミクロフィブリルと、スタ
ックドラメラからなる結節部とから形成されるスリット
状微細孔が、厚み方向に積層して貫通しており、厚み方
向に均一な構造を有するポリエチレン多孔質中空繊維膜
が開示されている。
【0005】この膜は、溶融賦形延伸法によって製造さ
れている。即ち、特定の紡糸条件で賦形した後にアニー
ル処理を行って、賦形物にラメラ積層結晶を形成させ、
次いで延伸してこのラメラ積層結晶部間を剥離させ、フ
ィブリルを成長させることにより、上記の特定の構造が
形成される。この膜は、上記特定の構造を有しているた
め機械的強度に優れており、しかも製造過程で溶剤を使
用しないことから安全性に優れるという特徴を有してい
る。
れている。即ち、特定の紡糸条件で賦形した後にアニー
ル処理を行って、賦形物にラメラ積層結晶を形成させ、
次いで延伸してこのラメラ積層結晶部間を剥離させ、フ
ィブリルを成長させることにより、上記の特定の構造が
形成される。この膜は、上記特定の構造を有しているた
め機械的強度に優れており、しかも製造過程で溶剤を使
用しないことから安全性に優れるという特徴を有してい
る。
【0006】ポリオレフィンなどの結晶性ポリマーに微
粒子を分散させ、延伸することによって多孔化する方法
は、通気性フィルムや紙おむつの分野で一般に公知であ
る。特開平1−293102号公報には、この方法を膜
の製造方法に応用して、ポリプロピレンやポリエチレン
などのポリオレフィン中空繊維膜を製造する方法が開示
されている。この方法は、ポリオレフィン微粒子を添加
して延伸することにより、マトリックスとなるポリオレ
フィンと微粒子との界面を剥離させて、微細貫通孔が厚
み方向に貫通した構造のポリオレフィン多孔質膜を製造
するものである。しかしながら、この方法では、マトリ
ックスポリマーとしてポリオレフィンなどの分子鎖が配
向しやすいポリマーを用いる場合は比較的容易に製造で
きるものの、他のポリマーの場合には多孔化させること
が困難だったり、多孔化しても実用上十分な膜性能が得
られない場合が多かった。
粒子を分散させ、延伸することによって多孔化する方法
は、通気性フィルムや紙おむつの分野で一般に公知であ
る。特開平1−293102号公報には、この方法を膜
の製造方法に応用して、ポリプロピレンやポリエチレン
などのポリオレフィン中空繊維膜を製造する方法が開示
されている。この方法は、ポリオレフィン微粒子を添加
して延伸することにより、マトリックスとなるポリオレ
フィンと微粒子との界面を剥離させて、微細貫通孔が厚
み方向に貫通した構造のポリオレフィン多孔質膜を製造
するものである。しかしながら、この方法では、マトリ
ックスポリマーとしてポリオレフィンなどの分子鎖が配
向しやすいポリマーを用いる場合は比較的容易に製造で
きるものの、他のポリマーの場合には多孔化させること
が困難だったり、多孔化しても実用上十分な膜性能が得
られない場合が多かった。
【0007】非晶性ポリマーに微粒子を添加して、延伸
多孔化させる技術は特願平6−23430号に開示され
ている。この方法では非晶性ポリマーの多孔質膜を得る
ことができるが、微粒子のポリマーマトリックス中への
分散性や、多孔質膜使用中の微粒子の脱落、などの問題
点があった。
多孔化させる技術は特願平6−23430号に開示され
ている。この方法では非晶性ポリマーの多孔質膜を得る
ことができるが、微粒子のポリマーマトリックス中への
分散性や、多孔質膜使用中の微粒子の脱落、などの問題
点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、空気
透過速度、水透過速度などの膜のフラックスが高く、か
つ使用中の微粒子の脱落などの問題点のない多孔質膜を
提供することにある。
透過速度、水透過速度などの膜のフラックスが高く、か
つ使用中の微粒子の脱落などの問題点のない多孔質膜を
提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、種々のポリマー基質
からなる上記多孔質膜の製造方法を提供することにあ
る。
からなる上記多孔質膜の製造方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ポリマ
ー(A)50〜90重量%と、ポリマー(A)と非相溶
であり、かつポリマー(A)よりも20℃以上高いガラ
ス転移温度を有するポリマー(B)50〜10重量%と
からなる多孔質膜であって、多孔質膜の厚み方向に対し
て垂直な方向に配向したポリマー(A)からなるフィブ
リルとスリット状微細孔が厚み方向に積層し、該スリッ
ト状微細孔は厚み方向に貫通しており、かつポリマー
(B)が多孔質膜中に分散して存在していることを特徴
とする多孔質膜である。
ー(A)50〜90重量%と、ポリマー(A)と非相溶
であり、かつポリマー(A)よりも20℃以上高いガラ
ス転移温度を有するポリマー(B)50〜10重量%と
からなる多孔質膜であって、多孔質膜の厚み方向に対し
て垂直な方向に配向したポリマー(A)からなるフィブ
リルとスリット状微細孔が厚み方向に積層し、該スリッ
ト状微細孔は厚み方向に貫通しており、かつポリマー
(B)が多孔質膜中に分散して存在していることを特徴
とする多孔質膜である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の多孔質膜は、ポリマー
(A)と、ポリマー(A)と非相溶であり、かつポリマ
ー(A)よりも20℃以上高いガラス転移温度(Tg)
を有するポリマー(B)とからなる。
(A)と、ポリマー(A)と非相溶であり、かつポリマ
ー(A)よりも20℃以上高いガラス転移温度(Tg)
を有するポリマー(B)とからなる。
【0012】ポリマー(A)としては、何を使用しても
よく特に制限されるものではないが、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類;ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレートなどのポリエステル系重合体;
全芳香族ポリエステル類;ポリカプロラクトン、ポリ乳
酸(L体、D体、ラセミ体)、ポリヒドロキシ酪酸、ポ
リブチレンサクシネートなどの脂肪族ポリエステル類、
セルロース、セルロース誘導体、ポリアミド類、ポリア
クリロニトリル系重合体、ポリスルホン系重合体、ポリ
イミド系重合体、ポリアリレート系重合体、ポリカーボ
ネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリスチレン、ポ
リ(メタ)アクリレート系重合体などが挙げられる。ま
た、上記ポリマーの共重合体や上記ポリマーまたはその
共重合体を2種類以上用いた相溶性のブレンド物も好ま
しく用いることができる。
よく特に制限されるものではないが、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類;ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレートなどのポリエステル系重合体;
全芳香族ポリエステル類;ポリカプロラクトン、ポリ乳
酸(L体、D体、ラセミ体)、ポリヒドロキシ酪酸、ポ
リブチレンサクシネートなどの脂肪族ポリエステル類、
セルロース、セルロース誘導体、ポリアミド類、ポリア
クリロニトリル系重合体、ポリスルホン系重合体、ポリ
イミド系重合体、ポリアリレート系重合体、ポリカーボ
ネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリスチレン、ポ
リ(メタ)アクリレート系重合体などが挙げられる。ま
た、上記ポリマーの共重合体や上記ポリマーまたはその
共重合体を2種類以上用いた相溶性のブレンド物も好ま
しく用いることができる。
【0013】本発明でポリマー(A)として用いるポリ
エステル系重合体は、その構造中にエステル結合を有す
る重合体である。好ましいポリエステル系重合体として
は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチ
レンナフタレート、全芳香族ポリエステル類、ポリアリ
レート類、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸(L体、D
体、ラセミ体)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサ
クシネート、ポリエチレンアジペートなどの脂肪族ポリ
エステル系重合体およびこれらポリエステルの共重合体
や相溶性のブレンド物などが挙げられる。
エステル系重合体は、その構造中にエステル結合を有す
る重合体である。好ましいポリエステル系重合体として
は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチ
レンナフタレート、全芳香族ポリエステル類、ポリアリ
レート類、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸(L体、D
体、ラセミ体)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサ
クシネート、ポリエチレンアジペートなどの脂肪族ポリ
エステル系重合体およびこれらポリエステルの共重合体
や相溶性のブレンド物などが挙げられる。
【0014】本発明でポリマー(A)として用いるポリ
乳酸系重合体は、その構造中に乳酸モノマーに起因する
ユニットを含む重合体である。モノマーユニットとして
含まれる乳酸はL−体、D−体、DL−体(ラセミ体)
のずれでもよい。好ましいポリ乳酸系重合体としては、
例えばポリ−L−乳酸、ポリ−D−乳酸、ポリ−DL−
乳酸、乳酸と他のヒドロキシ酸の共重合体、乳酸とラク
トン類の共重合体、乳酸とジカルボン酸とジオールの共
重合体、およびこれらの共重合体や相溶性のブレンド
物、などが挙げられる。
乳酸系重合体は、その構造中に乳酸モノマーに起因する
ユニットを含む重合体である。モノマーユニットとして
含まれる乳酸はL−体、D−体、DL−体(ラセミ体)
のずれでもよい。好ましいポリ乳酸系重合体としては、
例えばポリ−L−乳酸、ポリ−D−乳酸、ポリ−DL−
乳酸、乳酸と他のヒドロキシ酸の共重合体、乳酸とラク
トン類の共重合体、乳酸とジカルボン酸とジオールの共
重合体、およびこれらの共重合体や相溶性のブレンド
物、などが挙げられる。
【0015】ポリマー(B)としては、ポリマー(A)
と非相溶であり、かつTgがポリマー(A)より20℃
以上高いポリマーであれば何を用いてもよく、特に制限
されるものではない。ポリマー(A)とポリマー(B)
が非相溶であるとは、ポリマー(A)とポリマー(B)
を溶融または溶液状態で混合したときに、少なくとも二
相以上に相分離することをいい、部分的に相溶していて
もかまわない。また、Tgは通常DSCなどの手段によ
り求めることができ、この測定により求められたポリマ
ー(B)のTgがポリマー(A)のTgよりも20℃以
上高い必要がある。
と非相溶であり、かつTgがポリマー(A)より20℃
以上高いポリマーであれば何を用いてもよく、特に制限
されるものではない。ポリマー(A)とポリマー(B)
が非相溶であるとは、ポリマー(A)とポリマー(B)
を溶融または溶液状態で混合したときに、少なくとも二
相以上に相分離することをいい、部分的に相溶していて
もかまわない。また、Tgは通常DSCなどの手段によ
り求めることができ、この測定により求められたポリマ
ー(B)のTgがポリマー(A)のTgよりも20℃以
上高い必要がある。
【0016】ポリマー(B)のTgの値がポリマー
(A)のTgより低かったり、あるいはポリマー(A)
のTgより高いがその差が20℃未満である場合には、
その混合物の溶融賦形物を延伸しても、その相分離度が
低く開孔しにくいものとなるため適当ではない。
(A)のTgより低かったり、あるいはポリマー(A)
のTgより高いがその差が20℃未満である場合には、
その混合物の溶融賦形物を延伸しても、その相分離度が
低く開孔しにくいものとなるため適当ではない。
【0017】本発明でポリマー(B)として用いるポリ
(メタ)アクリレート系重合体は、(メタ)アクリレー
ト系誘導体からなる重合体である。好ましいポリ(メ
タ)アクリレート系重合体としては、例えばポリメチル
(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレー
ト、ポリロピル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メ
タ)アクリレートなどのポリアルキル(メタ)アクリレ
ート;ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル
アミド系重合体;およびこれらの共重合体や相溶性のブ
レンド物などが挙げられる。
(メタ)アクリレート系重合体は、(メタ)アクリレー
ト系誘導体からなる重合体である。好ましいポリ(メ
タ)アクリレート系重合体としては、例えばポリメチル
(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレー
ト、ポリロピル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メ
タ)アクリレートなどのポリアルキル(メタ)アクリレ
ート;ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル
アミド系重合体;およびこれらの共重合体や相溶性のブ
レンド物などが挙げられる。
【0018】本発明でポリマー(B)として用いるセル
ロース系誘導体は、セルロース骨格を持つポリマーであ
り、セルロースの水酸基を様々な官能基で置換したもの
が用いられる。好ましいセルロース系誘導体としては、
例えばセルロース、セルロースアセテト、セルロースジ
アセテート、セルローストリアセテートなどの酢酸セル
ロース類;メチルセルロース、エチルセルロースなどの
アルキルセルロース類;ヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロースなどのヒドロキシアルキルセル
ロース類;キチン、キトサンやこれらの誘導体;および
これらの共重合体や相溶性のブレンド物などが挙げられ
る。
ロース系誘導体は、セルロース骨格を持つポリマーであ
り、セルロースの水酸基を様々な官能基で置換したもの
が用いられる。好ましいセルロース系誘導体としては、
例えばセルロース、セルロースアセテト、セルロースジ
アセテート、セルローストリアセテートなどの酢酸セル
ロース類;メチルセルロース、エチルセルロースなどの
アルキルセルロース類;ヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロースなどのヒドロキシアルキルセル
ロース類;キチン、キトサンやこれらの誘導体;および
これらの共重合体や相溶性のブレンド物などが挙げられ
る。
【0019】本発明でポリマー(B)として用いるポリ
エステル系重合体は、その構造中にエステル結合を有す
る重合体である。好ましいポリエステル系重合体として
は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチ
レンナフタレート、全芳香族ポリエステル類、ポリアリ
レート類、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸(L体、D
体、ラセミ体)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサ
クシネート、ポリエチレンアジペートなどの脂肪族ポリ
エステル系重合体、およびこれらのポリエステルの共重
合体や相溶性のブレンド物などが挙げられる。
エステル系重合体は、その構造中にエステル結合を有す
る重合体である。好ましいポリエステル系重合体として
は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチ
レンナフタレート、全芳香族ポリエステル類、ポリアリ
レート類、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸(L体、D
体、ラセミ体)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリブチレンサ
クシネート、ポリエチレンアジペートなどの脂肪族ポリ
エステル系重合体、およびこれらのポリエステルの共重
合体や相溶性のブレンド物などが挙げられる。
【0020】本発明の多孔質膜は、厚み方向に対して垂
直な方向に配向したフィブリルからなり、フィブリルと
フィブリルとの間隙部分がスリット状微細孔を形成して
いる。スリット状微細孔は厚み方向に対して垂直な方向
に配向しており、厚み方向に積層して貫通しており、膜
全体としては、厚み方向に均一な構造を有する三次元網
目構造となっている。フィブリルはポリマー(A)から
構成され、これがスリット状微細孔の長辺を構成し、ス
リット状微細孔の短辺に相当するフィブリルの結節部に
ポリマー(B)が存在している。
直な方向に配向したフィブリルからなり、フィブリルと
フィブリルとの間隙部分がスリット状微細孔を形成して
いる。スリット状微細孔は厚み方向に対して垂直な方向
に配向しており、厚み方向に積層して貫通しており、膜
全体としては、厚み方向に均一な構造を有する三次元網
目構造となっている。フィブリルはポリマー(A)から
構成され、これがスリット状微細孔の長辺を構成し、ス
リット状微細孔の短辺に相当するフィブリルの結節部に
ポリマー(B)が存在している。
【0021】スリット状微細孔の平均幅は、0.01〜
10μmが好ましく、0.1〜5μmがより好ましい。
スリット状微細孔の平均長さは、0.05〜50μmが
好ましく、0.5〜50μmがより好ましい。スリット
の幅が0.01μm未満あるいはスリットの長さが0.
05μm未満の場合には、膜のフラックスが減少する傾
向にあり、好ましくない。逆に、スリット幅が10μm
を超える場合、あるいはスリット長さが50μmを超え
る場合は、機械的強度が劣る傾向にあり、膜としての使
用に耐えない。
10μmが好ましく、0.1〜5μmがより好ましい。
スリット状微細孔の平均長さは、0.05〜50μmが
好ましく、0.5〜50μmがより好ましい。スリット
の幅が0.01μm未満あるいはスリットの長さが0.
05μm未満の場合には、膜のフラックスが減少する傾
向にあり、好ましくない。逆に、スリット幅が10μm
を超える場合、あるいはスリット長さが50μmを超え
る場合は、機械的強度が劣る傾向にあり、膜としての使
用に耐えない。
【0022】スリット状微細孔の平均長さと平均幅の比
(平均長さ/平均幅)は特に制限されるものではない
が、機械的強度の面から好ましくは3以上、より好まし
くは5以上、さらに好ましくは8以上である。
(平均長さ/平均幅)は特に制限されるものではない
が、機械的強度の面から好ましくは3以上、より好まし
くは5以上、さらに好ましくは8以上である。
【0023】本発明の特徴は、多孔質膜が、厚み方向に
対して垂直な方向に配向したフィブリルからなり、厚み
方向に対して垂直な方向に配向したスリット状微細孔は
厚み方向に積層して貫通孔を形成しており、かつ厚み方
向に均一な構造を有する点にある。本発明の膜はこのよ
うな構造を有しているため、湿式法で作製した非対称膜
よりも膜のフラックスが高くなり、かつ機械的強度に優
れる。
対して垂直な方向に配向したフィブリルからなり、厚み
方向に対して垂直な方向に配向したスリット状微細孔は
厚み方向に積層して貫通孔を形成しており、かつ厚み方
向に均一な構造を有する点にある。本発明の膜はこのよ
うな構造を有しているため、湿式法で作製した非対称膜
よりも膜のフラックスが高くなり、かつ機械的強度に優
れる。
【0024】本発明の多孔質膜は、ポリマー(A)50
〜90重量%とポリマー(B)50〜10重量%とから
なるが、このような組成範囲において、ポリマー(A)
とポリマー(B)が、ポリマー(A)を海成分(マトリ
ックス成分)、ポリマー(B)を島成分(分散成分)と
する海島型の相分離構造を形成し、多孔質膜中にポリマ
ー(B)が分散して存在する。この組成範囲外では、安
定で均一な相分離構造を形成することは困難であり、上
記構造の多孔質膜を得ることができない。
〜90重量%とポリマー(B)50〜10重量%とから
なるが、このような組成範囲において、ポリマー(A)
とポリマー(B)が、ポリマー(A)を海成分(マトリ
ックス成分)、ポリマー(B)を島成分(分散成分)と
する海島型の相分離構造を形成し、多孔質膜中にポリマ
ー(B)が分散して存在する。この組成範囲外では、安
定で均一な相分離構造を形成することは困難であり、上
記構造の多孔質膜を得ることができない。
【0025】本発明の多孔質膜は、ポリマー(B)が多
孔質膜中に分散して存在しているが、分散して存在する
ポリマー(B)の島の平均粒子径としては0.01〜1
0μmが好ましい。
孔質膜中に分散して存在しているが、分散して存在する
ポリマー(B)の島の平均粒子径としては0.01〜1
0μmが好ましい。
【0026】本発明の多孔質膜は、多孔質膜中にポリマ
ー(B)が島状に分散して存在しているが、ポリマー
(A)とポリマー(B)との間にはポリマー分子鎖間の
絡み合いなどの相互作用があるため、通常の無機微粒子
を混合して多孔化した多孔質膜に比べて、使用中の粒子
の脱落が少ないという特徴を有する。
ー(B)が島状に分散して存在しているが、ポリマー
(A)とポリマー(B)との間にはポリマー分子鎖間の
絡み合いなどの相互作用があるため、通常の無機微粒子
を混合して多孔化した多孔質膜に比べて、使用中の粒子
の脱落が少ないという特徴を有する。
【0027】本発明の多孔質膜の空孔率は、10〜90
%であることが濾過性能上好ましい。
%であることが濾過性能上好ましい。
【0028】本発明の多孔質膜の形状には特に制限はな
いが、中空繊維膜または平膜として使用されることが一
般的であり、用途に応じて好ましい形状で使用できる。
いが、中空繊維膜または平膜として使用されることが一
般的であり、用途に応じて好ましい形状で使用できる。
【0029】多孔質膜が中空繊維膜である場合には、外
径が2mm以下であることが好ましく、より好ましい範
囲は20〜1000μmである。また、肉厚は500μ
m以下であることが好ましく、5〜400μmであるこ
とがより好ましい。多孔質中空繊維膜の外径が2mmを
超えると、中空形状を保つのが困難になる傾向にあり、
特に外圧がかかると偏平化しやすくなる。また、外径が
20μmより小さくなると、紡糸時に糸切れが発生しや
すくなる。
径が2mm以下であることが好ましく、より好ましい範
囲は20〜1000μmである。また、肉厚は500μ
m以下であることが好ましく、5〜400μmであるこ
とがより好ましい。多孔質中空繊維膜の外径が2mmを
超えると、中空形状を保つのが困難になる傾向にあり、
特に外圧がかかると偏平化しやすくなる。また、外径が
20μmより小さくなると、紡糸時に糸切れが発生しや
すくなる。
【0030】多孔質膜が平膜である場合には、膜厚は5
〜500μm、より好ましくは5〜400μmである。
〜500μm、より好ましくは5〜400μmである。
【0031】本発明の多孔質膜に親水性を付与するため
に、多孔質膜のスリット状微細孔の孔壁面の少なくとも
一部に、エチレン−酢酸ビニル共重合体の鹸化物からな
る薄膜、またはジアセトンアクリルアミドと架橋性モノ
マーとを含むモノマー類を重合させてなる親水性架橋重
合体が保持されていてもよい。エチレン−酢酸ビニル共
重合体の鹸化物からなる薄膜またはジアセトンアクリル
アミドと架橋性モノマーとを含むモノマー類を重合させ
てなる親水性架橋重合体は、多孔質膜の微細孔の孔壁面
の少なくとも一部に保持されていればよい。換言すれ
ば、多孔質膜の親水性が実質的に向上するように保持さ
れていればよく、必ずしも全ての孔壁面上に重合体が保
持されている必要はない。
に、多孔質膜のスリット状微細孔の孔壁面の少なくとも
一部に、エチレン−酢酸ビニル共重合体の鹸化物からな
る薄膜、またはジアセトンアクリルアミドと架橋性モノ
マーとを含むモノマー類を重合させてなる親水性架橋重
合体が保持されていてもよい。エチレン−酢酸ビニル共
重合体の鹸化物からなる薄膜またはジアセトンアクリル
アミドと架橋性モノマーとを含むモノマー類を重合させ
てなる親水性架橋重合体は、多孔質膜の微細孔の孔壁面
の少なくとも一部に保持されていればよい。換言すれ
ば、多孔質膜の親水性が実質的に向上するように保持さ
れていればよく、必ずしも全ての孔壁面上に重合体が保
持されている必要はない。
【0032】エチレン−酢酸ビニル共重合体の鹸化物
(エチレン−ビニルアルコール系共重合体)は、ランダ
ム、ブロック、グラフトなどいずれのタイプの共重合体
であってもよいが、この共重合体のエチレン含量は20
〜70モル%の範囲にあることが好ましい。エチレン含
量が20モル%未満では、該重合体の接着性が低く、多
孔質膜の微細孔の孔壁面と薄膜層の剥離が起こりやすく
なる傾向にある。また、70モル%を超えると薄膜層の
親水性が低くなる傾向にある。
(エチレン−ビニルアルコール系共重合体)は、ランダ
ム、ブロック、グラフトなどいずれのタイプの共重合体
であってもよいが、この共重合体のエチレン含量は20
〜70モル%の範囲にあることが好ましい。エチレン含
量が20モル%未満では、該重合体の接着性が低く、多
孔質膜の微細孔の孔壁面と薄膜層の剥離が起こりやすく
なる傾向にある。また、70モル%を超えると薄膜層の
親水性が低くなる傾向にある。
【0033】ジアセトンアクリルアミドと架橋性モノマ
ーとを含むモノマー類を重合させてなる親水性架橋重合
体は、モノマー成分としてジアセトンアクリルアミドを
50重量%以上含有し、かつ架橋性モノマーを含有する
系からなる架橋重合体であって、モノマー成分としては
これらの他に非架橋性モノマーが含まれていてもよい。
ーとを含むモノマー類を重合させてなる親水性架橋重合
体は、モノマー成分としてジアセトンアクリルアミドを
50重量%以上含有し、かつ架橋性モノマーを含有する
系からなる架橋重合体であって、モノマー成分としては
これらの他に非架橋性モノマーが含まれていてもよい。
【0034】架橋性モノマーとしては、ジアセトンアク
リルアミドと共重合可能なビニル結合やアリル結合など
の重合性不飽和基を2個以上有するモノマー、あるいは
前記重合性不飽和結合を1個含有し、かつ結合反応など
によって化学結合を生成可能な官能基を少なくとも1個
有するモノマーであって、ジアセトンアクリルアミドと
共通の良溶媒を有するモノマーが挙げられる。その例と
しては、N,N−メチレンビスアクリルアミド、N−ヒ
ドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、トリアリルシ
アヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジビニルベ
ンゼン、2,2−ビス(4−メタクリロイロキシポリエ
トキシフェニル)プロパン、エチレンジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレートな
どが挙げられる。
リルアミドと共重合可能なビニル結合やアリル結合など
の重合性不飽和基を2個以上有するモノマー、あるいは
前記重合性不飽和結合を1個含有し、かつ結合反応など
によって化学結合を生成可能な官能基を少なくとも1個
有するモノマーであって、ジアセトンアクリルアミドと
共通の良溶媒を有するモノマーが挙げられる。その例と
しては、N,N−メチレンビスアクリルアミド、N−ヒ
ドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、トリアリルシ
アヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジビニルベ
ンゼン、2,2−ビス(4−メタクリロイロキシポリエ
トキシフェニル)プロパン、エチレンジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレートな
どが挙げられる。
【0035】また、重合体の親水性の程度が大きいほ
ど、親水化多孔質膜の透水性能が良好であり、使用開始
時において短時間で膜面全体から水が均一に透過するの
で、親水性架橋重合体を生成する架橋性モノマーとして
は親水性の程度が十分な水溶性の架橋性モノマーである
ことが好ましい。このような水溶性の架橋性モノマーと
は、30℃の水に対する溶解度が1.0g/dl以上で
ある架橋性モノマーであり、その例としては、N,N−
メチレンビスアクリルアミド、N−ヒドロキシメチル
(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
ど、親水化多孔質膜の透水性能が良好であり、使用開始
時において短時間で膜面全体から水が均一に透過するの
で、親水性架橋重合体を生成する架橋性モノマーとして
は親水性の程度が十分な水溶性の架橋性モノマーである
ことが好ましい。このような水溶性の架橋性モノマーと
は、30℃の水に対する溶解度が1.0g/dl以上で
ある架橋性モノマーであり、その例としては、N,N−
メチレンビスアクリルアミド、N−ヒドロキシメチル
(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
【0036】次に、本発明の多孔質膜の製造方法につい
て説明する。
て説明する。
【0037】本発明の多孔質膜は、ポリマー(A)と、
ポリマー(A)と非相溶であり、かつポリマー(A)よ
りも20℃以上高いTgを有するポリマー(B)とから
なる賦形物を延伸して製造することができる。この賦形
物中に、ポリマー(A)を海成分(マトリックス成
分)、ポリマー(B)を島成分(分散成分)とする海島
型の相分離構造が形成され、粒子状に分散したポリマー
(B)からなる島が均一に分散していることが好まし
い。ポリマー(B)の分散に極端な偏りがあると、後の
工程である延伸が不均一となり高倍率に延伸することが
困難になる傾向にあり好ましくない。また、微細孔の孔
径のバラツキも大きくなる。
ポリマー(A)と非相溶であり、かつポリマー(A)よ
りも20℃以上高いTgを有するポリマー(B)とから
なる賦形物を延伸して製造することができる。この賦形
物中に、ポリマー(A)を海成分(マトリックス成
分)、ポリマー(B)を島成分(分散成分)とする海島
型の相分離構造が形成され、粒子状に分散したポリマー
(B)からなる島が均一に分散していることが好まし
い。ポリマー(B)の分散に極端な偏りがあると、後の
工程である延伸が不均一となり高倍率に延伸することが
困難になる傾向にあり好ましくない。また、微細孔の孔
径のバラツキも大きくなる。
【0038】ポリマー(A)とポリマー(B)の混合割
合は、ポリマー(A)50〜90重量%に対しポリマー
(B)50〜10重量%である。ポリマー(B)の混合
割合が50重量%を超えると、安定な海島型の相分離構
造が形成されないため、後の工程である延伸が困難にな
る。また、ポリマー(B)が10重量%未満では、延伸
しても独立孔しか形成されず、貫通孔とはなりにくい傾
向にある。
合は、ポリマー(A)50〜90重量%に対しポリマー
(B)50〜10重量%である。ポリマー(B)の混合
割合が50重量%を超えると、安定な海島型の相分離構
造が形成されないため、後の工程である延伸が困難にな
る。また、ポリマー(B)が10重量%未満では、延伸
しても独立孔しか形成されず、貫通孔とはなりにくい傾
向にある。
【0039】ポリマー(A)とポリマー(B)の混合方
法は特に限定されず、公知の混合方法を用いることがで
きる。例えばポリマー(A)とポリマー(B)の共通の
溶媒に溶解して溶液状態で混合する方法や、一軸あるい
は二軸のスクリュー押し出し機により溶融混練する方法
などがある。これらの方法により混合されたポリマー
(A)とポリマー(B)とからなる混合物は、そのまま
公知の種々の成形法を用いて所定の形状に賦形してもよ
いし、一旦ペレットなどの形状にした後、公知の種々の
成形法を用いて所定の形状に賦形してもよい。例えば多
孔質膜が平膜の場合には、Tダイによる溶融押し出し成
形法、圧縮成形法、キャスト成形法など公知の方法によ
りフィルム状に賦形できる。また、多孔質膜が中空繊維
膜の場合には、溶融賦形法などにより中空繊維状に賦形
できる。溶融賦形の際に用いる中空繊維製造用ノズルと
しては、二重円筒タイプ、ブリッジタイプなどの公知の
ものを用いることができる。
法は特に限定されず、公知の混合方法を用いることがで
きる。例えばポリマー(A)とポリマー(B)の共通の
溶媒に溶解して溶液状態で混合する方法や、一軸あるい
は二軸のスクリュー押し出し機により溶融混練する方法
などがある。これらの方法により混合されたポリマー
(A)とポリマー(B)とからなる混合物は、そのまま
公知の種々の成形法を用いて所定の形状に賦形してもよ
いし、一旦ペレットなどの形状にした後、公知の種々の
成形法を用いて所定の形状に賦形してもよい。例えば多
孔質膜が平膜の場合には、Tダイによる溶融押し出し成
形法、圧縮成形法、キャスト成形法など公知の方法によ
りフィルム状に賦形できる。また、多孔質膜が中空繊維
膜の場合には、溶融賦形法などにより中空繊維状に賦形
できる。溶融賦形の際に用いる中空繊維製造用ノズルと
しては、二重円筒タイプ、ブリッジタイプなどの公知の
ものを用いることができる。
【0040】溶融賦形温度は、ポリマー(A)およびポ
リマー(B)のTgおよび融点(Tm)のうち一番高い
温度より高いことが好ましい。これにより低い温度では
粘度が高く賦形が困難であるため好ましくない。
リマー(B)のTgおよび融点(Tm)のうち一番高い
温度より高いことが好ましい。これにより低い温度では
粘度が高く賦形が困難であるため好ましくない。
【0041】多孔質膜が中空繊維膜の場合には、ノズル
から吐出された前記混合物は、ドラフト比1〜400の
範囲で巻き取られることが好ましく、より好ましいドラ
フト比の範囲は5〜200である。ドラフト比が1より
小さい場合には安定して巻き取ることが困難になる傾向
にあり、逆に、ドラフト比が400を超えると未延伸糸
の配向が進み、後の工程で高倍率に延伸することが困難
になる傾向にある。
から吐出された前記混合物は、ドラフト比1〜400の
範囲で巻き取られることが好ましく、より好ましいドラ
フト比の範囲は5〜200である。ドラフト比が1より
小さい場合には安定して巻き取ることが困難になる傾向
にあり、逆に、ドラフト比が400を超えると未延伸糸
の配向が進み、後の工程で高倍率に延伸することが困難
になる傾向にある。
【0042】次いで得られた賦形物を延伸する。延伸は
通常、厚み方向に対して垂直な方向に行う。該賦形物
は、延伸することにより多孔質構造となる。
通常、厚み方向に対して垂直な方向に行う。該賦形物
は、延伸することにより多孔質構造となる。
【0043】本発明の特徴は、該賦形物を延伸すること
にあり、延伸することによってフィブリルとスリット状
微細孔が厚み方向に対して垂直な方向に配向する。即
ち、延伸によってポリマー(B)からなる粒子状の島周
辺のマトリックスポリマー(ポリマー(A))にボイド
やクレーズが発生し、これらが延伸と共に拡大してスリ
ット状の微細孔となると同時に、ポリマー(A)の分子
鎖が引き伸ばされてフィブリル化する。
にあり、延伸することによってフィブリルとスリット状
微細孔が厚み方向に対して垂直な方向に配向する。即
ち、延伸によってポリマー(B)からなる粒子状の島周
辺のマトリックスポリマー(ポリマー(A))にボイド
やクレーズが発生し、これらが延伸と共に拡大してスリ
ット状の微細孔となると同時に、ポリマー(A)の分子
鎖が引き伸ばされてフィブリル化する。
【0044】したがって、フィブリルとフィブリルとの
間隙部分がスリット状微細孔となり、フィブリルおよび
スリット状微細孔は共にその長手方向が、延伸方向と同
一方向、即ち、厚み方向に対して垂直な方向に配向す
る。また、多孔質膜が中空繊維膜である場合には、延伸
は通常繊維軸方向に行うため、フィブリルおよびスリッ
ト状微細孔の長手方向は、繊維軸方向に配向する。
間隙部分がスリット状微細孔となり、フィブリルおよび
スリット状微細孔は共にその長手方向が、延伸方向と同
一方向、即ち、厚み方向に対して垂直な方向に配向す
る。また、多孔質膜が中空繊維膜である場合には、延伸
は通常繊維軸方向に行うため、フィブリルおよびスリッ
ト状微細孔の長手方向は、繊維軸方向に配向する。
【0045】また、ポリマー(B)からなる粒子状の島
はマトリックスポリマー(A)中にほぼ均一に(平均的
に)分散しているため、延伸により生じるスリット状微
細孔は、厚み方向に積層し、かつ厚み方向にほぼ均一に
存在することになる。
はマトリックスポリマー(A)中にほぼ均一に(平均的
に)分散しているため、延伸により生じるスリット状微
細孔は、厚み方向に積層し、かつ厚み方向にほぼ均一に
存在することになる。
【0046】本発明の多孔質膜は、フィブリルおよびこ
れにより形成されるスリット状微細孔が厚み方向に対し
て垂直な方向に配向し、かつ、厚み方向に均一に積層し
た構造を有しているため膜のフラックスが高い。
れにより形成されるスリット状微細孔が厚み方向に対し
て垂直な方向に配向し、かつ、厚み方向に均一に積層し
た構造を有しているため膜のフラックスが高い。
【0047】また、スリット状微細孔の幅および長さ
は、粒子状のポリマー(B)の島の粒径と延伸量に依存
するため、島の粒径および粒径分布と延伸量を制御する
ことにより、スリット状微細孔の幅および長さを抑制す
ることができる。
は、粒子状のポリマー(B)の島の粒径と延伸量に依存
するため、島の粒径および粒径分布と延伸量を制御する
ことにより、スリット状微細孔の幅および長さを抑制す
ることができる。
【0048】延伸温度は、ポリマー(A)のTg以上で
行うことが好ましい。ポリマー(A)のTgより低い温
度では高倍率に延伸することが困難となるため好ましく
ない。
行うことが好ましい。ポリマー(A)のTgより低い温
度では高倍率に延伸することが困難となるため好ましく
ない。
【0049】延伸時の変形速度は、ポリマー(A)に応
じて適宜選択すればよく、特に制限はない。
じて適宜選択すればよく、特に制限はない。
【0050】延伸方法としては、例えばローラー間で連
続的に行えるが、2段以上の多段方式で行ってもよい。
また、多段方式で行う場合は、各段で延伸温度、延伸倍
率、変形速度などを変化させて行ってもよい。また、ゾ
ーン延伸やゾーン延伸と多段延伸の組み合わせも好まし
く用いることができる。また、連続的に延伸せずにバッ
チ方式で延伸を行ってもよい。
続的に行えるが、2段以上の多段方式で行ってもよい。
また、多段方式で行う場合は、各段で延伸温度、延伸倍
率、変形速度などを変化させて行ってもよい。また、ゾ
ーン延伸やゾーン延伸と多段延伸の組み合わせも好まし
く用いることができる。また、連続的に延伸せずにバッ
チ方式で延伸を行ってもよい。
【0051】延伸倍率は特に限定されないが、2〜10
倍が好ましく、3〜9倍がより好ましい。延伸倍率が2
倍未満では、スリット状微細孔がそれぞれ独立してお
り、貫通孔を形成しにくいため好ましくない。延伸倍率
が10倍を超えると、延伸時に破断しやすくなるため好
ましくない。
倍が好ましく、3〜9倍がより好ましい。延伸倍率が2
倍未満では、スリット状微細孔がそれぞれ独立してお
り、貫通孔を形成しにくいため好ましくない。延伸倍率
が10倍を超えると、延伸時に破断しやすくなるため好
ましくない。
【0052】多孔質膜が平膜の場合には、一軸延伸して
もよいし、機械的強度を低下させない程度に二軸延伸し
てもよい。
もよいし、機械的強度を低下させない程度に二軸延伸し
てもよい。
【0053】また、必要に応じて得られた多孔質中空繊
維を延伸温度以上で熱セットを行うこともできる。
維を延伸温度以上で熱セットを行うこともできる。
【0054】以上の方法で、厚み方向に対して垂直な方
向に配向したフィブリルとスリット状微細孔が厚み方向
に積層し、かつスリット状微細孔が厚み方向に貫通した
構造を有する多孔質膜が製造される。
向に配向したフィブリルとスリット状微細孔が厚み方向
に積層し、かつスリット状微細孔が厚み方向に貫通した
構造を有する多孔質膜が製造される。
【0055】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳しく説明す
る。
る。
【0056】「空気透過速度」および「水透過速度」
は、微細孔の孔径および空孔率が同一であっても膜厚に
依存するため、膜性能の指標としては膜厚で換算するこ
とが好ましい。均一膜では、空気透過速度および水透過
速度は膜厚に反比例するので、以下の式により換算し、
それぞれ空気透過速度AFrおよび水透過速度WFrを
計算した。
は、微細孔の孔径および空孔率が同一であっても膜厚に
依存するため、膜性能の指標としては膜厚で換算するこ
とが好ましい。均一膜では、空気透過速度および水透過
速度は膜厚に反比例するので、以下の式により換算し、
それぞれ空気透過速度AFrおよび水透過速度WFrを
計算した。
【0057】AFr=AF×t WFr=WF×t ここで、tは膜厚(μm)、AFは多孔質膜の一方より
0.5kg・cm-2の圧力の空気を25℃で加えたとき
の空気透過量の実測値から求めた空気透過速度(1/m
2 ・hr・0.5kg・cm-2)、WFは多孔質膜の一
方から25℃の水を流して、膜間差圧が50mmHgに
おける水透過量の実測値から求めた水透過速度(1/m
2 ・hr・mmHg)である。
0.5kg・cm-2の圧力の空気を25℃で加えたとき
の空気透過量の実測値から求めた空気透過速度(1/m
2 ・hr・0.5kg・cm-2)、WFは多孔質膜の一
方から25℃の水を流して、膜間差圧が50mmHgに
おける水透過量の実測値から求めた水透過速度(1/m
2 ・hr・mmHg)である。
【0058】なお、細孔の孔壁面が水に濡れにくいた
め、予め多孔質膜をエタノール浸漬した後水と置換して
親水化処理を施してから、水透過速度を測定した。
め、予め多孔質膜をエタノール浸漬した後水と置換して
親水化処理を施してから、水透過速度を測定した。
【0059】実施例1 ポリ−L−乳酸(重量平均分子量28.0×104 ,T
m=179℃,Tg=59℃)80重量部、ポリメチル
メタクリレート系重合体(アクリペットVH、商品名、
三菱レイヨン (株) 製、Tg約100℃)20重量部を
クロロホルム700重量部に溶解して、混合溶液を作製
し、ガラス基板上にキャストしてキャスト膜を作製し
た。乾燥後、基板から剥離したキャスト膜を90℃で変
形速度100%/分で延伸倍率6倍に延伸し、95℃で
3分間、定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
m=179℃,Tg=59℃)80重量部、ポリメチル
メタクリレート系重合体(アクリペットVH、商品名、
三菱レイヨン (株) 製、Tg約100℃)20重量部を
クロロホルム700重量部に溶解して、混合溶液を作製
し、ガラス基板上にキャストしてキャスト膜を作製し
た。乾燥後、基板から剥離したキャスト膜を90℃で変
形速度100%/分で延伸倍率6倍に延伸し、95℃で
3分間、定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
【0060】得られた多孔質膜は膜厚20μmであっ
た。多孔質膜の表面を走査型電子顕微鏡(以下SEMと
略記)で観察した結果、平均幅1.2μm、平均長さ2
2μmのスリット状微細孔が厚み方向と垂直な方向に配
向し、厚み方向に貫通しており、厚み方向にほぼ均一な
構造を有していることが認められた。この多孔質膜の空
気透過速度は6.6×107 μm・1/m2 ・hr・
0.5kg・cm-2であり、バブルポイント法より求め
た最大孔径は1.3μm、エアーフロー法により求めた
平均孔径は1.1μm、水透過速度は2.7×103 μ
m・1/m2 ・hr・mmHgであった。
た。多孔質膜の表面を走査型電子顕微鏡(以下SEMと
略記)で観察した結果、平均幅1.2μm、平均長さ2
2μmのスリット状微細孔が厚み方向と垂直な方向に配
向し、厚み方向に貫通しており、厚み方向にほぼ均一な
構造を有していることが認められた。この多孔質膜の空
気透過速度は6.6×107 μm・1/m2 ・hr・
0.5kg・cm-2であり、バブルポイント法より求め
た最大孔径は1.3μm、エアーフロー法により求めた
平均孔径は1.1μm、水透過速度は2.7×103 μ
m・1/m2 ・hr・mmHgであった。
【0061】実施例2 実ポリ−D−乳酸(重量平均分子量32.0×104 ,
Tm=179℃,Tg=59℃)75重量部、ポリメチ
ルメタクリレート系重合体(アクリペットVH、商品
名、三菱レイヨン (株) 製、Tg約100℃)25重量
部を一軸押し出し機により205℃で混練し、ペレット
を得た。得られたペレットを二重円筒型中空繊維製造用
ノズルを用いて、紡糸温度205℃、吐出線速度10c
m/分、巻き取り速度1.0m/分、ドラフト比10で
紡糸した。次いで得られた未延伸中空繊維を80℃で、
変形速度100%/分で延伸倍率5倍に延伸し、85℃
で3分間、定長で熱セットを行い多孔質中空繊維膜を得
た。
Tm=179℃,Tg=59℃)75重量部、ポリメチ
ルメタクリレート系重合体(アクリペットVH、商品
名、三菱レイヨン (株) 製、Tg約100℃)25重量
部を一軸押し出し機により205℃で混練し、ペレット
を得た。得られたペレットを二重円筒型中空繊維製造用
ノズルを用いて、紡糸温度205℃、吐出線速度10c
m/分、巻き取り速度1.0m/分、ドラフト比10で
紡糸した。次いで得られた未延伸中空繊維を80℃で、
変形速度100%/分で延伸倍率5倍に延伸し、85℃
で3分間、定長で熱セットを行い多孔質中空繊維膜を得
た。
【0062】得られた多孔質中空繊維膜は外径410μ
m、内径300μm、膜厚55μmであった。中空繊維
膜の外表面、内表面および断面をSEMで観察した結
果、平均幅2.1μm、平均長さ18μmのスリット状
微細孔が厚み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫
通しており、厚み方向にほぼ均一な構造を有しているこ
とが認められた。この中空繊維膜の空気透過速度は8.
5×107 μm・1/m 2 ・hr・0.5kg・cm-2
であり、バブルポイント法より求めた最大孔径は1.7
μm、エアーフロー法により求めた平均孔径は1.4μ
m、水透過速度は5.0×103 μm・1/m2 ・hr
・mmHgであった。
m、内径300μm、膜厚55μmであった。中空繊維
膜の外表面、内表面および断面をSEMで観察した結
果、平均幅2.1μm、平均長さ18μmのスリット状
微細孔が厚み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫
通しており、厚み方向にほぼ均一な構造を有しているこ
とが認められた。この中空繊維膜の空気透過速度は8.
5×107 μm・1/m 2 ・hr・0.5kg・cm-2
であり、バブルポイント法より求めた最大孔径は1.7
μm、エアーフロー法により求めた平均孔径は1.4μ
m、水透過速度は5.0×103 μm・1/m2 ・hr
・mmHgであった。
【0063】実施例3 ポリ−L−乳酸(重量平均分子量28.0×104 ,T
m=179℃,Tg=59℃)70重量部、セルロース
トリアセテート(Tg約105℃)30重量部を塩化メ
チレン500重量部に溶解して、混合溶液を作製し、ガ
ラス基板上にキャストしてキャスト膜を作製した。乾燥
後、基板から剥離したキャスト膜を90℃で変形速度1
000%/分で延伸倍率4倍に延伸し、95℃で3分
間、定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
m=179℃,Tg=59℃)70重量部、セルロース
トリアセテート(Tg約105℃)30重量部を塩化メ
チレン500重量部に溶解して、混合溶液を作製し、ガ
ラス基板上にキャストしてキャスト膜を作製した。乾燥
後、基板から剥離したキャスト膜を90℃で変形速度1
000%/分で延伸倍率4倍に延伸し、95℃で3分
間、定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
【0064】得られた多孔質膜は膜厚40μmであっ
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
3.2μm、平均長さ22μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は1.1×108
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は2.1μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は1.7μm、水透過
速度は8.0×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
3.2μm、平均長さ22μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は1.1×108
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は2.1μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は1.7μm、水透過
速度は8.0×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
【0065】実施例4 ポリ−L−乳酸(重量平均分子量28.0×104 ,T
m=179℃,Tg=59℃)85重量部、ポリメチル
メタクリレート系重合体(アクリペットVH、商品名、
三菱レイヨン (株) 製、Tg約100℃)15重量部を
クロロホルム700重量部に溶解して、混合溶液を作製
し、ガラス基板上にキャストしてキャスト膜を作製し
た。乾燥後、基板から剥離したキャスト膜を90℃で変
形速度50%/分で延伸倍率8倍に延伸し、95℃で3
分間、定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
m=179℃,Tg=59℃)85重量部、ポリメチル
メタクリレート系重合体(アクリペットVH、商品名、
三菱レイヨン (株) 製、Tg約100℃)15重量部を
クロロホルム700重量部に溶解して、混合溶液を作製
し、ガラス基板上にキャストしてキャスト膜を作製し
た。乾燥後、基板から剥離したキャスト膜を90℃で変
形速度50%/分で延伸倍率8倍に延伸し、95℃で3
分間、定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
【0066】得られた多孔質膜は膜厚18μmであっ
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
0.8μm、平均長さ15μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は5.1×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は1.1μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は0.9μm、水透過
速度は1.7×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
0.8μm、平均長さ15μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は5.1×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は1.1μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は0.9μm、水透過
速度は1.7×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
【0067】実施例5 エチレン含量32モル%のエチレン−ビニルアルコール
共重合体(ソアノールDC3203、商品名、日本合成
化学工業(株)製)を75容量%のエタノール水溶液に
加熱溶解させ、1重量%溶液を用意した。次いで、この
溶液を50℃に保持し、実施例1で得られた多孔質膜を
溶液中に浸漬し5分間放置した。続いて過剰の共重合体
溶液を除いた後、50℃の熱風乾燥機中で2時間乾燥し
て、親水化多孔質膜を得た。
共重合体(ソアノールDC3203、商品名、日本合成
化学工業(株)製)を75容量%のエタノール水溶液に
加熱溶解させ、1重量%溶液を用意した。次いで、この
溶液を50℃に保持し、実施例1で得られた多孔質膜を
溶液中に浸漬し5分間放置した。続いて過剰の共重合体
溶液を除いた後、50℃の熱風乾燥機中で2時間乾燥し
て、親水化多孔質膜を得た。
【0068】得られた親水化多孔質膜は、水濡れ性がよ
く、水に漬けると容易に濡れ、特別の親水化処理するこ
となしに3.0×103 μm・1/m2 ・hr・mmH
gの水透過速度を示した。この親水化多孔質膜に対し
て、乾燥処理と水での湿潤処理を10回ずつ交互に繰り
返したが、水透過速度の低下は認められなかった。
く、水に漬けると容易に濡れ、特別の親水化処理するこ
となしに3.0×103 μm・1/m2 ・hr・mmH
gの水透過速度を示した。この親水化多孔質膜に対し
て、乾燥処理と水での湿潤処理を10回ずつ交互に繰り
返したが、水透過速度の低下は認められなかった。
【0069】実施例6 実施例2で得られた多孔質中空繊維膜を、ジアセトンア
クリルアミド100重量部、N−ヒドロキシメチルアク
リルアミド5重量部、ベンゾイルパーオキサイド1重量
部およびアセトン1000重量部からなる処理溶液に1
2秒間浸漬した後、窒素中に取り出し5分間風乾した。
続いてこの中空繊維膜を窒素雰囲気中において65℃で
60分間加熱処理し、次いでエタノール50重量%水溶
液中に10分間浸漬し、さらに温水中で2分間超音波洗
浄することにより不要成分を洗浄除去した。次に熱風乾
燥して、重合体が保持された親水化多孔質中空繊維膜を
得た。
クリルアミド100重量部、N−ヒドロキシメチルアク
リルアミド5重量部、ベンゾイルパーオキサイド1重量
部およびアセトン1000重量部からなる処理溶液に1
2秒間浸漬した後、窒素中に取り出し5分間風乾した。
続いてこの中空繊維膜を窒素雰囲気中において65℃で
60分間加熱処理し、次いでエタノール50重量%水溶
液中に10分間浸漬し、さらに温水中で2分間超音波洗
浄することにより不要成分を洗浄除去した。次に熱風乾
燥して、重合体が保持された親水化多孔質中空繊維膜を
得た。
【0070】得られた中空繊維膜は、水濡れ性がよく、
水に漬けると容易に濡れ、特別の親水化処理することな
しに5.5×103 μm・1/m2 ・hr・mmHgの
水透過速度を示した。この中空繊維膜に対して、乾燥処
理と水での湿潤処理を10回ずつ交互に繰り返したが、
水透過速度の低下は認められなかった。
水に漬けると容易に濡れ、特別の親水化処理することな
しに5.5×103 μm・1/m2 ・hr・mmHgの
水透過速度を示した。この中空繊維膜に対して、乾燥処
理と水での湿潤処理を10回ずつ交互に繰り返したが、
水透過速度の低下は認められなかった。
【0071】実施例7 実施例1で作製したキャスト膜を、70℃で変形速度1
00%/分で延伸倍率6倍に延伸し、75℃で定長で熱
セットを行い多孔質平膜を得た。得られた多孔質膜は膜
厚19μmであった。多孔質膜の表面をSEMで観察し
た結果、平均幅1.5μm、平均長さ25μmのスリッ
ト状微細孔が厚み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向
に貫通しており、厚み方向にほぼ均一な構造を有してい
ることが認められた。この多孔質膜の空気透過速度は
7.0×107 μm・1/m2 ・hr・0.5kg・c
m-2であり、バブルポイント法より求めた最大孔径は
1.6μm、エアーフロー法により求めた平均孔径は
1.2μm、水透過速度は3.2×103 μm・1/m
2 ・hr・mmHgであった。 実施例8 ポリ−L−乳酸(重量平均分子量28.0×104 ,T
m=179℃,Tg=59℃)60重量部、セルロース
トリアセテート(Tg=105℃)40重量部を塩化メ
チレン500重量部に溶解して混合溶液を作製し、ガラ
ス基板上にキャストしてキャスト膜を作製した。乾燥
後、基板から剥離したキャスト膜を90℃で変形速度1
000%/分で延伸倍率5倍に延伸し、95℃で3分
間、定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
00%/分で延伸倍率6倍に延伸し、75℃で定長で熱
セットを行い多孔質平膜を得た。得られた多孔質膜は膜
厚19μmであった。多孔質膜の表面をSEMで観察し
た結果、平均幅1.5μm、平均長さ25μmのスリッ
ト状微細孔が厚み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向
に貫通しており、厚み方向にほぼ均一な構造を有してい
ることが認められた。この多孔質膜の空気透過速度は
7.0×107 μm・1/m2 ・hr・0.5kg・c
m-2であり、バブルポイント法より求めた最大孔径は
1.6μm、エアーフロー法により求めた平均孔径は
1.2μm、水透過速度は3.2×103 μm・1/m
2 ・hr・mmHgであった。 実施例8 ポリ−L−乳酸(重量平均分子量28.0×104 ,T
m=179℃,Tg=59℃)60重量部、セルロース
トリアセテート(Tg=105℃)40重量部を塩化メ
チレン500重量部に溶解して混合溶液を作製し、ガラ
ス基板上にキャストしてキャスト膜を作製した。乾燥
後、基板から剥離したキャスト膜を90℃で変形速度1
000%/分で延伸倍率5倍に延伸し、95℃で3分
間、定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
【0072】得られた多孔質膜は膜厚42μmであっ
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
5.4μm、平均長さ32μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は2.4×108
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は2.9μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は2.2μm、水透過
速度は1.1×104 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
5.4μm、平均長さ32μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は2.4×108
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は2.9μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は2.2μm、水透過
速度は1.1×104 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
【0073】実施例9 実施例1で作製したキャスト膜を、60℃で変形速度1
00%/分で延伸倍率6倍に延伸し、65℃で3分間定
長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
00%/分で延伸倍率6倍に延伸し、65℃で3分間定
長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
【0074】得られた多孔質膜は膜厚18μmであっ
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
1.4μm、平均長さ22μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は6.4×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は1.4μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は1.2μm、水透過
速度は2.9×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
1.4μm、平均長さ22μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は6.4×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は1.4μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は1.2μm、水透過
速度は2.9×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
【0075】実施例10 実施例1で作製したキャスト膜を、160℃で変形速度
100%/分で延伸倍率6倍に延伸し、165℃で3分
間定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
100%/分で延伸倍率6倍に延伸し、165℃で3分
間定長で熱セットを行い多孔質平膜を得た。
【0076】得られた多孔質膜は膜厚20μmであっ
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
1.3μm、平均長さ28μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は8.1×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は1.5μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は1.3μm、水透過
速度は3.6×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
1.3μm、平均長さ28μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は8.1×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は1.5μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は1.3μm、水透過
速度は3.6×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
【0077】実施例11 ポリカプロラクトン(PLACCEL H−7、商品
名、ダイセル化学 (株)製、Tm=60℃,Tg=−6
0℃)80重量部、ポリメチルメタクリレート系重合体
(アクリペットVH、商品名、三菱レイヨン (株) 製、
Tg約100℃)20重量部をクロロホルム700重量
部に溶解して混合溶液を作製し、ガラス基板上にキャス
トしてキャスト膜を作製した。乾燥後、基板から剥離し
たキャスト膜を45℃で変形速度100%/分で延伸倍
率6倍に延伸し、50℃で3分間、定長で熱セットを行
い多孔質平膜を得た。
名、ダイセル化学 (株)製、Tm=60℃,Tg=−6
0℃)80重量部、ポリメチルメタクリレート系重合体
(アクリペットVH、商品名、三菱レイヨン (株) 製、
Tg約100℃)20重量部をクロロホルム700重量
部に溶解して混合溶液を作製し、ガラス基板上にキャス
トしてキャスト膜を作製した。乾燥後、基板から剥離し
たキャスト膜を45℃で変形速度100%/分で延伸倍
率6倍に延伸し、50℃で3分間、定長で熱セットを行
い多孔質平膜を得た。
【0078】得られた多孔質膜は膜厚35μmであっ
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
4.8μm、平均長さ30μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は2.1×108
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は2.7μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は2.1μm、水透過
速度は1.0×104 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
4.8μm、平均長さ30μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は2.1×108
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は2.7μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は2.1μm、水透過
速度は1.0×104 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
【0079】実施例12 脂肪族ポリエステル(ビオノール#3010、商品名、
昭和高分子 (株) 製、Tm=95℃,Tg=−45℃)
80重量部、ポリメチルメタクリレート系重合体(アク
リペットVH、商品名、三菱レイヨン (株) 製、Tg約
100℃)20重量部をクロロホルム700重量部に溶
解して混合溶液を作製し、ガラス基板上にキャストして
キャスト膜を作製した。乾燥後、基板から剥離したキャ
スト膜を70℃で変形速度100%/分で延伸倍率6倍
に延伸し、75℃で3分間、定長で熱セットを行い多孔
質平膜を得た。
昭和高分子 (株) 製、Tm=95℃,Tg=−45℃)
80重量部、ポリメチルメタクリレート系重合体(アク
リペットVH、商品名、三菱レイヨン (株) 製、Tg約
100℃)20重量部をクロロホルム700重量部に溶
解して混合溶液を作製し、ガラス基板上にキャストして
キャスト膜を作製した。乾燥後、基板から剥離したキャ
スト膜を70℃で変形速度100%/分で延伸倍率6倍
に延伸し、75℃で3分間、定長で熱セットを行い多孔
質平膜を得た。
【0080】得られた多孔質膜は膜厚30μmであっ
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
2.4μm、平均長さ21μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は9.4×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は1.8μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は1.5μm、水透過
速度は6.0×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
2.4μm、平均長さ21μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は9.4×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は1.8μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は1.5μm、水透過
速度は6.0×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
【0081】実施例13 ポリ−DL−乳酸(重量平均分子量22.0×104 ,
Tg=60℃)80重量部、ポリメチルメタクリレート
系重合体(アクリペットVH、商品名、三菱レイヨン
(株) 製、Tg約100℃)20重量部をクロロホルム
700重量部に溶解して混合溶液を作製し、ガラス基板
上にキャストしてキャスト膜を作製した。乾燥後、基板
から剥離したキャスト膜を60℃で変形速度100%/
分で延伸倍率6倍に延伸して多孔質平膜を得た。
Tg=60℃)80重量部、ポリメチルメタクリレート
系重合体(アクリペットVH、商品名、三菱レイヨン
(株) 製、Tg約100℃)20重量部をクロロホルム
700重量部に溶解して混合溶液を作製し、ガラス基板
上にキャストしてキャスト膜を作製した。乾燥後、基板
から剥離したキャスト膜を60℃で変形速度100%/
分で延伸倍率6倍に延伸して多孔質平膜を得た。
【0082】得られた多孔質膜は膜厚20μmであっ
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
1.1μm、平均長さ16μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は3.6×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は0.9μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は0.7μm、水透過
速度は1.7×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
1.1μm、平均長さ16μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は3.6×107
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は0.9μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は0.7μm、水透過
速度は1.7×103 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
【0083】実施例14 ポリカプロラクトン(PLACCEL H−7、商品
名、ダイセル化学製、Tm=60℃,Tg=−60℃)
80重量部、ポリ−L−乳酸(重量平均分子量28.0
×104 ,Tm=179℃,Tg=59℃)20重量部
をクロロホルム700重量部に溶解して混合溶液を作製
し、ガラス基板上にキャストしてキャスト膜を作製し
た。乾燥後、基板から剥離したキャスト膜を45℃で変
形速度100%/分で延伸倍率6倍に延伸し、50℃で
3分間、定長で熱セットを行いて多孔質平膜(14)を
得た。
名、ダイセル化学製、Tm=60℃,Tg=−60℃)
80重量部、ポリ−L−乳酸(重量平均分子量28.0
×104 ,Tm=179℃,Tg=59℃)20重量部
をクロロホルム700重量部に溶解して混合溶液を作製
し、ガラス基板上にキャストしてキャスト膜を作製し
た。乾燥後、基板から剥離したキャスト膜を45℃で変
形速度100%/分で延伸倍率6倍に延伸し、50℃で
3分間、定長で熱セットを行いて多孔質平膜(14)を
得た。
【0084】得られた多孔質膜は膜厚30μmであっ
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
4.5μm、平均長さ33μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は1.8×108
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は2.6μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は2.0μm、水透過
速度は1.0×104 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
た。多孔質膜の表面をSEMで観察した結果、平均幅
4.5μm、平均長さ33μmのスリット状微細孔が厚
み方向と垂直な方向に配向し、厚み方向に貫通してお
り、厚み方向にほぼ均一な構造を有していることが認め
られた。この多孔質膜の空気透過速度は1.8×108
μm・1/m2 ・hr・0.5kg・cm-2であり、バ
ブルポイント法より求めた最大孔径は2.6μm、エア
ーフロー法により求めた平均孔径は2.0μm、水透過
速度は1.0×104 μm・1/m2 ・hr・mmHg
であった。
【0085】
【発明の効果】本発明により厚み方向に対して垂直な方
向に配向したスリット状微細孔が、厚み方向に積層し貫
通しており、なおかつ、厚み方向にほぼ均一な構造を有
する多孔質膜が得られる。
向に配向したスリット状微細孔が、厚み方向に積層し貫
通しており、なおかつ、厚み方向にほぼ均一な構造を有
する多孔質膜が得られる。
【0086】また、本発明の多孔質膜は、空気透過速
度、水透過速度などの膜フラックスが高く、耐圧性およ
び機械的強度に優れ、また通常の無機微粒子を添加して
延伸多孔化した多孔質膜に見られるような粒子の脱落が
殆どないため、家庭用浄水器分野、空気浄化分野、工業
廃水処理などの工業分野、医療用途・食品関連分野、そ
の他の濾過分離用途など、幅広い分野に用いることがで
きる。
度、水透過速度などの膜フラックスが高く、耐圧性およ
び機械的強度に優れ、また通常の無機微粒子を添加して
延伸多孔化した多孔質膜に見られるような粒子の脱落が
殆どないため、家庭用浄水器分野、空気浄化分野、工業
廃水処理などの工業分野、医療用途・食品関連分野、そ
の他の濾過分離用途など、幅広い分野に用いることがで
きる。
【0087】更に、本発明の多孔質膜の製造方法によ
り、分子鎖の配向がそれ程容易でない種々のポリマーを
基質とした多孔質膜を得ることができる。
り、分子鎖の配向がそれ程容易でない種々のポリマーを
基質とした多孔質膜を得ることができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 ポリマー(A)50〜90重量%と、ポ
リマー(A)と非相溶であり、かつポリマー(A)より
も20℃以上高いガラス転移温度を有するポリマー
(B)50〜10重量%とからなる多孔質膜であって、
多孔質膜の厚み方向に対して垂直な方向に配向したポリ
マー(A)からなるフィブリルとスリット状微細孔が厚
み方向に積層し、該スリット状微細孔は厚み方向に貫通
しており、かつポリマー(B)が多孔質膜中に分散して
存在していることを特徴とする多孔質膜。 - 【請求項2】 スリット状微細孔の平均幅が0.01〜
10μm、平均長さが0.05〜50μmであることを
特徴とする請求項1記載の多孔質膜。 - 【請求項3】 ポリマー(B)が多孔質膜中に平均粒子
径が0.01〜10μmの粒子状で分散して存在してい
ることを特徴とする請求項1記載の多孔質膜。 - 【請求項4】 多孔質膜のスリット状微細孔の孔壁面の
少なくとも一部に、エチレン−酢酸ビニル共重合体の鹸
化物からなる薄膜が保持されてなることを特徴とする請
求項1、2または3記載の多孔質膜。 - 【請求項5】 多孔質膜のスリット状微細孔の孔壁面の
少なくとも一部に、ジアセトンアクリルアミドと架橋性
モノマーとを含むモノマー類を重合させてなる親水性架
橋重合体が保持されてなることを特徴とする請求項1、
2または3記載の多孔質膜。 - 【請求項6】 前記ポリマー(A)50〜90重量%
と、前記ポリマー(B)50〜10重量%とからなる賦
形物を延伸することを特徴とする請求項1記載の多孔質
膜の製造方法。 - 【請求項7】 延伸温度がポリマー(A)のガラス転移
温度以上である請求項8記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18034795A JPH0929077A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 多孔質膜およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18034795A JPH0929077A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 多孔質膜およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0929077A true JPH0929077A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16081647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18034795A Pending JPH0929077A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 多孔質膜およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0929077A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002020530A (ja) * | 2000-07-05 | 2002-01-23 | Toyo Cloth Co Ltd | 生分解性多孔質膜及び構造体、及びその製造方法 |
| JP2008132415A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Niigata Univ | 濾過膜及びその製造方法 |
| JP2011042802A (ja) * | 2010-10-25 | 2011-03-03 | Toray Ind Inc | ポリ乳酸系延伸フィルム |
| JP2012149244A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-08-09 | Toray Ind Inc | 多孔体とその製造方法 |
| JP2016160355A (ja) * | 2015-03-02 | 2016-09-05 | 富士フイルム株式会社 | 突起構造体の製造方法 |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP18034795A patent/JPH0929077A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002020530A (ja) * | 2000-07-05 | 2002-01-23 | Toyo Cloth Co Ltd | 生分解性多孔質膜及び構造体、及びその製造方法 |
| JP2008132415A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Niigata Univ | 濾過膜及びその製造方法 |
| JP2011042802A (ja) * | 2010-10-25 | 2011-03-03 | Toray Ind Inc | ポリ乳酸系延伸フィルム |
| JP2012149244A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-08-09 | Toray Ind Inc | 多孔体とその製造方法 |
| JP2016128587A (ja) * | 2010-12-27 | 2016-07-14 | 東レ株式会社 | 多孔体とその製造方法 |
| JP2016160355A (ja) * | 2015-03-02 | 2016-09-05 | 富士フイルム株式会社 | 突起構造体の製造方法 |
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