JPH0929078A - 中空糸膜の製造方法 - Google Patents
中空糸膜の製造方法Info
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- JPH0929078A JPH0929078A JP18253495A JP18253495A JPH0929078A JP H0929078 A JPH0929078 A JP H0929078A JP 18253495 A JP18253495 A JP 18253495A JP 18253495 A JP18253495 A JP 18253495A JP H0929078 A JPH0929078 A JP H0929078A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 高分子重合体、溶媒、ならびに非溶媒及び/
又は膨潤剤からなる溶液を環状ノズルから押し出し、乾
湿式または湿式法で中空糸膜を製造する際に、内部凝固
液として無機塩を含有した溶液を用いる中空糸膜の製造
方法。 【効果】 本発明の製造方法により、濾過用途に好適
な、内表面孔径の斑の小さい中空糸膜を製造することが
できる。特に血液処理、中でも血漿分離等の血液濾過に
使用した場合、内表面の孔径斑が小さいため、濾過能力
に優れ、更に溶血等の発生しにくい特徴があり、血漿分
離膜として極めて有用である。
又は膨潤剤からなる溶液を環状ノズルから押し出し、乾
湿式または湿式法で中空糸膜を製造する際に、内部凝固
液として無機塩を含有した溶液を用いる中空糸膜の製造
方法。 【効果】 本発明の製造方法により、濾過用途に好適
な、内表面孔径の斑の小さい中空糸膜を製造することが
できる。特に血液処理、中でも血漿分離等の血液濾過に
使用した場合、内表面の孔径斑が小さいため、濾過能力
に優れ、更に溶血等の発生しにくい特徴があり、血漿分
離膜として極めて有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中空糸膜の製造方法に関
する。さらに詳しくは、高分子重合体、溶媒、ならびに
非溶媒及び/又は膨潤剤からなる溶液を環状ノズルから
押し出し、乾湿式または湿式法で中空糸膜を製造する際
に、内部凝固液として無機塩を含有した溶液を用いる中
空糸膜の製造方法に関する。本発明により製造された中
空糸は、濾過時の溶血等が発生し難く、かつ透過性が良
好であるため、とくに血漿分離膜などのメデイカル用途
に適している。
する。さらに詳しくは、高分子重合体、溶媒、ならびに
非溶媒及び/又は膨潤剤からなる溶液を環状ノズルから
押し出し、乾湿式または湿式法で中空糸膜を製造する際
に、内部凝固液として無機塩を含有した溶液を用いる中
空糸膜の製造方法に関する。本発明により製造された中
空糸は、濾過時の溶血等が発生し難く、かつ透過性が良
好であるため、とくに血漿分離膜などのメデイカル用途
に適している。
【0002】
【従来の技術】近年、分離操作において選択透過性を有
する分離膜を用いた技術の発展はめざましく、各種の用
途で実用化されている。かかる分離膜として通常、セル
ロース系、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリアクリロ
ニトリル系、ポリビニルアルコール系、ポリスルホン系
等の素材が使用されている。なかでもポリスルホン系樹
脂のような疎水性高分子は耐熱性や耐薬品性等の物理的
及び化学的性質に優れており、メデイカル用途や工業用
途等に幅広く使用されている。
する分離膜を用いた技術の発展はめざましく、各種の用
途で実用化されている。かかる分離膜として通常、セル
ロース系、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリアクリロ
ニトリル系、ポリビニルアルコール系、ポリスルホン系
等の素材が使用されている。なかでもポリスルホン系樹
脂のような疎水性高分子は耐熱性や耐薬品性等の物理的
及び化学的性質に優れており、メデイカル用途や工業用
途等に幅広く使用されている。
【0003】これらの素材を使用し、湿式又は乾湿式紡
糸により製造される中空糸膜の膜内表面のポア径を均一
化する為には、製膜溶液中のポリマー濃度を上げること
により、また内表面凝固速度を上げることにより達成で
きることは当業者間では周知のことである。事実、限外
濾過領域の孔径を有する膜を用いる血液濾過膜等におい
ては、内表面のポア径はほぼ均一であり、血液処理中の
血球付着が原因する溶血等のトラブルは殆ど起こってい
ない。
糸により製造される中空糸膜の膜内表面のポア径を均一
化する為には、製膜溶液中のポリマー濃度を上げること
により、また内表面凝固速度を上げることにより達成で
きることは当業者間では周知のことである。事実、限外
濾過領域の孔径を有する膜を用いる血液濾過膜等におい
ては、内表面のポア径はほぼ均一であり、血液処理中の
血球付着が原因する溶血等のトラブルは殆ど起こってい
ない。
【0004】しかし、精密濾過領域の孔径を有する膜を
用いる血漿分離においては、分子量数万〜数十万の蛋白
質、脂質等は透過させる必要があるが、赤血球、血小板
などの血球成分は阻止する必要があるため、ポア径を
0.1〜0.2μmに保つ必要がある。そのため、例え
ば特開昭57−147488号、特開昭58−1147
02号公報明細書等に従って、高温または低温相分離原
液を用いて製膜原液の相分離状態を制御したり、特開昭
57−147488号公報明細書に従って、製膜原液中
のポリマー濃度を低下させたり、内部凝固液に用いる溶
媒/非溶媒混合液中の溶媒比率を増やし、内表面凝固速
度を低下させる等の手段を試みたが、ポア径の斑は大き
く、満足なものは得られなかった。
用いる血漿分離においては、分子量数万〜数十万の蛋白
質、脂質等は透過させる必要があるが、赤血球、血小板
などの血球成分は阻止する必要があるため、ポア径を
0.1〜0.2μmに保つ必要がある。そのため、例え
ば特開昭57−147488号、特開昭58−1147
02号公報明細書等に従って、高温または低温相分離原
液を用いて製膜原液の相分離状態を制御したり、特開昭
57−147488号公報明細書に従って、製膜原液中
のポリマー濃度を低下させたり、内部凝固液に用いる溶
媒/非溶媒混合液中の溶媒比率を増やし、内表面凝固速
度を低下させる等の手段を試みたが、ポア径の斑は大き
く、満足なものは得られなかった。
【0005】また、例えば特開昭63−97202号公
報明細書等に、中空糸膜を紡糸する際に用いる内部凝固
液に水溶性高分子を添加して内表面凝固速度を低下させ
る方法が提案されているが、有効な量の水溶性高分子の
添加を行うと、内部凝固液の粘度が上昇し、紡糸安定性
が低下する問題があった。
報明細書等に、中空糸膜を紡糸する際に用いる内部凝固
液に水溶性高分子を添加して内表面凝固速度を低下させ
る方法が提案されているが、有効な量の水溶性高分子の
添加を行うと、内部凝固液の粘度が上昇し、紡糸安定性
が低下する問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の膜
を用いた血漿分離では、膜表面への血球の付着等による
濾過差圧の上昇による溶血の発生、及びそれに伴う濾過
能力の低下等が生じることがあった。
を用いた血漿分離では、膜表面への血球の付着等による
濾過差圧の上昇による溶血の発生、及びそれに伴う濾過
能力の低下等が生じることがあった。
【0007】これらの問題は膜のポアの不均一性に起因
しているところが大きく、従って、本発明の目的は、膜
の濾過能力は高い状態を保ちかつ膜内表面のポア径を均
一にする中空糸膜の製造方法を提供することにある。
しているところが大きく、従って、本発明の目的は、膜
の濾過能力は高い状態を保ちかつ膜内表面のポア径を均
一にする中空糸膜の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく検討を重ね、とくに血液にふれる中空糸膜
内表面のポア径の均一性が重要であることに着目し、中
空糸膜を製造する際にノズルの芯部より吐出する内部凝
固液に特定の無機塩類を含有させることにより、内表面
のポア径斑を減少させることができることを見い出し、
本発明に到達した。
を解決すべく検討を重ね、とくに血液にふれる中空糸膜
内表面のポア径の均一性が重要であることに着目し、中
空糸膜を製造する際にノズルの芯部より吐出する内部凝
固液に特定の無機塩類を含有させることにより、内表面
のポア径斑を減少させることができることを見い出し、
本発明に到達した。
【0009】すなわち本発明は、高分子重合体、溶媒、
ならびに非溶媒及び/又は膨潤剤からなる溶液を環状ノ
ズルから押し出し、乾湿式または湿式法で中空糸膜を製
造する際に、内部凝固液として無機塩を含有した溶液を
用いることを特徴とする中空糸膜の製造方法である。
ならびに非溶媒及び/又は膨潤剤からなる溶液を環状ノ
ズルから押し出し、乾湿式または湿式法で中空糸膜を製
造する際に、内部凝固液として無機塩を含有した溶液を
用いることを特徴とする中空糸膜の製造方法である。
【0010】本発明において使用される高分子重合体は
特に限定されず、種々の樹脂が適用可能であり、ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリフッ化
ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチ
ル、エチレン・ビニルアルコール共重合体等種々の高分
子重合体を例示することができる。
特に限定されず、種々の樹脂が適用可能であり、ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリフッ化
ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチ
ル、エチレン・ビニルアルコール共重合体等種々の高分
子重合体を例示することができる。
【0011】なかでも、製膜性、滅菌耐性の点で、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン等のポリスルホン樹脂
が好ましい。
スルホン、ポリエーテルスルホン等のポリスルホン樹脂
が好ましい。
【0012】製膜原液としては、公知の技術をそのまま
用いることが可能であり、通常高分子重合体と非溶媒及
び/又は膨潤剤を共通の溶媒で溶解した溶液を使用す
る。非溶剤や膨潤剤は膜の孔径の制御に用いられるもの
であり、高分子重合体を溶解しないが、製膜原液に用い
る溶媒に可溶であり、更に凝固液に可溶なものが好適に
用いられる。高分子重合体や溶媒によりその種類や添加
量が異なるが、例えば非溶媒として水、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリ
コール類、エステル類、グリセリン、有機酸、等の単独
あるいは2種類以上の混合物を例示することができる。
また膨潤剤として、例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等のグリコール類、セロソルブ
類、カルボキシメチルセルロース等のセルロースエステ
ル類、ポリビニルピロリドン等の単独あるいは2種類以
上の混合物を例示することができる。
用いることが可能であり、通常高分子重合体と非溶媒及
び/又は膨潤剤を共通の溶媒で溶解した溶液を使用す
る。非溶剤や膨潤剤は膜の孔径の制御に用いられるもの
であり、高分子重合体を溶解しないが、製膜原液に用い
る溶媒に可溶であり、更に凝固液に可溶なものが好適に
用いられる。高分子重合体や溶媒によりその種類や添加
量が異なるが、例えば非溶媒として水、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリ
コール類、エステル類、グリセリン、有機酸、等の単独
あるいは2種類以上の混合物を例示することができる。
また膨潤剤として、例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等のグリコール類、セロソルブ
類、カルボキシメチルセルロース等のセルロースエステ
ル類、ポリビニルピロリドン等の単独あるいは2種類以
上の混合物を例示することができる。
【0013】溶媒は高分子重合体と非溶媒及び/又は膨
潤剤及び無機塩を溶解できるものであれば特に制限はな
く、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N
−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロ
リドン(NMP)、ジメチルスルフォキシド(DMS
O)等の非極性溶媒を単独または混合したものが好適に
使用できる。
潤剤及び無機塩を溶解できるものであれば特に制限はな
く、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N
−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロ
リドン(NMP)、ジメチルスルフォキシド(DMS
O)等の非極性溶媒を単独または混合したものが好適に
使用できる。
【0014】製膜原液を調製するためには、公知の技術
をそのまま用いることが可能であり、通常は高分子重合
体と非溶媒及び/又は膨潤剤を溶媒で溶解して用いる。
非溶媒や膨潤剤の添加量は、製膜原液が相分離をしない
状態、すなわち透明均一な性状を示す範囲内に止める必
要がある。製膜原液の組成割合は一該に規定できない
が、高分子重合体がポリスルホンの場合を例示すると、
ポリスルホン12〜25wt%、ポリエチレングリコ−
ル6〜25wt%、残余は溶媒である。
をそのまま用いることが可能であり、通常は高分子重合
体と非溶媒及び/又は膨潤剤を溶媒で溶解して用いる。
非溶媒や膨潤剤の添加量は、製膜原液が相分離をしない
状態、すなわち透明均一な性状を示す範囲内に止める必
要がある。製膜原液の組成割合は一該に規定できない
が、高分子重合体がポリスルホンの場合を例示すると、
ポリスルホン12〜25wt%、ポリエチレングリコ−
ル6〜25wt%、残余は溶媒である。
【0015】このような製膜原液を環状ノズルから押し
出し、中空糸膜を製造するが、本発明においては、内部
凝固液として無機塩を含有した溶液を用いることが必要
である。無機塩としては、製膜原液に使用される溶媒に
可溶な塩類であればとくに制限されず、アルカリ金属の
塩、具体的には、塩化リチウム、臭化リチウム等のリチ
ウム塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等の硝酸塩、塩
化マグネシウム等が好適に使用できる。とくに機械設備
に対する腐食性の点からリチウム塩が特に好ましく用い
られる。
出し、中空糸膜を製造するが、本発明においては、内部
凝固液として無機塩を含有した溶液を用いることが必要
である。無機塩としては、製膜原液に使用される溶媒に
可溶な塩類であればとくに制限されず、アルカリ金属の
塩、具体的には、塩化リチウム、臭化リチウム等のリチ
ウム塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等の硝酸塩、塩
化マグネシウム等が好適に使用できる。とくに機械設備
に対する腐食性の点からリチウム塩が特に好ましく用い
られる。
【0016】無機塩は内部凝固液に対し1〜10重量%
の濃度で用いられ、無機塩を溶解する溶媒は高分子重合
体の溶媒及び/又は非溶媒を単独又は混合して用いるこ
とができる。具体的には、水、DMF、DMAc,NM
P、DMSOの単独または混合した溶媒を例示すること
ができる。また、温度は製膜原液と同一の温度が好まし
く用いられるが、それに限定されず、紡糸性を考慮して
適宜選択すればよい。
の濃度で用いられ、無機塩を溶解する溶媒は高分子重合
体の溶媒及び/又は非溶媒を単独又は混合して用いるこ
とができる。具体的には、水、DMF、DMAc,NM
P、DMSOの単独または混合した溶媒を例示すること
ができる。また、温度は製膜原液と同一の温度が好まし
く用いられるが、それに限定されず、紡糸性を考慮して
適宜選択すればよい。
【0017】これらの高分子重合体、製膜原液の組成、
無機塩類の組み合わせはそれぞれ任意であり、目的や用
途に適した中空糸膜の製造が可能である。
無機塩類の組み合わせはそれぞれ任意であり、目的や用
途に適した中空糸膜の製造が可能である。
【0018】製膜方法には公知の乾湿式又は湿式紡糸法
を用いることができる。凝固浴で形成された中空糸膜は
水洗又は温水洗で溶媒、非溶媒、膨潤剤、及び無機塩を
抽出する。また、必要に応じて90℃以上の熱水処理
や、乾燥収縮によるポアの減少を防ぐためのグリセリン
や界面活性剤の水溶液等への含浸処理が行われる。これ
らの処理を終えた中空糸膜は、例えば枠等で捲きとり、
40〜100℃で乾燥して中空糸膜を得ることができ
る。
を用いることができる。凝固浴で形成された中空糸膜は
水洗又は温水洗で溶媒、非溶媒、膨潤剤、及び無機塩を
抽出する。また、必要に応じて90℃以上の熱水処理
や、乾燥収縮によるポアの減少を防ぐためのグリセリン
や界面活性剤の水溶液等への含浸処理が行われる。これ
らの処理を終えた中空糸膜は、例えば枠等で捲きとり、
40〜100℃で乾燥して中空糸膜を得ることができ
る。
【0019】
【作用】本発明により得られた中空糸膜は高い濾過性能
を持つと共に、特に内表面側のポア径の斑が小さい特徴
を有する。この特徴が発現する理由を必ずしも明確に説
明することはできないが、内部凝固液に特定の無機塩類
を添加したことによる、凝固の緩慢化と軽度の塩析効果
が加味されたためと思われる。この特徴により、優れた
分画性と高い透水性を有する上に、血液と接する内表面
での血球付着が少ない中空糸を製造することができ、か
かる中空糸を血漿分離に使用すると、処理中に溶血等の
トラブルが発生し難い。
を持つと共に、特に内表面側のポア径の斑が小さい特徴
を有する。この特徴が発現する理由を必ずしも明確に説
明することはできないが、内部凝固液に特定の無機塩類
を添加したことによる、凝固の緩慢化と軽度の塩析効果
が加味されたためと思われる。この特徴により、優れた
分画性と高い透水性を有する上に、血液と接する内表面
での血球付着が少ない中空糸を製造することができ、か
かる中空糸を血漿分離に使用すると、処理中に溶血等の
トラブルが発生し難い。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に詳しく説
明する。なお、実施例中で示す膜の評価は以下に示す方
法で行った。 (1)透水性は有効長15cm、有効膜面積100〜2
00cm2 (内径計算)のモジュールを作製し、25℃
の純水を中空糸膜の内側から供給して0.5Kg/cm
2 の水圧をかけ、中空糸膜の外側に透過してきた純水の
量を測定し、膜面積単位(m2 )当たり、単位圧力(1
Kg/cm2 )当たりの透水量を算出した。 (2)分画粒子径は透水性測定と同じモジュールを用
い、単分散粒子径のポリスチレンラテックスを固形分
0.01重量%に蒸留水で希釈した液を、中空糸内側に
30cm/秒の線速で供給しながら、0.5Kg/cm
2 の濾過圧をかけて濾過を行い、濾過液中のポリスチレ
ン粒子の濃度を濁度法により測定し、供給液濃度との差
から阻止率を測定しする。2〜3種類の粒子径のポリス
チレンラテックスの阻止率から、阻止率曲線を作成し9
0%阻止する粒子径を求め分画分子量とした。
明する。なお、実施例中で示す膜の評価は以下に示す方
法で行った。 (1)透水性は有効長15cm、有効膜面積100〜2
00cm2 (内径計算)のモジュールを作製し、25℃
の純水を中空糸膜の内側から供給して0.5Kg/cm
2 の水圧をかけ、中空糸膜の外側に透過してきた純水の
量を測定し、膜面積単位(m2 )当たり、単位圧力(1
Kg/cm2 )当たりの透水量を算出した。 (2)分画粒子径は透水性測定と同じモジュールを用
い、単分散粒子径のポリスチレンラテックスを固形分
0.01重量%に蒸留水で希釈した液を、中空糸内側に
30cm/秒の線速で供給しながら、0.5Kg/cm
2 の濾過圧をかけて濾過を行い、濾過液中のポリスチレ
ン粒子の濃度を濁度法により測定し、供給液濃度との差
から阻止率を測定しする。2〜3種類の粒子径のポリス
チレンラテックスの阻止率から、阻止率曲線を作成し9
0%阻止する粒子径を求め分画分子量とした。
【0021】[実施例1]ポリスルホン(アモコ社製
UDEL P−1700)16重量%、ポリエチレング
リコール(三洋化成製 #600)32重量%、ジメチ
ルホルムアミド52重量部%を混合溶解して製膜原液と
した。この製膜原液は37℃以上で相分離を起こす性状
を示した。32℃に保ったこの製膜原液を、外径1.0
mm、内径0.5mmの2重環状ノズルより内部凝固液
として塩化リチウム(和光純薬製試薬特級)5重量%、
ジメチルホルムアミド82重量%、水15重量%からな
る32℃の混合溶液と同時に吐出し、50℃・RH85
%の加湿空気中を10cm空走させた後、凝固浴である
50℃の水に浸漬した。次いで、50℃の温水洗と95
℃の熱水洗でジメチルホルムアミド、ポリエチレングリ
コール、塩化リチウムを抽出して、枠に捲き取った。6
0℃、5%グリセリン水溶液に浸漬後、50℃の温風で
乾燥して外径448μm、内径323μmの中空糸膜を
得た。
UDEL P−1700)16重量%、ポリエチレング
リコール(三洋化成製 #600)32重量%、ジメチ
ルホルムアミド52重量部%を混合溶解して製膜原液と
した。この製膜原液は37℃以上で相分離を起こす性状
を示した。32℃に保ったこの製膜原液を、外径1.0
mm、内径0.5mmの2重環状ノズルより内部凝固液
として塩化リチウム(和光純薬製試薬特級)5重量%、
ジメチルホルムアミド82重量%、水15重量%からな
る32℃の混合溶液と同時に吐出し、50℃・RH85
%の加湿空気中を10cm空走させた後、凝固浴である
50℃の水に浸漬した。次いで、50℃の温水洗と95
℃の熱水洗でジメチルホルムアミド、ポリエチレングリ
コール、塩化リチウムを抽出して、枠に捲き取った。6
0℃、5%グリセリン水溶液に浸漬後、50℃の温風で
乾燥して外径448μm、内径323μmの中空糸膜を
得た。
【0022】この膜の透水性は12,000m2 ・hr
・Kg/cm2 、分画粒子径は0.2μmの性能を示し
た。また内表面には2μm以上のポアが殆ど認められ
ず、大部分は0.1〜0.5μmの不定形状のポアであ
り、ポア径分布は斑が少なく良好であった。
・Kg/cm2 、分画粒子径は0.2μmの性能を示し
た。また内表面には2μm以上のポアが殆ど認められ
ず、大部分は0.1〜0.5μmの不定形状のポアであ
り、ポア径分布は斑が少なく良好であった。
【0023】[実施例2]内部凝固液組成を塩化リチウ
ム7.5重量%、ジメチルホルムアミド81重量%、水
11.5重量%とした以外は実施例1と同一方法で中空
糸膜を作製した。この膜の透水性は11,800m2 ・
hr・Kg/cm2 、分画粒子径は0.2μmの性能を
示した。内表面には2μm以上のポアは殆ど認められ
ず、ポア径分布は斑が少なく良好であった。
ム7.5重量%、ジメチルホルムアミド81重量%、水
11.5重量%とした以外は実施例1と同一方法で中空
糸膜を作製した。この膜の透水性は11,800m2 ・
hr・Kg/cm2 、分画粒子径は0.2μmの性能を
示した。内表面には2μm以上のポアは殆ど認められ
ず、ポア径分布は斑が少なく良好であった。
【0024】[比較例1]実施例1と同じ製膜原液を、
外径1.0mm、内径0.5mmの2重環状ノズルより
内部凝固液として、ジメチルホルムアミド82重量%、
水18重量%からなる32℃の混合溶液と同時に吐出
し、50℃・RH85%の加湿空気中を10cm空走さ
せた後に凝固浴である50℃の水に浸漬した。次いで、
50℃の温水洗と95℃の熱水洗でジメチルホルムアミ
ド、ポリエチレングリコールを抽出し、枠に捲き取り、
次いで60℃,5%グリセリン水溶液に浸漬した後、5
0℃の温風で乾燥して、外径454μm、内径314μ
mの中空糸膜を得た。
外径1.0mm、内径0.5mmの2重環状ノズルより
内部凝固液として、ジメチルホルムアミド82重量%、
水18重量%からなる32℃の混合溶液と同時に吐出
し、50℃・RH85%の加湿空気中を10cm空走さ
せた後に凝固浴である50℃の水に浸漬した。次いで、
50℃の温水洗と95℃の熱水洗でジメチルホルムアミ
ド、ポリエチレングリコールを抽出し、枠に捲き取り、
次いで60℃,5%グリセリン水溶液に浸漬した後、5
0℃の温風で乾燥して、外径454μm、内径314μ
mの中空糸膜を得た。
【0025】この膜の透水性は9,800m2 ・hr・
Kg/cm2 、分画粒子径は0.2μmの性能を示した
が、内表面には3〜5μmの不定形のポアが点在し、ポ
ア径分布は斑が大きいものであった。
Kg/cm2 、分画粒子径は0.2μmの性能を示した
が、内表面には3〜5μmの不定形のポアが点在し、ポ
ア径分布は斑が大きいものであった。
【0026】[比較例2]実施例1と同じ製膜原液を、
外径1.0mm、内径0.5mmの2重環状ノズルより
内部凝固液として、塩化リチウム0.5重量%、ジメチ
ルホルムアミド82重量%、水17.5重量%からなる
32℃の混合溶液と同時に吐出し、50℃・RH85%
の加湿空気中を10cm空走させた後に凝固浴である5
0℃の水に浸漬した。次いで、50℃の温水洗と95℃
の熱水洗でジメチルホルムアミド、ポリエチレングリコ
ールを抽出し、枠に捲き取った後5%グリセリン水溶液
に浸漬した後、50℃の温風で乾燥して、外径452μ
m、内径320μmの中空糸膜を得た。
外径1.0mm、内径0.5mmの2重環状ノズルより
内部凝固液として、塩化リチウム0.5重量%、ジメチ
ルホルムアミド82重量%、水17.5重量%からなる
32℃の混合溶液と同時に吐出し、50℃・RH85%
の加湿空気中を10cm空走させた後に凝固浴である5
0℃の水に浸漬した。次いで、50℃の温水洗と95℃
の熱水洗でジメチルホルムアミド、ポリエチレングリコ
ールを抽出し、枠に捲き取った後5%グリセリン水溶液
に浸漬した後、50℃の温風で乾燥して、外径452μ
m、内径320μmの中空糸膜を得た。
【0027】この膜の透水性は10,200m2 ・hr
・Kg/cm2 、分画粒子径は0.2μmの性能を示し
たが、内表面には3〜4μmのポアが点在し、ポア径分
布は斑が大きいものであった。
・Kg/cm2 、分画粒子径は0.2μmの性能を示し
たが、内表面には3〜4μmのポアが点在し、ポア径分
布は斑が大きいものであった。
【0028】[実施例3]実施例1、2と比較例1で得
られた中空糸膜を3200本束ねて有効膜面積0.6m
2 の血漿分離用モジュールを作製した。これらのモジュ
ールを用い、ACD採血をした新鮮牛血を用いた血漿分
離実験を行った。これらのモジュールの血漿分離性能及
び溶血状態を表1に示す。
られた中空糸膜を3200本束ねて有効膜面積0.6m
2 の血漿分離用モジュールを作製した。これらのモジュ
ールを用い、ACD採血をした新鮮牛血を用いた血漿分
離実験を行った。これらのモジュールの血漿分離性能及
び溶血状態を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示すように、実施例1,2の膜を用
いたモジュールは濾過能力、透過性能共に良好であり、
さらに溶血性の指標とした遊離ヘモグロビン量の増加も
少なく良好であった。しかし従来の製造方法で得た比較
例1の膜を用いたモジュールは蛋白質、コレステロール
の篩い係数は実施例と同程度であったが、牛血液の濾過
性能が本発明の膜に比較して劣り、さらに遊離ヘモグロ
ビン量の増加が大きく、溶血が起こりやすいものであっ
た。
いたモジュールは濾過能力、透過性能共に良好であり、
さらに溶血性の指標とした遊離ヘモグロビン量の増加も
少なく良好であった。しかし従来の製造方法で得た比較
例1の膜を用いたモジュールは蛋白質、コレステロール
の篩い係数は実施例と同程度であったが、牛血液の濾過
性能が本発明の膜に比較して劣り、さらに遊離ヘモグロ
ビン量の増加が大きく、溶血が起こりやすいものであっ
た。
【0031】
【発明の効果】本発明により、高い濾過性を持つと共
に、特に内表面側のポア径の斑が小さい特徴を有する中
空糸膜を提供することができる。この中空糸膜は、優れ
た分画性と高い透水性を有する上に、血液と接触する内
表面での血球付着が少ないので、処理中に溶血等のトラ
ブルが発生し難い利点を有する。
に、特に内表面側のポア径の斑が小さい特徴を有する中
空糸膜を提供することができる。この中空糸膜は、優れ
た分画性と高い透水性を有する上に、血液と接触する内
表面での血球付着が少ないので、処理中に溶血等のトラ
ブルが発生し難い利点を有する。
【0032】したがって、本発明の方法により、血漿分
離用途に適した性能・構造・物性を有する中空糸膜を容
易に製造する事ができ、このような中空糸膜は、メディ
カル用途において特に有用である。
離用途に適した性能・構造・物性を有する中空糸膜を容
易に製造する事ができ、このような中空糸膜は、メディ
カル用途において特に有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 高分子重合体、溶媒、ならびに非溶媒及
び/又は膨潤剤からなる溶液を環状ノズルから押し出
し、乾湿式または湿式法で中空糸膜を製造する際に、内
部凝固液として無機塩を含有した溶液を用いることを特
徴とする中空糸膜の製造方法。 - 【請求項2】 無機塩がアルカリ金属の塩である請求項
1記載の中空糸膜の製造方法。 - 【請求項3】 無機塩がリチウム化合物であることを特
徴とする請求項1または2記載の中空糸膜の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18253495A JPH0929078A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 中空糸膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18253495A JPH0929078A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 中空糸膜の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0929078A true JPH0929078A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16119992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18253495A Pending JPH0929078A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 中空糸膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0929078A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010055286A (ko) * | 1999-12-10 | 2001-07-04 | 구광시 | 혈액투석용 폴리설폰계 중공사막 및 그의 제조방법 |
| JP2002058971A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-02-26 | Nok Corp | 多孔質中空糸膜の製造方法 |
| KR100416135B1 (ko) * | 1997-12-30 | 2004-05-07 | 주식회사 코오롱 | 혈액투석용 폴리설폰 중공사막 및 그의 제조방법. |
| KR100581206B1 (ko) * | 2004-09-08 | 2006-05-17 | 케미코아 주식회사 | 폴리불화비닐리덴계 다공성 중공사막과 그 제조방법 |
| JP2010221218A (ja) * | 2001-02-16 | 2010-10-07 | Toray Ind Inc | 分離膜の製造方法および分離膜 |
| CN102458623A (zh) * | 2009-05-20 | 2012-05-16 | 甘布罗伦迪亚股份公司 | 具有改善性能的膜 |
| US8733075B2 (en) | 2005-10-17 | 2014-05-27 | Welspun India Limited | Hygro materials for use in making yarns and fabrics |
| US9828704B2 (en) | 2015-09-10 | 2017-11-28 | Welspun India Limited | Terry article with synthetic filament yarns and method of making same |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP18253495A patent/JPH0929078A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100416135B1 (ko) * | 1997-12-30 | 2004-05-07 | 주식회사 코오롱 | 혈액투석용 폴리설폰 중공사막 및 그의 제조방법. |
| KR20010055286A (ko) * | 1999-12-10 | 2001-07-04 | 구광시 | 혈액투석용 폴리설폰계 중공사막 및 그의 제조방법 |
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| JP2010221218A (ja) * | 2001-02-16 | 2010-10-07 | Toray Ind Inc | 分離膜の製造方法および分離膜 |
| KR100581206B1 (ko) * | 2004-09-08 | 2006-05-17 | 케미코아 주식회사 | 폴리불화비닐리덴계 다공성 중공사막과 그 제조방법 |
| US8733075B2 (en) | 2005-10-17 | 2014-05-27 | Welspun India Limited | Hygro materials for use in making yarns and fabrics |
| US10287714B2 (en) | 2005-10-17 | 2019-05-14 | Welspun India Limited | Hygro materials for use in making yarns and fabrics |
| CN102458623A (zh) * | 2009-05-20 | 2012-05-16 | 甘布罗伦迪亚股份公司 | 具有改善性能的膜 |
| EP2253367B1 (en) * | 2009-05-20 | 2014-11-19 | Gambro Lundia AB | Membranes having improved performance |
| US9828704B2 (en) | 2015-09-10 | 2017-11-28 | Welspun India Limited | Terry article with synthetic filament yarns and method of making same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |