JPH09292010A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH09292010A
JPH09292010A JP8126550A JP12655096A JPH09292010A JP H09292010 A JPH09292010 A JP H09292010A JP 8126550 A JP8126550 A JP 8126550A JP 12655096 A JP12655096 A JP 12655096A JP H09292010 A JPH09292010 A JP H09292010A
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JP
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speed
sub
automatic transmission
state
shift
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Application number
JP8126550A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tabata
淳 田端
Nobuaki Takahashi
信明 高橋
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副変速部を主変速部に対して前置した自動変
速機の耐久性を向上させ、また発進制御を容易にする。 【解決手段】 後進状態と複数の前進状態とを設定する
主変速部の入力側に、少なくとも高低二段に切り替える
ことのできる副変速部が連結され、ニュートラル設定時
と後進段設定時とで前記副変速部を高速段に切り換える
自動変速機の制御装置であって、ニュートラル設定を検
出するニュートラル検出手段(ステップ3)と、レーシ
ング状態を検出するレーシング検出手段(ステップ4)
と、ニュートラル設定時でのレーシングが検出された場
合に前記副変速部を低速段に切り替える低速段指示手段
(ステップ5)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用の自動変
速機を制御するための装置に関し、特に主変速部の入力
側に副変速部を連結した自動変速機の制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】複数の前進段と後進段とを設定すること
のできる主変速部と、少なくとも高低二段に切り替える
ことのできる副変速部とを、動力の伝達方向で直列に連
結し、自動変速機で設定可能な変速段数をより多くする
ことが、従来行われている。この種の自動変速機では、
通常、前進状態の最高速段で副変速部を高速段に設定
し、高速走行時のエンジン回転数を低下させるように制
御しているが、自動変速機としての変速比は、主変速部
と副変速部との両方の変速状態で決まるから、副変速部
を最高速段に限らず他の変速段においても高速段に設定
することが行われる。
【0003】その一例が特開平4−370463号公報
に記載されている。この公報に記載された自動変速機
は、高低二段に切り替えることのできる副変速部を、後
進状態と複数の前進状態とを設定することのできる主変
速部の入力側に連結したものである。この自動変速機で
は、主変速部を後進状態に設定して得られる変速比がか
なり大きくなるので、同時に副変速部を高速段に設定
し、後進段での変速比を通常必要とする程度の値に設定
している。したがってこの自動変速機では、後進段を設
定する場合、主変速部を後進状態に設定し、かつ副変速
部を高速段に設定することになるが、この切り替えを、
ニュートラルレンジからリバースレンジにマニュアルシ
フトした場合に同時に実行するとすれば、係合・解放状
態の切り替えを行う摩擦係合装置の数が多く、応答遅れ
が生じる可能性があるので、上記の公報に記載された制
御装置では、ニュートラルレンジにおいて副変速部を高
速段に設定するとともに主変速部をニュートラル状態と
することにより、出力軸にトルクが生じないようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の自動変速
機では、副変速部が主変速部の入力側に連結されている
ので、エンジントルクが副変速部によって変速されて主
変速部に入力されることになる。そのためニュートラル
状態でエンジン回転数を増大させるレーシングが行われ
ると、副変速部が高速段に設定されていることにより主
変速部の入力回転数が倍加され、その結果、主変速部の
耐久性が低下する可能性があった。
【0005】また上記従来の自動変速機では、前進時の
発進用変速段では副変速部を低速段に設定するから、ニ
ュートラルレンジから前進レンジに切り替えた場合に副
変速部を変速制御することになる。したがって発進用の
変速段を設定する場合には、主変速部に対する入力回転
数が副変速部での変速によって変化してしまい、発進用
の変速段を設定するための摩擦係合装置の油圧の制御が
困難になる可能性があった。
【0006】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたものであり、それぞれ複数の変速段に設定すること
のできる副変速部と主変速部とを直列に連結した自動変
速機の耐久性を向上させ、また発進制御を容易にするこ
とのできる制御装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載した発明は、後進
状態と複数の前進状態とを設定する主変速部の入力側
に、少なくとも高低二段に切り替えることのできる副変
速部が連結され、ニュートラル設定時と後進段設定時と
で前記副変速部を高速段に切り換える自動変速機の制御
装置において、ニュートラル設定を検出するニュートラ
ル検出手段と、レーシング状態を検出するレーシング検
出手段と、ニュートラル設定時でのレーシングが検出さ
れた場合に前記副変速部を低速段に切り替える低速段指
示手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0008】したがって請求項1の発明では、ニュート
ラルに設定されかつ後進段で副変速部が高速段に切り換
えられるから、ニュートラルから後進段への変速が容易
であり、これに加えてニュートラル設定時にレーシング
された場合には、副変速部が低速段に設定されて主変速
部への入力回転数が抑制されるので、主変速部の耐久性
が向上する。
【0009】また請求項2に記載した発明は、後進状態
と複数の前進状態とを設定する主変速部の入力側に、後
進段と前進時の発進用変速段とで異なる変速状態に設定
される副変速部が連結され、さらにニュートラル設定時
で前記副変速部が後進段用の変速状態に設定される自動
変速機の制御装置において、ニュートラル設定から前進
状態に切り替えられたことを検出するシフト検出手段
と、該シフト検出手段によってニュートラル設定から前
進状態に切り替えられたことが検出された場合に前記副
変速部を後進段用の変速状態に設定している摩擦係合装
置を急速に切換動作させる急速切換手段とを備えている
ことを特徴とするものである。
【0010】したがって請求項2の発明では、ニュート
ラル設定から前進状態にシフトした場合、先ず、副変速
部を発進時での変速状態に設定するための変速が生じ
る。具体的には、主変速部の変速に先立って前記摩擦係
合装置が急速に切り替えられる。そのため、主変速部を
発進用の変速段に設定するための油圧の制御が可能にな
る。
【0011】さらに請求項3に記載した発明は、請求項
2に記載した構成に加えて、前記摩擦係合装置が切換動
作させられた後の前記自動変速機に対する入力回転数に
基づいて前記前進状態を設定する摩擦係合装置の係合タ
イミングを制御する係合制御手段とを更に備えているこ
とを特徴とするものである。
【0012】したがって請求項3の発明では、ニュート
ラル設定から前進用の変速段を設定する場合、主変速部
で係合させる摩擦係合装置の油圧を自動変速機の入力回
転数に基づいて制御することが可能になり、スムースな
発進制御を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図面に基づいて
より具体的に説明する。先ず、この発明で対象とするエ
ンジンEおよび自動変速機Aの一例について説明する
と、図2は全体的な制御系統図であって、自動変速機A
を連結してあるエンジンEは、その吸気管路12にメイ
ンスロットルバルブ13とその上流側に位置するサブス
ロットルバルブ14とを有している。そのメインスロッ
トルバルブ13はアクセルペダル15に連結されてい
て、アクセルペダル15の踏み込み量に応じて開閉され
る。またサブスロットルバルブ14は、サーボモータな
どのスロットルアクチュエータ16によって開閉される
ようになっている。
【0014】このサブスロットルバルブ14の開度を調
整するためにスロットルアクチュエータ16を制御し、
またエンジンEの燃料噴射量および点火時期などを制御
するためのエンジン用電子制御装置(E−ECU)17
が設けられている。この電子制御装置17は、中央演算
処理装置(CPU)および記憶装置(RAM、ROM)
ならびに入出力インターフェースを主体とするものであ
って、この電子制御装置17には、制御のためのデータ
として、エンジン(E/G)回転数N、吸入空気量Q、
吸入空気温度、スロットル開度、車速、エンジン水温、
ブレーキスイッチからの信号などの各種の信号が入力さ
れている。
【0015】自動変速機Aは、油圧制御装置18によっ
て変速およびロックアップクラッチやライン圧あるいは
所定の摩擦係合装置の係合圧が制御される。その油圧制
御装置18は、電気的に制御されるように構成されてお
り、また変速を実行するための第1ないし第3のシフト
ソレノイドバルブS1 ,〜S3 、エンジンブレーキ状態
を制御するための第4ソレノイドバルブS4 、ライン圧
を制御するためのリニアソレノイドバルブSLT、アキュ
ームレータ背圧を制御するためのリニアソレノイドバル
ブSLN、ロックアップクラッチや所定の摩擦係合装置の
係合圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLUが
設けられている。
【0016】これらのソレノイドバルブに信号を出力し
て変速やライン圧あるいはアキュームレータ背圧などを
制御する自動変速機用電子制御装置(T−ECU)19
が設けられている。この自動変速機用電子制御装置19
は、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RA
M、ROM)ならびに入出力インターフェースを主体と
するものであって、この電子制御装置19には、制御の
ためのデータとしてスロットル開度、車速、エンジン水
温、ブレーキスイッチからの信号、シフトポジションを
示す信号、パターンセレクトスイッチからの信号、オー
バードライブスイッチからの信号、後述するクラッチC
0 の回転速度を検出するC0 センサからの信号、自動変
速機の油温、マニュアルシフトスイッチからの信号など
が入力されている。
【0017】またこの自動変速機用電子制御装置19と
エンジン用電子制御装置17とは、相互にデータ通信可
能に接続されており、エンジン用電子制御装置17から
自動変速機用電子制御装置19に対しては、1回転当た
りの吸入空気量(Q/N)などの信号が送信され、また
自動変速機用電子制御装置19からエンジン用電子制御
装置17に対しては、各ソレノイドバルブに対する指示
信号と同等の信号および変速段を指示する信号などが送
信されている。
【0018】すなわち自動変速機用電子制御装置19
は、入力されたデータおよび予め記憶しているマップに
基づいて変速段やロックアップクラッチのON/OF
F、あるいはライン圧や係合圧の調圧レベルなどを判断
し、その判断結果に基づいて所定のソレノイドバルブに
指示信号を出力し、さらにフェールの判断やそれに基づ
く制御を行うようになっている。またエンジン用電子制
御装置17は、入力されたデータに基づいて燃料噴射量
や点火時期あるいはサブスロットルバルブ14の開度な
どを制御することに加え、自動変速機Aでの変速時に燃
料噴射量を削減し、あるいは点火時期を変え、もしくは
サブスロットルバルブ14の開度を絞ることにより、出
力トルクを一時的に低下させるようになっている。
【0019】図3は上記の自動変速機Aの歯車列の一例
を示す図であり、ここに示す構成では、前進5段・後進
1段の変速段を設定するように構成されている。すなわ
ちここに示す自動変速機Aは、トルクコンバータ20
と、副変速部21と、主変速部22とを備えている。そ
のトルクコンバータ20は、ロックアップクラッチ23
を有しており、このロックアップクラッチ23は、ポン
プインペラ24に一体化させてあるフロントカバー25
とタービンランナ26を一体に取付けた部材(ハブ)2
7との間に設けられている。エンジンのクランクシャフ
ト(それぞれ図示せず)はフロントカバー25に連結さ
れ、またタービンランナ26を連結してある入力軸28
は、副変速部21を構成するオーバードライブ用遊星歯
車機構29のキャリヤ30に連結されている。
【0020】この遊星歯車機構29におけるキャリヤ3
0とサンギヤ31との間には、多板クラッチC0 と一方
向クラッチF0 とが設けられている。なお、この一方向
クラッチF0 はサンギヤ31がキャリヤ30に対して相
対的に正回転(入力軸28の回転方向の回転)する場合
に係合するようになっている。またサンギヤ31の回転
を選択的に止める多板ブレーキB0 が設けられている。
そしてこの副変速部21の出力要素であるリングギヤ3
2が、主変速部22の入力要素である中間軸33に接続
されている。
【0021】したがって副変速部21は、多板クラッチ
C0 もしくは一方向クラッチF0 が係合した状態では遊
星歯車機構29の全体が一体となって回転するため、中
間軸33が入力軸28と同速度で回転し、低速段とな
る。またブレーキB0 を係合させてサンギヤ31の回転
を止めた状態では、リングギヤ32が入力軸28に対し
て増速されて正回転し、高速段となる。
【0022】他方、主変速部22は三組の遊星歯車機構
40,50,60を備えており、それらの回転要素が以
下のように連結されている。すなわち第1遊星歯車機構
40のサンギヤ41と第2遊星歯車機構50のサンギヤ
51とが互いに一体的に連結され、また第1遊星歯車機
構40のリングギヤ43と第2遊星歯車機構50のキャ
リヤ52と第3遊星歯車機構60のキャリヤ62との三
者が連結され、かつそのキャリヤ62に出力軸65が連
結されている。さらに第2遊星歯車機構50のリングギ
ヤ53が第3遊星歯車機構60のサンギヤ61に連結さ
れている。
【0023】この主変速部22の歯車列では後進段と前
進側の四つの変速段とを設定することができ、そのため
のクラッチおよびブレーキが以下のように設けられてい
る。先ずクラッチについて述べると、互いに連結されて
いる第2遊星歯車機構50のリングギヤ53および第3
遊星歯車機構60のサンギヤ61と中間軸33との間に
第1クラッチC1 が設けられ、また互いに連結された第
1遊星歯車機構40のサンギヤ41および第2遊星歯車
機構50のサンギヤ51と中間軸33との間に第2クラ
ッチC2 が設けられている。
【0024】つぎにブレーキについて述べると、第1ブ
レーキB1 はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機
構40および第2遊星歯車機構50のサンギヤ41,5
1の回転を止めるように配置されている。またこれらの
サンギヤ41,51(すなわち共通サンギヤ軸)とケー
シング66との間には、第1一方向クラッチF1 と多板
ブレーキである第2ブレーキB2 とが直列に配列されて
おり、その第1一方向クラッチF1 はサンギヤ41,5
1が逆回転(入力軸28の回転方向とは反対方向の回
転)しようとする際に係合するようになっている。
【0025】多板ブレーキである第3ブレーキB3 が第
1遊星歯車機構40のキャリヤ42とケーシング66と
の間に設けられている。そして第3遊星歯車機構60の
リングギヤ63の回転を止めるブレーキとして多板ブレ
ーキである第4ブレーキB4と第2一方向クラッチF2
とがケーシング66との間に並列に配置されている。な
お、この第2一方向クラッチF2 はリングギヤ63が逆
回転しようとする際に係合するようになっている。
【0026】上記の自動変速機Aでは、各クラッチやブ
レーキを図4の作動表に示すように係合・解放すること
により前進5段・後進1段の変速段を設定することがで
きる。なお、図4において○印は係合状態、●印はエン
ジンブレーキ時に係合状態、△印は係合・解放のいずれ
でもよいこと、空欄は解放状態をそれぞれ示す。
【0027】図4に示す各変速段は、図示しないシフト
装置によってレンジを選択することにより適宜に設定さ
れ、そのレンジは、図5に示すように配列されている。
図5において、車両の前後方向の6つの操作位置と車両
の左右方向の2つの操作位置との組み合せにより、シフ
トレバー(図示せず)を8つの操作位置へ操作可能に支
持する図示しない支持装置によってシフトレバーが支持
されている。そしてPはパーキングレンジ位置、Rはリ
バースレンジ位置、Nはニュートラルレンジ位置、Dは
ドライブレンジ位置、“4”は第4速までの変速段を設
定する“4”レンジ位置、“3”は第3速までの変速段
を設定する“3”レンジ位置、“2”は第2速までの変
速段を設定する“2”レンジ位置、Lは第1速以上の変
速段へのアップシフトを禁止するローレンジ位置をそれ
ぞれ示す。
【0028】これらのレンジのうちPレンジを選択した
場合、前述したブレーキやクラッチなどの摩擦係合装置
は全て解放状態とされ、かつ出力軸65と一体の所定の
部材にパーキングギヤ(図示せず)が係合して出力軸6
5の回転を阻止するようになっている。またNレンジを
選択した場合には、主変速部22における各摩擦係合装
置が解放状態に設定されるが、副変速部21ではブレー
キB0 が係合させられるようになっている。
【0029】これは、後進段を設定するには、図4に示
すように、副変速部21のブレーキB0 および第2クラ
ッチC2 ならびに第4ブレーキB4 の三つの摩擦係合装
置を係合させる必要があり、これらの摩擦係合装置に同
時に油圧を供給するとすれば、油圧の低下や応答遅れが
生じる可能性があり、そこでこのような不都合を防ぐた
めに事前にブレーキB0 を係合させて待機状態とするこ
とによる。したがって副変速部21はニュートラルレン
ジで高速段に設定される。
【0030】さらに“3”レンジが選択された場合に
は、第3速を設定する際に第1ブレーキB1 が係合させ
られてエンジンブレーキが効く状態となる。また“2”
レンジが選択された場合には、第2速を設定する際に副
変速部21のクラッチC0 が係合させられてエンジンブ
レーキが効く状態となる。そしてLレンジが選択された
場合には、第1速を設定する際に第4ブレーキB4 が係
合させられてエンジンブレーキが効く状態となる。
【0031】上述したように副変速部21は後進段およ
びニュートラルレンジならびに前進第5速でブレーキB
0 が係合させられて高速段に設定されるが、これを低速
段に切り替えるための要求切換え速度は変速のパターン
によって相違しており、そこで図6に示す油圧回路が備
えられている。すなわちブレーキB0 には、互いに並列
に配置したオリフィス70とチェックボール付オリフィ
ス71とが油路72によって接続されており、さらにこ
れらのオリフィス70,71が、油路73を介して 4-5
シフトバルブなどのB0 圧給排源(図示せず)に接続さ
れている。また前記各オリフィス70,71に対して並
列にオリフィコントロールバルブ75が接続されてい
る。このオリフィスコントロールバルブ75は、ブレー
キB0 に連通した油路76とB0 圧給排源に連通した油
路77とを選択的に連通させるためのものであり、所定
のソレノイドバルブ78からの信号圧によって動作する
ようになっている。そしてこのオリフィスコントロール
バルブ75は、ブレーキB0から急速に排圧する必要の
ある場合に油路76,77を連通させるよう制御され
る。
【0032】このブレーキB0 からの急速排圧は、Nレ
ンジでエンジン回転数が増大した場合およびNレンジか
ら前進レンジ(例えばDレンジ)にマニュアルシフトし
た場合に実行される。図1はその制御例を示しており、
先ず、データの読み込みやフラグあるいはスイッチ類も
しくはタイマのリセットなどの入力信号の処理(ステッ
プ1)を行った後に、入力信号に基づいて車速センサや
スロットル開度センサなどの各センサが正常か否かを判
断する(ステップ2)。
【0033】センサに異常がある場合には特に制御を行
うことなくこのルーチンを抜け、またセンサに異常がな
いことによりステップ2で肯定判断された場合にはNレ
ンジが選択されているか否かを判断する(ステップ
3)。これは、前述した図5に示すシフトポジションの
配列に基づくスイッチ類のオン/オフ状態の組み合わせ
や、ニュートラルスタートスイッチ(図示せず)の動作
状態に基づいて判断することができる。なお、このステ
ップ2が請求項1のニュートラル検出手段に相当する。
【0034】ステップ3で肯定判断された場合には、エ
ンジン回転数Ne が所定の基準回転数(例えば3000
rpm )以上か否かを判断する(ステップ4)。このステ
ップ4で肯定判断されれば、エンジンが、走行のための
負荷がかからずに高速で空転していること、すなわちレ
ーシング状態であることになり、その場合には、ステッ
プ5に進んで、クラッチB0 から急速排圧(クイックド
レイン)する。この制御は、図6に示すB0 圧給排源を
ドレインに連通させ、かつオリフィスコントロールバル
ブ75によって油路76,77を連通させ、オリフィス
70,71のみならずオリフィスコントロールバルブ7
5を介して排圧することにより実行される。そしてこれ
は、前述した電子制御装置19から所定のソレノイドバ
ルブに信号が出力されて行われる。
【0035】図4に示すように、ブレーキB0 を係合さ
せて固定していたサンギヤ31と入力要素であるキャリ
ヤ30との間には、駆動状態で係合する一方向クラッチ
F0が配置されているので、ブレーキB0 からクイック
ドレインしてこれを解放すれば、一方向クラッチF0 が
係合する。すなわちキャリヤ30とサンギヤ31とが連
結されて副変速部21の遊星歯車機構29が一体となっ
て回転し、副変速部21が低速段に設定される。その結
果、自動変速機Aへの入力回転数が副変速部21で増大
されないので、主変速部22の入力回転数がエンジン回
転数以上に増大することがなく、その耐久性が阻害され
ることがない。なお、ステップ4が請求項1のレーシン
グ検出手段に相当し、またステップ5が低速段指示手段
に相当する。
【0036】一方、エンジン回転数Ne が基準回転数よ
り低回転数であることによりステップ4で否定判断され
た場合には、副変速部21のブレーキB0 を係合させて
副変速部21を高速段に設定する(ステップ6)。すな
わちNレンジでのスタンバイ処理を行う。これは、後進
段で係合させるべき三つの摩擦係合装置のうちの一つを
事前に係合させておき、後進段設定時の油圧の低下や応
答の遅れを防止するための制御である。
【0037】なお、Nレンジでエンジン回転数が基準回
転数を挟んで上下することにより、ブレーキB0 の係合
と解放とが繰り返し生じる可能性がある場合には、ブレ
ーキB0 を係合させる基準回転数と解放させる基準回転
数とに差(ヒステリシス)を設けてブレーキB0 が頻繁
に係合・解放するハンチングを防止することとしてもよ
い。
【0038】またNレンジが検出されずにステップ3で
否定判断された場合には、NレンジからDレンジへのシ
フトを判断する(ステップ7)。このステップ7が請求
項2のシフト検出手段に相当し、これは、シフト装置に
通常設けられているシフトポジションセンサからの出力
に基づいて判断することができる。このステップ7で肯
定判断された場合には、ステップ8に進んでブレーキB
0 のクイックドレインを行う。これは、前述したステッ
プ5と同様な制御であり、副変速部21におけるブレー
キB0 から急速に排圧してこれを解放させる。
【0039】その場合、エンジンEから自動変速機Aに
トルクが入力されているから、ブレーキB0 が解放する
ことにより一方向クラッチF0 が係合し、副変速部21
が低速段(直結状態)に設定される。したがってステッ
プ8が請求項2の急速切換手段に相当する。図2および
図3を参照して説明したように、自動変速機Aに対する
入力回転数は、副変速部21のクラッチC0 の回転数と
して検出されるので、副変速部21が直結状態に切り替
わると、自動変速機Aの入力回転数を検出可能な状態に
なる。
【0040】したがってステップ8に続くステップ9で
は、NレンジからDレンジへのマニュアルシフトに伴う
摩擦係合装置の係合タイミングの制御を、入力回転数N
C0に基づいて実行する。具体的には、Dレンジで係合さ
せられる第1クラッチC1 の係合圧を、入力回転数NC0
に基づいて制御し、出力トルクを滑らかに増大させて変
速ショックを防止する。したがってこのステップ9が請
求項3の係合制御手段に相当している。
【0041】なお、ステップ7で否定判断された場合に
は、NレンジからDレンジへのシフト以外のシフトが行
われたことになり、この場合は、それぞれのシフトに応
じた制御(処理)が行われる(ステップ10)。
【0042】以上、この発明を具体的な例に基づいて説
明したが、この発明は、上述した例に限定されないので
あり、例えば副変速部は、必ずしもオーバードライブ状
態と直結状態とに切り替えられるものでなくてもよく、
直結段とそれより変速比の大きい低速段との二段に切り
替えられる構成、あるいは三段以上の変速段に設定でき
る構成など適宜の構成のものを使用することができる。
特に請求項2の発明における副変速部は、要は、後進段
と前進段とが異なる変速状態に設定されるものであれば
よい。そしてこの発明で対象とする自動変速機は、図3
に示すギヤトレイン以外のギヤトレインを備えたもので
あってもよく、また副変速部を急速に切換制御するため
の構成は、図6に示す構成のものに限定されず、必要に
応じて適宜の構成のものを使用することができる。また
さらにこの発明は、エンジン以外に、モータやエンジン
およびモータを動力源とする車両の自動変速機を対象と
した制御装置にも適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ニュートラル設定時で入力回転数あるいはエンジ
ン回転数が増大するレーシングが検出された場合、主変
速部に対して前置してある副変速部を低速段に切り替え
るから、レーシング状態での主変速部への入力回転数を
低下させることができ、その結果、主変速部のみならず
自動変速機の全体としての耐久性を向上させることがで
きる。またニュートラル設定時では、特にレーシング状
態でない限り副変速部を高速段に設定するので、ニュー
トラル設定から後進段へのシフト時の応答遅れや油圧の
低下を防止することができる。
【0044】また請求項2の発明によれば、副変速部を
切り替える必要のあるニュートラル設定から前進状態へ
のシフトの場合、先ず副変速部を後進段用の状態に設定
している摩擦係合装置を急速に切り替えるので、主変速
部による前進段の設定を所期どおりに制御して実施で
き、特に請求項3の発明によれば、副変速部を前進段用
に切り替えた状態で入力回転数を検出し、その検出値に
基づいて前進段を設定する主変速部の摩擦係合装置の係
合タイミングを制御するから、前進段の設定をショック
を悪化させることなくスムースに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御装置で実施される制御例を説明
するための概略的なフローチャートである。
【図2】この発明で対象とするエンジンおよび自動変速
機についての制御系統図である。
【図3】その自動変速機のギヤトレインの一例を示すス
ケルトン図である。
【図4】その自動変速機で各変速段を設定するための摩
擦係合装置の係合作動表を示す図である。
【図5】そのシフト位置の配列を示す図である。
【図6】副変速部のブレーキをクイックドレインするた
めの油圧回路を模式的に示す図である。
【符号の説明】
A エンジン E 自動変速機 B0 ブレーキ 19 変速用電子制御装置 75 オリフィスコントロールバルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後進状態と複数の前進状態とを設定する
    主変速部の入力側に、少なくとも高低二段に切り替える
    ことのできる副変速部が連結され、ニュートラル設定時
    と後進段設定時とで前記副変速部を高速段に切換える自
    動変速機の制御装置において、 ニュートラル設定を検出するニュートラル検出手段と、 レーシング状態を検出するレーシング検出手段と、 ニュートラル設定時でのレーシングが検出された場合に
    前記副変速部を低速段に切り替える低速段指示手段とを
    備えていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 後進状態と複数の前進状態とを設定する
    主変速部の入力側に、後進段と前進時の発進用変速段と
    で異なる変速状態に設定される副変速部が連結され、さ
    らにニュートラル設定時で前記副変速部が後進段用の変
    速状態に設定される自動変速機の制御装置において、 ニュートラル設定から前進状態に切り替えられたことを
    検出するシフト検出手段と、 該シフト検出手段によってニュートラル設定から前進状
    態に切り替えられたことが検出された場合に前記副変速
    部を後進段用の変速状態に設定している摩擦係合装置を
    急速に切換動作させる急速切換手段とを備えていること
    を特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記摩擦係合装置が切換動作された後の
    前記自動変速機に対する入力回転数に基づいて前記前進
    状態を設定する摩擦係合装置の係合タイミングを制御す
    る係合制御手段とを更に備えていることを特徴とする請
    求項2に記載の自動変速機の制御装置。
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