JPH0929719A - 塗工装置におけるダム構造 - Google Patents

塗工装置におけるダム構造

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JPH0929719A
JPH0929719A JP21392495A JP21392495A JPH0929719A JP H0929719 A JPH0929719 A JP H0929719A JP 21392495 A JP21392495 A JP 21392495A JP 21392495 A JP21392495 A JP 21392495A JP H0929719 A JPH0929719 A JP H0929719A
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Shiyousuke Yokoyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶液の供給口を備えた背面壁と両側壁とで囲ま
れ先端部にドクターを配置した液ダム内に中ダムを設
け、供給された溶液が中ダムをオーバーフローして先端
側へ供給されるようにした塗工装置において、塗工面へ
極力均一化させた量の溶液を供給できるようにするこ
と。 【解決手段】中ダムの上流側を密閉すると共に中ダムの
上方に調整板を配置して溶液の流動を規制し、溶液の圧
力が液ダムの上流側で内圧を形成しながら分散させ、ス
リット状のオーバーフロー口から溶液を吐出させて中ダ
ムの全長にわたってほぼ均一化された量の溶液を塗工側
へ移動させる。溶液は滞留している溶液と円滑に混ざり
合って対流させられるため、その粘度も大略均一化させ
られることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技 術分 野】本発明は溶液の供給口を備えた背面壁
と両側壁とで囲まれ先端部にドクターを配置した液ダム
内に中ダムを設け、供給された溶液が中ダムをオーバー
フローして先端側へ供給されるようにした塗工装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】一般の塗工装置では、粘性の
ある溶液を液ダム内に供給するとその供給口から最短距
離に位置する塗工面に対しては他の部分に比べて溶液の
流速が速くなり、ドクターの下面を通過する際にシート
体上に形成される膜厚が不均一となる不都合がある。実
公平7−4891号開示の公知技術では、液ダム内に中
ダムを設けて供給された粘性のある溶液を一旦溶液供給
側にプールし、中ダムをオーバーフローさせることによ
って溶液の塗工部への流速を均一化させ、塗工厚の均一
化を図らんとしている。
【0003】しかしながら溶液を一旦溶液供給側にプー
ルしても溶液供給口と中ダムとの最短距離の部分と他の
部分とでは溶液の流速差があり、そのままオーバーフロ
ーしてしまうことになる。粘性の高いセラミック溶液の
塗膜(通称グリーンシート)を形成する場合には最大で
1200mm幅の液ダムが使用されているが中ダムでは
溶液の先端部が円弧状となって先端移動部に30mm程
度の差が生じている。溶液の流速差は空気との接触時間
の相違をもたらして溶液の粘度を僅かに相違させるが、
溶液の液ダムへの供給量がON−OFF制御されている
ため、塗膜に粘度の相違に起因する円弧状の縞模様が現
れている。従って、単に中ダムを設けただけでは塗布量
や流速差に起因する問題が十分に解決されていないのが
現状である。
【0004】
【技術的課題】本発明は溶液の供給口を備えた背面壁と
両側壁とで囲まれ先端部にドクターを配置した液ダム内
に中ダムを設け、供給された溶液が中ダムをオーバーフ
ローして先端側へ供給されるようにした塗工装置におい
て、塗工面へ極力均一化させた量の溶液を供給できるよ
うにすることを課題としたものである。
【0005】
【技術的手段】この技術的課題を解決するための技術的
手段は、(イ)中ダムの上流側を密閉し、(ロ)中ダム
の上方に調整板を配置してスリット状のオーバーフロー
口を形成すること、である。液ダムに供給された溶液が
中ダムをオーバーフローする際には調整板によってその
肉厚が調整されることになる。そのため溶液の供給口か
ら最短距離にある中ダムの部分では流速が早く多くの溶
液が流出しようとするが、中ダムの上部が密閉されてオ
ーバーフロー部も調整板によって流動が規制されている
ため、溶液の圧力が液ダムの上流側で内圧となって分散
させられることになる。従って、中ダムをオーバーフロ
ーする溶液の速度に大きな相違がなくなり、中ダムの全
長にわたってほぼ均一化された量の溶液が塗工側へオー
バーフローすることになる。前記した最大幅の液ダムを
使用する場合でも、その先端部の位置は10mmを越え
ることはない。
【0006】中ダムをオーバーフローした溶液は液ダム
の塗工側に滞留していくのであるが、順次オーバーフロ
ーしてくる溶液は滞留している溶液と混ざりながら液ダ
ムの底部に達して前進しドクターに衝突することにな
る。ここで一部はシート体上の塗膜を形成するが他の部
分はドクターに沿って上昇し中ダム側へ後退するため、
溶液に対流が生じることになる。塗工側へ中ダムの幅方
向でほぼ均一化された溶液によって生じる対流は、塗工
側液ダム内での溶液の流速に大きな差を生じさせず、塗
工部へほぼ均一化して安定した量の溶液を供給すること
ができる。従って供給された溶液は滞留している溶液と
円滑に混ざり合って対流させられるため、その粘度も大
略均一化させられることになる。
【0007】調整板はその高さを移動させることによっ
てオーバーフロー口のスリット幅を調整することができ
る(請求項2)。調整板に対して適宜の間隔で調整部を
設けておくとスリット幅を正確に調整することができ
る。この高さの調整は、押引きボルト等を使用してボル
トの正逆方向への回動によって高さを移動できるように
しておくと調整が容易となる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1、2の発明に
おいて液ダムの塗工側の液面をオーバーフロー口より高
く位置させたものである。前記したように、中ダムをオ
ーバーフローした溶液は液ダムの塗工側で滞留している
溶液に対流を生じさせるが、液ダムの塗工側の液面がオ
ーバーフロー口より高く位置させられているため、塗工
側へオーバーフローする溶液は滞留している溶液内へ直
接流入することになる。
【0009】
【発明の効果】塗工面へ均一化させた量の溶液を供給で
きる結果、請求項1の発明では塗膜を均質化できると共
にその肉厚を均一化できる利点があり、乾燥工程におい
て膜厚や粘度が相違に起因して塗膜にクラックを発生さ
せることもない。また、請求項3の発明では溶液はオー
バーフローする際に空気と接触しないため溶液内に気泡
が混入することがなく、塗膜にピンホールや凹凸が発生
しない利点がある。
【0010】
【実施の形態】図1は液ダム1、バッキングロール2及
びパイプ型ドクター3を構成要素とする塗工装置であっ
て、液ダム1の側壁を取り除いた状態における側面の概
略図を示している。受け台6上を走行するフィルム4が
バッキングロール2に密着しながら前進するとき、ドク
ター3によって厚みが制御された粘性のある溶液10が
フィルム4上に供給される。溶液10はその増減が液面
計9によって検知され、その出力信号によって図示しな
い制御手段のバルブの開閉が制御されて溶液供給口8か
ら液ダム1内に導入される。
【0011】液ダム1内には溶液10の供給口8とドク
ター3との間に中ダム11が設けてあり、液ダム1の後
部側に取り付けた上蓋5の先端は中ダム11の上方に臨
んでいて、液ダム1の溶液供給側(後部側)は両側壁、
供給口8を設けた背面壁7、上蓋5及び中ダム11に囲
まれて密閉状となっている。上蓋5の先端部の下面には
調整板12が取り付けてあり、中ダム11の上面との間
でスリット状の空間15、即ち溶液10の吐出口を形成
している。この調整板12には幅方向に複数の押引きボ
ルト13(図面では一本のみ示されている)が取り付け
てあって、ボルト13を回転させることによって中ダム
11との間隔、即ちスリットの厚みを調整することがで
きる。
【0012】供給口8から導入された溶液10は、一旦
中ダム11の手前で滞留させられ密閉された空間を満た
した後空間15からオーバーフローさせられるため、溶
液は同じ厚みで中ダム11の前方に流れることになる。
この実施形態では、中ダム11の前方の液面は空間15
より高い位置に設定してあり、オーバーフローした溶液
10は液面の下から直接滞留している溶液内に進入する
ことになる。
【0013】この塗工装置1はスリット状の空間15を
利用しているため塗膜の幅に対応して溶液の滞留幅を調
整することができる。即ちスリット状の空間15はボル
ト13によってその間隔を調整できるが、中ダム11の
上面と調整板12で形成される空間にスペーサー21を
挟持させると、溶液10のオーバーフローする幅を変更
させることができる(図2参照)。このスペーサー21
の幅は、所望する塗着幅に対応して設計される。そのス
ペーサー21の設置位置に合わせて側壁板22を取り付
けることによって塗工側のダム幅を塗工幅に一致させる
ことができる。尚、図2では側壁板22は上蓋5に蝶ネ
ジ23、23で固定したものを示している。側壁板22
を上蓋5に固定する形式では、上蓋5の上面に塗工幅に
対応して雌ネジを形成しておけばよいことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗工装置の側壁を取り除いた状態における側面
の概略図
【図2】他の実施形態における塗工装置の側面概略図
【符号の説明】
2 バッキングローラ、 3 パイプ型ドクター、 4
シート体、 8 溶液供給口、 10 溶液、 11
中ダム、 12 調整板、 13 押引きボルト、
15 スリット状空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液の供給口を備えた背面壁と両側壁と
    で囲まれ先端部にドクターを配置した液ダム内に中ダム
    を設け、供給された溶液が中ダムをオーバーフローして
    先端側へ供給されるようにした塗工装置において、中ダ
    ムの上流側を密閉すると共に中ダムの上方に調整板を配
    置してスリット状のオーバーフロー口を形成した塗工装
    置。
  2. 【請求項2】 調整板を上下方向への移動を可能にして
    取り付けた請求項1に記載の塗工装置。
  3. 【請求項3】 液ダムの先端側の液面をオーバーフロー
    口より高くした請求項1又は2に記載の塗工装置。
JP21392495A 1995-07-18 1995-07-18 塗工装置におけるダム構造 Expired - Fee Related JP2879317B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068550A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 日立金属株式会社 グリーンシートの成形装置

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