JPH0929787A - ゲートバルブ金型 - Google Patents

ゲートバルブ金型

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JPH0929787A
JPH0929787A JP20510595A JP20510595A JPH0929787A JP H0929787 A JPH0929787 A JP H0929787A JP 20510595 A JP20510595 A JP 20510595A JP 20510595 A JP20510595 A JP 20510595A JP H0929787 A JPH0929787 A JP H0929787A
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JP
Japan
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mold
gate
rod
operation rod
ejector
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Withdrawn
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JP20510595A
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English (en)
Inventor
Kikuo Watanabe
菊夫 渡邊
Kaname Kojima
要 小島
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MOLD KENKYUSHO KK
Fanuc Corp
Original Assignee
MOLD KENKYUSHO KK
Fanuc Corp
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Publication date
Application filed by MOLD KENKYUSHO KK, Fanuc Corp filed Critical MOLD KENKYUSHO KK
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Publication of JPH0929787A publication Critical patent/JPH0929787A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/28Closure devices therefor
    • B29C45/2806Closure devices therefor consisting of needle valve systems
    • B29C45/281Drive means therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲートシールのための複雑な温度制御を必要
とせず、かつ、ゲートの開閉を任意に行うことのできる
ゲートバルブ金型を提供すること。 【構成】 サブランナ19に沿って上下動可能に設けた
ニードル20によりゲート開閉バルブを構成する。可動
側操作ロッド25,固定側操作ロッド23,結合部材2
2からなるリンケージ手段21を介してエジェクタプレ
ート12,13の前後退動作をニードル20に伝え、ニ
ードル20の先端をピンポイントゲート18に接離させ
てゲートの開閉を行わせる。ホットチップ・ブッシング
8の先端にゲートシール用のヒータを設ける必要がな
く、その温度制御も不要となる。ニードル20はマニホ
ールド圧力と無関係にエジェクタプレート12,13で
駆動することができるので、ゲートの開閉タイミングを
全くの任意に設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲートバルブ金型
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】スプルーやランナー部分に生じる樹脂の
無駄を削減するためのランナシステムを採用した金型と
してはインシュレーテッド金型やホットランナ金型等が
公知である。
【0003】インシュレーテッド金型は、ランナ内壁面
と直に接触して冷却固化した樹脂の層により断熱層を形
成してランナ中心部の樹脂の温度低下や固化を防ぎつつ
連続的な射出成形作業を行うものであり、また、ホット
ランナ金型は、ランナ部を構成するマニホールドブロッ
クをヒータで強制加熱することにより、ランナ内部の全
ての樹脂の溶融状態を確保して連続的な射出成形作業を
行うものである。
【0004】いずれの場合もランナ内部の樹脂の流動性
が高いため、ゲートシールの必要上、利用できるゲート
構成は、一般に、ピンポイントゲートに限定される。
【0005】特に、ホットランナ金型の場合ではランナ
内部の樹脂の流動性が著しく高いため、ゲート構成をピ
ンポイントゲートにしただけではゲートシールが不完全
となる場合があり、マニホールドブロック自体を強制加
熱するヒータの他に、ピンポイントゲート近傍の温度を
制御してゲートシールを行わせるためのヒータが別に必
要となる。つまり、射出開始から射出完了までの間はゲ
ートシール用のヒータをマニホールド用のヒータと共に
加熱してゲートを開いた状態で金型キャビティへの樹脂
の充填を行い、その後、ゲートシール用のヒータの加熱
のみを解除して周辺の樹脂を冷却固化してゲートシール
を行わせるのである。このゲートシール用ヒータがホッ
トランナ金型における実質的なゲート開閉バルブであ
る。
【0006】しかし、この方式によれば、マニホールド
用のヒータとゲートシール用のヒータとを独立して制御
する必要があり、温度制御が複雑となる欠点がある。ま
た、ゲートシール用のヒータの加熱を解除してもピンポ
イントゲート周辺の樹脂の温度が低下して固化するまで
には或る程度の時間がかかるため、ゲートシールを即時
的に行うことはできない。これは、射出完了後も射出ス
クリューを駆動して射出シリンダの側から保圧圧力を印
加しなければならないことを意味し、場合によっては動
力の無駄である。
【0007】温度制御の煩わしさを解消してゲートシー
ルの即時効果を高めるための手段として、ピンポイント
ゲートを塞ぐニードルと該ニードルを付勢するスプリン
グとからなる機械的なゲート開閉バルブが従来技術とし
て既に提案されている。その構成は、簡単にいえば、ピ
ンポイントゲートを塞ぐニードルをスプリングにより付
勢して常時ピンポイントゲートに突入させておき、射出
時におけるマニホールド内の圧力上昇を利用しスプリン
グの付勢力に抗してニードルを後退させ、ゲートを開い
て射出動作を行わせるというものである。しかし、この
構成から明らかなように、マニホールド内の圧力がスプ
リングの付勢力を越えてからでないと実際の射出動作は
開始することができず、当然、射出圧力を徐々に立上げ
ていくような射出制御には全く適さず、また、マニホー
ルド内の圧力がスプリングの付勢力を下回ればニードル
が自動的にゲートに突入してゲートシールが完了してし
まうため、ゲートシールのタイミングを自由に設定する
といったことも全くできない。従って、前記とは逆に、
射出完了後も射出スクリューを駆動して射出シリンダの
側から保圧圧力を調整しようとするような場合には著し
く不利である。
【0008】以上に述べたように、ニードルおよびスプ
リングのみからなる従来のゲート開閉バルブには、その
構成によって成形条件が著しく拘束されるといった本質
的な問題があり、また、実質的なゲート開閉バルブを備
えていないインシュレーテッド金型の場合では、ゲート
シールのタイミングが全くの成り行き任せとなる欠点が
ある。
【0009】既に述べた通り、成形対象となる製品の種
類によっては射出完了後もゲートをシールせずに射出ス
クリューによる押圧操作で保圧圧力の調整を行った方が
良い結果が得られるものもあり、このような場合には、
スクリュー圧力の伝達からいってもゲート径が大きい方
が圧倒的に有利であるが、ゲートの拡径によりゲートシ
ールが著しく困難化するといった問題もあり、これま
で、インシュレーテッド金型やホットランナ金型に対し
て径の大きなピンポイントゲートを適用することは困難
とされていた。
【0010】また、樹脂の充填の確実性や保圧制御を優
先して考えた場合には、いわゆるダイレクトゲート金
型、つまり、金型キャビティにスプルーを直に接続して
構成した金型が最も有利である。しかし、ダイレクトゲ
ート金型の場合では製品本体の裏面にスプルーランナが
一体的に接続したまま取り出され、このスプルーランナ
を後加工で切って捨てなけれはずならないといった煩わ
しさがあり、更に、原材料が無駄になるといった欠点、
および、スプルーランナからのハナタレが発生し易いと
いった欠点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は前記従来技術の欠点を解消し、ゲートシールのための
複雑な温度制御を必要とせず、ゲートの開閉を全くの任
意に行うことができ、また、射出圧力等を始めとする成
形条件を拘束することなく自由な成形条件を適用して射
出動作を行わせることができ、成形対象となる製品の種
類に応じてゲート径を自由に設計することが可能であっ
て、しかも、後加工によるランナの切り取り作業といっ
た煩わしさや成形材料の無駄を解消することのできるゲ
ートバルブ金型を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、エジェクタプ
レートの前後退動作をゲート開閉バルブに伝達するリン
ケージ手段と、リンケージ手段を介しエジェクタプレー
トの前後退動作を受けてゲートを開閉するゲート開閉バ
ルブとを備えたことを特徴とする構成により前記目的を
達成した。
【0013】つまり、ゲート開閉バルブの駆動源として
エジェクタプレートの前後退動作を利用することにより
ゲートシール用ヒータの配備やその温度制御を不要とす
ると共に、成形条件を自由に設定し、これを拘束するこ
となく、つまり、マニホールド内の樹脂圧とは関係な
く、ゲートの開閉を任意のタイミングで自由に行えるよ
うにし、更に、ゲートを完全に閉じてランナから製品を
自動的に分離させることにより、後加工によるランナの
切り取り作業の煩わしさや成形材料の無駄を解消するの
である(以上、請求項1に対応)。
【0014】より具体的な構成において、ゲート開閉バ
ルブ自体の構成は、インシュレーテッド金型やホットラ
ンナ金型等(ピンポイントゲートを利用するものを全て
含む)のための構成と、ダイレクトゲート金型等(ウェ
ルタイプノズル方式等を含む)のための構成とに分けら
れる。
【0015】まず、インシュレーテッド金型やホットラ
ンナ金型等のためのゲート開閉バルブは、固定側金型内
に型締型開き方向に摺動自在に設けられて固定側金型の
ピンポイントゲートに突入するニードルで構成され、ま
た、そのリンケージ手段は、エジェクタプレートに一体
に固着され可動側型板を型締型開き方向に摺動自在に貫
通して突出する可動側操作ロッドと、固定側金型内に型
締型開き方向に摺動自在に設けられて可動側操作ロッド
の先端に係合する固定側操作ロッド、および、固定側操
作ロッドとニードルとを一体的に接続する結合部材によ
り構成される。
【0016】つまり、インシュレーテッド金型やホット
ランナ金型等のように、固定側金型内において型締型開
き方向と直交する面内に設けられたメインランナから型
締型開き方向にサブランナを延ばしてピンポイントゲー
トに接続する構成においては、メインランナを径方向に
貫通するようにしてサブランナ内を型締型開き方向に直
動するニードルを設け、更に、メインランナから突出し
た部分のニードルを前記結合部材,固定側操作ロッド,
可動側操作ロッドからなるリンケージ手段を介してエジ
ェクタプレートにより型締型開き方向に操作して、該ニ
ードルによるゲートの開閉操作を行うのである(以上、
請求項2に対応)。
【0017】一方、ダイレクトゲート金型等のように、
固定側金型内において型締型開き方向に設けられたスプ
ルーを直接金型キャビティに接続した構成においては、
前記のようなゲート開閉バルブの構成は必ずしも適当で
はない。スプルーの軸方向に沿って設けたニードルを如
何に延長しようともニードルの端部がランナシステムを
貫通して外部に突出するということがないため、ランナ
システム外部からのニードルの操作が困難となるからで
ある。
【0018】そこで、ダイレクトゲート金型等のように
固定側金型内において型締型開き方向に設けられたスプ
ルーを直接金型キャビティに接続した構成においては、
スプルー内に突入するロッド材を固定側金型のスプルー
に斜交して摺動自在に設けてゲート開閉バルブを構成す
る。また、リンケージ手段は、前記のような可動側操作
ロッドと固定側操作ロッドに加え、更に、固定側操作ロ
ッドに一体的に設けられて前記ロッド材を型締型開き方
向と直交する面内で摺動自在に保持する保持部材により
構成する。
【0019】つまり、固定側操作ロッド,可動側操作ロ
ッドを介してエジェクタプレートにより保持部材を型締
型開き方向に操作し、型締型開き方向と直交する面内に
おけるロッド材の移動を許容しつつ該ロッド材をスプル
ーに斜交させて突入または縮退させ、スプルーランナか
らなるゲートを開閉するのである(以上、請求項3に対
応)。
【0020】ロッド材を固定側金型のスプルーに斜交し
て摺動させることによりゲートの開閉を行う構成におい
ては、ゲートの開閉に必要とされるロッド材の移動量
(型締型開き方向と直交する面内における移動量)がス
プルーの内径に比例する。1本のみのロッド材でゲート
の開閉操作を行うことは無論可能であるが、ロッド材を
スプルー径方向の両側から突入させてロッド材の先端同
志を衝合させてゲートを閉鎖するようにすれば、ロッド
材の移動量、つまり、最終的には、ゲートの開閉に必要
とされるエジェクタプレートの移動量が半分で済むこと
になり、エジェクタの移動ストロークおよびエジェクタ
ピンによる製品離型操作とのコンビネーションを考えた
場合、非常に都合がよい。
【0021】これを実現するのが、ロッド材,可動側操
作ロッド,固定側操作ロッド,保持部材をスプルーの中
心軸を基準に対称配備した構成である(以上、請求項4
に対応)。
【0022】また、可動側操作ロッドと固定側操作ロッ
ドとが常時接続していたのでは型開き動作は不能であ
り、一方、可動側操作ロッドと固定側操作ロッドとが常
時分離していたのでは、可動側操作ロッドが固定側操作
ロッドを押圧してゲートの開放動作を行うことはできて
も、可動側操作ロッドが固定側操作ロッドを引いてゲー
トの閉鎖動作を行わせることはできない。
【0023】そこで、可動側操作ロッドと固定側操作ロ
ッドとの間に、エジェクタプレートが後退完了位置にあ
る場合においてのみ接離可能な凹凸勘合手段を設け、型
閉じ状態での可動側操作ロッドによる固定側操作ロッド
の押圧および引張り動作を確保する一方、可動側操作ロ
ッドと固定側操作ロッドとの分離、つまり、型開きを可
能とするように構成するのである(以上、請求項5に対
応)。
【0024】また、ゲートの閉鎖動作は必ずしも可動側
操作ロッドによる固定側操作ロッドの引張りに頼る必要
はなく、可動側操作ロッド縮退時における固定側操作ロ
ッドの自動復帰動作によって達成してもよい。つまり、
固定側操作ロッドを型開き方向に向けて付勢するリター
ンスプリングを固定側金型内に設けるのである(以上、
請求項6に対応)。
【0025】また、成形完了後の製品取り出し作業を可
動側金型のエジェクタピンによって行うかどうかは製品
の種類等にもよるが、たとえ、製品取り出し作業をエジ
ェクタプレートに植設されたエジェクタピンにより行う
にせよ、エジェクタプレートをゲート開閉の駆動源とす
る本願発明にとっては何らの不都合もない。つまり、エ
ジェクタプレートに植設されたエジェクタピンにより製
品の離型作業を行う必要がある場合においては、エジェ
クタプレートの前進量が所定量に達するまでエジェクタ
ピンの突出動作を禁止する差動機構をエジェクタプレー
トの側に設け、ケートの開閉操作とエジェクタピンの突
出動作を独立させて行わせればよいのである(以上、請
求項7に対応)。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の幾つかを説明する。図1はホットランナ金型1
に対して本発明を適用した場合の具体例を示す断面図で
あり、センタラインL1よりも右側の部分でゲートが閉
じられた状態を、また、センタラインL1よりも左側の
部分ではゲートが開かれた状態について示している。
【0027】ホットランナ金型1の構成要素のうち、通
常の成形作業に必要とされる一般的な機能部品の構成は
当業者にとって既に周知であるので、符号と図面との対
応関係を明らかにするにとどめ、詳細な部分については
説明を省略する。
【0028】要するに、2は固定側取付板、3は固定側
バックプレート、4は固定側型板、5はロケートリン
グ、6はスプルー、7は強制加熱用のヒータを備えたマ
ニホールドブロック、8は同じく強制加熱用のヒータを
備えたホットチップ・ブッシング(以上、固定側金
型)、9は可動側型板、10はスペーサブロック、11
は可動側取付板、12,13はエジェクタプレート、1
4はエジェクタピン(以上、可動側金型)である。
【0029】なお、15は射出成形機のムービングプラ
テンに設けられたエジェクタロッドであり、可動側取付
板11の中央に穿設された貫通孔を介してホットランナ
金型1に突入し、エジェクタプレート12,13を可動
側取付板11から可動側型板9に向けて前進させ、また
は、エジェクタプレート12,13を可動側型板9から
可動側取付板11に向けて後退させるようになってい
る。無論、可動側型板9とエジェクタプレート12,1
3との間にコイルスプリング等を介装してエジェクタプ
レート12,13の元位置復帰動作を行わせる構成のも
のもあるが、ここでは、エジェクタロッド15をエジェ
クタプレート12,13に直に固定してエジェクタプレ
ート12,13を前後退させるものについて示してい
る。エジェクタプレート12,13を分離して構成して
いるのは鍔付きのエジェクタピン14等を植設するため
に必要な措置であり、いうまでもなく、エジェクタピン
14等の植設完了後はエジェクタプレート12,13の
両者がボルト等で一体的に固定され、これらが一体的に
移動する。
【0030】ホットチップ・ブッシング8の先端にはマ
ニホールドブロック7およびホットチップ・ブッシング
8の強制加熱用ヒータとは独立したゲートシール用のヒ
ータを設けてゲートの開閉を行うのが従来一般的とされ
ていたが、当然、この実施形態におけるホットチップ・
ブッシング8にはゲートシール用のヒータは設けられて
いない。また、エジェクタピン14の差動機構を構成す
る必要上、エジェクタプレート12,13に対するエジ
ェクタピン14の取付け方式にも、従来のものと比較す
ると若干の相違があるが、この点に関しては後で述べる
ことにする。
【0031】以上の点を除けば、通常の成形作業に必要
とされる一般的な機能部品の構成に関する限り、本実施
形態におけるホットランナ金型1は従来のホットランナ
金型と格別な差異はない。
【0032】つまり、このホットランナ金型1のランナ
システムは、従来のホットランナ金型と同様、固定側金
型内において型締型開き方向に設けられたスプルーラン
ナ16と、型締型開き方向に対し直交する面内に設けら
れたメインランナ17、および、メインランナ17から
型締型開き方向に延びてピンポイントゲート18に接続
するサブランナ19とによって構成されており、ゲート
開閉バルブの構成に関しては請求項2に記載した構成の
ものを適用することができる。
【0033】ここで重要なのは、ホットランナ金型1に
おいてはサブランナ19がメインランナ17の径方向に
向けて形成されている点である。これにより、メインラ
ンナ17を径方向に貫通するようにしてサブランナ19
内にニードル20を配備し、かつ、ニードル20の上端
部をマニホールドブロック7の上面から突出させ、この
部分を後述のリンケージ手段により型締型開き方向に操
作することでピンポイントゲート18の開閉を任意に行
わせることができるのである。
【0034】図1に示す例ではゲート開閉バルブを構成
するニードル20の先端部分がホットチップ・ブッシン
グ8の先端と密着するテーパ形状に形成され、また、ニ
ードル20の全体形状は円柱体であって、マニホールド
ブロック7の上面に穿設した貫通孔と摺動自在に摺嵌
し、かつ、不用意な樹脂洩れが防止されるようになって
いる。
【0035】また、ニードル20の端部にはリンケージ
手段21の一部を構成する結合部材22が一体的に固着
され、更に、結合部材22には固定側操作ロッド23が
一体的に固着されている。結合部材22は前述したエジ
ェクタプレート12,13と同様に2枚のプレートを重
合固定した構成を有し、端部に鍔部を設けたニードル2
0および固定側操作ロッド23の結合部材22に対する
取付け方式も、エジェクタプレート12,13に対する
エジェクタピン14の取付け方式と概ね同様である。但
し、ニードル20および固定側操作ロッド23の場合は
結合部材22に対して軸方向に移動することが全くでき
ないようにして結合部材22に取付けられている。ニー
ドル20と固定側操作ロッド23とは完全に平行であっ
て、固定側操作ロッド23は固定側金型に対して型締型
開き方向に移動自在である。
【0036】また、結合部材22と固定側取付板2との
間にはコイルスプリングからなるリターンスプリング2
4が介装され、固定側操作ロッド23が型開き方向、つ
まり、ピンポイントゲート18を閉じる方向に向けて常
時付勢されている。これは請求項6に示した構成の具体
化である。
【0037】図1に示す通り、可動側操作ロッド25は
エジェクタプレート12,13に一体に固着され、可動
側型板9を型締型開き方向に摺動自在に貫通して設けら
れ、その先端が固定側操作ロッド23と係合するように
なっている。この固定側操作ロッド23もエジェクタプ
レート12,13に対して軸方向に移動することは全く
できない。
【0038】以上に述べた構成だけでも、エジェクタロ
ッド15を突出させてリターンスプリング24の弾性力
に抗して固定側操作ロッド23を押し上げることにより
ニードル20を引き上げてピンポイントゲート18を開
放すること、および、エジェクタロッド15を縮退させ
てエジェクタプレート12,13および可動側操作ロッ
ド25を引き戻し、リターンスプリング24の弾性力に
より固定側操作ロッド23と結合部材22およびこれと
一体のニードル20を元位置復帰させてピンポイントゲ
ート18を閉鎖するといったことが可能である。
【0039】しかし、これだけの構成では、リターンス
プリング24の弾性力を強力にしないと固定側操作ロッ
ド23やニードル20の摺動抵抗に打ち勝ってこれを元
位置復帰させることができない。一方、ピンポイントゲ
ート18を開放する際にはリターンスプリング24の弾
性力に打ち勝ってエジェクタプレート12,13を押し
進める必要があるので、エジェクタロッド15の駆動力
も強力にしなければならないといった問題が同時に生じ
る。
【0040】そこで、本実施形態においては、更に、可
動側操作ロッド25と固定側操作ロッド23との間に、
エジェクタプレート12,13が後退完了位置にある場
合においてのみ接離可能な凹凸勘合手段を設け、ピンポ
イントゲート18を閉鎖する場合には、リターンスプリ
ング24の弾性力のみに頼らず、この凹凸勘合手段を介
して可動側操作ロッド25で固定側操作ロッド23を引
き戻すようにしている。これが請求項5に示した構成の
具体化である。
【0041】凹凸嵌合手段は、可動側操作ロッド25の
先端に固設されたビヤ樽状のプラグ26と固定側操作ロ
ッド23の先端に固設されたジャック27とで構成され
る。ジャック27は先端部の内周面を縮径化したパイプ
体により形成され、その先端縮径部の直径はビヤ樽状の
プラグ26の最大外径に比べて僅かに小さく、また、そ
の縮径化部分の肉厚部には軸方向に沿って複数の貫通溝
が設けられ、ジャック27に軸心を合わせてプラグ26
の先端を突入させると、プラグ26の楔効果とジャック
27の先端の弾性変形とによりジャック27の縮径化部
分が拡径されて、ジャック27内にプラグ26が収まる
ようになっている。この貫通溝は例えていえばピンバイ
スのチャック構造のようなものであって、要するに、ジ
ャック27の先端の貫通溝によってジャック27の先端
部分が周方向に複数に分割されており、分割された各部
分の各々が一端を支持された片持梁のようにしてジャッ
ク27の軸心から外側に遠ざかって湾曲することによ
り、先端部の内径を拡径化するようになっているのであ
る。また、この拡径動作を許容する必要上、固定側操作
ロッド23を通すために固定側型板4に穿設された貫通
孔29の開口部には、円錐状の逃ガシ加工面28がリー
マ等で加工されている。
【0042】図1においてセンタラインL1よりも右側
に示すような状態、つまり、エジェクタプレート12,
13が後退完了位置にあり、かつ、固定側操作ロッド2
3が元位置復帰した状態であれば、エジェクタプレート
12,13を後退完了位置に保持したまま射出成形機の
ムービングプラテンを移動させて可動側金型を固定側金
型から離間させることによりジャック27とプラグ26
との係合を解除して可動側操作ロッド25と固定側操作
ロッド23とを分離させることができる。プラグ26が
ジャック27から引き抜かれる際にビヤ樽形のプラグ2
6の楔効果によってジャック27の先端が拡径され、こ
の拡径動作を逃ガシ加工面28が許容するからである。
また、同じ状態で射出成形機のムービングプラテンを移
動させて可動側金型を固定側金型に押し付ければ、同様
にしてプラグ26をジャック27に接合することができ
る。この際、固定側操作ロッド23はリターンスプリン
グ24の弾性力により元位置保持されているので、プラ
グ26がジャック27に衝合しても固定側操作ロッド2
3自体が型閉じ方向に押し込まれることはなく、固定側
操作ロッド23はそのまま元位置保持され、ビヤ樽形の
プラグ26の楔効果によってジャック27の先端が拡径
され、同時に、この拡径動作が逃ガシ加工面28によっ
て許容されるからである。プラグ26の最大外径部がジ
ャック27の最小径部を越えて突入すればジャック27
の先端はその弾性力により再び元の形に復帰し、その全
体形状はストレートのパイプ形状に戻る。
【0043】なお、固定側操作ロッド23,結合部材2
2,ニードル20の慣性質量およびこれら各部材と摺動
面との間の摩擦抵抗によりプラグ26がジャック27に
衝合する際に可動側操作ロッド25から固定側操作ロッ
ド23に伝達される運動エネルギーを相殺することが可
能な場合があるので、リターンスプリング24は必ずし
も固定側操作ロッド23の元位置保持のための必要手段
とはならない。
【0044】一方、可動側金型を固定側金型に押し付け
てプラグ26とジャック27とを接合させた状態でエジ
ェクタロッド15を突出させて可動側操作ロッド25を
前進させると、固定側操作ロッド23に固設されたジャ
ック27の先端面の外周部が可動側操作ロッド25の先
端面の外周部により押圧され、固定側操作ロッド23が
型閉じ方向に移動してニードル20がピンポイントゲー
ト18から退避し、ピンポイントゲート18が開放され
る。これが、図1においてセンタラインL1よりも左側
に示す状態である。
【0045】更に、この状態から、エジェクタロッド1
5を縮退させて可動側操作ロッド25を後退させると、
可動側操作ロッド25に固設されたプラグ26が固定側
操作ロッド23に固設されたジャック27を引く。プラ
グ26はその最大外径部から双方向に向けて縮径するテ
ーパ状の外周面を有するビヤ樽形状に構成されているの
で、当然、プラグ26をジャック27から引き抜く方向
に移動させた際にもジャック27の先端部を拡径させよ
うとする力は作用するが、この場合、ジック27の外周
面が固定側型板4に設けられた貫通孔29の内周面によ
って拘束されているため、ジャック27の先端部の拡
径、つまり、プラグ26がジャック27から離脱するこ
とは不可能となり、結果的に、プラグ26およびジャッ
ク27からなる凹凸嵌合手段を介して固定側操作ロッド
23が可動側操作ロッド25に引かれ、固定側操作ロッ
ド23が型開き方向に移動してニードル20がピンポイ
ントゲート18を閉鎖する。
【0046】なお、前述した貫通孔29による拘束作用
があるため、固定側操作ロッド23の引き戻し過程にお
いてジャック27の先端部が実際に拡径してプラグ26
が外れるということは全くないが、引き戻し方向への移
動過程においてはジャック27の先端部に常時拡径方向
の力が作用し、ジャック27の先端部を孔29の内周面
にかなり強い力で圧着しているのは事実であり、孔29
の内周面とジャック27との間のカジリ、または、過大
な摺動抵抗が問題となる場合もないとはいえない。しか
し、この点に関しては、前述のリターンスプリング24
の併設により十分解消可能である。最も望ましいのは、
凹凸嵌合手段によって可動側操作ロッド25から固定側
操作ロッド23に伝達される引張り力の大きさ(有効な
要素)とそれに伴って生じるジャック27の摺動抵抗の
増大(不都合な要素)、および、リターンスプリング2
4の弾性力の強化とそれに伴って必要とされるエジェク
タロッド15の駆動源の強化の不都合とを各々よく考慮
し、凹凸嵌合手段によって得るべき力とリターンスプリ
ング24によって得るべき力とを適当に配分して、2つ
の力の組み合わせが最も有効に作用し、かつ、不都合の
生じないような設計をすることである。
【0047】更に、可動側操作ロッド25を固着した同
じエジェクタプレート12,13にエジェクタピン14
を植設し、エジェクタロッド15の突出動作によって可
動側金型から成形品を離型させようとするのであれば、
エジェクタピン14を駆動するための差動機構が必要で
ある。もっとも、極端にキズを嫌うような外装品を成形
する場合ではエジェクタピン等の手段を使用せずに形開
き完了後に成形品の手動取出しを行うような場合もある
ので、そのような場合には、エジェクタプレート12,
13は専ら可動側操作ロッド25の取付け手段として機
能するだけである。
【0048】エジェクタプレート12,13に対するエ
ジェクタピン14の取付け方式が従来のものと相違する
のは、まず、エジェクタピン14と同形状で寸法の短い
支持ピン31が鍔部を背中合わせにするようにしてエジ
ェクタピン14と一体的に配備されている点、エジェク
タプレート12の側に支持ピン31のピン部分を貫通さ
せる貫通孔が穿設されている点、エジェクタピン14の
鍔部をエジェクタプレート13に取付けるための段付き
貫通孔30の大径部の長さXがエジェクタピン14およ
び支持ピン31の鍔部の厚みを合わせた厚さに比べて長
めに穿設されている点にある。なお、エジェクタピン1
4と支持ピン31とを別構成としているのは加工の容易
性を考慮したために過ぎず、これらが完全に一体の削出
し部材であっても何ら問題はない。
【0049】エジェクタピン14の全長に支持ピン31
の全長を加えた長さは可動側取付板11の表面から金型
のパーティングラインまでの距離と一致し、図1におい
てセンタラインL1よりも右側に示すようにエジェクタ
プレート12,13が後退完了位置にある状態では、エ
ジェクタピン14の鍔部の上面がエジェクタプレート1
3の段付き貫通孔30の縁に当たるようになっている。
但し、実際には射出時の樹脂圧力によってエジェクタピ
ン14を後退完了位置にまで押し戻すことが可能である
から、段付き貫通孔30の大径部がもう少し深く加工さ
れていたとしても事実上の問題はない。
【0050】エジェクタピン14および支持ピン31の
鍔部の厚みを合わせた厚さに比べて段付き貫通孔30の
大径部の長さXが長く設計されているため、エジェクタ
プレート12,13が後退完了位置にある状態では支持
ピン31の鍔部下面とエジェクタプレート12の表面と
の間には間隙が生じ、この状態で射出作業等が行われる
ことになるが、エジェクタピン14は支持ピン31を介
して可動側取付板11で支えられているため、射出圧力
等によりエジェクタピン14が後退完了位置よりも後退
することはない。
【0051】そして、図1においてセンタラインL1よ
りも右側に示すような状態からエジェクタロッド15を
徐々に突出させて行くとエジェクタプレート12,13
に移動不能に固着された可動側操作ロッド25が前進す
る。しかし、支持ピン31の鍔部下面とエジェクタプレ
ート12の表面との間には間隙があるので、この間隙に
相当する分以上にエジェクタロッド15を突出させなけ
ればエジェクタピン14自体は突出しない。エジェクタ
ピン14を突出させずに可動側操作ロッド25を移動さ
せられる限界は図1においてセンタラインL1よりも左
側に示す通り、前述の間隙に相当する距離である。
【0052】つまり、この範囲内であればエジェクタピ
ン14を作動させずに可動側操作ロッド25のみの前後
退動作、要するに、ピンポイントゲート18の開閉操作
を自由に行わせることができるのである。そのタイミン
グは型閉じ完了から型開き開始までの金型が閉鎖された
状態であればいつでもよく、従来の機械的なゲート開閉
バルブのようにマニホールド圧力の上昇を待つ必要はな
く、また、マニホールド圧力の低下に伴って勝手にゲー
トが閉鎖されるといったこともない。また、ゲート開閉
用ヒータをホットチップ・ブッシング8の先端に装備し
たもののように温度低下による樹脂の固化を利用してゲ
ートシールを行うものではなく、機械的な構成によりニ
ードル20の先端を直接ピンポイントゲート18に突入
させてケートを塞ぐものであるため、温度変化を待つ時
間の遅れといったものも一切なく、ゲート断面積の大小
等も全く問わない。
【0053】これがエジェクタピン14の差動機構であ
り、請求項7に記載した構成の具体化である。
【0054】そして、金型を開いてエジェクタピン14
の突出動作で製品の離型作業を行う場合には、図1にお
いてセンタラインL1よりも左側に示すような状態より
も更にエジェクタロッド15を突出させ、エジェクタプ
レート12の表面で支持ピン31の鍔部下面を押し上げ
て可動側金型のパーティングラインからエジェクタピン
14を突出させて製品を離型させる。支持ピン31自体
は可動側取付板11に固着されておらず、エジェクタプ
レート12,13と共に可動側取付板11から離脱する
ことになる。
【0055】また、金型が開かれた状態ではリターンス
プリング24の弾性力によりニードル20の先端がピン
ポイントゲート18に押し付けられているため、ゲート
18から不用意な鼻タレが生じるといったことは全くな
く、しかも、このニードル20によるゲートシール機能
が実質的なゲートカット作業を兼ねるため、製品におけ
る糸引き防止およゲート切断面の後加工も自動的に行わ
れることになる。
【0056】以上、一例としてホットランナ金型1のゲ
ート開閉バルブについて説明したがインシュレーテッド
金型の場合も、マニホールドブロック7およびホットチ
ップ・ブッシング8やこれらのための強制加熱ヒータが
なくなる点と各部ランナが多少太くなる点を別にすれば
金型の構成自体は全く同様であり、前記例のゲート開閉
バルブおよびリンケージ手段をそのまま適用することが
できる。なお、図2にその一例であるインシュレーテッ
ド金型32を示し、各部に前記構成例に対応する符号を
簡単に付しておく。また、ピンポイントゲートを有する
通常のスリープレート金型の構造も図2の例と概略にお
いて同様であり、要するに、型締型開き方向に対し直交
する面内に設けられたメインランナとメインランナから
型締型開き方向に延びてピンポイントゲートに接続する
サブランナを備えた金型でさえあれば、前述のニードル
20の配備が可能であり、その全てに対して前記例のゲ
ート開閉バルブおよびリンケージ手段をそのまま適用す
ることができるのである。
【0057】しかし、ここで問題となるのが、ダイレク
トゲート金型、つまり、金型キャビティにスプルーを直
に接続して構成した金型である。このような金型の場
合、前記構成をそのまま適用するとするならスプルー内
にニードルを配備する以外にない。無論、単に理論上の
ことをいうのであれば、スプルーランナを全体としてス
トレートに形成して出口側の開口部を絞ってスプルー内
にニードルを配備し、スプルー外周部に軸方向の長孔を
穿設してニードルの径方向に突設した操作杆を外に出
し、この操作杆を前述のようなリンケージ手段により上
下方向に操作することにより目的は達成し得る。無論、
このような構成ではニードルそれ自体によって樹脂の流
れが遮られるため、ニードル外周部に軸方向の貫通溝等
を刻設する必要がある。しかし、より深刻な問題は樹脂
洩れの対策である。前記例では円柱状のニードル20と
マニホールドブロック7上面の丸孔との嵌合により樹脂
をシールしているため格別な問題はないが、長孔と操作
杆との間の樹脂洩れを防止するのは技術的に難しく、実
現も容易ではない。また、このような構成ではスプルー
内に位置するニードルに樹脂のサージ圧が直接作用する
ため、ニードルやそれを支持する部材の強度が問題とな
り、更に、樹脂の流れを不自然に偏向させるため成形状
態の悪化も考えられる。
【0058】そこで、ダイレクトゲート金型に対して
は、更に、図3に示すような別の実施形態を提案する。
【0059】図3はダイレクトゲート金型33に対して
本発明を適用した場合の具体例を示す断面図である。こ
の内、図3(a)ではゲートが開かれた状態を、また、
図3(b)ではゲートが閉じられた状態を示し、更に、
図3(c)では図3(b)の矢視A−A断面を取り出し
て示している。なお、図3(a)ではダイレクトゲート
金型33の左半分の部分を、また、図3(b)ではダイ
レクトゲート金型33の右半分の部分を示しているが、
各々のセンタラインL2は共通である。
【0060】ダイレクトゲート金型33の構成要素のう
ち、通常の成形作業に必要とされる一般的な機能部品の
構成は当業者にとって既に周知であるので、図3(a)
において符号と図面との対応関係を明らかにするにとど
め、詳細な部分については説明を省略する。
【0061】要するに、34は固定側取付板、35は固
定側型板、36はロケートリング、37はスプルー(以
上、固定側金型)、38は可動側型板、39はスペーサ
ブロック、40は可動側取付板、41,42はエジェク
タプレート、43はエジェクタピン(以上、可動側金
型)であり、また、44は射出成形機のムービングプラ
テンに設けられたエジェクタロッドである。
【0062】更に、この実施形態においてはリンケージ
手段54の一部として図1例で示したリンケージ手段2
1の構成をそのまま流用しており、固定側操作ロッド4
5,リターンスプリング46,可動側操作ロッド47,
プラグ48,ジャック49,逃ガシ加工面50,貫通孔
51,段付き貫通孔52,支持ピン53の構成に関して
は、図1例における固定側操作ロッド23,リターンス
プリング24,可動側操作ロッド25,プラグ26,ジ
ャック27,逃ガシ加工面28,貫通孔29,段付き貫
通孔30,支持ピン31と全く同様である。
【0063】本実施形態におけるダイレクトゲート金型
33が図1例のホットランナ金型1および図2例のイン
シュレーテッド金型32と最も相違するのは、金型キャ
ビティにスプルー37を直に接続しスプルーランナのみ
によってランナシステムを構成している点で、この結
果、ダイレクトゲート金型33には、図1例に示すよう
なメインランナ17やサブランナ19もしくはそれに相
当するものは存在せず、その結果、既に述べた理由によ
り、図1例に示すようなニードル20の配備は非常に困
難となる。
【0064】そこで、本実施形態においては、スプルー
37に斜交して該スプルー37の外周面と固定側型板3
5の一部を貫く丸孔の貫通孔55を穿設し、スプルー3
7に斜交してロッド材56を摺動自在に突入させてスプ
ルーランナを塞ぐようにしている。このロッド材56が
本実施形態におけるゲート開閉バルブである。なお、貫
通孔55およびロッド材56の断面形状を丸型とするの
は擦り合わせの容易性、要するに、樹脂洩れの防止を考
慮してのことで、加工精度さえ十分に達成されるのであ
れば矩形等の他形状であってもよい。また、2つのロッ
ド材56をスプルー37内に突入させて両者を衝合させ
たときにその衝合面が完全に密着するように、2つのロ
ッド材56の各々の先端部が平面状に削り出されてい
る。いうまでもなく、ロッド材56の外径はスプルー3
7の内径よりも大きい。
【0065】ロッド材56およびこれを軸方向に移動さ
せるためのリンケージ手段54に関連した各種構成部
材、つまり、ロッド材56,可動側操作ロッド47,固
定側操作ロッド45,保持部材57(詳細な構成につい
ては後述)の各々は、スプルー37の中心軸を基準に図
3(a)または図3(b)に示すように左右に対称配備
されている。
【0066】図1例の場合ではニードル20を単に上下
方向に移動させれば要が足りたのでニードル20を結合
部材22に一体的に固着すればよかったが、この実施形
態の場合では、固定側操作ロッド45の上下動を斜め運
動に変換してロッド材56を斜交動作させなければなら
ないので、ロッド材56と固定側操作ロッド45とを接
続する保持部材57にはロッド材56を型締型開き方向
と直交する面内で摺動自在に保持する機能が要求され
る。
【0067】図3(b)および図3(c)に示す通り、
保持部材57は上プレート57aと下プレート57bと
をボルト等で一体的に固定した構成を有し、下プレート
57bの側にはロッド材56のロッド部分を遊嵌する幅
を備えたスリット58が設けられ、更に、このスリット
58よりも僅かに幅が広くロッド材56の鍔部と遊嵌す
る矩形溝59が前記スリット58と重合するようにして
下プレート57bの上面に刻設されている。スリット5
8および矩形溝59の方向性は図3(b)においては紙
面左右方向、また、図3(c)においては紙面厚み方向
であり、ロッド材56はその鍔部を矩形溝59に嵌合さ
せロッド部分をスリット58から下に突出させて上プレ
ート57aと下プレート57bとの間に挟み込まれるよ
うにして取付けられている。
【0068】つまり、ロッド材56は保持部材57に対
し図3(b)において左右方向、また、図3(c)にお
いては紙面厚み方向にのみ移動自在であって、保持部材
57に対する上下動は全く許容されない。そして、保持
部材57自体は固定側操作ロッド45に対し一体的に取
付けられている。
【0069】既に述べた通り、図3(b)に示す状態が
エジェクタプレート41,42の後退完了位置である。
そこで、エジェクタロッド44を突出させ、エジェクタ
プレート41,42を押圧して可動側操作ロッド47お
よび固定側操作ロッド45を前進させると、該ロッド4
5に固着された保持部材57が図中上方へと移動しロッ
ド材56を上方に引き上げる力が作用する。しかし、ロ
ッド材56の摺動方向が貫通孔55により規制されてい
るため、ロッド材56がそのまま上方に平行移動すると
いうことはなく、前記引き上げ力の軸方向分力を受けた
ロッド材56が貫通孔55の軸心に沿って斜め上方に移
動し、各々のロッド材56の鍔部がスプルー37の中心
軸から外側に離間し、保持部材57を構成する下プレー
ト57bのスリット58および矩形溝59とロッド材5
6との間に型締型開き方向に直交する平面内で滑りが生
じる。つまり、図3(a)に示すようにロッド材56の
先端が相互に離間し、スプルーランナの樹脂経路が開放
されてゲートが開かれるのである。
【0070】また、この状態で、エジェクタロッド44
を縮退させて保持部材57を引き戻せば、前記とは全く
逆の現象が生じ、2つのロッド材57が相互に接近して
スプルーランナの樹脂経路が閉ざされ、図3(b)に示
されるような状態にゲートが閉鎖されることになる。各
々のロッド材56を駆動するリンケージ手段54の可動
側操作ロッド47は共に同じエジェクタプレート41,
42に一体的に固設されているので、2つのロッド材5
7の同期動作が保証される。また、段付き貫通孔52,
支持ピン53等で構成されるエジェクタピン43の差動
機構に関しては図1例と全く同じものを採用しているの
で、エジェクタピン43の作動を伴わずにゲートの開閉
のみを行うことができ、その開閉タイミングも全くの任
意に設定することができる。
【0071】以上に述べたのが、請求項3および請求項
4に記載した構成の具体化の一例である。この構成は、
金型キャビティにスプルーを直に接続したためにニード
ルの取付けが困難となるような金型構成に対して特に有
効であり、当然、ダイレクトゲート金型の他にも、ウェ
ルタイプ・ノズル方式の金型等に対しても利用可能であ
る。
【0072】無論、ロッド材56およびこれを軸方向に
移動させるためのリンケージ手段54を片側にのみ配備
してゲートの開閉動作を行わせることも可能であるが、
その場合、ゲートの開閉に必要とされる1つのロッド材
56の軸方向移動量、つまり、最終的にはエジェクタピ
ン43の移動を規制した状態でのエジェクタプレート4
1,42の前後退量が増大することになり、この結果、
エジェクタピン43の実質的な突出ストロークを減少さ
せなければならなくなるといった弊害が生じる場合があ
る。
【0073】また、スプルー37の出口側開口部に近い
位置でロッド材56がスプルー37に斜交して突入する
ようになるのは構成上の必然的な帰結でもあるが、製品
側に必要以上のランナ部分を残して後加工を面倒にしな
いため、また、材料を無駄にしないためにも、図3
(b)に示すように、2つのロッド材56の先端をスプ
ルー37の出口側開口部の近傍で衝合させるような構成
とすることが望ましい。
【0074】
【発明の効果】本発明のゲートバルブ金型は、エジェク
タプレートの前後退動作によって機械的な構成を有する
ゲート開閉バルブを作動させてゲートの開閉作業を行う
ようにしたので、ランナ部における樹脂の流動性を確保
した状態で連続的に射出成形作業を行うインシュレーテ
ッド金型やホットランナ金型の場合であってもゲートシ
ール専用のヒータを設けてゲートシール作業を行う必要
がない。つまり、マニホールドブロックやホットチップ
・ブッシング本体の温度制御を行うだけでよく、ヒータ
数を減らして温度制御のための処理を簡素化することが
できる。
【0075】また、ゲート周辺の樹脂温度を低下させて
ゲートシールを行う代わりに機械的なゲート開閉バルブ
で直接ピンポイントゲートを塞ぐようにしているので、
ゲート周辺の樹脂温度の低下を待たなくてもゲートシー
ルを即時的に行うことができる。
【0076】更に、そのゲート開閉バルブはエジェクタ
プレートの前後退動作によって駆動されるものであるか
ら、ニードルとスプリングの単純な組み合わせを利用し
た従来公知の機械的なゲート開閉バルブとは相違し、マ
ニホールド圧力の上昇や低下等に関わりなく全くの任意
にゲートの開閉タイミングを設定することができる。
【0077】また、ゲート開閉バルブを駆動するリンケ
ージ手段を取付けたエジェクタプレートには、エジェク
タピンの突出動作を禁止してエジェクタプレートのみを
所定範囲で前後退させることのできる作動機構を設けて
いるので、エジェクタプレートにエジェクタピンを実装
した場合であってもエジェクタピンの突出動作を伴わず
にゲート開閉バルブのみを自由に作動させることができ
る。この結果、型閉じ中でさえあれば、全くの任意タイ
ミングでゲートの開閉操作を行うことができ、射出完了
後に早めにゲートをシールして射出完了時点の保圧力を
そのまま保持したいような場合や、射出完了後もゲート
を開いてスクリューの押圧動作によって保圧圧力を時系
列的に変化させたいような場合等、様々な要求に応えて
ゲートの開閉動作を設定することができる。
【0078】しかも、ピンポイントゲート周辺の樹脂温
度を制御してゲートシールを行わせる従来のゲートバル
ブ金型とは相違し、ゲート断面積を大きくしたからとい
ってゲートシール所要時間が伸びたりゲートから鼻タレ
や糸引き等が生じたりするといった心配は全くなく、た
とえピンポイントゲート方式の金型であってもゲート断
面積を十分に大きくとることができ、例えば、キャビテ
ィ内における樹脂の巡りが悪くなるとか、スクリューに
よる押圧力が保圧圧力として伝達されにくくなるとかい
った成形上の問題を容易に解消することができる。
【0079】一般的に、ピンポイントゲートの断面積を
大きくすれば、型開き時に製品側のゲート近傍で毟れや
抉れが生じやすくなるといった問題があるが、本発明に
おいてはゲート開閉バルブそれ自体がゲートを閉鎖して
製品部分とランナ部分とを分離させるので、毟れや抉れ
といった不良はもとより、後加工の工程も非常に簡単に
なる。
【0080】特に、ダイレクトゲート金型のようにスプ
ルーを金型キャビティに直に接続してランナシステムを
構成した金型に対しては、スプルーに斜交して突入する
ロッド材を軸方向に駆動してゲートの開閉操作を行うよ
うにしているので、サブランナ等のランナシステムに沿
ってニードルを取付けることが困難な場合でも、機械的
なゲート開閉バルブの構成に支障を来たすことはない。
従来のツープレート式ダイレクトゲート金型ではスプル
ーランナーを固定側金型の側に残して型開きを行うこと
は不可能であり、成形品からスプルーランナーを切除す
るのが非常に面倒であり材料も無駄になったが、本発明
によれば、たとえツープレート式のダイレクトゲート金
型であってもスプルーランナーを固定側金型の側に残し
て型開きを行うことができるので、後加工の煩わしさや
成形材料の無駄が大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホットランナ金型に対して本発明を適用した場
合の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】インシュレーテッド金型に対して本発明を適用
した場合の実施形態の一例を示す断面図である。
【図3】ダイレクトゲート金型に対して本発明を適用し
た場合の実施形態の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ホットランナ金型 2 固定側取付板 3 固定側バックプレート 4 固定側型板 5 ロケートリング 6 スプルー 7 マニホールドブロック 8 ホットチップ・ブッシング 9 可動側型板 10 スペーサブロック 11 可動側取付板 12,13 エジェクタプレート 14 エジェクタピン 15 エジェクタロッド 16 スプルーランナ 17 メインランナ 18 ピンポイントゲート 19 サブランナ 20 ニードル(ゲート開閉バルブ) 21 リンケージ手段 22 結合部材 23 固定側操作ロッド 24 リターンスプリング 25 可動側操作ロッド 26 プラグ(凹凸嵌合手段) 27 ジャック(凹凸嵌合手段) 28 逃ガシ加工面 29 貫通孔 30 段付き貫通孔 31 支持ピン 32 インシュレーテッド金型 33 ダイレクトゲート金型 34 固定側取付板 35 固定側型板 36 ロケートリング 37 スプルー 38 可動側型板 39 スペーサブロック 40 可動側取付板 41,42 エジェクタプレート 43 エジェクタピン 44 エジェクタロッド 45 固定側操作ロッド 46 リターンスプリング 47 可動側操作ロッド 48 プラグ 49 ジャック 50 逃ガシ加工面 51 貫通孔 52 段付き貫通孔 53 支持ピン 54 リンケージ手段 55 貫通孔 56 ロッド材(ゲート開閉バルブ) 57 保持部材 57a 上プレート 57b 下プレート 58 スリット 59 矩形溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 要 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3559番 地1 株式会社モールド研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エジェクタプレートの前後退動作をゲー
    ト開閉バルブに伝達するリンケージ手段と、該リンケー
    ジ手段を介しエジェクタプレートの前後退動作を受けて
    ゲートを開閉するゲート開閉バルブとを備えたことを特
    徴とするゲートバルブ金型。
  2. 【請求項2】 前記ゲート開閉バルブは、固定側金型内
    に型締型開き方向に摺動自在に設けられて固定側金型の
    ピンポイントゲートに突入するニードルで構成され、 前記リンケージ手段は、エジェクタプレートに一体に固
    着され可動側型板を型締型開き方向に摺動自在に貫通し
    て突出する可動側操作ロッドと、固定側金型内に型締型
    開き方向に摺動自在に設けられて前記可動側操作ロッド
    の先端に係合する固定側操作ロッド、および、前記固定
    側操作ロッドと前記ニードルとを一体的に接続する結合
    部材により構成されている請求項1記載のゲートバルブ
    金型。
  3. 【請求項3】 前記ゲート開閉バルブは、固定側金型の
    スプルーに斜交して摺動自在に設けられて該スプルー内
    に突入するロッド材で構成され、 前記リンケージ手段は、エジェクタプレートに一体に固
    着され可動側型板を型締型開き方向に摺動自在に貫通し
    て突出する可動側操作ロッドと、固定側金型内に型締型
    開き方向に摺動自在に設けられて前記可動側操作ロッド
    の先端に係合する固定側操作ロッド、および、前記固定
    側操作ロッドに一体的に設けられて前記ロッド材を型締
    型開き方向と直交する面内で摺動自在に保持する保持部
    材により構成されている請求項1記載のゲートバルブ金
    型。
  4. 【請求項4】 前記ロッド材,可動側操作ロッド,固定
    側操作ロッド,保持部材を前記スプルーの中心軸を基準
    に対称配備したことを特徴とする請求項3記載のゲート
    バルブ金型。
  5. 【請求項5】 前記可動側操作ロッドと固定側操作ロッ
    ドとの間に、エジェクタプレートが後退完了位置にある
    場合においてのみ接離可能な凹凸勘合手段を設けたこと
    特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載
    のゲートバルブ金型。
  6. 【請求項6】 前記固定側操作ロッドを型開き方向に向
    けて付勢するリターンスプリングを固定側金型内に設け
    たことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1
    項に記載のゲートバルブ金型。
  7. 【請求項7】 前記エジェクタプレートの前進量が所定
    量に達するまでエジェクタピンの突出動作を禁止する差
    動機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6
    のいずれか1項に記載のゲートバルブ金型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3991941A1 (en) * 2020-10-27 2022-05-04 Mold-Masters (2007) Limited Valve pin plate injection molding apparatus
JP2023180507A (ja) * 2022-06-09 2023-12-21 世紀株式会社 ホットランナー内蔵金型のゲート構造及びホットランナー内蔵金型

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