JPH09297903A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドの製造方法Info
- Publication number
- JPH09297903A JPH09297903A JP10975496A JP10975496A JPH09297903A JP H09297903 A JPH09297903 A JP H09297903A JP 10975496 A JP10975496 A JP 10975496A JP 10975496 A JP10975496 A JP 10975496A JP H09297903 A JPH09297903 A JP H09297903A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic head
- film
- magnetic
- gap
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C27/00—Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
- C03C27/06—Joining glass to glass by processes other than fusing
- C03C27/10—Joining glass to glass by processes other than fusing with the aid of adhesive specially adapted for that purpose
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 Ta2O5をギャップ材に用いて、磁気記録媒
体に損傷を与えることなく、良好な記録再生特性を有す
る磁気ヘッドの製造方法を提供する。 【解決手段】 非磁性体からなるギャップ膜4を介して
一対のコア半体3A,3Bを突き合わせ、溶融したガラ
ス材によりこれら一対のコア半体を融着するに際し、上
記ガラス材の粘度が4.5〜5.0(Pa・s)に達す
るまでの間は、不活性ガス雰囲気とするとともに、その
後は、不活性ガスとO2ガスとからなる混合気体雰囲気
とする。不活性ガス雰囲気で加熱される間に、ギャップ
膜4の表面に薄層が形成されることなく、ギャップ膜4
の内部に封入されたArガスが放出される。
体に損傷を与えることなく、良好な記録再生特性を有す
る磁気ヘッドの製造方法を提供する。 【解決手段】 非磁性体からなるギャップ膜4を介して
一対のコア半体3A,3Bを突き合わせ、溶融したガラ
ス材によりこれら一対のコア半体を融着するに際し、上
記ガラス材の粘度が4.5〜5.0(Pa・s)に達す
るまでの間は、不活性ガス雰囲気とするとともに、その
後は、不活性ガスとO2ガスとからなる混合気体雰囲気
とする。不活性ガス雰囲気で加熱される間に、ギャップ
膜4の表面に薄層が形成されることなく、ギャップ膜4
の内部に封入されたArガスが放出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体等の
記録及び/又は再生に好適な磁気ヘッドの製造方法に関
する。
記録及び/又は再生に好適な磁気ヘッドの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録の分野において、磁気記
録媒体は、情報信号の高密度記録化が進められている。
これに伴い、磁気記録媒体では、磁気記録媒体上に記録
される信号の波長が短くなっている。そして、磁気ヘッ
ドは、この高密度記録化された磁気記録媒体を記録又は
再生するために、そのトラック幅も狭トラック化、高出
力化が進められている。
録媒体は、情報信号の高密度記録化が進められている。
これに伴い、磁気記録媒体では、磁気記録媒体上に記録
される信号の波長が短くなっている。そして、磁気ヘッ
ドは、この高密度記録化された磁気記録媒体を記録又は
再生するために、そのトラック幅も狭トラック化、高出
力化が進められている。
【0003】磁気ヘッド100は、図9に示すように、
閉磁路を構成する一対のコア半体102A,102B
と、この一対のコア半体102A,102Bの間に配さ
れるギャップ膜103と、この一対のコア半体102
A,102Bの側面に埋め込まれたガラス部104とか
ら構成されている。また、この磁気ヘッド100には、
図示しないコイルが一対のコア半体102A,102B
にそれぞれ巻装されている。
閉磁路を構成する一対のコア半体102A,102B
と、この一対のコア半体102A,102Bの間に配さ
れるギャップ膜103と、この一対のコア半体102
A,102Bの側面に埋め込まれたガラス部104とか
ら構成されている。また、この磁気ヘッド100には、
図示しないコイルが一対のコア半体102A,102B
にそれぞれ巻装されている。
【0004】一対のコア半体102A,102Bは、軟
磁性酸化物からなり、ギャップ膜103を介して接合さ
れることにより閉磁路を形成する。そして、この一対の
コア半体102A,102Bには、突き合わされた状態
でその突合せ面に切欠き部105が設けられている。こ
の切欠き部105は、磁気ヘッド100のトラック幅を
規制するものであり、磁気ヘッド100の両側面に一対
設けられている。
磁性酸化物からなり、ギャップ膜103を介して接合さ
れることにより閉磁路を形成する。そして、この一対の
コア半体102A,102Bには、突き合わされた状態
でその突合せ面に切欠き部105が設けられている。こ
の切欠き部105は、磁気ヘッド100のトラック幅を
規制するものであり、磁気ヘッド100の両側面に一対
設けられている。
【0005】またギャップ膜103は、非磁性体からな
り、一対のコア半体102A,102Bの間に配される
ことにより磁気ギャップを形成している。
り、一対のコア半体102A,102Bの間に配される
ことにより磁気ギャップを形成している。
【0006】ガラス部104は、低融点ガラス材からな
り、この低融点ガラス材が溶融した状態で一対のコア半
体102A,102Bの両側面に設けられた切欠き部1
05に充填され、この低融点ガラス材が固化することに
より形成される。
り、この低融点ガラス材が溶融した状態で一対のコア半
体102A,102Bの両側面に設けられた切欠き部1
05に充填され、この低融点ガラス材が固化することに
より形成される。
【0007】以上のように構成された従来の磁気ヘッド
101において、ギャップ膜103がSiO2からなる
場合、図10に示すように、一対のコア半体102A,
102Bが接合される際に圧力、温度、低融点ガラス材
の影響によりコア半体102A,102Bに対する応力
が大きくなると、低融点ガラス材がギャップ膜103の
両端に浸食していた。
101において、ギャップ膜103がSiO2からなる
場合、図10に示すように、一対のコア半体102A,
102Bが接合される際に圧力、温度、低融点ガラス材
の影響によりコア半体102A,102Bに対する応力
が大きくなると、低融点ガラス材がギャップ膜103の
両端に浸食していた。
【0008】これにより、磁気ヘッド100は、ギャッ
プ膜103に浸食した低融点ガラス材にコア半体102
A,102Bを形成する磁性体が拡散し、一対のコア半
体102A,102Bがやや磁気的に結合してしまって
いた。したがって、この磁気ヘッド100では、一対の
コア半体102A,102B間の磁気ギャップが十分に
形成されず、磁気記録媒体に対して磁束の漏れが小さく
なり、記録再生特性が劣化していた。
プ膜103に浸食した低融点ガラス材にコア半体102
A,102Bを形成する磁性体が拡散し、一対のコア半
体102A,102Bがやや磁気的に結合してしまって
いた。したがって、この磁気ヘッド100では、一対の
コア半体102A,102B間の磁気ギャップが十分に
形成されず、磁気記録媒体に対して磁束の漏れが小さく
なり、記録再生特性が劣化していた。
【0009】一方、磁気ヘッド100では、ギャップ膜
がTa2O5からなる場合、上述したギャップ膜103が
SiO2からなる場合に発生した低融点ガラス材の浸食
が抑制される。ギャップ材がTa2O5からなる磁気ヘッ
ド100は、先ず、一対のコア半体102A,102B
の接合面に逆スパッタを施した後に、Ta2O5からなる
ギャップ材を用いてギャップ膜103を形成する。この
とき、ギャップ膜103は、コア半体102A,102
Bが接合する面にスパッタ法等の手法によって薄膜形成
される。
がTa2O5からなる場合、上述したギャップ膜103が
SiO2からなる場合に発生した低融点ガラス材の浸食
が抑制される。ギャップ材がTa2O5からなる磁気ヘッ
ド100は、先ず、一対のコア半体102A,102B
の接合面に逆スパッタを施した後に、Ta2O5からなる
ギャップ材を用いてギャップ膜103を形成する。この
とき、ギャップ膜103は、コア半体102A,102
Bが接合する面にスパッタ法等の手法によって薄膜形成
される。
【0010】次に、一対のコア半体102A,102B
は、突き合わされるとともに切欠き部105に溶融した
低融点ガラスが充填されて固化することによって、融着
し閉磁路を形成する。このとき、磁気ヘッド100で
は、N2及びO2からなる混合気体雰囲気中で、低融点ガ
ラス材の粘度が4.5〜5.0(Pa・s)になる温度
領域(520〜540℃)で低融点ガラス材を溶融させ
る。
は、突き合わされるとともに切欠き部105に溶融した
低融点ガラスが充填されて固化することによって、融着
し閉磁路を形成する。このとき、磁気ヘッド100で
は、N2及びO2からなる混合気体雰囲気中で、低融点ガ
ラス材の粘度が4.5〜5.0(Pa・s)になる温度
領域(520〜540℃)で低融点ガラス材を溶融させ
る。
【0011】以上のように形成された磁気ヘッド100
は、ギャップ材がTa2O5からなる場合、ギャップ材が
SiO2からなる磁気ヘッド100と比較して、低融点
ガラスの浸食が抑えられる。これにより、ギャップ材が
Ta2O5からなる磁気ヘッド100では、表1に示すよ
うに、記録再生特性が劣化することなく、高出力を実現
することができる。
は、ギャップ材がTa2O5からなる場合、ギャップ材が
SiO2からなる磁気ヘッド100と比較して、低融点
ガラスの浸食が抑えられる。これにより、ギャップ材が
Ta2O5からなる磁気ヘッド100では、表1に示すよ
うに、記録再生特性が劣化することなく、高出力を実現
することができる。
【0012】
【表1】
【0013】この表1から明らかなように、磁気ヘッド
100では、ギャップ材をTa2O5により形成すること
により、高出力化が図られる。
100では、ギャップ材をTa2O5により形成すること
により、高出力化が図られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の磁気ヘッド100において、Ta2O5からなる
ギャップ膜103は、Arガス中でスパッタ法等の手法
を用いて成膜されていたため、成膜されたギャップ膜1
03内部に小量のArガスが封入されていた。そして、
磁気ヘッド100では、低融点ガラス材の粘度が4.5
〜5.0(Pa・s)になる温度領域(520〜540
℃)付近に達すると、ギャップ膜103の内部に封入さ
れたArガスが放出される。
た従来の磁気ヘッド100において、Ta2O5からなる
ギャップ膜103は、Arガス中でスパッタ法等の手法
を用いて成膜されていたため、成膜されたギャップ膜1
03内部に小量のArガスが封入されていた。そして、
磁気ヘッド100では、低融点ガラス材の粘度が4.5
〜5.0(Pa・s)になる温度領域(520〜540
℃)付近に達すると、ギャップ膜103の内部に封入さ
れたArガスが放出される。
【0015】そして、放出したArガスは、図11に示
すように、溶融したガラス材が固化することによって、
ガラス材の内部にガラス泡106として残存する。この
ガラス泡106は、磁気記録媒体と摺動する面に形成さ
れると、磁気記録媒体を削ることとなる。したがって、
従来の磁気ヘッドの製造方法では、磁気記録媒体を損傷
させてしまう磁気ヘッドを製造してしまうといった問題
点があった。
すように、溶融したガラス材が固化することによって、
ガラス材の内部にガラス泡106として残存する。この
ガラス泡106は、磁気記録媒体と摺動する面に形成さ
れると、磁気記録媒体を削ることとなる。したがって、
従来の磁気ヘッドの製造方法では、磁気記録媒体を損傷
させてしまう磁気ヘッドを製造してしまうといった問題
点があった。
【0016】そして、従来の磁気ヘッド100では、磁
気記録媒体が削られることにより発生する磁性層の粉末
が磁気記録媒体と磁気ヘッドとの間に堆積する。これに
より、磁気ヘッド100は、その磁気記録媒体が摺動す
る面と磁気記録媒体との間が大きくなってしまい、磁気
記録媒体との間で十分に磁束の伝達を行うことが困難で
あった。したがって、従来の磁気ヘッドの製造方法で
は、磁気ヘッドのガラス部にガラス泡が発生することに
よって、良好な記録再生特性が得られない磁気ヘッドを
製造してしまうといった問題点があった。
気記録媒体が削られることにより発生する磁性層の粉末
が磁気記録媒体と磁気ヘッドとの間に堆積する。これに
より、磁気ヘッド100は、その磁気記録媒体が摺動す
る面と磁気記録媒体との間が大きくなってしまい、磁気
記録媒体との間で十分に磁束の伝達を行うことが困難で
あった。したがって、従来の磁気ヘッドの製造方法で
は、磁気ヘッドのガラス部にガラス泡が発生することに
よって、良好な記録再生特性が得られない磁気ヘッドを
製造してしまうといった問題点があった。
【0017】そこで、このガラス泡106を発生させな
いために、ギャップ材がTa2O5又はSiO2からなる
ギャップ膜103が用いられた磁気ヘッド100に関し
て、低融点ガラス材の昇温速度を遅くすることが考えら
れる。すなわち、これは、磁気ヘッド100が遅い昇温
速度で加熱されることによって、低融点ガラス材が充填
される前にギャップ膜103の内部に封入されたArガ
スを放出させようとするものである。
いために、ギャップ材がTa2O5又はSiO2からなる
ギャップ膜103が用いられた磁気ヘッド100に関し
て、低融点ガラス材の昇温速度を遅くすることが考えら
れる。すなわち、これは、磁気ヘッド100が遅い昇温
速度で加熱されることによって、低融点ガラス材が充填
される前にギャップ膜103の内部に封入されたArガ
スを放出させようとするものである。
【0018】このことを検証するために、以下の実験を
行った。
行った。
【0019】まず、フェライト基板上にSiO2膜が8
50オングストロームの膜厚で形成されたものと、フェ
ライト基板上にTa2O5膜が850オングストロームの
膜厚で形成されたものとに対して、低融点ガラス材を2
000オングストロームの膜厚でそれぞれ成膜する。そ
して、それぞれに対して5℃/minの昇温速度と2℃
/minの昇温速度とで加熱し、低融点ガラス材の粘度
が4.5〜5.0(Pa・s)になる温度領域(520
〜540℃)で1時間保持した。
50オングストロームの膜厚で形成されたものと、フェ
ライト基板上にTa2O5膜が850オングストロームの
膜厚で形成されたものとに対して、低融点ガラス材を2
000オングストロームの膜厚でそれぞれ成膜する。そ
して、それぞれに対して5℃/minの昇温速度と2℃
/minの昇温速度とで加熱し、低融点ガラス材の粘度
が4.5〜5.0(Pa・s)になる温度領域(520
〜540℃)で1時間保持した。
【0020】上述した2種類の昇温速度で加熱処理した
後、SiO2膜を有するものと、Ta2O5膜を有するも
のとに発生したガラス泡を目視により計測したところ、
表2に示すようになった。
後、SiO2膜を有するものと、Ta2O5膜を有するも
のとに発生したガラス泡を目視により計測したところ、
表2に示すようになった。
【0021】
【表2】
【0022】表2より明らかなように、低融点ガラス材
内に発生するガラス泡は、昇温速度に依存することな
く、Ta2O5膜から放出されるArガスにより形成され
る。したがって、従来の磁気ヘッド100においては、
低融点ガラス材を溶融させる際の昇温速度を遅くするこ
とによって、ガラス泡106の発生を制御することがで
きない。
内に発生するガラス泡は、昇温速度に依存することな
く、Ta2O5膜から放出されるArガスにより形成され
る。したがって、従来の磁気ヘッド100においては、
低融点ガラス材を溶融させる際の昇温速度を遅くするこ
とによって、ガラス泡106の発生を制御することがで
きない。
【0023】そこで、本発明は、Ta2O5をギャップ材
に用いて、磁気記録媒体に損傷を与えることなく、良好
な記録再生特性を有する磁気ヘッドを製造する磁気ヘッ
ドの製造方法を提供することを目的とする。
に用いて、磁気記録媒体に損傷を与えることなく、良好
な記録再生特性を有する磁気ヘッドを製造する磁気ヘッ
ドの製造方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、鋭意検討を重ねた結果、低融点ガラス材を軟化さ
せる際、N2及びO2からなる混合気体雰囲気中で加熱し
ていたために、混合気体中のO2とギャップ膜の表面と
が反応して薄層が形成されており、この薄層がArガス
の放出を妨げているという結論に至った。そして、従来
の磁気ヘッドは、低融点ガラス材が充填され始めると同
時に、ギャップ膜の内部に封入されたArガスがギャッ
プ膜の内部から放出されてガラス部にガラス泡を生じて
いるという結論に達した。
めに、鋭意検討を重ねた結果、低融点ガラス材を軟化さ
せる際、N2及びO2からなる混合気体雰囲気中で加熱し
ていたために、混合気体中のO2とギャップ膜の表面と
が反応して薄層が形成されており、この薄層がArガス
の放出を妨げているという結論に至った。そして、従来
の磁気ヘッドは、低融点ガラス材が充填され始めると同
時に、ギャップ膜の内部に封入されたArガスがギャッ
プ膜の内部から放出されてガラス部にガラス泡を生じて
いるという結論に達した。
【0025】そこで、本発明は、このような知見に基づ
いて成されたものであり、すなわち、本発明に係る磁気
ヘッドの製造方法は、非磁性体からなるギャップ膜を介
して一対のコア半体を突き合わせ、溶融したガラス材に
よりこれら一対のコア半体を融着するに際し、上記ガラ
ス材の粘度が4.5〜5.0(Pa・s)に達するまで
の間は、不活性ガス雰囲気とするとともに、その後は、
不活性ガスとO2ガスとからなる混合気体雰囲気とす
る。
いて成されたものであり、すなわち、本発明に係る磁気
ヘッドの製造方法は、非磁性体からなるギャップ膜を介
して一対のコア半体を突き合わせ、溶融したガラス材に
よりこれら一対のコア半体を融着するに際し、上記ガラ
ス材の粘度が4.5〜5.0(Pa・s)に達するまで
の間は、不活性ガス雰囲気とするとともに、その後は、
不活性ガスとO2ガスとからなる混合気体雰囲気とす
る。
【0026】以上のような磁気ヘッドの製造方法では、
不活性ガス雰囲気で加熱される間に、ギャップ膜の表面
に薄層が形成されることなく、ギャップ膜の内部に封入
されたArガスが放出される。そして、この手法では、
ガラス材の粘度が4.5〜5.0(Pa・s)に達した
後にO2が添加されることによって、ギャップ膜の表面
に薄層が形成される。このとき、ギャップ膜内部には、
封入されてていたArガスがほぼ放出されているため
に、Arガスが残存することはない。したがって、この
手法においては、ガラス材が充填される際にガラス泡が
発生することがない。そして、この磁気ヘッドの製造方
法では、ギャップ膜の表面に薄層が形成されることによ
ってガラス材がギャップ膜に対して強固に結合する。
不活性ガス雰囲気で加熱される間に、ギャップ膜の表面
に薄層が形成されることなく、ギャップ膜の内部に封入
されたArガスが放出される。そして、この手法では、
ガラス材の粘度が4.5〜5.0(Pa・s)に達した
後にO2が添加されることによって、ギャップ膜の表面
に薄層が形成される。このとき、ギャップ膜内部には、
封入されてていたArガスがほぼ放出されているため
に、Arガスが残存することはない。したがって、この
手法においては、ガラス材が充填される際にガラス泡が
発生することがない。そして、この磁気ヘッドの製造方
法では、ギャップ膜の表面に薄層が形成されることによ
ってガラス材がギャップ膜に対して強固に結合する。
【0027】また、この手法において、上記ギャップ膜
は、Ta2O5又はTa2O5を主成分とする混合物からな
ることが好ましい。
は、Ta2O5又はTa2O5を主成分とする混合物からな
ることが好ましい。
【0028】この手法では、ギャップ膜の表面に薄層が
形成されずに加熱されることによって、内部に封入され
たArガスが放出される。したがって、この手法は、ギ
ャップ膜としてTa2O5又はTa2O5を主成分とする混
合物のようなArガスが封入されやすい材料を用いた場
合で特に好適である。
形成されずに加熱されることによって、内部に封入され
たArガスが放出される。したがって、この手法は、ギ
ャップ膜としてTa2O5又はTa2O5を主成分とする混
合物のようなArガスが封入されやすい材料を用いた場
合で特に好適である。
【0029】さらに、上記混合気体は、O2ガスの濃度
が50〜500ppmであることが好ましい。
が50〜500ppmであることが好ましい。
【0030】この手法は、O2ガスの濃度が50ppm
以下であるとギャップ膜表面に十分な薄層が形成され
ず、O2ガスの濃度が500ppm以上であるとギャッ
プ膜が変質してしまう。したがって、本発明に係る磁気
ヘッドの製造方法は、O2ガスの濃度が50〜500p
pmで好適である。
以下であるとギャップ膜表面に十分な薄層が形成され
ず、O2ガスの濃度が500ppm以上であるとギャッ
プ膜が変質してしまう。したがって、本発明に係る磁気
ヘッドの製造方法は、O2ガスの濃度が50〜500p
pmで好適である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
磁気ヘッドの製造方法を図面を参照しながら詳細に説明
する。
磁気ヘッドの製造方法を図面を参照しながら詳細に説明
する。
【0032】本実施の形態に係る磁気ヘッドの製造方法
は、磁気記録媒体等に対して用いられる磁気ヘッドを製
造するものである。この磁気ヘッドの製造方法により製
造される磁気ヘッド1は、図1に示すように、閉磁路を
構成する一対のコア半体3A,3Bと、この一対のコア
半体3A,3Bの間に配されるギャップ膜4と、このギ
ャップ膜4の両脇に配されるガラス部5とから構成され
ている。また、この磁気ヘッド1には、図示しないがコ
イルが巻装されている。
は、磁気記録媒体等に対して用いられる磁気ヘッドを製
造するものである。この磁気ヘッドの製造方法により製
造される磁気ヘッド1は、図1に示すように、閉磁路を
構成する一対のコア半体3A,3Bと、この一対のコア
半体3A,3Bの間に配されるギャップ膜4と、このギ
ャップ膜4の両脇に配されるガラス部5とから構成され
ている。また、この磁気ヘッド1には、図示しないがコ
イルが巻装されている。
【0033】この磁気ヘッド1は、一対のコア半体3
A,3Bが突き合わされることにより閉磁路を形成する
ように構成される。このコア半体3A,3Bは、断面略
コ字状を呈し、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェ
ライト等の酸化物軟磁性体から形成されている。磁気ヘ
ッド1には、コア半体3A,3Bの突合せ面に一対の切
欠き部6A,6Bが形成されている。この切欠き部6
A,6Bには、後述するガラス部5が形成される。ま
た、コア半体3A,3Bは、この切欠き部6A,6Bが
形成されることによって、後述するギャップ膜4の幅寸
法を規制している。
A,3Bが突き合わされることにより閉磁路を形成する
ように構成される。このコア半体3A,3Bは、断面略
コ字状を呈し、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェ
ライト等の酸化物軟磁性体から形成されている。磁気ヘ
ッド1には、コア半体3A,3Bの突合せ面に一対の切
欠き部6A,6Bが形成されている。この切欠き部6
A,6Bには、後述するガラス部5が形成される。ま
た、コア半体3A,3Bは、この切欠き部6A,6Bが
形成されることによって、後述するギャップ膜4の幅寸
法を規制している。
【0034】また、磁気ヘッド1は、ギャップ膜4が形
成される面を媒体摺動面7とする。そして、この媒体摺
動面7は、円筒研磨されることにより断面円弧状とされ
ている。
成される面を媒体摺動面7とする。そして、この媒体摺
動面7は、円筒研磨されることにより断面円弧状とされ
ている。
【0035】ギャップ膜4は、磁気ヘッド1において磁
気ギャップとなるものであり、非磁性体、例えばTa2
O5からなる。そして、ギャップ膜4では、上述した切
欠き部6A,6Bにより幅寸法が規制されている。
気ギャップとなるものであり、非磁性体、例えばTa2
O5からなる。そして、ギャップ膜4では、上述した切
欠き部6A,6Bにより幅寸法が規制されている。
【0036】ガラス部5は、非磁性絶縁体、例えば低融
点ガラス材からなり、上述した切欠き部6A,6Bに形
成される。このガラス部5は、詳細は後述するが低融点
ガラス材が溶融して切欠き部6A,6Bに充填され、固
化されることにより形成される。
点ガラス材からなり、上述した切欠き部6A,6Bに形
成される。このガラス部5は、詳細は後述するが低融点
ガラス材が溶融して切欠き部6A,6Bに充填され、固
化されることにより形成される。
【0037】以上のように構成された磁気ヘッド1は、
磁気記録媒体からの信号磁界を検出する。このとき、磁
気ヘッド1では、磁気ギャップとしてギャップ膜4がコ
ア半体3A,3B間の防磁状態を維持するとともに切欠
き部6A,6Bがギャップ膜4の幅寸法、すなわちトラ
ック幅寸法を規定する。
磁気記録媒体からの信号磁界を検出する。このとき、磁
気ヘッド1では、磁気ギャップとしてギャップ膜4がコ
ア半体3A,3B間の防磁状態を維持するとともに切欠
き部6A,6Bがギャップ膜4の幅寸法、すなわちトラ
ック幅寸法を規定する。
【0038】次に、以上のように構成された本発明に係
る磁気ヘッド1の製造方法について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
る磁気ヘッド1の製造方法について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0039】上述した磁気ヘッド1を製造する際には、
先ず、図2に示すように、平板状のフェライト基板10
を用意する。このフェライト基板10は、Mn−Znフ
ェライトやNi−Znフェライト等の酸化物軟磁性材料
からなる。そして、このフェライト基板10は、その長
さ寸法が約30mmとされ、その幅寸法が約2.9mm
とされる。
先ず、図2に示すように、平板状のフェライト基板10
を用意する。このフェライト基板10は、Mn−Znフ
ェライトやNi−Znフェライト等の酸化物軟磁性材料
からなる。そして、このフェライト基板10は、その長
さ寸法が約30mmとされ、その幅寸法が約2.9mm
とされる。
【0040】次に、図3に示すように、フェライト基板
10の一方主面10Aに、フェライト基板10の幅方向
に対して平行な方向に複数のトラック幅規制溝11を一
定のピッチで形成する。このトラック幅規制溝11は、
その深さ寸法が約60μmとされている。また、このト
ラック幅規制溝11は、その一方側面が傾斜面とされ、
その傾斜角(図3中βで示す。)が8度から45度とさ
れている。
10の一方主面10Aに、フェライト基板10の幅方向
に対して平行な方向に複数のトラック幅規制溝11を一
定のピッチで形成する。このトラック幅規制溝11は、
その深さ寸法が約60μmとされている。また、このト
ラック幅規制溝11は、その一方側面が傾斜面とされ、
その傾斜角(図3中βで示す。)が8度から45度とさ
れている。
【0041】次に、図4に示すように、フェライト基板
10の一方主面10Aに、上述したトラック幅規制溝1
1に対して垂直な方向にギャップデプス規制溝12を形
成する。このギャップデプス規制溝12は、ギャップデ
プスの大きさを規制するとともにコイルを巻装するため
のものである。そして、フェライト基板10の一方主面
10Aを鏡面研磨して、その表面粗度Ra(中心線平均
粗さ)を20〜100オングストロームとすることによ
りコア半体ブロック13とする。
10の一方主面10Aに、上述したトラック幅規制溝1
1に対して垂直な方向にギャップデプス規制溝12を形
成する。このギャップデプス規制溝12は、ギャップデ
プスの大きさを規制するとともにコイルを巻装するため
のものである。そして、フェライト基板10の一方主面
10Aを鏡面研磨して、その表面粗度Ra(中心線平均
粗さ)を20〜100オングストロームとすることによ
りコア半体ブロック13とする。
【0042】次に、コア半体ブロック13上のギャップ
膜4を形成する面に対して逆スパッタを行う。この逆ス
パッタは、ギャップ膜4を形成する面の粗さを除去する
ために行われる。
膜4を形成する面に対して逆スパッタを行う。この逆ス
パッタは、ギャップ膜4を形成する面の粗さを除去する
ために行われる。
【0043】次に、図5に示すように、コア半体ブロッ
ク13の一方主面10A上に、スパッタ法を用いてTa
2O5膜14を成膜する。このTa2O5膜14は、その膜
厚が約850オングストロームとされ、上述したように
磁気ヘッド1における磁気ギャップとなるものである。
このとき、スパッタ法は、Arガス雰囲気中で行われ
る。これにより、Ta2O5膜14には、その内部にスパ
ッタ法に用いられるArガスが封入される。
ク13の一方主面10A上に、スパッタ法を用いてTa
2O5膜14を成膜する。このTa2O5膜14は、その膜
厚が約850オングストロームとされ、上述したように
磁気ヘッド1における磁気ギャップとなるものである。
このとき、スパッタ法は、Arガス雰囲気中で行われ
る。これにより、Ta2O5膜14には、その内部にスパ
ッタ法に用いられるArガスが封入される。
【0044】次に、図6に示すように、一対のコア半体
ブロック13を、それぞれTa2O5膜14が成膜された
面が対向するように突き合わされる。そして、この状態
で相対向するトラック幅規制溝11に低融点ガラス材を
挿入する。この状態で、突き合わされた一対のコア半体
ブロック13を後述するように加熱することによって、
低融点ガラス材を溶融してトラック幅規制溝11に充填
する。その後、低融点ガラス材が充填された一対のコア
半体ブロック13を冷却することによって、低融点ガラ
ス材を固化して一対のコア半体ブロック13を融着す
る。
ブロック13を、それぞれTa2O5膜14が成膜された
面が対向するように突き合わされる。そして、この状態
で相対向するトラック幅規制溝11に低融点ガラス材を
挿入する。この状態で、突き合わされた一対のコア半体
ブロック13を後述するように加熱することによって、
低融点ガラス材を溶融してトラック幅規制溝11に充填
する。その後、低融点ガラス材が充填された一対のコア
半体ブロック13を冷却することによって、低融点ガラ
ス材を固化して一対のコア半体ブロック13を融着す
る。
【0045】ここで、低融点ガラス材は、図7に示すよ
うな粘度と温度との関係を有している。低融点ガラス材
は、その粘度が4.5〜5.0(Pa・s)となると、
トラック幅規制溝11に充填可能な粘度となる。このと
き、低融点ガラス材の温度は、約520〜540℃であ
る。
うな粘度と温度との関係を有している。低融点ガラス材
は、その粘度が4.5〜5.0(Pa・s)となると、
トラック幅規制溝11に充填可能な粘度となる。このと
き、低融点ガラス材の温度は、約520〜540℃であ
る。
【0046】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法では、
一対のコア半体ブロック13を融着する際、加熱する炉
内の雰囲気を温度変化に従って変化させることにより、
製造される磁気ヘッド1のガラス部5にガラス泡が発生
しないようにする。
一対のコア半体ブロック13を融着する際、加熱する炉
内の雰囲気を温度変化に従って変化させることにより、
製造される磁気ヘッド1のガラス部5にガラス泡が発生
しないようにする。
【0047】すなわち、本発明に係る磁気ヘッドの製造
方法では、加熱開始時から低融点ガラス材の温度が約5
20〜540℃に達するまでの間、炉内の雰囲気をN2
ガス等の不活性ガスのみにし、低融点ガラス材の温度が
520〜540℃に達すると、炉内の雰囲気をN2ガス
及びO2ガスからなる混合気体にし、約1時間その温度
を維持する。このとき、混合気体は、O2ガスの濃度が
50〜500ppmとされ、より好ましくは100pp
mとされる。
方法では、加熱開始時から低融点ガラス材の温度が約5
20〜540℃に達するまでの間、炉内の雰囲気をN2
ガス等の不活性ガスのみにし、低融点ガラス材の温度が
520〜540℃に達すると、炉内の雰囲気をN2ガス
及びO2ガスからなる混合気体にし、約1時間その温度
を維持する。このとき、混合気体は、O2ガスの濃度が
50〜500ppmとされ、より好ましくは100pp
mとされる。
【0048】上述のように低融点ガラス材の温度が52
0〜540℃に達するまでの間、炉内の雰囲気をN2ガ
スのみにすることによって、Ta2O5膜14表面にO2
ガスとの反応による薄層が形成されることはない。これ
により、Ta2O5膜14からなるギャップ膜4では、加
熱されることにより、その内部に封入されているArガ
スが放出される。
0〜540℃に達するまでの間、炉内の雰囲気をN2ガ
スのみにすることによって、Ta2O5膜14表面にO2
ガスとの反応による薄層が形成されることはない。これ
により、Ta2O5膜14からなるギャップ膜4では、加
熱されることにより、その内部に封入されているArガ
スが放出される。
【0049】その後、Ta2O5膜14は、炉内にO2ガ
スが約100ppm添加されることによって、その表面
にO2との反応による薄層が形成される。そして、低融
点ガラス材は、N2ガス及びO2ガスからなる混合気体中
で520〜540℃に約1時間維持されることによっ
て、トラック幅規制溝11に隙間なく充填される。この
とき、一対のコア半体ブロック13では、Ta2O5膜1
4の表面に薄層が形成されることによって、低融点ガラ
ス材が直接Ta2O5膜14に接触することなく充填され
る。これにより、低融点ガラス材は、Ta2O5膜14に
対して浸食することなく充填されるとともに、Ta2O5
膜14に対して密着性よく結合する。
スが約100ppm添加されることによって、その表面
にO2との反応による薄層が形成される。そして、低融
点ガラス材は、N2ガス及びO2ガスからなる混合気体中
で520〜540℃に約1時間維持されることによっ
て、トラック幅規制溝11に隙間なく充填される。この
とき、一対のコア半体ブロック13では、Ta2O5膜1
4の表面に薄層が形成されることによって、低融点ガラ
ス材が直接Ta2O5膜14に接触することなく充填され
る。これにより、低融点ガラス材は、Ta2O5膜14に
対して浸食することなく充填されるとともに、Ta2O5
膜14に対して密着性よく結合する。
【0050】その後、低融点ガラス材は、一対のコア半
体ブロック13が冷却されることによって、固化してガ
ラス部5となり、一対のコア半体ブロック13を密着性
よく融着する。
体ブロック13が冷却されることによって、固化してガ
ラス部5となり、一対のコア半体ブロック13を密着性
よく融着する。
【0051】次に、融着された一対のコア半体ブロック
13は、図6中点線で示すように、切断され、所定の形
状に整えられることによって、図1に示すような磁気ヘ
ッド1となる。
13は、図6中点線で示すように、切断され、所定の形
状に整えられることによって、図1に示すような磁気ヘ
ッド1となる。
【0052】以上のような製造方法が用いられた磁気ヘ
ッド1では、低融点ガラス材が充填される前にTa2O5
膜14内部からArガスが放出されている。このため、
磁気ヘッド1は、表3に示すように、低融点ガラス材内
部にArガスが放出されることがなく、ガラス部5内部
にガラス泡が殆ど発生することがない。
ッド1では、低融点ガラス材が充填される前にTa2O5
膜14内部からArガスが放出されている。このため、
磁気ヘッド1は、表3に示すように、低融点ガラス材内
部にArガスが放出されることがなく、ガラス部5内部
にガラス泡が殆ど発生することがない。
【0053】
【表3】
【0054】また、この磁気ヘッド1では、ガラス部5
内部にガラス泡が殆どないために、磁気記録媒体の磁性
層が削られることがない。したがって、この磁気ヘッド
1では、表4に示すように、いわゆるスペーシングロス
を発生することなく高出力を維持することができる。
内部にガラス泡が殆どないために、磁気記録媒体の磁性
層が削られることがない。したがって、この磁気ヘッド
1では、表4に示すように、いわゆるスペーシングロス
を発生することなく高出力を維持することができる。
【0055】
【表4】
【0056】この表4において、従来の磁気ヘッドと
は、低融点ガラス材を溶融させる際の雰囲気をN2及び
O2からなる混合気体のみで行ったものである。
は、低融点ガラス材を溶融させる際の雰囲気をN2及び
O2からなる混合気体のみで行ったものである。
【0057】また、上述した製造方法が用いられた磁気
ヘッド1では、図8に示めすAES解析結果より明らか
なように、ガラス部5とギャップ膜4との界面及びギャ
ップ膜4とコア半体3との界面がそれぞれに含まれる酸
素成分により結合していることがわかる。なお、図8に
おいて、横軸は、ガラス部5の表面からの膜厚方向の距
離を示し、縦軸は、縦軸に対応する位置における膜の組
成を相対値で示している。また、図8において、破線A
で示す位置は、ガラス部5とギャップ膜4との界面の位
置を示し、破線Bで示す位置は、ギャップ膜4とコア半
体3との界面の位置を示す。
ヘッド1では、図8に示めすAES解析結果より明らか
なように、ガラス部5とギャップ膜4との界面及びギャ
ップ膜4とコア半体3との界面がそれぞれに含まれる酸
素成分により結合していることがわかる。なお、図8に
おいて、横軸は、ガラス部5の表面からの膜厚方向の距
離を示し、縦軸は、縦軸に対応する位置における膜の組
成を相対値で示している。また、図8において、破線A
で示す位置は、ガラス部5とギャップ膜4との界面の位
置を示し、破線Bで示す位置は、ギャップ膜4とコア半
体3との界面の位置を示す。
【0058】したがって、磁気ヘッド1では、ガラス部
5とギャップ膜4と及びギャップ膜4とコア半体3とが
密着性よく結合しているため、高い硬度を有するように
形成される。
5とギャップ膜4と及びギャップ膜4とコア半体3とが
密着性よく結合しているため、高い硬度を有するように
形成される。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る磁気ヘッドの製造方法によれば、不活性ガス雰囲気
中で低融点ガラス材を溶融させるため、ギャップ膜を構
成する非磁性体表面に薄層が形成されることなく、ギャ
ップ膜の内部に封入されたArガスが放出される。これ
により、この製造方法では、ガラス部の内部にガラス泡
を発生することのない磁気ヘッドを製造することができ
る。したがって、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法で
は、磁気記録媒体を損傷することなく、良好な記録再生
特性を有する磁気ヘッドを製造することができる。
係る磁気ヘッドの製造方法によれば、不活性ガス雰囲気
中で低融点ガラス材を溶融させるため、ギャップ膜を構
成する非磁性体表面に薄層が形成されることなく、ギャ
ップ膜の内部に封入されたArガスが放出される。これ
により、この製造方法では、ガラス部の内部にガラス泡
を発生することのない磁気ヘッドを製造することができ
る。したがって、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法で
は、磁気記録媒体を損傷することなく、良好な記録再生
特性を有する磁気ヘッドを製造することができる。
【図1】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法を用いて製
造された磁気ヘッドの要部斜視図である。
造された磁気ヘッドの要部斜視図である。
【図2】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法に用いられ
るフェライト基板の斜視図である。
るフェライト基板の斜視図である。
【図3】トラック幅規制溝が形成されたフェライト基板
の斜視図である。
の斜視図である。
【図4】ギャップデプス規制溝が形成されたフェライト
基板の斜視図である。
基板の斜視図である。
【図5】Ta2O5膜が形成されたフェライト基板の斜視
図である。
図である。
【図6】低融点ガラス材により融着された一対のフェラ
イト基板の斜視図である。
イト基板の斜視図である。
【図7】低融点ガラス材における温度と粘度との関係を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図8】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法により製造
された磁気ヘッドのAES解析結果を示す図である。
された磁気ヘッドのAES解析結果を示す図である。
【図9】従来の磁気ヘッドの製造方法により製造された
磁気ヘッドの斜視図である。
磁気ヘッドの斜視図である。
【図10】ギャップ膜にSiO2が用いられた際の磁気
ヘッドの要部平面図である。
ヘッドの要部平面図である。
【図11】ギャップ材にTa2O5が用いられた際の磁気
ヘッドの要部平面図である
ヘッドの要部平面図である
1 磁気ヘッド、3 コア半体、4 ギャップ膜、5
ガラス部、10 フェライト基板、11 トラック幅規
制溝、12 ギャップデプス規制溝、13 コア半体ブ
ロック、14 Ta2O5膜、
ガラス部、10 フェライト基板、11 トラック幅規
制溝、12 ギャップデプス規制溝、13 コア半体ブ
ロック、14 Ta2O5膜、
Claims (4)
- 【請求項1】 非磁性体からなるギャップ膜を介して一
対のコア半体を突き合わせ、溶融したガラス材によりこ
れら一対のコア半体を融着するに際し、 上記ガラス材の粘度が4.5〜5.0(Pa・s)に達
するまでの間は、不活性ガス雰囲気とするとともに、 その後は、不活性ガスとO2ガスとからなる混合気体雰
囲気とすることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 上記ギャップ膜は、Ta2O5又はTa2
O5を主成分とする混合物からなることを特徴とする請
求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 上記不活性ガスは、N2ガスであること
を特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 上記混合気体は、O2ガスの濃度が50
ppm〜500ppmであることを特徴とする請求項1
記載の磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10975496A JPH09297903A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10975496A JPH09297903A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09297903A true JPH09297903A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14518409
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10975496A Withdrawn JPH09297903A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09297903A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023051545A (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-11 | 株式会社Lixil | 衛生設備用部材及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-04-30 JP JP10975496A patent/JPH09297903A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023051545A (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-11 | 株式会社Lixil | 衛生設備用部材及びその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH09297903A (ja) | 磁気ヘッドの製造方法 | |
| KR0137626B1 (ko) | 자기헤드의 제조방법 | |
| JP2954784B2 (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 | |
| JPH0366006A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JP2005149666A (ja) | 磁気ヘッド及び、その製造方法 | |
| JP2004326988A (ja) | 磁気ヘッド | |
| KR100282214B1 (ko) | 자기 헤드 및 그 제조방법 | |
| JP2996826B2 (ja) | 磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド | |
| JPH0312805A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 | |
| JPH0963014A (ja) | 磁気ヘッド | |
| KR100193613B1 (ko) | 자기헤드 제조방법 | |
| JPS61242311A (ja) | 磁気ヘツドの製造方法 | |
| JPS63313307A (ja) | 磁気ヘッドの製造方法 | |
| JPH0833980B2 (ja) | 磁気ヘッドの製造方法 | |
| JPS61182616A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH01204206A (ja) | 磁気ヘッドの製造方法 | |
| JPH0546915A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH09156952A (ja) | 磁気ヘッド用融着ガラスの製造方法及び磁気ヘッドの製造方法 | |
| JPH1091913A (ja) | 磁気ヘッドの製造方法 | |
| JP2001076310A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 | |
| JPH0540909A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH10283609A (ja) | 磁気ヘッドの製造方法とその製造装置 | |
| JPH11283208A (ja) | 磁気ヘッドの製造方法 | |
| JPH01125706A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPS61182611A (ja) | 磁気ヘツドの製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |