JPH09300086A - レーザ溶接方法 - Google Patents
レーザ溶接方法Info
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- JPH09300086A JPH09300086A JP8143536A JP14353696A JPH09300086A JP H09300086 A JPH09300086 A JP H09300086A JP 8143536 A JP8143536 A JP 8143536A JP 14353696 A JP14353696 A JP 14353696A JP H09300086 A JPH09300086 A JP H09300086A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アスペクト比を大きくし且つ溶接強度の向上
を図り、同時に生産性向上を図ったレーザ溶接方法を提
供すること。 【解決手段】 被溶接箇所Sが線状に設定された所定の
被溶接部材1,2上を被溶接箇所Sに沿って溶接用レー
ザビームを移動させて成るレーザ溶接方法において、溶
接用レーザビームとして、第1の溶接用レーザビーム1
1と,Qスイッチによって形勢される第2の溶接用レー
ザビーム12とを使用すると共に、被溶接部材1,2上
の被溶接箇所Sに、第1の溶接用レーザビーム11と第
2の溶接用レーザビーム12とを同時に照射するように
したこと。
を図り、同時に生産性向上を図ったレーザ溶接方法を提
供すること。 【解決手段】 被溶接箇所Sが線状に設定された所定の
被溶接部材1,2上を被溶接箇所Sに沿って溶接用レー
ザビームを移動させて成るレーザ溶接方法において、溶
接用レーザビームとして、第1の溶接用レーザビーム1
1と,Qスイッチによって形勢される第2の溶接用レー
ザビーム12とを使用すると共に、被溶接部材1,2上
の被溶接箇所Sに、第1の溶接用レーザビーム11と第
2の溶接用レーザビーム12とを同時に照射するように
したこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接方法に
係り、特にパルス波状のレーザを用いたレーザ溶接方法
に関する。
係り、特にパルス波状のレーザを用いたレーザ溶接方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】YAGレーザで精密な溶接(溶接幅が狭
く、熱ひずみの少ない溶接)を行う場合、レーザの発信
方法を工夫してレーザをパルス化すると共に当該パルス
レーザのパルス幅を短くし、これによって、狭い溶接幅
のものを得ると共に熱歪みの低減を図り得ることが、従
来より一般に知られている。このYAGレーザを用いた
溶接では、パルス幅0.1〔mm〕程度のノーマルパル
ス波が用いられ、更に精密溶接を行うには電子ビーム溶
接法が用いられている。
く、熱ひずみの少ない溶接)を行う場合、レーザの発信
方法を工夫してレーザをパルス化すると共に当該パルス
レーザのパルス幅を短くし、これによって、狭い溶接幅
のものを得ると共に熱歪みの低減を図り得ることが、従
来より一般に知られている。このYAGレーザを用いた
溶接では、パルス幅0.1〔mm〕程度のノーマルパル
ス波が用いられ、更に精密溶接を行うには電子ビーム溶
接法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあって、ノーマルパルス波のYAGレーザを用い
た溶接では、溶接幅が狭いことから、電子ビーム溶接法
ほどの溶け込み深さの大きい(アスペスト比の大きい)
溶接は得られないという不都合があった。
来例にあって、ノーマルパルス波のYAGレーザを用い
た溶接では、溶接幅が狭いことから、電子ビーム溶接法
ほどの溶け込み深さの大きい(アスペスト比の大きい)
溶接は得られないという不都合があった。
【0004】一方、YAGレーザの出力パルス波のパル
ス幅を、更に短くすると共に出力値を高める方法とし
て、従来よりQスイッチによる方法が知られている。こ
のQスイッチによる方法では、通常、数百ナノ秒〔ns
ec〕のパルス幅が得られるようになっている。
ス幅を、更に短くすると共に出力値を高める方法とし
て、従来よりQスイッチによる方法が知られている。こ
のQスイッチによる方法では、通常、数百ナノ秒〔ns
ec〕のパルス幅が得られるようになっている。
【0005】しかしながら、このQスイッチによるYA
Gレーザのレーザパルスは、その出力パワーが105 〜
106 〔W/cm2 〕と鋭く且つ高レベルであることか
ら、これを金属に照射すると、照射された箇所の金属板
の一部が図5に示すように蒸発して中央部にV字状の除
去層61Aが生じる。このため、切断若しくは穴加工等
の除去加工には好適であるが、溶融接合等を意図した場
合には図6に示すような健全な溶融部72を得ることが
できないという不都合が生じていた。ここで、符号6
0,70は母材(金属板)を示し、符号62,72は溶
融部を示す。
Gレーザのレーザパルスは、その出力パワーが105 〜
106 〔W/cm2 〕と鋭く且つ高レベルであることか
ら、これを金属に照射すると、照射された箇所の金属板
の一部が図5に示すように蒸発して中央部にV字状の除
去層61Aが生じる。このため、切断若しくは穴加工等
の除去加工には好適であるが、溶融接合等を意図した場
合には図6に示すような健全な溶融部72を得ることが
できないという不都合が生じていた。ここで、符号6
0,70は母材(金属板)を示し、符号62,72は溶
融部を示す。
【0006】また、アスペクト比の大きい溶接(溶け込
みの深い溶接)を行うには、電子ビーム溶接法が好適で
あるが、この電子ビーム溶接法は真空状態で溶接する関
係上、その設備投資が大きく且つその工程に多くの手間
がかることから生産性が悪いという不都合が生じてい
た。
みの深い溶接)を行うには、電子ビーム溶接法が好適で
あるが、この電子ビーム溶接法は真空状態で溶接する関
係上、その設備投資が大きく且つその工程に多くの手間
がかることから生産性が悪いという不都合が生じてい
た。
【0007】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくにアスペクト比を大きくすると共に溶接
強度の向上を図り、同時に生産性向上を図ったレーザ溶
接方法を提供することを、その目的とする。
を改善し、とくにアスペクト比を大きくすると共に溶接
強度の向上を図り、同時に生産性向上を図ったレーザ溶
接方法を提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、被溶接箇所が線状に設定
された所定の被溶接部材上を前記被溶接箇所に沿って溶
接用レーザビームを移動させて成るレーザ溶接方法にお
いて、溶接用レーザビームとして、第1の溶接用レーザ
ビームと,Qスイッチによって形勢される第2の溶接用
レーザビームとを使用する。そして、前述した金属性部
材上の被溶接箇所に、第1の溶接用レーザビームと第2
の溶接用レーザビームとを同時に照射する、という構成
を採っている。
め、請求項1記載の発明では、被溶接箇所が線状に設定
された所定の被溶接部材上を前記被溶接箇所に沿って溶
接用レーザビームを移動させて成るレーザ溶接方法にお
いて、溶接用レーザビームとして、第1の溶接用レーザ
ビームと,Qスイッチによって形勢される第2の溶接用
レーザビームとを使用する。そして、前述した金属性部
材上の被溶接箇所に、第1の溶接用レーザビームと第2
の溶接用レーザビームとを同時に照射する、という構成
を採っている。
【0009】このため、この請求項1記載の発明では、
Qスイッチパルス波とYAGレーザ(連続波又はノーマ
ルパルス波)の二本のレーザビームを同時に照射して被
溶接部材の重合箇所を走査することにより、除去層のな
い溶融金属が満たされた健全な溶接断面(溶融層)を得
ることができる。
Qスイッチパルス波とYAGレーザ(連続波又はノーマ
ルパルス波)の二本のレーザビームを同時に照射して被
溶接部材の重合箇所を走査することにより、除去層のな
い溶融金属が満たされた健全な溶接断面(溶融層)を得
ることができる。
【0010】この場合、Qスイッチパルス波の照射に際
しては部分的に金属の蒸発による除去部が発生する。し
かしながら、1パルスの照射時間が短いため、当該Qス
イッチパルス波の未照射時の間は連続波のレーザビーム
が照射されており、Qスイッチパルス波によって蒸発し
た近傍に対する加熱・溶融が進行する。そして、時間の
経過と共に除去部は溶融された金属で埋められ、最終的
には凝固して良好な溶接断面が形成される。
しては部分的に金属の蒸発による除去部が発生する。し
かしながら、1パルスの照射時間が短いため、当該Qス
イッチパルス波の未照射時の間は連続波のレーザビーム
が照射されており、Qスイッチパルス波によって蒸発し
た近傍に対する加熱・溶融が進行する。そして、時間の
経過と共に除去部は溶融された金属で埋められ、最終的
には凝固して良好な溶接断面が形成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を順次
説明する。
説明する。
【第1の実施形態】図1において、符号1,2は、それ
ぞれ重ね合わされて被溶接箇所Sが線状に設定された被
溶接部材としての金属板を示す。そして、被溶接箇所S
に沿って溶接用レーザビームが照射移動され、これによ
って当該金属板1,2がレーザ溶接されるようになって
いる。
ぞれ重ね合わされて被溶接箇所Sが線状に設定された被
溶接部材としての金属板を示す。そして、被溶接箇所S
に沿って溶接用レーザビームが照射移動され、これによ
って当該金属板1,2がレーザ溶接されるようになって
いる。
【0012】この場合、溶接用レーザビームとしては、
第1の溶接用レーザビーム11と、Qスイッチによって
形成される第2の溶接用レーザビーム12とが使用さ
れ、前述した金属板1,2の被溶接箇所Sには、これら
第1の溶接用レーザビーム11と第2の溶接用レーザビ
ーム12とが、同時に照射されるようになっている。
第1の溶接用レーザビーム11と、Qスイッチによって
形成される第2の溶接用レーザビーム12とが使用さ
れ、前述した金属板1,2の被溶接箇所Sには、これら
第1の溶接用レーザビーム11と第2の溶接用レーザビ
ーム12とが、同時に照射されるようになっている。
【0013】ここで、第1の溶接用レーザビーム11と
しては連続波のYAGレーザが用いられ、第2の溶接用
レーザビーム12としてはQスイッチによって形成され
るYAGレーザ(YAGレーザQスイッチパルス波;以
下、単に「Qスイッチパルス波」という)が用いられて
いる。
しては連続波のYAGレーザが用いられ、第2の溶接用
レーザビーム12としてはQスイッチによって形成され
るYAGレーザ(YAGレーザQスイッチパルス波;以
下、単に「Qスイッチパルス波」という)が用いられて
いる。
【0014】そして、このQスイッチパルス波とYAG
レーザ(連続波)の二本のレーザビームを同時に照射し
て金属板1,2の被溶接箇所Sを図1の記号aに沿って
走査させることにより、図2に示すように除去層のない
健全な溶接部(溶融層)3を得ることができる。
レーザ(連続波)の二本のレーザビームを同時に照射し
て金属板1,2の被溶接箇所Sを図1の記号aに沿って
走査させることにより、図2に示すように除去層のない
健全な溶接部(溶融層)3を得ることができる。
【0015】この場合、Qスイッチパルス波の照射に際
しては部分的に金属の蒸発による除去部が発生するが、
1パルスの照射時間が短いため、当該Qスイッチパルス
波の未照射時の間は連続波のレーザビームが照射されて
おり、Qスイッチパルス波によって蒸発した近傍に対す
る加熱・溶融が進行する。そして、時間の経過と共に除
去部は溶融された金属で埋められ、最終的には凝固して
図2の溶接部(溶融層)3が形成される。
しては部分的に金属の蒸発による除去部が発生するが、
1パルスの照射時間が短いため、当該Qスイッチパルス
波の未照射時の間は連続波のレーザビームが照射されて
おり、Qスイッチパルス波によって蒸発した近傍に対す
る加熱・溶融が進行する。そして、時間の経過と共に除
去部は溶融された金属で埋められ、最終的には凝固して
図2の溶接部(溶融層)3が形成される。
【0016】このように、上記第1の実施形態による
と、YAGレーザQスイッチパルス波の作用により、従
来型のレーザ溶接では得られないアスペクト比の大きな
溶接が可能となり、また、レーザ溶接用の出力にしても
従来のものよりも低い出力(低いエネルギー)での溶接
が可能となり、電子ビーム溶接のように真空中での溶接
でないにもかかわらず、精密溶接が可能となり、このた
め製造コストやランニングコストの低く設定することが
できる、という利点がある。
と、YAGレーザQスイッチパルス波の作用により、従
来型のレーザ溶接では得られないアスペクト比の大きな
溶接が可能となり、また、レーザ溶接用の出力にしても
従来のものよりも低い出力(低いエネルギー)での溶接
が可能となり、電子ビーム溶接のように真空中での溶接
でないにもかかわらず、精密溶接が可能となり、このた
め製造コストやランニングコストの低く設定することが
できる、という利点がある。
【0017】また、従来より金属部材の溶断に限定使用
されレーザ溶接には全く使用されていなかったYAGレ
ーザQスイッチパルス波について、これをレーザ溶接に
有効利用する事が可能となり、しかも電子ビーム溶接に
近い溶接性能を通常の気体雰囲気中で安価に化ツ迅速に
得ることができるという利点がある。
されレーザ溶接には全く使用されていなかったYAGレ
ーザQスイッチパルス波について、これをレーザ溶接に
有効利用する事が可能となり、しかも電子ビーム溶接に
近い溶接性能を通常の気体雰囲気中で安価に化ツ迅速に
得ることができるという利点がある。
【0018】
【第2の実施形態】次に、第2の実施形態について説明
する。この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態
において、第1の溶接用レーザビーム11として使用さ
れる連続波のYAGレーザに代えて、連続波のCO2レ
ーザ(炭酸ガスレーザ)を使用した点に特徴を備えてい
る。
する。この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態
において、第1の溶接用レーザビーム11として使用さ
れる連続波のYAGレーザに代えて、連続波のCO2レ
ーザ(炭酸ガスレーザ)を使用した点に特徴を備えてい
る。
【0019】ここで、CO2 レーザの適用の有用性につ
いて説明する。CO2 レーザは、YAGレーザに比べて
発振効率が高く、又ガスレーザであるため中出力発振器
及び大出力発振器の製造が容易である。一方、金属加工
においてCO2 レーザを用いると、室温における金属へ
の吸収率が低く、これがため比較的大きい出力を必要と
する。このため、金属加工においては、多くはYAGレ
ーザが用いられている。
いて説明する。CO2 レーザは、YAGレーザに比べて
発振効率が高く、又ガスレーザであるため中出力発振器
及び大出力発振器の製造が容易である。一方、金属加工
においてCO2 レーザを用いると、室温における金属へ
の吸収率が低く、これがため比較的大きい出力を必要と
する。このため、金属加工においては、多くはYAGレ
ーザが用いられている。
【0020】一方、金属の温度が上昇(被溶接箇所Sの
温度が上昇)するとCO2 レーザの吸収率が増加するこ
とが従来より知られており、特に融点以上の温度では1
00%近い吸収率を得ることができる。
温度が上昇)するとCO2 レーザの吸収率が増加するこ
とが従来より知られており、特に融点以上の温度では1
00%近い吸収率を得ることができる。
【0021】そこで、第2の溶接用レーザビーム12と
してのQスイッチパルス波によって、まず被溶接箇所S
の温度を上昇させる。この場合、被溶接箇所Sの蒸発に
よる金属の除去が成されてもその周囲の温度は確実に上
昇することから、第1の溶接用レーザビーム11である
CO2 レーザを同時照射することによってCO2 レーザ
の吸収率を増加させることができ、このため、被溶接箇
所Sを前述した第1の実施形態と同様に溶融することが
できる。
してのQスイッチパルス波によって、まず被溶接箇所S
の温度を上昇させる。この場合、被溶接箇所Sの蒸発に
よる金属の除去が成されてもその周囲の温度は確実に上
昇することから、第1の溶接用レーザビーム11である
CO2 レーザを同時照射することによってCO2 レーザ
の吸収率を増加させることができ、このため、被溶接箇
所Sを前述した第1の実施形態と同様に溶融することが
できる。
【0022】従って、この第2の実施形態にあっては、
発振効率を考えた場合、YAGレーザよりもCO2 レー
ザの方が発振効率が高いため、前述した第1の実施形態
の場合よりも高効率のレーザ溶接方法を得ることができ
る。
発振効率を考えた場合、YAGレーザよりもCO2 レー
ザの方が発振効率が高いため、前述した第1の実施形態
の場合よりも高効率のレーザ溶接方法を得ることができ
る。
【0023】このようにしても、前述した第1の実施形
態とほぼ同等の効果を得ることができる。
態とほぼ同等の効果を得ることができる。
【0024】
【第3の実施形態】次に、第3の実施形態について説明
する。この第3の実施形態においては、上述した第1又
は第2の実施形態にあって、第1の溶接用レーザビーム
(CO2 レーザ)11をパルス波とした点に特徴を備え
ている。
する。この第3の実施形態においては、上述した第1又
は第2の実施形態にあって、第1の溶接用レーザビーム
(CO2 レーザ)11をパルス波とした点に特徴を備え
ている。
【0025】この場合、第1の溶接用レーザビーム11
のパルス波は、そのパルス幅が前述した第2の溶接用レ
ーザビーム(Qスイッチパルス波)12のパルス幅より
も幅が広く設定されている。この第1の溶接用レーザビ
ーム11のパルス波は、広いほどよい。逆の場合は、Q
スイッチパルス波によって発生した除去層がそのままの
形で残ってしまうため、健全な溶接部は得る事が出来な
い。
のパルス波は、そのパルス幅が前述した第2の溶接用レ
ーザビーム(Qスイッチパルス波)12のパルス幅より
も幅が広く設定されている。この第1の溶接用レーザビ
ーム11のパルス波は、広いほどよい。逆の場合は、Q
スイッチパルス波によって発生した除去層がそのままの
形で残ってしまうため、健全な溶接部は得る事が出来な
い。
【0026】このようにしても、前述した第1の実施形
態とほぼ同等の効果を得ることができる。
態とほぼ同等の効果を得ることができる。
【0027】尚、ここで、上記各実施形態にあって、第
2の溶接用レーザビーム12としてのQスイッチパルス
波の照射に際しては、その照射レベルをハーフミラーお
よび反射ミラー等を使用して調整し、当該被溶接箇所S
の蒸発による金属の除去層の量を少なくするように工夫
してもよい。
2の溶接用レーザビーム12としてのQスイッチパルス
波の照射に際しては、その照射レベルをハーフミラーお
よび反射ミラー等を使用して調整し、当該被溶接箇所S
の蒸発による金属の除去層の量を少なくするように工夫
してもよい。
【0028】
【実施例(1)】次に、上記第2の実施形態の具体例に
ついて説明する。まず、二枚の金属板1A,2Aとして
は、厚さ0.9〔mm〕でAL−Mg合金のものを使用
した。また、第2の溶接用レーザビーム12としてのQ
スイッチパルス波は図3に示すものを、又第1の溶接用
レーザビーム11としてのCO2レーザ(炭酸ガスレー
ザ)は出力350〔W〕の連続波のCO2 レーザを使用
した。
ついて説明する。まず、二枚の金属板1A,2Aとして
は、厚さ0.9〔mm〕でAL−Mg合金のものを使用
した。また、第2の溶接用レーザビーム12としてのQ
スイッチパルス波は図3に示すものを、又第1の溶接用
レーザビーム11としてのCO2レーザ(炭酸ガスレー
ザ)は出力350〔W〕の連続波のCO2 レーザを使用
した。
【0029】そして、重ね合わせた状態の金属板1A,
2Aを送り速度60〔mm/min〕で移動させなが
ら、上記二つのレーザビーム11,12を溶接箇所Sに
照射し、これによって図4に示すような長さ20〔m
m〕の溶融ビードBS を得た。この溶融ビードBS の断
面を観察したところ、除去層の形成は見られず、図2に
示すような健全な溶接部(溶融層)3が得られた。
2Aを送り速度60〔mm/min〕で移動させなが
ら、上記二つのレーザビーム11,12を溶接箇所Sに
照射し、これによって図4に示すような長さ20〔m
m〕の溶融ビードBS を得た。この溶融ビードBS の断
面を観察したところ、除去層の形成は見られず、図2に
示すような健全な溶接部(溶融層)3が得られた。
【0030】この溶接部3Aについては、その表面の溶
融幅0.14〔mm〕、溶け込み深さ1.44〔m
m〕、アスペクト比(溶け込み深さ/溶融幅)10.
0、を得ることができた。又、引張試験を行ったとこ
ろ、150Kgfの破断強度を得ることができた
融幅0.14〔mm〕、溶け込み深さ1.44〔m
m〕、アスペクト比(溶け込み深さ/溶融幅)10.
0、を得ることができた。又、引張試験を行ったとこ
ろ、150Kgfの破断強度を得ることができた
【0031】これに対して、同様の条件のもとにQスイ
ッチパルス波のみを照射することを試みた。しかしなが
ら、この場合の引張試験では、20Kgfの破断強度し
か得られなかった。
ッチパルス波のみを照射することを試みた。しかしなが
ら、この場合の引張試験では、20Kgfの破断強度し
か得られなかった。
【0032】
【実施例(2)】次に、上記第3の実施形態の具体例に
ついて説明する。この実施例(2)では、第2の溶接用
レーザビーム12としてのQスイッチパルス波は、前述
した実施例(1)の場合と同様に図3に示すものを使用
した。また、第1の溶接用レーザビーム11としてのC
O2 レーザ(炭酸ガスレーザ)は、パルス幅10〔m
s〕,平均出力200〔W〕のものを使用した。そし
て、金属板1A,2Aの送り速度は、実施例(1)の場
合よりも遅い20〔mm/min〕に設定した。
ついて説明する。この実施例(2)では、第2の溶接用
レーザビーム12としてのQスイッチパルス波は、前述
した実施例(1)の場合と同様に図3に示すものを使用
した。また、第1の溶接用レーザビーム11としてのC
O2 レーザ(炭酸ガスレーザ)は、パルス幅10〔m
s〕,平均出力200〔W〕のものを使用した。そし
て、金属板1A,2Aの送り速度は、実施例(1)の場
合よりも遅い20〔mm/min〕に設定した。
【0033】この結果、本実施例(2)においても、前
述した実施例(1)の場合と同様に、図4に示すような
長さ20〔mm〕の溶融ビードBS が得られた。そし
て、この溶融ビードBS の断面を観察したところ、除去
層の形成は見られず、図2に示すような健全な溶接部
(溶融層)3と同等の溶接部が得られた。
述した実施例(1)の場合と同様に、図4に示すような
長さ20〔mm〕の溶融ビードBS が得られた。そし
て、この溶融ビードBS の断面を観察したところ、除去
層の形成は見られず、図2に示すような健全な溶接部
(溶融層)3と同等の溶接部が得られた。
【0034】一方、この実施例(2)で得られた溶融ビ
ードBS 部分の溶接部(図4参照)については、その表
面の溶融幅0.12〔mm〕、溶け込み深さ1.62
〔mm〕、アスペクト比(溶け込み深さ/溶融幅)1
3.5を得ることができた。又、引張試験を行ったとこ
ろ、140〔Kgf〕の破断強度を得ることができた
ードBS 部分の溶接部(図4参照)については、その表
面の溶融幅0.12〔mm〕、溶け込み深さ1.62
〔mm〕、アスペクト比(溶け込み深さ/溶融幅)1
3.5を得ることができた。又、引張試験を行ったとこ
ろ、140〔Kgf〕の破断強度を得ることができた
【0035】この結果、この実施例(2)によると、ア
スペクト比が大きく、又熱ひずみも良好で、精密溶接に
適した溶接部3Aを得ることができた。
スペクト比が大きく、又熱ひずみも良好で、精密溶接に
適した溶接部3Aを得ることができた。
【0036】これに対して、第1の溶接用レーザビーム
11としてのCO2 レーザ(炭酸ガスレーザ)のパルス
幅を、Qスイッチパルス波(第2の溶接用レーザビー
ム)のパルス幅と同一に設定し、この二つの溶接用レー
ザビームを同時に照射することを試みた。そして、溶接
部(溶融層)の断面検査を行ったところ、図2に示す溶
接部3のような健全な溶接部を得る事が出来なかった。
11としてのCO2 レーザ(炭酸ガスレーザ)のパルス
幅を、Qスイッチパルス波(第2の溶接用レーザビー
ム)のパルス幅と同一に設定し、この二つの溶接用レー
ザビームを同時に照射することを試みた。そして、溶接
部(溶融層)の断面検査を行ったところ、図2に示す溶
接部3のような健全な溶接部を得る事が出来なかった。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、YAGレーザQスイッチパルス波
のレーザ溶接への応用が可能となるばかりでなく当該Y
AGレーザQスイッチパルス波の作用によって従来型の
レーザ溶接では得られないアスペクト比の大きな溶接が
可能となり、同時にレーザ溶接用の出力にしても従来の
ものよりも低い出力(低いエネルギ−)での溶接が可能
となり、電子ビーム溶接のように真空中での溶接でない
にもかかわらず、精密溶接が可能となり、このため製造
コストやランニングコストを低く設定することができる
という優れたレーザ溶接方法を提供することができる。
ので、これによると、YAGレーザQスイッチパルス波
のレーザ溶接への応用が可能となるばかりでなく当該Y
AGレーザQスイッチパルス波の作用によって従来型の
レーザ溶接では得られないアスペクト比の大きな溶接が
可能となり、同時にレーザ溶接用の出力にしても従来の
ものよりも低い出力(低いエネルギ−)での溶接が可能
となり、電子ビーム溶接のように真空中での溶接でない
にもかかわらず、精密溶接が可能となり、このため製造
コストやランニングコストを低く設定することができる
という優れたレーザ溶接方法を提供することができる。
【図1】本発明の実施形態を説明するに際して使用され
る金属板の接合状態を示す説明図である。
る金属板の接合状態を示す説明図である。
【図2】図1の溶接箇所を示す断面図である。
【図3】図1のレーザ溶接に使用されるYAGレーザQ
スイッチパルス波の波形の例を示す説明図である。
スイッチパルス波の波形の例を示す説明図である。
【図4】図1におけるレーザ溶接の具体例(実施例)を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】YAGレーザQスイッチパルス波のみを金属板
へ照射した場合に生じる除去層の例を示す説明図であ
る。
へ照射した場合に生じる除去層の例を示す説明図であ
る。
【図6】レーザ溶接によって得られる金属板の溶接箇所
(溶融部)の理想的な断面形状を示す説明図である。
(溶融部)の理想的な断面形状を示す説明図である。
1,1A,2,2A 被溶接部材としての金属板 3 溶融層(溶接部) 11 第1の溶接用レーザビーム 12 第2の溶接用レーザビーム S 溶接箇所
Claims (1)
- 【請求項1】被溶接箇所が線状に設定された所定の被溶
接部材上を前記被溶接箇所に沿って溶接用レーザビーム
を移動させて成るレーザ溶接方法において、 前記溶接用レーザビームとして、第1の溶接用レーザビ
ームと,Qスイッチによって形勢される第2の溶接用レ
ーザビームとを使用すると共に、前記被溶接部材上の被
溶接箇所に、前記第1の溶接用レーザビームと第2の溶
接用レーザビームとを同時に照射するようにしたことを
特徴とするレーザ溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8143536A JPH09300086A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | レーザ溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8143536A JPH09300086A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | レーザ溶接方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09300086A true JPH09300086A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=15341037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8143536A Withdrawn JPH09300086A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | レーザ溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09300086A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1779962A4 (en) * | 2004-08-09 | 2011-06-29 | Nec Corp | METHOD FOR WELDING THIN PLATES FROM MISCELLANEOUS MATERIAL, COMPOSITE BODY FROM DIFFERENT METAL PLATES, ELECTRICAL DEVICE AND ELECTRICAL DEVICE ASSEMBLY |
| JP2017221973A (ja) * | 2016-06-09 | 2017-12-21 | 新日鐵住金株式会社 | 重ね接合継手及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-05-14 JP JP8143536A patent/JPH09300086A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1779962A4 (en) * | 2004-08-09 | 2011-06-29 | Nec Corp | METHOD FOR WELDING THIN PLATES FROM MISCELLANEOUS MATERIAL, COMPOSITE BODY FROM DIFFERENT METAL PLATES, ELECTRICAL DEVICE AND ELECTRICAL DEVICE ASSEMBLY |
| JP2017221973A (ja) * | 2016-06-09 | 2017-12-21 | 新日鐵住金株式会社 | 重ね接合継手及びその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |