JPH09301802A - 抗菌性多孔質ガラス繊維 - Google Patents
抗菌性多孔質ガラス繊維Info
- Publication number
- JPH09301802A JPH09301802A JP8137765A JP13776596A JPH09301802A JP H09301802 A JPH09301802 A JP H09301802A JP 8137765 A JP8137765 A JP 8137765A JP 13776596 A JP13776596 A JP 13776596A JP H09301802 A JPH09301802 A JP H09301802A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass fiber
- antibacterial
- porous glass
- antibacterial agent
- pores
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C13/00—Fibre or filament compositions
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/089—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron
- C03C3/091—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2204/00—Glasses, glazes or enamels with special properties
- C03C2204/02—Antibacterial glass, glaze or enamel
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来、抗菌性ガラスクロスは、ガラス繊維中に
抗菌成分を溶かし込んだり、抗菌剤を直接塗布したり、
あるいは抗菌剤を含む粉体をバインダ−で固着させてい
る。そのため価格が高い、抗菌剤の量を増やせないため
効果が長続きしない、汚れても洗えないなどの問題があ
った。 【解決手段】酸に可溶な成分を含むガラス繊維を塩酸な
どで処理した多孔質ガラス繊維の細孔中に硝酸銀などの
抗菌剤をいれることにより、抗菌剤が徐々に放出され、
効果が長時間持続し、水に浸漬しても抗菌剤がほとんど
流出しなくなった。
抗菌成分を溶かし込んだり、抗菌剤を直接塗布したり、
あるいは抗菌剤を含む粉体をバインダ−で固着させてい
る。そのため価格が高い、抗菌剤の量を増やせないため
効果が長続きしない、汚れても洗えないなどの問題があ
った。 【解決手段】酸に可溶な成分を含むガラス繊維を塩酸な
どで処理した多孔質ガラス繊維の細孔中に硝酸銀などの
抗菌剤をいれることにより、抗菌剤が徐々に放出され、
効果が長時間持続し、水に浸漬しても抗菌剤がほとんど
流出しなくなった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌性を有する多孔
質ガラス繊維の製造に関する。
質ガラス繊維の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】抗菌性を有するガラス繊維は、空調用フ
ィルタや、超音波加湿器、台所、浴室などの日用雑貨等
に用いることができ、その製造方法は特開平05−92
113号公報、特開平06−80527号公報などに開
示されているように、抗菌性ゼオライト、抗菌性塗料な
どをフィルタ−表面に付着、塗布することにより微生物
の繁殖を防ぐ方法がである。この方法は使用条件によっ
てはガラス繊維表面に付着したゼオライト、塗料が振動
や衝撃により剥がれ落ちることがあり、抗菌効果を上げ
るため付着量を増加するとフィルタ−等に使用する場合
は濾過抵抗が大きくなり、圧力損失が大きくなり、濾
過、通気速度が低下する。
ィルタや、超音波加湿器、台所、浴室などの日用雑貨等
に用いることができ、その製造方法は特開平05−92
113号公報、特開平06−80527号公報などに開
示されているように、抗菌性ゼオライト、抗菌性塗料な
どをフィルタ−表面に付着、塗布することにより微生物
の繁殖を防ぐ方法がである。この方法は使用条件によっ
てはガラス繊維表面に付着したゼオライト、塗料が振動
や衝撃により剥がれ落ちることがあり、抗菌効果を上げ
るため付着量を増加するとフィルタ−等に使用する場合
は濾過抵抗が大きくなり、圧力損失が大きくなり、濾
過、通気速度が低下する。
【0003】またシリカゲルの多孔性を利用して担体と
し、抗菌剤として錯体化銀を含ませたものや、特開平0
4−40469号公報に開示された銀イオンを含有する
ガラスを微粉末にし、あるいは特開平07−25272
0号公報に開示された亜鉛成分を含む溶解性ガラスを粉
砕したものを樹脂に混入し繊維化したり、繊維に添着す
る例もある。しかし、繊維化する上で十分な量の粉末を
混入出来ないとか、繊維表面への抗菌成分の溶出速度が
遅いなどの課題があり、また繊維に付着させて使用する
には前述した様な問題のほかに、粉末状の抗菌剤の表面
がガラス繊維に付着させるために使用する接着剤などに
より覆われて効果が減少することがある。この状態を防
止するため特開平06−285314号公報に開示され
ているようにガラス繊維自体に抗菌作用を持つ銀成分を
溶かしこんだ繊維を使用することも考えられている。し
かしながら、銀イオンがガラス繊維全体に一成分として
溶け込んでいるのでガラス繊維表面の銀イオンが消費さ
れてしまうと内部から銀イオンが移動してくるまでに時
間がかかり抗菌作用が弱くなる、また銀イオン放出する
成分を含む組成の溶融ガラスは高度のガラス繊維紡糸技
術を必要とするため生産上の問題がある。
し、抗菌剤として錯体化銀を含ませたものや、特開平0
4−40469号公報に開示された銀イオンを含有する
ガラスを微粉末にし、あるいは特開平07−25272
0号公報に開示された亜鉛成分を含む溶解性ガラスを粉
砕したものを樹脂に混入し繊維化したり、繊維に添着す
る例もある。しかし、繊維化する上で十分な量の粉末を
混入出来ないとか、繊維表面への抗菌成分の溶出速度が
遅いなどの課題があり、また繊維に付着させて使用する
には前述した様な問題のほかに、粉末状の抗菌剤の表面
がガラス繊維に付着させるために使用する接着剤などに
より覆われて効果が減少することがある。この状態を防
止するため特開平06−285314号公報に開示され
ているようにガラス繊維自体に抗菌作用を持つ銀成分を
溶かしこんだ繊維を使用することも考えられている。し
かしながら、銀イオンがガラス繊維全体に一成分として
溶け込んでいるのでガラス繊維表面の銀イオンが消費さ
れてしまうと内部から銀イオンが移動してくるまでに時
間がかかり抗菌作用が弱くなる、また銀イオン放出する
成分を含む組成の溶融ガラスは高度のガラス繊維紡糸技
術を必要とするため生産上の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、抗菌効果が
良く、しかもその効果が永く続くガラス繊維自体が抗菌
作用を持つ製品を提供するものである。
良く、しかもその効果が永く続くガラス繊維自体が抗菌
作用を持つ製品を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、多孔質ガラ
ス繊維の細孔中に抗菌性を有する化学薬品を担持させる
ことにより防かび効果、殺菌効果、防臭効果を発揮さ
せ、これらの課題を解決した。
ス繊維の細孔中に抗菌性を有する化学薬品を担持させる
ことにより防かび効果、殺菌効果、防臭効果を発揮さ
せ、これらの課題を解決した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の抗菌性ガラス繊維は、抗
菌剤を多孔質ガラス繊維の細孔中に担持させたものであ
り、ガラス繊維加工品とは、ヤーン、クロス、ロ−ビン
グ、ロ−ビングクロス、チョップドストランド、チョッ
プドストランドマット、不織布、パウダ−など通常のガ
ラス繊維から製造される製品の形態と同じような外観を
有している物を言う。
菌剤を多孔質ガラス繊維の細孔中に担持させたものであ
り、ガラス繊維加工品とは、ヤーン、クロス、ロ−ビン
グ、ロ−ビングクロス、チョップドストランド、チョッ
プドストランドマット、不織布、パウダ−など通常のガ
ラス繊維から製造される製品の形態と同じような外観を
有している物を言う。
【0007】抗菌剤を担持させる多孔質ガラス繊維は、
公知の多孔質ガラス繊維の製造に適した組成を持つガラ
ス繊維、あるいはEガラス繊維などを酸処理することに
よって得られる。その比表面積が大きいほど、多孔性ガ
ラス繊維中に含ませることの出来る抗菌剤が増しその効
果の持続性も長くなるが、繊維強度などの問題もあり1
00−500m2 /grであることが望ましい。また抗
菌剤を担持するガラス繊維中の細孔は、直径3−5nm
の範囲に分布して、直径が約4nm以下のものが多数存
在することが望ましい。4nm程度の細孔の直径であれ
ば、マイクロカプセルと同様の徐放性を持ち、長時間に
わたる抗菌効果を持続することが出来る。
公知の多孔質ガラス繊維の製造に適した組成を持つガラ
ス繊維、あるいはEガラス繊維などを酸処理することに
よって得られる。その比表面積が大きいほど、多孔性ガ
ラス繊維中に含ませることの出来る抗菌剤が増しその効
果の持続性も長くなるが、繊維強度などの問題もあり1
00−500m2 /grであることが望ましい。また抗
菌剤を担持するガラス繊維中の細孔は、直径3−5nm
の範囲に分布して、直径が約4nm以下のものが多数存
在することが望ましい。4nm程度の細孔の直径であれ
ば、マイクロカプセルと同様の徐放性を持ち、長時間に
わたる抗菌効果を持続することが出来る。
【0008】本発明の実施に特に好適なガラス繊維の組
成はSiO2 50−60wt%、Al2 O3 10−
20wt%、B2 O3 20−30wt%、 CaO
0.5−5wt%、MgO 0−4wt%、Li2 O+
Na2 O+K2 O 0−0.5%、TiO2 0.5−
5wt%である。Li2 Oは 0−0.3wt%の量が
添加される。TiO2 は溶融温度の低下、多孔質ガラス
繊維の強度向上のため、またLi2 Oは分相状態の均質
化、多孔質ガラス繊維の細孔径を小さくし、ばらつきを
少なくするために添加される。Na2 O+K2 Oは原料
に含まれる不可避的な成分である。上記成分の他にもガ
ラスの特性を損なわない程度にZrO2、F2 、SO3
などの成分を3wt%まで含有することが可能である。
この組成のガラス繊維は非常に細かくSiO2 の多い部
分とSiO2 の少ない部分に分相しているため酸処理に
より出来る細孔の直径が3−5nmと非常に小さいの
で、吸着作用に優れ、抗菌剤を少しづつ、長期間放出す
ることが出来る。
成はSiO2 50−60wt%、Al2 O3 10−
20wt%、B2 O3 20−30wt%、 CaO
0.5−5wt%、MgO 0−4wt%、Li2 O+
Na2 O+K2 O 0−0.5%、TiO2 0.5−
5wt%である。Li2 Oは 0−0.3wt%の量が
添加される。TiO2 は溶融温度の低下、多孔質ガラス
繊維の強度向上のため、またLi2 Oは分相状態の均質
化、多孔質ガラス繊維の細孔径を小さくし、ばらつきを
少なくするために添加される。Na2 O+K2 Oは原料
に含まれる不可避的な成分である。上記成分の他にもガ
ラスの特性を損なわない程度にZrO2、F2 、SO3
などの成分を3wt%まで含有することが可能である。
この組成のガラス繊維は非常に細かくSiO2 の多い部
分とSiO2 の少ない部分に分相しているため酸処理に
より出来る細孔の直径が3−5nmと非常に小さいの
で、吸着作用に優れ、抗菌剤を少しづつ、長期間放出す
ることが出来る。
【0009】また、この酸処理したガラス繊維は、強度
の低下が少ないので、クロスとしてし使用可能なため、
病院、医療関連の繊維製品としてカ−テン、壁布、ベッ
ド芯材やエアコンフィルタ−、掃除機の排気フィルタ
−、などのほか、クロス、チョップドストランド、粉末
状の製品をFRP、FRTP、塗料などに添加すること
も可能である。酸処理に必要な酸の種類としては、抗張
力低下が小さい硝酸が適しており次いで硫酸、塩酸など
が適する。好適な処理時間はガラス繊維の組成、酸の種
類、濃度、処理温度、などで変わるがたとえば濃度10
wt%の硝酸を使用し温度70℃で、前記のガラス繊維
を処理する場合は、約10−20分で本発明の90wt
%以上のSiO2 を含む多孔質ガラス繊維が得られる。
しかし多孔質ガラス繊維の使用目的がガスの吸着であれ
ば細孔の直径を小さく、比表面積を大きくするため酸の
濃度は薄いほうが望ましいが、上記濃度に限定されるも
のではなく用途に応じて試験を繰り返し決定される。ま
た使用する酸の種類も1種類の酸に限られず2種類以上
の酸を混合したものでもよく、本発明のガラスから可溶
性成分を効率良く溶出させるものから適宜選択すること
ができる
の低下が少ないので、クロスとしてし使用可能なため、
病院、医療関連の繊維製品としてカ−テン、壁布、ベッ
ド芯材やエアコンフィルタ−、掃除機の排気フィルタ
−、などのほか、クロス、チョップドストランド、粉末
状の製品をFRP、FRTP、塗料などに添加すること
も可能である。酸処理に必要な酸の種類としては、抗張
力低下が小さい硝酸が適しており次いで硫酸、塩酸など
が適する。好適な処理時間はガラス繊維の組成、酸の種
類、濃度、処理温度、などで変わるがたとえば濃度10
wt%の硝酸を使用し温度70℃で、前記のガラス繊維
を処理する場合は、約10−20分で本発明の90wt
%以上のSiO2 を含む多孔質ガラス繊維が得られる。
しかし多孔質ガラス繊維の使用目的がガスの吸着であれ
ば細孔の直径を小さく、比表面積を大きくするため酸の
濃度は薄いほうが望ましいが、上記濃度に限定されるも
のではなく用途に応じて試験を繰り返し決定される。ま
た使用する酸の種類も1種類の酸に限られず2種類以上
の酸を混合したものでもよく、本発明のガラスから可溶
性成分を効率良く溶出させるものから適宜選択すること
ができる
【0010】本発明に使用する、溶剤あるいは水に可溶
な公知の抗菌剤、例えば、銀系化合物、硼酸、ヒノキチ
オ−ル、安息香酸、塩化ベンザルコニウム、ジフェニ
ル、ソルビン酸カリウム、など公知の抗菌剤のなかから
使用目的に合わせて選択される。 なかでも銀系抗菌剤
は安全性が最も優れていて大腸菌、ブドウ球菌、緑膿
菌、などの細菌及び黒コウジカビなどのかび類など広範
囲の微生物に対して抗菌性をしめす。銀は金属の状態で
は抗菌効果が小さく、銀がイオン化することによって優
れた抗菌性を発揮する。しかし、人間の生活圏では塩素
イオンが至る所に存在し、塩素イオンにより銀塩は容易
に塩化銀に変化し光によりイオン化しない銀の状態に還
元され、抗菌性が低下する。本発明では、以下の方法に
より銀のイオン化を持続させることに成功した。多孔質
ガラス繊維を製造するに適したガラス繊維を10wt%
の塩酸により処理し、ガラス繊維表面を水洗し細孔内に
塩酸を残した状態で乾燥後、硝酸銀水溶液に浸漬し細孔
内に塩化銀を生成させる。細孔内には高濃度の塩酸が存
在しており錯イオン[Agcl2 ]- となっている。こ
のままでも銀はイオン化した状態であるが、より安定な
錯イオンを生成せるためアンモニア水、チオ硫酸塩水溶
液に浸漬することにより錯イオン[Ag(NH3 )2 ]
+ 、[Ag(S2 O 3 )2 ]3-とすることが出来る。
な公知の抗菌剤、例えば、銀系化合物、硼酸、ヒノキチ
オ−ル、安息香酸、塩化ベンザルコニウム、ジフェニ
ル、ソルビン酸カリウム、など公知の抗菌剤のなかから
使用目的に合わせて選択される。 なかでも銀系抗菌剤
は安全性が最も優れていて大腸菌、ブドウ球菌、緑膿
菌、などの細菌及び黒コウジカビなどのかび類など広範
囲の微生物に対して抗菌性をしめす。銀は金属の状態で
は抗菌効果が小さく、銀がイオン化することによって優
れた抗菌性を発揮する。しかし、人間の生活圏では塩素
イオンが至る所に存在し、塩素イオンにより銀塩は容易
に塩化銀に変化し光によりイオン化しない銀の状態に還
元され、抗菌性が低下する。本発明では、以下の方法に
より銀のイオン化を持続させることに成功した。多孔質
ガラス繊維を製造するに適したガラス繊維を10wt%
の塩酸により処理し、ガラス繊維表面を水洗し細孔内に
塩酸を残した状態で乾燥後、硝酸銀水溶液に浸漬し細孔
内に塩化銀を生成させる。細孔内には高濃度の塩酸が存
在しており錯イオン[Agcl2 ]- となっている。こ
のままでも銀はイオン化した状態であるが、より安定な
錯イオンを生成せるためアンモニア水、チオ硫酸塩水溶
液に浸漬することにより錯イオン[Ag(NH3 )2 ]
+ 、[Ag(S2 O 3 )2 ]3-とすることが出来る。
【0011】さらに、抗菌剤の効果をより安定に、長期
間放出するため抗菌剤を担持させた繊維の細孔をシリカ
の被膜で覆うことも可能で、テトラエトキシシラン(以
下TEOSという。)の0.05−0.3wt%の濃度
の液に浸漬し乾燥する。0.3wt%以上の溶液に浸漬
すると繊維が脆化し、0.05wt%以下では効果が小
さい。
間放出するため抗菌剤を担持させた繊維の細孔をシリカ
の被膜で覆うことも可能で、テトラエトキシシラン(以
下TEOSという。)の0.05−0.3wt%の濃度
の液に浸漬し乾燥する。0.3wt%以上の溶液に浸漬
すると繊維が脆化し、0.05wt%以下では効果が小
さい。
【0012】
<実施例1>SiO2 51.8wt%、Al2 O3
13.8wt%、B2 O3 26wt%、 CaO
3.6wt%、MgO 2.4wt%、Li2 O 0.
15wt%、Na2 O 0.15wt%、K2 O 0.
1wt%、 TiO2 2.0wt%の組成を有する平
均繊維径7μmのガラス繊維200本からなるガラス繊
維−ヤ−ンを使用し、経糸60本/25mm、緯糸58
本/25mmのクロスを製織し、10cm角に切断した
ものを、温度70℃の10wt%の塩酸50gr中に1
5分間浸漬たのち、常温で一分間水洗し、80℃で30
分間乾燥し、比表面積350m2 /gr,平均細孔径4
nmの多孔質ガラス繊維クロスを得た。ついでこれを硝
酸銀水溶液(50wt%)に浸漬し細孔内部に3.6w
t%の塩化銀を生成した。その後常温で1分間水洗後8
0℃で30分間乾燥させることにより細孔内に残ってい
る塩酸を濃塩酸にすることにより塩化銀を溶解し抗菌性
ガラス繊維布を得た。このクロスを水中に3時間浸漬し
て、乾燥した後、重量減少を測定し残存量を計算したと
ころ、3.4重量%であった。
13.8wt%、B2 O3 26wt%、 CaO
3.6wt%、MgO 2.4wt%、Li2 O 0.
15wt%、Na2 O 0.15wt%、K2 O 0.
1wt%、 TiO2 2.0wt%の組成を有する平
均繊維径7μmのガラス繊維200本からなるガラス繊
維−ヤ−ンを使用し、経糸60本/25mm、緯糸58
本/25mmのクロスを製織し、10cm角に切断した
ものを、温度70℃の10wt%の塩酸50gr中に1
5分間浸漬たのち、常温で一分間水洗し、80℃で30
分間乾燥し、比表面積350m2 /gr,平均細孔径4
nmの多孔質ガラス繊維クロスを得た。ついでこれを硝
酸銀水溶液(50wt%)に浸漬し細孔内部に3.6w
t%の塩化銀を生成した。その後常温で1分間水洗後8
0℃で30分間乾燥させることにより細孔内に残ってい
る塩酸を濃塩酸にすることにより塩化銀を溶解し抗菌性
ガラス繊維布を得た。このクロスを水中に3時間浸漬し
て、乾燥した後、重量減少を測定し残存量を計算したと
ころ、3.4重量%であった。
【0013】<実施例2>実施例1で使用したガラスク
ロスを塩酸で処理し、硝酸銀水溶液に浸漬し水洗すると
ころまでは実施例1と同様の操作をした後、ガラスクロ
スを乾燥することなくアンモニア水(10wt%)に1
5分間浸漬し、ガラス繊維細孔内の塩化銀を可溶性の錯
イオン[Ag(NH3 )2 ]+ にした後、80℃で30
分間乾燥し、抗菌性ガラスクロスを得た。
ロスを塩酸で処理し、硝酸銀水溶液に浸漬し水洗すると
ころまでは実施例1と同様の操作をした後、ガラスクロ
スを乾燥することなくアンモニア水(10wt%)に1
5分間浸漬し、ガラス繊維細孔内の塩化銀を可溶性の錯
イオン[Ag(NH3 )2 ]+ にした後、80℃で30
分間乾燥し、抗菌性ガラスクロスを得た。
【0013】<実施例3>実施例1のガラスクロスをT
EOSの0.3wt%の溶液中に浸漬し、乾燥した。こ
のガラスクロスを水中に3時間浸漬した後、乾燥し溶出
量を測定したが、ガラスクロス全体の重量減少は0.0
6重量%であった。
EOSの0.3wt%の溶液中に浸漬し、乾燥した。こ
のガラスクロスを水中に3時間浸漬した後、乾燥し溶出
量を測定したが、ガラスクロス全体の重量減少は0.0
6重量%であった。
【0014】<実施例4>経糸にEガラス繊維で平均繊
維径7μmのガラス繊維200本からなるガラス繊維ヤ
−ンを使用し、緯糸に実施例2で使用した平均繊維径7
μmのガラス繊維200本からなるガラス繊維ヤ−ンを
使用し、経糸60本/25mm、緯糸58本/25mm
のクロスを製織し、10cm角に切断したものを、温度
70℃の10wt%の硝酸50gr中に15分間浸漬た
のち、常温で硝酸の放出がほとんどなくなるまで十分水
洗し、80℃で30分間乾燥した。経糸のEガラス繊維
ヤ−ンは酸処理の時間が短いため引っ張り強度の低下が
10%程度で、強度の必要なエアフィルタ−などに好適
なクロスになった。
維径7μmのガラス繊維200本からなるガラス繊維ヤ
−ンを使用し、緯糸に実施例2で使用した平均繊維径7
μmのガラス繊維200本からなるガラス繊維ヤ−ンを
使用し、経糸60本/25mm、緯糸58本/25mm
のクロスを製織し、10cm角に切断したものを、温度
70℃の10wt%の硝酸50gr中に15分間浸漬た
のち、常温で硝酸の放出がほとんどなくなるまで十分水
洗し、80℃で30分間乾燥した。経糸のEガラス繊維
ヤ−ンは酸処理の時間が短いため引っ張り強度の低下が
10%程度で、強度の必要なエアフィルタ−などに好適
なクロスになった。
【0015】<比較例1>実施例1で使用したものと同
じ規格のEガラス繊維クロスを使用し、酸処理をしない
以外は実施例1と同様にして、硝酸銀水溶液(50wt
%)に浸漬した。その後常温で1分間水洗後80℃で3
0分間乾燥させることにより、硝酸銀が0.56重量%
付着した抗菌性ガラス繊維布を得た。
じ規格のEガラス繊維クロスを使用し、酸処理をしない
以外は実施例1と同様にして、硝酸銀水溶液(50wt
%)に浸漬した。その後常温で1分間水洗後80℃で3
0分間乾燥させることにより、硝酸銀が0.56重量%
付着した抗菌性ガラス繊維布を得た。
【0016】抗菌性の試験方法 直径100mmの平板シャ−レに、供試菌液を接種した
寒天培地を作る。この寒天培地に、実施例1、2及び比
較例1のガラス繊維を直径28.6mmに切断したもの
を軽く乗せ、密着させた。次いで37℃で24時間培養
した。その後、周囲の阻止帯の生菌数を測定した。
寒天培地を作る。この寒天培地に、実施例1、2及び比
較例1のガラス繊維を直径28.6mmに切断したもの
を軽く乗せ、密着させた。次いで37℃で24時間培養
した。その後、周囲の阻止帯の生菌数を測定した。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明によれば多孔性ガラス繊維の細孔
の中に抗菌剤を担持させるので粉体に担持させた物のよ
うに糊剤で繊維に付着させなくて良いため糊剤の劣化、
振動、衝撃などで剥落することがない。またクロスでは
塗布による目詰まりがないためエアフィルタ−などに使
用するとき流体の圧力損失が少ない。また多孔性ガラス
繊維の細孔の中に塩化銀の沈殿を作る方法では、その後
の水洗処理による細孔から流出、拡散による塩化銀の損
失が少ない。そのため塩化銀の歩留まりがよく、後の錯
イオン化の処理により安定な状態の銀イオンになる量も
増え、したがってその効果も長時間持続する。また通常
の抗菌剤を細孔中に担持させたものも、比表面積が大き
いので抗菌剤を大量にガラス繊維中に蓄える事ができ、
細孔の直径の平均が4nm以下のものでは徐放性で、そ
の効果が長時間持続する。更に抗菌剤を担持させた多孔
性のガラス繊維の表面をTEOSにより被覆することに
より、更に安定で長時間の抗菌効果を発揮させることが
出来る。
の中に抗菌剤を担持させるので粉体に担持させた物のよ
うに糊剤で繊維に付着させなくて良いため糊剤の劣化、
振動、衝撃などで剥落することがない。またクロスでは
塗布による目詰まりがないためエアフィルタ−などに使
用するとき流体の圧力損失が少ない。また多孔性ガラス
繊維の細孔の中に塩化銀の沈殿を作る方法では、その後
の水洗処理による細孔から流出、拡散による塩化銀の損
失が少ない。そのため塩化銀の歩留まりがよく、後の錯
イオン化の処理により安定な状態の銀イオンになる量も
増え、したがってその効果も長時間持続する。また通常
の抗菌剤を細孔中に担持させたものも、比表面積が大き
いので抗菌剤を大量にガラス繊維中に蓄える事ができ、
細孔の直径の平均が4nm以下のものでは徐放性で、そ
の効果が長時間持続する。更に抗菌剤を担持させた多孔
性のガラス繊維の表面をTEOSにより被覆することに
より、更に安定で長時間の抗菌効果を発揮させることが
出来る。
Claims (4)
- 【請求項1】ガラス繊維中の酸に易溶な成分を溶出して
製造する多孔質ガラス繊維の細孔中に抗菌剤を担持させ
た抗菌性多孔質ガラス繊維加工品 - 【請求項2】抗菌剤が、錯体化銀もしくは銀イオンを発
生することの出来る銀化合物である請求項1記載の抗菌
性多孔質ガラス繊維加工品 - 【請求項3】塩酸溶液を細孔中に含有する多孔質ガラス
繊維を乾燥後、あるいは乾燥しないで硝酸銀溶液に浸漬
し多孔質ガラス繊維細孔中に塩化銀を析出させ水洗後乾
燥することを特徴とする抗菌性多孔質ガラス繊維の製造
方法 - 【請求項4】請求項5記載の抗菌性多孔質ガラス繊維を
アンモニア水、チオ硫酸塩水溶液に浸漬し、細孔中に錯
イオンを形成させたのち水洗し、乾燥する抗菌性多孔質
ガラス繊維の製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8137765A JPH09301802A (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 抗菌性多孔質ガラス繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8137765A JPH09301802A (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 抗菌性多孔質ガラス繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09301802A true JPH09301802A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=15206313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8137765A Pending JPH09301802A (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 抗菌性多孔質ガラス繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09301802A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004002176A (ja) * | 2002-04-16 | 2004-01-08 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 光触媒担持ガラス繊維布、その製造方法およびそれを用いたエアフィルター装置 |
| CN108677272A (zh) * | 2018-05-15 | 2018-10-19 | 华南理工大学 | 一种微米级无机抗菌纤维及其制备方法 |
| CN108863111A (zh) * | 2018-08-02 | 2018-11-23 | 旌德县源远新材料有限公司 | 一种银掺杂滤袋玻纤及其制备方法 |
| CN115300657A (zh) * | 2022-09-19 | 2022-11-08 | 上海朗亿功能材料有限公司 | 一种抗菌除臭剂及其制备方法和应用 |
-
1996
- 1996-05-09 JP JP8137765A patent/JPH09301802A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004002176A (ja) * | 2002-04-16 | 2004-01-08 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 光触媒担持ガラス繊維布、その製造方法およびそれを用いたエアフィルター装置 |
| CN108677272A (zh) * | 2018-05-15 | 2018-10-19 | 华南理工大学 | 一种微米级无机抗菌纤维及其制备方法 |
| CN108677272B (zh) * | 2018-05-15 | 2020-09-22 | 华南理工大学 | 一种微米级无机抗菌纤维及其制备方法 |
| CN108863111A (zh) * | 2018-08-02 | 2018-11-23 | 旌德县源远新材料有限公司 | 一种银掺杂滤袋玻纤及其制备方法 |
| CN115300657A (zh) * | 2022-09-19 | 2022-11-08 | 上海朗亿功能材料有限公司 | 一种抗菌除臭剂及其制备方法和应用 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS6354013B2 (ja) | ||
| JP5669367B2 (ja) | 抗菌消臭剤およびその製造方法 | |
| JPH01316303A (ja) | 水系殺菌材 | |
| US20210002817A1 (en) | Ceramic coated antibacterial fabric, and method for manufacturing the same | |
| CN103334300B (zh) | 一种天然蚕丝织物表面的抗菌处理方法 | |
| JPH09301802A (ja) | 抗菌性多孔質ガラス繊維 | |
| JPH0610126B2 (ja) | 抗菌剤 | |
| JP4099546B2 (ja) | 殺菌性繊維材料の製造方法 | |
| WO2003056075A1 (en) | Multi-functional fiber containing natural magma-stone and manufacturing process for the same | |
| CN111333350A (zh) | 一种抗菌玻璃纤维及其制备方法、应用 | |
| JPH02268104A (ja) | 抗菌性組成物 | |
| JP3650696B2 (ja) | 抗菌性繊維類の製造方法及び抗菌性フィルタ材の製造方法 | |
| JP3777387B2 (ja) | 抗菌性繊維、抗菌性布地、及び抗菌性フィルタ材並びにそれらの製造方法 | |
| JP3197126B2 (ja) | 抗菌性繊維 | |
| CN1272041A (zh) | 含无机银配盐的抗菌防霉溶液及其制造方法 | |
| JPH03124810A (ja) | 抗菌機能を有する繊維 | |
| KR0179233B1 (ko) | 은 담지 항균성 분말의 제조방법 | |
| JPH0899812A (ja) | 金属性抗菌剤および抗菌性材料 | |
| JPH0440469B2 (ja) | ||
| JPH0760032A (ja) | 抗菌性濾紙 | |
| JP3778226B2 (ja) | 抗菌・防かび性モノフィラメント及びその製造方法 | |
| JPH06264365A (ja) | 抗菌繊維 | |
| JPH09299724A (ja) | 抗菌性フィルター | |
| JPS6033761B2 (ja) | カチオン交換活性炭及びその製造法 | |
| JP3265109B2 (ja) | 抗菌機能を有する繊維 |